JP2006038992A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿押さえ部材に付随して設けられる弾性体の破損を防止しつつ、その場合であっても画像歪みや画像濃度異常、操作性悪化等を招かないようにする。
【解決手段】原稿をプラテンガラスへ押し付けるための原稿押さえ部材2と、そのプラテンガラスを開閉自在に覆うカバー本体3と、前記原稿押さえ部材2と前記カバー本体3との間に介在する連結体4とを備えた画像読取装置において、その連結体4が、前記原稿押さえ部材2と前記カバー部材3との間隔が狭くなる方向に弾性変形可能な弾性部材11と、前記原稿押さえ部材2と前記カバー部材3との間隔が所定の大きさよりも広がらないように当該原稿押さえ部材2と当該カバー部材3との間を連結するフィルム部材12と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、原稿画像に対する光学的読み取りを行って画像データを得る画像読取装置に関する。
一般に、画像読取装置としては、複写機やスキャナ装置等に用いられるもののように、読み取り対象となる原稿が載置されるプラテンガラスと、ヒンジ等に支持されてプラテンガラスの上方側を開閉自在に覆うカバー本体とを有したものが広く知られている。また、カバー本体が自動原稿送り装置(Automatic Document Feeder;ADF)としての機能を有しているものも広く普及している。このような画像読取装置では、原稿がプラテンガラスから浮き上がってしまうと画像歪みや画像濃度異常等の原因となることから、カバー本体のプラテンガラス側に、そのプラテンガラス上の原稿を当該プラテンガラスへ押し付けるべく板状に形成された原稿押さえ部材が設けられている。そして、その原稿押さえ部材は、原稿をムラ無く押圧するために、スポンジ、ゴムクッション、ウレタンゲル、或いはクッション性のあるスポンジ基材の両面テープ等といった弾性体を介して、カバー本体に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−350997号公報
ところで、上述した構成の画像読取装置では、特にプラテンガラスの面精度が良好なことから、カバー本体を閉じた場合に原稿押さえ部材とプラテンガラスとの間の空気が押し出されて原稿押さえ部材がプラテンガラスに密着すると、これらの間に吸着力が生じることがある。そして、吸着力が生じると、カバー本体を開く際に、そのカバー本体と原稿押さえ部材との間に介在する弾性体に対して、原稿押さえ部材をカバー本体から取り外す方向に過剰な力が加わって、その弾性体が破損してしまうおそれがある。また、弾性体に対する過剰な力は、吸着力が生じた場合のみならず、例えば画像読取装置のメンテナンス時、特に原稿押さえ部材をカバー本体から取り外す作業時等にも加わる可能性があり、その場合にも弾性体が破損してしまう可能性がある。
このような過剰な力による弾性体の破損を回避するためには、その過剰な力にも対抗し得るように、弾性体の硬度を高くすることが考えられる。ところが、その場合には、弾性体が十分に弾性変形せずに、カバー本体が完全に閉じなかったり、原稿押さえ部材が原稿をムラ無く押圧することができなかったりして、結果として画像歪みや画像濃度異常等を招いてしまうことが考えられる。また、弾性体の高硬度化に対応すべく、カバー本体の重量を増大させると、そのカバー本体の開閉の操作性が悪化してしまい、その結果操作者にとって使い勝手が悪いものとなってしまう。
そこで、本発明は、原稿押さえ部材に付随して設けられる弾性体の破損を防止しつつ、その場合であっても画像歪みや画像濃度異常等を招くことがなく、さらには操作性等が悪化してしまうこともない画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出された画像読取装置である。すなわち、プラテンガラス上の原稿を当該プラテンガラスへ押し付けるための原稿押さえ部材と、前記プラテンガラスを開閉自在に覆うカバー本体と、前記原稿押さえ部材を前記カバー本体の前記プラテンガラス側に取り付けるために当該原稿押さえ部材と当該カバー本体との間に介在する連結体とを備えた画像読取装置であって、前記連結体が、前記原稿押さえ部材と前記カバー部材との間隔が狭くなる方向に弾性変形可能な弾性部材と、前記原稿押さえ部材と前記カバー部材との間隔が所定の大きさよりも広がらないように当該原稿押さえ部材と当該カバー部材との間を連結するフィルム部材とを有していることを特徴とするものである。
上記構成の画像読取装置によれば、原稿押さえ部材とカバー本体との間に介在する連結体が弾性部材とフィルム部材とを有している。
したがって、プラテンガラスを覆うようにカバー本体を閉じた場合には、原稿押さえ部材がプラテンガラス上の原稿をムラ無く押圧し得るように弾性部材が弾性変形する。このとき、フィルム部材は、原稿押さえ部材とカバー部材との間隔が狭くなる方向に撓むように変形するので、弾性部材における弾性変形を阻害してしまうことがない。
一方、カバー本体を開く際には、原稿押さえ部材とカバー部材との間がフィルム部材によって連結されているので、その原稿押さえ部材とカバー部材との間隔が所定の大きさよりも広がってしまうことがない。ここで、所定の大きさとは、弾性部材が破断するような間隔にならないように設定された大きさ(長さ)をいう。つまり、例えばプラテンガラスと原稿押さえ部材との間に吸着力が生じていても、その原稿押さえ部材がフィルム部材によって引っ張られるので、弾性部材に過剰な力が加わってしまうことがない。
本発明の画像読取装置は、原稿押さえ部材とカバー本体との間に介在する連結体が弾性部材とフィルム部材とを有しているので、連結体における引っ張り強度を十分に確保し得るようになる。したがって、例えばプラテンガラスと原稿押さえ部材との間に吸着力が生じても、あるいはメンテナンス時に原稿押さえ部材をカバー本体から取り外す作業等を行う場合であっても、弾性部材に過剰な力が加わることがなく、その弾性体が破損してしまうのを未然に回避することができる。しかも、そのために弾性部材の高硬度化を要することがなく、弾性部材を十分に弾性変形させてカバー本体が完全に閉じるようにしつつ、原稿押さえ部材が原稿をムラ無く押圧することができるので、画像歪みや画像濃度異常等を招いてしまうこともない。さらには、カバー本体の重量増等による開閉操作性の悪化を招いてしまうこともない。
以下、図面に基づき本発明に係る画像読取装置について説明する。図1は、本発明に係る画像読取装置の概略構成の一例を示す模式図である。
本実施形態で説明する画像読取装置は、複写機やスキャナ装置、ファクシミリ装置、あるいは複写機能、コピー機能、ファクシミリ機能等を兼ね備えたいわゆる複合機に用いられるもので、読み取り対象となるシート状の原稿から、その原稿に描かれている画像を画像データとして光学的に読み取るものである。そのために、画像読取装置では、図1に示すように、読取本体部1と、原稿押さえ部材2と、カバー本体3と、連結体4とを備えて構成されている。
読取本体部1には、光を透過する材質(例えばガラス)で、かつ、読み取り対象となる原稿よりも大きな平面状に形成されたプラテンガラス5が、その上面側に配設されている。さらに、読取本体部1は、プラテンガラス5上に載置された原稿から画像データを取得するために、図示せぬ照明ランプ、キャリッジや駆動モータ等からなる走査手段、CCD(Charge Coupled Device)センサ等を有している。なお、この読取本体部1の詳細な構造や機能等については公知であるため、ここではその説明を省略する。
原稿押さえ部材2は、読み取り対象となる原稿がプラテンガラス5から浮き上がってしまうのを防止すべく、そのプラテンガラス5上の原稿を当該プラテンガラス5へ押し付けて密着させるためのものである。そのために、原稿押さえ部材2は、プラテンガラス5と同等の大きさの板状に形成されている。具体的には、剛性を有した樹脂板や柔軟性を有した樹脂フィルム等によって形成することが考えられる。なお、原稿押さえ部材2におけるプラテンガラス5側の面は、プラテンガラス5の大きさに満たないサイズの原稿を読み取る際の背景となることから、白色やグレー色等に形成されていることが望ましい。
カバー本体3は、ヒンジ等に支持されてプラテンガラス5の上方側を開閉自在に覆うものである。このカバー本体3は、ADFとしての機能を有しているものであってもよい。なお、ADFについては公知であるため、ここではその説明を省略する。
連結体4は、原稿押さえ部材2とカバー本体3との間に介在するものであって、その間に介在することで、原稿押さえ部材2をカバー本体3のプラテンガラス5側に取り付けるためのものである。なお、原稿押さえ部材2とカバー本体3との間には、複数の連結体4が配設されているものとする。本実施形態で説明する画像読取装置では、各連結体4に大きな特徴がある。
ここで、その連結体4について、詳しく説明する。図2〜6は、本発明に係る画像読取装置における要部概略例を示す模式図である。
各図に示すように、連結体4は、少なくとも、弾性部材11と、フィルム部材12とを有して構成されている。
弾性部材11は、プラテンガラス5上の原稿を原稿押さえ部材2がムラ無く押圧し得るように、原稿押さえ部材2とカバー本体3との間隔が狭くなる方向に弾性変形可能なものである。このような弾性部材11としては、例えばスポンジ、ウレタン、ゴム等の弾性を有する材料を、直方体または立方体といった六面体状に形成したものを用いることが考えられる。ただし、弾性部材11は、カバー本体3が閉状態で弾性変形し、当該弾性変形で生じる力によって原稿押さえ部材2が原稿をプラテンガラス5へ押し付けるように、その弾性係数が設定されているものとする。なお、ここでいう弾性係数は、弾性部材11の配設状態でのものである。すなわち、弾性部材11の形成材料自体の弾性係数のみならず、弾性部材11の形成サイズや配設個数等にも依存する値である。
フィルム部材12は、原稿押さえ部材2とカバー本体3との間隔が弾性部材11が破断するような間隔にならないように設定された所定の大きさよりも広がらないように、原稿押さえ部材2とカバー本体3との間を連結するものである。すなわち、フィルム部材12は、弾性部材11における弾性変形を阻害しない柔軟性(撓み易さ)を有しているとともに、所定の長さ以上に原稿押さえ部材2とカバー本体3との間隔が広がらないようにする引っ張り強度を有したものである。このようなフィルム部材12としては、例えば厚さが0.1mm以下の樹脂フィルム材、さらに具体的には厚さが0.025mm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム材を用いることが考えられる。このような樹脂フィルム材であれば、上述した柔軟性と引っ張り強度とを両立し得るとともに、加工容易性や材料入手容易性に優れているからである。
これらの弾性部材11およびフィルム部材12は、それぞれの間、原稿押さえ部材2との間、カバー本体3との間が、いずれも、スポンジ基材の両面テープ等といった粘着材13によって接着されている。なお、粘着材13としては、塗布型の接着剤を用いてもよいことは勿論である。また、これらの間の全てについて粘着材13による接着を行ってもよいが、例えば弾性部材11の上面側におけるフィルム部材12との間または弾性部材11の下面側におけるフィルム部材12との間のいずれか一方については、フィルム部材12が原稿押さえ部材2とカバー本体3との間を連結し、かつ、弾性部材11と原稿押さえ部材2とに位置ずれか発生しなければ、粘着材13による接着を省いても構わない。
以上のような弾性部材11とフィルム部材12とを有した連結体4によれば、弾性部材11が弾性変形するとともに、その弾性部材11における弾性変形をフィルム部材12が阻害してしまうこともない。したがって、カバー本体3が完全に閉じない等の不都合が生じることなく、原稿押さえ部材2がプラテンガラス5上の原稿をムラ無く押圧し得るようになるので、読取本体部1での画像の読み取り結果に画像歪みや画像濃度異常等が発生することもない。さらには、カバー本体3の重量増等を招くこともないので、そのカバー本体3の開閉の操作性が悪化することもなく、操作者にとっての使い勝手も良好となる。
一方、カバー本体3を開く際には、原稿押さえ部材2とカバー本体3との間がフィルム部材12によって連結されているので、その原稿押さえ部材2とカバー本体3との間隔が所定の大きさ以上、すなわち弾性部材11が破断するような間隔に広がってしまうことがない。つまり、例えばプラテンガラス5と原稿押さえ部材2とが密着してその間に吸着力が生じていても、その原稿押さえ部材2がフィルム部材12によって引っ張られるので、弾性部材11に過剰な力が加わってしまうことがない。これは、例えば画像読取装置のメンテナンス時、特に原稿押さえ部材2をカバー本体3から取り外す作業時等においても全く同様である。したがって、弾性部材11が破損してしまうこともないのである。
このように、本実施形態で説明する画像読取装置では、原稿押さえ部材2とカバー本体3との間に介在する連結体4が弾性部材11とフィルム部材12とを有しているため、従来(単に弾性体のみの場合)と比べて連結体4の引っ張り強度が著しく向上し、原稿押さえ部材2に付随して設けられる連結体4における弾性部材11の破損を防止しつつ、その場合であっても画像歪みや画像濃度異常等を招くことがない。さらには、操作性等が悪化してしまうこともなく、メンテナンス性も非常に高くなる。また、引っ張り強度が著しく向上することから、連結体4の配設個数も必要最小限で済み、結果として画像読取装置の低コスト化が実現容易となる。
ところで、連結体4が有する弾性部材11とフィルム部材12とは、例えば図2〜4に示すように、原稿押さえ部材2とカバー本体3との間の同一箇所に配置することが考えられる。同一箇所に配置すれば、弾性部材11とフィルム部材12とが一体となってモジュール化することになるので、画像読取装置の製造工程やメンテナンス時等の取り扱いが容易となり、またフィルム部材12が弾性部材11の直近に位置するため、フィルム部材12による弾性部材11の破損防止(補強)といった観点からも好適だからである。ただし、弾性部材11とフィルム部材12とは、必ずしも同一箇所に配置する必要はなく、例えば図5に示すように、それぞれが別に配置されていてもよい。
また、弾性部材11とフィルム部材12とを同一箇所に配置する場合には、例えば図4に示すように、フィルム部材12による原稿押さえ部材2とカバー本体3との連結が弾性部材11の一側面側だけであってもよいが、例えば図2または図3に示すように、弾性部材11の両側面にて行うほうが、その弾性部材11の破損防止、すなわちフィルム部材12の引っ張り強度確保という点では望ましい。
さらに、弾性部材11とフィルム部材12とを同一箇所に配置する場合には、例えば図2に示すように、そのフィルム部材12を六面体状に形成された弾性部材11に巻装して連結体4を構成することが望ましい。弾性部材11にフィルム部材12を巻装すれば、連結体4のモジュール化がより一層確実なものとなるからである。
フィルム部材12の弾性部材11への巻装は、その弾性部材11の周囲一方向に行うことが考えられる。すなわち、フィルム部材12は、弾性部材11における原稿押さえ部材2側の面およびカバー本体3側の面並びにこれらの面に連なる二つの側面の計四面を包囲するように、その弾性部材11の周囲一方向に巻装する。
このとき、フィルム部材12は、例えば図2(a)に示すように無端環状に形成されたものが弾性部材11に巻装されていても、例えば図2(b)または図2(c)に示すように有端帯状に形成された一つのものが弾性部材11に巻装されていても、あるいは例えば図2(d)に示すように有端帯状に形成された複数のものが組み合わされて弾性部材11に巻装されていてもよい。複数のものを組み合わせて巻装する場合には、幾つかに分割されたフィルム部材12により弾性部材11への巻装を行うことになるので、その巻装作業を行う際の作業性が良好なものとなる。その一方で、無端環状または一つの有端帯状のものを巻装する場合には、部品点数の増加を極力抑制し得るようになる。
なお、フィルム部材12を弾性部材11に巻装する場合は、フィルム部材12が無端環状または有端帯状に拘わらず、その弾性部材11の周囲一方向ではなく、周囲二方向に行うことも考えられる。すなわち、周囲二方向に行う場合には、フィルム部材12を、弾性部材11における原稿押さえ部材2側の面およびカバー本体3側の面並びにこれらの面に連なる二つの側面の計四面を包囲する弾性部材11の周囲一方向と、その周囲一方向とは直交する方向で上述した二つの側面とは別の二つの側面を含む計四面を包囲する周囲一方向との、計二方向に巻装する。つまり、二つの環の巻装方向が互いに交差するよう弾性部材11にフィルム部材12を巻装するのである。このように、弾性部材11の周囲二方向にフィルム部材12を巻装した場合には、詳細を後述するように、原稿押さえ部材2の位置ずれを防止する上で有効となる。
また、連結体4は、例えば図6に示すように、弾性部材11およびフィルム部材12に加えて、これら弾性部材11とフィルム部材12との間に介在するプレート部材15を有したものであってもよい。プレート部材15は、弾性部材11とフィルム部材12との間、すなわち図例のように弾性部材11の上面側と下面側との両方に配することが考えられるが、いずれか一方のみに配してもよい。プレート部材15としては、フィルム部材12よりも曲げ強度の大きい板状のもの、具体的にはフィルム部材12よりも厚さの大きい樹脂板を用いることが考えられる。このようなプレート部材15が弾性部材11とフィルム部材12との間に介在していれば、弾性部材11が弾性変形し、これに伴ってフィルム部材12が撓んでいる場合であっても、プレート部材15が剛体であることから、そのプレート部材15が変形することはない。したがって、弾性部材11が弾性変形しても、粘着材13による接着領域を十分に確保することができるので、その弾性変形に伴って固着箇所の剥がれ等が生じるのを未然に防止し得るようになる。
さらに、連結体4は、例えば図2〜4、6に示すように、面ファスナー部材16を有しており、その面ファスナー部材16が原稿押さえ部材2との間またはカバー本体3との間のいずれかに配されたものであってもよい。面ファスナー部材16とは、フックを敷き詰めたフィルムとループ状の繊維素材とを組み合わせて、それぞれの間の着脱を自在にするためのものである。つまり、連結体4は、原稿押さえ部材2との間またはカバー本体3との間のいずれもが粘着材13によって固着されているものであってもよいが、面ファスナー部材16を有することで、原稿押さえ部材2との間またはカバー本体3との間の少なくとも一方が着脱可能に構成されたものであってもよい。このような面ファスナー部材16を有していれば、連結体4を介して原稿押さえ部材2がカバー本体3に取り付けられていても、その原稿押さえ部材2をカバー本体3から容易に取り外すことが可能となるので、メンテナンス等を行う上で非常に好適なものとなる。このことは、特にカバー本体3がADFとしての機能を有している場合等に有効である。しかも、その場合であっても、連結体4は弾性部材11に加えてフィルム部材12を有しているので、メンテナンス時に弾性部材11に過剰な力が加わってその弾性部材11が破損してしまうといったことも回避し得るようになる。
以上のような連結体4は、上述したように、原稿押さえ部材2とカバー本体3との間の複数箇所に配設される。その場合に、各連結体4は、原稿押さえ部材2の形状に対して均等に配置され、かつ、当該連結体4の配置箇所に原稿の浮き防止のための設定箇所を含むことが望ましい。ここで、「均等に配置」とは、例えば原稿押さえ部材2の形状が長方形状であれば、その長方形領域を均等に分割するように配置することをいう。また、「原稿の浮き防止のための設定箇所」とは、経験則に基づいて原稿の浮きが生じ易い箇所として事前に設定された箇所をいう。具体的には、原稿は例えばA3サイズであればこれをA4サイズと同等の大きさにすべくその中央に折り目があるといった具合に、その用紙サイズによって折り目の箇所が定まっていることが一般的であるため、その折り目が通常位置する箇所を原稿の浮き防止のための箇所として設定することが考えられる。これらの箇所に各連結体4を配設すれば、プラテンガラス5上の原稿に対して原稿押さえ部材2を均等に押し付けることができ、しかも特に原稿の浮きが生じ易い箇所を適確に押さえられるようになるので、読取本体部1での画像の読み取り結果における画像歪みや画像濃度異常等の発生を防止する上で非常に有効である。
また、連結体4を複数箇所に配設する場合には、各連結体4が弾性部材11の周囲一方向にフィルム部材12が巻装されてなるものであれば、各連結体4おけるフィルム部材12の巻装方向が互いに直交するように、各連結体4が配されていることが望ましい。弾性部材11の周囲一方向にフィルム部材12が巻装されていると、弾性部材11が弾性変形した場合に、フィルム部材12の巻装方向に沿った方向には原稿押さえ部材2とカバー本体3との相対位置に位置ずれが生じる可能性があるが、フィルム部材12の巻装方向と直交する方向には当該位置ずれが生じない。したがって、フィルム部材12の巻装方向が互いに直交するように各連結体4を配すれば、各連結体4におけるフィルム部材12の巻装方向が全て同一の場合に比べて、カバー本体3に対する原稿押さえ部材2の位置ずれ発生を抑制し得るのである。
このことは、弾性部材11の周囲二方向にフィルム部材12を巻装して連結体4を構成した場合も同様である。すなわち、各連結体4の中に、弾性部材11の周囲二方向にフィルム部材12が巻装されてなるものがあれば、原稿押さえ部材2の位置ずれ発生を抑制し得るようになる。
このような原稿押さえ部材2の位置ずれ抑制は、プラテンガラス5の端縁位置に対する原稿押さえ部材2の端縁位置のクリアランスマージンを小さくすることに繋がるので、プラテンガラス5上の原稿の端縁付近についても原稿押さえ部材2で適確に押さえられるようになり、結果として読取本体部1での画像の読み取り結果における画像歪みや画像濃度異常等の発生を防止する上で非常に有効なものとなる。さらに、原稿押さえ部材2の位置ずれ抑制は、その原稿押さえ部材2のカバー本体3への取り付け作業の容易化にも繋がる。
なお、上述した実施形態では、本発明の好適な実施具体例を説明したが、本発明はその内容に限定されることはない。例えば、本実施形態では、原稿押さえ部材2とカバー本体3との間に連結体4のみが介在する場合を例に挙げたが、必ずしもこれに限定されることはなく、その連結体4と原稿押さえ部材2との間に、その原稿押さえ部材2と略同形状に形成された弾性材またはシート部材が介在していても構わない。ここで、「略同形状」とは、完全に同一の形状の場合に他に、完全に同一ではないが同一の場合と同様に取り扱える形状を含む意である。
弾性材としては、例えば連結体4における弾性部材11と同様の形成材料からなるものが考えられる。このような弾性材が介在していれば、連結体4における弾性部材11と同様に当該弾性材も弾性変形することになる。すなわち、原稿押さえ部材2とカバー本体3との間では、連結体4と弾性材とが二重に弾性変形し、複数箇所に配された連結体4が各点で原稿押さえ部材2に押圧力を与えるとともに、弾性材が原稿押さえ部材2の形状に対応する全面にて当該原稿押さえ部材2に押圧力を与えることになる。したがって、この二重の押圧力によって、原稿押さえ部材2がプラテンガラス5上の原稿に良好に追従することになり、例えば原稿押さえ部材2の面精度を高く保つことができない場合であっても、適確に原稿を押さえられるようになる。
また、シート部材としては、例えば原稿押さえ部材2と同様の形成材料からなるものが考えられる。このようなシート部材が介在していれば、剛性や面精度等の点で原稿押さえ部材2の形成材料の自由度が増すことになり、その結果原稿押さえ部材2におけるプラテンガラス5側の面を白色やグレー色等に形成することが非常に容易となる。また、原稿押さえ部材2の剛性や面精度等を確保する上でも有効である。
このように、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
本発明に係る画像読取装置の概略構成の一例を示す模式図である。 本発明に係る画像読取装置における要部概略例を示す模式図(その1)である。 本発明に係る画像読取装置における要部概略例を示す模式図(その2)である。 本発明に係る画像読取装置における要部概略例を示す模式図(その3)である。 本発明に係る画像読取装置における要部概略例を示す模式図(その4)である。 本発明に係る画像読取装置における要部概略例を示す模式図(その5)である。
符号の説明
1…読取本体部、2…原稿押さえ部材、3…カバー本体、4…連結体、5…プラテンガラス、11…弾性部材、12…フィルム部材、15…プレート部材、16…面ファスナー部材

Claims (15)

  1. プラテンガラス上の原稿を当該プラテンガラスへ押し付けるための原稿押さえ部材と、
    前記プラテンガラスを開閉自在に覆うカバー本体と、
    前記原稿押さえ部材を前記カバー本体の前記プラテンガラス側に取り付けるために当該原稿押さえ部材と当該カバー本体との間に介在する連結体とを備えた画像読取装置であって、
    前記連結体は、
    前記原稿押さえ部材と前記カバー部材との間隔が狭くなる方向に弾性変形可能な弾性部材と、
    前記原稿押さえ部材と前記カバー部材との間隔が所定の大きさよりも広がらないように当該原稿押さえ部材と当該カバー部材との間を連結するフィルム部材と
    を有していることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記弾性部材は、その弾性係数が、前記カバー本体が閉状態で弾性変形し、当該弾性変形で生じる力によって前記原稿押さえ部材が前記原稿を前記プラテンガラスへ押し付けるように設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記フィルム部材は、厚さが0.1mm以下の樹脂フィルム材からなる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の画像読取装置。
  4. 前記連結体は、六面体状に形成された前記弾性部材に前記フィルム部材が巻装されてなる
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の画像読取装置。
  5. 前記フィルム部材は、前記弾性部材における前記原稿押さえ部材側の面および前記カバー部材側の面並びにこれらの面に連なる二つの側面の計四面を包囲するように当該弾性部材の周囲一方向に巻装される
    ことを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  6. 複数の前記連結体が前記原稿押さえ部材と前記カバー本体との間に介在しており、各連結体における前記フィルム部材の巻装方向が互いに直交するように当該各連結体が配されている
    ことを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
  7. 前記フィルム部材は、前記弾性部材における前記原稿押さえ部材側の面および前記カバー部材側の面並びにこれらの面に連なる二つの側面の計四面を包囲する当該弾性部材の周囲一方向と、当該周囲一方向とは直交する方向で前記二つの側面とは別の二つの側面を含む計四面を包囲する周囲一方向との、計二方向に巻装される
    ことを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  8. 無端環状に形成された前記フィルム部材が前記弾性部材に巻装される
    ことを特徴とする請求項4、5、6または7記載の画像読取装置。
  9. 有端帯状に形成された一つの前記フィルム部材が前記弾性部材に巻装される
    ことを特徴とする請求項4、5、6または7記載の画像読取装置。
  10. 有端帯状に形成された複数の前記フィルム部材が組み合わされて前記弾性部材に巻装される
    ことを特徴とする請求項4、5、6または7記載の画像読取装置。
  11. 前記連結体は、前記弾性部材と前記フィルム部材との間に介在し、当該フィルム部材よりも曲げ強度の大きい板状のプレート部材を有している
    ことを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  12. 前記原稿押さえ部材と前記連結体または前記カバー本体と前記連結体との少なくとも一方が着脱可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  13. 前記原稿押さえ部材と前記連結体および前記カバー本体と前記連結体との両方がいずれも固着されている
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  14. 複数の前記連結体が前記原稿押さえ部材と前記カバー本体との間に介在しており、各連結体が前記原稿押さえ部材の形状に対して均等に配置され、かつ、当該連結体の配置箇所に前記原稿の浮き防止のための設定箇所を含む
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  15. 前記原稿押さえ部材と前記連結体との間に、当該原稿押さえ部材と略同形状に形成された弾性材またはシート部材が介在している
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の画像読取装置。
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