JP2005008262A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋フラップ固定手段を備えた包装箱において、開封跡が残るような操作をしなければ係止片の抜き戻しができないようにし、商品梱包時の係止片の指し込み操作が容易であるという利便性を損なうことなく、正規な開封が行われるまでの間の不正開封の抑止を図る。
【解決手段】差し込み片12の係止口16から箱内方側に差し入れた係止片15の差し入れ部18の先端から第二係止片19が係止口側に折り返され、係止口16の箱内方側に折り入れられる受け片22が第二係止片19を受けて第二係止片19の先端を、差し込み片12における係止口下位の部分に対応させて、第二係止片19の差し込み片12への係止により係止片15の抜き戻しを不能にし、蓋フラップ10の 差し入れ部18に対応する領域にミシン目26の分断により切り起こし可能にした捲り予定部25を設けて、捲り予定部25の切り起こしにより、係止片15と差し込み片12との係止が解除される構成とした。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は厚紙や段ボール紙などからなる包装箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から厚紙や段ボール紙などを包装材料として製函され、収納物を出し入れする部分を複数のフラップで覆うようにした包装箱においては、最上位(箱最外表面側)となる蓋フラップの端縁に折り部を介して差し込み片を連接し、差し込み片が連接されている蓋フラップの前記端縁に対応する側面板の内側(容器内方面側)に該差し込み片を差し入れることで、出し入れ部分を閉じるようにした形態のものが多く採用されている。
また、蓋フラップが不用意に開くことがないようにするために、蓋フラップ固定手段を備えている包装箱があり、その蓋フラップ固定手段としては、上記差し込み片が容器内方面側に位置する側面板に係止片を折り起こし可能に設けて、この係止片を側面板上端高さ位置で箱胴部の上面開口側に折曲するものとし、さらには、前記差し込み片の折り部側に前記係止片と対応する係止口を設け、係止片の折り曲げられた差し入れ部を係止口に差し入れられることで係止片が差し込み片に係止し、これによって蓋フラップの開きを防ぐ構成としたものがある。この蓋フラップ固定手段は、蓋フラップを閉じて差し入れた差し込み片の係止口に、係止片の差し入れ部を差し入れて係止させるという簡単な構成であり、係止片の差し入れ操作も容易であることから、多くの包装箱で実施されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
公開実用昭和51−134526号(第1−2頁、第6図)
【特許文献2】
公開実用昭和57−009716号(第1図、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、包装箱においても不正開封を抑止する目的とした仕組みが近年採用されるようになってきており、その一つとして、蓋フラップの自由端側裏面を下位のフラップなどに貼り合せるとともに、その蓋フラップに二条のミシン目などからなるファスナーを設けておき、ファスナーの位置の包装材料を切り取ることで蓋フラップを分断して収容物が取り出せるようにし、蓋フラップの切断傷にて開封済みであることが示されるようにしたものがある。
【0005】
しかしながら、係止片と差し込み片との係止による上記蓋フラップ固定手段を備えた包装箱にあっては、上述したように係止片が係止口に差し入れ易いとともに、係止口から抜き戻し易いことから、包装箱の取り出し部分を不正に開いたことが外観からは判断が困難なものとなっている。
そして、商品梱包に際して係止片を差し入れるという簡単な操作で蓋フラップの不用意な開きを防止できる利点や蓋フラップを開くときに開封くずが生じない利点などがあることから、この包装箱を用いた商品の流通段階や陳列時においては蓋フラップから係止片に渡って封緘目的のテープを貼り付けるという不正開封の抑止効果に乏しい対策にとどまっているのが現状である。
そこで本発明は上記事情に鑑み、上記蓋フラップ固定手段を備えた包装箱において、開封跡が残るような操作をしなければ係止片の抜き戻しができないようにすることを課題とし、商品梱包時の係止片の差し込み操作が容易であるという利便性を損なうことなく、正規な開封が行われるまでの間の不正開封の抑止を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、蓋フラップの端縁に折り部を介して連接された差し込み片が、蓋フラップの前記端縁が対応する位置の箱胴部の側面板の内方面側に差し入れられ、前記側面板に折り起こし可能に設けられて側面板上端高さ位置で箱胴部の上面開口側に折曲している係止片が、前記差し込み片の折り部側に位置する係止口に差し入れられる包装箱において、前記係止口から箱内方側に差し入れた係止片の差し入れ部の先端に、該差し入れ部の下に位置するようにして係止口側に折り返された第二係止片が折り部を介して連接され、かつ前記係止口は、第二係止片を折り重ねた係止片の差し入れ部が差し入れ可能な挿通孔と、上端が挿通孔内に突出位置して第二係止片の前記差し入れ時に箱胴部内方側に曲げ入れられる受け片とからなり、前記差し入れ部に折り重ねて係止口から差し入れられて差し入れ部の先端の折り部から下方に向けて回動した第二係止片が、箱胴部内方側に曲げ入れられた前記受け片に受け止められ、該第二係止片の先端が差し込み片における挿通孔位置より下位の部分に対応して、第二係止片の前記差し込み片への係止により係止片の係止口からの抜き戻しが不能に設けられ、前記蓋フラップの前記差し入れ部に対応して前記挿通孔に連続する領域に、ミシン目の分断により切り起こし可能にした捲り予定部を設け、前記挿通孔からの捲り予定部の切り起こしにより、係止片と差し込み片との係止が解除される構成としたことを特徴とする包装箱を提供して、上記課題を解消するものである。
【0007】
そして、本発明において、上記差し入れ部の先端側には、上記係止口への係止片差し入れ時に上記受け片の上端に突き当てできる凸部が配置されているものとすることが可能であり、また、上記係止片の差し入れ部と第二係止片とは、係止口への差し入れ方向に向けて狭幅となるテーパー形状に設けられているものとすることが可能である。また、上記係止片は、第二係止片が箱内方側から係止している上記差し込み片に箱外方側から当接する段部を備えるものとすることが可能である。
【0008】
さらに、本発明において、上記第二係止片とこの第二係止片を連接した係止片とは、係止片が設けられている側面板とこの側面板の上端側に連接されて箱胴部の内方へ折り入れられた延設板とに亘る係止片形成領域に切り込み形成し、前記延設板から第二係止片と係止片の上記差し入れ部とを引き起こして分離してなるものであり、前記係止片形成領域には、第二係止片と差し入れ部との引き起こし時に前記第二係止片または差し入れ部の少なくとも一方に指掛けできるようにした透孔が並び設けられているものとすることが可能である。そして、前記透孔は、上記係止片形成領域における第二係止片と差し入れ部との連接部分形成位置に対応しているものとすることが良好である。
【0009】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1から図10に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中1は天面側を収納物として開け閉めできるようにしたブロック状の包装箱で、厚紙や段ボール紙を包装材料として製函されたものである。そして、横断面が四角形の収納空間を形成する四方の側面板からなる箱胴部2の上面開口側を前述のように開け閉めできる天面閉鎖部3とし、収納空間の底を箱胴部2の下部における底面閉鎖部4で形成している。
【0010】
図2はこの包装箱1を展開したブランクの状態で示していて、箱胴部2を形成する四面の側面板である第一側面板5、第二側面板6、第三側面板7、第四側面板8が折り部aを介して連接され、第一側面板5の第二側面板6とは反対側の端辺に折り部aを介して連接された糊代9を第四側面板8に貼り合わされる。
また、開け閉めできる天面閉鎖部3は、第一側面板5の上端に折り部aを介して連接された蓋フラップ10と、第二側面板6と第四側面板8とのそれぞれの上端に折り部aを介して連接された脇フラップ11とを折り重ねることで形成されているものであって、通常の包装箱と同様に箱胴部2の上面開口側に折り倒された脇フラップ11に重なるようにして蓋フラップ10が上面開口側に折り倒され、この蓋フラップ10の自由端側である端縁に折り部aを介して連接された差し込み片12を、この差し込み片12を連接している蓋フラップ10の前記端縁に対応する第三側面板7の箱内方面側にこの第三側面板と接するようにして差し入れることで、箱胴部2の上面開口が閉じられ、また蓋フラップ10を上方に向けて開くことで差し込み片12が抜け出て、前記脇フラップ11もそれぞれ上方に向けて開くことで箱胴部2の上面開口が開放され、収納物の出し入れが行なえる。
さらに、上記底部閉鎖部4も上記四面の側面板5、6、7、8それぞれの下端に折り部aを介して連接された底フラップ13からなるもので、本実施の形態にあっては箱胴部2を偏平とした状態から角柱状に起こしたときに各底フラップ13が引き起こされ、これらの底フラップ13から底面閉鎖部4が自動的に形成される公知のオートロックボトムとして設けられているものである。勿論、本発明の包装箱1では底面閉鎖部が前記オートロックボトム形式のものに限定されず、底フラップ13を箱胴部2の底面開口側に折り畳むことで底面閉鎖部が形成されるものであってもよい。
【0011】
そして、上記包装箱1では、閉じた天面閉鎖部3から上記蓋フラップ10が不用意に開かないように蓋フラップ固定手段14を一ヶ所に備えている。前記蓋フラップ固定手段14は、第三側面板7から折り起こし可能に設けられて第三側面板7の上端高さ位置から箱胴部2の上面開口側に折曲した係止片15と、上記差し込み片12の折り部a側で係止片15と対応するように位置してその係止片15の幅を開口幅とした係止口16とからなるものである。前記係止片15は、第三側面板7の上端から入れられた二条の切り込み17の下端を結ぶ位置の係止片起こし折り部bを介して第三側面板7に連接されているものであり、上記差し込み片12を差し入れる際には係止片15が係止片起こし折り部bから一旦、外方に折り起こされ、蓋フラップ10を閉じた時点で、第三側面板7の上端高さ位置にある折り部aから先端部分が係止口16に差し入れられる。この蓋フラップ固定手段14では係止口16から箱内方に差し入れられた係止片15が差し込み片12の上方への抜けを防止し、蓋フラップ10が不用意に開くことがないようにしているものである。
【0012】
本発明の包装箱1の上記蓋フラップ固定手段14において、上記係止片15の係止口16から箱内方側に差し入れられる差し入れ部18の先端には折り部aを介して第二係止片19が連接されていて、前記差し入れ部18の下面側に折り重ねたまま差し入れ部18とともに係止口16から差し入れられ、差し入れ部18の先端の折り部aで生じる復元力によりその折り部aから下方に向けて回動するように設けられている。
係止口16に差し入れられる第二係止片19の差し入れ方向での長さ寸法L1は、差し入れ方向での差し入れ部18の長さ寸法L2より短く、係止口16に差し入れたときに、係止口16の下縁(後述の挿入口の下縁)を過ぎ、かつ後述の受け片の上端の位置を通過しない寸法に設定されており、L2−L1の値が差し込み片12の厚さと等しいか、あるいは差し込み片12の厚さより若干大きくなるようにしている。このように第二係止片19の長さ寸法L1を設定することで、上述したように係止口16に差し入れたときに上記復元力により下方に向けての回動が生じるようにしている。
【0013】
一方、蓋フラップ固定手段14における上記係止口16は、折り重ねた差し入れ部18と第二係止片19とを通すことのできる上下開口寸法に設定された挿通孔20と、上端21が前記挿通孔20内中央へと突出位置して箱胴部内方側に曲げ入れできる受け片22とからなるものである。
そして、前記受け片22は、図3に示すように挿通孔20の下縁から差し込み片12の差込先端側(底面閉鎖部4側)に入れられた二条の切り込み23の下端を結ぶ折り部aを介して差し込み片12に連接されており、差し入れ部18に重なっている第二係止片19が挿通孔20を通るときに、挿通孔20の下縁より下位(差し込み片の差込先端側)の位置である前記折り部aから箱胴部内方側に曲げ入れられるものである。
【0014】
また、曲げ入れられた上記受け片22は、挿通孔20を通過してから復元力によって下方に向けて回動する係止片15を受け止めてその回動を規制し、第二係止片19の先端24が挿通孔位置より下位の部分に対応するように位置決めしている。
このように箱胴部内方において差し込み片12側に折り返された第二係止片19の先端24が、差し込み片12における挿通孔20より下位の部分に相対していることから、仮に箱胴部の外方から係止片15における差し入れ部18の抜き戻しを行なおうとしても、第二係止片19の前記差し込み片12に係止し、さらに差し入れ部18が蓋フラップ10に接触して差し入れ部18から第二係止片19にかけての鉤形状も保たれることから、係止片15の係止口16からの抜き戻しが不能であり、係止片15の抜き戻しによる蓋フラップ10の開きが行なえないようになる。
【0015】
さらに蓋フラップ10には、上記係止口16に連続する捲り予定部25が設けられている。この捲り予定部25は、挿通孔20の端部から蓋フラップ10の中央側にかけて穿設された二条のミシン目26とこの二条のミシン目26の蓋フラップ中央側の端部を結ぶ折り部aとで囲まれたもので、少なくとも上記蓋フラップ固定手段14における差し入れ部18に対応する領域とされ、前記ミシン目26の分断により切り起こし可能に設けられているものである。
この捲り予定部25は蓋フラップ10を開く際に捲り起こす部分であり、係止口16側からミシン目26を切断しながら捲り予定部25を切り起こせば、図5に示すように開口27が形成されて上記係止片15の差し入れ部18が表れるようになり、この差し入れ部18が自然に起き上がり、或いは差し入れ部18を引き起こすことで、係止片15と差し込み片12との上記係止関係が解除されて蓋フラップ10を開くことができ、開放した箱胴部2の上面開口から収納物を取り出すことができる。
【0016】
上述したように蓋フラップ10を開くために捲り予定部25のミシン目26を切断しながら切り起こしているため、切断したミシン目位置に切断跡が明確に生じるようになる。そして切り起こした部分を元に戻したとしてもその切断跡によって開封済みであることが容易に目視確認できるようになり、係止片の抜き戻しが不能であることと併せて不正開封を確実に抑止できる。前記ミシン目26は捲り予定部25の切り起こしが困難なものとならない範囲でカットとカットの間の包装材料連続部分(タイ)の長さを長くしたり、カットそれぞれの形状を図示の例のように屈曲したものとすることが、不正開封を抑止する上でより有効である。
【0017】
図示の実施の形態において、蓋フラップ固定手段14を差し込み片12の中央位置に対応する一ヶ所に設けたが、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、差し込み片12の長さ方向に沿った複数個所に蓋フラップ固定手段14を設けたり、上記脇フラップ11が位置する個所にこの蓋フラップ固定手段14を設けることも可能である。
【0018】
上記実施の形態では、包装箱1として四枚の側面板から箱胴部2が形成されるとともに、四片の底フラップの組み合わせにより底面閉鎖部4が形成されたブロック状のものを示したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
図6から図10は他の一例を示していて、包装箱1は横長の収納物が収まるように横長の角体形状として形成されたものであり、係止片15を備える側面板30の上端に縁板31を介して連接された延設板32を内方に折り込むとともに、側面板30の下端に底面板33が連接され、その底面板33に前記側面板30に対向する側面板34が連接されて折り起こされ、側面板34に蓋フラップ10、差し込み片12が順に連接されていて、さらに、底面板33の短辺側に内方に折り込んで厚みのある箱側部35を形成する側部構成板36を連接し、この箱側部35の内側にて、前記側面板30、34の端部に連接された側面フラップ37の噛み合わせを行なうとともに、内壁として折り入れた延設板32に連接している脇フラップ38も前記箱側部35の内側に位置させている。このように包装箱1にあっては、側面板30の内側にある延設板32の脇フラップ38と側面板30、34を連結する側面フラップ37とを側部構成板36で覆うようにすることで箱胴部2が形成されており、貼り合わせを用いずに手組みによって組み上げることができるようにしている。
【0019】
この包装箱1における係止片15と係止片15の差し入れ部18に連接されて一体となっている第二係止片19とは、図7に示すようにブランクの状態のときに側面板30とこの側面板30に縁板31を介して連接している延設板とに亘る係止片形成領域39に予め切り込み形成されていて、箱組み起こし時に引き起こされ、延設板32から第二係止片19と差し入れ部18とが分離してなるたものである。
そして、この例にあっては、延設板32からの分離操作を容易に行なえるようにするために、前記係止片形成領域39に、第二係止片19と差し入れ部18との間の連接部分形成位置に対応するようにして、指先を差し入れる大きさに開口された透孔40が並び設けられており、引き起こし時には、この透孔40に入れた指先を第二係止片19や差し入れ部18に掛けるようにすればよい。
【0020】
この包装箱1においても蓋フラップ10の不用意な開きを防止するに際しては、側面板30の内方面側である上記延設板32に接するようにして、蓋フラップ10に折り部aを介して連接されている差し込み片12を折り入れ、上述のようにして延設板32から分離した第二係止板19を差し入れ部18の下面側に折り重ねて係止口16に差し入れるようにすればよい。
この例においても上記実施の例と同じように係止口16は上記挿通孔20と受け片22とを備えてなるものであり、差し入れ部18より長さ寸法を小さくした第二係止片19が挿通孔20の下縁を過ぎた後に若干下方に回動し、曲げ入れられた受け片22の支持によって第二係止片19が差し込み片12に当接可能となるようにしており、この点において上記実施の形態と同じ蓋フラップ固定手段14を形成している。
【0021】
この包装箱1では上述したブロック状の実施の形態とは異なって横長に形成されていることから、蓋フラップ10が長手方向において安定的に箱胴部の上面を閉じるために、箱側部35側の縁板31に透孔41を開口し、蓋フラップ10から差し込み片12側に切り込み形成された舌片42を前記透孔41に差し入れるようにしている。
また、この実施の形態にあっては、差し入れ部18の先端側に、係止口16への係止片差し入れ時に上記受け片22の上端に突き当ててこの受け片22を押し込んで差し入れ部18と第二係止片19とを差し入れするための初期の案内をする凸部43が配置されている。この凸部43は、第二係止片19と差し入れ部18との連続部分において第二係止片19から差し入れ部18側に円弧状に切り込んで形成されており、第二係止片19を差し入れ部18に折り重ねることで差し入れ方向に凸部43が突出位置するように設けられている(図9)。
さらに、この実施の形態にあっては、差し入れ部18と第二係止片19とが、係止口16への差し入れ方向に向けて狭幅となるテーパー形状に設けられている。このようにすることによって、係止口16に差し入れる際の初期の差し入れ操作が簡単になり、これに続いて差し入れ部18と第二係止片19全体の差し込みが確実に行なえる(図9)。
差し入れ部18と第二係止片19とのテーパー形状は上記透孔40を得る打ち抜きによって同時に形成されるが、そのテーパー形状において差し入れ部18と第二係止片19と側縁が直線状に傾斜しているものに限定されず、円弧状であってもよい。
勿論、上記凸部43を配する点や差し入れ部18と第二係止片19とをテーパー形状にする点は、先に説明した実施の形態においても実施することが可能である。
【0022】
さらに上記包装箱1では、係止片15の係止口16への係止状態の維持をより確実に行なえるようにするために、図示するように差し入れ部18の折り元側(第二係止片19との連接部分とは反対側)を係止口16より広幅として係止口16の挿通孔20の側部に対応位置する段部44を有しており、差し入れ部18を係止口16に差し込んで第二係止片19が挿通孔20を過ぎて、挿通孔20の下位の位置に対して第二係止片19の先端24が差し込み片12に当接して第二係止片19が係止したときに、前記段部44が外方側から挿通孔20の側部に当接するように設けられており、図10に示すように差し込み片12に対する箱内方側からの第二係止片19の係止と箱外方からの前記段部44による当接とを行なうことで、差し込み片12を近接した位置で互いに相反する方向の箱内方と箱外方とから押すこととなり、第二係止片19による係止を確実なものとし、係止片15の係止口16への係止状態が適正に保たれるようにしている。
なお、蓋フラップ10を開く場合には、先の実施の形態と同様に捲り予定部25を有しており、ミシン目26を切断してこの捲り予定部25を捲り上げるようにすれば、第二係止片19の差し込み片12への係止の解除、即ち係止口16に対する係止片15の係止を解除できる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明した本発明により、収納物を収めて蓋フラップを閉じてから係止片を差し込み片の係止口に差し入れる簡易な作業で蓋フラップの不用意な開きを防止して確実な包装が行なえる包装箱の利点を生かしながら、係止口からの係止片の抜き戻しを不能にし、開封に際して捲り予定部の捲り上げによって切断跡が生じるようにしたので、不正開封を抑止する効果が高まり、包装箱に収容した商品の安全性や信頼性を向上させることができるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装箱の一例を示す説明図である。
【図2】一例を展開したフランク状態で示す説明図である。
【図3】係止片を切り欠いて係止口を示す説明図である。
【図4】第二係止片の折り返し状態を係止片位置での断面で示す説明図である。
【図5】捲り予定部を開いた状態を示す説明図である。
【図6】第二の実施の形態を示す説明図である。
【図7】第二の実施の形態をブランクの状態で示す説明図である。
【図8】第二の実施の形態における差し入れ部と第二係止片の引き起こしを示す説明図である。
【図9】第二の実施の形態における係止片の指し入れを示す説明図である。
【図10】第二の実施の形態における係止片の段部による当接を示す説明図である。
【符号の説明】
1…包装箱
2…箱胴部
5…第一側面板
6…第二側面板
7…第三側面板
8…第四側面板
10…蓋フラップ
12…差し込み片
14…蓋フラップ固定手段
15…係止片
16…係止口
18…(係止片15の)差し入れ部
19…第二係止片
20…挿通孔
22…受け片
25…捲り予定部
26…ミシン目
30…側面板
32…延設板
34…側面板
35…箱側部
40…透孔
43…凸部
44…段部

Claims (6)

  1. 蓋フラップの端縁に折り部を介して連接された差し込み片が、蓋フラップの前記端縁が対応する位置の箱胴部の側面板の内方面側に差し入れられ、前記側面板に折り起こし可能に設けられて側面板上端高さ位置で箱胴部の上面開口側に折曲している係止片が、前記差し込み片の折り部側に位置する係止口に差し入れられる包装箱において、
    前記係止口から箱内方側に差し入れた係止片の差し入れ部の先端に、該差し入れ部の下に位置するようにして係止口側に折り返された第二係止片が折り部を介して連接され、
    かつ前記係止口は、第二係止片を折り重ねた係止片の差し入れ部が差し入れ可能な挿通孔と、上端が挿通孔内に突出位置して第二係止片の前記差し入れ時に箱胴部内方側に曲げ入れられる受け片とからなり、
    前記差し入れ部に折り重ねて係止口から差し入れられて差し入れ部の先端の折り部から下方に向けて回動した第二係止片が、箱胴部内方側に曲げ入れられた前記受け片に受け止められ、該第二係止片の先端が差し込み片における挿通孔位置より下位の部分に対応して、第二係止片の前記差し込み片への係止により係止片の係止口からの抜き戻しが不能に設けられ、
    前記蓋フラップの前記差し入れ部に対応して前記挿通孔に連続する領域に、ミシン目の分断により切り起こし可能にした捲り予定部を設け、
    前記挿通孔からの捲り予定部の切り起こしにより、係止片と差し込み片との係止が解除される構成としたことを特徴とする包装箱。
  2. 上記差し入れ部の先端側には、上記係止口への係止片差し入れ時に上記受け片の上端に突き当てできる凸部が配置されている請求項1に記載の包装箱。
  3. 上記係止片の差し入れ部と第二係止片とは、係止口への差し入れ方向に向けて狭幅となるテーパー形状に設けられている請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 上記係止片は、第二係止片が箱内方側から係止している上記差し込み片に箱外方側から当接する段部を備える請求項1から3の何れか一項に記載の包装箱。
  5. 上記第二係止片とこの第二係止片を連接した係止片とは、係止片が設けられている側面板とこの側面板の上端側に連接されて箱胴部の内方へ折り入れられた延設板とに亘る係止片形成領域に切り込み形成し、前記延設板から第二係止片と係止片の上記差し入れ部とを引き起こして分離してなるものであり、
    前記係止片形成領域には、第二係止片と差し入れ部との引き起こし時に前記第二係止片または差し入れ部の少なくとも一方に指掛けできるようにした透孔が並び設けられている請求項1から4の何れか一項に記載の包装箱。
  6. 上記透孔は、上記係止片形成領域における第二係止片と差し入れ部との連接部分形成位置に対応している請求項5に記載の包装箱。
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