JP2021014772A - セーフティツール及び遮蔽装置 - Google Patents
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Abstract
Description
好ましくは、取付体を更に備え、前記被支持部は、被支持部本体を有し、前記取付体は、前記被取付体に固定され、前記被支持部本体には、前記操作コードが通されており、且つ、前記被支持部本体は、前記取付体に取り付け及び取り外し自在に構成されている、セーフティツールが提供される。
好ましくは、前記被支持部本体が前記取付体に取り付けられている状態において、前記被支持部本体は前記被取付体に対して相対回転可能である、セーフティツールが提供される。
好ましくは、前記被支持部は、引掛部を有し、前記引掛部は、前記被支持部本体に設けられ、且つ、前記引掛部を、前記操作コードに引っ掛け可能に構成されている、セーフティツールが提供される。
好ましくは、前記被支持部は、前記建築物を構成する構造体に、取り付け及び取り外し自在に構成され、前記構造体は、前記遮蔽装置本体が配置される空間に臨む側面部又は天井部を構成している、セーフティツールが提供される。
好ましくは、前記被支持部が前記操作コードのループ部に設けられている状態において、前記操作コードの前部と前記操作コードの後部との間の前後方向の間隔は、前記操作コードのループ部側から前記遮蔽装置本体側にかけて同じである、セーフティツールが提供される。
好ましくは、前記被支持部は、前記操作コードに沿って移動可能なように前記操作コードが通される、セーフティツールが提供される。
好ましくは、前記被支持部は、前記操作コードが通され、且つ、前記操作コードに沿う方向の移動が規制されるように構成されている、セーフティツールが提供される。
好ましくは、前記被支持部には、前記操作コードに沿って移動可能なように前記操作コードが通されており、且つ、前記被支持部は、前記操作コードに沿うように移動することで第1及び第2状態を切替可能に構成され、第1状態において、前記被支持部は、前記操作コードのループ部に設けられている、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、前記被支持部は、前記操作コードが通され、且つ、前記操作コードに沿う方向の移動が規制されるように構成されている、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、第2状態において、前記被支持部は、前記建築物に配置される被取付体に取り付けられ、且つ、前記被支持部は、前記操作コードが前記遮蔽装置本体の遮蔽材をよけるように、前記遮蔽材の側方側に配置される、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、第2状態において、前記被支持部は、前記建築物に配置される被取付体に取り付けられ、且つ、前記被支持部は、前記建築物の開口部をよけるように配置されている、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、第2状態において、前記被支持部は、前記遮蔽装置本体の前端よりも前側に配置される、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、第2状態において、前記被支持部は、前記遮蔽装置本体の後端よりも後側に配置される、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、第1状態において、前記操作コードの前部と前記操作コードの後部との間の前後方向の間隔は、前記操作コードのループ部側から前記遮蔽装置本体側にかけて同じである、遮蔽装置が提供される。
好ましくは、前記操作コードは、前記操作コードに閾値を超える操作力が生じた際に、環状の状態から非環状の状態になるように構成されている、セーフティツールが提供される。
好ましくは、前記被支持部は、第1及び第2部材を有し、前記操作部材は、第1及び第2操作コードを有し、第1操作コードは、ループ状に構成され、且つ、前記遮蔽装置本体から垂下され、第1部材は、第1操作コードのループ下端に保持されるように構成され、第2操作コードは、ループ状に構成され、且つ、第2部材から垂下され、前記操作コードの前記最下部は、第2操作コードのループ下端に対応し、前記被支持部は、第2操作コードに閾値を超える操作力が生じた際に、第1部材から第2部材が分離するように構成される、セーフティツールが提供される。
1−1.全体構成
図1に示すように、遮蔽装置10には、建築物等に据付される遮蔽装置本体から垂下されるループ状の操作コードに付設されるセーフティツール1が設けられている。遮蔽装置本体は、例えばヘッドボックスやヘッドレール等に対応する構成である。第1実施形態において、遮蔽装置10はプリーツスクリーンである。また、第1実施形態において、遮蔽装置本体はプリーツスクリーンのヘッドボックス11に対応し、操作コードはボールチェーン15に対応している。
図7及び図8に示すように、セーフティツール1は取付体2と被支持部3とを備えている。
図3、図18及び図19に示すように、取付体2は、固定部2Aと取付部2Bとを有する。取付体2は建築物に配置される被取付体Wに固定される。
図3、図18及び図19に示すように、固定部2Aは被取付体Wに取付けられ、固定部2Aは例えば板状に構成される。固定部2Aはおもて面2A1及び裏面2A2を有する。おもて面2A1には取付部2Bが接続される。また、裏面2A2は被取付体Wに固定される。裏面2A2と被取付体Wとの固定手段は、特に限定されるものではない。例えば、粘着層(例えば、粘着シールや接着剤)が裏面2A2に形成されていてもよいし、固定部2Aがネジで被取付体Wに締結されてもよい。また、固定部2A自体が磁性を帯びた素材で構成され、固定部2Aが被取付体Wに磁力によって固定されてもよい。また、固定部2Aとは別部材の磁石が固定部2Aの裏面2A2に設けられていてもよい。更に、固定部2Aと被取付体Wとが面ファスナーで固定されていてもよい。つまり、固定部2A及び被取付体Wのうちの一方がフック部を備え、他方がループ部を備えていてもよい。
取付部2Bは被支持部3を支持する機能を有する。取付部2Bはおもて面2A1に接続され、取付部2Bは裏面2A2側からおもて面2A1側へ向かう方向に突出している。取付部2Bは軸部2B1と拡大部2B2とを有する。取付体2が軸部2B1を有し、且つ、被支持部3が係合孔部3A1を有するので、被支持部3(後述する被支持部本体3A)は、被取付体Wや取付体2に対して相対回転可能である。軸部2B1はおもて面2A1に接続されている。図9に示すように、被支持部3が取付体2に取り付けられている状態において、被支持部3は軸部2B1を介して取付体2に支持される。具体的には、第1実施形態では、被支持部3が軸部2B1に引っ掛けられることで被支持部3と軸部2B1とが係合する。その結果、被支持部3が軸部2B1を介して取付部2Bに支持される。被支持部3が取付体2に取付けられている状態において、拡大部2B2は被支持部本体3A内に配置されている。
図10〜図17に示すように、被支持部3は、被支持部本体3Aと、引掛部3Bと、転向部3Cとを備えている。
また、被支持部3は取付部2Bの軸部2B1が挿入可能な係合孔部3A1を有するので、被支持部3が被取付体W(取付体2)に取り付けられた状態(第2状態)において、被支持部3は、被取付体Wに対して相対回転可能である。
また、図4に示すように、第2状態において、被支持部3は、ボールチェーン15がヘッドボックス11の遮蔽材12に対して前後方向に対向しないように、遮蔽材12の側方側に配置される。換言すると、第2状態において、ボールチェーン15がヘッドボックス11の遮蔽材12に対してよけられている。
被支持部本体3Aは各種部材が設けられている筐体である。図3〜図5に示すように、被支持部本体3Aは、ボールチェーン15に沿って移動可能に構成されている。また、被支持部本体3Aにはボールチェーン15が通されている。ここで、被支持部3が被取付体Wに取り付けられた状態において、ボールチェーン15が操作可能となるようにボールチェーン15が被支持部本体3Aに対して移動自在に設けられている。
図9、図10及び図15に示すように、引掛部3Bは被支持部本体3Aの左側面に設けられている。引掛部3Bはボールチェーン15に被支持部3を引っ掛ける機能を有する。引掛部3Bが被支持部3に設けられていることにより、ユーザーは、ボールチェーン15のうちの被支持部3に挿入されている部分よりも上部に、引掛部3Bを引っ掛けることができる。これにより、ボールチェーン15のループ部の位置及び被支持部3の位置が上側に移動する。その結果、ボールチェーン15や被支持部3が、人体に引っ掛かることがより確実に回避される。例えば、図6に示すように、第2状態において、被支持部3は、ボールチェーン15を束ねるようにボールチェーン15を引掛部3Bに引っ掛けることもできる。
図9、図15及び図17に示すように、転向部3Cは被支持部本体3A内に配置されている。転向部3Cは被支持部本体3Aの下部側に配置されている。被支持部3が図1に示す状態(第1状態)のときにおいて、転向部3Cはボールチェーン15のループ部に支持されている。転向部3Cが被支持部本体3Aに設けられていることにより、被支持部本体3Aがボールチェーン15から脱落することが回避されている。転向部3Cには当接面3C1が形成されている。当接面3C1は下に凸となる曲面を有する。このため、当接面3C1の形状はボールチェーン15のループ部に沿うような形状となっており、ボールチェーン15の操作性が向上する。なお、転向部3Cの構成はこれに限定されるものではなく、例えば、被支持部本体3Aに回転自在に設けられたプーリーで構成することもできる。
図2Aに示すように、ボールチェーン15は、複数のボール部18と複数のコード部19とに加えて、分離部15cを備えている。コード部19には、2つのボール部18を連結するコード部と、ボール部18と分離部15cとを連結するコード部とを有する。分離部15cは連結部に対応している。
1−3−1.第1状態における操作
図3に示すように、被支持部3が第1状態にあるときにおいて、ユーザーがボールチェーン15の露出部分15aを把持し、ユーザーがボールチェーン15に対して引き下げ動作をすることで、プーリー11Bが回転し、遮蔽材12が昇降する。第1状態において、被支持部3は、ボールチェーン15のループ部に設けられている。そして、被支持部3が第1状態にあるときにおいて、ボールチェーン15のループ部は被支持部3によって隠れている。このため、被支持部3が第1状態にあるときにおいて、垂れ下がったボールチェーン15のループ部が人体に引っ掛かることが回避される。
図46に示すように、被支持部3が第2状態にあるときにおいても、ユーザーがボールチェーン15の露出部分15aを把持し、ユーザーがボールチェーン15に対して引き下げ動作をすることで、プーリー11Bが回転し、遮蔽材12が昇降する。第2状態において、被支持部3は、第1状態のときの位置よりも上に配置されている。そして、ユーザーがボールチェーン15に対して引き下げ動作をしたとしても、被支持部3が取付体2に取付けられているので、被支持部3が脱落することがない。また、被支持部3が第2状態にあるときにおいて、ボールチェーン15が遮蔽材12からよけられている。このため、ユーザーがボールチェーン15を操作したときにボールチェーン15が遮蔽材12に干渉しにくい。したがって、第1実施形態のセーフティツール1は、ボールチェーン15の操作性の低減を抑制することができる。
ユーザーは第1状態にある被支持部3を把持し、被支持部3をボールチェーン15に沿って上側に移動させる。これにより、被支持部3の状態は第1状態から第2状態へと切り替わる(動作1)。そして、ユーザーは、ボールチェーン15及び被支持部3を遮蔽材12側から取付体2側(右側)へ移動させ、被支持部3を取付体2に近づける(動作2)。なお、動作1及び動作2は、順番が逆でもよいし、並行して行われてもよい。
従来のセーフティツールは転向部が遮蔽材の前方に近接配置されるので、ユーザーがボールチェーンを操作しているときに、ボールチェーンがバタつき、ボールチェーンが遮蔽材に干渉してしまう場合がある。これにより、操作コードが遮蔽材に干渉すると、ユーザーが操作コードを操作するときに煩わしく感じる場合がある。第1実施形態に係るセーフティツール1の被支持部3は、建築物に配置される被取付体Wに、取り付け及び取り外し自在に構成されている。このため、ユーザーは、ボールチェーン15を遮蔽材12や開口部からよけるように、被支持部3を被取付体Wに取り付けることができる。なお、開口部とは、例えば、建築物の窓枠、室内の部屋と室内の部屋とを連通する部分、室内の部屋と室外とを連通する部分等である。被支持部3が被取付体Wに取り付けられた状態では、ユーザーがボールチェーン15を操作して、ボールチェーン15がバタついても、ボールチェーン15が遮蔽材12からよけられているので、ボールチェーン15が遮蔽材12に干渉しにくくなる。したがって、第1実施形態に係るセーフティツール1は、ボールチェーン15の操作性が低減することを抑制することができる。なお、被支持部3が被取付体Wに取り付けられた状態において、ボールチェーン15のうち被支持部3よりも上側の部分(露出部分15a)や被支持部3よりも下側の部分(露出部分15b)は、被支持部3から露出して操作可能である。
1−5−1.セーフティツール1の変形例
第1実施形態は、被支持部3が取付体2に軸部2B1によって支持される、形態であったが、この形態に限定されない。
・セーフティツール1の形態は、被支持部3及び取付体2が凹凸係合する形態であってもよい。つまり、被支持部3及び取付体2のうちの一方が凸部を有し、被支持部3及び取付体2のうちの他方が当該凸部に係合する凹部を有していてもよい。
・セーフティツール1の形態は、被支持部3及び取付体2がピン部材(棒状部材)によって固定される形態であってもよい。つまり、被支持部3及び取付体2には、それぞれピン部材が挿入される孔部が形成されている。そして、ユーザーは、被支持部3の孔部及び取付体2の孔部を重ねた状態で、これらの孔部に締結部材を挿入する。この形態であっても、被支持部3を取付体2に容易に取り付けることができるとともに、被支持部3を取付体2から容易に取り外すことができる。
・セーフティツール1の形態は、取付体2が弾性を有する帯状部材(例えば、ゴムバンド)を有する形態であってもよい。ユーザーは、被支持部3を取付体2に設けられたバンドで挟み込むことで、被支持部3を取付体2に取り付けることができる。
セーフティツール1の適用対象は、第1実施形態で説明したプリーツスクリーンに限定されない。
以下、第2実施形態では、第1実施形態との差異点を中心に説明する。第2実施形態は、取付体2と被支持部3とが独立して構成されている形態である。第2実施形態は、取付体2と被支持部3とが独立しておらず、取付体2と被支持部3とが連結されている形態である。
以下、第3実施形態では、第1及び第2実施形態との差異点を中心に説明する。第3実施形態の被支持部3は、交差防止部3D(図38及び図41参照)と、軸受部3E(図36、図37及び図38〜図40参照)とを備え、第3実施形態の取付体2は球状部2B3(図38及び図42参照)を備えている。また、図47に示すように、被支持部本体3Aの上部3A3は、ボールチェーン15のボール部が引っかかりにくくなるように構成されている。更に、図46、図48〜図50Bに示すように、ボールチェーン15が規制部材15dを備えている。
<球状部2B3>
図38及び図44に示すように、球状部2B3は球状に形成され、且つ、軸部2B1に接続されている。球状部2B3が軸受部3Eに挿入されることで、被支持部3は取付体2に取り付けられる。
<交差防止部3D>
ボールチェーン15の前部15Aとボールチェーン15の後部15Bとが交差すると、ボールチェーン15の操作が妨げられる。このため、第3実施形態の被支持部3は、図38、図40、図41及び図46に示すように、交差防止部3Dを備えている。なお、前部15Aは第1及び第2部分のうちの一方に対応し、後部15Bは第1及び第2部分のうちの他方に対応する。前部15A及び後部15Bは、互いに対向し、且つ、被支持部3に通されている。
図36及び図37に示すように、軸受部3Eは被支持部本体3Aの背面に形成されている。軸受部3Eは複数(第3実施形態では4つ)の湾曲した片部から構成されている。軸受部3Eは、球状部2B3が挿入されることで、球状部2B3と連結するように構成されている。図38に示すように、軸受部3Eは、球状部2B3の球面に沿うように形成されている。第3実施形態に係るセーフティツール1が軸受部3E及び球状部2B3を有することで、次に述べるように、被支持部3は様々な方向に回動可能である。
また、図44Aに示すように、被支持部3は正面側から見たときに時計回りの方向(第2方向x1)に回動可能であり、図44Bに示すように、被支持部3は正面側から見たときに反時計回りの方向(第2方向x1とは反対の方向x22)に回動可能である。
また、図45Aに示すように、被支持部3は左側方向(第3方向y1)に回動可能であり、図45Bに示すように、被支持部3は右側方向(第3方向y1とは反対の方向y22)に回動可能である。
図46に示すように、上部3A3は開口部Op1を取り囲むように形成されている。上部3A3は被支持部本体3Aの最上部に形成されている。図47に示すように、上部3A3は、頂部3A30と、外側部分3A31と、内側部分3A32とを有する。上部3A3は、頂部3A30から外側部分3A31にかけてなだらかに傾斜している。同様に、上部3A3は、頂部3A30から内側部分3A32にかけてなだらかに傾斜している。このため、上部3A3の頂部3A30は、平坦面、又は、上に凸となる緩やかな湾曲面となっている。第3実施形態では、頂部3A30は上に凸となる緩やかな湾曲面である。また、上部3A3の幅Wtは、ボールチェーン15の隣接するボール部の間隔と同程度となっている。
図46及び図48〜図50Bに示すように、ボールチェーン15は規制部材15dを備えている。規制部材15dは、ボールチェーン15の操作可能範囲を規制する機能を有する。規制部材15dは、挿入部15d1と、爪部15d2と、凹状部15d3とを有する。規制部材15dの挿入部15d1は、隣接する2つのボールの間のコード部に取り付けられている。例えば、図48に示すように、ユーザーが後部15Bを引き下げるようにボールチェーン15を操作すると、前部15A及び規制部材15dが矢印Aに示すように上昇し、規制部材15dがプーリー11Bに干渉する。その結果、ユーザーがボールチェーン15の後部15Bを引き下げる操作が規制される。逆に、ユーザーがボールチェーン15の前部15Aを引き下げ続けた場合も同様である。このように、規制部材15dは、ボールチェーン15が操作されることで上昇してプーリー11Bに干渉したとき、ボールチェーン15の操作を規制するように構成されている。また、規制部材15dは爪部15d2を有することで、規制部材15dとボールチェーン15のコード部との係合がより確実になる。つまり、規制部材15dがプーリー11Bに干渉した状態で後部15Bが強く引き下げられても、規制部材15dがボールチェーン15のコード部から外れてしまいにくくなる。
つまり、第3実施形態では、凹状部15d3が規制部材15dの下部のみに形成されていることで、規制部材15dがプーリー11Bと干渉したときに、規制部材15dがコード部から外れにくくなっている。
被支持部3が、少なくとも2つの分割可能な構成体から構成されていてもよい。具体的には、図51に示すように、被支持部3の被支持部本体3Aは、第1構成体3As及び第2構成体3Atから構成されていてもよい。第1構成体3Asは、取付体2に取り付け及び取り外し自在に構成されている。つまり、第1構成体3Asは、係合孔部3A1(図12参照)を有する。また、第2構成体3Atは、第1構成体3Asに対して相対回転可能に連結されている。これにより、被支持部3の下部から引き出されるボールチェーン15の角度を調整することができる。つまり、被支持部3の第1構成体3As(被支持部3の一部)が被取付体W(取付体2)に取り付けられた状態において、第2構成体3At(被支持部3の他部)は、被取付体Wに対して相対回転可能である。図51に示す例では、第1構成体3Asと第2構成体3AtとはヒンジHdを介して回転自在に連結している。なお、第1構成体3Asと第2構成体3Atとを回転自在に連結する手段はヒンジに限定されるものではない。例えば、第1構成体3Asと第2構成体3Atとの接続部分を薄肉に形成し、第1構成体3Asと第2構成体3Atとを回転自在に連結してもよい。図51では、第1実施形態に係るセーフティツール1を例に説明したが、第2及び第3実施形態にも適用可能である。
以下、第4実施形態では、第1〜第3実施形態との差異点を中心に説明する。
第4実施形態の被支持部3の機能は、ボールチェーン15によって支持される点で、第1〜第3実施形態の被支持部3の機能と共通している。
また、第1〜第3実施形態のセーフティツール1は、被支持部3が取付体2から取り外されている状態において、被支持部3がボールチェーン15のループ部で支持される。一方、図55A及び図56Cに示すように、第4実施形態の被支持部3は、被支持部3が取付体2から取り外されている状態において、ボールチェーン15のループ部よりも上側の位置においてボールチェーン15(前部15A及び後部15B)に支持される。
第4実施形態において、取付部2Bは、ビスで構成されている。取付体2は、固定部2Aと、取付部2Bとを備えており、固定部2Aはビスの挿入部に対応し、固定部2Aが被取付体Wに挿入されることで、取付部2Bが被取付体Wに固定される。固定部2Aには例えば螺旋状の雄ねじ部が形成されていてもよい。取付部2Bはビスの頭部に対応し、被支持部3を引掛可能に構成されている(図56D参照)。
被支持部3は、被支持部本体3Aと、引掛部3Bと、プーリー3Fとを備えている。
被支持部3は、被取付体Wから取り外された状態において、ボールチェーン15に支持されている。被支持部3がボールチェーン15に支持される部分は、第1〜第3実施形態において被支持部3がボールチェーン15に支持される部分(ループ部)よりも上側である。なお、被支持部3は、ボールチェーン15のループ部に取り付けることもできるが、被支持部3の引掛部3Bはボールチェーン15の下部を引っ掛け可能になっているので、被支持部3はループ部よりも上側に取り付けられることが好ましい。
図56A及び図56Bに示すように、被支持部本体3Aは、第1部材3t1と、第2部材3t2とを備えている。第1部材3t1は、突出筒3t3と、一対の壁部3t4とを有する。また、第2部材3t2は、突出軸3t5と、一対の壁部3t6とを有する。
壁部3t4及び壁部3t6は上下方向に延びる突出部である。壁部3t4と壁部3t6とは、互いに間隔をあけた状態で対向するように設けられ、ユーザーは、壁部3t4と壁部3t6との間の隙間からボールチェーン15を挿入可能となっている。
第4実施形態において、引掛部3Bは、第1部材3t1に連結している。図56Dに示すように、ユーザーは、引掛部3Bと第1部材3t1との間の隙間Sprにボールチェーン15の下部を差し込むことで、ボールチェーン15を被支持部3に引っ掛け可能である。
引掛部3Bには、係合孔部3A1が形成されている。第4実施形態における係合孔部3A1の形状は、第1実施形態で説明した係合孔部3A1の形状と同様である。図56Cに示すように、係合孔部3A1には取付体2の取付部2B(ビスの頭部)が挿入される。これにより、被支持部3が取付体2の取付部2Bに引っ掛けられる。なお、ユーザーが被支持部3を取付体2に取り付ける場合には、ユーザーは、被支持部3の第1孔部3a1(図56A参照)が取付体2の取付部2Bの位置に至るように、被支持部3の第1孔部3a1を取付部2Bへ挿入する。その後、ユーザーは被支持部3を引き下げることで、被支持部3と取付部2Bとが係合する。被支持部3と取付部2Bとが係合した状態において、被支持部3は取付部2Bを軸として回動可能である。
第1部材3t1と第2部材3t2との間には、プーリー3Fが回転自在に配置されている。また、第1部材3t1と第2部材3t2との間には、ボールチェーン15が通過する空間Sptが形成されている。ここで、被支持部3は、プーリー3Fが回転していないと、ボールチェーン15がこの空間Sptを通過できないように構成されている。ユーザーが被支持部3をボールチェーン15に沿って移動させようとすると、プーリー3Fが回転せず、ボールチェーン15がプーリー3Fや壁部3t4に干渉してボールチェーン15が空間Sptから抜け出せなくなる。このため、第4実施形態において、被支持部3は、ボールチェーン15に沿って移動できないように構成されている。
以下、第5実施形態では、第1〜第4実施形態との差異点を中心に説明する。
第5実施形態の被支持部3の機能は、ボールチェーン15によって支持される点で、第1〜第4実施形態の被支持部3の機能と共通している。
取付体2は、図57Bに示すように、被取付体Wに取り付けられている。第5実施形態の取付体2は、上述した第1〜第4実施形態や、第1〜第3実施形態のその他形態の構成を採用することができる。なお、第5実施形態では、取付体2の構成が第1実施形態の取付体2の構成と同様であるものとして説明する。
図57Aに示すように、被支持部3は、被支持部本体3Aと、第1及び第2プーリー3s1,3s2とを備えている。また、被支持部3は伝達機構3stを備えており、伝達機構3stは、第2プーリー3s2の回転を第1プーリー3s1に伝達し、第1プーリー3s1を回転させる機能を有する。伝達機構3stは、例えばギア等から構成することができる。
第1部材3suは、第1プーリー3s1を介して第1ボールチェーン151のループ下端に保持されるように構成されている。ここで、第1ボールチェーン151は、ループ状に構成され、且つ、ヘッドボックス11から垂下されている。
第1部材3suには、図57Bに示す取付体2の軸部2B1(第1実施形態の図8参照)が挿入されている。これにより、ユーザーは被支持部3を壁等の被取付体Wに取り付けることが可能になっている。
第2部材3slには、第2ボールチェーン152のループ上端が設けられている。具体的には、第2ボールチェーン152は、第2プーリー3s2を介して第2部材3slに保持されている。第2ボールチェーン152は、ループ状に構成され、且つ、第2部材3slから垂下されている。
図58Bに示すように、第1部材3suには連結部3su1が形成され、第2部材3slには連結部3sl1が形成されている。第1部材3suと第2部材3slとは、連結部3su1,3sl1を介して連結している。つまり、図58Aに示すように、第2部材3slは、通常時において第1部材3suから落下しないように、第1部材3suに連結している。図58A及び図58Bに示すように、第1部材3suと第2部材3slとを連結する連結部3su1,3sl1は、予め定められた荷重が第2ボールチェーン152に加わると、第1部材3suから第2部材3slを分離するように構成されている。連結部3su1,3sl1の構成は、特に限定されるものではなく、例えば凹凸係合や爪構造等のような各種構成を採用可能である。
なお、第5実施形態においてボールチェーン15の最下部は、第2ボールチェーン152のループ下端に対応する。
図58Aに示すように、第1プーリー3s1は、第1部材3suに回転自在に設けられている。また、第2プーリー3s2は、第2部材3slに回転自在に設けられている。図57Aに示すように、ユーザーが第2ボールチェーン152を操作することで、第2プーリー3s2が回転する。これにより、伝達機構3stが駆動し、第1プーリー3s1が回転する。第1プーリー3s1が回転することで、第1ボールチェーン151が動作し、その結果、プーリー11Bが回転する。
図58Fに示すように、第1分割部3s21には爪状の連結部3s21aが形成され、図58Eに示すように、第2分割部3s22には連結部3s21aが挿入可能な連結部3s22aが形成されている。連結部3s22aは、連結部3s21aが挿入される孔部である。連結部3s21a,3s22aの構成は、特に限定されるものではなく、例えば爪構造以外にも、凹凸構造のような各種構成を採用可能である。
2 :取付体
2A :固定部
2a :孔部
2A1 :おもて面
2A2 :裏面
2B :取付部
2B1 :軸部
2B2 :拡大部
2B3 :球状部
2B4 :隙間部
2C :吸盤部
2D :連結部
2E :延出部
2c :引掛部
3 :被支持部
3su :第1部材
3su1:連結部
3sl :第2部材
3sl2:連結部
3s1 :第1プーリー
3s2 :第2プーリー
3s21:第1分割部
3s21a:連結部
3s22:第2分割部
3s22a:連結部
3st :伝達機構
3t1 :第1部材
3t2 :第2部材
3t3 :突出筒
3t4 :壁部
3t5 :突出軸
3t6 :筒状部
3A :被支持部本体
3A1 :係合孔部
3A2 :曲面部
3A3 :上部
3At :第1構成体
3As :第2構成体
3B :引掛部
3B1 :腕部
3B2 :突出部
3B3 :突出部
3B4 :隙間
3C :転向部
3C1 :当接面
3a1 :第1孔部
3a2 :第2孔部
3a3 :幅狭部
3b1 :内面
3b2 :内面
3D :交差防止部
3D1 :曲面部
3E :軸受部
3F :プーリー
10 :遮蔽装置
11 :ヘッドボックス
11A :ブラケット
11B :プーリー
12 :遮蔽材
12A :横端部
13 :昇降コード
14 :ボトムレール
15 :ボールチェーン
151 :第1ボールチェーン
152 :第2ボールチェーン
15A :前部
15B :後部
15a :露出部分
15b :露出部分
15c :分離部
15d :規制部材
15d1 :挿入部
15d2 :爪部
15d3 :凹状部
18 :ボール部
19 :コード部
30 :部品
42 :第2嵌合部
43 :第1嵌合部
45 :嵌合突部
46 :膨径部
47 :凹部
48 :回動規制部
49 :面取り
49a :嵌合孔
49b :係止部
F :面ファスナー
Op1 :開口部
Op2 :挿入部
Op3 :開放部
Op4 :隙間
Sp :収容空間
Spr :隙間
Spt :空間
W :被取付体
mg :磁石
Claims (20)
- 建築物に据付される遮蔽装置本体から垂下される操作コードに付設されるセーフティツールであって、
被支持部を備え、
前記被支持部は、前記建築物に配置される被取付体に、取り付け及び取り外し自在に構成され、
前記被支持部が前記被取付体から取り外された状態において、前記被支持部は、前記操作コードに支持され、
前記被支持部が前記被取付体に取り付けられた状態において、前記操作コードは、前記被支持部から露出して操作可能となっている、セーフティツール。 - 請求項1に記載のセーフティツールであって、
取付体を更に備え、
前記被支持部は、被支持部本体を有し、
前記取付体は、前記被取付体に固定され、
前記被支持部本体には、前記操作コードが通されており、且つ、前記被支持部本体は、前記取付体に取り付け及び取り外し自在に構成されている、セーフティツール。 - 請求項2に記載のセーフティツールであって、
前記被支持部本体が前記取付体に取り付けられている状態において、前記被支持部本体は前記被取付体に対して相対回転可能である、セーフティツール。 - 請求項2又は請求項3に記載のセーフティツールであって、
前記被支持部は、引掛部を有し、
前記引掛部は、前記被支持部本体に設けられ、且つ、前記引掛部を、前記操作コードに引っ掛け可能に構成されている、セーフティツール。 - 請求項1〜請求項4の何れか1つに記載のセーフティツールであって、
前記被支持部は、前記建築物を構成する構造体に、取り付け及び取り外し自在に構成され、
前記構造体は、前記遮蔽装置本体が配置される空間に臨む側面部又は天井部を構成している、セーフティツール。 - 請求項1〜請求項5の何れか1つに記載のセーフティツールであって、
前記被支持部が前記操作コードのループ部に設けられている状態において、前記操作コードの前部と前記操作コードの後部との間の前後方向の間隔は、前記操作コードのループ部側から前記遮蔽装置本体側にかけて同じである、セーフティツール。 - 請求項1〜請求項6の何れか1つに記載のセーフティツールであって、
前記被支持部は、前記操作コードに沿って移動可能なように前記操作コードが通される、セーフティツール。 - 請求項1〜請求項6の何れか1つに記載のセーフティツールであって、
前記被支持部は、前記操作コードが通され、且つ、前記操作コードに沿う方向の移動が規制されるように構成されている、セーフティツール。 - 建築物に据付される遮蔽装置本体と、
前記遮蔽装置本体から垂下される操作コードと、
前記操作コードに付設されるセーフティツールと、を備え、
前記セーフティツールは、被支持部を備え、
前記被支持部には、前記操作コードが通されており、且つ、前記被支持部は、第1及び第2状態を切替可能に構成され、
第1状態において、前記被支持部は、前記操作コードに支持され、
第2状態において、前記被支持部は、第1状態のときの位置よりも上に配置され、且つ、前記被支持部は、前記建築物に配置される被取付体に取り付けられ、且つ、前記操作コードは、前記被支持部から露出して操作可能となっている、遮蔽装置。 - 請求項9に記載の遮蔽装置であって、
前記被支持部には、前記操作コードに沿って移動可能なように前記操作コードが通されており、且つ、前記被支持部は、前記操作コードに沿うように移動することで第1及び第2状態を切替可能に構成され、
第1状態において、前記被支持部は、前記操作コードのループ部に設けられている、遮蔽装置。 - 請求項9に記載の遮蔽装置であって、
前記被支持部は、前記操作コードが通され、且つ、前記操作コードに沿う方向の移動が規制されるように構成されている、遮蔽装置。 - 請求項9〜請求項11の何れか1つに記載の遮蔽装置であって、
第2状態において、前記被支持部は、前記建築物に配置される被取付体に取り付けられ、且つ、前記被支持部は、前記操作コードが前記遮蔽装置本体の遮蔽材をよけるように、前記遮蔽材の側方側に配置される、遮蔽装置。 - 請求項9〜請求項11の何れか1つに記載の遮蔽装置であって、
第2状態において、前記被支持部は、前記建築物に配置される被取付体に取り付けられ、且つ、前記被支持部は、前記建築物の開口部をよけるように配置されている、遮蔽装置。 - 請求項12又は請求項13に記載の遮蔽装置であって、
第2状態において、前記被支持部は、前記遮蔽装置本体の前端よりも前側に配置される、遮蔽装置。 - 請求項12又は請求項13に記載の遮蔽装置であって、
第2状態において、前記被支持部は、前記遮蔽装置本体の後端よりも後側に配置される、遮蔽装置。 - 請求項9〜請求項15の何れか1つに記載の遮蔽装置であって、
第1状態において、前記操作コードの前部と前記操作コードの後部との間の前後方向の間隔は、前記操作コードのループ部側から前記遮蔽装置本体側にかけて同じである、遮蔽装置。 - 建築物に据付される遮蔽装置本体と、
前記遮蔽装置本体から垂下される操作コードと、
前記操作コードに付設されるセーフティツールと、を備え、
前記セーフティツールは、被支持部を備え、
前記被支持部は、被支持部本体と、引掛部とを有し、
前記被支持部本体は、前記建築物に配置される被取付体に、取り付け及び取り外し自在に構成され、
前記引掛部は、前記被支持部本体に設けられ、且つ、前記引掛部は、前記被支持部本体が前記被取付体に取り付けられている状態において、前記操作コードを束ねるように前記操作コードを引っ掛け可能となっている、遮蔽装置。 - 建築物に据付される遮蔽装置本体から垂下される操作コードに付設されるセーフティツールであって、
被支持部を備え、
前記操作コードは、非環状の状態から環状の状態となるように連結可能に構成され、
前記被支持部には、前記操作コードが通されており、且つ、前記被支持部は、前記操作コードのうち連結されている部分が通過可能となっている、セーフティツール。 - 請求項1〜請求項8及び請求項18の何れか1つに記載のセーフティツールであって、
前記操作コードは、前記操作コードに閾値を超える操作力が生じた際に、環状の状態から非環状の状態になるように構成されている、セーフティツール。 - 建築物に据付される遮蔽装置本体から垂下される操作コードに付設されるセーフティツールであって、
被支持部を備え、
前記操作コードは規制部材を有し、
前記規制部材は、前記操作コードが操作されることで上昇して前記遮蔽装置本体のプーリーに干渉したとき、前記操作コードの前記操作を規制するように構成され、
前記被支持部には、前記操作コードに沿って移動可能なように前記操作コードが通されており、且つ、前記被支持部は、前記規制部材が通過可能となっている、セーフティツール。
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JP2011006925A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Tachikawa Blind Mfg Co Ltd | コード |
JP2015140634A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 立川ブラインド工業株式会社 | セーフティツール |
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Patent Citations (3)
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