JP2020523792A - 電磁切り替え可能な永久磁気装置 - Google Patents

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Abstract

切り替え可能な永久磁気ユニットが開示される。該ユニットは、ハウジングと、第1および第2の永久磁石と、導電性コイルとを備える。第1の磁石はハウジング内に取り付けられ、第2の磁石は第1の位置と第2の位置との間で回転可能であり、第1の磁石と積層関係でハウジング内に取り付けられる。該ユニットは、第2の磁石が第1の位置にあるときにワークピース接触界面で第1のレベルの磁束を生成し、第2の磁石が第2の位置にあるときに界面で第2のレベルの磁束を生成し、第2のレベルは第1のレベルよりも大きい。導電性コイルは、第2の磁石の周囲に配置され、磁場を生成する。導電性コイルの磁場の成分は、第2の永久磁石が第1の位置にあるときに第2の永久磁石のN−S極対に沿ってS極からN極へ方向付けられる。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2017年6月8日に出願され、「ELECTROMAGNETIC−SWITCABLE PERMANENT MAGNET DEVICE」と題された米国仮特許出願第62/517,057号の利益を主張するものであり、この開示内容全体は参照によって本願明細書に明示的に組み込まれる。
本開示は、磁気装置に関する。より具体的には、本開示は、磁気的に吸引可能な「オン」状態と吸引不可能な「オフ」状態との間で切り替えることができる切り替え可能な磁気装置に関する。
切り替え可能な磁気装置は、磁気装置を1つまたは複数の強磁性ワークピースに磁気的に結合するために使用され得る。切り替え可能な磁気装置は、磁場を生成して分路するために、1つまた複数の固定磁石に対して回転可能な1つまたは複数の磁石を含み得る。切り替え可能な磁気装置は、多数の応用分野の中でも、例えば、物体を持ち上げる操作、材料の取り扱い、材料の保持、物体同士の磁気的なラッチまたは結合のために、磁気装置を「オン」状態と「オフ」状態との間で切り替えることにより、強磁性の物体(ワークピース)に取り外し可能に取り付けられ得る。
本明細書内で開示されている例示的な実施形態は、以下を含む。
本開示の例示的な実施形態では、強磁性ワークピースに磁気的に結合するための切り替え可能な永久磁気ユニットが提供される。該切り替え可能な永久磁気ユニットは、ハウジングと、ハウジング内に取り付けられ、能動N−S極対を有する第1の永久磁石と、第1の永久磁石と積層関係でハウジング内に回転可能に取り付けられ、能動N−S極対を有する第2の永久磁石であり、第1の位置と第2の位置との間で回転可能である第2の永久磁石であって、切り替え可能な永久磁気ユニットは第2の永久磁石が第1の位置にあるときに切り替え可能な永久磁気ユニットのワークピース接触界面の強磁性ワークピースに利用可能な第1のレベルの磁束および第2の永久磁石が第2の位置にあるときに切り替え可能な永久磁気ユニットのワークピース接触界面の強磁性ワークピースに利用可能な第2のレベルの磁束を有し、第2のレベルは第1のレベルより大きい、第2の永久磁石と、第2の永久磁石の周囲に配置され、少なくとも1つの導電性コイルを通って伝送されている電流に応答して磁場を生成するように構成された少なくとも1つの導電性コイルであって、導電性コイルの磁場の成分は第2の永久磁石が第1の位置にあるときに第2の永久磁石の能動N−S極対に沿ってS極からN極へ方向付けられる、少なくとも1つの導電性コイルと、を備える。
この一実施例では、切り替え可能な永久磁気ユニットは、第2の永久磁石を第2の位置に保持するための手段をさらに備える。
この実施例の変形例では、切り替え可能な永久磁気ユニットは、第2の永久磁石を第2の位置に保持するように構成された回転制限器を備える。
この実施例の別の変形例では、少なくとも1つの導電性コイルは、第1の永久磁石および第2の永久磁石の周囲に配置される。
この実施例のさらに別の変形例では、導電性コイルは、ハウジングの外側面の周囲に配置される。
この実施例のさらに別の変形例では、導電性コイルは、ハウジング内に配置され、第2の永久磁石の外側面の周囲に配置される。
この実施例のさらに別の変形例では、第1の永久磁石の能動N−S極対は、2つ以上の能動N−S極対を備え、第2の永久磁石の能動N−S極対は、2つ以上の能動N−S極対を備える。
この別の実施例では、切り替え可能な永久磁気ユニットは、導電性コイルの磁場を生成するために導電性コイルに電流を供給するように構成された電源を備える。
このさらに別の実施例では、第2の永久磁石のN−S極対に沿ってS極からN極へ方向付けられた成分は、導電性コイルの磁場の全てを含む。
このさらに別の実施例では、ハウジングは、2部品のハウジングである。
この別の実施例では、ハウジングは、一体構造のハウジングである。
本開示の別の例示的な実施形態では、切り替え可能な永久磁気ユニットを製造する方法が提供される。切り替え可能な永久磁気ユニットは、切り替え可能な永久磁気ユニットのワークピース接触界面において強磁性ワークピースに磁気的に結合するように構成される。該方法は、能動N−S極対を有する第1の永久磁石をハウジング内に取り付けるステップと、能動N−S極対を有する第2の永久磁石であり、第1の位置と第2の位置との間で回転可能である第2の永久磁石であって、切り替え可能な永久磁気ユニットは第2の永久磁石が第1の位置にあるときに切り替え可能な永久磁気ユニットのワークピース接触界面の強磁性ワークピースに利用可能な第1のレベルの磁束および第2の永久磁石が第2の位置にあるときに切り替え可能な永久磁気ユニットのワークピース接触界面の強磁性ワークピースに利用可能な第2のレベルの磁束を有し、第2のレベルは第1のレベルより大きい、第2の永久磁石をハウジング内に第1の永久磁石と積層関係で取り付けるステップと、少なくとも1つの導電コイルを通って伝送されている電流に応答して磁場を生成するように構成された少なくとも1つの導電性コイルであって、磁場の成分は第2の永久磁石が第1の位置にあるときに第2の永久磁石の能動N−S極対に沿ってS極からN極へ方向付けられる、少なくとも1つの導電性コイルを第2の永久磁石の周囲に配置するステップと、を含む。
この一実施例では、少なくとも1つの導電性コイルは、ハウジングの外側面の周囲に配置される。
この実施例の変形例では、少なくとも1つの導電性コイルは、ハウジング内に配置され、第2の永久磁石の外側面の周囲に配置される。
この実施例のさらに別の変形例では、少なくとも1つの導電性コイルは、第1の永久磁石および第2の永久磁石の周囲に配置される。
この実施例のさらに別の変形例では、該方法は、第2の永久磁石を第2の位置に保持するように構成された手段を含むステップをさらに含む。
この実施例の変形例では、該方法は、第1の永久磁石に対して設定回転範囲内で第2の永久磁石の回転を制限するように構成された回転制限器を含むステップをさらに含む。
この実施例のさらに別の変形例では、第1の永久磁石および第2の永久磁石の少なくとも一方は、複数の永久磁石を備える。
この実施例のさらに別の変形例では、該方法は、導電性コイルの磁場を誘導するために導電性コイルに電流を供給するように構成された電源を導電性コイルに結合するステップをさらに含む。
別の実施例では、ハウジングは、2部品のハウジングである。
さらに別の実施例では、ハウジングは、一体構造のハウジングである。
本発明の他の態様および任意のならびに/もしくは好適な特徴は、添付図面を参照しながら後述する好適な実施形態に関する以下の説明から明らかになるであろう。
本開示の実施形態に係る、電気的に切り替え可能な永久磁気装置の概略分解図である。 本開示の実施形態に係る、組み立てられた状態の図1の装置の等角図である。 本開示の実施形態に係る、図1および図2に示された装置の正面断面図であり、装置が「オフ」位置にあるときに生成された磁気回路を示す図である。 図3Bに示された装置の上面図であり、装置が「オフ」位置にあるときに上部磁石によって生成されたB磁場を含む図である。 図3Aおよび図3Bに示された装置の上部部分断面図であり、装置が「オフ」位置にあるときの上部磁石を含む図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、「オフ」位置から「オン」位置へと連続的に切り替わる図1および図2の装置の上面図である。 本開示の実施形態に係る、図1および図2に示された装置の正面断面図であり、装置が「オン」位置にあるときに生成された磁気回路を示す図である。 本開示の実施形態に係る、図1および図2に示された装置の上面図であり、装置が「オン」位置にあるときの上部磁石によって生成されたB磁場を示す図である。 本開示の実施形態に係る、図1および図2に示された装置の上面図であり、装置が「オン」位置にあるときの上部磁石によって生成されたB磁場を示す図である。 本開示の実施形態に係る、電気的に切り替え可能な永久磁気装置の別の実施形態の側面図である。 キャップ構造体およびソレノイドコイル本体が取り外された状態の図10Aに示された電気的に切り替え可能な永久磁気装置の側面図である。 図10Aおよび図10Bに示された電気的に切り替え可能な永久磁気装置の垂直断面図である。 本開示の実施形態に係る、切り替え可能な磁気装置を含むロボットシステムを示す図である。
開示されている主題は、様々な修正形態および代替形態が可能であるが、特定の実施形態を図面に例示し、以下で詳細に説明する。しかしながら、記載されている特定の実施形態に限定されることを意図するものではない。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲内にある全ての修正物、等価物、および代替物を包含することを意図するものである。
当然のことながら、「垂直方向」、「水平方向」、「上」、「下」、「上部」、「下部」、「横方向」、「側方」、「幅方向」などの用語および形容詞は、図面および構成要素の互いの関係を理解しやすくするための参照指標を提供するために、この説明および本明細書で使用されているに過ぎない。
切り替え可能な磁気装置は、手動作動、空気圧作動もしくは油圧作動、および/または電気作動を使用して作動され得る。手動作動は、ハンドルまたは手動アクチュエータを使用して1つまたは複数の磁石もしくは磁気ユニットを、1つまたは複数の固定磁石もしくは磁気ユニットに対して直線的に直接回転または移動させる場合の作動である。本明細書内で提供されている実施形態は、切り替え可能な磁気装置に関する。例示的な手動の切り替え可能な磁気装置は、「SWITCHABLE PERMANENT MAGNETIC DEVICE」と題された米国特許第7,012,495号(’495特許)、2015年10月30日に出願され、「MAGNETIC COUPLING DEVICE WITH A ROTARY ACTUATION SYSTEM」と題された米国仮特許出願第62/248,804号(ドケット番号MTI−0007−01−US−E)、および2015年11月7日に出願され、「MAGNETIC COUPLING DEVICE WITH A LINEAR ACTUATION SYSTEM」と題された米国仮特許出願第62/252,435号(ドケット番号MTI−0006−01−US−E)に開示されており、これらの開示内容全体は、参照によって本願明細書に明示的に組み込まれる。
空気圧または油圧作動は、切り替え可能な磁石コア装置の1つまたは複数の可動磁石または磁気ユニットが、空気圧または油圧流体アクチュエータによって駆動される場合の作動である。
電気作動は、通常、2つのカテゴリのうちの1つに分類される。第1のカテゴリは、強磁性電機子と協働する2個(またはそれ以上)の固定永久磁石を有する「電気機械永久磁石」(またはEPM)装置と、電機子または磁石に適切に巻き付けられた導電性コイル(例えば、ソレノイドコイル)とを含む。2つの磁石は、異なる磁化特性および保磁力特性を有し、導電性コイルは、装置を双安定状態で作動状態から停止状態へと切り替えるために、電気的に生成された磁場を重畳させることによって磁石の1つの磁場を一時的にオフセットするように定格される。実施形態では、導電性コイルによって生成された磁場は、他の固定磁石に影響を及ぼさないことがある。これらの装置は、典型的には、外部磁化影響によって容易に消磁することができない高保磁力永久磁石部材と、媒体または低保磁力磁気素子からなる第2の磁気素子とに依存し、磁気素子は、導電性コイルの磁場によって磁化されて、その磁化ベクトルを同じく磁気回路内に存在する高保磁力磁石と整列状態にするか、または非整列状態にすることができるように導電性コイルと協働するように配置される。
電気作動の第2のカテゴリは、上記で言及したものと同様の永久磁気装置を備え、電動機は、電動機の出力軸に結合された軸または他のタイプの伝達機構を用いて可動磁石にトルクを付与するために使用される。
第1のカテゴリは、可動部品が存在しないこと、および別個の駆動モータを使用する場合と比較して媒体または低保磁力素子を直接磁化する方が高効率であることから、磁石をオン状態とオフ状態との間で電気的に切り替えるためのより一般的に使用される方法である。
切り替え可能な磁石システムの電気作動は、手動作動システムおよび空気圧作動システムに勝るいくつかの利点を有する。電気制御システムおよび電力システムは現在広く普及しており、それ自体が動作するのに電力を必要とする消費者製品へと磁気スイッチ技術が拡大しているので、電力を使用して切り替えを行うことは、製造工業プラントの環境以外に一般に利用できない作動流体源を必要とする油圧または空気圧アクチュエータを使用する場合よりも煩雑でない。
既存のEPM装置は、それらの利点にも拘わらず、多くの欠点を有する。より一般的に見られるAlNiCo/NdFeB EPM装置は、磁化状態間を切り替える機能材料としてAlNiCoを使用している。例えば、Ara Nerses KnaianのPH論文( http://cba.mit.edu/docs/theses/10.06.knaian.pdf )を参照されたい。AlNiCoは、高い残留磁気誘導および最も高い非希土類磁石エネルギー生成物を有する強力な磁性材料であり、驚くほど低い保磁力を特徴とする。この低保磁力はEPM技術が正常に機能することができるようにする特性であるが、同時にEPM装置の性能を低下させる。
EPM装置が完全な大きな断面の磁気回路で使用される場合、全磁束密度出力は、同じ量のNdFeBと等価であるべきである。しかしながら、この技術が低負荷または高負荷の磁気回路で使用される場合、低保磁力に起因するAlNiCoの好ましくない磁化曲線は、システムの使用可能な(引っ張り)力を大きく低下させる。このことにより、ほとんどのEPMユニットの適用範囲は、EPMユニットが十分にかつ完全に飽和される状況に制限される。
さらに、永久磁石材料を対向磁場に対して完全な飽和状態にするのにソレノイド電磁石が必要とする電流量が大きいので、EPM装置は、システムをオン状態とオフ状態との間で切り替えるために、かなり過剰な消費電力量を必要とする。このことにより、小さな磁気範囲のユニットでさえ、大きな電力処理回路および制御装置が必要となり、これらのシステムの可搬性および設置柔軟性が制限される。
一方、電動機駆動作動システムは、外部磁気回路が存在する場合でも、全サイクルにわたって切り替え可能な永久磁石を作動させるのに必要なトルクの変化がかなり大きいので、トルクに関して非常に広い動作範囲を有するという利点を有する。
電動機を切り替え可能な永久磁気装置と共に使用する場合、電動機の動作条件は磁気ユニットが適用される様々な用途および状況に対応するように大きく異なる必要があるので、電動機を理想的な動作点に「調整」することは難しい。さらに、重量および複雑さを増大させる機械的結合要素ならびに場合によってはギアボックスの要件、および関連する損失は、電動機駆動磁石が上記で詳述した直接磁化EPM法よりも大幅に効率が低いことを意味する。多数の可動要素およびこれらの構成要素に加わる大きな応力もまた、部品の寿命を低下させ、ほとんどのEPMユニットの効果的な小型化および寸法最小化を妨げる。
本開示の1つの目的は、同様の保磁力特性を有する永久磁石を使用することを可能にすると同時に、磁化状態間でEPM装置を切り替えるのに必要な電力量を低減する設計を提供することによって既存のEPM装置を改良することである。本開示の別の目的は、改良型永久磁石切り替え可能装置であって、装置をオンおよびオフの磁化状態間で切り替えるために可動磁石にトルク(または力)を付与して固定磁石に対する相対位置を変更する代替方法を提供することにより、切り替え可能装置に含まれる永久磁石の相対移動によって装置の起動および停止が行われる、切り替え可能装置を提供することである。
本開示の実施形態は、当初、例えば、’495特許に開示された磁気装置のような切り替え可能な永久磁気装置を作動させる(オンとオフを切り替える)ための異なる機構を容易にする、改善する、または提供するために考案された。本開示の実施形態は、’495特許の基本概念のいくつかを利用し得るが、当業者は、以下の説明から、本開示の実施形態は、’495特許に記載されている装置と同様の装置に限定されるものではないことをすぐに理解するであろう。例えば、’495特許は、磁束源として、2つの一体構造の円筒形の直径方向に磁化された希土類永久磁石を使用するが、本開示の実施形態は、例えば、米国特許第8,878,639号、米国特許第7,161,451号、独国実用新案登録第202016006696U1号、および「MAGNETIC COUPLING DEVICE WITH A ROTARY ACTUATION SYSTEM」と題され、2015年10月30日に出願された米国仮特許出願第62/248,804号(ドケット番号MTI−0007−01−US−E)に記載されている装置のような他のタイプの装置で実現可能であり、これらの開示内容全体は参照によって本願明細書に明示的に組み込まれる。
当業者であれば、本明細書で示される用語「磁石」は、文脈の中で理解すべきであることに気付くであろう。すなわち、用語「磁石」は、とりわけ、例えば、NdFeBまたはSmCoのような希土類磁石材料の1つの種類の円筒形の一体型双磁極体の永久磁石体、または低磁気抵抗材料(一般に強磁性受動磁極片と呼ばれる)の固定された磁極延長体であるこのような希土類材料のコアを含む複合体を意味する場合がある。さらに、用語「磁石」は、厳密には、強磁性コア要素を有するかまたは有さない電磁石および導電性コイル(例えば、ソレノイドコイル)を指す場合もある。
実施形態では、一対の同一の直径方向に磁化された円筒形の双極永久磁石は、一対の受動強磁性磁極要素(「シュー」とも呼ばれる)が固定される、目的設計された強磁性2部品型ハウジング内の能動分路配置で配置される。 強磁性ワークピースは、磁極シューを介して磁石と結合され得る。このような装置は、吊り上げ装置、結合器具、腕先ロボットワークピースハンドリング装置、ラッチなどのようなツール上に強磁性体を一時的に保持するのに磁気吸引力が使用される多くの異なる器具に組み込まれ得る。
このような切り替え可能な永久磁気装置の基本概念の説明については、’495特許を参照すべきであり、その内容は全ての目的のために本明細書に組み込まれる。
図1および図2に示されている第1の実施形態では、装置10は、一対の強磁性受動磁極延長片32、34によって接合され得る2つの強磁性(例えば、鋼製)ハウジング要素28、30からなる中央ハウジング12を備える。図示されている実施形態では、磁極延長片32、34が図示されているが、他の実施形態では、装置10は、磁極延長片32、34を使用せずに機能し得る。2つの円筒形の直径方向に磁化された磁石14、16は、それぞれ上部ハウジング要素28および下部ハウジング要素30内に収容され得る。実施形態では、磁石14、16は、NdFeB磁石であり得る。実施形態では、磁石14、16の能動磁気質量および磁気特性は、等しく、および/または実現可能な製造公差および永久磁石磁化技術において等しくすることができる。磁石14は、本明細書では上部磁石14および/または第2の磁石14と呼び、磁石16は、本明細書では下部磁石16および/または第1の磁石16と呼ぶ場合がある。本明細書では、上部磁石14は上部ハウジング要素28内で回転可能であり、下部磁石16は下部ハウジング要素30内で固定されていると記載されているが、他の実施形態では、上部磁石14は上部ハウジング要素28内で固定され、下部磁石16は下部ハウジング要素30内で回転可能であり得る。
実施形態では、強磁性材料の薄い円形ディスク18は、下部ハウジング要素30を貫通する円筒形キャビティ38の開放下端を閉鎖し得る。多要素支持離間構造体20が、上部磁石14と下部磁石16との間に配置され得る。非磁化可能(例えば、アルミニウム)キャップ構造体22は、上部ハウジング要素28を貫通する円筒形キャビティ36の開放上端を覆うために上部ハウジング部分28に取り付けられ得る。
上部磁石14が回転可能である実施形態では、ソレノイドコイル本体24は、エナメル被覆線からなり得、上部ハウジング部分28およびキャップ構造体/部材22に巻き付けられ得る。別の実施形態では、ソレノイドコイル本体24は、上部ハウジング部分28のみに巻き付けられ得、この場合、キャップ部材22は、その幅方向端部に、ハウジング部分へのキャップの取り付けを可能にする下方へ延在する脚部分を有すると同時に、ハウジング部分とキャップ部材との間にコイルの厚さを収容する形態にして修正され得る。別の実施形態では、ソレノイドコイル本体24は、上部ハウジング部分28内にあり、上部磁石14に巻き付けられ得る。この実施形態では、上部ハウジング部分28は、ソレノイドコイル本体24の厚さを収容するように修正され得る。さらに、ソレノイドコイル本体24は、上部磁石14の回転のための遊びを付与するのに十分なワイヤを含み得、および/または、ソレノイドコイル本体24と電源82との間の電気的接続を維持するためにスリップリングが使用され得る。別の実施形態では、ソレノイドコイル本体24は、上部磁石14および下部磁石16の両方に巻き付けられ得る。これらの実施形態では、ソレノイドコイル本体24は、下部磁石16の下部ハウジング要素30に巻き付けられ得るか、または下部ハウジング要素30内に配置され、下部磁石16に巻き付けられ得る。1つのソレノイドコイル本体24のみが図示されているが、他の実施形態では、ソレノイドコイル本体24は複数のソレノイド本体から構成され得る。ソレノイドコイル本体24の目的について、以下でさらに詳細に説明する。
下部磁石16が回転可能である実施形態では、ソレノイドコイル本体24は、下部ハウジング要素30およびキャップ構造体18に巻き付けられ得る。別の実施形態では、ソレノイドコイル本体24は、下部ハウジング要素30のみに巻き付けられ得、この場合、キャップ部材18は、幅方向端部に、ハウジング部分へのキャップの取り付けを可能にする下方へ延在する脚部分を有すると同時に、ハウジング部分とキャップ部材との間にコイルの厚さを収容する形態にして修正され得る。別の実施形態では、ソレノイドコイル本体24は、下部ハウジング要素30内にあり、下部磁石16に巻き付けられ得る。この実施形態では、下部ハウジング要素30は、ソレノイドコイル本体24の厚さを収容するように修正され得る。さらに、ソレノイドコイル本体24は、下部磁石16の回転のための遊びを付与するのに十分なワイヤを含み得、および/または、ソレノイドコイル本体24と電源82との間の電気的接続を維持するためにスリップリングが使用され得る。
実施形態では、2つのハウジング要素28、30は同一であり、低磁気抵抗の強磁性材料の直方体ブロックで構成され得、その中央に配置された円筒形キャビティ36、38は、上部磁石14および下部磁石16をそれぞれ収容するために上方軸方向端面および下方軸方向端面(図1では、頂面42、44しか見えない)に垂直に、各ブロックを貫通する。
キャビティ36、38の直径は、材料の小さなウェブ37’、37’’のみがブロック28、30の直径方向に対向する垂直面40に存在するような直径であり得る。しかしながら、ブロック28、30の他の2つの平行な垂直側面43、45に位置する壁部分39’、39’’は、かなりの厚さを有し、永久磁石14、16によって生成された磁束をこれらの強磁性壁セクションまたはゾーン39内に含み、方向を変えることができるように決定された厚さを有し得る。37’、37’’の薄いウェブは、2つのハウジングのゾーン39’、39’’を互いに磁気的に実質的に隔離することができ、その結果、以下で述べるように、磁束ゾーン39’、39’’は、磁束短絡を生じさせることなく、ハウジングブロック28、30内に収容された磁石14、16によって、反対のN極性およびS極性を有するように磁化され得る。図示されている実施形態では、薄いウェブおよび厚壁部分37、39は、下部ハウジングブロック30に関してのみ確認される。
上部ハウジングブロック28の円筒形キャビティ36は、滑らかな壁面を有し得、上部磁石14を収容することができるような直径を有するので、上部磁石14が最小限の摩擦で回転することができ、好ましくは最小の空隙を維持することができる。実施形態では、円筒形キャビティ36の表面に摩擦低減コーティングが塗布され得る。
実施形態では、下部ハウジングブロック30内の円筒形キャビティ38は、粗い壁面を有し、下部磁石16がキャビティ38内に装着されたときに、下部磁石16が回転配向を維持し、装置10の作動条件下で軸方向変位および回転変位が妨げられるように、下部磁石16との締まりばめを形成するように選択された直径を有し得る。追加的にまたは代替的に、キャビティ38内で変位に対して磁石16を固定するために、接着または追加の協働形状取付要素(図示せず)のような他の機構が使用され得る。
さらに図1から分かるように、一対の平行に離間したねじ孔46、47は、両方のハウジングブロック28、30の強磁性壁セクション39’、39’’の対向する垂直外側面43、45に切り込まれ得る。孔対46、47は、中央キャビティ36、38の軸Aに対して垂直に延在し、磁極延長ブロック32、34を両方の中央ハウジングブロック28、30に取り外し可能に固定する締結ねじまたはボルトを固着させる(図示せず)という目的を果たし得る。実施形態では、強磁性体の境界を越えて大きな漏れを生じることなく磁石14、16から発生する磁束全体を収容するのに十分な断面を有する上部ハウジングブロック28および下部ハウジングブロック30のハウジング壁セクション39’’のおかげで、磁極シュー32、34とハウジング壁セクションとの間に空隙が存在しない、または最小であり得、このことにより、上部ハウジングブロック28および下部ハウジングブロック30の片側の積層壁部分39’’は、壁セクション39’の場合と同様に反対の極性を有する。
磁極延長ブロック32、34は、受動磁化可能な磁極要素の製造において使用される場合、構成が同一であり、低磁気抵抗強磁性材料から構成され得る。磁極延長ブロック32、34は、平行六面体のプレート状形状を有するブロックとして示されているが、磁極延長ブロックは、装置10が取り付けられるワークピースの形状に基づき得る他の形状を有してもよい。追加の磁極延長ブロック配置は、「MAGNETIC LIFTING DEVICE HAVING POLE SHOES WITH SPACED APART PROJECTIONS」と題され、2018年1月29日に出願された米国仮特許出願第62/623,407号(ドケット番号MTI−0015−01−US)に開示されており、この開示内容全体は参照によって本願細書に明示的に組み込まれる。
図示されている実施形態は磁極延長ブロック32、34を示しているが、他の実施形態では、装置10は磁極延長ブロック32、34を含まない場合がある。
中央ハウジングブロック28、30の垂直側面43、45と嵌合され得るブロック32、34の垂直側面33、35は、両方のハウジングブロック28、30の側壁39’、39’’の外側面43、45に隙間無く面一で取り付けることができるような表面仕上げおよび形状を有する。面33、35は、両方のハウジングブロック28、30の面43、45を完全に覆うのに十分な寸法である。
各々のプレート状磁極延長ブロック32、34は、一対の皿貫通孔54、56を含み得、その側方間隔は、ハウジングブロック28、30のねじ孔対44、46の側方間隔に等しく、そのキャビティ軸Aに沿った間隔は、例えば、貫通孔54、56を貫通しハウジングブロック28、30のねじ孔46、47で固定される図示されていない締結ボルトによって、ハウジングブロック28、30を離間して固定するための間隔である。両方のハウジングブロック28、30は、両方のハウジングブロック28、30の厚壁部分39’、39’’とそこに収容される個々の磁石14、16との間に実質的に隙間の無い低磁気抵抗の磁気回路経路を形成する形で側方磁極延長ブロック32、34を介して接続され得、このことにより、キャビティ36、38および円筒形磁石14、16は軸Aを中心として同軸上および同心円状に整列し、ハウジングブロック28、30の各々の垂直面は対ごとに同一平面上にある。
実施形態では、直径方向に磁化された下部円筒形磁石16は、N−S極分離線(磁石16の頂面上の直径線Dで示されるように)がブロック30の対向する薄壁ウェブ37’、37’’を横切って延びるように、下部ハウジングブロック30のキャビティ38内に収容され、回転に対して固定される。すなわち、前記分離線に対して垂直に延び、矢印MLで示された永久磁石16のN−S軸は、対向するハウジング側壁39’、39’’(および個々に関連する磁極延長ブロック32、34)が隣接する能動磁極に従って磁化されるように配向される。図1において、壁部分39’’はS極として磁化され、壁部分39’はN極になる。
一方、図1に概略的に示されるように、上部ハウジングブロック28内の上部円筒形磁石14は、磁極延長ブロック32、34が無い状態で、軸Aを中心として、固定磁石14を有する下部ハウジングブロック30に対して自由に回転することができるので、側壁39’、39’’の極性は、上部磁石のN−S軸MUの相対回転位置および配向によって決定されることになる。
実施形態では、上部磁石14は、図1に示されている配向から、上部磁石14のN極が下部磁石16のN極と一致し、逆のS極が互いに重なる(およびN−S軸MU、MLは平行に配向される)回転位置まで180°回転可能であるように構成される。N−S軸MU、MLが平行に配向されると、上部ハウジングブロック28および下部ハウジングブロック30の両方の側壁39’は、隣接する磁極延長ブロック32と同じN極性を有するように磁化されることになる。さらに、他方の(反対側の)側壁39’’は、隣接する磁極延長ブロック34と同じ、反対のS極性を有するように磁化されることになる。上部磁石14の再配向は、磁極延長ブロック32、34の下部軸方向端面50、52に「能動的」作用する空隙を形成し、このことにより、ハウジングブロック壁39’、39’’、磁極延長ブロック32、34、およびおそらく、磁極延長ブロック32、34の両方の下部軸方向端面50、52と接触する強磁性ワークピースを介して、磁石14、16内で発生し終了する低磁気抵抗の閉磁気回路が形成され得る。このように、磁極延長ブロック32、34は、装置10のワークピース接触界面を形成する。すなわち、磁極延長ブロック34は、装置10のワークピース接触界面のN極部分を形成し、磁極延長ブロック32は、装置10のワークピース接触界面のS極部分を形成する。他の実施形態では、ハウジングブロック30の1つまたは複数の他の部分が、装置10のワークピース接触界面を形成し得る。この状態は、本明細書では、装置10が「オン」状態であると表現され、および/または、上部磁石14が第2の位置(図9A〜図9Cに示されており、図9Aは装置10の正面断面図であり、図9Bおよび図9Cは装置10の上面図である)であると表現されている。逆に、MUおよびMLが反平行に配向され、装置10内に閉磁気回路が形成される状態は、装置10が「オフ」状態である、および/または、上部磁石14が第1の位置(図1および図3A〜図3Cに示されており、図3Aは、装置10の正面断面図であり、図3Bは、図3Bに示されている装置の上面図であり、装置が「オフ」位置にあるときに上部磁石によって生成されるB磁場を含み、図3Cは、図3Aおよび図3Bに示されている装置の上部部分断面図であり、装置が「オフ」位置にあるときの上部磁石を含む)にあると表現されている。
実施形態では、薄い強磁性底部ディスク18は、例えば、磁気装置10の作動面における汚染に対してキャビティ38およびその内部に収容されている磁石16を密封するために円筒形キャビティ38の下部開放端を閉鎖するように、プレス嵌めされるか、または別の方法で固定され得る。ディスク18の強磁性の特性は、ハウジングブロックの極性端部間に追加の磁化可能な材料を設けることによって磁気回路を完成させる助けとなり、そうすることによって、下部永久磁石16の磁場は、ハウジングブロック28および磁極延長ブロック32、34内に設けられた磁性材料のみと結合して、オン位置またはオフ位置のいずれかの磁気回路を形成する。さらに、このことにより、装置10はオンになったときに、より大きい保持力で動作することが可能になり、オフになったときに、保持力が相殺される。
上述したように、装置10は、上部ハウジングブロック28のキャビティ36の円筒形壁内で上部磁石14を支持し、上部磁石14の下部円形面と下部ハウジングブロック30内の下部磁石16の上部円形面との間の設定軸方向距離を維持するように考案された、上部磁石14と下部磁石16との間に配置された多要素支持離間構造体20をさらに備える。実施形態では、支持離間構造体20は、非磁化可能金属材料の円形底プレート60、回転軸受62、および円形非磁性プレート63を備える台座要素64を含み得、円形非磁性プレート63の上面は好ましくは滑り促進PTFEコーティングで被覆され得、下面は一体化されたボスまたは軸断端(図示せず)を支承する。底プレート60は、下部磁石16の上面に載置され、好ましくは円筒形キャビティ38に中間嵌めされることによって円筒形キャビティ38の上部開放端を閉鎖する。玉軸受けまたは他のタイプの軸受62は、底プレート60の上面内の適切な寸法の円筒形凹部(または座部)61内に着座し得る。台座の軸断端は、軸受62の内側リング支承部分内に着座し得る。非磁性円形プレート63の直径は、非磁性円形プレート63が上部ハウジングブロック28のキャビティ36の下部軸方向終端部内で回転することができるような直径であり、すなわち、下部軸方向終端部で着座する上部磁石14の直径と同様の直径を有する。
上部ハウジングブロック28の円筒形キャビティ36内で同軸に心合わせされた上部磁石14を維持するために、上部ハウジングブロック28の上部軸方向端面42を覆う上部キャップ22によってセンタリング装置が担持され得る。貫通孔66は、上部円筒形磁石14の軸方向端面と同一面上に位置する非磁性軸受(図示せず)がプレス嵌めされる個々の直径拡大カウンタボア内の磁石14の対向する軸方向端面で終端する、上部円筒形磁石14の中心軸線Aに沿って延在し得る。磁石14のいずれかの軸方向端部で貫通孔66と軸受とを組み合わせることにより、キャップ要素22に回転可能に支持された、または固定されたシャフト69を上部磁石14内に収容し、そのことにより上部ハウジングブロック28内で磁石の回転の心合わせを行うことが可能になる。
この支持構造体20は、上部磁石14がその自由回転を可能にしながらシャフト69における軸方向変位に対して固定され、図示されていない保持クリップリングによって、開口部66を僅かに越えて突出するシャフト69の下部終端部近傍の環状溝内に固定され得る、異なるタイプの配置に置き換えられ得る。
図1および図2の例示的な実施形態では、以下に説明するように円弧状窓85を有する単純な矩形プレート84を備える、非磁化可能キャップ要素22は、ハウジングブロック自体に締結され得る。非磁化可能キャップ要素22をハウジングブロックに締結するために、4つのねじ孔が上部ハウジングブロック28の上部軸方向端面42の角で垂直方向に延在し得る。図示されていない締結ボルトは、キャップ要素22の孔を貫通し得る。あるいは、キャップ部材22は、ボルトもしくは他の締結具を介して、磁極延長ブロック32、34に固定され得る、またはハウジング組立体全体の上部にプレス嵌めされ得る。
実施形態では、キャップ要素22は、ハウジングブロック28内での上部磁石14の回転状態を保持し、ひいては、固定された下部磁石16に対する相対回転位置を同様に固定するように動作する止め具、ピンおよび/またはラッチ機構83の一部を含み得る。追加的にまたは代替的に、止め具、ピンおよび/またはラッチ機構83は、上部磁石14の回転を制限し、および/または上部磁石14の回転の終点となり得る。追加的にまたは代替的に、止め具、ピン、および/またはラッチ機構83は、ハウジングブロック28または装置10の別の部分に含まれてもよい。止め具、ピンおよび/またはラッチ機構83は、「VARIABLE FIELD MAGNETIC COUPLERS AND METHODS FOR ENGAGING A FERROMAGNETIC WORKPIECE」と題され、2018年4月27日に出願された米国特許出願第15/965,582号に記載されているような引き込み可能なピンであり得、この開示内容全体は参照によって本願明細書に明示的に組み込まれる。
キャップ部材22はさらに、以下に説明するようにソレノイドコイル本体24に関連付けられ、ソレノイドコイル本体24に電流を供給するのに必要とされる様々な電子制御要素および電力供給要素を支持/収容するようにさらに構成され得る。あるいは、キャップ部材22は、ソレノイドコイル本体24に電流を供給する電源(図示せず)に接続するための接触リードを含み得る。
上述したように、シャフト69は上部磁石14の貫通孔66を貫通するので、上部磁石14はシャフト69を中心として同軸上で回転し得る。図示されている実施形態では、シャフト69は、キャップ部材22の中央ハブ部分86に溶接された、または別の方法で固定された円筒形ピンである。あるいは、貫通孔を介してキャップ部材22の底部を通って延在し得る回転可能なシャフトが使用され得、軸受は、シャフトを心合わせして、シャフト69を上部磁石14と共に回転させるのを助けるために、貫通孔およびシャフトの周囲に着座する。シャフト66および他の機械的要素を支承するキャップ部材22の部分の上で、キャップ部材22の第2の部分(図示せず)が、それと一体化され、またはそれと組み立てられ得、図示されていない電子部品を収容するために割り当てられ得る。この部分は、回路への機械的損傷を防止するために、組立体の機械的部分から分離されるが、シャフト69は、エンコーダまたはリミットスイッチのようなフィードバック装置をシャフトに取り付けることを可能にするために電子ハウジングセクションへと延在し得、このことにより、下部磁石16および/または設定基準点に対する上部磁石14の角度変位を制御回路が検出することが可能になる。
図1に示されているように、キャップ要素22の非磁性プレート84は、ハウジングブロック28、30と同様の占有面積、すなわち、矩形を有し、上部ハウジングブロック28の中央キャビティ36の外径に対応する中央円弧状窓85を有するように機械加工され得る。円弧状窓85の曲率中心は、円筒形キャビティ36の軸Aと一致し得、軸Aと同軸であり得る。中央ウェブ部分86は、円弧状窓85の半径方向内側境界を画定し、上部ハウジングブロック28内で上部磁石14を心合わせするための上述の支持シャフト69を支承する。円弧状窓85の対向終端部87、88は、装置10の切り替え動作中に、磁石14の回転の間にスロット85内を移動することができるように磁石14の上面に固定された回転拘束ブロック部材89のための「ハードストップ」を形成する。ハードストップ87、88および拘束ブロック89は、以下に説明するように、装置のオン位置およびオフ位置を決定する2つの終端位置間でキャビティ36内での上部磁石14の回転を制限する際に協働し得る。
固定シャフト69は、中央ウェブ部分86によって画定されたハブから垂直に突出し、そのことにより、キャップ要素22の設置によるシャフト69の位置決めは、上部ハウジングブロック28の円筒形キャビティ内でのその同心回転を保証するために上部磁石14と協働する。
ソレノイドコイル本体24は、図2に示されるように、上部ハウジングブロック28に巻かれた(または別の方法で配置された)エナメル被覆銅線巻線から構成され得る。しかしながら、上述したように、ソレノイドコイル本体24はさらに、上部磁石14に巻き付けられ得る、または別の方法で配置され得る。ソレノイドコイル本体24は、ソレノイドコイル本体24の垂直方向に延びるセクション72、76が上部ハウジングブロック28の一対の垂直側面43、45に沿って延び、水平方向に延びる部分75、77がハウジングブロック28の(見えない)下部軸方向端面および上部ハウジングブロック28の上部軸方向端面42またはキャップ部材22のプレート84の上面に平行に延びるように配置され得る。
実施形態では、ソレノイドコイル本体24は、複数のソレノイドコイル本体を備え得る。例えば、ソレノイドコイル本体24は、互いに電気的に絶縁され、ハウジング28の1つの角から上部ハウジングブロック28の上面42を斜めに横切ってハウジングブロック28の対向する角まで延び、上部ハウジングブロック28の下側に戻る、2つのソレノイドコイル本体を備え得る。個々のコイルは、上部ハウジング28およびキャップ部材22を横切って対向する対角線上に巻かれ、一方のコイルは、ハウジング28の上面図で見たときに「X」の巻線を形成するように、一方のコイルが他方のコイルの上に巻き付けられ得る。図1の実施形態では、上部磁石14を下部磁石16上に載置させることができる支持構造体20の台座64の支持断端62を下方に通過させることができるように、(図1に示されているように)軸Aを中心とした貫通孔79を画定するために、巻線は上部ハウジングブロック28の下方で水平方向に延びるセクション上で案内され得る。
キャップ部材22がソレノイドコイル本体24上に固定される前にソレノイドコイル本体24が上部ハウジングブロック28に巻き付けられる実施形態では、上部ハウジングブロック28の上で水平方向に延びる部分75、77は、中心軸Aを中心とした貫通孔(図示せず)を画定するように案内され、そのことにより、キャップ部材22から上部回転可能磁石14へと下方に延びるセンタリングシャフトまたはピン69が上部ハウジングブロック28の円筒形キャビティ36内で同軸回転を心合わせすることができる。
実施形態では、上部磁石14にH磁場を誘導して上部磁石14をオフ位置からオン位置へ回転させることを容易にするために、ソレノイドコイル本体24に電流を供給するために、電源82は適切な制御回路を介してソレノイドコイル本体24に接続され得る。
特に、図4A、図5A、図6A、図7A、および図8Aは、装置10がオフ位置からオン位置へ遷移するときの装置10の上面図であり、より具体的には、図4A、図5A、図6A、図7A、および図8Aは、ハウジング28上の磁石14、16によって形成されるB磁場の上面図である。図4B、図5B、図6B、図7B、図8Bは、磁気ソレノイド本体24を流れる電流の方向を示している。図4C、図5C、図6C、図7C、図8Cは、ソレノイドコイル本体24を流れる電流によって生成されたH磁場を示している。図4D、図5D、図6D、図7D、図8Dは、回転可能な上部磁石14およびその上に重ね合わされたH磁場を再配向することによって生じる上部ハウジングブロック28の正味磁化状態を示している。そして、図4E、図5E、図6E、図7E、図8Eは、「オフ」状態から「オン」状態へ遷移する上部磁石14およびそのN−S極軸MUの回転位置を示している。
図4A〜図8Eに示されているように、上部ハウジングブロック28が受ける磁化パターンを上部ハウジングブロック28内部に収容された上部磁石14の回転位置に応じて変化させるために、H磁場がソレノイドコイル本体24によって誘導され得る。すなわち、ソレノイドコイル本体24の巻線に電圧を印加し、ひいてはソレノイドコイル本体24の巻線に電流を流すことによって、H磁場は、電流の流れ方向に垂直なコイルの周囲に生成され、そのN−S配向ベクトルは、ソレノイドコイル本体24内の電流の循環方向によって決定されることになる。H磁場とB磁場とが区別され得ることも理解されるであろう。H磁場は磁場強度として定義され、代替的に磁場とも呼ばれ、ソレノイドコイル本体24がハウジングブロック28上に有する効果について言及する際に使用される。B磁場は磁束であり、本来は電気的または永久的な磁場源と媒体の磁化との組み合わせとして発生する。B磁場は、通常は磁気双極子に作用する機械的トルクを計算するときに考慮されるので、B磁場は、以下に説明するように上部磁石14の回転および装置の切り替え動作について言及する際に使用される。
ソレノイドコイル本体24によって生成されるH磁場は、コイル巻線の巻数、コイルの断面、およびソレノイドコイル本体24内の電流の流れと相関している。ソレノイドコイル本体24によって生成されるH磁場の少なくとも1つの成分は、上部磁石14が第1の位置(例えば、図1、図4A〜図4Eに示されるように)にあるとき、上部磁石14の能動N−S極対に沿ってS極からN極へと方向付けられる。ソレノイドコイル本体24内に電圧を印加し、ひいては電流を流すことによって生成されるH磁場の結果として、上部ハウジングブロック28は、ハウジングブロック28を備える強磁性材料の比透磁率によって決まる程度に磁化される。少なくとも1つの実施例では、ソレノイドコイル本体24によって生成されたH磁場の強度は、上部磁石14がオフ位置からオン位置へと回転するときに一定であり得る。別の実施例では、ソレノイドコイル本体24によって生成されるH磁場の強度は、上部磁石14がオフ位置からオン位置に回転するときにソレノイドコイル本体24を流れる電流を変化させることによって変化し得る。追加的にまたは代替的に、ソレノイドコイル本体24によって生成されるH磁場の方向は、ブレーキ機能を提供するために、および/または上部磁石のオン位置からオフ位置への回転を容易にするために、上部磁石14がオフ位置からオン位置へ回転するときにソレノイドコイル本体24を流れる電流の方向を変化させることによって変化し得る。
少なくともいくつかの実施形態では、ソレノイドコールド本体24によって生成されるH磁場は、(図4A〜図4Eに示されている)上部磁石14によって生成されたB磁場に対して角度をなして配向され得る。これらの実施形態では、ハウジングブロック28の磁化は、次に、ハウジングブロック28の容積内に、上部磁石14に機械的トルクを付与することができるB磁場を生成する。
図4A〜図8Eに示されているように、装置10は、受動磁極ブロック32、34の下面50、52と接触しているときでも強磁性ワークピースに使用できる磁場がない、または磁場が比較的小さい「オフ」状態(図4A〜図4E)から、受動磁極ブロック32、34が反対極性で磁化される「オン」状態(図8A〜図8E)に切り替えられ得、外部磁束交換経路は、受動磁極ブロック32、34を強磁性ワークピースと接触させ、ひいてはこのようなワークピースに取り付けられた装置10を磁気的に保持することによって形成され得る。
装置10の「オフ」切り替え位置では、上部ハウジングブロック28内の上部永久磁石14および下部ハウジングブロック30内の下部磁石16は、図1および図4Aに示されているような装置10の平面図で示されるように、上部磁石のN極が下部磁石16のS極と実質的に整列し、上部磁石14のS極が下部磁石16のN極と実質的に整列するように、回転可能に設定される。すなわち、上部磁石および下部磁石のN−S磁気軸MUおよびMLは、互いに反対方向に平行に整列されている。この装置10のオフ状態では、磁石14、16とハウジングブロック28、30との間には、装置10内の回路を効果的に分路する上部ハウジングブロック28と下部ハウジングブロック30との間の低磁気抵抗磁束経路を形成する、磁石14、16および一対の磁極延長ブロック32、34を収容するキャビティの周囲の厚壁セクション39’、39’’を介して閉磁気回路が存在する。
装置10を、壁セクション39’、39’’および/または磁極延長ブロック32、34の下端の磁極シューが反対の極性を示す「オン」位置にするために、図4B、図5B、図6B、図7B、図8Bに示されているように、ソレノイドコイル本体24に電流が供給され得る。ソレノイドコイル本体24が作動すると、図4C、図5C、図6C、図7C、図8Cに示されている電気誘導磁場(単数または複数)は、上部磁石14がオフ位置からオン位置に回転したときに(図4E、図5E、図6E、図7E、図8Eに示されている)上部ハウジングブロックを磁化する、合成B磁場ベクトル(永久磁石およびコイル磁石のベクトルによって生成される)の方向および正味の大きさ(図4D、図5D、図6D、図7D、図8Dに示されている)を変化させる。
電気的に生成された磁場(単数または複数)は、2つの永久磁石14、16と隣接するハウジング壁セクション39’、39’’との間に形成される磁気回路に影響を及ぼし、その磁気回路を変化させるように選択され得る。十分な電流で、壁セクション39’、39’’および/または接続磁極延長ブロック32、34を介して底部ハウジングブロック30内の固定下部磁石16によって生成された上部ハウジングブロック28内の磁場成分が相殺され得、その結果、上部磁石14に対する下部磁石16の磁気的影響が相殺され得る。このことにより、回転可能磁石14自体の磁場を除いて、上部ハウジングブロック28内の一次磁場源としてソレノイドコイル本体24によって形成された磁場が残る。その結果、上部磁石14を第1の位置から第2の位置に回転させて切り替え可能な磁気装置を「オン」位置に切り替えるのに必要なトルクは小さくなる。いくつかの例示的な実施形態では、ソレノイドコイル本体24は、上部磁石14が第1の位置(図4B、図5B、図6B、図7B、図8Bに示されている)にあるときに、上部磁石14に対して角度をなすように配向され得、このことが上部磁石14にトルクを付与する。
少なくとも1つの実施例において、ソレノイドコイル本体24は、異なる方向に配向された2つ以上のコイルを含み得る。ソレノイドコイル本体24によって生成された磁場がオフ位置にある上部磁石14によって生成された固有磁場から回転オフセットされることを前提として、ソレノイドコイル本体24のコイルに少なくともH磁場の成分が上部磁石14によって生成された固有磁場と平行でない方向の電流が供給される場合、上部磁石14が上部ハウジングブロック28の磁化可能な壁セクション39’、39’’に対してソレノイドコイル本体24によって誘導されたB磁場の誘導磁気軸および極性に追従するようにN−S軸MUを再整列しようとしたときにトルクが生成され、このことが他の外部の影響なしに上部磁石14を上部ハウジングブロック28内で回転させる。
ハウジングブロック28の磁化から生じる誘導B磁場によって磁石14に加えられる十分なトルクが生成されれば、上部磁石14は、上部磁石14の個々のN極およびS極が下部磁石16の個々のN極およびS極と整合するまで回転することができ、このことが装置10を「オン」状態にする。このとき、ソレノイドコイル本体24は停止し得る。図9A〜図9Cに示されているように、両方の永久磁石14、16が同一方向に配向された平行整列のN−S軸を有する場合、ハウジングブロック28、30の厚壁セクション39’、39’’および/または磁極延長ブロック32、34は、反対の極性で磁化される。その結果、装置10は、受動磁極延長レールまたは「シュー」32、34と接触するときにソレノイドコイル本体24に電力を連続的に印加する必要なしに、外部強磁性ワークピースとともに閉磁気回路を形成することができる永久双極子磁石を効果的に形成する。追加的にまたは代替的に、止め具、ピンおよび/またはラッチ機構83は、上部磁石14を実質的に第2の位置に保持するために、ハウジングブロック28または装置10の別の部分内に含まれてもよい。
装置の「オン」位置は、安定位置であるが変化しやすい位置であり、すなわち、2つの相互作用する永久磁石場によって規定される鞍形磁気ポテンシャル曲線の頂部における点であり、その点では、小さな外力、装置10の永久磁石14、16間の磁気不均衡、または真の平行状態からの磁石のN−S軸のずれにより、ハウジング28、30内の2つの磁石14、16間の磁場が上部磁石14をオフ位置、すなわち、それ自体磁気的に安定な低電位状態に戻すのに十分であり得る小さなトルクを自然に付与する状態である。したがって、上述したように、実用的な理由から、また製造公差に対応するために、装置10は、装置の「オン」位置に上部磁石14を選択的に保持し、必要に応じて解除するための止め具、ピンおよび/またはラッチ機構83を含み得る。上述したように、これは単純なハードストップ装置であり得る。一実施例として、これは、上部磁石14と回転可能に結合されたシャフト69に取り付けられたアーム要素と、装置10の「オン」位置および「オフ」位置を示すシャフト69の回転軸を中心とする回転位置で上部キャップ部材22上に取り付けられた2つのストップブロックとから構成され得る。
好ましくは、止め具、ピンおよび/またはラッチ機構83は、キャップ部材22内の円弧状スロット85、特に、スロット85の半径方向に延在する終端部87、88、および非磁性材料拘束ブロック89に含まれてよく、非磁性材料拘束ブロック89は、上部磁石14の上面から上方へ突出するように動きに対して固定され、端部止め具間での上部磁石14の回転の間に円弧状スロット85に嵌合し、円弧スロット85内を移動するような形状に(平面視において)成形される。換言すれば、円弧スロットの長さは、上部回転磁石14のN−S軸MUを固定磁石16のN−S軸MLと平行または反平行な配向にすることができるように、少なくとも180°である。
好ましくは、円弧スロット85は、上部磁石14とともに回転するために上部磁石14に固定されたブロック89が、上部磁石14を「全オン」位置を超えてわずかに回転した状態で静止することができるハードストップ88を形成するために、180°より大きい弧で延在する。この「過回転」位置では、下部磁石16のB磁場は、例えば、上部磁石16を付勢してハードストップ88における停止位置を維持するのに十分な値のトルクを上部磁石14に印加する。
(ソレノイドコイル本体24内に2つ以上のソレノイドコイルを含む実施形態において)ソレノイドコイル本体24に含まれる一組の分離されたオフセットコイルを正しく配列することにより、上部磁石14は、装置10のオフ位置(図4A〜図4Eを参照)を示す基準線に関して、その開始位置である0°から、図8A〜図8Eに示されているようにハードストップに当たるように、装置10の全オン位置まで180°だけ、さらにわずかに大きい180°〜185°だけ回転され得る。その結果、上部磁石14は、依然として下部磁石16と完全な整列状態に近いが、ハードストップに対して所定位置で係止され、装置がフェイルセーフ状態で「オン」状態を維持することが可能になる。
止め具、ピンおよび/またはラッチ機構83は、180°回転される前に上部磁石14を停止させるために使用され得る。これらの中間状態の1つにおいて、ワークピース接触界面における装置10の磁場強度(またはレベル)は、装置10が「オフ」状態にあるときよりも大きく、装置10が「オン」状態にあるときよりも小さい。装置10がこれらの中間状態の1つに位置するようにすることで、装置10は可変磁場を生成するように構成され得る。例示的な可変磁場システムに関するさらなる詳細は、「VARIABLE FIELD MAGNETIC COUPLERS AND METHODS FOR ENGAGING A FERROMAGNETIC WORKPIECE」と題され、2018年4月23日に出願された米国特許出願第15/965,582号(ドケット番号MTI−0016−02−US)に記載されており、この開示内容全体は参照によって本願明細書に明示的に組み込まれる。
ソレノイドコイル本体24内の一組の分離されたオフセットコイルのエネルギー供給シーケンスを単純に逆にすることにより、上部磁石14は、コイル内に誘導されたB磁場によってハードストップから「引っ張られ」、「オン」回転とは反対方向に180°を越えて回転され得、上部磁石14は、全オン位置を越えると、下部磁石16のB磁場によって自然とオフ位置に戻ろうとし、そのことにより、装置10は、オーバーストップ付勢トルクに対抗するのに十分なトルクを達成するのに必要な電流インパルスを超えるソレノイドコイル本体24からのさらに追加の助けなしで、本質的に自身で「オフ」状態に切り替わることができる。オフになると、磁極延長片32、34、および/または装置10が結合されているワークピースは、消磁され得る。実施形態では、装置10は、磁極延長片32、34および/または装置10が結合されているワークピースが消磁された状態で上部磁石14を第1の位置に係止する機構を含み得る。消磁機能を提供するシステムに関するさらなる詳細は、「MAGNETIC COUPLING DEVICE WITH AT LEAST ONE OF A SENSOR ARRANGEMENT AND A DEGAUSS CAPABILITY」と題され、2018年4月27日に出願された米国特許出願第15/964,884号(ドケット番号MTI−0013−02−US)に記載されおり、この開示内容全体は参照によって本願明細書に明示的に組み込まれる。
さらに、このスイッチオフプロセスは、コイル駆動電子機器の利点を利用することができる。上部磁石14がオフ位置に戻るために回転すると、回転上部磁石14の磁場配向は、ソレノイドコイル本体24に含まれるコイルの平面の法線に対して変化する、すなわち、定常電流導体、すなわちコイル巻線を横切る回転B磁場を有する。これは、ソレノイドコイル本体24内に含まれるコイルに電圧を誘導し、巻線に流れる電流を誘導する。コイル駆動回路への電力を利用してコイル駆動回路に電力を戻すために、エネルギー貯蔵設備(コンデンサ、バッテリ)を有する適切な駆動制御回路がキャップ要素22に設けられ得、そうすることにより、装置10をオフ状態からオン状態に切り替えるために上部磁石14に(磁気的に)トルクを付与する際に損失されたエネルギーの一部が回復される。
装置10のこのサイクルならびに設計、およびエネルギー回収の可能性により、本発明の好適な実施形態は、先行技術に比べて大幅に改善される。装置の作動および停止の両方のために磁化コイルに印加するのにかなりの電流を必要とする既存の電気永久磁石システムとは異なり、本発明の上述の実施形態は、切り替えサイクルの半分の間の短時間だけ電力を必要とし、装置10をオフ状態からオン状態へ切り換える際に使用される電力のかなりの部分は、切り替えサイクルの半分の停止の間に回復され得る。このことにより、固定磁石を有する既存の電気永久システムよりも有意に効率的な動作が可能になる。
さらに、電気永久システムは、特定の条件下で磁気回路を形成する能力において本質的に制限される。典型的に電気永久システム内の切り替え可能な磁石として使用されるAlNiCo磁石の磁束出力は、現代の希土類磁石の磁束出力と同じ高さであり得るが、AlNiCoの保磁力は、希土類磁石基板の保磁力よりも大幅に低い。いくつかの空隙または低比透磁率材料が存在する「負荷」磁気回路では、AlNiCoは大きな磁化を保持することができず、結果として生じる磁場の全体的な強度に大きな影響を与える。
本発明の好適な実施形態では、永久磁石要素は両方とも同じ希土類磁性材料からなり、したがって、両方とも同じ高保磁力を有する。したがって、極めて好ましくない磁気回路内でさえ、本発明の装置10は、同程度の寸法および能動磁性材料容積の対応する電気永久ユニットよりもはるかに高い磁場強度を保持することができる。これは、電気作動式の切り替え可能な永久磁石システムの柔軟性を大きく拡張する。
図10Aは、電気的に切り替え可能な永久磁気装置10’の別の実施形態の側面図であり、図10Bは、キャップ構造体22およびソレノイドコイル本体24が取り外された状態の図10Aに示された電気的に切り替え可能な永久磁気装置の側面図であり、図10Cは、図10Aおよび図10Bに示された電気的に切り替え可能な永久磁気装置の垂直断面図である。同様の参照番号は、対応する同様の部分を指す。
装置10’は、装置10と同様に機能するが、装置10’は、装置10に含まれる2部品のハウジングの代わりに、一体構造のハウジング31を含む。ソレノイドコイル本体24および上部磁石14を収容するために、ハウジング10’は、ソレノイドコイル本体24を収容する切欠き90を含む。装置10と同様に、装置10’の上部磁石14は、ソレノイドコイル本体24内に配置されている。そして、下部磁石16は、ハウジング31の底部内に配置されている(図10Cに示されている)。下部磁石16およびソレノイドコイル本体24がハウジング10’の切欠き90内に配置されると、キャップ構造体22は、ハウジング31の上部に固定される。
例示的な実施形態では、装置10、10’は、ロボットシステムに組み込まれ得る。図11を参照すると、例示的なロボットシステム700が図示されている。ロボットシステム700は図11に示されているが、これに関連して説明されている実施形態は、他のタイプの機械(例えば、クレーンホイスト、ピックアンドプレース機械など)にも適用され得る。
ロボットシステム700は、電子コントローラ770を含む。電子コントローラ770は、プロセッサ772による実行のために、関連メモリ774に格納された追加のロジックを含む。ロボットアーム704の動きを制御するロボット動作モジュール702が含まれる。図示されている実施形態では、ロボットアーム704は、垂直軸を中心として基部に対して回転可能な第1のアームセグメント706を含む。第1のアームセグメント706は、第1の関節710を介して第2のアームセグメント708に可動連結され、第2のアームセグメント708は、第1のアームセグメント706に対して第1の方向に回転され得る。第2のアームセグメント708は、第2の関節712を介して第3のアームセグメント711に可動連結され、第3のアームセグメント711は、第2のアームセグメント708に対して第2の方向に回転され得る。第3のアームセグメント711は、第3の関節716を介して第4のアームセグメント714に可動連結され、第4のアームセグメント714は、第3のアームセグメント711に対して第3の方向に回転され、および第3のアームセグメント711に対する第4のアームセグメント714の配向を変えることができる回転関節718に対して回転され得る。磁気結合装置10は、ロボットアーム704の端部に固定された状態で例示的に示されている。磁気結合装置10は、ワークピース27(図示せず)をロボットアーム704に結合するために使用される。磁気結合デバイス10が示されているが、本明細書に記載されている磁気結合装置のいずれか、および本明細書に記載されている任意の数の磁気結合装置は、ロボットシステム700とともに使用され得る。
一実施形態では、ロボット動作モジュール702を実行するプロセッサ772による電子制御装置770は、ロボットアーム704を第1の姿勢に移動させ、磁気結合装置100は、第1の位置でワークピースと接触する。磁気結合装置状態モジュール776を実行するプロセッサ772による電子制御装置770は、磁気結合装置10をオン状態にしてワークピースをロボットシステム700に結合するために、磁気装置10に、下部磁石14に対して上部磁石12を移動させるように命令する。ロボット動作モジュール702を実行するプロセッサ772による電子制御装置770は、ワークピースを第1の位置から第2の所望の間隔位置まで移動させる。ワークピースが所望の第2の位置になると、磁気結合装置状態モジュール776を実行するプロセッサ772による電子制御装置770は、磁気結合装置10をオフ状態にしてワークピースをロボットシステム700から切り離すために、磁気装置10に、下部磁石14に対して上部磁石12を移動させるように命令する。電子コントローラ770は、その後、別のワークピースを結合し、移動させ、および切り離すプロセスを繰り返す。
一実施形態では、開示されている磁気装置は、磁気装置と磁気装置に結合すべきワークピースとの間に存在する磁気回路の特性を決定するための1つまたは複数のセンサを含む。例示的なセンサシステムに関するさらなる詳細は、「MAGNETIC COUPLING DEVICE WITH AT LEAST ONE OF A SENSOR ARRANGEMENT AND A DEGAUSS CAPABILITY」と題され、2018年4月27日に出願された米国特許出願第15/964,884号(ドケット番号MTI−0013−02−US)に記載されおり、この開示内容全体は参照によって本願明細書に明示的に組み込まれる。
本発明の範囲から逸脱することなく、説明されている例示的な実施形態に対して様々な修正および追加を行うことができる。例えば、上述した実施形態は特定の特徴について言及しているが、本発明の範囲は、特徴の異なる組み合わせを有する実施形態および記載されている特徴の全てを含むとは限らない実施形態をも含む。したがって、本発明の範囲は、全ての等価物とともに、特許請求の範囲内に入る全てのそのような代替物、修正物、および変形物を包含することを意図する。

Claims (21)

  1. 強磁性ワークピースに磁気的に結合するための切り替え可能な永久磁気ユニットであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内に取り付けられ、能動N−S極対を有する第1の永久磁石と、
    前記第1の永久磁石と積層関係で前記ハウジング内に回転可能に取り付けられ、能動N−S極対を有する第2の永久磁石であり、第1の位置と第2の位置との間で回転可能である第2の永久磁石であって、前記切り替え可能な永久磁気ユニットは前記第2の永久磁石が前記第1の位置にあるときに前記切り替え可能な永久磁気ユニットのワークピース接触界面の前記強磁性ワークピースに利用可能な第1のレベルの磁束を有し、かつ前記第2の永久磁石が前記第2の位置にあるときに前記切り替え可能な永久磁気ユニットの前記ワークピース接触界面の前記強磁性ワークピースに利用可能な第2のレベルの磁束を有し、前記第2のレベルは前記第1のレベルより大きい、第2の永久磁石と、
    前記第2の永久磁石の周囲に配置され、少なくとも1つの導電性コイルを通って伝送されている電流に応答して磁場を生成するように構成された少なくとも1つの導電性コイルであって、前記導電性コイルの磁場の成分は前記第2の永久磁石が前記第1の位置にあるときに前記第2の永久磁石の前記能動N−S極対に沿ってS極からN極へ方向付けられる、少なくとも1つの導電性コイルと
    を備える、切り替え可能な永久磁気ユニット。
  2. 前記第2の永久磁石を前記第2の位置に保持するための手段をさらに備える、請求項1に記載の切り替え可能な永久磁気ユニット。
  3. 前記第2の永久磁石を前記第2の位置に保持するように構成された回転制限器をさらに備える、請求項1に記載の切り替え可能な永久磁気ユニット。
  4. 前記少なくとも1つの導電性コイルは、前記第1の永久磁石および前記第2の永久磁石の周囲に配置される、請求項1に記載の切り替え可能な永久磁気ユニット。
  5. 前記導電性コイルは、前記ハウジングの外側面の周囲に配置される、請求項1に記載の切り替え可能な永久磁気ユニット。
  6. 前記導電性コイルは、前記ハウジング内および前記第2の永久磁石の外側面の周囲に配置される、請求項1に記載の切り替え可能な永久磁気ユニット。
  7. 前記第1の永久磁石の前記能動N−S極対は、2つ以上の能動N−S極対を備え、前記第2の永久磁石の前記能動N−S極対は、2つ以上の能動N−S極対を備える、請求項1に記載の切り替え可能な永久磁気ユニット。
  8. 前記導電性コイルの磁場を生成するために前記導電性コイルに電流を供給するように構成された電源をさらに備える、請求項1に記載の切り替え可能な永久磁気ユニット。
  9. 前記第2の永久磁石の前記N−S極対に沿ってS極からN極へ方向付けられた成分は、前記導電性コイルの磁場の全てを含む、請求項1に記載の切り替え可能な永久磁気ユニット。
  10. 前記ハウジングは、2部品のハウジングである、請求項1に記載の切り替え可能な永久磁気ユニット。
  11. 前記ハウジングは、一体構造のハウジングである、請求項1に記載の切り替え可能な永久磁気ユニット。
  12. ワークピース接触界面において強磁性ワークピースに磁気的に結合するように構成された切り替え可能な永久磁気ユニットの製造方法であって、
    能動N−S極対を有する第1の永久磁石を前記ハウジング内に取り付けるステップと、
    能動N−S極対を有する第2の永久磁石であり、前記第1の永久磁石に対して第1の位置と第2の位置との間で回転可能である第2の永久磁石であって、前記切り替え可能な永久磁気ユニットは前記第2の永久磁石が前記第1の位置にあるときに前記切り替え可能な永久磁気ユニットのワークピース接触界面の前記強磁性ワークピースに利用可能な第1のレベルの磁束を有し、かつ前記第2の永久磁石が前記第2の位置にあるときに前記切り替え可能な永久磁気ユニットの前記ワークピース接触界面の前記強磁性ワークピースに利用可能な第2のレベルの磁束を有し、前記第2のレベルは前記第1のレベルより大きい、第2の永久磁石を前記第1の永久磁石と積層関係で前記ハウジング内に取り付けるステップと、
    少なくとも1つの導電性コイルを通って伝送されている電流に応答して磁場を生成するように構成された少なくとも1つの導電性コイルであって、前記導電性コイルの磁場の成分は前記第2の永久磁石が前記第1の位置にあるときに前記第2の永久磁石の前記能動N−S極対に沿ってS極からN極へ方向付けられる、少なくとも1つの導電性コイルを前記第2の永久磁石の周囲に配置するステップと
    を含む、製造方法。
  13. 前記少なくとも1つの導電性コイルは、前記ハウジングの外側面の周囲に配置される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記少なくとも1つの導電性コイルは、前記ハウジング内および前記第2の永久磁石の外側面の周囲に配置される、請求項12に記載の方法。
  15. 前記少なくとも1つの導電性コイルは、前記第1の永久磁石および前記第2の永久磁石の周囲に配置される、請求項12に記載の方法。
  16. 前記第2の永久磁石を前記第2の位置に保持するように構成された手段を含むステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  17. 前記第1の永久磁石に対して設定回転範囲内で前記第2の永久磁石の回転を制限するように構成された回転制限器を含むステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  18. 前記第1の永久磁石および前記第2の永久磁石の少なくとも一方は、複数の永久磁石を備える、請求項12に記載の方法。
  19. 前記導電性コイルの磁場を誘導するために前記導電性コイルに電流を供給するように構成された電源を前記導電性コイルに結合するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  20. 前記ハウジングは、2部品のハウジングである、請求項12に記載の方法。
  21. 前記ハウジングは、一体構造のハウジングである、請求項12に記載の方法。
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