JP2021006792A - チャージアンプ、力センサー、及びロボット - Google Patents

チャージアンプ、力センサー、及びロボット Download PDF

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Abstract

【課題】温度や経過時間に伴う特性変化の影響により補償電流の大きさが変動することを低減し、ドリフトが生じることによる影響を低減させることが可能なチャージアンプを提供すること。【解決手段】電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプであって、前記電荷信号が伝搬する第1導電部材と、前記第1導電部材の少なくとも一部に沿って設けられている第2導電部材と、前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に設けられている絶縁部材と、前記第2導電部材と接続され、前記第2導電部材に電位制御電圧信号を供給する電位制御電圧信号出力回路と、入力端子と出力端子とを含み、前記入力端子と前記第1導電部材とが接続され、前記出力端子から前記電圧信号を出力する積分回路とを備えるチャージアンプ。【選択図】図5

Description

本発明は、チャージアンプ、力センサー、及びロボットに関する。
オペアンプやコンデンサーを使用した積分回路を含み、電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプが知られている。このようなチャージアンプでは、当該積分回路の出力が時間経過に伴い変動する所謂ドリフトが生じる場合がある。このようなドリフトが発生すると、一定時間経過後に積分回路の出力が飽和状態となり、積分回路に電荷信号が入力された場合であっても、積分回路の出力には反映されず、その結果、積分回路として機能しなくなるおそれがある。
このようなドリフトに対して、特許文献1には、ダイオードを介して漏れ電流を打ち消す方向の補償電流を積分回路に供給し、積分回路に生じる漏れ電流を打ち消すことで、ドリフトが発生することによる影響を低減させる技術が開示されている。また、特許文献2には、キャパシターを介して積分回路に補償電流を供給することで、ドリフトが生じたことによる影響を低減させる技術が開示されている。
特開平11−148878号公報 特開2009−058290号公報
しかしながら特許文献1、及び特許文献2に記載の技術では、ダイオード、及びキャパシターを介してドリフトの影響を低減させるための補償電流を供給しているため、ダイオード、及びキャパシターに発生する製造ばらつきや、温度や経過時間に伴う特性変化の影響により補償電流の大きさが変動する。そのため、ドリフトが生じることによる影響を低減させることに対して、改善の余地があった。
本発明に係るチャージアンプの一態様は、
電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプであって、
前記電荷信号が伝搬する第1導電部材と、
前記第1導電部材の少なくとも一部に沿って設けられている第2導電部材と、
前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に設けられている絶縁部材と、
前記第2導電部材と接続され、前記第2導電部材に電位制御電圧信号を供給する電位制御電圧信号出力回路と、
入力端子と出力端子とを含み、前記入力端子と前記第1導電部材とが接続され、前記出力端子から前記電圧信号を出力する積分回路と
を備える。
前記チャージアンプの一態様において、
前記第2導電部材は、金属配線を含んでもよい。
前記チャージアンプの一態様において、
前記第2導電部材は、不純物領域を含んでもよい。
前記チャージアンプの一態様において、
前記絶縁部材は、酸化シリコンを含んでもよい。
前記チャージアンプの一態様において、
前記電位制御電圧信号の電位は、前記第1導電部材の電位と異なる電位に制御されてもよい。
前記チャージアンプの一態様において、
前記電位制御電圧信号の電位は、前記積分回路の電源電圧の電位とグラウンド電位との間の電位に制御されてもよい。
前記チャージアンプの一態様において、
温度を検出する温度検出回路を更に含み、
前記電位制御電圧信号の電位は、前記温度検出回路が検出した温度に基づいて制御されてもよい。
前記チャージアンプの一態様において、
前記第1導電部材、前記第2導電部材、及び前記絶縁部材は、
前記第2導電部材、前記絶縁部材、前記第1導電部材の順に積層されていてもよい。
前記チャージアンプの一態様において、
前記電位制御電圧信号の電位は、前記積分回路の電源電圧の電位とグラウンド電位との間で切り替えられてもよい。
前記チャージアンプの一態様において、
前記第1導電部材の少なくとも一部に沿って設けられている第3導電部材を備え、
前記絶縁部材は、前記第1導電部材と前記第3導電部材との間に設けられ、
前記第3導電部材は、前記電位制御電圧信号出力回路と接続され、
前記電位制御電圧信号出力回路は、前記電位制御電圧信号として第1電位制御電圧信号を前記第2導電部材に供給し、第2電位制御電圧信号を前記第3導電部材に供給してもよい。
前記チャージアンプの一態様において、
前記第1導電部材の少なくとも一部と沿って設けられるシールド配線を備え、
前記シールド配線には、前記積分回路に入力される基準電位が供給され、
前記シールド配線と前記第1導電部材との間には、前記絶縁部材が設けられていてもよい。
本発明に係る力センサーの一態様は、前記チャージアンプの一態様と、
外力を検出し、前記電荷信号を出力する検出素子と、
を備える。
本発明に係るロボットの一態様は、前記チャージアンプの一態様を備える。
第1実施形態の力センサーの構成を示す平面図。 図1に示す力センサーのA−A線における断面図。 図1及び図2に示す力センサーが備える力検出モジュールの断面図。 図1及び図2に示す力センサーが備える力検出素子の平面図。 Q−V変換回路の構成を示すブロック図。 図6は、電圧調整回路の構成の一例を示す図。 Q−V変換回路に含まれる配線と近接導体部との位置関係を示す模式図。 Q−V変換回路におけるドリフトの影響低減について説明するための図。 第2実施形態における力センサーにおいて、配線と近接導体部との位置関係を示す模式図。 第3実施形態における力センサーにおいて、電圧調整回路の構成を説明するための図。 第4実施形態における力センサーにおいて、電圧調整回路の構成を説明するための図。 第4実施形態における力センサーにおいて、配線と複数の近接導体部との位置関係を示す模式図。 第5実施形態における力センサーにおいて、配線と近接導体部との位置関係を示す模式図。 第6実施形態におけるQ−V変換回路70の構成を説明するための図。 第6実施形態における力センサーにおいて、配線、近接導体部、及びシールド配線の位置関係を模式的に示す平面図。 第7実施形態における力センサーにおいて、配線と近接導体部との位置関係を示す模式図。 ロボットの一例を示す斜視図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。なお、本実施形態では、電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプ(Q−V変換回路)を備えた力センサー、及び当該力センサーを備えたロボットを例に説明を行う。
1.力センサー
1.1 第1実施形態
[力センサーの構成]
まず、図1〜図4を用いて第1実施形態における力センサー1の構成について説明する。図1は、第1実施形態の力センサー1の構成を示す平面図である。図2は、図1に示す力センサー1のA−A線における断面図である。図3は、図1及び図2に示す力センサー1が備える力検出モジュール41の断面図である。図4は、図1及び図2に示す力センサー1が備える力検出素子5の平面図である。なお、図1、図3、及び図4のそれぞれには、互いに直交する3つの軸としてx軸、y軸、及びz軸を図示している。そして、以下の説明において、各軸に示す矢印の先端側を「+」、基端側を「−」と称する場合がある。また、x軸に平行な方向を「x軸方向」、y軸に平行な方向を「y軸方向」、z軸に平行な方向を「z軸方向」と称する場合がある。さらに、+z軸方向側を「上」、−z軸方向側を「下」と称し、z軸方向から見たものを「平面視」と称する場合がある。
図1に示す力センサー1は、加えられた外力に対応する6軸成分の信号を出力する6軸力覚センサーである。ここで、6軸成分とは、x軸、y軸、及びz軸の3軸方向における並進力成分と、x軸、y軸、及びz軸の3軸の軸まわりの回転力成分と、を含む。
図2に示すように、力センサー1は、第1基部2、第1基部2に対して間隔をあけて位置する第2基部3、第1基部2と第2基部3との間に設けられているセンサーデバイス4、アナログ回路基板7、デジタル回路基板8、及び第1基部2と第2基部3とを互いに固定している与圧ボルト6を備えている。なお、以下の説明において、力センサー1は、4つのセンサーデバイス4と、4つの与圧ボルト6とを備えるとして説明を行うが、力センサー1が備えるセンサーデバイス4、及び与圧ボルトの数は4つに限られるものではない。
このような力センサー1では、加えられた外力を各センサーデバイス4が検出し、検出した外力に応じた信号をアナログ回路基板7、及びデジタル回路基板8で処理することにより、力センサー1に加えられた外力に対応する6軸成分の信号を出力する。
第1基部2は、平面視における外形が円形の略板状の部材である。なお、第1基部2の外形は、円形に限らず、四角形、五角形等の多角形、楕円形等であってもよい。図1及び図2に示すように、第1基部2の第2基部3側の面には、軸線z1から離れた位置に複数の凸部21が設けられている。複数の凸部21は、軸線z1を中心とする同一円周上に沿って互いに等間隔に並んで位置している。また、各凸部21の端面である頂面211は、平面視における外形が四角形の平面である。なお、頂面211の形状は、四角形に限定されず、例えば、五角形、六角形等の多角形、円形、楕円形等であってもよい。また、第1基部2には、軸線z1から離れた位置に、与圧ボルト6に螺合している複数の雌ネジ22が設けられている。この複数の雌ネジ22は、軸線z1を中心とする同一円周上に沿って互いに等間隔に並んで位置している。
このような第1基部2の構成材料としては、例えば、ステンレス等の金属材料や、セラミックス等が用いられる。なお、図2では、凸部21は、第1基部2と一体に形成されているが、凸部21は、第1基部2と別部材で形成されていてもよい。この場合、凸部21と第1基部2とは、互いに同じ材料で構成されてもよく、異なる材料で構成されてもよい。
第2基部3は、平面視における外形が円形の略板状の部材である。なお、第2基部3の外形は、円形に限らず、四角形、五角形等の多角形、楕円形等であってもよい。第2基部3には、前述した第1基部2の複数の雌ネジ22に対応し、軸線z1から離れた位置に、与圧ボルト6が挿通している複数の貫通孔32が設けられている。各貫通孔32の上部には、与圧ボルト6の頭部61と係合している段差部が形成されている。
このような第2基部3の構成材料としては、前述した第1基部2と同様に、例えば、ステンレス等の金属材料や、セラミックス等が用いられる。なお、第2基部3は、第1基部2と同じ材料で構成されてもよく、また、異なる材料で構成されてもよい。
図2に示すように、4つのセンサーデバイス4のそれぞれは、力検出モジュール41と、力検出モジュール41を収納するパッケージ42と、を有する。
パッケージ42は、力検出モジュール41が設置されている設置面423を底面とする凹部を有する基部421と、基部421に接合されている蓋体422と、を有し、基部421の凹部が蓋体422により封止されている。これによりパッケージ42は、力検出モジュール41を保護する。
基部421は、前述した第1基部2の凸部21の頂面211に設けられている。また、基部421の下面には、アナログ回路基板7と電気的に接続されている複数の端子43が設けられている。複数の端子43は、基部421を貫通する不図示の貫通電極を介して力検出モジュール41と電気的に接続されている。このような基部421の構成材料としては、例えば、セラミックス等の絶縁性材料等が用いられる。
また、蓋体422は、蓋体422の基部421側の面が力検出モジュール41と接触し、基部421とは反対側の面が第2基部3と接触している略板状の部材である。このような蓋体422の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼等の各種の金属材料等が用いられる。なお、基部421と蓋体422とは、互いに同じ材料で構成されてもよく、また、異なる材料で構成されてもよい。なお、図1に示すように力検出モジュール41、及びパッケージ42の平面視における形状は、四角形として例示しているが、力検出モジュール41、及びパッケージ42の平面視における形状は、例えば、五角形、六角形等の他の多角形、円形、楕円形等であってもよい。
力検出モジュール41は、力検出モジュール41に加えられた外力に応じたx軸方向の成分としての電荷Qx、Qy軸方向の成分としての電荷Qy、及びz軸方向の成分としての電荷Qzを出力する。具体的には、図3に示すように、力検出モジュール41は、y軸に平行な外力に応じた電荷Qyを出力する力検出素子5aと、z軸に平行な外力に応じた電荷Qzを出力する力検出素子5bと、x軸に平行な外力に応じた電荷Qxを出力する力検出素子5cと、を有する。このような、力検出素子5a、力検出素子5b、力検出素子5cは、力検出モジュール41において、力検出素子5a、力検出素子5b、力検出素子5cの順に積層されている。
また、力検出モジュール41において、力検出素子5aと力検出素子5bとの間、及び力検出素子5bと力検出素子5cとの間のそれぞれには、絶縁性の接着剤56が介在している。この接着剤56により、力検出素子5a,5b,5cが接合されている。なお、以下の説明において、力検出素子5a、5b、5cのそれぞれを区別する必要が無い場合、単に力検出素子5と称する場合がある。
力検出素子5は、2つの電極51、圧電体52、2つの電極53、圧電体54、及び2つの電極55を有する。そして、力検出素子5において、2つの電極51、圧電体52、2つの電極53、圧電体54、及び2つの電極55は、2つの電極51、圧電体52、2つの電極53、圧電体54、2つの電極55の順に積層されている。
圧電体52,54は、それぞれ、板状、又はシート状であって、例えば水晶で構成されている。ここで、圧電体52,54を構成する水晶の結晶軸であるX軸(電気軸)の方向は、力検出素子5a、5b、5c毎に互いに異なるように設けられる。なお、図3には、力検出素子5a、5b、5cのそれぞれにおけるX軸の方向を矢印で示している。
具体的には、図3に示すように力検出素子5aが有する圧電体52である圧電体52aのX軸は、y軸方向に−y側から+y側を向き、力検出素子5aが有する圧電体54である圧電体54aのX軸は、y軸方向に+y側から−y側を向いている。また、力検出素子5bが有する圧電体52である圧電体52bのX軸は、z軸方向に−z側から+z側を向き、力検出素子5bが有する圧電体54である圧電体54bのX軸は、z軸方向に+z側から−z側を向いている。また、力検出素子5cが有する圧電体52である圧電体52cのX軸は、x軸方向に−x側から+x側を向き、力検出素子5cが有する圧電体54である圧電体54cのX軸は、x軸方向に+x側から−x側を向いている。
以上のような圧電体52a,54a,52c,54cのそれぞれは、それぞれYカット水晶板で構成され、圧電体52a,52c,54a,54cのそれぞれのX軸の向きは、圧電体52a,52c,54a,54cの順に90°ずつ異なるように位置している。また、圧電体52b,54bは、それぞれXカット水晶板で構成され、X軸の向きが互いに180°異なるように位置している。
2つの電極51,53,55のそれぞれは、y軸方向に並んで設けられている。そして、y軸方向での一方側にある電極51,53,55が、z軸方向において、互いに重なって位置し、y軸方向での他方側にある電極51,53,55が、z軸方向において、互いに重なって位置している。なお、電極51,53,55のそれぞれが並んで設けられているy軸方向の一方側が図4における左側に相当し、y軸方向の他方側が図4における右側に相当するとして以下の説明を行う。
そして、図4に示すように、y軸方向の一方側にある電極51,53と、当該電極51,53の間にある圧電体52とで圧電素子50aが構成され、y軸方向での他方側にある電極51,53と、当該電極51,53の間にある圧電体52とで圧電素子50bが構成されている。同様に、y軸方向の一方側にある電極53,55と、当該電極53,55の間にある圧電体54とで圧電素子50cが構成され、y軸方向の他方側にある電極53,55と、当該電極53,55の間にある圧電体54とで圧電素子50dが構成されている。なお、以下の説明において、圧電素子50a,50b,50c,50dのそれぞれを区別する必要が無い場合、単に圧電素子50と称する場合がある。
以上のように、力検出素子5は、圧電素子50a,50b,50c,50dを含み、圧電素子50a,50bは、同一平面おいて、y軸方向に沿って並んで位置し、圧電素子50c,50dは、同一平面おいて、y軸方向に沿って並んで位置している。換言すれば、圧電素子50a,50bは、平面視で、互いに重ならないように位置し、圧電素子50c,50dは、平面視で、互いに重ならないように位置している。
また、2つの電極51のうちy軸方向の他方側にある電極51と、2つの電極53のうちy軸方向の一方側にある電極53とは、配線57を介して電気的に接続されている。これにより、圧電素子50aと圧電素子50bとが電気的に直列に接続されている。同様に、2つの電極53のうちy軸方向の一方側にある電極53と、2つの電極55のうちy軸方向の他方側にある電極55とは、配線58を介して電気的に接続されている。これにより、圧電素子50cと圧電素子50dとが電気的に直列に接続されている。
このように、平面視で、互いに重ならないで位置している圧電素子50a,50bを電気的に直列に接続するとともに、平面視で互いに重ならないで配置されている圧電素子50c,50dを電気的に直列に接続することにより、力検出素子5の増大、耐荷重の低下、及び応答性の低下をまねくことなく、S/N比を向上させることができる。
ここで、電極51、53、55を構成する材料としては、それぞれ、電極として機能し得る材料であればよく、例えば、ニッケル、金、チタニウム、アルミニウム、銅、鉄、クロム、又はこれらを含む合金が挙げられ、これらのうちの1種、又は2種以上を組み合わせて用いられる。
以上のように力検出モジュール41の構成について説明したが、力検出モジュール41が有する力検出素子5の数、及び力検出素子5を構成する圧電素子50の数は、前述した数に限定されない。ここで、力検出素子5、又は力検出素子5に含まれる圧電素子50が検出素子の一例である。
図2に示すように、複数の与圧ボルト6は、センサーデバイス4に含まれる力検出素子5を挟んで与圧した状態で、第1基部2と第2基部3とを互いに固定している。図2に示すように、与圧ボルト6の一端部には頭部61が設けられ、他端部には雄ネジ62が設けられている。与圧ボルト6は、頭部61が貫通孔32の段差部に係合するとともに、第2基部3の貫通孔32を挿通し、雄ネジ62が雌ネジ22に螺合している。このような与圧ボルト6により、第1基部2と第2基部3とが固定されることで、凸部21の頂面211と下面31との間で、力検出モジュール41が与圧される。また、与圧ボルト6の締結力を適宜調整することにより、力検出モジュール41に対して、所定の大きさのz軸方向の圧力を与圧として加えることができる。このような各与圧ボルト6の構成材料としては、例えば、各種金属材料等が用いられる。なお、与圧ボルト6が設けられる位置は、図1に示す位置に限られない。
アナログ回路基板7は、第1基部2と第2基部3との間に位置している。アナログ回路基板7には、凸部21が挿通されている貫通孔91と、与圧ボルト6が挿通されている貫通孔92と、が形成されている。このようなアナログ回路基板7は、センサーデバイス4に対して端子43を介して力センサー1と固定され支持されている。以上のようにアナログ回路基板7を位置することで、センサーデバイス4とアナログ回路基板7とを電気的に接続する配線の長さを短くすることが可能となる。
また、アナログ回路基板7は、センサーデバイス4が有する複数の端子43と電気的に接続されている。そして、力検出モジュール41は、アナログ回路基板7に対して、複数の端子43を介して、電荷Qx,Qy,Qzを出力する。アナログ回路基板7に入力された電荷Qx,Qy,Qzは、アナログ回路基板7に設けられた図5に示すQ−V変換回路70において、電圧Vx,Vy,Vzに変換された後、出力される。ここで、電荷Qx,Qy,Qzを、電圧Vx,Vy,Vzに変換し出力するQ−V変換回路70の詳細については後述する。
デジタル回路基板8は、前述した第1基部2と第2基部3との間であって、第1基部2とアナログ回路基板7との間に位置している。これにより、アナログ回路基板7とデジタル回路基板8とを電気的に接続する配線の長さを短くすることが可能となる。デジタル回路基板8には、アナログ回路基板7と同様に、各凸部21が挿通されている貫通孔81と、与圧ボルト6が挿通されている貫通孔82と、が形成されている。このようなデジタル回路基板8は、第1基部2又は凸部21と嵌合又は接合されることで力センサー1と固定され支持されている。
また、デジタル回路基板8は、アナログ回路基板7から出力された電圧Vx、Vy、Vzに基づいて、外力を算出する不図示の外力検出回路を有する。この外力検出回路は、例えば、ADコンバーターと、このADコンバーターに接続されたCPU等の演算回路と、を含んで構成される。そして、デジタル回路基板8は、アナログ回路基板7から入力された電圧Vx、Vy、Vzに基づいて、x軸、y軸、及びz軸の3軸方向における並進力成分と、x軸、y軸、及びz軸の3軸の軸まわりの回転力成分と、を含む6軸成分の信号を出力する。さらに、デジタル回路基板8は、アナログ回路基板7に対して、Q−V変換回路70をリセットするためのリセット信号RSTを出力する。
このようなアナログ回路基板7、及びデジタル回路基板8の構成材料としては、例えば、シリコン等が含まれている。
[力センサーの動作の概要]
以上のように構成された力センサー1では、センサーデバイス4から出力された電荷Qx,Qy,Qzに基づいて、アナログ回路基板7、及びデジタル回路基板8において、x軸、y軸、及びz軸の3軸方向における並進力成分と、x軸、y軸、及びz軸の3軸の軸まわりの回転力成分と、を含む6軸成分の信号を出力する。
具体的には、力センサー1に外力が加わると、図1に示す4つのセンサーデバイス4のそれぞれに対応する力検出モジュール41が有する力検出素子5a,5b,5cのそれぞれに含まれる圧電素子50a,50b,50c,50dが変位する。これにより、力検出素子5a,5b,5cのそれぞれは、圧電素子50a,50b,50c,50dの変位に応じた電荷Qx,Qy,Qzを出力する。
アナログ回路基板7は、4つのセンサーデバイス4のそれぞれから出力される電荷Qx,Qy,Qzのそれぞれに対応するQ−V変換回路70を有する。具体的には、アナログ回路基板7には、図1に示すセンサーデバイス4aから出力される電荷Qx,Qy,Qzのそれぞれに対応する3つのQ−V変換回路70と、センサーデバイス4bから出力される電荷Qx,Qy,Qzのそれぞれに対応する3つのQ−V変換回路70と、センサーデバイス4cから出力される電荷Qx,Qy,Qzのそれぞれに対応する3つのQ−V変換回路70と、センサーデバイス4dから出力される電荷Qx,Qy,Qzのそれぞれに対応する3つのQ−V変換回路70とが設けられている。
そして、センサーデバイス4aから出力される電荷Qx,Qy,Qzのそれぞれに対応する3つのQ−V変換回路70は、電圧Vxa,Vya,Vzaを生成し、デジタル回路基板8に出力する。同様に、センサーデバイス4bから出力される電荷Qx,Qy,Qzのそれぞれに対応する3つのQ−V変換回路70は、電圧Vxb,Vyb,Vzbを生成し、デジタル回路基板8に出力し、センサーデバイス4cから出力される電荷Qx,Qy,Qzのそれぞれに対応する3つのQ−V変換回路70は、電圧Vxc,Vyc,Vzcを生成し、デジタル回路基板8に出力し、センサーデバイス4dから出力される電荷Qx,Qy,Qzのそれぞれに対応する3つのQ−V変換回路70は、電圧Vxd,Vyd,Vzdを生成し、デジタル回路基板8に出力する。すなわち、本実施形態におけるアナログ回路基板7には、合計12個のQ−V変換回路70が設けられ、12個のQ−V変換回路70は、対応するセンサーデバイス4から入力される電荷Qx,Qy,Qzに基づいて、電圧Vxa,Vya,Vza、電圧Vxb,Vyb,Vzb、電圧Vxc,Vyc,Vzc、電圧Vxd,Vyd,Vzdをデジタル回路基板8に出力する。
デジタル回路基板8に設けられたCPU等の演算回路は、アナログ回路基板7から入力される電圧Vxa,Vya,Vza、電圧Vxb,Vyb,Vzb、電圧Vxc,Vyc,Vzc、電圧Vxd,Vyd,Vzdを用いて、以下の式(1)〜(6)に基づいてx軸方向の並進力成分Fx、y軸方向の並進力成分Fy、z軸方向の並進力成分Fz、x軸周りの回転力成分Mx、y軸周りの回転力成分My、z軸周りの回転力成分Mzを算出する。
Figure 2021006792
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以上のように、力センサー1は、加えられた外力を各センサーデバイス4で検出し、各センサーデバイス4で検出した外力に応じた信号を、アナログ回路基板7、及びデジタル回路基板8で処理することにより、並進力成分Fx、Fy、Fz、及び回転力成分Mx、My、Mzの6軸成分の信号を出力する。なお、デジタル回路基板8は、前述した演算に加えて、例えば、各変換出力回路間の感度の差をなくす補正等を行ってもよい。ここで、式(1)〜(6)に示すR1、R2のそれぞれは、電圧を力に変換する単位変換定数である。
[Q−V変換回路の構成]
ここで、アナログ回路基板7に設けられるQ−V変換回路70の構成について図5を用いて説明する。なお、アナログ回路基板7に設けられるQ−V変換回路70はいずれも同じ構成である。そのため、以下の説明では、センサーデバイス4から出力されQ−V変換回路70に入力される電荷Qx,Qy,Qzを、電荷信号Qinと称し、電荷信号Qinに基づいてQ−V変換回路70から出力される電圧Vx,Vy,Vzを、電圧信号Voutと称して説明を行う。
図5は、Q−V変換回路70の構成を示すブロック図である。図5に示すようにQ−V変換回路70は、電源回路71、温度検出回路72、記憶回路73、積分回路74、及び近接導体部75を有する。そして、Q−V変換回路70は、電荷信号Qinを電圧信号Voutに変換する。このQ−V変換回路70がチャージアンプの一例である。
温度検出回路72は、アナログ回路基板7、Q−V変換回路70、及びQ−V変換回路70を含む力センサー1の少なくともいずれかの温度を検出し、検出した温度を含む温度情報を出力する。すなわち、Q−V変換回路70は、温度を検出する温度検出回路72を備える。温度検出回路72から出力された温度情報は、記憶回路73に入力される。
記憶回路73には、入力される温度情報に対応した電圧Vcntの電位を規定する電圧情報が記憶されている。そして、記憶回路73は、後述する電源回路71から出力される電圧Vcntの電位が、記憶されている電圧情報により規定される電位となるように、電源回路71を制御するための電圧制御信号SELを出力する。すなわち、電源回路71が出力する電圧Vcntの電位は、温度検出回路72が検出した温度に基づいて制御される。ここで、記憶回路73に記憶されている温度情報に対応する電圧Vcntの電圧情報は、例えば、Q−V変換回路70の製造工程、及び検査工程において測定された値が記憶される。すなわち、記憶回路73には、個々のQ−V変換回路70の特性に応じた個別の温度情報に対応する電圧Vcntの電圧情報が記憶されている。
電源回路71は、電圧生成回路110と電圧調整回路120とを含む。電圧生成回路110には、電圧VDDが供給される。そして、電圧生成回路110は、電圧VDDを昇圧、又は降圧することで、所定の電位の電圧Vddを生成し電圧調整回路120に出力する。ここで、電圧Vddは、後述する積分回路74に含まれるオペアンプ143の電源電圧としても用いられる。換言すれば、電圧Vddの電位は、オペアンプ143の電源電圧の電位と同じである。そのため、Q−V変換回路70に入力される電圧VDDの電位と、オペアンプ143の電源電圧の電位とが同じである場合、電源回路71は、電圧生成回路110を含まず、電圧VDDを電圧Vddとして用いてもよい。
電圧調整回路120は、記憶回路73から入力される電圧制御信号SELに基づいて、電圧Vddの電位を調整し、電圧Vcntとして近接導体部75に出力する。すなわち、電圧調整回路120を含む電源回路71と近接導体部75とは、電圧Vcntが伝搬する伝搬経路で接続され、近接導体部75の電位は、電圧Vcntにより制御される。ここで、近接導体部75と接続され、近接導体部75に電圧Vcntを供給する電源回路71が電位制御電圧信号出力回路の一例であり、電圧Vcntが、近接導体部75の電位を制御する電位制御電圧信号の一例である。
近接導体部75は、アナログ回路基板7に形成された配線であって、例えば、アルミニウム、銅等の金属材料が用いられる。換言すれば、近接導体部75は、金属配線である。
ここで、図6を用いて、近接導体部75の電位を制御する電圧調整回路120の構成の一例について説明する。図6は、電圧調整回路120の構成の一例を示す図である。電圧調整回路120は、n個の抵抗121と、マルチプレクサー122と、抵抗123とを含む。n個の抵抗121は、電圧Vddが伝搬される伝搬経路と、0Vの接地電位であるデジタルグラウンドDGNDとの間に、直列に接続されている。なお、以下の説明において、直列に接続されているn個の抵抗121を、電圧Vddが供給される高電位側から順に、抵抗121−1,121−2,…,121−nと称する場合がある。ここで、0Vの接地電位であって、Q−V変換回路70の基準となる電位を示すデジタルグラウンドDGNDの電位が、グラウンド電位の一例である。
マルチプレクサー122の入力端子は、直列に接続されたn個の抵抗121のそれぞれの高電位側の端子、及びデジタルグラウンドDGNDと接続されている。マルチプレクサー122の出力端子は、近接導体部75と接続されている。マルチプレクサー122の制御端子には、電圧制御信号SELが入力される。そして、マルチプレクサー122は、n個の抵抗121のそれぞれの高電位側の端子の電位、又はデジタルグラウンドDGNDの電位を電圧制御信号SELに基づいて選択し、電圧Vcntとして出力する。
具体的には、マルチプレクサー122が、電圧制御信号SELに基づいて、n個の抵抗121の内のi(iは1〜nのいずれか)番目の抵抗と、i+1番目の抵抗との接続点を選択している場合、マルチプレクサー122は、電圧Vddの電位を、抵抗121−1〜121−iの合成抵抗と、抵抗121−i〜121−nの合成抵抗とで分圧した電位の電圧Vcntを出力する。以上のように構成された電圧調整回路120は、電圧Vddをn個の抵抗121で分圧し、分圧された電位の信号を電圧Vcntとして出力する。すなわち、電圧調整回路120は、電圧制御信号SELに基づいて電圧Vcntの電位を、積分回路74の電源電圧の電位である電圧Vddとグラウンドの電位との間で制御する。換言すれば、電圧Vcntの電位は、積分回路74の電源電圧の電位とデジタルグラウンドDGNDの電位との間の電位に制御される。
また、マルチプレクサー122の出力端子には、抵抗123の一端が接続されている。抵抗123の他端は、デジタルグラウンドDGNDと接続されている。この抵抗123は、金属配線等で構成されている近接導体部75に供給される電圧Vcntの電位を安定させる。ここで、抵抗123の抵抗値は、n個の抵抗121の合成抵抗の抵抗値に対して十分に大きな抵抗値に設定されている。なお、抵抗123に変えてコンデンサーなどが用いられてもよく、抵抗123とコンデンサー等の回路素子の双方が設けられていてもよい。なお、電圧調整回路120は、電圧制御信号SELに基づいて電圧Vddの電位を調整できる構成であればよく、図6に示す構成に限られるものではない。
図5に戻り、積分回路74は、オペアンプ143、コンデンサー144、及びスイッチ145を含む。コンデンサー144の一端は、オペアンプ143の−側入力端子と接続され、他端は、オペアンプ143の出力端子と接続されている。また、スイッチ145の一端は、オペアンプ143の−側入力端子と接続され、他端は、オペアンプ143の出力端子と接続されている。すなわち、コンデンサー144、及びスイッチ145は、オペアンプ143の−側入力端子と出力端子との間にで、オペアンプ143と並列に接続されている。
また、オペアンプ143の−側入力端子は、積分回路74の入力端子141と接続される。そして、積分回路74の入力端子141は、配線76と接続される。この配線76には、力検出素子5から出力される電荷信号Qinが伝搬する。したがって、積分回路74が有するオペアンプ143の−側入力端子には、入力端子141、及び配線76を介して、電荷信号Qinが入力される。そして、オペアンプ143は、入力される電荷信号Qinに応じた電圧信号Voutを生成し出力する。オペアンプ143から出力された電圧信号Voutは、出力端子142を介して、積分回路74から出力される。このような配線76の構成材料としては、例えば、アルミニウム、銅等の金属材料が用いられる。換言すれば、配線76は、金属配線である。
また、オペアンプ143の+側入力端子は、アナロググラウンドAGNDと接続されている。このアナロググラウンドAGNDとは、Q−V変換回路70におけるアナログ信号の基準電位であって、電圧Vddの電位とデジタルグラウンドDGNDの電位との中間の電位に設定される。そして、オペアンプ143は、+側入力端子に入力されるアナロググラウンドAGNDの電位を基準として、オペアンプ143の−側入力端子に入力される電荷信号Qinを電圧信号Voutに変換する。すなわち、アナロググラウンドAGNDの電位が、積分回路74に入力される基準電位の一例である。
スイッチ145の制御端子には、リセット信号RSTが入力される。スイッチ145は、一端と他端との間を導通とするのか、又は非導通とするのかがリセット信号RSTに応じて切り替わる。そして、スイッチ145の一端と他端との間が導通に制御されている場合に、積分回路74に生じている各種誤差がリセットされる。すなわち、スイッチ145は積分回路74のリセットスイッチとして機能する。
以上のようにQ−V変換回路70は、積分回路74において、電荷信号Qinを電圧信号Voutに変換し出力する。しかしながら図5に示すような積分回路74では、当該積分回路74の使用環境、温度変化、使用開始若しくは製造からの期間等に起因して、オペアンプ143の動作基準点にずれが生じ、その結果、出力される電圧信号Voutの電位が変動する所謂ドリフトが生じる場合がある。このようなオペアンプ143に生じるドリフトは、例えば、積分回路74を構成するオペアンプ143に含まれる入力段トランジスターの特性ばらつきや、オペアンプ143の周辺回路を含めた構成部品の特性ばらつき、オペアンプを含む周辺回路に生じる漏れ電流や温度特性等、複数の要因に起因して生じる。
そして、Q−V変換回路70に含まれる積分回路74において、ドリフトが発生すると、積分回路74の出力が時間の径に伴い上昇、又は低下し、一定時間経過することで、積分回路74の出力が飽和状態となるおそれがある。そして、積分回路74の出力が飽和状態となった場合、積分回路74に電荷信号Qinが入力されたとしても、積分回路74から出力される電圧信号Voutには、電荷信号Qinが反映されない。すなわち、積分回路74の出力が飽和状態である場合、積分回路74は、積分回路74として機能せず、その結果、Q−V変換回路70が正常に機能しなくなる。
このようなドリフトは、上述したスイッチ145により積分回路74に生じている各種誤差をリセットすることにより、一時的に解消することも可能である。しかしならが、スイッチ145の一端と他端との間を導通に制御するためには、Q−V変換回路70、及びQ−V変換回路70を備えた力センサー1の動作を停止させる必要があり、このような力センサー1を、連続運転を伴う装置等に用いて場合、当該装置の利便性を大きく損なうおそれがある。
このようなドリフトに対して、本実施形態におけるQ−V変換回路70では、近接導体部75を、電荷信号Qinが伝搬される配線76に沿って設け、さらに、近接導体部75の電位を制御することで、Q−V変換回路70におけるドリフトの影響を低減し、積分回路74及びQ−V変換回路70が正常に機能しなくなるおそれを低減している。
そこで、Q−V変換回路70のドリフトによる影響を低減するための動作について図面を用いて説明する。図7は、Q−V変換回路70に含まれる配線76と近接導体部75との位置関係を示す模式図である。また、図7の(a)は、配線76と近接導体部75との位置関係を示す断面図であり、図7の(b)は、配線76と近接導体部75との位置関係を示す平面図である。なお、図7の(b)には、図7の(a)に示す絶縁部材78の図示を省略している。図7に示すように、本実施形態におけるQ−V変換回路70は、電荷信号Qinが伝搬する配線76の少なくとも一部に沿って設けられている近接導体部75を備えることで、Q−V変換回路70におけるドリフトの影響を低減している。
具体的には、図7の(a)に示すように、配線76と近接導体部75とは、アナログ回路基板7に形成されている。そして、配線76と近接導体部75との間、及び配線76と近接導体部75との上部には、絶縁部材78が設けられている。このような近接導体部75は、図7の(b)に示すように、配線76の少なくとも一部に沿って設けられている。
ここで、近接導体部75が、配線76の少なくとも一部に沿って設けられているとは、近接導体部75と配線76とが、アナログ回路基板7において、並行に設けられていることに限るものではなく、配線76の少なくとも一部において、近接導体部75と配線76との間に、絶縁部材78のみが介在する部分を有していればよい。なお、この場合における近接導体部75と配線76との間の距離は、Q−V変換回路70におけるデザインルールの最短距離であることが好ましい。また、絶縁部材78の構成材料としては、例えば、二酸化シリコン(SiO2)が用いられる。換言すれば、絶縁部材78は酸化シリコンを含む。
以上のようにQ−V変換回路70において、近接導体部75が、配線76の少なくとも一部に沿って設けられていることで、近接導体部75と配線76との間に電位差が生じている場合、近接導体部75と配線76との間に当該電位差と、絶縁部材78の抵抗率とに応じた数fA程度の微弱な電流が流れる。具体的には、近接導体部75の電位が配線76の電位よりも高い場合、近接導体部75から配線76に向かい当該微弱な電流が流れ、近接導体部75の電位が配線76の電位よりも低い場合、配線76から近接導体部75に向かい当該微弱な電流が流れる。
次に図8を用いて、上述した近接導体部75と配線76との間に流れる電流と、ドリフトによる影響の低減との関係について説明する。図8は、Q−V変換回路70におけるドリフトの影響低減について説明するための図である。なお、図8に示す疑似抵抗180は、近接導体部75と配線76との間に位置する絶縁部材78の抵抗率に応じて生じる電気抵抗を疑似的に示したものであり、近接導体部75と配線76との間に抵抗素子が設けられていることを示すものではない。
まず、Q−V変換回路70が備える積分回路74において、出力される電圧信号Voutの電位が上昇するドリフトが生じている場合について説明する。
Q−V変換回路70において、電圧信号Voutの電位が上昇するドリフトが生じている場合、電圧調整回路120は、出力する電圧Vcntの電位を、配線76の電位よりも大きくなるように調整する。換言すれば、近接導体部75の電位が、配線76の電位よりも大きくなるように電圧Vcntの電位を調整する。この場合、近接導体部75の電位と配線76の電位との電位差により、疑似抵抗180を介して、近接導体部75から配線76に向かう方向の電流が流れる。したがって、配線76で伝搬する信号の電荷量が増加する。その結果、オペアンプ143の−側入力端子の電位が上昇し、オペアンプ143から出力される電圧信号Voutの電位が低下する。換言すれば、ドリフトに起因して積分回路74から出力される電圧信号Voutの電位が上昇するおそれが低減される。
次にQ−V変換回路70において、積分回路74から出力される電圧信号Voutの電位が低下するドリフトが生じている場合について説明する。Q−V変換回路70において、電圧信号Voutの電位が低下するドリフトが生じている場合、電圧調整回路120は、出力する電圧Vcntの電位を、配線76の電位よりも小さくなるように調整する。換言すれば、近接導体部75の電位が、配線76の電位よりも小さくなるように電圧Vcntの電位を調整する。この場合、近接導体部75の電位と配線76の電位との電位差により、疑似抵抗180を介して、配線76から近接導体部75に向かう方向の電流が流れる。したがって、配線76で伝搬する信号の電荷量が低下する。その結果、オペアンプ143の−側入力端子の電位が低下し、オペアンプ143から出力される電圧信号Voutの電位が上昇する。換言すれば、ドリフトに起因して積分回路74から出力される電圧信号Voutの電位が低下するおそれが低減される。
以上のように、本実施形態におけるQ−V変換回路70は、電圧Vcntの電位を、配線76の電位とは異なる電位に制御することで、近接導体部75の電位を調整する。そして、近接導体部75の電位に基づいて、配線76の電位が調整されることにより、積分回路74から出力される電圧信号Voutが補正される。これにより、積分回路74に生じるドリフトの影響が低減される。
ここで、近接導体部75が第2導電部材の一例であり、電荷信号Qinが伝搬する配線76が第1導電部材の一例である。なお、入力端子141とオペアンプ143の−側入力端子とを接続し、電荷信号Qinが伝搬する配線76が狭義の上での第1導電部の一例であるが、電荷信号Qinを伝搬する入力端子141とコンデンサー144の一端とを接続する配線、及び入力端子141とスイッチ145の一端とを接続する配線も、広義の上では、第1導電部材の一例である。
次に、上述した温度検出回路72の役割の1つについて説明する。積分回路74にドリフトが生じる要因の一つに、積分回路74を含む各種構成の温度変化が挙げられる。すなわち、積分回路74に生じるドリフトによる電圧信号Voutの電位の変動幅は、温度変化に起因して変動する。温度検出回路72が、アナログ回路基板7、Q−V変換回路70、及びQ−V変換回路70を含む力センサー1の少なくともいずれかの温度を検出し、温度検出回路72により検出された温度に基づいて電源回路71から出力される電圧Vcntの電位を制御することで、近接導体部75の電位を、アナログ回路基板7、Q−V変換回路70、及びQ−V変換回路70を含む力センサー1の少なくともいずれかの温度に基づいて変化させることが可能となる。したがって、Q−V変換回路70が、温度検出回路72を有し、温度検出回路72により検出された温度情報を加味して、積分回路74に生じるドリフトにより電圧信号Voutの電位が変動するおそれをさらに低減することが可能となる。
[作用効果]
以上のように、本実施形態におけるQ−V変換回路70は、積分回路74に入力される電荷信号Qinが伝搬する配線76と、配線76の少なくとも一部に沿って設けられている近接導体部75とを備える。そして、近接導体部75の電位を電源回路71から出力される電圧Vcntにより調整する。これにより近接導体部75の電位と配線76の電位との電位差により生じる電流が、絶縁部材78を介して流れ、積分回路74の入力端子141の電位を調整することが可能となる。これにより、積分回路74の出力を調整することが可能となり、積分回路74の出力が時間経過に伴い変動するドリフトによる影響を低減することが可能となる。すなわち、本実施形態におけるQ−V変換回路70は、製造ばらつきや、温度や経過時間に伴う特性変化が小さな金属配線などにより形成された近接導体部75の電位を調整することで、積分回路74の出力が時間経過に伴い変動するドリフトによる影響を低減することが可能となる。したがって、本実施形態におけるQ−V変換回路70は、製造ばらつきや、温度や経過時間に伴う特性変化の影響を低減しつつ、積分回路74の出力が時間経過に伴い変動するドリフトによる影響を低減することが可能となる。
1.2 第2実施形態
次に第2実施形態におけるQ−V変換回路70について図9を用いて説明する。図9に示すように第2実施形態における力センサー1は、Q−V変換回路70が備える配線76、及び近接導体部75の配置が第1実施形態における力センサー1と異なる。なお、第2実施形態の力センサー1を説明するにあたり、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図9は、第2実施形態における力センサー1において、Q−V変換回路70に含まれる配線76と近接導体部75との位置関係を示す模式図である。図9に示すように、第2実施形態におけるQ−V変換回路70において、配線76、近接導体部75、及び絶縁部材78は、近接導体部75、絶縁部材78、配線76の順にアナログ回路基板7に積層されている。
具体的には、近接導体部75は、アナログ回路基板7に設けられている。また、近接導体部75の上部には、絶縁部材78−1を介して配線76が設けられている。そして、配線76の上部には、絶縁部材78−2が設けられている。ここで、絶縁部材78−1、及び絶縁部材78−2は、共に第1実施形態における絶縁部材78に相当する。
以上のように構成されたQ−V変換回路70が有する近接導体部75には、第1実施形態と同様に、積分回路74に生じるドリフトの影響を低減させるための電圧Vcntが供給される。そして、近接導体部75に供給される電圧Vcntの電位が配線76の電位よりも大きい場合、近接導体部75から配線76に向かう方向に、絶縁部材78−1を介して電流が流れ、近接導体部75に供給される電圧Vcntの電位が配線76の電位よりも小さい場合、配線76から近接導体部75に向かう方向に、絶縁部材78−1を介して電流が流れる。これにより、第1実施形態と同様に、配線76で伝搬される電荷量が調整され、その結果、オペアンプ143の−側入力端子の電位が調整される。したがって、積分回路74から出力される電圧信号Voutが補正される。
以上のように、配線76、近接導体部75、及び絶縁部材78が、近接導体部75、絶縁部材78、配線76の順に積層されているQ−V変換回路70であっても、近接導体部75に供給される電圧Vcntの電位を調整することにより、積分回路74の出力が時間経過に伴い変動するドリフトによる影響を低減することが可能となり、第1実施形態におけるQ−V変換回路70と同様の作用効果を奏することができる。
1.3 第3実施形態
次に第3実施形態におけるQ−V変換回路70について図10を用いて説明する。図10に示すように、第3実施形態における力センサー1は、電圧調整回路120の構成が第1実施形態における力センサー1と異なる。なお、第3実施形態の力センサー1を説明するにあたり、第1実施形態、及び第2実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図10は、第3実施形態における力センサー1において、Q−V変換回路70に含まれる電圧調整回路120の構成を説明するための図である。図10に示すように第3実施形態における電圧調整回路120は、スイッチ124を有する。スイッチ124は、電圧制御信号SELに基づいて、電圧Vcntの電位を電圧Vddの電位とするのか、又はデジタルグラウンドDGNDの電位とするのかを切り替える。換言すれば、第3実施形態における電圧Vcntの電位は、積分回路の電源電圧の電位である電圧Vddの電位とグラウンド電位であるデジタルグラウンドDGNDの電位との間で切り替えられる。
オペアンプ143に電荷信号Qinが供給されていない場合の配線76の電位は、オペアンプ143のイマジナリーショートによりオペアンプ143の+側入力端に接続されているアナロググラウンドAGNDの電位と同等となる。また、前述の通り、アナロググラウンドAGNDの電位は、電圧Vddの電位とデジタルグラウンドDGNDの電位との中間の電位に設定される。したがって、スイッチ124が、電圧Vcntとして電圧Vddの電位を近接導体部75に供給している場合、近接導体部75の電位は、配線76の電位よりも高くなる。その結果、近接導体部75から配線76に向かう方向に絶縁部材78を介して電流が流れる。一方、スイッチ124が、電圧VcntとしてデジタルグラウンドDGNDの電位を近接導体部75に供給している場合、近接導体部75の電位は配線76の電位よりも低くなる。その結果、配線76から近接導体部75に向かう方向に絶縁部材78を介して電流が流れる。
すなわち、電圧Vcntとして電圧Vddの電位が近接導体部75に供給されているのか、若しくは、電圧VcntとしてデジタルグラウンドDGNDの電位が近接導体部75に供給されているのかがスイッチ124により切り替えられることで、第1実施形態と同様に、配線76で伝搬される電荷量が調整される。その結果、オペアンプ143の−側入力端子の電位が調整され、積分回路74から出力される電圧信号Voutが補正される。
以上のように、電源回路71が、スイッチ124によって電圧Vcntの電位を電圧Vddの電位とするのか、又はデジタルグラウンドDGNDの電位とするのかを切り替える構成であっても、積分回路74の出力が時間経過に伴い変動するドリフトによる影響を低減することが可能となる。したがって、第1実施形態におけるQ−V変換回路70と同様の作用効果を奏することができる。さらに、第3実施形態におけるQ−V変換回路70では、第1実施形態におけるQ−V変換回路70に対して、電源回路71の構成をより簡略化することが可能であり、Q−V変換回路70の小型化が可能となる。
1.4 第4実施形態
次に第4実施形態におけるQ−V変換回路70について図11及び図12を用いて説明する。図11及び図12に示すように、第4実施形態における力センサー1は、電圧調整回路120が複数のスイッチ124有し、Q−V変換回路70が複数のスイッチ124のそれぞれに対応する複数の近接導体部75を有する点で、第3実施形態における力センサー1と異なる。なお、第4実施形態の力センサー1を説明するにあたり、第1実施形態〜第3実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図11は、第4実施形態における力センサー1において、Q−V変換回路70に含まれる電圧調整回路120の構成を説明するための図である。また、図12は、第4実施形態における力センサー1において、Q−V変換回路70に含まれる配線76と複数の近接導体部75との位置関係を示す模式図である。
図11に示すように第4実施形態における電圧調整回路120は、3つのスイッチ124−1〜124−3を有する。スイッチ124−1は、電圧制御信号SEL−1に基づいて、近接導体部75−1に供給される電圧Vcnt−1の電位を電圧Vddの電位とするのか、又はデジタルグラウンドDGNDの電位とするのかを切り替える。同様に、スイッチ124−2は、電圧制御信号SEL−2に基づいて、近接導体部75−2に供給される電圧Vcnt−2の電位を電圧Vddの電位とするのか、又はデジタルグラウンドDGNDの電位とするのかを切り替え、スイッチ124−3は、電圧制御信号SEL−3に基づいて、近接導体部75−3に供給される電圧Vcnt−3の電位を電圧Vddの電位とするのか、又はデジタルグラウンドDGNDの電位とするのかを切り替える。ここで、近接導体部75−1,75−2,75−3のいずれかが、第4実施形態における第2導電部材の一例であり、第4実施形態における第2導電部材に対応する近接導体部75−1,75−2,75−3に供給される電圧Vcnt−1,Vcnt−2,Vcnt−3のいずれかが、第1電位制御電圧信号の一例である。また、近接導体部75−1,75−2,75−3の内の異なるいずれかが第3導電部材の一例であり、当該第3導電部材に対応する近接導体部75−1,75−2,75−3に供給される電圧Vcnt−1,Vcnt−2,Vcnt−3のいずれかが、第2電位制御電圧信号の一例である。
次に、近接導体部75−1〜75−3と配線76との位置関係について図12を用いて説明する。図12は、第4実施形態における力センサー1において、Q−V変換回路70に含まれる配線76と近接導体部75−1〜75−3のそれぞれとの位置関係を示す模式図である。また、図12の(a)は、配線76と近接導体部75との位置関係を示す断面図であり、図12の(b)は、配線76と近接導体部75との位置関係を示す平面図である。なお、図12の(a)では、近接導体部75−1〜75−3を区別せずに単に近接導体部75として図示し、電圧Vcnt−1〜Vcnt−3を区別せずに単に電圧Vcntとして図示している。また、図12の(b)には、図12の(a)に示す絶縁部材78の図示を省略している。
図12に示すように、第4実施形態におけるQ−V変換回路70は、複数の近接導体部75として近接導体部75−1〜75−3を備え、近接導体部75−1〜75−3のそれぞれが、配線76に沿って設けられている。
具体的には、図12の(a)に示すように、配線76と近接導体部75−1〜75−3とは、アナログ回路基板7に形成されている。そして、配線76と近接導体部75−1〜75−3のそれぞれとの間、及び配線76と近接導体部75との上部には、絶縁部材78が設けられている。そして、図12の(b)に示すように、近接導体部75−1〜75−3のそれぞれは、配線76の少なくとも一部に沿って設けられている。
以上のように構成されたQ−V変換回路70では、スイッチ124−1が、電圧Vcnt−1として電圧Vddの電位を近接導体部75−1に供給している場合、近接導体部75−1の電位は配線76の電位よりも高くなる。その結果、近接導体部75−1から配線76に向かう方向に絶縁部材78を介して電流が流れる。一方、スイッチ124−1が、電圧Vcnt−1としてデジタルグラウンドDGNDの電位を近接導体部75−1に供給している場合、近接導体部75−1の電位は配線76の電位よりも低くなる。その結果、配線76から近接導体部75−1に向かう方向に絶縁部材78を介して電流が流れる。
同様に、スイッチ124−2,124−3のそれぞれが、電圧Vcnt−2,Vcnt−3として電圧Vddの電位を近接導体部75−2,75−3に供給している場合、近接導体部75−2,75−3の電位は配線76の電位よりも高くなる。その結果、近接導体部75−2,75−3から配線76に向かう方向に絶縁部材78を介して電流が流れる。一方、スイッチ124−2,124−3のそれぞれが、電圧Vcnt−2,Vcnt−3としてデジタルグラウンドDGNDの電位を近接導体部75−2,75−3に供給している場合、近接導体部75−2,75−3の電位は、配線76の電位よりも低くなる。その結果、配線76から近接導体部75−2,75−3に向かう方向に絶縁部材78を介して電流が流れる。
ここで、スイッチ124−1〜124−3のそれぞれは、電圧制御信号SEL−1〜SEL−3のそれぞれによって、個別に制御される。例えば、電圧制御信号SEL−1に基づいて、スイッチ124−1が、電圧Vcnt−1として電圧Vddの電位を近接導体部75−1に供給し、電圧制御信号SEL−2に基づいて、スイッチ124−2が、電圧Vcnt−2として電圧Vddの電位を近接導体部75−2に供給し、電圧制御信号SEL−3に基づいて、スイッチ124−3が、電圧Vcnt−3としてデジタルグラウンドDGNDの電位を近接導体部75−1に供給している場合、近接導体部75−1,75−2のそれぞれの電位と、配線76の電位との電位差と、絶縁部材78の抵抗率に応じた電流が近接導体部75−1,75−2から配線76に供給され、近接導体部75−3の電位と、配線76の電位との電位差と、絶縁部材78の抵抗率に応じた電流が配線76から近接導体部75−3に供給される。したがって、配線76には、近接導体部75−1,75−2から配線76に供給され電流と、配線76から近接導体部75−3に供給される電流との差に応じた電流に基づく電荷が加えられる。
すなわち、スイッチ124−1〜124−3のそれぞれを制御することにより、配線76に加えられる電荷の量を第3実施形態に対して、より細かく制御することが可能となる。その結果、オペアンプ143の−側入力端子の電位をより細かく調整することが可能となり、積分回路74から出力される電圧信号Voutがより細かく補正することができる。したがって、第4実施形態におけるQ−V変換回路70では、第3実施形態と同様に、Q−V変換回路70の小型化を可能としつつ、第3実施形態におけるQ−V変換回路70に対して、積分回路74から出力される電圧信号Voutの補正精度を高めることができる。
1.5 第5実施形態
次に第5実施形態におけるQ−V変換回路70について図13を用いて説明する。図13に示すように、第5実施形態における力センサー1は、近接導体部75−1が配線76に沿って設けられる長さと、近接導体部75−2が配線76に沿って設けられる長さと、近接導体部75−3が配線76に沿って設けられる長さとが、それぞれ異なる点で、第4実施形態における力センサー1と異なる。なお、第5実施形態の力センサー1を説明するにあたり、第1実施形態〜第4実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図13は、第5実施形態における力センサー1において、Q−V変換回路70に含まれる配線76と近接導体部75−1〜75−3との位置関係を示す模式図である。また、図13の(a)は、配線76と近接導体部75との位置関係を示す断面図であり、図13の(b)は、配線76と近接導体部75との位置関係を示す平面図である。なお、図13の(a)では、近接導体部75−1〜75−3を区別せずに単に近接導体部75として図示し、電圧Vcnt−1〜Vcnt−3を区別せずに単に電圧Vcntとして図示している。また、図13の(b)には、図13の(a)に示す絶縁部材78の図示を省略している。
図13の(a)に示すように、配線76と近接導体部75−1〜75−3とは、第4実施形態と同様にアナログ回路基板7に形成され、配線76と近接導体部75−1〜75−3のそれぞれとの間、及び配線76と近接導体部75との上部には、絶縁部材78が設けられている。そして、図13の(b)に示すように、近接導体部75−1〜75−3は、配線76の少なくとも一部に沿って設けられている。具体的には、近接導体部75−1は、長さAの区間において配線76に並行に設けられ、近接導体部75−2は、長さBの区間において配線76に並行に設けられ、近接導体部75−3は、長さCの区間において配線76に並行に設けられている。
Q−V変換回路70において、近接導体部75−1〜75−3のそれぞれと配線76との距離が同じである場合、配線76に沿って設けられている長さが大きいほど近接導体部75−1〜75−3と配線76との間の抵抗値が小さくなり、近接導体部75−1〜75−3と配線76との間に流れる電流が大きくなる。すなわち、図13に示すように、長さAと長さBと長さCとが、「長さA<長さB<長さC」の関係である場合、近接導体部75−1と配線76との間で流れる電流は、近接導体部75−2と配線76との間で流れる電流よりも小さく、近接導体部75−2と配線76との間で流れる電流は、近接導体部75−3と配線76との間で流れる電流よりも小さい。
以上のように第5実施形態におけるQ−V変換回路70では、近接導体部75−1が配線76に沿って設けられる長さと、近接導体部75−2が配線76に沿って設けられる長さと、近接導体部75−3が配線76に沿って設けられる長さとが、それぞれ異なることにより、近接導体部75−1と配線76との間で流れる電流量と、近接導体部75−2と配線76との間で流れる電流量と、近接導体部75−3と配線76との間で流れる電流量とを、異なる量とすることが可能となる。そして、第5実施形態におけるQ−V変換回路70では、電圧制御信号SEL−1〜SEL−3のそれぞれによって、スイッチ124−1〜124−3のそれぞれを制御することで、第4実施形態におけるQ−V変換回路70に対して、配線76で伝搬される電荷量をより細かく調整することが可能となる。したがって、第5実施形態におけるQ−V変換回路70では、第4実施形態におけるQ−V変換回路70に対して、積分回路74から出力される電圧信号Voutの補正精度をさらに高めることができる。
ここで、近接導体部75−1,75−2,75−3のいずれかが、第5実施形態における第2導電部材の一例であり、第5実施形態における第2導電部材に対応する近接導体部75−1,75−2,75−3に供給される電圧Vcnt−1,Vcnt−2,Vcnt−3のいずれかが、第5実施形態における第1電位制御電圧信号の一例である。また、近接導体部75−1,75−2,75−3の内の異なるいずれかが、第5実施形態における第3導電部材の一例であり、第5実施形態における当該第3導電部材に対応する近接導体部75−1,75−2,75−3に供給される電圧Vcnt−1,Vcnt−2,Vcnt−3のいずれかが、第5実施形態における第2電位制御電圧信号の一例である。
1.6 第6実施形態
次に第6実施形態におけるQ−V変換回路70について図14及び図15を用いて説明する。図14及び図15に示すように第6実施形態における力センサー1は、シールド配線77を備える点で第1実施形態〜第5実施形態と異なる。なお、第6実施形態の力センサー1を説明するにあたり、第1実施形態〜第5実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図14は、第6実施形態におけるQ−V変換回路70の構成を説明するための図である。図15は、第6実施形態における力センサー1において、Q−V変換回路70に含まれる配線76、近接導体部75、及びシールド配線77の位置関係を模式的に示す平面図である。
図14及び図15に示すように、第6実施形態におけるQ−V変換回路70は、配線76の少なくとも一部と沿って設けられるシールド配線77を備え、シールド配線77には、積分回路74に入力されるアナロググラウンドAGNDの電位が供給される。そして、シールド配線77と配線76との間には、絶縁部材78が設けられている。
前述の通りオペアンプ143に電荷信号Qinが供給されていない場合、配線76の電位は、オペアンプ143のイマジナリーショートによりオペアンプ143の+側入力端に接続されているアナロググラウンドAGNDの電位と同等となる。したがって、配線76の電位とシールド配線77の電位とは同等となる。その結果、配線76とシールド配線77との間で電流は流れない。このようなシールド配線77を、配線76に沿って近接導体部75が設けられていない個所に設けることで、電荷信号Qinが伝搬する配線76に、近接導体部75を除く他の構成から電流が供給されるおそれを低減することができる。
すなわち、第6実施形態におけるQ−V変換回路70では、シールド配線77が配線76に対するシールドとして機能することで、配線76に、意図しない漏れ電流が供給されるおそれが低減される。したがって、積分回路74から出力される電圧信号Voutの補正精度をさらに高めることができる。
1.7 第7実施形態
次に第7実施形態におけるQ−V変換回路70について図16を用いて説明する。第7実施形態における力センサー1は、近接導体部75がアナログ回路基板7の形成された不純物領域(ウェル)である点で第1実施形態〜第6実施形態と異なる。なお、第7実施形態の力センサー1を説明するにあたり、第1実施形態〜第6実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図16は、第7実施形態における力センサー1において、Q−V変換回路70に含まれる配線76と近接導体部75との位置関係を示す模式図である。図16に示すように、第2実施形態におけるQ−V変換回路70において、近接導体部75は、アナログ回路基板7に形成された不純物領域を含む。
この場合において、電圧Vcntが供給されることで近接導体部75として機能する不純物領域は、アナログ回路基板7とは異なる電源型の不純物領域であって、近接導体部75として機能する不純物領域に添加される不純物の濃度は、アナログ回路基板7に形成される他の不純物領域の不純物の濃度と同等であってもよい。また、アナログ回路基板7に配線76が設けられる配線層は、アナログ回路基板7に設けられる他の配線パターンが形成されている配線層と同一であってもよい。すなわち、電圧Vcntが供給されることで近接導体部75として機能する不純物領域は、アナログ回路基板7に形成される他の不純物領域と、同様の工程でアナログ回路基板7に形成されていてもよく、配線76と、アナログ回路基板7に設けられる他の配線パターンとは、同様の工程でアナログ回路基板7に形成されていてもよい。
すなわち、第7実施形態におけるQ−V変換回路70に示すように、アナログ回路基板7にされる不純物領域の内、配線76に沿って設けられる不純物領域に電圧Vcntを供給することで、当該不純物領域を近接導体部75として用いてもよい。このような場合であっても、第1実施形態に示す力センサー1、及びQ−V変換回路70と同様の作用効果を奏することができる。さらに、第7実施形態におけるQ−V変換回路70では、近接導体部75を形成するための配線パターンをアナログ回路基板7に設ける必要がなく、そのため、Q−V変換回路70の小型化が可能となる。
なお、アナログ回路基板7に電圧Vcntを供給することで近接導体部75として機能させる場合、当該不純物領域における電圧勾配を考慮し、電圧Vcntは、複数のポイントから、当該不純物領域に供給されてもよい。これにより、近接導体部75として機能する不純物領域に生じる電圧勾配の影響を低減することが可能となる。
1.8 変形例
以上に説明した第1実施形態から第7実施形態におけるQ−V変換回路70において、電源回路71は、電圧Vcntを近接導体部75に供給するタイミングを制御してもよい。具体的には、電源回路71は、スイッチ145により積分回路74に生じている各種誤差がリセットされた直後において近接導体部75への電圧Vcntの供給を停止し、当該リセットの後、所定の期間経過後に近接導体部75への電圧Vcntの供給を開始してもよく、また、電源回路71は、所定のデューティーのパルス信号の電圧Vcntを近接導体部75に供給してもよい。
以上のように、電源回路71が、電圧Vcntを近接導体部75に供給するタイミングを制御することにより、近接導体部75にマイグレーションなどが生じるおそれを低減することが可能となる。これにより、近接導体部75に生じる温度や経過時間に伴う特性変化の影響をさらに低減することが可能となる。
2.ロボット
次に上述したQ−V変換回路70、及びQ−V変換回路70を含む力センサー1を備えたロボット1000の一例について図17を用いて説明する。
図17は、ロボット1000の一例を示す斜視図である。図17に示すようにロボット1000は、精密機器やこれを構成する部品の給材、除材、搬送、及び組立等の作業を行うことができる。このロボット1000は、6軸ロボットであり、床や天井に固定されるベース1010と、ベース1010に回動自在に連結されたアーム1020と、アーム1020に回動自在に連結されたアーム1030と、アーム1030に回動自在に連結されたアーム1040と、アーム1040に回動自在に連結されたアーム1050と、アーム1050に回動自在に連結されたアーム1060と、アーム1060に回動自在に連結されたアーム1070と、アーム1020,1030,1040,1050,1060,1070の駆動を制御する制御部1080と、を有している。また、アーム1070にはハンド接続部が設けられており、当該ハンド接続部にはロボット1000に実行させる作業に応じたエンドエフェクター1090が装着されている。
このようなロボット1000において、上述した力センサー1は、エンドエフェクター1090に加えられる外力を検出するために、エンドエフェクター1090の近傍に設けられている。そして、力センサー1が検出する力を制御部1080にフィードバックすることにより、ロボット1000は、より精密な作業を実行することが可能となる。また、力センサー1が検出する力によって、ロボット1000は、エンドエフェクター1090の障害物への接触等を検知する。これにより、ロボット1000は、障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を行うことができ、ロボット1000は、より安全に作業を実行することができる。またロボット100は、各アーム1020,1030,1040,1050,1060,1070の関節部にトルクセンサーとしての力センサー1を配置してもよい。
以上に述べたロボット1000が備える力センサー1は、Q−V変換回路70が備える積分回路74の出力が時間経過に伴い変動するドリフトによる影響が低減されている。したがって、当該ロボット1000では、ドリフトの影響を低減させるためにリセット操作を行う回数を低減することが可能となる。したがって、上述した力センサー1を備えるロボット1000では、長時間の連続動作が可能となる。
なお、図17では、ロボット1000は、5本のアームを有しているが、これに限定されるものではなく、ロボット1000が備えるアームの数は1〜4本、又は6本以上であってもよい。
以上、実施形態及び変形例について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…力センサー、2…第1基部、3…第2基部、4…センサーデバイス、5…力検出素子、6…与圧ボルト、7…アナログ回路基板、8…デジタル回路基板、21…凸部、22…雌ネジ、31…下面、32…貫通孔、41…力検出モジュール、42…パッケージ、43…端子、50…圧電素子、51…電極、52…圧電体、53…電極、54…圧電体、55…電極、56…接着剤、57,58…配線、61…頭部、62…雄ネジ、70…Q−V変換回路、71…電源回路、72…温度検出回路、73…記憶回路、74…積分回路、75…近接導体部、76…配線、77…シールド配線、78…絶縁部材、81,82,91,92…貫通孔、100…ロボット、110…電圧生成回路、120…電圧調整回路、121…抵抗、122…マルチプレクサー、123…抵抗、124…スイッチ、141…入力端子、142…出力端子、143…オペアンプ、144…コンデンサー、145…スイッチ、180…疑似抵抗、211…頂面、421…基部、422…蓋体、423…設置面、1000…ロボット、1010…ベース、1020,1030,1040,1050,1060,1070…アーム、1080…制御部、1090…エンドエフェクター

Claims (13)

  1. 電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプであって、
    前記電荷信号が伝搬する第1導電部材と、
    前記第1導電部材の少なくとも一部に沿って設けられている第2導電部材と、
    前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に設けられている絶縁部材と、
    前記第2導電部材と接続され、前記第2導電部材に電位制御電圧信号を供給する電位制御電圧信号出力回路と、
    入力端子と出力端子とを含み、前記入力端子と前記第1導電部材とが接続され、前記出力端子から前記電圧信号を出力する積分回路と
    を備えるチャージアンプ。
  2. 前記第2導電部材は、金属配線を含む、
    請求項1に記載のチャージアンプ。
  3. 前記第2導電部材は、不純物領域を含む、
    請求項1に記載のチャージアンプ。
  4. 前記絶縁部材は、酸化シリコンを含む、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のチャージアンプ。
  5. 前記電位制御電圧信号の電位は、前記第1導電部材の電位と異なる電位に制御される、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のチャージアンプ。
  6. 前記電位制御電圧信号の電位は、前記積分回路の電源電圧の電位とグラウンド電位との間の電位に制御される、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のチャージアンプ。
  7. 温度を検出する温度検出回路を更に含み、
    前記電位制御電圧信号の電位は、前記温度検出回路が検出した温度に基づいて制御される、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載のチャージアンプ。
  8. 前記第1導電部材、前記第2導電部材、及び前記絶縁部材は、
    前記第2導電部材、前記絶縁部材、前記第1導電部材の順に積層されている、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載のチャージアンプ。
  9. 前記電位制御電圧信号の電位は、前記積分回路の電源電圧の電位とグラウンド電位との間で切り替えられる、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のチャージアンプ。
  10. 前記第1導電部材の少なくとも一部に沿って設けられている第3導電部材を備え、
    前記絶縁部材は、前記第1導電部材と前記第3導電部材との間に設けられ、
    前記第3導電部材は、前記電位制御電圧信号出力回路と接続され、
    前記電位制御電圧信号出力回路は、前記電位制御電圧信号として第1電位制御電圧信号を前記第2導電部材に供給し、第2電位制御電圧信号を前記第3導電部材に供給する、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載のチャージアンプ。
  11. 前記第1導電部材の少なくとも一部と沿って設けられるシールド配線を備え、
    前記シールド配線には、前記積分回路に入力される基準電位が供給され、
    前記シールド配線と前記第1導電部材との間には、前記絶縁部材が設けられている、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載のチャージアンプ。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のチャージアンプと、
    外力を検出し、前記電荷信号を出力する検出素子と、
    を備えた力センサー。
  13. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のチャージアンプを備えた、ロボット。
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