JP2020534317A - チエノジアゼピン誘導体とその応用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、チエノジアゼピン誘導体、及びBET Bromodomain抑制剤に関連の疾患を治療するための医薬品の製造への応用に関する。特に、式(I)、式(II)で表される化合物及びその薬学的に許容可能な塩に関する。【化1】

Description

本出願は、2017年9月22日に出願された、中国出願CN201710867197.2に基づく優先権を主張する。
(技術分野)
本発明は、チエノジアゼピン誘導体、及びBET Bromodomain抑制剤に関連の疾患を治療するための医薬品の製造への応用に関する。特に、本発明は、式(I)、式(II)で表される化合物及びその薬学的に許容可能な塩に関する。
(背景技術)
ヒストンリジンのアセチル化の識別は、ヒストンのアセチル化が関与したエピジェネティクスの調節においえ、重要なステップである。アセチル化したヒストンリジンがブロモドメイン(bromodomains, BRD)ドメインによって特異的に識別されることによって、クロマチン調節因子を特定の領域に動員し、遺伝子発現調節を調整することができる。そのうち、ブロモドメイン−アンド−エクストラターミナル(bromodomain and extra−terminal(BET))タンパク質ファミリーに作用するBRDドメインは、主要な癌の遺伝子c−MYCおよび抗アポトーシスタンパク質の発現を調節することができる。BETタンパク質を標的とする特異的な抑制剤は、エピジェネティクスの制御メカニズムを標的とする抗癌剤と抗炎症剤の研究において、注目されている。BETメインファミリーには、BRD2、BRD3、BRD4およびBRDTからなるブロモドメイン(bromodomain)を持つ4つのタンパク質を含んでいる。
(発明の概要)
本発明は、式(I)と式(II)で表される化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩を提供する。
Figure 2020534317
式中、
Tは、CH又はNから選択され、
は、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−3アルキル基、C1−3アルコキシルから選択され、
、R、Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又はそれぞれ独立して、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選択され、
は、Hから選択され、又は、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−3アルキル基から選択され、
は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、それぞれ独立して、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選択され、或いは、同じ炭素原子に結合する2つのR基は、結合した炭素原子と共に−C(=O)に形成し、
環Aは、C3−7シクロアルキル基、5〜12員のヘテロシクロアルキル基、5〜6員のヘテロアリール基から選択され、
環Bは、4〜7員のヘテロシクロアルキル基から選択され、
且つ構造
Figure 2020534317
から選択される構造ではない、
nは、0、1、2、3、4、5又は6から選択され、
Rは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、1、2又は3個のR’基で置換されてもよいC1−6アルキル基、C1−6ヘテロアルキル基から選択され、
R’は、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Meから選択され、
「*」で付けた炭素原子は不斉炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は一つのエナンチオマーに富む形式であり、
上記C1−6ヘテロアルキル基、5〜12員のヘテロシクロアルキル基、5−6員のヘテロアリール基、4〜7員のヘテロシクロアルキル基における“ヘテロ”は、N、−O−、−S−、−NH−、−C(=O)NH−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)S−から選択され、
上記ヘテロ原子又はヘテロ原子団の数は、それぞれ独立して、1、2、3又は4から選択される。
本発明のある形態において、上記Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、1、2又は3個のR’基で置換されてもよいC1−3アルキル基、C1−3アルコキシルから選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、1、2又は3個のR’基で置換されてもよいMe、Et、
Figure 2020534317
から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、CF、Et、
Figure 2020534317
から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記Rは、1、2又は3個のR基で置換されてもよいMe、Et、
Figure 2020534317
から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記Rは、Me、Et、CF
Figure 2020534317
から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記R、R、Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、それぞれ独立して、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−3アルキル基、C1−3アルコキシルから選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記R、R、Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、
Figure 2020534317
から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記Rは、H、Meから選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、それぞれ独立して、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−3アルキル基、C1−3ヘテロアルキル基から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、それぞれ独立して、1、2又は3個のR基で置換されてもよいMe、Et、
Figure 2020534317
から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、
Figure 2020534317
から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記環Aは、C4−6シクロアルキル基、ピロリジン−2−オニル、ピリミジン−4(3H)−オニル、5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−オニル、4−アザスピロ[2.4]ヘプタン−5−オニル、テトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド基、テトラヒドロチオフェン−1−オキシド基、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ジヒドロチオフェン−2(3H)−オニル、2−オキサスピロ[3.4]オクチル、ジヒドロフラン−2(3H)−オニル、1,4,7,10−テトラオキサシクロドデシル、1,2,5−オキサジアゾリル、7−オキサビシクロ−[2.2.1]ヘプタン、ピロリジン−2,5−ジオン、5,5−ジメチル−ジヒドロフラン−2(3H)−オニル、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記構造
Figure 2020534317
から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記構造
Figure 2020534317
から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記構造
Figure 2020534317
から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明のある形態において、上記構造
Figure 2020534317
から選択され、その他の変量は、本発明の定義と同じである。
本発明では、その他の形態は、前記の形態を任意的に組み合わせたものである。
本発明のある形態において、以下式から選択される化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩を提供し、
Figure 2020534317
Figure 2020534317
式中、
は、−S(=O)−、−S(=O)−、−N(R)−、−O−、−C(R)(R)−、
Figure 2020534317
から選択され、
は、それぞれ独立して、−NH−、−O−、−S−から選択され、
〜Rは、前記と同じ意味であり、
「*」で付けた炭素原子は不斉炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は一つのエナンチオマーに富む形式である。
本発明は、更に以下の群から選択される化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩を提供する
Figure 2020534317

Figure 2020534317
Figure 2020534317
Figure 2020534317
Figure 2020534317
本発明のある形態において、以下の群から選択される化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩を提供する
Figure 2020534317
本発明は、治療有効量の活性化成分としての前記化合物、又はその薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明はさらに、前記の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩、又は前記の組成物のBET Bromodomain抑制剤に関連の医薬品の製造への応用を提供する。
本発明のある形態において、前記BET Bromodomain抑制剤に関連の医薬品は抗癌剤である。
(発明を実施するための形態)
(定義と説明)
本発明において、特に明記しない限り、明細書で記載している用語や語句は、以下の意味を有する。特定の用語や語句は、特別な定義がなければ、不明確又は不明瞭と見なされるべきではなくて、通常の意味として理解すべきである。商品名が記載されている場合、対応する市販品又はその有効成分を指すものとして理解する。本明細書で使用される「薬学的に許容可能」という用語や語句は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性や刺激性がなくて、且つアレルギー反応及びその他の問題や合併症を起こさなくて、ヒト及び動物の組織と接触して使用するのに適した化合物、材料、組成物、及び/又は投薬形態の意味を指して、妥当な利点・欠点の比率の意味にも繋がる。
「薬学的に許容可能な塩」という用語は、本発明の特定の置換基を有する化合物と非毒性の酸又は塩基と反応させ調製した、本発明の化合物の塩を指す。本発明の化合物は酸性の官能基を有する場合、純溶液又は適切な不活性溶媒中に充分な量の塩基と中性化反応させて、塩基付加塩が得られる。薬学的に許容可能な塩基付加塩として、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、有機アンモニア塩又はマグネシウム塩又は類似の塩類が挙げられる。本発明の化合物は塩基性の官能基を有する場合、純溶液又は適切な不活性溶媒中に充分な量の酸と中性化反応させて、酸付加塩が得られる。薬学的に許容可能な酸付加塩として、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭化水素塩、リン酸塩、一価リン酸塩、二価リン酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、ヨウ化水素酸塩、亜リン酸塩などの無機酸の塩類、酢酸塩、プロピオン酸塩、イソ酪酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、マンデル酸塩、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩などの有機酸の塩類が挙げられ、更に、アミノ酸の塩(例えばアルギニン塩など)、グルクロン酸塩などの有機酸の塩類が挙げられる。本発明の化合物は酸性及び塩基性の官能基を有する場合、前記の塩基付加塩又は酸付加塩に転化することができる。
本発明では、「薬学的に許容可能な塩」は、通用の方法で、酸性及び塩基性の官能基を有する遊離化合物から調製することができる。一般的には、遊離酸形式又は遊離塩基形式の化合物と化学量論量の適切な塩基又は酸とを水又は有機溶媒又はこれらの混合物中で反応させることにより、本発明の塩を調製することができる。
本発明の化合物は、特定の幾何学的形態又は立体異性形態で存在することができる。本発明には、シス及びトランス異性体、(−)−及び(+)−エナンチオマー、(R)−及び(S)−エナンチオマー、ジアステレオ異性体、(D)−異性体、(L)異性体、それらのラセミ混合物、及びその他の混合物、例えば鏡像異性体又はジアステレオ異性体に富化された混合物などの混合物を含む、全てのそのような化合物及び混合物が包含される。追加の不斉炭素原子は、アルキル基などの置換基に存在してもよい。全てのこのような異性体、及びそれらの混合物は、本発明の範囲に含まれることが意図される。
特に明記しない限り、「エナンチオマー」又は「光学異性体」という用語は、互いに鏡像の関係になっている立体異性体を指す。
特に明記しない限り、「シス・トランス異性体」又は「幾何異性体」という用語は、二重結合又は環形成炭素原子における単結合が自由に回転できないことによって誘導した異性体を指す。
特に明記しない限り、「ジアステレオ異性体」という用語は、分子内が2つ以上のキラル中心を有しているが、分子の間に互いに鏡像の関係になっていない立体異性体を指す。
特に明記しない限り、「(D)」又は「(+)」は、右旋を表し、「(L)」又は「(−)」は、左旋を表し、「(DL)」又は「(±)」は、ラセミ体を表す。
Figure 2020534317
本発明の化合物は、特定の形態で存在することができる。特に明記しない限り、用語「互変異性体」又は「互変異性体形態」は、異なる官能性異性体が室温で動的平衡にあり、かつ互いに急速に変換され得ることを意味する。互変異性体が可能であれば(例えば、溶液中)、互変異性体の化学平衡を達成することができる。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピック互変異性体(prototropic tautomer)としても知られる)は、プロトン移動による相互変換形式を含み、例えばケト−エノール異性及びイミン−エナミン異性を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、結合性電子の再組織化による互いの変換形式を含む。そのうち、ケト−エノール異性の具体的な実例は、ペンタン−2,4−ジオンと4−ヒドロキシペンタ−3−エン−2−オンとの2つの互変異性体間の相互変換である。
特に明記しない限り、「1つの異性体に富む」、「異性体に富む」、「1つのエナンチオマーに富む」又は「エナンチオマーに富む」という用語は、1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が100%未満で、かつ当該異性体又はエナンチオマーの含有量が60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上であることを意味する。
特に明記しない限り、「異性体過剰率」又は「エナンチオマー過剰率」という用語とは、2つの異性体間の相対百分率の差又は2つのエナンチオマー間の相対百分率の差を指す。例えば、1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が90%であり、もう1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が10%であると、異性体過剰率又はエナンチオマー過剰率(ee値)が80%となる。
キラル合成又はキラル試薬又はその他の通常技術により光学活性の(R)−と(S)−エナンチオマー及びD−とL−エナンチオマーを製造することができる。本発明のある化合物の1種のエナンチオマーを調製するために、不斉合成又はキラル補助剤の誘導作用により製造することができ、ここで得られたジアステレオマー混合物を分離し、補助基が分割して要望の純なエナンチオマーを提供することができる。又は、分子の中に塩基性官能基(例えば、アミノ基)又は酸性官能基(例えば、カルボキシル基)を含む場合、適当な光学活性の酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成した後、当分野に公知の常法でジアステレオマーを分離した後、回収して純なエナンチオマーが得られる。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常に、クロマトグラフィー法により完成される。前記クロマトグラフィー法は、キラル固定相を用いて、任意的に化学誘導法と組み合わせた方法(例えば、アミンによりカルバメートを生成する)である。本発明の化合物は、当該化合物を構成する一つ又は複数の原子に非天然割合の原子同位体を含むことができる。例えば、トリチウム(H)、ヨード−125(125I)又はC−14(14C)のような放射性同位体を使って化合物を表記することができる。また、例えば、重水素によって置換されて、重水素化医薬が形成される。重水素と炭素とが構成する結合は、普通の水素と炭素とが構成する結合より強く、重水素化医薬品は、重水素化されない医薬品と比較して、毒性の副作用を低下させ、医薬品安定性を増加し、治療効果を増加し、医薬の生物半減期などを延長できるという優勢がある。本発明の化合物のすべての同位体で構成された変換は、放射性があるかどうかを問わず、すべて本発明の範囲内に含まれる。用語「薬学的に許容可能な担体」とは、本発明の活性物質の有効量を送達することができ、活性物質の生物学的活性を妨害せず、宿主または患者に対して毒性の副作用がない任意の製剤または担体媒体を指す。代表的な担体は、水、油、野菜およびミネラル、クリーム基剤、ローション基剤、軟膏基剤等を含む。これらの基剤は懸濁剤、増粘剤、浸透促進剤等を含む。これらの製剤は、化粧品分野または局所薬物分野の当業者にとって周知のものである。
「任意」又は「任意的に」という用語とは、その後に記述する事件や状況が発生する可能性があるが、発生しなくてもよいことを意味する。また、当該用語の意味は、前記事件や状況が発生する場合、及び前記事件や状況が発生しない場合を含む。
「置換された」又は「置換されている」という用語は、特定の原子上の任意の1つ又は複数の水素原子が置換基により置換されたことを指し、前記水素原子は、重水素及び水素の変体を含むことができ、特定の原子の原子価状態が正常で、且つ置換され得られた化合物が安定であればよい。置換基がオキシ基(即ち、=O)である場合、2つの水素原子が置換されたことを意味する。オキソ置換は、アリール環に発生しない。「任意的に置換された」又は「任意的に置換されている」という用語は、置換されてもよく、置換されなくてもよいことを意味する。特に明記しない限り、置換基の種類及び数は、化学的に実現可能であれば任意であってもよい。
任意の変量(例えば、R)は、化合物の組成又は構造で1回以上現れる場合、いずれの状況において独立に定義される。従って、例えば、1つの基が0−2個のRに置換された場合、前記基は、多くとも2個のRで任意的に置換されてよく、かついずれの状況においてもRが独立に選択される基である。さらに、置換基及び/又はその変体の組み合せは、その組み合せで安定した化合物が生成される場合のみ、許容される。
一つの連結基の数が0である場合、例えば、−(CRR)−は、前記連結基が単結合であることを表す。
そのうち、ある変量が単結合から選択される場合、それに連結した二つの基は、互いに直接連結されていることを表し、例えば、A−L−Zの中でLは、単結合を表す場合、当該構造が実にA−Zであることを表す。
ある置換基が空いている場合、当該置換基が存在しないことを表し、例えば、A−Xの中でXが空いている場合、当該構造が実にAであることを表す。1つの置換基が1つの環上の複数の原子に結合できる場合、当該置換基は当該環上の任意の原子に結合できる。
Figure 2020534317
前記連結基、置換基及び/又はその変体の組合せは、そのような組合せで安定した化合物が生成される場合のみ、許容される。
特に明記しない限り、「環」は、置換された又は置換されていないシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基を表す。前記環は、単環、ビ環、スピロ環、縮合環又は架橋環を含む。環における原子の数は通常的に環の員数として定義され、例えば「5〜7員環」は、5〜7個の原子が囲んで配列されることを意味する。特に明記しない限り、前記環は、任意的に1〜3個のヘテロ原子を含む。したがって、「5〜7員環」は、例えば、フェニル基、ピリジン及びピペリジル基を含み、一方、用語「5〜7員ヘテロシクロアルキル環」は、ピリジル基及びピペリジル基を含むが、フェニル基を含まない。用語「環」は、少なくとも一つの環を含む環系をさらに含み、ここで、各々の「環」は独立的に前記定義に合致する。
特に明記しない限り、用語「ヘテロ環」又は「ヘテロ環基」は、ヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む安定した単環、二重環又は三重環を指し、これらは飽和、部分的不飽和、又は不飽和(芳香族)のものであってもよい。これらは、炭素原子と独立的にN、O及びSから選択される1、2、3又は4個の環形成ヘテロ原子とを含み、前記任意のヘテロ環が一つのベンゼン環に縮合して二重環を形成することができる。窒素原子と硫黄原子は任意的に酸化されることができる(すなわち、NOとS(O)、pは1又は2である)。窒素原子は、置換又は未置換のものであることができる(すなわち、N又はNRであり、ただしRは、H、又は本文で定義された別の置換基である)。前記ヘテロ環は、任意のヘテロ原子又は炭素原子のペンダント基に附着することで安定した構造を形成することができる。形成された化合物が安定したものであれば、本文で記載のヘテロ環は、炭素位置又は窒素位置で置換を発生することができる。ヘテロ環の窒素原子は任意的に四級化される。好ましい態様として、ヘテロ環におけるS及びO原子の合計数が1を超えた場合、このようなヘテロ原子は互いに隣接しない。別の好ましい態様として、ヘテロ環におけるS原子及びO原子の合計数は1を超えない。本文では、用語「芳香族ヘテロ環基」又は「ヘテロアリール」は、安定した5、6、7員の単環又は二重環、又は7、8、9又は10員の二重環ヘテロ環基の芳香環を指し、詳しくは、炭素原子と独立的にN、OとSから選択される1、2、3又は4個の環形成ヘテロ原子とを含む。窒素原子は、置換又は未置換のものであることができる(すなわち、N又はNRであり、ただしRは、H、又は本文で定義された別の置換基である)。窒素と硫黄ヘテロ原子は任意的に酸化されることができる(すなわち、NOとS(O)p、pは1又は2である)。なお、芳香ヘテロ環におけるS及びO原子の合計数は1を超えない。架橋環も、ヘテロ環の定義に含まれる。一つ又は複数の原子(すなわち、C、O、N又はS)が二つの隣接しない炭素原子又は窒素原子を連結する場合、架橋環が形成される。好ましい架橋基は、一つの炭素原子、二つの炭素原子、一つの窒素原子、二つの窒素原子及び一つの炭素−窒素基を含むが、これらに限定されない。なお、一つの架橋基が、単環を三重環に変換させる。架橋環において、環上の置換基は、架橋基に出現することができる。
ヘテロ環式化合物の実例は、アクリジニル、アゾシニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾリジニル、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメン、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラニル、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソインドリル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、メチレンジオキシフェニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、ヒドロキシインドリル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、ベンゾキサンチニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリドニル、4−ピペリドニル、ピペロニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラゾリル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、イソチアゾリルチエニル、チエノオキサゾリル、チエノチアゾリル、チエノイミダゾリル、チエニル、トリアジニル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリルとキサンテニルが挙げられ、これらに限定されない。ヘテロ環式化合物の実例はさらに、縮合環式及びスピロ環式の化合物を含む。
特に明記しない限り、用語「炭化水素基」又はその下位概念(例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、フェニル基など)は、その自体又は別の一つの置換基の一部として、直鎖状、分岐鎖状又は環状の炭化水素原子団又はその組み合わせを表し、完全飽和(例えば、アルキル基)、一価または多価不飽和(例えば、アルケニル基、アルキニル基、フェニル基)のものであることができ、単置換、二重置換又は多置換されたものであることができ、1価の基(例えばメチル基)、2価の基(例えばメチレン基)又は多価の基(例えばメテニル基)のものであることができ、2価又は多価原子団を含むことができ、指定された数の炭素原子(例えばC−C12は1個ないし12個の炭素を表し、C1−12はC、C、C、C、C、C、C、C、C、C10、C11及びC12から選択され、C3−12はC、C、C、C、C、C、C、C10、C11及びC12から選択される)を有する。「炭化水素基」は、脂肪族炭化水素基及び芳香族炭化水素基を含むが、これらに限定されず、前記脂肪族炭化水素基は鎖状及び環状のものを含み、具体的に、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基を含むが、これらに限定されず、前記芳香族炭化水素基は、ベンゼン、ナフタレンのような6〜12員の芳香族炭化水素基を含むが、これらに限定されない。本発明のある態様において、用語「炭化水素基」は、直鎖状又は分岐鎖状の原子団又はそれらの組み合わせを表し、完全飽和、一価または多価不飽和のものであることができ、二価及び多価の原子団を含むことができる。飽和炭化水素原子団の実例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、イソブチル、シクロヘキシル、(シクロヘキシル)メチル、シクロプロピルメチル及びn−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチルなど原子団の同族体又は異性体を含むが、これらに限定されない。不飽和炭化水素基は、一つ又は複数の二重結合又は三重結合を有し、その実例は、ビニル、2−プロペニル、ブテニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−プロピニル、3−プロピニル、3−ブテニル及びより高級の同族体及び異性体を含むが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、用語「ヘテロ炭化水素基」又はその下位概念(例えば、ヘテロアルキル基、ヘテロアルケニル基、ヘテロアルキニル基、ヘテロアリール基など)は、その自体又は別の一つの用語と合わせて、安定した直鎖状、分岐鎖状又は環状の炭化水素原子団又はその組み合わせを表し、一定の数の炭素原子及び少なくとも一つのヘテロ原子によって形成されたものである。本発明のある態様において、用語「ヘテロアルキル基」は、その自体又は別の一つの用語と合わせて、安定した直鎖状、分岐鎖状の炭化水素原子団又はその組成物を表し、一定の数の炭素原子及び少なくとも一つのヘテロ原子によって形成されたものである。一つの典型的な態様において、ヘテロ原子はB、O、N及びSから選択され、その内、窒素原子と硫黄原子は任意的に酸化され、窒素原子は任意的に四級化されることができる。ヘテロ原子又はヘテロ原子団は、ヘテロ炭化水素基の任意の内部位置(前記ヘテロ炭化水素基が分子のその他の部分に結合した位置を含む)に位置することができる。用語「アルコキシ基」、「アルキルアミノ基」及び「アルキルチオ」(又はチオアルコキシ)は、慣用表現に属し、それぞれ一つの酸素原子、アミノ又は硫黄原子を介して分子のその他の部分に結合されるアルキル基を指す。実例は、−CH−CH−O−CH、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH−S−CH−CH、−CH−CH、−S(O)−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、−CH−CH=N−OCH及び−CH=CH−N(CH)−CHを含むが、これらに限定されない。多くとも二つのヘテロ原子が連続することができる。例えば、−CH−NH−OCHが挙げられる。
特に明記しない限り、用語「シクロ炭化水素基」、「ヘテロシクロ炭化水素基」又はその下位概念(例えば、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基など)は、その自体又は別の用語と合わせて、それぞれ環化になった「炭化水素基」、「ヘテロ炭化水素基」を表す。また、ヘテロ炭化水素基又はヘテロシクロ炭化水素基(例えばヘテロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基)の場合、ヘテロ原子は、当該ヘテロ環が分子のその他の部分に附着した位置を占ることができる。シクロ炭化水素基の実例は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、シクロヘプチル基などを含むが、これらに限定されない。ヘテロシクロ基の非限定的な実例は、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフランインドール−3−イル、テトラヒドロチオフェン−2−イル、テトラヒドロチオフェン−3−イル、1−ピペラジニル及び2−ピペラジニルを含む。
特に明記しない限り、用語「アルキル基」は、直鎖状又は分岐鎖状の飽和炭化水素基を表し、単置換(例えば、−CHF)又は多置換されたもの(例えば、−CHF)であることができ、一価(例えば、メチル基)、二価(例えば、メチレン基)又は多価(例えば、メテニル基)のものであることができる。アルキル基の例としては、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(例えば、n−プロピル基及びイソプロピル基)、ブチル基(例えば、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基)、ペンチル基(例えば、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基)などを含む。
特に明記しない限り、用語「シクロアルキル基」は、すべての安定した環状又は多環状の炭化水素基を含み、且つすべての炭素原子が飽和であり、単置換又は多置換されたものであることができ、一価、二価又は多価のものであることができる。これらのシクロアルキル基の実例としては、シクロプロピル基、ノルボルニル基、[2.2.2]ビシクロオクタン、[4.4.0]ビシクロデカンなどを含む。
特に明記しない限り、用語「ハロゲン化」又は「ハロゲン」は、そのもの又は他の置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を表す。また、用語「ハロゲン化アルキル基」は、単置換ハロゲン化アルキル基又は多置換ハロゲン化アルキル基を含む。例えば、用語「ハロゲン化(C−C)アルキル基」は、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、4−クロロブチル基及び3−ブロモプロピル基などを含むが、これらに限定されない。特に明記しない限り、ハロゲン化アルキル基の実例としては、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ペンタフルオロエチル基及びペンタクロロエチル基を含むが、これらに限定されない。
用語「アルコキシ基」は、酸素架橋を介して結合され、特定数の炭素原子を有する前記アルキル基を表す。特に明記しない限り、C1−6アルコキシル基は、C、C、C、C、C及びCのアルコキシ基を含む。アルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基及びS−ペンチルオキシ基を含むが、これらに限定されない。
特に明記しない限り、用語「アリール」は、多価不飽和の芳香族炭化水素置換基を表し、単置換または多置換されたものであることができ、一価、二価または多価のものであることができ、これが単環式または多環式(例えば1−3個の環があり、ただし、少なくとも一つの環が芳香族環である)のものであることができ、これらは縮合されており、或いは共有結合で連結されている。用語「ヘテロアリール」は、1−4個のヘテロ原子を含有するアリール(または環)を指す。一つの例示的な実例において、ヘテロ原子はB、N、O及びSから選択され、ここで窒素原子と硫黄原子は任意に酸化され、窒素原子は任意に第四級化される。ヘテロアリールはヘテロ原子を介して分子の残り部分に連結される。アリール若しくはヘテロアリールの非限定的な実施例は、フェニル、ナフチル、ビフェニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピラジニル、オキサゾリル、フェニル−オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、ベンゾチアゾリル、プリニル、ベンズイミダゾリル、インドリル、イソキノリル、キノキサリニル、キノリル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ビフェニル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−フェニル−4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ベンゾチアゾリル、プリニル、2−ベンズイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリルおよび6−キノリルを含む。前記任意の一つのアリールとヘテロアリール環系の置換基は、本文で後述する許容される置換基から選択される。
特に明記しない限り、アリールは、他の用語と合わせて使用される場合(例えばアリールオキシ、アリールチオ、アラルキル)、前記のように定義されたアリールおよびヘテロアリール環を含む。よって、用語「アラルキル」は、アリールがアルキルにに結合された原子団(例えば、ベンジル、フェニルエチル、ピリジンメチルなど)を含み、例えば、フェノキシメチル、2−ピリジンオキシメチル、3−(1−ナフタレンオキシ)プロピルなどのような、炭素原子(例えばメチレン基)が既に酸素原子のような原子に置換されたアルキルを含むことを意味する。
用語「離脱基」は、別の一種の官能基または原子によって置換反応(例えば求核置換反応)を通じて置換されることができる官能基または原子を指す。例えば、代表的な離脱基は、トリフルオロメタンスルホネート;塩素、臭素、ヨウ素;メタンスルホネート、トシレート、p−ブロモベンゼンスルホネート、p−トルエンスルホネートなどのようなスルホネート基;アセトキシ、トリフルオロアセトキシなどのようなアシルオキシを含む。
用語「保護基」は、「アミノ保護基」、「ヒドロキシ保護基」または「チオール保護基」を含むが、これらに限定されない。用語「アミノ保護基」は、アミノ基の窒素部位における副反応を阻止させるのに適切な保護基を指す。代表的なアミノ保護基は、ホルミル基;アルカノイル基(例えば、アセチル、卜リクロロアセチルまたはトリフルオロアセチル)のようなアシル;tert−ブトキシカルボニル(Boc)のようなアルコキシカルボニル;ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)のようなアリールメトキシカルボニル;ベンジル(Bn)、トリチル(Tr)、1、1−ビス−(4’−メトキシフェニル)メチルのようなアリールメチル;トリメチルシリル(TMS)及びtert−ブチルジメチルシリル(TBS)などのようなシリルを含むが、これらに限定されない。用語「ヒドロキシ保護基」は、ヒドロキシの副反応を阻止させるのに適切な保護基を指す。代表的なヒドロキシ保護基は、メチル、エチル及びtert−ブチルのようなアルキル;アルカノイル基(例えばアセチル)のようなアシル;ベンジル(Bn)、p−メトキシベンジル(PMB)、9−フルオレニルメチル(Fm)及びジフェニルメチル(ジフェニルメチル、DPM)のようなアリールメチル;トリメチルシリル(TMS)及びtert−ブチルジメチルシリル(TBS)などのようなシリルを含むが、これらに限定されない。
本発明の化合物は、当業者が公知した合成方法で製造することができ、下記のような具体的な実施形態、これとその他の化学合成方法との組み合わせの実施形態、及び当業者が公知した同等形態、好ましい実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
本発明で使用された溶媒は、市販によって入手できる。本発明は、下記の略号を使用する。aqは水を表し、HATUはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表し、EDCはN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩を表し、m−CPBAは3−クロロペルオキシ安息香酸を表し、eqは当量、等量を表し、CDIはカルボニルジイミダゾールを表し、DCMはジクロロメタンを表し、PEは石油エーテルを表し、DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを表し、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを表し、DMSOはジメチルスルホキシドを表し、EtOAcは酢酸エチルを表し、EtOHはエタノールを表し、MeOHはメタノールを表し、CBzはベンジルオキシカルボニルを表し、アミンの保護基の一種であり、BOCはtert−ブトキシカルボニルを表し、アミンの保護基の一種であり、HOAcは酢酸を表し、NaCNBHはシアノ水素化ホウ素ナトリウムを表し、r.t.は室温を表し、O/Nは一晩中を表し、THFはテトラヒドロフランを表し、BocOはジ−tert−ブチルジカーボネートを表し、TFAはトリフルオロ酢酸を表し、DIPEAはジイソプロピルエチルアミンを表し、SOClは塩化チオニルを表し、CSは二硫化炭素を表し、TsOHはp−トルエンスルホン酸を表し、NFSIはN−フルオロ−N−(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンイミドを表し、NCSは1−クロロピロリジン−2,5−ジオンを表し、n−BuNFはフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムを表し、iPrOHは2−プロパノールを表し、mpは融点を表し、LDAはリチウムジイソプロピルアミドを表し、EDCIは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を表し、dppfは1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセンを表し、HATUは2−(7−ベンゾトリアゾールオキシド)−N,N,N’,N’−テトラメチル尿素ヘキサフルオロホスフェートを表し、Ti(i−PrO)はチタンテトライソプロポキシドを表し、NBSはN−ブロモスクシンイミドを表し、dastは三フッ化ジエチルアミノ硫黄を表し、LiHMDSはリチウムヘキサメチルジシラジドを表し、AIBNはアゾビスイソブチロニトリルを表し、POClはオキシ塩化リンを表し、PEG400はポリエチレングリコール400を表す。
化合物は、人工又はChemDraw(登録商標)ソフトウェアにより命名され、市販される化合物は、販売業者のカタログ名を使用する。
(発明の効果)
本発明の化合物は、顕著なBET Bromodomain抑制活性を有し、顕著な腫瘍抑制効果を有し、且つ動物に対して良好な耐性(tolerance)を示す。一方、本発明の化合物は、生体内で薬物動態クリアランスが低く、吸収が良好である。
(実施例)
以下は、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明に対して何らかの不利な制限を意図することがない。本文は本発明を詳しく説明して、その具体的な実施形態も公開しているが、当業者にとって、本発明の趣旨及び範囲を逸脱しない限り、本発明の具体的な実施形態に対して各種の変更及び改良を行うことは、自明である。
Figure 2020534317
実施例1
Figure 2020534317
化合物1−1(25.00g、139.20mmol、1.00eq)、2−ブタノン(11.04g、153.12mmol、13.63mL、1.10eq)およびモルホリン(12.13g、139.20mmol、12.25mL、1.00eq)をエタノール(200.00mL)に溶解し、硫黄(4.46g、139.20mmol、1.00eq)を添加し、得られた懸濁液を70℃に昇温し、窒素ガスの保護下で12時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、黄色の油を得た。水(500mL)を油性物質に添加し、得られた混合物を酢酸エチル(200mL×4)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル= 10/1)で精製し、化合物1−2を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.47 (d, J=8.0 Hz, 2H),7.38 (d, J=8.0 Hz, 2H),6.43 (br s, 2H),2.13 (s, 3H),1.56 (s, 3H).
Figure 2020534317
化合物1−2(10.00g、37.63mmol、1.00eq)をクロロホルム(100.00mL)に溶解し、塩化2−クロロアセチル(6.37g、56.45mmol、4.49mL、1.50eq)を滴下した。滴下終了後、反応液を70℃で1時間攪拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮乾燥した。得られた粗生成物をメタノール(40mL)で再結晶し、化合物1−3を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 11.81 (br s, 1H) , 7.58 (dd, J=2.0, 6.4Hz, 2H), 7.45 (dd, J=2.2, 8.6Hz, 2H) , 4.25 (s, 2H), 2.29 (s, 3H),1.72 (s, 3H).
Figure 2020534317
化合物1−3(11.00g、32.14mmol、1.00eq)およびヨウ化ナトリウム(9.63g、64.28mmol、2.00eq)をテトラヒドロフラン(50.00mL)に添加した。得られた混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮乾燥して、化合物1−4を得た。精製せず、次のステップで直接使用した。
LCMS (ESI)m/z: 433.9 (M+1)
Figure 2020534317
化合物1−4(14.00g、32.28mmol、1.00eq)をテトラヒドロフラン(100.00mL)に溶解した。得られた混合物を−60℃に冷却し、アンモニアガスを30分間チャージした。得られた反応混合物をゆっくりと20℃に昇温し、3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮乾燥した。得られた固体を酢酸エチル(150mL)に溶解し、水(50mL×3)および飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後、減圧下で濃縮乾燥した。得られた化合物1−5は、次の反応ステップに直接使用した。
LCMS (ESI) m/z: 322.9 (M+1), 344.9 (M+Na)
Figure 2020534317
化合物1−5(10.00g、30.98mmol、1.00eq)をイソプロパノール(150.00mL)および氷酢酸(50.00mL)に溶解した。得られた混合物を90℃で3時間撹拌した。反応混合物から減圧下で溶媒を除去した。残留混合物をクロロホルム(20mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)および飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物としての化合物を酢酸エチル(50mL)で再結晶して、化合物1−6を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.98 (br s, 1H), 7.46 (d, 8.4Hz, 2H), 7.35 (d, 8.4Hz, 2H), 4.80 (d, J=8.8Hz, 1H), 3.93 (d, J=8.6Hz, 1H), 2.28 (s, 3H), 1.59 (s, 3H).
Figure 2020534317
炭酸ナトリウム(4.07g、38.39mmol、1.80eq)の1,2−ジクロロエタン(200.00mL)の溶液を攪拌しながら、五硫化リン(17.07g、76.79mmol、8.17mL、3.60eq)を添加した。得られた混合物を更に20℃で1時間撹拌した。次に、化合物1−6(6.50g、21.33mmol、1.00eq)を添加した。得られた混濁液を65℃で5時間反応させた。反応混合物を20℃に冷却し、ろ過した。フィルターケーキを酢酸エチル(2L)に溶解し、飽和食塩水(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した後、減圧で濃縮乾燥した。粗生成物としての化合物をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル= 5/1)で精製して、化合物1−7を得た。
Figure 2020534317
0℃で、化合物1−7(3.50g、10.91mmol、1.00eq)のメタノール(5.00mL)の混濁液に、ヒドラジン水和物(1.67g、32.72mmol、1.62mL、純度98%、3.00eq)を添加した。0℃で1時間攪拌しながら反応させた。反応混合物をろ過し、フィルターケーキを乾燥した。化合物1−8を得、次のステップで直接使用した。LCMS (ESI) m/z: 318.9 (M+1)
Figure 2020534317
化合物1−8(2.50g、7.84mmol、1.00eq)のトルエン(100.00mL)の混合液に、オルト酢酸トリエチル(3.82g、23.52mmol、4.29mL、3.00eq)を添加した。得られた混合物を80℃で1時間攪拌しながら反応させた。反応混合物を減圧下で直接濃縮乾燥した。粗生成物としての化合物を酢酸エチル(10mL)で再結晶して、化合物1−9を得た。LCMS (ESI) m/z: 344.9 (M+1)
Figure 2020534317
−70℃で、化合物1−9(1.50g、4.38mmol、1.00eq)のテトラヒドロフラン(180mL)の溶液に、LiHMDS(1M、8.76mL、2.00eq)を滴下した。混合物を同温度で撹拌しながら1時間反応させた後、tert−ブチル2−ブロモアセテート(1.28g、6.57mmol、970.82μL、1.50eq)を溶解したテトラヒドロフラン(20mL)溶液を滴下した。滴下終了後、反応液を20℃にゆっくりと昇温し、5時間攪拌した。反応混合物を飽和NHCl溶液(50mL)で停止させ、酢酸エチル(100mL)で抽出し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物の化合物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製し、得られた化合物をSFCで分離し、化合物1−10(塩基性−EtOH、クロマトグラフィーカラム:AS(250mm×30mm、5μm)、移動相B:30 %、流量(mL/min):55)([α]25 +54 (C 0.6, CHCl))。LCMS (ESI) m/z: 457.0 (M+1)
Figure 2020534317
化合物1−10(150.00mg、328.23μmol、1.00eq)を塩化メチレン(5.00mL)とトリフルオロ酢酸(1.00mL)に溶解した。混合物を20℃で4時間攪拌しながら反応させた。反応混合物を減圧下で直接濃縮乾燥した。化合物1−11を得た。次のステップで直接使用した。LCMS (ESI) m/z: 401.0 (M+1)
Figure 2020534317
30℃で、窒素ガスの保護下で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(48.36mg、374.19μmol)を化合物1−11(50.00mg、124.73μmol)、6−アミノ−イソインドリン−1−オン(27.72mg、187.10μmol)およびHATU(71.14mg、187.10μmol)の 無水塩化メチレン(15.00mL)の溶液中にゆっくりと滴下した。添加後、30℃で12時間反応させた。反応混合物を水(20mL×2)で洗浄した。水相を塩化メチレン(20mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥し、分取クロマトグラフィーで精製して、化合物1を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl):δppm 9.46 (br s, 1H), 8.03 (br s, 1H), 7.85 (d, J=7.6Hz, 1H), 7.41 (d, J=8.4Hz, 2H), 7.31−7.33 (m, 3H), 6.57−6.61 (m, 1H), 4.69−4.73 (m, 1H), 4.34 (s, 2H), 3.83−3.88 (m, 1H), 3.56−3.61 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 1.68 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 531.1 (M+1).
Figure 2020534317
実施例2
Figure 2020534317
実施例1のスキームと同じように、実施例2を実施した。
H NMR (400 MHz, CDCl):δppm 9.62 (br s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.76 (d, J=8.4Hz 1H), 7.34−7.45 (m, 5H), 6.14−6.15 (m, 1H), 4.65−4.68 (m, 1H), 4.38 (s, 2H), 3.85−3.91 (m, 1H), 3.50−3.54 (m, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 1.72 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 531.1 (M+1).
Figure 2020534317
実施例3および4
Figure 2020534317
0℃で、臭化メチルマグネシウム(3M、6.30mL)を無水ジエチルエーテル(10mL)に添加した。窒素ガスの雰囲気で3回置換した。化合物3−1(2.00g、15.13mmol)の無水ジエチルエーテル(40mL)の溶液をゆっくりと滴下した。混合物を25℃で窒素雰囲気下で3時間攪拌した。反応混合物を攪拌しながら氷水(50g)に注いだ。飽和NHCl溶液(50mL)を添加し、混合物を5分間撹拌した。混合物を水相と有機相に分離した。水相を酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機相を合わせ、炭酸水素ナトリウム飽和溶液(50mL)、水(50mL)および飽和食塩水(80mL)で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物3−2を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl): δppm 7.14−7.23 (m, 4H),2.97−3.08 (m, 4H),1.52 (s, 3H).
Figure 2020534317
0℃で、化合物3−2(200.00mg、1.35mmol)の塩化メチレン(2mL)の溶液を濃硝酸(4.20g、66.66mmol、3.00mL)と濃硫酸(132.36mg、1.35mmol)の無水塩化メチレン(10mL)の溶液を攪拌しながら、ゆっくりと添加した。混合物を0℃で5分間撹拌した。反応混合物を撹拌しながら氷水(50g)にゆっくりと注いだ。混合物を10分間撹拌し、二相に分離した。水相を塩化メチレン(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(80mL)および飽和食塩水(80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物3−3を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl):δppm 8.04−8.14 (m, 2H),7.32−7.38 (m, 1H),3.53−3.57 (m, 2H) ,3.28−3.33 (m, 2H),1.81 (s, 3H).
Figure 2020534317
化合物3−3(220.00mg、1.14mmol)およびPd/C(200.00mg、10%純度)を無水メタノール(10.00mL)に添加した。水素ガスで3回置換した。混合物を水素バルーン雰囲気下、25℃で16時間撹拌した。反応混合物を珪藻土で充填したブフナー漏斗で直接ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物3−4を得た。
Figure 2020534317
化合物3−4(46.00mg、281.83μmol、1.20eq)とジイソプロピルエチルアミン(91.06mg、704.58μmol、123.05μL、3.00eq)を塩化メチレン(5.00mL)に添加した。更に、化合物1−11(94.15mg、234.86μmol、1.00eq)およびHATU(89.30mg、234.86μmol、1.00eq)を添加した。雰囲気を窒素ガスで3回置換した。混合物を25℃で窒素雰囲気下で2時間攪拌した。振動しながら、反応混合物を水(10mL)で洗浄した。有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物3−5を得た。
LCMS (ESI) m/z: 546.2 (M+1).
Figure 2020534317
化合物3−5(98mg、179.46μmol)をSFCキラル分割にかけた(クロマトグラフィーカラム:AD(250mm×30mm、10μm);移動相:[0.1%NHO EtOH]; B%:40%−40%、60mL/分)。二つの単一異性体を得た。
化合物3(Rt = 5.311分)。H NMR(400 MHz、CDCl3):δppm8.68(s、1H)、7.51(s、1H)、7.41(d、J = 8.4Hz、2H)、7.33(d、J = 8.8Hz、2H)、7.28− 7.29(m、1H)、7.12(d、J = 8.0Hz、1H)、4.60−4.64(m、1H)、3.74−3.80(m、1H)、3.44−3.49(m、1H)、2.95−3.03( m、4H)、2.68(s、3H)、2.40(s、3H)、1.68(s、3H)、1.49(s、3H)。LCMS(ESI)m/z:546.2(M + 1)
化合物4(Rt=5.926 min)。H NMR (400 MHz, CDCl):δppm 8.72 (s, 1H) ,7.51 (s, 1H), 7.41 (d, J=8.4Hz, 2H),7.33 (d, J=8.8Hz, 2H), 7.28−7.29 (m, 1H),7.12 (d, J=8.0Hz, 1H),4.60−4.64 (m, 1H),3.74−3.80 (m, 1H) ,3.44−3.49 (m, 1H),2.95−3.03 (m, 4H),2.68 (s, 3H) ,2.40 (s, 3H),1.68 (s, 3H), 1.49 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 546.1 (M+1)
Figure 2020534317
実施例5
Figure 2020534317
0℃で、塩化チオニル(25.77g、216.65mmol、15.71mL、1.20eq)をメタノール(200.00mL)に滴下した。混合物を0℃で30分間撹拌した。化合物5−1(30.00g、180.54mmol、25.86mL、1.00eq)のメタノール(100.00mL)の溶液を滴下した。滴下終了後、26℃で4時間反応させた。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を塩化メチレンに溶解した。混合物を飽和炭酸ナトリウム溶液でpH=8〜9に調整し、抽出し、2つ相に分離した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して、化合物5−2を得た。さらに精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl3): δppm 7.26−7.37 (m, 5H), 4.63(s, 2H), 4.11 (s, 2H), 3.76(s, 3 H)
Figure 2020534317
化合物5−2(16.00g、88.79mmol、1.00eq)とtert−ブトキシジ(ジメチルアミノ)メタン(17.02g、97.67mmol、20.26mL、1.10eq)の混合物を90℃に加熱し、16時間反応させた。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を塩化メチレン(80mL)に溶解した。混合物を飽和食塩水(25mL)で洗浄し、抽出し、2相に分離した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して化合物5−3を得た。さらに精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl): δppm 7.26−7.33 (m, 5 H), 6.78 (s, 1H), 4.63(s, 2H), 3.64 (s, 3H), 2.88(m, 6 H)
Figure 2020534317
氷酢酸(40.00mL)を化合物5−3(12.00g、51.00mmol、1.00eq)と4−ブロモ−2−アミノピリジン(8.82g、51.00mmol、1.00eq)の混合物に添加した。得られた混合物を130℃に加熱し、16時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾燥した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル= 4:1)で精製し、化合物5−4を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl): δppm 8.72 (d, J=7.6 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.35−7.47 (m, 5H), 5.19 (s, 2H).
Figure 2020534317
化合物5−4(1.00g、3.02mmol、1.00eq)およびtert−ブチルカルバメート(459.88mg、3.93mmol、1.30eq)の1,4−ジオキサン(20.00mL)の溶液に、4,5− ビス(ジフェニルホスフィン)−9,9−ジメチルキサンテン(174.73mg、301.97μmol、0.10eq)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(276.52mg、301.97μmol、0.10eq)および炭酸セシウム(2.95g、9.06mmol、3.00eq)を添加し、窒素ガス雰囲気で3回置換した。混合物を窒素ガスの保護下で100℃に加熱し、10時間反応させた。反応混合物を室温に冷却し、ろ過した。フィルターケーキを塩化メチレン(10mL×2)で洗浄した。得られたろ液を減圧下で濃縮乾燥した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1〜2:1)で精製して、化合物5−5を得た。
LCMS (ESI) m/z: 368.2 (M+1)
Figure 2020534317
化合物5−5(190.00mg、517.15μmol、1.00eq)とトリフルオロ酢酸(5.00mL)の混合物を90℃に加熱し、20時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物を塩化メチレン(10mL)に溶解した。混合物を減圧下で濃縮乾燥して、化合物5−6を得た。さらに精製しなくて、次のステップで直接使用した。
Figure 2020534317
−10°Cで窒素ガスの保護下で、化合物1−11(60.00mg、149.67μmol、1.00eq)とトリエチルアミン(30.29mg、299.34μmol、41.49μL、2.00eq)を無水テトラヒドロフラン(2.00mL)と無水N,N−ジメチルホルムアミド(1.00mL)の混合液に溶解した。次に、塩化ピバロイル(18.05mg、149.67μmol、18.42μL、1.00eq)をゆっくりと上記溶液に滴下した。得られた混合物を−10℃で0.5時間撹拌した。次に、化合物5−6(40.00mg、137.37μmol、0.92eq、TFA)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(1.00mL)溶液を反応混合物に滴下した。滴下終了後、27℃に昇温し、5時間攪拌した。反応混合物を水(5mL)で停止させ、混合物を2相に分離した。水相を塩化メチレン(5mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(塩基性)で精製し、化合物5を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl):δppm 8.76 (d, J=7.28Hz, 1H),8.12 (s, 1H),7.47 (d, J=8.28Hz, 2H),7.34 (d, J=8.53Hz, 3H),6.56−6.64 (m, 2H),5.12 (s, 1H),4.72 (t, J=7.15 Hz, 1H),3.93−4.00 (m, 2H),2.69 (s, 3H),2.40 (s, 3H),1.68 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 560.0 (M+1)
Figure 2020534317
実施例6および7
Figure 2020534317
窒素ガスの保護下で、化合物6−1(5.00g、27.02mmol、3.65mL、1.00eq)の四塩化炭素(20.00mL)溶液に、NBS(10.00g、56.19mmol、2.08eq)とAIBN(1.04g、6.33mmol、0.23eq)を添加した。混合物を65℃で4時間攪拌しながら反応させた。反応混合物を減圧下で直接濃縮乾燥した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物6−2を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.57 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.16 (t, J=7.8 Hz, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.63 (s, 2H).
Figure 2020534317
中性アルミナ(100.00g、980.78mmol、93.41eq)を化合物6−2(3.60g、10.50mmol、1.00eq)のn−ヘキサン(200.00mL)溶液に添加し、混合物を撹拌しながら75℃で2時間反応させた。反応混合物を直接ろ過した。フィルターケーキを酢酸エチル(200mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で直接濃縮乾燥した。粗生成物としての化合物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物6−3を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl3): δppm 7.38−7.40 (m, 1H), 7.16−7.16 (m, 2H), 5.21 (s, 2H), 5.10 (s, 2H).
Figure 2020534317
化合物6−3(400.00mg、2.01mmol、1.00eq)、水酸化カリウム(225.52mg、4.02mmol、2.00eq)および2−ジ−tert−ブチルホスフィン−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(85.34mg、201.00μmol、0.10eq)の1,4−ジオキサン(10.00mL)の混合液に水(1.00mL)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(184.03mg、201.00μmol、0.10eq)を添加した。混合物をマイクロ波機器内で窒素ガスの保護下に120℃で1時間反応させた。反応混合物を減圧下で直接濃縮した。残留物を酢酸エチル(20mL)に溶解した。混合物を水(10mL)と飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物としての化合物を分取プレート(石油エーテル/酢酸エチル= 5/1)で精製して、化合物6−4を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl−d) δppm 7.15 (t, J=7.6Hz, 1H), 6.80 (d, J=7.6Hz, 1H), 6.66 (d, J=7.6Hz, 1H), 5.15 (m, 4H).
Figure 2020534317
−5°Cで、窒素ガスの保護下で、濃硫酸(36.75mg、367.24μmol、19.97μL、98%純度、1.00eq)を化合物6−4(50.00mg、367.24μmol、 1.00eq)の塩化メチレン(2mL)溶液に添加した。塩化メチレン(0.5mL)で希釈した発煙硝酸(24.36mg、368.24μmol、17.40μL、1.00eq)(純度95%)を反応混合物にゆっくりと添加し、得られた混合物を0.5時間攪拌した。反応混合物を塩化メチレン(10mL)で希釈し、次に水(5mL)および飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物としての化合物を分取プレート(石油エーテル/酢酸エチル= 3/1)で精製して、化合物6−5を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.94 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.72 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.32 (s, 2H), 4.97 (s, 2H).
Figure 2020534317
窒素ガスの保護下で、化合物6−5(40.00mg、220.81μmol、1.00eq)のメタノール(10.00mL)溶液にPd/C(100.00mg)(パラジウム20%、水50%を含む)を添加した。その後、反応系を雰囲気水素ガスで3回置換した。反応混合物を、水素バルーン(15psi)下で20℃で1時間反応させた。反応混合物を直接ろ過した。フィルターケーキをメタノール(10mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で直接濃縮乾燥して化合物6−6を得た。次のステップで直接使用した。
LCMS (ESI) m/z: 151.9 (M+1).
Figure 2020534317
化合物1−11(50.00mg、124.73μmol、1.00eq)、化合物6−6(30.00mg、198.32μmol、1.59eq)、トリエチルアミン(37.86mg、374.19μmol、51.86μL、3.00eq)およびHATU(71.14mg、 187.10μmol、1.50eq)を塩化メチレン(5.00mL)に溶解した。混合物を窒素ガスの保護下において2時間20℃で撹拌した。反応混合物を塩化メチレン(10mL)で希釈し、水(10mL)および飽和食塩水(10mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物としての化合物を分取プレートで精製して、化合物6を得た。
LCMS (ESI) m/z: 534.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.47 (s, 1H), 7.36 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.28 (d, J=8.4Hz, 2H), 7.07 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.57 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.85−5.00 (m, 4H), 4.53−4.56 (m, 1H), 3.63−3.65 (m, 1H), 3.34−3.38 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.34 (s, 3H),1.62 (s, 3H).
化合物7。LCMS (ESI) m/z: 534.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.65 (s, 1H) , 8.57 (br s, 1H), 7.35 (d, J=8.4 Hz, 2H),7.26 (d, J=8.4 Hz, 2H), 6.90 (d, J=8.0 Hz, 1H),6.53 (d, J=8.8 Hz, 1H),4.95 (s, 2H), 4.90 (d, J=12.8 Hz, 1H), 4.80 (d, J=12.8 Hz, 1H), 4.57−4.60 (m, 1H), 3.63−3.69 (m, 1H), 3.35−3.39 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.61 (s, 3H).
Figure 2020534317
実施例8
Figure 2020534317
化合物8−1(500.00mg、3.10mmol、1.00eq)およびヒドラジン水和物(4.12g、80.66mmol、4.00mL、26.02eq)をマイクロ波チューブに添加した。混合物をマイクロ波で90℃で1時間反応させた。反応混合物から大量の固体が沈殿し、反応を終了した。反応混合物をろ過した。フィルターケーキを水(20mL×2)で洗浄した。無水テトラヒドロフラン(20mL×2)を添加した。混合物を減圧下で濃縮乾燥して、化合物8−2を得た。
LCMS (ESI) m/z: 161.9 (M+1).
Figure 2020534317
化合物1−11(100.00mg、249.45μmol、1.00eq)および化合物8−2(100.50mg、623.63μmol、2.50eq)のピリジン(5.00mL)の溶液をPOCl(114.74mg、748.35μmol、69.54μL、3.00eq)に滴下し、20℃で12時間攪拌しながら反応させた。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(5mL×2)および飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物としての化合物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物8を得た。
HNMR (400 MHz, CDCl) δppm 10.49−10.54 (m, 1H) 9.84 (br s, 1H), 8.36−8.37 (m, 1H), 7.79−7.98 (m, 1H), 7.72−7.74 (m, 2H), 7.46 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.34 (d, J=8.4 Hz, 2H), 4.70−4.73 (m, 1H), 3.73−3.86 (m, 2H), 2.68 (s, 3H), 2.40 (s, 3H),1.67 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 544.1 (M+1).
Figure 2020534317
実施例9
Figure 2020534317
−20°Cで、窒素ガスの保護下で、化合物9−1(2.00g、15.02mmol、1.00eq)と無水ジイソプロピルアミン(3.16g、31.24mmol、4.39mL、2.08eq)を無水テトラヒドロフラン(30.00mL)に溶解し、−20℃に冷却した後、n−ブチルリチウム(2.5M、23.73mL、3.95eq)をゆっくりと滴下し、得られた混合物を−20〜−30℃の温度に維持した。滴下終了後、0℃に昇温し、1時間攪拌しながら反応させた。次に、1,2−ジブロモエタン(9.62g、51.22mmol、3.86mL、3.41eq)の無水テトラヒドロフラン(10.00mL)の溶液をゆっくりと滴下した。滴下終了後、27℃に昇温し、18時間攪拌しながら反応させた。−20℃で、飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)を添加し、反応を停止させた。反応混合物を3N塩酸(5mL)でpH = 2−3に調整し、次に酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。上記の有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(50mL)および飽和食塩水(50mL)で連続して洗浄した。得られた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して、紫色の固体を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物9−2を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl):δppm 9.12 (s, 1H),7.11 (m, 1H),6.89−6.96 (m, 2H), 6.75 (d, J=7.28Hz, 1H), 1.70 (t, J=4.0Hz, 2H),1.47 (t, J=4.0Hz, 2H).
Figure 2020534317
−15°Cで、窒素ガスの保護下で、硝酸(118.46mg、1.88mmol、84.61μL、1.00eq)を化合物9−2(300.00mg、1.88mmol、1.00eq)と濃硫酸(184.85mg、1.88mmol、100.46μL、1.00eq)の塩化メチレン(4.00mL)溶液にゆっくりと滴下した。滴下終了後、27℃に昇温し、10時間攪拌した。反応混合物に氷(約2g)を添加し、反応を停止させた。反応混合物を塩化メチレン(3×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わ、 有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)および飽和食塩溶液(10mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物9−3を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl3)δppm 8.32 (s, 1H),8.12 (m, 1H),7.67 (d, J=2.0Hz, 1H),6.97 (d, J=8.4Hz, 1H),1.81−1.84 (m, 2H),1.61−1.68 (m, 2H).
Figure 2020534317
還元鉄粉(462.27mg、8.28mmol、13.00eq)を化合物9−3(130mg、636.69μmol、1.0eq)の氷酢酸(8.00mL)溶液に添加した。混合物を窒素ガスの保護下において25℃で16時間撹拌した。反応混合物をろ過した。ろ液を濃縮し、次に水(5mL)に添加した。水相を酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮した。反応混合物を珪藻土でろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。得られた粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで分離精製し、化合物9−4を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.37 (s, 1H), 6.75 (d, J=8.0Hz, 1H), 6.48−6.63 (m, 1H), 6.23 (s, 1H), 1.64−1.82 (m, 2H), 1.40−1.51 (m, 2H).
Figure 2020534317
25°Cで窒素ガスの保護下で、化合物1−11(36.82mg、91.85μmol、1.00eq)と化合物9−4(16.00mg、91.85μmol、1.00eq)をHATU(41.91mg、110.22μmol、1.20eq)の無水塩化メチレン(4.00mL)溶液に添加し、トリエチルアミン(27.88mg、275.55μmol、38.19μL、3.00eq)をゆっくりと滴下した。混合物を窒素ガスの保護下において25℃で5時間撹拌した。反応混合物に水(3mL)を添加し、反応を停止させた。混合物を二相に分離した。水相を塩化メチレン(3×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わせた。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(2mL)および飽和食塩溶液(2mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。得られた粗生成物を分取クロマトグラフィー(塩基性)で精製し、化合物9を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 9.19 (s, 1H),8.64 (s, 1H),7.31−7.37 (m, 2H), 7.23−7.27 (m, 2H),7.19 (s, 1H),7.08−7.11 (m, 1H),6.76 (d, J=8.4Hz, 1H), 4.60−4.64 (m, 1H), 3.73−3.79 (m, 1H), 3.39−3.44 (m, 1H), 2.61 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.62−1.64 (m, 2H), 1.61 (s, 3H), 1.42−1.43 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 557.1 (M+1)
Figure 2020534317
実施例10
Figure 2020534317
化合物10−1(1.76g、6.77mmol、1.00eq)、シアン化第一銅(910.00mg、10.16mmol、2.22mL、1.50eq)、dppf(375.32mg、677.00μmol、0.10eq)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(389.28mg、677.00μmol、0.10eq)およびN,N−ジメチルホルムアミド(20.00mL)の混合液 を110°Cに加熱し、16時間撹拌した。反応混合物を減圧下でろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。濃縮残渣をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル= 1/0−3/1)で精製して、化合物10−2を得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ ppm 8.98 (d, J=2.3Hz, 1H), 8.52 (dd, J=2.3, 8.5 Hz, 1H), 8.05 (d, J=8.3Hz, 1H), 4.09 (s, 3H).
Figure 2020534317
化合物10−2(700.00mg、3.40mmol、1.00eq)の氷酢酸(10.00mL)溶液を還元鉄粉(1.90g、34.00mmol、10.00eq)に添加した。得られた反応混合物を20℃で16時間攪拌した。反応混合物を珪藻土でろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。濃縮残渣に酢酸エチル(100mL)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(pH 7−8)を添加した。有機相を飽和食塩水(60mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で濃縮乾燥した。濃縮残渣をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル= 1/0−1/1)で精製して、化合物10−3を得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δ ppm 7.47 (d, J=8.3Hz, 1H), 7.26 (d, J=2.5 Hz, 1H), 6.73 (dd, J=2.5, 8.3Hz, 1H), 4.21 (br s, 2H), 3.90 (s, 3H).
Figure 2020534317
−78°Cで、化合物10−3(100.00mg、567.63μmol、1.00eq)とTi(i−PrO)(643.20mg、2.26mmol、670.00μL、3.99eq)のテトラヒドロフラン(2.00mL)溶液に臭化エチルマグネシウム(3M、1.50mL、7.93eq)を添加した。得られた反応混合物を−78℃〜10℃の温度で(ゆっくりと昇温)18時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)を反応混合物に添加し、粘稠なスラリーを形成した。酢酸エチル(20mL)を添加した。得られた混合物を10分間撹拌し、ろ過した。ろ液を二相に分離した。有機相を飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で濃縮乾燥した。濃縮残渣を薄層クロマトグラフィープレートで精製し、化合物10−4を得た。LCMS: MS (ESI) m/z: 174.9 (M+1).
Figure 2020534317
化合物1−11(25.00mg、62.36μmol、1.00eq)、化合物10−4(11.95mg、68.60μmol、1.10eq)、HATU(28.45mg、74.84μmol、1.20eq)およびトリエチルアミン(15.78mg、155.91μmol、 21.61μL、2.50eq)を無水塩化メチレン(1.00mL)に溶解した。混合物を窒素ガスの保護下において2時間20℃で撹拌した。反応混合物を塩化メチレン(10mL)で希釈し、水(5mL)および飽和食塩水(5mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物としての化合物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物10を得た。
HNMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.10 (br s, 1H) 7.94 (dd, J=2.0, 8.4Hz, 1H), 7.43 (d, J=8.4Hz, 2H), 7.35 (d, J=8.8Hz, 2H), 6.96 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 4.72−4.76 (m, 1H), 3.86−3.92 (m, 1H), 3.61−3.66 (m, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.43 (s, 3H), 1.71 (s, 3H), 1.54−1.57 (m, 2H),1.35−1.50 (m, 2H). LCMS (ESI) m/z: 557.1 (M+1).
Figure 2020534317
実施例11
Figure 2020534317
オルトキシレン(5.00g、47.09mmol、5.68mL、1.00eq)、NBS(17.60g、98.89mmol、2.10eq)、過酸化ベンゾイル(228.13mg、941.80μmol、0.02eq)、およびクロロホルム(50.00mL)の混合物 を80℃で5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、次に塩化メチレン(100mL)で希釈し、水(80mL×2)で洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。得られた固体を(石油エーテル/エタノール= 30:1; 60mL/2mL)で80℃で20分間スラリー化し、室温に冷却し、ろ過した。フィルターケーキを石油エーテル(20mL)で洗浄した。フィルターケーキを乾燥して、化合物11−2を得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δppm 7.40−7.36 (m, 2H), 7.34−7.30 (m, 2H), 4.68 (s, 4H)
Figure 2020534317
化合物11−2(6.00g、22.73mmol、3.06mL、1.00eq)、硫化ナトリウム九水和物(16.38g、68.19mmol、11.45mL、3.00eq)、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム(258.86mg、1.14mmol、0.05eq)、塩化メチレン(60.00mL)および水(60.00mL)の混合物を暗所で18°Cで24時間撹拌した。混合物を塩化メチレン(100mL)で抽出した。有機相を水(80mL×5)で洗浄し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して化合物11−3を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400MHz, CDCl3) δppm 7.20−7.14 (m, 4H), 4.21 (s, 4H)
Figure 2020534317
化合物11−3(2.80g、20.56mmol、1.00eq)を5−10°Cの氷酢酸(15.00mL)に溶解し、過酸化水素(5.90g、52.02mmol、5.00mL、30%純度、2.53eq)を滴下した。滴下終了後、20℃で1時間攪拌した後、90℃に昇温して3時間攪拌した。反応混合物を冷却し、固体が沈殿した。ろ過後、フィルターケーキを水(20mL)で洗浄した。フィルターケーキをエタノール(20mL)で80℃で20分間スラリー化し、得られた混合物をろ過した。フィルターケーキを乾燥した(1 g)。ろ液を24時間放置した後、固体が沈殿した。ろ過後、フィルターケーキ(1 g)を乾燥した。フィルターケーキを合わせて化合物11−4を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400MHz, CDCl) δppm 7.41−7.35 (m, 2H), 7.35−7.29 (m, 2H), 4.39 (s, 4H)
Figure 2020534317
化合物11−4(300.00mg、1.78mmol、1.00eq)を−10℃で濃硫酸(2.00mL)に溶解し、次に硝酸カリウム(180.31mg、1.78mmol、1.00eq)を添加した。混合物を−10℃で5分間攪拌した。−10℃で、氷(20 g)を添加し反応を停止させた。固体が沈殿した。ろ過後、フィルターケーキを水(10mL)で洗浄した。フィルターケーキを乾燥して、化合物11−5を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400MHz, DMSO−d) δppm 8.30 (s, 1H), 8.24 (dd, J=2.0, 8.5 Hz, 1H), 7.69 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.67 (d, J=8.3Hz, 4H)
Figure 2020534317
化合物11−6の合成
化合物11−5(200.00mg、938.04μmol、1.00eq)および塩化第一スズ二水和物(846.68mg、3.75mmol、312.43μL、4.00eq)をエタノール(3.00mL)に溶解し、濃塩酸(1.32g、5.85mmol、1.20mL、37%純度、6.23eq)を15℃で滴下した。滴下終了後、80℃で1時間攪拌し、NaOH溶液(2N)でpH 10に調整した。混合物を減圧下で濃縮して約50mLとし、 塩化メチレン/メタノール(10:1)で(40mL×6)抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(50mL×2)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して化合物11−6を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
LCMS (ESI) m/z: 184.1, 206.0 (M+1), (M+23). H NMR (400MHz, DMSO−d) δppm 6.98 (d, J=8.3Hz, 1H), 6.56−6.52 (m, 1H), 6.50 (s, 1H), 5.31 (br s, 2H), 4.30 (s, 2H), 4.24 (s, 2H)
Figure 2020534317
15℃で、窒素ガスの保護下で、化合物1−11(1.00g、2.49mmol、1.00eq)および化合物11−6(547.49mg、2.99mmol、1.20eq)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(15.00mL)に溶解した。HATU(946.77mg、2.49mmol、1.00eq)を添加し、ジイソプロピルエチルアミン(965.42mg、7.47mmol、1.30mL、3.00eq)を滴下した。窒素雰囲気下、15℃で1時間攪拌した。反応混合物を直接乾燥させた。振とうしながら得られた固体を水(40mL)で洗浄した。混合物を塩化メチレン(30mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物11を得た。
LCMS (ESI) m/z: 567.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 9.68 (s, 1H) 7.57 (s, 1H), 7.22−7.37 (m, 5H), 7.02 (d, J=8.8Hz, 1H), 4.60−4.63 (m, 1H), 4.17−4.21 (m, 4H), 3.82−3.88 (m, 1H), 3.38−3.43 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.35 (s, 3H),1.63 (s, 3H).
Figure 2020534317
実施例12
Figure 2020534317
化合物12−1(2.00g、7.69mmol、1.00eq)、CuCN(1.04g、11.61mmol、2.54mL、1.51eq)、dppf(426.38mg、769.00μmol、0.10eq)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(442.25mg、769.00μmol、0.10eq)とN,N−ジメチルホルムアミド(20.00mL)の混合液 を120℃に加熱し、16時間攪拌した。反応混合物を珪藻土でろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。濃縮残渣をシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル= 1/0−1/1)で精製して、化合物12−2を得た。
H NMR (400MHz, CDCl3) δppm 8.65 (d, J=2.3Hz, 1H), 8.51 (dd, J=2.3, 8.8Hz, 1H), 8.36 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H).
Figure 2020534317
化合物12−2(900.00mg、4.37mmol、1.00eq)の氷酢酸(20.00mL)溶液に、還元鉄粉末(2.44g、43.70mmol、10.00eq)を添加した。得られた反応混合物を20℃で4時間攪拌した。反応混合物を珪藻土でろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。濃縮残渣に酢酸エチル(150mL)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(pH 7−8)を添加した。有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧下で濃縮乾燥した。濃縮残渣を薄層クロマトグラフィープレートで精製し、化合物12−3を得た。
LCMS (ESI) m/z: 177.1 (M+1).
Figure 2020534317
−78°Cで、化合物12−3(490.00mg、2.78mmol、1.00eq)およびTi(i−PrO)(3.07g、10.81mmol、3.20mL、3.89eq)のテトラヒドロフラン(15.00mL)溶液に臭化エチルマグネシウム(3M、7.40mL、7.99eq)を添加した。得られた反応混合物を−78℃〜15℃の温度で(ゆっくりと昇温)16時間撹拌した。反応の進行につれて、黄色の固体が沈殿し、反応混合物は徐々に土色の黄色で粘稠になった。反応混合物に飽和塩化アンモニウム溶液(30mL)を添加し、粘稠のスラリーが形成された。酢酸エチル(30mL)を添加し、混合物を10分間撹拌し、珪藻土でろ過した。ろ液を二相に分離した。有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥された後、減圧下で濃縮乾燥した。濃縮残渣を薄層クロマトグラフィープレートで精製し、化合物12−4を得た。
LCMS (ESI) m/z: 174.9 (M+1). H NMR (400MHz, CDCl) δppm 7.65 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.68 (dd, J=2.0, 8.3Hz, 1H), 6.43 (br s, 1H), 6.23 (d, J=1.8Hz, 1H), 4.04 (br s, 2H), 1.52 − 1.46 (m, 2H), 1.37 − 1.32 (m, 2H).
Figure 2020534317
化合物12−4(15.64mg、89.80μmol、1.20eq)とジイソプロピルエチルアミン(29.02mg、224.51μmol、39.21μL、3.00eq)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(3.00mL)に溶解した。化合物1−11(30.00mg、74.84μmol、1.00eq)およびHATU(28.45mg、74.84μmol、1.00eq)を添加した。窒素ガスで3回置換した。混合物を窒素雰囲気中15℃で16時間攪拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮した。残留物を塩化メチレン(15mL)に溶解し、振とうしながら水(10mL)で洗浄した。有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物12を得た。
LCMS (ESI) m/z: 557.2 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 9.91 (br s, 1H), 7.68 (d, J=8.0Hz, 1H),7.63 (s, 1H),7.44 (d, J=8.8Hz, 2H),7.35 (d, J=8.8Hz,2H),7.22 (d, J=8.0Hz, 1H),4.70−4.74 (m, 1H),3.95−3.99 (m, 1H),3.50−3.54 (m, 1H),2.73 (s, 3H),2.45 (s, 3H),1.72 (s, 3H),1.46−1.51 (m, 2H),1.39−1.41 (m, 2H).
Figure 2020534317
実施例13
Figure 2020534317
化合物11−3(1.80g、13.21mmol、1.00eq)をメタノール(15.00mL)に溶解し、過ヨウ素酸ナトリウム(2.83g、13.21mmol、73.26μL、1.00eq)のHO(15.00mL)溶液を滴下した。滴下終了後、15℃で12時間攪拌した。反応混合物を減圧下で約10mLに濃縮し、酢酸エチル(20mL×5)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して、化合物13−1を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400MHz, CDCl) δppm 7.40−7.36 (m, 2H), 7.36−7.31 (m, 2H), 4.34−4.27 (m, 2H), 4.22−4.13 (m, 2H)
Figure 2020534317
化合物13−1(600.00mg、3.94mmol、1.00eq)を−10℃で濃硫酸(5.00mL)に溶解し、更に硝酸カリウム(398.53mg、3.94mmol、1.00eq)を添加した。混合物を−10℃で5分間攪拌した。−10℃で、氷(20 g)を添加し反応を停止させた。氷が溶け、混合物を塩化メチレン/メタノール(10:1)(30mL×4)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(40mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して、化合物13−2を得、精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400MHz, DMSO−d) δppm 8.30 (s, 1H), 8.24 (dd, J=2.0, 8.5 Hz, 1H), 7.69 (d, J=8.5 Hz, 1H), 4.67 (d, J=8.3 Hz, 4H)
Figure 2020534317
化合物13−2(300.00mg、1.52mmol、1.00eq)をエタノール(8.00mL)に溶解し、次に塩化第一スズ二水和物(686.53mg、3.04mmol、253.33μL、2.00eq)を添加した。混合物を80℃で1時間撹拌した。混合物を水酸化ナトリウム溶液(1N)でpH 10に調整し、減圧下で約50mLに濃縮し、次に塩化メチレン/メタノール(10:1)(40mL×4)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(60mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物13−3を得た。
LCMS (ESI) m/z: 167.8 (M+1)
Figure 2020534317
化合物1−11(60.00mg、149.67μmol、1.00eq)と化合物13−3(30.04mg、179.60μmol、1.20eq)を、HATU(74.00mg、194.62μmol、1.30eq)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(3.00mL)溶液に連続して添加した。次にジイソプロピルエチルアミン(59.20mg、458.06μmol、80.00μL、3.06eq)をゆっくりと滴下した。混合物を窒素ガスの保護下で15℃で6時間撹拌した。反応混合物に水(3mL)を添加し、反応を停止させた。混合物を塩化メチレン(3×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わせた。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和食塩溶液(5mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。得られた粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製し、化合物13を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 9.35−9.73 (m, 1H), 7.54−7.64 (m, 1H), 7.22−7.38 (m, 5 H), 7.09−7.23 (m, 1H), 4.62−4.64 (m, 1H), 3.94−4.18 (m, 4H), 3.81−3.93 (m, 1H), 3.40−3.50 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.62 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 550.1 (M+1)
Figure 2020534317
実施例14および15
Figure 2020534317
化合物13(38mg、69.08μmol)をSFC分割(クロマトグラフィーカラム:AD(250mm×30mm、10μm)、移動相:[0.1%NHO EtOH]、B%:55%−55%、50mL/min )にかけて、化合物14と化合物15を得た。
化合物14(Rt=0.837min)。H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 9.49 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.25−7.38 (m, 5H), 7.12 (d, J=8.0Hz, 1H), 4.61−4.64 (m, 1H), 3.99−4.18 (m, 4H), 3.74−3.77 (m, 1H), 3.44−3.50 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.61 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 550.0 (M+1)
化合物15(Rt=1.666min)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 9.73 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.22−7.38 (m, 5H), 7.03 (d, J=8.8Hz, 1H), 4.65−4.68 (m, 1H), 3.4.06−4.13 (m, 2H), 3.88−3.98 (m, 3H),3.40−3.50 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.62 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 550.0 (M+1)
Figure 2020534317
実施例16
Figure 2020534317
化合物1−11(60.00mg、149.67μmol、1.00eq)および化合物16−1(24.28mg、179.60μmol、1.20eq)を無水塩化メチレン(5.00mL)に溶解し、HATU(56.91mg、149.67μmol、1.00eq)を添加した。更に、ジイソプロピルエチルアミン(58.03mg、449.01μmol、78.42μL、3.00eq)を滴下した。窒素雰囲気下、15℃で1時間攪拌した。振とうしながら、反応混合物を水(10mL)で洗浄した。有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物16を得た。
LCMS (ESI) m/z: 518.0 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.88 (s, 1H), 7.62 (s, 1H),7.44 (d, J=8.8Hz, 2H),7.36 (d, J=8.8Hz, 2H),7.32−7.34 (m, 1H),7.16 (d, J=8.0Hz, 1H),5.08 (s, 4H),4.62−4.65 (m, 1H),3.79−3.85 (m, 1H),3.48−3.53 (m, 1H),2.71 (s, 3H),2.43 (s, 3H),1.71 (s, 3H).
Figure 2020534317
実施例17
Figure 2020534317
−20°Cで、窒素ガスの保護下で、化合物17−1(3.90g、32.73mmol、3.71mL、1.00eq)の塩化メチレン(10.00mL)溶液に濃硫酸(16.00mL)をゆっくりと添加し、滴下終了後、20℃にゆっくりと昇温した。次に、塩化メチレンを減圧下で除去して、淡褐色の溶液を得た。濃硝酸(5.60g、62.19mmol、4.00mL、1.90eq)(約70%の含有量)を上記淡褐色の溶液にゆっくりと滴下し、内部温度が20℃を超えないようにした。滴下終了後、0.5時間攪拌した。反応混合物を氷水(300mL)にゆっくりと添加し、次に固体重炭酸ナトリウムでpH 8に調整した。メチルtert−ブチルエーテル(300mL)を添加した。混合物を1時間攪拌した。有機相を分離した。水相をメチルtert−ブチルエーテル(200mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥して化合物17−2を得た。精製しなく次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.05 (dd, J=2.0, 8.0 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.30 (d, J=8.0 Hz, 1H), 4.24 (s, 4H)
Figure 2020534317
0℃で、化合物17−2(150.00mg、913.74μmol、1.00eq)およびトリエチルアミン(277.38mg、2.74mmol、379.98μL、3.00eq)の無水塩化メチレン(5.00mL)溶液に、塩化アセチル(71.73mg、913.74μmol、65.21μL、1.00eq)を添加した。攪拌しながら20℃で2時間反応させた。反応混合物を減圧下で直接濃縮乾燥した。粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物17−3を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.08−8.15 (m, 2H), 7.35−7.41 (m, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 2.13 (s, 3H)
Figure 2020534317
湿式Pd/C(100.00mg、10%Pd)を化合物17−3(140.00mg、678.95μmol、1.00eq)のメタノール(3.00mL)溶液に添加し、水素ガスで3回置換した。混合物を水素バルーン(15psi)条件で15℃で18時間撹拌した。反応混合物を珪藻土でろ過した。ろ液を減圧下で直接濃縮乾燥して化合物17−4を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.01−7.07 (m, 1H), 6.57−6.65 (m, 2H), 4.67−4.73 (m, 4H), 2.15 (s, 3H)
Figure 2020534317
HATU(240.00mg、631.20μmol、1.27eq)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL)溶液に、化合物1−11(200.00mg、498.90μmol、1.00eq)および化合物17−4(100.00mg、567.50μmol、1.14eq)を連続して添加した。トリエチルアミン(146.00mg、1.44mmol、200.00μL、2.89eq)をゆっくりと滴下した。混合物を窒素ガスの保護下で15℃で4時間撹拌した。反応混合物に水(5mL)を添加し、反応を停止させた。混合物を二相に分離した。水相を塩化メチレン(3×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わ、 有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和食塩溶液(5mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物17を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 9.16−9.20 (m, 1H), 7.61−7.70 (m, 1H), 7.31−7.43 (m, 5 H), 7.14−7.18 (m, 1H), 4.62−4.76 (m, 5 H), 3.81−3.84 (m, 1H),3.47−3.52 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.41 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 1.69 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 559.1 (M+1)
Figure 2020534317
実施例18
Figure 2020534317
化合物17−2(30.00mg、182.75μmol、1.00eq)と(Boc)O(47.50mg、217.47μmol、50.00μL、1.19eq)を4−ジメチルアミノピリジン(1.00mg、8.19μmol、0.04eq)の無水塩化メチレン(3.00mL)溶液に連続して添加した。次に、反応混合物にゆっくりとトリエチルアミン(55.48mg、548.25μmol、76.00μL、3.00eq)を滴下した。混合物を窒素ガスの保護下で15℃で6時間撹拌した。反応混合物に水(3mL)を添加し、反応を停止させた。混合物を二相に分離した。水相を塩化メチレン(3×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わ、有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和食塩溶液(5mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して、化合物18−1を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.00−8.15 (m, 2H), 7.28−7.38 (m, 1H), 4.68 (d, J=10.8Hz, 4H), 1.45 (s, 9H)
Figure 2020534317
湿式Pd/C(100.00mg、10%Pd)を化合物18−1(40.00mg、151.35μmol、1.00eq)のメタノール(3.00mL)溶液に添加した。水素ガスで3回置換した。混合物を水素バルーン(15psi)条件下において15℃で3時間撹拌した。反応混合物を珪藻土でろ過した。ろ液を減圧下で直接濃縮乾燥して化合物18−2を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.86−6.99 (m, 1H), 6.44−6.56 (m, 2H), 4.41−4.53 (m, 4H), 1.43 (s, 9H)
Figure 2020534317
化合物1−11(40.00mg、99.78μmol、1.00eq)と化合物18−2(30.00mg、128.05μmol、1.28eq)を、HATU(48.00mg、126.24μmol、1.27eq)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(3.00mL)溶液に連続して添加した。次にトリエチルアミン(29.20mg、288.57μmol、40.00μL、2.89eq)をゆっくりと滴下した。混合物を窒素ガスの保護下で15℃で4時間撹拌した。反応混合物に水(3mL)を添加し、反応を停止された。混合物を二相に分離した。水相を塩化メチレン(3×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わせた。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和食塩溶液(5mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物18−3を得た。
LCMS (ESI) m/z: 617.0 (M+1)
Figure 2020534317
15℃で、窒素ガスの保護下で、トリフルオロ酢酸(3.08g、27.01mmol、2.00mL、333.41eq)を化合物18−3(50.00mg、81.02μmol、1.00eq)の無水塩化メチレン(6.00mL)溶液に添加した。混合物を15℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH 7に調整し、塩化メチレン(3×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わ、有機相を飽和食塩水(5mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物18を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 9.12 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.32−7.47 (m, 5 H), 7.13−7.15 (m, 1H), 4.68−4.71 (m, 1H), 3.82−3.88 (m, 1H), 3.50−3.55 (m, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.43 (s, 3H), 1.70 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 539.1 (M+1)
Figure 2020534317
実施例19
Figure 2020534317
トリエチルアミン(948.78mg、9.38mmol、1.30mL、2.96eq)を化合物17−2(520.00mg、3.17mmol、1.00eq)の塩化メチレン(5.00mL)溶液に添加した。混合物を窒素ガスの保護下で0℃に冷却した。反応混合物に塩化メチルスルホニル(370.00mg、3.23mmol、250.00μL、1.02eq)をゆっくりと滴下した。滴下終了後、15℃に昇温し、2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮乾燥した。上記の粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物19−1を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.24 (d, J=8.4 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.46 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.83 (s, 4H) 2.97 (s, 3H)
Figure 2020534317
湿式Pd/C(100.00mg、10%Pd)を化合物19−1(50.00mg、206.40μmol、1.00eq)のメタノール(3.00mL)溶液に添加した。水素ガスで3回置換した。混合物を水素バルーン(15psi)条件下において15℃で3時間撹拌した。反応混合物を珪藻土でろ過した。ろ液を減圧下で直接濃縮乾燥して化合物19−2を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.95 (d, J=8.28Hz, 1H), 6.54−6.57 (m, 1H), 6.50 (s, 1H), 4.52 (s, 4H), 2.78 (s, 3H)
Figure 2020534317
化合物1−11(60.00mg、149.67μmol、1.00eq)と化合物19−2(40.00mg、188.58μmol、1.26eq)を、HATU(73.00mg、191.99μmol、1.28eq)の無水塩化メチレン(3.00mL)溶液に連続して添加した。トリエチルアミン(43.80mg、432.55μmol、60.00μL、2.89eq)をゆっくりと滴下した。混合物を窒素ガスの保護下で15℃で2時間撹拌した。反応混合物に水(3mL)を添加し、反応を停止させた。混合物を二相に分離した。水相を塩化メチレン(3×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わせた。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和食塩溶液(5mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物19を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 9.82 (s, 1H) 7.51 (s, 1H) 7.17−7.40 (m, 5H) 6.96−6.98 (m, 1H), 4.68−4.70 (m, 1H), 4.49 (d, J=17.2Hz, 4H), 3.83−3.89 (m, 1H),3.46−3.51 (m, 1H), 2.82 (s, 3H), 2.62 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 1.62 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 595 (M+1)
Figure 2020534317
実施例20
Figure 2020534317
化合物18(140.00mg、270.77μmol、1.00eq)を氷酢酸(2.00mL)とHO(2mL)の混合液に添加した。次に、反応混合物に、シアン酸ナトリウム(35.00mg、538.38μmol、1.99eq)の水(2mL)溶液をゆっくりと滴下した。混合物を15℃で18時間攪拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮乾燥した。粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物20を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 9.09 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.24−7.37 (m, 5 H), 7.08 (d, J=8.4Hz, 1H), 4.50−4.58 (m, 5 H), 4.42 (br s, 2H), 3.73−3.79 (m, 1H), 3.39−3.44 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.62 (s, 3H). LCMS (ESI) m/z: 560.0 (M+1)
Figure 2020534317
実施例21
Figure 2020534317
化合物21−1(300.00mg、1.69mmol、1.00eq)およびジエチルアミノサルファートリフルオリド(545.91mg、3.39mmol、447.47μL、2.00eq)を無水塩化メチレン(10.00mL)に溶解した。混合物を窒素雰囲気中15℃で16時間攪拌した。反応混合物に水(30mL)を添加し、混合物を塩化メチレン(20mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物21−2を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.13−8.17 (m, 2H),7.39−7.42 (m, 1H),3.51−3.59 (m, 4H).
Figure 2020534317
化合物21−2(70.00mg、351.49μmol、1.00eq)およびPd(OH)/C(50mg、10%純度)をメタノール(5.00mL)に添加した。混合物を水素バルーン雰囲気下で15℃で16時間撹拌した。反応混合物を珪藻土でろ過し、減圧下で濃縮乾燥して、化合物21−3を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
Figure 2020534317
化合物1−11(60.00mg、149.67μmol、1.00eq)と化合物21−3(30.38mg、179.60μmol、1.20eq)を無水塩化メチレン(5.00mL)に添加し、次にHATU(56.91mg、149.67μmol、1.00eq)を添加した。ジイソプロピルエチルアミン(58.03mg、449.01μmol、78.42μL、3.00eq)を滴下した。窒素ガスで3回置換した。混合物を窒素雰囲気中15℃で16時間攪拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮し、振とうしながら水(10mL)で洗浄し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物21を得た。
LCMS (ESI) m/z: 551.9 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 9.00 (s, 1H), 7.60 (s, 1H),7.43 (d, J=8.4 Hz,2H),7.33−7.38 (m, 3H),7.14 (d, J=8.0Hz, 1H),4.64−4.67(m,1H),3.52−3.80 (m, 1H),3.51−3.52 (m, 1H),3.34−3.44 (m, 4H),2.70 (s, 3H),2.43 (s, 3H),1.71 (s, 3H)
Figure 2020534317
実施例22
Figure 2020534317
化合物22−1(1.00g、5.12mmol、1.00eq)およびNBS(1.00g、5.63mmol、1.10eq)の四塩化炭素(10.00mL)溶液に、過酸化ベンゾイル(124.02mg、512.00μmol、0.10eq)を添加した。混合物を85℃で4時間攪拌しながら反応させた。反応混合物を減圧下で直接濃縮乾燥した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物22−2を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.85 (d, J=2.4Hz, 1H), 8.34−8.37 (m, 1H), 7.71 (d, J=8.8Hz, 1H), 5.02 (s, 2H), 4.03 (s, 3H)
Figure 2020534317
0℃で、窒素ガスの保護下で、チオ酢酸(288.90mg、3.80mmol、270.00μL、1.04eq)を化合物22−2(1.00g、3.65mmol、1.00eq)とカリウム炭酸塩(948.40mg、6.86mmol、1.88eq)のアセトン(4.00mL)溶液にゆっくりと滴下した。滴下終了後、窒素ガス保護下、0℃で30分攪拌した後、15℃に昇温し、3時間攪拌した。反応混合物を濃縮してアセトンを除去した。得られた混合物を水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。上記の有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物22−3を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.83 (s, 1H), 8.31−8.32 (m, 1H), 7.77 (m, J=8.4Hz, 1H), 4.56 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 2.34 (s, 3H)
Figure 2020534317
濃塩酸(5.88g、47.76mmol、4.00mL、16.08eq)に化合物22−3(800.00mg、2.97mmol、1.00eq)を添加し、混合物を90℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液でpH 7に調整した。混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、二相に分離した。有機相を合わせ、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物22−4を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.59 (m, J=2.0Hz, 1H), 8.43 (dd, J=8.4, 2.0Hz, 1H), 7.66 (d, J=8.4Hz, 1H), 4.53 (s, 2H)
Figure 2020534317
湿式Pd/C(50.00mg、10%Pd)を化合物22−4(100.00mg、512.30μmol、1.00eq)のメタノール(3.00mL)溶液に添加した。水素ガスで3回置換した。混合物を、水素バルーン(15psi)条件で15℃で18時間攪拌した。反応混合物を珪藻土でろ過した。ろ液を減圧下で直接濃縮乾燥した。上記の粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物22−5を得た。LCMS (ESI) m/z: 165.8 (M+1)
Figure 2020534317
化合物1−11(30mg、74.84μmol、1.00eq)および化合物22−5(純度99.218%)をHATU(36mg、94.68μmol、1.27eq)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液に連続して添加した。次にトリエチルアミン(21.90mg、216.42μmol、30μL、2.89eq)をゆっくりと滴下した。混合物を窒素ガスの保護下で15℃で18時間撹拌した。反応混合物に水(3mL)を添加し、反応を停止させた。混合物を二相に分離した。水相を塩化メチレン(3×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わせた。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和食塩溶液(5mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物22を得た。
LCMS (ESI) m/z: 548.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 10.08 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.66 (d, J=8.0Hz, 1H), 7.29−7.46 (m, 5H), 4.80−4.83 (m, 1H), 4.30 (s, 2H),3.97−4.03 (m, 1H), 3.58−3.63 (m, 1H), 2.78 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 1.71 (s, 3H)
Figure 2020534317
実施例23および24
Figure 2020534317
化合物21−1(200.00mg、1.13mmol、1.00eq)と水素化ホウ素ナトリウム(85.50mg、2.26mmol、2.00eq)を無水メタノール(5.00mL)に溶解し、窒素雰囲気下15℃で1時間攪拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮し、水(20mL)を添加した。次に、混合物を酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥して化合物23−1を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.00−8.03 (m, 2H),7.31 (d, J=8.0Hz, 1H),4.75 (br s, 1H),3.18−3.25 (m, 2H),2.92−2.97 (m, 2H),1.61 (br s, 1H).
Figure 2020534317
化合物23−1(190mg、1.06mmol、1.00eq)およびジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(188.02mg、1.17mmol、154.12μL、1.1eq)を無水塩化メチレン(5.00mL)に溶解した。混合物を窒素雰囲気中15℃で16時間攪拌した。反応混合物に水(20mL)を添加した。次に、混合物を塩化メチレン(20mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物23−2を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.03−8.07 (m, 2H),7.31−7.35 (m, 1H),5.27−5.61 (m, 1H),3.26−3.28 (m, 2H),3.19−3.20 (m, 2H).
Figure 2020534317
化合物23−2(30mg、165.60μmol、1.00eq)およびPd/C(30mg、10%純度)をメタノール(3mL)に添加した。混合物を水素バルーン雰囲気下において15℃で2時間撹拌した。反応混合物を直接ろ過し、減圧下で濃縮乾燥して、化合物23−3を得た。精製しなくて次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl3) δppm 6.90−6.95 (m, 1H),6.52 (s, 1H),6.41−6.49 (m, 1H),5.24−5.50 (m, 1H),2.95−3.11 (m, 4H).
Figure 2020534317
化合物1−11(60mg、149.67μmol、1.00eq)と化合物23−3(25mg、165.37μmol、1.10eq)を無水塩化メチレン(3mL)に添加し、次にHATU(56.91mg、149.67μmol、1.00eq)を添加した。ジイソプロピルエチルアミン(58.03mg、449.01μmol、78.21μL、3.00eq)を滴下した。窒素ガスで3回置換した。窒素雰囲気下、15℃で1時間攪拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮し、振とうしながら水(10mL)で洗浄し、次に酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物23−4を得た。
LCMS (ESI) m/z: 534.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 8.66 (br s, 1H),7.60 (br s, 1H),7.43 (d,J=8.4 Hz,2H),7.30−7.37 (m, 3H),7.20 (d, J=8.4Hz, 1H),5.33−5.64 (m, 1H),4.61−4.65 (m, 1H),3.79−3.80 (m, 1H),3.46−3.51 (m, 1H),3.06−3.30 (m, 4H),2.70 (s, 3H),2.42 (s, 3H),1.70 (s, 3H).
Figure 2020534317
化合物23−4(28mg、52.43μmol)をSFC分離((クロマトグラフィーカラム:OJ(250mm×30mm、5μm);移動相:[0.1%NHO EtOH]; B%:30%−30% 、60mL/min))にかけ、化合物23と化合物24を得た(Rt =5.404 min)。
化合物23(Rt =5.404 min)。LCMS (ESI) m/z: 534.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.99 (br s, 1H),7.50 (s, 1H),7.23−7.34 (m, 5H),7.06 (br d, J=8.0Hz, 1H),5.36 (d,J=53.2Hz 1H),4.58−4.61 (m, 1H),3.71−3.75 (m, 1H),3.43−3.47 (m, 1H),2.78−3.20 (m, 4H),2.60 (s, 3H),2.33 (s, 3H),1.60 (s, 3H).
化合物24(Rt=5.702 min)。LCMS (ESI) m/z: 534.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 9.00 (s, 1H),7.52 (s, 1H),7.20−7.34 (m, 5H),7.07 (br d, J=8.0Hz, 1H),5.36 (d, J=52.0Hz, 1H),4.58−4.61 (bm, 1H),3.65−3.72 (m, 1H),3.45−3.49 (m, 1H),3.02−3.31 (m, 4H),2.60 (s, 3H),2.33 (s, 3H),1.60 (s, 3H).
Figure 2020534317
実施例25
Figure 2020534317
15°Cで窒素雰囲気下、化合物16−1(300mg、2.22mmol、1eq)、重炭酸ナトリウム(279.70mg、3.33mmol、129.49μL、1.5eq)の塩化メチレン(10mL)とメタノール(2.5mL)との混合液に塩化ヨウ素(1M、2.44mL、1.1eq)を滴下し、同温で4時間攪拌した。15℃で、攪拌下、反応液に飽和NaSO溶液(25mL)を滴下し、塩化メチレン(10mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物25−1を得た。
LCMS (ESI) m/z: 261.8 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.88 (d, J=8.0Hz, 1H),6.57 (d, J=8.0Hz, 1H),5.12 (s, 2H),4.89 (s, 2H),4.00 (br s, 2H).
Figure 2020534317
15°Cで、化合物25−1(140mg、489.22μmol、1eq)、フッ化セシウム(260.10mg、1.71mmol、63.13μL、3.5eq)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン]パラジウム(II)二塩化物(35.80mg、48.92μmol、0.1eq)とメチルボロン酸(87.85mg、1.47mmol、3eq)をジオキサン(5mL)に溶解し、混合物を窒素雰囲気下80°Cで4時間攪拌した。反応混合物をろ過し、次に水(20mL)で振とうしながら洗浄し、次に酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物25−2を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.81 (d, J=8.0Hz, 1H),6.56 (d, J=8.00Hz, 1H),4.99 (s, 4H),3.52 (br s, 2H),1.98 (s, 3H).
Figure 2020534317
化合物1−11(50mg、124.73μmol、1.00eq)および化合物25−2(27.91mg、187.09μmol、1.5eq)を無水塩化メチレン(3mL)に溶解し、更にHATU(47.42mg、124.73μmol、1.00eq)を添加した。ジイソプロピルエチルアミン(48.36mg、374.18μmol、65.17μL、3.00eq)を滴下した。混合物を15℃で窒素雰囲気下で2時間攪拌した。反応混合物を水(10mL)で振とうしながら洗浄した。有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物25を得た。
LCMS (ESI) m/z: 532.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.44 (s, 1H),7.57 (d, J=7.6Hz, 1H),7.35 (d, J=8.4Hz, 2H),7.26 (d, J=8.4Hz, 2H),6.96 (d, J=8.0Hz, 1H),4.99−5.02 (m, 4H),4.55−4.59 (m, 1H),3.70−3.75 (m, 1H) ,3.45−3.50 (m, 1H),2.61 (s, 3H) ,2.34 (s, 3H),2.08 (s, 3H),1.61 (s, 3H).
Figure 2020534317
実施例26
Figure 2020534317
実施例25と同じように、実施例26を実施した。
LCMS (ESI) m/z: 532.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.39 (s, 1H),7.75 (s, 1H),7.36 (d, J=8.8Hz, 2H),7.27 (d, J=8.8Hz, 2H),6.97 (s, 1H),4.98 (d, J=9.6Hz, 4H),4.53−4.57 (m, 1H),3.73−3.78 (m, 1H),3.42−3.47 (m, 1H),2.62 (s, 3H),2.34 (s, 3H),2.24 (s, 3H),1.62 (s, 3H).
Figure 2020534317
実施例27
Figure 2020534317
オルトキシレン(20.00g、188.39mmol、22.73mL、1.00eq)、NBS(70.41g、395.62mmol、2.10eq)、過酸化ベンゾイル(912.70mg、3.77mmol、0.02eq)、およびクロロホルム(200.00mL)の混合物を 80℃で5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、次に塩化メチレン(200mL)で希釈し、水(100mL×2)、飽和食塩水(100mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。得られた固体を石油エーテル/エタノール(30:1; 240mL/8mL)を用いて80℃で再結晶化させ、室温に冷却した。固体が沈殿し、ろ過した。フィルターケーキを石油エーテル(50mL)で洗浄した。フィルターケーキを乾燥して、化合物27−2を得た。
H NMR (400MHz, CDCl) δppm 7.41−7.35 (m, 2H), 7.35−7.29 (m, 2H), 4.68 (s, 4H)
Figure 2020534317
0℃で、化合物27−2(5g、18.94mmol、2.55mL、1eq)と濃硫酸(30mL)の溶液に、硝酸カリウム(2.30g、22.73mmol、1.2eq)をバッチで添加した。混合物を0℃で3時間撹拌した。反応混合物は赤褐色になった。反応混合物を氷(200g)を盛り込んだ500mLのビーカーにゆっくりと滴下し、淡黄色の固体が沈殿した。次に、混合物を0℃で1時間撹拌して、ろ過した。フィルターケーキを水(100mL)で洗浄した。フィルターケーキを乾燥して化合物27−3を得た。精製しなく次のステップで直接使用した。
H NMR (400MHz, DMSO−d) δppm 8.39 (d, J=2.5 Hz, 1H), 8.19 (dd, J=2.4, 8.4Hz, 1H), 7.78 (d, J=8.3Hz, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.90 (s, 2H)
Figure 2020534317
金属ナトリウム(892.94mg、38.84mmol、920.56μL、2.4eq)をエタノール(20mL)に添加した。Naが完全に消えるまで、10℃で0.5時間攪拌した。次に、マロン酸ジエチル(3.00g、18.73mmol、2.83mL、1.16eq)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を添加し、化合物27−3(5g、16.18mmol、1eq)とテトラヒドロフラン( 10mL)との混合溶液を速やかに添加した。次に、得られた混合物を窒素ガスの保護下で1時間、80℃で還流した。反応混合物を減圧下で濃縮した。水(60mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥し、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物27−4を得た。
H NMR (400MHz, DMSO−d) δppm 8.13 (s, 1H), 8.06 (dd, J=2.3, 8.3Hz, 1H), 7.51 (d, J=8.3Hz, 1H), 4.18−4.13 (m, 4H), 3.59 (s, 4H), 1.19−1.16 (m, 6H)
Figure 2020534317
化合物27−4(1.3g、4.23mmol、1eq)をエタノール(20mL)に溶解し、次に塩化第一スズ二水和物(4.77g、21.15mmol、1.76mL、5eq)を添加し、混合物を80℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次にNaOH溶液(4N)でpH10に調整し、次に酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥し、分離し、カラムクロマトグラフィーで精製して、化合物27−5を得た。
LCMS (ESI) m/z: 277.9 (M+1). H NMR (400MHz, CDCl) δppm 6.97 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.56−6.48 (m, 2H), 4.20 (q, J=7.2Hz, 4H), 3.62 (br s, 2H), 3.50 (s, 2H), 3.48 (s, 2H), 1.27−1.24 (t, J=7.2Hz, 6H)
Figure 2020534317
化合物27−5(500mg、1.80mmol、1eq)を0℃でテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、次に水素化アルミニウムリチウム(157.39mg、4.15mmol、2.3eq)を添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。水(0.2mL)を添加し反応を停止させた。次に、混合物を減圧下で濃縮し、次に酢酸エチル(100mL)で10℃で10分間スラリー化し、ろ過した。フィルターケーキを酢酸エチル(50mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して、化合物27−6を得た。精製しなく次のステップで直接使用した。
Figure 2020534317
化合物27−6(150mg、776.23μmol、1eq)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。水素化ナトリウム(46.57mg、1.16mmol、60%純度、1.5eq)を0℃で添加した。混合物を40分間撹拌した。次に、パラ−トルエンスルホニルクロリド(147.99mg、776.23μmol、1eq)とテトラヒドロフラン(3mL)の混合液を添加した。混合物を0℃で40分間撹拌し、次に減圧下で濃縮して油状物質を得た。油性物質に水(50mL)を添加した。混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥し、薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物27−7を得た。
LCMS (ESI) m/z: 348.1 (M+1)
Figure 2020534317
化合物27−7(50mg、143.91μmol、1eq)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、水素化ナトリウム(57.56mg、1.44mmol、純度60%、10eq)を添加した。混合物を70℃で5時間撹拌した。水(0.5mL)を添加し反応を停止させた。反応混合物を減圧下で濃縮し、油状物質を得た。油性物質に水(30mL)を添加した。混合物を塩化メチレン/メタノール(10/1)(40mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥し、薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物27−8を得た。
LCMS (ESI) m/z: 175.9 (M+1). H NMR (400MHz, CDCl) δppm 6.98 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.57 (s, 1H), 6.51 (dd, J=2.1, 7.9Hz, 1H), 4.67 (s, 4H), 3.62 (br s, 2H), 3.16 (s, 2H), 3.14 (s, 2H)
Figure 2020534317
ジイソプロピルエチルアミン(58.03mg、449.01μmol、78.21μL、3eq)を化合物1−11(0.06g、149.67μmol、1eq)、化合物27−8(15.74mg、89.80μmol、388.88μL、0.6eq)およびHATU(62.60mg、164.64μmol、1.1eq)の無水塩化メチレン(10mL)溶液に添加した。窒素ガス保護下、攪拌しながら15℃で1時間反応させた。反応混合物を塩化メチレン(10mL)で希釈した後、1N 塩酸(5mL)、水(5mL)、飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物27を得た。
LCMS (ESI) m/z: 558.1 (M+1). HNMR (CDCl 400MHz) δppm 8.58 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.42 (d, J = 8.8Hz, 2H), 7.33 (d, J = 8.8Hz, 2H), 7.23−7.26 (m, 1H), 7.11−7.23(m, 1H), 4.66 (s, 4H), 4.58−4.65 (m, 1H), 3.74−3.79 (m, 1H), 3.43−3.48 (m, 1H), 3.21 (s,2H), 3.18 (s,2H), 2.67 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 1.69 (s, 3H).
Figure 2020534317
実施例28
Figure 2020534317
0℃で、窒素ガスの保護下で、化合物28−1(6g、32.87mmol、1eq)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を水素化リチウムアルミニウム(2.50g、65.76mmol、2eq)および塩化亜鉛(2.69g、19.72mmol、923.71μL、0.6eq)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液にゆっくりと滴下した。滴下終了後、10℃に昇温し、6時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却した。水(10mL)を添加し反応を停止させた(そのところ、白い沈殿物が発生した)。混合物を塩酸水溶液(2M)でpH約6に調整した。上記で混合した溶液を酢酸エチル(3×20mL)で抽出し、二相に分離した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮した。上記の粗生成物を酢酸エチル(3mL)および石油エーテル(10mL)に添加した。混合物を75℃に加熱し、還流下で30分間撹拌し、室温に冷却した。次に、石油エーテル(20mL)を添加し、混合物を20分間撹拌し(白色の固体が沈殿し)、ろ過した。フィルターケーキを乾燥して、化合物28−2を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.30 (s, 1H),7.21−7.22 (m, 2H), 4.63 (s, 4H), 2.76 (br s, 1H), 2.67 (br s, 1H).
Figure 2020534317
0℃で、窒素ガスの保護下で、三臭化リン(4.70g、17.38mmol、1.2eq)を化合物28−2(2.5g、14.48mmol、1eq)の塩化メチレン( 20mL)溶液にゆっくりと滴下した。滴下終了後、10℃に昇温し、5時間攪拌した後、希釈し、塩化メチレン(20mL×3)で抽出した。上記の有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物28−3を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.30 (d, J=2.4Hz, 1H),7.21−7.24 (m, 2H),4.53 (d, J=8.8Hz, 4H).
Figure 2020534317
中性アルミナ(30g、294.23mmol、35.12eq)を化合物28−3(2.5g、8.38mmol、1eq)のn−ヘキサン(40mL)溶液に添加した。混合物を75℃で3時間撹拌した。反応混合物を10℃に冷却し、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物28−4を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.22−7.25 (m, 2H),7.15−7.17 (m, 1H), 5.08 (s, 4H)
Figure 2020534317
−10°Cで、化合物28−4(300mg、1.94mmol、1eq)の濃硫酸(2mL)溶液を硝酸カリウム(195.00mg、1.93mmol、9.94e−1eq)の濃硫酸(6mL)溶液にゆっくりと滴下した。滴下終了後、−10℃で20分間攪拌した。反応混合物を氷(約10mL)に注いだ。混合物を10分間攪拌し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。上記の有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物28−5を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.78 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 5.15 (s, 4H)
Figure 2020534317
塩化第一スズ二水和物(900mg、3.99mmol、332.10μL、3.98eq)を、化合物28−5(200mg、1.00mmol、1.00eq)のメタノール(4mL)溶液に添加した。混合物を20℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で直接濃縮乾燥した。上記の粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物28−6を得た。
H NMR (400 MHz, CDOD) δppm 7.33 (s, 1H), 7.0−7.06 (m, 1H), 5.01 (m, 4H)
Figure 2020534317
0°Cで、POCl(133.87mg、873.08μmol、81.13μL、5eq)を化合物28−6(40mg、235.84μmol、1.35eq)および化合物1−11(70mg、 174.62μmol、1.00eq)のピリジン(3mL)溶液にゆっくりと滴下した。窒素ガスの保護下で、混合物を0℃で1時間攪拌した。反応混合物に氷水(3mL)を添加し反応を停止させた。上記の混合溶液を希塩酸水溶液(0.5M)でpH 約6に調整し、酢酸エチル(3 ×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物28を得た。
LCMS (ESI) m/z: 552.0 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 8.71 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.36 (d, J=8.4Hz, 2H), 7.26 (d, J=8.4Hz, 2H), 7.17 (s, 1H), 4.98 (d, J=4.0Hz, 4H), 4.58 (t, J=6.8 Hz, 1H), 3.66−3.72 (m, 1H), 3.51−3.57 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.62 (s, 3H)
Figure 2020534317
実施例29
Figure 2020534317
0℃で、窒素ガスの保護下で、化合物29−1(5g、30.10mmol、1eq)の無水テトラヒドロフラン(40mL)溶液を、水素化リチウムアルミニウム(2.28g、 60.20mmol、2eq)および塩化亜鉛(2.46g、18.06mmol、845.91μL、0.6eq)の無水テトラヒドロフラン(100mL)溶液にゆっくりと添加した。添加後、10℃で16時間反応させた。反応混合物に水(3mL)をゆっくりと添加し反応を停止させ、次に反応混合物に水(50mL)を添加した。水相を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮乾燥して化合物29−2を得た。精製せずに次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.21−7.23 (m, 1H), 6.93−7.03 (m, 2H), 4.53−4.55 (m, 4H)
Figure 2020534317
0℃で、窒素ガスの保護下で、三臭化リン(7.76g、28.66mmol、1.2eq)を化合物29−2(3.73g、23.89mmol、1eq)の無水塩化メチレン(100mL)にゆっくりと添加した。添加後、窒素ガス保護下、10℃で6時間反応させた。反応混合物を水(50mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物29−3を得た。
Figure 2020534317
中性アルミナ(40g、392.31mmol、29.89eq)を化合物29−3(3.7g、13.12mmol、1eq)のn−ヘキサン(80mL)溶液に添加した。添加後、75℃で20時間反応させた。反応混合物を50℃に冷却し、熱時に不溶物をろ別した。次に、フィルターケーキを塩化メチレン(50mL)で洗浄した。ろ液を合わせ、減圧下で蒸発乾固させて、化合物29−4を得た。精製せずに次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.07−7.09 (m, 1H), 6.84−6.90 (m, 2H), 5.00 (s, 4H)
Figure 2020534317
硝酸カリウム(878.27mg、8.69mmol、1eq)を濃硫酸(10mL)の溶液に添加した。化合物29−4(1.2g、8.69mmol、1eq)を−10℃の塩浴で冷却した濃硫酸(5mL)に溶解した後、上記の反応混合物に添加した。添加後、氷塩浴下、−10℃で30分間反応させた。反応混合物を、砕いた氷(100mL)を攪拌しながら連続的に滴下した。混合物をろ過して、淡褐色の固体を粗生成物として得た。粗生成物を酢酸エチル(50mL)に溶解した。次に、混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮乾燥して化合物29−5を得た。精製しなく次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.71 (d, J=1.6Hz, 1H), 8.51 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 7.65 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.38 (s, 4H)
Figure 2020534317
化合物29−5(0.183g、999.25μmol、1eq)および塩化第一スズ二水和物(901.91mg、4.00mmol、332.81μL、4eq)を無水メタノール(5mL)に添加した。添加後、30℃で4時間反応させた。反応混合物を減圧下で直接濃縮した。残留物を酢酸エチル(50mL)に溶解した。不溶物をろ去した。ろ液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮乾燥して化合物29−6を得た。精製しなく次のステップで直接使用した。
LCMS (ESI) m/z: 153.9 (M+1).
Figure 2020534317
0°Cで窒素ガスの保護下で、POCl(71.27mg、464.83μmol、43.20μL、2eq)を化合物1−11(100mg、232.41μmol、1eq)と化合物29−6(42.71mg、278.90μmol、1.2eq)のピリジン(2mL)溶液に添加した。添加後、15℃で2時間反応させた。水(5mL)を反応混合物に添加した。水相を塩酸でpH 7に調整し、塩化メチレン(5mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥し、薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物29を得た。
LCMS (ESI) m/z: 536.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 8.80 (br s, 1H), 8.13 (d, J=6.8Hz, 1H), 7.36 (d, J=8.4Hz, 2H) 7.26 (d, J=8.8Hz, 2H), 6.88 (d, J=10.0 Hz, 1H), 4.97 (s, 4H), 4.5−4.57 (m, 1H) 3.64−3.66 (m, 1H), 3.52−3.54 (m, 1H), 2.61 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.62 (s, 3H)
Figure 2020534317
実施例30
Figure 2020534317
化合物30−1(0.5g、2.79mmol、1eq)およびPd/C(0.5g、10%純度)をメタノール(5mL)に添加した。添加後、水素ガスで満たしたバルーンに3回入れ置換した。次に、混合物を水素バルーン(15 psi)の保護下において20℃で12時間反応させた。不溶物をろ去した。ろ液を減圧下で濃縮した。残留物を塩化メチレン(50mL)に溶解した。混合物をろ過してろ液を得た。次に、ろ液を減圧下で濃縮乾燥して化合物30−2を得た。更に処理しなくて次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDOD) δppm 7.19 (d, J=9.2Hz, 1H), 6.96−6.98 (m, 2H), 5.12 (s, 3H)
Figure 2020534317
化合物1−11(0.1g、232.41μmol、1eq)、化合物30−2(52.00mg、348.62μmol、1.5eq)およびHATU(106.04mg、278.90μmol、1.2eq)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に添加した。次に、ジイソプロピルエチルアミン(60.08mg、464.83μmol、80.96μL、2eq)を上記の溶液に20°Cで添加した。添加後、20℃で12時間反応させた。水(5mL)を反応混合物に添加した。得られた混合物を塩化メチレン(5mL×3)で抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。次に水(10mL)を添加した。混合物を凍結乾燥して残留N,N−ジメチルホルムアミドを除去し、分取クロマトグラフィーで精製して化合物30を得た。
LCMS (ESI) m/z: 532.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 9.65 (br s, 1H), 8.09 (d, J=6.8Hz, 1H), 7.68 (d, J=8.0 Hz, 1H),7.33−7.35 (m, 2H), 7.24−7.27 (m, 3H), 5.15 (s, 2H), 4.62−4.66 (m, 1H),3.80−3.86 (m, 1H), 3.46−3.51 (m, 1H), 2.64 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 1.63 (s, 3H)
Figure 2020534317
実施例31
Figure 2020534317
20℃で、窒素ガスの保護下で、化合物31−1(0.5g、4.54mmol、757.58μL、1eq)を溶解した溶液に臭化リチウム一水和物(1.19g、11.35mmol、2.5eq)および水酸化リチウム一水和物(400.16mg、9.53mmol、2.1eq)の水(1mL)溶液に添加し、滴下終了後、反応液を110℃に昇温し、0.1時間攪拌した。次に、1,2−ジ(2−クロロエトキシ)エタン(849.27mg、4.54mmol、532.29μL、1eq)を添加した。同温度で攪拌を5時間続けた。反応混合物を濃HClでpH 4に調整し、次に減圧下で直接濃縮した。残渣に塩化メチレン(50mL)および水(30mL)を添加した。混合物を0.5時間攪拌し、二相に分離した。有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した後、減圧下で濃縮乾燥した。粗生成物としての化合物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物31−2を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 6.89−6.90 (m, 4H), 4.09−4.11 (m, 4H),3.73−3.79 (m, 8H)
Figure 2020534317
化合物31−2(50mg、222.96μmol、1eq)のアセトニトリル(2mL)溶液を85°Cに昇温した。濃硝酸(38mg、337.71μmol、27.14μL、56%純度、1.51eq)をゆっくりと滴下した。滴下終了後、85℃で0.5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷(約10mL)に注ぎ、反応を停止させた。混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して化合物31−3を得た。精製しなくて次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.86−7.89 (m, 1H), 7.81 (d, J=2.8 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.8Hz, 1H), 4.17−4.23 (m, 4H), 3.84−3.85 (m, 2H), 3.77−3.80 (m, 2H), 3.71 (s, 4H)
Figure 2020534317
湿式Pd/C(50mg、10%純度)を化合物31−3(50mg、185.70μmol、1.00eq)のメタノール(10mL)溶液に添加した。水素ガスで3回置換した。混合物を水素バルーン(15psi)条件で15℃で2時間撹拌した。反応混合物を珪藻土でろ過した。ろ液を減圧下で直接濃縮乾燥して、化合物31−4を得た。更に精製しなくて次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 6.75 (d, J=8.4Hz, 1H), 6.26 (d, J=2.4Hz, 1H), 6.18 (dd, J=8.4, 2.4Hz, 1H), 3.98−4.05 (m, 4H), 3.75−3.84 (m, 2H), 3.71 (s, 6H), 3.27 (br s, 2H).
Figure 2020534317
化合物1−11(35mg、87.31μmol、1.00eq)と化合物31−4(25mg、104.49μmol、1.20eq)を、HATU(35.00mg、92.05μmol、1.05eq)の無水塩化メチレン(2mL)溶液に連続して添加した。次にトリエチルアミン(29.08mg、287.38μmol、40μL、3.29eq)をゆっくりと滴下した。混合物を窒素ガスの保護下で6時間10℃で撹拌した。反応混合物に水(3mL)を添加し、反応を停止させた。混合物を塩化メチレン(3×5mL)で抽出し、上記の有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物を分取クロマトグラフィーで精製して、化合物31を得た。
LCMS (ESI) m/z: 622.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 8.82 (m, 1H), 7.23−7.38 (m, 5 H), 6.92−6.94 (m, 1H), 6.81−6.83 (m, 1H),4.57−4.59 (m, 1H), 3.97−4.15 (m, 4H), 3.70−3.80 (m, 9H), 3.43−3.45 (m, 1H),2.61 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.61 (s, 3H)
Figure 2020534317
実施例32
Figure 2020534317
化合物32−1(0.78g、3.66mmol、1eq)、tert−ブチルカーバメート(643.39mg、5.49mmol、1.5eq)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(335.29mg、366.15μmol、0.1eq)、炭酸セシウム(2.39g、7.32mmol、2eq)と4,5−ビス(ジフェニルホスフィン)−9,9−ジメチルキサンテン(211.86mg、366.15μmol、0.1eq)を1,4−ジオキサン(10mL)に添加した。添加後、窒素ガス保護下、100℃で12時間反応させた。反応混合物に水(20mL)、酢酸エチル(20mL)を添加した。不溶物をろ去した。次に水相を酢酸エチル(10mL)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮乾燥し、フラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物32−2を得た。
LCMS (ESI) m/z: 250.1 (M+1).
Figure 2020534317
トリフルオロ酢酸(3.85g、33.77mmol、2.5mL、18.30eq)を化合物32−2(0.46g、1.85mmol、1eq)の無水塩化メチレン(20mL)溶液に添加した。添加後、20℃で12時間反応させた。反応混合物を水(20mL)で洗浄した。水相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH 7に調整し、次に塩化メチレン(10mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮乾燥して化合物32−3を得た。精製しなく次のステップで直接使用した。
LCMS (ESI) m/z: 149.8 (M+1).
Figure 2020534317
0°Cで、POCl(76.50mg、498.90μmol、46.36μL、2eq)を化合物1−11(100mg、249.45μmol、1eq)と化合物32−3(44.65mg、299.34μmol、1.2eq)とのピリジン(2mL)溶液に添加した。添加後、20℃に昇温し、1.5時間反応させた。反応混合物に水(3mL)を添加し、反応を停止させた。次に、水相を塩酸(2N)でpH 7に調整した。水相を塩化メチレン(5mL×3)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮乾燥し、分取薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物32を得た。
LCMS (ESI) m/z: 532.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 9.98 (br s, 1H), 7.94 (d, J=6.8Hz, 1H), 7.67 (d, J=8.0 Hz, 1H),7.32−7.36 (m, 3H), 7.24−7.27 (m, 2H), 5.08−5.16 (m, 2H), 4.57−4.61 (m, 1H),3.78−3.84 (m, 1H), 3.45−3.50 (m, 1H), 2.63 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 1.63 (s, 3H)
Figure 2020534317
実施例33
Figure 2020534317
化合物33−1(0.5g、2.51mmol、1eq)、CuO(19.99mg、251.25μmol、3.16μL、0.1eq)およびヨウ化第一銅(478.51mg、2.51mmol、1eq)を濃アンモニア水(5.46g、155.80mmol、6mL、62.01eq)に添加した。得られた溶液に数滴のN−メチルピロリドンを滴下した。マイクロ波合成装置において、140℃で0.5時間、その後150℃で1時間反応した。反応液に水(10mL)を添加し反応液を希釈した後、塩化メチレン(10mL)を添加した。得られた混合物をろ過して、不溶性物質を除去した。水相を塩化メチレン(10mL×2)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮乾燥して、化合物33−2を得た。精製しなく次のステップで直接使用した。
LCMS (ESI) m/z: 136.0 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 7.55 (d, J=9.6Hz, 1H), 7.67 (dd, J=2.0, 9.6 Hz, 1H),6.50 (s, 1H), 4.63 (br s, 2H)
Figure 2020534317
0°Cで窒素ガスの保護下で、POCl(35.64mg、232.41μmol、21.60μL、2eq)を化合物1−11(50mg、116.21μmol、1eq)と化合物33−2(23.55mg、174.31μmol、1.5eq)のピリジン(1mL)溶液に添加した。添加後、20℃で2時間反応させた。反応混合物に水(2mL)を添加し、反応を停止させた。次に、水相を2N HClでpH 7に調整した。水相を塩化メチレン(5mL×3)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮乾燥し、分取クロマトグラフィーで精製して、化合物33を得た。
LCMS (ESI) m/z: 518.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl)δppm 9.87 (br s, 1H), 8.33 (s, 1H),7.60 (d, J=9.2Hz, 1H), 7.37 (d, J=8.8 Hz, 2H),7.27 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.16−7.17 (m, 1H), 4.55−4.58 (m, 1H),3.76−3.82 (m, 1H), 3.44−3.48 (m, 1H), 2.64 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 1.64 (s, 3H)
Figure 2020534317
実施例34および35
Figure 2020534317
3−クロロ過安息香酸(3.09g、15.23mmol、純度85%)を化合物34−1(4.45g、17.89mmol、1eq)とp−トルエンスルホン酸一水和物(3.43g、18.01mmol、1.01eq)のアセトニトリル(25mL)溶液に添加した。得られた混合物を77℃に昇温し、30分間撹拌した。次に、1,3,5−トリメチルベンゼン(2.16g、17.99mmol、2.5mL、1.01eq)をゆっくりと滴下した。滴下終了後、77℃で3時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物を石油エーテル(20mL)で洗浄し、ろ過した。フィルターケーキを乾燥して、化合物34−2を得た。精製しなく次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, DMSO−d) δppm 8.24 (d,J=9.2 Hz, 1H), 8.17 (d,J=8.8 Hz, 1H), 8.06 (d,J=8.8 Hz, 2H), 7.97 (d,J=8.8 Hz, 2H), 7.49 (d,J=8.0 Hz, 2H), 7.12 (d,J=8.8 Hz, 2H), 2.58 (s, 3H), 2.51 (s, 9H).
Figure 2020534317
0℃で、窒素ガスの保護下で、フラン(5.60g、82.26mmol、5.98mL、5.55eq)を化合物34−2(8g、14.83mmol、1eq)のトルエン( 20mL)溶液に滴下し、更にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M、14.82mL)をゆっくりと滴下した。滴下終了後、窒素ガス保護下、0℃で3時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム溶液(4mL)を添加し反応を停止させた。混合物を酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製して、化合物34−3を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.21 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.48−7.50 (m, 1H), 7.11−7.13 (m, 1H), 7.06−7.08 (m, 1H), 5.82−5.84 (m, 2 H).
Figure 2020534317
窒素ガスの保護下で、水素化ホウ素ナトリウム(12.00mg、317.18μmol、1eq)の水(1mL)溶液を化合物34−3(60mg、317.18μmol、1eq)とPd/C(5mg、純度10%)とのメタノール(2mL)懸濁液にゆっくりと滴下した。 混合物を窒素ガスの保護下で25℃で1時間撹拌した。反応混合物を珪藻土を充填した漏斗でろ過した。ろ液を減圧下で直接濃縮乾燥して化合物34−4を得た。精製しなくて、次のステップで直接使用した。
LCMS (ESI) m/z: 162.1 (M+1)
Figure 2020534317
化合物1−11(35mg、87.31μmol、1.00eq)と化合物34−4(17mg、105.46μmol、1.21eq)をHATU(35.00mg、92.05μmol、1.05eq)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液に連続的に添加し、次にトリエチルアミン(28.00mg、276.71μmol、38.51μL、3.17eq)をゆっくりと滴下した。混合物を窒素ガスの保護下において25℃で1時間撹拌した。反応混合物に水(3mL)を添加し反応を停止させた。混合物を2相に分離した。水相を塩化メチレン(3×5mL)で抽出した。上記の有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和食塩溶液(5mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。得られた粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製し、化合物34−5を得た。
LCMS (ESI) m/z: 544.1 (M+1)。H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.73 (s, 1H), 7.52 (d, J=46.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.26 (d, J=7.6 Hz, 2H), 7.05 −7.22 (m, 2H), 5.28(s, 2H), 4.52−4.56 (m, 1H) 4.68−3.74 (m, 1H), 3.37−3.41 (m, 1H), 2.60 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 1.61 (s, 3 H), 1.27 (d, J=6.8 Hz, 2H), 1.19 (d, J=6.8 Hz, 2H).
Figure 2020534317
化合物34−5(20mg、36.73μmol)をキラル分離(クロマトグラフィーカラム:AD(250mm×30mm、10μm);移動相:[0.1%NHO EtOH]; B%:50%−50%)で精製し、化合物34を得た(Rt=0.735分)。LCMS (ESI) m/z: 544.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl3) δppm 8.79 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.34 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.26 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.11 −7.15 (m, 1H), 7.05−7.07 (m, 1H), 5.29(t, J=3.8 Hz, 2H), 4.53−4.57 (m, 1H) 4.67−3.73 (m, 1H), 3.38−3.42 (m, 1H), 2.60 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 1.91−1.96 (m, 2H), 1.61 (s, 3 H), 1.25−1.29 (m, 2H)。
化合物35(Rt=1.300分)。LCMS (ESI) m/z: 544.1 (M+1). H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 8.76 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.34 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.26 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.21 −7.22 (m, 1H), 7.05−7.07 (m, 1H), 5.28(s, 2H), 4.53−4.57 (m, 1H) 4.68−3.74 (m, 1H), 3.37−3.42 (m, 1H), 2.60 (s, 3 H), 2.33 (s, 3 H), 1.94−1.96 (m, 2H), 1.61 (s, 3 H), 1.25−1.29 (m, 2H)。
Figure 2020534317
実施例36
Figure 2020534317
実施例1と同じように、実施例36を実施した。
LCMS (ESI) m/z: 545.1 (M+1)。H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 10.10 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.73 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.60 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.34 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.25 (d, J=8.8 Hz, 2H), 4.61−4.65 (m, 2H) 3.80−3.86 (m, 1H), 3.48−3.53 (m, 1H), 2.65 (s, 3H), 2.36 (s, 3H), 1.63 (s, 3H)
Figure 2020534317
実施例37
Figure 2020534317
0℃で、窒素ガスの保護下で、臭化メチルメチルマグネシウム(3M、9.39mL、3eq)を化合物37−1(2g、9.39mmol、1eq)の無水テトラヒドロフラン(20mL)溶液にゆっくりと滴下した。滴下終了後、30℃に昇温し、窒素ガス保護下で3時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム溶液(10mL)をゆっくりと滴下して、反応を停止させた。混合物を塩化メチレン(3×10mL)で抽出した。上記の有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して化合物37−2を得た。さらに精製しなくてに次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.44 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.39 (dd, J=8.4, 2.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J=8.4, 1H), 4.81 (s, 2 H), 1.70 (s, 6 H).
Figure 2020534317
化合物37−2(2.1g、8.57mmol、1eq)を活性過酸化マンガン(7.35g、84.54mmol、9.87eq)の無水テトラヒドロフラン(15mL)懸濁液に添加した。混合物を70℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して化合物37−3を得た。さらに精製しなくて次のステップで直接使用した。
H NMR (400 MHz, CDCl) 7.65 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.57 (dd, J=8.0, 1.2 Hz, 1H), 7.49 (d, J=1.2, 1H), 1.59 (s, 6 H).
Figure 2020534317
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(380.00mg、414.98μmol、0.1eq)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィン)−9,9−ジメチルキサンテン(240.0mg、414.78μmol、0.1eq)および炭酸セシウム(2.70g、8.29mmol、 2eq)を化合物37−3(1g、4.15mmol、1eq)とtert−ブチルカーバメート(700.00mg、5.98mmol、1.44eq)の無水1,4−ジオキサン(10mL)溶液に連続して添加した。混合物を窒素ガスの保護下において2時間100℃で撹拌した。反応混合物を室温に冷却した。水(10mL)を反応混合物に添加した。混合物を塩化メチレン(3×10mL)で抽出した。上記の有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム(溶出条件:石油エーテル:酢酸エチル= 1:1)で精製し、化合物37−4を得た。
H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 7.75 (s, 1H), 7.67 (d, J=8.0 Hz, 1H) 7.04 (dd, J=8.4, 1.6 Hz, 1H), 6.79 (br s, 1H), 1.58 (s, 6H), 1.47 (s, 9H).
Figure 2020534317
トリフルオロ酢酸(7.70g、67.53mmol、5mL、18.73eq)を化合物37−4(1g、3.61mmol、1eq)の無水塩化メチレン(10mL)溶液にゆっくりと滴下した。混合物を30℃で1時間撹拌した。反応混合物に水(5mL)を添加し、反応を停止させた。混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でpH 7に調整し、次に塩化メチレン(3×10mL)で抽出した。上記の有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥して、化合物37−5を得て、さらに精製しなくて、次のステップで直接使用した。
LCMS (ESI) m/z: 177.8 (M+1)。
Figure 2020534317
0℃で、オキシ塩化リン(140.00mg、913.05μmol、84.85μL、5.23eq)を化合物1−11(70mg、174.62μmol、1.00eq)と化合物37−5(40 mg 、225.73μmol、1.29eq)のピリジン(2mL)溶液にゆっくりと滴下した。混合物を窒素ガスの保護下において0℃で1時間撹拌した。反応混合物に水(3mL)を添加し、反応を停止させた。上記の反応混合物を塩酸溶液(1 mol/L)でpH 7に調整し、塩化メチレン(3 × 5mL)で抽出した。上記の有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)および飽和食塩溶液(5mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過した。ろ液を減圧下で濃縮乾燥した。上記の粗生成物を薄層クロマトグラフィープレートで精製して、化合物37を得た。
LCMS (ESI) m/z: 560.0 (M+1)。H NMR (400 MHz, CDCl) δppm 9.89 (br s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.62 (d, J=8.4 Hz, 1H) 7.36 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.25−7.30 (m, 3H), 4.57−4.61 (m, 1H), 3.78−3.81 (m, 1H), 3.45−3.50 (m, 1H), 2.62 (s, 3H) 2.35 (s, 3H), 1.64 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 1.53 (s, 3H).
BRD4を利用した活性の実験
実験準備:
1)BPS社のBRD4−BD1およびBRD4−BD2タンパク質、ANASPEC社のポリペプチド、PerkinElmer社のテスト試薬を用意した。
2)TR−FRET実験原理に従って、試験化合物をスクリーニングした。
3)関連の対照化合物
実験ステップ:
1)化合物プレートの準備:
Echoにて化合物プレートを準備:
Echoにて化合物を希釈し、3倍連続希釈で10個の濃度(20000、6666.67、2222.22、740.74、246.91、82.305、27.435、9.145、3.048、と1.016nM)を準備した。
2)試薬の準備:
関連する反応試薬は、実験当日に準備した。
a)1X assay bufferを用意し、
b)実験用の3X溶液を用意し、
1. 試薬を取り出して氷上に放置し、自然に融解した後、用意し、
2. 1X assay bufferで、実験用の「溶液 A」(タンパク質溶液)、「溶液B」(ポリペプチド溶液)、および「溶液 C」(テスト試薬溶液)を調製し、実験反応システムで各成分の3X溶液を調合した。溶液A、溶液B、溶液Cの量は、実験で必要な量に対して十分でなければならない。
3)実験ステップ
実験プレートは、化合物を勾配濃度で、DMSO溶液を含み、実験前にECHOにて用意したプレートある。
a)実験プレートを取り出し、「溶液A」(タンパク質溶液)を5μL/ウェルで実験プレートの列2〜23に添加し、次に1X assay bufferを5μL/ウェルで実験プレートの列1、24に添加した。列1と24は、実験システムの最小コントロールとして使用された。
b)1000rpmでの遠心分離を30秒間行った。
c)プレートを23℃で20分間インキュベートした。
d)20分間のインキュベーション後、「溶液B」(ポリペプチド溶液)を5μL/ウェルで実験プレートの列1〜24に添加した。
e)1000rpmでの遠心分離を30秒間行った。
f)プレートを23℃で20分間インキュベートした。
g)20分間のインキュベーション後、「溶液C」(テスト試薬溶液)を5μL/ウェルで実験プレートの列1〜24に添加した。
h)1000rpmでの遠心分離を30秒間行った。
i)プレートを23℃で40分間インキュベートした。
j)実験プレートをEnVisionに配置し、プレートを読み取った。
4)データ分析
a)各実験プレートの最大コントロール(Max control)と最小コントロール(Min control)を使用して、各プレートのZ’値が> 0.5になるように、実験プレートのZ’値を計算した。
b)XLFIT5によって対照化合物のシグナルからIC50値を計算し、履歴データの平均値の3倍以内に維持された。結果を表1に示した。
Figure 2020534317
結論:本発明の化合物は、顕著なBET Bromodomain抑制活性を有する。
(化合物32のヒト乳がんMDA−MB−231_luc細胞皮下異種移植腫瘍モデルにおけるin vivo薬力学試験)
1. 実験設計
Figure 2020534317
Figure 2020534317
2. 実験材料
2.1実験動物
種類:マウス
種族:BALB/cヌードマウス
週齢と体重:6〜8週齢、18〜22グラムの体重
ジェンダー:雌
サプライヤー:Shanghai Sippr−BK実験動物株式会社
3. 実験方法と操作
3.1細胞培養
ヒト乳癌細胞株MDA−MB−231_luc細胞をin vitroで、単層培養し、培養条件は、10%ウシ胎児血清、100 U/mlペニシリン、100μg/ mlストレプトマイシンを含むRPMI−1640培地(販売者:Gibco、製品番号:22400−089、製造バッチ番号:4868546)であった。培養は37℃、5%COで行った。週に二回、パンクレアチン−EDTAを利用して常用の消化処理継代を行った。細胞が指数増殖期にあるとき、細胞を採取し、カウントし、接種した。
3.2 腫瘍細胞接種
0.2ml 10×10個の MDA−MB−231_luc細胞を各ヌードマウスの右後背(PBS:Matrigel=1:1)にそれぞれ皮下接種した。腫瘍平均体積が100−150mmになるとグループ分けて投与を始めた。
3.3 腫瘍測定と実験指標
実験指標とは、腫瘍成長の抑制、遅延又は治癒ができるかどうかことを指す。週に二回ノギスで腫瘍直径を測定した。腫瘍体積の算出式がV=0.5a× bであり、aとbがそれぞれ腫瘍の長径と短径を示した。
化合物の腫瘍抑制治療効果は、TGI(%)又は相対腫瘍増殖率T/C(%)で評価された。TGI(%)は、腫瘍成長抑制率を反映する。TGI(%)の算出は、TGI(%)=[(1−(ある薬物投与グループの投与完了時の平均腫瘍体積−該薬物投与グループの投与開始時の平均腫瘍体積))/(溶媒対照グループ治療完了時の平均腫瘍体積−溶媒対照グループの治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%になる。
相対腫瘍増殖率T/C(%)は、算出式がT/C%=TRTV/CRTV× 100%(TRTV:薬物投与グループRTV、CRTV:陰性対照グループRTV)。腫瘍測定結果に基づいて、相対腫瘍体積(relative tumor volume、RTV)を算出し、算出式がRTV=V/Vであり、ここで、Vがグループ分け投与時(即ちd)に測定された平均腫瘍体積であり、Vがある一回測定時の平均腫瘍体積であり、TRTVとCRTVが同じ日付のデータから採取された。
実験完了の場合、腫瘍重量を量り、Tweight/Cweightを計算し、Tweight:薬物投与グループの腫瘍重量であり、Cweight:溶媒対照グループの腫瘍重量であった。
3.4 統計分析
各グループの各時点での腫瘍体積の平均値および標準誤差(SEM)を統計分析した。試験終了時である投与後21日目に治療群(薬物投与グループ)が最良の治療効果を示したことから、このデータに基づいて統計解析を行い、群間の相違を評価した。2つ群の間に比較するためにT検定を用いた。3つ以上の群間の比較ではone−way ANOVAを用いた。F値に有意差がある場合、Games−Howell法を使い検定を行った。F値に有意差がない場合、Dunnet (2−sided)法を使い検定した。SPSS17.0ですべてのデータ解析を行った。p<0.05である場合、有意差があると考慮された。
4.実験結論
21日投与した後、化合物32の腫瘍抑制率TGI=54.85%,T/C=52.99%,p=0.200;動物の体重に有意な変化はなく、良好な耐性(tolerance)を示した。
(化合物32のヒト前立腺癌PC−3細胞皮下異種移植腫瘍モデルにおけるin vivo薬力学試験)
1. 実験設計
表2と同じように試験化合物を用意し、動物グループ分けと投与計画は表3と同じようであった。
2. 実験材料
2.1実験動物
種類:マウス
種族:BALB/cヌードマウス
週齢と体重:6〜8週齢、18〜22グラムの体重
ジェンダー:雄
サプライヤー:Shanghai Sippr−BK実験動物株式会社
3.実験方法と操作
3.1細胞培養
ヒト前立腺癌PC−3細胞をin vitroで、単層培養し、培養条件は、10%ウシ胎児血清、100 U/mlペニシリン、100μg/ mlストレプトマイシンを含むF−12K培地(販売者:Gibco、製品番号:21127−022、製造バッチ番号:1868870)であった。培養は37℃、5%COで行った。週に二回、パンクレアチン−EDTAを利用して常用の消化処理継代を行った。細胞が指数増殖期にあるとき、細胞を採取し、カウントし、接種した。
3.2 腫瘍細胞接種
0.1mL 10*10個のPC−3細胞を各ヌードマウスの右後背にそれぞれ皮下接種した。腫瘍平均体積が100−150mmになるとグループ分けて投与を始めた。
3.3 腫瘍測定、実験指標及び統計分析はMDA−MB−231モデルの場合と同じ
4.実験結論
21日投与した後、溶媒対照グループと比べて、化合物32を投与した場合、顕著な腫瘍抑制 (T/C=44.63%,TGI=58.4%,p=0.033)を示し、また、動物は良好な耐性(tolerance)を示した。
(化合物32のマウスにおけるin vivo薬物動態試験)
Balb/cマウス(雌)を試験動物として使用した。化合物32を静脈内投与および胃内投与にてマウスに投与し、その後、異なる時点での血漿中の薬物濃度をLC/MS/MS法により測定した。マウスにおける化合物32のin vivo薬物動態学的挙動が研究され、薬物動態学的特性が評価された。
実験プロトコル
1.1 試験薬物:化合物32
1.2 試験動物:16匹の健康な成体Balb/cマウス(雌)を同様の体重の原則に従って4つのグループに分け、各グループに4匹のマウスを入れた。動物は、Shanghai Lingchang BioTech Co., Ltd. of Shanghai SLAC Laboratory Animal Co., Ltd.から購入し、動物生産許可番号はSCXK(上海)2013−0018であった。
1.3 薬物の用意
適切な量のサンプルを採取し、DMSOの最終容量で5%を追加し、次に20%HP−β−CDの最終容量で95%を追加した。混合物を超音波で攪拌して、0.5 mg/mLの透明な溶液を得た。ろ過後、静脈内投与で使用した。
適量のサンプルを採取し、0.5%カルボキシメチルセルロースナトリウム溶液に溶解した。混合物を超音波で攪拌して0.5 mg/mLの均一な懸濁液を得た。これを胃内投与で使用した。
1.4 薬物の投与
8匹のBalb/cマウス(雌)を2つのグループに分けた。一晩絶食後、第1のグループに対して、2.5mL/kgと1 mg/kgの投与量で静脈内投与した。第2のグループは、5mL/kgと2 mg/kgの投与量で胃内投与した。
2.操作
Balb/cマウス(雌)に対して静脈内投与した後、0.0833、0.25、0.5、1、2、4、8、24時間の各時点で異なるマウスから30μLの血液を採取し、2μLのEDTA−Kを含む試験チューブに入れた。そして、Balb/cマウス(雌)に対して胃内投与した後、0.25、0.5、1、2、4、8、24時間の各時点で異なるマウスから30μLの血液が採取され、2μLのEDTA−Kを含む試験チューブに入れた。チューブを3000gで15分間遠心分離して血漿を分離し、分離した血漿を−60℃で保存した。投与の2時間後に動物は食物を摂取することができた。
LC/MS/MS法で、マウスへの静脈内および胃内投与後の血漿中の試験化合物の含有量を測定した。この方法の直線範囲は2.00〜6000nmol/Lであった。血漿サンプルは、アセトニトリル処理によるタンパク質沈殿後に分析した。薬物動態パラメーターの結果を表4に示した。
Figure 2020534317
実験結論:化合物32は低いクリアランスを示し、体内の吸収が良好であった。
(化合物32のMC38マウス大腸癌細胞動物移植腫瘍モデルにおけるin vivo腫瘍抑制効果)
1. 実験設計
Figure 2020534317
2. 実験材料
2.1実験動物
種類:マウス
種族:C57BL6マウス
週齢と体重:6〜7週齢、16−20グラムの体重
ジェンダー:雌
サプライヤー:上海SLAC実験動物株式会社
3.実験方法与操作
3.1細胞培養
マウス大腸癌細胞MC38細胞(OBiO Technology (Shanghai) Corp., Ltd.)をin vitroで、単層培養し、培養条件は、10%ウシ胎児血清を含むDMEM培地(販売者:Gibco、製品番号:12100)であった。培養は37℃、5%COにてインキュベータで行った。0.25%のパンクレアチン−EDTAを利用して常用の消化処理継代を行った。指数増殖期に細胞飽和度が80%〜90%になったとき、細胞を採取し、カウントし、接種した。
3.2 腫瘍細胞接種
0.1mL 2×10個のMC38細胞を各ヌードマウスの右後背にそれぞれ皮下接種した。腫瘍平均体積が約70mmになると腫瘍体積に従って、ランダムにグループ分けて投与を始めた。
3.3 腫瘍の測定
週に二回ノギスで腫瘍直径を測定した。腫瘍体積の算出式がV=0.5a× bであり、aとbがそれぞれ腫瘍の長径と短径を示した。
化合物の腫瘍抑制治療効果は、TGI(%)又は相対腫瘍増殖率T/C(%)で評価された。相対腫瘍増殖率T/C(%)は、算出式がT/C%=TRTV/CRTV× 100%(TRTV:薬物投与グループRTV、CRTV:陰性対照グループRTV)。腫瘍測定結果に基づいて、相対腫瘍体積(relative tumor volume、RTV)を算出し、算出式がRTV=V/Vであり、ここで、Vがグループ分け投与時(即ちD)に測定された平均腫瘍体積であり、Vがある一回測定時の平均腫瘍体積であり、TRTVとCRTVが同じ日付のデータから採取された。
TGI(%)は、腫瘍成長抑制率を反映する。TGI(%)の算出は、TGI(%)=[(1−(ある薬物投与グループの投与完了時の平均腫瘍体積−該薬物投与グループの投与開始時の平均腫瘍体積))/(溶媒対照グループ治療完了時の平均腫瘍体積−溶媒対照グループの治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%になる。
実験完了の場合、腫瘍重量を量り、Tweight/Cweightを計算し、Tweight:薬物投与グループの腫瘍重量であり、Cweight:溶媒対照グループの腫瘍重量であった。
3.4 統計分析
実験終了時の腫瘍体積と腫瘍重量に基づいて、SPSSソフトウェアを使用して統計分析を行った。2つ群の間に比較するためにT検定を用いた。3つ以上の群間の比較ではone−way ANOVAを用いた。分散が均一である場合(F値に有意差がない場合)、LSD法を使い検定した。分散が均一でない場合(F値に有意差がある場合)、Games−Howell法を使い検定した。p<0.05である場合、有意差があると考慮された。
4. 実験結論
投与20日後の試験化合物32では、15mg/kg投与群の場合:相対腫瘍増殖率T/C = 33.68%、腫瘍増殖抑制率TGI = 68.81%、p <0.0001であった。また、25mg/kg投与群の場合:相対腫瘍増殖率T/C = 27.59%、TGI = 75.21%、p <0.0001であった。50mg/kg投与群の場合:T/C = 10.04%、TGI = 93.46%、p <0.0001であった。各投与グループには有意な腫瘍抑制効果を示し、良好な耐性(tolerance)を示した。

Claims (23)

  1. 式(I)と式(II)で表される化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩、
    Figure 2020534317
    式中、
    Tは、CH又はNから選択され、
    は、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−3アルキル基又はC1−3アルコキシルから選択され、
    、R、Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、それぞれ独立して、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−6アルキル基又はC1−6ヘテロアルキル基から選択され、
    は、Hから選択され、又は、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−3アルキル基から選択され、
    は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、それぞれ独立して、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−6アルキル基又はC1−6ヘテロアルキル基から選択され、
    或いは、同じ炭素原子に結合する2つのR基は、結合した炭素原子と共に−C(=O)に形成し、
    環Aは、C3−7シクロアルキル基、5〜12員のヘテロシクロアルキル基又は5〜6員のヘテロアリール基から選択され、
    環Bは、4〜7員のヘテロシクロアルキル基から選択され、
    且つ構造
    Figure 2020534317
    から選択される構造ではない、
    nは、0、1、2、3、4、5又は6から選択され、
    Rは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、1、2又は3個のR’基で置換されてもよいC1−6アルキル基又はC1−6ヘテロアルキル基から選択され、
    R’は、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN又はMeから選択され、
    「*」で付けた炭素原子は不斉炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は一つのエナンチオマーに富む形式であり;
    上記C1−6ヘテロアルキル基、5〜12員のヘテロシクロアルキル基、5−6員のヘテロアリール基、4〜7員のヘテロシクロアルキル基の“ヘテロ”は、N、−O−、−S−、−NH−、−C(=O)NH−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)S−から選択され、
    上記ヘテロ原子又はヘテロ原子団の数は、それぞれ独立して、1、2、3又は4から選択される。
  2. Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、1、2又は3個のR’基で置換されてもよいC1−3アルキル基又はC1−3アルコキシルから選択される請求項1に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  3. Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、1、2又は3個のR’基で置換されてもよいMe、Et又は
    Figure 2020534317
    から選択される請求項2に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  4. Rは、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、CF、Et又は
    Figure 2020534317
    から選択される請求項3に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  5. は、1、2又は3個のR基で置換されてもよいMe、Et又は
    Figure 2020534317
    から選択される請求項1〜4の何れか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  6. は、Me、Et、CF又は
    Figure 2020534317
    から選択される請求項5に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  7. 、R、Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、それぞれ独立して、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−3アルキル基又はC1−3アルコキシルから選択される請求項1〜4の何れか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  8. 、R、Rは、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me又は
    Figure 2020534317
    から選択される請求項7に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  9. は、H又はMeから選択される請求項1〜4の何れか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  10. は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、それぞれ独立して、1、2又は3個のR基で置換されてもよいC1−3アルキル基又はC1−3ヘテロアルキル基から選択される請求項1〜4の何れか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  11. は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CNから選択され、又は、それぞれ独立して、1、2又は3個のR基で置換されてもよいMe、Et、
    Figure 2020534317
    から選択される請求項10に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  12. は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH、CN、Me、Et、
    Figure 2020534317
    から選択される請求項11に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  13. 環Aは、C4−6シクロアルキル基、ピロリジン−2−オニル、ピリミジン−4(3H)−オニル、5−アザスピロ[2.4]ヘプタン−4−オニル、4−アザスピロ[2.4]ヘプタン−5−オニル、テトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド基、テトラヒドロチオフェン−1−オキシド基、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ジヒドロチオフェン−2(3H)−オニル、2−オキサスピロ[3.4]オクチル、ジヒドロフラン−2(3H)−オニル、1,4,7,10−テトラオキサシクロドデシル、1,2,5−オキサジアゾリル、7−オキサビシクロ−[2.2.1]ヘプタン、ピロリジン−2,5−ジオン、5,5−ジメチル−ジヒドロフラン−2(3H)−オニルから選択される請求項1〜4の何れか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  14. 構造
    Figure 2020534317
    から選択される請求項1〜4の何れか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  15. 構造
    Figure 2020534317
    から選択される請求項4に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  16. 構造
    Figure 2020534317
    から選択される請求項12又は15に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  17. 構造
    Figure 2020534317
    から選択される請求項1〜4の何れか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
  18. 以下式から選択される請求項1〜14の何れか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩、
    Figure 2020534317
    Figure 2020534317
    式中、
    は、−S(=O)−、−S(=O)−、−N(R)−、−O−、−C(R)(R)−、又は
    Figure 2020534317
    から選択され、
    は、それぞれ独立して、−NH−、−O−又は−S−から選択され、
    〜Rは請求項1〜14の何れか1項の意味とおなじであり、
    「*」で付けた炭素原子は不斉炭素原子であり、(R)又は(S)の単一のエナンチオマー又は一つのエナンチオマーに富む形式である。
  19. 以下の群から選択される化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
    Figure 2020534317
    Figure 2020534317
    Figure 2020534317
    Figure 2020534317
    Figure 2020534317
  20. 以下の群から選択される請求項19に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩。
    Figure 2020534317
  21. 治療有効量の活性化成分としての請求項1〜20の何れか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩と、薬学的に許容可能な担体を含む医薬組成物。
  22. 請求項1〜20の何れか1項に記載の化合物、その異性体又はその薬学的に許容可能な塩、又は請求項21に記載の組成物のBET Bromodomain抑制剤に関連の医薬品の製造への応用。
  23. 上記BET Bromodomain抑制剤に関連の医薬品は抗癌剤であることを特徴とする請求項22に記載の応用。
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