JP2021003354A - 盛り塩の製作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形型から取り出すときに(型抜きの際に)型崩れすることなく形状を維持することを可能にする盛り塩の製作方法を提供する。【解決手段】まず、粒子状の塩(平均粒径42μm)100質量部に対して、水を22質量部の割合で投入し、塩全体に水分が行き渡って塩がシャーベット状になるまで混錬する。次いで、このようにして混錬した塩(混錬塩)を、柔軟性を有するシリコンゴム製のトレイ状の成形型に詰め込み、そのまま冷凍庫で冷凍する。冷凍庫内の温度を−18℃以下に保ち、5時間以上保管すると、混錬塩は、成形型の形状どおりに凍結する。次いで、成形され凍結された混錬塩を、成形型を変形させながら、凍結した混錬塩を引き剥がすようにして、成形型から取り外す。凍結した混錬塩は、強固に固まっているので、成形型が変形する程の力を加えても、型崩れすることなく容易に取り外すことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、盛り塩の製作方法に関する。さらに詳細には、本発明は、盛り塩として利用できる立体的な塩の塊の製作方法に関する。
従来から塩を寄せ集めて固めて成形している盛り塩は、主に厄除けや商売繁盛などの祈りに利用されているが、その形状や成形方法には古来よりあまり変化が見られない。成形方法に工夫を凝らしたものとして、特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2004−321411号公報
従来からの盛り塩の製作方法は、塩をそのまま器に盛るか、成形型を使用して形を整える方法が一般的である。このうち、成形型を使用した方法では、水で湿らせた塩を成形型に詰めて押し固めた後、すぐに型抜き(脱型)するようにされている。しかし、この方法では、塩を押し固めただけであるため、隣接する塩粒子同士の結合強度が弱く、型抜きの際に形が崩れやすいという課題がある。現在、主に使用されている成形型は、円錐形、三角錐形、四角錐形などの錐形がほとんどである。円錐形や三角錐形などの錐形の成形型が使用されている理由は、整えられた塩の形を崩さずに成形型から取り外すことができるようにするためである。裏を返すと、成形型として錐形以外の形状のものがほとんど使用されてこなかったのは、成形工程で型崩れしやすいという課題を克服できなかったことが大きな要因であると考えられる。
特許文献1では、水に焼きミョウバンを溶かし込んだ液体で、塩を湿らせ、成形型で形を整えた後、脱型して自然乾燥させている(特許文献1の請求項2、段落[0020]、[0021]を参照)。特許文献1には、「乾燥後は焼きミョウバンの結晶粒子が塩の粒子間に入り込み、強固な結合力を発揮する」とあるが(特許文献1の段落[0011]、[0020]、[0030]を参照)、成形型から取り出すときの強度は特許文献1以前の技術で成形された盛り塩と変わりないので、成形型から取り出すときに(型抜きの際に)やはり形が崩れやすい。このため、特許文献1に開示された盛り塩の製作方法も、従来と変わらず、成形型の形状を自由に選ぶことができないという課題を有している。
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、成形型から取り出すときに(型抜きの際に)型崩れすることなく形状を維持することを可能にする盛り塩の製作方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る盛り塩の製作方法の構成は、
(1)粒子状の塩に水を加えて混錬する混錬工程と、混錬した前記塩を成形型に入れて成形する成形工程と、成形した前記塩を前記成形型から取り出す脱型工程と、を含む盛り塩の製作方法であって、
前記成形工程と前記脱型工程との間に、成形した前記塩を凍結させる凍結工程を含むことを特徴とする。
本発明の盛り塩の製作方法の上記(1)の構成によれば、成形した前記塩を凍結し、氷塊のように強固に固めることができるので、成形型から取り出すときに(型抜きの際に)型崩れすることなく形状を維持することが可能となる。その結果、トレイ状の成形型、筒状の成形型等、従来使用できなかった複雑な形状の成形型も選択できるようになる。そして、選択できる成形型の種類が大幅に広がることで、今までにない多種多様の盛り塩を製作することが可能となる。
本発明の盛り塩の製作方法の上記(1)の構成においては、以下の(2)〜(5)のような構成にすることが好ましい。
(2)柔軟性を有する素材からなる成形型を用いる。
上記(2)の好ましい構成によれば、成形型を変形させながら、凍結した前記塩を前記成形型から容易に取り外すことができる。トレイ状の成形型を使用した場合には、凍結した塩を引き剥がすようにして、凍結した前記塩を前記成形型から容易に取り外すことができる。筒状の成形型を使用した場合には、凍結した塩を押し出したり引き出したりして、凍結した前記塩を前記成形型から容易に取り外すことができる。凍結した前記塩は、強固に固まっているので、成形型が変形する程の力を加えても、型崩れすることはない。
(3)前記成形型に入れた混錬した前記塩の表面を隅々まで圧迫することで、混錬した前記塩の形状を整える。
上記(3)の好ましい構成によれば、混錬した塩を成形型の隅々まで詰め込んで、前記成形型の複雑な形状を写し取ることが可能な状態に持っていくことができる。
(4)混錬中に着色料を加える。
上記(4)の好ましい構成によれば、色付きの盛り塩を製作することが可能となる。
(5)前記脱型工程の後に、凍結した前記塩を乾燥する乾燥工程を含む。
上記(5)の好ましい構成によれば、指で摘まむような圧迫力に対する強度が向上し、成形型で整えられた形状を長期間維持できるうえ、型崩れさせずに持ち運ぶことが容易となる。
本発明によれば、成形型から混錬した塩を取り出すときに(型抜きの際に)型崩れすることなく形状を維持することを可能にする盛り塩の製作方法を提供することができる。
すなわち、混錬した前記塩を成形型に入れて冷凍すると、前記成形型の形状どおりに凍結する。そして、凍結した前記塩は、氷塊のように強固に固まるので、前記成形型から取り出すときに、型崩れすることなく形状を維持できる。このため、複雑な形状の成形型を使用しても、型崩れすることなく塩塊を容易に取り出すことができるので、選択できる成形型の種類が大幅に広がり、多種多様の盛り塩を製作することが可能となる。さらに、混錬した前記塩が凍結する過程で、前記成形型の内表面に施された模様や凹凸が塩塊の表面に写し取られるので、前記成形型の模様や凹凸を細部まで正確に再現することができる。
また、この方法で得られた塩塊は、成形型から取り出した状態で解凍しても型崩れすることがないので、成形型で整えたままの形状を保つことができる。
本発明の一実施形態における盛り塩の製作方法で使用される成形型の一例を示す斜視図である(トレイ状)。 本発明の一実施形態における盛り塩の製作方法で使用される成形型の他の例を示す斜視図である(筒状)。 本発明の一実施形態における盛り塩の製作方法を示す工程図である。 トレイ状の成形型を使用した場合の、成形型に混錬塩を充填した状態を示す斜視図である。 筒状の成形型を使用した場合の、成形型に混錬塩を充填した状態を示す斜視図である。 トレイ状の成形型を使用した場合の、成形型から凍結した混錬塩(成形品)を取り外している状態を示す斜視図である。 筒状の成形型を使用した場合の、成形型から凍結した混錬塩(成形品)を取り外している状態を示す斜視図である。 トレイ状の成形型を使用した場合の、成形型から取り外した直後の凍結した混錬塩(成形品)を示す斜視図である。 筒状の成形型を使用した場合の、成形型から取り外した直後の凍結した混錬塩(成形品)を示す斜視図である。 トレイ状の成形型を使用した場合の、乾燥工程後の混錬塩(成形品)を示す斜視図である。 筒状の成形型を使用した場合の、乾燥工程後の混錬塩(成形品)を示す斜視図である。 混錬塩の冷凍個体サンプルに対する圧縮試験の結果の一例を示す特性図である。 混錬塩の加熱乾燥個体サンプルに対する圧縮試験の結果の一例を示す特性図である。 混錬塩の自然乾燥個体サンプルに対する圧縮試験の結果の一例を示す特性図である。
以下、好適な実施形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
(準備するもの)
盛り塩を製作するにあたっては、以下のものを準備する。
1.粒子状の塩(塩化ナトリウム NaCl)
2.水(HO)又は食塩水又は炭酸水又は着色された水溶液
3.成形型(柔軟性を有する素材でできているものが好適であり、形状が全く変形しないものは不向きである)
4.冷凍庫
5.加熱乾燥用の加熱器具
粒子状の塩(塩化ナトリウム NaCl;粒径30〜600μm):市販の食塩で良いが、好ましくは粒径の小さいもののほうが良い。粒径が小さいものは、粒径が大きいものよりも成形型内表面に隙間なく密着するので、当該成形型内表面に施されている模様や凹凸をより詳細に(細部まで)写し取ることができる。なお、粒径が大きい市販の食塩については、ジューサーミキサー等で細かく砕き、粒径を小さくして使用すると良い。
水又は水溶液:水(HO)の他、水に塩を溶かし込んだ食塩水、炭酸水など無色無臭のものが良いが、使用する水溶液の色に着色された塩塊を成形する目的ならば、緑茶やウーロン茶、麦茶など、色付きの水溶液を使用することも可能であり、水又は無色の水溶液に着色料で任意の色を付けても良い。また、塩は海水から生成されたものであるため、塩との親和性を考慮すると、海水や、海水から生成されたにがりなどを使用しても良い。
成形型:適度に柔軟性を有する素材でできているものが好適であるが、撓む程度に変形すれば使用可能である。成形型の素材としては、例えば、シリコンゴム、プラスチック、アルミニウム等が挙げられる。成形型の形状としては、例えば、図1に示すようなトレイ状の成形型1や図2に示すような筒状の成形型2等が挙げられる。
冷凍庫:家庭用又は業務用の一般的な冷凍庫を使用することができる。
加熱乾燥用の加熱器具:加熱乾燥で使用する火力はガス火が好適である。IH調理器や電子レンジでの加熱は塩塊の形状を崩壊させる可能性があるため、これらIH調理器や電子レンジを加熱器具として使用する場合には注意が必要である。
(盛り塩の製作方法)
次に、本発明の一実施形態における盛り塩の製作方法について、図1〜図11を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態における盛り塩の製作方法で使用される成形型の一例を示す斜視図(トレイ状)、図2は当該盛り塩の製作方法で使用される成形型の他の例を示す斜視図(筒状)、図3は本発明の一実施形態における盛り塩の製作方法を示す工程図、図4はトレイ状の成形型を使用した場合の、成形型に混錬塩を充填した状態を示す斜視図、図5は筒状の成形型を使用した場合の、成形型に混錬塩を充填した状態を示す斜視図、図6はトレイ状の成形型を使用した場合の、成形型から凍結した混錬塩(成形品)を取り外している状態を示す斜視図、図7は筒状の成形型を使用した場合の、成形型から凍結した混錬塩(成形品)を取り外している状態を示す斜視図、図8はトレイ状の成形型を使用した場合の、成形型から取り外した直後の凍結した混錬塩(成形品)を示す斜視図、図9は筒状の成形型を使用した場合の、成形型から取り外した直後の凍結した混錬塩(成形品)を示す斜視図、図10はトレイ状の成形型を使用した場合の、乾燥工程後の混錬塩(成形品)を示す斜視図、図11は筒状の成形型を使用した場合の、乾燥工程後の混錬塩(成形品)を示す斜視図である。
まず、平均粒径42μmの塩100質量部に対して、水(HO)を22質量部の割合で投入し、塩全体に水分が行き渡って塩がシャーベット状になるまで混錬する(混錬工程S1)。水の投入量は、塩の粒径が大きいほど少ない量で良い。
なお、混錬中に着色料を加えれば、色付きの盛り塩を製作することができる。
着色料としては、例えば、食用色素を用いることができる。食用色素は、特に限定されるものではなく、水溶性色素、天然色素及び合成色素のいずれを用いても良い。食用色素としては、例えば、クチナシ黄色素、クチナシ緑色素、クチナシ青色素、カラメル色素、ベニコウジ色素、パプリカ色素、アナトー色素、クロロフィル等が挙げられる。用いる食用色素は、1種類でも良く、2種以上であっても良い。
次いで、図1,図2,図4,図5に示すように、上記のようにして混錬した塩(以下、単に「混錬塩」という)3を、柔軟性を有するシリコンゴム製のトレイ状の成形型1又は筒状の成形型2に入れ、混錬塩3が成形型1又は2の隅々まで詰め込まれるように、成形型1又は2に入れた混錬塩の表面を隅々までしっかりと圧迫する(成形工程S2)。これにより、成形型1又は2の複雑な形状を写し取ることが可能な状態に持っていくことができる。
次いで、混錬塩3を成形型1又は2に詰めたまま冷凍庫で冷凍し、混錬塩3を凍結させる(凍結工程S3)。混錬塩3を凍結させるためには、例えば、冷凍庫内の温度を−18℃以下に保ち、5時間以上保管すれば良い。
冷凍すると、混錬塩3は、成形型の形状どおりに凍結する。すなわち、混錬塩3は、成形型1又は2の内表面に接している混錬塩表面に、成形型1又は2の内表面に施されている模様や凹凸を詳細に(細部まで)写し取った状態で、氷塊のように強固に固まる。このように、混錬塩3は、成形型1又は2の複雑な形状を細部まで正確に再現することができる。
次いで、図6,図7に示すように、成形され凍結された混錬塩3(成形品4又は5)を成形型1又は2から取り外す(脱型工程S4)。凍結して強固に固まっている混錬塩3を成形型1又は2から取り外すためには、柔軟性を有する成形型1又は2の特徴を利用し、成形型1又は2を変形させながら、凍結した混錬塩3を成形型1又は2から取り外すようにすればよい。トレイ状の成形型1を使用した場合には、図6に示すように、凍結した混錬塩3を引き剥がすようにして、凍結した混錬塩3を成形型1から容易に取り外すことができる。筒状の成形型2を使用した場合には、図7に示すように、凍結した混錬塩3を押し出したり引き出したりして、凍結した混錬塩3を成形型2から容易に取り外すことができる。図8に、トレイ状の成形型1を使用した場合の、成形型1から取り外した直後の凍結した混錬塩3(成形品4:ペガサス)を示す。また、図9に、筒状の成形型2を使用した場合の、成形型2から取り外した直後の凍結した混錬塩3(成形品5:まつぼっくり)を示す。
凍結した混錬塩3(成形品4又は5)は、強固に固まっているので、成形型1又は2が変形する程の力を加えても、型崩れすることなく容易に取り外すことができる。
成形型1又は2から取り外した混錬塩3(成形品4又は5)は、凍結していた水分が時間の経過とともに溶けていくので、平面などの安定した状態で解凍する。そして、解凍しても、成形型1又は2で整えられた形状は崩れることなく維持される。このため、混錬塩3を成形型1又は2から取り外した状態で後述する乾燥工程S5を行うことができる。
解凍した混錬塩は、そのまま盛り塩として設置しても良いし、乾燥工程S5を行って持ち運びできるような強度を持たせても良い。
乾燥方法には、常温で放置し時間をかけて乾燥させる方法(自然乾燥)と、加熱して急速に乾燥させる方法(加熱乾燥)との、2種類がある。
1.自然乾燥:安定が保てる場所で時間をかけて乾燥する。
2.加熱乾燥:加熱器具を用いて、混錬塩の水分が完全に蒸発するまで加熱する。
なお、自然乾燥では、水分蒸発に伴い塩塊表面に樹枝状の結晶が付着するが、塩の混錬時に「にがり」を使用すると、樹枝状結晶の付着を抑制することができる。
乾燥工程を行うと、指で摘まむような圧迫力に対する強度が増し、成形型で整えられた形状を長期間維持できるうえ、型崩れさせずに持ち運ぶことが容易となる。図10に、トレイ状の成形型1を使用した場合の、乾燥工程後の混錬塩3(成形品6:ペガサス)を示す。また、図11に、筒状の成形型2を使用した場合の、乾燥工程後の混錬塩3(成形品7:まつぼっくり)を示す。
なお、図10に示す成形品6(ペガサスの形状を有する加熱乾燥個体サンプル)は、図8に示す成形品4(ペガサスの形状を有する冷凍個体サンプル)よりも重量が軽くなっており、乾燥工程を経たものであることが分かる。また、図11に示す成形品7(まつぼっくりの形状を有する加熱乾燥個体サンプル)は、図9に示す成形品5(まつぼっくりの形状を有する冷凍個体サンプル)よりも重量が軽くなっており、乾燥工程を経たものであることが分かる。
本実施形態における盛り塩の製作方法を用いれば、製作工程で型崩れする心配が少ないので、従来使用できなかった複雑な形状の成形型も選択できるようになる。そして、選択できる成形型の種類が大幅に広がることで、今までにない多種多様の盛り塩を製作することが可能となる。
(圧縮試験)
下記の塩の個体サンプル(一辺が3.2cmの正六面体)を作製し、圧縮試験機(オートグラフ)で圧縮して、何kgfまで耐えられるかを計測した。
冷凍個体サンプル(1)〜(5)は、成形型から取り外した直後に近い状態(混錬塩が凍結した状態)のものである。
加熱乾燥個体サンプル(1)〜(5)は、成形型から取り外した冷凍個体をガス火で加熱し乾燥させたものである。
自然乾燥個体サンプル(1)〜(5)は、成形型から取り外した冷凍個体を、そのまま常温で7日間放置し、時間をかけて乾燥させたものである。
(試験結果)
上記塩の個体サンプルについての圧縮試験の結果を下記表1〜表3と図12〜図14に示す。
図12〜図14は、それぞれ、混錬塩の冷凍個体サンプル、加熱乾燥個体サンプル、自然乾燥個体サンプルに対する圧縮試験の結果の一例を示す特性図であり、縦軸は試験力(圧縮力)(kgf)を表し、横軸は時間(sec)を表している。
上記表1と図12に示すように、冷凍個体サンプル(1)〜(5)は、およそ300〜550kgf程度の大きな試験力に耐えうることから、一時的に強度が劇的に向上していることが分かる。そして、このように、冷凍個体サンプル(1)〜(5)は、その強度が強いので、成形型から取り出すときに(型抜きの際に)型崩れすることがない。
ところで、男性(20〜50代)のピンチ力(親指と人差し指で摘まむ力)は、右6.6〜7.1kgf、左5.8〜6.4kgf、というデータがある。このデータと上記表2,表3及び図13,図14とから、加熱乾燥個体サンプル(1)〜(5)、自然乾燥個体サンプル(1)〜(5)ともに、指で摘まむような圧迫力に対する強度が向上していることが分かる。このため、成形型で整えられた形状を長期間維持できるうえ、型崩れさせずに持ち運ぶことが容易となる。
なお、上記実施形態においては、混錬塩を凍結させるために、冷凍庫内の温度を−18℃以下に保ち、5時間以上保管するようにしているが、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。冷凍庫内の温度及び冷凍時間は、混錬塩を凍結させることができる範囲で自由に設定することができる。
1 トレイ状の成形型
2 筒状の成形型
3 混錬した塩(混錬塩)
4,5,6,7 成形品

Claims (5)

  1. 粒子状の塩に水を加えて混錬する混錬工程と、混錬した前記塩を成形型に入れて成形する成形工程と、成形した前記塩を前記成形型から取り出す脱型工程と、を含む盛り塩の製作方法であって、
    前記成形工程と前記脱型工程との間に、成形した前記塩を凍結させる凍結工程を含むことを特徴とする盛り塩の製作方法。
  2. 柔軟性を有する素材からなる成形型を用いることを特徴とする請求項1に記載の盛り塩の製作方法。
  3. 前記成形型に入れた混錬した前記塩の表面を隅々まで圧迫することで、混錬した前記塩の形状を整えることを特徴とする請求項1又は2に記載の盛り塩の製作方法。
  4. 混錬中に着色料を加えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の盛り塩の製作方法。
  5. 前記脱型工程の後に、凍結した前記塩を乾燥する乾燥工程を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の盛り塩の製作方法。
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