JP2021005245A - 装置、システム、および電源処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者による電源オフの実行を制限しつつ、必要な場合には利用者による電源オフの実行を許容できる装置、システムおよび方法を提供する。【解決手段】貨幣処理装置は、紙幣処理部と、硬貨処理部と、ターミナル部と、を含む。貨幣処理装置において実行可能な再起動処理は、利用者が実行可能な第1の再起動処理と、保守員作業により実行される第2の再起動処理と、締め作業において実行される第3の再起動処理と、を含む。通常の状態において、第1の再起動処理の実行が制限されており、貨幣処理装置に所定状態が発生した場合に、制限されていた第1の再起動処理の実行が解除される。具体的には、所定状態として貨幣処理装置における回線オフ状態の発生が検知された場合に、操作表示部41に再起動ボタン103が表示される。一方、貨幣処理装置における回線オフ状態の発生が検知されない場合には、操作表示部41に再起動ボタン103が表示されない。【選択図】図7

Description

本発明は、装置、システム、および電源処理方法に関する。
特許文献1では、銀行等の金融機関で使用され、貨幣の入出金を行うことができる貨幣処理装置が提案されている。特許文献1では、貨幣処理装置が上位機器に接続されており、上位機器によって貨幣処理装置の制御を行うことが可能である。
また、特許文献2には、年中無休24時間に亘って一般顧客によって取引可能な自動取引装置が記載されている。設定した時間内に取引が行われない場合に、自動取引装置の電源がオフに切り換えられる。
特開2013−171303号公報 特開2002−339607号公報
特許文献1や特許文献2では、貨幣処理装置の電源のオンオフを利用者によって操作可能に設けられている。
しかしながら、貨幣処理装置の種類によっては、貨幣処理装置に、利用者による電源のオンオフの操作を可能な態様で設けないことも考えられる。
たとえば、特許文献1のように、貨幣処理装置が上位機器と接続する場合には、貨幣処理装置の電源のオンオフを上位機器によって切り換える構成にすることも可能である。この場合、必ずしも、貨幣処理装置を、利用者による電源のオンオフの操作を可能な態様に設ける必要はない。
特許文献2のように貨幣処理装置が24時間稼働で使用される場合には、利用者が、貨幣処理装置の電源のオンオフの切り換えする機会がほとんどない。そのため、とくに、このような24時間稼働で使用されるタイプの貨幣処理装置を、利用者による電源のオンオフの操作を可能な態様に設ける必要はない。
貨幣処理装置に利用者による電源のオンオフの操作を制限する(行えない)態様にする場合、次に述べるような問題が考えられる。
装置(貨幣処理装置)の状態によっては、利用者の操作により電源をオフしなければならない場合がある。具体的には、装置においてエラー状態が発生した場合、エラーの種別によってはエラーの解消のために、装置の電源を一旦オフさせなければならない場合がある。そのため、必要な場合には、利用者による電源オフの実行(電源オフの操作)を許容することが求められている。
すなわち、利用者による電源オフの実行を制限しつつ、必要な場合には、利用者の操作による電源オフの実行を許容することが求められている。
そこで、本発明の目的は、利用者による電源オフの実行を制限しつつ、必要な場合には利用者による電源オフの実行を許容できる装置、システムおよび方法を提供することである。
この発明は、利用者が利用可能な装置であって、前記装置の電源オフ動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オフ手段と、前記電源オフ手段の実行を制限する制御手段と、前記装置に所定状態が発生していることを検知するための検知手段と、を備え、前記制御手段が、前記装置にて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記電源オフ手段の実行の制限を解除することを特徴とする装置を提供する。
この発明の一実施形態では、前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段が、前記装置の利用者が実行可能な第1の電源オフ手段を含み、前記第1の電源オフ手段以外に、利用者が実行可能な電源オフ手段が設けられていない。
この発明の一実施形態では、利用者が操作可能な第1の操作表示部をさらに備え、 前記制御手段が、前記装置にて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記第1の操作表示部に前記第1の電源オフ手段を実行するための表示を行い、前記装置にて前記所定状態の発生が検知されない場合に、前記第1の電源オフ手段を実行するための表示を行わない。
この発明の一実施形態では、前記電源オフ手段が、前記装置の保守員が実行可能な第2の電源オフ手段を含み、前記第2の電源オフ手段が、前記制御手段による制限を受けない。
この発明の一実施形態では、前記装置が、利用者が操作可能な第2の操作表示部を有するターミナル部と、前記ターミナル部と通信回線を介して接続され、前記第2の操作表示部の操作に基づき処理を実行する処理部と、を有する。そして、前記所定状態が、前記ターミナル部と前記処理部との間の通信回線がオフされた回線オフ状態を含む。
この発明の一実施形態のように、前記処理部が、紙幣および硬貨の少なくとも一方を処理可能な貨幣処理部を含んでいてもよい。
この発明の一実施形態では、前記装置の所定期間における処理を締める締め処理を、前記ターミナル部と前記処理部とが連携しながら実行する締め手段をさらに備える。そして、前記電源オフ手段が、前記締め処理後に実行される第3の電源オフ手段を含む。
この発明の一実施形態では、前記装置の動作ログを記憶する記憶手段をさらに備える。そして、前記記憶手段が、前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段の実行に基づく前記電源オフ動作の実行を、その他の電源オフ手段の実行に基づく前記電源オフ動作の実行とは区別可能にログを記憶する。
この発明の一実施形態では、前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段が、再起動動作を実行する再起動手段を含む。
この発明の一実施形態では、前記装置の電源オン動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オン手段であって、利用者が実行可能な電源オン手段が設けられていない。
この発明は、利用者が利用可能なシステムであって、前記システムの電源オフ動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オフ手段と、前記電源オフ手段の実行を制限する制御手段と、前記システムに所定状態が発生していることを検知するための検知手段と、を備え、前記制御手段が、前記システムにて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記電源オフ手段の実行の制限を解除することを特徴とするシステムを提供する。
この発明の一実施形態では、前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段が、前記システムの利用者が実行可能な第1の電源オフ手段を含む。そして、前記第1の電源オフ手段以外に、利用者が実行可能な電源オフ手段が設けられていない。
この発明は、利用者が利用可能な装置であって、当該装置の電源オフ動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オフ手段を備える装置の電源処理方法であって、前記電源オフ手段の実行を制限する制限ステップと、前記装置に所定状態が発生していることを検知する検知ステップと、前記装置にて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記電源オフ手段の実行の制限を解除する解除ステップと、を含むことを特徴とする電源処理方法を提供する。
この発明の一実施形態では、前記制限ステップにおける制限の対象となる前記電源オフ手段が、前記システムの利用者が実行可能な第1の電源オフ手段を含む。そして、前記第1の電源オフ手段以外に、利用者が実行可能な電源オフ手段が設けられていない。
この発明によれば、通常は、制御手段によって、電源オフ手段の実行が制限されている。そして、装置に所定状態が発生した場合に、電源オフ手段の実行の制限が制御手段によって解除される。これにより、装置に所定状態が発生していないときに電源オフ手段の実行を制限し、装置に所定状態が発生した場合のみ電源オフ手段の実行を許容する。ゆえに、必要な場合(装置に所定状態が発生した場合)に限って、利用者による電源オフの実行を許容する装置、システムおよび方法を提供できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る装置が適用された貨幣処理装置の外観を示す斜視図である。 図2は、前記貨幣処理装置が含まれる処理システムの一例を示す模式図である。 図3は、前記貨幣処理装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図4は、回線オフ状態の検知を説明するためのフローチャートである。 図5は、操作表示部に表示される装置状態表示画面を示す図である。 図6は、前記回線オフ状態の検知時の処理を説明するためのフローチャートである。 図7は、前記回線オフ状態の検知後における前記装置状態表示画面を示す図である。 図8は、第1の再起動処理を説明するためのフローチャートである。 図9は、図8の再起動動作を説明するための図である。 図10は、第2の再起動処理を説明するためのフローチャートである。 図11は、操作表示部に表示される保守員画面を示す図である。 図12は、前記貨幣処理装置において実行される締め作業を説明するためのフローチャートである。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る装置が適用された貨幣処理装置1の外観を示す斜視図である。図2は、貨幣処理装置(装置)1が含まれる処理システムの一例を示す模式図である。
図1に示す貨幣処理装置1は、一つの小売店舗(スーパーやコンビニエンスストア等)、やショッピンセンター(複数の小売店舗を含む)の事務所(バックヤード)、営業所(運送会社の営業所)の事務所(バックヤード)などに設置されている。
貨幣処理装置1は、店舗の従業員や事務所の従業員等によって利用される装置である。貨幣処理装置1が、釣銭として準備しておく釣銭用貨幣を適当なタイミングに出金できる。また、貨幣処理装置1は、売上金を回収することもできる。
図2に示すように、貨幣処理装置1は、紙幣を入出金するための紙幣処理部(処理部、貨幣処理部)2と、硬貨を入出金するための硬貨処理部(処理部、貨幣処理部)3と、紙幣処理部2および硬貨処理部3のそれぞれの動作を統括的に制御するターミナル部4と、を含む。
ターミナル部4は、有線または無線の通信回線CLを介して、紙幣処理部2と通信可能に接続されている。ターミナル部4は、有線または無線の通信回線CLを介して、硬貨処理部3と通信可能に接続されている。ターミナル部4は、取引の際に利用者が視認可能でかつ操作可能な操作表示部41を含む。操作表示部41は、たとえばタッチパネル式の液晶表示装置である。利用者は、ターミナル部4の操作表示部41を操作することによって、貨幣処理装置1に所望の運転を実行させることができる。また、利用者は、貨幣処理装置1や入出金処理に関する情報を、ターミナル部4の操作表示部41に出力表示される情報によって確認できる。
また、貨幣処理装置1には、上位機器5が通信可能に接続されている。上位機器5は、たとえば、店舗や営業所の本部コンピュータである。
貨幣処理装置1は、年中無休の24時間営業に供されており、上位機器5と常時通信可能に接続されている。貨幣処理装置1が年中無休の24時間営業に供されているため、貨幣処理装置1が電源オフする必要性はほとんどない。
図1に示すように、紙幣処理部2は紙幣を処理対象とする貨幣処理機である。硬貨処理部3は硬貨を処理対象とする貨幣処理部である。
図1に示すように、貨幣処理装置1は、縦長略ボックス状の筐体11を備えている。筐体11の内部には、貨幣処理装置1を前方から見て上部において左右に並ぶように、紙幣処理部2および硬貨処理部3が配置されている。紙幣処理部2が右側に配置され、硬貨処理部3が左側に配置されている。ターミナル部4は、筐体11の上面に配置されている。紙幣処理部2および硬貨処理部3は、それぞれ、紙幣や硬貨の入金処理および出金処理を行うようになっている。また、貨幣処理装置1の筐体11の内部において、紙幣処理部2および硬貨処理部3の下方には、紙幣の収納を行う紙幣収納部25(図2参照)および硬貨の収納を行う硬貨収納部35(図2参照)が収容されている。
筐体11の外表面(上面、前面および左右側面)には、貨幣処理装置1の電源のオンオフの切り換えを操作するための電源操作ボタンが設けられていない。しかしながら、筐体11の内部、すなわち、利用者が操作不能な位置に、貨幣処理装置1の電源のオンオフの切り換えを操作するための電源操作ボタン(電源オフ手段、電源オン手段)13が設けられている。電源操作ボタン13は、貨幣処理装置1の事務所への設置時に作業員によって電源オン操作される。貨幣処理装置1の設置後に電源操作ボタン13が操作されることはない。
電源操作ボタン13は、利用者が操作不能な位置であれば、筐体11の内部でなく、筐体11の外表面に設けられていてもよい。
図1に示すように、紙幣処理部2は、入金する紙幣を投入するための紙幣投入口21と、紙幣投入口21から紙幣処理部2の内部に取り込まれた紙幣のうち偽札や識別不能な紙幣等のリジェクトを行う紙幣リジェクト口22と、紙幣処理部2の内部から紙幣を出金するための紙幣出金口23と、を備えている。紙幣投入口21、紙幣リジェクト口22および紙幣出金口23は、筐体11の右側前面に形成されている。紙幣出金口23は、開閉可能な扉24によって覆われている。
図2に示すように、紙幣処理部2は、紙幣収納部25と、紙幣出入金機構26と、を含む。紙幣収納部25は、筐体11の内部において、金種別に設けられた複数の収納庫(図示しない)を含む。各収納庫は、ボックス状であり、内部に紙幣を収納できる。紙幣出入金機構26は、紙幣投入口21および紙幣出金口23と紙幣収納部25とをそれぞれ接続する搬送路と、これらの搬送路に沿って紙幣を搬送する駆動部(ローラやベルト等)と、搬送路内の流通先を変更する切換爪等と、を含む。紙幣出入金機構26は、釣銭準備の際に、必要な額に相当する金種および枚数の紙幣を紙幣出金口23に払い出す。また、紙幣出入金機構26は、外貨両替取引および釣銭準備取引の際に、紙幣投入口21に投入された紙幣を取り込んで識別した後に、それぞれ紙幣収納部25に収納する。また、紙幣出入金機構26は、紙幣投入口21に投入された紙幣のうち偽札や識別不能な紙幣等を紙幣リジェクト口22に返却する。
図1に示すように、硬貨処理部3は、入金する硬貨を投入するための硬貨投入口31と、硬貨投入口31から硬貨処理部3内に取り込まれた硬貨のうち偽貨や識別不能な硬貨等のリジェクトを行う硬貨リジェクト口32と、硬貨処理部3の内部から硬貨を出金するための硬貨出金口33と、を備えている。硬貨出金口33には、硬貨出金カセット34が取り付けられている。
図2に示すように、硬貨処理部3は、硬貨収納部35と、硬貨出入金機構36と、を含む。硬貨収納部35は、筐体11の内部において、金種別に設けられた複数の収納庫を含む。各収納庫は、ボックス状であり、内部に硬貨を収納できる。硬貨出入金機構36は、硬貨投入口31や硬貨出金口33と硬貨収納部35とを接続する搬送路、これらの搬送路に沿って硬貨を搬送する駆動部(ローラやベルト等)、搬送路内の流通先を変更する分岐爪等を含む。硬貨出入金機構36は、取引ならびに釣銭準備の際に、必要な額に相当する金種および枚数の硬貨を硬貨出入金機構36に払い出す。また、取引および釣銭準備の際に、硬貨投入口31に投入された硬貨を取り込んで識別した後に、それぞれ硬貨収納部35に収納する。また、硬貨出入金機構36は、硬貨投入口31に投入された硬貨のうち偽貨や識別不能な硬貨等を硬貨リジェクト口32に返却する。
硬貨処理部3は、たとえば、バラ硬貨および包装硬貨に双方を取り扱う硬貨処理部である。すなわち、硬貨処理部3は、バラ硬貨を取り扱うバラ硬貨処理部と、包装硬貨を取り扱う包装硬貨処理部とを含む。
図3は、貨幣処理装置1の電気的構成を説明するためのブロック図である。
図3を参照して、貨幣処理装置1は、貨幣処理装置1全体の動作を統括的に制御する主制御部(制御手段、電源オフ手段、検知手段、締め手段)7を備えている。主制御部7は、前述したターミナル部4に設けられている。主制御部7は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したROM、RAM等で構成されており、プログラムに従って演算処理等の所定の処理を実行する。
ターミナル部4は、操作表示部(第1の操作表示部、第2の操作表示部)41の他に、通信I/F部43および記憶部(記憶手段)44を備えている。操作表示部41、通信I/F部43および記憶部44は、主制御部7に電気的に接続されている。主制御部7は、利用者による操作表示部41の操作を受け付けたり、操作表示部41の表示を制御したりする。
通信I/F部43は、後述する紙幣処理部2の通信I/F部28や、後述する硬貨処理部3の通信I/F部38と通信回線CLを介して接続されている。主制御部7は、通信回線CLを介して、紙幣処理部2や硬貨処理部3と通信可能に接続されている。また、主制御部7は、通信I/F部43を介して、貨幣処理装置1の上位機器5(本部コンピュータ等)、紙幣処理部2、硬貨処理部3に接続されている。
記憶部44は、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった記憶デバイスによって構成されていて、貨幣処理装置1に関する様々な情報を記憶している。
紙幣処理部2は、紙幣処理部2の処理動作を司る制御部27と、通信I/F部28と、をさらに備えている。制御部27は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したROM、RAM等で構成されている。通信I/F部28は、通信回線CLを介して、ターミナル部4の通信I/F部43と通信可能に接続されている。制御部27は、主制御部7からの制御コマンドやプログラムに従って演算処理等の所定の処理を実行する。
硬貨処理部3は、硬貨処理部3の処理動作を司る制御部37と、通信I/F部38と、をさらに備えている。制御部37は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したROM、RAM等で構成されている。通信I/F部38は、通信回線CLを介して、ターミナル部4の通信I/F部43と通信可能に接続されている。制御部37は、主制御部7からの制御コマンドやプログラムに従って演算処理等の所定の処理を実行する。
貨幣処理装置1は、紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7および筐体11の他に、電源部8、カードリーダ9およびプリンタ10を備えている。
電源部8は、貨幣処理装置1の各構成部材に電力を供給する。紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10には、電源部8から電力が供給されており、これらの部品(電気部品)は、電源部8から供給された電力によって作動する。
カードリーダ9およびプリンタ10は、主制御部7に電気的に接続されている。また、主制御部7には、カードリーダ9から読み取られた情報が与えられる。主制御部7は、プリンタ10によってレシートを発行する。
貨幣処理装置1の電源のオンオフの切り換えは、通常、以下の2つの態様で実行される
1つ目の態様は、筐体11の内部に設けられた電源操作ボタン13の操作に基づく電源オン/電源オフである。電源操作ボタン13がオフ操作されると、貨幣処理装置1の電源がオフされ、紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10への電源部8からの電力供給が遮断される。電源操作ボタン13の操作に基づく電源オフ動作は、次に述べるいわゆるシャットダウンとは異なり、貨幣処理装置1の動作を停止させるための処理が行われない。一方、電源操作ボタン13がオン操作されると、貨幣処理装置1に電源が投入され、紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10への電源部8からの電力供給が遮断される。主制御部7や、紙幣処理部2の制御部27、硬貨処理部3の制御部37への電力供給の遮断により、これらの主制御部7および制御部27、37を構成するコンピュータのハードウェアが初期化される
2つ目の態様は、上位機器5からの制御コマンドに基づく電源オン/電源オフである。上位機器5からの電源オフ信号を、ターミナル部4に設けられた主制御部7が受信すると、主制御部7は、貨幣処理装置1を電源オフ動作(シャットダウン動作)させる。このシャットダウン動作では、貨幣処理装置1の動作を停止させるための処理が行われる。上位機器5からの制御コマンドを主制御部7が受信すると、貨幣処理装置1に電源が投入され、紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10への電源部8からの電力供給が遮断される。主制御部7や、紙幣処理部2の制御部27、硬貨処理部3の制御部37への電力供給の遮断により、これらの主制御部7および制御部27、37を構成するコンピュータのハードウェアが初期化される
操作表示部41に表示される表示利用者用のデフォルト画面(図示しない)には、貨幣処理装置1を電源オフ動作(シャットダウン動作)させるためのシャットダウンボタンが設けられていない。また、このようなシャットダウンボタンは、デフォルト画面から切り換え可能な画面にも設けられていない。
すなわち、貨幣処理装置1では、貨幣処理装置1の電源のオンオフの切り換えを、利用者の操作によって実行可能な態様で設けていない。
一方、後述するように、デフォルト画面から切り換えられた装置状態表示画面101(図7参照)では、貨幣処理装置1を再起動動作させるための再起動ボタン103が設けられている。この再起動ボタン103は、貨幣処理装置1が所定状態(この実施形態では、回線オフ状態)になった場合のみ、表示が許容されるものである。貨幣処理装置1が所定状態(この実施形態では、回線オフ状態)になるまでは、装置状態表示画面101においても、再起動ボタン103は表示されない(再起動ボタン103の表示が制限される)。
操作表示部41の操作による操作表示部41の操作による再起動動作の実行やシャットダウン動作の実行を制限なく何時でも許容すると、処理システムに含まれる個々の貨幣処理装置1が、独自の判断で再起動動作等することを許容することになる。このことは、処理システムの全体を管理する観点からは、必ずしも好ましくないこともある。
また、電源操作ボタン13を利用者による操作可能な位置に配置すると、電源操作ボタン13の操作に基づく電源オフ動作は、貨幣処理装置1の動作を停止させるための処理を行わないまま貨幣処理装置1への電源供給を停止するものであるから、電源操作ボタン13が操作されるタイミングによっては、貨幣処理装置1の運用に支障が生じるおそれがある。
つまり、貨幣処理装置1には、通常の状態(前記の所定状態ではない状態)において、利用者が再起動動作や電源オフ動作を実行可能でない(電源オフ動作の実行が制限される)。
貨幣処理装置1の動作について、図1〜図3を参照しながら説明する。まず、釣銭用貨幣の出金について説明する。
釣銭が不足してくると、その都度、利用者(レジの担当者やドライバー等)が、釣銭用貨幣を貨幣処理装置1から出金する。具体的には、利用者は、デフォルト画面(図示しない)の出金ボタン(図示しない)を選択操作し、出金用画面を操作表示部41に表示させる。そして、利用者は、操作表示部41を操作し、釣銭用貨幣の出金を受ける日、担当者の識別情報(たとえばレジ番号等)、出金してもらおうとする金種および出金額を入力する。硬貨出入金機構36は、入力された金種および枚数の紙幣を硬貨出金口33に払い出す。
次に、売上金の入金(回収)について説明する。
そして、担当者は、自分の担当分の売上金を、1日のうちの予め定めるタイミングにおいて、貨幣処理装置1に入金する。具体的には、担当者(すなわち、利用者)は、デフォルト画面(図示しない)の入金ボタン(図示しない)を選択操作し、入金用画面を操作表示部41に表示させる。操作表示部41を操作し、入金を行う日、担当者の識別情報(たとえばレジ番号等)を入力する。そして、売上金に含まれる紙幣および硬貨を、紙幣出金口23および硬貨出金口33にそれぞれ投入する。入金された売上金は、金種毎に分けて、対応する収納庫に収納される。
ところで、貨幣処理装置1の電源オンの状態において、ターミナル部4と紙幣処理部2との間の通信回線CLや、ターミナル部4と硬貨処理部3との間の通信回線CLの通信接続が切断(オフ)されることがある(以下、貨幣処理装置1における通信回線CLの回線オフの状態を、「回線オフ状態」(所定状態)という)。回線オフ状態は、貨幣処理装置1に複数設定されているエラー状態のうちの一つである。貨幣処理装置1では、エラー状態として、回線オフ状態の他に、コネクターの接続に異常があること、電源部8(バッテリー)に異常があること、記憶部44(ハードディスク)に異常があること等が設定されている。
これらのエラー状態が発生すると、主制御部7の記憶部(RAM等)に、エラー状態の種別に応じたエラーフラグがオン状態で記憶される。そして、そのエラー状態が解消すると、そのエラーフラグがオフ状態になる。
図4は、回線オフ状態の検知を説明するためのフローチャートである。
ターミナル部4は、紙幣処理部2および硬貨処理部3(すなわち、貨幣処理部)に対し、所定の信号を出力している。そして、その信号に対する応答を受信するか否かをチェックしている(図4のステップS1)。紙幣処理部2および/または硬貨処理部3からの応答を所定時間受信しない場合には(図4のステップS2でYES)、主制御部7は、当該紙幣処理部2および/または硬貨処理部3とターミナル部4との間で回線オフが発生しているものと判断する(図4のステップS3)。これにより、主制御部7は、回線オフ状態の発生を検知する。そして、主制御部7の記憶部(RAM等)に回線オフエラーフラグがオン状態で記憶される(図4のステップS4)。具体的には、ターミナル部4と紙幣処理部2との間で回線オフが発生している場合には、紙幣用の回線オフエラーフラグがオン状態で記憶部(RAM等)に記憶される。そして、ターミナル部4と硬貨処理部3との間で回線オフが発生している場合には、硬貨用の回線オフエラーフラグがオン状態で記憶部(RAM等)に記憶される。
一方、紙幣処理部2および硬貨処理部3からの応答を所定時間内に受信した場合には(図4のステップS2でNO)、主制御部7は、図4の処理をリターンする。そのため、記憶部(RAM等)の回線オフエラーフラグは、紙幣用も硬貨用もオフのままである。
図5は、操作表示部41に表示される装置状態表示画面101を示す図である。
利用者用のデフォルト画面(図示しない)が操作表示部41に表示されている状態で、デフォルト画面に含まれる操作状態表示タグ(図示しない)が選択操作されると、操作表示部41に、貨幣処理装置1の内部の動作状態を示す装置状態表示画面101が表示される。なお、操作状態表示タグは、貨幣処理装置1にエラー状態が発生している状態で、所定色に変色する。
図5に示す装置状態表示画面101には、貨幣処理装置1にエラー状態が発生しているか否かが表示されている。装置状態表示画面101では、コネクターの接続に異常があるか否か、電源部8(バッテリー)に異常があるか否か、記憶部44(ハードディスク)に異常があるか否か、ターミナル部4と紙幣処理部2との間に回線オフが発生しているか否か、およびターミナル部4と硬貨処理部3との間に回線オフが発生しているか否かの5つについて、それぞれ表示されている。図5に示す装置状態表示画面101は、貨幣処理装置1にエラー状態が発生していないときの画面である。図5では、ターミナル部4と紙幣処理部2との間、およびターミナル部4と硬貨処理部3との間の双方に、回線オフが発生していない。装置状態表示画面101において、利用者は、装置状態表示画面101の左下に表示されている戻るボタン102を選択操作することにより、デフォルト画面に戻ることができる。
貨幣処理装置1が一旦回線オフ状態になると、ターミナル部4の操作表示部41の操作によって、紙幣処理部2および/または硬貨処理部3の動作させることができない。つまり、利用者による貨幣処理装置1の操作が行えない。このような回線オフ状態を解除して、貨幣処理装置1を通常の状態に復帰させるには、貨幣処理装置1を再起動動作させる必要がある。
図6は、回線オフ状態の検知時の処理を説明するためのフローチャートである。図7は、前記回線オフ状態の検知後における前記装置状態表示画面を示す図である。
主制御部7の記憶部(RAM等)に記憶されている回線オフエラーフラグがオン状態になると(図6のステップS11でYES)、主制御部7は、回転オフ状態が生じていると判断する。そして、主制御部7は、装置状態表示画面101において、その旨を報知する(図6のステップS12)。具体的には、紙幣用の回線オフエラーフラグがオン状態になっている場合には、装置状態表示画面101において、紙幣処理部2の状態表示104が、それまでの「待機中」(図5参照)から、図7に示すように、「回線オフです。[再起動]してください。」に切り換わる。また、硬貨用の回線オフエラーフラグがオンになっている場合には、装置状態表示画面101において、硬貨処理部3の状態表示105が、それまでの「待機中」から、「回線オフです。[再起動]してください。」に切り換わる。
そして、主制御部7は、装置状態表示画面101に右下に、再起動ボタン103の表示を開始する(図6のステップS13。それまでの再起動ボタン103の表示の実行の制限を、解除する)。この再起動ボタン103が利用者によって選択操作されると、次に述べるように、貨幣処理装置1において第1の再起動処理が実行される。すなわち、装置状態表示画面101に再起動ボタン103が表示されることにより、初めて利用者による再起動動作が許容される。そして、操作表示部41においては、装置状態表示画面101以外の画面において、再起動ボタン103は表示されない。すなわち、他の種類のエラー状態が発生していても(他のエラー状態に対応するエラーフラグが主制御部7の記憶部に記憶されている場合であっても)、操作表示部41に再起動ボタン103は表示されない。この実施形態では、第1の電源オフ手段が、再起動ボタン103と、主制御部7の動作と、によって実現される。
図8は、第1の再起動処理を説明するためのフローチャートである。
装置状態表示画面101において再起動ボタン103が選択操作されると(図8のステップS21でYES)、主制御部7は、電源部8に対して再起動動作の開始を指示する再起動開始処理(開始処理)を行う(図8のステップS22)。再起動開始処理は、再起動動作を開始させるための処理である。これにより、貨幣処理装置1において再起動動作が行われる(図8のステップS23)。この再起動動作は、貨幣処理装置1の全ての電気部品に対して行われる。すなわち、ターミナル部4との間で回線オフが生じていた貨幣処理部(図7の例では、紙幣処理部2)やターミナル部4だけでなく、回線オフが生じていない貨幣処理部(図7の例では、硬貨処理部3)も再起動動作される。
図9は、貨幣処理装置1において実行される再起動動作を説明するための図である。この再起動動作は、貨幣処理装置1の(主制御部7の)電源を一旦完全に切断する、いわゆるコールドリブートである。
再起動動作の際には、まず、貨幣処理装置1の電源オフ動作(シャットダウン)が実行される(図9のステップS31)。この電源オフ動作では、貨幣処理装置1の動作を停止させるための処理が行われる。その処理の後、貨幣処理装置1の電源がオフされ、紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10への電源部8からの電力供給が遮断される。主制御部7や、紙幣処理部2の制御部27、硬貨処理部3の制御部37への電力供給の遮断により、これらの主制御部7および制御部27、37を構成するコンピュータのハードウェアが初期化される。
貨幣処理装置1の各部への電力供給の遮断の後、自動的に、貨幣処理装置1の起動動作が開始される(図9のステップS32)。具体的には、貨幣処理装置1の各部への電源部8からの電力供給が再開されるとともに、所定の起動時処理が開始される。
なお、第1の再起動処理の実行の旨は、記憶部44に保持されているログファイル(図示しない)に記録される。
このような再起動動作によって、貨幣処理装置1に生じていたエラー状態が解消することがある。つまり、再起動動作によって、回線オフ状態が解消することがある。
貨幣処理装置1では、第1の再起動処理によらず、他の2つの手法(第2および第3の再起動処理)によって、貨幣処理装置1において再起動動作が実行される。これらの3つの再起動処理は、再起動処理の契機となる動作は異なっているが、その後の処理は同様である。これら3つの再起動処理のうち、利用者が実行可能なのは、第1の再起動処理のみである。そして、この第1の再起動処理は、貨幣処理装置1における回線オフ状態の発生が検知されない場合には実行されない(実行が制限される)。すなわち、貨幣処理装置1において実行可能に設けられた再起動処理のうち利用者が実行可能な再起動処理には、主制御部7によって制限が加えられている。
また、貨幣処理装置1には、再起動ボタン103の他に、利用者が実行可能な電源オン手段が設けられていない。電源オン手段すら貨幣処理装置1に設けないので、利用者が実行可能な再起動処理にも、その実行に制限を加えている。
以下、第2および第3の再起動処理について説明する。
図10は、第2の再起動処理(第2の電源オフ手段により実行される再起動処理)を説明するためのフローチャートである。図11は、操作表示部41に表示される保守員画面111を示す図である。
第2の再起動処理は、管理会社の保守員(貨幣処理装置1の保守員)によって実行可能である。この実施形態では、第2の電源オフ手段が、次に述べる保守員用再起動ボタン113と、主制御部7の動作と、によって実現される。この第2の再起動処理は、主制御部7による実行の制限を受けない再起動処理である。
管理会社の保守員が自身の権限で、貨幣処理装置1にアクセスすると、操作表示部41に図11に示す保守員画面111が表示される。図11では省略されているが、保守員画面111には、消耗品の交換、エラー解除等に関する情報や選択操作ボタンが設けられている。保守員画面111には、貨幣処理装置1を再起動させるために選択操作される保守員用再起動ボタン113が設けられている。保守員用再起動ボタン113が選択操作されると(図10のステップS41でYES)、主制御部7は、電源部8に対して再起動動作の開始を指示する再起動開始処理(開始処理)を行う(図10のステップS42)。これにより、貨幣処理装置1において再起動動作が行われる(図10ステップS43)。この再起動動作は、第1の再起動処理の再起動動作(図8のS23および図9参照)と、同等の処理であるので、説明を省略する。
なお、第2の再起動処理の実行の旨は、記憶部44に保持されているログファイル(図示しない)に、第1の再起動処理の実行とは区別可能な形で記録される。
貨幣処理装置1の回線オフ状態を解除するために、第1の再起動処理(つまり、利用者が選択操作可能な再起動ボタン103に基づく再起動処理)ではなく、第2の再起動処理(つまり、保守員の操作に基づく再起動処理)によって、貨幣処理装置1を再起動させることも考えられる。
しかしながら、保守員は事務所に常駐しているわけではなく、利用者からの保守員コール(電話連絡等)に基づいて保守員が事務所に出動する。貨幣処理装置1の回線オフ状態は、比較的頻繁に起こるエラーである。貨幣処理装置1の回線オフ状態が発生する度に、そのエラー状態を解除するために保守員を呼び出すのは、利用者にとっても保守員にとっても煩わしい。
貨幣処理装置1に回線オフ状態が発生した場合に第1の再起動処理(つまり、利用者が操作可能な再起動ボタン103に基づく再起動処理)の実行を許容することにより、所定状態を解除すべく、利用者(の操作)によって貨幣処理装置1を再起動動作させることができる。
次に第3の再起動処理(第3の電源オフ手段により実行される再起動処理)について説明する。第3の再起動処理は、締め作業の後に実行される。第3の電源オフ手段は、主制御部7の動作によって実現される。この第3の再起動処理は、主制御部7による実行の制限を受けない再起動処理である。締め作業は、貨幣処理装置1の所定期間における処理を締める作業である。締め作業は、たとえば1日に1回決まった締め時刻に行われる。
図12は、貨幣処理装置1において実行される締め作業を説明するためのフローチャートである。
貨幣処理装置1の締め作業は、利用者によって行われる。この締め作業において、まず締め処理が行われる(図12のステップS51)。締め処理は、ターミナル部4に設けられている主制御部7が、紙幣処理部2の制御部27および硬貨処理部3の制御部37との間で貨幣の取引に関する種々の情報をやり取りすることにより、すなわち、紙幣処理部2や硬貨処理部3と連携しながら行われる。そして、この締め処理により、主制御部7、制御部27および制御部37から、種々のデータが消去される。
締め処理が終了すると、主制御部7は、電源部8に対して再起動動作の開始を指示する再起動開始処理(開始処理)を行う(図12のステップS52)。すなわち、締め作業の終了後、再起動動作が自動的に開始される。そして、貨幣処理装置1において再起動動作が行われる(図12のステップS53)。この再起動動作は、第1の再起動処理の再起動動作(図8のS23および図9参照)と、同等の処理であるので、説明を省略する。再起動開始処理(図12のS52)および再起動動作(図12のS53)によって、第3の再起動処理が構成されている。
なお、第3の再起動処理の実行の旨は、記憶部44に保持されているログファイル(図示しない)に、第1の再起動処理の実行および第2の再起動処理の実行とは区別可能な形で記録される。すなわち、このログファイルには、第1〜第3の再起動処理の実行が、互いに区別可能に記憶されている。
貨幣処理装置1に回線オフ状態が発生した後は貨幣処理装置1による取引を行えない。そのため、貨幣処理装置1の回線オフ状態を締め時刻まで放置しておくことは、通常、考えづらい。しかしながら、回線オフ状態の発生時が締め時刻の直前である場合には、貨幣処理装置1の締め作業において実行される第3の再起動処理(つまり、締め作業における再起動処理)によって回線オフ状態を解除することを、利用者が検討する可能性がある。
しかしながら、第3の再起動処理の実行は、その前の締め処理の実行(図12のS51)が前提になる。貨幣処理装置1の回線オフ状態では、ターミナル部4と貨幣処理部(紙幣処理部2や硬貨処理部3)との連携が必要になるので、貨幣処理装置1の回線オフ状態では、締め処理を実行することができない。すなわち、貨幣処理装置1の回線オフ状態では、貨幣処理装置1の締め作業が行えず、そのために、第3の再起動処理を実行できない。したがって、第3の再起動処理によって貨幣処理装置1の回線オフ状態を解除することはできない。ゆえに、第1の再起動処理(つまり、利用者が操作可能な再起動ボタン103に基づく再起動処理)によって貨幣処理装置1を再起動させることにより、利用者の利便性が向上する。
第1の再起動処理は、主制御部7による実行の制限を受ける再起動処理であるが、第2の再起動処理および第3の再起動処理は、主制御部7による実行の制限を受けない再起動処理である。
以上によりこの実施形態によれば、貨幣処理装置1において、第1の再起動処理を除いて、利用者が再起動動作や電源オフ動作を実行可能でない。そのため、第1の再起動処理によらなければ、利用者の操作によって貨幣処理装置1を再起動動作させることができない。また、通常の状態(所定状態ではない状態)において、第1の再起動処理の実行が制限されており、貨幣処理装置1に所定状態が発生した場合に、第1の再起動処理の実行の制限が解除される。
具体的には、所定状態として貨幣処理装置1における回線オフ状態の発生が検知された場合に、操作表示部41に再起動ボタン103(第1の再起動処理を実行するための表示)が表示される。一方、貨幣処理装置1における回線オフ状態の発生が検知されない場合には、操作表示部41に再起動ボタン103が表示されない。また、他のエラー状態の発生が検知されても、操作表示部41に再起動ボタン103は表示されない。
これにより、貨幣処理装置1に回線オフ状態が発生した場合のみ、利用者による再起動動作の実行を許容している。ゆえに、利用者による再起動処理の実行を制限しつつ、必要な場合には利用者による再起動処理の実行を許容できる貨幣処理装置1を提供できる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、主制御部7による実行の制限を受けない再起動処理として、第2の再起動処理、および第3の再起動処理だけでなく、その他の再起動処理を貨幣処理装置1にさらに設けてもよい。このような再起動処理の一つとして、上位機器5からの制御コマンドに基づく再起動処理である第4の再起動処理を挙げることができる。この場合、上位機器5からの再起動信号を、ターミナル部4に設けられた主制御部7が受信すると、主制御部7は、貨幣処理装置1を再起動動作させる。この第4の再起動処理は、主制御部7による実行の制限を受けない再起動処理である。
また、貨幣処理装置1において、主制御部7による実行の制限を受けない再起動処理(第2〜第4の再起動処理)の一部または全部が省略されてもよい。
また、貨幣処理装置1に設定されるエラー状態として、回線オフ状態、コネクターの接続に異常があること、電源部8に異常があること、記憶部44に異常があることの他に、搬送路における紙詰まりの発生、扉(扉24等を含む、種々の扉)の開放、収納庫のセット不良、実際とデータ上との在高量の不一致等を例示できる。
また、貨幣処理装置1が、2つでなく、3つ以上の貨幣処理部を備えていてもよい。貨幣処理装置1が、貨幣処理部を1つのみ備えていてもよい。
また、貨幣処理装置1に含まれる硬貨処理部は、バラ硬貨処理部および包装硬貨処理部の双方を含む構成であってもよいし、バラ硬貨処理部および包装硬貨処理部の一方のみを含む構成であってもよい。
また、貨幣処理装置1に設けられる貨幣処理部は、紙幣処理部および硬貨処理部の双方を含む構成であってもよいし、紙幣処理部および硬貨処理部の一方のみを含む構成であってもよい。
また、貨幣処理装置1に、両替機能やPOS機能が別途設けられていてもよい。
ターミナル部4に設けられる操作表示部として、タッチパネル式の操作表示部41でなく、モニター等で構成された表示部とキーボード等で構成された操作部とを分けて設ける構成であってもよい。この場合、貨幣処理装置1に回線オフが発生した場合に、表示部に再起動ボタン103が表示される。
また、前述の実施形態では、ターミナル部4が筐体11の一部を構成しているが、このような形態に限られず、ターミナル部4が筐体11から独立して設けられていてもよい。具体的には、ターミナル部4がデスクトップ型に設けられ、筐体11の上や横に配置されていてもよい。
また、前述の実施形態では、回線オフ状態の発生が検知された場合に、操作表示部41に再起動ボタン103を表示するとしたが、再起動ボタン103はその前から表示されているものの選択操作が有効化されておらず、回線オフ状態の発生が検知された場合に、再起動ボタン103の選択操作が有効化される構成であってもよい。
また、第1の再起動処理による再起動動作の対象を、貨幣処理装置1の全ての処理部(紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4等)ではなく、主制御部7やそれを備えたターミナル部4に限ってもよい。この場合、個々の処理部(紙幣処理部2、硬貨処理部3およびターミナル部4)に電源部を個別に設け、個々の処理部には、対応する個別の電源部から電力が供給される必要がある。
また、第1の再起動処理による再起動動作の原因である所定状態である回線オフ状態を、ターミナル部4と貨幣処理部(紙幣処理部2、硬貨処理部3)との間の回線オフとして説明したが、上位機器5とターミナル部4との間の回線オフであってもよい
また、第1の再起動処理による再起動動作の原因である所定状態は、回線オフ状態に限られず、特定の他のエラー状態であってもよい。
また、主制御部7による実行の制限を受ける再起動処理として、第1の再起動処理だけでなく、他の再起動処理が設けられていてもよい。
また、貨幣処理装置1における所定状態の発生が検知された場合において、利用者によって許容されるのが、再起動動作の実行ではなく電源オフ動作の実行であってもよい。具体的には、操作表示部41に再起動ボタン103に代えてシャットダウンボタンが表示され、このシャットダウンボタンが選択操作されると、貨幣処理装置1の電源がオフされ、紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10への電源部8からの電力供給が遮断される。これにより、主制御部7および制御部27、37を構成するコンピュータのハードウェアが初期化される。この場合、電源オン手段を貨幣処理装置1に設けることが好ましい。電源オン手段が操作されることにより、電源オフ状態にある貨幣処理装置1が電源復帰する。
また、ターミナル部4が、貨幣処理装置1と離隔して設けられていてもよい。すなわち、ターミナル部4が貨幣処理装置1と別装置に設けられていてもよい。この場合、貨幣処理装置1は、紙幣処理部2と、硬貨処理部3と、を含む。ターミナル部4は、ターミナル部4を制御するためのターミナル制御部を、別途含む。ターミナル部4と貨幣処理装置1とは、有線または無線の通信回線CLによって通信可能に接続されている。この場合、ターミナル部4と貨幣処理装置1とによって貨幣処理システム(システム)が構成される。
また、本発明の適用対象の装置やシステムとして、貨幣処理装置1や貨幣処理システムを例に挙げて説明したが、本発明は、物品等を保管する物品保管装置や物品保管にも適用される。本発明の適用対象の装置やシステムは、電気機器を含むものであればよい。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
1 :貨幣処理装置(装置)
2 :紙幣処理部(処理部、貨幣処理部)
3 :硬貨処理部(処理部、貨幣処理部)
4 :ターミナル部
7 :主制御部(制御手段、電源オフ手段、第1の電源オフ手段、第2の電源オフ手段、第3の電源オフ手段、検知手段、締め手段)
8 :電源部
13 :電源操作ボタン(電源オフ手段、電源オン手段)
41 :操作表示部(第1の操作表示部、第2の操作表示部)
44 :記憶部(記憶手段)
105 :再起動ボタン(第1の電源オフ手段)
113 :保守員用再起動ボタン(第2の電源オフ手段)
CL :通信回線

Claims (14)

  1. 利用者が利用可能な装置であって、
    前記装置の電源オフ動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オフ手段と、
    前記電源オフ手段の実行を制限する制御手段と、
    前記装置に所定状態が発生していることを検知するための検知手段と、を備え、
    前記制御手段が、前記装置にて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記電源オフ手段の実行の制限を解除する
    ことを特徴とする装置。
  2. 前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段が、前記装置の利用者が実行可能な第1の電源オフ手段を含み、
    前記第1の電源オフ手段以外に、利用者が実行可能な電源オフ手段が設けられていない
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 利用者が操作可能な第1の操作表示部をさらに備え、
    前記制御手段が、前記装置にて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記第1の操作表示部に前記第1の電源オフ手段を実行するための表示を行い、前記装置にて前記所定状態の発生が検知されない場合に、前記第1の電源オフ手段を実行するための表示を行わない、
    ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 前記電源オフ手段が、前記装置の保守員が実行可能な第2の電源オフ手段を含み、
    前記第2の電源オフ手段が、前記制御手段による制限を受けない
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記装置が、
    利用者が操作可能な第2の操作表示部を有するターミナル部と、
    前記ターミナル部と通信回線を介して接続され、前記第2の操作表示部の操作に基づき処理を実行する処理部と、を有し、
    前記所定状態が、前記ターミナル部と前記処理部との間の通信回線がオフされた回線オフ状態を含む
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記処理部が、紙幣および硬貨の少なくとも一方を処理可能な貨幣処理部を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 前記装置の所定期間における処理を締める締め処理を、前記ターミナル部と前記処理部とが連携しながら実行する締め手段をさらに備え、
    前記電源オフ手段が、前記締め処理後に実行される第3の電源オフ手段を含む
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の装置。
  8. 前記装置の動作ログを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記記憶手段が、前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段の実行に基づく前記電源オフ動作の実行を、その他の電源オフ手段の実行に基づく前記電源オフ動作の実行とは区別可能にログを記憶する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段が、再起動動作を実行する再起動手段を含む
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記装置の電源オン動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オン手段であって、利用者が実行可能な電源オン手段が設けられていない
    ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 利用者が利用可能なシステムであって、
    前記システムの電源オフ動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オフ手段と、
    前記電源オフ手段の実行を制限する制御手段と、
    前記システムに所定状態が発生していることを検知するための検知手段と、を備え、
    前記制御手段が、前記システムにて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記電源オフ手段の実行の制限を解除する
    ことを特徴とするシステム。
  12. 前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段が、前記システムの利用者が実行可能な第1の電源オフ手段を含み、
    前記第1の電源オフ手段以外に、利用者が実行可能な電源オフ手段が設けられていない
    ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
  13. 利用者が利用可能な装置であって、当該装置の電源オフ動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オフ手段を備える装置の電源処理方法であって、
    前記電源オフ手段の実行を制限する制限ステップと、
    前記装置に所定状態が発生していることを検知する検知ステップと、
    前記装置にて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記電源オフ手段の実行の制限を解除する解除ステップと、を含む
    ことを特徴とする電源処理方法。
  14. 前記制限ステップにおける制限の対象となる前記電源オフ手段が、前記装置の利用者が実行可能な第1の電源オフ手段を含み、
    前記第1の電源オフ手段以外に、利用者が実行可能な電源オフ手段が設けられていない
    ことを特徴とする請求項13に記載の電源処理方法。
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