JP2021005245A - 装置、システム、および電源処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献2には、年中無休24時間に亘って一般顧客によって取引可能な自動取引装置が記載されている。設定した時間内に取引が行われない場合に、自動取引装置の電源がオフに切り換えられる。
しかしながら、貨幣処理装置の種類によっては、貨幣処理装置に、利用者による電源のオンオフの操作を可能な態様で設けないことも考えられる。
たとえば、特許文献1のように、貨幣処理装置が上位機器と接続する場合には、貨幣処理装置の電源のオンオフを上位機器によって切り換える構成にすることも可能である。この場合、必ずしも、貨幣処理装置を、利用者による電源のオンオフの操作を可能な態様に設ける必要はない。
貨幣処理装置に利用者による電源のオンオフの操作を制限する(行えない)態様にする場合、次に述べるような問題が考えられる。
そこで、本発明の目的は、利用者による電源オフの実行を制限しつつ、必要な場合には利用者による電源オフの実行を許容できる装置、システムおよび方法を提供することである。
この発明の一実施形態では、利用者が操作可能な第1の操作表示部をさらに備え、 前記制御手段が、前記装置にて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記第1の操作表示部に前記第1の電源オフ手段を実行するための表示を行い、前記装置にて前記所定状態の発生が検知されない場合に、前記第1の電源オフ手段を実行するための表示を行わない。
この発明の一実施形態では、前記装置が、利用者が操作可能な第2の操作表示部を有するターミナル部と、前記ターミナル部と通信回線を介して接続され、前記第2の操作表示部の操作に基づき処理を実行する処理部と、を有する。そして、前記所定状態が、前記ターミナル部と前記処理部との間の通信回線がオフされた回線オフ状態を含む。
この発明の一実施形態では、前記装置の所定期間における処理を締める締め処理を、前記ターミナル部と前記処理部とが連携しながら実行する締め手段をさらに備える。そして、前記電源オフ手段が、前記締め処理後に実行される第3の電源オフ手段を含む。
この発明の一実施形態では、前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段が、再起動動作を実行する再起動手段を含む。
この発明は、利用者が利用可能なシステムであって、前記システムの電源オフ動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オフ手段と、前記電源オフ手段の実行を制限する制御手段と、前記システムに所定状態が発生していることを検知するための検知手段と、を備え、前記制御手段が、前記システムにて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記電源オフ手段の実行の制限を解除することを特徴とするシステムを提供する。
この発明は、利用者が利用可能な装置であって、当該装置の電源オフ動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オフ手段を備える装置の電源処理方法であって、前記電源オフ手段の実行を制限する制限ステップと、前記装置に所定状態が発生していることを検知する検知ステップと、前記装置にて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記電源オフ手段の実行の制限を解除する解除ステップと、を含むことを特徴とする電源処理方法を提供する。
図1は、本発明の一実施形態に係る装置が適用された貨幣処理装置1の外観を示す斜視図である。図2は、貨幣処理装置(装置)1が含まれる処理システムの一例を示す模式図である。
図1に示す貨幣処理装置1は、一つの小売店舗(スーパーやコンビニエンスストア等)、やショッピンセンター(複数の小売店舗を含む)の事務所(バックヤード)、営業所(運送会社の営業所)の事務所(バックヤード)などに設置されている。
図2に示すように、貨幣処理装置1は、紙幣を入出金するための紙幣処理部(処理部、貨幣処理部)2と、硬貨を入出金するための硬貨処理部(処理部、貨幣処理部)3と、紙幣処理部2および硬貨処理部3のそれぞれの動作を統括的に制御するターミナル部4と、を含む。
貨幣処理装置1は、年中無休の24時間営業に供されており、上位機器5と常時通信可能に接続されている。貨幣処理装置1が年中無休の24時間営業に供されているため、貨幣処理装置1が電源オフする必要性はほとんどない。
図1に示すように、貨幣処理装置1は、縦長略ボックス状の筐体11を備えている。筐体11の内部には、貨幣処理装置1を前方から見て上部において左右に並ぶように、紙幣処理部2および硬貨処理部3が配置されている。紙幣処理部2が右側に配置され、硬貨処理部3が左側に配置されている。ターミナル部4は、筐体11の上面に配置されている。紙幣処理部2および硬貨処理部3は、それぞれ、紙幣や硬貨の入金処理および出金処理を行うようになっている。また、貨幣処理装置1の筐体11の内部において、紙幣処理部2および硬貨処理部3の下方には、紙幣の収納を行う紙幣収納部25(図2参照)および硬貨の収納を行う硬貨収納部35(図2参照)が収容されている。
図1に示すように、紙幣処理部2は、入金する紙幣を投入するための紙幣投入口21と、紙幣投入口21から紙幣処理部2の内部に取り込まれた紙幣のうち偽札や識別不能な紙幣等のリジェクトを行う紙幣リジェクト口22と、紙幣処理部2の内部から紙幣を出金するための紙幣出金口23と、を備えている。紙幣投入口21、紙幣リジェクト口22および紙幣出金口23は、筐体11の右側前面に形成されている。紙幣出金口23は、開閉可能な扉24によって覆われている。
図3は、貨幣処理装置1の電気的構成を説明するためのブロック図である。
図3を参照して、貨幣処理装置1は、貨幣処理装置1全体の動作を統括的に制御する主制御部(制御手段、電源オフ手段、検知手段、締め手段)7を備えている。主制御部7は、前述したターミナル部4に設けられている。主制御部7は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したROM、RAM等で構成されており、プログラムに従って演算処理等の所定の処理を実行する。
紙幣処理部2は、紙幣処理部2の処理動作を司る制御部27と、通信I/F部28と、をさらに備えている。制御部27は、CPUおよびそのプログラム等を記憶したROM、RAM等で構成されている。通信I/F部28は、通信回線CLを介して、ターミナル部4の通信I/F部43と通信可能に接続されている。制御部27は、主制御部7からの制御コマンドやプログラムに従って演算処理等の所定の処理を実行する。
電源部8は、貨幣処理装置1の各構成部材に電力を供給する。紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10には、電源部8から電力が供給されており、これらの部品(電気部品)は、電源部8から供給された電力によって作動する。
貨幣処理装置1の電源のオンオフの切り換えは、通常、以下の2つの態様で実行される
1つ目の態様は、筐体11の内部に設けられた電源操作ボタン13の操作に基づく電源オン/電源オフである。電源操作ボタン13がオフ操作されると、貨幣処理装置1の電源がオフされ、紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10への電源部8からの電力供給が遮断される。電源操作ボタン13の操作に基づく電源オフ動作は、次に述べるいわゆるシャットダウンとは異なり、貨幣処理装置1の動作を停止させるための処理が行われない。一方、電源操作ボタン13がオン操作されると、貨幣処理装置1に電源が投入され、紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10への電源部8からの電力供給が遮断される。主制御部7や、紙幣処理部2の制御部27、硬貨処理部3の制御部37への電力供給の遮断により、これらの主制御部7および制御部27、37を構成するコンピュータのハードウェアが初期化される
2つ目の態様は、上位機器5からの制御コマンドに基づく電源オン/電源オフである。上位機器5からの電源オフ信号を、ターミナル部4に設けられた主制御部7が受信すると、主制御部7は、貨幣処理装置1を電源オフ動作(シャットダウン動作)させる。このシャットダウン動作では、貨幣処理装置1の動作を停止させるための処理が行われる。上位機器5からの制御コマンドを主制御部7が受信すると、貨幣処理装置1に電源が投入され、紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10への電源部8からの電力供給が遮断される。主制御部7や、紙幣処理部2の制御部27、硬貨処理部3の制御部37への電力供給の遮断により、これらの主制御部7および制御部27、37を構成するコンピュータのハードウェアが初期化される
操作表示部41に表示される表示利用者用のデフォルト画面(図示しない)には、貨幣処理装置1を電源オフ動作(シャットダウン動作)させるためのシャットダウンボタンが設けられていない。また、このようなシャットダウンボタンは、デフォルト画面から切り換え可能な画面にも設けられていない。
一方、後述するように、デフォルト画面から切り換えられた装置状態表示画面101(図7参照)では、貨幣処理装置1を再起動動作させるための再起動ボタン103が設けられている。この再起動ボタン103は、貨幣処理装置1が所定状態(この実施形態では、回線オフ状態)になった場合のみ、表示が許容されるものである。貨幣処理装置1が所定状態(この実施形態では、回線オフ状態)になるまでは、装置状態表示画面101においても、再起動ボタン103は表示されない(再起動ボタン103の表示が制限される)。
また、電源操作ボタン13を利用者による操作可能な位置に配置すると、電源操作ボタン13の操作に基づく電源オフ動作は、貨幣処理装置1の動作を停止させるための処理を行わないまま貨幣処理装置1への電源供給を停止するものであるから、電源操作ボタン13が操作されるタイミングによっては、貨幣処理装置1の運用に支障が生じるおそれがある。
貨幣処理装置1の動作について、図1〜図3を参照しながら説明する。まず、釣銭用貨幣の出金について説明する。
そして、担当者は、自分の担当分の売上金を、1日のうちの予め定めるタイミングにおいて、貨幣処理装置1に入金する。具体的には、担当者(すなわち、利用者)は、デフォルト画面(図示しない)の入金ボタン(図示しない)を選択操作し、入金用画面を操作表示部41に表示させる。操作表示部41を操作し、入金を行う日、担当者の識別情報(たとえばレジ番号等)を入力する。そして、売上金に含まれる紙幣および硬貨を、紙幣出金口23および硬貨出金口33にそれぞれ投入する。入金された売上金は、金種毎に分けて、対応する収納庫に収納される。
図4は、回線オフ状態の検知を説明するためのフローチャートである。
ターミナル部4は、紙幣処理部2および硬貨処理部3(すなわち、貨幣処理部)に対し、所定の信号を出力している。そして、その信号に対する応答を受信するか否かをチェックしている(図4のステップS1)。紙幣処理部2および/または硬貨処理部3からの応答を所定時間受信しない場合には(図4のステップS2でYES)、主制御部7は、当該紙幣処理部2および/または硬貨処理部3とターミナル部4との間で回線オフが発生しているものと判断する(図4のステップS3)。これにより、主制御部7は、回線オフ状態の発生を検知する。そして、主制御部7の記憶部(RAM等)に回線オフエラーフラグがオン状態で記憶される(図4のステップS4)。具体的には、ターミナル部4と紙幣処理部2との間で回線オフが発生している場合には、紙幣用の回線オフエラーフラグがオン状態で記憶部(RAM等)に記憶される。そして、ターミナル部4と硬貨処理部3との間で回線オフが発生している場合には、硬貨用の回線オフエラーフラグがオン状態で記憶部(RAM等)に記憶される。
図5は、操作表示部41に表示される装置状態表示画面101を示す図である。
利用者用のデフォルト画面(図示しない)が操作表示部41に表示されている状態で、デフォルト画面に含まれる操作状態表示タグ(図示しない)が選択操作されると、操作表示部41に、貨幣処理装置1の内部の動作状態を示す装置状態表示画面101が表示される。なお、操作状態表示タグは、貨幣処理装置1にエラー状態が発生している状態で、所定色に変色する。
主制御部7の記憶部(RAM等)に記憶されている回線オフエラーフラグがオン状態になると(図6のステップS11でYES)、主制御部7は、回転オフ状態が生じていると判断する。そして、主制御部7は、装置状態表示画面101において、その旨を報知する(図6のステップS12)。具体的には、紙幣用の回線オフエラーフラグがオン状態になっている場合には、装置状態表示画面101において、紙幣処理部2の状態表示104が、それまでの「待機中」(図5参照)から、図7に示すように、「回線オフです。[再起動]してください。」に切り換わる。また、硬貨用の回線オフエラーフラグがオンになっている場合には、装置状態表示画面101において、硬貨処理部3の状態表示105が、それまでの「待機中」から、「回線オフです。[再起動]してください。」に切り換わる。
装置状態表示画面101において再起動ボタン103が選択操作されると(図8のステップS21でYES)、主制御部7は、電源部8に対して再起動動作の開始を指示する再起動開始処理(開始処理)を行う(図8のステップS22)。再起動開始処理は、再起動動作を開始させるための処理である。これにより、貨幣処理装置1において再起動動作が行われる(図8のステップS23)。この再起動動作は、貨幣処理装置1の全ての電気部品に対して行われる。すなわち、ターミナル部4との間で回線オフが生じていた貨幣処理部(図7の例では、紙幣処理部2)やターミナル部4だけでなく、回線オフが生じていない貨幣処理部(図7の例では、硬貨処理部3)も再起動動作される。
再起動動作の際には、まず、貨幣処理装置1の電源オフ動作(シャットダウン)が実行される(図9のステップS31)。この電源オフ動作では、貨幣処理装置1の動作を停止させるための処理が行われる。その処理の後、貨幣処理装置1の電源がオフされ、紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10への電源部8からの電力供給が遮断される。主制御部7や、紙幣処理部2の制御部27、硬貨処理部3の制御部37への電力供給の遮断により、これらの主制御部7および制御部27、37を構成するコンピュータのハードウェアが初期化される。
なお、第1の再起動処理の実行の旨は、記憶部44に保持されているログファイル(図示しない)に記録される。
貨幣処理装置1では、第1の再起動処理によらず、他の2つの手法(第2および第3の再起動処理)によって、貨幣処理装置1において再起動動作が実行される。これらの3つの再起動処理は、再起動処理の契機となる動作は異なっているが、その後の処理は同様である。これら3つの再起動処理のうち、利用者が実行可能なのは、第1の再起動処理のみである。そして、この第1の再起動処理は、貨幣処理装置1における回線オフ状態の発生が検知されない場合には実行されない(実行が制限される)。すなわち、貨幣処理装置1において実行可能に設けられた再起動処理のうち利用者が実行可能な再起動処理には、主制御部7によって制限が加えられている。
以下、第2および第3の再起動処理について説明する。
図10は、第2の再起動処理(第2の電源オフ手段により実行される再起動処理)を説明するためのフローチャートである。図11は、操作表示部41に表示される保守員画面111を示す図である。
管理会社の保守員が自身の権限で、貨幣処理装置1にアクセスすると、操作表示部41に図11に示す保守員画面111が表示される。図11では省略されているが、保守員画面111には、消耗品の交換、エラー解除等に関する情報や選択操作ボタンが設けられている。保守員画面111には、貨幣処理装置1を再起動させるために選択操作される保守員用再起動ボタン113が設けられている。保守員用再起動ボタン113が選択操作されると(図10のステップS41でYES)、主制御部7は、電源部8に対して再起動動作の開始を指示する再起動開始処理(開始処理)を行う(図10のステップS42)。これにより、貨幣処理装置1において再起動動作が行われる(図10ステップS43)。この再起動動作は、第1の再起動処理の再起動動作(図8のS23および図9参照)と、同等の処理であるので、説明を省略する。
貨幣処理装置1の回線オフ状態を解除するために、第1の再起動処理(つまり、利用者が選択操作可能な再起動ボタン103に基づく再起動処理)ではなく、第2の再起動処理(つまり、保守員の操作に基づく再起動処理)によって、貨幣処理装置1を再起動させることも考えられる。
次に第3の再起動処理(第3の電源オフ手段により実行される再起動処理)について説明する。第3の再起動処理は、締め作業の後に実行される。第3の電源オフ手段は、主制御部7の動作によって実現される。この第3の再起動処理は、主制御部7による実行の制限を受けない再起動処理である。締め作業は、貨幣処理装置1の所定期間における処理を締める作業である。締め作業は、たとえば1日に1回決まった締め時刻に行われる。
貨幣処理装置1の締め作業は、利用者によって行われる。この締め作業において、まず締め処理が行われる(図12のステップS51)。締め処理は、ターミナル部4に設けられている主制御部7が、紙幣処理部2の制御部27および硬貨処理部3の制御部37との間で貨幣の取引に関する種々の情報をやり取りすることにより、すなわち、紙幣処理部2や硬貨処理部3と連携しながら行われる。そして、この締め処理により、主制御部7、制御部27および制御部37から、種々のデータが消去される。
締め処理が終了すると、主制御部7は、電源部8に対して再起動動作の開始を指示する再起動開始処理(開始処理)を行う(図12のステップS52)。すなわち、締め作業の終了後、再起動動作が自動的に開始される。そして、貨幣処理装置1において再起動動作が行われる(図12のステップS53)。この再起動動作は、第1の再起動処理の再起動動作(図8のS23および図9参照)と、同等の処理であるので、説明を省略する。再起動開始処理(図12のS52)および再起動動作(図12のS53)によって、第3の再起動処理が構成されている。
貨幣処理装置1に回線オフ状態が発生した後は貨幣処理装置1による取引を行えない。そのため、貨幣処理装置1の回線オフ状態を締め時刻まで放置しておくことは、通常、考えづらい。しかしながら、回線オフ状態の発生時が締め時刻の直前である場合には、貨幣処理装置1の締め作業において実行される第3の再起動処理(つまり、締め作業における再起動処理)によって回線オフ状態を解除することを、利用者が検討する可能性がある。
以上によりこの実施形態によれば、貨幣処理装置1において、第1の再起動処理を除いて、利用者が再起動動作や電源オフ動作を実行可能でない。そのため、第1の再起動処理によらなければ、利用者の操作によって貨幣処理装置1を再起動動作させることができない。また、通常の状態(所定状態ではない状態)において、第1の再起動処理の実行が制限されており、貨幣処理装置1に所定状態が発生した場合に、第1の再起動処理の実行の制限が解除される。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
また、貨幣処理装置1に設定されるエラー状態として、回線オフ状態、コネクターの接続に異常があること、電源部8に異常があること、記憶部44に異常があることの他に、搬送路における紙詰まりの発生、扉(扉24等を含む、種々の扉)の開放、収納庫のセット不良、実際とデータ上との在高量の不一致等を例示できる。
また、貨幣処理装置1に含まれる硬貨処理部は、バラ硬貨処理部および包装硬貨処理部の双方を含む構成であってもよいし、バラ硬貨処理部および包装硬貨処理部の一方のみを含む構成であってもよい。
また、貨幣処理装置1に、両替機能やPOS機能が別途設けられていてもよい。
ターミナル部4に設けられる操作表示部として、タッチパネル式の操作表示部41でなく、モニター等で構成された表示部とキーボード等で構成された操作部とを分けて設ける構成であってもよい。この場合、貨幣処理装置1に回線オフが発生した場合に、表示部に再起動ボタン103が表示される。
また、前述の実施形態では、回線オフ状態の発生が検知された場合に、操作表示部41に再起動ボタン103を表示するとしたが、再起動ボタン103はその前から表示されているものの選択操作が有効化されておらず、回線オフ状態の発生が検知された場合に、再起動ボタン103の選択操作が有効化される構成であってもよい。
また、第1の再起動処理による再起動動作の原因である所定状態は、回線オフ状態に限られず、特定の他のエラー状態であってもよい。
また、貨幣処理装置1における所定状態の発生が検知された場合において、利用者によって許容されるのが、再起動動作の実行ではなく電源オフ動作の実行であってもよい。具体的には、操作表示部41に再起動ボタン103に代えてシャットダウンボタンが表示され、このシャットダウンボタンが選択操作されると、貨幣処理装置1の電源がオフされ、紙幣処理部2、硬貨処理部3、ターミナル部4、主制御部7、カードリーダ9およびプリンタ10への電源部8からの電力供給が遮断される。これにより、主制御部7および制御部27、37を構成するコンピュータのハードウェアが初期化される。この場合、電源オン手段を貨幣処理装置1に設けることが好ましい。電源オン手段が操作されることにより、電源オフ状態にある貨幣処理装置1が電源復帰する。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
2 :紙幣処理部(処理部、貨幣処理部)
3 :硬貨処理部(処理部、貨幣処理部)
4 :ターミナル部
7 :主制御部(制御手段、電源オフ手段、第1の電源オフ手段、第2の電源オフ手段、第3の電源オフ手段、検知手段、締め手段)
8 :電源部
13 :電源操作ボタン(電源オフ手段、電源オン手段)
41 :操作表示部(第1の操作表示部、第2の操作表示部)
44 :記憶部(記憶手段)
105 :再起動ボタン(第1の電源オフ手段)
113 :保守員用再起動ボタン(第2の電源オフ手段)
CL :通信回線
Claims (14)
- 利用者が利用可能な装置であって、
前記装置の電源オフ動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オフ手段と、
前記電源オフ手段の実行を制限する制御手段と、
前記装置に所定状態が発生していることを検知するための検知手段と、を備え、
前記制御手段が、前記装置にて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記電源オフ手段の実行の制限を解除する
ことを特徴とする装置。 - 前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段が、前記装置の利用者が実行可能な第1の電源オフ手段を含み、
前記第1の電源オフ手段以外に、利用者が実行可能な電源オフ手段が設けられていない
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 利用者が操作可能な第1の操作表示部をさらに備え、
前記制御手段が、前記装置にて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記第1の操作表示部に前記第1の電源オフ手段を実行するための表示を行い、前記装置にて前記所定状態の発生が検知されない場合に、前記第1の電源オフ手段を実行するための表示を行わない、
ことを特徴とする請求項2に記載の装置。 - 前記電源オフ手段が、前記装置の保守員が実行可能な第2の電源オフ手段を含み、
前記第2の電源オフ手段が、前記制御手段による制限を受けない
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。 - 前記装置が、
利用者が操作可能な第2の操作表示部を有するターミナル部と、
前記ターミナル部と通信回線を介して接続され、前記第2の操作表示部の操作に基づき処理を実行する処理部と、を有し、
前記所定状態が、前記ターミナル部と前記処理部との間の通信回線がオフされた回線オフ状態を含む
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。 - 前記処理部が、紙幣および硬貨の少なくとも一方を処理可能な貨幣処理部を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の装置。 - 前記装置の所定期間における処理を締める締め処理を、前記ターミナル部と前記処理部とが連携しながら実行する締め手段をさらに備え、
前記電源オフ手段が、前記締め処理後に実行される第3の電源オフ手段を含む
ことを特徴とする請求項5または6に記載の装置。 - 前記装置の動作ログを記憶する記憶手段をさらに備え、
前記記憶手段が、前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段の実行に基づく前記電源オフ動作の実行を、その他の電源オフ手段の実行に基づく前記電源オフ動作の実行とは区別可能にログを記憶する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。 - 前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段が、再起動動作を実行する再起動手段を含む
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。 - 前記装置の電源オン動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オン手段であって、利用者が実行可能な電源オン手段が設けられていない
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。 - 利用者が利用可能なシステムであって、
前記システムの電源オフ動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オフ手段と、
前記電源オフ手段の実行を制限する制御手段と、
前記システムに所定状態が発生していることを検知するための検知手段と、を備え、
前記制御手段が、前記システムにて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記電源オフ手段の実行の制限を解除する
ことを特徴とするシステム。 - 前記制御手段による制限の対象となる前記電源オフ手段が、前記システムの利用者が実行可能な第1の電源オフ手段を含み、
前記第1の電源オフ手段以外に、利用者が実行可能な電源オフ手段が設けられていない
ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。 - 利用者が利用可能な装置であって、当該装置の電源オフ動作を実行開始するための開始処理を実行する電源オフ手段を備える装置の電源処理方法であって、
前記電源オフ手段の実行を制限する制限ステップと、
前記装置に所定状態が発生していることを検知する検知ステップと、
前記装置にて前記所定状態が発生していることが検知された場合に、前記電源オフ手段の実行の制限を解除する解除ステップと、を含む
ことを特徴とする電源処理方法。 - 前記制限ステップにおける制限の対象となる前記電源オフ手段が、前記装置の利用者が実行可能な第1の電源オフ手段を含み、
前記第1の電源オフ手段以外に、利用者が実行可能な電源オフ手段が設けられていない
ことを特徴とする請求項13に記載の電源処理方法。
Priority Applications (1)
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JP2019119066A JP2021005245A (ja) | 2019-06-26 | 2019-06-26 | 装置、システム、および電源処理方法 |
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-
2019
- 2019-06-26 JP JP2019119066A patent/JP2021005245A/ja active Pending
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