JP2021011749A - パネルの取付構造及びレール支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各パネルの配置の高さが異なることもなく、パネルの取付け取り外し作業を簡便に行うことができるパネルの取付構造及びレール支持装置を提供する。【解決手段】複数の支柱20の上部及び下部に取り付けられたレール支持装置50A、50B間には、レール支持装置50A、50Bに支持されたレール部材30A、レール部材30Bが架設されている。レール部材30A、30B間に、複数のパネル10の上端及び下端がそれぞれスライド自在に配置されている。レール支持装置50A、50Bに相対するパネル10は、レール支持装置50A、50Bにそれぞれ取り付けられた蝶ボルト57にて締結解除可能に締結されている。【選択図】図3

Description

本発明は、パネルの取付構造及びレール支持装置に関する。
特許文献1、特許文献2及び特許文献3に示すように、従来、建設現場等においては、通行人等の安全確保のために、建設現場等の作業場を仮囲い用のパネルで囲むことが行われている。特許文献1〜特許文献3では、複数の支柱が立設されるとともに、各支柱間には横枠が架設され、該横枠に対して個々のパネルが取付金具を介して着脱自在に取付けられている。
特開2000−204766号公報 特開2012−97552号公報 実開平6−43171号公報
ところが、上記のように、各パネルを横枠に対して取付金具を介しての取付け作業及び解体時の取り外し作業は、手間が掛かる問題がある。また、近年、パネルの取付けを行うベテラン作業者の人手不足により、手慣れていない作業者がパネルの取付作業行うと、各パネルの配置の高さがばらばらになることがある。
本発明の目的は、上記課題を解決して、各パネルの配置の高さが異なることもなく、パネルの取付け取り外し作業を簡便に行うことができるパネルの取付構造及びレール支持装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明のパネルの取付構造は、並設された複数の支柱において、高さが高い第1部位及び前記第1部位よりも高さが低い第2部位に対して第1レール支持装置及び第2レール支持装置がそれぞれ着脱自在に取り付けられ、前記第1レール支持装置及び第2レール支持装置のうち、相互に隣接する第1レール支持装置との間及び第2レール支持装置との間には、前記第1レール支持装置及び前記第2レール支持装置にそれぞれ支持された第1レール部材及び第2レール部材が架設され、前記第1レール部材及び前記第2レール部材との間に、複数のパネルの上端及び下端がそれぞれスライド自在に配置され、前記複数のパネルのうち、前記第1レール支持装置及び第2レール支持装置に相対するパネルは、該第1レール支持装置及び第2レール支持装置にそれぞれ取り付けられた締結部材にて締結解除可能に締結されているものである。
また、前記第1レール支持装置は、下方へ開口するとともに、前記第1レール部材を嵌合した第1嵌合溝を有し、前記第2レール支持装置は、上方へ開口するとともに、前記第2レール部材を嵌合した第2嵌合溝を有し、前記第1レール部材は、下方へ開口するとともに、前記パネルの上端をスライド自在とする第1スライド溝を有し、前記第2レール部材は、上方へ開口するとともに、前記パネルの下端をスライド自在とする第2スライド溝を有していてもよい。
また、前記第1レール支持装置及び前記第2レール支持装置は、前記支柱に対して着脱自在の取付部を含んでいてもよい。
また、前記取付部は、クランプとしてもよい。
また、前記取付部は、前記支柱の上端に対して嵌合離脱自在の取付管としてもよい。
また、前記支柱には、前記第1レール支持装置及び前記第2レール支持装置を一組としたとき、高さが異なって配置される複数組の第1レール支持装置及び第2レール支持装置を有していてもよい。
また、前記複数組において、相互に隣接する一方の組の第2レール支持装置と、他方の組の第1レール支持装置とは、一体に連結されていてもよい。
また、本発明のレール支持装置は、自身の延出方向と直交する一方向が開口する開口部を備えた嵌合溝が形成されたレール支持部材と、上下方向に立てた状態の支柱に対して前記レール支持部材を取り付ける取付部であって、前記嵌合溝の延出方向が水平方向に合致するように、かつ前記水平方向とは直交する上方向又は下方向に前記開口部が臨むように前記支柱に対して着脱自在に取付ける取付部とを備え、前記レール支持部材には、パネルの上下両端のいずれか一方をスライド自在とするレール部材を取り外し可能に取付ける締結部材を有するものである。
本発明によれば、各パネルの配置の高さが異なることもなく、パネルの取付け及び取り外し作業を簡便に行うことができる効果がある。
第1実施形態のパネルの取付状態を示す斜視図。 第1実施形態のパネルの取付状態を示す側面図。 (a)は図2の一部拡大図、(b)は図2の一部拡大図。 第1レール支持装置と第1レール部材とが組み付けられた状態を斜め上方から見た斜視図。 第1レール支持装置と第1レール部材とが組み付けられた状態を斜め下方から見た斜視図。 第1実施形態に支柱の上端に外嵌されるパイプの斜視図。 第2実施形態のパネルの取付状態を示す側面図。 (a)は図7の一部拡大図、(b)は図7の一部拡大図。 (a)は第2実施形態における一方の組の第2レール支持装置を斜め上方から見た斜視図、(b)は第2実施形態における一方の組の第2レール支持装置を斜め下方から見た斜視図。 第3実施形態のパネルの取付状態を示す斜視図。 (a)は第3実施形態の取付管と第1レール支持装置を斜め上方から見た斜視図、(b)は第3実施形態の取付管と第1レール支持装置を斜め下方から見た斜視図。 他の実施形態のレール支持装置50A、50Bの配置を示す略体平面図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態のパネルの取付構造及びレール支持装置を図1〜図6を参照して説明する。
図1は、仮囲いを構築するパネル10の支柱20に対する取付状態を示している。同図に示すように、仮囲いは、同じ大きさの複数のパネル10が建設現場に対してその周囲を囲むように並設されて配置されている。なお、本実施形態では、仮囲いを構築するパネルは、同じ大きさのパネル10としているが、パネルの高さが同じであれば、パネルの幅は異なっていてもよい。
パネル10は、合成樹脂製、或いはアルミ等の金属製であって、押し出し成形により、図示しない多数の中空部を有していて、上下方向に長い長方形をなして平板状に形成されている。また、図示はしないが、パネル10において、長手方向、すなわち、上下方向に延びる一方の端面には長手方向に沿った突条が形成されるとともに、長手方向に延びる他方の端面は、長手方向に沿った凹状の溝が形成されている。そして、隣接した一方のパネルの突条と他方のパネルの溝が相互に嵌合されている。
各パネル10は、パネル10の並設方向において、列状に並設した複数の支柱20の上部及び下部にそれぞれ設けられた複数のレール部材30A、30B間に配置されている。レール部材30Aは、第1レール部材に相当する。レール部材30Bは第2レール部材に相当する。レール部材30A、30Bは金属製であって、相互に同一形状、同一の大きさ、長さを有している。
支柱20は、断面円形状の金属製のパイプ材からなり、上下方向に延出されている。支柱20において、四方周面には4つのブラケット22を一組とする複数の組が、その長手方向に沿って所定間隔毎に固定されている。また、各組において、相互に180度反対に位置するブラケット22同士は、同じ高さに配置され、90度離間する他の2つのブラケット22同士は隣接する他のブラケット22とはその高さ分段違いとなるように配置されている。ブラケット22は、支柱20に対して溶接により先端が一体に固定された一対の側壁と、両側壁の基端間が連結された連結側壁とにより断面がコ字状に形成されていて、図3(b)に示すように支柱20と協働して上下方向に貫通する楔孔22aを有する。
後述するレール支持装置50Aが取り付けられた支柱20の上部について詳説すると、図6に示すように、支柱20の上端部には、下方の部位よりも縮径された接続部26を有するとともに接続部26とその下方の部位との間には係止段部25が設けられている。
接続部26には、係止段部25に係止されたパネル取付調整用の円筒状のパイプ24が外嵌されている。パイプ24は、周面に設けられた透孔27を介して図示しない螺子が接続部26に螺合されることにより、着脱自在に固定されている。なお、パイプ24の形状は円筒状に限定するものではなく、支柱20の断面形状が非円形の場合、その形状と相似形であればよい。図6に示すようにパイプ24の上下方向の中間部には、相互に離間した一対のフランジ28が張り出しされている。フランジ28の張り出し量は、後述する。
支柱20の上部及び下部にそれぞれ配置されたレール支持装置50A、50Bは、後述する金属製の各部材からなる。第1レール支持装置、及び第2レール支持装置にそれぞれ相当する。そして、レール支持装置50Aが支柱20に対して取り付けられる部位は、第1部位に相当し、レール支持装置50Bが支柱20に対して取り付けられる部位は、第2部位に相当する。そして、レール支持装置50Aが支柱20に対して取り付けられる部位は、レール支持装置50Bが支柱20に対して取り付けられる部位よりも高さが高い部位となる。
図2、図3(a)、図4及び図5に示すように、レール支持装置50Aは、レール支持部材51、アーム52及び取付部としてのクランプ53とを備えている。図4及び図5に示すように、レール支持部材51は、水平方向、すなわち、長手方向に延出された平板状の中央壁51aと、中央壁51aの反支柱側の側縁及び支柱側の側縁から下方へ延出された一対の側壁51b、51cとにより、断面が横コ字状に形成されている。この構成により、レール支持部材51は、開口部54を有する嵌合溝55を備えている。第1レール支持部材に相当するレール支持部材51の嵌合溝55は第1嵌合溝に相当する。
嵌合溝55及び開口部54は、支柱20の上下方向である立設方向に対して直交する水平方向に延出されている。すなわち、レール支持部材51は、長手方向、すなわち、延出方向に沿って嵌合溝55を有するとともに、開口部54は、その延出方向とは直交する下方に開口する。側壁51bの下端は、側壁51bに向けて折り曲げられた折曲片51dを有している。前記開口部54は、側壁51cの下端と折曲片51d間に配置されている。
図4及び図5に示すようにアーム52は、上下方向に延出した長方形の板状の支持部52a、支持部52aの長手方向に延びる両側部に形成された一対の張り出し部52bを備えている。一対の張り出し部52bは支持部52aの反支柱側において、下部から上部に行くほど、張り出し量が徐々に大きくなるように斜状に張り出されている。各張り出し部52bの端部には、連結部52cを備えている。連結部52cは、レール支持部材51の中央壁51aの上方へ延出されて中央壁51aの外面に一体に連結されている。連結方法は、限定はしないが、例えば溶接を挙げることができる。
また、後述するクランプ53が支柱20に対して取り付けられた場合、アーム52の支持部52aの長手方向は支柱20が立設された上下方向と合致するように配置される。側壁51cにおいて、長手方向の両端部の外側面には一対のナット56が固定されている。なお、図3(a)には、一方のナット56のみが図示されている。ナット56には、蝶ボルト57が螺合されている。蝶ボルト57は、締結部材に相当する。
図3(a)、図4及び図5に示すように、蝶ボルト57は、ナット56に螺入することにより、その先端が側壁51cの図示しない貫通孔を通過して嵌合溝55内に侵入可能となっている。
図5に示すように支持部52aの上下方向の中間部において、反連結部側には、クランプ53が一体に設けられている。クランプ53は、支持部52aに対して一体に固定された固定挟着部材53aと、固定挟着部材53aに対して揺動自在に軸支された可動挟着部材53bと、固定挟着部材53aの先端に揺動自在に軸支された揺動ボルト53cと、揺動ボルト53cの先端に螺合されたナット53dを備えている。
図3(a)に示すように、一対のフランジ28に対してアーム52の支持部52aが当接した際、支持部52aとパイプ24の外周面間に固定挟着部材53aが介在して配置されるように、フランジ28の張り出し量が設定されている。そして、図3(a)に示すように、一対のフランジ28に対してアーム52の支持部52aが当接した状態で、揺動ボルト53cが、可動挟着部材53bの先端の係合溝53eに対して係入可能となっている。揺動ボルト53cが可動挟着部材53bの先端の係合溝53eに対して係入された状態で、ナット53dが螺入されることにより、固定挟着部材53aと可動挟着部材53b間に挟み込みした、支柱20、すなわち、正確にはパイプ24に対してクランプ53が挟着固定可能となっている。
また、パイプ24からクランプ53を外す場合、ナット53dを揺動ボルト53cに対して螺退させ、揺動ボルト53cを係合溝53eから脱することにより、可動挟着部材53bのナット53dによる拘束が解除される、そして、この状態で可動挟着部材53bを開放することにより支柱20からクランプ53を外すことが可能である。
図3(a)、図4及び図5に示すように相互に隣接するレール支持部材51の嵌合溝55内には、レール部材30Aの長手方向の各端部が嵌合されている。図3(a)、図4及び図5では、相互に隣接するレール支持部材51の嵌合溝55のうち、一方の嵌合溝55内にレール部材30Aの長手方向の一端が嵌合されているところが図示されている。
レール部材30Aは、中央壁31と、中央壁31の反支柱側の側縁及び支柱側の側縁から下方へ延出された一対の側壁32、33とにより、断面が横コ字状に形成されている。この構成により、レール部材30Aは、下方に開いた開口34を有するスライド溝35を備えている。スライド溝35及び開口34は、支柱20の立設方向に対して直交する水平方向に延出されている。側壁32、33の下端は、対向する側壁に向けて折り曲げられた折曲片36、37を有している。図3(a)、図3(b)に示すように折曲片36、37は、それぞれスライド溝35内に係入されたパネル10の上端及び下端に対して折曲片51dとともに当接可能にその幅が設定されている。
前記開口34は、折曲片36、37間に配置されている。開口34の幅、すなわち、折曲片36、37間の距離は、パネル10の上端及び下端に対して折曲片51dとともに当接された際、パネル10と、折曲片37とが離間した隙間が形成されるように設定されており、その隙間を介して、外部空間から後述するパネル押さえバー58がスライド溝35内へ入れることが可能となっている。
図3(a)に示すようにレール部材30Aの折曲片36は、レール支持部材51の折曲片51d上に載置されている。また、図3(a)に示すようにレール部材30Aの側壁33は、蝶ボルト57の先端部が側壁33に透設された図示しない透孔に貫通されている。この結果、レール部材30Aの長手方向の各端部は、蝶ボルト57と、折曲片36とにより、上下方向の移動が不能に支持されるとともに、蝶ボルト57が側壁33に透設された図示しない透孔に貫通されていることにより、レール部材30Aの長手方向の移動が不能となっている。
図3(a)に示すようにレール部材30Aのスライド溝35には開口34を介してパネル10の上端がスライド自在に係入されている。そして、パネル10は、蝶ボルト57が螺入されて、蝶ボルト57と、折曲片36、折曲片51dとの間にその上端が挟着されることにより、固定されている。また、パネル10は、蝶ボルト57と、折曲片36、折曲片51dとの間の挟着状態から、蝶ボルト57の反螺入方向への移動により、前記挟着状態が解除されると、レール部材30Aに対してスライド可能となる。
図3(a)に示すように蝶ボルト57と、パネル10の上端との間には、パネル押さえバー58が配置されている。パネル押さえバー58は、断面コ字状に形成されるとともに、長手方向の長さがレール部材30Aの長手方向の長さよりも若干短くされている。
そして、パネル押さえバー58は、パネル押さえバー58の長手方向の各端部が、相互に隣接するレール支持部材51の蝶ボルト57の中で、相互に近位側に位置する蝶ボルト57が螺入されることにより、断面凹状側の側面とは反対側の側面が、パネル10の側面に押圧されている。
次に、レール部材30Bを支持するレール支持装置50Bについて図3(b)を参照して説明する。本実施形態では、レール支持装置50Bは、レール支持装置50Aと略同一構成であるため、同一構成または相当する構成についてはレール支持装置50Aの各部材に付した符号と同一符号を付与して、その詳細説明を省略する。そして、レール支持装置50Bのレール支持部材51は、レール支持装置50Aのレール支持部材51とは上下方向が逆転して配置されているため、レール支持装置50Aの説明文中の「上」及び「下」はそれぞれ逆方向であるとして解釈されたい。
図3(a)に示すように、レール部材30Aの中央壁31の内面は、パネル10の上端面と若干離間配置されている。これに対して、図3(b)に示すように、レール部材30Bでは、その中央壁31の内面は、パネル10の下端面に当接されるとともに、その外面は自身及びパネル10の重量により、レール支持装置50Bの嵌合溝55の内面に当接している。
また、レール支持装置50Bの支柱20に対する取付けが下記のように異なっている。レール支持装置50Aは、パイプ24を介して支柱20に間接的に取り付けられているが、レール支持装置50Bは支柱20に対して直接取り付けられている。そして、図3(b)に示すように、支持部52a及び各張り出し部52bにおいて反連結部52c側の端部は、斜状に形成された楔部52dが形成されている。楔部52dは、支柱20のブラケット22の楔孔22a内に下方から上方へくさびが挿入されるように係入されていて、レール支持装置50Bの支柱20の周方向への回転が防止される。
なお、レール支持装置50Aのレール支持部材51の嵌合溝55は第1嵌合溝に相当する。レール支持装置50Bのレール支持部材51の嵌合溝55は第2嵌合溝に相当する。また、第1レール部材に相当するレール部材30Aのスライド溝35は、第1スライド溝に相当し、第2レール部材に相当するレール部材30Bのスライド溝35は、第2スライド溝に相当する。
(第1実施形態の作用)
次に上記のように構成されたパネルの取付構造及びレール支持装置の作用を説明する。なお、説明の便宜上、複数の同じ高さの支柱20が予め立設されているとともに、各支柱20の上部には、パネル取付調整用のパイプ24が外嵌されて相互に同じ高さとなるように固定されているものとする。また、レール支持装置50A、50Bを支柱20に取付ける場合、レール部材30A、30B、蝶ボルト57、及びパネル押さえバー58は、レール支持装置50A、50Bから外した状態で行われる。なお、蝶ボルト57は、後に取り付けるレール部材30A、30Bに干渉しない状態であれば、ナット56に螺合した状態であってもよい。
図1、図2に示すように、各支柱の上部には、レール支持装置50Aが取り付けられる。そして、図4に示すようにレール支持装置50Aは、パイプ24の一対のフランジ28に支持部52aが当接された状態で、クランプ53により、支柱20に装着されたパイプ24に対して固定される。
また、支柱20の下部に対してレール支持装置50Bが取り付けられる。具体的には、図3(b)に示すように、作業員は、レール支持装置50Bにおいて、支持部52a及び各張り出し部52bにおいて反連結部52c側の端部を、支柱20のブラケット22内に下方から上方へ楔部52dを係入する。この支持部52a及び各張り出し部52bにおいて楔部52dの係入により、ブラケット22は、同一の高さに配置されるとともに、レール支持装置50Bを構成する各部材は同一の大きさに形成されていることから、各レール支持装置50Bは同一の高さに配置される。そして、このようにレール支持装置50Bの支柱20の周方向への回転が防止された状態で、作業者は、クランプ53により、レール支持装置50Bを支柱20に固定する。
次に、作業者は、相互に隣接するレール支持装置50A同士、及び、相互に隣接するレール支持装置50B同士間にレール部材30A、30Bをそれぞれ架設状態にする。この場合、図3(a)に示すようにレール部材30Aは、嵌合溝55内にその端部が配置された際、折曲片36をレール支持部材51の折曲片51d上に載置できるため、レール支持部材51から脱落しにくくなる。この状態で、作業者は、相互に隣接するレール支持装置50Aにおいて、レール部材30Aの各端部に対して、蝶ボルト57をナット56にそれぞれ螺入して、蝶ボルト57の先端をレール部材30Aの側壁33の図示しない前記透孔から内方へ突出させる。
一方、レール部材30Bの各端部は、相互に隣接するレール支持装置50Bのレール支持部材51の嵌合溝55の内面に載置される。この状態で、作業者は、相互に隣接するレール支持装置50Bにおいて、蝶ボルト57をナット56にそれぞれ螺入して、その先端をレール部材30Bの側壁33の図示しない前記透孔から内方へ突出させる。この状態で、複数の支柱20間には、レール部材30A、30Bが長手方向に連接して架設されたものとなる。
上記のようにして、レール部材30A、30Bを連接して架設状態にした後、作業者は、連接したレール部材30A、30Bのうち、始端側のレール部材30A、30Bからパネル10を入れる。すなわち、作業者は、パネル10の下端をレール部材30Bのスライド溝35内に入れるとともに、パネル10の上端をレール部材30Aのスライド溝35内に入れ、連接したレール部材30A、30Bの終端側へスライドさせる。以後、同様にして、作業者は、始端側のレール部材30A、30Bから順に複数のパネル10を入れて、連接して架設状態のレール部材30A、30Bの終端から始端までパネル10を詰める。この後、相互に隣接するレール支持装置50A間において、作業者は、両レール支持装置50Aの開口34からパネル押さえバー58をスライド溝35内に入れて、パネル押さえバー58の各端部に向かって相互に近位側に位置する蝶ボルト57をそれぞれ螺入する。そして、作業者は、相互に近位側に位置する蝶ボルト57を螺入することにより、パネル押さえバー58の長手方向の各端部が、パネル10の側面を押圧して、折曲片36、折曲片51dとの間でパネル10の上端を固定する。
また、同様に、作業者は、相互に隣接するレール支持装置50B間において、両レール支持装置50Bの開口34からパネル押さえバー58をスライド溝35内に入れて、パネル押さえバー58の各端部に向かって相互に近位側に位置する蝶ボルト57をそれぞれ螺入する。そして、作業者は、相互に近位側に位置する蝶ボルト57を螺入することにより、パネル押さえバー58の長手方向の各端部にて、パネル10の側面を押圧して、折曲片36、折曲片51dとの間でパネル10の下端を固定する。
上記のようにして、複数のパネル10を、連接して架設状態のレール部材30A、30Bに対して、固定することができる。また、固定されたパネル10及びレール支持装置50A、50Bを取り外す場合は、上記の取付け作業とは逆順に行えば良い。なお、パネル10をレール部材30A、30Bから取り外す際、スライド溝35に対するスライドする方向は、取付時のスライド方向とは逆方向に限定するものではなく、取付時のスライド方向と同じ方向であってもよい。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態のパネルの取付構造では、並設された複数の支柱20において、高さが高い第1部位としての上部及び上部よりも高さが低い第2部位としての下部に対して第1レール支持装置としてのレール支持装置50A及び第2レール支持装置としてのレール支持装置50Bがそれぞれ着脱自在に取り付けられている。レール支持装置50A、50Bのうち、相互に隣接するレール支持装置50A間及びレール支持装置50B間には、レール支持装置50A及びレール支持装置50Bにそれぞれ支持された第1レール部材としてのレール部材30A及び第2レール部材としてのレール部材30Bが架設されている。また、レール部材30A及びレール部材30B間に、複数のパネル10の上端及び下端がそれぞれスライド自在に配置されている。
さらに、複数のパネル10のうち、レール支持装置50A及びレール支持装置50Bに相対するパネル10は、レール支持装置50A及びレール支持装置50Bにそれぞれ取り付けられた締結部材としての蝶ボルト57にて締結解除可能に締結されている。
本実施形態によれば、レール部材30A、30Bにより同一の大きさのパネル10が上下端部のそれぞれの配置の高さが統一されて規制されるため、各パネルの配置の高さが異なることもなく、パネルの取付け及び取り外し作業を簡便に行うことができる効果がある。
(2)本実施形態のパネルの取付構造では、第1レール支持装置としてのレール支持装置50Aは、下方へ開口するとともに、第1レール部材としてのレール部材30Aを嵌合した第1嵌合溝としての嵌合溝55を有している。また、第2レール支持装置としてのレール支持装置50Bは、上方へ開口するとともに、第2レール部材としてのレール部材30Bを嵌合した第2嵌合溝としての嵌合溝55を有している。また、レール部材30Aは、下方へ開口するとともに、パネル10の上端をスライド自在とする第1スライド溝としてのスライド溝35を有している。また、レール部材30Bは、上方へ開口するとともに、パネル10の下端をスライド自在とする第2スライド溝としてのスライド溝35を有している。
本実施形態によれば、上下に配置した両レール支持装置がそれぞれ支持するレール部材であって、パネルが配置される対象のレール部材に対しては、相互に連接したレール部材の第1スライド溝及び第2スライド溝に沿って、当該パネルをスライドさせるだけで配置できる。そして、目的のレール部材まで当該パネルを移動させた後は、締結部材により、当該パネルを第1レール部材及び第2レール部材に対して締結するだけで、取付固定できる。また、レール部材に締結されたパネルを取り外す場合は、締結部材の締結を解除した後、当該パネルが配置されていたレール部材の長手方向のうちいずれか一方からスライドさせるだけで取り外すことができる。この結果、パネルの取付け及び取り外し作業を簡便に行うことができる効果がある。
(3)本実施形態のパネルの取付構造では、第1レール支持装置としてのレール支持装置50B及び第2レール支持装置としてのレール支持装置50Bは、支柱20に対して着脱自在の取付部としてのクランプ53を備えている。この結果、本実施形態によれば、第1レール支持装置及び第2レール支持装置を支柱に対して着脱自在に取り付けることができる。
(4)本実施形態のレール支持装置50A、50Bは、自身の延出方向と直交する一方向が開口する開口部54を備えた嵌合溝55が形成されたレール支持部材51を備えている。また、レール支持装置50A、50Bは、上下方向に立てた状態の支柱20に対してレール支持部材51を取り付ける取付部としてのクランプ53を備えている。クランプ53は、嵌合溝55の延出方向が水平方向に合致するように、かつ水平方向とは直交する上方向又は下方向に開口部54が臨むように支柱20に対して着脱自在に取付けるものとなっている。そして、レール支持部材51には、パネル10の上下両端のいずれか一方をスライド自在とするレール部材30A、30Bを取り外し可能に取付ける締結部材としての蝶ボルト57を有する。この結果、本実施形態によれば、レール支持装置50A、50Bにより、レール部材を取り付けて支柱間に架設するとともに、パネルを容易に取り付けることができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態のパネルの取付構造を図7、図8(a)、図8(b)、図9(a)及び図9(b)を参照して説明する。
なお、本実施形態のパネルの取付構造において、第1実施形態で説明した各部材と同一の構成、又は相当する構成部材には、同一符号を付して、その詳細な説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について詳説する。
本実施形態のパネルの取付構造により構築される仮囲いは、第1実施形態の仮囲いよりも全体が高くされていて、図7に示すように、パネル10と、パネル10Aを使用したものである。なお、パネル10Aは、パネル10とは高さが低いものであり、その幅及び厚みは、パネル10の幅及び厚みと同一の長さを有して形成されている。
図7に示すように、本実施形態の仮囲いにおけるパネルの取付構造では、第1実施形態で採用した支柱20よりも高さが高い支柱20Aに対して上から順にレール支持装置50A、50C、50Bが、取り付けられている。そして、レール支持装置50A、50Cはレール部材30A、30Bをそれぞれ支持し、レール支持装置50C、50Bはレール部材30A、30Bをそれぞれ支持する。そして、パネル10A、10は、レール部材30A、30B間にそれぞれ配置される。
ここで、レール支持装置50Aとレール支持装置50Cとを一組の関係としたとき、両装置は、高さが異なって配置される一組の装置であって、レール支持装置50Aが第1レール支持装置に相当するとともに、レール支持装置50Cが第2レール支持装置に相当する。この組においては、レール支持装置50Aが支柱20Aに対して取り付けられる部位は、高さが高い部位であって、第1部位に相当し、レール支持装置50Cが支柱20Aに対して取り付けられる部位は、高さが低い部位であって、第2部位に相当する。
また、レール支持装置50Cとレール支持装置50Bとを一組の関係としたとき、両装置は、高さが異なって配置される一組の装置であって、レール支持装置50Cが第1レール支持装置に相当するとともに、レール支持装置50Bが第2レール支持装置に相当する。この組においては、レール支持装置50Cが支柱20Aに対して取り付けられる部位は、高さが高い部位であって、第1部位に相当し、レール支持装置50Bが支柱20Aに対して取り付けられる部位は、高さが低い部位であって、第2部位に相当する。
図7に示すように、支柱20Aの上端部、すなわち、上部には、第1実施形態の支柱20と同様に、係止段部25及び接続部26を有している。接続部26には、係止段部25に係止されたパネル取付調整用の円筒状のパイプ24が、第1実施形態のパイプ24が支柱20に固定されているのと同様に固定されている。図7に示すように、支柱20Aの四方周面には第1実施形態の支柱20と同様に4つのブラケット22を一組とする複数の組が、その長手方向に沿って複数個所定間隔毎に固定されている。
パイプ24には、第1実施形態と同様に、レール支持装置50Aが着脱自在に取付られている。レール支持装置50Aは、第1実施形態と同様にレール部材30Aが取り付けられる。そして、蝶ボルト57のナット56に対する螺入により、パネル押さえバー58を介して、パネル10Aの上端が、蝶ボルト57と、折曲片36、折曲片51dとの間にその上端が挟着されて、レール支持装置50Aに対して締結解除自在に固定されている。
図7及び図8(b)に示すように、パネル10Aの下端は、支柱20Aの中間に取り付けられたレール支持装置50Cが支持するレール部材30Bに係入されている。図8(b)、図9(a)、及び図9(b)に示すように、レール支持装置50Cは、レール支持部材61、アーム62及び取付部としてのクランプ53とを備えている。
図9(a)及び図9(b)に示すようにアーム62は、上下方向に延出した長方形の板状の支持部62a、及び支持部62aの長手方向に延びる両側部に形成された一対の連結側壁62bを備えている。一対の連結側壁62bは支持部62aの反支柱側において、後述するレール支持部材61の側壁61cの中央部に対して溶接等により一体に連結されている。支持部62aの支柱側の側面に、クランプ53の固定挟着部材53aが一体に連結されている。
図9(b)に示すように支持部62aの下端は、下方へ突出する突出部62cを有しており、図8(b)に示すように、レール支持装置50Cが、支柱20Aに対して固定される場合、突出部62cが上方からブラケット22の楔孔22a内に係入して、レール支持装置50Cの支柱20A回りの回転が防止されている。
図9(a)、図9(b)に示すように、レール支持部材61は、水平方向、すなわち、長手方向に延出された平板状の中央壁61aを有している。また、レール支持部材61は、中央壁61aの反支柱側の側縁及び支柱側の側縁から上方及び下方へそれぞれ延出された一対の側壁61b及び側壁61cを有している。側壁61b上部及び下部を含めた側壁61b全体、並びに側壁61c上部及び下部を含めた側壁61c全体は平板状に形成されている。
側壁61b上部及び側壁61c上部の上端、並びに側壁61b下部及び側壁61c下部の下端には、相互に対向するように折曲片61d、61eがそれぞれ形成されている。そして、側壁61b上部及び側壁61c上部、並びに側壁61b下部及び側壁61c下部とにより、中央壁61aを境に一対の横コ字状をなす上部嵌合溝65a及び下部嵌合溝65bが形成されている。
上部嵌合溝65aは、側壁61b上部及び側壁61c上部の上端の折曲片61d、61e間において、上方に開口する上部開口部64aを有している。下部嵌合溝65bは、側壁61b下部及び側壁61c下部の下端の折曲片61d、61e間において、下方に開口する下部開口部64bを有している。
ここで、中央壁61a、側壁61b上部、及び側壁61c上部は、レール支持部材であって、第2レール支持部材に相当する。上部嵌合溝65aは、第2嵌合溝に相当する。
上部嵌合溝65a、及び上部開口部64aは、支柱20Aの上下方向である立設方向に対して直交する水平方向、すなわち、長手方向である延出方向に沿って延出されている。また、上部開口部64aは、その延出方向とは直交する上方に開口する。そして、上部嵌合溝65aは、第1実施形態のレール支持装置50Bの嵌合溝55と同機能を有している。また、中央壁61a、側壁61b下部、及び側壁61c下部は、レール支持部材であって、第1レール支持部材に相当する。下部嵌合溝65bは、第1嵌合溝に相当する。
下部嵌合溝65b、及び下部開口部64bは、支柱20Aの上下方向である立設方向に対して直交する水平方向、すなわち、長手方向である延出方向に沿って延出されている。また、下部開口部64bは、その延出方向とは直交する下方に開口する。そして、下部嵌合溝65bは、第1実施形態のレール支持装置50Aの嵌合溝55と同機能を有している。
図9(b)に示すように、側壁61c上部及び下部において、長手方向の両端部の外側面には一対のナット66が固定されるとともにナット66には、蝶ボルト67が螺合されている。ナット66及び蝶ボルト67は、第1実施形態のナット56及び蝶ボルト57と同様に構成されている。
図8(b)に示すように、側壁61c上部側の蝶ボルト67は、ナット66に螺入することにより、その先端が側壁61c上部の図示しない貫通孔を通過して上部嵌合溝65a内に侵入可能となっている。また、側壁61c下部側の蝶ボルト67は、ナット66に螺入することにより、その先端が側壁61c下部の図示しない貫通孔を通過して下部嵌合溝65b内に侵入可能となっている。蝶ボルト67は、締結部材に相当する。
そして、レール部材30B及びパネル10Aの下端は、第1実施形態のレール支持装置50Bにおいて、レール部材30B及びパネル10の下端が蝶ボルト57により取付固定されると同様に、蝶ボルト67により、固定されている。すなわち、蝶ボルト67をナット66に螺入することにより、パネル押さえバー58の長手方向の各端部にて、パネル10Aの側面を押圧して、折曲片36、折曲片61dとの間でパネル10Aの下端が固定されている。
また、パネル10Aの下端は、蝶ボルト67と、折曲片36、折曲片61dとの間の挟着状態から、蝶ボルト67の反螺入方向への移動により、挟着状態が解除されると、レール部材30Bに対してスライド可能となる。
なお、パネル10Aの上端のレール支持装置50Aに対する取付固定及び解除は、第1実施形態において、パネル10をレール支持装置50Aに対して取付固定及び解除する場合と同様であるため、説明を省略する。
一方、レール支持装置50Cにおいて、レール部材30A及びパネル10の上端は、第1実施形態のレール支持装置50Aにおいて、レール部材30A及びパネル10の上端が蝶ボルト57により取付固定されると同様に、蝶ボルト67により、固定されている。すなわち、蝶ボルト67をナット66に螺入することにより、パネル押さえバー58の長手方向の各端部にて、パネル10の側面を押圧して、折曲片36、折曲片61dとの間でパネル10の上端が固定されている。また、パネル10の上端は、蝶ボルト67と、折曲片36、折曲片61dとの間の挟着状態から、蝶ボルト67の反螺入方向への移動により、挟着状態が解除されると、レール部材30Aに対してスライド可能となる。なお、パネル10の下端のレール支持装置50Bに対する取付固定及び解除は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態のパネルの取付構造では、支柱20Aには、高さが異なって配置される第1レール支持装置としてのレール支持装置50Aと第2レール支持装置としてのレール支持装置50Cの組、及び第1レール支持装置としてのレール支持装置50Cと第2レール支持装置としてのレール支持装置50Bの組を有する。この結果、各組において、同一の大きさのパネル10A、10が上下端部のそれぞれの配置の高さが統一されて規制されるため、各組における各パネルの配置の高さが異なることもなく、パネルの取付け及び取り外し作業を簡便に行うことができる効果がある。
(2)相互に隣接する一方の組の第2レール支持装置と、他方の組の第1レール支持装置とが別体の場合は、支柱に対する取付け及び取り外しを個々に行う必要があり、手間が掛かる。これに対して、本実施形態では、相互に隣接する一方の組の第2レール支持装置と、他方の組の第1レール支持装置とは、一体に連結されているため、支柱に対する取付及び取り外しを簡便化することができる。
(第3実施形態)
次に第3実施形態のパネルの取付構造を図10、図11(a)、及び図11(b)を参照して説明する。
本実施形態は、第1実施形態の仮囲いにおけるパネルの取付構造の中で、レール支持装置50Aの一部の構成が異なっている。
図1、図4に示す第1実施形態のレール支持装置50Aは、支柱20のパイプ24に対してクランプ53を介して取付けられていた。本実施形態では、レール支持装置50Aは、図11(a)及び図11(b)に示すように、前記クランプ53の代わりに取付部としての円筒状の取付管70を備えているところが異なっている。
なお、説明の便宜上、図11(a)、図11(b)では、レール支持装置50Aにおけるパネル押さえバー58、レール部材30Aの図示は省略されているが、これらの部材のレール支持部材51への取付けは、第1実施形態と同様である。また、図11(a)及び図11(b)に示すように、側壁51cの下部には、折曲片51dと対向する折曲片51eが形成されている。
取付管70は、本実施形態では、円筒状に形成されていて、支柱20の接続部26に着脱自在に外嵌されて係止段部25に係止されるとともに、取付管70の周面に透設された透孔72を介して図示しない螺子が接続部26に螺合されることにより、支柱20に対して着脱自在に固定されている。なお、取付管70の形状は円筒状に限定するものではなく、支柱20の断面形状が非円形の場合、その形状と相似形であればよい。
レール支持部材51は、アーム74を介して取付管70に支持されている。レール支持部材51の取付管70に対する取付け位置は、本実施形態では取付管70の上端となっているが、限定するものではない。上記レール支持装置50Aへのパネル10の取付け固定、取り外しは第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態においても、第1実施形態の作用効果(1)、(2)、(4)と同様の効果を実現できる。
本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・前記実施形態では、蝶ボルト57を締結部材としたが、締結部材は蝶ボルト57に限定するものではなく、蝶ボルト以外の他のボルトであってもよい。
・図9(a)、図9(b)に示すように第2実施形態では、側壁61b上部及び下部を含めた側壁61b全体、並びに側壁61c上部及び下部を含めた側壁61c全体は平板状に形成されている。この代わりに、側壁61b上部、及び側壁61c上部を、中央壁61aを境に側壁61b下部及び側壁61c下部に対して、支柱側、或いは反支柱側へ偏位させた段違い形状にしてもよい。
・前記実施形態では、図12に示すように、レール支持装置50A、50Bのレール支持部材51は、水平方向、すなわち、長手方向に延出されていたが、図12に示すように、仮囲いのコーナーに配置されるレール支持装置50A、50Bのレール支持部材51は水平面に沿ってL字状に折り曲げ形成されていてもよい。なお、図12は、略体図のため、説明の便宜上、支柱20に取り付けられるアーム52等は省略して図示している。
10、10A…パネル、20…支柱、22…ブラケット、24…パイプ、
25…係止段部、26…接続部、27…透孔、28…フランジ、
30A…レール部材(第1レール部材)、
30B…レール部材(第2レール部材)、
31…中央壁、32、33…側壁、34…開口、
35…スライド溝(第1スライド溝、第2スライド溝)、
36、37…折曲片、50A…レール支持装置(第1レール支持装置)、
50B…レール支持装置(第2レール支持装置)、
50C…レール支持装置(第2レール支持装置、第1レール支持装置)
51…レール支持部材(第1レール支持部材、第2レール支持部材)、
51a…中央壁、51b、51c…側壁、
51d、51e…折曲片、52…アーム、52a…支持部、
52b…張り出し部、52c…連結部、53…クランプ、
53a…固定挟着部材、53b…可動挟着部材、53c…揺動ボルト、
53d…ナット、53e…係合溝、54…開口部、
55…嵌合溝(第1嵌合溝、第2嵌合溝)、56…ナット、
57…蝶ボルト(締結部材)、58…パネル押さえバー、
61…レール支持部材、61a…中央壁、61b…側壁、61c…側壁、
62…アーム、62a…支持部、62b…連結側壁、
64a、64b…開口部、65a…上部嵌合溝、65b…下部嵌合溝、
66…ナット、67…蝶ボルト、70…取付管、72…透孔、74…アーム。

Claims (8)

  1. 並設された複数の支柱において、高さが高い第1部位及び前記第1部位よりも高さが低い第2部位に対して第1レール支持装置及び第2レール支持装置がそれぞれ着脱自在に取り付けられ、
    前記第1レール支持装置及び第2レール支持装置のうち、相互に隣接する第1レール支持装置との間及び第2レール支持装置との間には、前記第1レール支持装置及び前記第2レール支持装置にそれぞれ支持された第1レール部材及び第2レール部材が架設され、
    前記第1レール部材及び前記第2レール部材との間に、複数のパネルの上端及び下端がそれぞれスライド自在に配置され、
    前記複数のパネルのうち、前記第1レール支持装置及び第2レール支持装置に相対するパネルは、該第1レール支持装置及び第2レール支持装置にそれぞれ取り付けられた締結部材にて締結解除可能に締結されているパネルの取付構造。
  2. 前記第1レール支持装置は、下方へ開口するとともに、前記第1レール部材を嵌合した第1嵌合溝を有し、
    前記第2レール支持装置は、上方へ開口するとともに、前記第2レール部材を嵌合した第2嵌合溝を有し、
    前記第1レール部材は、下方へ開口するとともに、前記パネルの上端をスライド自在とする第1スライド溝を有し、
    前記第2レール部材は、上方へ開口するとともに、前記パネルの下端をスライド自在とする第2スライド溝を有する請求項1に記載のパネルの取付構造。
  3. 前記第1レール支持装置及び前記第2レール支持装置は、前記支柱に対して着脱自在の取付部を含む請求項1又は請求項2に記載のパネルの取付構造。
  4. 前記取付部は、クランプである請求項3に記載のパネルの取付構造。
  5. 前記取付部は、前記支柱の上端に対して嵌合離脱自在の取付管である請求項3に記載のパネルの取付構造。
  6. 前記支柱には、前記第1レール支持装置及び前記第2レール支持装置を一組としたとき、高さが異なって配置される複数組の第1レール支持装置及び第2レール支持装置を有している請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載のパネルの取付構造。
  7. 前記複数組において、相互に隣接する一方の組の第2レール支持装置と、他方の組の第1レール支持装置とは、一体に連結されている請求項6に記載のパネルの取付構造。
  8. 自身の延出方向と直交する一方向が開口する開口部を備えた嵌合溝が形成されたレール支持部材と、
    上下方向に立てた状態の支柱に対して前記レール支持部材を取り付ける取付部であって、前記嵌合溝の延出方向が水平方向に合致するように、かつ前記水平方向とは直交する上方向又は下方向に前記開口部が臨むように前記支柱に対して着脱自在に取付ける取付部とを備え、
    前記レール支持部材には、パネルの上下両端のいずれか一方をスライド自在とするレール部材を取り外し可能に取付ける締結部材を有するレール支持装置。
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