JP2020524041A - ボクサーブリーフ／ボーイショーツ型使い捨て吸収性物品の長さ対側部シルエット及び群 - Google Patents

Abstract

吸収性物品は、０．５〜約１．５の製品の長さ対側部シルエットを有し得る。吸収性物品の群は、０．５〜約１．５．の群平均の製品の長さ対側部シルエットを有し得る。

Description

本開示は、異なる成人の身体サイズ、体形、及び体格に、下着と共通する方法でフィットするように設計された、使い捨て吸収性物品、及び使い捨て吸収性物品の群を目的とする。

１．６未満の製品の長さ対側部シルエットを有することの重要な利益は、それが、下着、具体的には女児用ボーイショーツ及び男児用ボクサーブリーフに近い全体的な製品形状を提供することである。これらの製品形態は、吸収性物品が適用された後に吸収性物品が身体上で動き回ることを防止する、より高いレベルの被覆及び固定を提供する。結果として得られる設計により、着用者の複数の領域、腰部、臀部、及び脚部に効果的に固定される製品が可能となり、その結果、当該製品が着用中に滑る又はたるむ程度が、より高い製品の長さ対側部シルエット（例えば、２．３超の製品の長さ対側部シルエット）を有する製品よりもはるかに小さくなる。より低い製品の長さ対側部シルエットを有することにより、腰部及び臀部においてフィットするだけでなく脚部に沿ってもフィットし、それによって、上で参照した所望の下着の形態とより密接に一致する製品を提供しながら、向上した製品安定性、より効果的なガスケット、向上した被覆性、及び十分な目立たなさを提供する、よりボクサーブリーフ又はボーイショーツに似たフィット感を有するように調整された製品フィットがもたらされる。加えて、下着の一般的な形状を模倣する製品設計は、製品の長さ対側部シルエットが着用者が容易に認識する下着の形態とより似ているので、より良好でより調整されたフィット感を着用者に伝える。本開示によって可能になる設計は、設計的により的を絞っている。すなわち、製品は、着用者の腰部、臀部、及び脚部に関して適切に位置し、したがって、着用者の感情的及び心理的要求に対処しながらも、より高いレベルのフィット感、ガスケット、快適性、安定性、及び目立たなさの全てを提供する。

今日、世界中で販売されている多くの下着の形態（シルエット）が存在しており、これらは一般に、ガールズビキニ、ガールズヒップスター（ローライズブリーフ）、ガールズブリーフ、ガールズボーイショーツ、ボーイズローライズブリーフ、ボーイズブリーフ及びボーイズボクサーブリーフのグループに特徴付けることができる。これらの様々な下着の形態は、着用者に個人の選択肢を提供して、着用者が望む優れたフィット感、快適性のレベル、被覆度、運動自由度、及び外観を着用者が見出すのを可能にするために存在する。使い捨て吸収性物品から「実際の」下着への移行は、全ての介護者にとってのマイルストーンであり、吸収性物品の着用者は、その年齢になることを待ち望んでいる。尿及び／又はＢＭのトレーニング段階の間に困難を有する着用者、特別なニーズを有する着用者、及び夜尿症に悩まされている着用者にとって、このマイルストーンは、達成することが非常に困難である。これらの個人がこのマイルストーンを達成できないことは、有意な心理的及び情緒的な影響を有し得る。したがって、形状又は形態、フィット感、快適性及び外観が下着とより密接に一致すると同時に、優れた漏れ性能、保護、及び信頼性を提供する吸収性物品を作製するという、かなり長年にわたって満たされていない消費者のニーズが存在する。この長年にわたる消費者のニーズは、本開示の基礎を形成する。本開示は、解剖学的構造とより密接に一致する製品を提供する、及び／又は制御不能な失禁に悩んでいる消費者に、より下着のような経験を提供する製品パラメータに変換される、解剖学的キーパラメータを活用する。本開示の吸収性物品は、これらの失禁に苦しんでいる人に、ある程度の正常な状態並びに感情的及び精神的な緩和を提供するのに役立つ。

本開示の吸収性物品の形態は、物品の側部に配置された支持材料の欠如に起因する不十分な製品固定をもたらす、過度に短い物品の弛緩製品側部長さを回避するように設計されている。この過度に短い物品の弛緩製品側部長さは、製品の腰部縁部の不適切な配置、並びに製品のたるみ及び間隙形成につながる場合がある。物品の弛緩製品側部長さが長すぎると、吸収性物品の上に着用された衣類の腰部の上方で物品が視認可能となる場合があり、目立たなさにマイナスの影響を与える。

目立たなさは、同世代の他の個人をはるかに越えて失禁症状を経験し続けている着用者にとって非常に重要である。製品の上に着用されている衣類の腰部ラインの上方に製品が見えるのを防止しながらも、着用者上への製品の適切な配置及びガスケット要素の安定化を確実にするために、必要な固定力を脚部、臀部、及び／又は腰部に提供するように設計された弛緩製品側部長さは、本開示の基盤となるものである。身体の臀部周りは多くの場合、身体の周囲の最大外周を表すので、身体の臀部周りは、尻部の突出点との関係により、一般に、吸収性物品の主要な張力線、固定点を確立する。これは、より洋ナシのような体形を有する着用者に特に当てはまる。代替実施形態では、特により砂時計体形又はよりリンゴのような体形を有する着用者では、身体の腰部周りは身体の周囲の最小外周を表し得るので、身体の腰部周りは、吸収性物品の主要な張力線、固定点となり得る。これは、身体の最小円周（腹部のしわから胴のくびれた部分まで）におけるフィットの機能であり、これはつまり、身体寸法は臀部において増大するので、滑らせる又は弛ませるためには製品外周を増加させなければならなくなることを意味する。弛緩側部長さに対する弛緩製品長さの比が小さい（サイドシーム長がより長い）製品は、弛緩側部長さが長くなることから、改善されたフィット及び固定を有することができる。弛緩側部長さの増加は、より幅広の固定バンド、及び腰部、臀部、及び脚部における身体に沿ったより広い力の分布を提供する。前側（及び後側−図示せず）腰部縁部１３６が着用者４００のへそ４０２の上方と一致する、図２３に示されるもののようなパンツ設計は、追加の固定を提供することができるが、前側（及び後側−図示せず）腰部縁部１３６が着用者４００のへそ４０２の下方と一致する、図２４に示されるもののようなパンツ設計より目立つ場合がある。

本開示の吸収性物品は、人間の身体からの液体及び他の排泄物を吸収し、封じ込めて、身体及び衣服が汚れるのを防ぐために使用され得る。夜尿症を含む尿失禁に罹患している着用者では、尿が高流量及び高体積になる場合があり得る。低い製品の長さ対側部シルエットを有する本開示の吸収性物品は、より幅広の固定バンドを有する。幅広の固定バンドは、製品のガスケット及びフィット要素を着用者上に位置付けて固定し、それによって、より高い流量及び／又はより大きい体積のときでさえも漏れ保護を向上させるのに役立つ。加えて、低い製品の長さ対側部シルエットは、幅広の固定バンドが製品の機能的要素を着用者上に固定して位置付けるだけでなく、センターシャーシを固定バンドに対して安定化させて、ガスケット及びフィット要素の有効性を更に向上させる製品を提供する。

従来技術の吸収性物品は、それぞれが典型的には２つ、３つ、及び４つのサイズ群などの複数のサイズで入手可能である、様々な設計で提供される。従来技術の吸収性物品の様々なサイズは、典型的には、例えば、腰部開口部のサイズ、大腿部の周りの開口部のサイズ、及びおむつの長さ又は「ピッチ」に影響を及ぼす。従来技術の物品は、典型的には、体重によってサイズ決めされ、販売される。消費者が、体重のみに基づいて先行技術の吸収性物品を選択する場合、体重のみが体形の違いを適切に特徴付けるわけでも、ユーザーのサイズにわたる解剖学的差異の影響に適切に対処するわけでもないため、一部の消費者は、滑り、摺動、たるみ、垂下、又はガスケット効果の喪失に直面する。あるいは、着用者がサイズ範囲内及び／又は着用者の体形内にある場所によっては、物品の大腿部開口部又はピッチが小さすぎて適切なフィットが得られない場合があり、着用者の不快感、着用者の皮膚の皮膚痕、又は漏れ及び汚れの原因となる着用者上への物品及び物品のガスケット要素の不適切な適用又は位置決めにつながる可能性がある。

望ましくは、吸収性物品は、着用者の体との接触を維持し、着用者の体に可能な限り密接して共形となるように設計及びサイズ設定されるべきである。そのような体と共形となる設計は、尿などが着用者の体に沿って広がり又は進み、吸収性物品に吸収されるのではなく吸収性物品から漏れる可能性を低減させることによって、吸収性物品の有効性を増大させることができる。しかしながら、現在の従来技術の吸収性物品は、製品形状の関数としての体形に十分に対応しておらず、したがって広い範囲の使用者に適切にフィットしないか、又は所望のレベルの密接なフィットを提供しない。典型的には、吸収性物品のパッケージには、パッケージ化された物品がフィットすることが意図される、推奨される着用者の体重範囲が表示されている。その結果、体重は、物品のサイズを特定するために使用される唯一の基準であることが多い。体重は、それ自体では個人の体形を的確に説明しないので、物品の適切なフィット、快適性、被覆性、及びガスケットを提供するために必要とされ得る製品形態、臀部若しくは太腿周り、又はピッチを画定することを補助することはない。潜在的な着用者の他の特徴及び人体測定の特性（例えば、年齢、身長、腰部周り、大腿周り、臀部周り、及び股上）が、推奨される体重範囲内で広く異なり得、したがって、着用者の体重がその範囲内であっても体に合わない物品をもたらし得るにも関らず、これは事実である。様々な着用者の体形及びサイズによく一致する吸収性物品が必要とされている。広範囲の体形及びサイズが存在するが、入手可能な製品はこの広い範囲を反映していない。むしろ、所与の製品群内で今日入手可能な吸収性物品は、相互に縮小／拡大されたバージョンである傾向があり、また、体形の自然な傾向及び広い層の消費者にわたる寸法変化（すなわち、より小さい着用者からより大きい着用者まで、並びに様々な体形の着用者）に追従していない。

これらは全て、本開示の目的であり、本開示の実施形態は、言及した様々な目的を組み合わせることができる。特定のある実施形態は、記載した全ての目的を具現化し得る（ただしそうである必要はない）。

吸収性物品は、トップシートと、バックシートと、吸収性コアと、を含む、中央シャーシを有し得る。吸収性物品は、前側腰部区域及び前側腰部縁部と、後側腰部区域及び後側腰部縁部と、前側腰部区域内に設けられた前側ベルトと、後側腰部区域内に設けられた後側ベルトと、を含み得る。前側及び後側ベルトは、シームおいて接合されて腰部開口部及び脚部開口部を形成する。物品は、約０．５〜約１．５の製品の長さ対側部シルエットを有し得る。吸収性物品は群の中にあってもよく、その場合、それぞれが約０．５〜約１．５の製品の長さ対側部シルエットを有する吸収性物品と同様に、群の製品の長さ対側部シルエットの平均は約０．５〜約１．５である。

体形に対する身体の股上及び側部長さを示す。 身体の股上対側部長さ比の平均比が体重が増加するにつれてどのように変化するかを示すグラフである。 体形に対する身体長さ及び側部長さを示す。 図１２の線４ａ／ｂ−４ａ／ｂに沿った概略断面図である。 図１２の線４ａ／ｂ−４ａ／ｂに沿った概略断面図である。 平均身体の長さ対側部シルエットが体重が増加するにつれてどのように変化するかを示すチャートである。 その弛緩状態にある、閉じた形態のパンツ型製品を示す。 その弛緩状態にある、閉じた形態のボクサーパンツ型製品を示す。 体形の変動を示す。 既存の製品群の例、及び、それらの製品の長さ対側部シルエットが、各製品のフィットの対象となる平均体重の身体の長さ対側部シルエットにどれだけ匹敵するかを示すグラフである。 本発明の製品群の例、及びそれらの製品の長さ対側部シルエットが、各製品のフィットの対象となる平均体重の身体の長さ対側部シルエットにどれだけ匹敵するかを示すグラフである。 前側及び後側腰部区域内に連続したベルトを有する、開いた形態で平らに置かれた図７の吸収性物品の平面図である。 前側及び後側腰部区域内に連続したベルトを有する、開いた形態で平らに置かれた吸収性物品の平面図である。 一対のフラップを有する、開いた形態で平らに置かれたパンツ型おむつの部分切欠平面図であり、おむつの、着用者に面する内部が観察者に面している。 前側及び後側フラップを有する、開いた形態で平らに置かれたパンツ型おむつの部分切欠平面図であり、おむつの、衣類に面する外部が観察者に面している。 ベルトが対向する腰部区域を接続している、閉じた形態の図１２に示すパンツ型おむつの斜視図である。 フラップが対向する腰部区域を接続している、閉じた形態の図１３に示すパンツ型おむつの斜視図である。 サイドシームがフラップ及び対向する腰部区域を接続している、閉じた形態の図１４に示すパンツ型おむつの斜視図である。 折り畳まれた外側レッグカフの実施例の、図１３の線１８−１８に沿った概略断面図である。 図１２の線１９−１９に沿った、後側ベルト状フラップの概略断面図である。 サンプルホルダー装置のバーＣ（３０４）及びバーＯ（３０５）を示す。 その弛緩状態にある、閉じた形態のパンツの正面図である。 試験装置内のパンツを示す。 既存の製品群の例、及びそれらの製品の長さ対側部シルエットが、各製品のフィットの対象となる平均体重の身体の長さ対側部シルエットにどれだけ匹敵するかを示すグラフである。 本発明の製品群の例、及びそれらの製品の長さ対側部シルエットが、各製品のフィットの対象となる平均体重の身体の長さ対側部シルエットにどれだけ匹敵するかを示すグラフである。

「プルオン衣類」又は「パンツ」とは、画定された腰部開口部及び一対の脚部開口部を有する着用物品であって、脚部開口部の中に脚を挿入して腰部上方へと物品を引っ張り上げることによって、着用者の身体上へと引っ張り上げられる、着用物品を指す。

「使い捨て」とは、洗濯、又は別の方法で衣類として復元若しくは再利用することを目的としない衣類（すなわち、それらは１回使用後に廃棄されることを目的とし、リサイクルされる、堆肥化される、ないしは別の方法で環境に適した方式で処理されることを目的とする）を意味する。プルオン衣類は、身体から排出された様々な排出物を吸収し封じ込めるように「吸収性」であり得る。

「閉じた形態」とは、連続した腰部開口部及び脚部開口部を形成するために、対向する腰部区域が接合されていることを意味する。図６、図７、及び図１５〜図１７を参照のこと。

「群」とは、同様の物品構造（例えば、フラップのエラストマー材が［組成的に及び／又は構造的に］同じである、図形的要素が同じである）を有する、異なるサイズの使い捨て物品を含むパッケージの陳列を意味し、上記パッケージは、同じブランド及び／又は下位ブランドを有し、上記パッケージは、小売店の所与の領域内で互いに近位に配向されている。群は、顧客に、通常、異なる個々のパッケージがより大規模ラインナップの一部分であることを伝える類似のパッケージ要素（例えば、パッケージの材料の種類、フィルム、紙、主要色、設計主題など）を有する製品ラインアップとして市販されている。群は、大抵は同じブランドを有し、例えば、「Ｈｕｇｇｉｅｓ」は、同じ下位ブランドの、例えば「ＧｏｏｄＮｉｔｅｓ」を有する。異なる群は、ブランド「Ｈｕｇｇｉｅｓ」及び下位ブランド「Ｐｕｌｌ−Ｕｐｓ」を有し得る。「ＧｏｏｄＮｉｔｅｓ」群と「Ｐｕｌｌ−Ｕｐｓ」群との間の違いとしては、例えば、サイドシームが異なることを挙げることができ、「Ｇｏｏｄ Ｎｉｇｈｔｓ」は、恒久的に閉じた側部を含み、「Ｐｕｌｌ−Ｕｐｓ」は、再締結可能なサイドシームを含む。更に、パッケージは、「ＧｏｏｄＮｉｔｅｓ」が、主に男児用に青色のフィルムバッグ、及び主に女児用にピンクのフィルムバッグに包装されており、「Ｐｕｌｌ−Ｕｐｓ」が、主に男児用に青色のフィルムバッグ、及び主に女児用にピンクのフィルムバッグに包装されているという点で、明らかに異なっている。重要な違いは、パッケージに表示された着用者であり、ＧｏｏｄＮｉｔｅｓパッケージには、Ｐｕｌｌ−Ｕｐｓパッケージの子供よりも年長の子供が表示されている。

群はまた、ブランド、下位ブランド、並びに／あるいはラインアップにわたる特徴及び／又は有益性の商標など、同じ商標を有することが多い。

「オンライン群」とは、共通のオンラインソースによって分配された「群」を意味する。

「製品の長さ対側部シルエット」は、弛緩製品長さ（３００）（ｍｍ）を弛緩製品側部長さ（３０３）（ｍｍ）で割った値を意味する。（図６及び７を参照）。

「群平均の製品の長さ対側部シルエット」とは、製品群で提供される各サイズの平均の製品の長さ対側部シルエットを意味する。例えば、Ｄｅｐｅｎｄ Ｕｎｄｅｒｗｅａｒ ｆｏｒ Ｗｏｍｅｎ（最大吸収力）は、小／中、大、及び特大の３つのサイズの群で市場で販売されている。群平均の製品の長さ対側部シルエットは、小／中サイズの製品の長さ対側部シルエット、大サイズの製品の長さ対側部シルエット、及び特大サイズの製品の長さ対側部シルエットの平均である。表１ａ及び表１ｂは、いくつかの現在市販されている製品群の製品の長さ対側部シルエットの例を示す。

「弛緩製品長さ」は、股部区域における長手方向に最も遠位の点と前側腰部縁部に沿って長手方向に最も遠位の点との間の長手方向距離を意味する。長手方向距離は、製品の長手方向軸線と平行に測定される。図６及び図７を参照のこと。

「弛緩製品臀部幅」は、左脚部開口部の上部縁部における製品の左側縁部の横方向最遠位点から、右脚部開口部の上部縁部における製品の右側縁部の横方向最遠位点までの横方向距離を意味する。図６及び図７を参照のこと。横方向距離は、製品の長手方向軸線に対して垂直に測定される。

「弛緩製品腰部幅」は、前側腰部縁部の右側における最も遠位の点から前側腰部縁部の左側における最も遠位の点までの横方向距離を意味する。横方向距離は、製品の長手方向軸線に対して垂直に測定される。図６及び図７を参照のこと。

「弛緩製品側部長さ」とは、製品の腰部縁部と側縁部との交点から、脚部開口部の頂部と製品の同じ側縁部との交点までの直線距離を意味する。弛緩製品側部長さの測定値は、製品の左側部及び右側部の測定値の平均である。図６及び図７を参照のこと。

「側部長さ」は、へそから臀部の高さまでの垂直距離を意味する（臀部は、横から見たときの尻部の最大突出点に規定される。図３を参照のこと。

「身体の股上対側部長さの比率」は、身体の股上（ｍｍ）を側部長さ（ｍｍ）で割った値を意味する。図１を参照のこと。

「身体の長さ対側部シルエット」とは、身体長さ（ｍｍ）を側部長さ（ｍｍ）で割った値を意味する。図３を参照のこと。

尿失禁症である消費者、特に、夜尿症に罹患している消費者は、多くの場合、この症状がトラウマとなっている。公衆の面前で失禁事象が起きることに対する恐怖など、症状の多くの側面がトラウマの一因となる。吸収性物品を着用しているときでさえもなお、漏れの恐怖、及び着用者の衣服の下の着用者の吸収性物品が目立つのではないかという恐怖が依然として存在する。このため、より下着のような、薄くて、身体の形状と一致する構造体を、全体重／年齢範囲にわたって提供することによって、症状を正常化するのに役立つ製品体験を提供することが、本開示の目的の１つである。

図８は、各体重範囲内に存在し得る様々な具体的な体形、すなわち、長方形型（円筒形型としても知られる）、砂時計型、洋ナシ型、及びリンゴ型を示している。着用者は、典型的には、体重が重いほど、この体型スケールの更に右側に向かって（リンゴ型に向かって）進む。これらの体形の出現率は、体重の範囲にわたって異なり、例えば、より体重の重い女性は、リンゴ型又は洋ナシ型の体形になる傾向がより高くなる。吸収性物品は、着用者と、着用者特有の体形又はサイズにぴったり合う可能性のある物品とをマッチさせるために、正確な体重値に焦点を合わせるのではなく（これは消費者に不快感を起こさせる可能性がある）、特定の体形（例えば、リンゴ型）の着用者に向けて販売されてもよい。

より良好にフィットし、よりぴったりと一致する、より良好なガスケット製品を実現するために、製品の長さ対側部シルエットを標的消費者の身体の長さ対側部シルエットに関連付けることが望ましい。これにより、各消費者に対する着用の快適さを増大させながら、漏れを低減させることができる。加えて、順次大きくなる各サイズの製品の長さ対側部シルエットが、順次大きくなる各サイズの身体の長さ対側部シルエットと同じ一般的な傾向に追随する製品群は、消費者それぞれの体重にかかわらず、より良好にフィットし、よりぴったりと一致する物品を各消費者に届けることができる。

身体の股上及び側部長さの身体測定を図１に示す。身体の股上対側部長さの比率の周辺と体重との関係を図２に示す。身体長さ及び側部長さの測定を投影した体形を図３に示す。身体の長さ対側部シルエットと体重の関係を図５に示す。図２及び図５は、身体の股上対側部長さと体重との間に相関関係があり、身体の長さ対側部シルエットと体重との間に相関関係があることを示す。

吸収性物品
本開示の吸収性物品は、概して、尿、経血、糞便、又は他の膣分泌物などの排泄物を管理するように設計及び構成される。

一実施形態において、吸収性物品は、トップシート、バックシート、及びトップシートとバックシートとの間に少なくとも一部が配置される吸収性コアと、を含む、シャーシを含み得る。吸収性シャーシは、ウエストバンド、レッグカフ及び／又は弾性ストランドを含み得る。様々な実施形態において、図１２を参照すると、吸収性物品１０の例が、サイドシームを接合する前の、その平らな非収縮状態で示されている。場合によっては、サイドシームは締結構成要素５３ａ及び締結構成要素５３ｂによって形成されてもよい。

一実施形態では、図１２を参照すると、吸収性物品１０の一方の端部は前側腰部区域３６として構成することができ、長手方向に対向する端部は後側腰部区域３８として構成することができる。前側腰部区域３６と後側腰部区域３８との間で長手方向に延在する吸収性物品１０の中間部分は、股部区域３７として構成されてもよい。前側腰部区域３６、後側腰部区域３８、及び股部区域３７のそれぞれの長さは、例えば、図１３及び図１４に示されるように、吸収性物品１０の長さの約１／３であってもよい（図１２に示されるように前側及び後側ベルトと一致するのに対して。他の実施形態では、前側腰部区域３６、後側腰部区域３８、及び股部区域３７のそれぞれの長さは、他の寸法を有してもよい。様々な実施形態では、吸収性物品１０は、前側腰部区域３６において横方向に延在する前側腰部端縁部１３６、及び長手方向に対向しかつ後側腰部区域３８において横方向に延在する後側腰部端縁部１３８を有し得る。

一実施形態において、図１２を参照すると、吸収性物品１０のシャーシ１００は、第１の長手方向に延在する側縁部１３７ａと、横方向に対向し第２の長手方向に延在する側縁部１３７ｂと、を含み得る。側縁部１３７はいずれも、前側腰部端縁部１３６と後側腰部端縁部１３８との間で長手方向に延在していてもよい。シャーシ１００は、前側腰部区域３６の横方向に延在する前側腰部端縁部１３６の一部分と、長手方向に対向しかつ後側腰部区域３８で横方向に延在している、後側腰部端縁部１３８の一部分と、を形成してもよい。更に、シャーシ１００は、内面１０２、外面１０４、長手方向軸４２、及び横方向軸４４を含み得る。長手方向軸４２は、前側腰部端縁部１３６の中点を通り、かつ後側腰部端縁部１３８の中点を通って延在し得、一方で横方向軸４４は、第１側縁部１３７ａの中点を通り、かつ第２側縁部１３７ｂの中点を通って延在し得る。

様々な実施形態において、吸収性物品１０の一部又は全部が、横方向に伸展性であるように作られてもよい。吸収性物品１０の伸展性は、着用者が動いているときに吸収性物品１０が着用者の身体にぴったりと合うことを可能にするために、望ましい場合がある。異なる大きさの着用者に追加的な身体適用範囲を提供するため、すなわち、吸収性物品１０を個々の着用者に調節するために、介護者が前側腰部区域３６、後側腰部区域３８、股部区域３７、及び／又はシャーシ１００を延ばすことを可能にするためにも、伸展性は望ましくあり得る。このような伸展により、股部区域３７が腰部区域３６及び／又は３８よりも比較的低い度合いで延在される限りにおいて、吸収性物品１０に概ね砂時計の形状がもたらされ得る。この伸展はまた、使用中、吸収性物品１０に調整された外観を付与し得る。

多くの現在のプルオンパンツ型吸収性物品は、フルカットのブリーフ型下着と寸法的に類似したブリーフスタイルの設計を有する。このようなブリーフスタイルの物品は、着用者の腰部のへその位置において、かつ脚部及び臀部の高さの側部に沿ってフィットするように設計されている。これらの製品の全ては、長手方向中心線に沿って測定される物品の折り畳まれた長さより実質的に短い長さを有するサイドシームを有する。これは、物品を支持するフープが物品の上部のみを固定し、主に股部に配置された残りの部分は横方向の支持を有さず、そのため、着用者が動くとずれ動くことができることを意味する。加えて、中央シャーシの重量は、充填されると、フープの力ベクトルに対して実質的に垂直なベクトルを有する力を付与するが、これは、物品の全体的なフィット性の劣化に寄与し、ガスケット要素のたるみ及び間隙形成、並びに物品性能の劣化につながる。この垂直な劣化力を克服するために、フープの力は強くなければならないので、着用者の快適性に悪影響を及ぼすことになり、その結果、フィット性の低下、皮膚の跡の増加、及び適用の困難さなどが生じる。

本明細書に記載される長手方向により長い伸縮性ベルト構造体の安定化効果は、より低い製品の長さ対側部シルエットを有する製品設計によって可能になる。より低い製品の長さ対側部シルエットは、所与のサイズの吸収性物品のサイドシーム長をより長くすることによってもたらされる。これらの吸収性物品の得られる製品の長さ対側部シルエットは、約０．５〜約１．６の範囲である。低い製品の長さ対側部シルエットにより、男児のボクサーブリーフ及び女児のボーイショーツスタイルの下着と同様の製品設計が得られる。

本開示のボクサーブリーフ型／ボーイショーツシルエットの吸収性物品は、へその位置又はへそに隣接した腰部において、かつセンターシャーシの股部の底部の高さに近い臀部の下の脚部に沿ってフィットするように設計される。このような設計は、長手方向中心線に沿って測定したときに、物品の折り畳まれた長さに近いサイドシームを有する。このフィットスタイルは、脚部に沿って横方向の安定性を提供することによって、着用者の動きによって付与される動的力が股部内のセンターシャーシに与える影響を最小限にし、それによって、センターシャーシの全てのガスケット要素の接触及び位置を維持するのを助ける。加えて、物品のより長い伸縮性ベルト部分によって作られたフープ内に吸収性コアのより多くを有することはまた、吸収剤と身体との接触を高めるのに役立ち、それによって流体の吸収及び漏れ防止が改善される。特定の実施形態では、サイドシーム長は、好ましくは、長手方向中心線に沿って測定して、物品の弛緩製品長さの６０％超かつ１００％未満である。他の実施形態では、サイドシーム長は、好ましくは、長手方向中心線に沿って測定して、物品の弛緩製品長さの７０％超かつ１００％未満である。更に別の実施形態では、サイドシーム長は、好ましくは、長手方向中心線に沿って測定して、物品の弛緩製品長さの８０％超かつ１００％未満である。別の実施形態では、サイドシーム長は、好ましくは、長手方向中心線に沿って測定して、物品の弛緩製品長さの９０％超かつ１００％未満である。

本明細書に記載される弾性機構は、着用者の動きによって引き起こされる動的変化を受けるゾーンにおいて、着用者の周囲での吸収性物品の動的フィットを向上させる。特に好ましい実施形態では、吸収性物品は、弾性的な延伸性を提供する弾性腰部機構、弾性レッグカフ、及び弾性サイド／臀部パネルを備え、この弾性的な延伸性は、最初におむつを着用者に形状適合的にフィットさせ、かつ使用中にこのフィットを維持することによって、着用者のより大きな運動自由度、及びより心地よくかつ体形に沿ったフィットを提供する。

弾性ベルト構造体のサイズ及び被覆率が増大することにより、これらの構造体は、横方向に伸張されたときに長手方向軸に沿って異なる延伸性を有し得る。異なる伸張性により、一部分が、長手方向軸に沿った他の部分よりも大きな程度に横方向に伸展することが可能となる。この異なる延伸性は、腹部に適合する前側弾性部、並びに弾性的に適合する臀部／脚部部分の両方を有するベルトを提供し、このベルトは、別個に伸展して、特定の着用者が動く、座る、及び立つときに当該着用者のそれらの区域の動きに適合することを目標とした、特有の形状、寸法、及び力を提供する。

吸収性物品のいずれか又は全ての部分は、２０１４年１月２４日に出願された米国特許出願第６１／９３１，２２９号、題名「ＤＩＳＰＯＳＡＢＬＥ ＡＢＳＯＲＢＥＮＴ ＡＲＴＩＣＬＥＳ ＣＯＭＰＲＩＳＩＮＧ ＢＡＣＴＥＲＩＯＰＨＡＧＥＳ ＡＮＤ ＲＥＬＡＴＥＤ ＭＥＴＨＯＤＳ」に記載されているバクテリオファージ組成物を含んでもよい。

トップシート
一実施形態において、図４ａ、図４ｂ、図１２及び図１９を参照すると、吸収性物品１０はトップシート８１を含み得る。トップシート８１は、柔軟であり、柔らかな感触であり、着用者の皮膚に刺激を与えないものであり得、かつ１つ以上の方向において、弾性的に伸縮性であってもよい。更に、トップシート８１は、液体透過性であって、その厚さを通して液体（例えば、経血、尿、及び／又は液状の糞便）が浸透可能であり得る。様々なトップシートはまた、例えば、親水性材料を含んでもよく、これは体液を、これらの流体が身体から排出される際にシャーシ１００の吸収性コア内に引くように構成される。好適なトップシート８１は、広範な材料、例えば、織布及び不織布材料、有孔若しくはハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルム、有孔不織布、多孔質フォーム、網目状フォーム、網目状熱可塑性フィルム、並びに／又は熱可塑性スクリムから製造され得る。好適な有孔フィルムは、米国特許第３，９２９，１３５号、同第４，３２４，２４６号、同第４，３４２，３１４号、同第４，４６３，０４５号、同第５，００６，３９４号、同第５，６２８，０９７号、同第５，９１６，６６１号、同第６，５４５，１９７号、及び同第６，１０７，５３９号に記載されているものを含むことができる。

有孔フィルム又は不織布トップシートは、典型的には、排泄物に対して透過性であるが、非吸収性であり、流体がトップシートを通って戻り着用者の皮膚を再度濡らす傾向を低減させることができる。好適な織布及び不織布材料は、天然繊維、例えば、木質繊維若しくは綿繊維、合成繊維など、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、若しくはポリエチレン繊維など、又はこれらの組み合わせを含み得る。トップシート８１が繊維を含む場合、当該技術分野において一般的に既知であるとおり、繊維は例えば、スパンボンド、カード、ウェットレイド、メルトブローン、水流交絡、ないしは別の方法で処理されてよい。

トップシートはスキンケアローションを含んでもよい。好適なローションの例としては、限定されるものではないが、米国特許第５，６０７，７６０号、同第５，６０９，５８７号、同第５，６３５，１９１号、同第５，６４３，５８８号、及び同第５，９６８，０２５号に記載されているもの、並びに米国特許出願第６１／３９１，３５３号に記載されているものが挙げられる。

一実施形態において、トップシートは、米国特許第７，１６３，５２８号に記載されているように深さの知覚を創り出すように、図形（例えば、図１５の１１６）を含んでもよい。

バックシート
一実施形態において、図４ａ、４ｂ、図１８及び図１９を参照すると、例えば、吸収性物品１０は、バックシート８３を含み得る。バックシート８３は、流体又は排泄物（例えば、経血、尿、及び／又は液状の糞便）に対して不透過性、又は少なくとも部分的に不透過性であってもよく、薄いプラスチックフィルムから製造することができるが、他の可撓性の液体不透過性材料を使用してもよい。バックシート８３は、吸収性物品１０の吸収性コアに吸収され閉じ込められた排泄物又は流体が、吸収性物品１０に接触する物品（例えば、ベッドシーツ、パジャマ、衣類、及び／又は下着）を濡らすことを防ぎ得る。バックシート８３は、織布若しくは不織布材料、ポリマーフィルム、例えば、ポリエチレン若しくはポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどのポリマーフィルム、並びに／又はフィルム及び不織布材料を含む多層若しくは複合材料（例えば、内側フィルム層及び外側不織布層を有する）を含んでもよい。好適なバックシートは、約０．０１２ｍｍ（０．５ミル）〜約０．０５１ｍｍ（２．０ミル）の厚さを有するポリエチレンフィルムを含み得る。ポリエチレンフィルムの例としては、Ｃｌｏｐａｙ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ（Ｃｉｎｃｉｎｎａｔｉ，Ｏｈｉｏ）によって製品名ＢＲ−１２０及びＢＲ−１２１にて、並びにＴｒｅｄｅｇａｒ Ｆｉｌｍ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ（Ｔｅｒｒｅ Ｈａｕｔｅ，Ｉｎｄ）によって製品名ＸＰ−３９３８５にて製造されるものがある。

バックシートに好適な１つの材料は、約０．０１２ｍｍ（０．５０ミル）〜約０．０５１ｍｍ（２．０ミル）の厚さを有し、例えばポリエチレン又はポリプロピレンを含む、液体不透過性熱可塑性フィルムであり得る。典型的には、バックシートは、約５ｇ／ｍ^２〜約３５ｇ／ｍ^２の坪量を有することができる。バックシートは、一般的には、吸収性コアの外側表面に隣接して位置付けられ、吸収性コアの外側表面に接合することが可能である。例えば、バックシートは、接着剤の均一な連続層、接着剤のパターン層、又は接着剤の別個の線、螺旋、若しくは点の配列によって、吸収性コアに固着されてもよい。例示的であるが非限定的な接着剤としては、Ｈ．Ｂ．Ｆｕｌｌｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ（Ｓｔ．Ｐａｕｌ，Ｍｉｎｎ．，Ｕ．Ｓ．Ａ．）によって製造され、ＨＬ−１３５８Ｊとして市販されている接着剤が挙げられる。接着剤のフィラメントのオープンパターンネットワークを含む好適な取り付けデバイスの例は、米国特許第４，５７３，９８６号に開示されている。螺旋模様に渦を巻く接着剤フィラメントのいくつかの線を含む別の好適な取り付け装置は、米国特許第３，９１１，１７３号、同第４，７８５，９９６号、及び同第４，８４２，６６６号に示される装置及び方法により例示されている。あるいは、取り付けデバイスは、熱結合、圧力結合、超音波結合、動的機械的結合、若しくはその他の任意の好適な取り付けデバイス、又はこれらの取り付けデバイスの組み合わせを含んでもよい。

一実施形態において、バックシート８３は、より布様の外観を提供するために、エンボス加工及び／又はつや消し仕上げされてもよい。更に、バックシート８３は、吸収性物品１０の吸収性コアから蒸気を逃す（すなわち、バックシート８３は通気性である）一方で、依然として流体又は排泄物がバックシート８３を通過することを防ぐか、又は少なくとも阻止することができる。一実施形態において、バックシート８３の大きさは、例えば、吸収性物品１０の大きさ、及び形成される吸収性物品１０の設計又は構成によって決定され得る。

吸収性コア
様々な実施形態において、図４ａ、図４ｂ、図１８及び図１９を参照すると、吸収性物品１０は、トップシート８１とバックシート８３との間に配置された吸収性コア（「吸収性部材」又は「吸収性アセンブリ」又は「吸収性構造体」又は「吸収性複合体」とも呼ばれる）２００を含み得る。吸収性コア２００は、前側腰部区域３６において横方向に延在する前縁部２３６、長手方向に対向しかつ後側腰部区域３８において横方向に延在する後縁部２３８、第１の長手方向に延在する側縁部２３７ａ、及び横方向に対向しかつ第２の長手方向に延在する側縁部２３７ｂを含み得る。側縁部２３７の両方は、前縁部２３６と後縁部２３８との間で長手方向に延在し得る。一実施形態において、例えば、１つを超える吸収性コア２００、又は１つを超える吸収性コア層が、吸収性物品１０に設けられ得る。吸収性コア２００は、吸収性物品１０と適合可能な任意の好適な大きさ又は形状であり得る。広く受け入れられ、商業的に成功した、本開示の吸収性コア２００として使用される代表的な吸収性構造体が、米国特許第４，６１０，６７８号、同第４，６７３，４０２号、同第４，８８８，２３１号及び同第４，８３４，７３５号に記載されている。

一実施形態において、好適な吸収性コアは、セルロース系エアフェルト材料を含み得る。例えば、このような吸収性コアは、約４０重量％、３０重量％、２０重量％、１０重量％、５重量％、又は更に１重量％未満のセルロース系エアフェルト材料を含み得る。更に、このような吸収性コアは主に、少なくとも６０重量％、７０重量％、８０重量％、８５重量％、９０重量％、９５重量％、又は更には約１００重量％の量の吸収性ゲル化材料からなり得る。更に、吸収性コアの一部は、マイクロファイバー接着剤を含んでもよい（適用可能である場合）。そのような吸収性コア、マイクロファイバー接着剤、及び吸収性ゲル化材料は、米国特許第５，５９９，３３５号、同第５，５６２，６４６号、同第５，６６９，８９４号、同第６，７９０，７９８号、及び同第７，５２１，５８７号、並びに米国特許公開第２００４／０１５８２１２号に記載されている。

一実施形態では、コアシステムを構成する複数の層を含むコアは、米国特許第８，５３６，４０１号に記載されているように印刷及びエンボス加工されてもよい。

一実施形態において、コアは、米国特許第６，９８９，００６号、同第７，３８１，２０２号、同第７，１７５，６１３号、同第７，８２４，３８６号、同第７，７６６，８８７号、及び同第６，９８９，００５号に開示されているように、シャーシから分離可能であってもよい。そのような実施形態では、本開示に記載されている測定は、シャーシのみに対して行われてもよく、又はシャーシと分離可能なコア／吸収性アセンブリとの組み合わせに対して行われてもよい。

一実施形態では、本開示の吸収性物品、特に、吸収性部材が配置されている部分は、米国特許第６，６４９，８１０号により、３ｇ／秒を超える体液吸収速度を有してもよい。米国特許第６，６４９，８１０号によると、「吸収性部材が配置されている（吸収性物品の）部分」という表現は、吸収性物品が平らに広げられてその平面図で見たときに、吸収性部材によって占められている部分を意味することが意図される。

一実施形態では、吸収性構造体は、米国特許第７，０７３，３７３号により、３を超える吸収係数を有してもよく、この吸収係数は、吸収性コアの透過性を、正規化された保持容量（これは、保持容量試験によって、また米国特許第７，０７３，３７３号によって規定される）で割ったものと定義される。

一実施形態では、吸収性複合体は、米国特許第６，６４９，８１０号により、７５ｇ／１００ｃｍ^２を超える体液吸収性を有する。

一実施形態では、吸収性物品の対象位置は、米国特許第６，３８３，９６０号により、３６％を超える吸上値を有し得る。

一実施形態において、吸収性物品は、米国特許第５，８１０，７９６号により、０．０５〜１．０ｇｆの曲げ剛性を有し得る。

一実施形態では、吸収性物品は、米国特許第６，６４９，８１０号により、３ｇ／秒を超える股部流体吸収速度を有する。一実施形態では、吸収性複合体の凍結乾燥複合体は、米国特許第６，６８９，９３４号により、８０％複合体飽和時に少なくとも約１．９立方センチメートル（ｃｃ）の液体／秒の吸水率を有し得る。

レッグカフ
一実施形態において、図１３及び図１４を参照すると、吸収性物品１０のシャーシ１００は、長手方向に延在しかつ横方向に対向するレッグカフ１４７ａ及び１４７ｂを含んでもよく、これらは、着用者の方へと内側に向かいかつ着用者と接触するシャーシ１００の内面上に配置される。レッグカフ１４７ａ及び１４７ｂは、レッグカフ１４７の一方又は両方の近位縁部に又はこれに隣接して配置される、１つ以上の弾性ギャザー部材を含んでいてもよい。加えて、レッグカフの弾性ギャザー部材はまた、レッグカフ１４７の一方又は両方の遠位縁部に又はこれに隣接して配置される１つ以上の弾性ストランド１４６を含んでいてもよい。弾性化したレッグカフ１４７は、脚部区域における排泄物又は流体の漏れを低減するためのいくつかの実施形態を含み得る。弾性化したレッグカフ１４７は、レッグバンド、バリアカフ、弾性カフ、又はガスケッティングカフと呼ばれることがある。好適な弾性化したレッグカフ１４７は、米国特許第３，８６０，００３号、同第４，９０９，８０３号、同第４，６９５，２７８号、同第４，７９５，４５４号、同第４，７０４，１１５号、及び同第４，９０９，８０３号、並びに米国特許出願公開第２００９／０３１２７３０号に記載されるものを含み得る。レッグカフ１４７は、シャーシ１００の一部を横方向に内側に、すなわち、長手方向軸４２に向かって折り畳むことにより形成されて、シャーシ１００のそれぞれのレッグカフ１４７並びに側縁部１３７ａ及び１３７ｂを形成することができる。他の実施形態において、レッグカフ１４７は、追加的な層を、シャーシ１００に、シャーシ１００の対応する側縁部１３７ａ及び１３７ｂのそれぞれにおいて、又はこれらに隣接するようにして取り付けることによって形成され得る。一実施形態において、シャーシ１００はまた、側縁部１３７に隣接して配置される他の弾性体を含んでもよく、この弾性体は、弛緩させて、それによって前側腰部区域３６の内面１０２を後側腰部区域３８の内面１０２に向けて引っ張るときに、物品１０が「Ｕ」字型の形状を形成するようにすることができる。

一実施形態において、各レッグカフ１４７は、近位縁部１５７ａ及び１５７ｂを含み得る。これらの縁部１５７ａ及び１５７ｂは、遠位縁部１３９ａ及び１３９ｂと比較して、長手方向軸４２の付近に位置付けられる。レッグカフ１４７は、吸収性コア２００と重なっていてもよく、すなわち、近位縁部１５７ａ及び１５７ｂは、吸収性コア２００のそれぞれの側縁部２３７ａ及び２３７ｂの横方向内側に位置する。このような重なり合った構成は、重なり合わない構成で付与される外観よりも完成品に近い外観を吸収性物品１０に付与するために望ましくあり得る。他の実施形態において、レッグカフ１４７は、吸収性コア２００と重なっていなくてもよい。

一実施形態において、各レッグカフ１４７を、前側腰部端縁部１３６に隣接したレッグカフ取り付けゾーン（図示せず）で、かつ後側腰部端縁部１３８に隣接した長手方向に対向するレッグカフ取り付けゾーン（図示せず）で、シャーシ１００の内面１０２に取り付けることができる。一実施形態において、レッグカフ取り付けゾーンの間においては、レッグカフ１４７の近位縁部１５７は自由のままである（すなわち、シャーシ１００の内面１０２又は吸収性コア２００に取り付けられていない）。また、長手方向に対向するレッグカフ取り付けゾーンの間において、各レッグカフ１４７は、１つ以上の（特に、１つのレッグカフ１４７につき１つ、２つ、３つ、又は４つの弾性ストランドを含む）長手方向に伸縮性のカフ弾性ギャザー部材１５９を含んでもよく、これらは、任意の好適な方法により、レッグカフ１４７の近位縁部１５７に、又はこれと隣接するように配置され得る。このようなカフ弾性ギャザー部材１５９のそれぞれが、レッグカフの全長にわたって、又はレッグカフの長さの一部のみにわたって取り付けられてよい。例えば、このようなカフ弾性ギャザー部材１５９は、レッグカフの長手方向に対向する端部において、又はその付近で取り付けられてよく、かつレッグカフ長さの中央において取り付けられていなくてよい。そのようなカフ弾性ギャザー部材１５９は、股部区域３７に配置され得、また前側腰部区域３６及び後側腰部区域３８の一方又は両方の中まで延在し得る。例えば、弾性ギャザー部材１５９は、レッグカフ１４７のそれぞれの近位縁部１５７で、又はこれに近接するように取り付けられてよく、前側腰部区域３６及び後側腰部区域３８の両方の中まで延在する。

様々な実施形態において、各カフ弾性ギャザー部材１５９は、例えば、折り畳まれたヘムの内部に包囲され得る。様々な実施形態において、カフ弾性ギャザー部材１５９は、レッグカフ１４７を形成する２つの層の間に、シャーシ１００の２つの層によって挟まれてよく、又はシャーシ１００若しくはレッグカフ１４７の表面上に取り付けられ、露出されたままであってもよい。

一実施形態において、各レッグカフの近位縁部１５７に隣接して配設されたカフ弾性ギャザー部材１５９は、伸張されると、レッグカフ近位縁部１５７が、シャーシ１００の平坦な非収縮長さ（例えば、シャーシ１００の長さ）まで延在することを可能にする。弛緩させたとき、カフ弾性ギャザー部材１５９は収縮して前側腰部区域３６及び後側腰部区域３８を互いに向かって引っ張り、それによって物品１０を「Ｕ」字型に曲げ、ここで「Ｕ」字型の内側は、着用者の身体に向けて配置されるように意図される物品１０の部分（すなわち、内面１０２）によって形成され得る。近位縁部１５７のそれぞれは、長手方向に配向されるレッグカフ取り付けゾーンの間において自由なままであるため、弾性ギャザー部材１５９の収縮力は、レッグカフ１４７の近位縁部１５７を、シャーシ１００の内面１０２から離すようにして持ち上げることができる。物品１０が弛緩状態であるとき、近位縁部１５７がこのように持ち上がると、レッグカフ１４７は、排泄物の漏れを防止する、又は少なくとも阻止する、サイドバリアとして機能する位置に持ち上がる。

ウエストバンド
一実施形態において、図１４を参照すると、物品１０は、弾性化したウエストバンド１１２ａ及び１１２ｂを含んでもよい。弾性化したウエストバンドは、改善されたフィット感及び収容性を提供することができ、また、弾性的に拡張し、横方向に収縮して着用者の腰部に動的にフィットするように構成されてもよい。弾性化したウエストバンドは、吸収性物品１０の腰部縁部から吸収性コア２００の腰部縁部に向かって、長手方向外側に延在し得る。一実施形態において、吸収性物品１０は、２つの弾性化したウエストバンドを有してもよく、１つは後側腰部区域３８内に位置付けられ、もう１つは前側腰部区域３６内に位置付けられるが、他のパンツ実施形態は、単一の弾性化したウエストバンドで構成されてもよい。弾性化したウエストバンドは、米国特許第４，５１５，５９５号及び同第５，１５１，０９２号に記載されるものを含む、多くの異なる構成で構築されてもよい。

一実施形態では、弾性化したウエストバンドは、「予め歪ませた」又は「機械的に予め歪ませた」（すなわち、材料を恒久的に伸長させるため、ある程度の局所的パターンで機械的に伸長された）材料を含んでもよい。材料は、好適な深いエンボス加工技術を使用して予め歪ませてもよい。他の実施形態では、材料は、米国特許第５，３３０，４５８号に記載される漸増機械的伸張システムによって材料を方向付けることによって予め歪ませてもよい。材料は、その後、それらの実質的に張力がない状態まで戻されてもよく、したがって、少なくとも最初の伸長点まで伸展可能である、ゼロ歪みの伸長材料が形成される。ゼロ歪み材料の例が、米国特許第２，０７５，１８９号、同第３，０２５，１９９号、同第４，１０７，３６４号、同第４，２０９，５６３号、同第４，８３４，７４１号、及び同第５，１５１，０９２号に開示されている。

フラップ
フラップ１８９（ａ〜ｄ）は、シャーシ１００と別個であってもよいし、又はシャーシ１００と一体化していてもよい。別個のフラップは、シャーシ１００に接合される別個の要素として形成される。いくつかの実施形態において、別個の要素としては、前側腰部区域３６及び／又は後側腰部区域３８でシャーシの側縁部１３７ａ及び１３７ｂに接合されている複数のフラップ（例えば、２つ又は４つ）（多くの場合、耳パネル又はサイドフラップと呼ばれる）が挙げられる（図１２〜図１７参照）。他の実施形態において、別個の要素としては、シャーシ１００の前側及び後側（又は後部）腰部領域にわたって、少なくともシャーシ１３６及び１３８の端縁部にわたって接合されている、前側及び／又は後側ベルト状フラップ（「ベルト」）を挙げることができる（図４ａ、図４ｂ、図１２及び図１９参照）。いくつかの実施形態において、ウエストバンド１１２はフラップと重なり合って、連続したベルト状構造体を形成することができる（図１４参照）。

ベルト状フラップは、内側不織布層及び外側不織布層、並びにそれらの間に弾性体を含んでもよい。内側不織布層及び外側不織布層は、接着剤又は熱可塑性結合剤を使用して結合されてもよい。様々な好適なベルト状フラップ構成は、米国特許出願公開第２０１３−０２１１３６３号に見出すことができる。図１１は、別個である前側及び後側腰部区域内のベルトフラップを示し、前側ベルトフラップと後側ベルトフラップとの間に比較的小さい距離を有することにより、シャーシの小さい部分のみがベルトよりも下側に垂れ下がる（図７を参照）。

一体化されたフラップは、長手方向縁部から横方向外側に突出するシャーシの一部（１つ以上の層）である。一体化されたフラップは、フラップの突起部の形状を含むように、シャーシを切断することによって形成されてもよい。

このベルト状フラップを有する適用例で説明した実施形態の多くはパンツ型物品であるが、テープ型物品も同様に一方又は両方の腰部区域に配置されたベルト状フラップを有することができる。

フラップの構造は、吸収性物品の機能性において重要な役割を果たし、下着に使用される弾性体とは根本的に異なる。前述したように、ＳＵＩ及びＵＵＩなどの失禁事象は、高流量及び／又は充満した膀胱からの放出をもたらし得る。失禁事象中に排出される尿の量は、尿失禁の種類、並びに最後にトイレに行ってからの時間、摂取した流体の量、日中又は夜間等といった他の状況によって大きく異なる。充填量は、数滴の尿から６００ｍＬまで様々であり得る。１回の充填量が３００、４００、及び更には５００ｍＬに達することも珍しくはない。これらの充填量レベルは、１ポンド以上になり得る充填量に付随して、かなり大きな下方向への力を呈する。この下方向への力は、たるみ、空所化、及び漏れを最小限にするために、吸収性物品のシャーシによって相殺されなければならない。充填後にも物品のフィット感を維持するために、物品は、物品のサイドシーム２８０ａ及び２８０ｂに近接して、かつこれらに沿って配設され（例えば、図１５を参照し、図中、エラストマー要素１４６は、シーム２８０ａ及び２８０ｂの近くで、かつシーム２８０ａ及び２８０ｂの長さに沿って終端している）、片側から他方に向かって横方向に延在する、フィルム（有孔フィルムなど）及び／又はストランド）などのエラストマー要素（１つ又は複数）１４６を含む。エラストマー要素１４６のそれぞれは、エラストマー要素１４６の１つ以上が吸収性コア２００と重なり合うように、前側及び後側ベルト内のサイドシーム２８０ａからサイドシーム２８０ｂまで、ベルト腰部縁部１３６、１３８から反対側のベルト端縁部までの長手方向距離に沿って、連続的に延在してもよい（図４ａ、図４ｂ、図１２，及び図１５に示されるように切断されるのに対して）。３つ以上の弾性要素１４６が、前側腰部区域３６及び／又は後側腰部区域３８内のコアと重なり合うことが望ましい場合がある。これらのエラストマー要素（１つ又は複数）は、物品を固定するのに十分な垂直力を、身体に対して生じさせなければならない。エラストマー要素（１つ又は複数）の位置、並びにエラストマー要素（１つ又は複数）によって加えられる力は、臀部の位置で、また身体に沿って適切に固定するのを確実にするように（具体的には前側腰部区域にわたって、後側腰部区域内で）変化させることができる。充填された物品のフィットを維持するのに役に立つ固定の一形態は、１９９４年１０月２５日にＬａＶｏｎらに発行された米国特許第５，３５８，５００号、「Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅｓ Ｐｒｏｖｉｄｉｎｇ Ｓｕｓｔａｉｎｅｄ Ｄｙｎａｍｉｃ Ｆｉｔ」に開示されている。腰縁部及び脚縁部に沿って弾性体を有する通常の下着は、通常は、３００〜６００グラムの重量が下着の股部区域に加えられたときに下着のフィットを維持するのに十分なだけの支持を提供しないことにも留意されたい。

締結システム
吸収性物品はまた、締結システムを含んでもよい。締結時、締結システムは、前側腰部区域３６と後側腰部区域３８とを相互に接続し、吸収性物品１０の着用時に、着用者を取り囲むことができる腰部の外周となる。これは、後側腰部区域のフラップ１８９ａ及び１８９ｂが前側腰部区域のフラップ１８９ｃ及び１８９ｄと相互接続することにより、又は後側腰部区域のフラップが前側腰部区域のシャーシ１００と相互接続することにより、達成され得る。締結システムは、例えば、テープタブ、フック・ループ式締結要素、タブ及びスロットのような噛合締結具、バックル、ボタン、スナップ、並びに／又は雌雄同体締結要素等の締結具５３ａ及び５３ｂを含むことができるが、その他の既知の任意の締結手段も、一般に許容可能である。締結具は、織布であっても不織布であってもよいランディング区域１１８と取り外し可能に係合し得る。いくつかの例示的な表面締結システムは、米国特許第３，８４８，５９４号、同第４，６６２，８７５号、同第４，８４６，８１５号、同第４，８９４，０６０号、同第４，９４６，５２７号、同第５，１５１，０９２号、及び同第５，２２１，２７４号に開示されている。例示的な相互係合締結システムは、米国特許第６，４３２，０９８号に開示されている。締結システムはまた、米国特許第４，９６３，１４０号に開示されているように、使い捨て構成において物品を保持するための手段を提供してもよい。締結システムはまた、米国特許第４，６９９，６２２号に開示されているように、一次及び二次締結システムを含んでもよい。締結システムは、米国特許第５，２４２，４３６号、同第５，４９９，９７８号、同第５，５０７，７３６号及び同第５，５９１，１５２号に開示されているように、重なり合っている部分のずれを低減させるか、又はフィット感を改善するように構成されてもよい。

同一又は実質的に同一のシャーシ
米国特許出願公開第２０１３−０２１１３５５号に開示されているように、異なるサイズの着用者にフィットするが、同一又は実質的に同一のシャーシを含むパッケージの群を提供することが望ましくあり得る。例えば、群は、第１のサイズの吸収性物品を含む第１のパッケージを含み得、第２のパッケージは、第２のサイズの吸収性物品を含み得、第１のパッケージ及び第２のパッケージは、米国特許出願公開第２０１３−０２１１３５５号に記載されているように同一の又は実質的に同一のシャーシを含む。より具体的には、第１のパッケージは第１のシャーシを含み得、第２のパッケージは第２のシャーシを含み得、第１のシャーシ及び第２のシャーシのそれぞれは、横方向中心線でのコア幅、前側又は後側コア末端部の一方でのコア幅、左外側カフの遠位縁部から右外側カフの遠位縁部までの距離、左内側カフの遠位縁部から左外側カフの遠位縁部までの距離、左内側カフの近位縁部から右内側カフの近位縁部までの距離、左内側カフの近位縁部から左外側カフの遠位縁部までの距離、内側カフの自由高さ、内側カフのヘム折り畳み幅、内側カフの弾性体長さ、外側カフの弾性体長さ、コア長さ、及びバックシート幅のうちの１つ以上の同一の寸法を含む。

更に、第１のシャーシ及び第２のシャーシのそれぞれは、トップシート、バックシートフィルム、バックシート不織布、コア超吸収性ポリマー、コアパルプ、コア不織布、コアティッシュ、レッグカフフィルム、レッグカフ不織布、超吸収性ポリマー接着剤、コア不織布接着剤、レッグカフ弾性体接着剤、及びバックシート不織布／フィルム接着剤のうちの１つ以上の同一の化学組成を含んでもよい。

また、第１のシャーシ及び第２のシャーシのそれぞれは、トップシート、バックシートフィルム、バックシート不織布、コア超吸収性ポリマー、コアパルプ、レッグカフ不織布、レッグカフフィルム、超吸収性ポリマー接着剤、レッグカフ接着剤、及びバックシート不織布／フィルム接着剤のうちの１つ以上の同一の坪量を含んでもよい。

また、第１のシャーシ及び第２のシャーシのそれぞれは、組成的に同一のコアの超吸収性ポリマーを含んでもよい。第１のシャーシ及び第２のシャーシは、前側腰部区域、後側腰部区域、及び股部区域のうちの少なくとも１つにおいて、同一の構成要素の断面形式及び配置を有してもよい。第１のシャーシ及び第２のシャーシの内側レッグカフは、組成的に同じ材料からなってもよい。

また、第１のシャーシ及び第２のシャーシのコア接着剤は、同じ接着剤（１つ又は複数）であってもよい。第１のシャーシ及び第２のシャーシは、同じ化学クラス及びサブクラス内のコア超吸収性ポリマーを含んでもよい。

また、第１のシャーシ及び第２のシャーシのそれぞれは、第１の濡れインジケータ及び第２の濡れインジケータをそれぞれ含んでもよく、その場合、第１の濡れインジケータ及び第２の濡れインジケータは組成的に同じである。

更に、第１のシャーシ及び第２のシャーシの内側レッグカフは、前側腰部区域、後側腰部区域、及び股部区域のうちの少なくとも１つにおいて同一の構成要素の断面形式及び配置を有してもよい。左外側カフの遠位縁部から右外側カフの遠位縁部までの距離は同じであってもよい。左内側カフの近位縁部から左外側カフの遠位縁部までの距離は同じであってもよい。左内側カフの近位縁部から右内側カフの近位縁部までの距離は同じである。内側及び外側カフの長さは、同じである。

いくつかの実施形態では、吸収性物品が異なるサイズの着用者にフィットするのを可能にするためにフラップ又はベルトを使用することができるので、群内に提供される異なるサイズは、同一又は実質的に同一のシャーシを有し得る。例えば、第１の吸収性物品及び第２の吸収性物品は、（組成的に、寸法的に、断面的に）同一のシャーシを有することができるが、第１の物品は第２の物品よりも小さな着用者にフィットすることを対象とすることができるように、第１の物品は、ベルトの配置の関係で異なる長さを有してもよい。第２の例として、第１の吸収性物品及び第２の吸収性物品は、（組成的に、寸法的に、断面的に）同一のシャーシを有することができるが、第１の物品は第２の物品よりも小さな着用者にフィットすることを対象とすることができるように、第１の物品は、ベルトのサイズの関係で異なる長さ及び／又は幅を有してもよい。

いくつかの実施形態では、第１の吸収性物品及び第２の吸収性物品は、組成的に同一であるが、寸法的に及び断面的に異なるシャーシを有してもよい。いくつかの実施形態では、第１の吸収性物品及び第２の吸収性物品は、寸法的に同一であるが、組成的に及び断面的に異なるシャーシを有してもよい。いくつかの実施形態では、第１の吸収性物品及び第２の吸収性物品は、断面的に同一であるが、寸法的に及び組成的に異なるシャーシを有してもよい。更に他の実施形態では、第１の吸収性物品及び第２の吸収性物品は、（１）組成的、（２）寸法的、及び（３）断面的のうちの２つにおいて同一であるが、３つとも同一ではないシャーシを有してもよい。

体形に対してよりボクサー又はボーイショーツ状の製品形状を提供するために、製品の長さ対側部シルエットを身体の対側部シルエットに関連付けることが望ましい場合がある。ボクサー及びボーイショーツ状の下着は、身体の長さ対側部シルエットよりも小さい製品の長さ対側部シルエットを呈する。表１ａ及び表１ｂは、今日の市販製品群の一部を詳細に示す。図９は、これらの群の製品の長さ対側部シルエットが、身体の長さ対側部シルエットにどれだけ匹敵するかを示す。今日の製品群は、身体の長さ対側部シルエットよりも小さい製品の長さ対側部シルエットを提供しないことが分かる。

表２は、２、３、及び４個のパッケージのいくつかの本発明の群を示し、その製品の長さ対側部シルエットは、身体の長さ対側部シルエットよりも小さく、よりボクサー及びボーイショーツ状の製品を提供する。これらの本発明の群は、単に非限定的な例として提供されている。その他の本発明の長さ対側部シルエット群が、本開示の範囲内において可能である。これらの本発明の群は図１０にも示されている。

約０．５〜約１．５、又は約０．７５〜約１．５、又は約１〜約１．５、又は約１〜約１．４、又は約１〜約１．３の製品の長さ対側部シルエット値を有する吸収性物品を有することが望ましくあり得る。

約０．５、約０．７５、約１、又は約１．５〜約１．３、約１．４、又は約１．５、及びこれらの任意の組み合わせの製品の長さ対側部シルエット値を有する吸収性物品を有することが望ましくあり得る。

弛緩製品長さの約６５％、約７５％、約８５％、約９５％、約１００％、約１０５％、約１１０％、又は約１１５％超、かつ約１２５％未満の弛緩製品側部長さを有する吸収性物品を有することが望ましくあり得る。

２つ以上の吸収性物品を含む群の中の吸収性物品であって、群の中の１つ以上の吸収性物品が約０．５〜約１．５、又は約０．７５〜約１．５、又は約１〜約１．５、又は約１〜約１．４、又は約１〜約１．３の製品の長さ対側部シルエットを有する、吸収性物品を有することが望ましくあり得る。更に、約０．５〜約１．５、又は約０．７５〜約１．５、又は約１〜約１．５、又は約１〜約１．４、又は約１〜約１．３の群平均の製品の長さ対側部シルエットを有することが望ましくあり得る。

２つ以上の吸収性物品を含む群の中の吸収性物品であって、群の中の１つ以上の吸収性物品が、弛緩製品長さの約４０％、約３５％、約３０％、又は約２５％未満の弛緩製品側部長さを有する、吸収性物品を有することが望ましくあり得る。

試験方法
製品測定の準備
測定は全て、２２℃＋／−２°及び５０％＋／−２０％のＲＨで行う。

目的
この方法は、その後の寸法測定に向けてパンツ型製品を準備するために使用される。この方法は、袋から取り出された製品を開封する一貫した手段を提供する。この方法は、全ての形態のパンツ製品に適用可能である。コンピュータインターフェースを有する、定速伸展の引張試験機が使用される。

ロードセルは、ロードセル容量が５Ｎの負荷の正確度を０．１Ｎ以内で保証するように選択される。

試験片ホルダー装置
最も長いサイドシームの長さよりも長く延在している、各々９．５０ｍｍのロッド半径を有する、「Ｃ」（３０４）バー取り付け具及び「Ｏ」（３０５）バー取り付け具。図２０を参照のこと。これらのバーは、それらの長手方向軸線が同じ垂直平面内にありかつ上側バーが下側バーの真上に装着されるようにして、引張試験機内に水平に装着される。

機器設定
計器製造業者の推奨に従って引張試験機機器を較正する。

初期ゲージ長は、袋から１０個のサンプル製品を取り出し、パンツ製品（３０７）を広げ、後から図２１で示すようにそれらを平らに置き、示されているようにパンツの腰部における側部同士の間の距離（３０６）を測定することによって決定される。腰部測定値の平均を、試料の特定のセットの初期ゲージ長として使用することになる。初期ゲージ長は、上側バーの最上縁部から下側バーの最下縁部までの距離である。

試料の操作を最小限にしながら、図２２に示すように、製品（３０７）全体をバーに適用する。

試験片を５Ｎの力で引っ張り、次いで１０秒間保持する。初期ゲージ長に戻る。

クロスヘッド速度＝２５４．０ｍｍ／分、データ取得速度＝５０Ｈｚ。

周期＝１

操作を最小限にしながら、試料をバーから取り外す。図６に示すように、前面が上を向くようにして試料を平らに置く。

１０個の試料全てについて繰り返す

物理的測定
１０個の別々の類似の試料に対して以下の測定の各々を行うことになり、これら１０個の別々の類似の試料の平均が、その特定の試料セットの測定値と見なされる。

弛緩製品長さ（３００）
弛緩製品長さは、股部区域の長手方向において最も遠位の点と、前側腰部縁部に沿った長手方向において最も遠位の点との間の、長手方向距離である。長手方向距離は、製品の長手方向軸線と平行に測定される。図６及び図７を参照のこと。

弛緩製品臀部幅（３０１）
弛緩製品臀部幅は、左脚部開口部の上側縁部における、製品の左側縁部の横方向において最も遠位の点から、右脚部開口部の上側縁部における、製品の右側縁部の横方向において最も遠位の点までの、横方向距離である。図６及び図７を参照のこと。横方向距離は、製品の長手方向軸線に対して垂直に測定される。

弛緩製品腰部幅（３０２）
弛緩製品腰部幅は、前側腰部縁部の右側の最も遠位の点から前側腰部縁部の左側の最も遠位の点までの、横方向距離である。横方向距離は、製品の長手方向軸線に対して垂直に測定される。図６及び図７を参照のこと。

弛緩製品側部長さ（３０３）
弛緩製品側部長さは、製品の腰部縁部と側縁部との交点から、製品の脚部開口部の頂部と同じ側縁部との交点までの直線距離である。弛緩製品側部長さの測定値は、製品の左側部及び右側部の測定値の平均である。図６及び図７を参照のこと。

上記の測定値のそれぞれを±１．０ｍｍ以内で記録する。

Claims (10)

1. 中央シャーシを有する吸収性物品であって、前記中央シャーシは、トップシートと、バックシートと、吸収性コアと、を含み、前記吸収性物品は、
   前側腰部区域及び前側腰部縁部と、
   後側腰部区域及び後側腰部縁部と、
   前記前側腰部区域内に設けられた前側ベルトと、
   前記後側腰部区域内に設けられた後側ベルトと、を含み、
   前記前側及び後側ベルトがサイドシームで接合されて、腰部開口部及び脚部開口部を形成し、
   前記物品が、０．５〜約１．６の製品の長さ対側部シルエット、及び約０．５〜約１．７の製品の臀部対側部を有する、吸収性物品。
2. 前記前側及び後側ベルトが、内側及び外側不織布、並びにそれらの間に挟まれたエラストマーストランドを含む、請求項１に記載の吸収性物品。
3. 前記サイドシーム長が、前記吸収性物品の弛緩製品長さの約７０％超かつ約１００％未満である、請求項１又は２に記載の吸収性物品。
4. 前記前側及び後側ベルトが、内側及び外側不織布、並びにそれらの間に挟まれたエラストマー有孔フィルムを含む、請求項１〜３のいずれか一項に記載の吸収性物品。
5. 前記センターシャーシの長手方向長さの７０％超かつ１００％未満が前記前側及び後側ベルトと重なり合う、請求項１〜４のいずれか一項に記載の吸収性物品。
6. 前記バックシートがバックシートフィルム及びバックシート不織布を含み、前記バックシート不織布が、前記バックシートフィルムの長手方向長さの約５％〜約２０％の長手方向長さを有する、請求項１〜５のいずれか一項に記載の吸収性物品。
7. 前記前側ベルトが、前記サイドシームに隣接して約２００ｍｍ〜約２４０ｍｍの長手方向長さを有する、請求項１〜６のいずれか一項に記載の吸収性物品。
8. 前記後側ベルトが、前記サイドシームに隣接して約２００ｍｍ〜約２４０ｍｍの長手方向長さを有する、請求項１〜７のいずれか一項に記載の吸収性物品。
9. 前記前側ベルトの近位縁部から前記後側ベルトの近位縁部までの長手方向長さが、約２０ｍｍ〜約１００ｍｍである、請求項１〜８のいずれか一項に記載の吸収性物品。
10. 前記サイドシームが再締結可能である、請求項１〜９のいずれか一項に記載の吸収性物品。

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