JP2021014390A - セラミックス焼結体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】セラミックス焼結体の製造方法の簡素化・低コスト化を実現すると共に、セラミックス焼結体の反り等の発生を抑制する。【解決手段】カルシア安定化ジルコニアと単斜晶を含まないカルシア部分安定化ジルコニアとの少なくとも一方により形成されたセラミックス焼結体の製造方法は、ジルコニア粉末とカルシア部分安定化ジルコニア粉末との少なくとも一方と、Caを含む化合物の粉末と、を混合することにより第1の混合物を得る工程を備える。第1の混合物におけるCaとZrとの総含有量に対するCaの含有量の割合は、12mol%以上、20mol%以下である。また、セラミックス焼結体の製造方法は、第1の混合物と他の材料とを混合することにより第2の混合物を得る工程と、第2の混合物を成形することにより成形体を得る工程と、成形体を焼成することによりセラミックス焼結体を得る工程とを備える。【選択図】図4

Description

本明細書によって開示される技術は、セラミックス焼結体の製造方法に関する。
炭化水素(例えばメタン)を含む燃料ガスから一酸化炭素と水素とを含む改質ガスを生成する改質装置として、酸素を選択的に透過させる酸素透過膜を利用し、酸素透過膜によって得られた酸素を用いて改質を行う改質装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような改質装置は、酸素透過膜と、酸素透過膜を支持する支持体とを備える。支持体は、例えば、カルシア(CaO)によって安定化されたジルコニア(ZrO)であるカルシア安定化ジルコニアにより形成されたセラミックス焼結体である。
特開2017−113714号公報
従来、カルシア安定化ジルコニアにより形成されたセラミックス焼結体(以下、単に「セラミックス焼結体」という。)の製造方法は、以下の通りである。まず、ジルコニア粉末とCaを含む化合物(例えば、CaCO)の粉末とを混合し、この混合物を所定の条件で焼成することによって焼結体を得る。次に、この焼結体を解砕し、分級することにより、カルシア安定化ジルコニアの粉末を得る。得られたカルシア安定化ジルコニアの粉末と、他の材料(例えば、バインダー、溶媒、触媒、造孔剤、可塑剤等)とを混合し、この混合物を成形し、この成形体を焼成することによってセラミックス焼結体を得る。
このように、従来のセラミックス焼結体の製造方法では、焼成工程が2回行われるため、製造方法の簡素化・低コスト化の点で向上の余地がある。また、従来のセラミックス焼結体の製造方法では、成形体を焼成する際の収縮が十分に抑制されず、該収縮に起因するセラミックス焼結体の反り等の発生を抑制することができない。
なお、このような課題は、カルシアによって(完全に)安定化されたジルコニアであるカルシア安定化ジルコニアにより形成されたセラミックス焼結体に限らず、カルシアによって部分的に安定化されたジルコニアであるカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)により形成されたセラミックス焼結体の製造の際にも共通の課題である。また、このような課題は、酸素透過膜を支持する支持体として用いられるセラミックス焼結体に限らず、セラミックス焼結体の製造の際に共通の課題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示されるセラミックス焼結体の製造方法は、カルシア安定化ジルコニアと単斜晶を含まないカルシア部分安定化ジルコニアとの少なくとも一方により形成されたセラミックス焼結体の製造方法において、単斜晶を含むジルコニア粉末と単斜晶を含むカルシア部分安定化ジルコニア粉末との少なくとも一方と、Caを含む化合物の粉末と、を混合することにより第1の混合物を得る第1の工程であって、前記第1の混合物におけるCaとZrとの総含有量に対するCaの含有量の割合が12mol%以上、20mol%以下である、第1の工程と、前記第1の混合物と他の材料とを混合することにより第2の混合物を得る第2の工程と、前記第2の混合物を成形することにより成形体を得る第3の工程と、前記成形体を焼成することにより前記セラミックス焼結体を得る第4の工程と、を備える。本セラミックス焼結体の製造方法によれば、1回の焼成を行うだけでカルシア安定化ジルコニアと単斜晶を含まないカルシア部分安定化ジルコニアとの少なくとも一方により形成されたセラミックス焼結体を得ることができるため、2回の焼成を行うことによりセラミックス焼結体を得る従来の製造方法と比べて、製造方法の簡素化・低コスト化を実現することができる。また、本セラミックス焼結体の製造方法によれば、焼成の際の収縮を抑制することができ、該収縮に起因するセラミックス焼結体の反り等の発生を抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、セラミックス焼結体の製造方法、セラミックス焼結体を備える装置(例えば、改質装置等)の製造方法等の形態で実現することが可能である。
本実施形態における改質装置10の構成を概略的に示す説明図 酸素透過膜構造体110の詳細構成を示す説明図 酸素透過膜構造体110の詳細構成を示す説明図 本実施形態における支持体114の製造方法を示すフローチャート 性能評価結果を示す説明図
A.実施形態:
A−1.装置の構成:
図1は、本実施形態における改質装置10の構成を概略的に示す説明図である。図1には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向と呼ぶものとする。図2以降についても同様である。
改質装置10は、炭化水素を含む燃料ガスFGから、一酸化炭素と水素とを含む改質ガスRGを生成する装置である。改質装置10は、燃料ガス供給部210と、燃料ガス供給配管220と、反応部100と、改質ガス排出配管230とを備える。
燃料ガス供給部210は、図示しないガス源(例えば、燃料ガスFGを貯蔵するガスボンベまたはガスタンク、もしくは、燃料ガスFGが供給される燃料ラインに接続される接続流路等)を備えており、燃料ガスFGを反応部100に向けて供給する。なお、燃料ガス供給部210により供給される燃料ガスFGは、例えば、メタン、エタン、プロパン、ブタン等の炭化水素を含んでいる。燃料ガスFGは、1種類の炭化水素を含むとしてもよいし、複数種類の炭化水素を含むとしてもよい。また、燃料ガスFGは、炭化水素以外のガス(例えば二酸化炭素)を含んでいてもよい。
燃料ガス供給配管220は、燃料ガス供給部210と反応部100とを接続する配管であり、反応部100の一方の端部に接続されている。また、改質ガス排出配管230は、反応部100において生成された改質ガスRGを取り出すための配管であり、反応部100の他方の端部に接続されている。
反応部100は、燃料ガスFGの改質のための改質反応を生じさせる部分である。反応部100は、酸素透過膜構造体110と、供給側接続管121と、排出側接続管122と、収容管130とを備える。
収容管130は、略円筒形状の部材であり、例えばガラス管により構成されている。収容管130の内部空間には、酸素透過膜構造体110が収容されている。収容管130の内部空間における酸素透過膜構造体110の外周側の部分は、空気室S1を構成している。空気室S1には、例えば送風機(不図示)により空気(AIR)が供給される。
酸素透過膜構造体110は、略円筒形状の部材である。酸素透過膜構造体110の内部の空間は、燃料室S2を構成している。酸素透過膜構造体110の構成については、後に詳述する。
供給側接続管121は、酸素透過膜構造体110の一方の端部に接続されており、燃料ガス供給部210から燃料ガス供給配管220を介して供給された燃料ガスFGを、酸素透過膜構造体110内の燃料室S2へと導く。排出側接続管122は、酸素透過膜構造体110の他方の端部に接続されており、酸素透過膜構造体110内の燃料室S2から排出された改質ガスRGを、改質ガス排出配管230へと導く。供給側接続管121および排出側接続管122は、例えば、ジルコニアにより構成されている。
図2および図3は、酸素透過膜構造体110の詳細構成を示す説明図である。図2には、図1のII−IIの位置における酸素透過膜構造体110のYZ断面構成が示されており、図3には、図2のIII−IIIの位置における酸素透過膜構造体110のXZ断面構成が示されている。上述したように、酸素透過膜構造体110は、略円筒形状の部材である。図2および図3に示すように、酸素透過膜構造体110は、支持体114と、燃料極112と、酸素透過膜111と、空気極113とから構成されている。支持体114は、酸素透過膜構造体110の最内周側(燃料室S2に面する側)に配置されており、そこから外周側(空気室S1に面する側)に向けて順に、燃料極112と、酸素透過膜111と、空気極113とが積層されている。
支持体114は、多孔質の略円筒形状部材であり、酸素透過膜111を構成する他の層(燃料極112、酸素透過膜111、空気極113)を支持する。本実施形態では、支持体114は、カルシア(CaO)によって(完全に)安定化されたジルコニア(ZrO)であるカルシア安定化ジルコニアとカルシアによって部分的に安定化されたジルコニアであるカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方により形成されたセラミックス焼結体である。なお、カルシア安定化ジルコニアは、立方晶のジルコニアを含むが、正方晶や単斜晶のジルコニアを含まないものである。また、カルシア部分安定化ジルコニアは、立方晶および正方晶のジルコニアを含むものであり、単斜晶を含むものと単斜晶を含まないものとがある。また、セラミックス焼結体がカルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方により形成されているとは、セラミックス焼結体がカルシア安定化ジルコニアおよび/またはカルシア部分安定化ジルコニアの他に微量の不純物を含有する形態を含む。また、本実施形態において、支持体114を構成するセラミックス焼結体は、多孔質体である。なお、多孔質体とは、気孔率が20vol%以上の物体を意味する。また、支持体114を構成するセラミックス焼結体の気孔率は、一定以上の強度確保の観点から、60vol%以下であることが好ましい。また、支持体114の外径は、例えば、5mm以上、30mm以下であり、支持体114の内径は、例えば、3mm以上、25mm以下である。
なお、対象物が単斜晶のジルコニアを含むか否かは、以下の方法により確認することができる。すなわち、市販のCu(銅)管球のシンチレーション検出器のXRDにより、下記の測定条件およびデータ処理条件に従い得られたピーク高さ(強度)から、下記の式に従って安定化率を算出する。安定化率が97%以上であれば、該対象物は立方晶および正方晶のジルコニアのみを含み、単斜晶のジルコニアを含まないと判定する。一方、安定化率が97%未満であれば、該対象物は単斜晶のジルコニアを含むと判定する。
<測定条件>
・スキャンスピード:10°/min
・スリット幅:10mm
・ステップ:0.01°
・範囲:10°〜80°
<データ処理条件>
・加重平均フィルタリングにより平滑化し、Sonneveld−Visser法によりバックグラウンドを除去する。XRDにおいて、立方晶および/または正方晶のジルコニアは2θ=30.2°で高い強度が得られ、単斜晶のジルコニアは2θ=28.2°および31.5°で高い強度が得られる。XRDにおける2θ=30.2°,28.2°および31.5°での強度値を、それぞれ、I1,I2およびI3とし、下記の式により安定化率を算出する。
安定化率(%)=I1/(I1+I2+I3)×100
空気極113は、多孔質の略円筒形状部材であり、空気室S1に供給された空気中の酸素をイオン化させる反応(1/2O+2e→O2−)を促進する触媒層として機能する。空気極113は、例えば、La0.8Sr0.2MnOやLa0.8Sr0.2CrOのような複合酸化物等により形成される。
酸素透過膜111は、酸化物イオン伝導性と電子伝導性または正孔伝導性とを有するガス不透過性の略円筒形状の膜である。なお、以下の説明では、電子伝導性と正孔伝導性とをまとめて電気伝導性という。酸素透過膜111は、酸素透過膜111により隔離された空気室S1と燃料室S2との間の酸素分圧差を駆動力として、高酸素分圧側の空気室S1から低酸素分圧側の燃料室S2へと酸素を選択的に透過させる。酸素透過膜111は、例えば、酸化物イオン伝導性を有する物質(以下、「酸化物イオン伝導体」という。)と、電気伝導性を有する物質(以下、「電気伝導体」という。)との混合物により形成される。なお、酸素透過膜111は、酸化物イオン伝導性と電気伝導性との両方を備える物質(以下、「混合伝導体」という。)により形成されてもよい。また、酸素透過膜111は、酸化物イオン伝導体と電気伝導体との少なくとも一方と、混合伝導体との混合物により形成されてもよい。
なお、酸化物イオン伝導体としては、例えば、安定化ジルコニア、部分安定化ジルコニア、セリア系固溶体等を用いることができる。電気伝導体としては、例えば、ペロブスカイト構造を有する酸化物、スピネル型結晶構造を有するフェライト、貴金属等の金属材料等を用いることができる。混合伝導体としては、例えば、LaGaO系化合物において、SrをLaサイトに添加すると共にFeをGaサイトに添加したペロブスカイト構造を有するLSGF系酸化物、SrCoO系化合物において、BaをSrサイトに添加すると共にFeをCoサイトに添加したペロブスカイト構造を有するBSCF系酸化物、層状ペロブスカイト構造を有する酸化物、蛍石型構造を有する酸化物、オキシアパタイト構造を有する酸化物、メリライト構造を有する酸化物等を用いることができる。
燃料極112は、多孔質の略円筒形状部材であり、燃料室S2から多孔質部材である支持体114内を通って供給された燃料ガスFG中の炭化水素と、酸素透過膜111を透過してきた酸素(酸化物イオン)との部分酸化改質反応(C+nO2−→nCO+(m/2)H+2ne)を促進する触媒層として機能する。燃料極112は、例えば、ペロブスカイト構造を有するLaCrO系酸化物であって、SrをLaサイトに添加すると共に、NiをCrサイトに添加した複合酸化物等により形成される。
A−2.改質装置10の動作:
改質装置10において、空気室S1に空気が供給されると、空気室S1に面する空気極113の触媒効果により、空気中の酸素をイオン化させる反応(1/2O+2e→O2−)が起こる。この反応により生じた酸化物イオンは、酸化物イオン伝導性を有する酸素透過膜111内を燃料室S2側へと移動する(図3参照)。
また、燃料ガス供給部210から燃料ガス供給配管220を介して反応部100に燃料ガスFGが供給されると、供給された燃料ガスFGは、供給側接続管121を介して酸素透過膜構造体110の内部の燃料室S2に進入する。燃料室S2に進入した燃料ガスFGが多孔質部材である支持体114の内部を通って燃料極112に至ると、燃料極112の触媒効果により、燃料ガスFG中の炭化水素と酸素透過膜111を透過してきた酸素(酸化物イオン)との部分酸化改質反応(C+nO2−→nCO+(m/2)H+2ne)が起こる。この反応により、炭化水素を含む燃料ガスFGが、水素と一酸化炭素とを含む改質ガスRGに改質される。なお、部分酸化改質反応により生じた電子は、電気伝導性を有する酸素透過膜111内を空気室S1側へと移動し、上述した酸素のイオン化反応に供される(図3参照)。
反応部100において生成された改質ガスRGは、排出側接続管122を介して、改質ガス排出配管230から取り出される。
A−3.支持体114の製造方法:
次に、本実施形態における酸素透過膜構造体110を構成する支持体114の製造方法について説明する。図4は、本実施形態における支持体114の製造方法を示すフローチャートである。上述したように、本実施形態では、支持体114は、多孔質の略円筒形状部材であり、カルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方により形成されたセラミックス焼結体である。
はじめに、ジルコニア(ZrO)の粉末とCaを含む化合物の粉末とを混合することにより、第1の混合物を得る(S110)。ここで用いられるジルコニアの粉末は、安定化されていないジルコニアの粉末、すなわち、単斜晶を含むジルコニアの粉末である。また、Caを含む化合物としては、例えば、炭酸カルシウム(CaCO)、酸化カルシウム(CaO)、水酸化カルシウム(Ca(OH))等が用いられる。S110の混合工程の際のジルコニアの粉末とCaを含む化合物の粉末との配合は、該混合工程により得られる第1の混合物におけるCaとZrとの総含有量に対するCaの含有量の割合が12mol%以上、20mol%以下となるように、調整される。また、S110の混合工程は、例えば、回転式混合機を用いて、1〜40時間行われる。S110の混合工程は、粉末同士(ジルコニアの粉末およびCaを含む化合物の粉末)を混合する工程であり、該混合工程により得られる第1の混合物は、ジルコニアの粉末とCaを含む化合物の粉末とが密着しつつ圧縮された圧粉体状である。S110の工程は、特許請求の範囲における第1の工程に相当する。
次に、S110の混合工程により得られた第1の混合物と、他の材料とを混合することにより、第2の混合物を得る(S120)。他の材料としては、例えば、バインダーと溶媒と触媒と造孔剤と可塑剤との少なくとも1つが用いられる。S120の混合工程は、例えば、回転式混合機を用いて、1〜5時間行われる。S120の混合工程により得られる第2の混合物は、例えばスラリー状である。S120の工程は、特許請求の範囲における第2の工程に相当する。
次に、S120の混合工程により得られた第2の混合物を混練する(S130)。S130の混練工程は、例えば、スクリュー式混練機を用いて、1〜5時間行われる。
次に、第2の混合物を成形することにより、成形体を得る(S140)。本実施形態では、支持体114は略円筒形状部材であるため、S140では略円筒形状の成形体が作製される。S140の成形工程は、例えば、押出成形やプレス成形等により行われる。S140の工程は、特許請求の範囲における第3の工程に相当する。
次に、S140の成形工程により得られた成形体を乾燥させる(S150)。S150の乾燥工程は、例えば、温風乾燥機を用いて、溶媒分がほとんどなくなるまで行われる。なお、成形体が溶媒分を含まない場合には、乾燥工程の実行を省略してもよい。
次に、成形体を焼成することにより、セラミックス焼結体(支持体114)を得る(S160)。S160の焼成工程は、例えば、大気雰囲気下で、1200〜1600℃、1〜10時間の条件で行われる。S160の焼成工程により得られるセラミックス焼結体は、カルシアによって(完全に)安定化されたジルコニアであるカルシア安定化ジルコニアとカルシアによって部分的に安定化されたジルコニアであるカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方により形成されたものとなる。すなわち、S160の焼成工程により得られるセラミックス焼結体は、単斜晶のジルコニアを含有していない。S160の工程は、特許請求の範囲における第4の工程に相当する。
以上の製造方法により、カルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方により形成されたセラミックス焼結体である支持体114が作製される。
A−4.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態における支持体114、すなわち、カルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方により形成されたセラミックス焼結体の製造方法は、単斜晶を含むジルコニアの粉末と、Caを含む化合物の粉末と、を混合することにより第1の混合物を得る第1の工程(S110)を備える。S110の工程は、S110の工程により得られる第1の混合物におけるCaとZrとの総含有量に対するCaの含有量の割合が12mol%以上、20mol%以下となるように行われる。また、本実施形態におけるセラミックス焼結体の製造方法は、S110の工程により得られた第1の混合物と他の材料とを混合することにより第2の混合物を得る第2の工程(S120)と、第2の混合物を成形することにより成形体を得る第3の工程(S140)と、成形体を焼成することによりセラミックス焼結体を得る第4の工程(S160)とを備える。
このように、本実施形態のセラミックス焼結体の製造方法では、1回の焼成を行うだけでカルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方により形成されたセラミックス焼結体を得ることができるため、2回の焼成を行うことによりセラミックス焼結体を得る従来の製造方法と比べて、製造方法の簡素化・低コスト化を実現することができる。
本実施形態のセラミックス焼結体の製造方法によれば、1回の焼成を行うだけでカルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方により形成されたセラミックス焼結体を得ることができる理由は、必ずしも明らかではないが、以下の理由によるものと推測される。すなわち、本実施形態のセラミックス焼結体の製造方法では、粉末以外の材料(造孔剤、溶媒、触媒、可塑剤等)との混合(S120)が行われる前に、粉末のみの混合、すなわち、ジルコニアの粉末とCaを含む化合物の粉末との粉末同士の混合(S110)が行われる。そのため、粉末同士の混合(S110)により得られる第1の混合物は、ジルコニアの粉末とCaを含む化合物の粉末とが密着しつつ圧縮された圧粉体状となる。従って、その後の焼成(S160)の際に、ジルコニアとカルシウムとが良好に反応してカルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方が生成されるためであると考えられる。さらに、本実施形態のセラミックス焼結体の製造方法では、S110の混合工程により得られる第1の混合物におけるCaとZrとの総含有量に対するCaの含有量の割合が12mol%以上、20mol%以下である。すなわち、ジルコニアの粉末の量に対するCaを含む化合物の粉末の量は、過度に多くも少なくもない。そのため、本実施形態のセラミックス焼結体の製造方法によれば、ジルコニアの量に対するカルシウムの量が過小となることによって、一部のジルコニアが安定化されずに残ったり、反対に、ジルコニアの量に対するカルシウムの量が過大となることによって、一部のジルコニアがカルシウムと共に複合酸化物(CaZrO)となったりすることを抑制することができ、カルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方により形成されたセラミックス焼結体を得ることができるものと考えられる。
さらに、本実施形態のセラミックス焼結体の製造方法によれば、焼成工程(S160)における収縮を抑制することができ、該収縮に起因するセラミックス焼結体の反り等の発生を抑制することができる。
このように、本実施形態のセラミックス焼結体の製造方法によれば、焼成工程(S160)における収縮を抑制することができる理由は、必ずしも明らかではないが、以下の理由によるものと推測される。すなわち、上述したように、本実施形態のセラミックス焼結体の製造方法によれば、粉末同士の混合(S110)により得られる第1の混合物は、ジルコニアの粉末とCaを含む化合物の粉末とが密着しつつ圧縮された圧粉体状となる。そのため、該混合(S110)により得られる第1の混合物の嵩密度を高くすることができ、その結果、その後に作製される成形体の密度を高くすることができる。従って、本実施形態のセラミックス焼結体の製造方法によれば、成形体の焼成工程(S160)における収縮を抑制することができるものと考えられる。
A−5.性能評価:
セラミックス焼結体の製造方法について、性能評価を行った。図5は、性能評価結果を示す説明図である。図5に示すように、本性能評価では、種々の製造方法(製法A〜C)により複数のセラミックス焼結体のサンプル(サンプルSA1〜SA8)を製造し、得られたセラミックス焼結体のサンプルを対象として、割掛率および組成についての評価を行った。
サンプルSA1は、製法Aにより製造されたものである。製法Aは、以下のA1〜A9の工程を順に行うことによりセラミックス焼結体を製造する方法である。
・工程A1(混合1):ジルコニアの粉末と炭酸カルシウムの粉末とを、回転式混合機を用いて20時間混合する。
・工程A2(焼成1):工程A1により得られた混合物を、大気雰囲気下、1500℃で焼成する。
・工程A3(解砕):工程A2により得られた焼結体を、ジルコニアボールを入れた容器に投入して回転させることにより解砕する。
・工程A4(分級):工程A3において解砕できなかった粗い粒子を取り除く。
・工程A5(混合2):工程A4の分級後の粉末と、造孔剤(アクリル樹脂)、溶媒(純水)、触媒(白金)、可塑剤(グリセリン)とを、回転式混合機を用いて1時間混合・攪拌する。
・工程A6(混練):工程A5により得られた混合物を、スクリュー式混練機で混練する。
・工程A7(成形):工程A6の混練後の材料を、押出成形により平板状(長さ:約100mm、幅:約10mm、厚さ:約1mm)に成形する。
・工程A8(乾燥):工程A7により得られた成形体を、温風乾燥機を用いて乾燥させる(水分を蒸発させる)。
・工程A9(焼成2):工程A8の乾燥後の成形体を、大気雰囲気下、1500℃で焼成することにより、セラミックス焼結体を得る。
サンプルSA2〜SA7は、製法Bにより製造されたものである。製法Bは、以下のB1〜B6の工程を順に行うことによりセラミックス焼結体を製造する方法である。
・工程B1(混合1):ジルコニアの粉末と炭酸カルシウムの粉末とを、回転式混合機を用いて20時間混合する。
・工程B2(混合2):工程B1により得られた混合物(混合粉末)と、造孔剤(アクリル樹脂)、溶媒(純水)、触媒(白金)、可塑剤(グリセリン)とを、回転式混合機を用いて1時間混合・攪拌する。
・工程B3(混練):工程B2により得られた混合物を、スクリュー式混練機で混練する。
・工程B4(成形):工程B3の混練後の材料を、押出成形により平板状(長さ:約100mm、幅:約10mm、厚さ:約1mm)に成形する。
・工程B5(乾燥):工程B4により得られた成形体を、温風乾燥機を用いて乾燥させる(水分を蒸発させる)。
・工程B6(焼成):工程B5の乾燥後の成形体を、大気雰囲気下、1500℃で焼成することにより、セラミックス焼結体を得る。
なお、図5に示すように、サンプルSA2〜SA7のそれぞれは、いずれも製法Bにより製造されたものであるが、上記工程B1(混合1)により得られる混合物におけるCaとZrとの総含有量に対するCaの含有量の割合(以下、「Caの含有量」という。)が互いに異なっている。具体的には、サンプルSA2〜SA5では、Caの含有量が12mol%以上、20mol%以下である。一方、サンプルSA6では、Caの含有量が12mol%未満であり、サンプルSA7では、Caの含有量が20mol%超である。
サンプルSA8は、製法Cにより製造されたものである。製法Cは、以下のC1〜C5の工程を順に行うことによりセラミックス焼結体を製造する方法である。
・工程C1(混合):ジルコニアの粉末、炭酸カルシウムの粉末、造孔剤(アクリル樹脂)、溶媒(純水)、触媒(白金)、可塑剤(グリセリン)を、回転式混合機を用いて20時間混合・攪拌する。
・工程C2(混練):工程C1により得られた混合物を、スクリュー式混練機で混練する。
・工程C3(成形):工程C2の混練後の材料を、押出成形により平板状(長さ:約100mm、幅:約10mm、厚さ:約1mm)に成形する。
・工程C4(乾燥):工程C3により得られた成形体を、温風乾燥機を用いて乾燥させる(水分を蒸発させる)。
・工程C5(焼成):工程C4の乾燥後の成形体を、大気雰囲気下、1500℃で焼成することにより、セラミックス焼結体を得る。
各サンプルについて、以下の式(1)に従い割掛率を算出した。なお、製法Aについては、式(1)中の「焼成工程」は、最後の焼成工程(工程A9)を意味する。
割掛率=乾燥工程後(焼成工程前)の長さ/焼成工程後の長さ ・・・(1)
また、各サンプルについて、XRD分析により組成を特定した。なお、図5では、便宜上、カルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)とを、まとめて「CSZ(立方晶、正方晶)」と表しており、安定化されていないジルコニアを、「ZrO(単斜晶)」と表している。
製法Aにより製造されたサンプルSA1は、XRD分析の結果、カルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方により構成されていることが確認された。しかしながら、製法Aでは、2回の焼成が行われるため、製造方法の簡素化・低コスト化の点で好ましくない。また、サンプルSA1では、割掛率が比較的高い値(1.25超の値)であり、反りの発生が確認された。これは、製法Aでは、上記工程A5(混合2)において、粉末のみの混合ではなく、粉末と他の材料(造孔剤、溶媒、触媒、可塑剤)との混合が行われるため、粉末が圧粉体状とはならず、その後に作製される成形体の密度が高くならず、その後の焼成における収縮が比較的大きくなったためであると考えられる。
一方、製法Bにより製造されたサンプルSA2〜SA7の内、Caの含有量が12mol%以上、20mol%以下であるサンプルSA2〜SA5は、XRD分析の結果、カルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方により構成されていることが確認された。すなわち、製法Bによれば、Caの含有量を12mol%以上、20mol%以下とすることにより、1回の焼成を行うだけでカルシア安定化ジルコニアにより形成されたセラミックス焼結体を得ることができ、製造方法の簡素化・低コスト化を実現することができることが確認された。また、これらのサンプルSA2〜SA5では、割掛率が比較的低い値(1.25以下の値)であり、反りの発生は確認されなかった。
なお、製法Bにより製造されたサンプルSA2〜SA7の内、Caの含有量が12mol%未満であるサンプルSA6は、XRD分析の結果、カルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方に加えて、単斜晶のジルコニアを含むことが確認された。これは、ジルコニアの粉末と炭酸カルシウムの粉末とを混合する上記工程B1(混合1)により得られる混合物において、ジルコニアの量に対するカルシウムの量が過小であるため、一部のジルコニアが安定化されずに残ったためであると考えられる。
また、製法Bにより製造されたサンプルSA2〜SA7の内、Caの含有量が20mol%超であるサンプルSA7は、XRD分析の結果、カルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方に加えて、ジルコニウムとカルシウムとの複合酸化物(CaZrO)を含むことが確認された。これは、ジルコニアの粉末と炭酸カルシウムの粉末とを混合する上記工程B1(混合1)により得られる混合物において、ジルコニアの量に対するカルシウムの量が過大であるため、一部のジルコニアがカルシウムと共に複合酸化物となったためであると考えられる。
また、製法Cにより製造されたサンプルSA8は、XRD分析の結果、カルシア安定化ジルコニアとカルシア部分安定化ジルコニア(ただし、単斜晶を含まないもの)との少なくとも一方に加えて、単斜晶のジルコニアと、ジルコニウムとカルシウムとの複合酸化物(CaZrO)とを含むことが確認された。これは、製法Cでは、ジルコニアの粉末と炭酸カルシウムの粉末との粉末同士のみの混合が行われず、両粉末と他の材料(造孔剤、溶媒、触媒、可塑剤)との混合(上記工程C1)が一度に行われるため、ジルコニアと炭酸カルシウムとが均一に分散されず、一部のジルコニアが安定化されずに残り、かつ、一部のジルコニアがカルシウムと共に複合酸化物となったためであると考えられる。また、サンプルSA8のセラミックス焼結体では、割掛率が比較的高い値(1.25超の値)であり、反りの発生が確認された。これは、製法Cでは、上記工程C1(混合)において、粉末のみの混合ではなく、粉末と他の材料(造孔剤、溶媒、触媒、可塑剤)との混合が行われるため、粉末が圧粉体状とはならず、その後に作製される成形体の密度が高くならず、その後の焼成における収縮が比較的大きくなったためであると考えられる。
以上説明した性能評価により、単斜晶を含むジルコニア粉末と、Caを含む化合物の粉末と、を混合することにより第1の混合物を得る第1の工程であって、得られる第1の混合物におけるCaとZrとの総含有量に対するCaの含有量の割合が12mol%以上、20mol%以下である第1の工程と、第1の混合物と他の材料とを混合することにより第2の混合物を得る第2の工程と、第2の混合物を成形することにより成形体を得る第3の工程と、成形体を焼成することによりセラミックス焼結体を得る第4の工程とを備えるセラミックス焼結体の製造方法によれば、1回の焼成を行うだけでカルシア安定化ジルコニアにより形成されたセラミックス焼結体を得ることができ、製造方法の簡素化・低コスト化を実現することができると共に、焼成工程における収縮を抑制してセラミックス焼結体の反り等の発生を抑制することができることが確認された。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態におけるセラミックス焼結体(支持体114)の製造方法は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、S110の混合工程において、単斜晶を含むジルコニアの粉末とCaを含む化合物の粉末とを混合するものとしているが、S110の混合工程において、単斜晶を含むジルコニア粉末に代えて、あるいは、単斜晶を含むジルコニア粉末に加えて、単斜晶を含むカルシア部分安定化ジルコニア粉末を混合するものとしてもよい。すなわち、S110の混合工程は、単斜晶を含むジルコニア粉末と単斜晶を含むカルシア部分安定化ジルコニア粉末との少なくとも一方と、Caを含む化合物の粉末と、を混合することにより第1の混合物を得る工程であればよい。
また、上記実施形態におけるセラミックス焼結体の製造方法において、混合工程(S110,S120)や焼成工程(S160)の条件は、種々変形可能である。また、上記実施形態におけるセラミックス焼結体の製造方法において、混練工程(S130)や乾燥工程(S150)は、適宜省略可能である。
また、本明細書に開示される技術は、改質装置10を構成する支持体114に限られず、他のセラミックス焼結体の製造方法にも同様に適用可能である。
10:改質装置 100:反応部 110:酸素透過膜構造体 111:酸素透過膜 112:燃料極 113:空気極 114:支持体 121:供給側接続管 122:排出側接続管 130:収容管 210:燃料ガス供給部 220:燃料ガス供給配管 230:改質ガス排出配管 FG:燃料ガス RG:改質ガス S1:空気室 S2:燃料室

Claims (1)

  1. カルシア安定化ジルコニアと単斜晶を含まないカルシア部分安定化ジルコニアとの少なくとも一方により形成されたセラミックス焼結体の製造方法において、
    単斜晶を含むジルコニア粉末と単斜晶を含むカルシア部分安定化ジルコニア粉末との少なくとも一方と、Caを含む化合物の粉末と、を混合することにより第1の混合物を得る第1の工程であって、前記第1の混合物におけるCaとZrとの総含有量に対するCaの含有量の割合が12mol%以上、20mol%以下である、第1の工程と、
    前記第1の混合物と他の材料とを混合することにより第2の混合物を得る第2の工程と、
    前記第2の混合物を成形することにより成形体を得る第3の工程と、
    前記成形体を焼成することにより前記セラミックス焼結体を得る第4の工程と、
    を備える、
    ことを特徴とするセラミックス焼結体の製造方法。
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