JP2020525443A - 置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法 - Google Patents

置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(II)で表される化合物をHFの中で転位させることにより一般式(I)で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法に関し、ここで、R1、R2、R3、R4及びR5は、本明細書中に記載されている定義を有する。【化1】

Description

本発明は、式(II)で表される化合物を無水HFの中で転位させることによる、置換されているアミノインダン誘導体を調製する方法に関する。
4−アミノインダン類及び誘導体は、特に作物保護において有害な微生物を防除するために使用することが可能な生物活性化合物を調製するための、重要な中間体である。
例えば、さまざまなピラゾールインダニルカルボキサミド類が殺菌活性を有していることは知られている(例えば、WO 1992/12970、WO 2012/065947、「J. Org. Chem. 1995, 60, 1626」、及び、WO 2012/084812)。
さまざまなピリジンインダニルカルボキサミド類が殺菌活性を有していることも知られている(例えば、EP−A 0256503、JP−A 1117864、「J. Pesticide Sci. 1993, 18, 245」)。
さらに、一部のベンゾイルインダニルアミド類が殺菌活性を有していることも知られている(WO 2010/109301)。
4−アミノインダン誘導体の化学的合成については文献に既に記載されているが、極めて限られた置換パターンを有する4−アミノインダン類しか調製することができない(WO 2010/109301、WO 2014/103811、EP 0654464、US 5521317)。例えば、WO 2010/109301及びWO 2014/103811に記載されている方法では、アニリンから出発してアセトンを用いて縮合させることで1,1,3−トリメチル−4−アミノインダン誘導体を合成することしかできず、そして、EP 0654464及びUS 5521317に記載されている転位反応を利用している。
4−アミノインダン誘導体の調製に関するさらなる可能性は、WO 2013/167545及びWO 2013/167549に記載されている。その合成は、バックワルド・ハートウィッグアミノ化に基づいており、従って、置換されている4−アミノインダン類へと至る一般的な合成経路を可能にする。この方法の不利点は、第1に、遷移金属触媒を使用することによる高コストであり、第2に、対応するハロ置換されたインダン前駆物質の合成には問題があることである。さらに、該アミノ官能性は、遊離NHによって直接導入することは不可能であり、それどころか、高コストの保護されたアンモニア誘導体が必要である。
EP 0654464には、4−アミノ−1,1,3−トリメチルインダンを調製する方法が開示されており、該調製方法においては、1−(2−アセトキシプロピオニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−2,2,4−トリメチルキノリン(即ち、1−オキソ−1−(2,2,4−トリメチル−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)プロパン−2−イルアセテート)を、45分間かけて、98%HSOに、25−60℃で添加している(発熱)。60℃でさらに30分間撹拌した後、酢酸を含んでいる水を慎重に滴下して加え、その混合物を100℃で3時間加熱している。ガソリン(60/80 b.p.)を添加し、その混合物を35%アンモニア水を用いて塩基性化してpH9にしている。その有機層を分離し、脱水し(MgSO)、そして、溶媒を蒸発させて、所望の生成物である4−アミノ−1,1,3−トリメチルインダンを69%の収率で得ている(EP 0654464、実施例1.B(iii))。達成された収率に鑑みて、4−アミノ−1,1,3−トリメチルインダンを製造するためのこの従来技術の方法は、改善することが求められる。さらに、EP 0654464による調製方法は、大量の廃液、即ち、硫酸アンモニウムの水溶液を生じる: 当該調製方法で使用されるHSOは、所望の生成物であるアミノインダン誘導体がHSOと水溶性塩を容易に形成するので、そのアミノインダン誘導体を単離させるためには、アンモニア(上記で概説したのと同様:35%アンモニア水)で中和する必要がある。そのような廃液の生成は、環境に対して優しいものではないので、不都合である。
Cliffeら(J. Chem. Soc.(C), 1966, 514−517:“The Acid−catalyzed Rearrangement of Tetrahydroquinoline Derivatives”)は、キノリン化合物又は関連する化合物をHSO又はHNO−HSO又はポリリン酸の中で転位させることにより置換アミノインダン誘導体を調製する方法を開示しており、ここで、当該反応は、100℃で1時間にわたって実施される。この調製方法は、生成物をHSOから単離するためには、恐らく、そのHSOを完全に中和しなければならず、それによって、上記で概説したのと同様に大量の廃液が生じるので、環境に対して優しくない。
WO2014/103811には、N−アセチル−2,2,4−トリメチルテトラヒドロキノリンを異性化することによる4−アミノ−1,1,3−トリメチルインダンの調製について記載されている、“それを90°まで加熱し、98重量%の硫酸(HSO)に滴下して加えて60°で維持し、その後、その反応混合物を熱水(98℃)に添加し、得られた混合物を105°で4時間加熱し、27重量%の水酸化ナトリウム水溶液(NaOH溶液)を用いて中和し、そして、トルエンで抽出して、トルエン中の4−アミノ−1,1,3−トリメチルインダンの溶液(39.1重量%の4−アミノ−1,1,3−トリメチルインダン(純度92.6%、及び、収率76.4%)を含んでいるトルエン溶液190.4g)が得られる”(WO2014/103811、参照実施例1−3)。この調製方法は、生成物をHSOから単離するためには、NaOHを添加してそのHSOを完全に中和しなければならず、それによって、大量の廃物が生じるので、環境に対して優しくない。
WO 1992/12970 WO 2012/065947 WO 2012/084812 EP−A 0256503 JP−A 1117864 WO 2010/109301 WO 2014/103811 EP 0654464 US 5521317 WO 2013/167545 WO 2013/167549
J. Org. Chem. 1995, 60, 1626 J. Pesticide Sci. 1993, 18, 245 J. Chem. Soc.(C), 1966, 514−517
上記で概説した不都合に関して、置換4−アミノインダン誘導体を式(II)で表される入手可能な化合物から一般的に調製するために工業的に且つ経済学的に実施することが可能な簡略化された方法が求められている。この望ましい方法で得ることが可能な置換4−アミノインダン誘導体は、この場合、好ましくは、高収率及び高純度で得られるべきである。特に、この望ましい方法は、所望される目標化合物を、カラムクロマトグラフィーなどの複雑な精製方法を必要とせずに、得ることを可能とすべきである。特に、当該望ましい方法は、所望される目標化合物を、その目標化合物を単離する際に大量の廃物を生じることなく、特に、NaOHを添加してHSOを中和することによらずに、得ることを可能とすべきである。
式(II)で表される化合物を無水フッ化水素(HF; CAS Registry Number: 7664−39−3)の中で転位させることによって、4−アミノインダン誘導体を高い選択性で且つ極めて穏やかな条件下で調製することができるということが見いだされた。このことは、極めて驚くべきことである。それは、そのような反応は今日まで記載されておらず、そして、当業者は、無水HFが例えばHSOと比較して弱酸であるという理由で、無水HFに接触させても所望の4−アミノインダンは得られないと予期していたと思われるからである。さらなる有利点は、当該調製方法が完了した後、過剰なHFを当該生成物から標準圧力下での単純な蒸留を用いて容易に除去することが可能であること、並びに、最終的には、回収及び再利用することさえ可能であるということである。従って、本発明の新規調製方法によって、大量の廃物の生成が防止される。
かくして、本発明は、一般式(I):
Figure 2020525443

〔式中、
は、水素、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり;
、Rは、それぞれ、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり;
は、CO−(C−C)−アルキルであり;
は、水素、ハロゲン又は(C−C)−アルキルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製するための新規調製方法に関し、ここで、該方法は、式(II)
Figure 2020525443

で表される化合物を無水HFと反応させることを特徴とし、ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である。
本発明は、さらにまた、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、メチルであり;
、Rは、それぞれ、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり;
は、CO−(C−C)−アルキルであり;
は、水素、ハロゲン又は(C−C)−アルキルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製するための新規調製方法にも関し、ここで、該方法は、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと反応させることを特徴とし、ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である。
さらに、本発明は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、(C−C)−アルキルであり;
、Rは、それぞれ、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり;
は、CO−(C−C)−アルキルであり;
は、水素、ハロゲン又は(C−C)−アルキルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製するための新規調製方法にも関し、ここで、該方法は、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと反応させることを特徴とし、ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である。
上記式(I)及び式(II)に記載されている残基R、R、R、R及びRの好ましい定義、特に好ましい定義及びとりわけ好ましい定義について、以下で説明する。
式(I)及び式(II)に記載されている残基R、R、R、R及びRの好ましい定義は、以下のとおりである:
は、水素又は(C−C)−アルキルであり;
及びRは、それぞれ、互いに独立して、水素又は(C−C)−アルキルであり;
は、CO−(C−C−アルキル)であり;
は、水素又は(C−C)−アルキルである。
式(I)及び式(II)に記載されている残基R、R、R、R及びRの同様に好ましい定義は、以下のとおりである:
は、メチルであり;
及びRは、それぞれ、互いに独立して、水素又は(C−C)−アルキルであり;
は、CO−(C−C−アルキル)であり;
は、水素又は(C−C)−アルキルである。
式(I)及び式(II)に記載されている残基R、R、R、R及びRの同様に好ましい定義は、以下のとおりである:
は、(C−C)−アルキルであり;
及びRは、それぞれ、互いに独立して、水素又は(C−C)−アルキルであり;
は、CO−(C−C−アルキル)であり;
は、水素又は(C−C)−アルキルである。
式(I)及び式(II)に記載されている残基R、R、R、R及びRの特に好ましい定義は、以下のとおりである:
は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
は、Rは、それぞれ、互いに独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
は、CO−CH(即ち、アセチル)であり;
は、水素又はメチルである。
式(I)及び式(II)に記載されている残基R、R、R、R及びRの同様に特に好ましい定義は、以下のとおりである:
は、メチルであり;
及びRは、それぞれ、互いに独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
は、CO−CHであり;
は、水素又はメチルである。
式(I)及び式(II)に記載されている残基R、R、R、R及びRの同様に特に好ましい定義は、以下のとおりである:
は、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
及びRは、それぞれ、互いに独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
は、CO−CHであり;
は、水素又はメチルである。
式(I)及び式(II)に記載されている残基R、R、R、R及びRのとりわけ好ましい定義は、以下のとおりである:
、R及びRは、それぞれ、メチルであり;
は、CO−CHであり;
は、水素である。
式(I)及び式(II)に記載されている残基R、R、R、R及びRの同様にとりわけ好ましい定義は、以下のとおりである:
は、n−プロピルであり;
及びRは、それぞれ、メチルであり;
は、CO−CHであり;
は、水素である。
一般的な定義
上記式中に記載されている記号の定義においては、概して以下の置換基を代表する集合語を使用した:
ハロゲン: フッ素、塩素、臭素、及び、ヨウ素、好ましくは、フッ素、塩素、臭素、さらに好ましくは、フッ素、塩素。
アルキル: 1〜8個(好ましくは、1〜6個、及び、さらに好ましくは、1〜4個)の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和ヒドロカルビルラジカル、例えば(限定するものではないが)、C−C−アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、及び、1−エチル−2−メチルプロピル。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、シクロアルキルアルキル、ヒドロキシアルキルなど)の一部分としてのアルキルにも当てはまる。該アルキルが、例えばアルキルシクロアルキルなどにおけるように、複合置換基の末端にある場合、当該複合置換基の最初に存在している部分(例えば、シクロアルキル)は、アルキルによって、1置換され得るか、又は、独立して、同一であるように又は異なるように、多置換され得る。同様のことは、別のラジカル(例えば、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、ハロゲン、ホルミルなど)が末端にある複合置換基にも当てはまる。
シクロアルキル: 3〜8個(好ましくは、3〜6個)の炭素環員を有する単環式飽和ヒドロカルビル基、例えば(限定するものではないが)、シクロプロピル、シクロペンチル、及び、シクロヘキシル。この定義は、他で定義されていない限り、複合置換基(例えば、シクロアルキルアルキルなど)の一部分としてのシクロアルキルにも当てはまる。
当該調製方法の詳細な説明
式(II)で表される1−アシル−トリアルキル−3,4−ジヒドロ−1H−キノリンは、既知であり、そして、WO2014/103811(WO2014/103811の参照実施例1−1)に準じて調製することができる。
本発明の調製方法は、一般に、−10℃〜80℃の範囲内の温度で、好ましくは、0℃〜50℃の範囲内の温度で、さらに好ましくは、0℃〜40℃の範囲内の温度で、最も好ましくは、0℃〜30℃の範囲内の温度で、及び、とりわけ好ましくは、10℃〜20℃の範囲内の温度で、実施する。
該調製方法は、一般に、標準圧力下で実施するか、又は、オートクレーブ内で高圧下で実施する。
無水HFの量は、広い範囲にわたって変えることができるが、いずれの場合にも式(II)で表される化合物の総量に基づいて、好ましくは、1〜100モル当量の範囲内であり、特に好ましくは、5〜30モル当量の範囲内であり、とりわけ好ましくは、5〜20モル当量の範囲内である。
HFは、無水形態で、有機溶媒(エーテル類、例えば、テトラヒドロフラン(THF))の中の溶液として使用することができるか、又は、水溶液として使用することができる。好ましくは、本発明による調製方法は、無水HFの中で実施する。
該調製方法は、好ましくは、付加的な有機溶媒を使用することなく、無水HFを試薬として且つ溶媒として使用して、実施する。しかしながら、無水HFの一部分を有機溶媒で置き換えることも、特に、以下のもので置き換えることも、可能である: エーテル類、例えば、THF、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグリム、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、tert−アミルメチルエーテル(TAME)、ジメチルエーテル、2−メチル−THF; ニトリル類、例えば、アセトニトリル(ACN)又はブチロニトリル; ケトン類、例えば、アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK); 芳香族炭化水素類、例えば、トルエン、アニソール、キシレン、メシチレン; エステル類、例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸ペンチル; アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール; 炭酸エステル類、例えば、炭酸エチレン、炭酸プロピレン; アミド類、例えば、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン; ハロ炭化水素類及びハロゲン化芳香族炭化水素類、特に、クロロ炭化水素類、例えば、テトラクロロエチレン、テトラクロロエタン、ジクロロプロパン、塩化メチレン(ジクロロメタン、DCM)、ジクロロブタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ペンタクロロエタン、ジフルオロベンゼン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ジクロロベンゼン、特に、1,2−ジクロロベンゼン、クロロトルエン、トリクロロベンゼン; フッ素化脂肪族化合物及びフッ素化芳香族化合物、例えば、トリクロロトリフルオロエタン、ベンゾトリフルオリド、又は、4−クロロベンゾトリフルオリド。
好ましくは、HFは、無水形態で、場合により有機溶媒中の溶液として使用し、さらに好ましくは、HFは、20℃の沸点を有する無水形態で(即ち、有機溶媒を使用せずに、水の非存在下で)、使用する。
無水HFの中での反応時間は、重要ではなく、そして、それは、一般に、1〜24時間(h)で、好ましくは、10〜22時間で、変えることができる。
本発明によれば、当該出発物質、即ち、式(II)で表される化合物を、無水HFと混合させ、そして、上記で定められている特定の温度で特定の時間、撹拌する。当該生成物を単離するために、余分な無水HFを好ましくは蒸留を用いて除去し、そして、式(I)で表される(沈澱した)生成物が得られる(濾過)。
式(II)で表される化合物と無水HFの反応の後で得られる反応混合物の後処理及び単離方法に応じて、式(I)〔式中、Rは、CO−(C−C−アルキル)である〕で表される化合物を得ることができるか、又は、式(III)〔式中、Rは、水素である〕で表される化合物(即ち、以下のプロセススキームにおいて、並びに、さらに、以下の調製実施例1及び調製実施例2において示されている、遊離アミン)を得ることができる。
式(I)〔式中、Rは、CO−(C−C−アルキル)である〕で表される化合物は、HFを蒸留によって除去した際、当該反応混合物から固体として単離される。その固体を冷水(5−10℃)で洗浄して残留している微量のHFを除去し、そして、乾燥させる。式(III)〔式中、Rは、Hである〕で表される化合物を調製するためには、HFを除去した後の沈澱物に水を添加し、その混合物を、50℃〜100℃の範囲内の温度に、好ましくは、60℃〜100℃の範囲内の温度に、とりわけ好ましくは、80℃〜100℃の範囲内の温度で、6〜10時間、加熱する。変換終了後、その媒体のpHをNaOHの水溶液を添加して8に調節し、その生成物を濾過するか又は有機溶媒で抽出し、そして、乾燥させる。水の量は、広い範囲にわたって変えることができるが、それは、いずれの場合にも式(I)で表される化合物の総量に基づいて、好ましくは、1〜100モル当量の範囲内であり、特に好ましくは、5〜30モル当量の範囲内であり、そして、とりわけ好ましくは、5〜20モル当量の範囲内である。後処理及び単離は、一般に、標準圧力下で実施する。
プロセススキーム
Figure 2020525443

ここで、式(I)、式(II)及び式(III)において、置換基R、R、R、R及びRは、それぞれ、式(I)、式(II)及び式(III)で表される化合物の説明に関連してこれらの置換基について既に挙げられている一般的な意味、好ましい意味、特に好ましい意味又はとりわけ好ましい意味を有する。
以下において、本発明の好ましい実施形態について記載する。
第1の好ましい実施形態は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、水素、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり;
、Rは、それぞれ、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり;
は、CO−(C−C)−アルキルであり;
は、水素、ハロゲン又は(C−C)−アルキルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと0℃〜30℃の範囲内の温度で反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法である。
第2の好ましい実施形態は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、メチルであり;
、Rは、それぞれ、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり;
は、CO−(C−C)−アルキルであり;
は、水素、ハロゲン又は(C−C)−アルキルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと0℃〜30℃の範囲内の温度で反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法である。
第3の好ましい実施形態は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、(C−C)−アルキルであり;
、Rは、それぞれ、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり;
は、CO−(C−C)−アルキルであり;
は、水素、ハロゲン又は(C−C)−アルキルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと0℃〜30℃の範囲内の温度で反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法である。
第4の好ましい実施形態は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、水素又は(C−C)−アルキルであり;
及びRは、それぞれ、互いに独立して、水素又は(C−C)−アルキルであり;
は、CO−(C−C−アルキル)であり;
は、水素又は(C−C)−アルキルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと0℃〜30℃の範囲内の温度で反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法である。
第5の好ましい実施形態は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、メチルであり;
及びRは、それぞれ、互いに独立して、水素又は(C−C)−アルキルであり;
は、CO−(C−C−アルキル)であり;
は、水素又は(C−C)−アルキルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと0℃〜30℃の範囲内の温度で反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法である。
第6の好ましい実施形態は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、(C−C)−アルキルであり;
及びRは、それぞれ、互いに独立して、水素又は(C−C)−アルキルであり;
は、CO−(C−C−アルキル)であり;
は、水素又は(C−C)−アルキルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと0℃〜30℃の範囲内の温度で反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法である。
第7の好ましい実施形態は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
及びRは、それぞれ、互いに独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
は、CO−CH(即ち、アセチル)であり;
は、水素又はメチルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと0℃〜30℃の範囲内の温度で反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法である。
第8の好ましい実施形態は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、メチルであり;
及びRは、それぞれ、互いに独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
は、CO−CHであり;
は、水素又はメチルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと0℃〜30℃の範囲内の温度で反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法である。
第9の好ましい実施形態は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
及びRは、それぞれ、互いに独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
は、CO−CHであり;
は、水素又はメチルである〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと0℃〜30℃の範囲内の温度で反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法である。
第10の好ましい実施形態は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
、R及びRは、それぞれ、メチルであり;
は、CO−CHであり;
は、水素である〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと0℃〜30℃の範囲内の温度で反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法である。
第11の好ましい実施形態は、上記で定義されている一般式(I)〔式中、
は、n−プロピルであり;
及びRは、それぞれ、メチルであり;
は、CO−CHであり;
は、水素である〕
で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、上記で定義されている式(II)で表される化合物を無水HFと0℃〜30℃の範囲内の温度で反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法である。
調製実施例:
実施例1: N−(1,1,3−トリメチルインダン−4−イル)アセトアミド(式(I)で表される化合物)の合成
Figure 2020525443

80gの無水フッ化水素(HF)を250mL容テフロン(登録商標)製反応器の中に最初に装入し、0℃まで冷却した。21.7g(0.1mol)の1−(2,2,4−トリメチル−3,4−ジヒドロキノリン−1−イル)エタノンを添加し、その反応混合物を1時間以内で15℃までゆっくりと昇温させた。その反応混合物をこの温度で20時間撹拌し、次いで、70−75gのHFを留去して回収した。沈澱した固体を濾過し、20mLの冷水で3回洗浄し、乾燥させて、21gのN−(1,1,3−トリメチルインダン−4−イル)アセトアミド(収率97%)が115−116℃の融点(m.p.)を有する淡黄色の固体として得られた。
1H NMR (DMSO) δ: 9.31 (s,1H), 7,22 (d, 1H), 7, 12 (t, 1H), 6.95 (d, 1H), 3,40 (m, 1H), 2,13 (dd, 1H) 2, 03 (s, 3H), 1,51 (dd, 1H), 1, 28 (s, 3H), 1,18 (d,3H), 1,15 (s, 3H) ppm.
同様に、この調製方法で、化合物「N−(1,1−ジメチル−3−プロピルインダン−4−イル)アセトアミド」(式中、Rは、プロピルである)を得ることができた。
EP 0654464及びCliffeら(J. Chem. Soc.(C), 1966, 514−517: “The Acid−catalyzed Rearrangement of Tetrahydroquinoline Derivatives”)から知られている調製方法と比較して、本発明による調製方法では、廃物の量が低減されている。
EP 0654464によれば、50mL(即ち、90g)の濃HSOとの反応において、55gの当該出発物質を使用している。当該生成物(4−アミノ−1,1,3−トリメチルインダン)を単離するために、50mL(即ち、50g)の水及び150mLのアンモニア(35%水溶液;即ち、150g)を添加し(硫酸アンモニアを形成させる)、そして、当該生成物を抽出によって単離している。要するに、22gの当該生成物を得るために、290gの廃液(硫酸アンモニウムの水溶液)が生成されており、これは、13gの廃液当たり1gの所望の生成物に相当する。
Cliffeらは、HSOと一緒に加熱することによる、キノリン類のアミノインダン誘導体への転位について記載している。1gの当該生成物を調製するために、10gのHSO(濃)が必要であり、それによって、後処理後には、少なくとも50−100gの希HSOが生成される。該文献の中で明示的には開示されていないが、この希HSOは、所望のアミノインダン誘導体(これは、HSOと水溶性塩を容易に形成する)を単離するためには、完全に中和しなくてはならない。要するに、Cliffeらによる調製方法も、恐らく、単位量の生成物当たり多量の廃液を生成する。
それに反して、本発明による調製方法は、使用される反応物の総量に基づいて最大で1当量の無水HFを消費し、そして、転位に使用される過剰なHFは完全に回収することができる。
実施例2(参照実施例): 1,1,3−トリメチル−インダン−4−アミン(式(III)で表される化合物)の合成
Figure 2020525443

80gの無水フッ化水素を250mL容テフロン(登録商標)製反応器の中に最初に装入し、0℃まで冷却した。21.7g(0.1mol)の1−(2,2,4−トリメチル−3,4−ジヒドロキノリン−1−イル)エタノンを添加し、その反応混合物を19℃までゆっくりと昇温させた。その反応混合物をこの温度で20時間撹拌し、次いで、70−75gのHFを留去した。60gの水を添加し、その混合物を100℃で6時間加熱した。次いで、その溶液のpHを、4−5mLの40%NaOH水溶液を用いて8に調節し、その生成物を酢酸エチルで抽出した。有機溶媒を蒸発させて、15.7(90%)の1,1,3−トリメチル−インダン−4−アミンが淡黄色の油状物として得られた。
質量スペクトル: m/z 175.
同様に、この調製方法で、化合物「1,1−ジメチル−3−プロピルインダン−4−アミン」(式中、Rは、プロピルである)を得ることができた。
実施例3(参照実施例): HFの回収を伴う1,1,3−トリメチル−インダン−4−アミン(式(III)で表される化合物)の合成
Figure 2020525443

80gの無水フッ化水素を250mL容テフロン(登録商標)製反応器の中に最初に装入し、0℃まで冷却した。21.7g(0.1mol)の1−(2,2,4−トリメチル−3,4−ジヒドロキノリン−1−イル)エタノンを添加し、その反応混合物を19℃までゆっくりと昇温させた。その反応混合物をこの温度で20時間撹拌し、そして、70mLのトルエンを添加した。次いで、標準圧下、30−40℃でHFを留去し、(75−78g)のHFを収集した。60gの水を添加し、そして、二相混合物を100℃で6時間加熱した。次いで、その溶液のpHを、2−3mLの40%NaOH水溶液を用いて8に調節し、有機相を分離し、トルエンを減圧下で除去して、16gの1,1,3−トリメチル−インダン−4−アミンが淡黄色の油状物として得られた。
質量スペクトル: m/z 175.

Claims (12)

  1. 一般式(I)
    Figure 2020525443


    〔式中、
    は、水素、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり;
    、Rは、それぞれ、互いに独立して、水素、(C−C)−アルキル又は(C−C)−シクロアルキルであり;
    は、CO−(C−C)−アルキルであり;
    は、水素、ハロゲン又は(C−C)−アルキルである〕
    で表される置換4−アミノインダン誘導体を調製する方法であって、式(II)
    Figure 2020525443


    で表される化合物を無水フッ化水素と反応させることを特徴とする〔ここで、式(II)において記載されている残基R、R、R、R及びRの定義は、式(I)において記載されている定義と同一である〕、前記調製方法。
  2. は、水素又は(C−C)−アルキルであり;
    及びRは、それぞれ、互いに独立して、水素又は(C−C)−アルキルであり;
    は、CO−(C−C−アルキル)であり;
    は、水素又は(C−C)−アルキルである;
    ことを特徴とする、請求項1に記載の調製方法。
  3. は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
    及びRは、それぞれ、互いに独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル又はn−ブチルであり;
    は、CO−CHであり;
    は、水素又はメチルである;
    ことを特徴とする、請求項1又は2のいずれか1項に記載の調製方法。
  4. 、R及びRは、それぞれ、メチルであり;
    は、CO−CHであり;
    は、水素である;
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の調製方法。
  5. 前記調製方法を0℃〜50℃の範囲内の温度で実施する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の調製方法。
  6. 前記調製方法を0℃〜40℃の範囲内の温度で実施する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の調製方法。
  7. 前記調製方法を0℃〜30℃の範囲内の温度で実施する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の調製方法。
  8. 前記調製方法を10℃〜20℃の範囲内の温度で実施する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の調製方法。
  9. 使用するフッ化水素の量が、式(II)で表される化合物の総量に基づいて、1〜100モル当量の範囲内、好ましくは、5〜30モル当量の範囲内、とりわけ好ましくは、5〜20モル当量の範囲内にある、請求項1〜8のいずれか1項に記載の調製方法。
  10. フッ化水素と式(II)で表される化合物の反応時間が、1〜24時間、好ましくは、10〜22時間である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の調製方法。
  11. 式(III)
    Figure 2020525443


    〔ここで、式(III)において、置換基R、R、R、R及びRは、それぞれ、請求項1〜4のいずれか1項において定義されている意味を有する〕
    で表される化合物を調製する方法であって、請求項1〜10のいずれか1項に記載されている調製方法を含んでおり、及び、さらに、式(I)で表される化合物を水中で加水分解して式(III)で表される化合物を得ることも含んでいる、前記調製方法。
  12. 前記調製方法を50℃〜100℃の範囲内の温度で実施する、請求項11に記載の調製方法。
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