JP2020525510A - Dopo誘導体の調製方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシドDOPO部分及び式1による誘導体基Xを含むDOPO誘導体DOPO−Xの調製方法であって、前記方法は、以下の工程を含み、X=ClであるDOPO誘導体の調製を含む方法に関する;a)DOPOの溶媒中溶液を提供する工程、b)20℃未満の最高反応温度を維持して、前記DOPO溶液に塩素を導入し、DOPO−Clを生成する工程、c)任意選択的に、揮発物を除去する、及び/又はDOPO−Clを結晶化する工程、d)任意選択的に、更なる誘導体化反応工程。本発明は更に、前記工程によって得られる高純度のDOPO−Clに関し、更なるDOPO誘導体、及び得られた高純度生成物、特にDOPO−EDA、DOPO−ETA又はDOPO−PEPAを調製する方法における使用方法、及び、ポリマー組成物中での難燃剤としてのそれらの使用に関する。【選択図】なし

Description

過去数年間、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド(DOPO)は、異なる用途向けの種々の有機リン化合物合成の出発物質として使用されてきて、難燃剤としての使用が一般的であるように思われる。広く使用されている直鎖状、分岐状又は環状のハロゲン系難燃剤の多くは、制限又は禁止されているため、環境に優しい又はニュートラルな新しい有機リン難燃剤が導入されてきた。
本発明は、DOPO−Clを得るために安価で直接的な合成方法を提供するDOPO−Clの調製方法に関する。本発明は更に、DOPO−Cl、特に本発明の方法により得られるDOPO−Clを出発物質とするDOPO誘導体の調製方法、得られた高純度のDOPO−Cl及び誘導体、特にDOPO−EDA、DOPO−ETA又はDOPO−PEPA、並びに難燃剤としてのポリマー組成物中でのそれらの使用に関する。
有機リン化合物は、偏在し、化学産業及び学界の様々な分野の用途における貴重な構成要素、並びに添加剤である。学問的研究では、有機リン化合物は、配位化学、触媒、及び生化学において、有機合成で使用され、殺虫剤、電解質、又は、潤滑剤若しくは酸化防止剤としてのポリマーへの添加物等のいくつかの商業用途においてもまた、慣用されている。
ますます多くのハロゲン化難燃剤は、健康上の問題を引き起こし、生態学的に有害で、生体蓄積性があると疑われてきた。そのため、これらの代替品としての新しい有機リン化合物の開発に関心が集まっていて、これらの新規な誘導体には研究者だけでなく産業にも大きな関心が寄せられている。
有機リン化合物は、仕上げ添加剤として適用するか、又は、ポリマー化工程若しくは更なる処理中にポリマーに添加し得る。ポリエステルやポリアミド等の種々のポリマーは、250℃を超える高温での溶融押出によって処理される。そのため、このような種類のポリマー用の難燃剤添加物は、かなりの時間、高温の処理温度において熱的に安定で、かつ、非反応性である必要がある。
更に、良い分散性を確保し、かつ粘弾性的課題を回避するために、このような添加物の融点は同様の温度範囲にあることもまた望ましい。有機リン難燃剤化合物の種々の種類の中で、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド(DOPO)、及びこの誘導体は、その気相火炎抑制メカニズムによって近年多くの注目を集めている。この気相火炎抑制メカニズムは、ハロゲン化難燃剤のメカニズムと同様であることが提案されている。
良好な気相火炎抑制効果に加えて、予備的な毒物学的及び生態学的研究により、DOPOが非常に低い毒性を示すことが明らかになった。毒性は、経済協力開発機構(Organization for Economic Co−operation and・Development:OECD)ガイドライン202.10に従って、ミジンコのダフニア・マグナに対する毒性試験で測定された。従って、この誘導体は、有毒なハロゲン化難燃剤添加物の、効率的で環境に優しい代替手段又は代替品である。
DOPO誘導体について、2タイプのP−ヘテロ原子結合が主に検討されてきた。すなわち、ホスホネートタイプのDOPO誘導体を調製するためのP−O結合、又はホスホンアミダートタイプのDOPO誘導体を調製するためのP−N結合である。どちらの場合においても、DOPOのP−H結合の活性化は、P−N又はP−O結合変換をするために、本質的かつ重要な工程である。そのため、DOPO誘導体のP−ヘテロ原子を合成するための重要な鍵は、P−H結合のP−Cl結合への変換であり、DOPO−Clの生成を可能とする。
PCI(米国特許第4752648号明細書)、及びヘキサクロロエタン(米国特許第4536350号明細書)等の種々の塩素化処理試薬もまた検討されている。どちらの方法も極度の発熱反応として報告されている。
Z.Anorg.AlIg.Chem、2003、Vol.629、p.998−1000には、一般式RPClを与える塩素ガスによるDOPO−Clの塩素化は、その後、水の存在下でDOPO−Clに変換されたことが記載されている。しかしながら、DOP−Clは、非常に反応性の高い物質であり、操作中は特別な取り扱いが必要である。
DOPO−Clを合成する別のアプローチが、DOPO−OHの塩素化剤としてSOClを使用する米国第特許8703986号明細書で報告された。しかしながら、このアプローチは、DOPOをDOPO−OHへ変換し、それから、その後の生成物をSOClで18時間還流し、未反応のSOClを蒸留で除去する必要がある。
他の実施形態では、異なるDOPO系ホスホンアミダート誘導体が、塩素化剤として、SOCl又はトリクロロシアヌル酸(trichlorocyanuric acid:TCCA)を使用して合成された(Ind.Eng.Eng.Chem.Res.、2014、Vol.53、p.2889−2896)。TCCAを用いた塩素化反応は、発熱性が極めて高く、工業規模の適用を妨げることが報告されている。
以前の研究では、ホスホンアミダート化合物のようなP−N結合有機リン酸塩分子は、P−O結合リン酸塩類似体と比較して、軟性ポリウレタンフォームマトリックスで、著しく高い難燃性効率を示すことが報告された。この予備的な研究に続き、DOPOに基づく新規なP−N結合構造が更に設計された。DOPOのP−H結合のP−N結合への変換により、所望のホスホンアミダート誘導体が得られる。文献では、2つの一般的な合成方法を介して、DOPOから、このようなホスホンアミダート分子の合成を見つけることができる。
最初の方法は、塩素化剤としてCClを用いて、単純な1工程であるアサートン・トッド反応(Atherton−Todd−Reaction:ATR)によって行われる。文献のいくつかの例では、この反応により、何らの追加の困難な又は時間のかかる精製工程なしで、最高87%までの良好な収率で、DOPO系ホスホンアミダートが生成されることが報告されている。
この方法の主な欠点は、CClの使用である。CClは、比較的高価であり、更に重要なことに、発がん性があり、かつ環境に有害である。工業用化学製品の製造における溶媒、及び試薬としてのその使用は、ヨーロッパでは特に魅力的ではない。従って、P−H結合を中間体P−Cl結合に変換するための塩素化剤としてのCClの適切な代替品が望ましい。
そのようなホスホンアミダートを合成する2番目の一般的な方法は、3価のDOPO−Clから開始し、その後のH酸化を伴う2段階反応順序によるものである。この方法はCClの使用を回避するが、Hを酸化剤として使用する際に、加水分解やエステル交換反応等の他の合成上の課題が生じる。更に、強力な酸化剤を使用するため化学的官能基の許容範囲が制限され、かつ多段階の合成方法は通常複雑であり、結果が必ずしも再現可能とは限らない。
近年、有機塩基の存在下で、CClを塩素化剤として使用したアサートン・トッド反応が開発され、P−ヘテロ原子結合を有する種々の新規な架橋DOPO誘導体が調製された(国際公開第2013/020696A2号パンフレット、欧州特許出願公開2557085号明細書、特開2006−083491号公報)。
アサートン・トッド反応の活性中間体としてDOPO−Clを提案したにも関わらず、この反応からのDOPO−Clの単離と特性評価については報告されなかった。更に、CClは発がん性で、かつ、両方とも、産業での使用が制限され得るオゾン層破壊性で温室効果ガスである。
CClを使用したDOPO系ホスホンアミダートの製法は、実験室規模の実験で小数の化合物について以前記載されていた。しかし、私たちの知る限り、DOPOに関して1モルを超える規模での合成は、これまで報告されていない。反応混合物からの生成物の沈殿により、実験室規模において、所望の化合物の処理と単離は非常に簡単で効率的である。
これらの結果は、CClやSOClなどの方法が、そのようなホスホンアミダート化合物のスケールアップに適していることを示す。すべての反応を過度の技術的問題なしにスケールアップできるわけではないため、DOPO誘導体の大規模生産におけるスケールアップの課題は難題となる。CClは毒性があり、発がん性が証明されており、多くの国でその使用が制限されているため、SOClがホスフィナイトからホスホンアミダート化合物を調製するための効率的で魅力的な代替試薬であると思われる。
極度の発熱反応は、ほとんどの場合、工業用途において脅威である。従って、計算できないエネルギー爆発を引き起こす可能性のある反応に対しては、室温を使用する製造方法が好ましい。
米国特許第4752648号明細書 米国特許第4536350号明細書 米国第特許8703986号明細書 国際公開第2013/020696A2号パンフレット 欧州特許出願公開2557085号明細書 特開2006−083491号公報
Z.Anorg.AlIg.Chem.,2003,629:998−1000 Ind.Eng.Eng.Chem.Res.,2014,Vol.53:p.2889−2896
本発明は、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシドDOPO部分、及び式1にかかる誘導体基Xを含むDOPO誘導体DOPO−Xの調製方法に関し、
上記方法は、以下の工程を含み、X=ClであるDOPO誘導体の調製を含む方法である:
a)DOPOの溶媒中溶液を提供する工程、
b)20℃未満の最高反応温度を維持して、DOPO溶液に塩素を導入し、DOPO−Clを生成する工程、
c)任意選択的に、揮発物を除去する、及び/又はDOPO−Clを結晶化する工程、
d)任意選択的に、更なる誘導体化反応工程。
塩素(Cl)は、気体として、又は液状で、又は溶媒中溶液で、添加し得る。しかしながら、本発明の好ましい実施形態において、塩素は、塩素ガスとしてDOPO溶液に導入される。
この反応は非常に発熱性であり、DOPO−ClとHClガスを生成する。この発熱反応により溶液が最高温度20℃を超えることは避けなければならない。本発明の方法において、反応温度は0〜20℃であることが好ましい。塩素は、時間をかけて徐々に添加し、総量は塩素(Cl)とDOPOのモル比が少なくとも1:1とすることが好ましい。高収率でかつ非常に高い純度のDOPO−Clが生成されることを示した。溶液をNMRで測定したところ、本方法により純度99質量%を超えるDOPO−Clが得られた。NMR測定の実験条件は次のとおりである。H、31P{H}、及び13C{H}NMRスペクトルを、Bruker AV−III 400分光計(Bruker Biospin AG、Fallanden、スイス)を使用して、周囲温度で収集した。1ppm単位のH、及び13C化学シフト(δ)は、残留溶媒ピークに対して較正した。31P化学シフトは、適切なHP0の外部サンプルを0.0ppmとして標準とした。DOPO−Cl測定の場合、NMRサンプルは、溶媒CHCl中の反応混合物から直接測定した。副反応と未反応塩素による汚染を避ける観点から、上記塩素は、塩素Cl対DOPOのモル比が少なくとも1:1、及び、好ましくは実質的に1:1より高くないように、DOPO溶液に投入することが好ましい。
好ましくは、上記溶媒は、無水有機溶媒、好ましくは、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、クロロベンゼン、エーテル又は他の塩素系溶媒の群から選択され、好ましくは無水ジクロロメタンである。安全上の観点から、本発明の方法の間、溶媒の沸騰を避けるために、溶媒は20℃を超える沸点を有する。
塩素化工程は非常に発熱性がある。副産物の生成を避けるために、反応温度は20℃未満を維持する。生産性の観点から、投入速度は高いことが好ましく、適切な冷却手段が好ましい。この反応はまた、実質的な外部冷却手段を使用せずに、制御されたゆっくりとした投与によって行うこともできるが、工業的実施においては外部冷却を必要とする。
本発明の方法において、工程a)で提供された好ましいDOPO溶液の濃度は、溶液重量に対して、1〜50重量%、より好ましくは5〜40重量%である。高純度及び高収率を達成する観点から、5〜20重量%のDOPO濃度が最も好ましい。工業的実施における生産性を考慮すると、濃度は、依然として許容できる純度で20〜30重量%であることが好ましい。
本発明の方法において、反応は、塩基溶液、好ましくはNaOH溶液を用いて、過圧開放弁を備えたトラップを含む反応器内で行われることが好ましく、反応は、不活性雰囲気、好ましくは窒素下で行われることが好ましい。不活性とは、特に無酸素状態を意味する。溶液から放出されたHClはトラップ内の塩基溶液内でトラップされ、反応が完了する。
本発明者らは、こうして得られた高純度及び高収率のDOPO−Clが、更なる誘導体化のために非常に有用な出発点であることを見出した。このように、本発明はまた、DOPO誘導体を生成する方法に関するものであり、そこでDOPOは、P−N又はP−O結合を介して誘導体基と結合する。本方法は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、トリエチルアミン、及び、アミン基又はヒドロキシル基から選択される1種以上の反応性基を有する反応物をDOPO−Clの溶媒中溶液へ添加することを含む。本発明による誘導体化工程は、CClを使用しないという点で、既知のアサートン・トッド反応に対して優位性を有する。
好ましい実施形態において、本発明の方法は、DOPO誘導体を生成する更なる誘導体化反応工程d)を含み、そこでDOPOが、P−N又はP−O結合を介して誘導体基と結合し、上記更なる誘導体化反応工程d)は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、トリエチルアミン、及び、アミン基又はヒドロキシル基から選択される1種以上の反応性基を有する及び反応物をDOPO−Clの溶媒中溶液へ添加することを含む。得られたDOPO誘導体は、実施例に記載されたように又はその他の既知の手法で、更に沈殿物の結晶化、洗浄及び/又は乾燥によって単離することができる。
DOPO−Clは通常単離せず、更なる誘導体化工程は、本発明の方法で、DOPO−Clを生成する溶液中において直接行われる。得られたDOPO−Clの純度は非常に高いため、更に誘導体化する前に中間の単離又は精製工程は、除かれるわけではないが、必要ない。
特定の実施形態では、本発明の方法は、ポリ−DOPO誘導体を生成するための更なる誘導体化反応工程d)を含み、更なる誘導体化反応工程は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、DOPO−Clの溶液へ、アミン基又はヒドロキシル基から選択される2種以上の反応性基を有する多官能性反応物を添加すること、及びトリエチルアミンを添加することを含む。
好ましくは、本発明の方法は、式2にかかるポリ−DOPO誘導体を生成するポリ−DOPO誘導体を生成するための更なる誘導体化反応工程d)を含み、
(式中、nは少なくとも1であり、Rは架橋基、好ましくは、アルキル、アリル又はアミン官能性ポリマーである。)上記更なる誘導体化反応工程d)は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、DOPO−Clの溶液へ、ポリアミンR(NH(mは少なくとも2)、及び、トリエチルアミンを添加することを含む。本発明の方法は、所望により、沈殿物の結晶化、洗浄及び/又は乾燥を含むことができる。
好ましい実施形態において、R(NHは、式3にかかるDOPO誘導体を生成するジアミンであり、
また、より好ましくは、R(NHは、式4にかかるEDA−DOPO誘導体を生成するエチレンジアミンである。
他の実施形態において、本発明の方法は、式5にかかるETA−DOPO誘導体を生成するポリ−DOPO誘導体を生成するための更なる誘導体化反応工程d)を含み、
上記更なる誘導体化反応工程は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、DOPO−Clの溶媒中溶液へ、エタノールアミン及びトリエチルアミンを添加することを含む。
本発明の方法は更に、揮発物を除去すること、及び液−液抽出により精製することも含む。
更に他の実施形態において、本発明の方法は、式6にかかるPEPA−DOPO誘導体を生成する更なる誘導体化反応工程d)を含み、
上記更なる誘導体化反応工程は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、DOPO−Clの溶媒中溶液へ、ペンタエリスリトールリン酸塩アルコール及びトリエチルアミンを添加することを含む。
本発明はまた、NMRで測定すると少なくとも99重量%の純度を有する、本発明の方法により得られるDOPO−Clに関する。更に、本発明は本発明の方法により得られるDOPO誘導体にも関する。
更に、本発明は、DOPO誘導体、好ましくは、DOPOがP−N又はP−O結合を介して誘導体基に結合しているDOPO誘導体の調製のため、本発明の方法により得られたDOPO−Cl、好ましくはNMRで測定して少なくとも99重量%の純度を有するDOPO−Clの使用に関する。本発明の好ましい態様において、DOPO−Clは、DOPOホスホンアミダート、好ましくはDOPO−EDA、DOPO−ETA又はDOPO−PEPAの調製に使用される。
本発明は、更に本発明の方法により得られるDOPO誘導体に関する。
更に、本発明は、270〜272℃の融解温度を有するDOPO−DEA、194〜198℃の融解温度を有するDOPO−ETA、及び226〜228℃の融解温度を有するDOPO−PEPAに関する。また、本発明は、特にポリマー組成物における難燃剤としてのこれらのDOPO誘導体の使用に関する。その上、本発明は、これらのDOPO誘導体を難燃剤として含むポリマー組成物に関する。
従って、様々な態様において、本発明は以下に関する。
項目18.DOPO誘導体、好ましくは、DOPOがP−N又はP−O結合を介して誘導体基に結合しているDOPO誘導体の調製のため、請求項1〜7のいずれかに記載の方法により得られるDOPO−Cl、好ましくは請求項16に記載のDOPO−Clの使用。
項目19.DOPOホスホンアミダート、好ましくはDOPO−EDA、DOPO−ETA又はDOPO−PEPAの調製のための項目18に記載の使用。
項目20.270〜272℃の融解温度を有するDOPO−DEA。
項目21.194〜198℃の融解温度を有するDOPO−ETA。
項目22.226〜228℃の融解温度を有するDOPO−PEPA。
項目23.特にポリマー組成物における、難燃剤としての項目20〜23のDOPO誘導体の使用。
項目23.難燃剤としての項目20〜23のDOPO誘導体を含むポリマー組成物。
方法
H、31P{H}、及び13C{H}NMRスペクトルを、Bruker AV−III 400分光計(Bruker Biospin AG、Fallanden、スイス)を使用して、周囲温度で収集した。1ppm単位のH、及び13C化学シフト(δ)は、残留溶媒ピークに対して較正した。31P化学シフトは、適切なHP0の外部サンプルを0.0ppmにて標準とした。DOPO−Cl測定の場合、NMRサンプルは、溶媒CHCl中の反応混合物から直接測定した。
中間体DOPO−Clを含むDOPO−EDA、DOPO−ETA又はDOPO−PEPA等のDOPO誘導体の合成方法は、上記で述べた生成物が優れた収率となる優れた方法であることが明らかになった。
驚くべきことに、Clガスを用いた塩素化の直接的な方法は、CCl又は塩化スルフリルSOClを使用したアサートン・トッド反応のような、上記代替方法よりも良い結果でありかつ高収率であることが示された。更に、Clガス法は実施がより容易で、工業規模にスケールアップし得る。
1.DOPO−Clの合成(50gスケール)
飽和NaOH溶液と過圧開放弁に接続された二つ口丸底フラスコに、N雰囲気下で、無水CHCl(5当量)中にDOPO(1当量)を入れた。その後、反応温度が20℃を超えない速度(20L/時の流量)で、Clガスを反応容器に導入した。
30分後(DOPOに対し約1当量のClを消費している)、Clフローを停止し、Nフローで揮発物を完全に除去した。白色固体をGC−MSで分析したところ、副生成物は一切なく、DOPOからDOPO−Clへの完全な反応率が示された。31P NMR(162.0MHz、CDCl)δ(ppm):20.10。
DOPO−Clから発生し、実験室規模と工業規模の両方でEDA−DOPOを合成することができた。
2a.EDA−DOPOの合成(100gスケール)
雰囲気下で、DOPO−Cl(1当量)を無水CHCl(5当量)に溶解した。次に、CHCl(2当量)中のEDA(0.5当量)及びトリエチルアミン(1.1当量)を、温度が20℃を超えない速度で滴下した。添加完了後、反応混合物を1時間撹拌して、ろ過した。次に、その固体をCHCl及びエタノール、次いで水で洗浄した。次に、白色生成物を集めて、60℃にて真空で乾燥させた。収率:90%。
2b.EDA−DOPOの合成(工業規模)
NaOH溶液(10%)及び過圧開放装置を備えたトラップに接続された反応器(495L)に、N雰囲気下で、DOPO(73kg)及び無水CHCl(694kg)を入れた。次に、Clガス(24kg)を、反応温度が20℃を超えない速度(1m/時)で、7.6時間反応器に導入した。
完全に供給した後、反応混合物を5時間撹拌し、Nフロー下で揮発物を完全に除去した。次に、白色DOPO−Clを無水CHCl(179kg)に再溶解させた。無水CHCl(179kg)中のEDA(10.1kg)及びトリエチルアミン(51.3kg)を滴下した。添加完了後、反応混合物を周囲温度にて3時間撹拌した。
ろ過により集めた白色沈殿物をCHCl(2×400kg)、エタノール(250kg)及び水(2×300kg)で洗浄した。次に、白色生成物を集めて、60℃にて真空で乾燥させた。収率:90%。
3.ETA−DOPOの合成(50gスケール)
1.に続いて、N雰囲気下で、DOPO−Cl(1当量)を無水CHCl(5当量)に溶解した。次に、CHCl(4当量)中のETA(0.5当量)及びトリエチルアミン(1.1当量)を、温度が20℃を超えない速度で滴下した。添加完了後、反応混合物を周囲温度にて一晩撹拌した。
次に、揮発物を完全に除去し、残渣をクロロホルム(4当量)に溶解し、水(4当量)で3回洗浄した。次に、有機物を単離し、無水NaSO上で乾燥させた。ろ過後、揮発性物質を除去し、次に白色固体を60℃にて真空で乾燥させた。収率:70%。
4.DOPO−PEPAの合成(10gスケール)
1.に続いて、PEPA(1当量)を三つ口丸底フラスコに入れ、Nを流し、次に無水CHCl(2当量)に溶解し、続いてトリエチルアミン(1.1当量)を添加した。DOPO−Cl(1当量)を無水CHCl(5当量)に溶解し、0℃にて滴下した。添加完了後、反応混合物を周囲温度にて一晩撹拌した。
次に、揮発物を完全に除去し、残留物を水で洗浄した。次に、生成物を集めて、60℃にて真空で乾燥させた。収率:60%。
例示的実施形態の説明
以下の実施例は、生成物DOPO−Cl及びその誘導体DOPO−EDA、DOPO−ETA、及びDOPO−PEPAについて、種々のスケールでの合成を示す。
発明に関する実施例1−DOPO−Clを製造するため基本手順
飽和NaOH溶液と過圧開放弁に接続された二つ口丸底フラスコに、N雰囲気下で、無水CHCl(5当量)中にDOPO(1当量)を入れた。その後、反応温度が20℃を超えない速度(20L/時の流量)で、Clガスを反応容器に導入した。30分後(約1当量のClをDOPOへ消費している)、Clフローを停止し、Nフローで揮発物を完全に除去した。白色固体をGC−MSで分析したところ、副生成物は一切なく、DOPOからDOPO−Clへの完全な反応率が示された。
生成物は、以下の特性を示した。
発明に関する実施例2−DOPO−Clを使用したEDA−DOPOの合成(100gスケール)
雰囲気下で、DOPO−Cl(1当量)を無水CHCl(5当量)に溶解した。次に、CHCl(2当量)中のEDA(0.5当量)及びトリエチルアミン(1.1当量)を、温度が20℃を超えない速度で滴下した。添加完了後、反応混合物を1時間撹拌して、ろ過した。次に、その固体をCHCl及びエタノール、次いで水で洗浄した。次に、白色生成物を集めて、60℃にて真空で乾燥させた。収率:90%。
生成物は、以下の特性を示した。
比較例1−CClを使用したアサートン・トッド反応によるEDA−DOPOの合成
追加の漏斗、冷却器、及びバブラーに接続された三つ口丸底フラスコ(1L)に、DOPO(150g、0.69モル)、EDA(16.68g、0.28モル)、TEA(77.23g、0.76モル)及びCHCl(400mL)を入れた。反応容器を氷浴に浸漬し、N下で、反応温度が10℃を超えない速度で、CCl(117.40g、0.76モル)を滴下した。
完全に添加した後、白色懸濁反応混合物を一晩撹拌しながら周囲温度まで温めた。反応完了後、白色生成物を濾別し、CHCl、エタノール、次いで水で順に洗浄した。次に、白色生成物を集めて、60℃にて真空で特別に乾燥させた。収率:90%。
生成物は、以下の特性を示した。
発明に関する実施例3−DOPO−Clを使用したEDA−DOPOの合成(工業規模)
NaOH溶液(10%)及び過圧開放装置を備えた排気浄化プラントに接続された反応槽(1m、過圧弁を装備)に、N雰囲気下にて、DOPO(73kg)及び無水CHCl(694kg)を投入した。次に、Clガス(24kg)を、反応温度が20℃を超えない速度(1m/時)(最大2m/時)で、7.6時間反応器に導入した。
完全に供給した後、反応物を5時間撹拌し、Nフロー下で揮発物を完全に除去した。次に、白色DOPO−Clを無水CHCl(179kg)に溶解させた。次に、無水CHCl(179kg)中のEDA(10.1kg)及びトリエチルアミン(51.3kg)を滴下した。完全に添加した後、(反応混合物EDA/TEA/CHClの供給を2時間行い、添加完了後、周囲温度で1時間撹拌)、反応混合物を周囲温度で3時間撹拌した。
ろ過により集めた白色沈殿物をCHCl(2×400kg)、エタノール(250kg)、及び水(2×300kg)で洗浄した。次に、白色生成物を集めて、60℃にて真空で乾燥させた。収率:90%。
生成物は、以下の特性を示した。
発明に関する実施例4−DOPO−Clを使用したETA−DOPOの合成(50gスケール)
工程1に続いて、N雰囲気下で、DOPO−Cl(1当量)を無水CHCl(5当量)に溶解した。次に、CHCl(4当量)中のETA(0.5当量)及びトリエチルアミン(1.1当量)を、温度が20℃を超えない速度で滴下した。
添加完了後、反応混合物を周囲温度にて一晩撹拌した。次に、揮発物を完全に除去し、残渣をクロロホルム(4当量)に溶解し、水(4当量)で3回洗浄した。次に、有機層を単離し、無水NaSO上で乾燥させた。
ろ過後、揮発性物質を除去し、次に白色固体を60℃にて真空で乾燥させた。収率:70%。
生成物は、以下の特性を示した。
比較例2−CClを使用したETA−DOPOの合成
追加の漏斗、冷却器、及びバブラーに接続された三つ口丸底フラスコ(1L)に、DOPO(150g、0.69モル)、ETA(21.20g、0.32モル)、TEA(77.23g、0.76モル)、及びCHCl(400mL)を入れた。反応容器を氷浴に浸漬し、N下で、反応温度が10℃を超えない速度で、CCl(117.40g、0.76モル)を滴下した。
完全に添加した後、白色懸濁反応物を一晩撹拌しながら周囲温度まで温めた。反応完了後、次に有機揮発物を真空下で除去し、白色生成物を濾別し、エタノールと水で順に洗浄した。次に、白色生成物を集めて、60℃にて真空で特別に乾燥させた。収率:80%。
生成物は、以下の特性を示した。
発明に関する実施例5−DOPO−Clを使用したDOPO−PEPAの合成(10gスケール)
工程1に続いて、PEPA(1当量)を三つ口丸底フラスコに入れ、Nを流し、次に無水CHCl(2当量)に溶解し、続いてトリメチルアミン(1.1当量)を添加した。DOPO−Cl(1当量)を無水CHCl(5当量)に溶解し、0℃にて滴下した。
添加完了後、反応混合物を周囲温度にて一晩撹拌した。次に、揮発物を完全に除去し、残留物を水で洗浄した。次に、生成物を集めて、60℃にて真空で乾燥させた。収率:60%。
生成物は、以下の特性を示した。
比較例3−CClを使用したDOPO−PEPAの合成
追加の漏斗、冷却器、機械的攪拌器、及びバブラーに接続された三つ口丸底フラスコ(2L)に、DOPO(300g、1.39モル)、PEPA(274.92g、1.5モル)を入れて、CHCl(900mL)に溶解させた。次に、滴下漏斗を通じてNMI(136.74g、1.67モル)を滴下した。
反応容器を氷浴に浸漬し、次に、N下で、反応温度が15℃を超えない速度で、CCl(234.79g、1.53モル)を滴下した。完全に添加した後、反応温度が周囲温度になるまで1時間温め、反応混合物を6時間(45℃にて)還流した。
次に、混合物を5℃に冷却し、ろ過した。最初の生成固形物を集め、水で個別に洗浄し、60℃にて真空乾燥させた。次に、ろ液を回転蒸発器にかけ、粘稠な残留物が得られるまで揮発物を除去した。水を加え、混合物を機械的撹拌機で一晩撹拌した。
ろ過により集めた白色沈殿物を、水で3回洗浄し、60℃にて真空乾燥した。次に、2つのバッチを集め、合計収率70%を得た。
生成物は、以下の特性を示した。
実施例から、アサートン・トッド反応はスケールアップの取り組みにおける大きな欠点として外部冷却を含むことがわかり、これはDOPO−Cl法を使用することで回避し得る。
アサートン・トッド法で合成されたDOPO誘導体は、一般的にDOPO−Cl法で合成された同じ誘導体よりも、融点範囲が低くなる。これは、DOPO−CI経路で製造された誘導体は、一般的に、アサートン・トッド法で合成された同じ誘導体よりも、純度が高いことを示すものである。

Claims (15)

  1. 9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシドDOPO部分及び式1
    にかかる誘導体基Xを含むDOPO誘導体DOPO−Xの調製方法であって、
    前記方法は、以下の工程を含み、X=ClであるDOPO誘導体の調製を含む方法;
    a)DOPOの溶媒中溶液を提供する工程、
    b)20℃未満の最高反応温度を維持して、前記DOPO溶液に塩素を導入し、DOPO−Clを生成する工程、
    c)任意選択的に、揮発物を除去する、及び/又はDOPO−Clを結晶化する工程、
    d)任意選択的に、更なる誘導体化反応工程。
  2. 前記塩素は、塩素ガスとして前記DOPO溶液に導入される、請求項1記載の調製方法。
  3. 前記塩素は、少なくとも1:1、及び、好ましくは実質的に1:1より高くない塩素Cl対DOPOのモル比で、前記DOPO溶液に投入される、請求項1又は2記載の調製方法。
  4. 前記溶媒は、無水有機溶媒、好ましくは、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、クロロベンゼン、エーテル又は他の塩素系溶媒の群から選択され、好ましくは無水ジクロロメタンである、請求項1〜3のいずれかに記載の調製方法。
  5. 反応温度が0℃以上20℃以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の調製方法。
  6. 工程a)で提供された前記DOPO溶液が、前記溶液の重量に対して、1〜50重量%、好ましくは5〜40重量%のDOPO濃度を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の調製方法。
  7. 前記反応が、塩基溶液、好ましくは、NaOH溶液、過圧開放弁を備えたトラップを含む反応器内で行われ、前記反応は、不活性雰囲気、好ましくは窒素下で行われる、請求項1〜6のいずれかに記載の調製方法。
  8. 前記DOPOがP−N又はP−O結合を介して前記誘導体基と結合し、DOPO誘導体を生成する更なる誘導体化反応工程d)を含み、前記更なる誘導体化反応工程d)は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、トリエチルアミン、及び、アミン基又はヒドロキシル基から選択される1種以上の反応性基を有する反応物をDOPO−Clの溶媒中溶液へ添加することを含む、請求項1〜7のいずれかに記載の調製方法。
  9. DOPO誘導体を生成する方法であって、前記DOPOがP−N又はP−O結合を介して前記誘導体基と結合し、前記工程は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、トリエチルアミン、及び、アミン基又はヒドロキシル基から選択される1種以上の反応性基を有する反応物質をDOPO−Clの溶媒中溶液へ添加することを含む、方法。
  10. ポリ−DOPO誘導体を生成するための更なる誘導体化反応工程d)を含む方法であって、
    前記更なる誘導体化反応工程は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、DOPO−Clの溶媒中溶液へ、アミン基又はヒドロキシル基から選択される2種以上の反応性基を有する多官能性反応物質を添加すること、及び、トリエチルアミンを添加することを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の調製方法。
  11. 式2
    にかかるポリ−DOPO誘導体を生成するポリ−DOPO誘導体を生成するための更なる誘導体化反応工程d)は、
    (式中、nは少なくとも1であり、Rは架橋基、好ましくは、アルキル、アリル又はアミン官能性ポリマーである)前記更なる誘導体化反応工程d)は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、DOPO−Clの溶媒中溶液へ、ポリアミンR(NH(mは少なくとも2)、及び、トリエチルアミンを添加することを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の調製方法。
  12. R(NHは、式3
    にかかるDOPO誘導体を生成するジアミンであり、好ましくはエチレンジアミンである、請求項11に記載の調製方法。
  13. 式5
    にかかるETA−DOPO誘導体を生成する更なる誘導体化反応工程d)を含み、前記更なる誘導体化反応工程は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、DOPO−Clの溶媒中溶液へ、エタノールアミン及びトリエチルアミンを添加することを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の調製方法。
  14. 式6
    にかかるPEPA−DOPO誘導体を生成する更なる誘導体化反応工程d)を含み、前記更なる誘導体化反応工程は、20℃未満の最高反応温度を維持すると同時に、DOPO−Clの溶媒中溶液へ、ペンタエリスリトールリン酸塩アルコール及びトリエチルアミンを添加することを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の調製方法。
  15. NMRで測定すると少なくとも99重量%の純度を有し請求項1〜7のいずれかに記載の調製方法によって得られるDOPO−Cl、又は、請求項8〜15に記載の調製方法によって得られるDOPO−誘導体。
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