JP2021011774A - 開口部開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動装置の容量を大きくすることなく、省スペース化を図りながら、開閉動作の信頼性を向上することができるとともに、開口部の通行や通気の妨げにならない開口部開閉装置を提供する。【解決手段】建築物に設けた開口部を自動で開閉する開閉装置1である。開口枠Fと、開口枠F内の空間を塞ぐシート状物2と、シート状物2の外周部の正面視略U字状経路Cに配設したファスナー3と、ファスナー3を開閉するファスナー駆動装置Kと、シート状物2における前記略U字状経路Cの内方の舌片部2Aを巻き取る巻上げドラム14と、舌片部2Aの先端部と巻上げドラム14とを繋ぐ帯状部材15と、巻上げドラム14を駆動する巻上げドラム駆動装置M2とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物に設けた開口部を自動で開閉する開閉装置に関する。
建築物に設けた開口部を自動で開閉する開閉装置として、扉の昇降により前記開口部を開閉するもの(例えば、特許文献1参照)、扉の左右方向へのスライドにより前記開口部を開閉するもの(例えば、特許文献2参照)、扉の水平軸まわりの回動により前記開口部を開閉するもの(例えば、特許文献3参照)がある。
また、前記開閉装置として、ドラムから巻き出される多数のスラットを連接したシャッターカーテンの昇降により前記開口部を開閉するもの(例えば、特許文献4参照)、ドラムから巻き出されるシートの昇降より前記開口部を開閉するもの(例えば、特許文献5参照)がある。
建築物の開口部を開閉するものではないが、テントや漁網等の連結部の開閉を自動で行うものとして、スライドファスナーのスライダーを駆動してエレメント列を噛合又は分離することにより、自動で開閉を行う電動ファスナーがある(例えば、特許文献6及び7参照)。
特開平10−266700号公報 特許第6430055号公報 特開第6494850号公報 特開2018−104896号公報 特開2018−172909号公報 国際公開第2018/051401号 特開2000−189218号公報
特許文献1ないし3のように建築物に設けた開口部を扉により開閉する開口部開閉装置では、重量物である扉により開口部を開閉することから、駆動装置の容量が大きくなるとともに、省スペース化を図り難い。
特許文献4及び5のように前記開口部をシャッターカーテンやシートの昇降により開閉する開口部開閉装置においても、多数のスラットを連接したシャッターカーテン等を重量に抗して上昇させるように巻き取る駆動力が必要であるので、駆動装置の容量が大きくなる。
特許文献6の電動ファスナーは、スライダー6自体を電動にしており、スライダー6にモータ64a、減速機64b、回転体65、及び電源部68等を組み込む必要があるので、スライダー6が大型化する。
特許文献7の電動ファスナーは、特許文献6のようにスライダーにモータや電源を備えることなく、通常のスライダー3を用いるとともに、モータMや電源等を固定側に設けている。ファスナーの長手方向に沿ってフレキシブル杆1を配設し、フレキシブル杆1の端部をモータMで回転させ、フレキシブル杆1の周面に設けた螺旋条1Aによってフレキシブル杆1の長手方向に移動する連動駒2をスライダー3に連結している。
特許文献7の電動ファスナーを建築物に設けた開口部を塞ぐシート状物の開閉に用いる場合、スライダーを、前記シート状物内の屈曲経路を含む全長が長い経路を移動させるように駆動する必要がある。その場合、フレキシブル杆1の回転により、螺旋条1Aに係合する連動駒2を移動させ、連動駒2でスライダー3を駆動する構成では、信頼性の高い開閉動作を行うことは困難である。
その上、特許文献6及び7のような電動ファスナーを建築物に設けた開口部を塞ぐシート状物の開閉に用いる場合、電動ファスナーを開けた状態でも開口部にシート状物が位置する。それにより、開口部に位置するシート状物が開口部を通行する際に邪魔になるとともに、視界を確保した状態で開口部を通行できない。あるいは、通気が不十分になる場合がある。
本発明は、以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、駆動装置の容量を大きくすることなく、省スペース化を図りながら、開閉動作の信頼性を向上することができるとともに、開口部の通行や通気の妨げにならない開口部開閉装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、以下に構成する開口部開閉装置を提供する。
(1)
建築物に設けた開口部を自動で開閉する開閉装置であって、
開口枠と、
前記開口枠内の空間を塞ぐシート状物と、
前記シート状物の外周部の正面視略U字状経路に配設したファスナーと、
前記ファスナーを開閉するファスナー駆動装置と、
前記シート状物における前記略U字状経路の内方の舌片部を巻き取る巻上げドラムと、
前記舌片部の先端部と前記巻上げドラムとを繋ぐ帯状部材と、
前記巻上げドラムを駆動する巻上げドラム駆動装置と、
を備える、開口部開閉装置。
(2)
前記舌片部の幅は、前記舌片部の先端部に向かって漸減又は漸増する、
(1)に記載の開口部開閉装置。
(3)
前記ファスナーはスライドファスナーであり、
前記ファスナー駆動装置として、
前記略U字状経路の外方に、前記開口枠に設けたガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動する可撓性長尺部材と、
前記長尺部材を前記ガイドレールに沿って進退させる長尺部材駆動装置と、
前記スライドファスナーのスライダー及び前記長尺部材を繋ぐ連結具と、
を備える、
(1)又は(2)に記載の開口部開閉装置。
(4)
前記連結具は、
前記スライダー側のスライダー連結体と、
前記長尺部材側の長尺部材連結体と、
前記スライダー連結体と前記長尺部材連結体とを繋ぐ可撓性部材と、
を有する、
(3)に記載の開口部開閉装置。
以上における本発明に係る開口部開閉装置は、以下に示す効果を奏する。
(1)の構成によれば、駆動装置の容量を大きくすることなく、省スペース化を図りながら、開口部開閉装置の開閉動作の信頼性を向上できる。その上、ファスナー駆動装置を駆動してファスナーを開けた後、巻上げドラム駆動装置を駆動して巻上げドラムによりシート状物の舌片部を巻き取ることにとり、建築物に設けた開口部を開放した状態を保持できる。それにより、開口部の通行や通気の妨げにならない。
(2)の構成によれば、巻上げドラムにより舌片部を巻き取った際に、ファスナーが重ならないか、あるいは重なり難いことから、巻上げドラムにより舌片部を巻き取った状態で嵩張ることがなく省スペース化を図ることができるとともに、ファスナーの損傷を防止できる。
(3)の構成によれば、駆動装置の容量を大きくすることなく、省スペース化を図りながら、開口部開閉装置の開閉動作の信頼性を向上する効果を一層向上できる。
(4)の構成によれば、開口部開閉装置の開閉動作の信頼性をより向上できる。その上、停電や故障等により駆動装置が動作しなくなった場合に、所要の簡単な操作を行った後、手動でスライドファスナーを迅速に開けることができる。
本発明の実施の形態に係る開口部開閉装置を示す概略斜視図であり、ファスナーを閉じた状態を示している。 本発明の実施の形態に係る開口部開閉装置を示す概略正面図であり、ファスナーを閉じた状態を示している。 本発明の実施の形態に係る開口部開閉装置を示す概略正面図であり、ファスナーを開けた状態を示している。 巻上げドラムによりシート状物の舌片部を巻き取った状態を示す概略正面図である。 シート状物に取り付けたファスナー、ガイドレールに沿って移動する可撓性長尺部材、並びにファスナーのスライダー及び前記長尺部材を繋ぐ連結具を示す要部拡大横断平面図である。 (a)はファスナーを開ける動作を示す要部拡大正面図であり、(b)はファスナーを閉じる動作を示す要部拡大正面図である。 ローラーチェーンに設けたドグがリミットスイッチのレバーに当接して、リミットスイッチにより、ファスナーを閉じる方向への移動端を検出した状態を示す要部拡大正面図である。 シート状物の舌片部の形状の変形例を示す概略正面図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。
本明細書においては、図1の矢印FWの方向を前方とし、前方へ向かって左右を定義し、前方から見た図を正面図とする。
<開口部開閉装置>
図1の概略斜視図、並びに図2ないし図4の概略正面図に示す本発明の実施の形態に係る開口部開閉装置1は、建築物に設けた開口部を自動で開閉するものであり、開口枠F、シート状物2、ファスナー3、ファスナー駆動装置K、シート状物2の舌片部2Aを巻き取る巻上げドラム14、舌片部2Aの先端部と巻上げドラム14とを繋ぐ帯状部材15、及び巻上げドラム駆動装置M2等を備える。
開口枠Fは、正面視略「ロ」の字状であり、例えば形鋼を組み合わせて製造する。
ファスナー3は、シート状物2の外周部の正面視略U字状経路Cに配設される。
シート状物2の舌片部2Aは、ファスナー3が設けられた正面視略U字状経路Cの内方に位置する。
建築物に設けた開口部(図4の開口部N参照)は、図1及び図2のようにファスナー3を閉じた状態では閉じている。
図3のようにファスナー3を開けた状態で、図4のようにシート状物2の舌片部2Aを巻上げドラム14に巻き取ることにより、建築物に設けた開口部Nを開放した状態を保持できる。
それにより、建築物の開口部Nを前後方向へ通行する際に、シート状物2の舌片部2Aが邪魔にならず、視界を確保した状態で開口部Nを前後方向へ通行できる。
あるいは、開口部Nを開放した状態が保持されており、舌片部2Aが通気を妨げないので、通気が不十分にならない。
<シート状物>
シート状物2は、開口枠F内の空間を塞ぐように設ける。
シート状物2は、例えば、合成樹脂フィルム、織布又は不織布等を用い、所要の可撓性を有するものとする。シート状物2に用いる合成樹脂フィルムとしては、例えば、ポリウレタン系又はポリエチレン系のフィルムがある。
シート状物2において、開口枠F内の空間の上下左右方向の位置等により、材質や厚みを変えるようにしてもよい。例えば、シート状物2のファスナー3を設ける部分やその外方部分(例えば、舌片部2A以外の部分)は、それ以外の部分(例えば、舌片部2A)よりも剛性を高くするのが好ましい実施態様である。
また、シート状物2に以下に示す凸状部Eを設けた構成においては、凸状部Eが保形性を有するように、少なくとも凸状部Eの前後方向の面(以下の側面11A,11B、上面12A、下面12B、及び円弧面13A,13B)は厚くし、所要の剛性を確保する。
シート状物2は、前方(ガイドレール4の開口4A側)へ突出する凸状部Eとして、上下方向に延びる左右の見込み方向左側面11A及び見込み方向右側面11B、並びに左右方向に延びる上下の見込み方向上面12A及び見込み方向下面12Bを有する。
また、見込み方向左側面11Aと見込み方向下面12Bとの間は、正面視円弧状の見込み方向左円弧面13Aであり、見込み方向右側面11Bと見込み方向下面12Bとの間は、正面視円弧状の見込み方向右円弧面13Bである。
なお、シート状物2において、凸状部Eを設けない構成としてもよい。
<ファスナー>
図3に示すように、ファスナー3は、例えばスライドファスナーであり、スライダー3A及びエレメント3Bからなる。
ファスナー3は、シート状物2の凸状部Eの側面に、すなわち見込み方向左側面11A、見込み方向左円弧面13A、見込み方向下面12B、見込み方向右円弧面13B、及び見込み方向右側面11Bに設けている。したがって、スライダー3Aは、シート状物2の外周部の正面視略U字状経路Cに沿って移動する。
なお、シート状物2において、凸状部Eを設けない構成とした場合、ファスナー3は、シート状物2の面内の外周部に設ける。
<ファスナー駆動装置>
ファスナー駆動装置Kは、ガイドレール4、可撓性長尺部材A、長尺部材駆動装置M1、及び連結具Gを備える。
(ガイドレール及び可撓性長尺部材)
ガイドレール4は、開口枠Fに設けられ、正面視略U字状であり、シート状物2の正面視略U字状経路Cの外方に位置し、可撓性長尺部材Aであるローラーチェーン5をガイドする。
可撓性長尺部材Aであるローラーチェーン5は、無端状であり、キヤドモータ6の出力軸に固定されたスプロケット7A、スプロケット7B及び7Cに架け渡され、ガイドレール4にガイドされ、スプロケット7D及び7Eに架け渡される。
可撓性長尺部材Aは、ローラーチェーンに限定されるものではなく、他の種類のコンベヤチェーンであってもよい。
(長尺部材駆動装置)
長尺部材駆動装置M1は、開口枠Fに取り付けられた、ギヤドモータ6、並びにスプロケット7A,7B,7C,7D及び7E等を有する。
長尺部材駆動装置M1のギヤドモータ6を駆動することにより、キヤドモータ6の出力軸に固定されたスプロケット7Aが回転する。
それにより、無端状の可撓性長尺部材Aであるローラーチェーン5が駆動され、ローラーチェーン5はガイドレール4に沿って進退する(図6(a)の矢印H1、及び図6(b)の矢印H2参照)。
(連結具)
図2の概略正面図、図5の要部拡大横断平面図、並びに図6(a)及び(b)の要部拡大正面図に示すように、可撓性長尺部材Aであるローラーチェーン5、及びスライダー3Aは、連結具Gにより繋がれる。
連結具Gは、スライダー3A側のスライダー連結体8と、可撓性長尺部材A側の長尺部材連結体9と、スライダー連結体8と長尺部材連結体9とを繋ぐ可撓性部材Bとを有する。
ここで、長尺部材連結体9は可撓性長尺部材Aと着脱可能に構成してもよく、可撓性部材Bは長尺部材連結体9及び/又はスライダー連結体8と着脱可能に構成してもよい。
本実施の形態では、長尺部材連結体9は、その進退方向に離間した第1連結体9A及び第2連結体9Bからなり、可撓性部材Bは、スライダー連結体8と第1連結体9Aとを繋ぐ第1可撓性部材B1である第1ワイヤーロープ10A、及びスライダー連結体8と第2連結体9Bとを繋ぐ第2可撓性部材B1である第2ワイヤーロープ10Bからなる。
第1ワイヤーロープ10A及び第2ワイヤーロープ10Bは、例えばステンレス鋼線を撚って形成したものである。
第1可撓性部材B1及び第2可撓性部材B2は、ワイヤーロープに限定されるものではなく、アラミド繊維等からなる有機繊維ロープ等であってもよい。
以上のような構成によれば、開口枠F内の空間を塞ぐシート状物2の外周部の正面視略U字状経路Cをファスナー3により開閉可能にし、開口枠Fに設けたガイドレール4に沿って移動する可撓性長尺部材Aとファスナー3のスライダー3Aとを連結具Gにより繋いでいる。そして、長尺部材駆動装置M1により可撓性長尺部材Aを駆動し、その駆動力をスライダー3Aに伝えてスライダー3Aを進退させる。
それにより、長尺部材駆動装置M1の容量を大きくすることなく、省スペース化を図りながら、開口部開閉装置1の開閉動作の信頼性を向上できる。
また、長尺部材駆動装置M1により駆動される可撓性長尺部材Aの駆動力が、可撓性部材Bの張力によりスライダー3Aに伝えられ、スライダー3Aが牽引される。
それにより、屈曲経路を含む全長が長い経路を移動させるようにスライダー3Aを駆動する必要がある開口部開閉装置1の開閉動作の信頼性をより向上できる。
さらに、停電や故障等により長尺部材駆動装置M1が動作しなくなった場合には、ワイヤーロープカッターやニッパー等の工具を用いて可撓性部材Bを切断する。あるいは、着脱可能に構成した長尺部材連結体9及び/又は可撓性部材Bの着脱部を取り外す。
それにより、可撓性長尺部材Aとスライダー3Aとの連結が解除されるので、スライダー連結体8を持って手動でファスナー3を迅速に開けることができる。
さらにまた、可撓性長尺部材Aの駆動力をスライダー3Aに伝える可撓性部材Bが、進退方向に離間した第1可撓性部材B1及び第2可撓性部材B2からなる。
それにより、スライダー3Aを移動させる際の張力による牽引を、スライダー3Aの移動方向に応じて第1可撓性部材B1及び第2可撓性部材B2の一方が行いながら、開閉方向の切り替えを迅速に、安定かつ確実に行うことができる。
また、可撓性部材Bを2本の可撓性部材B1,B2により構成していることから、2本の可撓性部材B1,B2の一方が切断した場合であっても、開口部開閉装置1の開閉動作を行うことができるので、このような冗長性により、自動で行う開口部開閉装置1の開閉動作の信頼性をより一層向上できる。
(ファスナー駆動装置によりファスナーを開ける動作)
図2の概略正面図に示すファスナー3を閉じた状態から、長尺部材駆動装置M1により可撓性長尺部材Aを駆動し、図6(a)の要部拡大正面図に示すように、可撓性長尺部材Aを矢印H1のように移動させると、可撓性部材Bは矢印I1のように移動する。
それにより、可撓性部材Bの移動方向前側の第1可撓性部材B1の張力によりスライダー連結体8が牽引されるので、スライダー3Aは矢印J1のように移動する。
よって、スライダー3Aの移動によりファスナー3のエレメント3Bが開くので、ファスナー3を自動的に開けることができる。
(ファスナー駆動装置によりファスナーを閉じる動作)
図3の概略正面図に示すファスナー3を開けた状態から、長尺部材駆動装置M1により可撓性長尺部材Aを駆動し、図6(b)の要部拡大正面図に示すように、可撓性長尺部材Aを矢印H2のように移動させると、可撓性部材Bは矢印I2のように移動する。
それにより、可撓性部材Bの移動方向前側の第2可撓性部材B2の張力によりスライダー連結体8が牽引されるので、スライダー3Aは矢印J2のように移動する。
よって、スライダー3Aの移動によりドファスナー3のエレメント3Bが閉じるので、ファスナー3を自動的に閉じることができる。
図2の概略正面図、及び図5の要部拡大横断平面図に示すように、シート状物2に凸状部Eを設けた構成である場合、ファスナー3のスライダー3Aは、前記の通り、凸状部Eの側面(見込み方向右側面11B、見込み方向右円弧面13B、見込み方向下面12B、見込み方向左円弧面13A、及び見込み方向左側面11A)を移動する。
それにより、スライダー3Aを可撓性部材Bで牽引する際に、図5に示すように、凸状部Eの側面に装着されたファスナー3に対して、ファスナー3の装着面に略垂直な面内を可撓性部材Bが移動するように可撓性部材Bの牽引方向を設定することができる。よって、可撓性部材Bで牽引する力(可撓性部材Bの張力)がファスナー3に対してバランス良く作用するので、ファスナー3の開閉を円滑に行うことができる。
(ファスナーの開閉端におけるリミットスイッチの動作)
図6(b)の要部拡大正面図のように可撓性長尺部材Aが矢印H2のように移動してファスナー3を自動的に閉じる動作を行っている際における移動端の検出は、図2の概略正面図に示すリミットスイッチL1及びドグD1で行う。
すなわち、ドグD1が図2の概略正面図及び図7の要部拡大正面図に示すように、リミットスイッチL1のレバーに当接してリミットスイッチL1を操作すると、リミットスイッチL1により移動端を検出する。それにより、長尺部材駆動装置M1を停止させる。
同様に、図6(a)の要部拡大正面図のように可撓性長尺部材Aが矢印H1のように移動してファスナー3を自動的に開ける動作を行っている際における移動端の検出は、図3の概略正面図に示すリミットスイッチL2及びドグD2で行う。
すなわち、ドグD2が図3の概略正面図に示すように、リミットスイッチL2のレバーに当接してリミットスイッチL2を操作すると、リミットスイッチL2により移動端を検出する。それにより、長尺部材駆動装置M1を停止させる。
<巻上ドラム、及び巻上げドラム駆動装置>
図1の概略斜視図、並びに図2ないし図4の概略正面図に示す巻上ドラム14は、その回転軸14Cの左右端部が支持されており、巻上げドラム駆動装置M2であるギヤドモータ16により回転軸14Cを駆動することにより、巻上ドラム14は左右方向軸まわりに回転する。
帯状部材15は、一端部がシート状物2の舌片部2Aの先端部に取り付けられ、他端部が巻上げドラム14の周溝14Bに取り付けられる。それにより、舌片部2Aの先端部と巻上げドラム14とが帯状部材15で繋がれる。
よって、ファスナー駆動装置Kにより図3のようにファスナー3を開けた状態で、巻上げドラム駆動装置M2を駆動して巻上ドラム14を回転させることにより、図4のように巻上ドラム14の周溝14Bに帯状部材15を巻き取ることができる。巻上げドラム駆動装置M2を駆動して巻上ドラム14をさらに回転させることにより、図4のように巻上ドラム14の外周面14Aにシート状物2の舌片部2Aの一部を巻き取ることができる。
巻上げドラム駆動装置M2は、ギヤドモータ16のような電動で回転する駆動装置に限定されるものではなく、電力以外の動力源を用いるものや、手動による駆動装置であってもよい。
手動による巻上げドラム駆動装置M2の一例を示すと、ウォームギヤを用い、巻上ドラム14の回転軸14Cにウォームホイールを連結し、ウォーム軸に取り付けたハンドルを手動で回転させる構成がある。このような手動による巻上げドラム駆動装置M2において、巻上ドラム14の位置が高所である場合には、ハンドルではなく、ボールチェーン等により下方から手動によりウォーム軸を回転するようにしてもよい。
巻上げドラム駆動装置M2により図4のようにシート状物2の舌片部2Aの一部を巻上ドラム14に巻き取った状態から、巻上げドラム駆動装置M2を逆方向へ駆動することにより、巻上ドラム14からシート状物2の舌片部2Aを繰り出すことができ、それにより容易に図3の状態となる。この状態では、前記のとおり、ファスナー駆動装置Kによりファスナー3を閉じることができる。
<シート状物の舌片部の形状>
前記のとおり、シート状物2の外周部の正面視略U字状経路Cにファスナー3を配設しており、正面視略U字状経路Cの内方に舌片部2Aが位置する。
図1の概略斜視図、並びに図2ないし図4の概略正面図に示す例では、ファスナー3を設ける左右の見込み方向左側面11A及び見込み方向右側面11Bは垂下面であり、舌片部2Aの左辺及び右辺間の幅(左右の幅)は略均一である。
図8の概略正面図に示すように、舌片部2Aの左右の幅を、舌片部2Aの先端部に向かって漸減させ、舌片部2Aの形状を略逆台形状にするのも好ましい実施態様である。その場合は、レール4の形状は、略逆台形状である舌片部2A(正面視略U字状経路C)の形状に合わせる。
このように舌片部2Aの幅を、舌片部2Aの先端部に向かって漸減させることにより、図4の概略正面図のように巻上ドラム14にシート状物2の舌片部2Aの一部を巻き取った際に、スライドファスナーのエレメント3Bが重ならないか、あるいは重なり難いことから、巻上げドラム14により舌片部2Aを巻き取った状態で嵩張ることがなく省スペース化を図ることができるとともに、スライドファスナーのエレメント3Bの損傷を防止できる。
舌片部2Aの幅を、図8の形状とは逆に、舌片部2Aの先端部に向かって漸増させ、舌片部2Aの形状を略台形状にしてもよい。その場合は、レール4の形状は、略台形状である舌片部2A(正面視略U字状経路C)の形状に合わせる。
このような舌片部2Aの形状であっても、図8の舌片部2Aの形状による効果と同様の効果を奏する。
<気密性及び/又は水密性等を持たせる方法>
建築物に設けた開口部N(図4)を図1及び図2のように閉じた際に気密性及び/又は水密性が要求される用途に開口部開閉装置1を用いる場合、ファスナー3をスライドファスナーとし、当該スライドファスナー及びシート状物2を気密性及び/又は水密性を有するものとすればよい。
それにより、隙間を塞ぐシール装置等を付加することなく、建築物に設けた開口部Nを閉じた際に気密性及び/又は水密性が要求される用途に開口部開閉装置1を容易に適用できる。その上、耐ガス性、耐熱性、耐圧性等が要求される用途に対する開口部開閉装置1の適用も容易になる。
以上の実施の形態の記載はすべて例示であり、これに制限されるものではない。本発明の範囲から逸脱することなく種々の改良及び変更を施すことができる。
1 開口部開閉装置
2 シート状物
2A 舌片部
3 ファスナー
3A スライダー
3B エレメント
4 ガイドレール
4A 開口
5 ローラーチェーン
6 ギヤドモータ
7A,7B,7C,7D,7E スプロケット
8 スライダー連結体
9 長尺部材連結体
9A 第1連結体
9B 第2連結体
10A 第1ワイヤーロープ
10B 第2ワイヤーロープ
11A 見込み方向左側面
11B 見込み方向右側面
12A 見込み方向上面
12B 見込み方向下面
13A 見込み方向左円弧面
13B 見込み方向右円弧面
14 巻上げドラム
14A 外周面
14B 周溝
14C 回転軸
15 帯状部材
16 ギヤドモータ
A 可撓性長尺部材
B 可撓性部材
B1 第1可撓性部材
B2 第2可撓性部材
C 正面視略U字状経路
D1,D2 ドグ
E 凸状部
F 開口枠
FW 前方
G 連結具
H1,H2 可撓性長尺部材の移動方向
I1,I2 可撓性部材の移動方向
J1,J2 スライダーの移動方向
K ファスナー駆動装置
L1,L2 リミットスイッチ
M1 長尺部材駆動装置
M2 巻上げドラム駆動装置
N 開口部

Claims (4)

  1. 建築物に設けた開口部を自動で開閉する開閉装置であって、
    開口枠と、
    前記開口枠内の空間を塞ぐシート状物と、
    前記シート状物の外周部の正面視略U字状経路に配設したファスナーと、
    前記ファスナーを開閉するファスナー駆動装置と、
    前記シート状物における前記略U字状経路の内方の舌片部を巻き取る巻上げドラムと、
    前記舌片部の先端部と前記巻上げドラムとを繋ぐ帯状部材と、
    前記巻上げドラムを駆動する巻上げドラム駆動装置と、
    を備える、
    開口部開閉装置。
  2. 前記舌片部の幅は、前記舌片部の先端部に向かって漸減又は漸増する、
    請求項1記載の開口部開閉装置。
  3. 前記ファスナーはスライドファスナーであり、
    前記ファスナー駆動装置として、
    前記略U字状経路の外方に、前記開口枠に設けたガイドレールと、
    前記ガイドレールに沿って移動する可撓性長尺部材と、
    前記長尺部材を前記ガイドレールに沿って進退させる長尺部材駆動装置と、
    前記スライドファスナーのスライダー及び前記長尺部材を繋ぐ連結具と、
    を備える、
    請求項1又は2に記載の開口部開閉装置。
  4. 前記連結具は、
    前記スライダー側のスライダー連結体と、
    前記長尺部材側の長尺部材連結体と、
    前記スライダー連結体と前記長尺部材連結体とを繋ぐ可撓性部材と、
    を有する、
    請求項3に記載の開口部開閉装置。
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