JP2021008305A - 改ざん防止機能付き包装用箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で組み立てやすく、組み立て状態の見栄えが良く、優れた改ざん防止効果が得られる改ざん防止機能付き包装用箱を提供する。【解決手段】第一の側面板20の一端部に延設された蓋片44を備える。蓋片44の先端部に延設され、基端側が先端側よりも幅広な三角形状の舌片48を備える。舌片48の両側端部から互いに逆方向に突出する係合片52,54を備える。第二の側面板24の内側に、折罫線76に対向するように設けられた略V字形の差し込み穴84を備える。係合片52,54の各先端部には、蓋片44に対向する側端部を切り欠いてフック状の引っ掛け部52a,54aが形成されている。筒体12の一端部を閉鎖する時、例えば、係合片52,54を舌片48との境界部で内向きに屈曲させ、引っ掛け部52a,52bを差し込み穴84の両端部に差し込んで引っ掛けた後、舌片48を押圧して第二の側面板24の外面に重ねる。【選択図】図1

Description

本発明は、蓋部が不正に開封されるのを防止する構造を備えた改ざん防止機能付き包装用箱に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、筒体の一端部を閉鎖するフラップの先端部に、対向側の側板部外面に重なる延長部が延設され、且つ延長部の先端部に、先部両側に戻り止め突片が連成された舌片が設けられ、対向側の側板部に、舌片を挿入する横切り込み筋が設けられた紙箱があった。筒体の一端部を閉鎖する時は、まず、フラップを倒して筒体の開口を塞ぐ。そして、2つの戻り止め突片を、舌片との境界部で各々内向きに屈曲させ、延長部の基端部を内向きに屈曲させ、さらに舌片の基端部を内向きに屈曲させ、舌片及び戻り止め突片を、舌片の先端側から横切り込み筋に深く差し込み、延長部を対向側の側板部に重ねる操作を行う。横切り込み筋の中に入った2つの戻り止め突片は、横切り込み筋の両端部に係合して抜け止めされる。
また、特許文献2に開示されているように、筒体の一端部を閉鎖する一対の外側蓋フラップR,Pが設けられ、外側蓋フラップPの先端部に差し込み片が設けられ、外側蓋フラップRの基端部の折り畳み線を跨ぐようにスリットが設けられた不正開封防止ケースがあった。筒体の一端部を閉鎖する時は、外側蓋フラップR,Pを順に倒して筒体の開口を塞ぐ。また、外側蓋フラップPを倒す時は、差し込み片を外側蓋フラップPから内向きに倒し、スリットに深く差し込みながら、外側蓋フラップRに重ねる操作を行う。スリットの中に入った差し込み片は、両端部がスリットの両端部に係合して抜け止めされる。
実開昭61−3214号公報 実用新案登録第3102811号公報
特許文献1の紙箱は、筒体の一端部を閉鎖する時、延長部と舌片との境界部を一旦折り曲げる必要があるので、閉鎖した後、延長部及び舌片の境界部に折り曲げの癖が残ってしまう。そのため、特許文献1の第5図に記載されているように、延長部及び舌片が筒体の外面から斜めに浮き上がってしまい、組み立て状態の見栄えが悪くなるという問題がある。また、折り曲げの癖は、基材が合成樹脂シートの場合により顕著になるので、合成樹脂製の包装用箱に、特許文献1の構造を適用することは難しい。
特許文献2の不正開封防止ケースは、外側蓋フラップPを持って無理やり引き上げられると、差し込み片がスリットから抜けてしまうおそれがある。また、無理な操作が行われると差し込み片やスリットの部分に所定の負荷が加わるので、基材が紙シートであれば、何らかの痕跡(キズや変形)が残ると思われるが、必ず顕著な痕跡が残るとは限らない。特に、基材が合成樹脂シートの場合は、紙よりも痕跡が残りにくいので、巧妙に元の状態に戻されると一見して気が付かない可能性がある。このように、特許文献2の不正開封防止ケースの構造は、改ざん防止効果(不正開封を防止する効果)が十分とは言えない。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、簡単な構造で組み立てやすく、組み立て状態の見栄えが良く、優れた改ざん防止効果が得られる改ざん防止機能付き包装用箱を提供することを目的とする。
本発明は、筒体を形成する複数の側面板と、前記複数の側面板の中の1つである第一の側面板の一端部に延設され、前記側面板と重ならずに前記筒体の一端部を塞ぐ蓋片と、前記蓋片の先端部に延設され、基端側が先端側よりも幅広に形成された舌片と、前記舌片の両側端部から互いに逆方向に突出する2つの係合片と、前記第一の側面板と対向する第二の側面板の内側に、前記蓋片が在る側の端辺に対向するように設けられた長穴であって、両端部が前記端辺に向かって斜めに伸びている差し込み穴とを備え、
前記2つの係合片の各先端部には、前記蓋片に対向する側端部を切り欠くことによってフック状の引っ掛け部が設けられ、前記差し込み穴の大きさは、前記舌片と前記2つの係合片とが面一な状態では、前記2つの係合片を差し込むことができない大きさであり、
前記筒体の一端部を閉鎖する時、前記蓋片を倒して前記筒体の開口を塞ぎ、前記2つの係合片を、前記舌片との境界部で各々内向きに屈曲又は湾曲させ、前記舌片の基端部を僅かに内向きに屈曲させ、前記各引っ掛け部を前記差し込み穴の両端部に差し込んで引っ掛けた後、前記舌片を押圧して前記第二の側面板の外面に重ねる操作を行うと、前記2つの係合片が前記差し込み穴の中に深く入り、前記係合片が前記差し込み穴の両端部に係合して抜け止めされる改ざん防止機能付き包装用箱である。
前記係合片は、差し込み用折罫線で前記舌片と区切られていてもよい。前記舌片は台形状又は三角形状に形成され、前記係合片は、台形又は三角形の斜面に設けられ、前記差し込み穴は、切り込み線又は所定の開口幅を有した細長い穴により設けられていることが好ましい。
前記蓋片又は前記舌片には、前記舌片又は前記係合片を分離させるための開封用破断線が設けられていてもよい。或いは、前記第二の側面板に、前記舌片又は前記係合片を前記第二の側面板から分離させるための開封用破断線が設けられていてもよい。また、基材は合成樹脂シートでもよい。
本発明の改ざん防止機能付き包装用箱は、蓋部を閉鎖した組み立て状態で、独特な構造の係合片が差し込み穴の両端部に係合し、係合片が強く抜け止めされる構造なので、不正に開封するため蓋片を無理に引き上げても、蓋部を開放することは極めて困難である。また、仮に開放できたとしても、係合片や差し込み穴等に顕著な痕跡(キズや変形)が確実に残り、これを綺麗な元の状態に戻すことはできないので、一見して不正開封されたことに気付くことができる。したがって、従来よりも格段に優れた改ざん防止効果が得られる。
また、組み立て状態で、舌片が第二の側面板に重なって浮き上がらないので、包装用箱としての見栄えも良い。
本発明の改ざん防止機能付き包装用箱の一実施形態の組み立て状態を示す図であって、全体の外観を示す斜視図(a)、蓋部を拡大した斜視図(b)である。 この実施形態の改ざん防止機能付き包装用箱を形成する箱体形成片を裏面側から見た展開図である。 図2の箱体形成片の組み立て工程を順に示す図(a)、(b)、(c)である。 図2の箱体形成片の蓋部を閉じる組み立て工程を順に示す図(a)、(b)である。 図2の箱体形成片の蓋部を封止する組み立て工程を順に示す図(a)、(b)である。
以下、本発明の改ざん防止機能付き包装用箱の一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態の改ざん防止機能付き包装用箱10は、図1(a)に示すように、細長い略直方体の箱体で、四角形の筒体12の一端部が、後述する独特な構造の蓋部13で閉鎖され、他端部が、いわゆるワンタッチ型の底部14で閉鎖された構造になっている。
改ざん防止機能付き包装用箱10は、図2に示す一枚の箱体形成片16を組み立てることによって形成される。箱体形成片16の基材は、例えば合成樹脂シートや厚紙等である。箱体形成片16は、互いに平行に連接された4つの側面板18,20,22,24を有し、各々折罫線26,28,30で区切られている。側面板18,20,22,24は、ほぼ同じ大きさの長方形で、連接方向と直角な幅方向の長さが相対的に長く、連接方向の長さが相対的に短い。さらに、側面板24の連接方向の端部には、糊付け片32が延設され、折罫線34で側面板24と区切られている。糊付片32は、4つの側面板18,20,22,24で筒体12を形成するため、側面板18の端部の表面に糊付けされる部分である。
以下、4つの側面板18,20,22,24の、図2における上側の端部を蓋側の端部、下側の端部を底側の端部と称する。また、側面板20を第一の側面板20、側面板24を第二の側面板24と称する。
側面板18の蓋側の端部には、略矩形のサイドフラップ36が延設され、折罫線38で側面板18と区切られている。側面板18の底側の端部には、先端部が幅狭になった台形状の底片40が延設され、折罫線42で側面板18と区切られている。底片40は、ワンタッチ型の底部14の一部になる部分であり、折罫線42からの延出長さは、第一の側面板20の短辺の長さの約1/2である。
第一の側面板20の蓋側の端部には、略正方形に形成された蓋片44が延設され、折罫線46で第一の側面板20と区切られている。蓋片44の延出長さは、側面板18の短辺の長さとほぼ同じである。蓋片44の内側には、折罫線46とほぼ平行に蓋片44を横切る開封用破断線44aが設けられている。
蓋片44の先端部の中央には、基端側が先端側よりも幅広な略三角形状に形成された舌片48が延設され、折罫線50で蓋片44と区切られている。さらに、三角形の舌片48の斜辺である両側端部には、互いに逆方向に突出する2つの係合片52,54が延設され、各々、差し込み用折罫線56,58で舌片48と区切られている。そして、係合片52,54の各先端部には、蓋片44に対向する側端部を切り欠くことによってフック状の引っ掛け部52a,54aが設けられている。
第一の側面板20の底側の端部には、略四角形の底片60が延設され、折罫線62で第一の側面板20と区切られている。底片60は、ワンタッチ型の底部14の一部になる部分であり、折罫線62からの延出長さは、側面板18の短辺の長さのより少し短い。底片60の内側には、折罫線62の一端部から約45度の角度で伸びる折罫線64が設けられ、底片60を、第一の側面板20に連続する底面部60aと小さい略三角形の糊付け部60bとに区切っている。
側面板22の蓋側の端部には、略矩形のサイドフラップ66が延設され、折罫線68で側面板22と区切られている。側面板22の底側の端部には、先端部が幅狭になった台形状の底片70が延設され、折罫線72で側面板22と区切られている。底片70は、ワンタッチ型の底部14の一部になる部分であり、折罫線72からの延出長さは、第一の側面板20の短辺の長さの約1/2である。
第二の側面板24の蓋側の端部には、蓋片44より少し小さい台形状の内蓋片74が延設され、折罫線76で第二の側面板24と区切られている。第二の側面板24の底側の端部には、略四角形の底片78が延設され、折罫線80で第二の側面板24と区切られている。底片78は、ワンタッチ型の底部14の一部になる部分であり、折罫線80からの延出長さは、側面板18の短辺の長さのより少し短い。底片78の内側には、折罫線80の一端部から約45度の角度で伸びる折罫線82が設けられ、底片78を、第二の側面板24に連続する底面部78aと小さい略三角形の糊付け部78bとに区切っている。
さらに、第二の側面板24の内側には、折罫線68が設けられた端辺に対向するように、略V字形の差し込み穴84が設けられている。差し込み穴84は、所定の開口幅を有した細長い穴であり、両端部が折罫線76に向かって斜めに伸び、開口幅は、両端部から中央部に向かって徐々に広くなっている。差し込み穴84の両端部の間隔Aは、引っ掛け部52a,52bの先端部同士の間隔Bよりも狭く、引っ掛け部52a,52bの切り欠かれた部分同士の間隔Cよりも僅かに広い。
次に、改ざん防止機能付き包装箱10の組み立て方法の一例を説明する。なお、図2に示す展開図は箱体形成片16を裏面側から見たものであり、以下、箱体形成片16の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称して説明する。
まず、図3(a)に示すように、折罫線42を正折りして底片40を側面板18の裏面に重ね、折罫線62を正折りして底片60を第一の側面板20の裏面に重ね、折罫線72を正折りして底片70を側面板22の裏面に重ね、折罫線80を正折りして底片78を第二の側面板24の裏面に重ねる。さらに、折罫線64を逆折りして糊付け部60bを底面部60aに重ね、折罫線82を逆折りして糊付け部78bを底面部78aに重ね、糊付け部60bの裏面に糊86を塗布する。
そして、図3(b)に示すように、折罫線26を正折りして底片40を底片60に重ね、糊付け部60bの裏面を底片40の表面に糊付けする。その後、糊付け部78bの裏面と糊付け片32の裏面に糊88を塗布し、図3(c)に示すように、折罫線30を正折りして底片78を底片70に重ね、底片70の表面を糊付け部78bの裏面に糊付けするとともに、側面板18の表面に糊付け片32を重ね、側面板18の端部の表面に糊付け片32の裏面を糊付けする。箱体形成片16は、この折り畳まれた状態で出荷される。
次に、商品等を包装する工場等において立体的に組み立てる。まず、折罫線26,28,30,34を各々90度に正折りする。この操作によって、4つの側面板18,20,22,24が四角形の筒体12になり、第一及び第二の側面板20,24が互いに対向する。また、底片40と糊付け部60bとが糊付けされ、底片70と糊付け部78bとが糊付けされているので、この操作によって逆折りされている折罫線64,82が自動的に開き、折罫線42,62,72,80が自動的に90度に正折りされ、4つの底片40,60,70,78が倒れて重なり合ってワンタッチ型の底部14が形成され、筒体12の底側の端部が閉鎖される。この状態で、筒体12の蓋側の端部は、図4(a)に示すように開放している。
その後、蓋側の開口部から商品等を入れ、図4(b)に示すように、折罫線38,68でサイドフラップ36,66を90度に正折りし、折罫線76で内蓋片74を90度に正折りする。そして、折罫線46を正折りして蓋片44を90度に正折りし、筒体12の蓋側の端部と塞ぐ。これで、図5(a)に示すように、舌片48及び2つの係合片52,54は、面一な状態で第二の側面板24の側方に突出し、差し込み穴84の斜め上方に配置される。
次に、係合片52,54を差し込み穴84に差し込む操作を行う。上記のように、舌片48及び2つの係合片52,54が面一な状態では、引っ掛け部52a,54aの先端部同士の間隔Bが差し込み穴84の両端部の間隔Aよりも広いので、差し込み穴84には入らない。そこで、まず、図5(b)に示すように、2つの係合片52,54を、舌片48との境界部の差し込み用折罫線56,58で各々内向きに屈曲させ、引っ掛け部52a,54aの先端部同士を近づける。そして、折罫線50で舌片48の僅かに内向きに(差し込み穴84に近づける方向に)屈曲させ、引っ掛け部52a、54aの各先端部を差し込み穴84の両端部に少しだけ差し込んで引っ掛ける。その後、舌片48を押圧して第二の側面板24の外面に重ねる操作を行う。これで、筒体12の蓋側の端部を閉鎖する蓋部12が形成され、図1(b)に示す組み立て状態になる。この状態で、2つの係合片52,54は、差し込み穴84に深く入り、差し込み用折罫線56,58の部分の折り曲げに対する反発力によって少し広がる。そして、引っ掛け部52a,54aが差し込み穴84の両端部に係合し、強く抜け止めされる。
改ざん防止機能付き包装用箱10を正規に開封する時は、蓋片44の開封用破断線44aを破断させ、舌片48(及び蓋片44の一部)を蓋片44から分離させる。これで、蓋片44の、舌片48側の端部の固定が解除されるので、蓋片44、内蓋片74及びサイドフラップ36,66を順に引き起こして蓋部13を開放することができ、内部の商品等を取り出すことができる。
以上説明したように、改ざん防止機能付き包装用箱10は、蓋部13を閉鎖した組み立て状態で、係合片52,54が差し込み穴84の両端部に係合し、係合片52,54が強く抜け止めされる構造なので、不正に開封するため蓋片44を無理に引き上げても、蓋部13を開放することは極めて困難である。また、仮に開放できたとしても、係合片52,54や差し込み穴84等に顕著な痕跡(キズや変形)が確実に残り、これを綺麗な元の状態に戻すことはできないので、一見して不正開封されたことに気付くことができる。したがって、従来よりも格段に優れた改ざん防止効果が得られる。これは、基材が厚紙であれば勿論のこと、比較的キズや変形が発生しにくい合成樹脂シートであっても、同様の効果が得られる。
また、簡単な構造で組み立てやすく、蓋部13を閉鎖した組み立て状態で、舌片44が第二の側面板24に重なって浮き上がらないので、包装用箱としての見栄えも良い。そして、開封用破断線44aが設けられているので、正規に開封する時の操作も容易である。
なお、本発明の改ざん防止機能付き包装用箱は、上記実施形態に限定されるものではない。舌片、係合片及び差し込み穴の形状は、上述した手順での組み立てが可能であれば、自由に変更することができる。例えば、上記舌片48は、基端側が先端側よりも幅広な略三角形状であるが、先端側が基端側よりも幅広な略台形状にしてもよい。また、上記の差し込み穴84は、両端部が第二の側面板24の端辺(折罫線76)に向かって斜めに伸びる略V字形であるが、舌片を略台形状にする場合等には、差し込み穴の中央部に、端辺に対して略平行な部分を設けてもよい。また、上記の差し込み穴84は、所定の開口幅を有した細長い穴であるが、切り込み線により設けてもよい。
また、上記係合片52,54の引っ掛け部52a,54aは、舌片を挟んでほぼ線対称な形状であり、これに合わせて差し込み穴84の両端部もほぼ線対称な形状になっている。しかし、上述した手順で組み立て可能な範囲で、非対称な形状に変更してもよい。これによって不正な開封をより困難にすることができる。
上記差し込み用折罫線56,58は、係合片52,54を差し込み穴84に差し込む操作を容易にするため、すなわち、係合片52,54を、舌片48との境界部で内向きに屈曲させるために設けてある。しかし、基材が撓みやすい素材であれば、差し込み用折罫線56,58を省略し、係合片52,54を内向きに湾曲させて差し込むようにしてもよい。
開封用破断線は、開封時に舌片と蓋片とを分離可能にレイアウトされたものであればよく、上記の開封用破断線44aのように、1本の破断線が蓋片の内側を真っすぐ横切る形態に限定されない。例えば、1本の破断線が蓋片の内側を曲線的に横切る形態にしてもよいし、1本の破断線が蓋片及び舌片の境界部を横切る形態にしてもよいし、互いに平行な2本の破断線が蓋片の内側を横切る形態(開封用ジッパーの形態)にしてもよい。或いは、開封用破断線を第二の側面板の差し込み穴の近傍に設け、第二の側面板から差し込み穴を分離させて、舌片又は係合片を他の部分から分離させる形態にしてもよい。さらに、開封用破断線は、必要なければ省略することも可能である。
その他、筒体を形成する側面板の数や大きさや形状、蓋部や底部の構造等は自由に変更することができる。例えば、上記内蓋片74やサイドフラップ36,74は、組み立て状態で、蓋部13と各側面板との間に隙間ができないようにする働きをするが、必要なければ省略してもよい。
10 改ざん防止機能付き包装用箱
12 筒体
13 蓋部
16 箱体形成片
18,22 側面板
20 第一の側面板
24 第二の側面板
44 蓋片
44a 開封用破断線
48 舌片
52,54 係合片
52a,54a 引っ掛け部
56,58 差し込み用折罫線
84 差し込み穴

Claims (6)

  1. 筒体を形成する複数の側面板と、前記複数の側面板の中の1つである第一の側面板の一端部に延設され、前記側面板と重ならずに前記筒体の一端部を塞ぐ蓋片と、前記蓋片の先端部に延設され、基端側が先端側よりも幅広に形成された舌片と、前記舌片の両側端部から互いに逆方向に突出する2つの係合片と、前記第一の側面板と対向する第二の側面板の内側に、前記蓋片が在る側の端辺に対向するように設けられた長穴であって、両端部が前記端辺に向かって斜めに伸びている差し込み穴とを備え、
    前記2つの係合片の各先端部には、前記蓋片に対向する側端部を切り欠くことによってフック状の引っ掛け部が設けられ、前記差し込み穴の大きさは、前記舌片と前記2つの係合片とが面一な状態では、前記2つの係合片を差し込むことができない大きさであり、
    前記筒体の一端部を閉鎖する時、前記蓋片を倒して前記筒体の開口を塞ぎ、前記2つの係合片を、前記舌片との境界部で各々内向きに屈曲又は湾曲させ、前記舌片の基端部を僅かに内向きに屈曲させ、前記各引っ掛け部を前記差し込み穴の両端部に差し込んで引っ掛けた後、前記舌片を押圧して前記第二の側面板の外面に重ねる操作を行うと、前記2つの係合片が前記差し込み穴の中に深く入り、前記係合片が前記差し込み穴の両端部に係合して抜け止めされることを特徴とする改ざん防止機能付き包装用箱。
  2. 前記係合片は、差し込み用折罫線で前記舌片と区切られている請求項1記載の改ざん防止機能付き包装用箱。
  3. 前記舌片は台形状又は三角形状に形成され、前記係合片は、台形又は三角形の斜面に設けられ、前記差し込み穴は、切り込み線又は所定の開口幅を有した細長い穴により設けられている請求項1又は2記載の改ざん防止機能付き包装用箱。
  4. 前記蓋片又は前記舌片に、前記舌片又は前記係合片を他の部分から分離させるための開封用破断線が設けられている請求項1乃至3のいずれか記載の改ざん防止機能付き包装用箱。
  5. 前記第二の側面板に、前記舌片又は前記係合片を前記第二の側面板から分離させるための開封用破断線が設けられている請求項1乃至3のいずれか記載の改ざん防止機能付き包装用箱。
  6. 基材が合成樹脂シートで成る請求項1乃至5のいずれか記載の改ざん防止機能付き包装用箱。
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