JP7272136B2 - 開口部開閉装置 - Google Patents
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Description
特許文献4及び5のように前記開口部をシャッターカーテンやシートの昇降により開閉する開口部開閉装置においても、多数のスラットを連接したシャッターカーテン等を重量に抗して上昇させるように巻き取る駆動力が必要であるので、駆動装置の容量が大きくなる。
さらに、特許文献1ないし5の何れの開口部開閉装置においても、開口部を閉じた際に気密性及び/又は水密性が要求される用途に用いる場合、隙間を塞いでシールする構造が複雑になる。
また、停電や故障等により駆動装置が動作しなくなった場合に、前記開口部を手動で迅速に開けることができるようにすることを第2の目的とする。
さらに、気密性及び/又は水密性が要求される用途への適用を容易にすることを第3の目的とする。
建築物に設けた開口部を自動で開閉する開閉装置であって、
開口枠と、
前記開口枠内の空間を塞ぐシート状物と、
前記シート状物の外周部の正面視略U字状経路に沿ってスライダーが移動するスライドファスナーと、
前記略U字状経路の外方に、前記開口枠に設けたガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動する可撓性長尺部材と、
前記長尺部材を前記ガイドレールに沿って進退させる駆動装置と、
前記スライダー及び前記長尺部材を繋ぐ連結具と、
を備える、開口部開閉装置。
前記連結具は、
前記スライダー側のスライダー連結体と、
前記長尺部材側の長尺部材連結体と、
前記スライダー連結体と前記長尺部材連結体とを繋ぐ可撓性部材と、
を有する、(1)に記載の開口部開閉装置。
前記長尺部材連結体は、
その進退方向に離間した第1連結体及び第2連結体からなり、
前記可撓性部材は、
前記スライダー連結体と前記第1連結体とを繋ぐ第1可撓性部材、及び前記スライダー連結体と前記第2連結体とを繋ぐ第2可撓性部材からなる、(2)に記載の開口部開閉装置。
前記シート状物、及び前記スライドファスナーは、
気密性及び/又は水密性を有する、(1)~(3)の何れかに記載の開口部開閉装置。
本明細書においては、図1の矢印FWの方向を前方とし、前方へ向かって左右を定義し、前方から見た図を正面図とする。
図1の概略斜視図、並びに図2及び図3の概略正面図に示す本発明の実施の形態に係る開口部開閉装置1は、建築物に設けた開口部を自動で開閉するものであり、開口枠F、シート状物2、スライドファスナー3、ガイドレール4、可撓性長尺部材Aであるローラーチェーン5、駆動装置M、及び連結具G等を備える。
開口枠Fは、正面視略「ロ」の字状であり、例えば形鋼を組み合わせて製造する。
図3のようにスライドファスナー3を開けた状態では、スライドファスナー3が設けられた正面視略U字状経路Cの内方に位置するシート状物2の舌片2Aは、前後方向へ自由に移動できる。よって、建築物の開口部を前後方向へ通行できる。
舌片2Aは、図示しない装置により、ドラム等に巻き取り可能、かつドラム等から繰り出し可能に構成してもよい。
駆動装置Mは、開口枠Fに取り付けられた、ギヤドモータ6、並びにスプロケット7A,7B,7C,7D及び7E等を有する。
シート状物2は、開口枠F内の空間を塞ぐように設ける。
シート状物2は、例えば、合成樹脂フィルム、織布又は不織布等を用い、所要の可撓性を有するものとする。シート状物2に用いる合成樹脂フィルムとしては、例えば、ポリウレタン系又はポリエチレン系のフィルムがある。
また、シート状物2に以下に示す凸状部Eを設けた構成においては、凸状部Eが保形性を有するように、少なくとも凸状部Eの前後方向の面(以下の側面11A,11B、上面12A、下面12B、及び円弧面13A,13B)は厚くし、所要の剛性を確保する。
また、見込み方向左側面11Aと見込み方向下面12Bとの間は、正面視円弧状の見込み方向左円弧面13Aであり、見込み方向右側面11Bと見込み方向下面12Bとの間は、正面視円弧状の見込み方向右円弧面13Bである。
なお、シート状物2において、凸状部Eを設けない構成としてもよい。
図3に示すように、スライドファスナー3は、スライダー3A及びエレメント3Bからなる。
スライドファスナー3は、シート状物2の凸状部Eの側面に、すなわち見込み方向左側面11A、見込み方向左円弧面13A、見込み方向下面12B、見込み方向右円弧面13B、及び見込み方向右側面11Bに設けている。したがって、スライドファスナー3のスライダー3Aは、シート状物2の外周部の正面視略U字状経路Cに沿って移動する。
なお、シート状物2において、凸状部Eを設けない構成とした場合、スライドファスナー3は、シート状物2の面内の外周部に設ける。
ガイドレール4は、開口枠Fに設けられ、正面視略U字状であり、シート状物2の正面視略U字状経路Cの外方に位置し、可撓性長尺部材Aであるローラーチェーン5をガイドする。
可撓性長尺部材Aであるローラーチェーン5は、無端状であり、キヤドモータ6の出力軸に固定されたスプロケット7A、スプロケット7B及び7Cに架け渡され、ガイドレール4にガイドされ、スプロケット7D及び7Eに架け渡される。
可撓性長尺部材Aは、ローラーチェーンに限定されるものではなく、他の種類のコンベヤチェーンであってもよい。
駆動装置Mのギヤドモータ6を駆動することにより、キヤドモータ6の出力軸に固定されたスプロケット7Aが回転する。
それにより、無端状の可撓性長尺部材Aであるローラーチェーン5が駆動され、ローラーチェーン5はガイドレール4に沿って進退する(図5(a)の矢印H1、及び図5(b)の矢印H2参照)。
図2の概略正面図、図4の要部拡大横断平面図、並びに図5(a)及び(b)の要部拡大正面図に示すように、可撓性長尺部材Aであるローラーチェーン5、及びスライダー3Aは、連結具Gにより繋がれる。
連結具Gは、スライダー3A側のスライダー連結体8と、可撓性長尺部材A側の長尺部材連結体9と、スライダー連結体8と長尺部材連結体9とを繋ぐ可撓性部材Bとを有する。
ここで、長尺部材連結体9は可撓性長尺部材Aと着脱可能に構成してもよく、可撓性部材Bは長尺部材連結体9及び/又はスライダー連結体8と着脱可能に構成してもよい。
第1ワイヤーロープ10A及び第2ワイヤーロープ10Bは、例えばステンレス鋼線を撚って形成したものである。
第1可撓性部材B1及び第2可撓性部材B2は、ワイヤーロープに限定されるものではなく、アラミド繊維等からなる有機繊維ロープ等であってもよい。
次に、建築物に設けた開口部を自動で開閉する開口部開閉装置1の動作について説明する。
図2の概略正面図に示すスライドファスナー3を閉じた状態から、駆動装置Mにより可撓性長尺部材Aを駆動し、図5(a)の要部拡大正面図に示すように、可撓性長尺部材Aを矢印H1のように移動させると、可撓性部材Bは矢印I1のように移動する。
それにより、可撓性部材Bの移動方向前側の第1可撓性部材B1の張力によりスライダー連結体8が牽引されるので、スライダー3Aは矢印J1のように移動する。
よって、スライダー3Aの移動によりスライドファスナー3のエレメント3Bが開くので、スライドファスナー3を自動的に開けることができる。
図3の概略正面図に示すスライドファスナー3を開けた状態から、駆動装置Mにより可撓性長尺部材Aを駆動し、図5(b)の要部拡大正面図に示すように、可撓性長尺部材Aを矢印H2のように移動させると、可撓性部材Bは矢印I2のように移動する。
それにより、可撓性部材Bの移動方向前側の第2可撓性部材B2の張力によりスライダー連結体8が牽引されるので、スライダー3Aは矢印J2のように移動する。
よって、スライダー3Aの移動によりスライドファスナー3のエレメント3Bが閉じるので、スライドファスナー3を自動的に閉じることができる。
それにより、スライダー3Aを可撓性部材Bで牽引する際に、図4に示すように、凸状部Eの側面に装着されたスライドファスナー3に対して、スライドファスナー3の装着面に略垂直な面内を可撓性部材Bが移動するように可撓性部材Bの牽引方向を設定することができる。よって、可撓性部材Bで牽引する力(可撓性部材Bの張力)がスライドファスナー3に対してバランス良く作用するので、スライドファスナー3の開閉を円滑に行うことができる。
図5(b)の要部拡大正面図のように可撓性長尺部材Aが矢印H2のように移動してスライドファスナー3を自動的に閉じる動作を行っている際における移動端の検出は、図2の概略正面図に示すリミットスイッチL1及びドグD1で行う。
すなわち、ドグD1が図2の概略正面図及び図6の要部拡大正面図に示すように、リミットスイッチL1のレバーに当接してリミットスイッチL1を操作すると、リミットスイッチL1により移動端を検出する。それにより、駆動装置Mを停止させる。
すなわち、ドグD2が図3の概略正面図に示すように、リミットスイッチL2のレバーに当接してリミットスイッチL2を操作すると、リミットスイッチL2により移動端を検出する。それにより、駆動装置Mを停止させる。
建築物に設けた開口部を閉じた際に気密性及び/又は水密性が要求される用途に開口部開閉装置1を用いる場合、シート状物2、及びスライドファスナー3を気密性及び/又は水密性を有するものとすればよい。
それにより、隙間を塞ぐシール装置等を付加することなく、建築物に設けた開口部を閉じた際に気密性及び/又は水密性が要求される用途に開口部開閉装置1を容易に適用できる。その上、耐ガス性、耐熱性、耐圧性等が要求される用途に対する開口部開閉装置1の適用も容易になる。
以上のような開口部開閉装置1の構成によれば、開口枠F内の空間を塞ぐシート状物2の外周部の正面視略U字状経路Cをスライドファスナー3により開閉可能にし、開口枠Fに設けたガイドレール4に沿って移動する可撓性長尺部材Aとスライドファスナー3のスライダー3Aとを連結具Gにより繋いでいる。そして、駆動装置Mにより可撓性長尺部材Aを駆動し、その駆動力をスライダー3Aに伝えてスライダー3Aを進退させる。
それにより、駆動装置Mの容量を大きくすることなく、省スペース化を図りながら、開口部開閉装置1の開閉動作の信頼性を向上できる。
それにより、屈曲経路を含む全長が長い経路を移動させるようにスライダー3Aを駆動する必要がある開口部開閉装置1の開閉動作の信頼性をより向上できる。
それにより、可撓性長尺部材Aとスライダー3Aとの連結が解除されるので、スライダー連結体8を持って手動でスライドファスナー3を迅速に開けることができる。
それにより、スライダー3Aを移動させる際の張力による牽引を、スライダー3Aの移動方向に応じて第1可撓性部材B1及び第2可撓性部材B2の一方が行いながら、開閉方向の切り替えを迅速に、安定かつ確実に行うことができる。
2 シート状物
2A 舌片部
3 スライドファスナー
3A スライダー
3B エレメント
4 ガイドレール
4A 開口
5 ローラーチェーン
6 ギヤドモータ
7A,7B,7C,7D,7E スプロケット
8 スライダー連結体
9 長尺部材連結体
9A 第1連結体
9B 第2連結体
10A 第1ワイヤーロープ
10B 第2ワイヤーロープ
11A 見込み方向左側面
11B 見込み方向右側面
12A 見込み方向上面
12B 見込み方向下面
13A 見込み方向左円弧面
13B 見込み方向右円弧面
A 可撓性長尺部材
B 可撓性部材
B1 第1可撓性部材
B2 第2可撓性部材
C 正面視略U字状経路
D1,D2 ドグ
E 凸状部
F 開口枠
FW 前方
G 連結具
H1,H2 可撓性長尺部材の移動方向
I1,I2 可撓性部材の移動方向
J1,J2 スライダーの移動方向
L1,L2 リミットスイッチ
M 駆動装置
Claims (4)
- 建築物に設けた開口部を自動で開閉する開閉装置であって、
開口枠と、
前記開口枠内の空間を塞ぐシート状物と、
前記シート状物の外周部の正面視略U字状経路に沿ってスライダーが移動するスライドファスナーと、
前記略U字状経路の外方に、前記開口枠に設けたガイドレールと、
前記ガイドレールに沿って移動する可撓性長尺部材と、
前記長尺部材を前記ガイドレールに沿って進退させる駆動装置と、
前記スライダー及び前記長尺部材を繋ぐ連結具と、
を備える、
開口部開閉装置。 - 前記連結具は、
前記スライダー側のスライダー連結体と、
前記長尺部材側の長尺部材連結体と、
前記スライダー連結体と前記長尺部材連結体とを繋ぐ可撓性部材と、
を有する、
請求項1に記載の開口部開閉装置。 - 前記長尺部材連結体は、
その進退方向に離間した第1連結体及び第2連結体からなり、
前記可撓性部材は、
前記スライダー連結体と前記第1連結体とを繋ぐ第1可撓性部材、及び前記スライダー連結体と前記第2連結体とを繋ぐ第2可撓性部材からなる、
請求項2に記載の開口部開閉装置。 - 前記シート状物、及び前記スライドファスナーは、
気密性及び/又は水密性を有する、
請求項1~3の何れか1項に記載の開口部開閉装置。
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CN208203055U (zh) | 2018-05-24 | 2018-12-07 | 天津广脉自动化科技有限公司 | 一种具有自动修复功能的拉链式快速门 |
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