JP5811840B2 - カートン - Google Patents

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Description

本発明は、天面に大きな開口部を有するトップオープン方式の再封可能なカートンに関し、詳しくは、再開封時にワンタッチ開封機能を備えたカートンに関する。
従来、チョコレート、キャンディー、スナック菓子等の粒状、小片状の食品やポリ袋等の日用品等を収納するカートンとして天面パネルを大きく開封して中身を取り出すトップオープン方式のカートンが広く使用されている。また開封後は再封機能を備えていることも知られている。
代表的なトップオープン方式のカートンとして、天面パネルから延設したフラップパネルを前面パネルと貼着し、内容物を収納後、折り込みフラップおよびサイドパネルを貼着することにより、箱体を形成する紙箱であって、開封時には、フラップパネルの一部からなる摘み部を引っ張り、破断線に沿ってフラップパネルと天面パネルを破断することにより2筋の破断線に囲まれた開閉部分を摘み上げ、天面パネルの中央部を大きく開放して内容物を必要なだけ取り出し、その後、一旦開けた開閉部分は、再封に際し、摘み部を前面パネルの切込みに差し込んで閉じることにより、自然に開閉部分が開くことを防止した構成のカートンが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
上記特許文献1及び特許文献2のカートンは、破断線に沿って、容易に開封でき、開封後は摘み部を切込みに差し込み再封でき便利なものである。しかしながら、再開封時には、一方の手でカートンの開閉部分の近傍を押さえながら他方の手で摘み部を摘みながら開封するものであり、再開封時に両手を使用するので、例えば、読書中、携帯電話中、パソコン作業中には一旦、作業を中断しなければならず、不便であるという問題がある。
特開平9−193926号公報 特開2007−126194号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、天面に大きな開口部を有するトップオープン方式の再封可能なカートンであって、再開封時に片手でワンタッチするだけで開封できるカートンを提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、1枚のブランク板から組み立てられた前面、天面、後面、底面、右側面、左側面の六面体状のカートンにおいて、前記天面と前記後面との間に円弧状曲面が設けられ、前記天面及び後面は、天板及び後板からなり、前記円弧状曲面は前記天板と前記後板を連接する曲面形成領域からなり、前記曲面形成領域に平行な複数の罫線が設けられており、前記前面は、前板と前記前板の内側に重ねられた内前板からなり、前記前板に前記底面側に突出する摘み部が設けられ、前記摘み部の根元両側から前記前板、前記天板及び前記後板に連続して伸びる2筋の破断線が形成されており、前記摘み部は、前記前板の左右の略中央に切断線により形成され、前記摘み部と対向する前記天面側の位置に前記天面側に膨らむ切込で差込部が区画形成され、前記内前板は、前記差込部が差し込み可能な係止部が形成されるとともに前記天面側の端部の略中央に前記底面側に凹む凹部が設けられており、前記天板の前記前面よりの略中央部分より前記前板に向かい放射状に拡開する罫線が前記天板から前記前板に跨って設けられていることを特徴とするカートンである。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載のカートンにおいて、前記破断線が、ミシン目であることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載のカートンにおいて、前記係止部が切込で形成されていることを特徴とするものである。
本発明は、天面と後面との間に円弧状曲面を設け、円弧状曲面を構成する天板と後板を連接する曲面形成領域に平行な複数の罫線が設けたこと、
前板の内側に重ねられた内前板には天面側の端部の略中央に底面側に凹む凹部を設けたこと、
天板の前面よりの略中央部分より前板に向かい放射状に拡開する罫線が天板から前板に跨って設けたこと、
により再開封時に天面と前面との稜線近傍の天面、すなわち、開封により形成された開封片の天板と前板との間の折れ線の中央近傍の天板部分を一方の手で底面側に押すだけで容易に開封ができるので他方の手で作業ができるので、例えば読書中、携帯電話中、パソコン作業中であっても作業が中断されることなくカートンを再開封することができ、例えば内容物が食品であれば一方の手で食することができる。
また、破断線をミシン目とすることにより、再開封時に破断された破断線同士が引っ掛かることを軽減することができ、カートンの再開封性が一層良好となるものである。
本発明に係るカートンの第一実施形態を示す斜視図である。 図1のカートンを組み立てるブランクの展開図である。 図1のカートンを開封した状態を示す斜視図である。 図3のカートンを再封した状態を示す斜視図である。 本発明に係るカートンの第二実施形態を示すブランクの展開図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係るカートンの第一実施形態を示す斜視図、図2は図1のカートンを組み立てるブランクの展開図、図3は図1のカートンを開封した状態を示す斜視図、図4は図3のカートンを再封した状態を示す斜視図、図5は本発明に係るカートンの第二実施形態を示すブランクの展開図であり、図中の1は底面、2は右側面、3は天面、4は左側面、5は前面、6は後面、7は円弧状曲面、8は開口、9は開封片、10はカートン、10’は再封されたカートン、100、200はブランク板、110は底板、111は貼着片、120は右側板、120a、140aは曲線部、121、122、141、142は折込片、122a、142aは舌片、122b、142bは凸部、130は天板、140は左側板、150は前板、151は摘み部、151aは切断線、151bは摘み用切欠き、151cは折罫線、152は差込部、152aは切込、160は後板、170は曲面形成領域、180は内前板、181は係止部、181aは再封用切欠き、190は内後板、190aは切取り部、281aは再封用切込、αは破断線、βは放射状に拡開する罫線、γは罫線、δは凹部をそれぞれ示す。
図1、図3、図4は本発明に係るカートンの第一実施形態を示す斜視図、図2は図1のカートンを組み立てるブランクの一例を示す展開図である。本発明のカートンの第一実施形態は、図1に示すように板紙を基材とする1枚のブランク板100(図2参照)から組み立てられた前面5、天面3、後面6、底面1、右側面2、左側面4の六面体状のカートンであって、天面3と後面6との間に円弧状曲面7が設けられた形態である。
天面3及び後面6は、図2に示すように天板130及び後板160からなり、天板130と後板160を連接する部分に曲面形成領域170が設けられ、該曲面形成領域がブランク板100を組み立ててカートン10としたとき、天面3から後面6にかけて外面に凸状の傾斜面となった円弧状曲面7を形成するものである。円弧状曲面7を形成する曲面形成領域170には平行な複数の罫線γが設けられている。該罫線γは、後述するが、カートンの開封時及び再開封時に重要な役割を果たすものである。罫線γは、右側面2と左側面4に直交する直線状に複数設けられており、平行に設けられた罫線γ間の間隔は通常1〜5mmである。1mm未満であると、木型に押し刃を埋め込むことが困難となり作業性が低下する恐れがある。5mmを超えるとカートンの開封時に開封された開封片9(図3参照)の反発機能が低下する恐れがあり上方に十分に立ち上がった状態となりにくくなり、大きな開口8(図3参照)が形成されないので内容物が取り出しにくくなる恐れがある。
さらに、天面3の天板130の前面5よりの略中央部分より前面5の前板150に向かい放射状に拡開する罫線βが天板130から前板150に跨って設けられている。図1には、天板130の前面5よりの略中央部分より前板150に跨る放射状に拡開する罫線βを2本設け、さらに該2本の罫線βの外側に広角で天板130の前面5よりの略中央部分より天面3と前面5との稜線に達する放射状に拡開する罫線βを2本設けた例を示したが、これに限定されるものではない。天板130の前面5よりの略中央部分より前板150に跨る放射状に拡開する罫線βは2本以上複数設ける方が再開封性が良くなるので好ましい。
前面5は、前板150と前板150の内側に重ねられた内前板180(図2参照)からなり、前板150に底面1側に突出する摘み部151が設けられ、摘み部151の根元両側から前板150、天面3を構成する天板130、円弧状曲面7を構成する曲面形成領域170及び後面6を構成する後板160(図2参照)に連続して伸びる2筋の破断線αが形成されている。摘み部151は、前板150の左右の略中央に例えばミシン目からなる切断線151aにより形成されている。摘み部151と対向する天面3側の位置に天面3側に膨らむ切込152aが形成され、切込152aで区画された領域が差込部152とされ、差込部152と摘み部151は連接している。切込152aの両端と破断線αとの間にそれぞれ折罫線151cが形成されている。折罫線151cは開封時の開封操作や再封時の差込部152を係止部に差し込む差込操作が容易となるので設ける方が好ましい。
なお、切込152aの両端は摘み部151の境界で天面3側にUターンさせているが、再封操作時に摘み部151を折り曲げた際、切込152aよりの破れが防止できるので好ましい形態である。また、摘み部151の底面1側には摘み用切欠き151bが摘み部151に隣接して設けられている。摘み用切欠き151bは必須ではないが摘み部151が容易に摘めるので設ける方が好ましい。摘み用切欠き151bを透して、内前板180が覗いている。
図2は、図1のカートンを組み立てるブランクの一例を示す展開図であり、板紙を所定の形状に打抜いて形成した1枚のブランク板100を示している。ブランク板100は、横方向の折れ線を介して左側板140、天板130、右側板120、底板110、貼着片111が連設され、天板130の左辺には折れ線を介して前板150が連設され、天板130の右辺には曲面形成領域170を介して後板160が連設され、底板110の左右の辺には折れ線を介してそれぞれ内前板180と内後板190が連設され、そして、左側板140の左右の辺には折れ線を介してそれぞれ折込片141、142が連設され、右側板120の左右の辺には折れ線を介してそれぞれ折込片121、122が連設されている。図中の鎖線は折れ線を示している。
前板150には略中央に左辺側に突出する細長い摘み部151が例えばミシン目からなる切断線151aにより形成されている。摘み部151の左側には摘み用切欠き151bが摘み部151に隣接して設けられている。摘み用切り欠き151bは開封時に摘み部151が容易に摘めるので設ける方が好ましい。また、摘み部151を形成する切断線151aの両端(摘み部の根元)から前板150、天板130、曲面形成領域170及び後板160に連続して伸びる2筋の破断線αが形成されている。破断線αは前板150では天板130に向かって拡開し、天板130及び曲面形成領域170では天板130及び曲面形成領域170の上下端辺に平行に設けられている。このような構成とすることにより、開封時に大きな開口部を形成することができる。
破断線αは、ミシン目、Y字状切れ目、L字状切れ目、ブランク板の表裏両面からのハーフカット等でもよいがミシン目が好ましく、後述する再開封操作時に破断線αにより破断された断面が相互に引っ掛かることがないので良好な再開封性が得られるものとなる。なお、2本の破断線αは前板150に形成した部分のみ、L字状切れ目のジッパーとした例を示したが、開封時に開封方向が破断線αから外れにくいので好ましい。この部分だけであれば破断された断面が引っ掛かる長さも短く、さらに再開封時の押圧が強く伝播されるので再開封性の妨げになるほどの影響はない。
さらに、前板150には、摘み部151と対向する天板130側の位置に天板130側に膨らむ切込152aが形成され、切込152aで区画された領域が差込部152とされている。切込152aの両端と破断線αとの間にそれぞれ折罫線151cが形成されている。連接する差込部152と摘み部151の境界には折罫線はない。折罫線151cは開封時の開封操作や再封時の差込部152を係止部に差し込む差込操作が容易となるので設ける方が好ましい。
なお、切込152aの両端は摘み部151の境界で天面3側にUターンさせているが、再封操作時に摘み部151を折り曲げた際、切込152aよりの破れが防止できるので好ましい態様である。同様に破断線αの両端も天板130側にUターンさせているが、開封時に破断線αの破断進行を停止させるストッパーの役目を果たすものである。破断線αの両端は曲面形成領域170と後板160の境界で止める方がより再開封性が向上するので好ましい。
また、天板130の前板150よりの略中央部分より前板150に向かい放射状に拡開する罫線βが天板130から前板150に跨って2本設けられている。さらに2本の前記罫線βの外側に2本の前記罫線βより広角の放射状に拡開する罫線βが天板130と前板150との間の折れ線に達してそれぞれ設けられている。天板130と前板150に跨って設けられる放射状に拡開する罫線βは2本以上複数設ける方がワンタッチでの再開封性がより優れるので好ましい。
また、天板130と後板160との間に設けられた曲面形成領域170は、天板130の左端辺、及び後板160の右端辺に平行に所定の幅で天板130及び後板160の上下方向(図2の縦方向)の長さと略同じ長さで細長い帯状に設けられている。曲面形成領域170には、上下方向に天板130及び後板160の端辺に平行に直線状の罫線γが複数設けられている。複数の罫線γは平行であることはいうまでもない。罫線γは2本以上を設けることが好ましく、平行に設けられた罫線γ間の間隔は前述の通り通常1〜5mmである。また、罫線γは、破断線αに重ならないように断続させることが好ましく、開封が容易となる。
また、内前板180には、カートン10を開封後、再封する際に差込部152を差し込む係止部181が形成されている。該係止部181は、内前板180の左端に対して凹んだ三日月状に切り取られた再封用切欠き181aである。再封用切欠き181aは内前板180の左端に対して凹んだ形状であればよく図示した形状に限定されるものではない。
さらに内前板180の左辺中央には左辺から底板110側に凹む凹部δが設けられている。この凹部δは、再封されたカートン10’(図3参照)を再開封する際、天板130の前板150側の折れ線中央近傍を下に押すと凹部δが設けられているので天板130が下方に撓み係止部181に差し込まれた差込部152が係止部181から外れることにより、片手でワンタッチ操作で再開封できるというものである。
また、折込片122、142には後板160側に舌片122a、142aがそれぞれ延設されている。舌片122a、142aは、カートン内に収納される内袋がカートンの隙間から飛び出させないようにするものである。
また、右側板120の右上角には折込片122と天板130との間に曲線部120aが設けられ、左側板140の右下角には折込片142と天板130との間に曲線部140aが設けられ、曲線部120a、140aの長さは、曲面形成領域170の左右方向の長さに相当するように設けられ、ブランク板をカートンに組み立てた際、曲面形成領域170の上端辺及び下端辺がそれぞれ沿うようになっている。
さらに折込片122、142には凸部122b、142bが設けられ、内後板190の上右隅及び下右隅に切取り部190aが設けられている。そしてブランク板100を組み立てた際、後面6は外側から後板160、内後板190が重ねられ、さらに両端にそれぞれ折込片122、142が折り込まれて重ねられたとき、折込片122、142に設けられた凸部122b、142bと内後板190の上右隅及び下右隅に設けられた切取り部190aが対応する位置関係となり、凸部122b、142bはそれぞれ後板160の内面と直接接着される構成とされている。
このような構成にする方が、折込片122、142が内後板190および後板160に接着され固定できるので、カートン10が綺麗に成形できるとともに強度も上がる。
上記ブランク100からカートン10を組み立てて内容物を収容するには、まず、底板110及び貼着片111を折れ線で右側板120側に折返し、つぎに、左側板140を折れ線で天板130側に折り曲げて貼着片111を左側板140の内面に貼着することにより、折り畳んだ状態のカートン10とする。この貼り合せは汎用の製函機でサック貼りすることにより作製できる。
つぎに、このサック貼りして折り畳んだ状態のカートン10を、内容物を充填する工程で角筒状に起こし、両方の折込片122、142を内側に折り曲げてから、内後板190、後板160の順にそれぞれ内側に折り曲げて後板160と内後板190並びに後板160と折込片122及び142を相互に接着することにより、一方の側を閉鎖し、後面6と円弧状曲面7を形成する。この状態で他方の開口から内容物を充填する。そして、内容物を収容した後、両方の折込片121、141を内側に折り曲げてから、内前板180、前板150の順にそれぞれ内側に折り曲げて内前板180と前板150を接着することにより他方の側を閉鎖する。以上の工程で図1に示すカートン10が完成する。
なお、折込片121、141は内前板180の内面にも接着してもよい。
図1のカートン10を開封するには、前板150の摘み部151を摘んで引っ張り上げ、摘み部根元の両端から2本の破断線αに沿って前板150、天板130、曲面形成領域170を順に引き裂くことにより開封され、図3に示すように、開封された開封片9は、円弧状曲面7が設けられていること、及び円弧状曲面に複数の罫線γが設けられていることにより上方に立ち上がった状態となり天面3から後面6にかけて大きな開口8が形成されるので収容された内容物が取り出しやすい。
つぎに内容物を取り出した後、再封に際しては、摘み部151の対向する位置に設けられた差込部152を、内前板180に設けられている再封用切欠き181aに差込むことにより開封片9を係止することにより再封することができる。図4に再封されたカートン10’の状態を示す。
つぎに、図3、図4を参照しながら再封されたカートン10’を再開封する方法について説明する。
再封されたカートン10’を再開封するには、開封片9の天面3と前面5との稜線近傍の天面3を一方の手で下方に押すと、内前板180には凹部δが設けられているので開封片9の天板130部分が下方に撓むと共に、開封片9の前板150の部分に天板130並びに天板130及び前板150に設けられた放射状に拡開する罫線βに沿って開封片9が上方に反転しようとする力が働くために再封用切欠き181aに差し込まれた差込部152が再封用切欠き181aから容易に外れるので片手でワンタッチするだけで再開封できる。
さらに開封片9は、円弧状曲面7及び罫線γにより再封時の曲げられた状態から開封時の伸ばされた元の状態に戻ろうとする反発力により上方に持ち上げられるので再び大きな開口8を形成することが可能となる。
このように、本発明は、天面3と後面6との間に円弧状曲面7を設けたこと、
円弧状曲面7を構成する曲面形成領域170に平行な複数の罫線γを設けたこと、
内前板180の天面3側の端部の略中央に底面1側に凹む凹部δを設けたこと、
天板130から前板150に向かい放射状に拡開する罫線を天板130から前板150に跨って設けたこと、
による相乗効果により再封されたカートン10’を一方の手で容易に再開封ができるので他方の手で例えば読書、携帯電話、パソコン等の作業ができ、作業が中断されることがないので例えば内容物が食品であれば一方の手で食することができ便利なものとなる。
図5は、本発明に係るカートンの第二実施形態を示すブランクの展開図であり、係止部181の形態が異なる以外は第一実施形態のブランクと同じである。
本発明に係るカートンの第二実施形態のブランク板200の内前板180には、カートン10を開封後、再封する際に差込部152を差し込む係止部181が形成されている。該係止部181は、内前板180の左端に対して凹んだ切込からなり、切込の両端は底板110側向かってUターンした形状の再封用切込281aで構成されている。再封用切込281aは内前板180の左端に対して凹んだ切込であればよく図示した形状に限定されるものではない。また、切込の両端は図示したように底板110側に方向転換させる形状とすることにより、差込部152を差し込んだ際、再封用切込281aが両端より破れることを防ぐことができ、Uターン形状に限定されるものではない。また、係止部181を再封用切込281aとすることにより、再封性がよくなるものである。その他は、第一実施形態と同じであり、同符号を付して説明を省略する。
本発明のカートン10に用いられる基材としては、コートボール、ノーコートボール、カード紙、アイボリー、クラフトボール等のコート紙、ノーコート紙等の板紙が使用できる。坪量としては、180g/m2 〜600g/m2 が好ましい。使用されるカートンの用途、サイズ等により、紙の種類、坪量は適宜選定できる。
また、用途によっては、板紙の表面にプラスチックフィルムを貼ることもでき、プラスチックフィルムとしてはポリプロピレン、ポリエステル、スチレン、塩化ビニル、ポリ乳酸等を用いることができる。
[実施例1]
基材として、坪量310g/m2 のコートボールを使用し、オフセット印刷機でUV印刷してコート面に絵柄層と表面層を設けた。その後、打抜機を使用して印刷されたコートボールを打抜いて図2に示すブランク板100を作製した。つぎに製函機によりブランク板100を筒状にサック貼りし、折り畳まれたカートン10を作製した。ついで充填機で筒状の折り畳まれたカートンを起函し一方の開放端を閉鎖し、内容物を充填後、他方の開放端を閉鎖し、図1に示すカートン10を作製した。カートン10の外寸は幅120mm×奥行90mm×高さ45mmとし、傾斜面の長さは20mmとした。
[実施例2]
実施例1のブランク板に設けた係止部を再封用切込281aとして図5に示すブランク板200を作製した。それ以外は実施例1と同じとした。
上記で作製した実施例1、2とも摘み部より破断線に沿って開封でき天面に大きな開口を形成することができた。さらに、開封片を元に戻し差込部を係止部に差込むことにより再封できた。その後、開封片の天面と前面の稜線近傍の天面の中央を片方の指で下方に押し込むと容易に開封片の差込部が係止部より外れ再開封することができた。開封片は上方に立ち上がった状態を保持し、内容物を容易に取り出すことができた。
1 底面
2 右側面
3 天面
4 左側面
5 前面
6 後面
7 円弧状曲面
8 開口
9 開封片
10 カートン
10’ 再封されたカートン
100、200 ブランク板
110 底板
111 貼着片
120 右側板
120a、140a 曲線部
121、122、141、142 折込片
122a、142a 舌片
122b、142b 凸部
130 天板
140 左側板
150 前板
151 摘み部
151a 切断線
151b 摘み用切欠き
151c 折罫線
152 差込部
152a 切込
160 後板
170 曲面形成領域
180 内前板
181 係止部
181a 再封用切欠き
190 内後板
190a 切取り部
281a 再封用切込
α 破断線
δ 凹部
β 放射状に拡開する罫線
γ 罫線

Claims (3)

  1. 1枚のブランク板から組み立てられた前面、天面、後面、底面、右側面、左側面の六面体状のカートンにおいて、
    前記天面と前記後面との間に円弧状曲面が設けられ、
    前記天面及び後面は、天板及び後板からなり、前記円弧状曲面は前記天板と前記後板を連接する曲面形成領域からなり、前記曲面形成領域に平行な複数の罫線が設けられており、
    前記前面は、前板と前記前板の内側に重ねられた内前板からなり、前記前板に前記底面側に突出する摘み部が設けられ、前記摘み部の根元両側から前記前板、前記天板及び前記後板に連続して伸びる2筋の破断線が形成されており、
    前記摘み部は、前記前板の左右の略中央に切断線により形成され、前記摘み部と対向する前記天面側の位置に前記天面側に膨らむ切込で差込部が区画形成され、
    前記内前板は、前記差込部が差し込み可能な係止部が形成されるとともに前記天面側の端部の略中央に前記底面側に凹む凹部が設けられており、
    前記天板の前記前面よりの略中央部分より前記前板に向かい放射状に拡開する罫線が前記天板から前記前板に跨って設けられていることを特徴とするカートン。
  2. 前記破断線が、ミシン目であることを特徴とする請求項1記載のカートン。
  3. 前記係止部が切込で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカートン。
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