JP2021015263A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿を押さえるマットと開閉体との間に設けられる弾性部材の破断を、低コストな手段で抑制する。【解決手段】原稿を載置する原稿載置面を形成する原稿台と、第1軸方向に延設されるとともに第1軸方向と交差する方向である第2軸方向に移動しながら前記原稿載置面に載置された原稿を読み取る読み取り手段と、前記原稿台を開閉可能な開閉体と、閉じた状態の前記開閉体において前記原稿載置面と対向して設けられ、前記原稿載置面に載置された原稿を押さえる原稿押さえ層と、前記原稿押さえ層と前記開閉体との間に位置し、前記原稿押さえ層において前記開閉体と対向する対向面において間隔を空けて複数設けられた弾性層と、前記弾性層を前記開閉体に接合させる接合層と、を備え、前記弾性層の面積が、前記接合層の面積より大きいことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
画像読取装置としてのスキャナー、その中でも特に原稿台ガラスの下を読取センサーが移動しながら画像の読取を行う所謂フラットベッドタイプのスキャナーにおいては、原稿台ガラスを開閉する開閉体において原稿台ガラスと対向する面に、原稿を押さえる原稿押さえ層が設けられている。原稿押さえ層は、例えばスポンジなどの弾性部材を含み、原稿の形に応じて或る程度変形ができる様になっている。
ここで原稿押さえ層は多くの場合、原稿と接する面がマットで構成されており、開閉体を閉じた状態においてマットが原稿台ガラスに密着する。その結果、開閉体を開く際にマットと原稿台ガラスとの間で生じる吸着力が原稿押さえ層を構成する弾性部材に対して引き裂き力を付与し、弾性部材が破断してしまう虞がある。この様な破断は、特に弾性部材の端面を起点にして生じ易い。
この様な課題を解決する為に、特許文献1記載の画像読取装置は、マットと開閉体との間隔が弾性部材を破断させる様な間隔にならない様にフィルム部材を設けている。
特許4774697号公報
上記特許文献1記載の構成にあっては、フィルム部材を、マットと開閉体との間隔が拡がらない様に工夫して設ける必要があり、従ってフィルム部材の設置に手間が掛かり、装置のコストアップに繋がる。
上記課題を解決する本発明の画像読取装置は、原稿を載置する原稿載置面を形成する原稿台と、第1軸方向に延設されるとともに前記第1軸方向と交差する第2軸方向に移動しながら前記原稿載置面に載置された原稿を読み取る読み取り手段と、前記原稿台を開閉可能な開閉体と、閉じた状態の前記開閉体において前記原稿載置面と対向して設けられ、前記原稿載置面に載置された原稿を押さえる原稿押さえ層と、前記原稿押さえ層と前記開閉体との間に位置し、前記原稿押さえ層において前記開閉体と対向する対向面において間隔を空けて複数設けられた弾性層と、前記弾性層を前記開閉体に接合させる接合層と、を備え、前記弾性層の面積が、前記接合層の面積より大きいことを特徴とする。
スキャナーユニットを含む複合機の外観斜視図。 スキャナーユニットの原稿搬送経路を簡略的に示す図。 スキャナーユニットの下側の斜視図。 原稿押さえ層の平面図。 第1弾性層の断面を示す、図4のA−A断面図。 第2弾性層の断面を示す、図4のB−B断面図。 原稿押さえ層の自由端の断面を示す、図4のC−C断面図。 第1弾性層を拡大した平面図。 第2実施形態に係る原稿押さえ層の平面図。 図9のD−D断面図。 第1実施形態に係る原稿押さえ層の変形の様子を示す斜視図。 第2実施形態に係る原稿押さえ層の変形の様子を示す斜視図。 開放部及びその周辺の断面図。 開放部及びその周辺の断面図。
以下、本発明について概略的に説明する。
第1の態様に係る画像読取装置は、原稿を載置する原稿載置面を形成する原稿台と、第1軸方向に延設されるとともに前記第1軸方向と交差する第2軸方向に移動しながら前記原稿載置面に載置された原稿を読み取る読み取り手段と、前記原稿台を開閉可能な開閉体と、閉じた状態の前記開閉体において前記原稿載置面と対向して設けられ、前記原稿載置面に載置された原稿を押さえる原稿押さえ層と、前記原稿押さえ層と前記開閉体との間に位置し、前記原稿押さえ層において前記開閉体と対向する対向面において間隔を空けて複数設けられた弾性層と、前記弾性層を前記開閉体に接合させる接合層と、を備え、前記弾性層の面積が、前記接合層の面積より大きいことを特徴とする。
本態様によれば、前記弾性層の面積が、前記接合層の面積より大きいため、前記開閉体を閉じた状態から開く際に前記接合層が前記弾性層を持ち上げようとする力が前記弾性層の端面に掛かり難くなり、前記弾性層の破断を抑制できる。そしてこの様な破断を抑制する為の専用の部材が不要であるため、装置のコストアップを抑制できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記弾性層は、弾性材と、前記弾性材において前記接合層と対向する面を覆うシート材と、を含むことを特徴とする。
本態様によれば、前記弾性層は、弾性材と、前記弾性材において前記接合層と対向する面を覆うシート材と、を含むので、前記開閉体を開く際に前記接合層が前記弾性層を持ち上げようとする力が、前記弾性材において前記接合層と対向する面に掛かった際に、前記弾性材の面が局所的に剥がされにくくなり、前記弾性材の破損を抑制できる。
第3の態様は、第2の態様において、前記開閉体は、原稿を載置するトレイ及び前記トレイから送り出された原稿を湾曲反転させる湾曲反転経路を備える原稿送り装置であり、複数の前記弾性層は、前記湾曲反転経路の下を除く領域に位置する第1弾性層と、前記湾曲反転経路の下に位置する第2弾性層と、を含み、前記第2弾性層を構成する前記弾性材の密度が、前記第1弾性層を構成する前記弾性材の密度より大きいことを特徴とする。
前記開閉体が前記原稿送り装置であり、原稿を湾曲反転させる湾曲反転経路を備えている場合、前記原稿送り装置において前記湾曲反転経路が設けられた領域は重量が増加し易く、従ってその下側では前記原稿押さえ層が前記原稿台に密着し易く、前記原稿押さえ層と前記原稿台との間の吸着力も大きくなり易い。従ってその様な領域では前記弾性層の破断が生じ易くなる。
しかしながら本態様によれば、複数の前記弾性層は、前記湾曲反転経路の下を除く領域に位置する第1弾性層と、前記湾曲反転経路の下に位置する第2弾性層と、を含み、前記第2弾性層を構成する前記弾性材の密度が、前記第1弾性層を構成する前記弾性材の密度より大きいので、前記湾曲反転経路の下側での前記弾性層の破断を効果的に抑制できる。
第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記弾性層に前記接合層が設けられた状態で、前記接合層の全周に対し前記弾性層がはみ出していることを特徴とする。
本態様によれば、前記弾性層に前記接合層が設けられた状態で、前記接合層の全周に対し前記弾性層がはみ出しているので、前記弾性層の周囲の全ての端面について破断が生じ難くなる。
第5の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記開閉体は、回転することにより前記原稿台を開閉し、前記弾性層に前記接合層が設けられた状態で、前記接合層に対し、少なくとも前記開閉体の自由端方向に前記弾性層がはみ出していることを特徴とする。
前記開閉体は、回転することにより前記原稿台を開閉する構成であるので、前記開閉体を閉じた状態から開く際に前記接合層が前記弾性層を持ち上げようとする力が、前記弾性層において前記開閉体の自由端方向の端面に掛かり易く、この端面の破断が生じ易い。しかしながら本態様によれば、前記弾性層に前記接合層が設けられた状態で、前記接合層に対し、少なくとも前記開閉体の自由端方向に前記弾性層がはみ出しているので、前記弾性層において前記開閉体の自由端方向の端面の破断を抑制できる。
第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記接合層は、ループ層とフック層とが押し当たることで接合力を発揮する面ファスナーで構成され、前記フック層が前記開閉体に設けられ、前記ループ層が前記弾性層に設けられることを特徴とする。
前記接合層が、ループ層とフック層とが押し当たることで接合力を発揮する面ファスナーで構成される場合、前記ループ層と前記フック層とが繰り返し接合及び離間した際には、前記ループ層のループが破断し易く、接合力の低下を招く原因となる。
そして本態様では、前記ループ層が前記弾性層に設けられ、つまり前記開閉体に対し着脱可能な側に、破断し易い前記ループ層を設けているので、接合力が低下した際の対処作業、具体的には前記ループ層の交換作業が行い易くなる。
第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、前記原稿押さえ層は、原稿の厚み方向において前記原稿載置面から前記開閉体に向かって順に、原稿と接するマットと、前記マットに接合され、凹凸を吸収する凹凸吸収材と、前記凹凸吸収材に接合されたプレート層と、を含むことを特徴とする。
本態様によれば、前記原稿押さえ層が、前記マットと、前記凹凸吸収材と、前記プレート層と、を含む構成において、上述した第1から第6の態様のいずれかの作用効果が得られる。
第8の態様は、第3の態様において、前記原稿押さえ層は、原稿の厚み方向において前記原稿載置面から前記開閉体に向かって順に、原稿と接するマットと、前記マットに接合され、凹凸を吸収する凹凸吸収材と、前記凹凸吸収材に接合されたプレート層と、を含み、前記開閉体は、下方に開くことで前記湾曲反転経路の一部を露呈させる開放部を有し、前記プレート層は、前記開放部を含む領域から離間して位置する第1プレート層と、前記第1プレート層に対して間隔を空けて位置するとともに前記開放部を含む領域に設けられ、前記開放部の開閉に伴って動く第2プレート層と、を含み、前記凹凸吸収材と前記プレート層との間には、前記第2プレート層から前記第1プレート層に亘って中間シートが設けられ、前記中間シートと前記凹凸吸収材との間の摩擦係数が、前記プレート層と前記凹凸吸収材との間の摩擦係数より小さいことを特徴とする。
前記開閉体は、下方に開くことで前記湾曲反転経路の一部を露呈させる開放部を有しているため、前記開放部を開いた際に前記原稿押さえ層が変形する。このとき、前記凹凸吸収材と前記プレート層との間で滑りが生じないと、前記開放部を開いた際に前記マットと前記凹凸吸収材が自然な湾曲を形成せずに、部分的に屈曲し、前記マットに曲げ癖が形成される虞がある。
しかしながら本態様によれば、前記凹凸吸収材と前記プレート層との間には、前記第2プレート層から前記第1プレート層に亘って中間シートが設けられ、前記中間シートと前記凹凸吸収材との間の摩擦係数が、前記プレート層と前記凹凸吸収材との間の摩擦係数より小さいので、前記開放部を開いた際に前記凹凸吸収材が前記プレート層に対して相対的にずれることができ、前記マットと前記凹凸吸収材が自然な湾曲を形成でき、前記マットに曲げ癖が形成される虞を抑制できる。
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では画像読取装置の一例として、スキャナーユニット10を例に挙げる。
各図において示すX−Y−Z座標系は直交座標系であり、Y軸方向がスキャナーユニット10における第1読取部16(後述)の移動方向であり、第2軸方向である。また、X軸方向はスキャナーユニット10における第1読取部16(後述)の延設方向であり、第1軸方向となる。また、Z軸方向が鉛直方向であり、装置高さ方向である。またZ軸方向は、スキャナーユニット10における原稿厚み方向となる。+X方向を装置前方とし、−X方向を装置後方とする。
図1に示す複合機1は、記録ユニット2と、記録ユニット2の上部に設けられるスキャナーユニット10とを有し、記録機能と画像読取機能の双方を備えている。
また、複合機1の前方の上部には、操作部6が設けられている。操作部6には、液晶パネル等の表示手段が設けられている。また、操作部6を操作することにより、複合機1に対して記録ユニット2における記録動作、及びスキャナーユニット10における画像読取動作の指示を入力できる。
複合機1において記録ユニット2は、記録用紙を収容する用紙収容カセット3を下部に備えている。記録ユニット2の内部には記録部4が設けられ、用紙収容カセット3から送り出された記録用紙に対して記録部4により記録が実行される。記録後の記録用紙は排出部7から排出されて、記録ユニット用排出トレイ5に載置される。
続いてスキャナーユニット10について説明する。
スキャナーユニット10は、図2に示す原稿台14の原稿載置面14aに載置された原稿を読み取るスキャナー本体11と、給送トレイ20に載置される原稿を自動で搬送して読み取り可能な原稿送り装置12と、を備えている。図2において符号Pは、給送トレイ20に載置される原稿を示している。
スキャナー本体11の上部に設けられる原稿送り装置12は、図3に示す様に−X方向の端部において2つのトルクヒンジ部13を備えており、このトルクヒンジ部13に設けられた不図示の回転軸の軸線R1まわりに回転可能に設けられている。軸線R1はY軸方向に平行な軸線である。原稿送り装置12は開閉体の一例であり、回転することにより、図1において実線で示すように閉じた姿勢と、図1において点線で示すように開いた姿勢とを切り換える。図3に示す様に原稿送り装置12が回転する際の軸線R1はスキャナー本体11の後方、即ち−X方向に設けられており、原稿送り装置12の+X方向の端部が回転に際しての自由端となる。
図2に示す様にスキャナー本体11には、第1読取部16が設けられている。第1読取部16は原稿台14の下方に設けられ、X軸方向に延設されるとともに、不図示のモーターによりY軸方向に移動する。原稿台14は無色透明の部材であり、例えばガラスで構成されている。第1読取部16には、例えばCIS方式やCCD方式等の光学式読取部が用いられている。
原稿送り装置12において原稿台14と対向する面には、原稿台14に載置された原稿を押さえる原稿押さえ層30が設けられている。原稿送り装置12を開き、原稿台14に原稿を載置し、原稿送り装置12を閉じて原稿押さえ層30によって原稿を押さえた状態で、第1読取部16をY軸方向に移動させることにより原稿の画像を読み取ることができる。
また、第1読取部16は、原稿台14に載置された原稿の読み取りだけでなく、原稿送り装置12によって搬送される原稿の読み取りが可能である。
図2において二点鎖線Tは、原稿送り装置12における原稿Pの搬送経路を示している。搬送経路Tは、ピックローラー21によってピックアップされた原稿Pが排出トレイ29に排出されるまでの経路である。
原稿送り装置12においては、第1読取部16と後述する第2読取部18により、原稿Pの両面の読み取りが可能に構成されている。
原稿送り装置12における給送前の原稿Pは、給送トレイ20に載置される。給送トレイ20に載置された原稿Pの+Y側、すなわち、原稿Pの給送方向の先端付近の上方には、ピックローラー21が設けられている。ピックローラー21は、給送トレイ20上の原稿Pから離間する離間状態と、給送トレイ20上の原稿Pと接触する接触状態とを切り換え可能に構成されている。ピックローラー21は接触状態において給送トレイ20に載置された原稿Pをピックアップして下流の給送ローラー22に送り出す。
給送ローラー22と対向する位置には給送ローラー22との間で原稿Pをニップして分離する分離ローラー23が設けられている。給送ローラー22及び分離ローラー23の下流には、第1搬送ローラー対24が設けられている。
搬送経路Tは、給送ローラー22から排出ローラー対28に至る区間が原稿を湾曲反転させる湾曲反転経路となっている。原稿Pは、搬送経路Tを搬送される間に湾曲反転される。
そして第3搬送ローラー対26の下流おいて、第1読取部16と第2読取部18による原稿Pの読み取りが行われる。第1読取部16は、給送トレイ20に載置された状態の原稿Pの上面を読み取り、第2読取部18は、給送トレイ20に載置された状態の原稿Pの下面を読み取る。
搬送経路Tにおいて、第1読取部16と第2読取部18との間には、原稿Pを搬送する第4搬送ローラー対27が設けられている。また、第2読取部18の下流には、排出ローラー対28が設けられている。第1読取部16或いは第2読取部18による読み取り後の原稿Pは、排出ローラー対28によって排出トレイ29に排出される。
尚、原稿送り装置12には、湾曲反転経路の一部を露呈させる開放部50が設けられている。開放部50は、図13及び図14において回転軸50aを中心に回転可能に設けられており、図13から図14への変化で示す様に下方に開くことで、湾曲反転経路の一部を露呈させることができる。これにより、湾曲反転経路でジャムが生じた際のジャム処理が可能となる。
そして排出トレイ29に排出される原稿Pの先端は、開放部50の−Y方向の壁部50bに当接する。ここで、壁部50bは開放部50の一部であるので、図14に示す様に開放部50を下方に開くと原稿Pの先端から離れ、隙間Qが形成される。この様に隙間Qが形成されると、原稿Pの先端が隙間Qに入り込もうとする。そして仮に原稿Pの先端が隙間Qに入り込んでしまうと、開放部50を閉じる際に、原稿Pの先端を、壁部50bの下端部50cと、下端部50cと対向する対向部29aとで挟み込んでしまい、開放部50を閉じることができなくなる上に、原稿Pの先端にダメージを与えてしまう。
しかしながら図13及び図14に示す様に、排出トレイ29に排出される原稿Pの先端を止めるストッパー53が開放部50とは別個に設けられおり、これにより開放部50を開いても、図14に示す様に原稿Pの先端が隙間Qに入り込むことがなく、上述した不具合を回避できる。
続いて原稿押さえ層30について詳説する。原稿押さえ層30は、図5に示す様に原稿送り装置12のフレーム12a、接合層45を介して設けられる。原稿押さえ層30は、Z軸方向即ち原稿の厚み方向において−Z方向から+Z方向に向かって順に、原稿と接するマット31と、マット31に接合され、凹凸を吸収する凹凸吸収材32と、凹凸吸収材32に接合されたプレート層33と、を含んでいる。
マット31は表面に凹凸が少なく滑らかで可撓性を有するシート状部材で構成されており、例えば白色の厚さ0.2mm程度のPP(ポリプロピレン)シートを用いることができる。凹凸吸収材32は弾性材で構成されており、例えば厚さ3.0mm程度のスポンジ材を用いることができる。マット31と凹凸吸収材32は、例えば接着材や両面テープにより接合することができ、本実施形態では接着材を用いる。マット31と凹凸吸収材32はほぼ同じ面積で形成されており、マット31と凹凸吸収材32とを接合する接着材や両面テープは、両部材のほぼ全面に渡って用いることができる。
プレート層33は弾性を有するプレート材で構成することができ、例えば厚さ1.0mmのポリカーボネート材を用いることができる。プレート層33は、図4に示す様に第1プレート層33Aと、第1プレート層33Aに対して+Y方向に位置する第2プレート層33Bとで構成されており、Y軸方向において第1プレート層33Aと第2プレート層33Bとの間には間隔が設けられ、平面視において凹凸吸収材32の一部が露呈している。また第2プレート層33Bに対して+Y方向にも、凹凸吸収材32の一部が露呈している。
この様にプレート層33が分割された状態となっているのは、図3において原稿送り装置12内部のメンテナンスの為に開放部50が設けられている為である。即ち、開放部50は回転軸50a(図13、図14参照)を中心にX軸方向に平行な軸線R2まわりに回転可能であり、開放部50を開く際に原稿押さえ層30が符号30−1で示す様に変形する必要がある。このときにプレート層33が分割されておらず一体化していると、開放部50を開く際に原稿押さえ層30を構成するプレート層33が変形する必要があり、開放部50の開放に支障が生じる為である。
プレート層33と凹凸吸収材32は、例えば接着材や両面テープにより接合することができ、本実施形態では両面テープを用いる。図4において符号49A、49B、49C、49Dはプレート層33と凹凸吸収材32とを接合する両面テープを示しており、第1プレート層33Aと凹凸吸収材32とは、Y軸方向に延びるとともに−X方向の端部に用いられる両面テープ49Aと、Y軸方向に延びるとともに+X方向の端部に用いられる両面テープ49Cと、X軸方向に延びるとともにY軸方向におけるほぼ中央位置に用いられる両面テープ49Bと、により接合される。
ここで、原稿送り装置12の回転の際の自由端は図4において下方向つまり+X方向の端部である端部31aであり、原稿押さえ層30はこの端部31aから原稿載置面14a(図2参照)との離間を開始する。端部31aは、マット31の+X方向の端部である。このとき、マット31と原稿載置面14aとの間の吸着力が、原稿押さえ層30をフレーム12a(図5参照)から引き離すように作用する。しかし後述する第1弾性層36及び接合層45の位置を両面テープ49BがX軸方向に横断する様に貼り付けられるので、上記の引き離し作用に好適に対抗することができる。同様に、後述する第2弾性層39の位置を両面テープ49DがX軸方向に横断する様に貼り付けられるので、上述の引き離し作用に好適に対抗することができる。
なお、原稿押さえ層30の+X方向の端部には図4、図7に示す様に接続シート48が設けられている。接続シート48は、図7に示す様にマット31の+Z側の面と原稿押さえ層30の+Z側の面との間に掛け渡される様に、マット31及び原稿押さえ層30に両面テープ或いは接着材により接合される。接続シート48は、例えば厚さ0.1mm程度のPP(ポリプロピレン)シートを用いることができる。
この接続シート48により、以下の作用効果が生じる。即ち、原稿送り装置12が閉じた状態でマット31と原稿載置面14aとの間に吸着力が生じていると、原稿送り装置12を開く際に原稿送り層30の間で剥離が生じる虞があり、例えば凹凸吸収材32がマット31から剥離する虞がある。しかしながら接続シート48が設けられていることで、上記の不具合を回避できる。尚、図7はマット31が原稿載置面14aから所定量離間した状態を示している。
加えてマット31の+X方向の端部領域には、図4に示す様にY軸方向の中央部に、後述する接合層45を構成するループ層46が設けられている。そして原稿送り装置12のフレーム12a(図5参照)には、前記ループ層46に対応する位置に、図4では図示を省略するフック層47(図5)が設けられ、フレーム12aに対しマット31が接合される様に構成されている。このことによっても、原稿送り装置12を開く際の原稿送り層30での剥離を抑制できる。
尚、図7に示す様にマット31の+X方向の端部31aは、原稿載置面14aに対し+X方向に位置する斜面15に差し掛かっている。このことにより、原稿送り装置12を開く際にマット31と原稿載置面14aとの間に空気が入り込み易く、この様な構成によっても、原稿送り装置12を開く際の原稿送り層30での剥離を抑制できる。
また、斜面15が設けられていることにより、原稿載置面14aに載置された原稿を+X方向に滑らせることで容易に原稿を取り出すことができる。
次に、図4、図5、図6において原稿押さえ層30とフレーム12aとの間には第1弾性層36及び第2弾性層39と、これら弾性層をフレーム12aに接合させる接合層45とが設けられている。
第1弾性層36は、図5に示す様に弾性材37と、樹脂シート材38とを含んでいる。弾性材37は、例えば厚さt1=5.0mm程度のスポンジ材を用いることができ、図4に示す様に平面視において方形の形状を成す様に形成され、原稿押さえ層30を構成する第1プレート層33Aに対し適宜の間隔を空けて複数設けられる。樹脂シート材38は、例えば無色透明の厚さ0.1mm程度のPP(ポリプロピレン)シートを用いることができ、本実施形態では平面視において弾性材37と同じ形状、大きさに形成される。弾性材37と樹脂シート材38とは、接着材や両面テープで接合することができ、本実施形態では平面視において弾性材37及び樹脂シート材38と同じ形状、大きさの両面テープにより接合される。
第2弾性層39は、図6に示す様に弾性材40と、樹脂シート材38とを含んでいる。弾性材40は、例えば厚さt2=3.0mm程度のスポンジ材を用いることができ、図4に示す様に平面視において方形の形状を成す様に形成され、原稿押さえ層30を構成する第2プレート層33Bに対し適宜の間隔を空けて複数設けられる。樹脂シート材38は、例えば無色透明の厚さ0.1mm程度のPP(ポリプロピレン)シートを用いることができ、本実施形態では平面視において弾性材40と同じ形状、大きさに形成される。弾性材40と樹脂シート材38とは、接着材や両面テープで接合することができ、本実施形態では平面視において弾性材40及び樹脂シート材38と同じ形状、大きさの両面テープにより接合される。
第1弾性層36は、平面視において第1弾性層36と同じ形状、大きさの両面テープにより原稿押さえ層30を構成する第1プレート層33Aに接合され、第2弾性層39は、平面視において第2弾性層39と同じ形状、大きさの両面テープにより原稿押さえ層30を構成する第2プレート層33Bに接合される。
尚、第2弾性層39を構成する弾性材40の厚さt2が、第1弾性層36を構成する弾性材37の厚さt1より小さいのは、図2に示す様に第2弾性層39が原稿送り装置12を構成する開放部50の下側に位置し、第1弾性層36が設けられる部位に比して厚み方向の余裕がない為である。
そして第1弾性層36と第2弾性層39は、いずれも接合層45によってフレーム12aに接合される。接合層45は、本実施形態では面ファスナーで構成されており、第1弾性層36及び第2弾性層39に対して接合されるループ層46と、フレーム12aに対して接合されるフック層47とを備えて構成されている。
ループ層46は、平面視においてループ層46と同じ形状、大きさの両面テープにより第1弾性層36及び第2弾性層39の樹脂シート材38に接合される。またフック層47は、平面視においてループ層46と同じ形状、大きさの両面テープによりフレーム12aに接合される。フック層47のフック(不図示)がループ層46のループ(不図示)に引っ掛かることでフック層47とループ層46とが接合し、或いはフック層47のフック(不図示)がループ層46のループ(不図示)から外れることでフック層47とループ層46との接合が解消する。この様な構成により、原稿押さえ層30が原稿送り装置12に対して着脱可能となる。
尚、平面視におけるループ層47とフック層47の大きさは、同じであるか或いはフック層47をループ層46より大きく形成することが好適である。フック層47をループ層46より大きく形成することで、ループ層46をフック層47に接合させる際に多少の位置ずれが生じても、ループ層46の全領域をフック層47に接合させることができる。
ここで図4〜図6に示す様に、平面視において第1弾性層36の面積、及び第2弾性層39の面積は、接合層45の面積より大きい。従って開閉体の一例である原稿送り装置12を閉じた状態から開く際に接合層45が第1弾性層36或いは第2弾性層39を持ち上げようとする力が第1弾性層36或いは第2弾性層39の端面に掛かり難くなり、第1弾性層36或いは第2弾性層39の破断、より具体的には弾性材37或いは弾性材40の破断を抑制できる。そしてこの様な破断を抑制する為の専用の部材が不要であるため、装置のコストアップを抑制できる
また第1弾性層36は、弾性材37と、弾性材37において接合層45と対向する面を覆う樹脂シート材38とを含み、第2弾性層39は、弾性材40と、弾性材40において接合層45と対向する面を覆う樹脂シート材38とを含む。
これにより原稿送り装置12を開く際に接合層45が第1弾性層36を持ち上げようとする力が、弾性材37において接合層45と対向する面に掛かった際に、弾性材37の面が局所的に剥がされにくくなり、弾性材37の破損を抑制できる。また同様に原稿送り装置12を開く際に接合層45が第2弾性層39を持ち上げようとする力が、弾性材40において接合層45と対向する面に掛かった際に、弾性材40の面が局所的に剥がされにくくなり、弾性材40の破損を抑制できる。
また本実施形態において原稿台14を開閉する開閉体は、図2に示した様に原稿を湾曲反転させる湾曲反転経路を備える原稿送り装置12であり、原稿押さえ層30と原稿送り装置12との間に介在する複数の弾性層は、図2に示す様に湾曲反転経路の下を除く領域に位置する第1弾性層36と、湾曲反転経路の下に位置する第2弾性層39と、を含み、第2弾性層39を構成する弾性材40の密度が、第1弾性層36を構成する弾性材37の密度より大きい。一例として弾性材40の密度は弾性材37の密度の10倍以上であり、更に一例として弾性材40の密度は240kg/m3、弾性材37の密度は16kg/m3である。
これにより、以下の作用効果が得られる。原稿送り装置12は原稿を湾曲反転させる湾曲反転経路を備えており、その配置領域はローラーやモーター等の設置によって重量が増加し易く、従ってその下側では原稿押さえ層30が原稿台14に密着し易く、マット31と原稿載置面14aとの間の吸着力が大きくなりやすい。従ってその様な領域では、原稿送り装置12を開く際に第2弾性層39を構成する弾性材40の破断が生じ易くなる。しかしながら上述のように第2弾性層39を構成する弾性材40の密度が、第1弾性層36を構成する弾性材37の密度より大きいので、湾曲反転経路の下側での弾性材40の破断を効果的に抑制できる。
また本実施形態では図4に示す様に、第1弾性層36に接合層45(ループ層46)が設けられた状態で、接合層45(ループ層46)の全周に対し第1弾性層36がはみ出している。また第2弾性層39に接合層45(ループ層46)が設けられた状態で、接合層45(ループ層46)の全周に対し第2弾性層39がはみ出している。このことにより、第1弾性層36の周囲の全ての端面について破断が生じ難くなり、また第2弾性層39の周囲の全ての端面について破断が生じ難くなる。
本実施形態では、図8に示す様に接合層45(ループ層46)に対し−X方向の第1弾性層36のはみ出し量X1と、+X方向の第1弾性層36のはみ出し量X2とは、設計上同じに設定されており、実際には製造誤差による多少のばらつきが含まれる。同様に接合層45(ループ層46)に対し−Y方向の第1弾性層36のはみ出し量Y1と、+Y方向の第1弾性層36のはみ出し量Y2とは、設計上同じに設定されており、実際には製造誤差による多少のばらつきが含まれる。第2弾性層39についても、同様に接合層45(ループ層46)に対するはみ出し量が設定されている。はみ出し量X1、X2、Y1、Y2は、いずれも1.0mm以上確保することが好適である。
尚、原稿送り装置12は回転することにより原稿台14を開閉する構成であるので、原稿送り装置12を閉じた状態から開く際に接合層45が第1弾性層36或いは第2弾性層39を持ち上げようとする力が、各弾性層において原稿送り装置12の自由端方向つまり+X方向の端面に掛かり易く、この端面の破断が生じ易い。従って少なくとも接合層45(ループ層46)に対し、少なくとも+X方向に各弾性層がはみ出していれば、効果的に各弾性層の+X方向の端面の破断を抑制できる。具体的には、図8においてはみ出し量X2が確保されていれば、効果的に各弾性層の+X方向の端面の破断を抑制できる。また一例としてはみ出し量X2を確保しつつ、他のはみ出し量X1、Y1、Y2を設計上0mmに設定すれば、各弾性層の体積を抑制でき、コストを抑制できる。
また本実施形態では、接合層45は、ループ層46とフック層47とが押し当たることで接合力を発揮する面ファスナーで構成され、フック層47がフレーム12aに設けられ、ループ層46が第1弾性層36及び第2弾性層39に設けられることにより、以下の作用効果が得られる。ループ層46とフック層47とが繰り返し接合及び離間した際には、ループ層46のループが破断し易く、接合力の低下を招く原因となる。しかしながら上記の通り破断し易いループ層46が第1弾性層36及び第2弾性層39に設けられることで、接合力が低下した際の対処作業、具体的にはループ層46の交換作業が行い易くなる。
尚、上記実施形態において凹凸吸収材32、弾性材37、弾性材40、のこれらに用いたスポンジ材は、他の弾性材料に代えることができる。またマット31、プレート層33、樹脂シート材38、のこれらに用いた材料は他の弾性変形可能な材料に代えることができる。また上記実施形態では接合層45に面ファスナーを用いたが、他の接合材料に代えることができ、特に着脱可能な観点を考慮しない場合には両面テープや接着材等に代えることができる。
続いて図9〜図12を参照して原稿押さえ層の第2実施形態について説明する。図9、図10、図12において第2実施形態に係る原稿押さえ層には符号30Aを付している。図9〜図12において既に説明した構成と同一の構成には、同じ符号を付しており、以下ではその説明は省略する。また図11では、比較例として上述した第1実施形態に係る原稿押さえ層30を示している。
第2実施形態に係る原稿押さえ層30Aでは、プレート層33と凹凸吸収材32との間に中間シート51が設けられている点に特徴がある。
上述したようにプレート層33は、開放部50を開く為に、第1プレート層33Aと第2プレート層33Bとに分割された状態となっている。即ちプレート層33は、開放部50を含む領域から離間して位置する第1プレート層33Aと、第1プレート層33Aに対して+Y方向に間隔を空けて位置するとともに開放部50を含む領域に設けられ、開放部50の開閉に伴って動く第2プレート層33Bとを含んでいる。
そして開放部50を開く際には、原稿押さえ層30を構成する凹凸吸収材32とマット31も変形するが、このとき凹凸吸収材32とプレート層33との間で滑りが生じないと、開放部50を開いた際にマット31と凹凸吸収材32が自然な湾曲を形成せずに、図11の符号Gで示す様に部分的に屈曲し、特にマット31に曲げ癖が形成されてしまう虞がある。
そこで凹凸吸収材32とプレート層33との間には、図9及び図10に示す様に第2プレート層33Bから第1プレート層33Aに亘って中間シート51が設けられている。中間シート51は、第2プレート層33Bの領域では両面テープ49Eによって凹凸吸収材32に対して貼り付けられており、第1プレート層33Aの領域では凹凸吸収材32に対して固定はされていない。
そして中間シート51と凹凸吸収材32との間の摩擦係数が、プレート層33と凹凸吸収材32との間の摩擦係数より小さいので、開放部50を開いた際に凹凸吸収材32が第1プレート層33Aに対して相対的にずれることができ、図12に示す様にマット31と凹凸吸収材32が自然な湾曲を形成でき、マット31に曲げ癖が形成される虞を抑制できる。尚このとき中間シート51は、第1プレート層33Aに対して滑り、マット31及び凹凸吸収材32とともに湾曲する。
中間シート51としては、例えば厚さ0.05mmのPET(ポリエチレンテレフタレート)シート材を用いることができる。
その他、本発明は上記において説明した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…複合機、2…記録ユニット、3…用紙収容カセット、4…記録部、5…記録ユニット用排出トレイ、6…操作部、7…排出部、10…スキャナーユニット(画像読取装置)、11…スキャナー本体、12…原稿送り装置、12a…フレーム、13…トルクヒンジ部、14…原稿台、14a…原稿載置面、16…第1読取部、16a…読取センサー、16b…発光部、18…第2読取部、20…給送トレイ、21…ピックローラー、22…給送ローラー、23…分離ローラー、24…第1搬送ローラー対、25…第2搬送ローラー対、26…第3搬送ローラー対、27…第4搬送ローラー対、28…排出ローラー対、29…排出トレイ、30…原稿押さえ層、31…マット、32…凹凸吸収材、33…プレート層、33A…第1プレート層、33B…第2プレート層、36…第1弾性層、37…弾性材、38…樹脂シート材、39…第2弾性層、40…弾性材、45…接合層、46…ループ層、47…フック層、48…接続シート、49A、49B、49C、49D、49E…両面テープ、50…開放部、50a…回転軸、50b…壁部、51…中間シート、53…ストッパー

Claims (8)

  1. 原稿を載置する原稿載置面を形成する原稿台と、
    第1軸方向に延設されるとともに前記第1軸方向と交差する第2軸方向に移動しながら前記原稿載置面に載置された原稿を読み取る読み取り手段と、
    前記原稿台を開閉可能な開閉体と、
    閉じた状態の前記開閉体において前記原稿載置面と対向して設けられ、前記原稿載置面に載置された原稿を押さえる原稿押さえ層と、
    前記原稿押さえ層と前記開閉体との間に位置し、前記原稿押さえ層において前記開閉体と対向する対向面において間隔を空けて複数設けられた弾性層と、
    前記弾性層を前記開閉体に接合させる接合層と、を備え、
    前記弾性層の面積が、前記接合層の面積より大きい、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、前記弾性層は、弾性材と、前記弾性材において前記接合層と対向する面を覆うシート材と、を含む、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項2に記載の画像読取装置において、前記開閉体は、原稿を載置するトレイ及び前記トレイから送り出された原稿を湾曲反転させる湾曲反転経路を備える原稿送り装置であり、
    複数の前記弾性層は、前記湾曲反転経路の下を除く領域に位置する第1弾性層と、前記湾曲反転経路の下に位置する第2弾性層と、を含み、
    前記第2弾性層を構成する前記弾性材の密度が、前記第1弾性層を構成する前記弾性材の密度より大きい、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記弾性層に前記接合層が設けられた状態で、前記接合層の全周に対し前記弾性層がはみ出している、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記開閉体は、回転することにより前記原稿台を開閉し、
    前記弾性層に前記接合層が設けられた状態で、前記接合層に対し、少なくとも前記開閉体の自由端方向に前記弾性層がはみ出している、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記接合層は、ループ層とフック層とが押し当たることで接合力を発揮する面ファスナーで構成され、
    前記フック層が前記開閉体に設けられ、前記ループ層が前記弾性層に設けられる、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像読取装置において、前記原稿押さえ層は、原稿の厚み方向において前記原稿載置面から前記開閉体に向かって順に、
    原稿と接するマットと、
    前記マットに接合され、凹凸を吸収する凹凸吸収材と、
    前記凹凸吸収材に接合されたプレート層と、を含む、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項3に記載の画像読取装置において、前記原稿押さえ層は、原稿の厚み方向において前記原稿載置面から前記開閉体に向かって順に、
    原稿と接するマットと、
    前記マットに接合され、凹凸を吸収する凹凸吸収材と、
    前記凹凸吸収材に接合されたプレート層と、を含み、
    前記開閉体は、下方に開くことで前記湾曲反転経路の一部を露呈させる開放部を有し、
    前記プレート層は、前記開放部を含む領域から離間して位置する第1プレート層と、前記第1プレート層に対して間隔を空けて位置するとともに前記開放部を含む領域に設けられ、前記開放部の開閉に伴って動く第2プレート層と、を含み、
    前記凹凸吸収材と前記プレート層との間には、前記第2プレート層から前記第1プレート層に亘って中間シートが設けられ、
    前記中間シートと前記凹凸吸収材との間の摩擦係数が、前記プレート層と前記凹凸吸収材との間の摩擦係数より小さい、
    ことを特徴とする画像読取装置。
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