JP2020531451A - 新規のアシル化インスリン類似体およびそれらの使用 - Google Patents
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- G01N2440/00—Post-translational modifications [PTMs] in chemical analysis of biological material
- G01N2440/14—Post-translational modifications [PTMs] in chemical analysis of biological material phosphorylation
Abstract
Description
「SEQUENCE LISTING」と題する配列表は、8,00KBであり、2018年7月13日に作成され、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用される場合、「ヒトインスリン」という用語は、その構造および特性が周知のヒトインスリンホルモンを意味する。ヒトインスリンは、A鎖およびB鎖と称される2つのポリペプチド鎖を有する。A鎖は、21個のアミノ酸のペプチドであり、B鎖は、30個のアミノ酸のペプチドであり、2つの鎖は、ジスルフィド架橋によって接続され、第1の架橋は、A鎖の7位のシステインとB鎖の7位のシステインとの間であり、第2の架橋は、A鎖の20位のシステインとB鎖の19位のシステインとの間である。第3の架橋は、A鎖の6位のシステインとA鎖の11位のシステインとの間に存在する。
本明細書で使用される場合、「インスリン類似体」という用語は、インスリンの1つ以上のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基によって置換されている、かつ/または1つ以上のアミノ酸残基がインスリンから欠失している、かつ/または1つ以上のアミノ酸残基がインスリンに付加および/もしくは挿入されている、単一修飾ヒトインスリン分子を意味する。
A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および4)
A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および5)
B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および7)
B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および8)
B5Y、B28K、desB29−30(配列番号1および9)
A14E、B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および10)
B5F、B28K、desB29−30(配列番号1および11)
B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号1および12)
B5Y、desB30(配列番号1および13)
B5Y、B26G、desB30(配列番号1および14)
B5Y、B26A、desB30(配列番号1および15)
A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および4)
A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および5)
B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および7)
B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および8)
B5Y、B28K、desB29−30(配列番号1および9)
A14E、B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および10)
B5F、B28K、desB29−30(配列番号1および11)
B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号1および12)
B5Y、desB30(配列番号1および13)
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B5Y、B26A、desB30(配列番号1および15)
B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および6)
B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および4)
B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および5)
B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および10)
A14E、B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および6)
A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および7)
A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および8)
A14E、B5Y、B28K、desB29−30(配列番号3および9)
A14E、B5F、B28K、desB29−30(配列番号3および11)
A14E、B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号3および12)
A14E、B5Y、desB30(配列番号3および13)
A14E、B5Y、B26G、desB30(配列番号3および14)、ならびに
A14E、B5Y、B26A、desB30(配列番号3および15)。
本明細書で使用される場合、「インスリン誘導体」という用語は、1つ以上の側鎖がペプチドに共有結合している、化学修飾された親インスリンまたはその類似体を意味する。本明細書で使用される場合、「側鎖」という用語はまた、「置換基」または「アルブミン結合部分」とも称され得る。側鎖の非限定的な例には、アミド、炭水化物、アルキル基、アシル基、エステル、およびペグ化などが含まれ、これらは、リンカーをさらに含み得る。
Acy−L1−L2−L3
式中、
・Acyが、アシル基であり、リトコール酸によって表されるか、以下の式の官能基によって表されるか、
化学式 1:−CO−(CH2)x−COOH、もしくは
化学式 2:−CO−(CH2)x−テトラゾリル、
(式中、xが、12〜20の範囲内の整数を表し、テトラゾリル基が、1H−テトラゾル−5−イルである)
または以下の式の脂肪酸によって表され、
化学式 3:−CO−(CH2)x−CH3
(式中、xが、8〜16の範囲内の整数を表す)
・L1が、不在であるか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
・L2が、不在であるか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
・L3が、不在であるか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
・OEGが、[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]アセチルまたはアミノ酸残基8−アミノ−3,6−ジオキサオクタン酸−NH(CH2)2O(CH2)2OCH2CO−を表し、以下の構造によって表され、
・DgGluが、以下の構造によって表されるガンマグルタミン酸残基を表し、
・スルホンイミドC−4が、以下の構造によって表される。
・なし
・gGlu
・OEG
・2xgGlu
・gGlu−OEG
・gGlu−2xOEG
・スルホンイミド−C4
・2xスルホンイミド−C4
・DgGlu
・リトコール酸
・リトコール酸−gGlu
・C14
・C16二酸
・C16二酸−gGlu
・C18二酸
・C18二酸−gGlu
・C18二酸−2xgGlu
・C18二酸−DgGlu
・C18二酸−gGlu−OEG
・C18二酸−gGlu−2xOEG
・C18二酸−OEG
・C18二酸−スルホンイミド−C4
・C20二酸
・C20二酸−gGlu
・C20二酸−gGlu−OEG
・C20二酸−gGlu−2xOEG
・テトラゾール−C16
・テトラゾール−C16−gGlu−OEG
・テトラゾール−C16−gGlu−2xOEG
・テトラゾール−C16−2xスルホンイミド−C4
・テトラゾール−C17
・テトラゾール−C17−スルホンイミド−C4
・テトラゾール−C18、
・テトラゾール−C18−スルホンイミド−C4
・テトラゾール−C18−2xスルホンイミド−C4
一実施形態では、本発明のインスリン誘導体は、アシル基を含む。したがって、アシル基を含むインスリン誘導体は、「アシル化インスリン類似体」と称され得る。
・化学式1:−CO−(CH2)x−COOH、もしくは
・化学式2:−−CO−(CH2)x−テトラゾリル−
(式中、xが、12〜20の範囲内の整数を表し、テトラゾリル基が、1H−テトラゾル−5−イルである)
または以下の式の脂肪酸を表す。
・化学式3:−CO−(CH2)x−CH3
(式中、xが、8〜16の範囲内の整数を表す)。
一実施形態では、インスリン誘導体は、化学式1の式のアシル基を含み、式中、xが、12〜20の範囲内の整数を表す。
化学式1:−CO−(CH2)x−COOH、もしくは
化学式2:−−CO−(CH2)x−テトラゾリル−
(式中、xが、12〜20の範囲内の整数を表し、テトラゾリル基が、1H−テトラゾル−5−イルである)。
化学式3:−CO−(CH2)x−CH3
(式中、xが、8〜16の範囲内の整数を表す)。
本明細書で使用される場合、「リンカー」という用語は、アシル基などの部分をインスリンまたはインスリン類似体に接合することができる好適な側鎖を含む。したがって、リンカーおよびアシル基は、ともに側鎖となる。リンカーに接合される部分は、任意の好適な部分であり得る。例には、アルブミン結合部分が含まれる。
・L1が、不在であるか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
・L2が、不在であるか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
・L3が、不在であるか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
・gGluが、以下の構造によって表されるガンマグルタミン酸残基を表し、
・DgGluが、以下の構造によって表されるガンマグルタミン酸残基を表し、
・OEGが、[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]アセチルを表し、以下の構造によって表され、
・gGluが、ガンマグルタミン酸残基を表し、
・OEGが、基または残基、−NH−(CH2)2−O−(CH2)2−O−CH2−CO−([2−(2−アミノ−エトキシ)エトキシ]アセチルとも指定される)に対応する式、NH2−(CH2)2−O−(CH2)2−O−CH2−COOHを有するアミノ酸を表し、
・スルホンイミド−C4が、以下の構造によって表され、
本発明はさらに、本発明の置換基への結合時に本発明のインスリン誘導体ペプチドをもたらす、新規の骨格の形態の中間生成物に関する。
本発明はまた、
i.A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および4)
ii.A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および5)
iii.B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および7)
iv.B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および8)
v.B5Y、B28K、desB29−30(配列番号1および9)
vi.A14E、B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および10)
vii.B5F、B28K、desB29−30(配列番号1および11)
viii.B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号1および12)
ix.B5Y、desB30(配列番号1および13)
x.B5Y、B26G、desB30(配列番号1および14)
xi.B5Y、B26A、desB30(配列番号1および15)
xii.B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および6)
xiii.B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および4)
xiv.B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および5)
xv.B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および10)
xvi.A14E、B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および6)
xvii.A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および7)
xviii.A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および8)
xix.A14E、B5Y、B28K、desB29−30(配列番号3および9)
xx.A14E、B5F、B28K、desB29−30(配列番号3および11)
xxi.A14E、B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号3および12)
xxii.A14E、B5Y、desB30(配列番号3および13)
xxiii.A14E、B5Y、B26G、desB30(配列番号3および14)
xxiv.A14E、B5Y、B26A、desB30(配列番号3および15)からなる群から選択される、本発明のインスリンペプチドの新規の骨格の形態の中間生成物、
またはその薬学的に許容される塩、アミド、もしくはエステルにも関する。
本発明の中間生成物、類似体、および誘導体は、薬学的に許容される塩、アミド、またはエステルの形態であってもよい。
インスリン誘導体の安定性は、三次元構造を維持する能力(物理的安定性)、および構造内で共有結合的変化に耐える能力(化学的安定性)として定義される。有利な安定性は、インスリン誘導体単独の固有の特性によるもの、またはインスリン誘導体とビヒクルに含有される1つ以上の成分との間の有利な相互作用の結果によるものであり得る。
インスリン結合および受容体活性化/リン酸化
インスリン受容体の活性化は、受容体の活性化、すなわち、受容体上のいくつかの残基のリン酸化をもたらし、この活性化が、血漿グルコース濃度を低下に寄与する細胞プロセス、脂質代謝を調節する細胞プロセス、ならびに細胞成長および増殖を促進する細胞プロセスを含む、細胞応答のカスケードをもたらす。
インスリン受容体の活性化は、MAPキナーゼ(MAPK)としても知られる細胞外調節キナーゼ(ERK)、およびタンパク質キナーゼB(PKB)としても知られるAKTを含む、様々な細胞内タンパク質上の残基のリン酸化、および様々な細胞内タンパク質の活性化などの細胞内応答のカスケードを開始する。AKTの活性化は、血糖濃度の低下に寄与する細胞プロセスの誘発にとって重要である一方で、ERKの活性化は、細胞成長および成長する細胞の増殖の促進に寄与する細胞プロセスの誘発にとって重要である。
a)試験化合物によって誘発される最大インスリン受容体リン酸化を測定するステップと、
b)ヒトインスリンによって誘発される最大インスリン受容体リン酸化を測定するステップとを含み、
a)/b)の比率が、1未満である、を含む、方法に関する。
本発明のインスリン誘導体は、ヒトインスリンと比較した場合、非抵抗性経路を過剰刺激することなく血糖値を低下させることができ、例えば、脂質代謝経路に対する準最大の効果を示す。
本発明のインスリン誘導体は、脂質代謝などの非抵抗性経路に関連する経路に対してより低い準最大の効果を呈する一方で、それらは、グルコース低下経路に対してヒトインスリンと同じ最大応答を誘発することができる。
別の特定の実施形態では、本発明のインスリン誘導体は、インビボで血糖値を低減することができ、脂質代謝に関連するプロセスに対する改善された効果(ヒトインスリンと比較して、より少ない体重増加、より少ない体脂肪量増加、肝トリグリセリド低下の増加、または内皮機能の改善など)を有し、これらは、任意の好適な動物モデルにおいて、および臨床試験において、当該技術分野で既知のように決定することができる。
ポリペプチド、例えば、インスリンの生成は、当技術分野で周知である。インスリンは、例えば、古典的なペプチド合成、例えば、t−BocもしくはFmoc化学または他の確立した技術を使用する固相ペプチド合成によって生成することができ、例えば、Greene and Wuts,“Protective Groups in Organic Synthesis”,John Wiley&Sons,1999を参照されたい。インスリンはまた、類似体をコードするDNA配列を含有し、好適な栄養培地中、インスリンペプチドの発現を許容する条件下で、インスリン類似体を発現することができる宿主細胞を培養することを含む方法によっても生成することができる。ヒトインスリンおよびヒトインスリン類似体の生成では、いくつかの組み換え方法を使用することができる。Escherichia coliおよびSaccharomyces cerevisiaeなどの微生物におけるインスリンの生成に使用することができる方法の例は、例えば、WO2008/034881に開示されている。
本発明のインスリン誘導体の作製に使用されるインスリン類似体は、細胞培養培地から回収される。本発明のインスリン誘導体の作製に使用されるインスリン類似体は、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換、親和性、疎水性、等電点電気泳動、およびサイズ排除)、電気泳動手順(例えば、分取等電点電気泳動(IEF)、示差溶解度(例えば、硫酸アンモニウム沈殿))、または抽出(例えば、Protein Purification,J.−C.Janson and Lars Ryden,editors,VCH Publishers,New York,1989を参照されたい)を含むがこれらに限定されない、当該技術分野で既知の様々な手順によって精製することができる。好ましくは、それらは、抗「[インスリン/インスリン類似体/インスリン誘導体]」抗体カラム上で親和性クロマトグラフィーによって精製することができる。高性能液体クロマトグラフィーなどの従来の化学精製手段によって、追加的な精製を達成することができる。クエン酸バリウム沈殿を含む他の精製方法が、当該技術分野で既知であり、本明細書に記載の新規の「[インスリン/インスリン類似体/インスリン誘導体]」の精製に適用することができる(例えば、Scopes,R.,Protein Purification,Springer−Verlag,N.Y.,1982を参照されたい)。
本発明のインスリン誘導体を含有する注射可能な組成物は、医薬品産業の従来の技術を使用して調製することができ、これらの技術は、必要に応じて成分を溶解させ、混合して、所望の最終生成物をもたらすことを伴う。したがって、1つの手順によると、本発明のインスリン誘導体を、調製される組成物の最終体積よりも幾分少ない量の水中に溶解させる。等張剤、保存剤、および緩衝液を、必要に応じて添加し、必要に応じて酸(塩酸など)または塩基(例えば、水酸化ナトリウム水溶液など)を使用して、必要に応じて溶液のpH値を調節する。最後に、溶液の体積を、水で調節して、所望の濃度の成分をもたらす。
本発明は、以下の非限定的な実施形態によってさらに記載される。
2.該インスリン誘導体が、1つ以上のアミノ酸置換および/または欠失をさらに含む、実施形態1に記載のインスリン類似体。
3.該インスリン誘導体が、最大5個の追加のアミノ酸置換および/または欠失をさらに含む、実施形態1または2のいずれかに記載のインスリン誘導体。
4.該インスリン誘導体が、2、3、または4個のアミノ酸置換をさらに含む、実施形態1〜3のいずれかに記載のインスリン誘導体。
5.0該インスリン誘導体が、B26GまたはB26Aをさらに含む、実施形態1〜4のいずれかに記載のインスリン誘導体。
6.0該インスリン誘導体が、B26Gをさらに含む、実施形態5に記載のインスリン誘導体。
7.0該インスリン誘導体が、B26Aをさらに含む、実施形態5に記載のインスリン誘導体。
8.0該置換基が、以下の式(I)を有する、実施形態1〜7のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
Acy−L1−L2−L3
式中、
Acyが、アシル基であり、リトコール酸によって表されるか、または以下の式の官能基によって表されるか、
化学式1:−CO−(CH2)x−COOH、もしくは
化学式2:−CO−(CH2)x−テトラゾリル、
(式中、xが、12〜20の範囲内の整数を表し、テトラゾリル基が、1H−テトラゾル−5−イルである)
または以下の式の脂肪酸によって表され、
化学式3:−CO−(CH2)x−CH3
(式中、xが、8〜16の範囲内の整数を表す)
・L1が、不在であり、共有結合を表すか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
・L2が、不在であり、共有結合を表すか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
・L3が、不在であり、共有結合を表すか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
gGluが、ガンマグルタミン酸残基を表し、OEGが、[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]アセチルを表す]。
9.該インスリン誘導体が、A14Eをさらに含む、実施形態1〜8のいずれかに記載のインスリン誘導体。
10.該インスリン誘導体が、B28K、B26K、またはB29Kをさらに含む、実施形態1〜9のいずれかに記載のインスリン誘導体。
11.0該インスリン誘導体が、B28Kをさらに含む、実施形態10に記載のインスリン誘導体。
12.0該インスリン誘導体が、B26Kをさらに含む、実施形態10に記載のインスリン誘導体。
13.0該インスリン誘導体が、B29Kをさらに含む、実施形態10に記載のインスリン誘導体。
14.0該置換基が、B26K、B28K、またはB29Kのリジンのエプシロンアミノ基に結合している、実施形態1〜13のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
15.該インスリン誘導体が、desB30、desB29−30、またはdesB27−30をさらに含む、実施形態1〜14のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
16.0該インスリン誘導体が、desB30をさらに含む、実施形態15に記載のインスリン誘導体。
17.0該インスリン誘導体が、desB29−30をさらに含む、実施形態15に記載のインスリン誘導体。
18.0該インスリン誘導体が、desB27−30をさらに含む、実施形態15に記載のインスリン誘導体。
19.該置換が、
i.A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および4)
ii.A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および5)
iii.B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および7)
iv.B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および8)
v.B5Y、B28K、desB29−30(配列番号1および9)
vi.A14E、B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および10)
vii.B5F、B28K、desB29−30(配列番号1および11)
viii.B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号1および12)
ix.B5Y、desB30(配列番号1および13)
x.B5Y、B26G、desB30(配列番号1および14)
xi.B5Y、B26A、desB30(配列番号1および15)
xii.B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および6)
xiii.B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および4)
xiv.B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および5)
xv.B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および10)
xvi.A14E、B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および6)
xvii.A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および7)
xviii.A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および8)
xix.A14E、B5Y、B28K、desB29−30(配列番号3および9)
xx.A14E、B5F、B28K、desB29−30(配列番号3および11)
xxi.A14E、B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号3および12)
xxii.A14E、B5Y、desB30(配列番号3および13)
xxiii.A14E、B5Y、B26G、desB30(配列番号3および14)
・A14E、B5Y、B26A、desB30(配列番号3および15)からなる群から選択される、実施形態1〜18のいずれかに記載のインスリン誘導体。
20.該アシル基が、リトコール酸であるか、または以下の式の官能基を含むか、
化学式 1:−CO−(CH2)x−COOH、
化学式 2:−−CO−(CH2)x−テトラゾリル、
(式中、xが、12〜20の範囲内の整数を表し、テトラゾリル基が、1H−テトラゾル−5−イルである)
または以下の式の脂肪酸である、
化学式3:−CO−(CH2)x−CH3
(式中、xが、8〜16の範囲内の整数を表す)、実施形態1〜19のいずれかに記載のインスリン誘導体。
21.0Acyが、リトコール酸、1,16−ヘキサデカン二酸、1,18−オクタデカン二酸、1,20−エイコサン二酸、テトラゾール−C16、テトラゾール−C17、テトラゾールC18、およびテトラデカン酸からなる群から選択される、実施形態20に記載のインスリン誘導体。
22.0該置換基が、リトコール酸を含む、実施形態21に記載のインスリン誘導体。
23.0該アシル基が、1,16−ヘキサデカン二酸、1,18−オクタデカン二酸、および1,20−エイコサン二酸から選択される脂肪二酸基を含む、実施形態21に記載のインスリン誘導体。
24.0該少なくとも1つの置換基が、脂肪二酸基1,16−ヘキサデカン二酸を含む、実施形態23に記載のインスリン誘導体。
25.0該少なくとも1つの置換基が、脂肪二酸基1,18−オクタデカン二酸を含む、実施形態23に記載のインスリン誘導体。
26.0該少なくとも1つの置換基が、脂肪二酸基1,20−エイコサン二酸を含む、実施形態23に記載のインスリン誘導体。
27.0該テトラゾール部分が、テトラゾール−C16、テトラゾール−C17、およびテトラゾールC18からなる群から選択される、実施形態21に記載のインスリン誘導体。
28.0該テトラゾール部分が、テトラゾール−C16である、実施形態27に記載のインスリン誘導体。
29.0該テトラゾール部分が、テトラゾール−C17である、実施形態27に記載のインスリン誘導体。
30.0該テトラゾール部分が、テトラゾールC18である、実施形態27に記載のインスリン誘導体。
31.0該脂肪酸が、テトラデカン酸またはC14である、実施形態20に記載のインスリン誘導体。
32.該置換基が、リンカー基を含む、実施形態1〜31のいずれかに記載のインスリン誘導体。
33.0該リンカー基が、不在であり、共有結合によって表される、実施形態1〜31に記載のインスリン誘導体。
34.0−L1−L2−L3が、DgGlu、gGlu、gGlu−gGlu、gGlu−OEG、gGlu−OEG−OEG、OEG、スルホンイミド−C4、およびスルホンイミド−C4−スルホンイミド−C4から選択される二価リンカー基を表し、gGluが、ガンマグルタミン酸残基を表し、OEGが、[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]アセチルを表す、実施形態1〜32のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
35.0該二価結合基が、DgGluである、実施形態34に記載のインスリン誘導体。
36.0該二価結合基が、gGluである、実施形態34に記載のインスリン誘導体。
37.0該二価結合基が、gGlu−gGluである、実施形態34に記載のインスリン誘導体。
38.0該二価結合基が、gGlu−OEGである、実施形態34に記載のインスリン誘導体。
39.0該二価結合基が、gGlu−OEG−OEGである、実施形態34に記載のインスリン誘導体。
40.0該二価結合基が、OEGである、実施形態34に記載のインスリン誘導体。
41.0該二価結合基が、スルホンイミド−C4である、実施形態34に記載のインスリン誘導体。
42.0該二価結合基が、スルホンイミド−C4−スルホンイミド−C4である、実施形態34に記載のインスリン誘導体。
43.該置換基が、実施例1〜46の化合物の置換基であり、以下によって独立して表される、実施形態1〜42のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
・リトコール酸
・リトコール酸−gGlu
・C14
・C16二酸
・C16二酸−gGlu
・C18二酸
・C18二酸−gGlu
・C18二酸−2xgGlu
・C18二酸−DgGlu
・C18二酸−gGlu−OEG
・C18二酸−gGlu−2xOEG
・C18二酸−OEG
・C18二酸−スルホンイミド−C4
・C20二酸
・C20二酸−gGlu
・C20二酸−gGlu−OEG
・C20二酸−gGlu−2xOEG
・テトラゾール−C16
・テトラゾール−C16−gGlu−OEG
・テトラゾール−C16−gGlu−2xOEG
・テトラゾール−C16−2xスルホンイミド−C4
・テトラゾール−C17
・テトラゾール−C17−スルホンイミド−C4
・テトラゾール−C18
・テトラゾール−C18−スルホンイミド−C4
・テトラゾール−C18−2xスルホンイミド−C4
44.該置換基が、実施例1〜46の化合物からなる群から選択される、実施形態1〜43のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
45.実施例1〜36の化合物からなる群から選択される、実施形態1〜44のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
46.実施例10〜34の化合物からなる群から選択される、実施形態1〜45のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
47.実施例3、4、12〜16、18〜20、22、23、25、26、28〜30の化合物からなる群から選択される、実施形態1〜46のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
48.実施例14〜16、18、20、および26の化合物からなる群から選択される、実施形態1〜47のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
49.実施例37〜39および46の化合物からなる群から選択される、実施形態1〜48のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
50.実施例40〜45の化合物からなる群から選択される、実施形態1〜49のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
51.実施例15の化合物、N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリンによって表される、実施形態1〜50のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
53.該インスリン誘導体が、ヒトインスリンと比較した場合、およそ60%またはそれ未満のインスリン受容体の準最大のリン酸化を誘発する、実施形態1〜52のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
54.該インスリン誘導体が、ヒトインスリンと比較した場合、およそ50%またはそれ未満のインスリン受容体の準最大のリン酸化を誘発する、実施形態1〜53のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
55.該インスリン誘導体が、ヒトインスリンと比較した場合、およそ40%またはそれ未満のインスリン受容体の準最大のリン酸化を誘発する、実施形態1〜53のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
56.該インスリン誘導体が、ヒトインスリンと比較した場合、およそ30%またはそれ未満のインスリン受容体の準最大のリン酸化を誘発する、実施形態1〜53のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
57.該インスリン誘導体が、ヒトインスリンと比較した場合、およそ20%またはそれ未満のインスリン受容体の準最大のリン酸化を誘発する、実施形態1〜53のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
58.該インスリン誘導体が、ヒトインスリンと比較した場合、およそ12%またはそれ未満のインスリン受容体の準最大のリン酸化を誘発する、実施形態1〜57のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
59.薬物として使用するための、実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体。
60.0治療方法において使用するための、実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体。
61.0循環器疾患の予防または治療において使用するための、実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体。
62.0アテローム動脈硬化症の予防または治療において使用するための、実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体。
63.0内皮機能障害の予防または低減において使用するための、実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体。
64.0脂質パラメータの改善において使用するための、実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体。
65.0肝トリグリセリド含有量の予防または低減において使用するための、実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体。
66.0体重増加の予防または低減において使用するための、実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体。
67.0
・脂質パラメータの改善(脂質異常症の予防および/もしくは治療、総血清脂質の低下、HDL−Cの増加、LDL−Cの低下、小型高密度LDL−Cの低下、VLDL−Cの低下、トリグリセリドの低下、コレステロールの低下、リポタンパク質a(Lp(a))の血漿レベルの低下、またはアポリポタンパク質A(apo(A))の生成の阻害など)、
・循環器疾患(心症候群X、アテローム動脈硬化症、心筋梗塞、冠動脈心疾患、再灌流傷害、脳卒中、脳虚血、早期心疾患もしくは循環器疾患、左室肥大、冠動脈疾患、高血圧症、本態性高血圧症、急性高血圧性緊急症、心筋症、心不全、運動不耐性、急性および/もしくは慢性心不全、不整脈(arrhythmia)、不整脈(cardiac dysrhythmia)、失神(syncopy)、狭心症、心バイパスおよび/もしくはステント再閉塞、間欠性跛行(閉塞性動脈硬化症(atheroschlerosis oblitterens))、拡張障害、ならびに/または収縮不全など)の予防および/もしくは治療、ならびに/または血圧の低減(収縮期血圧の低減など)、循環器疾患の治療の治療において使用するための、実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体。
68.実施形態1〜58のいずれかに記載の0インスリン誘導体と、薬学的に許容される賦形剤とを含む、薬学的組成物。
69.皮下投与のための、実施形態0に記載の薬学的組成物。
70.糖尿病の治療を必要とする患者における糖尿病の治療のための薬学的組成物であって、実施形態1〜58のいずれか一項に記載の治療有効量のインスリン誘導体を、薬学的に許容される担体とともに含む、薬学的組成物。0
71.00薬物として使用するための、実施形態68〜70に記載の薬学的組成物。
72.00および糖尿病および高いリスクの循環器疾患を有する患者の治療において使用するための、実施形態68〜70に記載の薬学的組成物。
73.00および/またはアテローム動脈硬化症の発症を予防または低減する、実施形態68〜70に記載の薬学的組成物。
74.0糖尿病、1型糖尿病、2型糖尿病、耐糖能障害、高血糖症、脂質異常症、肥満、メタボリックシンドローム(メタボリックシンドロームX、インスリン抵抗性症候群)、高血圧症、認知障害、アテローム動脈硬化症、心筋梗塞、脳卒中、循環器障害、冠動脈心疾患、脳卒中、炎症性腸症候群、消化不良、低血圧症、または胃潰瘍の治療または予防のための薬物を製造するための、実施形態1〜58のいずれか一項に記載のインスリン誘導体の使用。
75.脂質パラメータを改善するための方法であって、薬学的に活性な量の実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体を投与するステップを含む、方法。0
76.脂質パラメータを改善するための方法であって、薬学的に活性な量の実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体を投与するステップを含み、脂質パラメータの改善が、脂質異常症の予防および/もしくは治療、総血清脂質の低下、HDLの増加、LDL−Cの低下、小型高密度LDL−Cの低下、VLDL−Cの低下、非_HDL−C、トリグリセリドの低下、コレステロールの低下、リポタンパク質a(Lp(a))の血漿レベルの低下、またはアポリポタンパク質A(apo(A))の生成の阻害などである、方法。0
77.0循環器疾患の予防および/または治療のための方法であって、薬学的に活性な量の実施形態1〜58のいずれかに記載のインスリン誘導体を投与するステップを含む、方法。
78.糖尿病、1型糖尿病、2型糖尿病、耐糖能障害、高血糖症、脂質異常症、肥満、メタボリックシンドローム(メタボリックシンドロームX、インスリン抵抗性症候群)、高血圧症、認知障害、アテローム動脈硬化症、心筋梗塞、脳卒中、循環器障害、冠動脈心疾患、脳卒中、炎症性腸症候群、消化不良、または胃潰瘍の治療または予防のための方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の実施形態1〜58のいずれか一項に記載のヒトインスリンの誘導体0を、投与することを含む、方法。
79.中間生成物であって、
i.A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および4)
ii.A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および5)
iii.B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および7)
iv.B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および8)
v.B5Y、B28K、desB29−30(配列番号1および9)
vi.A14E、B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および10)
vii.B5F、B28K、desB29−30(配列番号1および11)
viii.B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号1および12)
ix.B5Y、desB30(配列番号1および13)
x.B5Y、B26G、desB30(配列番号1および14)
xi.B5Y、B26A、desB30(配列番号1および15)
xii.B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および6)
xiii.B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および4)
xiv.B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および5)
xv.B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および10)
xvi.A14E、B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および6)
xvii.A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および7)
xviii.A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および8)
xix.A14E、B5Y、B28K、desB29−30(配列番号3および9)
xx.A14E、B5F、B28K、desB29−30(配列番号3および11)
xxi.A14E、B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号3および12)
xxii.A14E、B5Y、desB30(配列番号3および13)
xxiii.A14E、B5Y、B26G、desB30(配列番号3および14)
xxiv.A14E、B5Y、B26A、desB30(配列番号3および15)からなる群から選択される骨格を含む、中間生成物、またはその薬学的に許容される塩、アミド、もしくはエステル。
80.化合物の選択性を決定するための方法であって、以下、
・ヒトインスリンと比較した、該化合物によって誘発される最大AKTリン酸化を測定するステップと、
・ヒトインスリンと比較した、該化合物Aによって誘発される最大ERK活性化を測定するステップとを含み、
ERK/AKT比が、1未満である、方法。
81.0該化合物が、インスリン化合物である、実施形態80に記載の方法。
82.0該インスリン化合物が、実施形態1〜58に記載の化合物である、実施形態81に記載の方法0。
アッセイ(I)インビトロ生物学
インスリン受容体結合
シンチレーション近接アッセイ(SPA)における競合結合(Glendorf T et al;Biochemistry2008 47 4743−4751によるもの)によって、ヒトインスリン受容体(IR)に対する本発明のインスリン誘導体の相対結合親和性を決定した。
本発明のインスリン誘導体がインスリン受容体(IR)の活性化に与える効果を、Hansen BF et al;PLOS One May2012 7e34274によって記載のように、インスリン受容体のインスリンが1158位のチロシン残基をリン酸化する能力によって評価した。
AKT経路およびERK経路を介した本発明の類似体のインスリン受容体(IR)シグナリングを、従来のウエスタンブロット技術によって、またはアルファスクリーン技術であるSurefireの使用によってのいずれかで評価した。
簡潔に述べると、CHO−hIR細胞を、増加する濃度のインスリン類似体で10分間刺激し、氷冷PBS中で洗浄し、瞬間凍結し、溶解緩衝液(Biosource)中に溶解させた。等量のタンパク質をゲルに充填し、ニトロセルロース膜にブロットした。リン酸化AKTおよびERKをそれぞれ、ホスホ−AKT(Ser473)(細胞シグナリング番号9271)抗体およびpMAPK 44/42 ERK1/2ウサギ(細胞シグナリング番号4376)抗体を使用して視覚化した。バンド強度を、LAS3000(Fuji)を使用して評価した。
細胞を96ウェル組織培養プレートに蒔き、37℃で10分間、インスリンまたはインスリン誘導体で刺激した次の日に、製造プロトコル(AKT1/2/3(p−Ser473)カタログ番号TGRA4S10KおよびERK1/2p−T202/Y204カタログ番号TGRESB10K)に従って分析した。
本発明のインスリン誘導体の代謝効力を、単離したラット脂肪細胞を使用して脂質生成によって決定した。このアッセイを、ほぼMoody AJ et al;Horm Metab Res1974 6 12−16(このアッセイの修正バージョンは、Rodbell M;J Biol Chem1964 239 375−380に記載)によって記載のように実行した。
ラット肝細胞を、Berry M N and Friend D S;J Cell Biol1969 43 506−520の修正バージョンを使用してコラゲナーゼ(Sigma)による肝臓の逆行性灌流によって、雄のスプラーグドーリーラットから単離した。
本発明のインスリン類似体がグリコーゲン蓄積の刺激に与える効果を、M.Kilcoyne et al.,Analytical Biochemistry416(2011)18−26から適応させたPAS(過ヨウ素酸−シッフ)アッセイと称される特異的かつ単純な酵素法を使用して、初代肝細胞(上記の単離手順を参照されたい)内で決定した。この方法は、マイクロタイタープレート比色アッセイ用のPAS試薬染色の適応である。初代ラット肝細胞を、様々なヒトインスリンまたはインスリン誘導体濃度を有する96ウェルプレート内で18〜24時間培養した。細胞グリコーゲン含有量を決定するために、肝細胞を、室温、振盪機内で1%のTriton中に30分間溶解させた。過ヨウ素酸溶液(MQ水中0.1%の過ヨウ素酸+7%の酢酸)(過ヨウ素3951、Sigma社)を、各ウェルに添加し、振盪機内で1分間混合した。その後、プレートを、37℃で90分間インキュベートして、グルコースのヒドロキシル基をアルデヒドに酸化させた。シッフ溶液を添加し、プレートを光から保護し、5分間振盪してから、それらを室温で25分間放置した。その後、SpectraMax分光光度計を使用して、550nmでの吸光度を測定した。データを、GraphPad Prism7で分析し、インスリン類似体の相対代謝効力を、ヒトインスリンのEC50推定値とインスリン類似体のEC50推定値との比率として計算した。
本発明のインスリン誘導体が遺伝子発現に与える効果を、初代ラット肝細胞から単離(上記の単離手順を参照されたい)したcDNAに対する定量的リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)によって決定した。
本発明のインスリン誘導体が脂質の新規合成(DNL)に与える効果を、標識化酢酸塩を使用して、初代肝細胞(上記の単離手順を参照されたい)内で決定した(上記の遮断手順を参照)。
動物および化合物
D12492高脂肪固形飼料の研究食事をする、Jackson Laboratoryからの12週齢の雄のC57BL/6J食事誘発性肥満(DIO)マウスを、施設内で2週間慣らし、その後、短時間イソフルランガス麻酔下、150mg/kgのストレプトゾトシン(STZ)(Sigma)の皮下(s.c.)注射によって糖尿病にした。動物に、2週間かけて安定した糖尿病を発症させてから、体重、血糖値、および血中グリコシル化ヘモグロビン(HbA1c)レベルの測定に基づいて、治療群に割り当てた。動物は、標準的照明および温度条件下で収容し、常時D12492の食事および水への自由なアクセスを有した。
PK対照薬(対照薬番号5)は、アシル化されているが、非部分的なインスリン誘導体である。
動物を、それらに割り当てた治療を用いて、1日2回の皮下注射で6週間治療した。注射は、毎日7時30分〜8時30分および19時30分〜20時30分の時間枠で、12時間間隔で与えた。投薬体積は、2mL/kgであり、注射は、NovoPen(登録商標)注射デバイスで投与した。
全血をEBIO緩衝液溶液中に希釈し、その後、EKF Diagnostic Biosen自動分析器で測定することによって、血糖濃度を決定した。
図10〜14は、ビヒクル、PK対照薬(対照薬番号5)、および本発明の代表的なインスリン類似体(すなわち、実施例15の化合物)を1日2回皮下に6週間投薬した、糖尿病のSTZ−DIOマウスにおける亜慢性インビボ研究からの、メセンタイル動脈のHbA1cレベル、体重、体脂肪量、肝TG、および腸間膜動脈のACh刺激血管弛緩の代表的な曲線を示す。
略語一覧
ACh−アセチルコリン
AKT−タンパク質キナーゼB(PKB)
BHK−ベビーハムスター腎臓
CHO−チャイニーズハムスター卵巣
CPM−カウント毎分
CVD−循環器疾患
DIO−食事誘発性肥満
DNL−新規脂質生成
DPM−壊変毎分
ELISA−酵素結合免疫吸着アッセイ
ERK−細胞外調節キナーゼ(MAPKとしても知られる)
FAS−脂肪酸シンターゼ
G6Pc−グルコース−6−ホスファターゼ
HbA1c−グリコシル化ヘモグロビン
HEPES−4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸
HI−ヒトインスリン
HSA−ヒト血清アルブミン
IR−インスリン受容体
IR−A−インスリン受容体アイソフォームA
LOCI−蛍光酸素チャネリング免疫アッセイ
MAPK−ミトゲン活性化タンパク質キナーゼ(ERKとしても知られる)
NAFLD−非アルコール性脂肪性肝疾患
PAS−過ヨウ素酸溶液
PBS−リン酸緩衝食塩水
PK−薬物動態
PKB−タンパク質キナーゼB(AKTとしても知られる)
Ppip−シクロフィリンb(cycB)
RT−PCR−リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応
SPA−シンチレーション近接アッセイ
SREPB1c−ステロール調節エレメント結合転写因子1c
STZ−ストレプトゾトシン
STZ−DIO−ストレプトゾトシンで治療した食事誘発性肥満
TG−トリグリセリド
安定性
本発明のインスリン誘導体の安定性を、示差走査熱量測定(DSC)およびサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を使用して評価した
示差走査熱量測定(DSC)によるインスリン誘導体自己会合および安定性の評価
インスリン誘導体を、約0.2mMまで溶解させ、水酸化ナトリウムおよび塩酸でpHを約7.6に調節した。2.5Mの酢酸、4mMのL−アルギニン、および20体積%のアセトニトリルを含有する溶離液を有する、SEC Waters PROTEIN PAK125(250*8mm)によって、1ml/分の流量および環境温度で、濃度を決定した。Paceによる吸収係数補正を使用する、ヒトインスリン基準物に対する280nmでの検出。
サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、インスリン誘導体自己会合を評価する一般的方法である。
インスリン類似体を、約2mMまで溶解させ、水酸化ナトリウムおよび塩酸でpHを7.6に調節した。2.5Mの酢酸、0.065%のL−アルギニン、および20体積%のアセトニトリルを含有する溶離液を有する、SEC Waters PROTEIN PAK125(250*8mm)によって、1ml/分の流量および環境温度で、濃度を決定した。Pace CN[Pace CN,Protein Science(1995)4,2411−2433]による吸収係数補正を使用する、ヒトインスリン基準物に対する280nmでの検出。
以下の実施例および一般的手順は、本明細書および合成スキームにおいて特定される中間化合物および最終生成物に言及する。本発明の化合物の調製について、以下の実施例を使用して詳細に記載しているが、記載の化学反応は、本発明の化合物の調製に対するそれらの一般的適用可能性に関して開示されている。
骨格発現
インスリンペプチド骨格、すなわち、本発明による使用のための二本鎖非アシル化インスリン類似体は、例えば、US6500645に開示されるものなどの周知の技術によって、好適な宿主細胞内で当該のインスリン骨格をコードするDNA配列を発現させることによって組み換え生成される。インスリンペプチド骨格は、直接発現されるか、またはB鎖上および/もしくはB鎖とA鎖との間の接続ペプチド(C−ペプチド)上にN末端伸長部を有し得る前駆体分子として発現されるかのいずれかである。このN末端伸長部およびC−ペプチドは、好適なプロテアーゼ、例えば、Achromobactor lyticusプロテアーゼ(ALP)またはトリプシンによって、インビトロで切断されており、したがって、それぞれB1位およびA1位の隣に切断部位を有する。本発明による使用に好適な種類のN末端伸長部およびC−ペプチドは、例えば、US5395922、EP765395、およびWO9828429A1に開示されている。
分泌されたインスリンペプチド骨格またはその前駆体は、遠心分離による、濾過による、またはイオン交換マトリックスもしくは逆相吸収マトリックス上へのインスリンペプチド骨格もしくはその前駆体の捕獲による、上清のタンパク質性構成成分の沈殿、または塩(例えば、硫酸アンモニウム)による濾過、その後の様々なクロマトグラフィー手順(例えば、イオン交換クロマトグラフィー、親和性クロマトグラフィーなど)による精製による、培地からの酵母細胞の分離を含む、従来の手順によって、培地から回収することができる。
インスリンペプチド骨格前駆体を含有するカチオン交換クロマトグラフィーステップからの溶出液を、15〜20%のエタノール濃度まで水で希釈する。15mMの濃度までグルタミン酸ナトリウムを添加し、NaOHによってpHを9.7に調節する。固定化ALP(4グラム/L)を、1:100(体積:体積)の割合で添加し、室温で一晩穏やかに撹拌しながら消化を進行させることを可能にする。
インスリンペプチド骨格前駆体を含有するカチオン交換クロマトグラフィーステップからの溶出液を、15〜20%のエタノール濃度まで水で希釈する。50mMの濃度までグリシンを添加し、NaOHによってpHを9.0〜9.5に調節する。トリプシンを、1:300(重量:重量)の割合で添加し、消化を4度で進行させることを可能にする。消化を、消化が完了するまで20分毎に分析的に監視する。消化を、3:100(体積:体積)の割合の1Mのクエン酸を添加して終結させる。
精製手順
精製方法1
カラム:Waters xBridge PrepC18、30×250mm
流量:20ml/分
緩衝液A:水中0.1%のTFA
緩衝液B:アセトニトリル中0.1%のTFA
勾配:40分間かけて20〜45%のB、または30〜40%のB、または20〜60%のB、または20〜40%のB、または25〜50%のB、または20〜55%のB、または30〜45%のB
精製方法2
カラム:Phenomenex、5u、C18、110Å、30×250mm
流量:20ml/分
緩衝液A:水中0.1%のTFA
緩衝液B:アセトニトリル中0.1%のTFA
勾配:80分間かけて10〜60%のB、または95分間かけて0〜60%のB、または60分間かけて25〜55%のB
単純な二酸:NHS活性化一酸を、二酸−モノ−t−ブチルエステルをNMP中のTSTUおよびDIPEAで活性化することによって調製し、直接使用するか、または二酸−モノ−NHSエステルを調製し、単離するかのいずれかにした。tert−ブチル保護されたアシル化試薬を使用した場合、結果として得られるインスリン誘導体を、TFAで処理することによって脱保護した。
100mgの適切なインスリン類似体を、1.2mlの0.1M Na2CO3および0.6mlのNMP中に溶解させ、pHを10.7±0.3に調節した。必要に応じて4M NaOHを添加することによってpHを10.7±0.3に維持した状態で、0.3mlのNMP中0.03mmolのアシル化試薬を添加した。30〜60分後、反応が完了し、生成物を、40mlのイソプロパノールを添加することによって沈殿させ、遠心分離し、エーテルで洗浄し、乾燥させた。代替的には、生成物を、30mlの水で希釈すること、およびpHを4.5〜5.0に調節することによって単離してもよく、これは、等電沈殿をもたらした。代替的には、反応混合物を、酢酸またはTFAで酸性化し、直ちに精製した。
アシル化試薬がtert−ブチル保護基を含有した場合、ソプロパノールまたは等電沈殿後の生成物を、5mlのTFAまたはTFA:水(95:5)中に5分間溶解させ、35mlのエーテルで沈殿させ、エーテルで2回洗浄し、乾燥させた。
アシル化試薬がtert−ブチル保護基を含有する場合、粗イソ沈殿生成物を、5mlのTFAまたはTFA:水(95:5)またはTFA:トリイソプロピルシラン(99:1)中に溶解させた。溶液を、20〜30分間撹拌し、その後、水で、場合によっては追加的にDMSOまたはNMFのいずれかで希釈し、分取HPLCによって直ちに精製した。
反応混合物中でのアシル化試薬の溶解性が不良である場合には、より多くのNMPを添加し(最大1ml)、反応混合物を、短時間に37℃まで加温した。
100mgの適切なインスリンを、2mlのDMSO中に溶解させ、40ulのバートン塩基(2−t−ブチル−1,1,3,3−テトラメチルグアニジン)を添加した。20umolのアシル化剤を添加し、1分後に反応が完了した。反応混合物を、酸性化し、水中に希釈し、直ちに精製した。
インスリンA鎖を、標準的Fmocペプチド合成によって、例えば、PreludeまたはLiberty合成機で合成した。脱保護を、DMF中10%または20%のピペリジンで実行した。Cys6、11、および20がTrt保護基を有し、Cys7がAcmを有したことを除いて、全ての保護基は標準的なものであった。C末端残基がAsnであった場合、ペプチドを、Fmoc−Asp−OButを有するPALまたはRink樹脂上で第1のアミノ酸として合成した。
実施例1:N{エプシロン−B28}−15−カルボキシペンタデカノイル−[TyrB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン]
質量計算値=5903.8、実測値LC−MS m/4=1476.66
実施例2:N{エプシロン−B28}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(15−カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブタノイル]−[TyrB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6032.9、実測値LC−MS m/4=1509.07
実施例3:N{エプシロン−B28}−17−カルボキシヘプタデカノイル−[TyrB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5931.8、実測値LC−MS m/4=1484
実施例4:N{エプシロン−B28}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]−[TyrB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6060.9、実測値LC−MS m/4=1516.73
実施例5:N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)エトキシ]エトキシ]アセチル]−[TyrB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6077.0、実測値LC−MS m/5=1216.34
実施例6:N{エプシロン−B28}−[(4S)−4−カルボキシ−4−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]−[TyrB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6190.0、実測値LC−MS m/4=1548.37
実施例7:N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[TyrB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6206.1、実測値LC−MS m/4=1552.37
実施例8:N{エプシロン−B28}−[(4S)−4−カルボキシ−4−[[(4R)−4−[(3R,10S,13R,17R)−3−ヒドロキシ−10,13−ジメチル−2,3,4,5,6,7,8,9,11,12,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル]ペンタノイル]アミノ]ブタノイル]−[TyrB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6123.1、実測値LC−MS m/4=1531.7
実施例9:N{エプシロン−B28}−[(4R)−4−[(3R,10S,13R,17R)−3−ヒドロキシ−10,13−ジメチル−2,3,4,5,6,7,8,9,11,12,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル]ペンタノイル]−[TyrB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5993.9、実測値LC−MS m/4=1499.16
実施例10:N{エプシロン−B28}−15−カルボキシペンタデカノイル−[TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5797.7、実測値LC−MS m/4=1449.93
実施例11:N{エプシロン−B28}−17−カルボキシヘプタデカノイル[TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5825.7、実測値MALDI−MS=5825.7
実施例12:N{エプシロン−B28}−17−カルボキシヘプタデカノイル−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5791.6、実測値LC−MS m/3=1931.44
実施例13:N{エプシロン−B28}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5920.8、実測値LC−MS m/5=1185.04
実施例14:N{エプシロン−B28}−[(4S)−4−カルボキシ−4−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6049.9、実測値LC−MS m/4=1513.32
実施例15:N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6065.9、実測値LC−MS m/4=1517.34
実施例16:N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(19−カルボキシノナデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6094.0、実測値LC−MS m/4=1524.36
実施例17:N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−[[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(19−カルボキシノナデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6239.1、実測値LC−MS m/4=1560.4
実施例18:N{エプシロン−B28}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(19−カルボキシノナデカノイルアミノ)ブタノイル]−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5948.8、実測値LC−MS m/5=1190.69
実施例19:N{エプシロン−B28}−19−カルボキシノナデカノイル−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5819.7、実測値LC−MS m/4=1455.67
実施例20:N{エプシロン−B28}−15−(1H−テトラゾール−5−イル)ペンタデカノイル−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5787.6、実測値LC−MS m/4=1448.14
実施例21:N{エプシロン−B28}−17−(1H−テトラゾール−5−イル)ヘプタデカノイル−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5815.7、実測値LC−MS m/4=1455.19
実施例22:N{エプシロン−B28}−16−(1H−テトラゾール−5−イル)ヘキサデカノイル−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5801.7、実測値LC−MS m/4=1451.6
実施例23:N{エプシロン−B28}−4−[16−(1H−テトラゾール−5−イル)ヘキサデカノイルスルファモイル]ブタノイル−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5950.8、実測値LC−MS m/4=1488.81
実施例24:N{エプシロン−B28}−4−[4−[15−(1H−テトラゾール−5−イル)ペンタデカノイルスルファモイル]ブタノイルスルファモイル]ブタノイル−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6086.0、実測値LC−MS m/4=1522.65
実施例25:N{エプシロン−B28}−4−[17−(1H−テトラゾール−5−イル)ヘプタデカノイルスルファモイル]ブタノイル−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5964.8、実測値LC−MS m/4=1492.41
実施例26:N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−[[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−[15−(1H−テトラゾール−5−イル)ペンタデカノイルアミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6207.0、実測値LC−MS m/4=1552.95
実施例27:N{エプシロン−B28}−4−[4−[17−(1H−テトラゾール−5−イル)ヘプタデカノイルスルファモイル]ブタノイルスルファモイル]ブタノイル−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6114.0、実測値LC−MS m/4=1529.62
実施例28:N{エプシロン−B28}−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルスルファモイル)ブタノイル−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5940.8、実測値LC−MS m/4=1486.34
実施例29:N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−[15−(1H−テトラゾール−5−イル)ペンタデカノイルアミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6061.9、実測値LC−MS m/4=1516.63
実施例30:N{エプシロン−B28}−[(4R)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5920.8、実測値LC−MS m/4=1481.13
実施例31:N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6100.0、実測値LC−MS m/4=1525.8
実施例32:N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[GluA14,TyrB5,AlaB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6079.9、実測値LC−MS m/4=1520.77
実施例33:N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[TyrB5,AlaB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=6114.0、実測値LC−MS m/4=1529.2
実施例34:N{エプシロン−B28}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]−[GluA14,TyrB5,AlaB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5934.8、実測値LC−MS m/4=1484.5
実施例35:N{エプシロン−B28}−17−カルボキシヘプタデカノイル−[PheB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5915.8、実測値MALDI−MS=5916
実施例36:N{エプシロン−B28}−17−カルボキシヘプタデカノイル−[GluA14,PheB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5775.6、実測値LC−MS m/4=1444.8
実施例37:N{エプシロン−B26}−17−カルボキシヘプタデカノイル−[TyrB5,LysB26],des−(B27−B30)−インスリン
質量計算値=5667.6、実測値LC−MS m/3=1889.9
実施例38:N{エプシロン−B26}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]−[TyrB5,LysB26],des−(B27−B30)−インスリン
質量計算値=5796.7、実測値LC−MS m/3=1933.1
実施例39:N{エプシロン−B26}−[2−[2−[2−[[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[TyrB5,LysB26],des−(B27−B30)−インスリン
質量計算値=6087.0、実測値LC−MS m/4=1522.5
実施例40:N{エプシロン−B29}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(15−カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブタノイル]−[TyrB5],des−ThrB30−インスリン
質量計算値=6130.0、実測値LC−MS m/3=2044.3
実施例41:N{エプシロン−B29}−テトラデカノイル−[TyrB5],des−ThrB30−インスリン
質量計算値=5942.9、実測値LC−MS m/3=1982
実施例42:N{エプシロン−B29}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(15−カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブタノイル]−[TyrB5,GlyB26],des−ThrB30−インスリン
質量計算値=6023.9、実測値MALDI−MS=6026
実施例43:N{エプシロン−B29}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(15−カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブタノイル]−[TyrB5,AlaB26],des−ThrB30−インスリン
質量計算値=6037.9、実測値LC−MS m/4=1510.5
実施例44:N{エプシロン−B29}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]−[TyrB5,GlyB26],des−ThrB30−インスリン
質量計算値=6051.9、実測値MALDI−MS=6052
実施例45:N{エプシロン−B29}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]−[TyrB5,AlaB26],des−ThrB30−インスリン
質量計算値=6066.0、実測値MALDI−MS=6065
実施例46:N{エプシロン−B26}−[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[TyrB5,LysB26],des−(B27−B30)−インスリン
質量計算値=5941.8、実測値LC−MS m/4=1486
対照薬
対照薬1:[TyrB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5635.4、実測値MALDI−MS 5635
対照薬2:[TyrB5,GlyB26],des−ThrB30−インスリン
質量計算値=5626.4、実測値MALDI−MS=5626
対照薬3:[TyrB5,AlaB26],des−ThrB30−インスリン
質量計算値=5640.4、実測値MALDI−MS=5641
対照薬4:[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5495.2、実測値LC−MS m/4=1374.83
対照薬5:N{エプシロン−B29}−[(4S)−4−カルボキシ−4−(15−カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブタノイル]−インスリン
質量計算値=5881.8、実測値MALDI−MS=5882
対照薬7:N{エプシロン−B28}−17−カルボキシヘプタデカノイル−[SerB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5875.7、実測値MALDI−MS=5876
対照薬8:N{エプシロン−B28}−17−カルボキシヘプタデカノイル−[AlaB5,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5839.7、実測値MALDI−MS=5840
対照薬9:N{エプシロン−B28}−17−カルボキシヘプタデカノイル−[GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリン
質量計算値=5799.7、実測値MALDI−MS=5800
Claims (15)
- インスリン誘導体であって、B5YもしくはB5Fと、アシル基を含む置換基と、を含む、インスリン誘導体、またはその薬学的に許容される塩、アミド、もしくはエステル。
- 前記インスリン誘導体が、B26GまたはB26Aをさらに含む、請求項1に記載のインスリン誘導体。
- 前記アシル基を含む置換基が、B28K、B26K、またはB29Kに結合している、請求項1または2のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
- 0前記置換基が、以下の式(I)を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
Acy−L1−L2−L3
式中、
・Acyが、アシル基であり、リトコール酸によって表されるか、または以下の式のうちの少なくとも1つの官能基を含むか、
化学式 1:−CO−(CH2)x−COOH、もしくは
化学式 2:−CO−(CH2)x−テトラゾリル、
(式中、xが、12〜20の範囲内の整数を表し、テトラゾリル基が、1H−テトラゾル−5−イルである)
あるいは以下の式の脂肪酸であり、
化学式 3:−CO−(CH2)x−CH3
(式中、xが、8〜16の範囲内の整数を表す)
・L1が、不在であり、共有結合を表すか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
・L2が、不在であり、共有結合を表すか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
・L3が、不在であり、共有結合を表すか、またはOEG、gGlu、DgGlu、もしくはスルホンイミドC−4を表し、
gGluが、ガンマグルタミン酸残基を表し、OEGが、[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]アセチルを表す]。 - 前記インスリン誘導体が、A14Eおよび/またはdesB30および/またはdesB29−30および/またはdesB27−30をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
- 前記置換が、
i.A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および4)
ii.A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および5)
iii.B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および7)
iv.B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および8)
v.B5Y、B28K、desB29−30(配列番号1および9)
vi.A14E、B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および10)
vii.B5F、B28K、desB29−30(配列番号1および11)
viii.B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号1および12)
ix.B5Y、desB30(配列番号1および13)
x.B5Y、B26G、desB30(配列番号1および14)
xi.B5Y、B26A、desB30(配列番号1および15)
xii.B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および6)
xiii.B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および4)
xiv.B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および5)
xv.B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および10)
xvi.A14E、B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および6)
xvii.A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および7)
xviii.A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および8)
xix.A14E、B5Y、B28K、desB29−30(配列番号3および9)
xx.A14E、B5F、B28K、desB29−30(配列番号3および11)
xxi.A14E、B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号3および12)
xxii.A14E、B5Y、desB30(配列番号3および13)
xxiii.A14E、B5Y、B26G、desB30(配列番号3および14)
xxiv.A14E、B5Y、B26A、desB30(配列番号3および15)からなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。 - 0Acyが、リトコール酸、1,16−ヘキサデカン二酸、1,18−オクタデカン二酸、1,20−エイコサン二酸、テトラゾール−C16、テトラゾール−C17、テトラゾールC18、およびテトラデカン酸からなる群から選択される、請求項6に記載のインスリン誘導体。
- 0−L1−L2−L3が、DgGlu、gGlu、gGlu−gGlu、gGlu−OEG、gGlu−OEG−OEG、OEG、スルホンイミド−C4、およびスルホンイミド−C4−スルホンイミド−C4から選択される二価結合基を表す、請求項6に記載のインスリン誘導体。
- 前記インスリン誘導体が、実施例15の化合物、N{エプシロン−B28}−[2−[2−[2−[[(4S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]−[GluA14,TyrB5,GlyB26,LysB28],des−(B29−B30)−インスリンである、請求項1〜8のいずれかに記載のインスリン誘導体。
- 中間生成物であって、
i.A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および4)
ii.A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および5)
iii.B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および7)
iv.B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および8)
v.B5Y、B28K、desB29−30(配列番号1および9)
vi.A14E、B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および10)
vii.B5F、B28K、desB29−30(配列番号1および11)
viii.B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号1および12)
ix.B5Y、desB30(配列番号1および13)
x.B5Y、B26G、desB30(配列番号1および14)
xi.B5Y、B26A、desB30(配列番号1および15)
xii.B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および6)
xiii.B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号1および4)
xiv.B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および5)
xv.B5F、B26G、B28K、desB29−30(配列番号1および10)
xvi.A14E、B5F、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および6)
xvii.A14E、B5Y、B26A、B28K、desB29−30(配列番号3および7)
xviii.A14E、B5Y、B26G、B28K、desB29−30(配列番号3および8)
xix.A14E、B5Y、B28K、desB29−30(配列番号3および9)
xx.A14E、B5F、B28K、desB29−30(配列番号3および11)
xxi.A14E、B5Y、B26K、desB27−desB30(配列番号3および12)
xxii.A14E、B5Y、desB30(配列番号3および13)
xxiii.A14E、B5Y、B26G、desB30(配列番号3および14)
xxiv.A14E、B5Y、B26A、desB30(配列番号3および15)からなる群から選択される骨格を含む、中間生成物、
またはその薬学的に許容される塩、アミド、もしくはエステル。 - 0薬物として使用するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
- 0糖尿病、循環器疾患、アテローム動脈硬化症、および/もしくは内皮機能障害の予防もしくは治療において使用するため、ならびに/または肝トリグリセリド含有量を予防もしくは低減するため、ならびに/または体重増加を予防もしくは低減するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載のインスリン誘導体。
- 0糖尿病、1型糖尿病、2型糖尿病、耐糖能障害、高血糖症、脂質異常症、肥満、メタボリックシンドローム(メタボリックシンドロームX、インスリン抵抗性症候群)、高血圧症、認知障害、アテローム動脈硬化症、心筋梗塞、脳卒中、循環器障害、冠動脈心疾患、脳卒中、炎症性腸症候群、消化不良、低血圧症、または胃潰瘍の治療または予防のための薬物を製造するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載のインスリン誘導体の使用。
- 糖尿病、1型糖尿病、2型糖尿病、耐糖能障害、高血糖症、脂質異常症、肥満、メタボリックシンドローム(メタボリックシンドロームX、インスリン抵抗性症候群)、高血圧症、認知障害、アテローム動脈硬化症、心筋梗塞、脳卒中、循環器障害、冠動脈心疾患、脳卒中、炎症性腸症候群、消化不良、低血圧症、または胃潰瘍の治療または予防のための方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の請求項1〜0のいずれか一項に記載のインスリン誘導体、または請求項0に記載のインスリン類似体を、投与することを含む、方法。
- インスリン化合物の選択性を決定するための方法であって、以下、
・ヒトインスリンと比較した、前記インスリン化合物によって誘発される最大AKTリン酸化を測定するステップと、
・ヒトインスリンと比較した、前記インスリン化合物によって誘発される最大ERK活性化を測定するステップと、を含み、
ERK/AKT比が、1未満である、方法。
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