JP2020531434A - Hivカプシド阻害剤の固体形態 - Google Patents

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Abstract

本開示は、HIVウイルスにより引き起こされる感染を含むRetroviridaeウイルス感染の処置に有用である、N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドである化合物の、薬学的に許容されるその塩、共結晶、および結晶形態に関する。

Description

本開示は、HIVウイルスにより引き起こされる感染を含むRetroviridaeウイルス感染の処置に使用するための、HIVカプシド阻害剤の薬学的に許容される塩および共結晶を含めたHIVカプシド阻害剤の固体形態、ならびにその塩および共結晶の結晶形態に関する。本開示はまた、新規のその塩、共結晶、および結晶形態を含有する医薬組成物、ならびにRetroviridaeウイルス感染を処置または予防する方法に関する。
背景
Retroviridae科を含む陽性一本鎖RNAウイルスは、多くのヒトおよび動物の疾患を引き起こす、亜科OrthoretrovirinaeならびにAlpharetrovirus属、Betaretrovirus属、Gammaretrovirus属、Deltaretrovirus属、Epsilonretrovirus属、Lentivirus属、およびSpumavirus属のウイルスを含む。Lentivirusの中でも、ヒトにおけるHIV−1感染症は、Tヘルパー細胞の枯渇および免疫機能障害をもたらし、免疫不全を生じ、日和見感染しやすくする。高活性の抗レトロウイルス療法(HAART)でHIV−1感染症を処置することは、ウイルス量を減少させ、疾患進行を有意に遅延させることに有効であることが証明されている(Hammer, S.M.ら、JAMA、2008年、300巻:555〜570頁)。しかし、これらの処置は、現在の療法に耐性があるHIV株の出現につながる可能性がある(Taiwo, B.、International Journal of Infectious Diseases 2009年、13巻:552〜559頁;Smith, R. J.ら、Science 2010年、327巻:697〜701頁)。したがって、新規抗レトロウイルス剤を発見し、これらの調製および精製のための方法を開発し、ならびにそれの改善された医薬製剤を調製する必要性が継続して存在する。本明細書で開示されるHIVカプシド阻害剤の固体形態は、これらおよび他の必要性を満たす助けとなる。
Hammer, S.M.ら、JAMA、2008年、300巻:555〜570頁 Taiwo, B.、International Journal of Infectious Diseases 2009年、13巻:552〜559頁 Smith, R. J.ら、Science 2010年、327巻:697〜701頁
本出願は、化合物1の固体形態:
Figure 2020531434
であって、化合物1の塩または共結晶ならびにその塩または共結晶の結晶形態を含む、化合物1の固体形態を提供する。
本出願は、本明細書で開示される化合物1の薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態、および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物をさらに提供する。
本出願は、化合物1の薬学的に許容される塩または共結晶の結晶形態をさらに提供する。
本出願は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を処置または予防する方法であって、治療有効量の本発明の薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む方法をさらに提供する。
本出願は、療法に使用するための、本発明の薬学的に許容される塩、共結晶、および結晶形態をさらに提供する。
本出願は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を処置または予防する方法であって、治療有効量の塩、共結晶、または結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む方法に使用するための本発明の薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態をさらに提供する。
本出願は、両方の異性体化合物を含む開始混合物中で、異性体A:
Figure 2020531434
の異性体化合物の量を、異性体B:
Figure 2020531434
の異性体化合物の量に比べて、または異性体Bの異性体化合物の量を、異性体Aの異性体化合物の量に比べて増加させる方法であって、
前記開始混合物を、溶媒の存在下で、酸または塩基と接触させて、両方の異性体化合物の塩混合物を形成することを含み、前記塩混合物が、前記開始混合物中の異性体Aおよび異性体Bの異性体化合物の相対量と比較した場合、異性体Bの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Aの異性体塩を有する、または異性体Aの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Bの異性体塩を有する、方法をさらに提供する。
図1は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IのXRPDパターン特徴を示す。
図2は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IのDSCサーモグラム特徴を示す。
図3は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIのXRPDパターン特徴を示す。
図4は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIのDSCサーモグラム特徴を示す。
図5は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIIのXRPDパターン特徴を示す。
図6は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIIのDSCサーモグラム特徴を示す。
図7は、化合物1のカリウム塩のXRPDパターン特徴を示す。
図8は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IのXRPDパターン特徴を示す。
図9は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IのDSCサーモグラム特徴を示す。
図10は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IIのXRPDパターン特徴を示す。
図11は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IIのDSCサーモグラム特徴を示す。
図12は、化合物1のメタンスルホン酸塩のジクロロメタン溶媒和物形態の単結晶X線回折(SCXRD)分子表示を示す。
図13は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IIIのXRPDパターン特徴を示す。
図14は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IIIのDSCサーモグラム特徴を示す。
図15は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IV(水和物)のXRPDパターン特徴を示す。
図16は、化合物1のエタンスルホン酸塩または共結晶のXRPDパターン特徴を示す。
図17は、化合物1のエタンスルホン酸塩または共結晶のDSCサーモグラム特徴を示す。
図18は、化合物1のベンゼンスルホン酸塩または共結晶のXRPDパターン特徴を示す。
図19は、化合物1のベンゼンスルホン酸塩または共結晶のDSCサーモグラム特徴を示す。
図20は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IのXRPDパターン特徴を示す。
図21は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IのDSCサーモグラム特徴を示す。
図22は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIのXRPDパターン特徴を示す。
図23は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIIのXRPDパターン特徴を示す。
図24は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIIのDSCサーモグラム特徴を示す。
図25は、化合物1の硫酸塩または共結晶のXRPDパターン特徴を示す。
図26は、化合物1の硫酸塩または共結晶のDSCサーモグラム特徴を示す。
図27は、6mg/kgでイヌに皮下投薬した場合の、食塩水中2%ポロキサマー188中200mg/mLの化合物1、ナトリウム塩の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
図28は、6mg/kgでイヌに皮下投薬した後の、NMPに溶解した200mg/mLの化合物1、ナトリウム塩形態の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
図29は、6mg/kgで被験体に皮下投薬した場合の、10%エタノール、13%水、および77%PEG200中の200mg/mLの化合物1、in situのナトリウム塩の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
図30は、6mg/kgで被験体に投薬した場合の、1.2モル当量のNaOHでin situのNa塩を形成した10%エタノール、13%水、および77%グリコフロール中の200mg/mLの化合物1の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
詳細な説明
本発明は、HIVカプシド阻害剤N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド(すなわち、化合物1、以下を参照されたい)の新規固体形態に関する。当業者であれば、化合物構造は、一般的に認識されている命名システムおよび記号を使用して命名または特定することができることを理解している。例として、化合物は、一般的名称、系統的または非系統的名称を用いて命名または特定することができる。化学の当技術分野で一般的に認識されている命名システムおよび記号は、これらに限定されないが、ケミカルアブストラクトサービス(Chemical Abstract Service(CAS))および国際純正応用化学連合(International Union of Pure and Applied Chemistry(IUPAC))を含む。したがって、上記に提供された化合物1に対する化合物構造も、N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドと命名または特定することができる。
Figure 2020531434
化合物1は、弱酸(スルホンアミドにおいてpKa6.7)または弱塩基(ピリジンにおいてpKa<1)であることができ、以下に示されている通り、C−C結合の1つに沿って回転し得る2つのアトロプ異性体、異性体Aおよび異性体Bからなる。溶液中では、2つのアトロプ異性体は、温度およびpHに応じて、約1:5〜1:8(異性体A:異性体B)の比率で共存する。この2つのアトロプ異性体はクロマトグラフィーで分離することができるが、これらは溶液中で再平衡化することができ(t1/2は37℃で約1〜2時間)、回転性エネルギーバリアは約24kcal/モルである。
Figure 2020531434
本明細書に記載の通り、異性体Bは結晶化により富化させることができる。例えば、異性体Bは、ナトリウム塩の形態Iおよびメタンスルホン酸塩の形態I/III(または共結晶)を調製することによって富化することができる。
本発明の固体形態は、化合物1の塩形態(非晶質と結晶の両方)ならびに共結晶形態を含む。本明細書で使用される場合、「固体形態」とは、一般的に非晶質または結晶であることができる固体化学物質を指す。一部の実施形態では、本発明の固体形態は、非晶質または結晶であることができる化合物1の塩である。さらなる実施形態では、固体形態は化合物1の共結晶であることができ、この場合、化合物1は、コフォーマー分子と一緒に結晶性固体を形成している。化合物1の結晶塩および共結晶は両方とも異なる結晶形態(すなわち、異なる多形または擬似多形の形態を有する)で存在することができる。
本明細書で使用される場合、「共結晶」という用語は、1個または複数のコフォーマー分子(例えば、化合物以外の分子)と一緒に結晶化した化合物(例えば、化合物1)を指す。共結晶中に存在するコフォーマーの化学的性質および割合に応じて、化合物それ自体またはその塩の固体形態と比較して、例えば、溶解および溶解度に関係した異なる物理的特性を観察することができる。ある場合には、コフォーマー分子はプロトン酸であってよく、プロトン酸が塩または共結晶を形成するかどうかは、多くの場合、化合物およびコフォーマーの相対的pKaに依存する。例えば、Regulatory Classification of Pharmaceutical Co-Crystals: Guidance for Industry、2016年8月改訂、出版:U.S. Dept. of Health and Human Services, FDA, Center for Drug Evaluation and Research (CDER)を参照されたい。
本明細書で使用される場合、「結晶形態」は、結晶性物質のある特定の格子配置(例えば、塩または共結晶)を指すことが意図される。同じ物質の異なる結晶形態は通常、結晶形態のそれぞれの特徴である異なる物理的特性に起因する、異なる結晶格子(例えば、単位格子)を有する。ある場合には、異なる格子配置は、異なる水または溶媒の含有量を有する。
本発明によると、化合物1の塩または共結晶の結晶形態は、化合物1の合成および/または精製に有用であることができる。例えば、化合物1の塩または共結晶の結晶形態は、化合物1の合成における中間体であることができる。加えて、化合物1の塩および共結晶の異なる結晶形態は、医学的または薬学的使用のためのバイオアベイラビリティー、安定性、純度、および/または製造可能性に関して異なる特性を有し得る。医薬品原薬または活性成分の結晶構造の変動は、医薬製品または活性成分における溶解速度(バイオアベイラビリティーなどに影響を与え得る)、製造可能性(例えば、取扱いの容易さ、公知の強度の用量を常に調製する能力)、および安定性(例えば、熱安定性、貯蔵寿命など)に影響を与え得る。このような変動は、異なる投与量または送達形態、例えば、液剤、または錠剤およびカプセル剤を含む固形経口剤形などの医薬組成物の調製または製剤化に影響を与え得る。非結晶性または非晶質形態の他の形態と比較して、結晶形態は、所望のまたは適切な吸湿性、粒径の制御、溶解速度、溶解度、純度、物理的および化学的安定性、製造可能性、収率、および/またはプロセス制御を提供することができる。よって、化合物1の塩および共結晶の結晶形態は、化合物の製造方法の改善、化合物の医薬品形態の安定性もしくは保存性、化合物の原薬の安定性もしくは保存性ならびに/または活性剤としての化合物のバイオアベイラビリティーおよび/もしくは安定性などの利点を提供することができる。
ある特定の溶媒および/または方法の使用は、上記に記載されている好ましい特徴の1つまたは複数を示し得る化合物1の塩および共結晶の異なる結晶形態をもたらすことが判明した。本明細書に記載の結晶および共結晶形態の調製のための方法およびこれら結晶および共結晶形態の特徴付けが以下に詳細に記載されている。
一部の実施形態では、本明細書に記載の薬学的に許容される塩、その共結晶、または結晶形態は、精製または実質的に単離される。「実質的に単離される」とは、その塩、共結晶、または結晶形態が、それが形成または検出された環境から少なくとも部分的または実質的に分離されることを意味する。部分的な分離は、例えば、本発明の塩、共結晶、または結晶形態で富化された組成物を含むことができる。実質的な分離は、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、または少なくとも約99重量%の本発明の塩、共結晶、または結晶形態を含有する組成物を含むことができる。一部の実施形態では、本発明の塩、共結晶、または結晶形態は、約75%またはそれよりも高い、80%またはそれよりも高い、85%またはそれよりも高い、90%またはそれよりも高い、95%またはそれよりも高い、98%またはそれよりも高い、または99%またはそれよりも高い純度で調製することができる。
異なる結晶形態は、粉末X線回折(XRPD)など固体状態特徴付け方法で同定することができる。示差走査熱量測定(DSC)などの他の特徴付け方法は、形態を同定することをさらに助け、ならびに安定性および溶媒/水の含有量を決定するのを助ける。
反射(ピーク)のXRPDパターンは通常、特定の結晶形態のフィンガープリントと考えられる。XRPDピークの相対強度は、中でも、試料調製技術、結晶サイズ分布、使用される様々なフィルター、試料マウント手順、および利用した特定の装置に応じて広く変動し得ることが周知である。ある場合には、装置の種類または設定に応じて、新規ピークが観察され得るし、または現存するピークが消滅し得る。本明細書で使用される場合、「ピーク」という用語は、最大ピーク高さ/強度の少なくとも約5%の相対的な高さ/強度を有する反射を指す。さらに、装置による変動および他の要因が2シータ値に影響を与える可能性がある。よって、ピーク配置、例えば、本明細書で報告されたものなどは、プラスまたはマイナス約0.2°(2シータ)だけ変動する可能性があり、「実質的に」および「約」という用語は、本明細書のXRPDと関連して使用される場合、上述された変動を包含することを意図する。
同じように、DSCに関連した温度読み取り値は、装置、特定の設定、試料の調製などに応じて約±3℃変動する可能性がある。したがって、図のいずれかに「実質的に」示されているDSCサーモグラムを有する本明細書で報告された結晶形態、または「約」という用語は、このような変動を受け入れると理解されている。
本発明は、ある特定の化合物またはその塩の結晶形態を提供する。一部の実施形態では、結晶形態は実質的に無水であってよい。一部の実施形態では、結晶形態は水和または溶媒和されていてもよい。
化合物1のナトリウム塩
一部の実施形態では、化合物1は、非晶質または結晶であることができるナトリウム塩として単離することができる。一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩は結晶である。
一部の実施形態では、化合物1の結晶のナトリウム塩は、結晶形態I、結晶形態II、および結晶形態IIIから選択される。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態Iは、図1に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態Iは、2シータ±0.2°に関して、5.6°、6.6°、10.9°、13.4°、16.8°、17.1°、21.8°、24.1°、および26.9°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態Iは、図2に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態Iは、約218℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIは、図3に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIは、2シータ±0.2°に関して、5.4°、7.0°、11.1°、17.7°、19.2°、21.2°、22.6°、24.0°、および27.7°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIは、図4に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIは、約222℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIIは、図5に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIIは、2シータ±0.2°に関して、5.9°、7.1°、11.6°、15.4°、17.2°、18.4°、19.5°、22.2°、および27.2°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIIは、図6に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIIは、約213℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
化合物1のカリウム塩
一部の実施形態では、化合物1は、非晶質または結晶であることができるカリウム塩として単離することができる。一部の実施形態では、化合物1のカリウム塩は結晶である。
一部の実施形態では、化合物1の結晶のカリウム塩は、図7に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶
一部の実施形態では、化合物1は、結晶であることができるメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶として単離することができる。一部の実施形態では、メタンスルホン酸塩または共結晶はモノメタンスルホン酸塩または共結晶である。
一部の実施形態では、化合物1の結晶のメタンスルホン酸塩または共結晶は、結晶形態I、結晶形態II、結晶形態III、および結晶形態IVから選択される。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態Iは、図8に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態Iは、2シータ±0.2°に関して、12.9°、15.4°、18.4°、18.8°、19.7°、20.2°、20.9°、23.5°、および25.3°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態Iは、図9に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態Iは、約130℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIは、図10に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIは、2シータ±0.2°に関して、8.7°、13.0°、17.5°、19.3°、20.6°、21.3°、21.7°、24.2°、および25.3°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIは、図11に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIは、約165℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、図13に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、2シータ±0.2°に関して、8.2°、11.3°、12.8°、15.7°、16.9°、20.1°、21.8°、22.6°、および24.7°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、図14に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、約141℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶は溶媒和している。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶はジクロロメタン溶媒和物である。一部の実施形態では、メタンスルホン酸塩または共結晶はビス−ジクロロメタン溶媒和物である。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IVは水和物である。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶水和物の結晶形態IVは、図15に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶水和物の結晶形態IVは、2シータ±0.2°に関して、7.9°、11.1°、12.1°、12.7°、16.9°、21.2°、21.7°、25.4°、および26.6°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
化合物1のエタンスルホン酸(エシル酸)塩または共結晶
一部の実施形態では、化合物1は、結晶であることができるエタンスルホン酸(エシル酸)塩または共結晶として単離することができる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶エタンスルホン酸塩または共結晶は、図16に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶エタンスルホン酸塩または共結晶は、2シータ±0.2°に関して、9.1°、12.7°、13.3°、15.2°、18.8°、19.5°、20.5°、22.4°、および25.3°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶エタンスルホン酸塩または共結晶は、図17に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶エタンスルホン酸塩または共結晶は、約119℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
化合物1のベンゼンスルホン酸(ベシル酸)塩または共結晶
一部の実施形態では、化合物1は、結晶であることができるベンゼンスルホン酸(ベシル酸)塩または共結晶として単離することができる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶ベンゼンスルホン酸塩または共結晶は、図18に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶ベンゼンスルホン酸塩または共結晶は、2シータ±0.2°に関して、7.5°、8.5°、13.6°、17.0°、18.5°、18.9°、20.0°、21.7°、および26.6°から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶ベンゼンスルホン酸塩または共結晶は、図19に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
化合物1の塩酸塩または共結晶
一部の実施形態では、化合物1は、結晶であることができる塩酸塩または共結晶として単離することができる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶の塩酸塩または共結晶は、結晶形態I、結晶形態II、および結晶形態IIIから選択される。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態Iは、図20に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態Iは、2シータ±0.2°に関して、9.4°、12.6°、14.3°、15.4°、16.4°、20.1°、21.6°、22.5°、および23.8°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態Iは、図21に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態Iは、約101℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIは、図22に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIは、2シータ±0.2°に関して、17.2°、17.6°、18.1°、18.8°、22.3°、22.6°、23.1°、25.5°、および26.9°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、図23に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、2シータ±0.2°に関して、9.7°、12.9°、16.7°、17.6°、18.0°、18.5°、19.3°、22.1°、および25.0°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、図24に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、約112℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
化合物1の硫酸塩または共結晶
一部の実施形態では、化合物1は、結晶であることができる硫酸塩または共結晶として単離することができる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶の硫酸塩または共結晶は、図25に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶の硫酸塩または共結晶は、2シータ±0.2°に関して、14.2°、15.3°、16.3°、18.3°、19.1°、19.3°、22.6°、23.9°、および27.7°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶の硫酸塩または共結晶は、図26に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶の硫酸塩または共結晶は、約169℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
本出願は、両方の異性体化合物を含む開始混合物中で、異性体A:
Figure 2020531434
の異性体化合物の量を、異性体B:
Figure 2020531434
の異性体化合物の量に比べて、または異性体Bの異性体化合物の量を、異性体Aの異性体化合物の量に比べて増加させる方法であって、
開始混合物を、溶媒の存在下で、酸または塩基と接触させて、両方の異性体化合物の塩混合物を形成することを含み、塩混合物が、開始混合物中の異性体Aおよび異性体Bの異性体化合物の相対量と比較した場合、異性体Bの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Aの異性体塩を有する、または異性体Aの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Bの異性体塩を有する、方法をさらに提供する。
本明細書で使用される場合、「接触させること(contacting)」という用語は、例えば、混合物中の示された部分を一緒にすることを指す。
一部の実施形態では、方法は、異性体Bの異性体化合物の量に比べて異性体Aの異性体化合物の量を増加させることを含む。一部の実施形態では、異性体Bの異性体化合物の量に比べて異性体Aの異性体化合物の量を増加させる方法は、溶媒の存在下で開始混合物を塩基に接触させることを含む。
一部の実施形態では、溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1−プロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジクロロメタン、アセトニトリル、2−メチルテトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、テトラヒドロフラン、メチルtert−ブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ヘプタン、および水、またはこれらの任意の混合物からなる群から選択される。
一部の実施形態では、異性体Bの異性体化合物の量に比べて異性体Aの異性体化合物の量を増加させる方法は、塩混合物を乾燥させて、異性体Bの異性体化合物の量に比べて増加した量の異性体Aの異性体化合物を含む第2の塩混合物を形成することをさらに含む。
一部の実施形態では、方法は、異性体Aの異性体化合物の量に比べて異性体Bの異性体化合物の量を増加させることを含む。一部の実施形態では、異性体Aの異性体化合物の量に比べて異性体Bの異性体化合物の量を増加させる方法は溶媒の存在下で、開始混合物を塩基に接触させることを含む。
一部の実施形態では、溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1−プロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジクロロメタン、アセトニトリル、2−メチルテトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、テトラヒドロフラン、メチルtert−ブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ヘプタン、および水、またはこれらの任意の混合物からなる群から選択される。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態は異性体Aで富化されている。一部の実施形態では、本明細書で開示されている薬学的に許容される塩または結晶形態は異性体Bで富化されている。本明細書で使用される場合、「富化される」という用語は、富化される前の混合物中の化合物、塩、または異性体化合物の量と比較した場合、混合物中の特定の化合物、塩、または異性体化合物の量の増加を指す。例えば、異性体Aの異性体化合物で富化された混合物は、開始混合物中の異性体Aおよび異性体Bの異性体化合物の相対量と比較した場合、異性体Bの異性体化合物に対して異性体Aの異性体化合物の量が増加している。
以下の記載は、本開示が、特許請求された主題の例証として考えられるものとされ、添付の特許請求の範囲を例示された特定の実施形態に限定することを意図しないと理解して作成されたものである。本開示全体にわたり使用されている表題は便宜上提供されるものであり、特許請求の範囲を限定するものと決して解釈されてはならない。任意の表題下で例示された実施形態は、任意の他の表題下で例示された実施形態と組み合わされることができる。
他に定義されていない限り、本明細書で使用されているすべての技術用語および科学用語は、当業者により一般的に理解されているものと同じ意味を有する。
商標が本明細書で使用される場合、これは、商標の製品および商標の製品の活性医薬成分(複数可)を独立して含むことを意図する。
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」および「an」および「the」は、文脈が明確に他を指示していない限り、複数の指示対象を含む。よって、例えば、「その化合物」への言及は、複数のこのような化合物を含み、「そのアッセイ」への言及は、1種または複数種のアッセイへの言及を含む、などである。
「薬学的に許容される」とは、獣医学的またはヒトの薬学的使用に対して適切な医薬組成物を調製するのに有用な化合物、塩、組成物、剤形および他の材料を指す。
「薬学的に許容される賦形剤」とは、限定なしで、ヒトまたは飼育動物における使用に許容されるとして米国食品医薬品局により認可された任意のアジュバント、担体、賦形剤、流動促進剤、甘味剤、希釈剤、保存剤、色素/着色剤、香味向上剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁化剤、安定剤、等張剤、溶媒、または乳化剤を含む。
「薬学的に許容される塩」とは、薬学的に許容され、親化合物の所望の薬理学的活性を保有する(または保有する形態に変換され得る)化合物の塩を指す。
「被験体(複数可)」とは、ヒト、飼育動物(例えば、イヌおよびネコ)、家畜(例えば、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギおよびブタ)、実験動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ブタ、ウサギ、イヌ、およびサル)などを指す。
本明細書で使用される場合、「処置」または「処置すること」とは、有益なまたは所望の結果を得るための手法である。本開示の目的のため、有益なまたは所望の結果として、これらに限定されないが、症状の軽減および/または症状の範囲の減退および/または疾患もしくは状態に関連する症状の悪化の予防が挙げられる。一実施形態では、「処置」または「処置すること」は、以下のうちの1つまたは複数を含む:a)疾患もしくは状態を阻害する(例えば、疾患もしくは状態から生じる1つもしくは複数の症状を低減させる、および/または疾患もしくは状態の範囲を減退させる);b)疾患もしくは状態に関連する1つもしくは複数の症状の発症を遅らせるもしくは止める(例えば、疾患または状態を安定化させる、疾患または状態の悪化または進行を遅延させる)、および/またはc)疾患もしくは状態を緩和する、例えば、臨床症状の後退を引き起こす、病態を回復させる、疾患の進行を遅延させる、生活の質を上げる、および/もしくは延命する。
本明細書で使用される場合、疾患または状態の発症を「遅延させること」とは、疾患または状態の発症を引き延ばす、妨害する、遅らせる、遅滞させる、安定化させるおよび/または延期することを意味する。この遅延は、病歴および/または処置されている被験体に応じて、時間の長さが異なる可能性がある。当業者にとっては明らかなように、十分なまたは有意な遅延は、被験体が疾患または状態を発症しないという点で、実際には、予防を包含することができる。例えば、AIDSの発症を「遅延させる」方法とは、この方法を使用しない場合と比較して、所与の時間枠内で疾患の発症の確率を減少させる、および/または所与の時間枠内で疾患の範囲を減少させる方法である。このような比較は、統計学的に有意な数の被験体を使用する臨床研究に基づくことができる。例えば、AIDSの発症は、被験体のHIV状況を確認し、被験体のT細胞カウント数またはAIDS発症の他の徴候、例えば、極端な疲労、体重減少、持続性の下痢、高い発熱、頸部、腋窩もしくは鼠径部リンパ節の膨張、またはAIDSに関連することが公知である日和見状態の存在(例えば、免疫系が機能している被験体においては一般的に現れず、AIDS患者において生じる状態)を評価することなど、公知の方法を使用して検出することができる。発症とは、最初に検出不能であり得る疾患進行を指すこともでき、出現、再発および発病を含む。
本明細書で使用される場合、「予防」または「予防すること」とは、疾患の臨床症状が発症しないように、疾患または障害の発病を防ぐレジメンを指す。よって、「予防」は、被験体において疾患の徴候が検出可能となる前の、被験体への療法の施行(例えば、治療物質の投与)に関する(例えば、被験体に検出可能な感染因子(例えば、ウイルス)が存在しない場合の被験体への治療物質の投与)。被験体は、疾患または障害を発症するリスクがある個体、例えば、疾患または障害の発症または発病に関連することが公知の1つまたは複数のリスクファクターを有する個体であってよい。よって、「HIV感染を予防すること」という用語は、検出可能なHIV感染を有さない被験体に抗HIV治療物質を投与することを指す。抗HIV予防療法の被験体は、HIVウイルスにかかるリスクがある個体であってよいことが理解されている。さらに、予防は、疾患または障害の発病に対して完全な保護をもたらし得ないことが理解されている。ある場合には、予防は、疾患または障害を発症するリスクを減少させることを含む。リスクの減少は、疾患または障害を発症するリスクの完全な排除をもたらし得ない。
本明細書で使用される場合、「リスクがある」個体は、処置される状態を発症するリスクがある個体である。「リスクがある」個体は、検出可能な疾患または状態を有していてもいなくてもよく、本明細書に記載の方法の処置前に検出可能な疾患を示していてもいなくてもよい。「リスクがある」とは、個体が、疾患または状態の発症と相関し、当技術分野で公知の測定可能なパラメーターである1つまたは複数のいわゆるリスクファクターを有することを意味する。これらのリスクファクターのうちの1つまたは複数を有する個体は、これらのリスクファクター(複数可)を持たない個体よりも、疾患または状態を発症する確率が高い。例えば、AIDSのリスクがある個体はHIVを有する個体である。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」または「有効量」という用語は、疾患を処置するために被験体に投与された場合、疾患に対するこのような処置を実行するのに十分な化合物の量を含めた、所望の生物学的もしくは医学的応答を引き出すのに有効な量、または疾患の罹患もしくは発病を防ぐのに有効な量を指す。有効量は、化合物、疾患、およびその重症度ならびに処置されるべき被験体の年齢、体重などに応じて変動する。有効量は、ある範囲の量を含むことができる。当技術分野で理解されているように、有効量は、1回または複数回の用量であってよく、すなわち、所望の処置結果を達成するために単回用量または複数回用量が必要とされ得る。有効量は1種または複数種の治療剤の投与との関連で考えることができ、単剤は、1種または複数種の他の薬剤と併せて、望ましいまたは有益な結果が達成され得る、または達成される場合、有効量で与えられたと考えることができる。任意の共投与される化合物の適切な用量は、化合物の組み合わせた作用(例えば、相加または相乗効果)により必要に応じて低下させることができる。
「エナンチオマー」とは、互いに重ね合わせることができない鏡像の一対の立体異性体である。一対のエナンチオマーの1:1混合物は「ラセミ」混合物である。1:1以外の比率のエナンチオマーの混合物は「スケールミック」混合物である。
「ジアステレオ異性体」とは、少なくとも2つの非対称原子を有するが、互いに鏡像ではない立体異性体である。
絶対立体化学はCahn−Ingold−PrelogR−Sシステムに従い特定される。化合物が純粋なエナンチオマーである場合、各キラル炭素における立体化学はRまたはSのいずれかにより特定することができる。その絶対配置が未知の分割化合物は、ナトリウムD線の波長においてこれらが平面偏光を回転させる方向(右旋性または左旋性)に応じて(+)または(−)と指定することができる。本明細書に記載の化合物および塩のいくつかは、結合軸の周囲に1つまたは複数の不斉中心および/または束縛回転を含有し、よって、絶対立体化学の点から、(R)−または(S)−と定義することができるエナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性形態を生じることができる。本開示は、ラセミ混合物、スケールミック混合物、ジアステレオマー混合物、光学的に純粋な形態および中間体混合物を含むすべてのこのような可能な異性体を含むことを意図する。光学活性(R)−および(S)−異性体は、キラルシントンもしくはキラル試薬を使用して調製することができ、または従来の技術を使用して分割することができる。
他に明示的に定義されている場合を除いて、本開示は、1つの互変異性体のみが明示的に表されていたとしても、本明細書で詳述された化合物のすべての互変異性体を含む(例えば、2つの互変異性体の一対が存在し得る1つの互変異性形態の提示により、両方の互変異性形態が意図され、記載される)。例えば、アミドを含有する化合物について言及されている(例えば、構造または化学名により)場合、このアミドがまるで単独でまたはイミド酸と一緒に明示的に列挙されているかのように、対応するイミド酸互変異性体が本開示に含まれ、記載されていることが理解されている。2つよりも多くの互変異性体が存在し得る場合、本開示は、たとえ単一の互変異性形態のみが化学名および/または構造により示されているとしても、すべてのこのような互変異性体を含む。
本開示はまた、ありとあらゆる原子において、天然に存在する同位体の比率よりも高い比率で、これに限定されないが、重水素(HまたはD)などの1つまたは複数の同位体で富化されてよい本明細書で開示されている任意の塩を含むことが当業者により理解されている。
炭素原子に結合している1〜n個の水素原子が、重水素原子またはDに置き換えられていてもよい(ここで、nは分子中の水素原子の個数である)薬学的に許容される塩、共結晶および結晶形態もまた開示されている。当技術分野で公知のように、重水素原子は水素原子の非放射性同位体である。このような塩、共結晶および結晶形態は、代謝に対する耐性を増加させることができ、よって、哺乳動物に投与された場合、化合物の半減期を増加させるのに有用であり得る。例えば、Foster、「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」、Trends Pharmacol. Sci.、5巻(12号):524〜527頁(1984年)を参照されたい。このような塩、共結晶および結晶形態は、当技術分野で周知の手段により、例えば、1つまたは複数の水素原子が重水素で置き換えられている出発材料を利用することにより合成される。
開示された塩、共結晶および結晶形態に組み込むことができる同位体の例はまた、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素、およびヨウ素の同位体、例えば、それぞれH、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、および125Iを含む。陽電子放出同位体、例えば、11C、18F、15Oおよび13Nによる置換は、基質受容体占有率を試験するための陽電子放射断層撮影法(Positron Emission Topography)(PET)実験において有用であり得る。同位体標識された塩は一般的に、当業者に公知の従来の技術により、または以前に利用されていた非標識試薬の代わりに、適当な同位体標識した試薬を使用して、以下に提示された実施例に記載されているものと類似の方法により調製することができる。
本明細書に記載の化合物は、キラル中心および/または幾何異性体中心(EおよびZ異性体)を有することができ、すべてのこのような光学異性体、エナンチオ異性体、ジアステレオ異性体および幾何異性体が包含されることを理解されたい。化合物がこれらのキラル形態で表わされる場合、実施形態は、これらに限定されないが、特定のジアステレオマーまたはエナンチオマー富化形態を包含することが理解されている。キラリティーが特定されていないが、存在する場合、この実施形態は特定のジアステレオマーもしくはエナンチオマー富化形態、またはこのような化合物(複数可)のラセミ混合物もしくはスケールミック混合物のいずれかを対象とすることが理解されている。
好ましい実施形態では、本開示は、治療有効量の薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む、HIVウイルスにより引き起こされる感染を含むRetroviridaeウイルス感染の処置における、本発明の薬学的に許容される塩、共結晶、および結晶形態の使用に関する。
好ましい実施形態では、本開示は、治療有効量の薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む、HIVウイルスにより引き起こされる感染を含むRetroviridaeウイルス感染の処置における、本発明の薬学的に許容される塩、共結晶、および結晶形態の使用に関する。
低いEC50を有する化合物、その薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態を発見することが望ましい目標である。EC50値とは、最大効力の50%を達成する、アッセイでの化合物の濃度を指す。より低いEC50を有する化合物、塩、共結晶、または結晶形態は、より高いEC50を有する化合物、塩、共結晶、または結晶形態に対して、より低い化合物、塩、共結晶、または結晶形態の濃度で同様の効力を達成する。よって、より低いEC50が創薬のために一般的に好ましい。
良好な物理的および/または化学的安定性を有する化合物、その薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態を発見することが望ましい目標である。化合物、塩、共結晶、または結晶形態の全体的な安定性の増加は、体内での循環時間の増加をもたらすことができる。分解が少ないと、安定した化合物、塩、共結晶、または結晶形態は、より低い用量で投与し、依然として効力を維持することができる。また、分解が少ないと、化合物、塩、共結晶、または結晶形態の分解による副産物についての懸念が少なくなる。
改善された薬物動態学的および/または薬力学的プロファイル、ならびに長い半減期を有する化合物、薬学的に許容されるその塩、共結晶または結晶形態を発見することが望ましいゴールである。薬物が中程度または低いクリアランスおよび長い半減期を有することが有利である。これは、良好なバイオアベイラビリティーおよび全身曝露における高い曝露をもたらすことができるからである。化合物、塩、共結晶または結晶形態のクリアランスの減少および半減期時間の増加は、効力に対して必要とされる1日用量を減少させ、したがってより良い効力および安全性プロファイルをもたらすことができる。よって、改善された薬物動態学的および/または薬力学的プロファイルならびに長い半減期は、より良い患者コンプライアンスを提供することができる。
徐放性注射用製剤からの良好な薬物動態学的プロファイルを有する化合物、薬学的に許容されるその塩、共結晶または結晶形態を発見することが望ましいゴールである。薬物が低いEC50および長く作用する薬物動態を有することは有利である。これは、低い投与頻度をもたらすことができるからである。投与頻度の減少はより良い患者コンプライアンスを提供することができる。投与頻度の減少は、ヘルスケアへのアクセスが困難であるか、または限定されている患者に対して望ましいことであり得る。
使用の方法
一部の実施形態では、本明細書で開示されている薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態は、被験体においてHIV感染を予防するために使用される。一部の実施形態では、本明細書で開示されている薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態は、感染に対するリスクがある被験体において、HIV感染を予防するために使用される。一部の実施形態では、本明細書で開示されている薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態は、性行為感染(sexually acquired)HIV−1のリスクを減少させるための曝露前予防(PrEP)のために使用される。本明細書で開示されている薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態は、臨床的プロテアーゼ阻害剤(PI)、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびインテグラーゼ阻害剤(INSTI)により選択される主要なHIV−1変異体に対して活性があると考えられている。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)においてHIV感染を処置または予防するための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を処置または予防するための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIVウイルスの複製を阻害する、AIDSを処置するまたはAIDSの発病を遅延させるための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIVウイルスの複製を阻害する、AIDSを処置するまたはAIDSの発病を遅延させるための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を予防するための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。ある特定の実施形態では、被験体は、HIVウイルスにかかるリスクがある、例えば、HIVウイルスにかかることと関連することが公知の1つまたは複数のリスクファクターを有する被験体である。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を予防するための方法であって、治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。ある特定の実施形態では、被験体は、HIVウイルスにかかるリスクがある、例えば、HIVウイルスにかかることと関連することが公知の1つまたは複数のリスクファクターを有する被験体である。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を処置するための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を処置するための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)においてHIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が開示される。ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)においてHIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドもしくは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドもしくはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの治療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、およびHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が開示される。ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)においてHIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオチド阻害剤(HIV non−nucleotide inhibitors of reverse transcriptase)、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤(HIV nucleoside inhibitors of reverse transcriptase)、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤(HIV nucleotide inhibitors of reverse transcriptase)、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が開示される。ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)においてHIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤((HIV non-nucleoside or non-nucleotide inhibitors of reverse transcriptase))、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤(HIV nucleoside or nucleotide inhibitors of reverse transcriptase)、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤(dendritic ICAM-3 grabbing nonintegrin 1 inhibitor)、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、およびHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が開示される。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIVに対する併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、およびヌクレオシドのHIV逆転写酵素転座阻害剤(HIV nucleoside reverse transcriptase translocation inhibitor)からなる群から選択される治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤と組み合わせて投与することを含む。
ある特定の実施形態では、HIV感染の薬物療法における使用(例えば、被験体(例えば、ヒト)における、HIV−1またはHIVウイルス(例えばHIV−1)の複製またはAIDSまたはAIDSの発病を遅延させること)のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。
一部の実施形態では、HIV感染の薬物療法における使用(例えば、被験体(例えば、ヒト)における、HIV−1またはHIVウイルス(例えば、HIV−1)の複製またはAIDSまたはAIDSの発病を遅延させること)のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染またはHIVウイルスの複製またはAIDSを処置する、またはAIDSの発病を遅延させるための医薬の製造における使用のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。一実施形態は、HIV感染もしくはAIDSの予防的もしくは治療的処置に使用するための、またはAIDSの治療的処置または発病を遅延させることに使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態に関する。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染またはHIVウイルスの複製またはAIDSを処置する、またはAIDSの発病を遅延させるための医薬の製造に使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。一実施形態は、HIV感染またはAIDSの予防的もしくは治療的処置に使用するための、またはAIDSの治療的処置もしくは発病を遅延させることに使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態に関する。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)におけるHIV感染に対する医薬の製造のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の使用が開示される。ある特定の実施形態では、HIV感染の予防的または治療的処置に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)におけるHIV感染に対する医薬の製造のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の使用が開示される。ある特定の実施形態では、HIV感染の予防的または治療的処置に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。
ある特定の実施形態では、使用の方法において、投与は、処置を必要とする被験体(例えば、ヒト)に対するものである。ある特定の実施形態では、使用の方法において、投与は、AIDSを発症するリスクがある被験体(例えば、ヒト)に対するものである。
療法における使用のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が本明細書で開示される。一実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染もしくはHIVウイルスの複製もしくはAIDSを処置する、またはAIDSの発病を遅延させる方法に使用するためのものである。
一部の実施形態では、療法に使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が本明細書で開示される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染もしくはHIVウイルスの複製もしくはAIDSを処置する、またはAIDSの発病を遅延させる方法に使用するためのものである。
HIV感染を処置または予防することを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態もまた本明細書で開示されている。ある特定の実施形態では、HIV感染を処置することを必要とする被験体において、HIV感染を処置する方法に使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が提供される。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染しているヒトである。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染しているが、AIDSを発症していないヒトである。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、AIDSを発症するリスクがある被験体である。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染し、AIDSを発症したヒトである。
一部の実施形態では、HIV感染を処置または予防することを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が本明細書で開示される。ある特定の実施形態では、HIV感染を処置することを必要とする被験体においてHIV感染を処置する方法に使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が提供される。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染しているヒトである。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染しているが、AIDSを発症していないヒトである。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、AIDSを発症するリスクがある被験体である。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染し、AIDSを発症したヒトである。
一実施形態では、それを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が、1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)本明細書に記載の追加の治療剤と組み合わせて提供される。一実施形態では、前記追加の治療剤は、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、およびHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される。一実施形態では、前記追加の治療剤は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される。
一部の実施形態では、それを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が、1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)本明細書に記載の追加の治療剤と組み合わせて提供される。一実施形態では、前記追加の治療剤は、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドもしくは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドもしくはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの治療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、およびHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される。一実施形態では、前記追加の治療剤は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される。
一実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加の治療剤と組み合わせて、それを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するために提供される。特定の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、およびテノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わせて、HIV感染を処置または予防することを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するために提供される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わせて、HIV感染を処置または予防することを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するために提供される。特定の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、およびテノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わせて、HIV感染を処置または予防することを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するために提供される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、以下からなる群から選択される少なくとも1種の追加治療剤と組み合わせされて提供される:
(1)ヌクレオシドの逆転写酵素転座阻害剤(「NRTTI」)、例えば、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン三リン酸塩(MK−8591およびEFdAとしても公知);
(2)ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(「NRTI」)、例えば、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、GS−9131、およびGS−9148;
(3)非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(「NNRTI」)、例えば、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジン;
(4)プロテアーゼ阻害剤(「PI」)、例えば、アンプレナビル、アタザナビル、ブレカナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、ホスアンプレナビルカルシウム、インジナビル、硫酸インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、サキナビル、サキナビルメシル酸塩、チプラナビル、DG−17、TMB−657(PPL−100)、T−169、BL−008、およびTMC−31091;ならびに
(5)インテグラーゼストランド移動阻害剤(「INSTI」)、例えば、ビクテグラビル、カボテグラビル、ラルテグラビル、およびドルテグラビル。
特定の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、個体がウイルスに曝露された場合、HIV感染が定着するのを防ぐための、および/またはウイルスが永続する感染を確立しないようにするための、および/または疾患の症状が出現するのを阻止するための、および/またはウイルスが血液中で検出可能なレベルに到達するのを阻止するための、例えば、曝露前予防法(PrEP)または曝露後予防法(PEP)のための使用のために提供される。したがって、ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法が提供される。例えば、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染する(acquiring)リスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の投与を含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の追加治療剤と組み合わせて投与することを含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を投与することを含む。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、個体がウイルスに曝露された場合、HIV感染が定着するのを防ぐための、および/またはウイルスが永続する感染を確立しないようにするための、および/または疾患の症状が出現するのを阻止するための、および/またはウイルスが血液中で検出可能なレベルに到達するのを阻止するための、例えば、曝露前予防法(PrEP)または曝露後予防法(PEP)のための使用のために提供される。したがって、ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法が提供される。例えば、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその結晶形態を投与することを含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の追加治療剤と組み合わせて投与することを含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を投与することを含む。
ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、より安全な性行為と組み合わせて投与することを含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、HIVに感染するリスクがある個体への投与を含む。HIVに感染するリスクの高い個体の例として、限定なしで、HIVの性的伝播のリスクがある個体が挙げられる。
一部の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、より安全な性行為と組み合わせて投与することを含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、HIVに感染するリスクがある個体への投与を含む。HIVに感染するリスクの高い個体の例として、限定なしで、HIVの性的伝播のリスクがある個体が挙げられる。
ある特定の実施形態では、HIVに感染するリスクの減少は少なくとも約40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%である。ある特定の実施形態では、HIVに感染するリスクの減少は少なくとも約75%である。ある特定の実施形態では、HIVに感染するリスクの減少は約80%、85%、または90%である。
別の実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおけるHIV感染の処置のための医薬の製造のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の使用が開示される。
一部の実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおけるHIV感染の処置のための医薬の製造のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の使用が開示される。
AIDSの治療的処置またはAIDS発病の遅延に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態もまた本明細書で開示される。
一部の実施形態では、AIDSの治療的処置またはAIDS発病の遅延に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が本明細書で開示される。
HIV感染の予防的または治療的処置に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態もまた本明細書で開示される。
一部の実施形態では、HIV感染の予防的または治療的処置に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が本明細書で開示される。
ある特定の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、研究ツールとして使用することができる。
投与経路
化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態(本明細書では活性成分とも呼ばれる)は、処置される状態に適当な任意の経路により投与することができる。適切な経路として、経口、直腸、経鼻、局所的(口腔内頬側および舌下を含む)、経皮、経膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。好ましい経路は、例えば、レシピエントの状態により変動し得ることを認識されたい。ある特定の実施形態では、開示された化合物、塩、共結晶または結晶形態は、非経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、開示された化合物、塩、共結晶または結晶形態は、静脈内、皮下、または筋肉内に投薬することができる。ある特定の実施形態では、開示された化合物、塩、共結晶または結晶形態は、経口的に生物学的に利用可能であり、経口的に投薬することができる。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、化合物の投与に適したシリンジを用いて投与してもよい。一部の実施形態では、シリンジは使い捨てである。一部の実施形態では、シリンジは再利用可能である。一部の実施形態では、シリンジは化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を予備充填している。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、注射デバイスを使用して、注射を介して投与することができる。一部の実施形態では、注射デバイスはシリンジであるか、またはシリンジを含み、このシリンジは手動で、またはシリンジを含有する注射デバイスの一部として、例えば、これらに限定されないが、ニードル安全シールドを有するものを利用することができる。例えば、およびこれらに限定されないが、携帯式または着用式オートインジェクター、携帯式または着用式マニュアルインジェクター、オンボディインジェクター、シレット、ジェット式インジェクター、またはペンインジェクターなどの多種多様な注射デバイスを使用することができ、そのそれぞれが再利用可能、または使い捨てであってよい。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、シリンジを含むオートインジェクターを用いて投与することができる。一部の実施形態では、シリンジは使い捨てである。一部の実施形態では、シリンジは再利用可能である。一部の実施形態では、シリンジは化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を予備充填している。
投与レジメン
化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、有効な投与レジメンに従い、所望の期間または継続期間の間、例えば、少なくとも約1日、少なくとも約1週間、少なくとも約1カ月間、少なくとも約2カ月、少なくとも約3カ月、少なくとも約4カ月、少なくとも約6カ月、または少なくとも約12カ月もしくはそれよりも長い間、被験体に投与することができる。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は毎日または断続的スケジュールで投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は毎月のスケジュールで投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は2カ月ごとに投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は3カ月ごとに投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は4カ月ごとに投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は5カ月ごとに投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は6カ月ごとに投与される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも約1カ月、少なくとも約4カ月、または少なくとも約6カ月被験体に投与することができる。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも約1カ月被験体に皮下投与することができる。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも約4カ月、または少なくとも約6カ月被験体に皮下または筋肉内投与することができる。
化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の投与量または投薬頻度は、投与する医師の判断に基づき、処置の間に調整することができる。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の投与量または投薬頻度は、投与する医師の判断に基づき、処置の間に調整することができる。
化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、有効量で被験体(例えば、ヒト)に投与することができる。ある特定の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は毎日1回投与される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、治療有効量で被験体(例えば、ヒト)に投与することができる。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、毎日1回投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、毎月投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、3カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、4カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、6カ月ごとに投与される。
本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、有効な投薬量で投与することができる。例えば、投薬量は、1mg〜1000mgの化合物であることができる。ある特定の実施形態では、投薬量は約1、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、100、105、110、120、130、140、または150mgの化合物である。ある特定の実施形態では、投薬量は約100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、または1000mgである。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1回の日用量(a once daily dose)で投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、約1mgの1回の日用量で投与される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は毎月投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、約100mgの用量で毎月投与される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、6カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、約600mgの用量で6カ月ごとに投与される。
併用療法
ある特定の実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染を処置または予防するための方法であって、ヒトに治療有効量の本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。一実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染を処置するための方法であって、ヒトに治療有効量の本明細書で開示される化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。
一部の実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染を処置または予防する方法であって、ヒトに治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。一実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染を処置するための方法であって、ヒトに治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。
一実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤、および薬学的に許容される賦形剤と組み合わせて含む医薬組成物が提供される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤、および薬学的に許容される賦形剤と組み合わせて含む医薬組成物が提供される。
ある特定の実施形態では、本開示は、HIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIV感染を処置するのに適切な、治療有効量の1種または複数種の追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。
ある特定の実施形態では、本開示は、HIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIV感染を処置するのに適切な、治療有効量の1種または複数種の追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加治療剤と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示される化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種の追加治療剤と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、2種の追加治療剤と組み合わされる。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、3種の追加治療剤と組み合わされる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、4種の追加治療剤と組み合わされる。1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される、異なる治療剤であってよく、および/またはこれらは異なるクラスの治療剤から選択することもできる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加治療剤と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種の追加治療剤と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、2種の追加治療剤と組み合わされる。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、3種の追加治療剤と組み合わされる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、4種の追加治療剤と組み合わされる。1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される、異なる治療剤であってもよく、および/またはこれらは異なるクラスの治療剤から選択することもできる。
HIV併用療法の施行
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種または複数種の追加治療剤と共に投与される。本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の追加の治療剤と共投与するとは一般的に、治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および1種または複数種の追加治療剤が両方とも被験体の体内に存在するように、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および1種または複数種の追加治療剤を同時または逐次投与することを指す。逐次的に投与される場合、組合せは2回またはそれよりも多くの投与で投与することができる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種または複数種の追加の治療剤と共に投与される。本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の追加の治療剤と共投与するとは一般的に、治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および1種または複数種の追加の治療剤が両方とも被験体の体内に存在するように、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および1種または複数種の追加の治療剤を同時または逐次投与することを指す。逐次的に投与される場合、組合せは、2回またはそれよりも多くの投与で投与することができる。
共投与は、1種または複数種の追加の治療剤の単位投与量の投与前または投与後の、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位投与量の投与を含む。例えば、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種または複数種の追加の治療剤の投与から数秒、数分、または数時間以内に投与することができる。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位用量が最初に投与され、数秒または数分以内に、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が続く。代わりに、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量が最初に投与され、数秒または数分以内に、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位用量の投与が続く。他の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位用量が最初に投与され、数時間の期間(例えば、1〜12時間)後に、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が続く。さらに他の実施形態では、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量が最初に投与され、数時間の期間(例えば、1〜12時間)後に、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位用量の投与が続く。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、被験体への同時投与のために、1種または複数種の追加の治療剤と単位剤形内で組み合わされる。ある特定の実施形態では、このような単一剤形は、処置される状態に適当な任意の経路により投与することができる。適切な経路として、経口、直腸、経鼻、局所的(口腔内頬側(buccal)および舌下を含む)、経皮、経膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。ある特定の実施形態では、開示された化合物は非経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は、静脈内、皮下、または筋肉内に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は、経口的に生物学的に利用可能であり、経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は経口投与のための固体剤形であってよい。
本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせて、処置を予定している状態に適当な任意の経路により投与することができる。適切な経路として、経口、直腸、鼻、局所的(頬側および舌下を含む)、経皮、膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、非経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、静脈内、皮下、または筋肉内に投薬することができる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、経口的に生物学的に利用可能であり、経口的に投薬することができる。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物を必要に応じて含有してもよい錠剤として製剤化される。ある特定の実施形態では、錠剤は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物、例えば、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤(HIV non−nucleoside or non−nucleotide inhibitors of reverse transcriptase)、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤(HIV nucleoside or nucleotide inhibitors of reverse transcriptase)、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびこれらの組合せを含有してもよい。
ある特定の実施形態では、本明細書に開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物を必要に応じて含有してもよい錠剤として製剤化される。ある特定の実施形態では、錠剤は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物、例えば、ヌクレオシドのHIV逆転写酵素転座阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびこれらの組合せを含有してもよい。
ある特定の実施形態では、このような錠剤は毎日1回の投薬に適している。
HIV併用療法
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも1種の追加治療剤と共に投与される。
上記実施形態では、追加の治療剤は、HIVを処置するための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤(latency reversing agent)、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1(dendritic ICAM−3 grabbing nonintegrin 1)阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、HIVワクチン、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される抗HIV薬剤であってよい。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入(融合)阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、カプシド阻害剤、免疫ベースの療法、PI3K阻害剤、HIV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、ヌクレオシドのHIV逆転写酵素転座阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入(融合)阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、カプシド阻害剤、免疫ベースの療法、PI3K阻害剤、HIV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、追加治療剤は、免疫調節物質、免疫療法剤、抗体薬物コンジュゲート、遺伝子修飾因子、遺伝子エディタ(例えば、CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、ホーミングヌクレアーゼ、合成ヌクレアーゼ、TALEN)、および細胞治療法、例えば、キメラ抗原受容体T−細胞、CAR−T(例えば、YESCARTA(登録商標)(アキシカブタゲンシロロイセル))、および操作したT細胞受容体、TCR−Tから選択される。
HIV併用薬物
併用薬物の例として、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、およびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル);ダルナビル、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、およびコビシスタット;エファビレンツ、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルおよびラミブジン;テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、およびリルピビリン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル;COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);KALETRA(登録商標)(ALUVIA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、およびラミブジン);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、およびラミブジン;ABC+AZT+3TC);アタザナビルおよびコビシスタット;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビルおよびコビシスタット;ドルテグラビルおよびリルピビリン;ドルテグラビルおよびリルピビリン塩酸塩;カボテグラビルおよびリルピビリン;カボテグラビルおよびリルピビリン塩酸塩;ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、およびラミブジン;ラミブジン、ネビラピン、およびジドブジン;ラルテグラビルおよびラミブジン;ドラビリン、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ドラビリン、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシル;ドルテグラビル+ラミブジン;ラミブジン+アバカビル+ジドブジン;ラミブジン+アバカビル;ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ラミブジン+ジドブジン+ネビラピン;ロピナビル+リトナビル;ロピナビル+リトナビル+アバカビル+ラミブジン;ロピナビル+リトナビル+ジドブジン+ラミブジン;テノホビル+ラミブジン;およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン+リルピビリン塩酸塩;ロピナビル、リトナビル、ジドブジンおよびラミブジン;Vacc−4xおよびロミデプシン;ならびにAPH−0812が挙げられる。
他のHIV薬物
HIVを処置するための他の薬物の例として、アセマンナン、アリスポリビル、BanLec、デフェリプロン、Gamimune、メテンケファリン、ナルトレキソン、Prolastin、REP 9、RPI−MN、VSSP、H1viral、SB−728−T、1,5−ジカフェオイルキナ酸、rHIV7−shl−TAR−CCR5RZ、AAV−eCD4−Ig遺伝子療法、MazF遺伝子療法、BlockAide、ABX−464、AG−1105、APH−0812、BIT−225、CYT−107、HGTV−43、HPH−116、HS−10234、IMO−3100、IND−02、MK−1376、MK−8507、MK−8591、NOV−205、PA−1050040(PA−040)、PGN−007、SCY−635、SB−9200、SCB−719、TR−452、TEV−90110、TEV−90112、TEV−90111、TEV−90113、RN−18、Immuglo、およびVIR−576が挙げられる。
ヌクレオシドのHIV逆転写酵素転座阻害剤
ヌクレオシドのHIV逆転写酵素転座阻害剤(「NRTTI」)の例として、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン三リン酸塩(MK−8591およびEFdAとしても公知)が挙げられる。
HIVプロテアーゼ阻害剤
HIVプロテアーゼ阻害剤の例として、アンプレナビル、アタザナビル、ブレカナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、ホスアンプレナビルカルシウム、インジナビル、インジナビル硫酸塩、ロピナビル、ネルフィナビル、ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、サキナビル、サキナビルメシル酸塩、チプラナビル、DG−17、TMB−657(PPL−100)、T−169、BL−008、およびTMC−310911が挙げられる。
HIV逆転写酵素阻害剤
非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤の例として、ダピビリン、デラビルジン、デラビルジンメシル酸塩、ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、レンチナン、ネビラピン、リルピビリン、AIC−292、KM−023、およびVM−1500が挙げられる。非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤のさらなる例は、米国特許公開第US2016/0250215号に開示されている。
ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤の例として、アデホビル、アデホビルジピボキシル、azvudine、エムトリシタビン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、VIDEX(登録商標)およびVIDEX EC(登録商標)(ジダノシン、ddl)、アバカビル、アバカビル硫酸塩、アロブジン、アプリシタビン、センサブジン、ジダノシン、エルブシタビン、フェスティナビル、フォサルブジンチドキシル、CMX−157、ダピビリン、ドラビリン、エトラビリン、OCR−5753、テノホビルジソプロキシルオロテート、ホジブジンチドキシル、ラミブジン、ホスファジド、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン、GS−9131、GS−9148、およびKP−1461が挙げられる。
一部の実施形態では、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤の例として、アデホビル、アデホビルジピボキシル、azvudine、エムトリシタビン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、VIDEX(登録商標)およびVIDEX EC(登録商標)(ジダノシン、ddl)、アバカビル、アバカビル硫酸塩、アロブジン、アプリシタビン、センサブジン、ジダノシン、エルブシタビン、フェスティナビル、フォサルブジンチドキシル、CMX−157、ダピビリン、ドラビリン、エトラビリン、OCR−5753、テノホビルジソプロキシルオロテート、ホジブジンチドキシル、ラミブジン、ホスファジド、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン、GS−9131、GS−9148、KP−1461、および4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA)が挙げられる。
HIVインテグラーゼ阻害剤
HIVインテグラーゼ阻害剤の例として、エルビテグラビル、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステルの誘導体、チルホスチン、チルホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、ラルテグラビル、ドルテグラビル、JTK−351、ビクテグラビル、AVX−15567、ジケトキノリン−4−1誘導体、インテグラーゼ−LEDGF阻害剤、ledgins、M−522、M−532、NSC−310217、NSC−371056、NSC−48240、NSC−642710、NSC−699171、NSC−699172、NSC−699173、NSC−699174、スチルベン二スルホン酸、T−169およびカボテグラビルが挙げられる。
HIV非触媒部位、またはアロステリックな、インテグラーゼ阻害剤(NCINI)の例として、CX−05045、CX−05168、およびCX−14442が挙げられる。
HIV侵入阻害剤
HIV侵入(融合)阻害剤の例として、セニクリビロック、CCR5阻害剤、gp41阻害剤、CD4結合阻害剤、gp120阻害剤、およびCXCR4阻害剤が挙げられる。
CCR5阻害剤の例として、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、PRO−140、アダプタビル(RAP−101)、ニフェビロック(TD−0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B−07、MB−66、ポリペプチドC25P、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
gp41阻害剤の例として、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS−986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV−1融合阻害剤(P26−Bapc)、ITV−1、ITV−2、ITV−3、ITV−4、PIE−12トリマーおよびシフュービルタイドが挙げられる。
CD4結合阻害剤の例として、イバリズマブおよびCADA類似体が挙げられる。
gp120阻害剤の例として、Radha−108(receptol)3B3−PE38、BanLec、ベントナイトベースのナノメディシン、ホステムサビルトロメタミン、IQP−0831、およびBMS−663068が挙げられる。
CXCR4阻害剤の例として、プレリキサフォル、ALT−1188、N15ペプチド、およびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
HIV成熟化阻害剤
HIV成熟化阻害剤の例として、BMS−955176およびGSK−2838232が挙げられる。
潜伏反転剤
潜伏反転剤の例として、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、プロテアソーム阻害剤、例えば、ベルケイド、プロテインキナーゼC(PKC)活性化因子、BET−ブロモドメイン4(BRD4)阻害剤、イオノマイシン、PMA、SAHA(スベラニロヒドロキサム酸(suberanilohydroxamic acid)、またはスベロイル、アニリド、およびヒドロキサム酸(suberoyl, anilide, and hydroxamic acid))、IL−15、JQ1、ジスルフラム(disulfram)、アムホテリシンB、およびユビキチン阻害剤、例えば、ラルガゾール類似体、およびGSK−343が挙げられる。
HDAC阻害剤の例として、ロミデプシン、ボリノスタット、およびパノビノスタットが挙げられる。
PKC活性化因子の例として、インドラクタム、プロストラチン、インゲノールB、およびDAG−ラクトンが挙げられる。
カプシド阻害剤
カプシド阻害剤の例として、カプシド重合阻害剤またはカプシド破壊化合物、HIVヌクレオカプシドp7(NCp7)阻害剤、例えば、アゾジカーボンアミド、HIVp24カプシドタンパク質阻害剤、AVI−621、AVI−101、AVI−201、AVI−301、およびAVI−CAN1−15シリーズが挙げられる。
免疫ベースの療法
免疫ベースの療法の例として、toll様受容体モジュレーター、例えば、tlr1、tlr2、tlr3、tlr4、tlr5、tlr6、tlr7、tlr8、tlr9、tlr10、tlr11、tlr12、およびtlr13;プログラム細胞死タンパク質1(Pd−1)モジュレーター;プログラム死−リガンド1(Pd−L1)モジュレーター;IL−15アゴニスト;DermaVir;インターロイキン−7;プラケニル(ヒドロキシクロロキン);プロロイキン(アルデスロイキン、IL−2);インターフェロンアルファ;インターフェロンアルファ−2b;インターフェロンアルファ−n3;ペグ化インターフェロンアルファ;インターフェロンガンマ;ヒドロキシウレア;ミコフェノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF);リバビリン;リンタトリモド、ポリマーポリエチレンイミン(PEI);ゲポン;リンタトリモド;IL−12;WF−10;VGV−1;MOR−22;BMS−936559;CYT−107、インターロイキン−15/Fc融合タンパク質、ノルムフェロン、ペグインターフェロンアルファ−2a、ペグインターフェロンアルファ−2b、組換え型インターロイキン−15、RPI−MN、GS−9620、およびIR−103が挙げられる。
ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤
PI3K阻害剤の例として、イデラリシブ、アルペリシブ、ブパルリシブ、CAIオロテート、コパンリシブ、デュベリシブ、ゲダトリシブ、ネラチニブ、パヌリシブ、ペリホシン、ピクチリシブ、ピララリシブ、プキチニブメシル酸塩、リゴセルチブ、リゴセルチブナトリウム、ソノリシブ、タセリシブ、AMG−319、AZD−8186、BAY−1082439、CLR−1401、CLR−457、CUDC−907、DS−7423、EN−3342、GSK−2126458、GSK−2269577、GSK−2636771、INCB−040093、LY−3023414、MLN−1117、PQR−309、RG−7666、RP−6530、RV−1729、SAR−245409、SAR−260301、SF−1126、TGR−1202、UCB−5857、VS−5584、XL−765、およびZSTK−474が挙げられる。
HIV抗体、二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質
HIV抗体、二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質の例として、DART(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、bnAB(幅広く中和するHIV−1抗体)、BMS−936559、TMB−360、およびHIV gp120またはgp41を標的とするもの、HIVを標的とする抗体リクルート分子、抗CD63モノクローナル抗体、抗GBウイルスC抗体、抗GP120/CD4、CCR5二重特異性抗体、抗nef単一ドメイン抗体、抗Rev抗体、ラクダ類由来の抗CD18抗体、ラク
ダ類由来の抗ICAM−1抗体、DCVax−001、gp140標的抗体、gp41ベースのHIV治療用抗体、ヒト組換え型mAb(PGT−121)、イバリズマブ、Immuglo、MB−66が挙げられる。
このような方式でHIVを標的とするものの例として、バビツキシマブ、UB−421、C2F5、C2G12、C4E10、C2F5+C2G12+C4E10、3−BNC−117、PGT145、PGT121、MDX010(イピリムマブ)、VRC01、A32、7B2、10E8、VRC−07−523、VRC−HIVMAB080−00−AB、MGD−014およびVRC07が挙げられる。
薬物動態学的賦活薬
薬物動態学的賦活薬の例として、コビシスタットおよびリトナビルが挙げられる。
追加の治療剤
追加の治療剤の例として、WO2004/096286(Gilead Sciences)、WO2006/015261(Gilead Sciences)、WO2006/110157(Gilead Sciences)、WO2012/003497(Gilead Sciences)、WO2012/003498(Gilead Sciences)、WO2012/145728(Gilead Sciences)、WO2013/006738(Gilead Sciences)、WO2013/159064(Gilead Sciences)、WO2014/100323(Gilead Sciences)、US2013/0165489(University of Pennsylvania)、US2014/0221378(Japan Tobacco)、US2014/0221380(Japan Tobacco)、WO2009/062285(Boehringer Ingelheim)、WO2010/130034(Boehringer Ingelheim)、WO2013/006792(Pharma Resources)、US20140221356(Gilead Sciences)、US20100143301(Gilead Sciences)およびWO2013/091096(Boehringer Ingelheim)に開示された化合物が挙げられる。
HIVワクチン
HIVワクチンの例として、ペプチドワクチン、組換え型サブユニットタンパク質ワクチン、生ベクターワクチン、DNAワクチン、CD4由来のペプチドワクチン、ワクチン併用、rgp120(AIDSVAX)、ALVAC HIV(vCP1521)/AIDSVAX B/E(gp120)(RV144)、モノマー性gp120 HIV−1サブタイプCワクチン、Remune、ITV−1、Contre Vir、Ad5−ENVA−48、DCVax−001(CDX−2401)、Vacc−4x、Vacc−C5、VAC−3S、マルチクレードDNA組換え型アデノウイルス−5(rAd5)、Pennvax−G、Pennvax−GP、HIV−TriMix−mRNAワクチン、HIV−LAMP−vax、Ad35、Ad35−GRIN、NAcGM3/VSSP ISA−51、ポリ−ICLCアジュバントワクチン、TatImmune、GTU−multiHIV(FIT−06)、gp140[デルタ]V2.TV1+MF−59、rVSVIN HIV−1 gagワクチン、SeV−Gagワクチン、AT−20、DNK−4、ad35−Grin/ENV、TBC−M4、HIVAX、HIVAX−2、NYVAC−HIV−PT1、NYVAC−HIV−PT4、DNA−HIV−PT123、rAAV1−PG9DP、GOVX−B11、GOVX−B21、TVI−HIV−1、Ad−4(Ad4−env Clade C+Ad4−mGag)、EN41−UGR7C、EN41−FPA2、PreVaxTat、AE−H、MYM−V101、CombiHIVvac、ADVAX、MYM−V201、MVA−CMDR、DNA−Ad5 gag/pol/nef/nev(HVTN505)、MVATG−17401、ETV−01、CDX−1401、rcAD26.MOS1.HIV−Env、Ad26.Mod.HIVワクチン、AGS−004、AVX−101、AVX−201、PEP−6409、SAV−001、ThV−01、TL−01、TUTI−16、VGX−3300、IHV−001、およびウイルス様粒子ワクチン、例えば、偽ビリオンワクチン、CombiVICHvac、LFn−p24B/C融合ワクチン、GTUベースのDNAワクチン、HIVgag/pol/nef/env DNAワクチン、抗TAT HIVワクチン、コンジュゲートポリペプチドワクチン、樹状細胞ワクチン、gagベースのDNAワクチン、GI−2010、gp41 HIV−1ワクチン、HIVワクチン(PIKAアジュバント)、Ii−key/MHCクラスIIエピトープハイブリッドペプチドワクチン、ITV−2、ITV−3、ITV−4、LIPO−5、マルチクレードEnvワクチン、MVAワクチン、Pennvax−GP、pp71欠損HCMVベクターHIV gagワクチン、組換え型ペプチドワクチン(HIV感染)、NCI、rgp160 HIVワクチン、RNActive HIVワクチン、SCB−703、Tat Oyiワクチン、TBC−M4、治療用HIVワクチン、UBI HIV gp120、Vacc−4x+ロミデプシン、変異型gp120ポリペプチドワクチン、rAd5 gag−pol env A/B/Cワクチンが挙げられる。
HIV併用療法
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその結晶形態は、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、およびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル);アデホビル;アデホビルジピボキシル;コビシスタット;エムトリシタビン;テノホビル;テノホビルジソプロキシル;テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルアラフェナミド;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩;TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、およびラミブジン);ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、およびラミブジン;ラルテグラビル;ラルテグラビルおよびラミブジン;マラビロク;エンフビルチド;ALUVIA(登録商標)(KALETRA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、およびラミブジン;ABC+AZT+3TC);リルピビリン;リルピビリン塩酸塩;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビルおよびコビシスタット;ダルナビルおよびコビシスタット;アタザナビル;アタザナビル硫酸塩;ドルテグラビル;エルビテグラビル;リトナビル;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビル;ラミブジン;プロラスチン;ホスアンプレナビル;ホスアンプレナビルカルシウムエファビレンツ;エトラビリン;ネルフィナビル;ネルフィナビルメシル酸塩;インターフェロン;ジダノシン;スタブジン;インジナビル;インジナビル硫酸塩;テノホビルおよびラミブジン;ジドブジン;ネビラピン;サキナビル;サキナビルメシル酸塩;アルデスロイキン;ザルシタビン;チプラナビル;アンプレナビル;デラビルジン;デラビルジンメシル酸塩;Radha−108(receptol);ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;エファビレンツ、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ホスファジド;ラミブジン、ネビラピン、およびジドブジン;アバカビル;ならびにアバカビル硫酸塩から選択される1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加の治療剤と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその結晶形態は、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、およびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル);アデホビル;アデホビルジピボキシル;コビシスタット;エムトリシタビン;テノホビル;テノホビルジソプロキシル;テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルアラフェナミド;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩;TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、およびラミブジン);ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、およびラミブジン;ラルテグラビル;ラルテグラビルおよびラミブジン;マラビロク;エンフビルチド;ALUVIA(登録商標)(KALETRA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、およびラミブジン;ABC+AZT+3TC);リルピビリン;リルピビリン塩酸塩;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビルおよびコビシスタット;ダルナビルおよびコビシスタット;アタザナビル;アタザナビル硫酸塩;ドルテグラビル;エルビテグラビル;リトナビル;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビル;ラミブジン;プロラスチン;ホスアンプレナビル;ホスアンプレナビルカルシウムエファビレンツ;エトラビリン;ネルフィナビル;ネルフィナビルメシル酸塩;インターフェロン;ジダノシン;スタブジン;インジナビル;インジナビル硫酸塩;テノホビルおよびラミブジン;ジドブジン;ネビラピン;サキナビル;サキナビルメシル酸塩;アルデスロイキン;ザルシタビン;チプラナビル;アンプレナビル;デラビルジン;デラビルジンメシル酸塩;Radha−108(receptol);ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;エファビレンツ、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ホスファジド;ラミブジン、ネビラピン、およびジドブジン;アバカビル;アバカビル硫酸塩;4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA);ならびにビクテグラビル、または薬学的に許容されるその塩から選択される1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加の治療剤と組み合わされる。
上記に列挙された追加の治療剤は、上記に列挙された1つより多くのクラスに含まれていてもよいことは当業者により認識される。特定のクラスは、それらのクラスに列挙された化合物の機能性を限定することを意図していない。
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1または2種のヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わされる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤および非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤(HIV non-nucleoside inhibitor of reverse transcriptase)と組み合わされる。別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わされる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも1種のヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤(HIV nucleoside inhibitor of reverse transcriptase)、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わされる。別の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、2種のヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1または2種のヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わされる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤および非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わされる。別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わされる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも1種のヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わされる。別の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、2種のヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わされる。
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、ビクテグラビル(または薬学的に許容されるその塩)、または4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA)と組み合わされる。
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、ビクテグラビル(または薬学的に許容されるその塩)、または4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA)と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその結晶形態は、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンおよびラミブジンからなる群から選択される第2の追加治療剤と組み合わされる。
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、およびテノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、ならびに上記に開示された第1および第2の追加治療剤は同時に投与される。必要に応じて、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、ならびに上記に開示された第1および第2の追加治療剤は、被験体への同時投与のために、単位剤形内で組み合わされる。他の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、ならびに上記に開示された第1および第2の追加治療剤は逐次的に投与される。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA)と組み合わされる。
本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の任意の投薬量で(例えば、1mg〜1000mgの塩または結晶形態)、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わされることができる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の任意の投薬量で(例えば、1mg〜1000mgの塩、共結晶、または結晶形態)、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせることができる。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、5〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、5〜10、5〜15、5〜20、5〜25、25〜30、20〜30、15〜30、または10〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、10mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、25mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、投与量の各組合せが具体的および個々に列挙されているのと同じように、塩、共結晶、または結晶形態の任意の投薬量(例えば、1mg〜1000mgの塩、共結晶、または結晶形態)で、本明細書に提供されている薬剤と組み合わされることができる。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、200〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、200〜250、200〜300、200〜350、250〜350、250〜400、350〜400、300〜400、または250〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、投与量の各組合せが具体的および個々に列挙されているのと同じように、塩、共結晶、または結晶形態の任意の投薬量(例えば、1mg〜1000mgの塩、共結晶、または結晶形態)で、本明細書に提供されている薬剤と組み合わされることができる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、20〜80mgのビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩と組み合わされる。本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、投与量の各組合せが具体的および個々に列挙されているのと同じように、塩、共結晶、または結晶形態の任意の投薬量(例えば、1mg〜1000mgの塩、共結晶、または結晶形態)で、本明細書に提供されている薬剤と組み合わされることができる。
一実施形態では、1種または複数種の(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種の)追加の治療剤と組み合わせて、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む、キットが提供される。
一部の実施形態では、1種または複数種の(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種の)追加の治療剤と組み合わせて、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む、キットが提供される。
医薬組成物
本明細書で開示されている医薬組成物は、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤および必要に応じて他の治療剤と一緒に含む。活性成分を含有する医薬組成物は、意図する投与方法に適した任意の形態であってよい。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤および必要に応じて他の治療剤と一緒に含む。活性成分を含有する医薬組成物は、意図する投与方法に適した任意の形態であってよい。
本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む医薬組成物は、通常の慣習に従い選択することができる従来の担体(例えば、不活性成分または賦形剤材料)を用いて調製することができる。錠剤は、流動促進剤、充填剤、結合剤などを含めた賦形剤を含有することができる。水性組成物は滅菌形態で調製することができ、経口投与以外による送達を意図する場合、一般的に等張性であってよい。すべての組成物は、賦形剤、例えば、Roweら、Handbook of Pharmaceutical Excipients、第5版、American Pharmacists Association、1986年に示されたものを必要に応じて含有してもよい。賦形剤として、アスコルビン酸および他の抗酸化剤、キレート剤、例えば、EDTA、炭水化物、例えば、デキストリン、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸などを挙げることができる。
活性成分を単独で投与することは可能であるが、活性成分を医薬組成物として提示することが好ましいこともある。獣医学的使用とヒトへの使用の両方のための組成物は、少なくとも本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の許容される担体および必要に応じて他の治療用成分と一緒に含む。一実施形態では、医薬組成物は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、薬学的に許容される賦形剤、および治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)本明細書で以前に定義されたような追加の治療剤を含む。一実施形態では、医薬組成物は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、薬学的に許容される賦形剤および他の1種の治療用成分を含む。担体(複数可)は、組成物の他の成分と相容性があり、そのレシピエントに対して生理学的に無害であるという意味で「許容される」。
組成物は、様々な投与経路に適したものを含む。組成物は、単位剤形で好都合に提示することができ、薬学の技術分野で周知の方法のいずれかにより調製することができる。このような方法は、活性成分を、1種または複数種の不活性成分(例えば、担体、医薬賦形剤など)と組み合わせるステップを含む。組成物は、活性成分を、液体担体または微細に分割された固体担体または両方と均一および密に組み合わせること、および次いで、必要な場合、製品を成形することにより調製することができる。技術および製剤は、一般的にRemington: The Science and Practice of Pharmacy、第21版、Lippincott Wiliams and Wilkins、Philadelphia、Pa.、2006年に見出される。
経口投与に適した、本明細書に記載の組成物は、これらに限定されないが、それぞれが既定量の活性成分を含有するカプセル剤、カシェ剤または錠剤を含めた、別個の単位(単位剤形)として提示することができる。
経口使用のために使用する場合、例えば、錠剤、トローチ剤、ロゼンジ剤、水性もしくは油性懸濁剤、分散性粉剤・散剤(powder)もしくは顆粒剤、乳剤、硬質もしくは軟質カプセル剤、シロップ剤またはエリキシル剤を調製することができる。経口使用を意図する組成物は、医薬組成物の製造の分野で公知の任意の方法に従い調製することができ、このような組成物は、口当たりの良い調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤および保存剤を含む1種または複数種の剤を含有することができる。錠剤の製造に適した無毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して活性成分を含有する錠剤は許容される。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム;造粒剤および崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、またはアルギン酸;結合剤、例えば、セルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ゼラチンまたはアカシア;ならびに滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであってよい。錠剤は、コーティングされていなくてもよいし、または胃腸管での崩壊および吸着を遅延させ、これにより長期間にわたり持続作用を提供するマイクロカプセル化を含めた公知の技術によりコーティングされていてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリルもしくはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料を単独でまたはワックスと共に利用することができる。
一部の実施形態では、ホットメルト押出しまたはスプレー乾燥分散(SDD)技術から調製することができる経口剤形(例えば、錠剤)が本明細書で開示される。
一部の実施形態では、硬質または軟質カプセル剤の製造に適した、無毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して活性成分を含有する粉末、ビーズ、または顆粒を充填した硬質カプセル剤が本明細書で開示される。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム;造粒剤および崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、またはアルギン酸など;結合剤、例えば、セルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ゼラチンまたはアカシア;ならびに滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであってよい。
一部の実施形態では、硬質または軟質カプセル剤の製造に適した、無毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して活性成分を含有する液体または半固体混合物を充填した硬質または軟質カプセル剤が本明細書で開示される。これらの賦形剤は、例えば、可溶化油、例えば、トウモロコシ油、ゴマ油、またはコーン油;中鎖トリグリセリドおよび関係するエステル、例えば、変性(derivitized)パーム核油またはヤシ油;自己乳化脂質系(SEDDSまたはSMEDDS)、例えば、カプリル酸トリグリセリドまたはプロピレングリコールモノカプリレート;粘度調整剤、例えば、セチルアルコール、ステアリル(steryl)アルコール、ステアリン酸グリセロール;ならびに可溶化剤および界面活性剤、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、エタノール、ポリエトキシ化ヒマシ油、ポロキサマー、またはポリソルベートであってよい。
本開示の医薬組成物は、滅菌の注射用調製物の形態、例えば、滅菌の注射用水性または油性の懸濁剤であってよい。この懸濁剤は、本明細書中に記述されている適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して公知の技術に従い製剤化することができる。滅菌の注射用調製物はまた、1,3−ブタン−ジオール中溶液などの、無毒性の非経口的に許容される希釈剤もしくは溶媒中の注射可能な滅菌溶液もしくは懸濁液であってよく、または凍結乾燥された粉末として調製することができる。利用することができる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル溶液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて、滅菌の不揮発性油は、溶媒または懸濁媒として慣例的に利用することができる。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、任意の無刺激の不揮発性油を利用することができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸を、注射剤の調製において同様に使用することができる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている滅菌の注射用調製物はまた、1,3−ブタン−ジオール中溶液などの、無毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の、再構成凍結乾燥粉末から調製される無菌の注射用溶液または懸濁液であってよい。利用することができる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル溶液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて、無菌の不揮発性油は、溶媒または懸濁媒として慣例的に利用することができる。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、任意の無刺激の不揮発性油を利用することができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸を、注射剤の調製において同様に使用することができる。
非経口投与に適した製剤として、製剤を意図するレシピエントの血液と等張にする抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および溶質を含有することができる水性および非水性の滅菌注射剤;ならびに懸濁化剤および増粘剤を含むことができる水性および非水性の滅菌懸濁剤が挙げられる。ある特定の実施形態では懸濁剤はマイクロ懸濁剤である。ある特定の実施形態では懸濁剤はナノ懸濁剤である。
一部の実施形態では、非経口投与(例えば、筋肉内(IM)および皮下(SC)投与)に適した製剤は、1種または複数種の賦形剤を含む。賦形剤は、製剤の他の成分と相容性があり、そのレシピエントにとって生理学的に無害であるべきである。適切な賦形剤の例は、非経口製剤の当業者には周知であり、例えば、Handbook of Pharmaceutical Excipients(Rowe、SheskeyおよびQuinn編)、第6版、2009年に見出すことができる。
非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)中の可溶化賦形剤の例として、これらに限定されないが、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20または80)およびポロキサマー(例えば、ポロキサマー338、188、または207)が挙げられる。一部の実施形態では、本明細書に開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその結晶形態、ならびにポロキサマー、特にポロキサマー338を含む非経口投与(例えば、SCまたはIM製剤)が本明細書で開示される。一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口投与におけるポロキサマー(例えば、ポロキサマー388)の量は、約5%未満、例えば、約3%未満、約2%未満、約1%未満、または約0.5%未満である。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)は水性懸濁剤である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)は、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および食塩水を含む水性懸濁剤である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)は、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、食塩水、およびポロキサマー(例えば、ポロキサマー338、188、または207)を含む水性懸濁剤である。
ある特定の実施形態では、組成物は、固体注射用剤形、例えば、固体デポー形態を含む固体剤形として開示される。
剤形を生成するために不活性成分と組み合わせることができる活性成分の量は、意図する処置被験体および特定の投与モードに応じて変動し得る。例えば、一部の実施形態では、ヒトへの経口投与のための剤形は、適当な、好都合な量の担体材料(例えば、不活性成分または賦形剤材料)と共に製剤化される約1〜1000mgの活性物質を含有し得る。ある特定の実施形態では、担体材料は、全組成物の約5から約95%(重量:重量)まで変動する。
特に上述された成分に加えて、これらの実施形態の組成物は、問題となっている組成物の種類を考慮して、当技術分野で慣習的な他の剤を含んでもよく、例えば、経口投与に適したものは香味剤を含んでもよいことを理解すべきである。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている活性成分を1つの変形形態に含む組成物は、活性成分が代謝される速度に影響を与える剤を含有しない。よって、ある特定の実施形態の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む組成物は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、あるいはその塩、共結晶、または結晶形態と別々に、逐次的にもしくは同時に投与される任意の他の活性成分の代謝に影響を与える(例えば、遅らせる、妨害するまたは遅滞させる)剤を含まないことが理解される。本明細書においてある特定の実施形態で詳述された方法、キット、製造物品などのいずれも、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、あるいは化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態と別々に、逐次的にもしくは同時に投与される任意の他の活性成分の代謝に影響を与える(例えば、遅らせる、妨害するまたは遅滞させる)剤を含まないこともまた理解される。
キットおよび製造物品
本開示は、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含むキットに関する。一実施形態では、キットは、本明細書に先に記載の1種または複数種の追加の治療剤を含むことができる。キットは、例えば、HIV逆転写酵素の阻害における、例えば、HIV感染もしくはAIDSの処置における使用のため、または研究ツールとしての使用などのための、取扱説明書をさらに含むことができる。取扱説明書は一般的に、文書による指示であるが、指示を含有する電子的記憶媒体(例えば、磁気ディスケットまたは光学的ディスク)もまた許容される。
本開示は、本明細書に開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む1つまたは複数のコンテナを含む医薬キットにも関する。このようなコンテナ(複数可)に必要に応じて付随するのは、医薬品の製造、使用または販売を規制している政府機関により規定された形態の通知であり得、この通知は、ヒトへの投与のための製造、使用または販売に対する政府機関による承認を反映する。各構成成分(1つより多くの構成成分が存在する場合)は、別々のコンテナに包装することもできるし、または一部の構成成分は、交差反応性および貯蔵寿命が許容される場合、1つのコンテナ内に組み合わせることもできる。キットは、単位剤形、バルクパッケージ(例えば、複数回用量パッケージ)またはサブユニット用量であってもよい。キットはまた複数の単位用量の化合物および取扱説明書を含むこともでき、薬局(例えば、病院薬局および調剤薬局)における貯蔵および使用に十分な量で包装され得る。
一部の実施形態では、本開示はまた、本明細書に開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む1つまたは複数のコンテナを含む医薬キットにも関する。このようなコンテナ(複数可)に必要に応じて付随するのは、医薬品の製造、使用または販売を規制している政府機関により規定された形態の通知であり得、この通知は、ヒトへの投与のための製造、使用または販売に対する政府機関による承認を反映する。各構成成分(1つより多くの構成成分が存在する場合)は、別々のコンテナに包装することもできるし、または一部の構成成分は、交差反応性および貯蔵寿命が許容される場合、1つのコンテナ内に組み合わせることもできる。キットは、単位剤形、バルクパッケージ(例えば、複数回用量パッケージ)またはサブユニット用量であってもよい。キットはまた複数の単位用量の化合物および取扱説明書を含むこともでき、薬局(例えば、病院薬局および調剤薬局)における貯蔵および使用に十分な量で包装され得る。
本明細書に記載の方法に使用するための、本明細書に開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位投与量を適切な包装内に含む製造物品もまた開示される。適切な包装は当技術分野で公知であり、例えば、バイアル、容器、アンプル、ボトル、ジャー、フレキシブル包装などを含む。製造物品はさらに滅菌され、および/または密閉されていてもよい。
一般的方法
粉末X線回折(XRPD)
XRPDパターンはPANanalytical XPERT−PRO 回折計で、以下の実験設定下の周囲条件で収集した:45KV、40mA、Kα1=1.5406Å、スキャン範囲2〜40°、ステップサイズ0.0084または0.0167°、測定時間:5分。
示差走査熱量測定(DSC)
DSCサーモグラムは、50ポジションオートサンプラーを備えたTA Instruments Q2000システムで収集した。認定されたインジウムを使用して、エネルギーおよび温度に対する較正を行った。通常、1〜5mgの各試料を、ピンホールアルミニウムパンの中で、10℃/分で、25℃から300℃へと加熱した。50mL/分での乾燥窒素のパージを測定中ずっと試料上で維持した。融解吸熱の開始を融点として報告した。
プロトン核磁気共鳴(H NMR)
H NMRスペクトルを、7620ASサンプルチェンジャーを有するVarian 400−MR400MHz装置で収集した。デフォルトのプロトンパラメーターは以下の通りである:スペクトル幅:14〜−2ppm(6397.4Hz);リラクゼーションディレイ:1秒;パルス:45度;取得時間:2.049秒;スキャンまたは繰返しの数:8;温度:25℃。試料は、特に述べられていない限り、ジメチルスルホキシド−d6中で調製した。MestReNovaソフトウエアを使用して、オフライン分析を行った。
中間体1. tert−ブチル(S)−(1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート
Figure 2020531434
ステップ1. (S)−N−((3,6−ジブロモピリジン−2−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
Figure 2020531434
3,6−ジブロモピコリンアルデヒド(76.0g、0.287モル)および(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(36.51g、0.301モル)をNMP(N−メチル−2−ピロリドン)(200mL)中で合わせた。反応混合物にCsCO(41.94g、0.316モル)を加えた。反応混合物を約2時間撹拌し、次いで約5℃に冷却した。水(1.3L)を反応混合物に加えた。生成した懸濁液を約1時間撹拌し、固体を濾過で単離し、水(5×100mL)で洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)368.9[M+H]+。
ステップ2. (S)−N−((S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
Figure 2020531434
反応容器に、(S)−N−((3,6−ジブロモピリジン−2−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(65.5g、177.95mmol)を投入し、これに続いてDMF(ジメチルホルムアミド)(260mL)を投入した。均質になるまで混合物を約5分間撹拌し、溶液を約8℃に冷却した。反応混合物に、(3,5−ジフルオロベンジル)臭化亜鉛(テトラヒドロフラン(THF)中0.5M、516.04mL)を約90分間にわたり滴下添加した。混合物をさらに約2.5時間撹拌した。反応混合物に、水(640mL)中5%AcOH(酢酸)を約10分間にわたり加え、これに続いてCPME(シクロペンチルメチルエーテル)(320mL)を一度に加えた。混合物を約5分間撹拌し、室温に温め、層を分離した。有機層を5%AcOH(320mL)で洗浄し、次いで0.5M NaOH(330mL)で処理し、ブラインで洗浄した。有機層を収集し、NaSOで脱水し、濾過した。粗製混合物に、MeOH(メタノール)(33mL)を加えた。撹拌混合物に、CPME(128mL)中3M HClを約15分間にわたり滴下添加した。約1時間撹拌後、沈殿物を濾過により除去した。濾液をヘキサン(300mL)で希釈し、生成物を水(450mL)で抽出した。水層を8M NaOHで塩基性化し、CPME(375mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過することによって、溶液中で表題化合物を得、これを次の反応でそのまま使用した。MS(m/z)497.0[M+H]
ステップ3. (S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エタン−1−アミン
Figure 2020531434
(S)−N−((S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの生成した溶液をCPMEで700mLの容積に希釈し、これにアセトニトリル(350mL)を加えた。撹拌混合物に、濃HCl(37%、16.4mL)を室温で約10分間にわたり滴下添加した。厚いスラリーを約4時間激しく撹拌した。固体を濾過し、2:1のCPME(シクロプロピルメチルエーテル):ACNで洗浄することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)393.3[M+H]
ステップ4. tert−ブチル(S)−(1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート
反応容器に、2−MeTHF(190mL)、水(190mL)および(S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エタン−1−アミン(46.9g、0.11mol)を投入し、これに続いてNaHCO(30.34g、0.36mol)を少しずつ加えた。反応混合物を約5℃に冷却し、二炭酸ジ−tert−ブチル(27.47g、0.13mol)を加えた。反応混合物を約0℃で約2時間撹拌し、周囲温度で約2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、MTBE(メチルtert−ブチルエーテル)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗製化合物をシリカによるカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)492.8[M+H]H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 7.85 (d, 1H), 7.42 (d, 1H), 6.90 − 6.72 (m, 3H), 5.33 (dd, 1H), 3.10 (dd, 1H), 2.92 (dd, 1H), 1.36 (s, 9H)。
中間体2. 4−クロロ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン
Figure 2020531434
ステップ1. 7−ブロモ−4−クロロ−1H−インダゾール−3−アミン
Figure 2020531434
EtOH(エタノール)(60mL)中の3−ブロモ−6−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル(13.9g、59.3mmol)に、ヒドラジン一水和物(5.77mL)を加えた。反応混合物を約80℃に約3時間加熱した。周辺温度に冷却後、EtOH(20mL)を加えて撹拌した。固体を濾過により単離し、冷EtOHで洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)247.9[M+H]
ステップ2. 7−ブロモ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン
Figure 2020531434
反応器に7−ブロモ−4−クロロ−1H−インダゾール−3−アミン(397.2g、1.6モル)およびCsCO(1052g、3.2モル)を投入し、次いでDMF(ジメチルホルムアミド)(4000mL)で希釈した。これに、滴下ロートを介して、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(463.2g、1.9モル)をゆっくりと加えた。添加が完了したら、反応混合物を約1時間撹拌し、この時点で、HO(16L)をゆっくりと加えた。添加が完了したら、混合物を約15℃で約12時間撹拌した。スラリーを濾過し、収集した固体をDMF(800mL)中に懸濁させた。これに、HO(4800mL)を加え、得られた固体を濾過によって収集し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)330.1[M+H]
ステップ3. 4−クロロ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン
反応容器に、7−ブロモ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン(15.00g、45.66mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(17.39g、68.49mmol)、プロピオン酸カリウム(15.36g、136.98mmol)、ジオキサン(90mL)およびDMF(ジメチルホルムアミド)(30mL)を投入した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.64g、0.91mmol)を加え、アルゴンを約2分間バブリングさせることによって反応溶液を脱気した。反応混合物を約105℃に約4時間加熱した。周辺温度に冷却後、セライトのパッドを介して反応混合物を濾過し、シリカゲルをEtOAcで洗浄した。濾液を5%LiCl溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を約60℃で、IPAc/ヘプタン(1/10)で処理し、次いで周辺温度に冷却し、約15時間撹拌した。固体を濾過によって収集し、乾燥させることによって、表題化合物を生成した。MS(m/z)376.7[M+H]+1H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 7.69 (d, 1H), 7.06 (d, 1H), 5.55 (s, 2H), 5.45 (q, 2H), 1.32 (s, 12H).
中間体3. 2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸
Figure 2020531434
ステップ1. リチウム2,2,2−トリフルオロ−1−(3−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イリデン)エタン−1−オレート
Figure 2020531434
反応器にビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(95.6g、0.99mol)および2,2,2−トリフルオロ酢酸エチル(113.2mL、0.95mol)およびTHF(50mL)を投入した。反応混合物を約0℃に冷却した。内部温度を約1℃より下に維持する速度で、滴下ロートを介して、LiHMDS(リチウムビス(トリメチルシリル)アミド)(1LのTHF中1.0M溶液、1mol)を加えた。添加が完了した後、滴下ロートを介してヘキサン(235mL)を安定した流れで加え、約15分間撹拌した。生成した固体を濾過によって収集し、ヘキサン(3×400mL)で洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。
ステップ2. エチル2−(3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート
Figure 2020531434
反応器にリチウム2,2,2−トリフルオロ−1−(3−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イリデン)エタン−1−オレート(177.2g、0.89mol)およびEtOH(エタノール)(779mL)を投入した。温度を約0℃にし、0℃で維持した。滴下ロートを介して、ジオキサン中HCl(4.0N、443mL)を加え、これに続いて、固体ヒドラジノ酢酸エチルHCl塩(138.4g、0.90mol)を加えた。反応温度を約35℃に調整した。約1時間後、蒸留により反応容積を減圧で約40%減少させた。激しく撹拌しながら、水(1.3L)を加え、温度を約15℃に調整した。生成した固体を濾過によって収集し、水(3×500mL)、ヘキサン(3×400mL)で洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)275.1[M+H]
ステップ3. エチル2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート
Figure 2020531434
反応器にエチル2−(3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(291.2g、1.06mol)、I((アセトニトリル)(1.65L)および水(825mL)を投入し、これに、N−ヒドロキシフタルイミド(17.4g、0.103mol)およびNaClO(41.0g、0.45mol、添加する総量の約20%)を加えた。反応混合物を約50℃に加熱し、残りのNaClO(163.0g、1.80mol)を5つの部分に分けて約2時間にわたり加えた。出発材料の消費後、温度を約20℃に調整し、滴下ロートを介して、水性亜硫酸水素ナトリウム(40%w/w、350mL)を加えた。酢酸エチル(1.75L)を加え、層を分離した。水層をEtOAc(酢酸エチル)(500mL)で逆抽出した。有機層を合わせ、飽和水性NaHCO(500mL)および1:1水/ブライン(500mL)で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、IPAc(酢酸イソプロピル)(300mL)で共蒸発させた。粗製固体をIPAc/ヘプタンの混合物から結晶化した。生成した固体を濾過によって収集し、ヘプタンで洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)289.0[M+H]
ステップ4. 2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸
Figure 2020531434
エチル2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(80.40g、278.95mmol)の2−MeTHF(2−メチルテトラヒドロフラン)(167mL)中溶液に、2Mの水性水酸化ナトリウム(167mL)を加えた。室温で約25分間撹拌後、反応混合物を2−MeTHFで希釈し、濃HClの滴下添加によりゆっくりと酸性化した。有機層を単離し、水層を追加分の2−MeTHFで抽出した。合わせた有機層を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。生成した油を酢酸エチル中に入れた。激しく撹拌しながら、固体形成が観察されるまでヘキサンを加えた。固体を濾過により単離し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)259.00[M−H]
ステップ5. 2−(3−(トリフルオロメチル)−4,4a−ジヒドロスピロ[シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−5,2’−[1,3]ジチオラン]−1(3bH)−イル)酢酸
Figure 2020531434
2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(3.0g、11.5mmol)のDCM(ジクロロメタン)(25mL)中溶液に、1,2−エタンジチオール(1.07mL、12.68mmol)を加え、これに続いて三フッ化ホウ素−酢酸複合体(4.0mL、28.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に、水(60mL)および2−MeTHF(60mL)を加えた。有機層を単離し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗製物を酢酸エチル(2mL)に溶解し、激しく撹拌しながら、溶液をヘキサン(12mL)で希釈することによって、固体を得た。固体を濾過により単離し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)337.12[M+H]
ステップ6. 2−(5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸
Figure 2020531434
1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(12.75g、44.6mmol)のDCM(35mL)中懸濁液に、ピリジンフッ化水素(5.0mL)を約0℃で加えた。懸濁液を0℃で約10分間撹拌した。懸濁液に、2−(3−(トリフルオロメチル)−4,4a−ジヒドロスピロ[シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−5,2’−[1,3]ジチオラン]−1(3bH)−イル)酢酸(5.00g、14.9mmol)溶液を滴下添加した。添加が完了した後、反応混合物を約0℃でさらに約15分間撹拌した。激しく撹拌しながら、反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(300mL)に注ぎ入れた。有機層を除去し、水層を濃HClでpH約1に酸性化した。3分割した(three portions of)MTBE(メチルtert−ブチルエーテル)で水相を抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。生成した固体をMTBE(16mL)中に入れ、濾過することによって、任意の生成した固体を除去した。次いで、溶液を2N NaOH(16mL)で抽出した。激しく撹拌しながら、水層を水(16mL)で希釈し、室温で約15分間撹拌した。生成した固体を濾過により除去した。激しく撹拌しながら、濃HClのゆっくりとした滴下添加により、水層をpH約1に酸性化することによって、固体沈殿物を得た。固体を濾過により単離することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)281.12[M+H]
ステップ7. 2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸
2−(5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸を、以下の条件下、キラル超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)により、その構成成分であるエナンチオマー(2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(中間体3)および2−((3bR,4aS)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸)に分離した:装置:Thar350分取SFC;カラム:ChiralPak IC−10u、300×50mmI.D;移動相:35%イソプロパノール(0.1%NH・HO)およびCO;流速:200mL/分;カラム温度:38℃;UV検出:220nm;試料の調製:化合物をイソプロパノールに約45mg/mLになるまで溶解した;注入:1回の注入当たり6.5mL。分析用SFC[移動相:COについてAおよびイソプロパノール(0.05%DEA)についてB;勾配:B20%;A;流速:2.35mL/分;カラム:Chiralpak IC−3、150×4.6mm、3μm;波長:254nm]。所望の異性体、2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸、をt=3.39分で溶出した;H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 4.93 (s, 2H), 2.52 − 2.43 (m, 2H), 1.44 − 1.38 (m, 1H), 1.15 (m, 1H).
中間体4: 3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン
Figure 2020531434
メタンスルフィン酸ナトリウム(18.47g、175.5mmol)および塩化銅(I)(1.45g、14.6mmol)のDMF(ジメチルホルムアミド)(50mL)中撹拌懸濁液に、3−クロロ−3−メチルブタ−1−イン(15.00g、146.3mmol、16.4mL)を滴下添加した。生成した反応混合物を約40℃に加熱し、約16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。溶液を水およびブラインで洗浄した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで脱水し、次いで濾過した。溶液を真空下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。Mp:115〜116℃。H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.04 (s, 3H), 2.58 (s, 1H), 1.67
(s, 6H)。
(実施例1)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド(化合物1)
Figure 2020531434
ステップ1. tert−ブチル(S)−(1−(3−ブロモ−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート
Figure 2020531434
反応器に、tert−ブチル(S)−(1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体1、50.00g、101.8mmol)、3−メチル−3−メチルスルホニル−ブタ−1−イン(17.86g、122.2mmol)、DMF(ジメチルホルムアミド)(90mL)およびEtN(トリメチルアミン)(42.5mL、305.4mmol)を投入した。反応混合物を約50℃に加熱した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(2.14g、3.1mmol)およびヨウ化銅(I)(0.58g、3.1mmol)を加えた。約30分後、反応混合物をMeCN(アセトニトリル)(200mL)で希釈し、次いで7%水性NHCl(200mL)を滴下添加した。スラリーが形成され、周囲温度に調整した。約3時間後、固体を濾過によって収集した。ケーキをMeCN/水(1:1、75mL)で2回洗浄し、MTBE(メチルtert−ブチルエーテル)(75mL)で洗浄した。固体を乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)556[M+H]H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.84 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.29 − 7.15 (m, 1H), 6.70 − 6.55 (m, 2H), 5.79 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.57 − 5.45 (m, 1H), 3.21 − 3.05 (m, 4H), 2.99 − 2.88 (m, 1H), 1.80 (s, 6H), 1.40* (s, 7H), 1.30* (s, 2H)。*は、4.6:1の比でのアトロプ異性体の存在を意味する。
ステップ2. tert−ブチル(S)−(1−(3−(3−アミノ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート
Figure 2020531434
tert−ブチル(S)−(1−(3−ブロモ−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(1000.0mg、1.79mmol)、4−クロロ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン(808.5mg、2.15mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(65.6mg、0.09mmol)、および炭酸セシウム(876.7mg、2.69mmol)を丸底フラスコに入れ、アルゴン下に配置した。ジオキサン(10mL)および水(2mL)を加え、アルゴンを約1分間バブリングさせることによって、懸濁液を脱気した。脱気後、反応フラスコに還流コンデンサーを装着し、約80℃に終夜加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水層を除去した。有機層を真空下で濃縮し、生成した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)726.1[M+H]H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.69 − 7.55 (m), 7.55 − 7.42 (m), 7.16 − 7.06 (m), 7.07 − 6.96 (m), 6.89 (d), 6.60 (tt), 6.44 (dd), 6.20 (d), 6.16 (d), 6.08 (s), 5.69 − 5.53 (m), 5.29 (s), 5.26 (d), 4.95 − 4.85 (m), 4.64 (q), 4.59 − 4.46 (m), 4.36 − 4.19 (m), 3.94 − 3.76 (m), 3.64 − 3.54 (m), 3.18 (s), 3.17 (s), 3.01 − 2.84 (m), 2.78 − 2.68 (m), 1.86 − 1.82 (m), 1.38 (s), 1.34 (s), 1.26 (s), 1.23 (s), 1.15 (s)。
ステップ3. tert−ブチル(S)−(1−(3−(4−クロロ−3−(N−(メチルスルホニル)メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート
Figure 2020531434
tert−ブチル(S)−(1−(3−(3−アミノ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(37.89g、52.18mmol)を、周囲温度で撹拌しながら塩化メチレン(380mL)に溶解した。これに、トリエチルアミン(21.82mL、156.54mmol)を加え、これに続いて塩化メタンスルホニル(8.08mL、104.36mmol)をゆっくりと加えた。反応が完了した時点で、水(200mL)を加え、約0.5時間撹拌した。有機層を分離し、水層を塩化メチレンで1回抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して少容積にした。ヘキサンを加えた。液体懸濁液をデカントした。残留する固体を減圧下で乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z):882.69[M+H]H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ 7.87 (d), 7.83 (d), 7.76 (s), 7.74 (s), 7.69 (s), 7.67 (s), 7.65 (s), 7.52 − 7.47 (m), 7.46 (s), 7.37 (d), 7.33 (d), 7.11 − 7.03 (m), 4.79 − 4.55 (m), 4.51 (t), 4.36 (dt), 4.20 − 4.05 (m), 3.64 (s), 3.62 (s), 3.60 (s), 3.59 (s), 3.23 (s), 3.04 (d), 3.01 (d), 2.95 − 2.83 (m), 1.81 (s), 1.34 (s), 1.29 (s), 0.98 (s)。
ステップ4. (S)−N−(7−(2−(1−アミノ−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル)−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−イル)−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド
Figure 2020531434
塩化メチレン(120mL)に溶解したtert−ブチル(S)−(1−(3−(4−クロロ−3−(N−(メチルスルホニル)メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(39g、44mmol)に、トリフルオロ酢酸(80mL)を加えた。反応混合物を周囲温度で約50分間撹拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、氷冷した飽和水性NaHCOにゆっくりと注ぎ入れた。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮乾固させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z):782.84[M+H]H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.61 (d), 7.54 − 7.44 (m), 7.40 (d), 7.33 (d), 7.20 (d), 6.66 − 6.57 (m), 6.44 (d), 6.33 (d), 6.17 (d), 4.64 (s), 3.68 (s), 3.64 (s), 3.61 (s), 3.55 (s), 3.19 (s), 3.05 (dd), 2.85 − 2.72 (m), 1.86 (s), 1.62 (s)。
ステップ5. N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド
(S)−N−(7−(2−(1−アミノ−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル)−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−イル)−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド(1757mg、2.25mmol)、2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(中間体3、666mg、2.36mmol)、およびHATU(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート)(854mg、2.25mmol)を丸底フラスコに入れ、DMF(ジメチルホルムアミド)(10.0mL)に溶解した。この溶液に、急速な滴加速度でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.80mL、4.49mmol)を加えた。添加が完了した後、反応混合物を室温で約15分間撹拌することによって、中間体N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(N−(メチルスルホニル)メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドを得、これは単離しなかった(MS(m/z)1046.65[M+H])。この溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液(5.0mL)を加えた。混合物を室温で約30分間撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルの間で分配した。有機層を収集し、2分割した5%塩化リチウム溶液で(with two portions of 5% lithium chloride solution)洗浄し、これに続いてブラインで洗浄した。有機層を単離し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空下で濃縮した。生成した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、アモルファス固体として表題化合物を得た。MS(m/z)968.24[M+H]H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ 7.87 − 7.57 (m), 7.33 − 7.09 (m), 6.80 − 6.70 (m), 6.54 (d), 6.47 (d), 6.37 − 6.19 (m), 5.02−4.94(m), 4.90 − 4.70 (m), 4.70 − 4.51 (m), 3.94 (dq), 3.32−3.28 (m), 3.23 (d), 3.07 (dd, J = 13.1, 7.6 Hz), 2.93 (dd), 2.68 − 2.35 (m), 1.81 (s), 1.41 (q), 1.12 − 1.00 (m). 19F NMR (377 MHz, メタノール−d) δ −63.65, −71.78 (t), −72.35 (t), −82.75 (dd), −105.70 (ddd), −111.73 − −113.10 (m)。
(実施例2)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドナトリウム塩、形態II
化合物1(100mg)を35mg(1当量)NaOH(11.8%NaOHを含有するMeOH溶液から)と混合した。試料を0.5mLの酢酸イソプロピル(i−PrOAc)中で撹拌して、溶液を形成した。これを乾燥させて、固体にし、次いで0.5mLのi−PrOAcに溶解した。ヘプタン(0.15mL)を貧溶媒として加え、試料を約21℃で約2時間撹拌して、厚いスラリーにした。試料を1.5mLのi−PrOAcで希釈し、約16時間撹拌し、濾過し、約50℃で乾燥させた。乾燥した試料を分析し、化合物1のナトリウム塩、形態IIとして確かめた。
(実施例3)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドナトリウム塩の多形スクリーニング
0.2mLの様々な溶媒中、約21℃で20〜40mgのナトリウム塩、形態IIを撹拌することにより、実施例2に記載されているナトリウム塩の多形スクリーニングを行った。結果は表1に示されている。
Figure 2020531434
ナトリウム塩は、水を除いた表1に示されているほとんど全ての溶媒と溶媒和物または中間相を形成したことが観察された。エタノールおよびイソプロパノール中では、各溶媒に対して2種の溶媒和物が存在し、最初に結晶化したものは準安定なものであった。乾燥後、アセトニトリル、エタノール(EtOH溶媒和物2)、IPA(IPA溶媒和物2)、およびDCM(中間相)からの溶媒和物は形態Iになった;MIBK、2−メチルテトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチルt−ブチルエーテル、およびトルエンからの溶媒和物は形態IIになった;ならびにアセトン、エタノール(EtOH溶媒和物1)、およびIPA(IPA溶媒和物1)からの溶媒和物は形態IIIになった。
形態I
表1に示されているように、アセトニトリル、エタノール(EtOH溶媒和物2)、イソプロパノール(IPA溶媒和物2)、またはジクロロメタンなどの溶液中で、化合物1のナトリウム塩の溶媒和物を最初に形成し、これに続いて真空下、約50℃での脱溶媒和によりナトリウム塩形態Iを得た。
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IのXRPDパターンが図1に示されている。2シータピークのリストは以下の表2に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IのDSCサーモグラムが図2に示されており、これは、約218℃の溶融開始を示している。
形態II
表1に示されているように、MIBK、2−メチルテトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチルt−ブチルエーテル、およびトルエンなどの溶液中で、化合物1のナトリウム塩の溶媒和物を最初に形成し、これに続いて真空下、約50℃での脱溶媒和により化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIを得た。
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIのXRPDパターンが図3に示されている。2シータピークのリストは以下の表3に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIのDSCサーモグラムが図4に示されており、これは、約222℃の溶融開始を示している。
形態III
表1に示されているように、アセトン、エタノール(EtOH溶媒和物1)、およびIPA(IPA溶媒和物1)などの溶液中で、化合物1のナトリウム塩の溶媒和物を最初に形成し、これに続いて真空下、約50℃での脱溶媒和により化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIIを得た。
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIIのXRPDパターンが図5に示されている。2シータピークのリストは以下の表4に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIIのDSCサーモグラムが図6に示されており、これは約213℃の溶融開始を示している。
(実施例4)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドカリウム塩
化合物1(1.0g)を、KOH(1当量、50%水溶液)およびメタノール(2mL)と合わせて、溶液を得た。溶液を乾燥まで約50℃で乾燥させて、固体を生成した。
(実施例5)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドカリウム塩の多形スクリーニング
0.2mLの様々な溶媒:水、EtOH/H2O(1:1)混合物、アセトニトリル、メタノール、エタノール、アセトン、IPA、MEK、MIBK、DCM、THF、2−MeTHF、EtOAc、i−PrOAc、MTBE、およびトルエン中、約21℃で20〜40mgの非晶質化合物1カリウム塩を撹拌することによって、実施例4に記載されているカリウム塩の多形スクリーニングを行った。約1週間撹拌した後、試料は溶液または非晶質のいずれかであった。20〜50μLのヘプタンを溶液試料に加え、これらをもう1週間撹拌した。いかなる結晶性固体も得られなかった。試料を約0〜約5℃の冷蔵庫に約3日間配置すると、2−MeTHF中の試料は、偏光顕微鏡法(PLM)により明らかに複屈折粒子を示した。しかし、湿性固体のXRPD分析はほとんど結晶ピークを示さなかった。この試料を使用して、THFからの500mgの結晶化バッチにシード添加し、次いでこれを使用して、元のスクリーニング実験からの他の試料にシード添加した。約21℃で約16時間撹拌した後、MEK中の試料は複屈折性を示し、図7に示されているように、XRPDにより湿性固体としての結晶であることが確認された。しかし、乾燥後、塩は結晶性を失い、非晶質となった。
(実施例6)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、形態I
メタンスルホン酸(1当量)を、50mgの化合物1を含有する400μLのトルエン溶液と共に約21℃で撹拌した。酸は混和可能ではなかった。したがって、約50μLのMeCNを加えて、溶解を助けた。数時間撹拌した後、試料は結晶化し、図8に示されているように、化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態Iとして単離された。
(実施例7)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶の多形スクリーニング
20〜100mgの化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態Iを0.2mLの様々な溶媒中、約21℃で撹拌することにより、多形スクリーニングを行った。貧溶媒として50〜150μLのヘプタンを加えた試料5、6、8、10、11、12、およびMTBEを貧溶媒として加えた試料4を除いて、大部分の試料に対してスラリーが得られた。約16時間撹拌した後、試料4、5、6、8、11、13は溶液として残留したが、残りはスラリーであった。さらなる貧溶媒を溶液試料に加えた。試料6、8、10、13に、試料9をシード添加し、約16時間撹拌した。約16時間撹拌した後、試料8および13もまた結晶化した。湿性固体に対してXRPD分析を行い、真空下、約50℃で固体を乾燥させた。結果は表5に示されている。
Figure 2020531434
メタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶が、アセトニトリル、IPA、およびDCMと溶媒和物を形成したことが観察された。乾燥後、アセトニトリル溶媒和物は結晶形態Iとなり、DCM溶媒和物は結晶形態IIIとなった。IPA溶媒和物は乾燥前に周囲条件下で保持されている間に潮解したので、これは乾燥実験で分析しなかった。MEK/ヘプタン、2−メチルテトラヒドロフラン/ヘプタン、酢酸エチル/ヘプタン、酢酸イソプロピル、MTBE、およびトルエンなどの溶媒から、非溶媒和形態、結晶形態IIが得られた。
形態I
トルエンおよびMeCNの混合物からの固体を乾燥させることにより、化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態Iを調製した。これを、表5に示されているように、多形スクリーニングにおいてトルエンなしで再生した。トルエン単独中では、メタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶は溶媒和物を形成しなかった。
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IのXRPDパターンが図8に示されている。2シータピークのリストが以下の表6に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IのDSCサーモグラムが図9に示されており、これは、約130℃の溶融開始を示している。
形態II
表5に示されているように、化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IIを、MEK/ヘプタン、2−メチルテトラヒドロフラン/ヘプタン、酢酸エチル/ヘプタン、酢酸イソプロピル、MTBE、およびトルエンを含む溶媒から得た。化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IIのXRPDパターンが図10に示されている。2シータピークのリストは以下の表7に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IIのDSCサーモグラムが図11に示されており、これは、約165℃の溶融開始を示している。
ジクロロメタン溶媒和物
表5に示されているように、化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩のジクロロメタン溶媒和物形態を、メシル酸の結晶性の塩形態IをDCM中でスラリー化することにより得た。DCM溶媒和物形態を使用して、X線回折(XRD)用の単結晶を得ることによって、図12に示されているメタンスルホン酸塩の構造を確認した。ジクロロメタン溶媒和物の単結晶は以下の通り調製した:1mLのDCMに溶解した0.06gの化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩を含有する溶液を、約21℃に冷却し、実施例7からのDCM溶媒和物の種結晶をシード添加し、棒状結晶を得た。
SCXRDデータは、化合物1の各分子に対してメタンスルホン酸およびDCMの2個の分子のモノ塩を確認した。結晶格子のパラメーターは表8において以下に示されている。
Figure 2020531434
形態III
真空下、約50℃でジクロロメタン溶媒和物を脱溶媒和することにより、化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IIIを得た。メシル酸塩または共結晶、結晶形態IIIのXRPDパターンが図13に示されている。2シータピークのリストは以下の表9に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IIIのDSCサーモグラムが図14に示されており、これは、約141℃の溶融開始を示している。
形態IV(水和物)
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IVは水和物であり、これは、化合物1のメシル酸塩または共結晶、結晶形態IIIを水中で約16時間撹拌することにより得た。化合物1のメシル酸塩または共結晶、結晶形態IVのXRPDパターンが図15に示されている。2シータピークのリストが以下の表10に提供されている。
Figure 2020531434
Figure 2020531434
(実施例8)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドエタンスルホン酸(エシル酸)塩または共結晶
化合物1の結晶エタンスルホン酸(エシル酸)塩または共結晶を以下の通り調製した:エタンスルホン酸(1当量)を50mgの化合物1を含有する400μLのトルエン溶液と共に約21℃で撹拌した。酸は混和可能ではなかった。したがって、50μLのMeCNを加えて、溶解を助けた。得られた溶液に化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態Iをシード添加し、約16時間撹拌した後結晶化した。固体を真空下、約50℃で乾燥させ、XRPD分析を実施し、これが図16に示されている。2シータピークのリストは以下の表11に提供されている。
Figure 2020531434
Figure 2020531434
化合物1のエタンスルホン酸(エシル酸)塩または共結晶のDSCサーモグラムが図17に示されており、これは、約119℃の溶融開始を示している。
(実施例9)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドベンゼンスルホン酸(ベシル酸)塩
化合物1の結晶ベンゼンスルホン酸塩または共結晶を以下の通り調製した:ベンゼンスルホン酸(1当量)を、50mgの化合物1を含有する400μLのトルエン溶液と共に約21℃で撹拌した。酸は完全に溶解しなかった。したがって、50μLのMeCNを加えて、溶解を助けた。得られた溶液に、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態Iをシード添加し、約16時間撹拌した後結晶化した。固体を真空下、約50℃で乾燥させ、XRPD分析を実施し、これが図18に示されている。2シータピークのリストは以下の表12に提供されている。
Figure 2020531434
Figure 2020531434
化合物1のベンゼンスルホン酸(ベシル酸)塩または共結晶のDSCサーモグラムが図19に示されている。
(実施例10)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド塩酸塩または共結晶
形態I
化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態Iを以下の通り調製した:約50mgの化合物1を0.5mLの37%HCl(約100当量)および0.25mLのMeCNと混合した。混合物を素早く超音波処理すると、結晶性固体が現れた。固体を濾過で単離し、真空下、約50℃で乾燥させた。乾燥固体は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態Iと指定された。
塩酸塩または共結晶、結晶形態IのXRPDパターンが図20に示されている。2シータピークのリストは以下の表13に提供されている。
Figure 2020531434
Figure 2020531434
化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IのDSCサーモグラムが図21に示されており、これは約101℃の溶融開始を示している。
形態II
約5mgの化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IをMTBEおよびトルエン中で約16時間スラリー化することにより、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIを調製した。XRPDは、MTBEおよびトルエン中の固体が新規パターンを呈することを示し、これは結晶形態IIと指定された。約50℃で乾燥した後、MTBEおよびトルエンからの固体のXRPD分析は別の新規パターンを示し、これは結晶形態IIIと指定された。
化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIはまた、約50mgの化合物1を、0.5mLの37%HCl(約100当量)および0.25mLのアセトンと混合することにより調製した。混合物を素早く超音波処理すると、化合物1の塩酸塩または共結晶、形態IIの結晶性固体が観察された。化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIのXRPDパターンが、図22に示されている。2シータピークのリストは以下の表14で提供されている。
Figure 2020531434
形態III
化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIを、真空下、約50℃で乾燥させることにより、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIIを調製した。化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIIのXRPDパターンが図23に示されている。2シータピークのリストは以下の表15に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIIのDSCサーモグラムが図24に示されており、これは、約112℃の溶融開始を示している。
(実施例11)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド硫酸塩
100mgの化合物1を、400μLのMTBE中で10μLの98%硫酸(1.9当量)と合わせた。混合物を超音波処理し、次いでオープンバイアル内で、約50℃で約16時間撹拌すると、結晶性固体が生じた。硫酸塩または共結晶(約50℃で真空乾燥)のXRPDパターンが図25に示されている。2シータピークのリストは以下の表16に提供されている。
Figure 2020531434
Figure 2020531434
化合物1の硫酸塩または共結晶のDSCサーモグラムが図26に示されており、これは、約169℃の溶融開始を示している。
本明細書に記載の化合物の代表的な合成は、2017年8月17日に出願された米国特許出願 出願番号15/680,041号(2018年2月22日に米国特許出願第2018−0051005A1号として公開された)にも見出すことができ、その全体の内容はそれら全体において参照により本明細書に組み込まれている。
生物学的実施例
実施例A
試験A:MT4細胞における抗ウイルスアッセイ
抗ウイルスアッセイのため、0.4μLの189X試験濃度の、DMSO中3倍連続希釈化合物を、384−ウェルプレートの各ウェル内の40μLの細胞成長培地(RPMI1640、10%FBS、1%ペニシリン−ストレプトマイシン、1%L−グルタミン、1%HEPES)に4連で添加した(10濃度)。
1mLアリコートのMT4細胞を、25μLの細胞成長培地(偽感染)または新鮮な1:250希釈のHIV−IIIb濃縮ABIストック(0.004m.o.i.)で、37℃で3時間予め感染させた。感染および未感染細胞を細胞成長培地で希釈し、35μL(2000細胞)をアッセイプレートの各ウェルに加えた。
次いでアッセイプレートを、加湿した、5%COインキュベーター内で、37℃で維持した。5日間のインキュベーション後、25μLの2×濃縮CellTiter−Glo(商標)Reagent(カタログ#G7573、Promega Biosciences,Inc.、Madison、WI)をアッセイプレートの各ウェルに加えた。室温で10分間インキュベートすることによって細胞溶解を行い、次いで、Envisionプレートリーダー(PerkinElmer)を使用して化学発光を読み取った。HIV−1複製の尺度である、発光シグナルにおける50%の低減を引き起こした化合物濃度として、EC50値を算出した。
実施例B〜Dに記載されているように、化合物1は、米国特許公開第2014/0296266A1号および第2014/0303164A1号に開示された構造的に類似の化合物(本明細書で化合物AおよびBと指定されている):
Figure 2020531434
と比較して利点を提供する。
実施例B
試験B:細胞傷害アッセイ
未感染細胞を使用したことを除いて、抗ウイルスアッセイ(試験A)に記載されているものと同じプロトコールを使用して、化合物の細胞傷害および対応するCC50値を決定した。
本開示の化合物は、化合物Aおよび化合物Bと比較して、表Aに示されているような抗ウイルス活性(試験A)を実証している。
Figure 2020531434
実施例C
試験C。スプラーグドーリーラットおよびビーグル犬およびカニクイザルへの静脈内投与後の薬物動態学的分析
試験品および製剤
化合物1のIV投与は、0.5mg/mLで、5%エタノール、20%PG、45%PEG300、30%pH2の(0.01N HCl)水中で製剤化した。化合物Aおよび化合物Bの静脈内注入用量は、0.5mg/mLで、5%エタノール、45%PEG400および50%水(pH2.0)の無菌溶液中で製剤化した。すべてのIV製剤は溶液であった。
使用した動物
各ラットのIV投薬群は、3匹の雄のSDラットからなった。投薬時、動物は全般的に0.317〜0.355kgの間と秤量された。動物は、用量の投与前、終夜にわたり、および投薬後4時間までの間絶食させた。各イヌのIV投薬群は、3匹の雄の、実験未使用のビーグル犬からなった。投薬時、動物は約10〜12kgと秤量された。動物は、用量投与前、終夜にわたり、および投薬後2時間までの間絶食させた。
各カニクイザル(cyno)サルのIV投薬群は、3匹の雄の、実験未使用のcynoサルからなった。投薬時、動物は約3.2〜4kgと秤量された。動物は、用量投与前、終夜にわたり、および投薬後2時間までの間絶食させた。
投薬
IV注入群に対して、試験化合物を静脈内注入により30分間にわたり投与した。1mg/kgの用量が2mL/kgで送達されるよう、各動物の体重に従い注入速度を調整した。
試料の収集
投薬後の特定された時点において、一連の静脈血試料(それぞれ、ラットに対して約0.4mLおよびイヌに対して1.0mL)を各動物から採取した。抗凝固剤としてEDTAを含有するVacutainer(商標)管(Becton−Disckinson Corp、New Jersey、USA)に血液試料を収集し、血漿のため遠心分離までこれを直ちに湿った氷上に乗せた。遠心分離を収集から1時間以内に開始した。すべての試料を96ウェルチューブに入れ、貯蔵前、ドライアイス上で約−70℃で維持した。
化合物1の血漿中濃度の決定
LC/MS/MS方法を使用して、試験化合物の血漿中濃度を測定した。
計算
非コンパートメント薬物動態分析を血漿中濃度−時間データに対して実施した。薬物動態パラメーターの概要が以下の表BおよびCに示されている。
Figure 2020531434
Figure 2020531434
実施例D
試験D。培養ヒト肝臓肝細胞における代謝安定性
当技術分野で公知の方法に従い、1つまたは複数の水素の代わりに構造内にトリチウムが導入された、放射標識した試験化合物を調製した。
0.25μMの基質濃度および10μCi/mLの放射能濃度で、放射標識された化合物をプールした凍結保存した肝細胞中でインキュベートした。最終肝細胞濃度は100万個の細胞/mLであった。肝細胞/化合物反応混合物をInVitroGRO(商標)KHB緩衝液(カタログ#Z99074、BioreclamationIVT,Inc.、Baltimore、MD)にpH7.4で溶解した。インキュベーションを二連で実施した。細胞を含まない対照および陽性対照がインキュベーションに含まれていた。37℃のインキュベーター内で、95%大気/5%CO(v/v)の湿度の高い雰囲気下で、穏やかに振盪させながらインキュベーションを行った。0、1、3、および6時間後、アリコート(100mL)を取り出し、0.1%(v/v)TFAを5%水/95%アセトニトリル(v/v)中に含んだ200mLのクエンチ溶液に加えた。試料を10分間振盪機に配置し、これに続いて、3000gで30分間遠心分離した。以下に記載されているとおりDionex HPLC/PerkinElmer Flow Scintillation Analyzerで上清の試料を分析した。
液体クロマトグラフィー−ラジオクロマトグラフィー
Dionex/Chromeleonクロマトグラフィーシステムに連結したRadiomatic 625TR Flow Scintillation Analyzerで測定した、放射標識した代謝産物と親ピークとの比較により定量を行った。カラムは32℃で維持した、Phenomenex Synergi fusion RP(150×4.6mm、4mm)であった。移動相Aは99%水/1%アセトニトリル(v/v)中0.1%(v/v)TFAからなった。移動相Bは5%水/95%アセトニトリル(v/v)中0.1%(v/v)TFAからなった。試料注入量100mLを使用して流速は1mL/分であった。勾配は以下の通りであった:移動相Bは、47分間にわたり2%から75%まで直線的に増加させ、75%で3分間維持し、2%に戻し、2%で10分間維持した。
代謝産物および親化合物の相対的存在量の時間の経過による変化を測定し、これから親化合物の消失速度を計算することによって、代謝安定性を決定した。安定性データを利用して、当技術分野で公知の方法に従い、ヒト肝臓クリアランス予測値を計算した。ヒト肝臓クリアランス予測値が以下の表Dに示されている。
Figure 2020531434
上記比較データから以下を推定することができる:
化合物1は、HIV抗ウイルスアッセイにおいて、化合物AおよびBと比較してより強力である(それぞれ、約9および約16倍強力)。化合物1は、化合物AおよびBと比較して、ラットにおいてin vivoでより長い終末半減期を有する(それぞれ、約14および約9倍長い)。化合物1は、化合物AおよびBと比較して、ラットにおいてin vivoでより低いクリアランスを有する(それぞれ約10および約8.6倍低い)。化合物1は、化合物AおよびBと比較して、イヌにおいてin vivoでより長い終末半減期を有する(それぞれ約5および約4倍長い)。化合物1は、化合物AおよびBと比較して、イヌにおいてin vivoでより低いクリアランスを有する(それぞれ約3および約4倍低い)。化合物1は、化合物AおよびBと比較して、より低い予測肝臓クリアランスを有してヒト肝細胞においてより安定している(それぞれ約9および約4倍安定している)。
上記データは、化合物1は、化合物AおよびBと比較した場合、改善された抗ウイルス有効性および改善された薬物動態学的プロファイル(ラットおよびイヌにおいてより長い半減期ならびにより低い予測ヒトクリアランスにより実証される)を有することを実証している。
観察される特定の薬理学的応答は、選択された特定の活性化合物または薬学的担体が存在するかどうか、ならびに利用される製剤および投与モードの種類に従い、これらに応じて変動し得るので、結果において予想されるこのような変形形態または差異は、本開示の慣行に従い想定される。
本明細書で開示されている実施例は、本明細書で開示されている化合物、塩および結晶形態ならびに化合物を調製するために使用される中間体の合成について記載している。本明細書に記載の個々のステップは組み合わせることができることを理解されたい。化合物の別々のバッチを組み合わせて、次いで次の合成ステップでこれを前進させることができることも理解されたい。
製剤例A.
化合物1のナトリウム塩の形態Iの、食塩水中2%ポロキサマー188中懸濁液(200mg/mL)を調製した。懸濁液を6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図27は、時間の関数としての、化合物1の血漿中濃度のプロットを示す。図27が示すように、化合物1は、70日目に測定可能な血漿中濃度を有し、持続放出性薬物動態が実証される。
製剤例B.
化合物1のナトリウム塩の形態IのNMP中溶液(200mg/mL)を調製した。溶液を6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図28は、時間の関数としての、化合物1の血漿中濃度のプロットを示す。図28においてデータが示すように、化合物1は、70日目に測定可能な血漿中濃度を有し、持続放出性薬物動態が実証される。
製剤例C.
200mg/mLの化合物1と1.2モル当量のNaOHを含有し、10%エタノール、13%水、および77%PEG中でin situナトリウム塩を形成する溶液製剤が提供される。被験体に、この製剤6mg/kgを経口投与した。10%エタノール、13%水、および77%PEG200中の化合物1(200mg/mL)と1.2モル当量のNaOHとの溶液を調製して、in situナトリウム塩を形成した。溶液を6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図29は、時間の関数としての、化合物1の血漿中濃度のプロットを示す。図29においてデータが示すように、化合物1は、28日目に測定可能な血漿中濃度を有し、持続放出性薬物動態が実証される。
製剤例D.
10%エタノール、13%水、および77%グリコフロール中の化合物1(200mg/mL)と1.2モル当量のNaOHとの溶液製剤を調製して、in situナトリウム塩を形成した。溶液を6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図30は、時間の関数としての、化合物1の血漿中濃度のプロットを示す。図30においてデータが示すように、化合物1は、28日目に測定可能な血漿中濃度を有し、持続放出性薬物動態が実証される。
刊行物、特許、および特許文献を含むすべての参考文献は、まるで参照により個々に組み込まれているかのように本明細書に参照により組み込まれている。本開示は、様々な実施形態および技術への参照を提供する。しかし、本開示の趣旨および範囲内にありながら、多くの変形形態および修正がなされ得ることが理解されるべきである。
本出願は、両方の異性体化合物を含む開始混合物中で、異性体A:
Figure 2020531434
の異性体化合物の量を、異性体B:
Figure 2020531434
の異性体化合物の量に比べて、または異性体Bの異性体化合物の量を、異性体Aの異性体化合物の量に比べて増加させる方法であって、
前記開始混合物を、溶媒の存在下で、酸または塩基と接触させて、両方の異性体化合物の塩混合物を形成することを含み、前記塩混合物が、前記開始混合物中の異性体Aおよび異性体Bの異性体化合物の相対量と比較した場合、異性体Bの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Aの異性体塩を有する、または異性体Aの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Bの異性体塩を有する、方法をさらに提供する。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドナトリウム塩である、薬学的に許容される塩。
(項目2)
項目1に記載の塩の結晶形態。
(項目3)
結晶形態I、結晶形態II、および結晶形態IIIから選択される、項目2に記載の結晶形態。
(項目4)
前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、5.6°、6.6°、10.9°、13.4°、16.8°、17.1°、21.8°、24.1°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目5)
前記結晶形態が、結晶形態Iであり、前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、5.6°、6.6°、10.9°、13.4°、16.8°、17.1°、21.8°、24.1°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目6)
前記結晶形態Iが、図1に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目3から5のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目7)
前記結晶形態Iが、約218℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3から6のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目8)
前記結晶形態Iが、図2に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3から7のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目9)
前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、5.4°、7.0°、11.1°、17.7°、19.2°、21.2°、22.6°、24.0°、および27.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目10)
前記結晶形態が、結晶形態IIであり、前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、5.4°、7.0°、11.1°、17.7°、19.2°、21.2°、22.6°、24.0°、および27.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目11)
前記結晶形態IIが、図3に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目3、9、および10のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目12)
前記結晶形態IIが、約222℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3、10、および11のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目13)
前記結晶形態IIが、図4に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3および10から12のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目14)
前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、5.9°、7.1°、11.6°、15.4°、17.2°、18.4°、19.5°、22.2°、および27.2°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目15)
前記結晶形態が、結晶形態IIIであり、前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、5.9°、7.1°、11.6°、15.4°、17.2°、18.4°、19.5°、22.2°、および27.2°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目16)
前記結晶形態IIIが、図5に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目3または15に記載の結晶形態。
(項目17)
前記結晶形態IIIが、約213℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3、15、および16のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目18)
前記結晶形態IIIが、図6に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3および15から17のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目19)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドメタンスルホン酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目20)
項目19に記載の塩の結晶形態。
(項目21)
水和または溶媒和している、項目20に記載の結晶形態。
(項目22)
結晶形態I、結晶形態II、結晶形態III、および結晶形態IV水和物から選択される、項目19に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目23)
前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、12.9°、15.4°、18.4°、18.8°、19.7°、20.2°、20.9°、23.5°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。
(項目24)
前記結晶形態が、結晶形態Iであり、前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、12.9°、15.4°、18.4°、18.8°、19.7°、20.2°、20.9°、23.5°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。
(項目25)
前記結晶形態Iが、図8に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目22から24のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目26)
前記結晶形態Iが、約130℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22から25のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目27)
前記結晶形態Iが、図9に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22から26のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目28)
前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、8.7°、13.0°、17.5°、19.3°、20.6°、21.3°、21.7°、24.2°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。
(項目29)
前記結晶形態が、結晶形態IIであり、前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、8.7°、13.0°、17.5°、19.3°、20.6°、21.3°、21.7°、24.2°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。
(項目30)
前記結晶形態IIが、図10に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目22、28、または29に記載の結晶形態。
(項目31)
前記結晶形態IIが、約165℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22および28から30のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目32)
前記結晶形態IIが、図11に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22および28から31のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目33)
前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、8.2°、11.3°、12.8°、15.7°、16.9°、20.1°、21.8°、22.6°、および24.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目19に記載の結晶形態。
(項目34)
前記結晶形態が、結晶形態IIIであり、前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、8.2°、11.3°、12.8°、15.7°、16.9°、20.1°、21.8°、22.6°、および24.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目19に記載の結晶形態。
(項目35)
前記結晶形態IIIが、図13に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目22、33または34に記載の結晶形態。
(項目36)
前記結晶形態IIIが、約141℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22および33から35のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目37)
前記結晶形態IIIが、図14に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22および33から35のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目38)
前記結晶形態IV水和物が、2シータ±0.2°に関して、7.9°、11.1°、12.1°、12.7°、16.9°、21.2°、21.7°、25.4°、および26.6°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。
(項目39)
前記結晶形態が、結晶形態IV水和物であり、前記結晶形態IV水和物が、2シータ±0.2°に関して、7.9°、11.1°、12.1°、12.7°、16.9°、21.2°、21.7°、25.4°、および26.6°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。
(項目40)
前記結晶形態IV水和物が、図15に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目22、38または39のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目41)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドエタンスルホン酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目42)
項目41に記載の塩の結晶形態。
(項目43)
2シータ±0.2°に関して、9.1°、12.7°、13.3°、15.2°、18.8°、19.5°、20.5°、22.4°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する結晶形態である、項目41に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目44)
図16に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目42または項目43に記載の結晶形態。
(項目45)
前記結晶形態が、約119℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目42から44のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目46)
図17に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目42から45のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目47)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドベンゼンスルホン酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目48)
項目47に記載の塩の結晶形態。
(項目49)
2シータ±0.2°に関して、7.5°、8.5°、13.6°、17.0°、18.5°、18.9°、20.0°、21.7°、および26.6°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する結晶形態である、項目47に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目50)
図18に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目48または49に記載の結晶形態。
(項目51)
図19に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目48から50のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目52)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,
2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド塩酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目53)
項目52に記載の塩の結晶形態。
(項目54)
結晶形態I、結晶形態IIおよび結晶形態IIIから選択される、項目52に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目55)
前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、9.4°、12.6°、14.3°、15.4°、16.4°、20.1°、21.6°、22.5°、および23.8°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目56)
前記結晶形態が、結晶形態Iであり、前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、9.4°、12.6°、14.3°、15.4°、16.4°、20.1°、21.6°、22.5°、および23.8°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目57)
前記結晶形態Iが、図20に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目54から56のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目58)
前記結晶形態Iが、約101℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目54から57のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目59)
前記結晶形態Iが、図21に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目54から58のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目60)
前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、17.2°、17.6°、18.1°、18.8°、22.3°、22.6°、23.1°、25.5°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目61)
前記結晶形態が、結晶形態IIであり、前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、17.2°、17.6°、18.1°、18.8°、22.3°、22.6°、23.1°、25.5°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目62)
前記結晶形態IIが、図22に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目54、60および61のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目63)
前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、9.7°、12.9°、16.7°、17.6°、18.0°、18.5°、19.3°、22.1°、および25.0°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目64)
前記結晶形態が、結晶形態IIIであり、前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、9.7°、12.9°、16.7°、17.6°、18.0°、18.5°、
19.3°、22.1°、および25.0°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目65)
前記結晶形態IIIが、図23に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目54、63または64のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目66)
前記結晶形態IIIが、約112℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目54および63から65のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目67)
前記結晶形態IIIが、図24に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目54および63から66のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目68)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド硫酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目69)
項目68に記載の塩の結晶形態。
(項目70)
2シータ±0.2°に関して、14.2°、15.3°、16.3°、18.3°、19.1°、19.3°、22.6°、23.9°、および27.7°から選択される、少なくとも3つのXRPDピークを有する結晶形態である、項目68に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目71)
図25に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目69に記載の結晶形態。
(項目72)
前記結晶形態が、約169℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目68または69に記載の結晶形態。
(項目73)
図26に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目68から72のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目74)
異性体A:
Figure 2020531434
で富化されている、項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68、70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69、71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を含む調製物。
(項目75)
異性体B:
Figure 2020531434
で富化されている、項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を含む調製物。
(項目76)
異性体A:
Figure 2020531434
の、異性体B:
Figure 2020531434
に対するモル比が約1:5〜約1:8である、項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を含む調製物。
(項目77)
項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態、および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
(項目78)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を処置または予防する方法であって、治療有効量の項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む、方法。
(項目79)
前記塩または結晶形態を、1、2、3、または4種の追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む、項目78に記載の方法。
(項目80)
前記追加の治療剤が、HIVに対する併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、ならびにHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目79に記載の方法。
(項目81)
前記追加の治療剤が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目79または80に記載の方法。
(項目82)
前記追加の治療剤が、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル
ヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される、項目79から81のいずれか一項に記載の方法。
(項目83)
前記追加の治療剤が、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される、項目79から81のいずれか一項に記載の方法。
(項目84)
療法に使用するための、項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目85)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を処置または予防する方法であって、治療有効量の薬学的に許容される塩または結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む方法に使用するための、項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目86)
前記方法が、1、2、3または4種の追加の治療剤を投与することを含む、項目85に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目87)
前記追加の治療剤が前記塩または結晶形態と同時投与される、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目88)
前記塩または結晶形態が、同時投与のために、前記追加の治療剤と単位剤形内で組み合わされる、項目87に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目89)
前記塩または結晶形態が投与され、前記追加の治療剤が逐次的に投与される、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目90)
前記追加の治療剤が、HIVに対する併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、ならびにHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目91)
前記追加の治療剤が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目92)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目93)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目94)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩またはテノホビルジソプロキシルフマル酸塩と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目95)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンおよびラミブジンからなる群から選択される第2の追加治療剤と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目96)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目97)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、およびテノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目98)
両方の異性体化合物を含む開始混合物中で、異性体A:
Figure 2020531434
の異性体化合物の量を、異性体B:
Figure 2020531434
の異性体化合物の量に比べて、または異性体Bの異性体化合物の量を、異性体Aの異性体化合物の量に比べて増加させる方法であって、
前記開始混合物を、溶媒の存在下で、酸または塩基と接触させて、両方の異性体化合物の塩混合物を形成することを含み、前記塩混合物が、前記開始混合物中の異性体Aおよび異性体Bの異性体化合物の相対量と比較した場合、異性体Bの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Aの異性体塩を有する、または異性体Aの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Bの異性体塩を有する、方法。
(項目99)
異性体Bの異性体化合物の量に比べて異性体Aの異性体化合物の量を増加させることを含む、項目98に記載の方法。
(項目100)
異性体Aの異性体化合物の量に比べて異性体Bの異性体化合物の量を増加させることを含む、項目98に記載の方法。
関連出願の引用
本願は、2017年8月17日に出願した米国仮出願第62/546,968号の利益および優先権を主張する。米国仮出願第62/546,974号の内容はすべて、その全体が、本明細書に参考として援用される。
技術分野
技術分野
本開示は、HIVウイルスにより引き起こされる感染を含むRetroviridaeウイルス感染の処置に使用するための、HIVカプシド阻害剤の薬学的に許容される塩および共結晶を含めたHIVカプシド阻害剤の固体形態、ならびにその塩および共結晶の結晶形態に関する。本開示はまた、新規のその塩、共結晶、および結晶形態を含有する医薬組成物、ならびにRetroviridaeウイルス感染を処置または予防する方法に関する。
背景
Retroviridae科を含む陽性一本鎖RNAウイルスは、多くのヒトおよび動物の疾患を引き起こす、亜科OrthoretrovirinaeならびにAlpharetrovirus属、Betaretrovirus属、Gammaretrovirus属、Deltaretrovirus属、Epsilonretrovirus属、Lentivirus属、およびSpumavirus属のウイルスを含む。Lentivirusの中でも、ヒトにおけるHIV−1感染症は、Tヘルパー細胞の枯渇および免疫機能障害をもたらし、免疫不全を生じ、日和見感染しやすくする。高活性の抗レトロウイルス療法(HAART)でHIV−1感染症を処置することは、ウイルス量を減少させ、疾患進行を有意に遅延させることに有効であることが証明されている(Hammer,
S.M.ら、JAMA、2008年、300巻:555〜570頁)。しかし、これらの処置は、現在の療法に耐性があるHIV株の出現につながる可能性がある(Taiwo, B.、International Journal of Infectious
Diseases 2009年、13巻:552〜559頁;Smith, R. J.ら、Science 2010年、327巻:697〜701頁)。したがって、新規抗レトロウイルス剤を発見し、これらの調製および精製のための方法を開発し、ならびにそれの改善された医薬製剤を調製する必要性が継続して存在する。本明細書で開示されるHIVカプシド阻害剤の固体形態は、これらおよび他の必要性を満たす助けとなる。
Hammer, S.M.ら、JAMA、2008年、300巻:555〜570頁 Taiwo, B.、International Journal of Infectious Diseases 2009年、13巻:552〜559頁 Smith, R. J.ら、Science 2010年、327巻:697〜701頁
本出願は、化合物1の固体形態:
Figure 2020531434

であって、化合物1の塩または共結晶ならびにその塩または共結晶の結晶形態を含む、化合物1の固体形態を提供する。
本出願は、本明細書で開示される化合物1の薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態、および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物をさらに提供する。
本出願は、化合物1の薬学的に許容される塩または共結晶の結晶形態をさらに提供する。
本出願は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を処置または予防する方法であって、治療有効量の本発明の薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む方法をさらに提供する。
本出願は、療法に使用するための、本発明の薬学的に許容される塩、共結晶、および結晶形態をさらに提供する。
本出願は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を処置または予防する方法であって、治療有効量の塩、共結晶、または結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む方法に使用するための本発明の薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態をさらに提供する。
本出願は、両方の異性体化合物を含む開始混合物中で、異性体A:
Figure 2020531434

の異性体化合物の量を、異性体B:
Figure 2020531434

の異性体化合物の量に比べて、または異性体Bの異性体化合物の量を、異性体Aの異性体化合物の量に比べて増加させる方法であって、
前記開始混合物を、溶媒の存在下で、酸または塩基と接触させて、両方の異性体化合物の塩混合物を形成することを含み、前記塩混合物が、前記開始混合物中の異性体Aおよび異性体Bの異性体化合物の相対量と比較した場合、異性体Bの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Aの異性体塩を有する、または異性体Aの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Bの異性体塩を有する、方法をさらに提供する。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドナトリウム塩である、薬学的に許容される塩。
(項目2)
項目1に記載の塩の結晶形態。
(項目3)
結晶形態I、結晶形態II、および結晶形態IIIから選択される、項目2に記載の結晶形態。
(項目4)
前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、5.6°、6.6°、10.9°、13.4°、16.8°、17.1°、21.8°、24.1°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目5)
前記結晶形態が、結晶形態Iであり、前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、5.6°、6.6°、10.9°、13.4°、16.8°、17.1°、21.8°、24.1°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目6)
前記結晶形態Iが、図1に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目3から5のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目7)
前記結晶形態Iが、約218℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3から6のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目8)
前記結晶形態Iが、図2に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3から7のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目9)
前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、5.4°、7.0°、11.1°、17.7°、19.2°、21.2°、22.6°、24.0°、および27.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目10)
前記結晶形態が、結晶形態IIであり、前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、5.4°、7.0°、11.1°、17.7°、19.2°、21.2°、22.6°、24.0°、および27.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目11)
前記結晶形態IIが、図3に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目3、9、および10のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目12)
前記結晶形態IIが、約222℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3、10、および11のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目13)
前記結晶形態IIが、図4に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3および10から12のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目14)
前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、5.9°、7.1°、11.6°、15.4°、17.2°、18.4°、19.5°、22.2°、および27.2°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目15)
前記結晶形態が、結晶形態IIIであり、前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、5.9°、7.1°、11.6°、15.4°、17.2°、18.4°、19.5°、22.2°、および27.2°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目3に記載の結晶形態。
(項目16)
前記結晶形態IIIが、図5に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目3または15に記載の結晶形態。
(項目17)
前記結晶形態IIIが、約213℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3、15、および16のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目18)
前記結晶形態IIIが、図6に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目3および15から17のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目19)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドメタンスルホン酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目20)
項目19に記載の塩の結晶形態。
(項目21)
水和または溶媒和している、項目20に記載の結晶形態。
(項目22)
結晶形態I、結晶形態II、結晶形態III、および結晶形態IV水和物から選択される、項目19に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目23)
前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、12.9°、15.4°、18.4°、18.8°、19.7°、20.2°、20.9°、23.5°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。(項目24)
前記結晶形態が、結晶形態Iであり、前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、12.9°、15.4°、18.4°、18.8°、19.7°、20.2°、20.9°、23.5°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。
(項目25)
前記結晶形態Iが、図8に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目22から24のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目26)
前記結晶形態Iが、約130℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22から25のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目27)
前記結晶形態Iが、図9に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22から26のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目28)
前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、8.7°、13.0°、17.5°、19.3°、20.6°、21.3°、21.7°、24.2°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。(項目29)
前記結晶形態が、結晶形態IIであり、前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、8.7°、13.0°、17.5°、19.3°、20.6°、21.3°、21.7°、24.2°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。
(項目30)
前記結晶形態IIが、図10に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目22、28、または29に記載の結晶形態。
(項目31)
前記結晶形態IIが、約165℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22および28から30のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目32)
前記結晶形態IIが、図11に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22および28から31のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目33)
前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、8.2°、11.3°、12.8°、15.7°、16.9°、20.1°、21.8°、22.6°、および24.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目19に記載の結晶形態。
(項目34)
前記結晶形態が、結晶形態IIIであり、前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、8.2°、11.3°、12.8°、15.7°、16.9°、20.1°、21.8°、22.6°、および24.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目19に記載の結晶形態。
(項目35)
前記結晶形態IIIが、図13に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目22、33または34に記載の結晶形態。
(項目36)
前記結晶形態IIIが、約141℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22および33から35のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目37)
前記結晶形態IIIが、図14に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目22および33から35のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目38)
前記結晶形態IV水和物が、2シータ±0.2°に関して、7.9°、11.1°、12.1°、12.7°、16.9°、21.2°、21.7°、25.4°、および26.6°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。
(項目39)
前記結晶形態が、結晶形態IV水和物であり、前記結晶形態IV水和物が、2シータ±0.2°に関して、7.9°、11.1°、12.1°、12.7°、16.9°、21.2°、21.7°、25.4°、および26.6°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目22に記載の結晶形態。
(項目40)
前記結晶形態IV水和物が、図15に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目22、38または39のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目41)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドエタンスルホン酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目42)
項目41に記載の塩の結晶形態。
(項目43)
2シータ±0.2°に関して、9.1°、12.7°、13.3°、15.2°、18.8°、19.5°、20.5°、22.4°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する結晶形態である、項目41に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目44)
図16に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目42または項目43に記載の結晶形態。
(項目45)
前記結晶形態が、約119℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目42から44のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目46)
図17に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目42から45のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目47)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドベンゼンスルホン酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目48)
項目47に記載の塩の結晶形態。
(項目49)
2シータ±0.2°に関して、7.5°、8.5°、13.6°、17.0°、18.5°、18.9°、20.0°、21.7°、および26.6°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する結晶形態である、項目47に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目50)
図18に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目48または49に記載の結晶形態。
(項目51)
図19に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目48から50のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目52)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド塩酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目53)
項目52に記載の塩の結晶形態。
(項目54)
結晶形態I、結晶形態IIおよび結晶形態IIIから選択される、項目52に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目55)
前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、9.4°、12.6°、14.3°、15.4°、16.4°、20.1°、21.6°、22.5°、および23.8°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目56)
前記結晶形態が、結晶形態Iであり、前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、9.4°、12.6°、14.3°、15.4°、16.4°、20.1°、21.6°、22.5°、および23.8°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目57)
前記結晶形態Iが、図20に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目54から56のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目58)
前記結晶形態Iが、約101℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目54から57のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目59)
前記結晶形態Iが、図21に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目54から58のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目60)
前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、17.2°、17.6°、18.1°、18.8°、22.3°、22.6°、23.1°、25.5°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目61)
前記結晶形態が、結晶形態IIであり、前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、17.2°、17.6°、18.1°、18.8°、22.3°、22.6°、23.1°、25.5°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目62)
前記結晶形態IIが、図22に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目54、60および61のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目63)
前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、9.7°、12.9°、16.7°、17.6°、18.0°、18.5°、19.3°、22.1°、および25.0°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目64)
前記結晶形態が、結晶形態IIIであり、前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、9.7°、12.9°、16.7°、17.6°、18.0°、18.5°、19.3°、22.1°、および25.0°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、項目54に記載の結晶形態。
(項目65)
前記結晶形態IIIが、図23に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目54、63または64のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目66)
前記結晶形態IIIが、約112℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目54および63から65のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目67)
前記結晶形態IIIが、図24に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目54および63から66のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目68)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド硫酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目69)
項目68に記載の塩の結晶形態。
(項目70)
2シータ±0.2°に関して、14.2°、15.3°、16.3°、18.3°、19.1°、19.3°、22.6°、23.9°、および27.7°から選択される、少なくとも3つのXRPDピークを有する結晶形態である、項目68に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
(項目71)
図25に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、項目69に記載の結晶形態。
(項目72)
前記結晶形態が、約169℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目68または69に記載の結晶形態。
(項目73)
図26に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、項目68から72のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目74)
異性体A:
Figure 2020531434

で富化されている、項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68、70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69、71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を含む調製物。
(項目75)
異性体B:
Figure 2020531434

で富化されている、項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を含む調製物。
(項目76)
異性体A:
Figure 2020531434

の、異性体B:
Figure 2020531434

に対するモル比が約1:5〜約1:8である、項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を含む調製物。
(項目77)
項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態、および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
(項目78)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を処置または予防する方法であって、治療有効量の項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む、方法。
(項目79)
前記塩または結晶形態を、1、2、3、または4種の追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む、項目78に記載の方法。
(項目80)
前記追加の治療剤が、HIVに対する併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、ならびにHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目79に記載の方法。
(項目81)
前記追加の治療剤が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目79または80に記載の方法。
(項目82)
前記追加の治療剤が、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される、項目79から81のいずれか一項に記載の方法。
(項目83)
前記追加の治療剤が、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される、項目79から81のいずれか一項に記載の方法。
(項目84)
療法に使用するための、項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目85)
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を処置または予防する方法であって、治療有効量の薬学的に許容される塩または結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む方法に使用するための、項目1に記載の薬学的に許容される塩、または項目19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または項目2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目86)
前記方法が、1、2、3または4種の追加の治療剤を投与することを含む、項目85に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目87)
前記追加の治療剤が前記塩または結晶形態と同時投与される、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目88)
前記塩または結晶形態が、同時投与のために、前記追加の治療剤と単位剤形内で組み合わされる、項目87に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目89)
前記塩または結晶形態が投与され、前記追加の治療剤が逐次的に投与される、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目90)
前記追加の治療剤が、HIVに対する併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、ならびにHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目91)
前記追加の治療剤が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目92)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目93)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目94)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩またはテノホビルジソプロキシルフマル酸塩と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目95)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンおよびラミブジンからなる群から選択される第2の追加治療剤と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目96)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目97)
4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、およびテノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる、項目86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
(項目98)
両方の異性体化合物を含む開始混合物中で、異性体A:
Figure 2020531434

の異性体化合物の量を、異性体B:
Figure 2020531434

の異性体化合物の量に比べて、または異性体Bの異性体化合物の量を、異性体Aの異性体化合物の量に比べて増加させる方法であって、
前記開始混合物を、溶媒の存在下で、酸または塩基と接触させて、両方の異性体化合物の塩混合物を形成することを含み、前記塩混合物が、前記開始混合物中の異性体Aおよび異性体Bの異性体化合物の相対量と比較した場合、異性体Bの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Aの異性体塩を有する、または異性体Aの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Bの異性体塩を有する、方法。
(項目99)
異性体Bの異性体化合物の量に比べて異性体Aの異性体化合物の量を増加させることを含む、項目98に記載の方法。
(項目100)
異性体Aの異性体化合物の量に比べて異性体Bの異性体化合物の量を増加させることを含む、項目98に記載の方法。
図1は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IのXRPDパターン特徴を示す。
図2は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IのDSCサーモグラム特徴を示す。
図3は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIのXRPDパターン特徴を示す。
図4は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIのDSCサーモグラム特徴を示す。
図5は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIIのXRPDパターン特徴を示す。
図6は、化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIIのDSCサーモグラム特徴を示す。
図7は、化合物1のカリウム塩のXRPDパターン特徴を示す。
図8は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IのXRPDパターン特徴を示す。
図9は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IのDSCサーモグラム特徴を示す。
図10は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IIのXRPDパターン特徴を示す。
図11は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IIのDSCサーモグラム特徴を示す。
図12は、化合物1のメタンスルホン酸塩のジクロロメタン溶媒和物形態の単結晶X線回折(SCXRD)分子表示を示す。
図13は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IIIのXRPDパターン特徴を示す。
図14は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IIIのDSCサーモグラム特徴を示す。
図15は、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態IV(水和物)のXRPDパターン特徴を示す。
図16は、化合物1のエタンスルホン酸塩または共結晶のXRPDパターン特徴を示す。
図17は、化合物1のエタンスルホン酸塩または共結晶のDSCサーモグラム特徴を示す。
図18は、化合物1のベンゼンスルホン酸塩または共結晶のXRPDパターン特徴を示す。
図19は、化合物1のベンゼンスルホン酸塩または共結晶のDSCサーモグラム特徴を示す。
図20は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IのXRPDパターン特徴を示す。
図21は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IのDSCサーモグラム特徴を示す。
図22は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIのXRPDパターン特徴を示す。
図23は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIIのXRPDパターン特徴を示す。
図24は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIIのDSCサーモグラム特徴を示す。
図25は、化合物1の硫酸塩または共結晶のXRPDパターン特徴を示す。
図26は、化合物1の硫酸塩または共結晶のDSCサーモグラム特徴を示す。
図27は、6mg/kgでイヌに皮下投薬した場合の、食塩水中2%ポロキサマー188中200mg/mLの化合物1、ナトリウム塩の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
図28は、6mg/kgでイヌに皮下投薬した後の、NMPに溶解した200mg/mLの化合物1、ナトリウム塩形態の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
図29は、6mg/kgで被験体に皮下投薬した場合の、10%エタノール、13%水、および77%PEG200中の200mg/mLの化合物1、in situのナトリウム塩の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
図30は、6mg/kgで被験体に投薬した場合の、1.2モル当量のNaOHでin situのNa塩を形成した10%エタノール、13%水、および77%グリコフロール中の200mg/mLの化合物1の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
詳細な説明
本発明は、HIVカプシド阻害剤N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド(すなわち、化合物1、以下を参照されたい)の新規固体形態に関する。当業者であれば、化合物構造は、一般的に認識されている命名システムおよび記号を使用して命名または特定することができることを理解している。例として、化合物は、一般的名称、系統的または非系統的名称を用いて命名または特定することができる。化学の当技術分野で一般的に認識されている命名システムおよび記号は、これらに限定されないが、ケミカルアブストラクトサービス(Chemical Abstract Service(CAS))および国際純正応用化学連合(International Union of Pure and Applied Chemistry(IUPAC))を含む。したがって、上記に提供された化合物1に対する化合物構造も、N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドと命名または特定することができる。
Figure 2020531434
化合物1は、弱酸(スルホンアミドにおいてpKa6.7)または弱塩基(ピリジンにおいてpKa<1)であることができ、以下に示されている通り、C−C結合の1つに沿って回転し得る2つのアトロプ異性体、異性体Aおよび異性体Bからなる。溶液中では、2つのアトロプ異性体は、温度およびpHに応じて、約1:5〜1:8(異性体A:異性体B)の比率で共存する。この2つのアトロプ異性体はクロマトグラフィーで分離することができるが、これらは溶液中で再平衡化することができ(t1/2は37℃で約1〜2時間)、回転性エネルギーバリアは約24kcal/モルである。
Figure 2020531434
本明細書に記載の通り、異性体Bは結晶化により富化させることができる。例えば、異性体Bは、ナトリウム塩の形態Iおよびメタンスルホン酸塩の形態I/III(または共結晶)を調製することによって富化することができる。
本発明の固体形態は、化合物1の塩形態(非晶質と結晶の両方)ならびに共結晶形態を含む。本明細書で使用される場合、「固体形態」とは、一般的に非晶質または結晶であることができる固体化学物質を指す。一部の実施形態では、本発明の固体形態は、非晶質または結晶であることができる化合物1の塩である。さらなる実施形態では、固体形態は化合物1の共結晶であることができ、この場合、化合物1は、コフォーマー分子と一緒に結晶性固体を形成している。化合物1の結晶塩および共結晶は両方とも異なる結晶形態(すなわち、異なる多形または擬似多形の形態を有する)で存在することができる。
本明細書で使用される場合、「共結晶」という用語は、1個または複数のコフォーマー分子(例えば、化合物以外の分子)と一緒に結晶化した化合物(例えば、化合物1)を指す。共結晶中に存在するコフォーマーの化学的性質および割合に応じて、化合物それ自体またはその塩の固体形態と比較して、例えば、溶解および溶解度に関係した異なる物理的特性を観察することができる。ある場合には、コフォーマー分子はプロトン酸であってよく、プロトン酸が塩または共結晶を形成するかどうかは、多くの場合、化合物およびコフォーマーの相対的pKaに依存する。例えば、Regulatory Classification of Pharmaceutical Co-Crystals: Guidance for Industry、2016年8月改訂、出版:U.S. Dept. of Health and Human Services, FDA, Center for Drug Evaluation and Research (CDER)を参照されたい。
本明細書で使用される場合、「結晶形態」は、結晶性物質のある特定の格子配置(例えば、塩または共結晶)を指すことが意図される。同じ物質の異なる結晶形態は通常、結晶形態のそれぞれの特徴である異なる物理的特性に起因する、異なる結晶格子(例えば、単位格子)を有する。ある場合には、異なる格子配置は、異なる水または溶媒の含有量を有する。
本発明によると、化合物1の塩または共結晶の結晶形態は、化合物1の合成および/または精製に有用であることができる。例えば、化合物1の塩または共結晶の結晶形態は、化合物1の合成における中間体であることができる。加えて、化合物1の塩および共結晶の異なる結晶形態は、医学的または薬学的使用のためのバイオアベイラビリティー、安定性、純度、および/または製造可能性に関して異なる特性を有し得る。医薬品原薬または活性成分の結晶構造の変動は、医薬製品または活性成分における溶解速度(バイオアベイラビリティーなどに影響を与え得る)、製造可能性(例えば、取扱いの容易さ、公知の強度の用量を常に調製する能力)、および安定性(例えば、熱安定性、貯蔵寿命など)に影響を与え得る。このような変動は、異なる投与量または送達形態、例えば、液剤、または錠剤およびカプセル剤を含む固形経口剤形などの医薬組成物の調製または製剤化に影響を与え得る。非結晶性または非晶質形態の他の形態と比較して、結晶形態は、所望のまたは適切な吸湿性、粒径の制御、溶解速度、溶解度、純度、物理的および化学的安定性、製造可能性、収率、および/またはプロセス制御を提供することができる。よって、化合物1の塩および共結晶の結晶形態は、化合物の製造方法の改善、化合物の医薬品形態の安定性もしくは保存性、化合物の原薬の安定性もしくは保存性ならびに/または活性剤としての化合物のバイオアベイラビリティーおよび/もしくは安定性などの利点を提供することができる。
ある特定の溶媒および/または方法の使用は、上記に記載されている好ましい特徴の1つまたは複数を示し得る化合物1の塩および共結晶の異なる結晶形態をもたらすことが判明した。本明細書に記載の結晶および共結晶形態の調製のための方法およびこれら結晶および共結晶形態の特徴付けが以下に詳細に記載されている。
一部の実施形態では、本明細書に記載の薬学的に許容される塩、その共結晶、または結晶形態は、精製または実質的に単離される。「実質的に単離される」とは、その塩、共結晶、または結晶形態が、それが形成または検出された環境から少なくとも部分的または実質的に分離されることを意味する。部分的な分離は、例えば、本発明の塩、共結晶、または結晶形態で富化された組成物を含むことができる。実質的な分離は、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、または少なくとも約99重量%の本発明の塩、共結晶、または結晶形態を含有する組成物を含むことができる。一部の実施形態では、本発明の塩、共結晶、または結晶形態は、約75%またはそれよりも高い、80%またはそれよりも高い、85%またはそれよりも高い、90%またはそれよりも高い、95%またはそれよりも高い、98%またはそれよりも高い、または99%またはそれよりも高い純度で調製することができる。
異なる結晶形態は、粉末X線回折(XRPD)など固体状態特徴付け方法で同定することができる。示差走査熱量測定(DSC)などの他の特徴付け方法は、形態を同定することをさらに助け、ならびに安定性および溶媒/水の含有量を決定するのを助ける。
反射(ピーク)のXRPDパターンは通常、特定の結晶形態のフィンガープリントと考えられる。XRPDピークの相対強度は、中でも、試料調製技術、結晶サイズ分布、使用される様々なフィルター、試料マウント手順、および利用した特定の装置に応じて広く変動し得ることが周知である。ある場合には、装置の種類または設定に応じて、新規ピークが観察され得るし、または現存するピークが消滅し得る。本明細書で使用される場合、「ピーク」という用語は、最大ピーク高さ/強度の少なくとも約5%の相対的な高さ/強度を有する反射を指す。さらに、装置による変動および他の要因が2シータ値に影響を与える可能性がある。よって、ピーク配置、例えば、本明細書で報告されたものなどは、プラスまたはマイナス約0.2°(2シータ)だけ変動する可能性があり、「実質的に」および「約」という用語は、本明細書のXRPDと関連して使用される場合、上述された変動を包含することを意図する。
同じように、DSCに関連した温度読み取り値は、装置、特定の設定、試料の調製などに応じて約±3℃変動する可能性がある。したがって、図のいずれかに「実質的に」示されているDSCサーモグラムを有する本明細書で報告された結晶形態、または「約」という用語は、このような変動を受け入れると理解されている。
本発明は、ある特定の化合物またはその塩の結晶形態を提供する。一部の実施形態では、結晶形態は実質的に無水であってよい。一部の実施形態では、結晶形態は水和または溶媒和されていてもよい。
化合物1のナトリウム塩
一部の実施形態では、化合物1は、非晶質または結晶であることができるナトリウム塩として単離することができる。一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩は結晶である。
一部の実施形態では、化合物1の結晶のナトリウム塩は、結晶形態I、結晶形態II、および結晶形態IIIから選択される。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態Iは、図1に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態Iは、2シータ±0.2°に関して、5.6°、6.6°、10.9°、13.4°、16.8°、17.1°、21.8°、24.1°、および26.9°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態Iは、図2に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態Iは、約218℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIは、図3に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIは、2シータ±0.2°に関して、5.4°、7.0°、11.1°、17.7°、19.2°、21.2°、22.6°、24.0°、および27.7°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIは、図4に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIは、約222℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIIは、図5に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIIは、2シータ±0.2°に関して、5.9°、7.1°、11.6°、15.4°、17.2°、18.4°、19.5°、22.2°、および27.2°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIIは、図6に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のナトリウム塩の結晶形態IIIは、約213℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
化合物1のカリウム塩
一部の実施形態では、化合物1は、非晶質または結晶であることができるカリウム塩として単離することができる。一部の実施形態では、化合物1のカリウム塩は結晶である。
一部の実施形態では、化合物1の結晶のカリウム塩は、図7に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶
一部の実施形態では、化合物1は、結晶であることができるメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶として単離することができる。一部の実施形態では、メタンスルホン酸塩または共結晶はモノメタンスルホン酸塩または共結晶である。
一部の実施形態では、化合物1の結晶のメタンスルホン酸塩または共結晶は、結晶形態I、結晶形態II、結晶形態III、および結晶形態IVから選択される。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態Iは、図8に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態Iは、2シータ±0.2°に関して、12.9°、15.4°、18.4°、18.8°、19.7°、20.2°、20.9°、23.5°、および25.3°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態Iは、図9に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態Iは、約130℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIは、図10に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIは、2シータ±0.2°に関して、8.7°、13.0°、17.5°、19.3°、20.6°、21.3°、21.7°、24.2°、および25.3°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIは、図11に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIは、約165℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、図13に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、2シータ±0.2°に関して、8.2°、11.3°、12.8°、15.7°、16.9°、20.1°、21.8°、22.6°、および24.7°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、図14に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、約141℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶は溶媒和している。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶はジクロロメタン溶媒和物である。一部の実施形態では、メタンスルホン酸塩または共結晶はビス−ジクロロメタン溶媒和物である。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶の結晶形態IVは水和物である。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶水和物の結晶形態IVは、図15に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶水和物の結晶形態IVは、2シータ±0.2°に関して、7.9°、11.1°、12.1°、12.7°、16.9°、21.2°、21.7°、25.4°、および26.6°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
化合物1のエタンスルホン酸(エシル酸)塩または共結晶
一部の実施形態では、化合物1は、結晶であることができるエタンスルホン酸(エシル酸)塩または共結晶として単離することができる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶エタンスルホン酸塩または共結晶は、図16に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶エタンスルホン酸塩または共結晶は、2シータ±0.2°に関して、9.1°、12.7°、13.3°、15.2°、18.8°、19.5°、20.5°、22.4°、および25.3°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶エタンスルホン酸塩または共結晶は、図17に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶エタンスルホン酸塩または共結晶は、約119℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
化合物1のベンゼンスルホン酸(ベシル酸)塩または共結晶
一部の実施形態では、化合物1は、結晶であることができるベンゼンスルホン酸(ベシル酸)塩または共結晶として単離することができる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶ベンゼンスルホン酸塩または共結晶は、図18に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶ベンゼンスルホン酸塩または共結晶は、2シータ±0.2°に関して、7.5°、8.5°、13.6°、17.0°、18.5°、18.9°、20.0°、21.7°、および26.6°から選択される、少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶ベンゼンスルホン酸塩または共結晶は、図19に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
化合物1の塩酸塩または共結晶
一部の実施形態では、化合物1は、結晶であることができる塩酸塩または共結晶として単離することができる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶の塩酸塩または共結晶は、結晶形態I、結晶形態II、および結晶形態IIIから選択される。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態Iは、図20に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態Iは、2シータ±0.2°に関して、9.4°、12.6°、14.3°、15.4°、16.4°、20.1°、21.6°、22.5°、および23.8°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態Iは、図21に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態Iは、約101℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIは、図22に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIは、2シータ±0.2°に関して、17.2°、17.6°、18.1°、18.8°、22.3°、22.6°、23.1°、25.5°、および26.9°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、図23に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、2シータ±0.2°に関して、9.7°、12.9°、16.7°、17.6°、18.0°、18.5°、19.3°、22.1°、および25.0°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、図24に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1の塩酸塩または共結晶の結晶形態IIIは、約112℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
化合物1の硫酸塩または共結晶
一部の実施形態では、化合物1は、結晶であることができる硫酸塩または共結晶として単離することができる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶の硫酸塩または共結晶は、図25に実質的に示されているXRPDプロファイルを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶の硫酸塩または共結晶は、2シータ±0.2°に関して、14.2°、15.3°、16.3°、18.3°、19.1°、19.3°、22.6°、23.9°、および27.7°から選択される少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、少なくとも5つ、少なくとも6つ、少なくとも7つ、少なくとも8つ、または少なくとも9つのXRPDピークを有する。
一部の実施形態では、化合物1の結晶の硫酸塩または共結晶は、図26に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
一部の実施形態では、化合物1の結晶の硫酸塩または共結晶は、約169℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる。
本出願は、両方の異性体化合物を含む開始混合物中で、異性体A:
Figure 2020531434

の異性体化合物の量を、異性体B:
Figure 2020531434

の異性体化合物の量に比べて、または異性体Bの異性体化合物の量を、異性体Aの異性体化合物の量に比べて増加させる方法であって、
開始混合物を、溶媒の存在下で、酸または塩基と接触させて、両方の異性体化合物の塩混合物を形成することを含み、塩混合物が、開始混合物中の異性体Aおよび異性体Bの異性体化合物の相対量と比較した場合、異性体Bの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Aの異性体塩を有する、または異性体Aの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Bの異性体塩を有する、方法をさらに提供する。
本明細書で使用される場合、「接触させること(contacting)」という用語は、例えば、混合物中の示された部分を一緒にすることを指す。
一部の実施形態では、方法は、異性体Bの異性体化合物の量に比べて異性体Aの異性体化合物の量を増加させることを含む。一部の実施形態では、異性体Bの異性体化合物の量に比べて異性体Aの異性体化合物の量を増加させる方法は、溶媒の存在下で開始混合物を塩基に接触させることを含む。
一部の実施形態では、溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1−プロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジクロロメタン、アセトニトリル、2−メチルテトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、テトラヒドロフラン、メチルtert−ブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ヘプタン、および水、またはこれらの任意の混合物からなる群から選択される。
一部の実施形態では、異性体Bの異性体化合物の量に比べて異性体Aの異性体化合物の量を増加させる方法は、塩混合物を乾燥させて、異性体Bの異性体化合物の量に比べて増加した量の異性体Aの異性体化合物を含む第2の塩混合物を形成することをさらに含む。
一部の実施形態では、方法は、異性体Aの異性体化合物の量に比べて異性体Bの異性体化合物の量を増加させることを含む。一部の実施形態では、異性体Aの異性体化合物の量に比べて異性体Bの異性体化合物の量を増加させる方法は溶媒の存在下で、開始混合物を塩基に接触させることを含む。
一部の実施形態では、溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1−プロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジクロロメタン、アセトニトリル、2−メチルテトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、テトラヒドロフラン、メチルtert−ブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ヘプタン、および水、またはこれらの任意の混合物からなる群から選択される。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態は異性体Aで富化されている。一部の実施形態では、本明細書で開示されている薬学的に許容される塩または結晶形態は異性体Bで富化されている。本明細書で使用される場合、「富化される」という用語は、富化される前の混合物中の化合物、塩、または異性体化合物の量と比較した場合、混合物中の特定の化合物、塩、または異性体化合物の量の増加を指す。例えば、異性体Aの異性体化合物で富化された混合物は、開始混合物中の異性体Aおよび異性体Bの異性体化合物の相対量と比較した場合、異性体Bの異性体化合物に対して異性体Aの異性体化合物の量が増加している。
以下の記載は、本開示が、特許請求された主題の例証として考えられるものとされ、添付の特許請求の範囲を例示された特定の実施形態に限定することを意図しないと理解して作成されたものである。本開示全体にわたり使用されている表題は便宜上提供されるものであり、特許請求の範囲を限定するものと決して解釈されてはならない。任意の表題下で例示された実施形態は、任意の他の表題下で例示された実施形態と組み合わされることができる。
他に定義されていない限り、本明細書で使用されているすべての技術用語および科学用語は、当業者により一般的に理解されているものと同じ意味を有する。
商標が本明細書で使用される場合、これは、商標の製品および商標の製品の活性医薬成分(複数可)を独立して含むことを意図する。
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」および「an」および「the」は、文脈が明確に他を指示していない限り、複数の指示対象を含む。よって、例えば、「その化合物」への言及は、複数のこのような化合物を含み、「そのアッセイ」への言及は、1種または複数種のアッセイへの言及を含む、などである。
「薬学的に許容される」とは、獣医学的またはヒトの薬学的使用に対して適切な医薬組成物を調製するのに有用な化合物、塩、組成物、剤形および他の材料を指す。
「薬学的に許容される賦形剤」とは、限定なしで、ヒトまたは飼育動物における使用に許容されるとして米国食品医薬品局により認可された任意のアジュバント、担体、賦形剤、流動促進剤、甘味剤、希釈剤、保存剤、色素/着色剤、香味向上剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁化剤、安定剤、等張剤、溶媒、または乳化剤を含む。
「薬学的に許容される塩」とは、薬学的に許容され、親化合物の所望の薬理学的活性を保有する(または保有する形態に変換され得る)化合物の塩を指す。
「被験体(複数可)」とは、ヒト、飼育動物(例えば、イヌおよびネコ)、家畜(例えば、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギおよびブタ)、実験動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ブタ、ウサギ、イヌ、およびサル)などを指す。
本明細書で使用される場合、「処置」または「処置すること」とは、有益なまたは所望の結果を得るための手法である。本開示の目的のため、有益なまたは所望の結果として、これらに限定されないが、症状の軽減および/または症状の範囲の減退および/または疾患もしくは状態に関連する症状の悪化の予防が挙げられる。一実施形態では、「処置」または「処置すること」は、以下のうちの1つまたは複数を含む:a)疾患もしくは状態を阻害する(例えば、疾患もしくは状態から生じる1つもしくは複数の症状を低減させる、および/または疾患もしくは状態の範囲を減退させる);b)疾患もしくは状態に関連する1つもしくは複数の症状の発症を遅らせるもしくは止める(例えば、疾患または状態を安定化させる、疾患または状態の悪化または進行を遅延させる)、および/またはc)疾患もしくは状態を緩和する、例えば、臨床症状の後退を引き起こす、病態を回復させる、疾患の進行を遅延させる、生活の質を上げる、および/もしくは延命する。
本明細書で使用される場合、疾患または状態の発症を「遅延させること」とは、疾患または状態の発症を引き延ばす、妨害する、遅らせる、遅滞させる、安定化させるおよび/または延期することを意味する。この遅延は、病歴および/または処置されている被験体に応じて、時間の長さが異なる可能性がある。当業者にとっては明らかなように、十分なまたは有意な遅延は、被験体が疾患または状態を発症しないという点で、実際には、予防を包含することができる。例えば、AIDSの発症を「遅延させる」方法とは、この方法を使用しない場合と比較して、所与の時間枠内で疾患の発症の確率を減少させる、および/または所与の時間枠内で疾患の範囲を減少させる方法である。このような比較は、統計学的に有意な数の被験体を使用する臨床研究に基づくことができる。例えば、AIDSの発症は、被験体のHIV状況を確認し、被験体のT細胞カウント数またはAIDS発症の他の徴候、例えば、極端な疲労、体重減少、持続性の下痢、高い発熱、頸部、腋窩もしくは鼠径部リンパ節の膨張、またはAIDSに関連することが公知である日和見状態の存在(例えば、免疫系が機能している被験体においては一般的に現れず、AIDS患者において生じる状態)を評価することなど、公知の方法を使用して検出することができる。発症とは、最初に検出不能であり得る疾患進行を指すこともでき、出現、再発および発病を含む。
本明細書で使用される場合、「予防」または「予防すること」とは、疾患の臨床症状が発症しないように、疾患または障害の発病を防ぐレジメンを指す。よって、「予防」は、被験体において疾患の徴候が検出可能となる前の、被験体への療法の施行(例えば、治療物質の投与)に関する(例えば、被験体に検出可能な感染因子(例えば、ウイルス)が存在しない場合の被験体への治療物質の投与)。被験体は、疾患または障害を発症するリスクがある個体、例えば、疾患または障害の発症または発病に関連することが公知の1つまたは複数のリスクファクターを有する個体であってよい。よって、「HIV感染を予防すること」という用語は、検出可能なHIV感染を有さない被験体に抗HIV治療物質を投与することを指す。抗HIV予防療法の被験体は、HIVウイルスにかかるリスクがある個体であってよいことが理解されている。さらに、予防は、疾患または障害の発病に対して完全な保護をもたらし得ないことが理解されている。ある場合には、予防は、疾患または障害を発症するリスクを減少させることを含む。リスクの減少は、疾患または障害を発症するリスクの完全な排除をもたらし得ない。
本明細書で使用される場合、「リスクがある」個体は、処置される状態を発症するリスクがある個体である。「リスクがある」個体は、検出可能な疾患または状態を有していてもいなくてもよく、本明細書に記載の方法の処置前に検出可能な疾患を示していてもいなくてもよい。「リスクがある」とは、個体が、疾患または状態の発症と相関し、当技術分野で公知の測定可能なパラメーターである1つまたは複数のいわゆるリスクファクターを有することを意味する。これらのリスクファクターのうちの1つまたは複数を有する個体は、これらのリスクファクター(複数可)を持たない個体よりも、疾患または状態を発症する確率が高い。例えば、AIDSのリスクがある個体はHIVを有する個体である。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」または「有効量」という用語は、疾患を処置するために被験体に投与された場合、疾患に対するこのような処置を実行するのに十分な化合物の量を含めた、所望の生物学的もしくは医学的応答を引き出すのに有効な量、または疾患の罹患もしくは発病を防ぐのに有効な量を指す。有効量は、化合物、疾患、およびその重症度ならびに処置されるべき被験体の年齢、体重などに応じて変動する。有効量は、ある範囲の量を含むことができる。当技術分野で理解されているように、有効量は、1回または複数回の用量であってよく、すなわち、所望の処置結果を達成するために単回用量または複数回用量が必要とされ得る。有効量は1種または複数種の治療剤の投与との関連で考えることができ、単剤は、1種または複数種の他の薬剤と併せて、望ましいまたは有益な結果が達成され得る、または達成される場合、有効量で与えられたと考えることができる。任意の共投与される化合物の適切な用量は、化合物の組み合わせた作用(例えば、相加または相乗効果)により必要に応じて低下させることができる。
「エナンチオマー」とは、互いに重ね合わせることができない鏡像の一対の立体異性体である。一対のエナンチオマーの1:1混合物は「ラセミ」混合物である。1:1以外の比率のエナンチオマーの混合物は「スケールミック」混合物である。
「ジアステレオ異性体」とは、少なくとも2つの非対称原子を有するが、互いに鏡像ではない立体異性体である。
絶対立体化学はCahn−Ingold−PrelogR−Sシステムに従い特定される。化合物が純粋なエナンチオマーである場合、各キラル炭素における立体化学はRまたはSのいずれかにより特定することができる。その絶対配置が未知の分割化合物は、ナトリウムD線の波長においてこれらが平面偏光を回転させる方向(右旋性または左旋性)に応じて(+)または(−)と指定することができる。本明細書に記載の化合物および塩のいくつかは、結合軸の周囲に1つまたは複数の不斉中心および/または束縛回転を含有し、よって、絶対立体化学の点から、(R)−または(S)−と定義することができるエナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性形態を生じることができる。本開示は、ラセミ混合物、スケールミック混合物、ジアステレオマー混合物、光学的に純粋な形態および中間体混合物を含むすべてのこのような可能な異性体を含むことを意図する。光学活性(R)−および(S)−異性体は、キラルシントンもしくはキラル試薬を使用して調製することができ、または従来の技術を使用して分割することができる。
他に明示的に定義されている場合を除いて、本開示は、1つの互変異性体のみが明示的に表されていたとしても、本明細書で詳述された化合物のすべての互変異性体を含む(例えば、2つの互変異性体の一対が存在し得る1つの互変異性形態の提示により、両方の互変異性形態が意図され、記載される)。例えば、アミドを含有する化合物について言及されている(例えば、構造または化学名により)場合、このアミドがまるで単独でまたはイミド酸と一緒に明示的に列挙されているかのように、対応するイミド酸互変異性体が本開示に含まれ、記載されていることが理解されている。2つよりも多くの互変異性体が存在し得る場合、本開示は、たとえ単一の互変異性形態のみが化学名および/または構造により示されているとしても、すべてのこのような互変異性体を含む。
本開示はまた、ありとあらゆる原子において、天然に存在する同位体の比率よりも高い比率で、これに限定されないが、重水素(HまたはD)などの1つまたは複数の同位体で富化されてよい本明細書で開示されている任意の塩を含むことが当業者により理解されている。
炭素原子に結合している1〜n個の水素原子が、重水素原子またはDに置き換えられていてもよい(ここで、nは分子中の水素原子の個数である)薬学的に許容される塩、共結晶および結晶形態もまた開示されている。当技術分野で公知のように、重水素原子は水素原子の非放射性同位体である。このような塩、共結晶および結晶形態は、代謝に対する耐性を増加させることができ、よって、哺乳動物に投与された場合、化合物の半減期を増加させるのに有用であり得る。例えば、Foster、「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」、Trends Pharmacol. Sci.、5巻(12号):524〜527頁(1984年)を参照されたい。このような塩、共結晶および結晶形態は、当技術分野で周知の手段により、例えば、1つまたは複数の水素原子が重水素で置き換えられている出発材料を利用することにより合成される。
開示された塩、共結晶および結晶形態に組み込むことができる同位体の例はまた、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素、およびヨウ素の同位体、例えば、それぞれH、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、および125Iを含む。陽電子放出同位体、例えば、11C、18F、15Oおよび13Nによる置換は、基質受容体占有率を試験するための陽電子放射断層撮影法(Positron Emission Topography)(PET)実験において有用であり得る。同位体標識された塩は一般的に、当業者に公知の従来の技術により、または以前に利用されていた非標識試薬の代わりに、適当な同位体標識した試薬を使用して、以下に提示された実施例に記載されているものと類似の方法により調製することができる。
本明細書に記載の化合物は、キラル中心および/または幾何異性体中心(EおよびZ異性体)を有することができ、すべてのこのような光学異性体、エナンチオ異性体、ジアステレオ異性体および幾何異性体が包含されることを理解されたい。化合物がこれらのキラル形態で表わされる場合、実施形態は、これらに限定されないが、特定のジアステレオマーまたはエナンチオマー富化形態を包含することが理解されている。キラリティーが特定されていないが、存在する場合、この実施形態は特定のジアステレオマーもしくはエナンチオマー富化形態、またはこのような化合物(複数可)のラセミ混合物もしくはスケールミック混合物のいずれかを対象とすることが理解されている。
好ましい実施形態では、本開示は、治療有効量の薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む、HIVウイルスにより引き起こされる感染を含むRetroviridaeウイルス感染の処置における、本発明の薬学的に許容される塩、共結晶、および結晶形態の使用に関する。
低いEC50を有する化合物、その薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態を発見することが望ましい目標である。EC50値とは、最大効力の50%を達成する、アッセイでの化合物の濃度を指す。より低いEC50を有する化合物、塩、共結晶、または結晶形態は、より高いEC50を有する化合物、塩、共結晶、または結晶形態に対して、より低い化合物、塩、共結晶、または結晶形態の濃度で同様の効力を達成する。よって、より低いEC50が創薬のために一般的に好ましい。
良好な物理的および/または化学的安定性を有する化合物、その薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態を発見することが望ましい目標である。化合物、塩、共結晶、または結晶形態の全体的な安定性の増加は、体内での循環時間の増加をもたらすことができる。分解が少ないと、安定した化合物、塩、共結晶、または結晶形態は、より低い用量で投与し、依然として効力を維持することができる。また、分解が少ないと、化合物、塩、共結晶、または結晶形態の分解による副産物についての懸念が少なくなる。
改善された薬物動態学的および/または薬力学的プロファイル、ならびに長い半減期を有する化合物、薬学的に許容されるその塩、共結晶または結晶形態を発見することが望ましいゴールである。薬物が中程度または低いクリアランスおよび長い半減期を有することが有利である。これは、良好なバイオアベイラビリティーおよび全身曝露における高い曝露をもたらすことができるからである。化合物、塩、共結晶または結晶形態のクリアランスの減少および半減期時間の増加は、効力に対して必要とされる1日用量を減少させ、したがってより良い効力および安全性プロファイルをもたらすことができる。よって、改善された薬物動態学的および/または薬力学的プロファイルならびに長い半減期は、より良い患者コンプライアンスを提供することができる。
徐放性注射用製剤からの良好な薬物動態学的プロファイルを有する化合物、薬学的に許容されるその塩、共結晶または結晶形態を発見することが望ましいゴールである。薬物が低いEC50および長く作用する薬物動態を有することは有利である。これは、低い投与頻度をもたらすことができるからである。投与頻度の減少はより良い患者コンプライアンスを提供することができる。投与頻度の減少は、ヘルスケアへのアクセスが困難であるか、または限定されている患者に対して望ましいことであり得る。
使用の方法
一部の実施形態では、本明細書で開示されている薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態は、被験体においてHIV感染を予防するために使用される。一部の実施形態では、本明細書で開示されている薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態は、感染に対するリスクがある被験体において、HIV感染を予防するために使用される。一部の実施形態では、本明細書で開示されている薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態は、性行為感染(sexually acquired)HIV−1のリスクを減少させるための曝露前予防(PrEP)のために使用される。本明細書で開示されている薬学的に許容される塩、共結晶、または結晶形態は、臨床的プロテアーゼ阻害剤(PI)、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびインテグラーゼ阻害剤(INSTI)により選択される主要なHIV−1変異体に対して活性があると考えられている。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)においてHIV感染を処置または予防するための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を処置または予防するための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIVウイルスの複製を阻害する、AIDSを処置するまたはAIDSの発病を遅延させるための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIVウイルスの複製を阻害する、AIDSを処置するまたはAIDSの発病を遅延させるための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を予防するための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。ある特定の実施形態では、被験体は、HIVウイルスにかかるリスクがある、例えば、HIVウイルスにかかることと関連することが公知の1つまたは複数のリスクファクターを有する被験体である。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を予防するための方法であって、治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。ある特定の実施形態では、被験体は、HIVウイルスにかかるリスクがある、例えば、HIVウイルスにかかることと関連することが公知の1つまたは複数のリスクファクターを有する被験体である。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を処置するための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を処置するための方法であって、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を被験体に投与することを含む方法が開示される。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)においてHIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が開示される。ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)においてHIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドもしくは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドもしくはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの治療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、およびHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が開示される。ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)においてHIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオチド阻害剤(HIV non−nucleotide inhibitors of reverse transcriptase)、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤(HIV nucleoside inhibitors of reverse transcriptase)、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤(HIV nucleotide inhibitors of reverse transcriptase)、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が開示される。ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)においてHIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤((HIV non-nucleoside or non-nucleotide inhibitors of reverse transcriptase)
)、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤(HIV nucleoside or
nucleotide inhibitors of reverse transcriptase)、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤(dendritic ICAM-3 grabbing nonintegrin 1 inhibitor)、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、およびHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が開示される。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIVに対する併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、およびヌクレオシドのHIV逆転写酵素転座阻害剤(HIV nucleoside reverse transcriptase translocation inhibitor)からなる群から選択される治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が開示される
ある特定の実施形態では、HIV感染の薬物療法における使用(例えば、被験体(例えば、ヒト)における、HIV−1またはHIVウイルス(例えばHIV−1)の複製またはAIDSまたはAIDSの発病を遅延させること)のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。
一部の実施形態では、HIV感染の薬物療法における使用(例えば、被験体(例えば、ヒト)における、HIV−1またはHIVウイルス(例えば、HIV−1)の複製またはAIDSまたはAIDSの発病を遅延させること)のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染またはHIVウイルスの複製またはAIDSを処置する、またはAIDSの発病を遅延させるための医薬の製造における使用のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。一実施形態は、HIV感染もしくはAIDSの予防的もしくは治療的処置に使用するための、またはAIDSの治療的処置または発病を遅延させることに使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態に関する。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染またはHIVウイルスの複製またはAIDSを処置する、またはAIDSの発病を遅延させるための医薬の製造に使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。一実施形態は、HIV感染またはAIDSの予防的もしくは治療的処置に使用するための、またはAIDSの治療的処置もしくは発病を遅延させることに使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態に関する。
ある特定の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)におけるHIV感染に対する医薬の製造のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の使用が開示される。ある特定の実施形態では、HIV感染の予防的または治療的処置に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。
一部の実施形態では、被験体(例えば、ヒト)におけるHIV感染に対する医薬の製造のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の使用が開示される。ある特定の実施形態では、HIV感染の予防的または治療的処置に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が開示される。
ある特定の実施形態では、使用の方法において、投与は、処置を必要とする被験体(例えば、ヒト)に対するものである。ある特定の実施形態では、使用の方法において、投与は、AIDSを発症するリスクがある被験体(例えば、ヒト)に対するものである。
療法における使用のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が本明細書で開示される。一実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染もしくはHIVウイルスの複製もしくはAIDSを処置する、またはAIDSの発病を遅延させる方法に使用するためのものである。
一部の実施形態では、療法に使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が本明細書で開示される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、被験体(例えば、ヒト)において、HIV感染もしくはHIVウイルスの複製もしくはAIDSを処置する、またはAIDSの発病を遅延させる方法に使用するためのものである。
HIV感染を処置または予防することを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態もまた本明細書で開示されている。ある特定の実施形態では、HIV感染を処置することを必要とする被験体において、HIV感染を処置する方法に使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が提供される。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染しているヒトである。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染しているが、AIDSを発症していないヒトである。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、AIDSを発症するリスクがある被験体である。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染し、AIDSを発症したヒトである。
一部の実施形態では、HIV感染を処置または予防することを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が本明細書で開示される。ある特定の実施形態では、HIV感染を処置することを必要とする被験体においてHIV感染を処置する方法に使用するための化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が提供される。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染しているヒトである。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染しているが、AIDSを発症していないヒトである。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、AIDSを発症するリスクがある被験体である。ある特定の実施形態では、それを必要とする被験体は、HIVに感染し、AIDSを発症したヒトである。
一実施形態では、それを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が、1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)本明細書に記載の追加の治療剤と組み合わせて提供される。一実施形態では、前記追加の治療剤は、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、およびHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される。一実施形態では、前記追加の治療剤は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される。
一部の実施形態では、それを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が、1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)本明細書に記載の追加の治療剤と組み合わせて提供される。一実施形態では、前記追加の治療剤は、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドもしくは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドもしくはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの治療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、およびHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される。一実施形態では、前記追加の治療剤は、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される。
一実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加の治療剤と組み合わせて、それを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するために提供される。特定の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、およびテノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わせて、HIV感染を処置または予防することを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するために提供される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わせて、HIV感染を処置または予防することを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するために提供される。特定の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、およびテノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わせて、HIV感染を処置または予防することを必要とする被験体においてHIV感染を処置または予防する方法に使用するために提供される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、以下からなる群から選択される少なくとも1種の追加治療剤と組み合わせされて提供される:
(1)ヌクレオシドの逆転写酵素転座阻害剤(「NRTTI」)、例えば、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン三リン酸塩(MK−8591およびEFdAとしても公知);
(2)ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(「NRTI」)、例えば、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、GS−9131、およびGS−9148;
(3)非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(「NNRTI」)、例えば、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジン;(4)プロテアーゼ阻害剤(「PI」)、例えば、アンプレナビル、アタザナビル、ブレカナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、ホスアンプレナビルカルシウム、インジナビル、硫酸インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、サキナビル、サキナビルメシル酸塩、チプラナビル、DG−17、TMB−657(PPL−100)、T−169、BL−008、およびTMC−31091;ならびに
(5)インテグラーゼストランド移動阻害剤(「INSTI」)、例えば、ビクテグラビル、カボテグラビル、ラルテグラビル、およびドルテグラビル。
特定の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、個体がウイルスに曝露された場合、HIV感染が定着するのを防ぐための、および/またはウイルスが永続する感染を確立しないようにするための、および/または疾患の症状が出現するのを阻止するための、および/またはウイルスが血液中で検出可能なレベルに到達するのを阻止するための、例えば、曝露前予防法(PrEP)または曝露後予防法(PEP)のための使用のために提供される。したがって、ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法が提供される。例えば、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染する(acquiring)リスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的
に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の投与を含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の追加治療剤と組み合わせて投与することを含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を投与することを含む。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、個体がウイルスに曝露された場合、HIV感染が定着するのを防ぐための、および/またはウイルスが永続する感染を確立しないようにするための、および/または疾患の症状が出現するのを阻止するための、および/またはウイルスが血液中で検出可能なレベルに到達するのを阻止するための、例えば、曝露前予防法(PrEP)または曝露後予防法(PEP)のための使用のために提供される。したがって、ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法が提供される。例えば、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその結晶形態を投与することを含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の追加治療剤と組み合わせて投与することを含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を投与することを含む。
ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、より安全な性行為と組み合わせて投与することを含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、HIVに感染するリスクがある個体への投与を含む。HIVに感染するリスクの高い個体の例として、限定なしで、HIVの性的伝播のリスクがある個体が挙げられる。
一部の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、より安全な性行為と組み合わせて投与することを含む。ある特定の実施形態では、HIV(例えば、HIV−1および/またはHIV−2)に感染するリスクを減少させるための方法は、HIVに感染するリスクがある個体への投与を含む。HIVに感染するリスクの高い個体の例として、限定なしで、HIVの性的伝播のリスクがある個体が挙げられる。
ある特定の実施形態では、HIVに感染するリスクの減少は少なくとも約40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%である。ある特定の実施形態では、HIVに感染するリスクの減少は少なくとも約75%である。ある特定の実施形態では、HIVに感染するリスクの減少は約80%、85%、または90%である。
別の実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおけるHIV感染の処置のための医薬の製造のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の使用が開示される。
一部の実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおけるHIV感染の処置のための医薬の製造のための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の使用が開示される。
AIDSの治療的処置またはAIDS発病の遅延に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態もまた本明細書で開示される。
一部の実施形態では、AIDSの治療的処置またはAIDS発病の遅延に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が本明細書で開示される。
HIV感染の予防的または治療的処置に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態もまた本明細書で開示される。
一部の実施形態では、HIV感染の予防的または治療的処置に使用するための、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態が本明細書で開示される。
ある特定の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、研究ツールとして使用することができる。
投与経路
化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態(本明細書では活性成分とも呼ばれる)は、処置される状態に適当な任意の経路により投与することができる。適切な経路として、経口、直腸、経鼻、局所的(口腔内頬側および舌下を含む)、経皮、経膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。好ましい経路は、例えば、レシピエントの状態により変動し得ることを認識されたい。ある特定の実施形態では、開示された化合物、塩、共結晶または結晶形態は、非経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、開示された化合物、塩、共結晶または結晶形態は、静脈内、皮下、または筋肉内に投薬することができる。ある特定の実施形態では、開示された化合物、塩、共結晶または結晶形態は、経口的に生物学的に利用可能であり、経口的に投薬することができる。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、化合物の投与に適したシリンジを用いて投与してもよい。一部の実施形態では、シリンジは使い捨てである。一部の実施形態では、シリンジは再利用可能である。一部の実施形態では、シリンジは化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を予備充填している。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、注射デバイスを使用して、注射を介して投与することができる。一部の実施形態では、注射デバイスはシリンジであるか、またはシリンジを含み、このシリンジは手動で、またはシリンジを含有する注射デバイスの一部として、例えば、これらに限定されないが、ニードル安全シールドを有するものを利用することができる。例えば、およびこれらに限定されないが、携帯式または着用式オートインジェクター、携帯式または着用式マニュアルインジェクター、オンボディインジェクター、シレット、ジェット式インジェクター、またはペンインジェクターなどの多種多様な注射デバイスを使用することができ、そのそれぞれが再利用可能、または使い捨てであってよい。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、シリンジを含むオートインジェクターを用いて投与することができる。一部の実施形態では、シリンジは使い捨てである。一部の実施形態では、シリンジは再利用可能である。一部の実施形態では、シリンジは化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を予備充填している。
投与レジメン
化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、有効な投与レジメンに従い、所望の期間または継続期間の間、例えば、少なくとも約1日、少なくとも約1週間、少なくとも約1カ月間、少なくとも約2カ月、少なくとも約3カ月、少なくとも約4カ月、少なくとも約6カ月、または少なくとも約12カ月もしくはそれよりも長い間、被験体に投与することができる。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は毎日または断続的スケジュールで投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は毎月のスケジュールで投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は2カ月ごとに投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は3カ月ごとに投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は4カ月ごとに投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は5カ月ごとに投与される。1つの変形形態では、塩、共結晶、または結晶形態は6カ月ごとに投与される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも約1カ月、少なくとも約4カ月、または少なくとも約6カ月被験体に投与することができる。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも約1カ月被験体に皮下投与することができる。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも約4カ月、または少なくとも約6カ月被験体に皮下または筋肉内投与することができる。
化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の投与量または投薬頻度は、投与する医師の判断に基づき、処置の間に調整することができる。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の投与量または投薬頻度は、投与する医師の判断に基づき、処置の間に調整することができる。
化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、有効量で被験体(例えば、ヒト)に投与することができる。ある特定の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は毎日1回投与される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、治療有効量で被験体(例えば、ヒト)に投与することができる。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、毎日1回投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、毎月投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、3カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、4カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、6カ月ごとに投与される。
本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、有効な投薬量で投与することができる。例えば、投薬量は、1mg〜1000mgの化合物であることができる。ある特定の実施形態では、投薬量は約1、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、100、105、110、120、130、140、または150mgの化合物である。ある特定の実施形態では、投薬量は約100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、または1000mgである。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1回の日用量(a once daily dose)で投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、約1mgの1回の日用量で投与される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は毎月投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、約100mgの用量で毎月投与される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、6カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、約600mgの用量で6カ月ごとに投与される。
併用療法
ある特定の実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染を処置または予防するための方法であって、ヒトに治療有効量の本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。一実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染を処置するための方法であって、ヒトに治療有効量の本明細書で開示される化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。
一部の実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染を処置または予防する方法であって、ヒトに治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。一実施形態では、HIV感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染を処置するための方法であって、ヒトに治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。
一実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤、および薬学的に許容される賦形剤と組み合わせて含む医薬組成物が提供される。
一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加治療剤、および薬学的に許容される賦形剤と組み合わせて含む医薬組成物が提供される。
ある特定の実施形態では、本開示は、HIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする被験体に治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、HIV感染を処置するのに適切な、治療有効量の1種または複数種の追加治療剤と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加治療剤と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示される化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種の追加治療剤と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、2種の追加治療剤と組み合わされる。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、3種の追加治療剤と組み合わされる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、4種の追加治療剤と組み合わされる。1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される、異なる治療剤であってよく、および/またはこれらは異なるクラスの治療剤から選択することもできる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加治療剤と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種の追加治療剤と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、2種の追加治療剤と組み合わされる。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、3種の追加治療剤と組み合わされる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、4種の追加治療剤と組み合わされる。1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される、異なる治療剤であってもよく、および/またはこれらは異なるクラスの治療剤から選択することもできる。
HIV併用療法の施行
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種または複数種の追加治療剤と共に投与される。本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の追加の治療剤と共投与するとは一般的に、治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および1種または複数種の追加治療剤が両方とも被験体の体内に存在するように、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および1種または複数種の追加治療剤を同時または逐次投与することを指す。逐次的に投与される場合、組合せは2回またはそれよりも多くの投与で投与することができる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種または複数種の追加の治療剤と共に投与される。本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の追加の治療剤と共投与するとは一般的に、治療有効量の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および1種または複数種の追加の治療剤が両方とも被験体の体内に存在するように、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および1種または複数種の追加の治療剤を同時または逐次投与することを指す。逐次的に投与される場合、組合せは、2回またはそれよりも多くの投与で投与することができる。
共投与は、1種または複数種の追加の治療剤の単位投与量の投与前または投与後の、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位投与量の投与を含む。例えば、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種または複数種の追加の治療剤の投与から数秒、数分、または数時間以内に投与することができる。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位用量が最初に投与され、数秒または数分以内に、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が続く。代わりに、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量が最初に投与され、数秒または数分以内に、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位用量の投与が続く。他の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位用量が最初に投与され、数時間の期間(例えば、1〜12時間)後に、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が続く。さらに他の実施形態では、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量が最初に投与され、数時間の期間(例えば、1〜12時間)後に、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位用量の投与が続く。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、被験体への同時投与のために、1種または複数種の追加の治療剤と単位剤形内で組み合わされる。ある特定の実施形態では、このような単一剤形は、処置される状態に適当な任意の経路により投与することができる。適切な経路として、経口、直腸、経鼻、局所的(口腔内頬側(buccal)および舌下を含む)、経皮、経膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。ある特定の実施形態では、開示された化合物は非経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は、静脈内、皮下、または筋肉内に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は、経口的に生物学的に利用可能であり、経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は経口投与のための固体剤形であってよい。
本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせて、処置を予定している状態に適当な任意の経路により投与することができる。適切な経路として、経口、直腸、鼻、局所的(頬側および舌下を含む)、経皮、膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、非経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、静脈内、皮下、または筋肉内に投薬することができる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、経口的に生物学的に利用可能であり、経口的に投薬することができる。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物を必要に応じて含有してもよい錠剤として製剤化される。ある特定の実施形態では、錠剤は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物、例えば、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤(HIV non−nucleoside or non−nucleotide inhibitors of reverse transcriptase)、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤(HIV nucleoside or nucleotide inhibitors of reverse transcriptase)、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびこれらの組合せを含有してもよい。
ある特定の実施形態では、本明細書に開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物を必要に応じて含有してもよい錠剤として製剤化される。ある特定の実施形態では、錠剤は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物、例えば、ヌクレオシドのHIV逆転写酵素転座阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびこれらの組合せを含有してもよい。
ある特定の実施形態では、このような錠剤は毎日1回の投薬に適している。
HIV併用療法
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも1種の追加治療剤と共に投与される。
上記実施形態では、追加の治療剤は、HIVを処置するための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤(latency reversing agent)、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1(dendritic ICAM−3 grabbing nonintegrin 1)阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、HIVワクチン、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される抗HIV薬剤であってよい。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入(融合)阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、カプシド阻害剤、免疫ベースの療法、PI3K阻害剤、HIV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される。
一部の実施形態では、追加の治療剤は、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、ヌクレオシドのHIV逆転写酵素転座阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入(融合)阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、カプシド阻害剤、免疫ベースの療法、PI3K阻害剤、HIV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、追加治療剤は、免疫調節物質、免疫療法剤、抗体薬物コンジュゲート、遺伝子修飾因子、遺伝子エディタ(例えば、CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、ホーミングヌクレアーゼ、合成ヌクレアーゼ、TALEN)、および細胞治療法、例えば、キメラ抗原受容体T−細胞、CAR−T(例えば、YESCARTA(登録商標)(アキシカブタゲンシロロイセル))、および操作したT細胞受容体、TCR−Tから選択される。
HIV併用薬物
併用薬物の例として、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、およびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル);ダルナビル、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、およびコビシスタット;エファビレンツ、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルおよびラミブジン;テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、およびリルピビリン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル;COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);KALETRA(登録商標)(ALUVIA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、およびラミブジン);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、およびラミブジン;ABC+AZT+3TC);アタザナビルおよびコビシスタット;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビルおよびコビシスタット;ドルテグラビルおよびリルピビリン;ドルテグラビルおよびリルピビリン塩酸塩;カボテグラビルおよびリルピビリン;カボテグラビルおよびリルピビリン塩酸塩;ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、およびラミブジン;ラミブジン、ネビラピン、およびジドブジン;ラルテグラビルおよびラミブジン;ドラビリン、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ドラビリン、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシル;ドルテグラビル+ラミブジン;ラミブジン+アバカビル+ジドブジン;ラミブジン+アバカビル;ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ラミブジン+ジドブジン+ネビラピン;ロピナビル+リトナビル;ロピナビル+リトナビル+アバカビル+ラミブジン;ロピナビル+リトナビル+ジドブジン+ラミブジン;テノホビル+ラミブジン;およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン+リルピビリン塩酸塩;ロピナビル、リトナビル、ジドブジンおよびラミブジン;Vacc−4xおよびロミデプシン;ならびにAPH−0812が挙げられる。
他のHIV薬物
HIVを処置するための他の薬物の例として、アセマンナン、アリスポリビル、BanLec、デフェリプロン、Gamimune、メテンケファリン、ナルトレキソン、Prolastin、REP 9、RPI−MN、VSSP、H1viral、SB−728−T、1,5−ジカフェオイルキナ酸、rHIV7−shl−TAR−CCR5RZ、AAV−eCD4−Ig遺伝子療法、MazF遺伝子療法、BlockAide、ABX−464、AG−1105、APH−0812、BIT−225、CYT−107、HGTV−43、HPH−116、HS−10234、IMO−3100、IND−02、MK−1376、MK−8507、MK−8591、NOV−205、PA−1050040(PA−040)、PGN−007、SCY−635、SB−9200、SCB−719、TR−452、TEV−90110、TEV−90112、TEV−90111、TEV−90113、RN−18、Immuglo、およびVIR−576が挙げられる。
ヌクレオシドのHIV逆転写酵素転座阻害剤
ヌクレオシドのHIV逆転写酵素転座阻害剤(「NRTTI」)の例として、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン三リン酸塩(MK−8591およびEFdAとしても公知)が挙げられる。
HIVプロテアーゼ阻害剤
HIVプロテアーゼ阻害剤の例として、アンプレナビル、アタザナビル、ブレカナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、ホスアンプレナビルカルシウム、インジナビル、インジナビル硫酸塩、ロピナビル、ネルフィナビル、ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、サキナビル、サキナビルメシル酸塩、チプラナビル、DG−17、TMB−657(PPL−100)、T−169、BL−008、およびTMC−310911が挙げられる。
HIV逆転写酵素阻害剤
非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤の例として、ダピビリン、デラビルジン、デラビルジンメシル酸塩、ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、レンチナン、ネビラピン、リルピビリン、AIC−292、KM−023、およびVM−1500が挙げられる。非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤のさらなる例は、米国特許公開第US2016/0250215号に開示されている。
ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤の例として、アデホビル、アデホビルジピボキシル、azvudine、エムトリシタビン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、VIDEX(登録商標)およびVIDEX EC(登録商標)(ジダノシン、ddl)、アバカビル、アバカビル硫酸塩、アロブジン、アプリシタビン、センサブジン、ジダノシン、エルブシタビン、フェスティナビル、フォサルブジンチドキシル、CMX−157、ダピビリン、ドラビリン、エトラビリン、OCR−5753、テノホビルジソプロキシルオロテート、ホジブジンチドキシル、ラミブジン、ホスファジド、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン、GS−9131、GS−9148、およびKP−1461が挙げられる。
一部の実施形態では、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤の例として、アデホビル、アデホビルジピボキシル、azvudine、エムトリシタビン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、VIDEX(登録商標)およびVIDEX EC(登録商標)(ジダノシン、ddl)、アバカビル、アバカビル硫酸塩、アロブジン、アプリシタビン、センサブジン、ジダノシン、エルブシタビン、フェスティナビル、フォサルブジンチドキシル、CMX−157、ダピビリン、ドラビリン、エトラビリン、OCR−5753、テノホビルジソプロキシルオロテート、ホジブジンチドキシル、ラミブジン、ホスファジド、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン、GS−9131、GS−9148、KP−1461、および4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA)が挙げられる。
HIVインテグラーゼ阻害剤
HIVインテグラーゼ阻害剤の例として、エルビテグラビル、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステルの誘導体、チルホスチン、チルホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、ラルテグラビル、ドルテグラビル、JTK−351、ビクテグラビル、AVX−15567、ジケトキノリン−4−1誘導体、インテグラーゼ−LEDGF阻害剤、ledgins、M−522、M−532、NSC−310217、NSC−371056、NSC−48240、NSC−642710、NSC−699171、NSC−699172、NSC−699173、NSC−699174、スチルベン二スルホン酸、T−169およびカボテグラビルが挙げられる。
HIV非触媒部位、またはアロステリックな、インテグラーゼ阻害剤(NCINI)の例として、CX−05045、CX−05168、およびCX−14442が挙げられる。
HIV侵入阻害剤
HIV侵入(融合)阻害剤の例として、セニクリビロック、CCR5阻害剤、gp41阻害剤、CD4結合阻害剤、gp120阻害剤、およびCXCR4阻害剤が挙げられる。
CCR5阻害剤の例として、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、PRO−140、アダプタビル(RAP−101)、ニフェビロック(TD−0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B−07、MB−66、ポリペプチドC25P、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
gp41阻害剤の例として、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS−986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV−1融合阻害剤(P26−Bapc)、ITV−1、ITV−2、ITV−3、ITV−4、PIE−12トリマーおよびシフュービルタイドが挙げられる。
CD4結合阻害剤の例として、イバリズマブおよびCADA類似体が挙げられる。
gp120阻害剤の例として、Radha−108(receptol)3B3−PE38、BanLec、ベントナイトベースのナノメディシン、ホステムサビルトロメタミン、IQP−0831、およびBMS−663068が挙げられる。
CXCR4阻害剤の例として、プレリキサフォル、ALT−1188、N15ペプチド、およびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
HIV成熟化阻害剤
HIV成熟化阻害剤の例として、BMS−955176およびGSK−2838232が挙げられる。
潜伏反転剤
潜伏反転剤の例として、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、プロテアソーム阻害剤、例えば、ベルケイド、プロテインキナーゼC(PKC)活性化因子、BET−ブロモドメイン4(BRD4)阻害剤、イオノマイシン、PMA、SAHA(スベラニロヒドロキサム酸(suberanilohydroxamic acid)、またはスベロイル、アニリド、およびヒドロキサム酸(suberoyl, anilide, and hydroxamic acid))、IL−15、JQ1、ジスルフラム(disulfram)、アムホテリシンB、およびユビキチン阻害剤、例えば、ラルガゾール類似体、およびGSK−343が挙げられる。
HDAC阻害剤の例として、ロミデプシン、ボリノスタット、およびパノビノスタットが挙げられる。
PKC活性化因子の例として、インドラクタム、プロストラチン、インゲノールB、およびDAG−ラクトンが挙げられる。
カプシド阻害剤
カプシド阻害剤の例として、カプシド重合阻害剤またはカプシド破壊化合物、HIVヌクレオカプシドp7(NCp7)阻害剤、例えば、アゾジカーボンアミド、HIVp24カプシドタンパク質阻害剤、AVI−621、AVI−101、AVI−201、AVI−301、およびAVI−CAN1−15シリーズが挙げられる。
免疫ベースの療法
免疫ベースの療法の例として、toll様受容体モジュレーター、例えば、tlr1、tlr2、tlr3、tlr4、tlr5、tlr6、tlr7、tlr8、tlr9、tlr10、tlr11、tlr12、およびtlr13;プログラム細胞死タンパク質1(Pd−1)モジュレーター;プログラム死−リガンド1(Pd−L1)モジュレーター;IL−15アゴニスト;DermaVir;インターロイキン−7;プラケニル(ヒドロキシクロロキン);プロロイキン(アルデスロイキン、IL−2);インターフェロンアルファ;インターフェロンアルファ−2b;インターフェロンアルファ−n3;ペグ化インターフェロンアルファ;インターフェロンガンマ;ヒドロキシウレア;ミコフェノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF);リバビリン;リンタトリモド、ポリマーポリエチレンイミン(PEI);ゲポン;IL−12;WF−10;VGV−1;MOR−22;BMS−936559;CYT−107、インターロイキン−15/Fc融合タンパク質、ノルムフェロン、ペグインターフェロンアルファ−2a、ペグインターフェロンアルファ−2b、組換え型インターロイキン−15、RPI−MN、GS−9620、およびIR−103が挙げられる。
ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤
PI3K阻害剤の例として、イデラリシブ、アルペリシブ、ブパルリシブ、CAIオロテート、コパンリシブ、デュベリシブ、ゲダトリシブ、ネラチニブ、パヌリシブ、ペリホシン、ピクチリシブ、ピララリシブ、プキチニブメシル酸塩、リゴセルチブ、リゴセルチブナトリウム、ソノリシブ、タセリシブ、AMG−319、AZD−8186、BAY−1082439、CLR−1401、CLR−457、CUDC−907、DS−7423、EN−3342、GSK−2126458、GSK−2269577、GSK−2636771、INCB−040093、LY−3023414、MLN−1117、PQR−309、RG−7666、RP−6530、RV−1729、SAR−245409、SAR−260301、SF−1126、TGR−1202、UCB−5857、VS−5584、XL−765、およびZSTK−474が挙げられる。
HIV抗体、二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質
HIV抗体、二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質の例として、DART(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、bnAB(幅広く中和するHIV−1抗体)、BMS−936559、TMB−360、およびHIV gp120またはgp41を標的とするもの、HIVを標的とする抗体リクルート分子、抗CD63モノクローナル抗体、抗GBウイルスC抗体、抗GP120/CD4、CCR5二重特異性抗体、抗nef単一ドメイン抗体、抗Rev抗体、ラクダ類由来の抗CD18抗体、ラクダ類由来の抗ICAM−1抗体、DCVax−001、gp140標的抗体、gp41ベースのHIV治療用抗体、ヒト組換え型mAb(PGT−121)、イバリズマブ、Immuglo、MB−66が挙げられる。
このような方式でHIVを標的とするものの例として、バビツキシマブ、UB−421、C2F5、C2G12、C4E10、C2F5+C2G12+C4E10、3−BNC−117、PGT145、PGT121、MDX010(イピリムマブ)、VRC01、A32、7B2、10E8、VRC−07−523、VRC−HIVMAB080−00−AB、MGD−014およびVRC07が挙げられる。
薬物動態学的賦活薬
薬物動態学的賦活薬の例として、コビシスタットおよびリトナビルが挙げられる。
追加の治療剤
追加の治療剤の例として、WO2004/096286(Gilead Sciences)、WO2006/015261(Gilead Sciences)、WO2006/110157(Gilead Sciences)、WO2012/003497(Gilead Sciences)、WO2012/003498(Gilead Sciences)、WO2012/145728(Gilead Sciences)、WO2013/006738(Gilead Sciences)、WO2013/159064(Gilead Sciences)、WO2014/100323(Gilead Sciences)、US2013/0165489(University of
Pennsylvania)、US2014/0221378(Japan Tobacco)、US2014/0221380(Japan Tobacco)、WO2009/062285(Boehringer Ingelheim)、WO2010/130034(Boehringer Ingelheim)、WO2013/006792(Pharma Resources)、US20140221356(Gilead Sciences)、US20100143301(Gilead Sciences)およびWO2013/091096(Boehringer Ingelheim)に開示された化合物が挙げられる。
HIVワクチン
HIVワクチンの例として、ペプチドワクチン、組換え型サブユニットタンパク質ワクチン、生ベクターワクチン、DNAワクチン、CD4由来のペプチドワクチン、ワクチン併用、rgp120(AIDSVAX)、ALVAC HIV(vCP1521)/AIDSVAX B/E(gp120)(RV144)、モノマー性gp120 HIV−1サブタイプCワクチン、Remune、ITV−1、Contre Vir、Ad5−ENVA−48、DCVax−001(CDX−2401)、Vacc−4x、Vacc−C5、VAC−3S、マルチクレードDNA組換え型アデノウイルス−5(rAd5)、Pennvax−G、Pennvax−GP、HIV−TriMix−mRNAワクチン、HIV−LAMP−vax、Ad35、Ad35−GRIN、NAcGM3/VSSP
ISA−51、ポリ−ICLCアジュバントワクチン、TatImmune、GTU−multiHIV(FIT−06)、gp140[デルタ]V2.TV1+MF−59、rVSVIN HIV−1 gagワクチン、SeV−Gagワクチン、AT−20、DNK−4、ad35−Grin/ENV、TBC−M4、HIVAX、HIVAX−2、NYVAC−HIV−PT1、NYVAC−HIV−PT4、DNA−HIV−PT123、rAAV1−PG9DP、GOVX−B11、GOVX−B21、TVI−HIV−1、Ad−4(Ad4−env Clade C+Ad4−mGag)、EN41−UGR7C、EN41−FPA2、PreVaxTat、AE−H、MYM−V101、CombiHIVvac、ADVAX、MYM−V201、MVA−CMDR、DNA−Ad5 gag/pol/nef/nev(HVTN505)、MVATG−17401、ETV−01、CDX−1401、rcAD26.MOS1.HIV−Env、Ad26.Mod.HIVワクチン、AGS−004、AVX−101、AVX−201、PEP−6409、SAV−001、ThV−01、TL−01、TUTI−16、VGX−3300、IHV−001、およびウイルス様粒子ワクチン、例えば、偽ビリオンワクチン、CombiVICHvac、LFn−p24B/C融合ワクチン、GTUベースのDNAワクチン、HIVgag/pol/nef/env DNAワクチン、抗TAT HIVワクチン、コンジュゲートポリペプチドワクチン、樹状細胞ワクチン、gagベースのDNAワクチン、GI−2010、gp41 HIV−1ワクチン、HIVワクチン(PIKAアジュバント)、Ii−key/MHCクラスIIエピトープハイブリッドペプチドワクチン、ITV−2、ITV−3、ITV−4、LIPO−5、マルチクレードEnvワクチン、MVAワクチン、Pennvax−GP、pp71欠損HCMVベクターHIV gagワクチン、組換え型ペプチドワクチン(HIV感染)、NCI、rgp160
HIVワクチン、RNActive HIVワクチン、SCB−703、Tat Oyiワクチン、TBC−M4、治療用HIVワクチン、UBI HIV gp120、Vacc−4x+ロミデプシン、変異型gp120ポリペプチドワクチン、rAd5 gag−pol env A/B/Cワクチンが挙げられる。
HIV併用療法
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその結晶形態は、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、およびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル);アデホビル;アデホビルジピボキシル;コビシスタット;エムトリシタビン;テノホビル;テノホビルジソプロキシル;テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルアラフェナミド;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩;TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、およびラミブジン);ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、およびラミブジン;ラルテグラビル;ラルテグラビルおよびラミブジン;マラビロク;エンフビルチド;ALUVIA(登録商標)(KALETRA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、およびラミブジン;ABC+AZT+3TC);リルピビリン;リルピビリン塩酸塩;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビルおよびコビシスタット;ダルナビルおよびコビシスタット;アタザナビル;アタザナビル硫酸塩;ドルテグラビル;エルビテグラビル;リトナビル;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビル;ラミブジン;プロラスチン;ホスアンプレナビル;ホスアンプレナビルカルシウムエファビレンツ;エトラビリン;ネルフィナビル;ネルフィナビルメシル酸塩;インターフェロン;ジダノシン;スタブジン;インジナビル;インジナビル硫酸塩;テノホビルおよびラミブジン;ジドブジン;ネビラピン;サキナビル;サキナビルメシル酸塩;アルデスロイキン;ザルシタビン;チプラナビル;アンプレナビル;デラビルジン;デラビルジンメシル酸塩;Radha−108(receptol);ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;エファビレンツ、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ホスファジド;ラミブジン、ネビラピン、およびジドブジン;アバカビル;ならびにアバカビル硫酸塩から選択される1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加の治療剤と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその結晶形態は、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、およびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル);アデホビル;アデホビルジピボキシル;コビシスタット;エムトリシタビン;テノホビル;テノホビルジソプロキシル;テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルアラフェナミド;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩;TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、およびラミブジン);ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、およびラミブジン;ラルテグラビル;ラルテグラビルおよびラミブジン;マラビロク;エンフビルチド;ALUVIA(登録商標)(KALETRA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、およびラミブジン;ABC+AZT+3TC);リルピビリン;リルピビリン塩酸塩;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビルおよびコビシスタット;ダルナビルおよびコビシスタット;アタザナビル;アタザナビル硫酸塩;ドルテグラビル;エルビテグラビル;リトナビル;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビル;ラミブジン;プロラスチン;ホスアンプレナビル;ホスアンプレナビルカルシウムエファビレンツ;エトラビリン;ネルフィナビル;ネルフィナビルメシル酸塩;インターフェロン;ジダノシン;スタブジン;インジナビル;インジナビル硫酸塩;テノホビルおよびラミブジン;ジドブジン;ネビラピン;サキナビル;サキナビルメシル酸塩;アルデスロイキン;ザルシタビン;チプラナビル;アンプレナビル;デラビルジン;デラビルジンメシル酸塩;Radha−108(receptol);ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;エファビレンツ、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ホスファジド;ラミブジン、ネビラピン、およびジドブジン;アバカビル;アバカビル硫酸塩;4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA);ならびにビクテグラビル、または薬学的に許容されるその塩から選択される1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加の治療剤と組み合わされる。
上記に列挙された追加の治療剤は、上記に列挙された1つより多くのクラスに含まれていてもよいことは当業者により認識される。特定のクラスは、それらのクラスに列挙された化合物の機能性を限定することを意図していない。
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1または2種のヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わされる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤および非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤(HIV non-nucleoside inhibitor of reverse transcriptase)と組み合わされる。別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わされる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも1種のヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤(HIV nucleoside inhibitor of reverse transcriptase)、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わされる。別の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、2種のヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、1または2種のヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わされる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤および非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わされる。別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わされる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、少なくとも1種のヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わされる。別の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、2種のヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤と組み合わされる。
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、ビクテグラビル(または薬学的に許容されるその塩)、または4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA)と組み合わされる。
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、ビクテグラビル(または薬学的に許容されるその塩)、または4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA)と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンおよびラミブジンからなる群から選択される第2の追加治療剤と組み合わされる。
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、およびテノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる。一部の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、ならびに上記に開示された第1および第2の追加治療剤は同時に投与される。必要に応じて、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、ならびに上記に開示された第1および第2の追加治療剤は、被験体への同時投与のために、単位剤形内で組み合わされる。他の実施形態では、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、ならびに上記に開示された第1および第2の追加治療剤は逐次的に投与される。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩と組み合わされる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA)と組み合わされる。
本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の任意の投薬量で(例えば、1mg〜1000mgの塩または結晶形態)、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わされることができる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の任意の投薬量で(例えば、1mg〜1000mgの塩、共結晶、または結晶形態)、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせることができる。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、5〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、5〜10、5〜15、5〜20、5〜25、25〜30、20〜30、15〜30、または10〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、10mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、25mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、投与量の各組合せが具体的および個々に列挙されているのと同じように、塩、共結晶、または結晶形態の任意の投薬量(例えば、1mg〜1000mgの塩、共結晶、または結晶形態)で、本明細書に提供されている薬剤と組み合わされることができる。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、200〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、200〜250、200〜300、200〜350、250〜350、250〜400、350〜400、300〜400、または250〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、投与量の各組合せが具体的および個々に列挙されているのと同じように、塩、共結晶、または結晶形態の任意の投薬量(例えば、1mg〜1000mgの塩、共結晶、または結晶形態)で、本明細書に提供されている薬剤と組み合わされることができる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、20〜80mgのビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩と組み合わされる。本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態は、投与量の各組合せが具体的および個々に列挙されているのと同じように、塩、共結晶、または結晶形態の任意の投薬量(例えば、1mg〜1000mgの塩、共結晶、または結晶形態)で、本明細書に提供されている薬剤と組み合わされることができる。
一実施形態では、1種または複数種の(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種の)追加の治療剤と組み合わせて、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む、キットが提供される。
一部の実施形態では、1種または複数種の(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種の)追加の治療剤と組み合わせて、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む、キットが提供される。
医薬組成物
本明細書で開示されている医薬組成物は、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤および必要に応じて他の治療剤と一緒に含む。活性成分を含有する医薬組成物は、意図する投与方法に適した任意の形態であってよい。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤および必要に応じて他の治療剤と一緒に含む。活性成分を含有する医薬組成物は、意図する投与方法に適した任意の形態であってよい。
本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む医薬組成物は、通常の慣習に従い選択することができる従来の担体(例えば、不活性成分または賦形剤材料)を用いて調製することができる。錠剤は、流動促進剤、充填剤、結合剤などを含めた賦形剤を含有することができる。水性組成物は滅菌形態で調製することができ、経口投与以外による送達を意図する場合、一般的に等張性であってよい。すべての組成物は、賦形剤、例えば、Roweら、Handbook of Pharmaceutical Excipients、第5版、American Pharmacists Association、1986年に示されたものを必要に応じて含有してもよい。賦形剤として、アスコルビン酸および他の抗酸化剤、キレート剤、例えば、EDTA、炭水化物、例えば、デキストリン、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸などを挙げることができる。
活性成分を単独で投与することは可能であるが、活性成分を医薬組成物として提示することが好ましいこともある。獣医学的使用とヒトへの使用の両方のための組成物は、少なくとも本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を、1種または複数種の許容される担体および必要に応じて他の治療用成分と一緒に含む。一実施形態では、医薬組成物は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、薬学的に許容される賦形剤、および治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)本明細書で以前に定義されたような追加の治療剤を含む。一実施形態では、医薬組成物は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、薬学的に許容される賦形剤および他の1種の治療用成分を含む。担体(複数可)は、組成物の他の成分と相容性があり、そのレシピエントに対して生理学的に無害であるという意味で「許容される」。
組成物は、様々な投与経路に適したものを含む。組成物は、単位剤形で好都合に提示することができ、薬学の技術分野で周知の方法のいずれかにより調製することができる。このような方法は、活性成分を、1種または複数種の不活性成分(例えば、担体、医薬賦形剤など)と組み合わせるステップを含む。組成物は、活性成分を、液体担体または微細に分割された固体担体または両方と均一および密に組み合わせること、および次いで、必要な場合、製品を成形することにより調製することができる。技術および製剤は、一般的にRemington: The Science and Practice of Pharmacy、第21版、Lippincott Wiliams and Wilkins、Philadelphia、Pa.、2006年に見出される。
経口投与に適した、本明細書に記載の組成物は、これらに限定されないが、それぞれが既定量の活性成分を含有するカプセル剤、カシェ剤または錠剤を含めた、別個の単位(単位剤形)として提示することができる。
経口使用のために使用する場合、例えば、錠剤、トローチ剤、ロゼンジ剤、水性もしくは油性懸濁剤、分散性粉剤・散剤(powder)もしくは顆粒剤、乳剤、硬質もしくは軟質カプセル剤、シロップ剤またはエリキシル剤を調製することができる。経口使用を意図する組成物は、医薬組成物の製造の分野で公知の任意の方法に従い調製することができ、このような組成物は、口当たりの良い調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤および保存剤を含む1種または複数種の剤を含有することができる。錠剤の製造に適した無毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して活性成分を含有する錠剤は許容される。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム;造粒剤および崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、またはアルギン酸;結合剤、例えば、セルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ゼラチンまたはアカシア;ならびに滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであってよい。錠剤は、コーティングされていなくてもよいし、または胃腸管での崩壊および吸着を遅延させ、これにより長期間にわたり持続作用を提供するマイクロカプセル化を含めた公知の技術によりコーティングされていてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリルもしくはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料を単独でまたはワックスと共に利用することができる。
一部の実施形態では、ホットメルト押出しまたはスプレー乾燥分散(SDD)技術から調製することができる経口剤形(例えば、錠剤)が本明細書で開示される。
一部の実施形態では、硬質または軟質カプセル剤の製造に適した、無毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して活性成分を含有する粉末、ビーズ、または顆粒を充填した硬質カプセル剤が本明細書で開示される。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム;造粒剤および崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、またはアルギン酸など;結合剤、例えば、セルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ゼラチンまたはアカシア;ならびに滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであってよい。
一部の実施形態では、硬質または軟質カプセル剤の製造に適した、無毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して活性成分を含有する液体または半固体混合物を充填した硬質または軟質カプセル剤が本明細書で開示される。これらの賦形剤は、例えば、可溶化油、例えば、トウモロコシ油、ゴマ油、またはコーン油;中鎖トリグリセリドおよび関係するエステル、例えば、変性(derivitized)パーム核油またはヤシ油;自己乳化脂質系(SEDDSまたはSMEDDS)、例えば、カプリル酸トリグリセリドまたはプロピレングリコールモノカプリレート;粘度調整剤、例えば、セチルアルコール、ステアリル(steryl)アルコール、ステアリン酸グリセロール;ならびに可溶化剤および界面活性剤、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、エタノール、ポリエトキシ化ヒマシ油、ポロキサマー、またはポリソルベートであってよい。
本開示の医薬組成物は、滅菌の注射用調製物の形態、例えば、滅菌の注射用水性または油性の懸濁剤であってよい。この懸濁剤は、本明細書中に記述されている適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して公知の技術に従い製剤化することができる。滅菌の注射用調製物はまた、1,3−ブタン−ジオール中溶液などの、無毒性の非経口的に許容される希釈剤もしくは溶媒中の注射可能な滅菌溶液もしくは懸濁液であってよく、または凍結乾燥された粉末として調製することができる。利用することができる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル溶液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて、滅菌の不揮発性油は、溶媒または懸濁媒として慣例的に利用することができる。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、任意の無刺激の不揮発性油を利用することができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸を、注射剤の調製において同様に使用することができる。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている滅菌の注射用調製物はまた、1,3−ブタン−ジオール中溶液などの、無毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の、再構成凍結乾燥粉末から調製される無菌の注射用溶液または懸濁液であってよい。利用することができる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル溶液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて、無菌の不揮発性油は、溶媒または懸濁媒として慣例的に利用することができる。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、任意の無刺激の不揮発性油を利用することができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸を、注射剤の調製において同様に使用することができる。
非経口投与に適した製剤として、製剤を意図するレシピエントの血液と等張にする抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および溶質を含有することができる水性および非水性の滅菌注射剤;ならびに懸濁化剤および増粘剤を含むことができる水性および非水性の滅菌懸濁剤が挙げられる。ある特定の実施形態では懸濁剤はマイクロ懸濁剤である。ある特定の実施形態では懸濁剤はナノ懸濁剤である。
一部の実施形態では、非経口投与(例えば、筋肉内(IM)および皮下(SC)投与)に適した製剤は、1種または複数種の賦形剤を含む。賦形剤は、製剤の他の成分と相容性があり、そのレシピエントにとって生理学的に無害であるべきである。適切な賦形剤の例は、非経口製剤の当業者には周知であり、例えば、Handbook of Pharmaceutical Excipients(Rowe、SheskeyおよびQuinn編)、第6版、2009年に見出すことができる。
非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)中の可溶化賦形剤の例として、これらに限定されないが、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20または80)およびポロキサマー(例えば、ポロキサマー338、188、または207)が挙げられる。一部の実施形態では、本明細書に開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその結晶形態、ならびにポロキサマー、特にポロキサマー338を含む非経口投与(例えば、SCまたはIM製剤)が本明細書で開示される。一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口投与におけるポロキサマー(例えば、ポロキサマー388)の量は、約5%未満、例えば、約3%未満、約2%未満、約1%未満、または約0.5%未満である。
一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)は水性懸濁剤である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)は、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、および食塩水を含む水性懸濁剤である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)は、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、食塩水、およびポロキサマー(例えば、ポロキサマー338、188、または207)を含む水性懸濁剤である。
ある特定の実施形態では、組成物は、固体注射用剤形、例えば、固体デポー形態を含む固体剤形として開示される。
剤形を生成するために不活性成分と組み合わせることができる活性成分の量は、意図する処置被験体および特定の投与モードに応じて変動し得る。例えば、一部の実施形態では、ヒトへの経口投与のための剤形は、適当な、好都合な量の担体材料(例えば、不活性成分または賦形剤材料)と共に製剤化される約1〜1000mgの活性物質を含有し得る。ある特定の実施形態では、担体材料は、全組成物の約5から約95%(重量:重量)まで変動する。
特に上述された成分に加えて、これらの実施形態の組成物は、問題となっている組成物の種類を考慮して、当技術分野で慣習的な他の剤を含んでもよく、例えば、経口投与に適したものは香味剤を含んでもよいことを理解すべきである。
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている活性成分を1つの変形形態に含む組成物は、活性成分が代謝される速度に影響を与える剤を含有しない。よって、ある特定の実施形態の化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む組成物は、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、あるいはその塩、共結晶、または結晶形態と別々に、逐次的にもしくは同時に投与される任意の他の活性成分の代謝に影響を与える(例えば、遅らせる、妨害するまたは遅滞させる)剤を含まないことが理解される。本明細書においてある特定の実施形態で詳述された方法、キット、製造物品などのいずれも、化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態、あるいは化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態と別々に、逐次的にもしくは同時に投与される任意の他の活性成分の代謝に影響を与える(例えば、遅らせる、妨害するまたは遅滞させる)剤を含まないこともまた理解される。
キットおよび製造物品
本開示は、本明細書で開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含むキットに関する。一実施形態では、キットは、本明細書に先に記載の1種または複数種の追加の治療剤を含むことができる。キットは、例えば、HIV逆転写酵素の阻害における、例えば、HIV感染もしくはAIDSの処置における使用のため、または研究ツールとしての使用などのための、取扱説明書をさらに含むことができる。取扱説明書は一般的に、文書による指示であるが、指示を含有する電子的記憶媒体(例えば、磁気ディスケットまたは光学的ディスク)もまた許容される。
本開示は、本明細書に開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む1つまたは複数のコンテナを含む医薬キットにも関する。このようなコンテナ(複数可)に必要に応じて付随するのは、医薬品の製造、使用または販売を規制している政府機関により規定された形態の通知であり得、この通知は、ヒトへの投与のための製造、使用または販売に対する政府機関による承認を反映する。各構成成分(1つより多くの構成成分が存在する場合)は、別々のコンテナに包装することもできるし、または一部の構成成分は、交差反応性および貯蔵寿命が許容される場合、1つのコンテナ内に組み合わせることもできる。キットは、単位剤形、バルクパッケージ(例えば、複数回用量パッケージ)またはサブユニット用量であってもよい。キットはまた複数の単位用量の化合物および取扱説明書を含むこともでき、薬局(例えば、病院薬局および調剤薬局)における貯蔵および使用に十分な量で包装され得る。
一部の実施形態では、本開示はまた、本明細書に開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態を含む1つまたは複数のコンテナを含む医薬キットにも関する。このようなコンテナ(複数可)に必要に応じて付随するのは、医薬品の製造、使用または販売を規制している政府機関により規定された形態の通知であり得、この通知は、ヒトへの投与のための製造、使用または販売に対する政府機関による承認を反映する。各構成成分(1つより多くの構成成分が存在する場合)は、別々のコンテナに包装することもできるし、または一部の構成成分は、交差反応性および貯蔵寿命が許容される場合、1つのコンテナ内に組み合わせることもできる。キットは、単位剤形、バルクパッケージ(例えば、複数回用量パッケージ)またはサブユニット用量であってもよい。キットはまた複数の単位用量の化合物および取扱説明書を含むこともでき、薬局(例えば、病院薬局および調剤薬局)における貯蔵および使用に十分な量で包装され得る。
本明細書に記載の方法に使用するための、本明細書に開示されている化合物1の薬学的に許容される塩、またはその共結晶もしくは結晶形態の単位投与量を適切な包装内に含む製造物品もまた開示される。適切な包装は当技術分野で公知であり、例えば、バイアル、容器、アンプル、ボトル、ジャー、フレキシブル包装などを含む。製造物品はさらに滅菌され、および/または密閉されていてもよい。
一般的方法
粉末X線回折(XRPD)
XRPDパターンはPANanalytical XPERT−PRO 回折計で、以下の実験設定下の周囲条件で収集した:45KV、40mA、Kα1=1.5406Å、スキャン範囲2〜40°、ステップサイズ0.0084または0.0167°、測定時間:5分。
示差走査熱量測定(DSC)
DSCサーモグラムは、50ポジションオートサンプラーを備えたTA Instruments Q2000システムで収集した。認定されたインジウムを使用して、エネルギーおよび温度に対する較正を行った。通常、1〜5mgの各試料を、ピンホールアルミニウムパンの中で、10℃/分で、25℃から300℃へと加熱した。50mL/分での乾燥窒素のパージを測定中ずっと試料上で維持した。融解吸熱の開始を融点として報告した。
プロトン核磁気共鳴(H NMR)
H NMRスペクトルを、7620ASサンプルチェンジャーを有するVarian
400−MR400MHz装置で収集した。デフォルトのプロトンパラメーターは以下の通りである:スペクトル幅:14〜−2ppm(6397.4Hz);リラクゼーションディレイ:1秒;パルス:45度;取得時間:2.049秒;スキャンまたは繰返しの数:8;温度:25℃。試料は、特に述べられていない限り、ジメチルスルホキシド−d6中で調製した。MestReNovaソフトウエアを使用して、オフライン分析を行った。
中間体1. tert−ブチル(S)−(1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート
Figure 2020531434
ステップ1. (S)−N−((3,6−ジブロモピリジン−2−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
Figure 2020531434

3,6−ジブロモピコリンアルデヒド(76.0g、0.287モル)および(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(36.51g、0.301モル)をNMP(N−メチル−2−ピロリドン)(200mL)中で合わせた。反応混合物にCsCO(41.94g、0.316モル)を加えた。反応混合物を約2時間撹拌し、次いで約5℃に冷却した。水(1.3L)を反応混合物に加えた。生成した懸濁液を約1時間撹拌し、固体を濾過で単離し、水(5×100mL)で洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)368.9[M+H]+。
ステップ2. (S)−N−((S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
Figure 2020531434

反応容器に、(S)−N−((3,6−ジブロモピリジン−2−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(65.5g、177.95mmol)を投入し、これに続いてDMF(ジメチルホルムアミド)(260mL)を投入した。均質になるまで混合物を約5分間撹拌し、溶液を約8℃に冷却した。反応混合物に、(3,5−ジフルオロベンジル)臭化亜鉛(テトラヒドロフラン(THF)中0.5M、516.04mL)を約90分間にわたり滴下添加した。混合物をさらに約2.5時間撹拌した。反応混合物に、水(640mL)中5%AcOH(酢酸)を約10分間にわたり加え、これに続いてCPME(シクロペンチルメチルエーテル)(320mL)を一度に加えた。混合物を約5分間撹拌し、室温に温め、層を分離した。有機層を5%AcOH(320mL)で洗浄し、次いで0.5M NaOH(330mL)で処理し、ブラインで洗浄した。有機層を収集し、NaSOで脱水し、濾過した。粗製混合物に、MeOH(メタノール)(33mL)を加えた。撹拌混合物に、CPME(128mL)中3M HClを約15分間にわたり滴下添加した。約1時間撹拌後、沈殿物を濾過により除去した。濾液をヘキサン(300mL)で希釈し、生成物を水(450mL)で抽出した。水層を8M NaOHで塩基性化し、CPME(375mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過することによって、溶液中で表題化合物を得、これを次の反応でそのまま使用した。MS(m/z)497.0[M+H]
ステップ3. (S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エタン−1−アミン
Figure 2020531434

(S)−N−((S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの生成した溶液をCPMEで700mLの容積に希釈し、これにアセトニトリル(350mL)を加えた。撹拌混合物に、濃HCl(37%、16.4mL)を室温で約10分間にわたり滴下添加した。厚いスラリーを約4時間激しく撹拌した。固体を濾過し、2:1のCPME(シクロプロピルメチルエーテル):ACNで洗浄することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)393.3[M+H]
ステップ4. tert−ブチル(S)−(1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート
反応容器に、2−MeTHF(190mL)、水(190mL)および(S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エタン−1−アミン(46.9g、0.11mol)を投入し、これに続いてNaHCO(30.34g、0.36mol)を少しずつ加えた。反応混合物を約5℃に冷却し、二炭酸ジ−tert−ブチル(27.47g、0.13mol)を加えた。反応混合物を約0℃で約2時間撹拌し、周囲温度で約2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、MTBE(メチルtert−ブチルエーテル)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗製化合物をシリカによるカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)492.8[M+H]H NMR (400
MHz, メタノール−d4) δ 7.85 (d, 1H), 7.42 (d,
1H), 6.90 − 6.72 (m, 3H), 5.33 (dd, 1H), 3.10 (dd, 1H), 2.92 (dd, 1H), 1.36 (s,
9H)。
中間体2. 4−クロロ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン
Figure 2020531434

ステップ1. 7−ブロモ−4−クロロ−1H−インダゾール−3−アミン
Figure 2020531434

EtOH(エタノール)(60mL)中の3−ブロモ−6−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル(13.9g、59.3mmol)に、ヒドラジン一水和物(5.77mL)を加えた。反応混合物を約80℃に約3時間加熱した。周辺温度に冷却後、EtOH(20mL)を加えて撹拌した。固体を濾過により単離し、冷EtOHで洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)247.9[M+H]
ステップ2. 7−ブロモ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン
Figure 2020531434

反応器に7−ブロモ−4−クロロ−1H−インダゾール−3−アミン(397.2g、1.6モル)およびCsCO(1052g、3.2モル)を投入し、次いでDMF(ジメチルホルムアミド)(4000mL)で希釈した。これに、滴下ロートを介して、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(463.2g、1.9モル)をゆっくりと加えた。添加が完了したら、反応混合物を約1時間撹拌し、この時点で、HO(16L)をゆっくりと加えた。添加が完了したら、混合物を約15℃で約12時間撹拌した。スラリーを濾過し、収集した固体をDMF(800mL)中に懸濁させた。これに、HO(4800mL)を加え、得られた固体を濾過によって収集し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)330.1[M+H]
ステップ3. 4−クロロ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン
反応容器に、7−ブロモ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン(15.00g、45.66mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(17.39g、68.49mmol)、プロピオン酸カリウム(15.36g、136.98mmol)、ジオキサン(90mL)およびDMF(ジメチルホルムアミド)(30mL)を投入した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.64g、0.91mmol)を加え、アルゴンを約2分間バブリングさせることによって反応溶液を脱気した。反応混合物を約105℃に約4時間加熱した。周辺温度に冷却後、セライトのパッドを介して反応混合物を濾過し、シリカゲルをEtOAcで洗浄した。濾液を5%LiCl溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を約60℃で、IPAc/ヘプタン(1/10)で処理し、次いで周辺温度に冷却し、約15時間撹拌した。固体を濾過によって収集し、乾燥させることによって、表題化合物を生成した。MS(m/z)376.7[M+H]+1
NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 7.69 (d, 1H), 7.06 (d, 1H), 5.55 (s, 2H), 5.45 (q, 2H), 1.32 (s, 12H).
中間体3. 2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸
Figure 2020531434

ステップ1. リチウム2,2,2−トリフルオロ−1−(3−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イリデン)エタン−1−オレート
Figure 2020531434

反応器にビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(95.6g、0.99mol)および2,2,2−トリフルオロ酢酸エチル(113.2mL、0.95mol)およびTHF(50mL)を投入した。反応混合物を約0℃に冷却した。内部温度を約1℃より下に維持する速度で、滴下ロートを介して、LiHMDS(リチウムビス(トリメチルシリル)アミド)(1LのTHF中1.0M溶液、1mol)を加えた。添加が完了した後、滴下ロートを介してヘキサン(235mL)を安定した流れで加え、約15分間撹拌した。生成した固体を濾過によって収集し、ヘキサン(3×400mL)で洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。
ステップ2. エチル2−(3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート
Figure 2020531434

反応器にリチウム2,2,2−トリフルオロ−1−(3−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イリデン)エタン−1−オレート(177.2g、0.89mol)およびEtOH(エタノール)(779mL)を投入した。温度を約0℃にし、0℃で維持した。滴下ロートを介して、ジオキサン中HCl(4.0N、443mL)を加え、これに続いて、固体ヒドラジノ酢酸エチルHCl塩(138.4g、0.90mol)を加えた。反応温度を約35℃に調整した。約1時間後、蒸留により反応容積を減圧で約40%減少させた。激しく撹拌しながら、水(1.3L)を加え、温度を約15℃に調整した。生成した固体を濾過によって収集し、水(3×500mL)、ヘキサン(3×400mL)で洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)275.1[M+H]
ステップ3. エチル2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート
Figure 2020531434

反応器にエチル2−(3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(291.2g、1.06mol)、MeCN(アセトニトリル)(1.65L)および水(825mL)を投入し、これに、N−ヒドロキシフタルイミド(17.4g、0.103mol)およびNaClO(41.0g、0.45mol、添加する総量の約20%)を加えた。反応混合物を約50℃に加熱し、残りのNaClO(163.0g、1.80mol)を5つの部分に分けて約2時間にわたり加えた。出発材料の消費後、温度を約20℃に調整し、滴下ロートを介して、水性亜硫酸水素ナトリウム(40%w/w、350mL)を加えた。酢酸エチル(1.75L)を加え、層を分離した。水層をEtOAc(酢酸エチル)(500mL)で逆抽出した。有機層を合わせ、飽和水性NaHCO(500mL)および1:1水/ブライン(500mL)で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、IPAc(酢酸イソプロピル)(300mL)で共蒸発させた。粗製固体をIPAc/ヘプタンの混合物から結晶化した。生成した固体を濾過によって収集し、ヘプタンで洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)289.0[M+H]
ステップ4. 2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸
Figure 2020531434

エチル2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(80.40g、278.95mmol)の2−MeTHF(2−メチルテトラヒドロフラン)(167mL)中溶液に、2Mの水性水酸化ナトリウム(167mL)を加えた。室温で約25分間撹拌後、反応混合物を2−MeTHFで希釈し、濃HClの滴下添加によりゆっくりと酸性化した。有機層を単離し、水層を追加分の2−MeTHFで抽出した。合わせた有機層を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。生成した油を酢酸エチル中に入れた。激しく撹拌しながら、固体形成が観察されるまでヘキサンを加えた。固体を濾過により単離し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)259.00[M−H]
ステップ5. 2−(3−(トリフルオロメチル)−4,4a−ジヒドロスピロ[シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−5,2’−[1,3]ジチオラン]−1(3bH)−イル)酢酸
Figure 2020531434

2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(3.0g、11.5mmol)のDCM(ジクロロメタン)(25mL)中溶液に、1,2−エタンジチオール(1.07mL、12.68mmol)を加え、これに続いて三フッ化ホウ素−酢酸複合体(4.0mL、28.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に、水(60mL)および2−MeTHF(60mL)を加えた。有機層を単離し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。粗製物を酢酸エチル(2mL)に溶解し、激しく撹拌しながら、溶液をヘキサン(12mL)で希釈することによって、固体を得た。固体を濾過により単離し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)337.12[M+H]
ステップ6. 2−(5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸
Figure 2020531434

1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(12.75g、44.6mmol)のDCM(35mL)中懸濁液に、ピリジンフッ化水素(5.0mL)を約0℃で加えた。懸濁液を0℃で約10分間撹拌した。懸濁液に、2−(3−(トリフルオロメチル)−4,4a−ジヒドロスピロ[シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−5,2’−[1,3]ジチオラン]−1(3bH)−イル)酢酸(5.00g、14.9mmol)溶液を滴下添加した。添加が完了した後、反応混合物を約0℃でさらに約15分間撹拌した。激しく撹拌しながら、反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(300mL)に注ぎ入れた。有機層を除去し、水層を濃HClでpH約1に酸性化した。3分割した(three portions of)MTBE(メチルtert−ブチルエーテル)で水相を抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。生成した固体をMTBE(16mL)中に入れ、濾過することによって、任意の生成した固体を除去した。次いで、溶液を2N NaOH(16mL)で抽出した。激しく撹拌しながら、水層を水(16mL)で希釈し、室温で約15分間撹拌した。生成した固体を濾過により除去した。激しく撹拌しながら、濃HClのゆっくりとした滴下添加により、水層をpH約1に酸性化することによって、固体沈殿物を得た。固体を濾過により単離することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)281.12[M+H]
ステップ7. 2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸
2−(5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸を、以下の条件下、キラル超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)により、その構成成分であるエナンチオマー(2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(中間体3)および2−((3bR,4aS)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸)に分離した:装置:Thar350分取SFC;カラム:ChiralPak IC−10u、300×50mmI.D;移動相:35%イソプロパノール(0.1%NH・HO)およびCO;流速:200mL/分;カラム温度:38℃;UV検出:220nm;試料の調製:化合物をイソプロパノールに約45mg/mLになるまで溶解した;注入:1回の注入当たり6.5mL。分析用SFC[移動相:COについてAおよびイソプロパノール(0.05%DEA)についてB;勾配:B20%;A;流速:2.35mL/分;カラム:Chiralpak IC−3、150×4.6mm、3μm;波長:254nm]。所望の異性体、2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸、をt=3.39分で溶出した;H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 4.93 (s, 2H), 2.52 − 2.43 (m, 2H), 1.44 − 1.38 (m, 1H), 1.15 (m, 1H).
中間体4: 3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン
Figure 2020531434

メタンスルフィン酸ナトリウム(18.47g、175.5mmol)および塩化銅(I)(1.45g、14.6mmol)のDMF(ジメチルホルムアミド)(50mL)中撹拌懸濁液に、3−クロロ−3−メチルブタ−1−イン(15.00g、146.3mmol、16.4mL)を滴下添加した。生成した反応混合物を約40℃に加熱し、約16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。溶液を水およびブラインで洗浄した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで脱水し、次いで濾過した。溶液を真空下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。Mp:115〜116℃。H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.04 (s, 3H), 2.58 (s, 1H), 1.67
(s, 6H)。
(実施例1)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド(化合物1)
Figure 2020531434

ステップ1. tert−ブチル(S)−(1−(3−ブロモ−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート
Figure 2020531434

反応器に、tert−ブチル(S)−(1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(中間体1、50.00g、101.8mmol)、3−メチル−3−メチルスルホニル−ブタ−1−イン(17.86g、122.2mmol)、DMF(ジメチルホルムアミド)(90mL)およびEtN(トリメチルアミン)(42.5mL、305.4mmol)を投入した。反応混合物を約50℃に加熱した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(2.14g、3.1mmol)およびヨウ化銅(I)(0.58g、3.1mmol)を加えた。約30分後、反応混合物をMeCN(アセトニトリル)(200mL)で希釈し、次いで7%水性NHCl(200mL)を滴下添加した。スラリーが形成され、周囲温度に調整した。約3時間後、固体を濾過によって収集した。ケーキをMeCN/水(1:1、75mL)で2回洗浄し、MTBE(メチルtert−ブチルエーテル)(75mL)で洗浄した。固体を乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)556[M+H]H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ
7.84 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.29 − 7.15 (m, 1H), 6.70 − 6.55 (m, 2H), 5.79 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.57 − 5.45 (m, 1H), 3.21
− 3.05 (m, 4H), 2.99 − 2.88 (m, 1H), 1.80 (s, 6H), 1.40* (s, 7H), 1.30* (s, 2H)。*は、4.6:1の比でのアトロプ異性体の存在を意味する。
ステップ2. tert−ブチル(S)−(1−(3−(3−アミノ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート
Figure 2020531434

tert−ブチル(S)−(1−(3−ブロモ−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(1000.0mg、1.79mmol)、4−クロロ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン(808.5mg、2.15mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(65.6mg、0.09mmol)、および炭酸セシウム(876.7mg、2.69mmol)を丸底フラスコに入れ、アルゴン下に配置した。ジオキサン(10mL)および水(2mL)を加え、アルゴンを約1分間バブリングさせることによって、懸濁液を脱気した。脱気後、反応フラスコに還流コンデンサーを装着し、約80℃に終夜加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水層を除去した。有機層を真空下で濃縮し、生成した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)726.1[M+H]H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.69 − 7.55 (m), 7.55 − 7.42 (m), 7.16 − 7.06 (m), 7.07 − 6.96 (m), 6.89 (d), 6.60 (tt), 6.44 (dd),
6.20 (d), 6.16 (d), 6.08 (s), 5.69 − 5.53 (m), 5.29 (s), 5.26 (d), 4.95 − 4.85 (m), 4.64 (q), 4.59 − 4.46 (m), 4.36 − 4.19 (m), 3.94 − 3.76 (m), 3.64 − 3.54 (m), 3.18 (s), 3.17 (s), 3.01 − 2.84 (m), 2.78 − 2.68 (m), 1.86 − 1.82 (m), 1.38 (s), 1.34 (s), 1.26 (s), 1.23 (s), 1.15 (s)。
ステップ3. tert−ブチル(S)−(1−(3−(4−クロロ−3−(N−(メチルスルホニル)メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート
Figure 2020531434

tert−ブチル(S)−(1−(3−(3−アミノ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(37.89g、52.18mmol)を、周囲温度で撹拌しながら塩化メチレン(380mL)に溶解した。これに、トリエチルアミン(21.82mL、156.54mmol)を加え、これに続いて塩化メタンスルホニル(8.08mL、104.36mmol)をゆっくりと加えた。反応が完了した時点で、水(200mL)を加え、約0.5時間撹拌した。有機層を分離し、水層を塩化メチレンで1回抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮して少容積にした。ヘキサンを加えた。液体懸濁液をデカントした。残留する固体を減圧下で乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z):882.69[M+H]H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ 7.87 (d), 7.83 (d), 7.76 (s), 7.74 (s), 7.69 (s), 7.67 (s), 7.65 (s), 7.52 − 7.47 (m), 7.46 (s), 7.37 (d), 7.33 (d), 7.11 − 7.03 (m), 4.79 − 4.55 (m), 4.51 (t),
4.36 (dt), 4.20 − 4.05 (m), 3.64 (s), 3.62 (s), 3.60 (s), 3.59 (s), 3.23 (s), 3.04 (d), 3.01 (d), 2.95 − 2.83 (m), 1.81
(s), 1.34 (s), 1.29 (s), 0.98 (s)。
ステップ4. (S)−N−(7−(2−(1−アミノ−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル)−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−イル)−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド
Figure 2020531434

塩化メチレン(120mL)に溶解したtert−ブチル(S)−(1−(3−(4−クロロ−3−(N−(メチルスルホニル)メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(39g、44mmol)に、トリフルオロ酢酸(80mL)を加えた。反応混合物を周囲温度で約50分間撹拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、氷冷した飽和水性NaHCOにゆっくりと注ぎ入れた。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮乾固させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z):782.84[M+H]H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.61 (d), 7.54 −
7.44 (m), 7.40 (d), 7.33 (d), 7.20 (d),
6.66 − 6.57 (m), 6.44 (d), 6.33 (d), 6.17 (d), 4.64 (s), 3.68 (s), 3.64 (s), 3.61 (s), 3.55 (s), 3.19 (s), 3.05 (dd), 2.85 − 2.72 (m), 1.86 (s), 1.62 (s)。
ステップ5. N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド
(S)−N−(7−(2−(1−アミノ−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル)−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−イル)−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド(1757mg、2.25mmol)、2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(中間体3、666mg、2.36mmol)、およびHATU(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート)(854mg、2.25mmol)を丸底フラスコに入れ、DMF(ジメチルホルムアミド)(10.0mL)に溶解した。この溶液に、急速な滴加速度でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.80mL、4.49mmol)を加えた。添加が完了した後、反応混合物を室温で約15分間撹拌することによって、中間体N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(N−(メチルスルホニル)メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドを得、これは単離しなかった(MS(m/z)1046.65[M+H])。この溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液(5.0mL)を加えた。混合物を室温で約30分間撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルの間で分配した。有機層を収集し、2分割した5%塩化リチウム溶液で(with two portions of 5% lithium chloride solution)洗浄し、これに続いてブラインで洗浄した。有機層を単離し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、真空下で濃縮した。生成した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、アモルファス固体として表題化合物を得た。MS(m/z)968.24[M+H]H NMR (400 MHz,
メタノール−d) δ 7.87 − 7.57 (m), 7.33 − 7.09 (m), 6.80 − 6.70 (m), 6.54 (d), 6.47 (d), 6.37 − 6.19 (m), 5.02−4.94(m), 4.90 − 4.70 (m), 4.70 − 4.51 (m), 3.94 (dq), 3.32−3.28 (m), 3.23 (d), 3.07 (dd, J = 13.1, 7.6 Hz), 2.93 (dd), 2.68 − 2.35 (m), 1.81 (s), 1.41 (q), 1.12 − 1.00 (m). 19F NMR (377 MHz, メタノール−d) δ −63.65, −71.78 (t), −72.35 (t), −82.75 (dd), −105.70 (ddd), −111.73 − −113.10 (m)。
(実施例2)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドナトリウム塩、形態II
化合物1(100mg)を35mg(1当量)NaOH(11.8%NaOHを含有するMeOH溶液から)と混合した。試料を0.5mLの酢酸イソプロピル(i−PrOAc)中で撹拌して、溶液を形成した。これを乾燥させて、固体にし、次いで0.5mLのi−PrOAcに溶解した。ヘプタン(0.15mL)を貧溶媒として加え、試料を約21℃で約2時間撹拌して、厚いスラリーにした。試料を1.5mLのi−PrOAcで希釈し、約16時間撹拌し、濾過し、約50℃で乾燥させた。乾燥した試料を分析し、化合物1のナトリウム塩、形態IIとして確かめた。
(実施例3)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドナトリウム塩の多形スクリーニング
0.2mLの様々な溶媒中、約21℃で20〜40mgのナトリウム塩、形態IIを撹拌することにより、実施例2に記載されているナトリウム塩の多形スクリーニングを行った。結果は表1に示されている。
Figure 2020531434
ナトリウム塩は、水を除いた表1に示されているほとんど全ての溶媒と溶媒和物または中間相を形成したことが観察された。エタノールおよびイソプロパノール中では、各溶媒に対して2種の溶媒和物が存在し、最初に結晶化したものは準安定なものであった。乾燥後、アセトニトリル、エタノール(EtOH溶媒和物2)、IPA(IPA溶媒和物2)、およびDCM(中間相)からの溶媒和物は形態Iになった;MIBK、2−メチルテトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチルt−ブチルエーテル、およびトルエンからの溶媒和物は形態IIになった;ならびにアセトン、エタノール(EtOH溶媒和物1)、およびIPA(IPA溶媒和物1)からの溶媒和物は形態IIIになった。
形態I
表1に示されているように、アセトニトリル、エタノール(EtOH溶媒和物2)、イソプロパノール(IPA溶媒和物2)、またはジクロロメタンなどの溶液中で、化合物1のナトリウム塩の溶媒和物を最初に形成し、これに続いて真空下、約50℃での脱溶媒和によりナトリウム塩形態Iを得た。
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IのXRPDパターンが図1に示されている。2シータピークのリストは以下の表2に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IのDSCサーモグラムが図2に示されており、これは、約218℃の溶融開始を示している。
形態II
表1に示されているように、MIBK、2−メチルテトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチルt−ブチルエーテル、およびトルエンなどの溶液中で、化合物1のナトリウム塩の溶媒和物を最初に形成し、これに続いて真空下、約50℃での脱溶媒和により化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIを得た。
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIのXRPDパターンが図3に示されている。2シータピークのリストは以下の表3に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIのDSCサーモグラムが図4に示されており、これは、約222℃の溶融開始を示している。
形態III
表1に示されているように、アセトン、エタノール(EtOH溶媒和物1)、およびIPA(IPA溶媒和物1)などの溶液中で、化合物1のナトリウム塩の溶媒和物を最初に形成し、これに続いて真空下、約50℃での脱溶媒和により化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIIを得た。
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIIのXRPDパターンが図5に示されている。2シータピークのリストは以下の表4に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のナトリウム塩、結晶形態IIIのDSCサーモグラムが図6に示されており、これは約213℃の溶融開始を示している。
(実施例4)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドカリウム塩
化合物1(1.0g)を、KOH(1当量、50%水溶液)およびメタノール(2mL)と合わせて、溶液を得た。溶液を乾燥まで約50℃で乾燥させて、固体を生成した。
(実施例5)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドカリウム塩の多形スクリーニング
0.2mLの様々な溶媒:水、EtOH/H2O(1:1)混合物、アセトニトリル、メタノール、エタノール、アセトン、IPA、MEK、MIBK、DCM、THF、2−MeTHF、EtOAc、i−PrOAc、MTBE、およびトルエン中、約21℃で20〜40mgの非晶質化合物1カリウム塩を撹拌することによって、実施例4に記載されているカリウム塩の多形スクリーニングを行った。約1週間撹拌した後、試料は溶液または非晶質のいずれかであった。20〜50μLのヘプタンを溶液試料に加え、これらをもう1週間撹拌した。いかなる結晶性固体も得られなかった。試料を約0〜約5℃の冷蔵庫に約3日間配置すると、2−MeTHF中の試料は、偏光顕微鏡法(PLM)により明らかに複屈折粒子を示した。しかし、湿性固体のXRPD分析はほとんど結晶ピークを示さなかった。この試料を使用して、THFからの500mgの結晶化バッチにシード添加し、次いでこれを使用して、元のスクリーニング実験からの他の試料にシード添加した。約21℃で約16時間撹拌した後、MEK中の試料は複屈折性を示し、図7に示されているように、XRPDにより湿性固体としての結晶であることが確認された。しかし、乾燥後、塩は結晶性を失い、非晶質となった。
(実施例6)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、形態I
メタンスルホン酸(1当量)を、50mgの化合物1を含有する400μLのトルエン溶液と共に約21℃で撹拌した。酸は混和可能ではなかった。したがって、約50μLのMeCNを加えて、溶解を助けた。数時間撹拌した後、試料は結晶化し、図8に示されているように、化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態Iとして単離された。
(実施例7)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶の多形スクリーニング
20〜100mgの化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態Iを0.2mLの様々な溶媒中、約21℃で撹拌することにより、多形スクリーニングを行った。貧溶媒として50〜150μLのヘプタンを加えた試料5、6、8、10、11、12、およびMTBEを貧溶媒として加えた試料4を除いて、大部分の試料に対してスラリーが得られた。約16時間撹拌した後、試料4、5、6、8、11、13は溶液として残留したが、残りはスラリーであった。さらなる貧溶媒を溶液試料に加えた。試料6、8、10、13に、試料9をシード添加し、約16時間撹拌した。約16時間撹拌した後、試料8および13もまた結晶化した。湿性固体に対してXRPD分析を行い、真空下、約50℃で固体を乾燥させた。結果は表5に示されている。
Figure 2020531434
メタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶が、アセトニトリル、IPA、およびDCMと溶媒和物を形成したことが観察された。乾燥後、アセトニトリル溶媒和物は結晶形態Iとなり、DCM溶媒和物は結晶形態IIIとなった。IPA溶媒和物は乾燥前に周囲条件下で保持されている間に潮解したので、これは乾燥実験で分析しなかった。MEK/ヘプタン、2−メチルテトラヒドロフラン/ヘプタン、酢酸エチル/ヘプタン、酢酸イソプロピル、MTBE、およびトルエンなどの溶媒から、非溶媒和形態、結晶形態IIが得られた。
形態I
トルエンおよびMeCNの混合物からの固体を乾燥させることにより、化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態Iを調製した。これを、表5に示されているように、多形スクリーニングにおいてトルエンなしで再生した。トルエン単独中では、メタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶は溶媒和物を形成しなかった。
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IのXRPDパターンが図8に示されている。2シータピークのリストが以下の表6に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IのDSCサーモグラムが図9に示されており、これは、約130℃の溶融開始を示している。
形態II
表5に示されているように、化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IIを、MEK/ヘプタン、2−メチルテトラヒドロフラン/ヘプタン、酢酸エチル/ヘプタン、酢酸イソプロピル、MTBE、およびトルエンを含む溶媒から得た。化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IIのXRPDパターンが図10に示されている。2シータピークのリストは以下の表7に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IIのDSCサーモグラムが図11に示されており、これは、約165℃の溶融開始を示している。
ジクロロメタン溶媒和物
表5に示されているように、化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩のジクロロメタン溶媒和物形態を、メシル酸の結晶性の塩形態IをDCM中でスラリー化することにより得た。DCM溶媒和物形態を使用して、X線回折(XRD)用の単結晶を得ることによって、図12に示されているメタンスルホン酸塩の構造を確認した。ジクロロメタン溶媒和物の単結晶は以下の通り調製した:1mLのDCMに溶解した0.06gの化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩を含有する溶液を、約21℃に冷却し、実施例7からのDCM溶媒和物の種結晶をシード添加し、棒状結晶を得た。
SCXRDデータは、化合物1の各分子に対してメタンスルホン酸およびDCMの2個の分子のモノ塩を確認した。結晶格子のパラメーターは表8において以下に示されている。
Figure 2020531434
形態III
真空下、約50℃でジクロロメタン溶媒和物を脱溶媒和することにより、化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IIIを得た。メシル酸塩または共結晶、結晶形態IIIのXRPDパターンが図13に示されている。2シータピークのリストは以下の表9に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IIIのDSCサーモグラムが図14に示されており、これは、約141℃の溶融開始を示している。
形態IV(水和物)
化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態IVは水和物であり、これは、化合物1のメシル酸塩または共結晶、結晶形態IIIを水中で約16時間撹拌することにより得た。化合物1のメシル酸塩または共結晶、結晶形態IVのXRPDパターンが図15に示されている。2シータピークのリストが以下の表10に提供されている。
Figure 2020531434

Figure 2020531434
(実施例8)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドエタンスルホン酸(エシル酸)塩または共結晶
化合物1の結晶エタンスルホン酸(エシル酸)塩または共結晶を以下の通り調製した:エタンスルホン酸(1当量)を50mgの化合物1を含有する400μLのトルエン溶液と共に約21℃で撹拌した。酸は混和可能ではなかった。したがって、50μLのMeCNを加えて、溶解を助けた。得られた溶液に化合物1のメタンスルホン酸(メシル酸)塩または共結晶、結晶形態Iをシード添加し、約16時間撹拌した後結晶化した。固体を真空下、約50℃で乾燥させ、XRPD分析を実施し、これが図16に示されている。2シータピークのリストは以下の表11に提供されている。
Figure 2020531434

Figure 2020531434
化合物1のエタンスルホン酸(エシル酸)塩または共結晶のDSCサーモグラムが図17に示されており、これは、約119℃の溶融開始を示している。
(実施例9)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドベンゼンスルホン酸(ベシル酸)塩
化合物1の結晶ベンゼンスルホン酸塩または共結晶を以下の通り調製した:ベンゼンスルホン酸(1当量)を、50mgの化合物1を含有する400μLのトルエン溶液と共に約21℃で撹拌した。酸は完全に溶解しなかった。したがって、50μLのMeCNを加えて、溶解を助けた。得られた溶液に、化合物1のメタンスルホン酸塩または共結晶、結晶形態Iをシード添加し、約16時間撹拌した後結晶化した。固体を真空下、約50℃で乾燥させ、XRPD分析を実施し、これが図18に示されている。2シータピークのリストは以下の表12に提供されている。
Figure 2020531434


Figure 2020531434
化合物1のベンゼンスルホン酸(ベシル酸)塩または共結晶のDSCサーモグラムが図19に示されている。
(実施例10)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド塩酸塩または共結晶
形態I
化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態Iを以下の通り調製した:約50mgの化合物1を0.5mLの37%HCl(約100当量)および0.25mLのMeCNと混合した。混合物を素早く超音波処理すると、結晶性固体が現れた。固体を濾過で単離し、真空下、約50℃で乾燥させた。乾燥固体は、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態Iと指定された。
塩酸塩または共結晶、結晶形態IのXRPDパターンが図20に示されている。2シータピークのリストは以下の表13に提供されている。
Figure 2020531434


Figure 2020531434
化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IのDSCサーモグラムが図21に示されており、これは約101℃の溶融開始を示している。
形態II
約5mgの化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IをMTBEおよびトルエン中で約16時間スラリー化することにより、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIを調製した。XRPDは、MTBEおよびトルエン中の固体が新規パターンを呈することを示し、これは結晶形態IIと指定された。約50℃で乾燥した後、MTBEおよびトルエンからの固体のXRPD分析は別の新規パターンを示し、これは結晶形態IIIと指定された。
化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIはまた、約50mgの化合物1を、0.5mLの37%HCl(約100当量)および0.25mLのアセトンと混合することにより調製した。混合物を素早く超音波処理すると、化合物1の塩酸塩または共結晶、形態IIの結晶性固体が観察された。化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIのXRPDパターンが、図22に示されている。2シータピークのリストは以下の表14で提供されている。
Figure 2020531434
形態III
化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIを、真空下、約50℃で乾燥させることにより、化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIIを調製した。化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIIのXRPDパターンが図23に示されている。2シータピークのリストは以下の表15に提供されている。
Figure 2020531434
化合物1の塩酸塩または共結晶、結晶形態IIIのDSCサーモグラムが図24に示されており、これは、約112℃の溶融開始を示している。
(実施例11)
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド硫酸塩
100mgの化合物1を、400μLのMTBE中で10μLの98%硫酸(1.9当量)と合わせた。混合物を超音波処理し、次いでオープンバイアル内で、約50℃で約16時間撹拌すると、結晶性固体が生じた。硫酸塩または共結晶(約50℃で真空乾燥)のXRPDパターンが図25に示されている。2シータピークのリストは以下の表16に提供されている。
Figure 2020531434

Figure 2020531434
化合物1の硫酸塩または共結晶のDSCサーモグラムが図26に示されており、これは、約169℃の溶融開始を示している。
本明細書に記載の化合物の代表的な合成は、2017年8月17日に出願された米国特許出願 出願番号15/680,041号(2018年2月22日に米国特許出願第2018−0051005A1号として公開された)にも見出すことができ、その全体の内容はそれら全体において参照により本明細書に組み込まれている。
生物学的実施例
実施例A
試験A:MT4細胞における抗ウイルスアッセイ
抗ウイルスアッセイのため、0.4μLの189X試験濃度の、DMSO中3倍連続希釈化合物を、384−ウェルプレートの各ウェル内の40μLの細胞成長培地(RPMI1640、10%FBS、1%ペニシリン−ストレプトマイシン、1%L−グルタミン、1%HEPES)に4連で添加した(10濃度)。
1mLアリコートのMT4細胞を、25μLの細胞成長培地(偽感染)または新鮮な1:250希釈のHIV−IIIb濃縮ABIストック(0.004m.o.i.)で、37℃で3時間予め感染させた。感染および未感染細胞を細胞成長培地で希釈し、35μL(2000細胞)をアッセイプレートの各ウェルに加えた。
次いでアッセイプレートを、加湿した、5%COインキュベーター内で、37℃で維持した。5日間のインキュベーション後、25μLの2×濃縮CellTiter−Glo(商標)Reagent(カタログ#G7573、Promega Biosciences,Inc.、Madison、WI)をアッセイプレートの各ウェルに加えた。室温で10分間インキュベートすることによって細胞溶解を行い、次いで、Envisionプレートリーダー(PerkinElmer)を使用して化学発光を読み取った。HIV−1複製の尺度である、発光シグナルにおける50%の低減を引き起こした化合物濃度として、EC50値を算出した。
実施例B〜Dに記載されているように、化合物1は、米国特許公開第2014/0296266A1号および第2014/0303164A1号に開示された構造的に類似の化合物(本明細書で化合物AおよびBと指定されている):
Figure 2020531434

と比較して利点を提供する。
実施例B
試験B:細胞傷害アッセイ
未感染細胞を使用したことを除いて、抗ウイルスアッセイ(試験A)に記載されているものと同じプロトコールを使用して、化合物の細胞傷害および対応するCC50値を決定した。
本開示の化合物は、化合物Aおよび化合物Bと比較して、表Aに示されているような抗ウイルス活性(試験A)を実証している。
Figure 2020531434
実施例C
試験C。スプラーグドーリーラットおよびビーグル犬およびカニクイザルへの静脈内投与後の薬物動態学的分析
試験品および製剤
化合物1のIV投与は、0.5mg/mLで、5%エタノール、20%PG、45%PEG300、30%pH2の(0.01N HCl)水中で製剤化した。化合物Aおよび化合物Bの静脈内注入用量は、0.5mg/mLで、5%エタノール、45%PEG400および50%水(pH2.0)の無菌溶液中で製剤化した。すべてのIV製剤は溶液であった。
使用した動物
各ラットのIV投薬群は、3匹の雄のSDラットからなった。投薬時、動物は全般的に0.317〜0.355kgの間と秤量された。動物は、用量の投与前、終夜にわたり、および投薬後4時間までの間絶食させた。各イヌのIV投薬群は、3匹の雄の、実験未使用のビーグル犬からなった。投薬時、動物は約10〜12kgと秤量された。動物は、用量投与前、終夜にわたり、および投薬後2時間までの間絶食させた。
各カニクイザル(cyno)サルのIV投薬群は、3匹の雄の、実験未使用のcynoサルからなった。投薬時、動物は約3.2〜4kgと秤量された。動物は、用量投与前、終夜にわたり、および投薬後2時間までの間絶食させた。
投薬
IV注入群に対して、試験化合物を静脈内注入により30分間にわたり投与した。1mg/kgの用量が2mL/kgで送達されるよう、各動物の体重に従い注入速度を調整した。
試料の収集
投薬後の特定された時点において、一連の静脈血試料(それぞれ、ラットに対して約0.4mLおよびイヌに対して1.0mL)を各動物から採取した。抗凝固剤としてEDTAを含有するVacutainer(商標)管(Becton−Disckinson Corp、New Jersey、USA)に血液試料を収集し、血漿のため遠心分離までこれを直ちに湿った氷上に乗せた。遠心分離を収集から1時間以内に開始した。すべての試料を96ウェルチューブに入れ、貯蔵前、ドライアイス上で約−70℃で維持した。
化合物1の血漿中濃度の決定
LC/MS/MS方法を使用して、試験化合物の血漿中濃度を測定した。
計算
非コンパートメント薬物動態分析を血漿中濃度−時間データに対して実施した。薬物動態パラメーターの概要が以下の表BおよびCに示されている。
Figure 2020531434

Figure 2020531434
実施例D
試験D。培養ヒト肝臓肝細胞における代謝安定性
当技術分野で公知の方法に従い、1つまたは複数の水素の代わりに構造内にトリチウムが導入された、放射標識した試験化合物を調製した。
0.25μMの基質濃度および10μCi/mLの放射能濃度で、放射標識された化合物をプールした凍結保存した肝細胞中でインキュベートした。最終肝細胞濃度は100万個の細胞/mLであった。肝細胞/化合物反応混合物をInVitroGRO(商標)KHB緩衝液(カタログ#Z99074、BioreclamationIVT,Inc.、Baltimore、MD)にpH7.4で溶解した。インキュベーションを二連で実施した。細胞を含まない対照および陽性対照がインキュベーションに含まれていた。37℃のインキュベーター内で、95%大気/5%CO(v/v)の湿度の高い雰囲気下で、穏やかに振盪させながらインキュベーションを行った。0、1、3、および6時間後、アリコート(100mL)を取り出し、0.1%(v/v)TFAを5%水/95%アセトニトリル(v/v)中に含んだ200mLのクエンチ溶液に加えた。試料を10分間振盪機に配置し、これに続いて、3000gで30分間遠心分離した。以下に記載されているとおりDionex HPLC/PerkinElmer Flow Scintillation Analyzerで上清の試料を分析した。
液体クロマトグラフィー−ラジオクロマトグラフィー
Dionex/Chromeleonクロマトグラフィーシステムに連結したRadiomatic 625TR Flow Scintillation Analyzerで測定した、放射標識した代謝産物と親ピークとの比較により定量を行った。カラムは32℃で維持した、Phenomenex Synergi fusion RP(150×4.6mm、4mm)であった。移動相Aは99%水/1%アセトニトリル(v/v)中0.1%(v/v)TFAからなった。移動相Bは5%水/95%アセトニトリル(v/v)中0.1%(v/v)TFAからなった。試料注入量100mLを使用して流速は1mL/分であった。勾配は以下の通りであった:移動相Bは、47分間にわたり2%から75%まで直線的に増加させ、75%で3分間維持し、2%に戻し、2%で10分間維持した。
代謝産物および親化合物の相対的存在量の時間の経過による変化を測定し、これから親化合物の消失速度を計算することによって、代謝安定性を決定した。安定性データを利用して、当技術分野で公知の方法に従い、ヒト肝臓クリアランス予測値を計算した。ヒト肝臓クリアランス予測値が以下の表Dに示されている。
Figure 2020531434
上記比較データから以下を推定することができる:
化合物1は、HIV抗ウイルスアッセイにおいて、化合物AおよびBと比較してより強力である(それぞれ、約9および約16倍強力)。化合物1は、化合物AおよびBと比較して、ラットにおいてin vivoでより長い終末半減期を有する(それぞれ、約14および約9倍長い)。化合物1は、化合物AおよびBと比較して、ラットにおいてin vivoでより低いクリアランスを有する(それぞれ約10および約8.6倍低い)。化合物1は、化合物AおよびBと比較して、イヌにおいてin vivoでより長い終末半減期を有する(それぞれ約5および約4倍長い)。化合物1は、化合物AおよびBと比較して、イヌにおいてin vivoでより低いクリアランスを有する(それぞれ約3および約4倍低い)。化合物1は、化合物AおよびBと比較して、より低い予測肝臓クリアランスを有してヒト肝細胞においてより安定している(それぞれ約9および約4倍安定している)。
上記データは、化合物1は、化合物AおよびBと比較した場合、改善された抗ウイルス有効性および改善された薬物動態学的プロファイル(ラットおよびイヌにおいてより長い半減期ならびにより低い予測ヒトクリアランスにより実証される)を有することを実証している。
観察される特定の薬理学的応答は、選択された特定の活性化合物または薬学的担体が存在するかどうか、ならびに利用される製剤および投与モードの種類に従い、これらに応じて変動し得るので、結果において予想されるこのような変形形態または差異は、本開示の慣行に従い想定される。
本明細書で開示されている実施例は、本明細書で開示されている化合物、塩および結晶形態ならびに化合物を調製するために使用される中間体の合成について記載している。本明細書に記載の個々のステップは組み合わせることができることを理解されたい。化合物の別々のバッチを組み合わせて、次いで次の合成ステップでこれを前進させることができることも理解されたい。
製剤例A.
化合物1のナトリウム塩の形態Iの、食塩水中2%ポロキサマー188中懸濁液(200mg/mL)を調製した。懸濁液を6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図27は、時間の関数としての、化合物1の血漿中濃度のプロットを示す。図27が示すように、化合物1は、70日目に測定可能な血漿中濃度を有し、持続放出性薬物動態が実証される。
製剤例B.
化合物1のナトリウム塩の形態IのNMP中溶液(200mg/mL)を調製した。溶液を6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図28は、時間の関数としての、化合物1の血漿中濃度のプロットを示す。図28においてデータが示すように、化合物1は、70日目に測定可能な血漿中濃度を有し、持続放出性薬物動態が実証される。
製剤例C.
200mg/mLの化合物1と1.2モル当量のNaOHを含有し、10%エタノール、13%水、および77%PEG中でin situナトリウム塩を形成する溶液製剤が提供される。被験体に、この製剤6mg/kgを経口投与した。10%エタノール、13%水、および77%PEG200中の化合物1(200mg/mL)と1.2モル当量のNaOHとの溶液を調製して、in situナトリウム塩を形成した。溶液を6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図29は、時間の関数としての、化合物1の血漿中濃度のプロットを示す。図29においてデータが示すように、化合物1は、28日目に測定可能な血漿中濃度を有し、持続放出性薬物動態が実証される。
製剤例D.
10%エタノール、13%水、および77%グリコフロール中の化合物1(200mg/mL)と1.2モル当量のNaOHとの溶液製剤を調製して、in situナトリウム塩を形成した。溶液を6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図30は、時間の関数としての、化合物1の血漿中濃度のプロットを示す。図30においてデータが示すように、化合物1は、28日目に測定可能な血漿中濃度を有し、持続放出性薬物動態が実証される。
刊行物、特許、および特許文献を含むすべての参考文献は、まるで参照により個々に組み込まれているかのように本明細書に参照により組み込まれている。本開示は、様々な実施形態および技術への参照を提供する。しかし、本開示の趣旨および範囲内にありながら、多くの変形形態および修正がなされ得ることが理解されるべきである。

Claims (100)

  1. N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドナトリウム塩である、薬学的に許容される塩。
  2. 請求項1に記載の塩の結晶形態。
  3. 結晶形態I、結晶形態II、および結晶形態IIIから選択される、請求項2に記載の結晶形態。
  4. 前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、5.6°、6.6°、10.9°、13.4°、16.8°、17.1°、21.8°、24.1°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項3に記載の結晶形態。
  5. 前記結晶形態が、結晶形態Iであり、前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、5.6°、6.6°、10.9°、13.4°、16.8°、17.1°、21.8°、24.1°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項3に記載の結晶形態。
  6. 前記結晶形態Iが、図1に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項3から5のいずれか一項に記載の結晶形態。
  7. 前記結晶形態Iが、約218℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項3から6のいずれか一項に記載の結晶形態。
  8. 前記結晶形態Iが、図2に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項3から7のいずれか一項に記載の結晶形態。
  9. 前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、5.4°、7.0°、11.1°、17.7°、19.2°、21.2°、22.6°、24.0°、および27.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項3に記載の結晶形態。
  10. 前記結晶形態が、結晶形態IIであり、前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、5.4°、7.0°、11.1°、17.7°、19.2°、21.2°、22.6°、24.0°、および27.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項3に記載の結晶形態。
  11. 前記結晶形態IIが、図3に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項3、9、および10のいずれか一項に記載の結晶形態。
  12. 前記結晶形態IIが、約222℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項3、10、および11のいずれか一項に記載の結晶形態。
  13. 前記結晶形態IIが、図4に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項3および10から12のいずれか一項に記載の結晶形態。
  14. 前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、5.9°、7.1°、11.6°、15.4°、17.2°、18.4°、19.5°、22.2°、および27.2°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項3に記載の結晶形態。
  15. 前記結晶形態が、結晶形態IIIであり、前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、5.9°、7.1°、11.6°、15.4°、17.2°、18.4°、19.5°、22.2°、および27.2°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項3に記載の結晶形態。
  16. 前記結晶形態IIIが、図5に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項3または15に記載の結晶形態。
  17. 前記結晶形態IIIが、約213℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項3、15、および16のいずれか一項に記載の結晶形態。
  18. 前記結晶形態IIIが、図6に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項3および15から17のいずれか一項に記載の結晶形態。
  19. N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドメタンスルホン酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
  20. 請求項19に記載の塩の結晶形態。
  21. 水和または溶媒和している、請求項20に記載の結晶形態。
  22. 結晶形態I、結晶形態II、結晶形態III、および結晶形態IV水和物から選択される、請求項19に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
  23. 前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、12.9°、15.4°、18.4°、18.8°、19.7°、20.2°、20.9°、23.5°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項22に記載の結晶形態。
  24. 前記結晶形態が、結晶形態Iであり、前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、12.9°、15.4°、18.4°、18.8°、19.7°、20.2°、20.9°、23.5°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項22に記載の結晶形態。
  25. 前記結晶形態Iが、図8に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項22から24のいずれか一項に記載の結晶形態。
  26. 前記結晶形態Iが、約130℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項22から25のいずれか一項に記載の結晶形態。
  27. 前記結晶形態Iが、図9に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項22から26のいずれか一項に記載の結晶形態。
  28. 前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、8.7°、13.0°、17.5°、19.3°、20.6°、21.3°、21.7°、24.2°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項22に記載の結晶形態。
  29. 前記結晶形態が、結晶形態IIであり、前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、8.7°、13.0°、17.5°、19.3°、20.6°、21.3°、21.7°、24.2°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項22に記載の結晶形態。
  30. 前記結晶形態IIが、図10に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項22、28、または29に記載の結晶形態。
  31. 前記結晶形態IIが、約165℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項22および28から30のいずれか一項に記載の結晶形態。
  32. 前記結晶形態IIが、図11に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項22および28から31のいずれか一項に記載の結晶形態。
  33. 前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、8.2°、11.3°、12.8°、15.7°、16.9°、20.1°、21.8°、22.6°、および24.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項19に記載の結晶形態。
  34. 前記結晶形態が、結晶形態IIIであり、前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、8.2°、11.3°、12.8°、15.7°、16.9°、20.1°、21.8°、22.6°、および24.7°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項19に記載の結晶形態。
  35. 前記結晶形態IIIが、図13に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項22、33または34に記載の結晶形態。
  36. 前記結晶形態IIIが、約141℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項22および33から35のいずれか一項に記載の結晶形態。
  37. 前記結晶形態IIIが、図14に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項22および33から35のいずれか一項に記載の結晶形態。
  38. 前記結晶形態IV水和物が、2シータ±0.2°に関して、7.9°、11.1°、12.1°、12.7°、16.9°、21.2°、21.7°、25.4°、および26.6°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項22に記載の結晶形態。
  39. 前記結晶形態が、結晶形態IV水和物であり、前記結晶形態IV水和物が、2シータ±0.2°に関して、7.9°、11.1°、12.1°、12.7°、16.9°、21.2°、21.7°、25.4°、および26.6°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項22に記載の結晶形態。
  40. 前記結晶形態IV水和物が、図15に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項22、38または39のいずれか一項に記載の結晶形態。
  41. N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドエタンスルホン酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
  42. 請求項41に記載の塩の結晶形態。
  43. 2シータ±0.2°に関して、9.1°、12.7°、13.3°、15.2°、18.8°、19.5°、20.5°、22.4°、および25.3°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する結晶形態である、請求項41に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
  44. 図16に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項42または請求項43に記載の結晶形態。
  45. 前記結晶形態が、約119℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項42から44のいずれか一項に記載の結晶形態。
  46. 図17に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項42から45のいずれか一項に記載の結晶形態。
  47. N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドベンゼンスルホン酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
  48. 請求項47に記載の塩の結晶形態。
  49. 2シータ±0.2°に関して、7.5°、8.5°、13.6°、17.0°、18.5°、18.9°、20.0°、21.7°、および26.6°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する結晶形態である、請求項47に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
  50. 図18に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項48または49に記載の結晶形態。
  51. 図19に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項48から50のいずれか一項に記載の結晶形態。
  52. N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド塩酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
  53. 請求項52に記載の塩の結晶形態。
  54. 結晶形態I、結晶形態IIおよび結晶形態IIIから選択される、請求項52に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
  55. 前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、9.4°、12.6°、14.3°、15.4°、16.4°、20.1°、21.6°、22.5°、および23.8°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項54に記載の結晶形態。
  56. 前記結晶形態が、結晶形態Iであり、前記結晶形態Iが、2シータ±0.2°に関して、9.4°、12.6°、14.3°、15.4°、16.4°、20.1°、21.6°、22.5°、および23.8°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項54に記載の結晶形態。
  57. 前記結晶形態Iが、図20に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項54から56のいずれか一項に記載の結晶形態。
  58. 前記結晶形態Iが、約101℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項54から57のいずれか一項に記載の結晶形態。
  59. 前記結晶形態Iが、図21に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項54から58のいずれか一項に記載の結晶形態。
  60. 前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、17.2°、17.6°、18.1°、18.8°、22.3°、22.6°、23.1°、25.5°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項54に記載の結晶形態。
  61. 前記結晶形態が、結晶形態IIであり、前記結晶形態IIが、2シータ±0.2°に関して、17.2°、17.6°、18.1°、18.8°、22.3°、22.6°、23.1°、25.5°、および26.9°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項54に記載の結晶形態。
  62. 前記結晶形態IIが、図22に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項54、60および61のいずれか一項に記載の結晶形態。
  63. 前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、9.7°、12.9°、16.7°、17.6°、18.0°、18.5°、19.3°、22.1°、および25.0°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項54に記載の結晶形態。
  64. 前記結晶形態が、結晶形態IIIであり、前記結晶形態IIIが、2シータ±0.2°に関して、9.7°、12.9°、16.7°、17.6°、18.0°、18.5°、19.3°、22.1°、および25.0°から選択される少なくとも3つのXRPDピークを有する、請求項54に記載の結晶形態。
  65. 前記結晶形態IIIが、図23に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項54、63または64のいずれか一項に記載の結晶形態。
  66. 前記結晶形態IIIが、約112℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項54および63から65のいずれか一項に記載の結晶形態。
  67. 前記結晶形態IIIが、図24に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項54および63から66のいずれか一項に記載の結晶形態。
  68. N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド硫酸塩または共結晶である、薬学的に許容される塩または共結晶。
  69. 請求項68に記載の塩の結晶形態。
  70. 2シータ±0.2°に関して、14.2°、15.3°、16.3°、18.3°、19.1°、19.3°、22.6°、23.9°、および27.7°から選択される、少なくとも3つのXRPDピークを有する結晶形態である、請求項68に記載の薬学的に許容される塩または共結晶。
  71. 図25に実質的に示されているXRPDパターンによって特徴付けられる、請求項69に記載の結晶形態。
  72. 前記結晶形態が、約169℃の溶融開始を有するDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項68または69に記載の結晶形態。
  73. 図26に実質的に示されているDSCサーモグラムによって特徴付けられる、請求項68から72のいずれか一項に記載の結晶形態。
  74. 異性体A:
    Figure 2020531434
    で富化されている、請求項1に記載の薬学的に許容される塩、または請求項19、22、41、43、47、49、52、54、68、70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または請求項2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69、71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を含む調製物。
  75. 異性体B:
    Figure 2020531434
    で富化されている、請求項1に記載の薬学的に許容される塩、または請求項19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または請求項2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を含む調製物。
  76. 異性体A:
    Figure 2020531434
    の、異性体B:
    Figure 2020531434
    に対するモル比が約1:5〜約1:8である、請求項1に記載の薬学的に許容される塩、または請求項19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または請求項2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を含む調製物。
  77. 請求項1に記載の薬学的に許容される塩、または請求項19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または請求項2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態、および少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
  78. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を処置または予防する方法であって、治療有効量の請求項1に記載の薬学的に許容される塩、または請求項19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または請求項2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む、方法。
  79. 前記塩または結晶形態を、1、2、3、または4種の追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む、請求項78に記載の方法。
  80. 前記追加の治療剤が、HIVに対する併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、ならびにHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、請求項79に記載の方法。
  81. 前記追加の治療剤が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、請求項79または80に記載の方法。
  82. 前記追加の治療剤が、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される、請求項79から81のいずれか一項に記載の方法。
  83. 前記追加の治療剤が、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される、請求項79から81のいずれか一項に記載の方法。
  84. 療法に使用するための、請求項1に記載の薬学的に許容される塩、または請求項19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または請求項2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態。
  85. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染を処置または予防する方法であって、治療有効量の薬学的に許容される塩または結晶形態を、それを必要とする被験体に投与することを含む方法に使用するための、請求項1に記載の薬学的に許容される塩、または請求項19、22、41、43、47、49、52、54、68および70のいずれか一項に記載の薬学的に許容される塩もしくは共結晶、または請求項2から18、20、21、23から40、42、44から46、48、50、51、53、55から67、69および71から73のいずれか一項に記載の結晶形態。
  86. 前記方法が、1、2、3または4種の追加の治療剤を投与することを含む、請求項85に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  87. 前記追加の治療剤が前記塩または結晶形態と同時投与される、請求項86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  88. 前記塩または結晶形態が、同時投与のために、前記追加の治療剤と単位剤形内で組み合わされる、請求項87に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  89. 前記塩または結晶形態が投与され、前記追加の治療剤が逐次的に投与される、請求項86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  90. 前記追加の治療剤が、HIVに対する併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドまたはヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、ならびにHIVワクチン、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、請求項86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  91. 前記追加の治療剤が、HIVプロテアーゼ阻害化合物、非ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオシドのHIV逆転写酵素阻害剤、ヌクレオチドのHIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、gp120阻害剤、CCR5阻害剤、カプシド重合阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびHIVを処置するための他の薬物、またはこれらの任意の組合せからなる群から選択される、請求項86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  92. 4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わされる、請求項86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  93. 4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わされる、請求項86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  94. 4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、ビクテグラビルまたは薬学的に許容されるその塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩またはテノホビルジソプロキシルフマル酸塩と組み合わされる、請求項86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  95. 4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンおよびラミブジンからなる群から選択される第2の追加治療剤と組み合わされる、請求項86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  96. 4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる、請求項86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  97. 4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、およびテノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加治療剤と組み合わされる、請求項86に記載の使用のための薬学的に許容される塩または結晶形態。
  98. 両方の異性体化合物を含む開始混合物中で、異性体A:
    Figure 2020531434
    の異性体化合物の量を、異性体B:
    Figure 2020531434
    の異性体化合物の量に比べて、または異性体Bの異性体化合物の量を、異性体Aの異性体化合物の量に比べて増加させる方法であって、
    前記開始混合物を、溶媒の存在下で、酸または塩基と接触させて、両方の異性体化合物の塩混合物を形成することを含み、前記塩混合物が、前記開始混合物中の異性体Aおよび異性体Bの異性体化合物の相対量と比較した場合、異性体Bの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Aの異性体塩を有する、または異性体Aの異性体塩の量に比べて増加した量の異性体Bの異性体塩を有する、方法。
  99. 異性体Bの異性体化合物の量に比べて異性体Aの異性体化合物の量を増加させることを含む、請求項98に記載の方法。
  100. 異性体Aの異性体化合物の量に比べて異性体Bの異性体化合物の量を増加させることを含む、請求項98に記載の方法。
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