JP2020518660A - Raf分解性結合体化合物 - Google Patents
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- PXJLKSGNQRIMEY-UHFFFAOYSA-N CC(C)c1cccc2c1CN(C(CCC(N1)=O)C1=O)C2=O Chemical compound CC(C)c1cccc2c1CN(C(CCC(N1)=O)C1=O)C2=O PXJLKSGNQRIMEY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Abstract
本開示は、特に、癌及び他のRAF関連疾患の治療に有用なRAF分解性結合体化合物を提供する。また、RAF分解性結合体化合物を含む医薬組成物、治療方法、及びキットも提供される。
Description
関連出願への相互参照
本出願は、2017年4月28日出願の米国仮特許出願第62/491,925号及び2017年11月3日出願の米国仮特許出願第62/581,464号に対して、35 USC §119(e)に基づく優先権の利益を主張する。これらのそれぞれの開示内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2017年4月28日出願の米国仮特許出願第62/491,925号及び2017年11月3日出願の米国仮特許出願第62/581,464号に対して、35 USC §119(e)に基づく優先権の利益を主張する。これらのそれぞれの開示内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
連邦政府による資金提供を受けた研究開発のもとでなされた発明に対する権利に関する声明
該当なし。
該当なし。
コンパクトディスクで提出された「配列表」、表、又はコンピュータープログラムリスト添付書類の参照
該当なし。
該当なし。
発明の背景
KRASは、標準的なMAPKシグナル伝達経路の重要な構成要素であり、すべてのヒトの癌で最も頻繁に変異している癌遺伝子である。KRASを直接標的とする承認された治療法はなく、これらの癌の治療は依然として大きな満たされていない医学的ニーズである。KRASは、小分子の結合に適した既知の結合ポケットと、その天然の基質であるGTPに対するpM親和性とが欠如しているため、薬剤化が困難である。また、MAPK経路の他の構成要素で突然変異が発生することが多く、これが癌やRAS病(RASopathies)として知られる他のRAS関連疾患につながる。
KRASは、標準的なMAPKシグナル伝達経路の重要な構成要素であり、すべてのヒトの癌で最も頻繁に変異している癌遺伝子である。KRASを直接標的とする承認された治療法はなく、これらの癌の治療は依然として大きな満たされていない医学的ニーズである。KRASは、小分子の結合に適した既知の結合ポケットと、その天然の基質であるGTPに対するpM親和性とが欠如しているため、薬剤化が困難である。また、MAPK経路の他の構成要素で突然変異が発生することが多く、これが癌やRAS病(RASopathies)として知られる他のRAS関連疾患につながる。
RAAF、BRAF、及びCRAFを含むキナーゼのRAFファミリーは、癌細胞中で下流の腫瘍形成シグナルを伝播するすぐ下流のKRASエフェクターである。KRAS駆動腫瘍に対するRAF阻害剤の開発が試みられたが、それらの化合物は、RAFホモダイマー及びヘテロダイマーのアロステリック活性化により、RAFキナーゼの逆説的な活性化を引き起こすことが発見された。従って、非活性化RAF阻害剤の開発は、異常なMAPKシグナル伝達をブロックする魅力的な戦略である。
この標的への関心にもかかわらず、MAPKシグナル伝達を効果的に不活性化又は排除するRAFの強力かつ特異的な阻害剤に対する技術的必要性が当該分野にいまだに残っている。本開示はこの必要性に対処し、関連する利点も提供する。
発明の簡単な概要
本明細書では、リンカー成分を介して分解認識物質に共有結合したRAFのリガンドを含むRAF分解性結合体化合物(RAF-Degrading Conjugate Compound)が提供される。
本明細書では、リンカー成分を介して分解認識物質に共有結合したRAFのリガンドを含むRAF分解性結合体化合物(RAF-Degrading Conjugate Compound)が提供される。
さらに他の態様において、記載されるRAF分解性結合体化合物を使用する、疾患を治療するための医薬組成物、方法、及びキットが提供される。
発明の詳細な説明
I.はじめに
本開示は、特に、癌及び他のRAF関連疾患の治療に有用なRAF分解性結合体化合物を提供する。特定の理論に拘束されるつもりは無いが、ここに記載されている結合体は、細胞内のRAFタンパク質の相対量を低下させることにより、癌及び他のRAF関連疾患を治療するのに有用であると考えられる。
I.はじめに
本開示は、特に、癌及び他のRAF関連疾患の治療に有用なRAF分解性結合体化合物を提供する。特定の理論に拘束されるつもりは無いが、ここに記載されている結合体は、細胞内のRAFタンパク質の相対量を低下させることにより、癌及び他のRAF関連疾患を治療するのに有用であると考えられる。
いくつかの実施態様において本開示の結合体化合物は、E3ユビキチンリガーゼの動員を介する破壊のためにRAFを標的とし、こうしてユビキチン化及びプロテアソーム分解を引き起こす。
定義
特に他に言及しない場合、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。さらに、本明細書に記載の方法又は材料と類似又は同等の任意の方法又は材料を、本発明の実施に使用することができる。本発明の目的のために、以下の用語が定義される。
特に他に言及しない場合、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。さらに、本明細書に記載の方法又は材料と類似又は同等の任意の方法又は材料を、本発明の実施に使用することができる。本発明の目的のために、以下の用語が定義される。
「アルキル」という用語は、それ自体又は別の置換基の一部として、特に明記しない限り、指定された数の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖炭化水素基を意味する(すなわち、C1−8は1〜8個の炭素を意味する)。アルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチルなどが含まれる。
本明細書で使用される用語「a」、「an」、又は「the」は、1つのメンバーの態様を含むだけでなく、2つ以上のメンバーの態様も含む。例えば、単数形の「a」、「an」、及び「the」には、文脈から特に他に明記されない限り、複数の指示物が含まれる。従って、例えば「細胞」への言及には複数のそのような細胞が含まれ、「物質(agent)」への言及は、当業者に公知の1つ以上の物質への言及、などが含まれる。
用語「被験体」、「患者」、又は「個体」は、本明細書では、ヒト又は動物を含むように同義で使用される。例えば動物被験体は、哺乳動物、霊長類(例えば、サル)、家畜動物(例えば、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、又はヤギ)、ペット動物(例えば、犬、猫)、実験動物(例えば、マウス、ラット、モルモット、トリ)、獣医学的に重要な動物、又は経済的に重要な動物であり得る。
本明細書で使用される用語「選択的CRAF阻害剤」は、RAFファミリーの他のメンバー(ARAF及びBRAFを含む)よりも、CRAFに優先的に結合するCRAF阻害剤を示す。選択的CRAF阻害剤は、ARAF又はBRAFへの結合と比較して、CRAFを結合する場合、少なくとも5倍、10倍、20倍、50倍、又は100倍低いIC50値を有する。本明細書に記載のこの倍率差は、結合成分に共有結合していない場合、又はRAF分解性結合体化合物の一部である場合の阻害剤化合物に関するものである。
II.実施態様の説明
A.RAF分解性結合体化合物
特定の態様において本開示は、リンカー成分を介して分解シグナル伝達物質(Degradation SIgnaling Agent)に共有結合したRAFのリガンドを含むRAF分解性結合体化合物を提供する。
A.RAF分解性結合体化合物
特定の態様において本開示は、リンカー成分を介して分解シグナル伝達物質(Degradation SIgnaling Agent)に共有結合したRAFのリガンドを含むRAF分解性結合体化合物を提供する。
1.RAFのリガンド
RAFのリガンドは、RAFタンパク質に効果的に結合する任意の化合物である。従ってRAFのリガンドには、特に限定されるものではないが、ソラフェニブ(sorafenib)、Hah 10d、PF−04880594、LY3009120、PLX4720、RAF709、ベムラフェニブ(Vemurafenib)、MLN2480、及びLHX254の修飾物が含まれる。表1に示される化合物の選択位置は、リンカー成分との共有結合に対応するが、RAFのリガンドの標的結合を妨害しないように修飾され得る。リンカー成分に共有結合している場合、RAFのリガンドはその標的に対して十分な親和性を維持する。
RAFのリガンドは、RAFタンパク質に効果的に結合する任意の化合物である。従ってRAFのリガンドには、特に限定されるものではないが、ソラフェニブ(sorafenib)、Hah 10d、PF−04880594、LY3009120、PLX4720、RAF709、ベムラフェニブ(Vemurafenib)、MLN2480、及びLHX254の修飾物が含まれる。表1に示される化合物の選択位置は、リンカー成分との共有結合に対応するが、RAFのリガンドの標的結合を妨害しないように修飾され得る。リンカー成分に共有結合している場合、RAFのリガンドはその標的に対して十分な親和性を維持する。
いくつかの実施態様において、RAFのリガンドは選択的CRAF阻害剤である。選択的CRAF阻害剤は、ソラフェニブ及びHah et al.10dを含む。
いくつかの実施態様において、選択的CRAF阻害剤は、同じ条件下で測定した場合、BRAF IC50値よりも少なくとも5倍、10倍、20倍、50倍、又は100倍低いCRAF IC50値を有する化合物である。いくつかの実施態様において、選択的CRAF阻害剤は、同じ条件下で測定した場合、ARAF IC50値より少なくとも5倍、10倍、20倍、50倍、又は100倍低いCRAF IC50値を有する化合物である。いくつかの実施態様において、選択的CRAF阻害剤は、同じ条件下で測定した場合に、BRAF IC50値よりも少なくとも10倍低いCRAF IC50値を有する化合物である。いくつかの実施態様において、選択的CRAF阻害剤は、同じ条件下で測定した場合、ARAF IC50値よりも少なくとも10倍低いCRAF IC50値を有する化合物である。
いくつかの実施態様において、RAFのリガンドは選択的B/C RAF阻害剤である。選択的B/C RAF阻害剤はRAF709を含む。いくつかの実施態様において、選択的B/C RAF阻害剤は以下に示す式
[式中、XはN又はCHである]。上述したように、上記の式の選択位置は、リンカー成分との共有結合に対応するが、RAFのリガンドの標的結合を妨害しないように修飾され得る。例えば、いくつかの実施態様においてB/C RAF阻害剤は、以下に示されるようにリンカー成分
(式中、XはN又はCHであり、波線はリンカー成分の結合部位を示す)との共有結合に適応するように修飾される。
いくつかの実施態様において、RAF709は、以下に示されるようにリンカー成分
(式中、XはN又はCHであり、波線はリンカー成分の結合部位を示す)との共有結合に適応するように修飾される。
いくつかの実施態様において、LXH254は、以下に示されるようにリンカー成分
(式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す)との共有結合に適応するように修飾される。
いくつかの実施態様において、ソラフェニブは、以下に示されるようにリンカー成分
(式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す)との共有結合に適応するように修飾される。
いくつかの実施態様において、LY3009120は、以下に示されるようにリンカー成分
(式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す)との共有結合に適応するように修飾される。
いくつかの実施態様において、LY3009120は、以下に示されるようにリンカー成分
(式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す)との共有結合に適応するように修飾される。
いくつかの実施態様において、MLN2480は、以下に示されるようにリンカー成分
(式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す)との共有結合に適応するように修飾される。
いくつかの実施態様において、PF−04880594は、以下に示されるようにリンカー成分
(式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す)との共有結合に適応するように修飾される。
いくつかの実施態様において、PF−04880594は、以下に示されるようにリンカー成分
(式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す)との共有結合に適応するように修飾される。
いくつかの実施態様において、PF−04880594は、以下に示されるようにリンカー成分
(式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す)との共有結合に適応するように修飾される。
RAF分解性結合体化合物の調製
RAF分解性結合体化合物を調製する場合、RAFのリガンドは、RAFのリガンドとリンカー成分との間に適切なリンカー化学を提供するように修飾され得る。適切なリンカー化学には、特に限定されるものではないが、求核置換、アミド形成、及びクリック化学が含まれる。従っていくつかの実施態様において、RAFのリガンドは、リンカー成分とRAFのリガンドとの間の結合を促進する官能基を含むように修飾される。結合を促進する官能基には、特に限定されるものではないが、ハロゲン、アミン、ヒドロキシル、カルボン酸、エステル、アルキン、及びアジドが含まれる。RAFに対する修飾リガンドに含まれる官能基は、それが反応するリンカー成分の反応性基の特性に依存することが理解される。本明細書で提供される開示に基づいて、当業者は望ましい官能基を適切に選択することができる。
RAF分解性結合体化合物を調製する場合、RAFのリガンドは、RAFのリガンドとリンカー成分との間に適切なリンカー化学を提供するように修飾され得る。適切なリンカー化学には、特に限定されるものではないが、求核置換、アミド形成、及びクリック化学が含まれる。従っていくつかの実施態様において、RAFのリガンドは、リンカー成分とRAFのリガンドとの間の結合を促進する官能基を含むように修飾される。結合を促進する官能基には、特に限定されるものではないが、ハロゲン、アミン、ヒドロキシル、カルボン酸、エステル、アルキン、及びアジドが含まれる。RAFに対する修飾リガンドに含まれる官能基は、それが反応するリンカー成分の反応性基の特性に依存することが理解される。本明細書で提供される開示に基づいて、当業者は望ましい官能基を適切に選択することができる。
いくつかの実施態様において、RAFのリガンドの作製は、既存のリガンドの合成前駆体を使用することを含む。例えば、ソラフェニブの合成前駆体には、ピリジンの2位に末端カルボン酸部分を含む(ソラフェニブ酸)。ソラフェニブは、この位置に末端N−メチルを有する。いくつかの実施態様において、ソラフェニブの合成前駆体であるソラフェニブ酸(sorafenib acid)は、リンカー成分との適切なリンカー化学を提供する。非限定的な例として、ソラフェニブの合成前駆体(ソラフェニブ酸)は、アミン又はヒドロキシルなどのリンカー化合物の反応性基と反応して、本開示のRAF分解性結合体化合物を生成することができる。本開示のRAF分解性結合体化合物で使用される合成前駆体は、目的の標的に対して十分な親和性を維持する。本明細書で提供される開示に基づいて、当業者は、リンカー成分との共有結合を促進するが、その標的に対して十分な親和性を維持する、RAFに対する上記リガンドの合成前駆体を容易に調製することができるであろう。
いくつかの実施態様において、RAFのリガンドの作製は、RAFのリガンドに官能基を付加することを含む。いくつかの実施態様において官能基は、RAFのリガンドの芳香環に付加される。いくつかの実施態様において官能基は、RAFのリガンドのアルキル部分に付加される。RAFのリガンドに官能基が付加されると、RAFのリガンドはその標的に対して十分な親和性を維持する。
いくつかの実施態様において、ソラフェニブは以下に示されるように修飾されて、リンカー成分との適切なリンカー化学に適応し、ここでZはリンカー成分の残りである
いくつかの実施態様において、Hah et al. 10dは以下に示されるように修飾されて、リンカー成分との適切なリンカー化学に適応し、ここでZはリンカー成分の残りの部分である
いくつかの実施態様において、RAF709は以下に示されるように修飾されて、リンカー成分との適切なリンカー化学に適応し、ここでZはリンカー成分の残りである
いくつかの実施態様において、以下に示す式の選択的B/C RAF阻害剤は修飾されて、リンカー成分との適切なリンカー化学に適応し、ここでZはリンカー成分の残りの部分であり、XはN又はCHである
2.分解シグナル伝達物質
本開示の分解シグナル伝達物質は、標的化RAFタンパク質の分解を誘導する化合物又はペプチドを含む。一般的に分解シグナル伝達物質は、1つ以上の分解タンパク質に結合するか又はこれを補充することによりRAFを分解する。分解タンパク質は通常、プロテアソーム、ユビキチン−プロテアソーム経路、又はリソソームタンパク質分解に関連している。従って分解シグナル伝達物質は、特に限定されるものではないが、E3リガーゼ認識物質、疎水性タグ付け物質、プロテアソーム認識物質、及びリソソーム認識ペプチドを含む。
本開示の分解シグナル伝達物質は、標的化RAFタンパク質の分解を誘導する化合物又はペプチドを含む。一般的に分解シグナル伝達物質は、1つ以上の分解タンパク質に結合するか又はこれを補充することによりRAFを分解する。分解タンパク質は通常、プロテアソーム、ユビキチン−プロテアソーム経路、又はリソソームタンパク質分解に関連している。従って分解シグナル伝達物質は、特に限定されるものではないが、E3リガーゼ認識物質、疎水性タグ付け物質、プロテアソーム認識物質、及びリソソーム認識ペプチドを含む。
いくつかの実施態様において、分解シグナル伝達物質は、分解タンパク質又は分解タンパク質複合体の成分に結合する。いくつかの実施態様において、結合した分解シグナル伝達物質は、分解タンパク質又は分解タンパク質複合体を活性化する。いくつかの実施態様において、結合した分解シグナル伝達物質は、分解タンパク質又は分解タンパク質複合体の活性を大きくは変化させない。
いくつかの実施態様において、分解タンパク質又は分解タンパク質複合体は、E3ユビキチンリガーゼ又はE3ユビキチンリガーゼ複合体である。いくつかの実施態様において、標的とするE3ユビキチンリガーゼ又はE3ユビキチンリガーゼ複合体の成分は、MDM2、cIAP1、VHLタンパク質、CBRN、又はSCFβ−TRCPである。
いくつかの実施態様において、分解シグナル伝達物質は、RAFタンパク質に結合又は会合してRAFタンパク質の折り畳みミスを引き起こすことにより、分解タンパク質又は分解タンパク質複合体を補充する。いくつかの態様において、分解シグナル伝達物質は、RAFタンパク質を折り畳みミスすることなく、分解タンパク質又は分解タンパク質複合体を補充する。
いくつかの実施態様において、分解タンパク質又は分解タンパク質複合体はプロテアソームである。いくつかの実施態様において、分解タンパク質又は分解タンパク質複合体はシャペロンタンパク質である。いくつかの実施態様において、シャペロンタンパク質はhsc70である。
i)E3リガーゼ認識物質
E3リガーゼ認識物質は、E3ユビキチンリガーゼ又はE3ユビキチンリガーゼ複合体に効果的に結合する任意の化合物又はペプチドである。いくつかの実施態様において、E3リガーゼ認識物質はE3ユビキチンリガーゼリガンドである。いくつかの実施態様において、E3ユビキチンリガーゼリガンドは、ポマリドミド(pomaridomide)の修飾体、ナトリン−3、VHLリガンド、メチルベスタチン、VHL結合ペプチド、又はSCFβ−TRCP標的化ペプチドである。いくつかの実施態様において、VHL結合ペプチドは、HIF−1α−VHL結合ペプチド又はヒドロキシプロリン−HIF−1α−VHL結合ペプチドである。表2に示す化合物の選択位置は、リンカー成分との共有結合に適応するように修飾することができ、E3リガーゼ認識物質の標的結合を妨害しない。リンカー成分に共有結合すると、E3リガーゼ認識物質はその標的に対して十分な親和性を維持する。
E3リガーゼ認識物質は、E3ユビキチンリガーゼ又はE3ユビキチンリガーゼ複合体に効果的に結合する任意の化合物又はペプチドである。いくつかの実施態様において、E3リガーゼ認識物質はE3ユビキチンリガーゼリガンドである。いくつかの実施態様において、E3ユビキチンリガーゼリガンドは、ポマリドミド(pomaridomide)の修飾体、ナトリン−3、VHLリガンド、メチルベスタチン、VHL結合ペプチド、又はSCFβ−TRCP標的化ペプチドである。いくつかの実施態様において、VHL結合ペプチドは、HIF−1α−VHL結合ペプチド又はヒドロキシプロリン−HIF−1α−VHL結合ペプチドである。表2に示す化合物の選択位置は、リンカー成分との共有結合に適応するように修飾することができ、E3リガーゼ認識物質の標的結合を妨害しない。リンカー成分に共有結合すると、E3リガーゼ認識物質はその標的に対して十分な親和性を維持する。
特定の理論に拘束されるつもりは無いが、RAFタンパク質とE3ユビキチンリガーゼ又はE3ユビキチンリガーゼ複合体を近接させると、RAF分解の速度が上昇すると考えられる。
最後の3つのエントリーの文字(ペプチド配列)はアミノ酸を表す。
いくつかの実施態様において、ポマリドミドは、以下に示されるようにリンカー成分との共有結合に適応するように修飾される
[式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、ポマリドミドは、以下に示されるようにリンカー成分との共有結合に適応するように修飾される
[式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、VHLリガンドは、以下に示されるようにリンカー成分との共有結合に適応するように修飾される
[式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、VHLリガンドは、以下に示されるように 、リンカー成分との共有結合に適応するように修飾される
[式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
ii)疎水性タグ付け物質
疎水性タグ付けは、疎水性タグ付け物質をタンパク質と接触させることにより、タンパク質の折り畳みを操作して折り畳みミスを引き起こすプロセスである。折り畳みミスが起きたタンパク質は細胞によって認識され、選択的に分解の標的となる。疎水性タグ付け物質が本開示のRAF分解性結合体化合物に組み込まれる場合、RAFのリガンドは、疎水性タグ付け物質を標的RAFに近接させ、RAF−疎水性タグ付け物質の相対濃度を増加させる。特定の理論に拘束されるつもりは無いが、折り畳みミスが起きたタンパク質−疎水性タグ付け物質複合体は、分解のためにタンパク質を標的とする分子シャペロンによって認識されると考えられる。
疎水性タグ付けは、疎水性タグ付け物質をタンパク質と接触させることにより、タンパク質の折り畳みを操作して折り畳みミスを引き起こすプロセスである。折り畳みミスが起きたタンパク質は細胞によって認識され、選択的に分解の標的となる。疎水性タグ付け物質が本開示のRAF分解性結合体化合物に組み込まれる場合、RAFのリガンドは、疎水性タグ付け物質を標的RAFに近接させ、RAF−疎水性タグ付け物質の相対濃度を増加させる。特定の理論に拘束されるつもりは無いが、折り畳みミスが起きたタンパク質−疎水性タグ付け物質複合体は、分解のためにタンパク質を標的とする分子シャペロンによって認識されると考えられる。
いくつかの実施態様において、疎水性タグ付け物質は一般に、タンパク質の疎水性表面と会合する小分子である。一般に疎水性タグ付け物質は、1つ以上のアルキル部分及び/又は1つ以上のポリエチレングリコール単位、アミド基、及び任意の末端アダマンタン基を含む。いくつかの実施態様において、疎水性タグ付け物質はHyT36又はHyT13であり、その構造を以下の表3に示す。表3に示される化合物の選択位置は、リンカー成分との共有結合に適応し、疎水性タグ付け物質の標的結合を妨害しないように修飾することができる。リンカー成分に共有結合している場合、疎水性タグ付け物質はその標的に対して十分な親和性を維持する。
適切な疎水性タグ付け物質には、米国特許出願公開第2014/0302523号に記載されているものが含まれ、その内容は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
iii)プロテアソーム認識物質
いくつかの実施態様において、分解シグナル伝達物質はプロテアソーム認識物質である。プロテアソーム認識物質は、プロテアソームに結合又はこれを補充する化合物である。プロテアソーム認識物質が本開示のRAF分解性結合体化合物に含まれる場合、それらは標的タンパク質をプロテアソームに局在化させる。特定の理論に拘束されるつもりは無いが、プロテアソーム認識物質は、直接的なプロテアソームの補充を介して標的タンパク質の分解を誘発し、ユビキチン化ステップを含まないと考えられる。
いくつかの実施態様において、分解シグナル伝達物質はプロテアソーム認識物質である。プロテアソーム認識物質は、プロテアソームに結合又はこれを補充する化合物である。プロテアソーム認識物質が本開示のRAF分解性結合体化合物に含まれる場合、それらは標的タンパク質をプロテアソームに局在化させる。特定の理論に拘束されるつもりは無いが、プロテアソーム認識物質は、直接的なプロテアソームの補充を介して標的タンパク質の分解を誘発し、ユビキチン化ステップを含まないと考えられる。
いくつかの実施態様において、プロテアソーム認識物質はBoc3アルギニンである。
iv)リソソーム認識ペプチド
リソソーム認識ペプチドは、標的化リソソーム分解のためのシグナル伝達モチーフを含むペプチドである。特定の理論に拘束されるつもりは無いが、リソソーム認識ペプチドは、本開示のRAF分解性結合体化合物に組み込まれると、シャペロン媒介オートファジーを介する分解のために標的化RAFタンパク質にマークをすると考えられる。
リソソーム認識ペプチドは、標的化リソソーム分解のためのシグナル伝達モチーフを含むペプチドである。特定の理論に拘束されるつもりは無いが、リソソーム認識ペプチドは、本開示のRAF分解性結合体化合物に組み込まれると、シャペロン媒介オートファジーを介する分解のために標的化RAFタンパク質にマークをすると考えられる。
いくつかの実施態様において、リソソーム認識ペプチドは、アミノ酸モチーフKFERQ(各文字はアミノ酸である)を含む。いくつかの実施態様において、リソソーム認識ペプチドは表4に示される配列である。
v)RAF分解性結合体化合物の調製
RAF分解性結合体化合物を調製する場合、分解シグナル伝達物質は、分解シグナル伝達物質とリンカー成分との間に適切なリンカー化学を提供するように修飾され得る。セクションAで前述したように、適切なリンカー化学には、特に限定されるものではないが、求核置換、アミド形成、クリック化学(click chemistry)が含まれる。従って、いくつかの実施態様において分解シグナル伝達物質は、リンカー成分と分解シグナル伝達物質との間の結合を促進する官能基を含むように修飾される。結合を促進する官能基には、特に限定されるものではないが、ハロゲン、アミン、ヒドロキシル、カルボン酸、エステル、アルキン、及びアジドが含まれる。修飾された分解シグナル伝達物質に含まれる官能基は、それが反応するリンカー成分の反応性基の特性に依存することが理解される。本明細書で提供される開示に基づいて、当業者は望ましい官能基を適切に選択することができる。
RAF分解性結合体化合物を調製する場合、分解シグナル伝達物質は、分解シグナル伝達物質とリンカー成分との間に適切なリンカー化学を提供するように修飾され得る。セクションAで前述したように、適切なリンカー化学には、特に限定されるものではないが、求核置換、アミド形成、クリック化学(click chemistry)が含まれる。従って、いくつかの実施態様において分解シグナル伝達物質は、リンカー成分と分解シグナル伝達物質との間の結合を促進する官能基を含むように修飾される。結合を促進する官能基には、特に限定されるものではないが、ハロゲン、アミン、ヒドロキシル、カルボン酸、エステル、アルキン、及びアジドが含まれる。修飾された分解シグナル伝達物質に含まれる官能基は、それが反応するリンカー成分の反応性基の特性に依存することが理解される。本明細書で提供される開示に基づいて、当業者は望ましい官能基を適切に選択することができる。
いくつかの実施態様において、分解シグナル伝達物質の作製は、合成前駆体を使用することを含む。例えば、ポマリドミドの合成前駆体は、イソインドリン環の4位にフルオロ置換基を含む(フルオロポマリドミド)。ポマリドミドはこの位置にアミン基を持っている。いくつかの実施態様において、ポマリドミドの合成前駆体であるフルオロポマリドミドは、リンカー成分との適切なリンカー化学を提供する。非限定的な例として、ポマリドミドの合成前駆体(フルオロポマリドミド)は、アミン又はヒドロキシルなどのリンカー化合物の反応性基と反応して、本開示のRAF分解性結合体化合物を形成することができる。本開示のRAF分解性結合体化合物で使用される合成前駆体は、目的の標的への結合に対する親和性を実質的に維持する。本明細書で提供される開示に基づいて、当業者は、リンカー成分との共有結合を容易に促進し、その標的に対する十分な親和性を維持する上記分解シグナル伝達物質の合成前駆体を調製するための合成スキームを容易に考案することができるであろう。
いくつかの実施態様において、分解シグナル伝達物質の作製は、官能基を分解シグナル伝達物質に付加することを含む。いくつかの実施態様において、官能基は、分解シグナル伝達物質の芳香環に付加される。いくつかの実施態様において、官能基は分解シグナル伝達物質のアルキル部分に付加される。官能基が分解シグナル伝達物質に追加され、その後、分解シグナル伝達物質がリンカー成分又はRAF分解性結合体化合物に共有結合されると、分解シグナル伝達物質はその標的に対して十分な親和性を維持する。
いくつかの実施態様において、分解シグナル伝達物質がペプチドである場合、分解シグナル伝達物質は、ペプチド配列のN末端又はC末端でのアミド形成によりリンカー成分に共有結合される。例えば、HIF−1α−VHL結合ペプチドは、以下に示すようにリンカー成分に結合されることができ。ここで、Zはリンカー成分の残りの部分である
いくつかの実施態様において、分解シグナル伝達物質がペプチドである場合、分解シグナル伝達物質は、側鎖でライナー(Liner)成分に共有結合している。
いくつかの実施態様において、ナトリン−3(nutlin-3)は、以下に示されるようにリンカー成分との適切なリンカー化学に適応するように修飾され、ここでZはリンカー成分の残りである
いくつかの実施態様において、メチルベスタチンは、以下に示されるようにリンカー成分との適切なリンカー化学に適応するように修飾され、ここでZはリンカー成分の残りである
いくつかの実施態様において、HyT13又はHyT36のクロロ置換基は求核置換反応で使用されて、以下に示されるようにリンカー成分と分解シグナル伝達物質を共有結合させ、ここでZはリンカー成分の残りである
いくつかの実施態様において、分解シグナル伝達物質とリンカー成分との適切なリンカー化学は既に存在しており、分解シグナル伝達物質は修飾されない。
いくつかの実施態様において、Boc3アルギニンのカルボン酸は、リンカー成分と共有結合を形成するために使用され、ここでZはリンカー成分の残りである
3.リンカー成分
本開示のリンカー成分は、以下の特徴を含む:(1)リンカー成分へのRAFのリガンドの共有結合を促進する第1の反応性基;(2)リンカー成分への分解シグナル伝達物質の共有結合を促進する第2の反応性基;(3)第1の反応性基と第2の反応性基を連結する連結ユニット。
本開示のリンカー成分は、以下の特徴を含む:(1)リンカー成分へのRAFのリガンドの共有結合を促進する第1の反応性基;(2)リンカー成分への分解シグナル伝達物質の共有結合を促進する第2の反応性基;(3)第1の反応性基と第2の反応性基を連結する連結ユニット。
リンカー成分を用いてRAF分解性結合体化合物を作製する方法は以下で議論されるが、当業者は、様々な合成スキームが使用され得ることを容易に認識するであろう。例えば、いくつかの実施態様においてリンカー成分は、RAFのリガンド及び分解シグナル伝達物質に(同時に、又は合成に最も便利な順序で)共有結合される単一の合成前の分子実体である。いくつかの実施態様において、リンカー成分は、RAFのリガンド又は分解シグナル伝達物質に共有結合される別個の分子実体(リンカー成分のセグメント)から作製される。リンカー成分の各セグメントがRAFのリガンド及び分解シグナル伝達物質のそれぞれに共有結合した後、追加の反応が実行されて、リンカー成分の2つのセグメントが共有結合されて、RAF分解性結合体化合物が形成される。リンカー成分のセグメントが、RAFのリガンド又は分解シグナル伝達物質のそれぞれに事前に結合された後に共有結合される場合、リンカー成分の各セグメントは、リンカー成分の2つのセグメント間の共有結合を促進する追加の反応性基を有するであろう。
RAFのリガンド及び分解シグナル伝達物質への共有結合を促進する反応性基は、使用される特定のRAFのリガンド及び分解シグナル伝達物質に依存するが、上述したように、適切な共有結合化学には、特に限定されるものではないが、求核置換、アミド形成、クリック化学が含まれる。例示的なリンカー化学は、以下の表5に示される。以下の表で、R1はRAFのリガンド又は分解シグナル伝達物質であり、R2はリンカー成分の残りの部分である。当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、R1及びR2の官能基を切り替え得ることを認識するであろう。
いくつかの実施態様において、第1及び第2の反応性基は異なる官能基である。いくつかの実施態様において、第1及び第2の反応性基は同じ官能基である。
表5は、アミンとヨウ素による求核置換反応を示しているが、追加の求核物質及び脱離基を求核置換反応に使用できることが理解される。適切な求核物質には、特に限定されるものではないが、ヒドロキシル及びチオール基が含まれる。適切な脱離基には、特に限定されるものではないが、Cl、Br、及びOTsが含まれる。
いくつかの実施態様において、RAFのリガンド又は分解シグナル伝達物質は、リンカー成分への共有結合を容易に促進する反応性基を含む。いくつかの実施態様において、RAFのリガンド及び/又は分解シグナル伝達物質は、共有結合を容易に促進する適切な官能基を含むように修飾される。上述したように、いくつかの実施態様において、ソラフェニブ成分(ソラフェニブ酸)は、アミド形成を介してリンカー成分に共有結合する。これは、ソラフェニブ酸(ピリジン環の2位にカルボン酸を含む)をリンカー成分のアミン基と反応させることで達成される。本開示のRAF分解性結合体化合物において、RAFのリガンド及び分解シグナル伝達物質へのリンカー成分の結合後、RAFのリガンド及び分解シグナル伝達物質の両方は、所望の作用を実行するためにそれらの標的に対して十分な親和性を維持する。
いくつかの実施態様において、上述したようにリンカー成分は、RAFのリガンド又は分解シグナル伝達物質に最初に共有結合される別個の分子実体から作製される。そのような実施態様において、リンカー成分の2つのセグメントは、各実体がRAFのリガンド又は分解シグナル伝達物質のそれぞれに事前に付着された後に、共有結合される。分子実体の共有結合を促進する適切な官能基には、表5に示される例示的なリンカー化学及び上記で議論された基が含まれる。いくつかの実施態様において、リンカー成分の2つのセグメントは、アジド−アルキン環状付加を使用して共有結合される。いくつかの実施態様において、リンカー成分の2つのセグメントは、アミド形成化学を使用して共有結合される。
リンカー成分の連結単位は、一般に、アルキル基などの非反応性部分である。いくつかの実施態様において、アルキル基は1つ以上のエーテル結合を含む。いくつかの実施態様において、アルキル基は線状である。いくつかの実施態様において、アルキル基は分岐している。いくつかの実施態様において、第1の反応性基はアミン基であり、第2の反応性基はカルボン酸基である。いくつかの実施態様において、リンカー成分はトリアジンを含む。
いくつかの実施態様において、リンカー成分はポリエチレングリコールを含む。
いくつかの実施態様において、リンカー成分は、以下からなる群から選択される式を有する:
[式中、下付き文字mは1〜24の整数であり、下付き文字nは1〜14の整数であり、各下付き文字pは独立して0〜6の整数であり、下付き文字qは0〜8の整数であり、下付き文字vは1〜10の整数であり、波線は、RAFのリガンドと分解シグナル伝達物質との結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、リンカー成分は以下の式を有する:
いくつかの実施態様において、リンカー成分は以下の式を有する:
いくつかの実施態様において、リンカー成分は以下からなる群から選択される式を有する:
[式中、各下付き文字pは独立して0〜6の整数であり、下付き文字qは0〜8の整数であり、下付き文字vは1〜10の整数であり、波線はRAFのリガンド及び分解シグナル伝達物質の結合部位を示す]。
上記のリンカー成分構造において、末端ヘテロ原子は、存在する場合、RAFに対する元々のリガンド又は分解シグナル伝達物質構造の一部であってもよく、又はヘテロ原子が、RAFのリガンド又は分解シグナル伝達物質のアルキル部分に付加されてもよい。当業者は、酸素に共有結合した酸素などの2つの後続のヘテロ原子が特に安定な化合物ではないことを認識するであろう。従って、リンカー成分に末端ヘテロ原子があり、RAFのリガンド又は分解シグナル伝達因子への共有結合の点がヘテロ原子である場合、単一のヘテロ原子のみが意図されていることが理解される。例えば、分解シグナル伝達物質は以下の構造:
(式中、波線はリンカー成分への結合点を示す)を有し、リンカー成分は以下の構造:
(式中、構造体の右側の波線は、分解シグナル伝達物質への結合点を示す)を有する。当業者は、アシルヒドラジン結合ではなくアミド結合が意図されていることを認識するであろう。
さらに、上記リンカー成分の構造は、末端2級アミン(すなわち、RAFのリガンド又は分解シグナル伝達物質、及びリンカー成分の残りに共有結合しているアミン基)を示す。いくつかの実施態様において、末端アミンは、RAFのリガンド又は分解シグナル伝達物質からのアミン基に応じて、3級アミンでもよい。例えば、修飾されたPF−04880594のピラゾール環のアミン基又は修飾されたRAF709のピペラジン環のアミン(下図参照)は、リンカー成分の構造に示される末端アミン基であり得る:
いくつかの実施態様において、下付き文字mは、1〜6、1〜8、1〜10、1〜12、1〜14、1〜16、1〜18、1〜20、又は1〜24の整数である。いくつかの実施態様において、下付き文字mは1〜6である。いくつかの実施態様において、下付き文字mは1〜12である。
いくつかの実施態様において、下付き文字nは1〜4、1〜6、1〜8、1〜10、又は1〜12の整数である。いくつかの実施態様において、下付き文字nは1〜6である。いくつかの実施態様において、下付き文字nは1〜10である。
いくつかの実施態様において、下付き文字pは0〜2、0〜3、0〜4、又は0〜5の整数である。いくつかの実施態様において、下付き文字pは1である。いくつかの実施態様において、下付き文字pは0〜4である。
いくつかの実施態様において、下付き文字qは、0〜2、0〜4、0〜6、0〜8、0〜10、又は0〜12の整数である。いくつかの実施態様において、下付き文字qは0〜6である。いくつかの実施態様において、下付き文字qは1〜10である。
いくつかの実施態様において、下付き文字vは1〜2、1〜4、1〜6、1〜8、1〜10、又は1〜12の整数である。いくつかの実施態様において、下付き文字vは1〜6である。いくつかの実施態様において、下付き文字vは1〜10である。いくつかの実施態様において、下付き文字vは5である。
4.本開示の具体的な実施態様
以下に、具体的に企図される実施態様が提供される。提供される開示は、企図される実施態様を例示することを意図しており、包括的又は限定的なリストであることを意図していない。RAF分解性結合体化合物は、RAFのリガンド、分解シグナル伝達物質、及びリンカー成分を共有結合させることにより生成される。各成分間の共有結合は、リンカー化学と、前のセクションで説明したRAFのリガンド及び分解シグナル伝達物質の修飾を使用して、達成することができる。共有結合されたRAFのリガンドと分解シグナル伝達物質は、所望の作用を実行するために、それらの標的に対して十分な結合親和性を維持する。
以下に、具体的に企図される実施態様が提供される。提供される開示は、企図される実施態様を例示することを意図しており、包括的又は限定的なリストであることを意図していない。RAF分解性結合体化合物は、RAFのリガンド、分解シグナル伝達物質、及びリンカー成分を共有結合させることにより生成される。各成分間の共有結合は、リンカー化学と、前のセクションで説明したRAFのリガンド及び分解シグナル伝達物質の修飾を使用して、達成することができる。共有結合されたRAFのリガンドと分解シグナル伝達物質は、所望の作用を実行するために、それらの標的に対して十分な結合親和性を維持する。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、ソラフェニブであるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(a)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、ソラフェニブであるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(b)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、ソラフェニブであるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(c)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、ソラフェニブであるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(d)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、Hah 10dであるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(a)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、Hah 10dであるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(b)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、Hah 10dであるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(c)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、Hah 10dであるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(d)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、PF−04880594であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(a)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、PF−04880594であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(b)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、PF−04880594であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(c)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、PF−04880594であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(d)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、LY3009120であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(a)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、LY3009120であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(b)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、LY3009120であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(c)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、LY3009120であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(d)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、PLX4720であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(a)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、PLX4720であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(b)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、PLX4720であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(c)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、PLX4720であるRAFのリガンド、ポマリドミド又は小分子VHLリガンドである分解シグナル伝達物質、及び式(d)のリンカー成分を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、RAF709であるRAFのリガンド、及びポマリドミドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、RAF709であるRAFのリガンド、及びVHLリガンドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、ソラフェニブであるRAFのリガンド、及びポマリドミドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、ソラフェニブであるRAFのリガンド、及びVHLリガンドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、LY3009120であるRAFのリガンド、及びポマリドミドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、LY3009120であるRAFのリガンド、及びVHLリガンドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、MLN2480であるRAFのリガンド、及びポマリドミドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、MLN2480であるRAFのリガンド、及びVHLリガンドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、PF−04880594であるRAFのリガンド、及びポマリドミドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、PF−04880594であるRAFのリガンド、及びVHLリガンドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、LXH254であるRAFのリガンド、及びポマリドミドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、LXH254であるRAFのリガンド、及びVHLリガンドである分解シグナル伝達物質を含む。
いくつかの実施態様において、RAF709は、以下からなる群から選択される構造を有する:
[式中、各XはN又はCHであり、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、ソラフェニブは以下の構造を有する:
[式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、LY3009120は、以下からなる群から選択される構造を有する:
[式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、MLN24800は以下の構造を有する:
[式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、PF−04880594は以下からなる群から選択される構造を有する:
[式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、LXH254は以下の構造を有する:
[式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、ポマリドミドは以下からなる群から選択される構造を有する:
[式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、VHLリガンドは以下からなる群から選択される構造を有する:
[式中、波線はリンカー成分の結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、リンカー成分は以下からなる群から選択される式を有する:
[式中、下付き文字pは0〜4であり、下付き文字qは0〜6であり、下付き文字vは1〜6であり、前記構造体の左側の波線はRAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は分解シグナル伝達物質への結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、リンカー成分は以下からなる群から選択される式を有する:
[式中、下付き文字pは0〜4であり、下付き文字qは0〜6であり、下付き文字vは1〜6であり、前記構造体の左側の波線はRAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は分解シグナル伝達物質への結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、リンカー成分は以下からなる群から選択される式を有する:
[式中、下付き文字pは0〜4であり、下付き文字qは0〜6であり、下付き文字vは1〜6であり、前記構造体の左側の波線はRAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は分解シグナル伝達物質への結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、リンカー成分は以下からなる群から選択される式を有する:
[式中、下付き文字pは0〜4であり、下付き文字qは0〜6であり、下付き文字vは1〜6であり、前記構造体の左側の波線はRAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は分解シグナル伝達物質への結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、リンカー成分は以下からなる群から選択される式を有する:
[式中、下付き文字pは0〜4であり、下付き文字qは0〜6であり、下付き文字vは1〜6であり、前記構造体の左側の波線はRAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は分解シグナル伝達物質への結合部位を示す]。
いくつかの実施態様において、RAF分解性コンジュゲート化合物はRAFのリガンドを含み、前記リガンドは、構造:
(式中、XはN又はCHであり、波線は前記リンカー成分の結合部位を示す)を有し;
前記分解シグナル伝達物質は、以下:
前記分解シグナル伝達物質は、以下:
(式中、波線は前記リンカー成分の結合部位を示す)から成る群から選択され;そして
前記リンカー成分は、以下:
前記リンカー成分は、以下:
(式中、各下付き文字pは独立して0〜6の整数であり、下付き文字qは0〜8の整数であり、下付き文字vは1〜10の整数であり、前記構造体の左側の波線は前記RAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は前記分解シグナル伝達物質への結合部位を示す)から成る群から選択される。
いくつかの実施態様において、RAF分解性コンジュゲート化合物はRAFのリガンドを含み、前記リガンドは、構造:
(式中、波線は前記リンカー成分の結合部位を示す)を有し;
前記分解シグナル伝達物質は、以下:
前記分解シグナル伝達物質は、以下:
(式中、波線は前記リンカー成分の結合部位を示す)から成る群から選択され;そして
前記リンカー成分は、以下:
前記リンカー成分は、以下:
(式中、各下付き文字pは独立して0〜6の整数であり、下付き文字qは0〜8の整数であり、下付き文字vは1〜10の整数であり、前記構造体の左側の波線は前記RAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は前記分解シグナル伝達物質への結合部位を示す)から成る群から選択される。
いくつかの実施態様において、各下付き文字pは独立して0〜5の整数であり、下付き文字qは0〜3の整数であり、下付き文字vは1〜7の整数であり、前記構造体の左側の波線はRAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は分解シグナル伝達物質への結合部位を示す。
いくつかの実施態様において、前記分解シグナル伝達物質は、以下:
(式中、波線は前記リンカー成分の結合部位を示す)であり、そして
前記リンカー成分は、以下:
前記リンカー成分は、以下:
(式中、各下付き文字pは独立して0〜3の整数であり、下付き文字qは0〜3の整数であり、下付き文字vは1〜7の整数であり、前記構造体の左側の波線は前記RAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は前記分解シグナル伝達物質への結合部位を示す)から成る群から選択される。
いくつかの実施態様において、前記分解シグナル伝達物質は、以下:
(式中、波線は前記リンカー成分の結合部位を示す)であり、そして
前記リンカー成分は、以下:
前記リンカー成分は、以下:
(式中、各下付き文字pは独立して0〜3の整数であり、下付き文字qは0〜3の整数であり、下付き文字vは1〜7の整数であり、前記構造体の左側の波線は前記RAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は前記分解シグナル伝達物質への結合部位を示す)から成る群から選択される。
いくつかの実施態様において、前記分解シグナル伝達物質は、以下:
(式中、波線は前記リンカー成分の結合部位を示す)であり、そして
前記リンカー成分は、以下:
前記リンカー成分は、以下:
(式中、各下付き文字pは独立して0〜5の整数であり、下付き文字vは1〜7の整数であり、前記構造体の左側の波線は前記RAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は前記分解シグナル伝達物質への結合部位を示す)から成る群から選択される。
いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、表6、表6A、表7、表8、表8A、表9、表10、表11、表12、表13、又は表14中の化合物である。
B.医薬組成物
上記で提供された結合体化合物に加えて、ヒト及び動物においてRAFを分解するための組成物は、典型的には薬学的担体又は希釈剤を含む。
上記で提供された結合体化合物に加えて、ヒト及び動物においてRAFを分解するための組成物は、典型的には薬学的担体又は希釈剤を含む。
本明細書で使用される「組成物」という用語は、特定の量の特定の成分を含む生成物、ならびに特定の量の特定の成分の組み合わせから、直接又は間接的に生じる任意の生成物を包含することが企図される。「医薬的に許容し得る」とは、担体、希釈剤、又は賦形剤が製剤の他の成分と適合性でなければならず、その受容体に有害であってはならないことを意味する。
本発明の化合物を投与するための医薬組成物は、単位剤形で便利に提供することができ、薬学及び薬物送達の分野で公知の方法のいずれかによって調製することができる。すべての方法には、有効成分を1つ以上の補助成分を構成する担体と結合させるステップが含まれている。一般に医薬組成物は、有効成分を、液体担体又は微粉化した固体担体又は両方と均一かつ密接に結合させ、次に、必要に応じて生成物を所望の製剤に成形することにより調製される。医薬組成物において、活性の目的化合物は、疾患の過程又は状態に対して所望の効果をもたらすのに十分な量で含まれる。
有効成分を含有する医薬組成物は、例えば、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性又は油性懸濁液、分散性粉末又は顆粒、エマルジョン及び自己乳化物(米国特許第6,451,339号に記載されている)、硬カプセル又は軟カプセル、シロップ、エリキシル、溶液、頬パッチ、経口ジェル、チューインガム、チュアブル錠、発泡性粉末、発泡性錠剤などの経口使用に適した形態であり得る。経口使用を意図した組成物は、医薬組成物の製造のための当該分野で公知の任意の方法に従って調製することができ、そのような組成物は、医薬的に優れており美味な製剤を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤、抗酸化剤、及び保存剤からなる群から選択される1つ以上の薬剤を含むことができる。錠剤は、錠剤の製造に適した非毒性の医薬的に許容し得る賦形剤と混合した有効成分を含む。これらの賦形剤は、不活性希釈剤、例えばセルロース、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、グルコース、マンニトール、ソルビトール、乳糖、リン酸カルシウム、又はリン酸ナトリウム;造粒及び崩壊剤、例えばコーンスターチ、又はアルギン酸;結合剤、例えばPVP、セルロース、PEG、デンプン、ゼラチン、又はアカシア;及び滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、又はタルクであり得る。錠剤は、胃腸管での崩壊及び吸収を遅らせ、それにより長期間にわたって持続作用を提供するために、腸溶的に又はその他の方法でコーティングされていても、又はコーティングされていなくてもよい。例えば、グリセリルモノステアレート又はグリセリルジステアレートなどの時間遅延物質を使用してもよい。これらはまた、制御放出のための浸透圧治療錠剤を形成するために、米国特許第4,256,108号、4,166,452号、及び4,265,874号に記載された技術により被覆されてもよい。
経口使用のための製剤は、有効成分が不活性固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、又はカオリンと混合された硬ゼラチンカプセルとして、又は有効成分が、水又は油媒体、例えば落花生油、流動パラフィン、又はオリーブ油と混合された軟ゼラチンカプセルとしても提示され得る。さらに、油などの非水混和性成分を用いてエマルジョンを調製し、モノジグリセリド、PEGエステルなどの界面活性剤で安定化することができる。
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適した賦形剤と混合された活性物質を含む。そのような賦形剤は、懸濁剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム、及びアカシアゴムであり、分散剤又は湿潤剤は、天然に存在するホスファチド、例えばレシチン、又はアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えばポリオキシエチレンステアレート、又はエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はエチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトール由来の部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、又はエチレンオキシドと、脂肪酸及びヘキシトール無水物由来の部分エステルとの縮合生成物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエートであり得る。水性懸濁液はまた、1つ以上の防腐剤、例えばエチル、又はn−プロピル、p−ヒドロキシベンゾエート、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤、及び1つ以上の甘味剤、例えばショ糖又はサッカリンを含んでもよい。
油性懸濁液は、有効成分を、植物油、例えば落花生油、オリーブ油、ゴマ油、又はココナッツ油、又は鉱油、例えば流動パラフィンに懸濁することによって製剤化することができる。油性懸濁液は、蜜蝋、固形パラフィン、又はセチルアルコールなどの増粘剤を含んでもよい。口当たりの良い経口製剤を提供するために、上記のような甘味剤、及び香味剤を加えてもよい。これらの組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤を添加することで保存し得る。
水の添加による水性懸濁液の調製に適した分散性粉末及び顆粒は、分散剤又は湿潤剤、懸濁剤、及び1つ以上の防腐剤と混合した有効成分を提供する。適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、すでに上述したものによって例示されている。追加の賦形剤、例えば甘味剤、香味剤、及び着色剤が存在してもよい。
本発明の医薬組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態であってもよい。油相は、植物油、例えばオリーブ油又は落花生油、又は鉱油、例えば流動パラフィン、又はこれらの混合物であり得る。適切な乳化剤は、天然のゴム、例えばアカシアゴム又はトラガカントゴム、天然のホスファチド、例えば大豆、レシチン、及び脂肪酸やヘキシトール無水物に由来するエステル又は部分エステル、例えばソルビタンモノオレエート、及び前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートであり得る。エマルジョンはまた、甘味剤及び香味剤を含んでもよい。
シロップ及びエリキシル剤は、甘味剤、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、又はスクロースとともに製剤化されてもよい。そのような製剤は、粘滑剤、防腐剤、香味剤、及び着色剤を含んでもよい。経口液剤は、例えば、シクロデキストリン、PEG、界面活性剤と組み合わせて調製することができる。
医薬組成物は、無菌の注射可能な水性又は油性の懸濁液の形態であってもよい。この懸濁液は、上記の適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を使用して、公知の技術に従って製剤化され得る。無菌の注射可能な調製物はまた、例えば1,3−ブタンジオールの溶液のような、非毒性の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の無菌の注射可能な溶液又は懸濁液であってもよい。使用可能な許容されるビヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル液、及び等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の固定油が溶媒又は懸濁媒体として従来から使用されている。この目的のために、合成モノ又はジグリセリドを含む刺激の少ない固定油を使用することができる。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は、注射剤の調製に使用される。
本発明の化合物は、薬物の直腸投与用の坐剤の形態で投与することもできる。これらの組成物は、薬物を、常温では固体であるが直腸温度では液体であり、従って直腸で溶けて薬物を放出する適切な非刺激性賦形剤と混合することにより調製できる。そのような材料には、カカオ脂とポリエチレングリコールが含まれる。さらに化合物は、溶液又は軟膏による眼内送達を介して投与することができる。さらに対象化合物の経皮送達は、イオン導入パッチなどの手段によって達成することができる。局所使用のために、本発明の化合物を含むクリーム、軟膏、ゼリー、溶液、又は懸濁液などが使用される。本明細書で使用される局所適用は、洗口液及びうがい薬の使用も含むことを意味する。
本発明の化合物は、医療器具中に堆積するように製剤化することができ、医療器具には、様々な従来の移植片、ステント移植片を含むステント、カテーテル、バルーン、バスケット、又は体腔内に展開又は永久的に移植できる他の装置を含み得る。具体的な例として、介入技術により治療された身体の領域に本発明の化合物を送達することができる器具及び方法を有することが望ましいだろう。
例示的な実施態様において、本開示のRAF分解性結合体化合物は、ステントなどの医療器具内に堆積され、身体の一部の治療のために治療部位に送達され得る。
ステントは、治療薬(すなわち薬物)の送達ビヒクルとして使用されてきた。血管内ステントは一般的に、冠状血管又は末梢血管に永久的に埋め込まれる。ステントのデザインには、米国特許第4,733,655号(Palmaz)、4,800,882号(Gianturco)、又は4,886,062号(Wiktor)のものが含まれる。そのようなデザインには、金属ステントとポリマーステントの両方、ならびに自己拡張型及びバルーン拡張型ステントが含まれる。ステントはまた、例えば、米国特許第5,102,417号(Palmaz)及び国際特許出願番号WO91/12779(Medtronic、Inc.)及びWO90/13332(Cedars-Sanai Medical Center)、米国特許第5,419,760号(Narciso, Jr.)、及び米国特許第5,429,634号(Narciso, Jr.)に開示されているように、脈管構造との接触部位に薬物を送達するために使用されてもよい。米国特許第5,833,651号(Donovan et al.)に開示されているように、遺伝子送達のために内腔の壁にウイルスを送達するために使用されている。
「堆積される」という用語は、RAF分解性結合体化合物が、当該分野で知られている方法により、器具内にコーティング、吸着、配置、又は組み込まれることを意味する。例えば結合体は、医療器具をコーティング又はこれにまたがるポリマー材料内に埋め込まれて放出されても(「マトリックスタイプ」)、又は囲まれて放出されても(「リザーバータイプ」)よい。後の例では、結合体を、当該技術分野で知られている材料を生成するための1つ以上の技術を使用して、ポリマー材料内に閉じ込めるか、ここに結合させることができる。他の製剤では結合体は、取り外し可能な結合及び時間の経過による放出によるコーティングを必要とせずに、医療器具の表面に結合することができ、能動的な機械的又は化学的プロセスによって除去することができ、又は移植部位に結合体を提示する永久的に固定化された形態である。
1つの実施態様において、ステントなどの医療器具用の生体適合性コーティングの形成中に、RAF分解性結合体化合物をポリマー組成物に組み込むことができる。これらの成分から生成されるコーティングは、通常均一であり、移植用に設計された多くの器具のコーティングに有用である。
ポリマーは、所望の放出速度又は所望のポリマー安定性に応じて、生体安定性又は生体吸収性ポリマーのいずれでもよいが、生体吸収性ポリマーは生体安定性ポリマーとは異なり、移植後に長期間、有害で慢性的な局所反応を引き起こさないため、この実施態様には生体吸収性ポリマーが好ましい。使用できる生体吸収性ポリマーには、特に限定されるものではないが、ポリ(L−乳酸)、ポリカプロラクトン、ポリグリコリド(PGA)、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)(PLLA/PGA)、ポリ(ヒドロキシブチレート)、ポリ(ヒドロキシブチレート−コ−バレレート)、ポリジオキサノン、ポリオルトエステル、ポリ無水物、ポリ(グリコール酸)、ポリ(D−乳酸)、ポリ(L−乳酸)、ポリ(D,L−乳酸)、ポリ(D,L−ラクチド)(PLA)、ポリ(L−ラクチド)(PLLA)、ポリ(グリコール酸−コ−トリメチレンカーボネート)(PGA/PTMC)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリホスホエステル、ポリホスホエステルウレタン、ポリ(アミノ酸)、シアノアクリレート、ポリ(トリメチレンカーボネート)、ポリ(イミノカーボネート)、コポリ(エーテル−エステル)(例、PEO/PLA)、ポリアルキレンシュウ酸塩、ポリホスファゼン、及び生体分子、例えばフィブリン、フィブリノゲン、セルロース、デンプン、コラーゲン、及びヒアルロン酸、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、ヒドロゲルの架橋又は両親媒性ブロック共重合体、及び当該分野で公知の他の適切な生体吸収性ポプラマーが含まれる。また、ポリウレタン、シリコン、ポリエステルなどの慢性組織反応が比較的低い生体安定性ポリマーを使用でき、また、医療器具上で溶解及び硬化又は重合できる場合、ポリオレフィン、ポリイソブチレン、エチレン−アルファオレフィン共重合体;アクリルポリマー及びコポリマー、ハロゲン化ビニルポリマー及びコポリマー、例えばポリ塩化ビニル;ポリビニルピロリドン;ポリビニルエーテル、例えばポリビニルメチルエーテル;ハロゲン化ポリビニリデン、例えばポリフッ化ビニリデンやポリ塩化ビニリデン;ポリアクリロニトリル、ポリビニルケトン;ポリビニル芳香族、例えばポリスチレン;ポリビニルエステル、例えばポリ酢酸ビニル;ビニルモノマー同士及びオレフィンとの共重合体、例えばエチレン−メチルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体;ピラン共重合体;ポリヒドロキシ−プロピル−メタクリルアミド−フェノール:ポリヒドロキシエチル−アスパルタミド−フェノール;パルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド−ポリリジン;ポリアミド、例えばナイロン66及びポリカプロラクタム;アルキド樹脂、ポリカーボネート;ポリオキシメチレン;ポリイミド;ポリエーテル;エポキシ樹脂、ポリウレタン;レーヨン−トリアセテート;セルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース;酢酸酪酸セルロース;セロハン;硝酸セルロース;プロピオン酸セルロース;セルロースエーテル;及びカルボキシメチルセルロースなどの他のポリマーも使用することができる。
ポリマー及び半透性ポリマーマトリックスは、バルブ、ステント、チューブ、人工装具などの成形品に形成されてもよい。
本発明の1つの実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、ステント又はステントグラフト器具として形成されるポリマー又は半透性ポリマーマトリックスに結合される。
典型的にはポリマーは、スピンコーティング、浸漬、又は噴霧により、移植可能な器具の表面に適用される。この目的のために、当該分野で知られている追加の方法も利用することができる。噴霧方法には、従来の方法と、インクジェットタイプのディスペンサーを使用する微量堆積技術が含まれる。さらに、ポリマーを器具の特定の部分のみに配置するために、光パターン化を使用してポリマーを埋め込み型器具に堆積させることができる。器具のこのコーティングは、器具の周りに均一な層を提供し、これは器具コーティングを介する種々の分析物の拡散を可能にする。
好適な実施態様において、RAF分解性結合体化合物は、医療器具が配置される環境へのポリマーコーティングからの放出のために製剤化される。好ましくは結合体は、溶出を制御するためのポリマー担体又は層を含むいくつかの公知の技術の少なくとも1つを使用して、長期間(例えば数ヶ月)にわたって制御された方法で放出される。これらの手法のいくつかは、すでに米国特許出願20040243225A1に記載された。
さらに、例えば米国特許第6,770,729号に記載されていように、ポリマー組成物の試薬及び反応条件を操作して、ポリマーコーティングからのRAF分解性結合体化合物の放出を制御することができる。例えば、1つ以上のポリマーコーティングの拡散係数を調節して、ポリマーコーティングからの結合体の放出を制御することができる。このテーマの変法では、1つ以上のポリマーコーティングの拡散係数を制御して、医療器具が配置されている環境中に存在する分析物(例えば、ポリマーの一部の分解又は加水分解を促進する分析物)が、ポリマー組成物内の1つ以上の成分にアクセスする能力を調節することができる(及び、例えばそれにより、ポリマーコーティングからの結合体の放出を調節する)。本発明のさらに別の実施態様は、それぞれが複数の拡散係数を有する複数のポリマーコーティングを有する器具を含む。本発明のこのような実施態様において、ポリマーコーティングからの結合体の放出は、複数のポリマーコーティングによって調節することができる。
さらに別の実施態様において、ポリマーコーティングからのRAF分解性結合体化合物の放出は、ポリマー組成物の1つ以上の特性、例えば1つ以上の内因性又は外因性化合物の存在、あるいは、ポリマー組成物のpHを調節することにより制御される。例えば、特定のポリマー組成物は、ポリマー組成物のpHの低下に応答して結合体を放出するように設計することができる。あるいは、特定のポリマー組成物は、過酸化水素の存在に応答して結合体を放出するように設計することができる。
C.治療方法
本明細書に開示されるRAF分解性結合体化合物は、特に限定されるものではないが、癌及びRAS病(RASopathies)を含む多くの疾患又は状態を治療又は予防するのに有用である。
本明細書に開示されるRAF分解性結合体化合物は、特に限定されるものではないが、癌及びRAS病(RASopathies)を含む多くの疾患又は状態を治療又は予防するのに有用である。
いくつかの実施態様において、疾患又は状態は、少なくとも部分的にはRAFによって媒介される。
1.癌
特定の態様において、癌は、1つ以上のRAF分解性結合体化合物を投与することにより治療又は予防することができる。癌には一般に、周囲の組織に侵入して新しい身体部位に転移する傾向がある未分化細胞の増殖を特徴とするさまざまな悪性新生物のいずれかが含まれる。本発明の組成物を使用する治療に適した異なるタイプの癌の非限定的な例には、卵巣癌、乳癌、肺癌(例えば非小細胞肺癌)、膀胱癌、甲状腺癌、肝臓癌、胸膜癌、膵臓癌、子宮頸癌、前立腺癌、精巣癌、大腸癌、肛門癌、結腸直腸癌、胆管癌、胃腸カルチノイド腫瘍、食道癌、胆嚢癌、直腸癌、虫垂癌、小腸癌、胃癌、腎癌(すなわち腎細胞癌)、中枢神経系癌、皮膚癌、絨毛癌、頭頸部癌、骨癌、骨原性肉腫、線維肉腫、神経芽細胞腫、神経膠腫、黒色腫、白血病(例えば急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、又は有毛細胞白血病)、リンパ腫(例えば非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、又はバーキットリンパ腫)、及び多発性骨髄腫が含まれる。
特定の態様において、癌は、1つ以上のRAF分解性結合体化合物を投与することにより治療又は予防することができる。癌には一般に、周囲の組織に侵入して新しい身体部位に転移する傾向がある未分化細胞の増殖を特徴とするさまざまな悪性新生物のいずれかが含まれる。本発明の組成物を使用する治療に適した異なるタイプの癌の非限定的な例には、卵巣癌、乳癌、肺癌(例えば非小細胞肺癌)、膀胱癌、甲状腺癌、肝臓癌、胸膜癌、膵臓癌、子宮頸癌、前立腺癌、精巣癌、大腸癌、肛門癌、結腸直腸癌、胆管癌、胃腸カルチノイド腫瘍、食道癌、胆嚢癌、直腸癌、虫垂癌、小腸癌、胃癌、腎癌(すなわち腎細胞癌)、中枢神経系癌、皮膚癌、絨毛癌、頭頸部癌、骨癌、骨原性肉腫、線維肉腫、神経芽細胞腫、神経膠腫、黒色腫、白血病(例えば急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、又は有毛細胞白血病)、リンパ腫(例えば非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、又はバーキットリンパ腫)、及び多発性骨髄腫が含まれる。
いくつかの実施態様において、癌は、黒色腫、上皮癌(例えば前立腺癌、卵巣癌、乳癌)、又は血液癌(例えば、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫)である。
いくつかの実施態様において、癌は黒色腫又は結腸直腸癌である。
いくつかの実施態様において、本開示のRAF分解性結合体化合物は、組織起源に関係なく、遺伝的に定義された癌の治療に有用である。遺伝的に定義された癌には、特に限定されるものではないが、少なくとも部分的に変異体KRAS、HRAS、又はNRASタンパク質によって媒介されるものが含まれる。いくつかの実施態様において、これらのタンパク質の突然変異には、特に限定されるものではないが、20個の天然アミノ酸のいずれかに対するミスセンス突然変異を含むコドン12、13、及び61が含まれる。いくつかの実施態様において、KRAS突然変異には、特に限定されるものではないが、G12D、G12V、G13D、及びG13Cが含まれる。HRAS変異には、特に限定されるものではないが、G12V、Q61R、Q61L、及びG13Rが含まれる。NRAS変異には、特に限定されるものではないが、Q61R、Q61K、G12D、及びG13Dが含まれる。遺伝的に定義された癌には、特に限定されるものではないが、少なくとも部分的に、突然変異RAFタンパク質によって媒介される癌も含まれる。いくつかの実施態様において、変異したRAFタンパク質はBRAFである。いくつかの実施態様において、BRAF変異はV600Eである。
2.RAS病
特定の他の態様において、RAS病は、1つ以上のRAF分解性結合体化合物を投与することにより治療又は予防することができる。RAS病は、RAS/MPAK経路の調節異常を伴う発達症候群である。RAS病の非限定的な例には、神経線維腫症1型、毛細血管奇形−動静脈奇形症候群、自己免疫リンパ増殖性症候群、心臓・顔・皮膚症候群、遺伝性歯肉線維腫症、神経線維腫症1型、ヌーナン症候群、コステロ症候群、レギウス症候群、レオパード(LEOPARD)症候群が含まれる。
特定の他の態様において、RAS病は、1つ以上のRAF分解性結合体化合物を投与することにより治療又は予防することができる。RAS病は、RAS/MPAK経路の調節異常を伴う発達症候群である。RAS病の非限定的な例には、神経線維腫症1型、毛細血管奇形−動静脈奇形症候群、自己免疫リンパ増殖性症候群、心臓・顔・皮膚症候群、遺伝性歯肉線維腫症、神経線維腫症1型、ヌーナン症候群、コステロ症候群、レギウス症候群、レオパード(LEOPARD)症候群が含まれる。
いくつかの実施態様において、RAS病は、ヌーナン症候群、コステロ症候群、レギウス症候群、レオパード症候群である。
いくつかの実施態様において、RAS病はヌーナン症候群又はレオパード症候群である。
D.併用療法
本明細書に開示されるRAF分解性結合体化合物は、他の癌治療薬と組み合わせて使用して様々なタイプの癌を治療することができる。従っていくつかの態様において本開示は、治療有効量のRAF分解性結合体化合物及び追加の癌治療薬を、それを必要とする被験体に投与することを含む癌の治療方法を含む。癌治療薬には、特に限定されるものではないが、化学療法剤、放射線治療薬、及び内分泌療法が含まれる。
本明細書に開示されるRAF分解性結合体化合物は、他の癌治療薬と組み合わせて使用して様々なタイプの癌を治療することができる。従っていくつかの態様において本開示は、治療有効量のRAF分解性結合体化合物及び追加の癌治療薬を、それを必要とする被験体に投与することを含む癌の治療方法を含む。癌治療薬には、特に限定されるものではないが、化学療法剤、放射線治療薬、及び内分泌療法が含まれる。
上記の癌のいずれも、本明細書に記載の併用療法で使用できると考えられる。
併用療法が使用される実施態様において、RAF分解性結合体化合物及び追加の癌治療薬は、同時に又は連続して投与される。いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物及び追加の癌治療薬は同時に投与される。いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物及び追加の癌治療薬は連続的に投与される。いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物及び追加の治療薬は、同時に投与される場合、単一の医薬組成物に製剤化される。いくつかの実施態様において、RAF分解性結合体化合物及び追加の治療薬は、同時に投与される場合、2つの別個の組成物である。
1.化学療法剤
化学療法剤(例えば抗癌剤)は当該分野で公知であり、特に限定されるものではないが、アントラセンジオン(アントラキノン)、例えばアントラサイクリン(例えば、ダウノルビシン(ダウノマイシン、ルビドマイシン)、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、及びバルルビシン)、ミトキサントロン、及びピキサントロン;白金ベースの薬剤(例えば、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、サトラプラチン、ピコプラチン、ネダプラチン、トリプラチン、及びリポプラチン);タモキシフェン及びその代謝産物、例えば4−ヒドロキシタモキシフェン(アフィモキシフェン)及びN−デスメチル−4−ヒドロキシタモキシフェン(エンドキシフェン);タキサン、例えばパクリタキセル(タキソール)及びドセタキセル;アルキル化剤(ナイトロジェンマスタード、例えばメクロレタミン(HN2)、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン(L−サルコリシン)、クロラムブシル);エチレンイミン及びメチルメラミン(例えば、ヘキサメチルメラミン、チオテパ、ブスルファンなどのアルキルスルホン酸塩、ニトロソ尿素、例えばカルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNLJ)、セムスチン(メチル−CCN−U)、及びストレプトゾイン(ストレプトゾトシン)、及びデカルバジンなどのトリアゼン(DTIC;ジメチルトリアゼノイミダゾールカルボキサミド));代謝拮抗剤(例えば、メトトレキサート(アメトプテリン)などの葉酸類似体、ピリミジン類似体、例えばフルオロウラシル(5−フルオロウラシル;5−FU)、フロクスウリジン(フルオロデオキシウリジン;FUdR)、及びシタラビン(シトシンアラビノシド)、及びプリン類似体、及び関連阻害剤、例えばメルカプトプリン(6−メルカプトプリン;6−MP)、チオグアニン(6−チオグアニン;6−TG)、ペントスタチン(2’−デオキシコフォニシン));天然物(例えば、ビンブラスチン(VLB)やビンクリスチンなどのビンカアルカロイド、エトポシドやテニポシドなどのエピポドフィロトキシン、ダクチノマイシン(アクチノマイシンD)、ブレオマイシン、プリカマイシン(ミトラマイシン)、及びマイトマイシン(マイトマイシンQ)などの抗生物質;L−アスパラギナーゼなどの酵素;インターフェロンアルファなどの生物学的応答調節剤);ヒドロキシ尿素などの置換尿素;プロカルバジン(N−メチルヒドラジン;MIH)などのメチルヒドラジン誘導体;ミトタン(o,p’−DDD)やアミノグルテチミドなどの副腎皮質抑制剤;その類似体;その誘導体;及びこれらの組み合わせが挙げられる。
化学療法剤(例えば抗癌剤)は当該分野で公知であり、特に限定されるものではないが、アントラセンジオン(アントラキノン)、例えばアントラサイクリン(例えば、ダウノルビシン(ダウノマイシン、ルビドマイシン)、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、及びバルルビシン)、ミトキサントロン、及びピキサントロン;白金ベースの薬剤(例えば、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン、サトラプラチン、ピコプラチン、ネダプラチン、トリプラチン、及びリポプラチン);タモキシフェン及びその代謝産物、例えば4−ヒドロキシタモキシフェン(アフィモキシフェン)及びN−デスメチル−4−ヒドロキシタモキシフェン(エンドキシフェン);タキサン、例えばパクリタキセル(タキソール)及びドセタキセル;アルキル化剤(ナイトロジェンマスタード、例えばメクロレタミン(HN2)、シクロホスファミド、イホスファミド、メルファラン(L−サルコリシン)、クロラムブシル);エチレンイミン及びメチルメラミン(例えば、ヘキサメチルメラミン、チオテパ、ブスルファンなどのアルキルスルホン酸塩、ニトロソ尿素、例えばカルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNLJ)、セムスチン(メチル−CCN−U)、及びストレプトゾイン(ストレプトゾトシン)、及びデカルバジンなどのトリアゼン(DTIC;ジメチルトリアゼノイミダゾールカルボキサミド));代謝拮抗剤(例えば、メトトレキサート(アメトプテリン)などの葉酸類似体、ピリミジン類似体、例えばフルオロウラシル(5−フルオロウラシル;5−FU)、フロクスウリジン(フルオロデオキシウリジン;FUdR)、及びシタラビン(シトシンアラビノシド)、及びプリン類似体、及び関連阻害剤、例えばメルカプトプリン(6−メルカプトプリン;6−MP)、チオグアニン(6−チオグアニン;6−TG)、ペントスタチン(2’−デオキシコフォニシン));天然物(例えば、ビンブラスチン(VLB)やビンクリスチンなどのビンカアルカロイド、エトポシドやテニポシドなどのエピポドフィロトキシン、ダクチノマイシン(アクチノマイシンD)、ブレオマイシン、プリカマイシン(ミトラマイシン)、及びマイトマイシン(マイトマイシンQ)などの抗生物質;L−アスパラギナーゼなどの酵素;インターフェロンアルファなどの生物学的応答調節剤);ヒドロキシ尿素などの置換尿素;プロカルバジン(N−メチルヒドラジン;MIH)などのメチルヒドラジン誘導体;ミトタン(o,p’−DDD)やアミノグルテチミドなどの副腎皮質抑制剤;その類似体;その誘導体;及びこれらの組み合わせが挙げられる。
いくつかの実施態様において、化学療法剤はMEK阻害剤である。MEK阻害剤は、MEKタンパク質に結合し、MEKタンパク質の正常な機能を阻害又は減少させる小分子又は生物製剤である。MEK阻害は、黒色腫並びにRAS及びRAFを介した癌で特に有用である。任意の既知のMEK阻害剤は、本開示のRAF分解性結合体化合物と組み合わせて使用することができる。
いくつかの実施態様において、MEK阻害剤は、MEK1、MEK2、又はMEK1と2の両方を標的とする。いくつかの実施態様において、MEK阻害剤は小分子である。
いくつかの実施態様において、MEK阻害剤は、トラメチニブ、ピマセルチブ、セルメルチニブ、PD−0325901、レファメチニブ、TAK733、MEK162、RO5126766、WX−554、RO4987655、CD−0931、又はAZD8330である。
2.放射線治療薬
放射線治療薬は当該分野で公知であり、外部ビーム放射線療法及び/又は内部放射線療法を含むことができる。外照ビーム放射線療法は高エネルギーX線やガンマ線の放射性ビームを患者の腫瘍に照射するが、内部放射線療法は放射性原子を患者の腫瘍に照射する。外部ビーム放射線療法と内部放射線療法の両方を使用して、十分な量の放射能を標的部位に送達することにより、腫瘍の成長を抑制するか又は癌細胞を死滅させる。いくつかの実施態様において、放射線治療薬は放射性原子を含み、生物学的薬剤又は合成薬剤と複合体を形成することにより標的部位への送達が増加する。このような生物学的薬剤又は合成薬剤は、当該分野で公知である。本開示のRAF分解性結合体化合物と共に使用するのに適した放射性原子には、本明細書に記載の放射性核種のいずれか、又は標的組織若しくは細胞を破壊するのに十分なエネルギーを放出する他の同位体が含まれる。いくつかの実施態様において、放射線治療薬を抗体などの標的化部分に結合させて、癌細胞又は感染細胞への放射線治療薬の局在化を改善することができる。
放射線治療薬は当該分野で公知であり、外部ビーム放射線療法及び/又は内部放射線療法を含むことができる。外照ビーム放射線療法は高エネルギーX線やガンマ線の放射性ビームを患者の腫瘍に照射するが、内部放射線療法は放射性原子を患者の腫瘍に照射する。外部ビーム放射線療法と内部放射線療法の両方を使用して、十分な量の放射能を標的部位に送達することにより、腫瘍の成長を抑制するか又は癌細胞を死滅させる。いくつかの実施態様において、放射線治療薬は放射性原子を含み、生物学的薬剤又は合成薬剤と複合体を形成することにより標的部位への送達が増加する。このような生物学的薬剤又は合成薬剤は、当該分野で公知である。本開示のRAF分解性結合体化合物と共に使用するのに適した放射性原子には、本明細書に記載の放射性核種のいずれか、又は標的組織若しくは細胞を破壊するのに十分なエネルギーを放出する他の同位体が含まれる。いくつかの実施態様において、放射線治療薬を抗体などの標的化部分に結合させて、癌細胞又は感染細胞への放射線治療薬の局在化を改善することができる。
「放射性核種」という用語は、放射活性を示すあらゆる核種を含むことを意図している。「核種」とは、炭素14(14C)のように、原子番号、原子質量、エネルギー状態で特定される原子の種類を指す。「放射能」とは、放射性物質から放出されるアルファ粒子、ベータ粒子、核子、電子、陽電子、ニュートリノ、ガンマ線などの放射線を指す。本発明での使用に適した放射性核種の例には、特に限定されるものではないが、フッ素18(18F)、フッ素19(19F)、リン32(32P)、スカンジウム47(47Sc)、コバルト55(55Co)、銅60(60Cu)、銅61(61Cu)、銅62(62Cu)、銅64(64Cu)、ガリウム66(66Ga)、銅67(67Cu)、ガリウム67(67Ga)、ガリウム68(68Ga)、ルビジウム82(82Rb)、イットリウム86(86Y)、イットリウム87(87Y)、ストロンチウム89(89Sr)、イットリウム90(90Y)、ロジウム105(105Rh)、銀111(111Ag)、インジウム111(111In)、ヨウ素124(124I)、ヨウ素125(125I)、ヨウ素131(131I)、スズ117m(117mSn)、テクネチウム99m(99mTc)、プロメチウム149(149Pm)、サマリウム153(153Sm)、ホルミウム166(166Ho)、ルテチウム177(177Lu)、レニウム186(186Re)、レニウム188(188Re)、タリウム201(201Tl)、アスタチン211(211At)、及びビスマス212(212Bi)が含まれる。本明細書で使用される117mSn及び99mTcの「m」はメタ状態を表す。さらに、典型的には放射性同位体の混合物であるウラニウム、ラジウム、トリウムなどの天然に存在する放射性元素は、放射性核種の適切な例である。67Cu、131I、177Lu、及び186Reは、ベータ及びガンマ放出性の放射性核種である。212Biはアルファ線及びベータ線放出性の放射性核種である。211Atはアルファ線放出性の放射性核種である。32P、47Sc、89Sr、90Y、105Rh、111Ag、117mSn、149Pm、153Sm、166Ho、及び188Reは、ベータ線放出性の放射性核種の例である。67Ga、111In、99mTc、及び201Tlはガンマ線放出性の放射性核種の例である。55Co、60Cu、61Cu、62Cu、66Ga、68Ga、82Rb、及び86Yは、陽電子放出性の放射性核種の例である。64Cuは、ベータ線及びポジトロン放出性の放射性核種である。
3.内分泌療法
内分泌療法は、標的ホルモンの産生又は活性を阻害又は減少させるか、標的細胞の遺伝子発現パターンを変更する特定のホルモン又は薬物の投与による内分泌系の操作である。内分泌療法は、乳癌を含む特定の種類の癌で特に有用である。任意の既知のホルモンアンタゴニスト又はモジュレーターは、本開示のRAF分解性結合体化合物と組み合わせて使用し得る。有用な内分泌療法には、特に限定されるものではないが、アロマターゼ阻害剤(例えばレトロゾール)、酢酸メゲストロール、フルタミド、タモキシフェン、ラロキシフェン、ラソフォキシフェン、バゼドキシフェン、バゼドキシフェン/共役エストロゲン、及びこれらの組み合わせが含まれる。
内分泌療法は、標的ホルモンの産生又は活性を阻害又は減少させるか、標的細胞の遺伝子発現パターンを変更する特定のホルモン又は薬物の投与による内分泌系の操作である。内分泌療法は、乳癌を含む特定の種類の癌で特に有用である。任意の既知のホルモンアンタゴニスト又はモジュレーターは、本開示のRAF分解性結合体化合物と組み合わせて使用し得る。有用な内分泌療法には、特に限定されるものではないが、アロマターゼ阻害剤(例えばレトロゾール)、酢酸メゲストロール、フルタミド、タモキシフェン、ラロキシフェン、ラソフォキシフェン、バゼドキシフェン、バゼドキシフェン/共役エストロゲン、及びこれらの組み合わせが含まれる。
E.キット、容器、器具、及びシステム
キット及びシステムの意図するユーザー及びユーザーの特定のニーズに応じて、本発明に従って多種多様なキット及びシステムを調製することができる。いくつかの態様において本開示は、1つ以上のRAF分解性結合体化合物を含むキットを提供する。他の態様において本開示は、1つ以上のRAF分解性結合体化合物と、化学療法剤、放射線治療薬、内分泌療法から選択される1つ以上の治療薬とを含むキットを提供する。
キット及びシステムの意図するユーザー及びユーザーの特定のニーズに応じて、本発明に従って多種多様なキット及びシステムを調製することができる。いくつかの態様において本開示は、1つ以上のRAF分解性結合体化合物を含むキットを提供する。他の態様において本開示は、1つ以上のRAF分解性結合体化合物と、化学療法剤、放射線治療薬、内分泌療法から選択される1つ以上の治療薬とを含むキットを提供する。
本明細書に記載のキットのいくつかは、本明細書に記載の1つ以上のRAF分解性結合体化合物及び/又は1つ以上の追加の癌治療薬を投与する方法を説明するラベルを含む。本明細書に記載のキットのいくつかは、本明細書に記載の疾患又は障害を治療する方法を説明するラベルを含む。
特に限定されるものではないが、本明細書に記載の1つ以上のRAF分解性結合体化合物及び1つ以上の追加の癌治療薬を含む組成物を含む本発明の組成物は、必要に応じて、食品医薬品局(FDA)又は他の規制機関によって承認された瓶、ジャー、バイアル、アンプル、チューブ、又は他の容器閉鎖システムに入れることができ、これは、化合物を含む1つ以上の投与量を提供できる。パッケージ又はディスペンサーには、医薬品の製造、使用、又は販売を規制する政府機関によって規定された形式の容器に関連する通知を添付することもでき、この通知は政府機関による認可を示す。特定の態様において、キットは、本明細書に記載の製剤又は組成物、製剤又は製剤を含む単回投与剤型を含む容器閉鎖システム、及び本明細書に記載の使用方法を説明する通知又は説明書を含み得る。
いくつかの実施態様において、キットは、製剤の様々な要素(例えば、乾燥成分及び液体成分)又は組成物、製剤又は組成物を作製するための説明書、及び製剤又は組成物を被験者に投与するための説明書、を保持するために仕切られる容器を含む。
特定の実施態様において、キットは、その再水和(又は復元)及び投与のための説明書を伴う、脱水又は乾燥形態の医薬調製物を含み得る。
本明細書に記載の化合物の単位用量、例えば経口、直腸、経皮、又は注射可能な用量(例えば、筋肉内、静脈内、又は皮下注射用)を含むキットが提供される。そのようなキットでは、単位用量を含む容器に加えて、組成物の使用及び付随する利点を説明する情報添付文書を含めることができる。
本発明のいくつかの実施態様は、1つ以上のRAF分解性結合体化合物及び本明細書に記載の1つ以上の追加の癌治療薬を含むパッケージを含む。
III.実施例
以下の実施例は、説明のために提供されるものであり、特許請求される本発明を限定するものではない。
以下の実施例は、説明のために提供されるものであり、特許請求される本発明を限定するものではない。
実験の詳細
以下の例では、以下の略語が使用される:
aq 水性
CH3CN アセトニトリル
CD3OD メタノール−D4
CDCl3 クロロホルム−D
conc 濃縮
CuSO4 硫酸銅(II)
CV カラム量
DCM 塩化メチレン又はジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
Eq. 当量
EtOAc 酢酸エチル
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)、N、N、N”、N”−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
h 時間
Hex ヘキサン
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
LRMS 低分解能質量分析
M モル
MeOH メタノール
min 分
NaCl 塩化ナトリウム
NaN3 アジ化ナトリウム
Na2SO4 硫酸ナトリウム
rt 室温
tR 保持時間
SiO2 シリカゲル
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
以下の例では、以下の略語が使用される:
aq 水性
CH3CN アセトニトリル
CD3OD メタノール−D4
CDCl3 クロロホルム−D
conc 濃縮
CuSO4 硫酸銅(II)
CV カラム量
DCM 塩化メチレン又はジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
Eq. 当量
EtOAc 酢酸エチル
HATU O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)、N、N、N”、N”−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
h 時間
Hex ヘキサン
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
LRMS 低分解能質量分析
M モル
MeOH メタノール
min 分
NaCl 塩化ナトリウム
NaN3 アジ化ナトリウム
Na2SO4 硫酸ナトリウム
rt 室温
tR 保持時間
SiO2 シリカゲル
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
本発明の化合物は、当業者に一般的に知られているステップを使用して、明細書を参照して調製することができる。これらの化合物は、特に限定されるものではないが、LC−MS(液体クロマトグラフィー質量分析)、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)、及びNMR(核磁気共鳴)を含む既知の方法により分析することができる。以下に示される特定の条件は単なる例であり、本発明の化合物を作製するために使用できる条件の範囲を限定することを意味しないことを理解されたい。代わりに、本発明は、本発明の化合物を製造するための本明細書を参照して、当業者に明らかとなる条件も含む。特に他に明記されない限り、以下の実施例におけるすべての変数は本明細書で定義されているとおりである。
LRMS値は、メタノール又はアセトニトリル中の試料の直接注入を使用して、Watersmicromass ZQで記録された。分析HPLCは、Agilent, Zorbax-SB-CN、3.5μm、4.6x150mm、移動相、酢酸アンモニウム緩衝液を含む水中アセトニトリル(0〜100%);流速、1.5mL/分、実行時間、20分]を使用して、Waters allianceで実行した。
HPLC方法A:カラム、Agilent、Zorbax Eclipse XDB-C8、5μm、4.6×150mm、移動相、酢酸アンモニウム緩衝液を含む水中アセトニトリル(0〜100%);流速、1.5mL/分、実行時間、20分。
HPLC方法B:カラム、Agilent, Zorbax Eclipse SB-CN、3.5μm、4.6×150mm、移動相、酢酸アンモニウム緩衝液を含む水中アセトニトリル(0〜100%);流速、0.1mL/分、実行時間、20分。
すべての反応は、N2又はArのいずれかの不活性雰囲気下で実施した。
調製HPLC法:カラム、Phenomenex, Synergi、4μ、Max-RP 80A, AX;250x21.2mm、移動相、水中アセトニトリル(10〜100%、25分、水は0.2%HCO2H緩衝液を含む);流速、15mL/分。
実施例1
ソラフェニブと酸前駆体の合成
ソラフェニブと酸前駆体の合成
ステップ01:4−クロロピコリン酸エチル(02)の合成
エタノール(225.0mL、15.0体積当量)中の4−クロロピコリン酸(15.0g、95.20mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、硫酸(34.4mL、619mmol、6.5当量)を加えた。得られた混合物を還流しながら2時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。溶媒を減圧下で除去した。残渣をDM水(500.0mL)で処理し、EtOAc(2x500mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(200.0mL)、重炭酸ナトリウムの飽和溶液(500.0mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して、標題化合物(9.84g、55.7%)を淡褐色の油状塊として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.70-8.69 (d, 1H), 8.08-8.07 (d, 1H), 7.83-7.81 (m, 1H), 4.39-4.31 (m, 2H), 1.35-1.29 (m, 3H). MS (ES+): 186.0 (M+1)。
ステップ02:4−(4−ニトロフェノキシ)ピコリン酸エチル(04)の合成
クロロベンゼン(98.3mL、10.0体積当量)中の4−ニトロフェノール(03)(7.37g、53.0mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、4−クロロピコリン酸エチル(02)(9.83g、53.0mmol、1.0当量))を加えた。得られた混合物を120℃で65時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDM水(500.0mL)でクエンチし、EtOAc(2x500mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(200.0mL)、重炭酸ナトリウムの飽和溶液(500.0mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮し、n−ヘキサン中の酢酸エチル(20〜40%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(3.35g、21.9%)を黄色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.70-8.68 (t, 1H), 8.36-8.33 (m, 2H), 7.66-7.65 (d, 1H), 7.47-7.44 (m, 2H), 7.40-7.37 (m, 1H), 4.37-4.30 (m, 2H), 1.33-1.29 (t, 3H). MS (ES+): 289.0 (M+1)。
ステップ03:4−(4−アミノフェノキシ)ピコリン酸エチル(05)の合成
4−(4−ニトロフェノキシ)ピコリン酸エチル(04)(3.35g、11.60mmol、1.0当量)をMeOH(83.80mL)に溶解し、触媒量のPd/C(618.0mg、 0.58mmol、0.05当量)の存在下で、バルーンを2.5時間使用して水素化した。TLCをモニターして、反応の完了を確認した。セライトベッドでの濾過によりPd/Cを除去し、濾液を減圧下で蒸発乾固して、所望の化合物(05)(2.97g、98.9%)を褐色の棒状塊として得た。MS (ES+): 259.0 (M+1)。
ステップ04A:(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバミン酸フェニル(06)の合成
アセトニトリル(50.0mL、10.0体積当量)中の4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)アニリン(06A)(5.0g、25.6mmol、1.00当量)の攪拌溶液に、ピリジン(2.02g、25.60mmol、1.00当量)及びクロロギ酸フェニル(4.0g、25.60mmol、1.00当量)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。TLCをチェックして、反応の進行をチェックした。反応混合物を水(300.0mL)でクエンチして、白色沈殿物を得た。沈殿物を濾過し、水(50.0mL)、次にn−ヘキサン(50.0mL)で洗浄し、沈殿物を乾燥して、所望の生成物(06)(7.5g、92.90%)を白色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.72 (s, 1H), 8.06-8.05 (d, 1H), 7.78-7.74 (m, 2H), 7.70-7.42 (m, 2H), 7.31-7.24 (m, 3H). MS (ES-): 314.0 (M-1)。
ステップ04:(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバミン酸フェニル(07)の合成
DMSO(29.5mL、10.0体積当量)中の4−(4−アミノフェノキシ)ピコリン酸エチル(05)(2.95g、11.4mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバミン酸フェニル(3.61g、11.4mmol、1.0当量)、トリエチルアミン(1.73g、17.10mmol、1.5当量)を室温で加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(100.0mL)でクエンチし、EtOAc(3x350mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(350.0mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して、標題化合物(5.40g、98.5%)を淡褐色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.23 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.64-7.57 (m, 4H), 7.44-7.43 (d, 1H), 7.19-7.16 (m, 3H), 4.32-4.30 (d, 2H), 1.31-1.27 (t, 3H). MS (ES+): 480.0 (M+1); MS (ES-): 478.0 (M-1)。
ステップ05:4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリン酸(08)の合成
(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバミン酸フェニル(07)(5.40g、11.30mmol、1.0当量)、水(54.00mL、10体積当量)、テトラヒドロフラン(43.20mL、8.0体積当量)、及びメタノール(81mL、15体積当量))の混合物に、水酸化リチウム一水和物(1.42g、33.80mmol、3.0当量)を少しずつ加えた。反応混合物を周囲温度で72時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。溶媒を蒸発乾固し、1M水酸化ナトリウム溶液(15.0mL)を残渣に加えた(pH=14)。水相をジエチルエーテル(2x100.0mL)で抽出し、水層を1M塩酸でpH=4に酸性化した。こうして得られた固体を濾過し、50℃の通常のオーブンで乾燥して、標題化合物(08)(4.50g、88.50%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 10.58 (s, 1H), 10.35 (s, 1H), 8.49-8.47 (d, 1H), 8.23-8.22 (d, 1H), 7.74-7.71 (d, 1H), 7.60-7.56 (m, 3H), 7.39-7.38 (d, 1H), 7.18-7.11 (m, 3H). MS (ES+): 452.0 (M+1); MS (ES-): 450.0 (M-1)。
ステップ06:4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−メチルピコリンアミド(09)の合成
DMF中(4.0mL、20.0体積当量)中の4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリン酸(08)(200.0mg、0.44mmol、1.0当量)の攪拌懸濁液に、メチルアミン塩酸塩(149.0mg、2.21mmol、5.0当量)、PyBOP(230.0mg、0.44mmol、1.0当量)、及びトリエチルアミン(448.0mg、2.21mmol、10.0当量)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(100.0mL)でクエンチし、EtOAc(3x100.0mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(100.0mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、n−ヘキサン中の酢酸エチル(40〜60%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(09)(130.0mg、63.20%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.22 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.79-8.77 (d, 1H), 8.51-8.49 (d, 1H), 8.13-8.12 (d, 1H), 7.65-7.57 (m, 4H), 7.38-7.37 (d, 1H), 7.19-7.13 (m, 3H). MS (ES+): 465.0 (M+1); MS (ES-): 463.0 (M-1). HPLC: 97.99%。
実施例2
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(((R)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−3−オキソプロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物1.014)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(((R)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−3−オキソプロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物1.014)の合成
ステップ06:3−(2−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸tert−ブチル(11)の合成
DMF(5.0mL、25.0体積当量)中の4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリン酸(08)(200mg、0.44mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、3−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)プロパン酸tert−ブチル(10)(124mg、0.53mmol、1.2当量)、HATU(505mg、1.33mmol、3.0当量)、及びDIPEA(68.5mg、0.53mmol、1.20当量)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(100mL)でクエンチし、EtOAc(100mLx3)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して、所望の化合物(11)(290mg、98.20%)を褐色のゴムとして得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.22 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.52-8.51 (d, 1H), 8.13-8.12 (d, 1H), 7.65-7.64 (d, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.61-7.60 (d, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.39-7.38 (d, 1H), 7.19-7.16 (m, 3H), 3.59-3.41 (m, 16H), 2.89 (s, 2H), 2.41-2.39 (d, 2H) 1.40-1.37 (t, 9H). MS (ES+): 755.0 (M+1); MS (ES-): 753.2 (M-1)。
ステップ07:3−(2−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−ピコリンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸(12)の合成
DCM(5.80mL、20.0体積当量)中の2−(3−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド)エトキシ)プロポキシ酢酸tert−ブチル(11)(290mg、0.43mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、冷却したトリフルオロ酢酸(5.80mL、20体積当量)に注いだ。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物を採取し、真空下で濃縮して、標題化合物(12)(220mg、82.8%)を褐色のゴムとして得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.29 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.52-8.51 (d, 1H), 8.13-8.12 (d, 1H), 7.65-7.64 (d, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.61-7.60 (d, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.39-7.38 (d, 1H), 7.19-7.16 (m, 3H), 3.59-3.55 (t, 3H), 3.52-3.49 (m, 7H), 3.45-3.41 (m, 2H). MS (ES-): 609.2 (M-1)
ステップ08:4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(((R)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−3−オキソプロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(14)の合成
DMF(2.80mL、40.0体積当量)中の3−(2−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸(12)(70mg、0.11mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(13)(50.9mg、0.11mmol、1.0当量)、HATU(131mg、0.34mmol、3.0当量)、及びDIPEA(317mg、1.15mmol、10.0当量)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(100mL)でクエンチし、EtOAc(50mLx3)で抽出した。反応抽出物を食塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、DCM中のメタノール(0〜5%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(14)(30mg、25.20%)を褐色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.31 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.52-8.50 (d, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.87-7.84 (d, 1H), 7.62-7.57 (t, 4H), 7.41-7.38 (d, 5H), 7.18-7.16 (d, 3H), 5.10 (s, 1H), 4.53-4.50 (d, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.27 (s, 1H), 3.58-3.50 (m, 12H), 2.44 (s, 2H), 2.0 (s, 1H), 1.85 (s, 1H), 1.37-1.35 (s, 3H),1.10-1.06 (s, 3H), 0.92 (s, 9H). MS (ES+): 1037 (M+1); MS (ES-): 1035.2 (M-1). HPLC: 93.47%。
スケールの拡大
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(((R)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−3−オキソプロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(14)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(((R)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−3−オキソプロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(14)の合成
DMF(20mL、40.0体積当量)中の3−(2−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸(12)(500mg、0.818mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(364mg、0.818mmol、1.0当量)、T3P(1.30g、4.09mmol、5.0当量)、及びDIPEA(1.06g、8.18mmol、10.0当量)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物を採取し、DMW(100mL)を加え、EtOAc(50mLx3)で抽出した。反応抽出物を食塩水(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、DCM中のメタノール(0〜5%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(14)(510mg、60.10%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.31 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.52-8.50 (d, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.87-7.84 (d, 1H), 7.62-7.57 (t, 4H), 7.41-7.38 (d, 5H), 7.18-7.16 (d, 3H), 5.10 (s, 1H), 4.53-4.50 (d, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.27 (s, 1H), 3.58-3.50 (m, 12H), 2.44 (s, 2H), 2.0 (s, 1H), 1.85 (s, 1H), 1.37-1.35 (s, 3H),1.10-1.06 (s, 3H), 0.92 (s, 9H). MS (ES+): 1037.9 (M+1); MS (ES-): 1035.1 (M-1). HPLC: 93.32%。
実施例3
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(((R)−1−((2R,4S)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−3−オキソプロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミドの合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(((R)−1−((2R,4S)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−3−オキソプロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミドの合成
DMF(5.60mL、40.0体積当量)中の3−(2−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸(140mg、0.23mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、(2R,4S)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(153mg、0.34mmol、1.0当量)、TBTU(221mg、0.68mmol、3.0当量)、及びDIPEA(296mg、2.29mmol、10.0当量)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(150mL)でクエンチし、EtOAc(150mLx3)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、DCM中の0〜5%MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(65mg、28.7%)を淡灰色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.40 (s, 1H), 9.19 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.52-8.50 (d, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.87-7.84 (d, 1H), 7.62-7.57 (t, 4H), 7.41-7.38 (d, 5H), 7.18-7.16 (d, 3H), 5.10 (s, 1H), 4.53-4.50 (d, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.27 (s, 1H), 3.58-3.50 (m, 12H), 2.44 (s, 2H), 2.0 (s, 1H), 1.85 (s, 1H), 1.37-1.35 (s, 3H),1.10-1.06 (s, 3H), 0.92 (s, 9H). MS (ES+): 1037.2 (M+1); MS (ES-): 1035.1 (M-1). HPLC: 94.65%。
実施例4
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(17−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボニル)−18,18−ジメチル−15−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサ−16−アザノナデシル)ピコリンアミド(化合物1.015)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(17−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボニル)−18,18−ジメチル−15−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサ−16−アザノナデシル)ピコリンアミド(化合物1.015)の合成
ステップ09:1−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピリジン−2−イル)−1−オキソ−5,8,11,14−テトラオキサ−2−アザヘプタデカン−17−酸tert−ブチル(16)の合成
DMF中5.0mL、25.0体積当量)の4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−ピコリン酸(08)(200mg、0.44mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、1−アミノ−3,6,9,12−テトラオキサペンタデカン−15−酸tert−ブチル(165(171.0mg、0.53mmol、1.2当量)、HATU(505mg、1.33mmol、3.0当量)、及びDIPEA(68.50mg、0.53mmol、1.20当量)を加えた。反応混合物を室温で12時間攪拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(100mL)でクエンチし、EtOAc(150mLx3)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して、標題化合物(16)(160mg、47.90%)を褐色がかったガムとして得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.23 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.52-8.51 (d, 1H), 8.13-8.12 (d, 1H), 7.64-7.63 (d, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.38-7.37 (d, 1H), 7.19-7.16 (m, 3H), 3.58-3.44 (m, 18H), 2.51-2.49 (t, 2H), 1.38 (s, 9H). MS (ES+): 755.0 (M+1);
MS (ES-): 753.3 (M-1). HPLC: 97.56%。
MS (ES-): 753.3 (M-1). HPLC: 97.56%。
ステップ10:1−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−ピリジン−2−イル)−1−オキソ−5,8,11,14−テトラオキサ−2−アザヘプタデカン−17−酸(17)の合成
DCM(3.10mL、20.0体積当量)中の1−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピリジン−2−イル)−1−オキソ−5,8,11,14−テトラオキサ−2−アザヘプタデカン−17−酸tert−ブチル(16)(155mg、0.205mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、冷却したトリフルオロ酢酸(3.10mL、20体積当量)を注いだ。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物を採取し、真空下で濃縮して、標題化合物(17)(260mg)を淡褐色のゴムとして得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) ? 9.35 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.60-8.58 (d, 1H), 8.20 (d, 1H), 7.68-7.58 (m, 4H), 7.41-7.40 (d, 1H), 7.19-7.16 (t, 3H), 3.76-3.71 (t, 2H), 3.60-3.42 (m, 14H), 2.68 (s, 2H) 2.50-2.42 (m, 2H). MS (ES+): 699.0 (M+1); MS (ES-): 697.1 (M-1)。
ステップ11:4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(17−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボニル)−18,18−ジメチル−15−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサ−16−アザノナデシル)ピコリンアミド(18)の合成
DMF(10.0mL、40.0体積当量)中の1−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピリジン−2−イル)−1−オキソ−5,8,11,14−テトラオキサ−2−アザヘプタデカン−17−酸(17)(150mg、0.22mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(13)(143mg、0.32mmol、1.0当量)、TBTU(207mg、0.64mmol、3.0当量)、及びDIPEA(277mg、2.15mmol、10.0当量)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(150mL)でクエンチし、EtOAc(150mLx3)で抽出した。反応抽出物を食塩水(150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物をDCM中のメタノール(0〜10%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(18)(73mg、30.20%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.31 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.52-8.50 (d, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.87-7.84 (d, 1H), 7.62-7.57 (t, 4H), 7.41-7.38 (d, 5H), 7.18-7.16 (d, 3H), 5.10 (s, 1H), 4.53-4.50 (d, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.27 (s, 1H), 3.58-3.50 (m, 20H), 2.44 (s, 2H), 2.0 (s, 1H), 1.85 (s, 1H), 1.37-1.35 (s, 3H),1.10-1.06 (s, 3H), 0.92 (s, 9H). MS (ES+): 1026.1 (M+1); MS (ES-): 1125.1 (M-1). HPLC: 90.88%。
実施例5
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−((R)−23−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボニル)−24,24−ジメチル−21−オキソ−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサ−22−アザペンタコシル)ピコリンアミド(化合物1.016)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−((R)−23−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボニル)−24,24−ジメチル−21−オキソ−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサ−22−アザペンタコシル)ピコリンアミド(化合物1.016)の合成
ステップ12:1−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピリジン−2−イル)−1−オキソ−5,8,11,14,17,20−ヘキサオキサ−2−アザトリコサン−23−酸tert−ブチル(20)の合成
DMF(5.0mL、25.0体積当量)中の4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−ピコリン酸(08)(200mg、0.44mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、2−(3−(2−アミノエトキシ)プロポキシ)酢酸tert−ブチル(19)(218.0mg、0.53mmol、1.2当量)、HATU(505mg、1.33mmol、3.0当量)、及びDIPEA(68.50mg、0.53mmol、1.20当量)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(100mL)でクエンチし、EtOAc(100mLx3)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して、標題化合物(20)(350mg、93.80%)を褐色がかったガムとして得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.30 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.60 (d, 1H), 8.13-8.12 (d, 1H), 7.70-7.65 (m, 4H), 7.50 (s, 1H), 7.21-7.18 (m, 3H), 3.58-3.44 (m, 26H), 2.51-2.49 (t, 2H). MS (ES+): 843 (M+1); MS (ES-): 841.2 (M-1)。
ステップ13:1−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピリジン−2−イル)−1−オキソ−5,8,11,14,17,20−ヘキサオキサ−2−アザトリコサン−23−酸(21)の合成
DCM(7.00mL、20.0体積当量)中の1−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピリジン−2−イル)−1−オキソ−5,8,11,14,17,20−ヘキサオキサ−2−アザトリコサン−23−酸tert−ブチル(20)(350mg、0.41mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、冷却したトリフルオロ酢酸(7.00mL、20.0体積当量)を注いだ。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物を採取し、真空下で濃縮して、標題化合物(21)(320mg、97.9%)を褐色がかったゴムとして得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) 9.40 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.60-8.58 (d, 1H), 8.20 (d, 1H), 7.68-7.58 (m, 4H), 7.41-7.40 (d, 1H), 7.19-7.16 (t, 3H), 3.76-3.71 (t, 2H), 3.60-3.42 (m, 22H), 2.68 (s, 2H) 2.50-2.42 (m, 2H). MS (ES+): 787.3.0 (M+1); MS (ES-): 785 (M-1)。
ステップ14:4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−((R)−23−((2S,4R)−4−ヒドロキシ− 2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボニル)−24,24−ジメチル−21−オキソ−3,6,9,12,15,18−ヘキサオキサ−22−アザペンタコシル)ピコリンアミド(22)の合成
DMF(12.40mL、40.0体積当量)中の1−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピリジン−2−イル)−1−オキソ−5,8,11,14,17,20−ヘキサオキサ−2−アザトリコサン−23−酸(21)(150mg、0.19mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(13)(127mg、0.29mmol、1.5当量)、TBTU(0.18g、0.57mmol、3.0当量)、及びDIPEA(246mg、1.91mmol、10.0当量)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(100mL)でクエンチし、EtOAc(150mLx3)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、DCM中のメタノール(0〜5%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(85mg、36.8%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.50 (s, 1H), 9.27 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.63-7.58 (t, 4H), 7.41-7.38 (d, 5H), 7.18-7.16 (d, 2H), 5.10 (s, 1H), 4.53-4.50 (d, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.27 (s, 1H), 3.58-3.50 (m, 28H), 2.44 (s, 2H), 2.0 (s, 1H), 1.85 (s, 1H), 1.37-1.35 (s, 3H),1.10-1.06 (s, 3H), 0.92 (s, 9H). MS (ES+): 1213.1 (M+1); MS (ES-): 1211.3 (M-1). HPLC: 78.83%。
実施例6
N−((2S,15R)−15−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボニル)−16,16−ジメチル−3,13−ジオキソ−7,10−ジオキサ−4,14−ジアザヘプタデカン−2−イル)−6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボキサミドの合成
N−((2S,15R)−15−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボニル)−16,16−ジメチル−3,13−ジオキソ−7,10−ジオキサ−4,14−ジアザヘプタデカン−2−イル)−6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボキサミドの合成
ステップ01:2−メチル−5−ニトロアニリン(02)の合成
硫酸(750.0mL、15.0体積当量)の撹拌溶液に、o−トルイジン(01)(50.0g、467.0mmol、1.0当量)を−5℃で加えた。次に、混酸(65%硝酸55.6mLと硫酸250.0mL)を−5℃で2時間かけて滴加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。次に、混合物を砕いた氷に注ぎ、水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にした。生成した沈殿物を濾過により採取し、乾燥して、標題化合物(02)(55.4g、78.0%)を黄色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.45-7.44 (d, 1H), 7.31-7.27 (m, 1H), 7.17-7.14 (d, 1H), 5.55 (s, 2H), 2.14 (s, 3H)。
ステップ02:6−ニトロ−2H−インダゾール(03)の合成
酢酸(100.0mL、5.0体積当量)中の亜硝酸tert−ブチル(02)(20.3g、197.0mmol、1.50当量)の撹拌溶液に、酢酸(400mL、20.0体積当量)中の2−メチル−5−ニトロアニリン(20.0g、131.0mmol、1.0当量)の溶液を室温で滴加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。TLC(Mf:n−ヘキサン中30%EtOAc、Rf:0.4)により反応の完了をモニターした。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(500.0mL)に溶解した。次に、残渣を重炭酸ナトリウム溶液(150.0mL)、食塩水(100.0mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して、標題化合物(03)(18.2g、84.9%)を赤みがかった固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 13.80 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.01 (s, 1H). MS (ES-): 162.20 (M-1)。
ステップ03:3ーヨード−6−ニトロ−2H−インダゾール(04)の合成
DMF(720.0mL、15.0体積当量)中の6−ニトロ−2H−インダゾール(03)(48.0g、294.0mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、室温でN−ヨードスクシンイミド(99.3g、441.0mmol、1.50当量)、炭酸カリウム(102.0g、736.0mmol、2.50当量)を加えた。得られた混合物を室温で5時間撹拌した。反応の完了をTLC(Mf:n−ヘキサン中30%EtOAc、Rf:0.6)によりモニターした。反応混合物をDMWでクエンチし、EtOAc(4x300.0mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をチオ硫酸ナトリウム溶液(300.0mL)、食塩水(300.0mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、n−ヘキサン中のEtOAc(0〜20%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(04)(32.5g、38.2%)を黄色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 14.2 (s, 1H), 8.48-8.47 (d, 1H), 8.01-7.97 (m, 1H), 7.70-7.68 (d, 1H). MS (ES-): 287.9 (M-1)。
ステップ04:6−ニトロ−2H−インダゾール−3−カルボニトリル(05)の合成
N,N−ジメチルアセトアミド(100.0mL、10.0体積当量)中の3−ヨード−6−ニトロ−2H−インダゾール(04)(10.0g、34.6mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、室温でシアン化亜鉛(16.3g、138.0mmol、4.0当量)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(10.0g、8.65mmol、0.25当量)を加えた。得られた混合物を100℃で4時間撹拌した。反応の完了をTLC(M.Ph.:n−ヘキサン中30%EtOAc、Rf:0.5)によりモニターした。反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、次に濾液を酢酸エチル(3x200.0mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(150.0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、標題化合物(05)(3.5g、53.8%)を黄色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 14.30 (s, 1H), 8.65-8.64 (t, 1H), 8.15-8.14 (d, 2H). MS (ES-): 187.40 (M-1)。
ステップ05:6−ニトロ−2H−インダゾール−3−カルボン酸(06)の合成
10N水酸化カリウム(45.0mL、18.0体積当量)溶液中の6−ニトロ−2H−インダゾール−3−カルボニトリル(05)(2.5g、13.3mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、室温で水(25.0mL、10.0体積当量)、水酸化カリウム(2.24g、39.9mmol、3.0当量)を加えた。得られた混合物を95℃で2時間撹拌した。反応の完了をTLC(Mf:DCM中20%MeOH、Rf:0.3)によりモニターした。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を水に溶解し、2N HClでpHを酸性に調整し、5℃に冷却し、濾過して、標題化合物(06)(2.1g、76.3%)を赤みがかった固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 14.51 (s, 1H), 8.55-8.48 (m, 1H), 8.28-8.25 (d, 1H), 8.11-8.01 (m, 1H). MS (ES-): 206.3 (M-1)。
ステップ06:(6−ニトロ−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン酸メチル(08)の合成
アセトニトリル(54.0mL、30.0体積当量)中の6−ニトロ−2H−インダゾール−3−カルボン酸(06)(1.80g、8.69mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、D−アラニン酸メチル塩酸塩(1.33g、9.56mmol、1.10当量)、TBTU(4.19g、13.0mmol、1.50当量)、及びDIPEA(4.49g、4.83mmol、4.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で15時間撹拌した。反応の完了をTLC(M.Ph.:DCM中20%MeOH、Rf:0.7)によりモニターした。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(3x100.0mL)で抽出した。合わせた有機物を食塩水(100.0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、n−ヘキサン中の酢酸エチル(0〜20%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(1.5g、59.1%)を黄色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.90-8.88 (d, 1H), 8.55-8.54 (d, 1H), 8.35-8.32 (d, 1H), 8.09-8.05 (m, 1H), 4.61-4.56 (t, 1H), 3.65 (s, 3H), 1.45-1.43 (d, 3H). MS (ES+): 293.1 (M+1); MS (ES-): 291.0 (M-1)。
ステップ07:(6−アミノ−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン酸メチル(09)の合成
エタノール(50.0mL、50.0体積当量)中の(6−ニトロ−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン酸メチル(08)(1.0g、3.42mmol、1. 0当量)の攪拌溶液に、塩化アンモニウム(915.0mg、17.1mmol、5.0当量)、鉄粉(956.0mg、17.1mmol、5.0当量)、及び水(30.0mL、30.0体積当量)を室温で加えた。得られた混合物を還流下で2時間撹拌した。反応の完了をTLC(Mf:n−ヘキサン中50%EtOAc、Rf:0.4)によりモニターした。反応混合物をセライトパッドで濾過し、次に濾液を酢酸エチル(3x100.0mL)で抽出し、食塩水(100.0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、n−ヘキサン中の酢酸エチル(0〜30%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(09)(680.0mg、75.8%)を褐色がかった固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.8 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 6.54 (s, 2H), 5.39 (s, 1H), 4.50 (m, 1H), 4.64 (s, 3H), 1.40 (d, 3H). MS (ES+): 263.4 (M+1); MS (ES-): 261.3 (M-1)。
ステップ08:(6−((3−ニトロベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン酸メチル(11)の合成
DCM(29.4mL、30.0体積当量)中の(6−アミノ−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン酸メチル(09)(980.0mg、3.74mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、3−ニトロベンズアルデヒド(10)(565.0mg、3.74mmol、1.0当量)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.19g、5.60mmol、1.50当量)、及び酢酸(224.0mg、3.74mmol、1.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLC(M.Ph.:n−ヘキサン中60%EtOAc、Rf:0.4)によりモニターした。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(3x100.0mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(100.0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、n−ヘキサン中の酢酸エチル(0〜40%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(11)(800.0mg、53.9%)を黄色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.83 (s, 1H), 8.41-8.39 (d, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.80-7.77 (d, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 6.87 (s, 2H), 6.30 (d, 1H), 4.51-4.49 (t, 3H), 3.64 (s, 3H), 1.41-1.39 (d, 3H). MS (ES+): 398.10 (M+1); MS (ES-): 396.4 (M-1)。
ステップ09:(6−((3−アミノベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン酸メチル(12)の合成
エタノール(39.0mL、50.0体積当量)中の(6−((3−ニトロベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン酸メチル(11)(780.0mg、1.96mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、塩化アンモニウム(525.0mg、9.81mmol、5.0当量)、鉄粉(548.0mg、9.81mmol、5.0当量)、及び水(23.4mL、30.0体積当量)を室温で加えた。得られた混合物を還流下で2時間撹拌した。反応の完了をTLC(Mf:DCM中10%MeOH、Rf:0.5)によりモニターした。反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、次に濾液を酢酸エチル(3x100.0mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(100.0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、n−ヘキサン中の酢酸エチル(0〜30%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(650.0mg、90.1%)を褐色がかった固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.83 (s, 1H), 8.41-8.39 (d, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.80-7.77 (d, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 6.87 (s, 2H), 6.30 (d, 1H), 5.05 (s, 2H), 4.51-4.49 (t, 3H), 3.64 (s, 3H), 1.41-1.39 (d, 3H). MS (ES+): 368.4 (M+1); MS (ES-): 366.3 (M-1)。
ステップ10:(6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン酸メチル(14)の合成
DMF(45.9mL、45.0体積当量)中の3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(13)(1.02g、3.77mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、(6−((3−アミノベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン酸メチル(12)(1.25g、3.40mmol、0.9当量)、T3P(6.01g、18.9mmol、5.0当量)、及びDIPEA(1.95g、15.1mmol、4.0当量)を室温で加えた。得られた混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLC(M.Ph.:EtOAC中5%MeOH、Rf:0.6)によりモニターした。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(3x100.0mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(100.0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、標題化合物(14)(630.0mg、26.9%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.85-12.84 (d, 1H), 10.52 (s, 1H), 8.42-8.39 (d, 3H), 8.23 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.79-7.75 (t, 2H), 7.37 (s, 1H), 7.25-7.19 (m, 2H), 6.76-6.74 (d, 1H), 6.30 (s, 1H), 4.51 (s, 1H),4.36-4.35 (d, 2H), 3.63 (s, 3H), 2.18 (s, 3H), 1.41-1.39 (d, 3H) MS (ES+): 620.0 (M+1); MS (ES-): 618.30 (M-1)。
ステップ11:(6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン(15)の合成
メタノール(15.5mL、25.0体積当量)中の6 −((3−ニトロベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボン酸メチル(14)(620.0mg、1.0mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、水酸化リチウム(210.0mg、5.0mmol、5.0当量)、水(15.5mL、25.0体積当量)を室温で加えた。得られた混合物を95℃で5時間撹拌した。反応の完了をTLC(M.Ph:DCM中20%MeOH、Rf:0.2)によりモニターした。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を水に溶解し、2N HClでpHを酸性に調整し、5℃に冷却した後、沈殿物を濾過して、標題化合物(15)(280.0mg、46.2%)を褐色がかった固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.83 (s, 1H), 10.54 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.26-8.13 (m, 3H), 7.79-7.69 (m, 4H), 7.39-7.34 (t, 1H), 7.21-7.19 (d, 1H), 6.76-6.74 (d, 2H), 6.30 (s, 1H), 4.46-4.36 (m, 3H), 2.21 (s, 3H), 1.45-1.38 (t, 3H). MS (ES+): 606 (M+1); MS (ES-): 604.3 (M-1)。
ステップ11A:(S)−N−(1−アミノ−1−オキソプロパン−2−イル)−6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボキサミド(15A)の合成
DMF(2.50mL、25.0体積当量)中の(6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン(15)(100mg、0.16mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、塩化アンモニウム(26.50mg、0.49mmol、3.0当量)、TBTU(106mg、0.33mmol、2.0当量)、及びDIPEA(63.90mg、0.49mmol、3.0当量)を加えた。反応混合物を室温で8時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(100mL)でクエンチし、EtOAc(100mLx5)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(200mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して、所望の化合物の粗製物を得た。粗製物をDCM中のメタノール(0〜20%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(15A)(60mg、70.10%)を淡オレンジ色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.80 (s, 1H), 10.53 (s, 1H), 8.45-8.43 (m, 2H), 8.20 (s, 1H), 8.00-7.90 (m, 2H), 7.80-7.70 (m, 5H), 7.55 (s, 1H), 7.44-7.40 (d, 2H), 7.10 (s, 2H), 6.80 (s, 1H), 4.30 (m, 3H), 2.20 (s, 3H), 1.10 (s, 3H). MS (ES+): 605 (M+1); MS (ES-): 603.2 (M-1)。
ステップ12:3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(13C)の合成
N、N−ジメチルアセトアミド(50.0mL、5.0体積当量)中の3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(13A)(10.0g、52.9mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、5−メチル−1H−イミダゾール(13B)(13.5g、164.0mmol、3.1当量)を室温で加えた。得られた混合物を145℃で3時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチル(3x200.0mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(200.0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、n−ヘキサン中の酢酸エチル(0〜40%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(13C)(12.7g、95.6%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.28-8.24 (t, 3H), 8.05-7.99 (d, 2H), 2.49-2.37 (m, 3H). MS (ES+): 252.2 (M+1); MS (ES-): 250.4 (M-1)。
ステップ13:3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(13C)の合成
1,4−ジオキサン(252.0mL、20.0体積当量)中の3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(13C)(12.6g、50.2mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、水(315.0mL、25.0体積当量)中の水酸化ナトリウム(10.0g、251.0mmol、5.0当量)の溶液を室温で加えた。得られた混合物を95℃で15時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を水に溶解し、2N HClでpHを酸性に調整し、酢酸エチル(3x150.0mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(150.0mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮して、標題化合物(13)(6.45g、47.6%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.28-8.24 (t, 3H), 8.05-7.99 (d, 2H), 7.59 (s, 1H), 2.49-2.37 (m, 3H). MS (ES+): 271 (M+1); MS (ES-): 269.3 (M-1)。
ステップ14:(S)−3−メチル−1−(6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−イル)−1,4−ジオキソ−8,11−ジオキサ−2,5−ジアザテトラデカン−14−酸tert−ブチル(17)の合成
DMF(6.8.0mL、40.0体積当量)中の(6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボニル)−L−アラニン(15)(170mg、0.28mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、3−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)プロパン酸tert−ブチル(16)(78.60mg、0.34mmol、1.2当量)、HATU(320mg、0.84mmol、3.0当量)、及びDIPEA(43.5mg、0.34mmol、1.20当量)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(100mL)でクエンチし、EtOAc(100mLx3)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して、所望の化合物の粗製物を得た。粗製物をDCM中のメタノール(0〜10%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(17)(220mg、95.5%)を淡褐色のゴムとして得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.90 (s, 1H), 10.59 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.32-8.16 (m, 4H), 7.79-7.69 (m, 4H), 7.39-7.34 (t, 1H), 7.21-7.19 (d, 1H), 6.76-6.8 (s, 2H), 6.35 (s, 1H), 4.46-4.36 (m, 3H), 4.12-4.00 (t, 2H), 3.63-3.41 (m, 8H), 2.94 (s, 2H)2.21 (s, 3H), 1.45-1.38 (m, 12H). MS (ES+): 821.3 (M+1); MS (ES-): 819.5 (M-1)。
ステップ15:(S)−3−メチル−1−(6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−イル)−1,4−ジオキソ−8,11−ジオキサ−2,5−ジアザテトラデカン−14−酸(18)の合成
DCM(4.40mL、20.0体積当量)中の(S)−3−メチル−1−(6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル))−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−イル)−1,4−ジオキソ−8,12−ジオキサ−2,5−ジアザテトラデカン−14−酸tert−ブチル(17)(220mg、0.27mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、冷却したトリフルオロ酢酸(4.40mL、20体積当量)を注いだ。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物を採取し、真空下で濃縮して、標題化合物(18)(160mg、78.10%)を褐色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.80 (s, 1H), 10.55 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.29-8.14 (m, 4H), 7.78-7.69 (m, 4H), 7.39-7.34 (t, 1H), 7.21-7.19 (d, 1H), 6.76-6.8 (m, 2H), 6.35 (s, 1H), 4.46-4.36 (m, 3H), 4.12-4.00 (t, 2H), 3.63-3.41 (m, 8H), 2.94 (s, 2H)2.21 (s, 3H), 1.45-1.38 (t, 3H). MS (ES+): 764.9 (M+1); MS (ES-): 763.2 (M-1)。
ステップ16:N−((2S,15R)−15−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル))エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボニル)−16,16−ジメチル−3,13−ジオキソ−7,10−ジオキサ−4,14−ジアザヘプタデカン−2−イル)−6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−カルボキサミド(20)の合成
DMF(4.80mL、40.0体積当量)中の(S)−3−メチル−1−(6−((3−(3−(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)ベンジル)アミノ)−2H−インダゾール−3−イル)−1,4−ジオキソ−8,12−ジオキサ−2,5−ジアザテトラデカン−14−酸(18)(120mg、0.03mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(91.10mg、0.119mmol、1.20当量)、T3P(189.0mg、0.59mmol、3.0当量)及びDIPEA(128mg、0.99mmol、10.0当量)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(50mL)でクエンチし、EtOAc(150mLx3)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物をDCM中のメタノール(0〜10%)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(20)(45mg、38.10%)を淡オレンジ色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.84 (s, 1H), 10.56 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.44-8.40 (d, 3H), 8.23 (d, 2H), 8.15 (d, 1H), 7.80-7.76 (t, 4H), 7.70 (s, 2H), 7.43-7.35 (m, 5H), 7.20 (s, 1H), 6.76-6.74 (d, 2H), 6.29 (s, 1H), 5.12-5.11 (d, 1H), 4.51 (s, 1H), 4.42 (s, 2H), 4.36-4.34 (d, 4H), 3.59-3.57 (d, 4H), 3.47-3.39 (m, 4H), 3.24-3.15 (m, 3H), 2.85 (d, 2H), 2.78-2.72 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 1.68 (m, 2H), 1.45-1.40 (m, 6H), 1.20-1.15 (s, 3H), 1.10 (d, 3H). MS (ES+): 1191.2 (M+1); MS (ES-): 1189.4 (M-1)。
実施例7
N−(4−(2−(2−(2−(2−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)−4−(4−(3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミドの合成
N−(4−(2−(2−(2−(2−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)−4−(4−(3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミドの合成
ステップ01:4−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(10)の合成
無水酢酸(40mL、4.0体積当量)中の3−フルオロフタル酸(10.0g、54.3mmol、1.0当量)の溶液を140°で2時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。揮発物を真空により除去し、残渣を無水酢酸で結晶化して、標題化合物(5.10g、56.5%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.07-8.01 (m, 1H), 7.94-7.88 (t, 1H), 7.85-7.82 (d, 1H), 7.59-7.54 (m, 1H). MS (ES+): 167.10 (M+1); MS (ES-): - (M-1)。
ステップ02:5−アミノ−2−(4−フルオロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸の合成
DMF(25.0mL、5.0体積当量)中の4−フルオロイソベンゾフラン−1,3−ジオン(5.0g、30.10mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、L−グルタミン(4.40g、30.1mmol、1.0当量)を加え、得られた混合物を90°で8時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。溶媒を減圧下で除去した。残渣を4N HCl(200mL)に再溶解し、さらに8時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過により採取し、水で洗浄し、乾燥して、標題化合物(5.70g、64.40%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.99-7.90 (s, 1H), 7.8-7.65 (m, 2H), 4.86-4.71 (m, 1H), 2.40-2.25 (m, 4H), 3.40 (br, 3H). MS (ES+): 295.9 (M+1); MS (ES-): 294.1 (M-1)。
ステップ03:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(13)の合成
無水酢酸(44.80mL、8.0体積当量)中の5−アミノ−2−(4−フルオロ−1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)−5−オキソペンタン酸(5.60g、19.0mmol、1.0当量)の溶液を140°で4時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。得られた固体を濾過により採取し、アセトニトリル(100mL)で洗浄して粗製物を得て、これをDCM中の1〜10%MeOHを溶離液として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(1.65g、31.40%)を淡黄色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.16 (s, 1H), 7.96-7.91(m, 1H), 7.80-7.71(m, 2H), 5.19-5.13 (m, 1H), 2.90-2.70 (m, 1H), 2.63 (s, 1H), 2.57-2.49 (m, 1H), 2.19 (m, 1H). MS (ES+): 276.90 (M+1); MS (ES-): 275.3 (M-1)。
ステップ04:2−(2−(2−(2−(4−(ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)4−メチルベンゼンスルホネート(16)の合成
DMF(49mL、7.0体積当量)中の((オキシビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(オキシ))ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(4−メチルベンゼンスルホネート)(7.0g、13.90mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、4−ニトロフェノール(1.94g、13.90mmol、1.00当量)及び炭酸カリウム(4.81g、34.80mmol、2.50当量)を加え、得られた混合物を50で12時間攪拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。混合物を室温に冷却し、水(100mL)に注ぎ、次に酢酸エチル(100mLx3)で抽出した。合わせた有機相を水(150mL)及び食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、標題化合物(6.45g、98.60%)を淡黄色の油状物として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.18-8.16 (t, 2H), 7.79-7.76 (d, 2H), 7.48-7.45 (d, 2H), 7.17-7.12 (m, 2H), 4.26-4.22 (m, 2H), 4.11-4.01 (m, 2H), 3.78-3.75 (t, 2H), 3.59-3.42 (m, 10H), 1.25 (s, 3H)。
ステップ05:1−(2−(2−(2−(2−アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−4−ニトロベンゼン(17)の合成
DMSO(34.0mL、7.5容量)中の2−(2−(2−(2−(4−(ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)4−メチルベンゼンスルホネート(4.50g、9.58mol、1.0当量)の攪拌溶液に、NaN3(2.18g、33.5mmol、3.50当量)を加えた。得られた混合物を80℃で4.0時間撹拌した。TLCをチェックして、反応の完了を確認した(溶出:n−ヘキサン中60%EtOAc)。反応塊を水(250.0mL)でクエンチし、EtOAc(3x150L)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2x100mL)、食塩水(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を濃縮乾固して、所望の化合物(3.10g、95%)を油性塊として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.21-8.16 (m, 2H), 7.17-7.12 (m, 2H), 4.26-4.22 (t, 2H), 3.79-3.75 (m, 2H), 3.61-3.50 (m, 10H), 3.40-3.34 (m, 2H). MS (ES+): 341 (M+1); MS (ES-): 339.4 (M-1)。
ステップ06:2−(2−(2−(2−(4−(ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−アミン(18)の合成
THF(37.20mL、12.0体積当量)中の1−(2−(2−(2−(2−アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−4−ニトロベンゼン(3.10g、9.11mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、トリフェニルホスフィン(4.78g、18.20mmol、2.00当量)、DMW(9.30mL、3.0体積当量)を加え、得られた混合物を室温で3.0時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。溶媒(THF)を真空下で除去し、水(100.0mL)で希釈した。6N HCl(40mL)を加えてpHを2に調整した。固体(トリフェニルホスフィン及びトリフェニルホスフェート)を濾過により除去した。濾液を10%NaOH(40mL)を使用して塩基性化し、EtOAc(2x250mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を濃縮乾固して、所望の粗化合物を得た。粗製物を、溶媒(DCM中0〜5%MeOH)の溶出を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(980mg、34.20%)を淡褐色のゴムとして得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 8.10 (s, 2H), 6.94-6.89 (m, 2H), 4.17-4.14 (t, 2H), 3.84-3.81 (t,2H), 3.85-3.52 (m, 12H), 1.90 (t, 2H). MS (ES+): 315.1 (M+1)。
ステップ07:2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−((2−(2−(2−(2−(4−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)イソインドリン−1,3−ジオン(19)の合成
DMF(24.0mL、20.0体積当量)中の2−(2−(2−(2−(4−(ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−アミン(1.20g、4.32mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−フルオロイソインドリン−1,3−ジオン(1.05g、3.82mmol、1.00当量)、DIPEA(1.23g、9.54mmol、2.50当量)を加え、得られた混合物を90℃で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。次に、反応混合物を室温で冷却し、DMW(100mL)を加え、EtOAc(2x250mL)で抽出した。有機抽出物を採取し、食塩水(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を濃縮乾固し、n−ヘキサン中の30〜100%酢酸エチル(0.83g、38.10%)の溶出を使用するカラムクロマトグラフィーにより、所望の化合物を油性の緑色がかった塊として得た。NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ NMRは明瞭ではなかった。 MS (ES+): 571.1 (M+1); MS (ES-): 569.3 (M-1)。
ステップ08:4−((2−(2−(2−(2−(4−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(20)の合成
酢酸(16.40mL、20.0体積当量)中の2−(2−(2−(2−(4−ニトロフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エタン−1−アミン(820mg、1.44mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、鉄(281mg、5.03mmol、3.50当量)、エタノール(16.40mL、20.0体積当量)、及びDMW(8.20mg、10.0体積当量)を加え、得られた混合物を100℃で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物を室温に冷却した後、DMW(100mL)を加え、EtOAc(3x150mL)で抽出した。有機抽出物を食塩水(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を濃縮乾固して、所望の化合物(590mg、75.90%)を油状塊として得た。NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 7.62-7.55 (m, 3H), 7.14-7.02 (m, 1H), 7.04-7.02 (d, 1H), 6.64-6.61 (d, 2H), 6.49-6.47 (d, 2H), 5.08-5.02 (m, 1H), 4.61 (s, 1H), 4.06-4.00 (m, 2H), 3.90 (s, 1H), 3.64-3.59 (m, 5H), 3.56-3.45 (m, 10H), 2.92 (s, 1H). MS (ES+): 541.3 (M+1); MS (ES-): 539.2 (M-1)。
ステップ09:N−(4−(2−(2−(2−(2−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)フェニル)−4−(4−(3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド(21)の合成
DMF(5.0mL、25.0体積当量)中の4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリン酸(200mg、0.44mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、4−((2−(2−(2−(2−(4−アミノフェノキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)アミノ)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(287.0mg、0.53mmol、1.2当量)、T3P(423mg、1.33mmol、3.0当量)、及びDIPEA(68.5mg、0.53mmol、1.20当量)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了をTLCによりモニターした。反応混合物をDMW(100mL)でクエンチし、EtOAc(150mLx3)で抽出した。反応抽出物を食塩水(150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、真空下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、DCM中の0〜4%MeOHの溶出を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(180mg、41.70%)を黄色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.10 (s, 1H), 10.53 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.60-8.58 (d, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.78-7.75 (d, 2H), 7.78-7.58 (m, 5H), 7.49-7.45 (d, 1H), 7.22-7.19 (t, 3H), 7.13-7.10 (d, 1H), 7.03-7.01 (d, 1H), 6.92 (s, 2H), 6.61-6.59 (d, 1H) 5.10 (m, 1H), 4.53-4.50 (t, 1H), 4.41 (s, 2H), 3.58-3.50 (m, 12H), 2.88 (s, 2H), 2.72 (s, 2H), 2.59 (s, 1H). MS (ES+): 973.8 (M+1); MS (ES-): 972.1 (M-1). HPLC: 91.27%
以下の実施例は、(1)リンカー成分のセグメントを用いるRAFのリガンドの調製、(2)リンカー成分のセグメントを用いる分解シグナル伝達物質の調製、及び(3)リンカー成分の2つのセグメントを共有結合することによる、以下の一般式のRAF分解性結合体化合物の調製、を記載する。
(1)リンカー成分のセグメントを用いる分解シグナル伝達物質の調製
実施例8
6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミドの合成
6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミドの合成
ステップ1:塩化チオニル(40mL、0.55mol)及びDMF(2.01g、27.40mmol)をTHF(300mL)中の6−ブロモヘキサン酸(12.80g、65.90mmol)の撹拌溶液に加えた。得られた反応混合物を70℃で2時間撹拌した。反応の進行をTLC(n−ヘキサン中30%EtOAc)によりモニターして確認した。溶媒を減圧下で蒸発させた。THF(300mL)中の4−アミノ−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(15.0g、54.90mmol)の溶液を、反応混合物に加えた。この反応混合物を還流下で12時間撹拌した。反応の進行をTLC(DCM中5%MeOH)によりモニターして反応の完了を確認した。溶媒を減圧下で留去した。残渣に水(700mL)を加え、生成物をEtOAc(2×750mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を食塩水(750mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して6−ブロモ−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(17.80g、72.0%)をオフホワイトの固体として得た。1HNMR (300 MHz, DMSO-d6):δ11.15(s, 1H), 9.71 (s, 1H), 8.47 (d, 1H), 7.83 (d, 1H), 7.62 (d, 1H), 5.15 (m, 1H), 3.58 (m, 2H), 2.90 (m, 2H), 2.60 (m, 2H), 2.47 (d, 2H), 2.07 (m, 1H), 1.84 (m, 2H), 1.66 (m, 2H), 1.47 (m, 2H) ppm. MS (ESI): C19H20BrN3O5の計算値, 449.06, 実測値, 449.80 (M-H)-。
ステップ2:アジ化ナトリウム(6.15g、94.70mmol)及び18−クラウン−6(773.0mg、2.58mmol)を、DMF(233mL、30体積当量)中の6−ブロモ−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(7.75g、17.20mmol)の攪拌溶液に加えた。反応混合物を70℃で8.0時間撹拌し、室温に冷却し、水(800mL)を加え、EtOAc(3×550mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を食塩水(150mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して粗製物を得た。粗製物を、溶離液としてヘキサン中の酢酸エチルの勾配(40〜90%)を使用するシリカゲル(230〜400メッシュサイズ)のカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(4.50g、63.4%)をオフホワイトの固体として得た。1HNMR (300 MHz, DMSO-d6):δ 11.15 (s, 1H), 9.71 (s, 1H), 8.47 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.83 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.15 (dd, J = 12.8, 5.4 Hz, 1H), 3.00 - 2.81 (m, 1H), 2.7 - 2.4 (m, 6H), 2.20 - 2.0 (m, 1H), 1.64 - 1.30 (m, 6H). MS (ESI): C19H20N6O5の計算値, 412.15, 実測値, 413.0 (M+H)+, 411 (M-H)-。
(2)リンカー成分のセグメントを用いるRAFのリガンドの調製
実施例9
N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.002用)の合成
N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.002用)の合成
1,4−ジオキサン(1.5mL)中のブタ−3−イン−1−オール(114mg、1.63mmol)の攪拌溶液に、60%水素化ナトリウム(65.2mg、1.63mmol)を加え、室温で30分間撹拌後、N−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(150mg、0.326mmol)を一度に加え、これを、80℃で予熱した油浴に30分間入れた。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた抽出物を乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(50%〜100%、3.5CV;100%、12CV)を使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(60mg、54.1%)を白色の固体として得た。Rf=0.38(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.55 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.09 - 8.05 (m, 2H), 8.04 - 7.99 (m, 2H), 7.77 (d,J = 7.9 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.59 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.48 (t, J =6.5 Hz, 2H), 3.87 - 3.80 (m, 4H), 3.15 - 3.07 (m, 4H), 2.70 (td, J = 6.5, 2.6 Hz, 2H), 2.43 (s, 3H), 1.95 (t, J = 2.6 Hz, 1H)。
実施例10
N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.001用)の合成
N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.001用)の合成
標題化合物(13mg、12%)を、実施例9に記載のように、DMF中のN−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(100mg、0.217mmol)及びプロパルギルアルコール(60.9mg、1.09mmol)から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.3(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.61 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.16 - 8.13 (m, 2H), 8.09 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.02(s, 1H), 7.84 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.66 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 2.1 Hz,1H), 5.10 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.93 - 3.87 (m, 4H), 3.19 - 3.12 (m, 4H), 2.50 (s, 3H), 2.48 (t, J = 2.4 Hz,1H). LRMS, m/z, C26H23F3N4O3の計算値 , 496.17, 実測値, 497.03 (M+H+), 519.04 (M+Na)+。
実施例11
N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(ペンタ−4−イン−1−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.003用)の合成
N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(ペンタ−4−イン−1−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.003用)の合成
標題化合物(25mg、21.9%)を、N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドについて記載したように、DMF(1.5mL)中のペンタ−4−イン−1−オール(76.1mg、1.09mmol)及びN−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(100mg、0.217mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.3(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.62 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.17 - 8.12 (m, 2H), 8.10 (d, J = 7.8Hz, 1H), 7.81 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.63 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 2.1 Hz,1H), 4.51 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.91 - 3.84 (m, 4H), 3.16 - 3.08 (m, 4H), 2.48 (s, 3H), 2.41 (dt, J = 7.0,3.6 Hz, 2H), 2.12 - 2.04 (m, 2H), 1.99 (t, J = 2.6 Hz, 1H).LRMS, m/z, C28H27F3N4O3の計算値, 524.2; 実測値, 547.14 (M+Na)+。
実施例12
N−(6’−(ヘキサ−5−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.004用)の合成
N−(6’−(ヘキサ−5−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.004用)の合成
標題化合物(118.7mg、94.9%)を、N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドについて記載したように、DMF(1.5mL)中のヘキサ−5−イン−1−オール(112.2mg、1.14mmol)及びN−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(107mg、0.232mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.32(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.61 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.12 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 7.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.65 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.50 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.92 - 3.85 (m, 4H), 3.18 - 3.08 (m, 4H), 2.50 (s, 3H), 2.38 - 2.32 (m, 1H), 2.08 - 1.99 (m, 2H), 1.78 (t, J = 2.5 Hz, 2H), 1.66 (s, 2H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.16 (s). LRMS, m/z, C29H29F3N4O3の計算値: 538.22; 実測値, 561.15 (M+Na)+。
実施例13
N−(6’−(ヘプタ−6−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.005用)の合成
N−(6’−(ヘプタ−6−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.005用)の合成
標題化合物(110mg、90.7%)を、N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドについて記載したように、DMF(1.5mL)中のヘプタ−6−イン−1−オール(161.2mg、1.44mmol)及びN−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(101mg、0.220mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.33(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.62 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.09 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.84 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.67 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 4.43 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.90 (s, 4H), 3.15 (s, 4H), 2.51 (s, 3H), 2.25 (s, 2H), 2.12 (s, 1H), 1.97 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 1.89 (s, 1H), 1.79 (s, 1H), 1.67 (dd, J = 20.9, 6.2 Hz, 3H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.17 (s). LRMS, m/z, C30H31F3N4O3 の計算値: 552.23; 実測値, 575.23 (M+Na)+。
実施例14
N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(オクタ−7−イン−1−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.006用)の合成
N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(オクタ−7−イン−1−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.006用)の合成
標題化合物(88.9mg、68.7%)を、N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドについて記載したように、DMF(1.5mL)中のオクタ−7−イン−1−オール(141.3mg、1.12mmol)及びN−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(105mg、0.228mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.28(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.62 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.09 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 12.7 Hz, 2H), 7.78 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.67 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.90 (s, 4H), 3.15 (s, 4H), 2.51 (s, 3H), 2.25 - 2.14 (m, 1H), 2.12 - 2.01 (m, 1H), 1.91 - 1.83 (m, 2H), 1.79 (t, J = 2.5 Hz, 1H), 1.60 (dd, J = 6.3, 4.5 Hz, 2H), 1.45 - 1.40 (m, 1H), 1.26 (dd, J = 8.5, 3.8 Hz, 1H), 0.83 (ddd, J = 12.7, 10.3, 6.4 Hz, 2H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.17 (s). LRMS, m/z, C31H33F3N4O3の計算値: 566.25; 実測値,589.18 (M+Na)+。
実施例15
N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.007用)の合成
N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.007用)の合成
ステップ1:500mLの丸底フラスコ中で、無水DMF(40mL)中のトリエチレングリコール(14.25mL、107mmol)の攪拌溶液に、水素化ナトリウム(1.0552g、27.54mmol、油中60%)を3回に分けて加えた。得られた懸濁液を0℃で30分間撹拌し、臭化プロパルギル(3mL、26.9mmol、トルエン中80%)を滴加した。反応混合物は透明な黄色から透明な褐色に変わり、ゆっくりと室温まで温め、週末(70時間)にわたって撹拌した。反応混合物を水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、水(50mL)で洗浄し、食塩水(50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、減圧下で濃縮した。化合物のほとんどは水溶液中に残った。水溶液をNaClで飽和させ、16時間撹拌し、クロロホルム(3×50mL)で抽出し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。100gのSiO2カートリッジによりヘキサン中の酢酸エチルの勾配(50%〜100%、4CV、100%)を使用して、残渣を精製して、2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタノール(1.00g、9.28%))を淡黄色の油状物として得た。溶媒を減圧下で除去し、シリカゲルカラムで精製して、目的の2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタノール(1.00g、9.8%)を淡黄色の油状物として得た。Rf=0.26(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.20 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.76 - 3.71 (m, 3H), 3.68 (tt, J = 5.6, 3.0 Hz, 7H),3.64 - 3.59 (m, 3H), 2.43 (t, J = 2.4 Hz, 1H). Percec, V. et.al. PCT, WO2014/190024 A1 及びAhmed et al., JOC, 2006, 71, pp.9884-9886。
ステップ2:標題化合物(80mg、68.6%)を、実施例9に記載のように、1,4−ジオキサン(1.5mL)中の2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタノール(261.1mg、0.645mmol)及びN−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(100.0mg、0.217mmol)から油状物として調製した。Rf=0.26(5%MeOH/DCM)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.63 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.12 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H),7.93 (s, 1H), 7.85 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.67 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.0Hz, 1H), 4.61 - 4.56 (m, 2H), 4.20 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.88 (d, J = 4.5 Hz, 4H), 3.75 - 3.65 (m, 10H),3.18 - 3.13 (m, 4H), 2.51 (s, 3H), 2.43 (t, J = 2.4 Hz, 1H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.11 (s). LRMS, m/z, C32H35F3N4O6の計算値, 628.25; 実測値, 627.17 (M-H)-。
実施例16
N−(6’−(3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカ−17−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.008用)の合成
N−(6’−(3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカ−17−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.008用)の合成
標題化合物(170mg、53.3%)を、実施例9に記載のように、1,4−ジオキサン(3.0mL)中の3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカ−17−イン−1−オール(780.0mg、1.31mmol)(Parthi, A.K. et. al. Tetrahedron Letters, 2008, 49, 3395-3399)及びN−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(204.9mg、0.445mmol)から、油状物として調製した。Rf=0.27(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.68 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.12 (t, J = 6.0 Hz, 2H),7.84 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.66 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.61- 4.56 (m, 2H), 4.19 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.90 - 3.86 (m, 6H), 3.65 (dd, J = 5.8, 3.1 Hz, 16H), 3.54 (dd,J = 5.8, 3.5 Hz, 1H), 3.19 - 3.12 (m, 4H), 2.51 (s, 3H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.11 (s). LRMS, m/z, C36H43F3N4O8の計算値, 716.30; 実測値, 715.35 (M-H)-。
実施例17
N−(3−(6−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−ベンズアミド(化合物1.009用)の合成
N−(3−(6−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−ベンズアミド(化合物1.009用)の合成
標題化合物(52mg、46.9%)を、N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドについて記載のように、1,4−ジオキサン(3.0mL)中のブタ−3−イン−1−オール(114mg、1.63mmol)及びN−(3−(6−フルオロ−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(100mg、0.218mmol)(化合物14について記載のように。Nishiguchi, et. al. JMC 2017, 60, 4869を参照)から、白色の固体として調製した。Rf=0.42(50%EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.12 (s, 1H), 8.06 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.84 - 7.79 (m, 2H), 7.75 (d, J = 2.1Hz, 1H), 7.64 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.2, 2.3 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.30 (d, J =8.3 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.55 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.93 - 3.85 (m, 4H), 3.20 - 3.13 (m, 4H),2.76 (td, J = 6.5, 2.6 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H), 2.01 (t, J = 2.6 Hz, 1H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.15 (s). LRMS, m/z, C28H26F3N3O3の計算値, 509.19, 実測値, 532.10 (M+Na)+, 508.10 (M-H)-。
実施例18
(±)−N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(ペンタ−4−イン−2−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.010用)の合成
(±)−N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(ペンタ−4−イン−2−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.010用)の合成
標題化合物(86.2mg、50.2%)を、N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドについて記載のように、1,4−ジオキサン(2.3mL)中の(±)−ペンタ−4−イン−2−オール(0.27mL、2.87mmol)及びN−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(150.6mg、0.327mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.21(EtOAc)。NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.61 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.12 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.85 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.67 (t, J = 7.8 Hz, 1H),7.04 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 5.44 (dd, J = 11.0, 6.1 Hz, 1H), 3.89 (t, J = 4.6 Hz, 4H), 3.29 - 3.20 (m, 2H), 3.13 - 3.05 (m, 2H), 2.72 - 2.67 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 2.03 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 1.54 (d, J = 6.2 Hz, 3H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.17 (s). LRMS, m/z C28H27F3N4O3の計算値, 524.2; 実測値, 525.06 (M+H)+ 及び 547.07 (M+Na)+。
実施例19
(±)−N−(4−メチル−3−(5−モルホリノ−6−(ペンタ−4−イン−2−イルオキシ)ピリジン−3−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.011用)の合成
(±)−N−(4−メチル−3−(5−モルホリノ−6−(ペンタ−4−イン−2−イルオキシ)ピリジン−3−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.011用)の合成
標題化合物(86.9mg、49.7%)を、N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドについて記載のように、1,4−ジオキサン(2.3mL)中の(±)−ペンタ−4−イン−2−オール(0.27mL、2.87mmol)及びN−(3−(6−フルオロ−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(153.5mg、0.334mmol)から、淡黄色の油状物として調製した。Rf=0.67(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.12 (s, 1H), 8.07 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H),7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.65 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.30 (d, J = 8.4Hz, 1H), 7.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.43 (dd, J = 11.2, 5.9 Hz, 1H), 3.88 (t, J = 4.6 Hz, 4H), 3.23 (d, J =11.7 Hz, 2H), 3.13 - 3.02 (m, 2H), 2.72 - 2.67 (m, 2H), 2.27 (s, 3H), 2.02 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 1.53 (s,3H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.15 (s). LRMS, m/z C29H28F3N3O3の計算値, 523.21; 実測値, 524.03 (M+H)+ , 545.98 (M+Na)+。
実施例20
(±)−N−(6’−(ヘキサ−5−イン−3−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.012用)の合成
(±)−N−(6’−(ヘキサ−5−イン−3−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.012用)の合成
標題化合物(73mg、40.8%)を、N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドについて記載のように、1,4−ジオキサン(2.3mL)中の(±)−ヘキサ−5−イン−3−オール(0.31mL、2.80mmol)及びN−(6’−フルオロ−2−メチル)−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(153.1mg、0.333mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.23(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.61 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.12 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.09 (d, J =7.9 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.85 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.67 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.33 - 5.24 (m, 1H), 3.87 (dd, J = 10.9, 6.3 Hz, 4H), 3.32 - 3.19 (m, 2H), 3.12- 3.01 (m, 2H), 2.72 (dt, J = 4.8, 2.8 Hz, 2H), 2.52 (s, 3H), 2.01 - 1.93 (m, 2H), 1.04 (t, J = 7.5 Hz,3H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.17 (s). LRMS, m/z C29H29F3N4O3の計算値, 538.22; 実測値, 539.07 (M+H)+, 561.09 (M+Na)+。
実施例21
N−(3−(6−(ヘキサ−5−イン−1−イルオキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例34用)の合成
N−(3−(6−(ヘキサ−5−イン−1−イルオキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例34用)の合成
標題化合物(169.4mg、95.6%)を、N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドについて記載のように、1,4−ジオキサン(2.3mL)中のヘキサ−5−イン−1−オール(0.18mL、1.63mmol)及びN−(3−(6−フルオロ−5−モルホリノピリジン)−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(151.41mg、0.33mmol)から、淡黄色の油状物として調製した。Rf=0.63(ヘキサン中50%EtOAc)NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.12 (s, 1H), 8.06 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.81 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.30 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.43 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.92 - 3.86 (m, 4H), 3.72 - 3.65 (m, 2H), 3.16 - 3.10 (m, 4H), 2.32 (td, J = 7.0, 2.7 Hz, 2H), 2.27 (s, 3H), 2.24 (dd, J = 6.7, 2.6 Hz, 2H), 1.97 - 1.95 (m, 1H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.15 (s). LRMS, m/z, C30H30F3N3O3の計算値, 537.22; 実測値, 560.11 (M+Na)+。
(3)RAF分解性結合体化合物の調製
実施例22
N−(6’−(2−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.002)の合成
N−(6’−(2−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.002)の合成
丸底フラスコ中で、N−(6’−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例9)(50.0mg、0.0979mmol)、6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(48.5mg、0.051mmol)、硫酸銅5水和物(5.38mg、0.0105mmol)、及びアスコルビン酸ナトリウム(7.76mg、0.039mmol)に、THF(2.0mL)び水(200μL)を加え、窒素でパージし、週末(60時間)にわたって室温で撹拌すると、硫酸銅が析出し、溶媒の半分が蒸発し、TLCが50%超の変換を示した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、塩化メチレン(2×10mL)で抽出し、合わせた抽出物を濃縮し、塩化メチレン中のメタノールの勾配(0〜15%)を使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、N−(6’−(2−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソ−ヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(80mg、88.5%)を白色の固体として得た。Rf=0.14(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.30 (s, 1H), 8.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.44 (s, 1H),8.23 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.05 - 8.00 (m, 2H), 7.76 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.64 -7.54 (m, 2H), 7.48 - 7.43 (m, 2H), 6.98 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.87 (dd, J = 12.4, 5.5 Hz, 1H), 4.64 (t, J =6.5 Hz, 2H), 4.29 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.81 - 3.72 (m, 4H), 3.21 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.99 (s, 4H), 2.86 -2.64 (m, 3H), 2.42 (s, 3H), 2.37 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.13 - 2.04 (m, 1H), 1.95 - 1.83 (m, 2H), 1.77 -1.65 (m, 2H), 1.41 - 1.28 (m, 2H). LRMS, m/z C46H45F3N10O8の計算値, 922.34; 実測値, 945.42 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.29 分 (純度, 98.74%)。HPLC方法:カラム、Agilent、Zorbax−SB−CN、3.5μm、4.6x150mm、移動相、水中のアセトニトリル(0〜100%)は酢酸アンモニウム緩衝液を含む;流速1.5mL/分、実行時間、20分。
実施例23
N−(6’−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.001)の合成
N−(6’−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.001)の合成
標題化合物(9mg、37.8%)を、実施例22に記載のように、N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例10)(13mg、0.026mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(11.6mg、0.028mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.14(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.34 (s, 1H), 8.75 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 8.63 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 8.15 (s,2H), 8.10 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.84 - 7.77 (m, 2H), 7.72 (s, 1H), 7.69 - 7.60 (m, 2H), 7.50 (d, J = 7.2Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.62 (s, 2H), 4.95 (s, 1H), 4.39 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 3.85 (s, 4H), 3.11 (s, 4H), 2.94- 2.71 (m, 3H), 2.49 (s, 3H), 2.44 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.20 - 2.11 (m, 1H), 2.01 - 1.92 (m, 2H), 1.84 -1.73 (m, 2H), 1.47 - 1.34 (m, 2H).LRMS, m/z, C45H43F3N10O8の計算値, 908.32, 実測値, 931.34 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.1 分 (純度, 98.35%)。
実施例24
N−(6’−(3−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロポキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.003)の合成
N−(6’−(3−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロポキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.003)の合成
標題化合物(20mg、44.8%)を、実施例22に記載のように、N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(ペンタ−4−イン−1−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例11)(25.0mg、0.0477mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(21mg、0.051mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.14(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.37 (s, 1H), 8.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.66 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.12 - 8.06 (m, 2H), 7.82 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.71 - 7.60 (m, 2H), 7.52 (dd, J = 7.3, 0.6 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.05 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.93 (dd, J = 12.6, 5.3 Hz, 1H), 4.45 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 4.34 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.94 - 3.86 (m, 4H), 3.18 - 3.10 (m, 4H),2.94 - 2.87 (m, 3H), 2.83 - 2.70 (m, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.29 - 2.11 (m, 2H), 1.99 - 1.89 (m, 2H), 1.83 - 1.73 (m, 2H), 1.46 - 1.35 (m, 2H). LRMS, C47H47F3N10O8の計算値, 936.35, 実測値, 959.43 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.29 分 (純度, 95.9%)。
実施例25
N−(6’−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.004)の合成
N−(6’−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.004)の合成
標題化合物(18.1mg、8.39%)を、実施例22に記載のように、N−(6’−(ヘキサ−5−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例12)(118.7mg、0.220mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(102.0mg、0.247mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.11(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.38 (s, 1H), 8.78 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.40 (s,1H), 8.17 (s, 1H), 8.11 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.82 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.72 - 7.67(m, 1H), 7.64 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.04 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.95(dd, J = 12.3, 5.3 Hz, 1H), 4.43 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 4.34 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.91 - 3.82 (m, 4H), 3.12(s, 4H), 2.79 (dd, J = 15.0, 8.1 Hz, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.45 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.93 (ddd, J = 21.5, 15.5,7.0 Hz, 7H), 1.79 (dt, J = 15.3, 7.5 Hz, 3H), 1.41 (dt, J = 16.7, 8.2 Hz, 3H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.11 (s).LRMS, m/z: C48H49F3N10O8の計算値, 950.37; 実測値, 973.32 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.36 分 (純度, >99%)。
実施例26
N−(6’−((5−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ペンチル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.005)の合成
N−(6’−((5−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ペンチル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.005)の合成
標題化合物(34mg、17.7%)を、実施例22に記載のように、N−(6’−(ヘプタ−6−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例13)(50.0mg、0.0882mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(41.3mg、0.100mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.21(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.37 (s, 1H), 8.77 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 8.65 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.10 (d, J = 2.6 Hz, 2H), 7.80 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.71 - 7.65 (m, 1H), 7.62 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.03 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.94 (dd, J = 12.3, 5.3 Hz, 1H), 4.39 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 4.32 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.92 - 3.81 (m, 4H), 3.11 (s, 4H), 2.75 - 2.68 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 2.45 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.16 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 1.95 (dd, J = 15.1, 7.5 Hz, 2H), 1.87 (dd, J = 14.6, 7.2 Hz, 2H), 1.83 - 1.70 (m, 7H), 1.54 (dd, J = 15.2, 8.1 Hz, 2H), 1.45 - 1.34 (m, 2H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.10 (s). LRMS: m/z, C49H51F3N10O8の計算値: 964.99; 実測値, 987.45 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.62 分 (純度, >99%)。
実施例27
N−(6’−((6−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ヘキシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.006)の合成
N−(6’−((6−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ヘキシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.006)の合成
標題化合物(19.4mg、10.6%)を、実施例22に記載のように、N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(オクタ−7−イン−1−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例14)(108.9mg、0.192mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(87.6mg、0.212mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.13(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.37 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.76 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.12 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.78 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.67 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.60 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 4.95 (s, 1H), 4.38 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 4.30 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.87 (s, 4H), 3.71 (dd, J = 13.8, 6.8 Hz, 1H), 3.11(s, 4H), 2.68 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.47 (s, 3H), 2.43 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 1.97 - 1.88 (m, 2H), 1.87 - 1.79(m, 2H), 1.79 - 1.72 (m, 2H), 1.72 - 1.61 (m, 2H), 1.42 (dd, J = 18.3, 10.3 Hz, 7H), 1.23 (q, J = 7.2 Hz,2H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.09 (s). LRMS, m/z: C50H53F3N10O8の計算値, 978.4; 実測値 979.39 (M+H)+. HPLC, tR = 10.6 分 (純度,>99%)。
実施例28
N−(6’−(2−(2−(2−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.007)の合成
N−(6’−(2−(2−(2−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.007)の合成
標題化合物(53.9mg、40.7%)を、実施例22に記載のように、N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例15)(80.0mg、0.127mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(58.5mg、0.142mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.10(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.38 (s, 1H), 8.76 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 8.62 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.12 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.71 - 7.66 (m, 1H), 7.64 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.53 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.94 (dd, J = 12.5, 5.3 Hz, 1H), 4.61 - 4.56 (m, 2H), 4.32 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.93 - 3.84 (m, 6H), 3.75 - 3.61 (m, 10H), 3.15 (d, J = 4.3 Hz, 4H), 2.77 (dd, J = 19.8, 8.7 Hz, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.44 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.94 (dt, J = 15.0, 7.4 Hz, 2H), 1.82 - 1.72 (m, 2H), 1.64 (s, 4H), 1.45 - 1.35 (m, 2H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.13 (d, J = 16.2 Hz). LRMS, m/z, C51H55F3N10O11の計算値, 1040.4; 実測値, 1063.37 (M+Na)+. HPLC, TR = 9.89 分 (純度, >95.9%)。
実施例29
N−(6’−((1−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2,5,8,11,14−ペンタオキサヘキサデカン−16−イル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.008用)の合成
N−(6’−((1−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2,5,8,11,14−ペンタオキサヘキサデカン−16−イル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.008用)の合成
標題化合物(59.9mg、44.7%)を、実施例22に記載のように、N−(6’−(3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカ−17−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例16)(85.0mg、0.119mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(58.2mg、0.141mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.08(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.39 (s, 1H), 8.77 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.51 (s,1H), 8.18 (s, 1H), 8.13 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.81 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 1.9 Hz,1H), 7.73 - 7.67 (m, 1H), 7.63 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.53 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 1.9Hz, 1H), 4.98 - 4.92 (m, 1H), 4.62 (s, 2H), 4.60 - 4.55 (m, 2H), 4.32 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.89 (dd, J =9.4, 7.1 Hz, 6H), 3.72 - 3.59 (m, 16H), 3.15 (d, J = 4.3 Hz, 4H), 2.78 (t, J = 11.9 Hz, 2H), 2.45 (t, J =7.3 Hz, 2H), 1.94 (dt, J = 14.9, 7.3 Hz, 2H), 1.82 - 1.73 (m, 3H), 1.65 (s, 4H), 1.45 - 1.35 (m, 2H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.07 (d, J = 11.6 Hz). LRMS, m/z, C55H63F3N10NO13の計算値, 1128.45; 実測値, 1151.40 (M+Na)+. HPLC, tR = 9.86 分 (純度, 99%)。
実施例30
(±)−N−(6’−((1−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)プロパン−2−イル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.010)の合成
(±)−N−(6’−((1−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)プロパン−2−イル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.010)の合成
標題化合物(103.4mg、67.2%)を、実施例22に記載のように、(±)−N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(ペンタ−4−イン−2−イルオキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例18)(86.2mg、0.164mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(76.9mg、0.186mmol)から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.17(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3, ジアステレオ異性体の1:1混合物) δ 9.31 (s, 1H), 8.71 (dd, J = 8.3, 2.1 Hz, 1H), 8.64 (dd, J = 4.7, 2.5 Hz, 1H), 8.51 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 8.38 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.10 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 6.5, 2.5 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.64 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 7.55 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.59 (dd, J = 12.2, 6.2 Hz, 1H), 4.91 (dd, J = 12.4, 5.0 Hz, 1H), 4.40 - 4.26 (m, 2H), 3.86 (t, J = 4.5 Hz, 4H), 3.25 - 3.09 (m, 4H), 3.04 (d, J = 15.9 Hz, 2H), 2.91 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 2.76 (dd, J = 19.5, 7.8 Hz, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.39 (dd, J = 13.6, 7.4 Hz, 2H), 2.16 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 1.91 (dd, J = 15.2, 7.6 Hz, 2H), 1.77 - 1.68 (m, 2H), 1.46 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.34 (s, 2H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.10 (s). LRMS, m/z, C47H47F3N10O8の計算値, 936.35; 実測値, 959.51 (M+Na)+. HPLC, tR = 9.99 分 (純度, >99.9%)。
実施例31
(±)−N−(6’−((1−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル))アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ブタン−2−イル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.012)の合成
(±)−N−(6’−((1−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル))アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ブタン−2−イル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.012)の合成
標題化合物(103.4mg、80.2%)を、実施例22に記載のように、(±)−N−(6’−(ヘキサ−5−イン−3−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例20)(73.0mg、0.136mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(62.7mg、0.152mmol)から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.23(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3, ジアステレオ異性体の1:1混合物) δ 9.29 (s, 1H), 8.70 (dd, J = 8.4, 2.5 Hz, 1H), 8.64 (dd, J = 6.0, 2.4 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.42 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 8.12 - 8.04 (m, 2H), 7.81 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.67 - 7.59 (m, 2H), 7.55 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.54 - 5.45 (m, 1H), 4.91 (dd, J = 12.3, 5.0 Hz, 1H), 4.33 (dd, J = 8.6, 4.6 Hz, 2H), 3.86 (s, 4H), 3.18 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.14 (s, 2H), 3.05 (d, J =16.0 Hz, 2H), 2.91 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 2.76 (t, J = 11.5 Hz, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.38 (dd, J = 13.6, 7.3Hz, 2H), 2.15 (s, 1H), 1.89 (dd, J = 14.6, 6.9 Hz, 2H), 1.82 (dd, J = 14.7, 7.3 Hz, 2H), 1.71 (dt, J = 15.4,7.6 Hz, 2H), 1.32 (s, 2H), 1.04 (t, J = 7.4 Hz, 3H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.09 (s).LRMS, m/z, C48H49F3N10O8の計算値, 950.37; 実測値, 973.32 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.23 分 (純度, >99.9%)。
実施例32
N−(3−(6−(2−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)エトキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.009)の合成
N−(3−(6−(2−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)エトキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.009)の合成
標題化合物(34mg、36.8%)を、実施例22に記載のように、N−(3−(6−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例17)(51mg、0.100mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(49.5mg、0.120mmol)から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.25(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.37 (s, 1H), 8.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.13 (s, 2H), 8.08 (d, J= 8.0 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.70 - 7.56 (m, 3H), 7.54 - 7.50 (m,2H), 7.47 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.93 (dd, J = 12.3, 5.4 Hz, 1H), 4.70(t, J = 6.6 Hz, 2H), 4.35 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.86 - 3.78 (m, 4H), 3.27 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.09 - 3.01(m, 4H), 2.92 - 2.69 (m, 3H), 2.44 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.25 (s, 3H), 2.20 - 2.11 (m, 1H), 2.00 - 1.90(m, 2H), 1.84 - 1.73 (m, 2H), 1.46 - 1.34 (m, 2H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.09 (s).LRMS, m/z, C47H46F3N9O8の計算値, 921.34; 実測値, 920.30 (M-H)-, 944.23 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.35 分 ( 純度, >99.9%)。
実施例33
(±)−N−(3−(6−((1−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)プロパン−2−イル)オキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.011)の合成
(±)−N−(3−(6−((1−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)プロパン−2−イル)オキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物1.011)の合成
標題化合物(91.3mg、58.8%)を、実施例22に記載のように、(±)−N−(4−メチル−3−(5−モルホリノ−6−(ペンタ−4−イン−2−イルオキシ)ピリジン−3−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例19)(86.9mg、0.166mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(78.5mg、0.190mmol)から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.31(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3, ジアステレオ異性体の1:1混合物) δ 9.30 (s, 1H), 8.70 (dd, J = 8.4, 3.8 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 18.6 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.08 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.63 (dt, J = 15.7, 5.0 Hz, 2H), 7.57 - 7.44 (m, 4H), 7.21 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.05 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 5.58 (dd, J = 11.1, 5.0 Hz, 1H), 4.95 - 4.87 (m, 1H), 4.41 - 4.25 (m, 2H), 3.85 (dd, J = 10.7, 6.3 Hz, 4H), 3.25 - 3.16 (m, 2H), 3.13 (d, J = 3.3 Hz, 2H), 3.03 (dd, J = 11.2, 4.6 Hz, 2H), 2.90 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 2.80 - 2.71 (m, 2H), 2.38 (dt, J = 15.2, 5.8 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H), 2.15 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 1.90 (dt, J = 14.2, 7.1 Hz, 2H), 1.72 (dt, J = 14.9, 7.3 Hz, 2H), 1.46 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.37 - 1.28 (m, 2H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.08 (s). LRMS, m/z, C48H48F3N9O8の計算値, 935.36; 実測値, 958.45 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.4 分 (純度,>99.9%)。
実施例34
N−(3−(6−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブトキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの合成
N−(3−(6−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブトキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの合成
標題化合物(57.3mg、37.1%)を、実施例22に記載のように、N−(3−(6−(ヘキサ−5−イン−1−イルオキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(実施例21)(87.4mg、0.163mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(実施例8)(72.3mg、0.175mmol)から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.26(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.38 (s, 1H), 8.78 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.80 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.72 - 7.67 (m, 1H), 7.62 (dd, J = 16.9, 9.1 Hz, 2H), 7.53 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.28 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.94 (dd, J = 12.3, 5.4 Hz, 1H), 4.43 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 4.34 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.90 - 3.84 (m, 4H), 3.12 (d, J = 4.3 Hz, 4H), 2.91 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 2.81 (dd, J = 12.6, 5.7 Hz, 2H), 2.45 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H), 2.20 - 2.13 (m, 1H), 1.94 (dt, J = 25.5, 11.0 Hz, 6H), 1.79 (dt, J = 14.9, 7.3 Hz, 2H), 1.42 (dd, J = 15.7, 8.1 Hz, 2H), 1.26 (t, J = 7.2 Hz, 2H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.12 (s). LRMS, m/z, C49H50F3N9O8の計算値, 949.37; 実測値, 972.45 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.61 分 (純度,>99.9%)。
以下の実施例は、(1)リンカー成分を用いるRAFのリガンドの調製、及び(2)以下の一般式のRAF分解性結合体化合物の調製、を記載する:
(1)リンカー成分を用いるRAFのリガンドの調製
実施例35
2−(2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(化合物1.013用)の合成
2−(2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(化合物1.013用)の合成
DMF(1.5mL)中の2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸tert−ブチル(287mg、1.09mmol)の攪拌溶液に、水素化ナトリウム(43.4mg、1.09mmol、油中60%分散液)を加え、30分間撹拌後、N−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(100mg、0.217mmol)を加え、80℃の予熱した油浴上に置き、1時間攪拌すると、TLCはほとんど出発物質を示し、追加量の水素化ナトリウム(43.4mg)を加え、1時間加熱すると、出発物質はなくなり、ほとんど極性生成物が形成された。反応混合物を室温に冷却し、1N HCl水溶液で酸性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた抽出物を洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。LRMSは、所望の質量の存在を示した。残渣を、DCM中のMeOHの勾配を使用する12gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(28mg、19.9%)をベージュ色の固体として得た。この生成物は、少量の2−(2−(2−(2−(ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸を含む。この物質を、さらに精製することなく次のステップでそのまま使用した。LRMS, m/z, C31H35F3N4O8の計算値, 648.24, 実測値, 647.17 (M-H)-。
(2)RAF分解性結合体化合物の調製
実施例36
(2S,4R)−1−((R)−2−(tert−ブチル)−14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−4−オキソ−6,9,12−トリオキサ−3−アザテトラデカン−1−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1.013)の合成
(2S,4R)−1−((R)−2−(tert−ブチル)−14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−4−オキソ−6,9,12−トリオキサ−3−アザテトラデカン−1−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物1.013)の合成
DMF(0.8mL)中の2−(2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(実施例35)(25mg、0.0385mmol)及び(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(17.1mg、0.0385mmol)及びHATU(44mg、0.116mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に、そのままのDIPEA(33.6μL、0.193mmol)を加え、室温までゆっくりと温め、週末(72時間)にわたって攪拌し、水(3mL)で希釈し、酢酸エチル(3×5mL)抽出し、合わせた抽出物を飽和重炭酸塩溶液、食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を2gのセライトに吸収させ、DCM中のMeOHの勾配(0〜20%)を使用する12gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(18mg、43.4%)を白色の固体として得た。Rf=0.45(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.10 (s, 1H), 8.81 - 8.77 (m, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.10 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.36 - 7.28 (m, J = 8.3 Hz, 5H), 7.09 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.06 - 4.95 (m, 1H), 4.78 - 4.65 (m, 2H), 4.62 - 4.53 (m, 2H), 4.46 (s, 1H), 4.06 - 3.84 (m, 8H), 3.79 - 3.51 (m, 10H), 3.21 - 3.10 (m, 4H), 2.49 (s, 3H), 2.48 (s, 3H), 2.40 - 2.31 (m, 1H), 2.18 - 2.05 (m, 1H), 1.44 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.97 (s, 9H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.01 (s). LRMS, m/z, C54H65F3N8O10Sの計算値, 1074.45; 実測値, 1073.43 (M-H)-; 1097.42 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.14 分 (純度, 98.69%)。
実施例37から実施例53は、化合物2.001から2.009の合成を記載しており、これらの結合体のそれぞれは、以下の式に包含される
実施例37
17−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸(化合物2.001用)の合成
17−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸(化合物2.001用)の合成
ステップI:17−ヒドロキシ−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸tert−ブチル
DMSO(50.0mL)中の2−ブロモ酢酸tert−ブチル(5.4mL、36.6mmol)及び3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1,14−ジオール(27.0mL、128mmol)の冷(0℃)撹拌溶液に、NaH(1.6033g、40.1mmol、油中60%)を2回に分けて加えた。反応混合物を室温まで暖め、20時間撹拌し、水(50mL)で希釈し、NaCl(60g)で飽和させ、エーテル(3x100mL)で抽出し[水溶液を酢酸エチル(4×50mL)により再抽出して、PEG、DMSOを含む7.5g*を得た]、有機抽出物を乾燥して粗製物(8.0g)を得た[1H NMRはPEG、DMSO、及び油の存在を含む]。残渣(8.0g)をエーテル(50mL)に溶解し、水(5x5mL)で洗浄し、相分離器を通過させ、濃縮して生成物1.75gを得た。1H NMRは少量の油を示し、これをピペットで取り除いて、標題化合物(1.1g、8.5%)を油状物として得た。水溶液を濃縮して、標題生成物(4.85g、37.6%)を得た。1H NMRは少量のDMSO、PEGを示した。*残渣(7.5g)をDCM(50mL)に溶解し、水(50mL)で希釈し、相分離器を通過させ、有機溶液を水(20mL)で希釈し、5分間撹拌し、相分離器を通過させ、濃縮して標題生成物を得た(2.7g、21%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.02 (s, 2H), 3.75 - 3.58 (m, 20H), 1.47 (s, 9H). LRMS (ESI) m/z: C16H32O8の計算値, 352.21; 実測値 374.83 (M+Na)+。
ステップII、17−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸
1,4−ジオキサン(4.2mL)中の17−ヒドロキシ−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸tert−ブチル(1.05g、2.99mmol)の攪拌溶液に、60%水素化ナトリウム(251mg、6.27mmol、油中60%)を加え、室温で30分間攪拌した後、PEGを粉砕して球形にして、超音波処理したが役に立たず、DMF(1mL)を加え、超音波処理し、得られた懸濁液に、N−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(275mg、0.597mmol)を一度に加え、これを80℃に予熱した油浴上に45分間置き、室温まで冷却し、水と1N HCl水溶液を加え(pH4〜5に調整)、濃縮し、粗残渣を水中のアセトニトリル(5〜100%)を使用する逆相SiO2カートリッジ(86g)により2回のバッチで精製して、標題化合物(130mg、29%)を得た。1H NMRはいくらかのPEG酸の存在を示し、この物質を、さらに精製することなく次のステップで使用した。Rf=0.3(DCM中30%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.59 (s, 1H), 9.14 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.35 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.13 (s,1H), 7.76 - 7.68 (m, 2H), 7.56 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 4.60 - 4.44 (m, 2H), 3.98 - 3.53 (m,24H), 3.18 - 3.01 (m, 4H), 2.47 (s, 3H).LRMS, m/z, C35H43F3N4O10の計算値, 736.29; 実測値, 735.17 (M-H)-; 759.05 (M+Na)+。
実施例38
(2S,4R)−1−((R)−2−(tert−ブチル)−20−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−4−オキソ−6,9,12,15,18−ペンタオキサ−3−アザイコサン−1−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.001)の合成
(2S,4R)−1−((R)−2−(tert−ブチル)−20−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−4−オキソ−6,9,12,15,18−ペンタオキサ−3−アザイコサン−1−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.001)の合成
DMF(0.8mL)中の17−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸(130mg、0.176mmol)及び(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3、3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(17.1mg、0.0385mmol)、及びHATU(44mg、0.116mmol)の冷(0℃)撹拌溶液に、そのままのDIPEA(33.6μL、0.193mmol)を加え、室温までゆっくり温め、週末(72時間)にわたって攪拌し、水(4mL)で希釈し、酢酸エチル(3x5mL)で抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、DCM中のメタノールの勾配(0〜20%)を使用する24gの金SiO2カートリッジ(Isco)により精製して、標題化合物(48mg、23.4%)を白色の固体として得た。Rf=0.36(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.24 (s, 1H), 8.78 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.22 -8.14 (m, 2H), 7.80 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.61 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.8Hz, 1H), 7.38 - 7.28 (m, 5H), 7.04 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.08 - 4.98 (m, 1H), 4.74 (t, J = 7.8 Hz, 1H),4.62 - 4.54 (m, 3H), 4.49 (s, 1H), 4.05 - 3.83 (m, 10H), 3.74 - 3.55 (m, 16H), 3.18 - 3.10 (m, 4H), 2.50 (s, 6H), 2.47 - 2.41 (m, 1H), 2.13 - 2.02 (m, 1H), 1.45 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.03 (s, 9H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.04 (s).LRMS, m/z, C58H73F3N8O12Sの計算値, 1162.5; 実測値, 1161.33 (M-H)-; 1185.2 (M+Na)+; HPLC, tR = 9.94 分 (純度, 98%)。
実施例39
14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸(化合物2.002用)の合成
14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸(化合物2.002用)の合成
ステップI、14−ヒドロキシ−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸tert−ブチル
DMSO(50mL)中の2−ブロモ酢酸tert−ブチル(5.4mL、36.6mmol)及び2,2’−((オキシビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(オキシ)ジエタノール(35.0mL、203mmol)の冷(0℃)撹拌溶液に、NaH(1.6217g、40.6mmol、油中60%)を2回に分けて加えた。反応混合物をゆっくりと室温まで温め、23時間撹拌し、水(50mL)で希釈し、NaCl(50g)で飽和させ、5分間撹拌し、Et2O(3×100mL)で抽出し、濃縮した。残渣をDCM(50mL)及び水(25mL)に取り、5分間撹拌した。有機溶液を相分離器に通し、濃縮し、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(50〜100%)を使用する80gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(8.2g、収率72.7%)を淡黄色の油状物として得た。Rf=0.08(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.02 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 3.75 - 3.60 (m, 12H), 1.47 (s, 9H) ppm.LRMS (ESI) m/z: C14H28O7の計算値 308.3679; 実測値 330.95 (M+Na)+; 実測値 347.01 (M+K)+。
ステップII、14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸
ジオキサン(4.5mL)中の14−ヒドロキシ−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸tert−ブチル(983.6mg、3.19mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(280.1mg、7.02mmol、鉱油中60%)を室温で加え、30分間撹拌した。反応混合物は淡い無色からベージュ色に変化し、ここに、N−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(300.5mg、0.635mmol)を加えると、15分後、ベージュ色の沈殿物が形成され、塊になり、DMF(1mL)を加えて塊を破壊した。反応混合物を80℃で1時間加熱し、室温まで冷却し、1M HCl水溶液(約0.1mL)で酸性化し、得られた混合物を室温で5分間撹拌し、濃縮した。残渣を、DCM中のMeOHの勾配(0〜10%)を使用する40gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(70mg、収率15.5%)を黄色の油状物として得た。Rf=0.15(DCM中20%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.44 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.31 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.75 - 7.69 (m, 2H), 7.56 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 4.54 (s, 2H), 3.84 (m, 6H), 3.75 - 3.48 (m, 14H), 3.08 (s, 4H), 2.45 (s, 3H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -62.95 (s) ppm. LRMS (ESI) m/z: C33H39F3N4O9の計算値, 692.27; 実測値 691.07 (M-H)-。
実施例40
N−(6’−(((16R)−16−((2R,4S)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)シクロペンタンカルボニル)−17,17−ジメチル−14−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサ−15−アザオクタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.002)の合成
N−(6’−(((16R)−16−((2R,4S)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)シクロペンタンカルボニル)−17,17−ジメチル−14−オキソ−3,6,9,12−テトラオキサ−15−アザオクタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.002)の合成
標題化合物(19.2mg、28.3%)を、実施例38に記載のように、14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸(42.0mg、60.6μmol)及び(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(35mg、0.0789mmol)から、オフホワイトの固体として調製した。Rf=0.25(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.27 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.26 - 8.19 (m, 2H), 8.15 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.61 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.04 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.07 (m, 1H), 4.75 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 4.59 - 4.53 (m, 2H), 4.48 (bs, 1H), 4.02 - 3.85 (m, 10H), 3.74 - 3.53 (m, 14H), 3.21 - 3.09 (m, 4H), 2.51 (s, 3H), 2.48 (s, 3H), 2.07 (dd, J = 13.4, 8.3 Hz, 1H), 1.47 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.04 (s, 9H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -62.97 (s) ppm.LRMS (ESI) m/z: C57H70F3N7O11Sの計算値, 1117.48; 実測値 1119.22 (M+H)+; 実測値 1141.15 (M+Na)+; 実測値 1157.15 (M+K)+. HPLC, tR = 9.99 分 (純度, >99%)。HPLC方法:カートリッジ、Agilent、Zorbax-SB-CN、3.5μm、4.6×150mm、移動相、水中アセトニトリル(0〜100%)は酢酸アンモニウム緩衝液を含む;流速、1.5mL/分、実行時間、20分。
実施例41
(2S,4R)−1−((R)−2−(6−ブロモヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド、方法A(化合物2.003用)の合成
(2S,4R)−1−((R)−2−(6−ブロモヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド、方法A(化合物2.003用)の合成
ステップI、(2S,4R)−1−((R)−2−(6−ブロモヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(3−メチルチオフェン−2−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド
DMF(8.0mL)中の6−ブロモヘキサン酸(400.5mg、2.05mmol)の攪拌溶液に、(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(912.7mg、2.05mmol)及びHATU(859.2mg、2.26mmol)、次にDIPEA(0.72mL、4.13mmol)を連続して加えた。反応混合物を室温で53時間撹拌し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(6x20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、1M HCl(20mL)、飽和NaHCO3水溶液(20mL)、水(20mL)、食塩水(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、DCM中のメタノールの勾配(0〜10%)を使用する80gの金SiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(780.0mg、61.1%)を白色の固体として得た。Rf=0.44(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.68 (s, 1H), 7.45 - 7.34 (m, 4H), 6.09 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.08 (p, J = 7.1Hz, 1H), 4.74 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.13 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 3.60 (dd, J = 11.5,3.4 Hz, 1H), 3.40 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 2.78 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 2.63 - 2.54 (m, 1H), 2.53 (s, 3H), 2.23 (t,J = 7.5 Hz, 2H), 2.12 - 2.01 (m, 1H), 1.90 - 1.83 (m, 1H), 1.82 - 1.73 (m, 2H), 1.70 - 1.59 (m, 2H),1.47 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.05 (s, 9H). LRMS, m/z, C29H41BrN4O0Sの計算値, 620.20; 実測値, 643.07 (M+Na)+。
ステップII、(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アジドヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド
DMSO(15.0mL)中の(2S,4R)−1−((R)−2−(6−ブロモヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(780.0mg、1.25mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化カリウム(212.7mg、1.28mmol)及びアジ化ナトリウム(326.5mg、5.02mmol)を連続して加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、水(50mL)で希釈し、Et2O(4x20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、DCM中のメタノールの勾配(0〜15%)を使用する40gの金SiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(600mg、81.9%)を白色の固体として得た。Rf=0.51(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.68 (s, 1H), 7.44 - 7.35 (m, 5H), 6.13 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.08 (p, J = 7.0 Hz, 1H), 4.73 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 4.10 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 3.61 (dd, J = 11.3, 3.7 Hz, 1H), 3.53 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 3.26 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 3.06 (bs, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.57 (dd, J = 8.0, 5.2 Hz, 1H), 2.54 (s, 3H), 2.22 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.10 - 2.01 (m, 1H), 1.83 (s, 1H), 1.81 - 1.72 (m, 1H), 1.69 - 1.54 (m, 3H), 1.47 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.45 - 1.35 (m, 2H), 1.05 (s, 9H). LRMS, m/z, (for C29H41N7O4S) の計算値, 583.29; 実測値, 606.14 (M+Na)+; 実測値, 581.95 (M-H)-。
実施例42
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.003)の合成
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.003)の合成
標題化合物(34.9mg、51.7%)を、実施例22に記載のように、N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(35.0mg、0.0557mmol)及び(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アジドヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(35.8mg、0.0612mmol)から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.17(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.51 (s, 1H), 8.66 (s, 2H), 8.26 (d, J = 13.8 Hz, 2H), 8.18 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.61 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.36 (q, J = 8.1 Hz, 5H), 7.02 (s, 1H), 6.33 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.11 - 5.02 (m, 1H), 4.77 - 4.64 (m, 3H), 4.63 - 4.54 (m, 4H), 4.52 (s, 1H), 4.19 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.88 (dd, J = 9.4, 4.3 Hz, 6H), 3.69 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 3.61 (s, 6H), 3.13 (s, 4H), 2.49 (d, J = 9.6 Hz, 3H), 2.47 (s, 3H), 2.24 - 2.06 (m, 4H), 1.73 (dtd, J = 21.1, 14.0, 7.1 Hz, 2H), 1.60 - 1.50 (m, 2H), 1.47 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.21 (dd, J = 15.5, 7.9 Hz, 2H), 1.02 (s, 9H) ppm.19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.01 (s) ppm. LRMS, m/z, C61H76F3N11O9の計算値, 1211.54; 実測値, 1234.25 (M+Na)+. HPLC, tR = 9.91 分 (純度, >99%)。
実施例43
(2S,4R)−1−((R)−2−(6−ブロモヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド、方法A(化合物2.004用)の合成
(2S,4R)−1−((R)−2−(6−ブロモヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド、方法A(化合物2.004用)の合成
ステップI、(2S,4R)−1−((R)−2−(6−ブロモヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(3−メチルチオフェン−2−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド
DMF(8.0mL)中の6−ブロモヘキサン酸(400.5mg、2.05mmol)の撹拌溶液に、(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(912.7mg、2.05mmol)及びHATU(859.2mg、2.26mmol)、次にDIPEA(0.72mL、4.13mmol)を連続して加えた。反応混合物を室温で53時間撹拌し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(6x20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄した。1M HCl水溶液(20mL)、飽和NaHCO3水溶液(20mL)、水(20mL)、食塩水(20mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、DCM中のメタノールの勾配(0〜10%)を使用する80gの金SiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(780.0mg、61.1%)を白色の固体として得た。Rf=0.44(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.68 (s, 1H), 7.45 - 7.34 (m, 4H), 6.09 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.08 (p, J = 7.1Hz, 1H), 4.74 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.13 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 3.60 (dd, J = 11.5,3.4 Hz, 1H), 3.40 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 2.78 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 2.63 - 2.54 (m, 1H), 2.53 (s, 3H), 2.23 (t,J = 7.5 Hz, 2H), 2.12 - 2.01 (m, 1H), 1.90 - 1.83 (m, 1H), 1.82 - 1.73 (m, 2H), 1.70 - 1.59 (m, 2H),1.47 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.05 (s, 9H). LRMS, m/z, C29H41BrN4O0Sの計算値, 620.20; 実測値, 643.07 (M+Na)+。
ステップII、(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アジドヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド
DMSO(15.0mL)中の(2S,4R)−1−((R)−2−(6−ブロモヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(780.0mg、1.25mmol)の撹拌溶液に、ヨウ化カリウム(212.7mg、1.28mmol)及びアジ化ナトリウム(326.5mg、5.02mmol)を連続して加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、水(50mL)で希釈し、Et2O(4x20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、DCM中のメタノールの勾配(0〜15%)を使用する40gの金SiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(600mg、81.9%)を白い固体として得た。Rf=0.51(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.68 (s, 1H), 7.44 - 7.35 (m, 5H), 6.13 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.08 (p, J = 7.0 Hz, 1H), 4.73 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 4.10 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 3.61 (dd, J = 11.3, 3.7 Hz, 1H), 3.53 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 3.26 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 3.06 (bs, 1H), 2.62 (s, 1H), 2.57 (dd, J = 8.0, 5.2 Hz, 1H), 2.54 (s, 3H), 2.22 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.10 - 2.01 (m, 1H), 1.83 (s, 1H), 1.81 - 1.72 (m, 1H), 1.69 - 1.54 (m, 3H), 1.47 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.45 - 1.35 (m, 2H), 1.05 (s, 9H). LRMS, m/z, (for C29H41N7O4S) の計算値, 583.29; 実測値, 606.14 (M+Na)+; 実測値, 581.95 (M-H)-。
実施例44
(2R*,4S*)−N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−((2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.004用)の合成
(2R*,4S*)−N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−((2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.004用)の合成
ステップI、4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボン酸(2R*,4S*)−メチル:
アルゴンガスを、メタノール(100mL)中の粗製4−オキソ−4H−ピラン−2−カルボン酸メチル(5g、32.4mmol)(参照:WO2015/158427、p−34)の溶液に5分間バブリングし、10%Pd担持活性炭(1.59g)を加え、水素雰囲気下でバルーン(2つのバルーンを互いに挿入)を使用して40時間攪拌し、触媒を濾別し、メタノール(50mL)ですすぎ、濾液を濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(0〜100%)を使用する2x100gのSiO2カートリッジにより精製して、4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボン酸メチル(1.56g、30.4%)及び標題化合物(3.03g、58.3%)無色の油状物として得た。4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボン酸メチル。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.41 (ddd, J = 11.7, 7.0, 2.5 Hz, 1H), 4.32 (dd, J = 10.8, 3.9 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.78 (dd, J = 11.6, 3.4 Hz, 1H), 2.77 - 2.60 (m, 3H), 2.46 - 2.38 (m, 1H)。4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボン酸(2R*,4S*)−メチル。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.18 (ddd, J = 11.9, 4.7, 2.5 Hz, 1H), 4.00 (dd, J = 11.3, 2.6 Hz, 1H), 3.94 -3.84 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.48 (td, J = 11.9, 2.4 Hz, 1H), 2.35 - 2.27 (m, 1H), 1.97 - 1.87 (m, 1H),1.73 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 1.66 - 1.52 (m, 2H)。ヒドロキシル基の相対的な立体構造は、暫定的にシスとして割り当てられた。
ステップII、4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボン酸(2R*,4S*)−メチル:
DCM(32mL)中の4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボン酸(2R*,4S*)−メチル(3.04g、19mmol)及びイミダゾール(1.94g、20.9mmol)の攪拌溶液に、塩化tert−ブチルジメチルシリル(3.15g、20.9mmol)を室温で加え、2時間撹拌した後、固体を濾別し、エーテルですすぎ、合わせた濾液を濃縮した。残渣をエーテル(100mL)に取り、水(30mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮して、標題化合物(5.2g、99.8%)を無色の油状物として得た。Rf=0.6(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.14 (ddd, J = 11.8, 4.5, 3.0 Hz, 1H), 3.98 (dd, J = 11.0, 2.8 Hz, 1H), 3.88 - 3.78 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.44 (td, J = 11.7, 2.5 Hz, 1H), 2.18 - 2.09 (m, 1H), 1.80 - 1.71 (m, 1H), 1.65 - 1.53 (m, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.06 (s, 6H)。
ステップIII、(2R*,4S*)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メタノール:
THF(28.4mL、56.8mmol)中のLiAlH4の冷(0℃)撹拌溶液に、THF(4mL)中の4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−カルボン酸(2R*,4S*)−メチル(5.2g、18.9mmol)の溶液を加え、2時間撹拌し(浴温は10℃に達した)、冷却浴を取り外し、1時間撹拌し、氷浴、水(2.06mL)で冷却し、15%NaOH水溶液(2.06mL)を滴加し(細心の注意)、得られた白色の固体に水(6.9mL)を加え、10分間撹拌し、エーテル(100mL)で希釈し、濾別し、エーテル(100mL)ですすぎ、合わせた濾液を乾燥し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(0〜100%)を使用する40gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(4.08g、87.4%)を無色の油状物として得た。Rf=0.42(ヘキサン中60%EtOAc)。NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.01 (ddd, J = 11.7, 4.7, 1.6 Hz, 1H), 3.83 - 3.73 (m, 1H), 3.63 - 3.51 (m,2H), 3.46 - 3.38 (m, 2H), 1.98 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 1.80 - 1.69 (m, 2H), 1.61 - 1.50 (m, 1H), 1.37- 1.25 (m, 1H), 0.88 (s, 9H), 0.06 (s, 6H)。
ステップIV、(2R*,4S*)−tert−ブチルジメチル((2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)シラン:
THF(9mL)中の水素化ナトリウム(312mg、7.79mmol、油中60%)の冷(氷)撹拌懸濁液に、THF(3mL)中の(2R*,4S*)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メタノール(960mg、3.9mmol)の溶液を加え、50分間攪拌後、TBAI(126mg、0.39mmol)及び臭化プロパルギルの溶液(1.16mL、7.79mmol、80%トルエン溶液)を加え、室温まで温め、3時間撹拌し、50℃で3時間加熱し、週末にわたって撹拌し(変換率は85%超である)、氷浴で冷却し、冷飽和塩化アンモニウム溶液に注ぎ、酢酸エチル(3x30mL)で抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(0〜50%及び100%)を使用する40gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(600mg、54.1%)を無色の油状物として得た。Rf=0.45(ヘキサン中20%酢酸エチル)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.24 (dd, J = 15.9, 2.4 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 15.9, 2.4 Hz, 1H), 4.05 - 3.98(m, 1H), 3.81 - 3.71 (m, 1H), 3.58 - 3.48 (m, 3H), 3.41 (td, J = 12.3, 2.1 Hz, 1H), 2.43 (t, J = 2.4 Hz,1H), 1.82 - 1.70 (m, 2H), 1.63 - 1.46 (m, 1H), 1.40 - 1.24 (m, 1H), 0.88 (s, 9H), 0.06 (s, 6H)。
ステップV、(2R*,4S*)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール:
THF中のTBAFの溶液(3.16mL、3.16mmol)を、(2R*,4S*)−tert−ブチルジメチル((2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)シラン(600mg、2.11mmol)に加え、50℃で2時間加熱し、室温に冷却し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(0〜100%)を使用する40gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(355mg、99%)を無色の油状物として得た。Rf=0.39(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.24 (dd, J = 15.9, 2.4 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 15.9, 2.4 Hz, 1H), 4.07 (ddd, J= 11.8, 4.8, 1.6 Hz, 1H), 3.87 - 3.77 (m, 1H), 3.59 - 3.52 (m, 3H), 3.44 (td, J = 12.2, 2.0 Hz, 1H), 2.44(t, J = 2.4 Hz, 1H), 1.98 - 1.86 (m, 2H), 1.61 - 1.46 (m, 2H), 1.38 - 1.23 (m, 1H)。
ステップVI、(2R*,4S*)−N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−((2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)−ベンズアミド:
1,4−ジオキサン(1.2mL)中の(2R*,4S*)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(121mg、0.713mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(28.5mg、0.713mmol、油中60%)を加え、室温で30分間撹拌した後、N−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(73mg、0.159mmol)を一度に加え、これを、80℃の予熱した油浴に2時間15分間入れた。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(3x10mL)で抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、塩化メチレン中のメタノールの勾配(0〜15%)を使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(44mg、45.4%)を無色の油状物として得た。Rf=0.2(50%EtOAc)。NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.67 - 8.58 (m, 2H), 8.20 - 8.14 (m, 2H), 8.11 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.86 -7.79 (m, 1H), 7.74 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.43 - 5.28 (m,1H), 4.28 - 4.02 (m, 3H), 3.92 - 3.85 (m, 4H), 3.83 - 3.69 (m, 1H), 3.67 - 3.50 (m, 3H), 3.18 - 3.06(m, 4H), 2.49 (s, 3H), 2.46 - 2.40 (m, 1H), 2.32 - 2.17 (m, 2H), 1.96 - 1.74 (m, 2H), 1.65 - 1.50 (m,1H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.10 (s).LRMS, m/z, C32H33F3N4O5の計算値, 610.24, 実測値, 609.02 (M-H)-。
実施例45
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((((2R*,4S*)−4−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.004)の合成
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((((2R*,4S*)−4−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.004)の合成
丸底フラスコ中で、THF(1.2mL)中のラセミ体−N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(((2R*,4S*)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)−ベンズアミド(44mg、0.072mmol)、(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アジドヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(50.5mg、0.0865mmol)に、水(0.3mL)中の硫酸銅5水和物(3.6mg、0.0144mmol)及び水(0.3mL)中のアスコルビン酸ナトリウム(2.86mg、0.0144mmol)の溶液を加え、アルゴンでパージし、42時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、DCM中5%MeOHを使用してCelite(登録商標)に吸収させ、DCM中のメタノールの勾配(0〜15%)を使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物のジアステレオマー混合物(28.5mg、33.1%)を淡黄色の固体として得た。Rf=0.15(DCM中の10%メタノール)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.39 - 9.20 (m, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.64 - 8.59 (m, 1H), 8.29 - 8.22 (m, 2H),8.17 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.62 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.4Hz, 1H), 7.44 - 7.32 (m, 5H), 7.06 - 7.00 (m, 1H), 6.34 - 6.26 (m, 1H), 5.39 - 5.31 (m, 1H), 5.13 -5.02 (m, 1H), 4.78 - 4.63 (m, 4H), 4.52 (s, 1H), 4.32 - 4.24 (m, 2H), 4.16 - 4.07 (m, 1H), 4.00 (d, J =11.2 Hz, 1H), 3.91 - 3.82 (m, 4H), 3.77 - 3.68 (m, 1H), 3.65 - 3.53 (m, 4H), 3.16 - 3.04 (m, 4H), 2.55- 2.45 (m, 6H), 2.31 - 2.06 (m, 5H), 1.86 - 1.73 (m, 3H), 1.64 - 1.51 (m, 3H), 1.48 (d, J = 6.9 Hz, 3H),1.31 - 1.22 (m, 3H), 1.03 (s, 9H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.01 (s).LRMS, m/z, C61H74F3N11O9Sの計算値, 1193.53; 実測値, 1194.16 (M+H)+; 1216.91 (M+Na)+;1192.01 (M-H)-. HPLC, tR = 9.997 分 (純度, 97%)。
実施例46
(±)−N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(((2S*,4S*)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.005用))の合成
(±)−N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(((2S*,4S*)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.005用))の合成
ステップI、(±)−(2S*,4S*)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルベンゾエート:
THF(9mL)中のラセミ体(2S*,4R*)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(355mg、2.09mmol)の撹拌溶液に、トリフェニルホスフィン(821mg、3.13mmol)及び安息香酸(382mg、3.13mmol)を連続して加えた。得られた溶液に、純粋なジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.615μL、3.13mmol)[わずかに発熱性]を加え、室温で24時間撹拌し、溶媒を除去し、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(0〜70%)を使用する40gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(720mg、定量的、純度79.5%)を無色の油状物として得た。Rf=0.28(ヘキサン中50%EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.61 - 7.38 (m, 5H), 5.51 - 5.43 (m, 1H), 4.25 (dd, J = 15.9, 2.4 Hz, 1H),4.20 (dd, J = 15.9, 2.4 Hz, 1H), 4.08 - 4.00 (m, 1H), 4.00 - 3.90 (m, 2H), 3.62 - 3.51 (m, 2H), 2.43 (t, J= 2.4 Hz, 1H), 2.03 - 1.73 (m, 4H)。
ステップII、(±)−(2S*,4S*)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール:
メタノール(7mL)中の(±)−(2S*,4S*)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルベンゾエート(720mg、2.09mmol、純度79.5%)に、LiOH水溶液(4.2mL、4.2mmol)を室温で加え、反応混合物を室温で16時間撹拌し、メタノールを蒸発させ、水(5mL)で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(0〜100%)を使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(290mg、2段階の全収率81.7%)を無色の油状物として得た。Rf=0.4(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.31 - 4.26 (m, 1H), 4.21 (t, J = 2.1 Hz, 2H), 4.05 - 3.97 (m, 1H), 3.96 -3.88 (m, 1H), 3.84 (dd, J = 11.6, 4.2 Hz, 1H), 3.55 (dd, J = 10.2, 3.5 Hz, 1H), 3.51 (dd, J = 10.2, 6.2 Hz,1H), 2.43 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 1.88 (dddd, J = 14.0, 12.7, 5.5, 2.8 Hz, 1H), 1.73 - 1.54 (m, 3H), 1.41(brs, 1H).LRMS, m/z, C9H14O3の計算値, 170.09; 実測値, 192.93 (M+Na)+。
ステップIII、(±)−N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(((2S*,4S*)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル))テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド:
1,4−ジオキサン(1.2mL)中の(±)−(2S*,4S*)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(286mg、1.68mmol)の攪拌溶液に、水素化ナトリウム(28.5mg、0.713mmol、油中60%)を加え、室温で30分間撹拌した後、N−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(155mg、0.337mmol)を一度に加え、これを80℃の予熱した油浴上に2時間15分置いた。反応混合物を室温に冷却し、水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(3x10mL)で抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、塩化メチレン中のメタノールの勾配(0〜15%)を使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(80mg、38.9%)を無色の油状物として得た。Rf=0.2(ヘキサン中50%EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.60 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.20 - 8.12 (m, 2H), 8.10 (d, J = 7.8 Hz, 1H),7.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.65 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 5.68 - 5.62 (m,1H), 5.47 - 5.39 (m, 1H), 4.27 - 4.18 (m, 1H), 4.07 - 3.92 (m, 2H), 3.92 - 3.84 (m, 4H), 3.64 - 3.49(m, 2H), 3.23 - 3.12 (m, 4H), 2.51 (s, 3H), 2.43 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 2.09 - 1.94 (m, 3H), 1.85 - 1.73(m, 1H).LRMS, m/z, C32H33F3N4O5の計算値, 610.24, 実測値, 633.09 (M+Na)+; 608.96 (M-H)-。
実施例47
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((((2R,4R)−4−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メトキシ)メチル)−1H−1 2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド、及び(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((((2S,4S)−4−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.005)の合成:
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((((2R,4R)−4−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メトキシ)メチル)−1H−1 2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド、及び(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((((2S,4S)−4−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.005)の合成:
標題化合物のジアステレオマー混合物(28mg、17.9%)を、2.004に記載のように、N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(((2R,4R)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド、及びN−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(((2S,4S)−2−((プロパ−2−イン−1−イルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(80mg、0.131mmol)、及び(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アジドヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(91.8mg、0.157mmol)から、淡黄色の固体として調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3; ~1:1 ジアステレオ異性体混合物) δ 9.40 - 9.31 (m, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.61 (s,1H), 8.30 - 8.23 (m, 2H), 8.17 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 - 7.70 (m, 1H), 7.62(t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.44 - 7.32 (m, 5H), 7.07 - 7.01 (m, 1H), 6.31 (d, J = 8.7Hz, 1H), 5.60 (brs, 1H), 5.12 - 5.02 (m, 1H), 4.77 - 4.70 (m, 1H), 4.69 - 4.65 (m, 3H), 4.52 (brs, 1H),4.32 - 4.19 (m, 2H), 4.03 - 3.91 (m, 3H), 3.88 - 3.82 (m, 4H), 3.68 - 3.45 (m, 4H), 3.20 - 3.08 (m,3H), 2.51 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.26 - 1.90 (m, 6H), 1.85 - 1.67 (m, 3H), 1.64 - 1.50 (m, 3H), 1.48 (d, J= 6.8 Hz, 3H), 1.30 - 1.21 (m, 2H), 1.03 (s, 9H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.01 (s). LRMS, m/z, C61H74F3N11O9Sの計算値, 1193.53; 実測値, 1217.1 (M+Na)+;1192.23 (M-H)-. HPLC, tR = 10.04 分 (純度, 98.7%)。
実施例48
N−(6’−(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(2.006用)の合成
N−(6’−(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(2.006用)の合成
標題化合物(115mg、33.4%)を、実施例9に記載のように、2,2’−((オキシビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(オキシ))ジエタノール(1.05g、5.43mmol)、水素化ナトリウム(5.43mmol)、及びN−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(250mg、0.543mmol)からガムとして調製した。Rf=0.3(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.77 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.13 (d, J = 7.8 Hz, 1H),8.09 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.63 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.02(d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.58 - 4.50 (m, 2H), 3.92 - 3.87 (m, 2H), 3.87 - 3.81 (m, 4H), 3.74 - 3.68 (m, 4H),3.68 - 3.61 (m, 6H), 3.58 - 3.53 (m, 2H), 3.16 - 3.08 (m, 4H), 2.47 (s, 3H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.05 (s).19F NMR (376 MHz, CDCl3). LRMS, m/z, C31H37F3N4O7の計算値, 634.26, 実測値, 657 (M+Na)+, 633 (M-H)-。
実施例49
(R)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)−ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−N−(2−(2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)−1−オキソブタン−2−アミニウムホルメート(化合物2.006)の合成
(R)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)−ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−N−(2−(2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)−1−オキソブタン−2−アミニウムホルメート(化合物2.006)の合成
ステップI、N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(2−(2−(2−オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド
DCM(2mL)中の塩化オキサリル(21μL、0.245mmol)の冷(−70℃)撹拌溶液に、DCM(1mL)中のDMSO(37μL、0.521mmol)の溶液を加え、30分間撹拌した後、DCM(2mL)中のN−(6’−(2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(115mg、0.181mmol)の溶液を加え、同じ温度で30分間攪拌した後、トリエチルアミン(78μL、0.556mmol)を加え、1時間撹拌し、水(1mL)でクエンチした。反応混合物を酢酸エチル(3x10mL)で抽出し、合わせた抽出物を食塩水で再洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮して、N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(2−(2−(2−オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(120mg)をSMとともに無色の油状物として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップでそのまま使用した。LRMS m/z, C31H35F3N4O7の計算値, 632.25; 実測値, 656.96 (M+Na)+。
ステップII、(R)−1−((2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−(((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン−1−イル)−3,3−ジメチル−N−(2−(2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)−1−オキソブタン−2−アミニウムホルメート
DCE(3mL)中の、ステップIからのN−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(2−(2−(2−オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(120mg、0.182mmol)、及び(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(81mg、0.182mmol)の撹拌混合物に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(77mg、0.364mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌し、水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(3x10mL)で抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣をCelite(登録商標)に吸収させ、DCM中のメタノールの勾配(0〜30%)を使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、(2S,4R)−1−((R)−2−(tert−ブチル)−14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−6,9,12−トリオキサ−3−アザテトラデカン−1−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(25mg、12.9%)をガムとして得た。この化合物の純度は約85%であり、これを逆相分取HPLCにより再精製して、標題化合物(20mg、9.92%)を白色の固体として得た。Rf=0.15(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.33 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.25 (s, 2H), 8.16 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.88 - 7.76 (m, 4H), 7.72 (s, 1H), 7.60 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.27 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.03 (s, 1H), 5.00 - 4.90 (m, 1H), 4.84 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 4.59 (brs, 2H), 4.39(s, 1H), 3.99 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 3.95 - 3.83 (m, 6H), 3.76 - 3.55 (m, 10H), 3.38 (d, J = 9.3 Hz, 1H),3.19 - 3.08 (m, 4H), 3.03 - 2.91 (m, 1H), 2.87 - 2.73 (m, 1H), 2.63 (s, 2H), 2.49 (s, 6H), 2.44 - 2.33(m, 1H), 2.08 - 1.97 (m, 1H), 1.41 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.05 (s, 9H)。これはギ酸塩である。LRMS, m/z,親C54H67F3N8O9Sの計算値, 1060.47, 実測値, 1059.09 (M-H)-; 1061.1 (M+H)+;1083.03 (M+Na)+. HPLC, tR = 9.77 分 (純度, >95%)。HPLC、tR=9.77分(純度>95%)。分取HPLC方法:カラム、Phenomenex、Synergi、4μ、Max-RP 80A、AX;250x21.2mm、移動相、水中0.2%ギ酸緩衝液を使用した水中アセトニトリル(10%〜100%、25分);流速、15mL/分。HPLC方法:カラム、Agilent、Zorbax Eclipse XDB-C8、5μm、4.6x150mm、移動相、水中アセトニトリル(5〜100%)には酢酸アンモニウム緩衝液(0.5g/L)を含む;流速、1.5mL/分、実行時間、20分。
実施例50
(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アミノヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.007用)の合成
(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アミノヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.007用)の合成
酢酸エチル(3mL)中の(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アジドヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(115mg、0.197mmol)及びメタノール(0.5mL)の脱気した攪拌溶液に、10%パラジウム担持活性炭(21mg)を加え、水素ガスでパージし、バルーンを使用して水素雰囲気下で16時間撹拌し、Celite(登録商標)のパッドで濾過し、メタノール−酢酸エチル(1:1、50mL)ですすぎ、濾液を濃縮して、標題化合物(85mg、77.4%)を白色の固体として得た。この粗物質を、さらに精製することなく次のステップでそのまま使用した。LRMS, m/z, C29H43N5O4Sの計算値, 557.30; 実測値, 580.09 (M+Na)+, 555.9 (M-H)-。
実施例51
(2S,4R)−1−((R)−20−(tert−ブチル)−1−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−11,18−ジオキソ−3,6,9−トリオキサ−12,19−ジアザヘニコサン−21−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.007)の合成
(2S,4R)−1−((R)−20−(tert−ブチル)−1−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−11,18−ジオキソ−3,6,9−トリオキサ−12,19−ジアザヘニコサン−21−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.007)の合成
標題化合物(12.1mg、13.2%)を、実施例36に記載のように、DMF(1mL)中の2−(2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(50mg、0.077mmol)及び(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アミノヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(43mg、0.077mmol)から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.25(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.31 (s, 1H), 8.79 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.20 (d, J= 8.0 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.62 (t, J =7.8 Hz, 1H), 7.42 - 7.31 (m, 5H), 7.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.89 - 6.83 (m, 1H), 6.33 (d, J = 8.5 Hz, 1H),5.09 - 5.01 (m, 1H), 4.71 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 4.64 - 4.55 (m, 3H), 4.48 (brs, 1H), 4.00 (d, J = 11.2 Hz,1H), 3.96 - 3.83 (m, 7H), 3.77 - 3.54 (m, 11H), 3.17 - 3.07 (m, 5H), 2.51 (s, 3H), 2.48 (s, 3H), 2.44 -2.34 (m, 1H), 2.21 - 2.06 (m, 3H), 1.88 - 1.75 (m, 2H), 1.46 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.5-1.1 (m, 4H), 1.00(s, 9H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.02 (s).LRMS, m/z, C60H76F3N9O11Sの計算値, 1187.53; 実測値, 1210.16 (M+Na)+. HPLC, tR = 9.35 分 (純度, 94% @254 nM; 95.5% @ 234 nM)。HPLC方法:カラム、Agilent、Zorbax Eclipse XDB−C8、5μm、4.6x150mm、移動相、水中アセトニトリル(5〜100%)は酢酸アンモニウム緩衝液(0.5g/L)を含む;流速、1.5mL/分、実行時間、20分。
実施例52
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−(16−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−2,5,8,11,14−ペンタオキサヘキサデシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.008)の合成
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−(16−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−2,5,8,11,14−ペンタオキサヘキサデシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.008)の合成
標題化合物(29.9mg、16.5%)を、実施例22に記載のように、N−(6’−(3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカ−17−イン−1−イルオキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(99.6mg、0.139mmol)及び(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アジドヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(90.0mg、0.154mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.25(10%MeOH/DCM)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.73 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.62 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.33 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.20 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.61 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.38 (m, 5H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.40 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.10 (dd, J = 14.3, 7.1 Hz, 1H), 4.74 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 4.62 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 4.60 - 4.57 (m, 2H), 4.54 (s, 1H), 4.21 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.98 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 3.89 (t, J = 8.4 Hz, 6H), 3.70 (dd, J = 5.7, 3.1 Hz, 2H), 3.66 - 3.57 (m, 16H), 3.16 (d, J = 4.2 Hz, 4H), 2.52 (s, 3H), 2.49 (s, 3H), 2.25 - 2.08 (m, 4H), 1.80 - 1.67 (m, 2H), 1.60 - 1.51 (m, 2H), 1.49 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.27 - 1.16 (m, 2H), 1.04 (s, 9H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -62.97 (s) ppm.LRMS (ESI) m/z: C65H84F3N11O12Sの計算値, 1299.60; 実測値 1322.09 (M+Na)+; 実測値 1298.06 (MH)-. HPLC, tR = 9.76 分 (純度, >99%)。HPLC方法:カートリッジ、Agilent、Zorbax−SB−CN、3.5μm、4.6×150mm、移動相、水中のアセトニトリル(0〜100%)は酢酸アンモニウム緩衝液を含む;流速、0.1mL/分、実行時間、20分。
実施例53
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(5−(4−((2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ペンタンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.009)の合成
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(5−(4−((2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ペンタンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.009)の合成
標題化合物(32.8mg、収率33.6%)を、実施例22に記載のように、N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(51.2mg、0.0814mmol)及び(2S,4R)−1−((R)−2−(5−アジドペンタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(84.9mg、0.149mmol)から、白色の固体として得た。Rf=0.31(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.25 (s, 1H), 8.71 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.18 - 8.16 (m k, 2H), 7.81 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.62 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.40 - 7.38 (m , 2H), 7.35 (s, 2H), 7.34 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 5.30 (s, 1H), 5.10 - 5.01 (m, 1H), 4.70 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 4.65 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.62 - 4.57 (m, 4H), 4.50 (bs, 1H), 4.31 (bs, 1H), 4.21 (td, J = 7.0, 2.3 Hz, 2H), 3.99 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 3.92 - 3.83 (m, 6H), 3.71 - 3.69 (m, 2H), 3.64 - 3.61 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.17 - 3.10 (m, 4H), 2.51 (s, 3H), 2.49 (s, 3H), 2.21 (ddd, J = 23.7, 14.9, 7.4 Hz, 2H), 2.10 (dd, J = 13.8, 8.5 Hz, 1H), 1.88 (s, 1H), 1.88 - 1.78 (m, 2H), 1.59 - 1.50 (m, 2H), 1.47 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.02 (s, 9H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.01 (s) ppm. LRMS (ESI) m/z: C60H74F3N11O10Sの計算値, 1197.53; 実測値 1220.03 (M+H)+; 実測値 1196.91 (M-H)-. HPLC 純度 (>99% @ 254 nm; >99% @ 234 nm; 9.719 分)。HPLC純度(254nmで>99%、234nmで>99%、9.719分)。HPLC方法:カートリッジ、Agilent、Zorbax−SB−CN、3.5μm、4.6×150mm、移動相、水中アセトニトリル(0〜100%)は酢酸アンモニウム緩衝液を含む;流速0.1mL/分、実行時間、20分。
実施例54及び実施例55は、化合物2.011の合成を記載し、この結合体は、以下の式に包含される
実施例54
N−(3−(6−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.011用)の合成
N−(3−(6−(ブタ−3−イン−1−イルオキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.011用)の合成
標題化合物(140mg、44.6%)を、実施例9に記載のように、2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタノール(471mg、2.5mmol)及びN−(3−(6−フルオロ−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(230mg、0.501mmol)から、無色の油状物として調製した。Rf=0.5(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.13 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.06 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 7.8 Hz, 1H),7.72 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.64 - 7.56 (m, 2H), 7.48 (brs, 1H), 7.29 - 7.24 (m, 1H), 7.03 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.59 - 4.52 (m, 2H), 4.19 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.94 - 3.84 (m, 6H), 3.75 - 3.64 (m, 8H), 3.14 (d, J= 4.1 Hz, 4H), 2.42 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 2.25 (s, 3H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.09 (s).LRMS, m/z, C33H36F3N3O6の計算値, 627.26, 実測値, 649.987 (M+H)+, 626.11 (M-H)-。
実施例55
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((2−(2−(2−((5−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−3−モルホリノピリジン−2−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.011)の合成
(2S,4R)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((2−(2−(2−((5−(2−メチル−5−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)フェニル)−3−モルホリノピリジン−2−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.011)の合成
標題化合物(30mg、34.5%)を、2.004に記載のように、N−(4−メチル−3−(5−モルホリノ−6−(2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)ピリジン−3−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(45mg、0.0717mmol)、(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アジドヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(50.2mg、0.086mmol)から、次に、逆相分取HPLCにより水中のアセトニトリルの勾配(10〜100%、0.2%ギ酸緩衝液を使用)を使用して、白色の固体として得た。Rf=0.45(DCM中10%メタノール)。NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.67 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.11 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.78 (d, J= 7.8 Hz, 1H), 7.74 - 7.69 (m, 2H), 7.63 - 7.58 (m, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.42 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.40 -7.36 (m, 3H), 7.34 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.28 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.21 (d, J =8.7 Hz, 1H), 5.05 (p, J = 7.0 Hz, 1H), 4.69 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 4.65 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 4.58 - 4.51 (m,3H), 4.47 (brs, 1H), 4.28 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.99 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 3.92 - 3.84 (m, 6H), 3.73 - 3.68(m, 2H), 3.66 - 3.61 (m, 6H), 3.57 (dd, J = 11.2, 3.7 Hz, 1H), 3.17 - 3.08 (m, 4H), 2.51 (s, 3H), 2.49 -2.41 (m, 1H), 2.25 (s, 3H), 2.23 - 2.10 (m, 2H), 2.10 - 2.01 (m, 1H), 1.90 - 1.77 (m, 2H), 1.69 - 1.55(m, 2H), 1.46 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.33 - 1.22 (m, 2H), 1.00 (s, 9H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.05 (s).LRMS, m/z, C62H77F3N10O10Sの計算値, 1210.55; 実測値, 1211.23 (M+H)+; 1210.22 (M-H)-.HPLC, tR = 10.47 分 (純度, >99.5%@254 及び 234 nM)。HPLC、tR=10.47分(純度>99.5%@254及び234 nM)。HPLC方法:カラム、Agilent、Zorbax Eclipse XDB−C8、5μm、4.6x150mm、移動相、水中アセトニトリル(5〜100%)には酢酸アンモニウム緩衝液が含まれている流速、1.5mL/分、実行時間、20分。分取HPLC方法:カラム、Phenomenex、Synergi、4μ、Max−RP 80A、AX;250x21.2mm、移動相、水中0.2%ギ酸緩衝液を使用した水中アセトニトリル(10%〜100%、25分);流速、15mL/分。
実施例56から実施例59は、化合物2.012及び2.013の合成を記載しており、これらの結合体のそれぞれは、以下の式に包含される
実施例56
N−(4−メチル−3−(5−モルホリノ−6−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)ピリジン−3−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.012用)の合成
N−(4−メチル−3−(5−モルホリノ−6−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)ピリジン−3−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.012用)の合成
標題化合物(100mg、82.1%)を、実施例9に記載のように、1,4−ジオキサン(1.5mL)中の2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エタノール(110.5mg、1.10mmol)(Aeschi et al., Eur. J. Org. Chem, 2017, pp. 4091-4103)及びN−(3−(6−フルオロ−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(103.7mg、0.226mmol)から、淡黄色の油状物として得た。Rf=0.64(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.12 (s, 1H), 8.06 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 3.6 Hz, 2H), 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.2, 2.2 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.62 - 4.57 (m, 2H), 4.27 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.99 - 3.94 (m, 2H), 3.93 - 3.86 (m, 4H), 3.19 - 3.09 (m, 4H), 2.45 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 2.26 (s, 3H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.15 (s) ppm. LRMS, m/z, C29H28F3N3O4の計算値, 539.20; 実測値, 537.98 (M-H)-。
実施例57
N−(3−(6−(2−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エトキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.012)の合成
N−(3−(6−(2−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エトキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.012)の合成
標題化合物(27.3mg、30.9%)を、実施例22に記載のように、N−(4−メチル−3−(5−モルホリノ−6−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)ピリジン−3−イル)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−ベンズアミド(50.0mg、0.0927mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(43.2mg、0.105mmol)から、薄いオレンジ色の固体として調製した。Rf=0.25(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.39 (s, 1H), 8.78 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.08 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.81 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.72 - 7.67 (m, 1H), 7.67 - 7.61 (m, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.53 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 7.46 (s, 1H), 7.28 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 4.93 (dd, J = 12.1, 5.4 Hz, 1H), 4.75 (s, 2H), 4.63 - 4.56 (m, 2H), 4.37 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.99 - 3.93 (m, 2H), 3.88 - 3.82 (m, 4H), 3.13 (s, 4H), 2.91 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 2.77 (dd, J = 17.0, 12.9 Hz, 2H), 2.45 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.25 (s, 3H), 2.15 (s, 1H), 2.01 - 1.92 (m, 2H), 1.83 - 1.73 (m, 2H), 1.42 (s, 2H) ppm.19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.11 (s) ppm. LRMS, m/z, C48H48F3N9O9の計算値, 951.35; 実測値, 974.32 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.22 分 (純度, >99.9%)。
実施例58
N−(3−(6−(ヘキサ−5−イン−1−イルオキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物SR−2.013用)の合成
N−(3−(6−(ヘキサ−5−イン−1−イルオキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物SR−2.013用)の合成
標題化合物(169.4mg、95.6%)を、実施例9に記載のように、1,4−ジオキサン(2.3mL)中のヘキサ−5−イン−1−オール(0.18mL、1.63mmol)及びN−(3−(6−フルオロ−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(151.41mg、0.33mmol))から、淡黄色の油状物として調製した。Rf=0.63(ヘキサン中50%EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.12 (s, 1H), 8.06 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.81 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.30 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.43 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.92 - 3.86 (m, 4H), 3.72 - 3.65 (m, 2H), 3.16 - 3.10 (m, 4H), 2.32 (td, J = 7.0, 2.7 Hz, 2H), 2.27 (s, 3H), 2.24 (dd, J = 6.7, 2.6 Hz, 2H), 1.97 - 1.95 (m, 1H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.15 (s). LRMS, m/z, C30H30F3N3O3の計算値, 537.22; 実測値, 560.11 (M+Na)+。
実施例59
N−(3−(6−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブトキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.013)の合成
N−(3−(6−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブトキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.013)の合成
標題化合物(57.3mg、37.1%)を、実施例22に記載のように、N−(3−(6−(ヘキサ−5−イン−1−イルオキシ)−5−モルホリノピリジン−3−イル)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(87.4mg、0.163mmol)、及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(72.3mg、0.175mmol)から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.26(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.38 (s, 1H), 8.78 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.80 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.72 - 7.67 (m, 1H), 7.62 (dd, J = 16.9, 9.1 Hz, 2H), 7.53 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.28 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.94 (dd, J = 12.3, 5.4 Hz, 1H), 4.43 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 4.34 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.90 - 3.84 (m, 4H), 3.12 (d, J = 4.3 Hz, 4H), 2.91 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 2.81 (dd, J = 12.6, 5.7 Hz, 2H), 2.45 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H), 2.20 - 2.13 (m, 1H), 1.94 (dt, J = 25.5, 11.0 Hz, 6H), 1.79 (dt, J = 14.9, 7.3 Hz, 2H), 1.42 (dd, J = 15.7, 8.1 Hz, 2H), 1.26 (t, J = 7.2 Hz, 2H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.12 (s) ppm. LRMS, m/z, C49H50F3N9O8の計算値, 949.37; 実測値, 972.45 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.61 分 (純度,>99.9%)。
実施例60から実施例68は、化合物2.014から2.020の合成を記載しており、これらの結合体のそれぞれは、以下の式に包含される
実施例60
14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸(化合物2.014用)の合成
14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸(化合物2.014用)の合成
ステップI、14−ヒドロキシ−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸tert−ブチル
DMSO(50mL)中の2−ブロモ酢酸tert−ブチル(5.4mL、36.6mmol)及び2,2’−((オキシビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(オキシ))ジエタノール(35.0mL、203mmol)の冷(0℃)撹拌溶液に、NaH(1.6217g、40.6mmol、油中60%)を2回に分けて加えた。反応混合物をゆっくりと室温まで温め、23時間撹拌し、水(50mL)で希釈し、NaCl(50g)で飽和させ、5分間撹拌し、Et2O(3×100mL)で抽出し、濃縮した。残渣をDCM(50mL)及び水(25mL)に取り、5分間撹拌した。有機溶液を相分離器に通し、濃縮し、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(50〜100%)を使用する80gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(8.2g、収率72.7%)を淡黄色の油状物として得た。Rf=0.08(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.02 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 3.75 - 3.60 (m, 12H), 1.47 (s, 9H) ppm.LRMS (ESI) m/z: C14H28O7の計算値 308.3679; 実測値 330.95 (M+Na)+; 実測値 347.01 (M+K)+。
ステップII、14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸
ジオキサン(4.5mL)中の14−ヒドロキシ−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸tert−ブチル(983.6mg、3.19mmol)の攪拌溶液に、水素化ナトリウム(280.1mg、7.02mmol、鉱油中60%)を室温で加、室温で30分間撹拌した。反応混合物は薄い無色からベージュ色に変化し、ここにN−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(300.5mg、0.635mmol)を加え、15分後、ベージュ色の沈殿物が形成され、塊になり、DMF(1mL)を加えて塊を破壊した。反応混合物を80℃で1時間加熱し、室温に冷却し、水性1M HCl(約0.1mL)で酸性化し、得られた混合物を室温で5分間撹拌し、濃縮した。残渣を、DCM中のMeOHの勾配(0〜10%)を使用する40gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(70mg、収率15.5%)を黄色の油状物として得た。Rf=0.15(DCM中20%MeOH)。NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.44 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.31 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.75 - 7.69 (m, 2H), 7.56 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 4.54 (s, 2H), 3.84 (m, 6H), 3.75 - 3.48 (m, 14H), 3.08 (s, 4H), 2.45 (s, 3H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -62.95 (s) ppm. LRMS (ESI) m/z: C33H39F3N4O9の計算値, 692.27; 実測値 691.07 (M-H)-。
実施例61
N−(5−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ペンチル)−14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−アミド(化合物2.014))の合成
N−(5−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ペンチル)−14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−アミド(化合物2.014))の合成
標題化合物(7.9mg、9%)を、実施例36に記載のように、2−(2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(60.6mg、0.0875mmol)及び3−(4−(5−アミノペンチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(32.1mg、0.0974mmol)(Zhou et. al. J. Med. Chem. 2018, 61 (2), 462-481)から、白色の固体として得た。Rf=0.41(DCM中10%MeOH)。NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.04 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.71 (bs, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.19 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.79 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.62 (m, 2H), 7.36 (m, 2H), 7.05 (m, 1H), 7.03 (s, 1H), 5.19 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.56 (m, 2H), 4.41 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 4.29 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 3.93 - 3.82 (m, 9H), 3.72 - 3.57 (m, 12H), 3.22 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 3.13 (s, 4H), 2.95 - 2.85 (m, 1H), 2.84 - 2.72 (m, 1H), 2.59 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.40 (ddd, J = 17.8, 13.3, 5.2 Hz, 1H), 2.24 - 2.14 (m, 1H), 1.81 (bs, 1H), 1.63 (dt, J = 15.1, 7.7 Hz, 2H), 1.53 (dt, J = 14.6, 7.3 Hz, 2H), 1.39 - 1.29 (m, 2H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.01 (s) ppm. LRMS (ESI) m/z: C51H60F3N7O11の計算値, 1003.43; 実測値 1026.06 (M+Na)+; 実測値 1002.19 (M-H)-. HPLC, tR = 9.35 分 (純度, 95%)。HPLC方法:カートリッジ、Agilent、Zorbax−SB−CN、3.5μm、4.6×150mm、移動相、水中アセトニトリル(0〜100%)は酢酸アンモニウム緩衝液を含む;流速、0.1mL/分、実行時間、20分。
実施例62
2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(化合物2.015用)の合成
2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(化合物2.015用)の合成
ジオキサン(5.0mL)中の2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)酢酸tert−ブチル(350mg、0.76mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(334mg、7.98mmol、油中60%)を加え、30分間攪拌した後、N−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(350mg、0.76mmol)を加え、これを、80℃で予熱した油浴上に5分間置き、DMF(3mL)を加え、3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(15mL)で希釈し、水性1N HClで酸性化し、酢酸エチル(4×10mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、DCM中のMeOHの勾配(0〜20%)を使用する40gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(180mg、39.2%)を褐色の固体として得た。Rf=0.3(DCM中30%MeOH)。NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.83 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.24 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.10 (s,1H), 7.91 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.81 - 7.69 (m, 2H), 7.25 (s, 1H), 4.62 - 4.52 (m, 2H), 4.03 - 3.63 (m,10H), 3.21 - 3.09 (m, 4H), 2.48 (s, 3H). 19F NMR (376 MHz, CD3OD) δ -60.66 (d, J = 19.9 Hz).LRMS, m/z, C29H31F3N4O7の計算値, 604.21; 実測値, 602.94 (M-H)-。
実施例63
N−(6’−(2−(2−(2−((6−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ヘキシル)アミノ−2−オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.015)の合成
N−(6’−(2−(2−(2−((6−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ヘキシル)アミノ−2−オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.015)の合成
DMF中の2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(65mg、0.108mmol)及び3−(4−(6−アミノヘキシル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(37.1mg、0.108mmol)(Zhou et. al. J. Med. Chem. 2018, 61 (2), 462-481)の冷(0℃)撹拌溶液に、無水プロピルホスホン酸の50%DMF溶液(123μL、0.269mmol)及びDIPEA(94μL、0.538mmol)を連続して加え、20時間攪拌し、水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(4x10mL)で抽出し、合わせた抽出物を重炭酸塩溶液、食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣をDCMを使用して3gCelite(登録商標)に吸収させ、DCM中のメタノールの勾配(0〜20%)を使用する24gの金SiO2カートリッジ(Isco)により精製して、28mgの生成物(90%)を得た。この生成物を、水中のアセトニトリルの勾配(25分間で10〜100%、緩衝液なし)を使用して逆相分取カラムで再精製し(3回注入)、標題化合物(24mg、31.2%)を白色の固体として得た。Rf=0.45(10%MeOH−DCM)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.82 (s, 1H), 8.77 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.14 (d, J= 7.8 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.62 (t, J =7.8 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 6.5, 2.0 Hz, 1H), 7.37 - 7.29 (m, 2H), 7.06 - 7.00 (m, 2H), 5.18 (dd, J = 13.3,5.1 Hz, 1H), 4.62 - 4.54 (m, 2H), 4.37 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 3.96 (s, 2H), 3.94- 3.90 (m, 2H), 3.88 - 3.81 (m, 4H), 3.76 - 3.70 (m, 2H), 3.70 - 3.64 (m, 2H), 3.25 - 3.15 (m, 2H),3.15 - 3.08 (m, 4H), 2.94 - 2.84 (m, 1H), 2.83 - 2.72 (m, 1H), 2.59 - 2.52 (m, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.44 -2.31 (m, 1H), 2.24 - 2.13 (m, 1H), 1.64 - 1.55 (m, 2H), 1.49 - 1.39 (m, 2H), 1.35 - 1.23 (m, 4H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.06 (s). LRMS, m/z, C48H54F3N7O9の計算値, 929.39; 実測値, 928.09 (M-H)-; 930.27 (M+H)+ ; 952.24 (M+Na)+.HPLC, tR = 9.56 分 (純度, >99.5%)。HPLC分取方法:カラム、Phenomenex, Synergi, 4μ, Max-RP 80A, AX; 250 x 21.2 mm, 移動相水中のアセトニトリル (10% 〜 100%, 25 分); 流速, 15 mL/分。
実施例64
N−(2−(3−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)プロポキシ)エチル)−14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−アミド(化合物2.016)の合成
N−(2−(3−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)プロポキシ)エチル)−14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−アミド(化合物2.016)の合成
標題化合物(4.4mg、4.6%)を、実施例62に記載のように、14−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデカン−1−酸(実施例39に記載のように調製)(65mg、0.938mmol)及び3−(4−(3−(2−アミノエトキシ)プロピル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(32.4mg、0.938mmol)(Zhou et. al. J. Med. Chem. 2018, 61 (2), 462-481)から出発して。固体として調製した。Rf=0.45(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.92 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.19 (d, J = 7.8 Hz,1H), 7.94 (s, 1H), 7.81 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.65 - 7.60 (m, 2H), 7.42 - 7.33(m, 2H), 7.18 (brs, 1H), 7.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.20 (dd, J = 13.4, 5.1 Hz, 1H), 4.62 - 4.54 (m, 2H),4.43 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 4.29 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 3.94 (s, 2H), 3.92 - 3.83 (m, 6H), 3.73 - 3.67 (m,2H), 3.67 - 3.58 (m, 10H), 3.50 - 3.35 (m, 6H), 3.17 - 3.09 (m, 4H), 2.94 - 2.84 (m, 1H), 2.84 - 2.74(m, 1H), 2.69 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.45 - 2.32 (m, 1H), 2.23 - 2.14 (m, 1H), 1.96 - 1.82 (m, 2H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.04 (s). LRMS, m/z, C51H60F3N7O12の計算値, 1019.43; 実測値, 1018.25 (M-H)-; 1042.19 (M+Na)+. HPLC, RT = 9.1 分 (純度, 97%)。分取HPLC方法:カラム、Phenomenex、Synergi、4μ、Max−RP 80A、AX;250x21.2mm、移動相、水中アセトニトリル(10%〜100%、25分);流速、15mL/分。
実施例65
N−(6’−(2−(2−(2−((5−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ペンチル)アミノ−2−オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.017)の合成
N−(6’−(2−(2−(2−((5−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ペンチル)アミノ−2−オキソエトキシ)エトキシ)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.017)の合成
標題化合物(6mg、6.09%)を、2.015に記載のように、2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(65mg、0.108mmol)及び3−(4−(5−アミノペンチル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(35.4mg、0.108mmol)から、次に、水中のアセトニトリルの勾配(10〜100%、25分、水中0.2%ギ酸緩衝液)を使用する逆相分取HPLCにより、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.44(10%MeOH−DCM)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.78 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.68 (brs, 1H), 8.41 (brs, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.16(d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.82 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.68 - 7.55 (m, 3H), 7.37 - 7.31 (m, 2H),7.10 - 7.04 (m, 1H), 7.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.17 (dd, J = 13.2, 5.1 Hz, 1H), 4.62 - 4.56 (m, 2H), 4.37(d, J = 16.0 Hz, 1H), 4.26 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 3.96 (s, 2H), 3.92 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.89 - 3.81 (m,4H), 3.76 - 3.70 (m, 2H), 3.69 - 3.64 (m, 2H), 3.26 - 3.16 (m, 2H), 3.16 - 3.09 (m, 4H), 2.93 - 2.85(m, 1H), 2.84 - 2.71 (m, 1H), 2.59 - 2.53 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 2.43 - 2.31 (m, 1H), 2.25 - 2.13 (m,1H), 1.66 - 1.55 (m, 3H), 1.54 - 1.45 (m, 2H), 1.37 - 1.23 (m, 2H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.05 (s).LRMS, m/z, C47H52F3N7O9の計算値, 915.38; 実測値, 913.77 (M-H)-; 916.14 (M+Na).HPLC, tR = 9.29 分 (純度, >95%)。分取HPLC方法:カラム、Phenomenex、Synergi、4μ、Max−RP 80A、AX;250x21.2mm、移動相、水中0.2%ギ酸緩衝液を使用した水中アセトニトリル(10%〜100%、25分);流速、15mL/分。
実施例66
N−(6’−((18−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)−11−オキソ−3,6,9−トリオキサ−12−アザオクタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.018)の合成
N−(6’−((18−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)−11−オキソ−3,6,9−トリオキサ−12−アザオクタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.018)の合成
標題化合物(15.2mg、16.4%)を、2.016に記載のように、2−(2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(82.0mg、0.420mmol)及び3−(4−(6−アミノヘキシル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(202.1mg、0.455mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.39(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.18 (s, 1H), 8.93 (bs, 1H), 8.82 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.17 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.60 (m, 2H), 7.36 (m, 2H), 7.03 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.98 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 5.19 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.61 - 4.54 (m, 2H), 4.40 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 4.27 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 3.93 (s, 2H), 3.91 - 3.88 (m, 2H), 3.88 - 3.84 (m, 4H), 3.72 (m, 2H), 3.68 - 3.61 (m, 6H), 3.23 (dd, J = 13.8, 6.6 Hz, 2H), 3.13 (m, 4H), 2.91 - 2.83 (m, 1H), 2.84 - 2.72 (m, 1H), 2.59 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 2.38 (ddd, J = 26.4, 13.3, 5.0 Hz, 1H), 2.23 - 2.13 (m, 1H), 1.60 (m, 2H), 1.53 - 1.44 (m, 2H), 1.33 (m, 4H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.02 (s) ppm. LRMS (ESI) m/z: C50H58F3N7O10の計算値, 973.42; 実測値 996.19 (M+Na)+; 実測値 972.14 (M-H)-. HPLC, tR = 9.60 分 (純度, >99%)。HPLC方法:カートリッジ、Agilent、Zorbax−SB−CN、3.5μm、4.6×150mm、移動相、水中アセトニトリル(0〜100%)は酢酸アンモニウム緩衝液を含む;流速、0.1mL/分、実行時間、20分。
実施例67
N−(6’−((15−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)−8−オキソ−3,6,12−トリオキサ−9−アザペンタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.019)の合成
N−(6’−((15−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)−8−オキソ−3,6,12−トリオキサ−9−アザペンタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.019)の合成
標題化合物(33.8mg、33.7%)を、2.015に記載のように、2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(65mg、0.108mmol)及び3−(4−(3−(2−アミノエトキシ)プロピル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(37.1mg、0.108mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.44(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.93 (s, 1H), 8.86 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.19 (d, J= 7.8 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.66 - 7.56 (m, 3H), 7.35 (d, J = 4.0Hz, 2H), 7.21 - 7.13 (m, 1H), 7.02 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.16 (dd, J = 13.4, 5.1 Hz, 1H), 4.63 - 4.53 (m,2H), 4.41 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 4.28 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 3.99 (s, 2H), 3.93 - 3.87 (m, 2H), 3.88 - 3.81(m, 4H), 3.76 - 3.65 (m, 4H), 3.52 - 3.33 (m, 6H), 3.15 - 3.07 (m, 4H), 2.92 - 2.73 (m, 2H), 2.69 (t, J= 7.6 Hz, 2H), 2.48 (s, 3H), 2.44 - 2.29 (m, 1H), 2.20 - 2.09 (m, 1H), 1.96 - 1.82 (m, 2H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.04 (s). LRMS, m/z, C47H52F3N7O10の計算値, 931.37; 実測値, 930.19 (M-H)-; 954.18 (M+Na)+. HPLC, tR = 9.07 分 (純度, 96.4%)。
実施例68
N−(6’−((18−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)−11−オキソ−3,6,9,15−テトラオキサ−12−アザオクタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.020)の合成
N−(6’−((18−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)−11−オキソ−3,6,9,15−テトラオキサ−12−アザオクタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.020)の合成
標題化合物(16mg、17.7%)を、2.015に記載のように、2−(2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(60mg)及び3−(4−(3−(2−アミノエトキシ)プロピル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(38.3mg、0.111mmol))から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.36(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.03 (s, 1H), 8.92 - 8.84 (m, 2H), 8.27 (s, 1H), 8.19 (d, J = 7.8 Hz, 1H),7.96 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.65 - 7.58 (m, 2H), 7.37 -7.33 (m, 2H), 7.19 - 7.12 (m, 1H), 7.02 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.18 (dd, J = 13.3, 5.1 Hz, 1H), 4.62 - 4.54(m, 2H), 4.43 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 4.29 (d, J = 16.1 Hz, 1H), 3.96 (s, 2H), 3.93 - 3.81 (m, 6H), 3.74 -3.68 (m, 2H), 3.67 - 3.61 (m, 5H), 3.51 - 3.36 (m, 7H), 3.17 - 3.07 (m, 4H), 2.93 - 2.65 (m, 4H), 2.48(s, 3H), 2.45 - 2.30 (m, 1H), 2.24 - 2.13 (m, 1H), 1.96 - 1.85 (m, 2H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.04 (s).LRMS, m/z, C49H56F3N7O11の計算値, 975.4; 実測値, 974.07 (M-H)-; 998.26 (M+Na)+. HPLC, tR = 9.1 分 (純度, 95%)。
実施例69及び実施例100は、化合物2.021〜2.023の合成を記載しており、これらの結合体のそれぞれは、以下の式に包含される
実施例69
2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸tert−ブチル(化合物2.021用)の合成
2−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸tert−ブチル(化合物2.021用)の合成
DMSO(50.0mL)中の2−ブロモ酢酸tert−ブチル(5.4mL、36.6mmol)及び2,2’−(エタン−1,2−ジイルビス(オキシ))ジエタノール(22.0mL、164mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に、60%NaH(1.6033g、40.1mmol)を2回に分けて加えた。反応混合物を室温までゆっくり温め、24時間撹拌し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(3x100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(50〜100%)を使用する80gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(3.35g、収率34.7%)を、無色の油状物として得た。Rf=0.18(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.02 (s, 2H), 3.71 (qd, J = 4.9, 2.9 Hz, 6H), 3.68 - 3.66 (m, 4H), 3.63 -3.59 (m, 2H), 1.47 (s, 9H) ppm. LRMS (ESI) m/z: C12H24O6の計算値 264.16; 実測値 287.02 (M+Na)+。
実施例70
N−(6’−((18−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)−11−オキソ−3,6,9,15−テトラオキサ−12−アザオクタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.021)の合成
N−(6’−((18−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)−11−オキソ−3,6,9,15−テトラオキサ−12−アザオクタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.021)の合成
標題化合物(22.4mg、23.9%)を、実施例36に記載のように、2−(2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(61.3mg、0.0945mmol)及び4−(3−(2−アミノエトキシ)プロピル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(149.6mg、0.416mmol)(Zhou et. al. J. Med. Chem. 2018, 61 (2), 462-481))から、白色の固体として調製した。Rf=0.45(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.79 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.76 - 8.68 (bs, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 8.14 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.05 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.95 (dd, J = 12.2, 5.3 Hz, 1H), 4.62 - 4.55 (m, 2H), 3.96 (s, 2H), 3.93 - 3.83 (m, 6H), 3.75 - 3.68 (m, 2H), 3.68 - 3.59 (m, 6H), 3.45 (t, J = 5.3 Hz, 5H), 3.18 - 3.09 (m, 6H), 2.88 (dd, J = 13.8, 3.7 Hz, 1H), 2.80 (dd, J = 12.5, 3.7 Hz, 1H), 2.77 - 2.70 (m, 1H), 2.50 (s, 3H), 2.13 (dd, J = 11.4, 6.1 Hz, 1H), 1.96 - 1.87 (m, 2H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.07 (s) ppm. LRMS (ESI) m/z: C49H54F3N7O12の計算値, 989.38; 実測値 990.26 (M+H)+; 実測値 1011.94 (M+Na)+; 実測値 988.38 (M-H)-. HPLC, tR = 9.60 分 (純度, >99%)。HPLC方法:カートリッジ、Agilent、Zorbax−SB−CN、3.5μm、4.6×150mm、移動相、水中アセトニトリル(0〜100%)は酢酸アンモニウム緩衝液を含む;流速、0.1mL/分、実行時間、20分。
実施例71
N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.022用)の合成
N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.022用)の合成
標題化合物(81.9mg、67%)を、実施例9に記載のように、1,4−ジオキサン(1.5mL)中の2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エタノール(109.6mg、1.10mmol)及びN−(6’−フルオロ−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(104.2mg、0.226mmol))から、白色の固体として調製した。Rf=0.18(EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.62 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.13 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.90 - 7.82 (m, 2H), 7.77 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.67 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.63 - 4.58 (m, 2H), 4.27 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.99 - 3.95 (m, 2H), 3.93 - 3.87 (m, 4H), 3.20 - 3.13 (m, 4H), 2.51 (s, 3H), 2.46 (t, J = 2.4 Hz, 1H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.16 (s) ppm. LRMS, m/z, C28H27F3N4O4の計算値, 540.2; 実測値, 539.01 (M-H)-。
実施例72
N−(6’−(2−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.022)の合成
N−(6’−(2−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エトキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.022)の合成
標題化合物(45.5mg、51.6%)を、実施例22に記載のように、N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(50.0mg、0.0925mmol)から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.14(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.38 (s, 1H), 8.77 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.25 (s,1H), 8.16 (s, 1H), 8.10 (d, J = 2.9 Hz, 2H), 7.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.72 - 7.67(m, 1H), 7.65 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.04 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.94 (dd, J = 12.3,5.5 Hz, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.63 - 4.55 (m, 2H), 4.36 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.98 - 3.93 (m, 2H), 3.87 - 3.82(m, 4H), 3.13 (s, 4H), 2.94 - 2.82 (m, 1H), 2.86 - 2.72 (m, 2H), 2.50 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 2.45 (t, J =7.3 Hz, 2H), 2.16 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 1.95 (dd, J = 15.1, 7.3 Hz, 2H), 1.78 (dt, J = 15.0, 7.4 Hz, 2H),1.43 (dd, J = 15.6, 8.3 Hz, 2H) ppm.19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.11 (s) ppm. LRMS, m/z, C47H47F3N10O9の計算値, 952.35; 実測値, 975.32 (M+Na)+. HPLC, tR = 9.83 分 (純度, 95.3%)。
実施例73
N−(6’−((15−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)−8−オキソ−3,6,12−トリオキサ−9−アザペンタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.023)の合成
N−(6’−((15−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)−8−オキソ−3,6,12−トリオキサ−9−アザペンタデシル)オキシ)−2−メチル−5’−モルホリノ−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.023)の合成
標題化合物(16mg、15.7%)を、TJ−183に記載のように、2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸(65mg、0.108mmol)及び4−(3−(2−アミノエトキシ)プロピル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(38.6mg、0.108mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.45(DCM中の10%メタノール)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.71 (d, J = 2.2 Hz, 2H), 8.46 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.11 (d, J = 8.0 Hz, 1H),8.04 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.67 - 7.63 (m, 2H), 7.60 (t,J = 7.5 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.19 (brs, 1H), 7.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.93 (dd, J = 12.1, 5.3Hz, 1H), 4.63 - 4.57 (m, 2H), 3.99 (s, 2H), 3.95 - 3.89 (m, 2H), 3.89 - 3.83 (m, 4H), 3.75 - 3.70 (m,2H), 3.70 - 3.65 (m, 2H), 3.49 - 3.40 (m, 6H), 3.18 - 3.05 (m, 6H), 2.91 - 2.69 (m, 3H), 2.50 (s, 3H),2.17 - 2.08 (m, 1H), 1.94 - 1.85 (m, 2H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.08 (s).LRMS, m/z, C47H50F3N7O11の計算値, 945.35; 実測値, 943.89 (M-H)-; 968.07 (M+Na)+. HPLC, tR = 9.6 分 (>99.5%)。分取HPLC方法:カラム、Phenomenex、Synergi、4μ、Max−RP 80A、AX;250x21.2mm、移動相、水中アセトニトリル(10%〜100%、25分);流速、15mL/分。
実施例74から実施例84は、化合物2.024から2.034の合成を記載しており、これらの結合体のそれぞれは、以下の式に包含される
実施例74
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチル)ピコリンアミド(化合物2.024)の合成:
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチル)ピコリンアミド(化合物2.024)の合成:
ステップI、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(プロパ−2−イン−1−イル)ピコリンアミドの合成
DMF(2.0mL)中の4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリン酸(132mg、0.292mmol)の攪拌溶液に、プロパルギルアミン(20μL、0.313mmol)、HATU(167mg、0.438mmol)、及びDIPEA(403μL、2.34mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をEtOAc及び水で希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固した。残渣を、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(0〜100%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(101mg、71%)を得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.53 - 8.44 (m, 2H), 7.79 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.64 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.39 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.16 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.23 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 2.26 (s, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 488.09; 実測値, 490.7 (M+H)+。
ステップII、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチル)ピコリンアミドの合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(プロパ−2−イン−1−イル)ピコリンアミド(35mg、0.072mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(2.8mg、0.014mmol)、硫酸銅(II)5水和物(3.5mg、0.014mmol)、及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(31mg、0.075mmol)(実施例8)の混合物に、THF(1.0mL)及び水(20μL)を加えた。フラスコの上部空間をアルゴンで短時間パージし、室温で18時間撹拌した。混合物をEtOAc及び水で希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。粗製物を、DCM中のMeOHの勾配を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、生成物を得た。生成物をDMSOに溶解し、水中のアセトニトリルの勾配を使用する逆相クロマトグラフィーにより精製し、次に凍結乾燥して、標題化合物(22mg、32%)を白色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, DMSO) δ 11.14 (s, 1H), 9.68 (s, 1H), 9.28 - 9.13 (m, 2H), 9.00 (s, 1H), 8.51 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.81 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.69 - 7.55 (m, 5H), 7.40 (s, 1H), 7.17 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 5.14 (dd, J = 12.7, 5.0 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 4.31 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.88 (dd, J = 22.0, 9.0 Hz, 1H), 2.65 - 2.53 (m, 2H), 2.45 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.10 - 2.01 (m, 1H), 1.86 - 1.77 (m, 2H), 1.69 - 1.57 (m, 2H), 1.33 - 1.26 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 900.236; 実測値, 924.736 (M+Na)+. HPLC, tR = 11.82 分 (純度: 94%)。
実施例75
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)エチル)ピコリンアミド(化合物2.025)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)エチル)ピコリンアミド(化合物2.025)の合成
ステップI、N−(ブタ−3−イン−1−イル)−4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミドの合成
DMF(2.0mL)中の4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリン酸(175mg、0.387mmol)の撹拌溶液に、1−アミノ−3−ブチン(34μL、0.414mmol)、HATU(221mg、0.581mmol)、及びDIPEA(534μL、3.10mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をEtOAc及び水で希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮乾固した。残渣を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(0〜100%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(157mg、81%)を白色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.63 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.69 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 8.7, 2.4 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.16 (dd, J = 5.6, 2.5 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 3.63 (q, J = 6.5 Hz, 2H), 2.52 (td, J = 6.6, 2.6 Hz, 2H), 2.03 (t, J = 2.6 Hz, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 502.1; 実測値, 504.9 (M+H)+。
ステップII、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)エチル)ピコリンアミドの合成
N−(ブタ−3−イン−1−イル)−4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド(155mg、0.308mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(12mg、0.060mmol)、硫酸銅(II)5水和物(15mg、0.060mmol)、及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(136mg、0.330mmol)の混合物に、THF(3.0mL)及び水(300μL)を加えた。フラスコの上部空間をアルゴンで短時間パージし、混合物を室温で7時間撹拌した後、THF及び水で希釈した。相を分離し、水層をTHFで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物は、週末にわたって冷凍庫に保管された。粗製物をDCM中のメタノールを使用してCelite(登録商標)に吸収させ、DCM中のEtOAcの勾配(0〜100%)を使用、次にDCM中のMeOH(0〜15%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(120mg、収率41%)を白色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, DMSO) δ 11.14 (s, 1H), 9.67 (s, 1H), 9.21 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.95 - 8.86 (m, 1H), 8.50 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 8.45 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.81 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.69 - 7.50 (m, 5H), 7.38 (s, 1H), 7.16 (d, J = 8.9 Hz, 3H), 5.14 (dd, J = 12.7, 5.1 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.54 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 2.96 - 2.78 (m, 3H), 2.66 - 2.53 (m, 2H), 2.43 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.12 - 1.97 (m, 1H), 1.91 - 1.72 (m, 2H), 1.68 - 1.55 (m, 2H), 1.33 - 1.16 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 914.251; 実測値, 939.275 (M+Na)+. HPLC, tR = 11.7 分 (純度: 97%)。
実施例76
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブチル)ピコリンアミド(化合物2.026)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブチル)ピコリンアミド(化合物2.026)の合成
化合物2.025に記載のように、ステップI、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(ヘキサ−5−イン−1−イル)ピコリンアミド(147mg、72%)の合成。NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.47 - 8.36 (m, 3H), 8.15 (s, 1H), 7.65 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 8.7, 2.2 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.11 (dd, J = 5.6, 2.5 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 3.47 (dd, J = 13.4, 6.8 Hz, 2H), 2.20 (td, J = 6.9, 2.6 Hz, 2H), 1.92 (t, J = 2.5 Hz, 1H), 1.80 - 1.70 (m, 2H), 1.61 - 1.50 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 530.13; 実測値, 533.0 (M+H)+。
ステップII、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブチル)ピコリンアミド(180mg、62%)の合成。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 9.36 (s, 1H), 8.82 - 8.69 (m, 2H), 8.42 (s, 1H), 8.37 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.29 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.72 - 7.61 (m, 3H), 7.55 - 7.47 (m, 2H), 7.41 - 7.30 (m, 3H), 7.28 (s, 1H), 7.03 (dd, J = 5.5, 2.3 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 5.02 - 4.90 (m, 1H), 4.30 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.45 (q, J = 6.3 Hz, 2H), 2.94 - 2.83 (m, 1H), 2.82 - 2.74 (m, 2H), 2.71 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.18 - 2.13 (m, 1H), 1.97 - 1.88 (m, 2H), 1.81 - 1.69 (m, 6H), 1.45 - 1.34 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 942.282; 実測値, 944.602 (M+H)+. HPLC, tR = 12.1 分 (純度: 98%)。
実施例77
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(2−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.027)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(2−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.027)の合成
ステップI、2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタノールの合成
無水THF(30mL)中のtBuOK(747mg、6.66mmol)の冷(0℃)撹拌懸濁液に、トリエチレングリコール(1.78mL、13.3mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した後、臭化プロパルギル(742μL、6.66mmol、トルエン中80重量%)を滴加した。得られた混合物を室温で21時間撹拌した。混合物をガラスフリットを使用して減圧下で濾過した。濾液を濃縮し、残渣を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(0〜100%)を使用するシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(823mg、33%)を黄色の油状物として得た。NMR (600 MHz, CDCl3) δ 4.21 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.78 - 3.64 (m, 10H), 3.63 - 3.59 (m, 2H), 2.43 (t, J = 2.4 Hz, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 188.10; 実測値, 188.3 (M+H)+。
ステップII、2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エチル4−メチルベンゼンスルホネートの合成
DCM(10mL)中の2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタノール(823mg、4.37mmol)の撹拌溶液に、ピリジン(1.06mL、13.1mmol)及び塩化トシル(1.25g、6.56mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌し(TLCにより完了は観察されなかった)、追加量のピリジン(1.06mL、13.1mmol)及び塩化トシル(1.25g、6.56mmol)を加えた。18時間後、反応混合物をDCMで希釈し、水に注いだ。相を分離し、水層をDCMで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(0〜100%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(1.17g、78%)を無色の油状物として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.19 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 4.18 - 4.15 (m, 2H), 3.71 - 3.66 (m, 4H), 3.66 - 3.62 (m, 2H), 3.59 (s, 4H), 2.45 (s, 3H), 2.42 (t, J = 2.4 Hz, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 342.113; 実測値, 343.3 (M+H)+。
ステップIII、3−(2−(2−(2−(アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパ−1−インの合成
2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エチル4−メチルベンゼンスルホネート(1.17g、3.42mmol)をDMF(10mL)に溶解し、アジ化ナトリウム(889mg、13.7mmol))を加え、次にヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBAI)(126mg、0.342mmol)を加えた。次に、混合物を45℃で一晩激しく撹拌した。得られた混合物をEtOAc及び水で希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(0〜100%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(619mg、85%)を無色の油状物として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 4.20 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.71 - 3.65 (m, 10H), 3.39 (t, J = 5.1 Hz, 2H), 2.42 (t, J = 2.4 Hz, 1H)。
ステップIV、2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタンアミンの合成
トリフェニルホスフィン(777mg、2.96mmol)を、THF(20mL)中の3−(2−(2−(2−アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパ−1−イン(619mg、2.90mmol)及び水(200μL)の攪拌溶液に室温で加えた。混合物を24時間攪拌し(SMの完全な消費がTLCにより観察された)、DCM(5mL)で希釈し、減圧下で濃縮乾固した。粗製物を、DCM中のMeOHの勾配(0〜30%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(45mg、8.3%)をベージュ色のゴムとして得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 4.27 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 3.75 - 3.65 (m, 10H), 3.13 - 3.09 (m, 2H), 2.49 (t, J = 2.3 Hz, 1H)。
ステップV、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(2−(プロパ−2−イン)−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミドの合成
DMF(1.0mL)中の4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリン酸(90.0mg、0.199mmol)及び2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エタンアミン(44.8mg、0.239mmol)の撹拌溶液に、HATU(114mg、0.299mmol)及びDIPEA(275μL、1.59mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した(SMの完全な消費がTLCにより観察された)。混合物をEtOAcで希釈した後、水と少量の食塩水を加えた。相を分離し、次に水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、DCM中のMeOH−EtOAc混合物(EtOAc中のMeOHの20%v/v)の勾配(0〜50%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(104mg、84%)を淡黄色の残渣として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.63 - 8.53 (m, 1H), 8.48 - 8.40 (m, 1H), 8.30 - 8.16 (m, 1H), 7.72 - 7.65 (m, 2H), 7.55 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.41 - 7.33 (m, 3H), 7.13 - 7.07 (m, 1H), 7.02 - 6.94 (m, 2H), 4.18 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.74 - 3.61 (m, 12H), 2.85 - 2.81 (m, 2H), 2.41 (t, J = 2.3 Hz, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 620.165; 実測値, 623.3 (M+H)+。
ステップVI、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(2−((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.027)の合成
アルゴン雰囲気下で、THF(2.0mL)及び水(200μL)を、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(104mg、0.167mmol)に加えた。次に、6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(73.9mg、0.179mmol)を加え、次にアスコルビン酸ナトリウム(6.6mg、0.033mmol)及び硫酸銅(II)5水和物(8.3mg、0.033mmol)を加えた。得られた混合物を約15秒間超音波処理し、混合物を室温で2時間撹拌した(TLCにより完了が観察された)。次に、EtOAc、水及び食塩水を加えた。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。生成物のEtOAcへの溶解性が非常に悪かったため、生成物は有機相から粉砕し/有機相から緑がかった固体としてオイルアウトし、これは分液漏斗のガラス製品に付着した。抽出後、この緑色の固体(TLC分析によると望ましい生成物)を、DCM、MeOH、アセトニトリル、少量のアセトンを含む溶媒混合物を使用して分液漏斗から回収した。これにより、最終的に残留固形物が溶液になり、次にこれを元のEtOAc抽出物と一緒にした。後者をNa2SO4で直接乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をCelite(登録商標)に吸収させ、DCM中のEtOA(0〜100%)及びDCM中のMeOH(0〜10%)の勾配を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、次にアセトニトリル及び水で凍結乾燥して、標題化合物(106mg、59%)を白色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 9.36 (s, J = 23.9 Hz, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.74 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.65 - 8.00 (m, 4H), 7.73 (s, J = 15.6 Hz, 1H), 7.69 - 7.60 (m, 2H), 7.60 - 7.45 (m, 3H), 7.44 - 7.28 (m, 3H), 7.12 - 6.74 (m, 3H), 4.95 (dd, J = 12.2, 5.4 Hz, 1H), 4.65 (s, J = 26.5 Hz, 2H), 4.32 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 3.74 - 3.53 (m, 12H), 2.94 - 2.82 (m, 1H), 2.82 - 2.68 (m, 2H), 2.42 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.19 - 2.11 (m, 1H), 1.92 (dt, J = 14.8, 7.3 Hz, 2H), 1.76 (dt, J = 15.1, 7.4 Hz, 2H), 1.46 - 1.32 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 1032.314; 実測値,1058.541 (M+Na)+. HPLC, tR = 11.7 分 (純度: 97%)。
実施例78
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(1−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2,5,8,11,14−ペンタオキサヘキサデカン−16−イル)ピコリンアミド(化合物2.028)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(1−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2,5,8,11,14−ペンタオキサヘキサデカン−16−イル)ピコリンアミド(化合物2.028)の合成
化合物2.027に記載のように、3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカ−17−イン−1−オールから、同じ反応シーケンスを使用して、標題化合物を調製した。
ステップI、3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカ−17−イン−1−オール(収率30%)の合成。NMR (600 MHz, CDCl3) δ 4.20 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.72 - 3.66 (m, 18H), 3.62 - 3.60 (m, 2H), 2.69 (s, 1H), 2.42 (t, J = 2.4 Hz, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 276.16; 実測値, 277.1 (M+H)+。
ステップII、3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカ−17−イン−1−イル4−メチルベンゼンスルホネート(収率78%)の合成。NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 4.20 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 4.17 - 4.15 (m, 2H), 3.70 - 3.61 (m, 14H), 3.58 (s, 4H), 2.45 (s, 3H), 2.42 (t, J = 2.4 Hz, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 430.166; 実測値, 455.6 (M+Na)+。
ステップIII、1−アジド−3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカ−17−イン(収率82%)の合成。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 4.20 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.71 - 3.65 (m, 18H), 3.39 (t, J = 5.1 Hz, 2H), 2.42 (t, J = 2.4 Hz, 1H)。
ステップIV、3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカ−17−イン−1−アミン(収率8.4%)の合成。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 4.27 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.96 - 3.93 (m, 2H), 3.80 - 3.76 (m, 2H), 3.75 - 3.65 (m, 14H), 3.19 - 3.12 (m, 2H), 2.48 (t, J = 2.4 Hz, 1H)。
ステップV、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(3,6,9,12,15−ペンタオキサオクタデカ−17−イン−1−イル)ピコリンアミド(収率84%)の合成。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.52 - 8.46 (m, 1H), 8.40 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.72 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 8.7, 2.1 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.43 - 7.35 (m, 3H), 7.04 (dd, J = 5.5, 2.4 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.16 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 3.70 - 3.60 (m, 18H), 2.83 (s, 2H), 2.41 (t, J = 1.9 Hz, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 708.217; 実測値, 712.3 (M+H)+。
ステップVI、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(1−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2,5,8,11,14−ペンタオキサヘキサデカン−16−イル)ピコリンアミド(収率60%)の合成。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 9.37 (s, 1H), 8.76 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.38 (s, 4H), 7.77 (s, 1H), 7.71 - 7.65 (m, 2H), 7.58 (s, J = 28.0 Hz, 2H), 7.52 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.46 (s, 2H), 7.35 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 5.01 - 4.89 (m, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.34 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.69 - 3.55 (m, 20H), 2.93 - 2.84 (m, 1H), 2.81 - 2.71 (m, 2H), 2.44 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.19 - 2.13 (m, 1H), 1.99 - 1.89 (m, 2H), 1.78 - 1.77 (m, 2H), 1.47 - 1.35 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 1120.366; 実測値, 1145.417 (M+Na)+. HPLC, tR = 11.7 分 (純度: 96%)。
実施例79
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(3−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)プロポキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.029)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(3−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)プロポキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.029)の合成
実施例2に記載のように、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−ピコリン酸及び4−(3−(2−アミノエトキシ)プロピル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(Zhou et. al. J. Med. Chem. 2018, 61 (2), 462-481)から、HATUを使用して調製した。NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.62 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 8.45 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.72 - 7.67 (m, 2H), 7.65 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.59 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.14 (dd, J = 5.4, 2.2 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.95 (dd, J = 12.4, 5.3 Hz, 1H), 3.69 - 3.61 (m, 2H), 3.59 (t, J = 4.9 Hz, 2H), 3.53 - 3.44 (m, 2H), 3.21 - 3.13 (m, 1H), 3.12 - 3.05 (m, 1H), 2.88 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 2.85 - 2.67 (m, 2H), 2.16 - 2.10 (m, 1H), 1.96 - 1.87 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 792.192; 実測値, 793.987 (M+H)+. HPLC, tR = 12.5 分 (純度: 99%)。
実施例80
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.030)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.030)の合成
実施例2に記載のように、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−ピコリン酸及び4−(3−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)プロピル)−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオンから、HATUを使用して調製した。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.58 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.39 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.71 - 7.66 (m, 2H), 7.64 - 7.57 (m, 2H), 7.53 - 7.49 (m, 2H), 7.36 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.08 (dd, J = 5.5, 2.5 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.96 (dd, J = 12.4, 5.4 Hz, 1H), 3.75 - 3.40 (m, 10H), 3.15 - 3.03 (m, 2H), 2.91 - 2.85 (m, 1H), 2.84 - 2.69 (m, 2H), 2.16 - 2.09 (m, 1H), 1.94 - 1.86 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 836.218; 実測値, 860.527 (M+Na)+. HPLC, tR = 12.4 分 (純度: 98%)。
実施例81
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(6−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ヘキシル)ピコリンアミド(化合物2.031)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(6−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ヘキシル)ピコリンアミド(化合物2.031)の合成
実施例2に記載のように、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−ピコリン酸及び3−(4−(6−アミノヘキシル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(Zhou et. al. J. Med. Chem. 2018, 61 (2), 462-481)から、HATUを使用して調製した。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.52 - 8.40 (m, 2H), 8.33 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.76 - 7.68 (m, 2H), 7.65 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.43 - 7.32 (m, 5H), 7.15 (dd, J = 5.5, 2.0 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 5.23 (dd, J = 13.3, 4.9 Hz, 1H), 4.41 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 15.9 Hz, 1H), 3.51 - 3.34 (m, 2H), 2.92 - 2.74 (m, 2H), 2.56 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.46 - 2.35 (m, 1H), 2.24 - 2.15 (m, 1H), 1.63 - 1.55 (m, 4H), 1.35 (s, 4H). LRMS (m/z) 計算値, 776.233; 実測値, 800.495 (M+Na)+. HPLC, tR = 12.7 分 (純度: 83%)。
実施例82
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(3−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−)イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)プロポキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.032)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(3−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−)イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)プロポキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.032)の合成
実施例2に記載のように、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−ピコリン酸及び3−(4−(3−(2−アミノエトキシ)プロピル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(Zhou et. al. J. Med. Chem. 2018, 61 (2), 462-481)から、HATUを使用して調製した。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.69 (s, 1H), 8.47 - 8.39 (m, 2H), 8.08 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.75 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 12.6, 5.1 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.12 - 7.06 (m, 1H), 6.95 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.12 (dd, J = 13.4, 5.0 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 4.33 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 3.73 - 3.64 (m, 1H), 3.62 - 3.52 (m, 3H), 3.48 - 3.37 (m, 2H), 2.83 - 2.65 (m, 4H), 2.38 - 2.27 (m, 1H), 2.14 - 2.07 (m, 1H), 1.94 - 1.82 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 778.213; 実測値, 779.573 (M+H)+. HPLC, tR = 11.9 分 (純度: 98%)。
実施例83
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(2−(2,6−ジオキソピペリジン)−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.033)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(2−(2,6−ジオキソピペリジン)−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)プロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.033)の合成
実施例2に記載のように、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−ピコリン酸及び3−(4−(3−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)プロピル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンから、HATUを使用して調製した。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.82 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.38 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.78 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.44 - 7.40 (m, 1H), 7.39 - 7.36 (m, 2H), 7.32 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.07 (dd, J = 5.6, 2.3 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 5.20 (dd, J = 13.2, 5.1 Hz, 1H), 4.42 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 16.3 Hz, 1H), 3.69 - 3.34 (m, 12H), 2.90 - 2.77 (m, 2H), 2.67 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.45 - 2.36 (m, 1H), 2.22 - 2.15 (m, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 822.239; 実測値, 846.556 (M+Na)+. HPLC, tR = 11.8 分 (純度: 97%)。
実施例84
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−((6−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ヘキシル)オキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.034)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−((6−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ヘキシル)オキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.034)の合成
ステップI、ヘキサ−5−イン−1−イル4−メチルベンゼンスルホネートの合成
トリエチルアミン(21.30mL、153.0mmol、3.0当量)を、DCM(150.0mL、30.0体積当量)中のヘキサ−5−イン−1−オール(5.0g、50.90mmol、1.0当量)の撹拌溶液に室温で加え、次にTsCl(11.7g、61.1mmol、1.2当量)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌した。TLC(n−ヘキサン中20%EtOAc)により反応の進行をモニターして、反応の完了を確認し、水(100.0mL)を加え、水層をDCM(3x200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(n−ヘキサン中5〜30%EtOAc)を使用するシリカゲル(230〜400メッシュサイズ)のカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(11.2g、87.1%)を無色の油状物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.79 (dd, J = 8.7, 2.1 Hz, 2H), 7.40 - 7.25 (m, 2H), 4.19 - 4.00 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.16 (td, J = 6.9, 2.7 Hz, 2H), 1.94 (q, J = 3.7, 2.6 Hz, 1H), 1.86 - 1.70 (m, 2H), 1.64 - 1.47 (m, 2H), 1.12 (t, J = 7.1 Hz, 1H)。
ステップII、(2−(2−(ヘキサ−5−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチルの合成
水素化ナトリウム(0.096g、2.4mmol、1.0当量、油中60%)を、DMF(10.0mL、20.0体積当量)中の(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.50g、2.4mmol、1.0当量)の攪拌溶液に0℃で加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した。ヘキサ−5−イン−1−イル4−メチルベンゼンスルホネート(0.62g、2.4mmol、1.0当量)を反応混合物に0℃で加えた。反応混合物を室温で20時間撹拌し、水(50.0mL)で希釈し、EtOAc(3x75.0mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(10〜60%)を使用するシリカゲル(230〜400メッシュサイズ)のカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(270.0mg、38.8%)を無色の油状物として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 4.95 (s, 1H), 3.68 - 3.38 (m, 8H), 3.25 (q, J = 5.4 Hz, 2H), 2.16 (td, J = 6.9, 2.6 Hz, 2H), 1.88 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 1.73 - 1.47 (m, 5H), 1.38 (s, 9H)。
ステップIII、(2−(2−((6−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ヘキサ−5−イン−1−イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチルの合成
(2−(2−(ヘキサ−5−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.26g、0.92mmol、1.0当量)、CuI(35.0mg、0.18mmol、0.20当量)及びPdCl2(PPh3)2(64.50mg、0.09mmol、0.10当量)を、DMF(6.0mL、20.0体積当量)中の3−(4−ブロモ−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン(0.30g、0.92mmol、1.0当量)の攪拌溶液に加えた。溶液を窒素でパージし3回再充填した後、ジイソプロピルエチルアミン(4.01mL、23.0mmol)を加え、真空と窒素を交互に入れて溶液を再度2回脱気した。反応混合物を70℃で13時間加熱した。TLC(n−ヘキサン中80%EtOAc)により反応の進行をモニターして、反応の完了を確認した。反応混合物を室温に冷却し、水(100.0mL)で希釈し、酢酸エチル(2x200.0mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(40〜90%)を使用するシリカゲル(230〜400メッシュサイズ)のカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(200.0mg、41.20%)を淡褐色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 7.67 - 7.55 (m, 2H), 7.54 - 7.45 (m, 2H), 7.45 - 7.33 (m, 3H), 5.27 - 5.11 (m, 1H), 4.91 (d, J = 40.2 Hz, 1H), 4.50 - 4.19 (m, 2H), 3.61 - 3.36 (m, 6H), 3.25 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 2.93 - 2.69 (m, 2H), 2.48 - 2.23 (m, 2H), 2.23 - 2.05 (m, 1H), 1.67 (ddp, J = 21.0, 11.8, 4.2 Hz, 3H), 1.37 (s, 8H), 1.26 - 1.14 (m, 2H); LRMS (m/z) 計算値, 527.26; 実測値, 526.1(M-H)-。
ステップIV:(2−(2−((6−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ヘキシル)オキシ)エトキシエチル)カルバミン酸tert−ブチルの合成
10%Pd/C(50%湿潤、37.90mg、0.017mmol、0.048当量)を、エタノール(3.80mL、20.0体積当量)中の(2−(2−((6−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ヘキサ−5−イン−1−イル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(190.0mg、0.36mmol、1.0当量)の攪拌溶液に加えた。真空と水素を交互に使用して溶液を3回脱気した後、得られた反応混合物を水素雰囲気下、室温で2.5時間撹拌した。TLC(n−ヘキサン中の80%酢酸エチル)により反応の進行をモニターし、反応の完了を確認した。反応混合物をHyfloパッド(Celite(登録商標)に類似)を通して濾過した。濾液を濃縮して、標題化合物(185.0mg、97.60%)を淡褐色のゴムとして得た。この生成物を次のステップでそのまま使用した。
ステップV、3−(4−(6−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)ヘキシル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンの合成
1,4−ジオキサン中の4M HCl(3.60mL)中の(2−(2−((6−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ヘキシル)オキシ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(180mg、0.34mmol、1.0当量)の混合物を、室温で12時間撹拌した。反応の進行をTLC(DCM中5%MeOH)によりモニターして、反応の完了を確認した。反応混合物を濃縮し、水で希釈し、NaHCO3の飽和溶液で中和した。生成物をEtOAc(2×100mL)で抽出し、Na2SO4で乾燥し、濃縮して、標題化合物(130mg、89.2%)を淡褐色のゴムとして得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 11.02 (s, 1H), 7.96 (s, 3H), 7.74 (d, J = 7.6 Hz, 0H), 7.64 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.65 - 7.42 (m, 6H), 5.14 (dd, J = 13.6, 4.9 Hz, 1H), 4.47 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.32 (dd, J = 17.4, 10.0 Hz, 1H), 3.65 - 3.46 (m, 6H), 3.01 - 2.85 (m, 3H), 2.63 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.42 (s, 1H), 2.01 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 1.91 (s, 0H), 1.60 (s, 2H), 1.48 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 1.39 - 1.20 (m, 6H) ppm. LRMS (m/z) 計算値, 431.24, 実測値, 432 (M+H)+。
ステップVI:4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−((6−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1−オキソイソインドリン−4−イル)ヘキシル)オキシ)エトキシ)エチル)−ピコリンアミドの合成
実施例2に記載のように、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリン酸及び3−(4−(6−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)ヘキシル)−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオンから、HATUを使用した調製した。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.86 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.43 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.83 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.39 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.13 (dd, J = 5.9, 2.5 Hz, 1H), 6.92 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.22 (dd, J = 13.4, 5.1 Hz, 1H), 4.42 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 4.32 (d, J = 16.2 Hz, 1H), 3.67 - 3.51 (m, 9H), 3.47 - 3.37 (m, 2H), 2.95 - 2.74 (m, 2H), 2.58 (dd, J = 8.3, 5.3 Hz, 2H), 2.24 - 2.21 (m, 1H), 1.62 - 1.55 (m, 2H), 1.54 - 1.48 (m, 2H), 1.34 - 1.29 (m, 4H). LRMS (m/z) 計算値, 864.286; 実測値, 888.663 (M+Na)+. HPLC, tR = 12.8 分 (純度: 95%)。
実施例85
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(2−(((2S,4R)−4−ヒドロキシ−1−((S)−3−メチル−2−(1−オキソイソインドリン−2−イル)ブタノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)メチル)−5−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェノキシ)プロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.035)の合成
4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(2−(((2S,4R)−4−ヒドロキシ−1−((S)−3−メチル−2−(1−オキソイソインドリン−2−イル)ブタノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)メチル)−5−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェノキシ)プロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(化合物2.035)の合成
ステップI、3−(2−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド)エトキシ)エトキシプロパン酸tert−ブチルの合成
DMF(40.0mL、40.0体積当量)中の4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリン酸(1.0g、2.21mmol、1.0当量)の攪拌溶液に、3−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)プロパン酸tert−ブチル(0.568g、2.43mmol、1.10当量)、HATU(1.26g、3.32mmol、1.50当量)、及びDIPEA(2.31mL、13.3mmol、6.0当量)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、水(200mL)でクエンチし、水層をEtOAc(3x300mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(200mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン中のEtOAcの勾配(50〜100%)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(1.34g、90.8%)を淡黄色のゴムとして得た。LRMS (m/z) 計算値, 666.21; 実測値, 667.3 (M+H)+。
ステップII、3−(2−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸の合成
DCM(26.8mL)中の3−(2−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸tert−ブチル(1.34g、2.01mmol、1.0当量)の溶液に、トリフルオロ酢酸(13.4mL)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮して、標題化合物(830mg、67.6%)をオフホワイトの固体として得た。LRMS (m/z) 計算値, 610.14; 実測値, 609.2 (M-H)-。
ステップIII、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−ヒドロキシプロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミドの合成
THF(12.0mL)中の3−(2−(2−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸(0.600g、0.982mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、N−メチルモルホリン(109mg、1.08mmol)を加え、次に−10℃でクロロギ酸イソブチル(148mg、1.08mmol)を加えた。反応混合物を同じ温度で10分間撹拌した。反応混合物をHyfloパッド(Celite(登録商標)パッドと同様)を通して濾過し、THFで2回すすいだ。濾液を0℃に冷却した後、水(0.78mL)中のNaBH4溶液(55.7mg、1.47mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、水(100mL)でクエンチし、水層を酢酸エチル(3x50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(200mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中のMeOHの勾配(0〜5%)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(0.5g、85.3%)をオフホワイトの粘着性固体として得た。LRMS (m/z) 計算値, 596.16; 実測値, 596.8 (M+H)+, 595.0 (M-H)-。
ステップIV、3−(2−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド)エトキシ)エトキシ)プロピル4−メチルベンゼンスルホネートの合成
DCM(25.0mL)中の4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−ヒドロキシプロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミド(0.500g、0.838mmol)の溶液に、0℃でトリエチルアミン(339mg、3.35mmol)及びTsCl(192mg、1.01mmol)を0℃で加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、水でクエンチし、水層を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物をNa2SO4で乾燥し、溶媒を真空下で除去して、標題化合物(260mg、41.3%)をオフホワイトの粘着性固体として得た。LRMS (m/z) 計算値, 750.17; 実測値, 749 (M-H)-。
ステップV、4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)−N−(2−(2−(3−(2−(((2S,4R)−4−ヒドロキシ−1−((S)−3−メチル−2−(1−オキソイソインドリン−2−イル)ブタノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド)メチル)−5−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェノキシ)プロポキシ)エトキシ)エチル)ピコリンアミドの合成
DMF(8.0mL)中の3−(2−(2−(4−(4−(3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)フェノキシ)ピコリンアミド)エトキシ)エトキシ)プロピル4−メチルベンゼンスルホネート(0.160g、0.213mmol)の撹拌溶液に、(2S,4R)−4−ヒドロキシ−N−(2−ヒドロキシ−4−(4−メチルチアゾール−5−イル)ベンジル)−1−((S)−3−メチル−2−(1−オキソイソインドリン−2−イル)ブタノイル)ピロリジン−2−カルボキサミド(105.0mg、0.19mmol)及びK2CO3(147.0mg、1.06mmol)(WO2017/30813,2017)を加えた。反応混合物を80℃で20時間撹拌し、室温に冷却し、水(200mL)でクエンチし、水層をEtOAc(4x100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水(2x100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中のMeOHの勾配(0〜5%)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(60mg、25.0%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 9.44 (s, 1H), 9.21 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.69 (m, 1H), 8.48 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.40 (m, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.78 - 7.3 (m, 10 H), 7.2 - 7.1 (m, 3H), 7.05 - 6.95 (m, 2H), 5.11 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.71 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 4.60 - 3.5 (m, 20 H), 2.45 (s, 3H), 2.4 - 1.7 (m, 5H), 0.96 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.73 (d, J = 6.6 Hz, 3H). LRMS (m/z) 計算値, 1126.36; 実測値, 1127.10 (M+H)+, 1125.0 (M-H)-. HPLC, tR = 11.1 分 (純度: 94.5%)。
実施例86
N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)−6−(4−(4−((6−(4−フルオロ−5−(3−ヘキシルウレイド)−2−メチルフェニル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)ブチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド(化合物2.036)の合成
N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)−6−(4−(4−((6−(4−フルオロ−5−(3−ヘキシルウレイド)−2−メチルフェニル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)ブチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド(化合物2.036)の合成
ステップI、2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)アニリン
THF(25mL、25体積当量)中の7−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イルトリフルオロメタンスルホネート(1.0g、2.95mmol、1.0当量)(Henry et. al. J. Med. Chem. 2015, 58 (10), 4165-4179)の攪拌溶液に、2−フルオロ−4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(888mg、3.54mmol、1.0当量)(Henry et. al. J. Med. Chem. 2015, 58 (10), 4165-4179)、炭酸カリウム炭酸(1.22g、8.84mmol、3.0当量)、水(2mL、2体積当量)、及びPdCl2(dppf)DCM付加物(241mg、0.295mmol、0.1当量)を加えた。反応混合物を、真空と窒素を交互に使用して3回脱気した。得られた反応混合物を70℃で2.0時間加熱した。TLC(n−ヘキサン中70%EtOAc)により反応の進行をモニターして、反応の完了を確認した。反応混合物をCelite(登録商標)パッドを通して濾過し、EtOAcですすいだ。水(50mL)を濾液に加え、生成物をEtOAc(2x100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水及び食塩水(60mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(10〜70%)を使用するSiO2カートリッジ(80g)で精製して、標題化合物(563mg、60.8%)を黄色の固体として得た。生成物をエーテル(10mL)及びヘキサン(25mL)で粉砕して、標題化合物を得た。Rf=0.48(ヘキサン中70%EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.11 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 6.96 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 3.71 (s, 2H), 2.77 (s, 3H), 2.55 (s, 3H), 1.94 (s, 3H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -135.85 (dd, J = 11.7, 9.0 Hz). LRMS (m/z) C16H15FN4Sの計算値, 314.10; 実測値 336.90 (M+Na)+, 314.96 (M+H)+。
ステップII、6−(5−アミノ−4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−(ヘキサ−5−イン−1−イル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
3−クロロペルオキシ安息香酸(652mg、3.78mmol、2.0当量)を、DCM(12mL、20.8体積当量)中の2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)アニリン(594mg、31.89mmol、1.0当量))の冷(氷+塩、<0℃)攪拌溶液に加えた。反応混合物を0℃で2.0時間撹拌した。TLC(n−ヘキサン中30%EtOAc)により反応の進行をモニターして、反応の完了を確認した。次に、ヘキサ−5−イン−1−アミン(459mg、3.78mmol)を加え、同じ温度で2時間撹拌した[反応の進行をTLCでモニターした]。反応混合物を水(5mL)で希釈し、生成物をDCM(2x100mL)で抽出した。合わせたDCM抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を、DCM中のメタノールの勾配(0〜5%)を使用するSiO2カートリッジ(24g)で精製して、標題化合物(89mg、13%)をオフホワイトの固体として得た。Rf=0.48(DCM中5%MeOH)、0.3(ヘキサン中70%EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.89 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 6.93 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.50 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 3.73 - 3.61 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 2.31 - 2.24 (m, 2H), 1.99 - 1.95 (m, 1H), 1.94 (s, 3H), 1.88 - 1.77 (m, 2H), 1.73 - 1.64 (m, 2H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -136.52 (dd, J = 11.7, 9.1 Hz). LRMS (m/z) C21H22FN5の計算値, 363.186, 実測値 364.03 (M+H)+。
ステップIII、1−(2−フルオロ−5−(2−(ヘキサ−5−イン−1−イルアミノ)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−4−メチルフェニル)−3−ヘキシル尿素
ピリジン(0.0205mL、0.253mmol、1.0当量)及びクロロギ酸フェニル(0.031mL、0.235mmol、1.0当量)を、アセトニトリル(20mL、20体積当量)中の6−(5−アミノ−4−フルオロ−2−メチルフェニル)−N−(ヘキサ−5−イン−1−イル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(92mg、0.253mmol、1.0当量)の撹拌溶液に加えた。得られた反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応の進行を、TLC(DCM中5%MeOH)によりモニターして、反応の完了を確認した。反応混合物を濃縮して、粗製物((2−フルオロ−5−(2−(ヘキサ−5−イン−1−イルアミノ)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−4−メチルフェニル)カルバミン酸フェニル)を得て、これを次のステップに使用した。Rf=0.5(70%EtOAc/ヘキサン);LRMS (m/z) C28H26FN5O2の計算値, 483.21; 実測値 438.98 (M+H)+。DMF(2.8ml)中の(2−フルオロ−5−(2−(ヘキサ−5−イン−1−イルアミノ)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−4−メチルフェニル)カルバミン酸フェニル(122mg、0.252mmol)の攪拌溶液に、室温でDMAP(123mg、1.01mmol)及びn−ヘキシルアミン(0.0667mL、0.505mmol)を加えた。反応混合物を週末にかけて室温で撹拌した。反応混合物を、水性HCl(0.25M、20mL)を含む氷冷水に注ぎ、沈殿物を濾過し、乾燥して生成物を得て、ヘキサン中のEtOAcのの勾配(10〜100%)、次にDCM中のMeOHのの勾配(0〜10%)を使用するSiO2カートリッジ(25g)により精製して、標題化合物(35mg、28%)を得た。Rf=0.2(DCM中5%MeOH)及びRf=0.3(ヘキサン中70%EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.88 (s, 1H), 7.95 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.94 (d, J= 11.9 Hz, 1H), 5.59 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 5.40 (s, 1H), 3.74 - 3.59 (m, 2H), 3.23 (dd, J = 12.9, 6.7 Hz, 2H), 2.43 (s, 3H), 2.25 (m, 2H), 2.02 - 1.93 (m, 4H), 1.88 - 1.75 (m, 2H), 1.73 - 1.60 (m, 2H), 1.55 -1.44 (m, 2H), 1.37 - 1.23 (m, 6H), 0.85 (t, J = 6.3 Hz, 3H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -133.15 (s). LRMS (m/z) 計算値, 490.258; 実測値, 490.95 (M+H)+, 489.04 (M-H)-; HPLC, tR = 11.4 分 (純度: 96.03%)。HPLC方法A。
ステップIV、N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)−6−(4−(4−((6−(4−フルオロ−5−(3−ヘキシルウレイド)−2−メチルフェニル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)ブチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド
THF(1mL)中の1−(2−フルオロ−5−(2−(ヘキサ−5−イン−1−イルアミノ)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−4−メチルフェニル)−3−ヘキシル尿素(28mg、0.057mmol)及び6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(28.2mg、0.068mmol)の攪拌溶液に、水(0.25mL)中のCuSO4・5H2O(2.85mg、0.011mmol)の溶液と水(0.25mL)中のアスコルビン酸ナトリウム(2.26mg、0.011mmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌し、Na2SO4を加えて反応混合物中の水を吸収させ、固体を濾別し、EtOAcですすいだ。濾液を濃縮し、粗製物を、DCM中のメタノールの勾配(0〜20%)を使用するSiO2金カートリッジ(24g、Isco)により精製して、標題化合物(15mg、29%)を得た。Rf=0.48(DCM中10%MeOH);1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.74 (s, 1H), 9.42 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.79 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.55 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.95 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.10 (s, 1H), 5.23 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 5.04 - 4.92 (m, 1H), 4.33 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.71 - 3.57 (m, 2H), 3.27 - 3.16 (m, 2H), 3.00 - 2.85 (m, 1H), 2.86 - 2.70 (m, 3H), 2.52 - 2.37 (m, 4H), 2.23 - 2.13 (m, 1H), 1.97 (s, 3H), 1.96 - 1.89 (m, 1H), 1.85 - 1.72 (m, 5H), 1.56 - 1.46 (m, 2H), 1.45 - 1.35 (m, 2H), 1.36 - 1.16 (m, 10H), 0.85 (t, J = 6.6 Hz, 3H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -133.31 (br s). LRMS (m/z) 計算値, 902.44; 実測値, 901.21 (M-H)-, 925.15 (M+Na)+; HPLC, tR = 10.5 分 (純度: 97.6%)。
実施例87から実施例89は、化合物2.024から2.034の合成を記載しており、これらの結合体のそれぞれは、以下の式に包含される。
実施例87
(2S,4R)−1−((R)−2−(6−(4−(4−((6−(4−フルオロ−5−(3−ヘキシルウレイド)−2−メチルフェニル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)ブチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.037)の合成
(2S,4R)−1−((R)−2−(6−(4−(4−((6−(4−フルオロ−5−(3−ヘキシルウレイド)−2−メチルフェニル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)ブチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.037)の合成
標題化合物(9.1mg、18%)を、化合物2.036に記載のように、1−(2−フルオロ−5−(2−(ヘキサ−5−イン−1−イルアミノ)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−4−メチルフェニル)−3−ヘキシル尿素(22.5mg、45.9mmol)及び(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アジドヘキサアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(33mg、1.23mmol)から、淡黄色の固体として調製した。Rf=0.24(10%MeOH−DCM)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.84 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 7.95 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.63 - 7.57 (m, 1H), 7.47 - 7.32 (m, 4H), 7.15 - 6.97 (m, 1H), 6.94 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 6.74 - 6.61 (m, 1H), 6.21 (s, 1H), 6.03 (bs, 1H), 5.56 - 5.33 (m, 1H), 5.30 (s, 1H), 5.18 - 5.01 (m, 1H), 4.75 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.61 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 4.54 (bs, 1H), 4.37 - 4.20 (m, 2H), 4.07 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 3.71 - 3.51 (m, 3H), 3.48 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 3.21 (dd, J = 13.0, 6.7 Hz, 2H), 2.75 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.51 (s, 3H), 2.48 - 2.36 (m, 3H), 2.30 - 2.07 (m, 3H), 1.97 (s, 3H), 1.88 - 1.68 (m, 6H), 1.68 - 1.54 (m, 2H), 1.49 (d, J = 7.0 Hz, 4H), 1.22 (dd, J = 16.8, 9.8 Hz, 9H), 1.03 (s, 9H), 0.84 (t, J = 6.6 Hz, 3H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -133.17 (s). LRMs (m/z) 計算値, 1073.580; 実測値, 1074.37 (M+H)+, 1072.42 (M-H)-. HPLC, tR = 10.5 分 (純度 >99.9%)。HPLC方法B。
実施例88
(2S,4R)−1−((R)−2−(5−(4−(4−((6−(4−フルオロ−5−(3−ヘキシルウレイド)−2−メチルフェニル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)ブチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ペンタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.028)の合成
(2S,4R)−1−((R)−2−(5−(4−(4−((6−(4−フルオロ−5−(3−ヘキシルウレイド)−2−メチルフェニル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)ブチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ペンタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.028)の合成
標題化合物(10.9mg、21.9%)を、化合物2.036に記載のように、1−(2−フルオロ−5−(2−(ヘキサ−5−イン−1−イルアミノ)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)−4−メチルフェニル)−3−ヘキシル尿素(23.0mg、0.0469mmol)及び(2S,4R)−1−((R)−2−(5−アジドペンタンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(27.8mg、0.0488mmol)から、オフホワイトの固体として調製した。Rf=0.24(10%MeOH/DCM)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.82 (bs, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.49 (bs, 1H), 8.12 (bs, 1H), 7.97 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 7.64 (m, 2H), 7.43 - 7.33 (m, 5H), 7.12 (m, 1H), 6.92 (dd, J = 11.8, 7.1 Hz, 2H), 6.47 (bs, 1H), 5.74 (bs, 1H), 5.56 (bs, 1H), 5.17 - 5.06 (m, 1H), 4.77 - 4.62 (m, 2H), 4.56 (bs, 1H), 4.37 - 4.20 (m, 2H), 4.12 - 4.03 (bs, 1H), 3.66 (m, 4H), 3.21 (dd, J = 12.7, 6.3 Hz, 4H), 2.75 (bs, 2H), 2.63 (s, 3H), 2.52 (s, 3H), 2.41 (bs, 2H), 1.94 (d, J = 14.1 Hz, 3H), 1.80 (m, 6H), 1.61 - 1.53 (m, 2H), 1.52 - 1.48 (m, 4H), 1.29 - 1.22 (m, 6H), 1.06 (s, 9H), 0.84 (t, J = 6.5 Hz, 3H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -133.15 (s) ppm. LRMS (m/z) C56H74FN13O5Sの計算値, 1059.56; 実測値 1082.29 (M+Na)+; 実測値 1058.19 (M-H)-. HPLC, tR = 10.3 分 (純度: >95%)。HPLC方法B。
実施例89
(2S,4R)−1−((R)−2−(6−(4−((2−(2−((6−(4−フルオロ−5−(3−ヘキシルウレイド)−)2−メチルフェニル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.039))の合成
(2S,4R)−1−((R)−2−(6−(4−((2−(2−((6−(4−フルオロ−5−(3−ヘキシルウレイド)−)2−メチルフェニル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.039))の合成
ステップI、2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン
THF(9.0mL)中のフタルイミド(1.073g、7.29mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.92g、7.30mmol)の低温(0℃)撹拌溶液に、THF(9.0mL)中の2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エタノール(706mg、4.90mmol)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.8mL、9.15mmol)の溶液を加えた。反応混合物をゆっくりと室温まで温め、4日間撹拌し、濃縮した。残渣を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3x10mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、乾燥(Na2SO4)し、濃縮し、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(10〜30%)を使用する80gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(純度87.2%で1.08g、70.4%)を白い固体として得た。Rf=0.16(ヘキサン中20%EtOAc)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.87 - 7.83 (m, 2H), 7.75 - 7.68 (m, 2H), 4.13 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 3.91 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.75 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.70 - 3.62 (m, 4H), 2.38 (t, J = 2.3 Hz, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 273.10; 実測値 295.91 (M+Na)+。
ステップII、2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エタンアミン
THF(71.0mL)中の2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エチル)イソインドリン−1,3−ジオン(純度87.2%で1.08g、3.45mmol)の撹拌溶液に、ヒドラジン水和物(3.1mL、63.7mmol)を加えた。反応混合物を1時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を濃縮して、標題化合物(251.3mg、50.9%)を得た。Rf=0.12(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.21 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 3.72 - 3.70 (m, 2H), 3.66 - 3.64 (m, 2H), 3.53 (t,J = 5.2 Hz, 2H), 2.89 (t, J = 5.1 Hz, 2H), 2.44 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 1.87 (m, 2H), 1.84 (bs, 1H) ppm. LRMS (m/z) 計算値, 143.09; 実測値 143.95 (M+H)+。
ステップIII、1−(2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−((2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エチル)−アミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)−3−ヘキシル尿素
DCM(4.0mL)中の1−(2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)−3−ヘキシル尿素(203.0mg、0.460mmol)の冷(0℃)撹拌溶液に、m−CPBA(純度77%で226.6mg、1.31mmol)を加え、2時間撹拌した。2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エタンアミン(51.5mg、0.520mmol)を加え、ゆっくりと室温まで温め、15時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(3x10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、DCM中のメタノールの勾配(0〜10%)を使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、1−(2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルスルホニル)ピリド[2、3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)−3−ヘキシル尿素(100mg、45.9%)を得た。Rf=0.20(DCM中70%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.61 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.04 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.05 (bs, 1H), 6.96 (d, J= 11.8 Hz, 1H), 5.42 (m, 1H), 3.57 (s, 3H), 3.22 (dd, J = 12.8, 7.0 Hz, 2H), 2.63 (s, 3H), 1.97 (s, 3H),1.54 - 1.44 (m, 2H), 1.33 - 1.22 (m, 6H), 0.85 (t, J = 6.8 Hz, 3H).19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -131.92 (t, J = 9.3 Hz). LRMS (m/z) 計算値, 473.19; 実測値, 473.84 (M+H)+。DCM(2.0mL)中の1−(2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルスルホニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)−3−ヘキシル尿素(100mg、0.211mmol)の攪拌溶液に、2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エタンアミン(34.7mg、0.242mmol)を加え、室温で16時間撹拌し、2回目の2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エタンアミン(30.3mg、0.212mmol)を加えた。反応混合物を室温で19時間撹拌し、水(5mL)に注ぎ、EtOAc(3x10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、DCM中のメタノールの勾配(0〜15%)を使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(58.4mg、51.5%)を黄色の固体として得た。Rf=0.24(DCM中5%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.90 (s, 1H), 7.93 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.70 (s, 1H), 6.99 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 5.96 (bs, 1H), 4.82 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 3.88 - 3.85 (m, 2H), 3.78 - 3.74 (m, 2H), 3.74 - 3.66 (m, 4H), 3.24 (dd, J = 12.9, 7.1 Hz, 2H), 2.46 - 2.43 (m, 4H), 2.00 (s, 3H), 1.57 - 1.47 (m, 2H), 1.36 - 1.25 (m, 6H), 0.87 (t, J = 6.9 Hz, 3H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -133.57 (s) ppm. LRMS (m/z) 計算値, 536.29; 実測値 537.02 (M+H)+。
ステップIV、(2S,4R)−1−((R)−2−(6−(4−((2−(2−((6−(4−フルオロ−5−(3−ヘキシルウレイド)−2−メチルフェニル)−7−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド
標題化合物(13.2mg、10.8%)を、化合物2.036に記載のように、1−(2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−((2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エチル)アミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)−3−ヘキシル尿素(58.4mg、0.109mmol)及び(2S,4R)−1−((R)−2−(6−アジドヘキサンアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(72.6mg、0.124mmol)から、淡橙色の固体として得た。Rf=0.16(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.90 (bs, 1H), 8.67 (s, 1H), 7.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.66 (bs, 1H), 7.45 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.41 (m, 2H), 7.37 (m, 2H), 7.00 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 6.52 (bs, 1H), 6.28 (bs, 1H), 6.16 (bs, 1H), 5.14 - 5.04 (m, 1H), 4.83 (bs, 1H), 4.71 (d, J = 2.9 Hz, 2H), 4.57 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 4.54 (bs, 1H), 4.32 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 4.10 - 4.04 (m, 1H), 3.83 (bs, 2H), 3.76 - 3.65 (m, 6H), 3.62 (dd, J = 11.2, 3.7 Hz, 1H), 3.48 (bs, 1H), 3.23 (dd, J = 13.0, 7.1 Hz, 2H), 2.57 - 2.50 (m, 1H), 2.53 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 2.27 - 2.21 (m, 1H), 2.20 - 2.13 (m, 1H), 2.00 (s, 3H), 1.86 (m, 2H), 1.61 (s, 3H), 1.52 (m, 2H), 1.48 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.27 (m, 8H), 1.03 (s, 9H), 0.87 (t, J = 6.8 Hz, 3H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -133.15 (s) ppm. LRMS (m/z) 計算値, 1119.59; 実測値 1142.27 (M+Na)+; 1118.29 (M-H)-. HPLC, tR =10.1 分 (純度: >99%)。HPLC方法B。
実施例90から実施例93は、化合物2.024から2.034の合成を記載しており、これらの結合体のそれぞれは、以下の式に包含される
実施例90
(2S,4R)−1−((R)−21−(tert−ブチル)−1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1,19−ジオキソ−5,8,11,14,17−ペンタオキサ−2,20−ジアザドコサン−22−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.040))の合成
(2S,4R)−1−((R)−21−(tert−ブチル)−1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1,19−ジオキソ−5,8,11,14,17−ペンタオキサ−2,20−ジアザドコサン−22−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.040))の合成
ステップI、17−(トシルオキシ)−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸tert−ブチルの合成
DCM(10mL)中の17−ヒドロキシ−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸tert−ブチル(827mg、2.35mmol)の攪拌溶液に、ピリジン(569μL、7.04mmol)、次に塩化トシル(671mg、3.52mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌し、DCM及び水で希釈した。相を分離し、水層をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を,ヘキサン中のEtOAcの勾配(0〜100%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(870mg、73%)を得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.80 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.18 - 4.14 (m, 2H), 4.01 (d, J = 2.6 Hz, 2H), 3.72 - 3.60 (m, 14H), 3.58 (s, 4H), 2.45 (s, 3H), 1.47 (s, 9H)。
ステップII、17−アジド−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸tert−ブチルの合成
DMF(7.0mL)中の17−(トシルオキシ)−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸tert−ブチル(870mg、1.72mmol)の攪拌溶液に、アジ化ナトリウム(435mg、6.69mmol)を室温で加えた。混合物を18時間撹拌し、水及びEtOAcで希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(0〜100%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(520mg、80%)を無色の油状物として得た。NMR (600 MHz, CDCl3) δ 4.01 (s, 2H), 3.71 - 3.62 (m, 18H), 3.38 (t, J = 4.9 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H)。
ステップIII、17−アミノ−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸tert−ブチルの合成
THF(5.0mL)中の17−アジド−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸tert−ブチル(520mg、1.38mmol)の撹拌溶液に、10%パラジウム担持活性炭(60mg、0.56mmol)を加えた。アルゴン雰囲気を水素で置き換え(溶液中に少なくとも2分間泡立てた)、混合物を水素雰囲気下で室温で20時間撹拌した後、水素をアルゴンで置き換えた。次に、混合物をCelite(登録商標)プラグで濾過した。Celite(登録商標)プラグをEtOAcで2回すすいだ。濾液を濃縮乾固して、標題化合物(490mg、収率96%、純度約95%w/w)を褐色の油状物として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 4.02 (s, 2H), 3.73 - 3.59 (m, 17H), 3.53 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 2.88 (t, J = 4.7 Hz, 1H), 1.48 (d, J = 12.7 Hz, 9H). LRMS (m/z) 計算値, 351.23; 実測値, 352.4 (M+H)+。
ステップIV、1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1−オキソ−5,8,11,14,17−ペンタオキサ−2−アザノナデカン−19−酸tert−ブチルの合成
DMSO(2.0mL)中の17−アミノ−3,6,9,12,15−ペンタオキサヘプタデカン−1−酸tert−ブチル(489mg、1.39mmol)の溶液を、DMSO(2.0mL)中の(2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)カルバミン酸フェニル(235mg、0.563mmol)の攪拌溶液に加えた。混合物を室温で18時間撹拌し、水に注いだ。DCMを加えて、相を分離した。水層をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中のMeOHの勾配(0〜20%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(380mg、収率70%、計算純度70%w/w)を黄色の油状物として得た。LRMS (m/z) 計算値, 674.34; 実測値,678.1 (M+H)+。
ステップV、(2S,4R)−1−((R)−21−(tert−ブチル)−1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1,19−ジオキソ−5,8,11,14,17−ペンタオキサ−2,20−ジアザドコサン−22−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド)の合成
TFA(400μL、5.39mmol)を、DCM(3.0mL)中の1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1−オキソ−5,8,11,14,17−ペンタオキサ−2−アザノナデカン−19−酸tert−ブチル(258mg、0.382mmol)の冷(0℃)攪拌溶液に加え、5分後、氷浴を取り外し、5時間撹拌した。混合物を氷冷水(10mL)と飽和NaHCO3水溶液(3.0mL、pH約5)の混合物に注いだ。混合物を18時間かけて凍結乾燥した。得られた黄色の固体をアセトンに懸濁し、溶液をデカントした。溶液を濃縮し、DCM及びアセトンを使用してCelite(登録商標)に吸着させ、DCM中のMeOHの勾配(0〜100%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1−オキソ−5,8,11,14,17−ペンタオキサ−2−アザノナデカン−19−酸(145mg、収率46%、純度75%)を得た。DMF(1.5mL)中の前記カルボン酸(145mg、0.176mmol、純度75%w/w)の攪拌溶液に、(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(93.8mg、0.211mmol)、HATU(100mg,0.264mmol)、及びDIPEA(242μL、1.41mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物をEtOAc及び水で希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。次に、水層をDCMで3回抽出し、有機抽出物(EtOAc及びDCM)を合わせ、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、DCM中のMeOHの勾配(0〜20%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、ゴム状固体を得、これを水中のアセトニトリルに溶解し、凍結乾燥して、標題化合物(94mg、50%)を淡黄色のふわふわした固体として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.88 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.03 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.81 - 7.58 (m, 2H), 7.38 (d, J = 14.2 Hz, 5H), 6.95 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 6.28 (s, 1H), 5.51 (s, 1H), 5.08 (s, 1H), 4.81 - 4.65 (m, 1H), 4.60 (s, 1H), 4.50 (s, 1H), 4.12 - 3.90 (m, 3H), 3.73 - 3.55 (m, 20H), 3.48 - 3.33 (m, 3H), 3.18 (s, 3H), 2.59 - 2.39 (m, 7H), 2.14 - 2.04 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.05 (s, 9H). LRMS (m/z) 計算値, 1044.49; 実測値,1069.626 (M+Na)+. HPLC, tR = 8.3 分 (純度: 98%)。
実施例91
(2S,4R)−1−((R)−15−(tert−ブチル)−1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1,13−ジオキソ−5,8,11−トリオキサ−2,14−ジアザヘキサデカン−16−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.041)の合成
(2S,4R)−1−((R)−15−(tert−ブチル)−1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1,13−ジオキソ−5,8,11−トリオキサ−2,14−ジアザヘキサデカン−16−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.041)の合成
ステップI、1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1−オキソ−5,8,11−トリオキサ−2−アザトリデカン−13−酸tert−ブチル
DMSO中の2−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸tert−ブチル(106mg、0.403mmol)の攪拌溶液に、(2−フルオロ−4−メチル)−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)カルバミン酸フェニル(86mg、0.206mmol)を加え、16時間撹拌し、酢酸エチル(10mLで希釈)で希釈し、10mLの水で洗浄し、水溶液を酢酸エチル(2x10mL)で抽出し、合わせた抽出物をNa2SO4で乾燥し、濃縮した.残渣を、DCM中のメタノールの勾配(5〜15%、15CV、15%、10CV)を溶離液として使用する24gのシリカゲルカートリッジにより精製して、標題化合物(26mg)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.87 (s, 1H), 8.04 (d, J = 8.4 Hz,1H), 7.71 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 6.94 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 5.55 (s, 1H), 4.09 (s, 2H), 3.79 -3.69 (m, 4H), 3.68 - 3.57 (m, 6H), 3.48 - 3.38 (m, 2H), 3.19 (d, J = 5.1 Hz, 3H), 2.45 (s, 3H), 1.98 (s,3H), 1.48 (s, 9H)。
ステップII、1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1−オキソ−5,8,11−トリオキサ−2−アザトリデカン−13−酸
DCM(0.75mL)中の1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1−オキソ−5,8,11−トリオキサ−2−アザトリデカン−13−酸tert−ブチル(36mg、0.0614mmol)の撹拌溶液に、TFA(0.25mL)を加え、5時間撹拌した後、これを濃縮し、過剰のTFAをロタバップ上でトルエンと5回共蒸発させ(TFAが完全に除去されたことを確認)、粗酸(32mg、定量的)を得た。この物質を次のステップでそのまま使用した。
ステップIII、(2S,4R)−1−((R)−15−(tert−ブチル)−1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1,13−ジオキソ−5,8,11−トリオキサ−2,14−ジアザヘキサデカン−16−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド
DMF(1mL)中の1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1−オキソ−5,8,11−トリオキサ−2−アザトリデカン−13−酸(32.4mg、0.061mmol)、(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(27.1mg、0.061mmol)、及びHATU(69.6mg、0.183mmol)の冷(氷)攪拌溶液に、そのままのDIPEA(0.106mmol、0.610mmol)を加え、反応混合物を16時間で室温までゆっくり温め、酢酸エチル(10mL)及び水(5mL)で希釈し、10分間攪拌し、オレンジ色の生成物を有機溶液から粉砕し、水溶液を分離し、有機溶液を水(2x5mL)で洗浄し、合わせた水溶液を酢酸エチル中の5%MeOHで抽出し、合わせた有機溶液をメタノールで希釈し、濃縮し、塩化メチレン中のメタノールに再溶解し、Celite(登録商標)に吸収させ、塩化メチレン中のメタノールの勾配(0〜20%)を溶離液として使用する24gのシリカゲルカートリッジにより精製して、標題化合物(17mg、29.1%)を白色の固体として得た。Rf=0.45(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.83 (bs, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.54 - 7.47 (m, 1H), 7.44 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.31 (q, J = 8.5 Hz, 4H), 6.93 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 6.43 - 6.34 (m, 1H), 5.05 - 4.94 (m, 1H), 4.64 - 4.52 (m, 2H), 4.42 (brs, 1H), 4.16 - 3.97 (m, 2H), 3.88 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.70 - 3.31 (m, 13H), 3.10 (s, 3H), 2.46 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 2.21 - 2.02 (m, 2H), 1.93 (s, 3H), 1.43 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.00 (s, 9H). LRMS (m/z) 計算値, 957.14; 実測値, 958.62 (M+H)+; 980.73 (M+Na)+. HPLC, tR = 11.2 分。
実施例92
(2S,4R)−1−((R)−12−(tert−ブチル)−1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1,10−ジオキソ−5,8−ジオキサ−2,11−ジアザトリデカン−13−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.042))の合成
(2S,4R)−1−((R)−12−(tert−ブチル)−1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1,10−ジオキソ−5,8−ジオキサ−2,11−ジアザトリデカン−13−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.042))の合成
標題化合物(10.9)を、化合物2.041のステップI〜IIIに記載のように、(2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)カルバミン酸フェニル及び2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)酢酸tert−ブチルから調製した。1H NMR (600 MHz, MeOD) δ 9.16 - 8.92 (m, 1H), 8.87 (s, 1H), 8.51 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.95 - 7.88 (m, 1H), 7.84 - 7.70 (m, 2H), 7.60 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.46 - 7.33 (m, 4H), 7.17 - 7.05 (m, 1H), 6.98 - 6.92 (m, 1H), 6.89 - 6.80 (m, 1H), 5.06 - 4.91 (m, 1H), 4.76 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 4.66 - 4.54 (m, 1H), 4.48 - 4.35 (m, 1H), 4.12 - 4.00 (m, 2H), 3.88 - 3.82 (m, 1H), 3.80 - 3.56 (m, 8H), 3.56 - 3.38 (m, 2H), 3.12 - 3.04 (m, 3H), 2.51 - 2.44 (m, 3H), 2.41 (d, J = 3.9 Hz, 3H), 2.25 - 2.18 (m, 1H), 2.07 - 2.01 (m, 3H), 1.97 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 1.59 - 1.42 (m, 3H), 1.06 (s, 9H). LRMS (m/z) 計算値, 912.411; 実測値, 917.9 (M+H)+。
実施例93
(2S,4R)−1−((R)−22−(tert−ブチル)−1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ))ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1,20−ジオキソ−9,12,15,18−テトラオキサ−2,21−ジアザトリコサン−23−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.043)の合成
(2S,4R)−1−((R)−22−(tert−ブチル)−1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ))ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1,20−ジオキソ−9,12,15,18−テトラオキサ−2,21−ジアザトリコサン−23−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.043)の合成
ステップI、18−アジド−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル
DMF(3.0mL)中の18−ブロモ−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル(305mg、0.713mmol)の冷(0℃)撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(97.1mg、1.49mmol)及びヨウ化カリウム(122mg、0.735mmol)を加えた。反応混合物を室温まで温め、4時間撹拌した。反応混合物を水(15mL)で希釈し、Et2O(3x15mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(0〜100%)を溶離液として使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(181.6.mg、65.4%)を無色の油状物として得た。Rf=0.42(ヘキサン中50%EtOAc)。1H NMR (400 MHz, acetone) δ 3.99 (s, 2H), 3.67 - 3.60 (m, 4H), 3.58 (s, 4H), 3.57 - 3.50 (m, 4H), 3.44 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.33 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.63 - 1.53 (m, 4H), 1.46 (s, 9H), 1.42 - 1.37 (m, 4H)。
ステップII、18−アミノ−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル
EtOH(4.5mL)中の18−アジド−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル(181.6mg、0.466mmol)及び少量のEtOAcの溶液に、10%パラジウム担持活性炭(208mg)をアルゴン雰囲気下で加えた。得られた懸濁液を水素雰囲気下で室温で6時間撹拌した。反応混合物をアルゴンでパージした後、Celiteのパッドで濾過した。濾液を濃縮し、ヘキサン中のEtOAcの勾配(0〜20%)を溶離液として使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(149.5mg、収率88.2%)を淡黄色の油状物として得た。Rf=0.69(15%EtOAc/ヘキサン)。NMR (400 MHz, DMSO) δ 3.98 (s, 2H), 3.58 - 3.55 (m, 2H), 3.54 - 3.52 (m, 2H), 3.50 - 3.34 (m, 8H), 1.57 - 1.46 (m, 4H), 1.42 (s, 9H), 1.40 - 1.30 (m, 2H), 1.28 - 1.22 (m, 4H), 1.05 (t, J = 7.0 Hz, 2H)。
ステップIII、1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1−オキソ−9,12,15,18−テトラオキサ−2−アザイコサン−20−酸tert−ブチル
標題化合物(50mg、21%)を、化合物2.041のステップIに記載されているように調製した。Rf=0.13(DCM中5%MeOH)。NMR (400 MHz, Acetone-D6) d 9.05 (s, 1H), 8.16 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.09 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 6.76 (bs, 1H), 6.20 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 3.98 (s, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.66 - 3.58 (m, 4H), 3.57 (s, 3H), 3.56 - 3.48 (m, 4H), 3.42 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.23 - 3.15 (m, 2H), 3.08 (d, J = 4.6 Hz, 2H), 2.38 (s, 3H), 1.55 - 1.49 (m, 4H), 1.45 (s, 9H), 1.38 - 1.35 (m, 4H), 1.29 (s, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 687.39; 実測値, 687.50 (M+H)+。
ステップIV、(2S,4R)−1−((R)−22−(tert−ブチル)−1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ))ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1,20−ジオキソ−9,12,15,18−テトラオキサ−2,21−ジアザトリコサン−23−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド
標題化合物(8.5mg、23.5%)を、化合物2.041のステップII〜IIIに記載のように、1−((2−フルオロ−4−メチル−5−(7−メチル−2−(メチルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−6−イル)フェニル)アミノ)−1−オキソ−9,12,15,18−テトラオキサ−2−アザイコサン−20−酸tert−ブチルから調製した。Rf=0.29(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.01 (bs, 1H), 8.86 (s, 1H), 8.60 - 8.55 (m, 1H), 7.89 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.44 - 7.34 (m, 5H), 7.08 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 6.52 - 6.44 (m, 1H), 4.99 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 4.59 - 4.51 (m, 1H), 4.03 (d, J = 4.0 Hz, 2H), 3.68 (s, 3H), 3.64 (s, 4H), 3.62 - 3.59 (m, 2H), 3.56 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.46 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 3.17 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.06 (s, 3H), 2.46 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 2.22 - 2.16 (m, 1H), 2.01 (s, 3H), 1.97 - 1.91 (m, 2H), 1.61 - 1.53 (m, 4H), 1.49 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.39 - 1.35 (m, 5H), 1.33 - 1.26 (m, 6H), 1.03 (s, 9H), 0.91 - 0.84 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 1056.53; 実測値, 1057.65 (M+H)+. HPLC, tR = 12.0 分 (純度: 99%)。
実施例94
N−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2−(1−(5−クロロ−6−(((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド)エチル)チアゾール−5−カルボキサミド(化合物2.044)の合成:
N−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2−(1−(5−クロロ−6−(((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド)エチル)チアゾール−5−カルボキサミド(化合物2.044)の合成:
ステップI、5−クロロ−6−(プロパ−2−イン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボン酸エチルの合成
DCM(900μL)中の5,6−ジクロロピリミジン−4−カルボン酸エチル(150mg、0.645mmol、純度95%w/w)の攪拌溶液に、プロパルギルアミン(40μL、0.62mmol)及びDIPEA(220μL、1.28mmol)を加えた。得られた混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水性1N HCl、食塩水で2回洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、濃縮した。残渣を少量のDCMに取り、ヘキサン中の酢酸エチルの勾配(0〜50%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(124mg、80%)を得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.56 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.44 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.33 (dd, J = 5.1, 2.3 Hz, 2H), 2.28 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 1.40 (t, J = 7.1 Hz, 3H). LRMS (m/z) 計算値, 239.046; 実測値, 239.6 (M+H)+。
ステップII、5−クロロ−6−(プロパ−2−イン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボン酸の合成
1N NaOHの水溶液(1.0mL、1.0mmol)を、THF(2.5mL)中の5−クロロ−6−(プロパ−2−イン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボン酸エチル(124mg、0.517mmol)の攪拌溶液に加えた。混合物を室温で18時間撹拌した後、氷水浴で0℃に冷却した。混合物を水性1N HCl(1.0mL)で酸性化し、0℃で10分間攪拌した。混合物をEtOAc及び水で希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで5回抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、所望の生成物(96mg、88%)を固体として得た。1H NMR (600 MHz, Acetone-D6) δ 8.85 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 4.37 (dd, J = 5.6, 2.2 Hz, 2H), 2.64 (t, J = 2.2 Hz, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 211.015; 実測値, 211.5 (M+H)+。
ステップIII、2−アセチル−N−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミドの合成
DME(3.0mL)中の2−アセチルチアゾール−5−カルボン酸(1.64g、9.10mmol)の攪拌混合物に、アルゴン雰囲気下で触媒量のDMF(3.2μL、0.041mmol、1滴)を加えた。ここに、塩化オキサリル(759μL、8.84mmol)を室温で15分かけて滴加し、3時間撹拌した。得られた酸塩化物を、アセトニトリル(6.0mL)中の5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン塩酸塩(2.00g、8.58mmol)及びピリジン(2.08mL、25.7mmol)の冷(5℃)攪拌混合物に10分かけて加え、室温までゆっくり温め、20時間撹拌した。水とEtOAcを加え、相を分離した。水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。DCM:MeOHの5:1混合物を使用して、残渣をCelite(登録商標)に吸収させ、DCM中のEtOAcの勾配(0〜100%)を使用するシリカゲルカートリッジのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体を得て、これを水(3X50mL)で洗浄し、真空下で乾燥して、標題化合物(2.44g、73%、推定純度90%)を白色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, MeOD) δ 8.77 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 2.77 (s, 3H). LRMS (m/z) 計算値, 348.99; 実測値 350.5 (M+H)+。
ステップIV、(E)−N−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)チアゾール−5−カルボキサミドの合成
DME(4.0mL)中の2−アセチル−N−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド(700mg、1.80mmol、純度90%w/w)、アセトニトリル(8.0mL)、及び水(1.0mL)の混合物を60℃で20分間加熱し、塩酸ヒドロキシルアミン(400mg、5.76mmol)を加えた。得られた混合物を60℃で5時間加熱し、室温に冷却し、溶媒を蒸発させた。得られたスラリーを水とACNの混合物(3:1、10mL)に懸濁し、固体を濾別した。固体をACN(3:1、10mL)、10mLの水ですすぎ、真空下で乾燥して、標題化合物(688mg、99%)をベージュ色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, DMSO) δ 12.20 (s, 1H), 11.78 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 2.25 (s, 3H). LRMS (m/z) 計算値, 364.001; 実測値 365.6 (M+H)+。
ステップV、2−(1−アミノエチル)−N−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミドの合成
(E)−N−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2−(1−(ヒドロキシイミノ)エチル)チアゾール−5−カルボキサミド(269mg、0.738mmol)、水(700μL)中の亜鉛末(75.3mg、1.15mmol)、及びn−BuOH(1.0mL)の混合物を激しく撹拌し、0〜5℃に冷却した。冷混合物に酢酸(177μL、3.10mmol)を同じ温度で滴加し、次に室温までゆっくり温め、3時間撹拌した。混合物を約5℃に冷却し、NH4OH水溶液(177μL、2.71mmol、29%NH3基準)を滴加し、反応を5℃未満に維持した。混合物を室温まで温め、水とEtOAcを加え、相を分離した(エマルジョンが観察された)。分離を容易にするために、少量の食塩水を加えた。水層を除去し、有機相を食塩水で洗浄し、固体がフラスコの底に押しつぶされるまで(乾燥しないように)ロタバップで濃縮した。得られた固体を濾過し、真空下で一晩乾燥して、標題化合物(350mg、収率95%、純度約70%w/w)をベージュ色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, DMSO) δ 12.16 (s, 1H), 11.61 (s, 1H), 9.03 - 8.27 (m, 4H), 4.27 - 4.16 (m, 1H), 1.40 (d, J = 6.4 Hz, 3H). LRMS (m/z) 計算値, 350.022; 実測値, 351.4 (M+H)+。
ステップVI、N−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2−(1−(5−クロロ−6−(プロパ−2−イン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド)エチル)チアゾール−5−カルボキサミドの合成
DMF(2.5mL)中の2−(1−アミノエチル)−N−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド(207mg、0.413mmol、純度約70%w/w)の撹拌溶液に、5−クロロ−6−(プロパ−2−イン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボン酸(96.2mg、0.454mmol)、HATU(188mg、0.496mmol)、及びDIPEA(356μL、2.07mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、EtOAc及び水で希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、EtOAcの勾配(0〜100%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、化合物(100mg、45%)を固体として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.65 (s, 1H), 8.63 - 8.59 (m, 2H), 8.50 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 6.12 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 5.58 - 5.49 (m, 1H), 4.39 - 4.30 (m, 2H), 2.29 (t, J = 2.2 Hz, 1H), 1.76 (d, J = 7.0 Hz, 3H). LRMS (m/z) 計算値, 543.026; 実測値, 545.8 (M+H)+。
ステップVII、N−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2−(1−(5−クロロ−6−(((1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチル)アミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド)エチル)チアゾール−5−カルボキサミドの合成
THF(2.0mL)中のN−(5−クロロ−4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2−(1−(5−クロロ−6−(プロパ−2−イン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−カルボキサミド)エチル)チアゾール−5−カルボキサミド(100mg、0.184mmol)及び水(200μL)の攪拌混合物に、6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(76.9mg、0.186mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(7.28mg、36.7umol)、及び硫酸銅(II)5水和物(9.17mg、36.7umol)をアルゴン雰囲気下で加えた。得られた混合物を約3分間超音波処理し、混合物を室温で2時間激しく撹拌し(TLCにより完了が観察された)、EtOAcで希釈した。反応混合物を0〜5℃に冷却し、減圧下で濾過した。得られた濾液を濃縮し、DCM−MeOHに溶解し、Celite(登録商標)に吸収させ、DCM中のMeOHの勾配を使用するシリカゲルカートリッジのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1H NMRにより、未同定の不純物とともに所望の生成物を得た。生成物を、EtOAc中のメタノールの勾配(0〜20%)を使用するシリカゲルカートリッジ(Isco gold)によりさらに精製し、次に凍結乾燥して、標題化合物(85mg、48%)を白色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 9.38 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 9.25 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 8.88 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 8.78 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.57 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.31 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.72 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.59 - 7.51 (m, 2H), 6.57 (s, 1H), 5.56 - 5.46 (m, 1H), 5.01 - 4.93 (m, 1H), 4.89 (dd, J = 15.2, 3.2 Hz, 1H), 4.76 (dd, J = 15.0, 2.7 Hz, 1H), 4.41 - 4.30 (m, 2H), 2.93 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 2.85 - 2.71 (m, 2H), 2.49 - 2.39 (m, 2H), 2.18 (s, 1H), 2.02 - 1.89 (m, 2H), 1.82 - 1.69 (m, 5H), 1.44 - 1.36 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 955.175; 実測値, 979.527 (M+Na)+. HPLC, tR = 11.0 分 (純度: 97%)。
実施例95から実施例97は、化合物2.045から2.047の合成を記載しており、これらの結合体のそれぞれはPF−04880594とVHLリガンドを連結している。
実施例95
(2S,4R)−1−((R)−2−(tert−ブチル)−21−(4−(2−((2−シアノエチル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−4−オキソ−6,9,12,15−テトラオキサ−3−アザヘニコサン−1−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.045)の合成
(2S,4R)−1−((R)−2−(tert−ブチル)−21−(4−(2−((2−シアノエチル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−4−オキソ−6,9,12,15−テトラオキサ−3−アザヘニコサン−1−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.045)の合成
ステップI、18−ヨード−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル
アセトン(3.0mL、モレキュラーシーブ上で保存)中の18−ブロモ−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル(360mg、0.842mmol)の溶液に、ヨウ化ナトリウム(253mg、1.68mmol)を加え、密閉バイアル中で70℃で1時間加熱し、室温に冷却し、Celite(登録商標)パッドで濾過し、アセトンで洗浄し、濾液を濃縮し、乾燥した。残渣をDCM及びエーテルに懸濁し、0.45μフィルターで濾過し、濾液を濃縮して、標題化合物(400mg、定量的)を黄色の油状物として得た。この物質を次のステップでそのまま使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.11 (s, 2H), 3.78 - 3.62 (m, 14H), 3.19 (dd, J = 8.8, 5.0 Hz, 2H), 1.88 - 1.77 (m, 2H), 1.74 - 1.65 (m, 4H), 1.49 (s, 9H), 1.47 - 1.29 (m, 4H)。
ステップII、18−(4−(2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)−3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル
DMF中の5−(4−(2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(200mg、0.446mmol)(WO2009/16460に記載されているものと同様の手順に従って調製)氷冷攪拌溶液に、水素化ナトリウム(30.3mg、0.758mmol、油中60%)を一度に加え、同じ温度で35分間攪拌し、DMF(0.5mL)中の18−ヨード−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル(254mg、0.535mmol)の溶液を加え、ゆっくりと室温まで6時間暖め、NH4Cl水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3x15mL)で抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、濃縮した。残渣を塩化メチレンに溶解し、Celite(登録商標)に吸収させ、塩化メチレン中のメタノールの勾配(0〜15%)を使用する40gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(110mg、31%)及び67mgのわずかに不純な化合物(これは再精製して、追加の生成物(26mg、7.6%)を淡黄色の油状物として得た)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.56 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 8.1 Hz, 2H),8.06 (s, 1H), 8.01 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.58 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.48 (t, J = 7.7Hz, 2H), 6.71 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.17 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.74 -3.54 (m, 12H), 3.44 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.99 - 1.90 (m, 2H), 1.70 - 1.54 (m, 2H), 1.47 (s,9H), 1.42 - 1.36 (m, 4H). Rf = 0.25 (EtOAc). LRMS (m/z) 計算値, 794.99; 実測値, 817.36 (M+Na)+。
ステップIII、18−(4−(2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル)−3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル
THF−水(1:1、400μL)中の18−(4−(2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)−3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル(110mg、0.138mmol)の撹拌溶液に、オキソン(128mg、3当量)を一度に加え、室温で16時間攪拌し、TLC及び質量がモノ及びジスルホキシドの存在を示し、追加量のオキソン(42mg)、THF/水(1:1、1mL)を加え、6時間撹拌し、溶媒をロタバップで除去し、水で希釈し、塩化メチレン(3x10mL)で抽出し、合わせた抽出物を相分離器に通し、濃縮し、Celite(登録商標)に吸収させ、塩化メチレン中のメタノールの勾配(0〜20%)を使用する25gのSiO2カラムによりで精製して、標題化合物(74mg、64.7%)をガムとして得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.59 - 8.53 (m, 2H), 8.26 (s, 1H), 8.22 - 8.17 (m, 2H), 8.07 (d, J = 2.0 Hz,1H), 7.81 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.61 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.50 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.22 (d, J = 5.4 Hz, 1H),6.66 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.20 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 4.02 (s, 2H), 3.74 - 3.53 (m, 14H), 3.45 (t, J = 6.5 Hz,2H), 3.10 (s, 3H), 2.01 - 1.91 (m, 2H), 1.64 - 1.55 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.44 - 1.33 (m, 4H). LRMS (m/z) 計算値, 826.98; 実測値, 849.36 (M+Na)+。
ステップIV、18−(4−(2−((2−シアノエチル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル
3−アミノプロピオニトリル(1.57mL)中の18−(4−(2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル)−3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル(74mg、0.0895mmol)の溶液を、密封管内で80℃で23時間加熱した。得られた暗黄色の固体を室温に冷却し、水及び酢酸エチルに溶解し、水溶液を酢酸エチル(3x20mL)で抽出し、合わせた抽出物を水、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。残渣を、溶離液として塩化メチレン中のメタノールの勾配(0〜30%、20CV)を使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、標題化合物(35mg、48%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.21 - 8.16 (m, 2H), 8.10 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.02(d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.77 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.59 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.48 (t, J = 7.7 Hz,2H), 6.63 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 5.41 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 4.17 (t, J = 7.2 Hz, 2H),4.02 (s, 2H), 3.76 - 3.40 (m, 18H), 2.01 - 1.89 (m, 2H), 1.64 - 1.54 (m, 3H), 1.47 (s, 9H), 1.43 - 1.35(m, 4H). Rf = 0.15 (5%MeOH in DCM). LRMS (m/z) 計算値, 816.98; 実測値, 839.36 (M+Na)+。
ステップV、18−(4−(2−((2−シアノエチル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸
メタノール中のNaOHの溶液(166μL中に1.66mg;濃度10mg/mL)を、冷(0℃)18−(4−(2−((2−シアノエチル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸tert−ブチル(17mg、0.021mmol))に加え、15分後に冷却浴を取り外し、2時間攪拌(TLCが、わずかに極性の高い化合物とベースライン化合物の生成を示した)し、1M NaOH水溶液(0.2mL)を加え、さらに1.5時間攪拌し、TLCには、より極性の高い化合物(ベースライン)の生成を示し、水性1N HCl(0.25mL)で酸性化し、濃縮した。残渣を、DCM中の約10%MeOHに溶解し、固体(NaCl)を濾別し、濃縮して、標題化合物(18mg、>定量的)をフェニルスルホン酸を含む白色の固体として得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップでそのまま使用した。Rf=0.35(DCM中30%MeOH)。LRMS (m/z) 計算値, 620.26; 実測値, 621.26 (M+H)+; 643.32 (M+Na)+。
ステップVI、(2S,4R)−1−((R)−2−(tert−ブチル)−21−(4−(2−((2−シアノエチル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−4−オキソ−6,9,12,15−テトラオキサ−3−アザヘニコサン−1−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド
DMF(1mL)中の粗製18−(4−(2−((2−シアノエチル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸(25.8mg、0.0416mmol)及び(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(18.5mg、0.0416mmol)、及び(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノモルホリノ−カルベニウムヘキサフルオロリン酸(COMU)(53.4mg、0.125mmol)の混合物に、DIPEA(40μL、0.229mmol)を加え、反応混合物を室温で7時間攪拌し、水(3mL)でクエンチし、酢酸エチル(5x5mL)で抽出し、合わせた抽出物を乾燥し、濃縮した。残渣をメタノール−塩化メチレンに溶解し、Celite(登録商標)に吸収させ、塩化メチレン中のメタノールの勾配(0〜50%)を溶離液として使用する25gのSiO2カートリッジにより精製して、回収された18−(4−(2−((2−シアノエチル)アミノ)ピリミジン−4−イル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)−3,6,9,12−テトラオキサオクタデカン−1−酸(11.4mg)を得た。Rf=0.35(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.35 - 8.29 (m,2H), 8.12 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.64 (s, 1H), 6.55 (d, J= 3.5 Hz, 1H), 4.25 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.13 (s, 2H), 3.72 - 3.52 (m, 14H), 3.48 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.42- 2.20 (m, 2H), 2.03 - 1.90 (m, 2H), 1.67 - 1.55 (m, 2H), 1.51 - 1.35 (m, 4H).HPLC 純度 (93%), 及び標題化合物(5.7 mg, 13.1%) as solid. Rf = 0.2 (10% MeOH in DCM). 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.86 (s, 1H), 8.35 - 8.28 (m, 2H), 8.12 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.07 (d, J =5.2 Hz, 1H), 7.46 - 7.34 (m, 5H), 6.63 (s, 1H), 6.54 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 5.04 - 4.93 (m, J = 7.0 Hz, 1H),4.67 (s, 1H), 4.60 - 4.50 (m, 1H), 4.42 (s, 1H), 4.25 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 4.04 (s, 2H), 3.83 (d, J = 11.3Hz, 1H), 3.73 (dd, J = 11.0, 3.6 Hz, 1H), 3.69 - 3.53 (m, 12H), 3.48 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.47 (d, J = 4.9Hz, 3H), 2.38 - 2.15 (m, 4H), 1.99 - 1.93 (m, 2H), 1.65 - 1.57 (m, 2H), 1.49 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.36(d, J = 49.4 Hz, 6H), 1.02 (s, 9H). LRMS (m/z) 計算値, 1046.61; 実測値, 1047.61 (M+H)+; 1069.68 (M+Na)+. HPLC, tR = 10.3 分 (純度: 96%)。
実施例96
(2S,4R)−1−((R)−2−(tert−ブチル)−15−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−4,13−ジオキソ−6,9−ジオキサ−3,12−ジアザペンタデカン−1−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.046)の合成:
(2S,4R)−1−((R)−2−(tert−ブチル)−15−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−4,13−ジオキソ−6,9−ジオキサ−3,12−ジアザペンタデカン−1−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.046)の合成:
ステップI、3−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパン酸の合成
THF(2.0mL)中の市販の3−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパンニトリル(60.0mg、0.152mmol)の溶液に、新たに調製した5N NaOH水溶液(2.0mL、10mmol)を室温で加えた。混合物を65℃で16時間加熱し、0℃に冷却した後、水性1N HClで注意深く中和し、固体を濾別し、1mLの冷水で2回洗浄し、減圧下で乾燥して、標題化合物(60mg、95%)をベージュ色の固体として得た。LRMS、LRMS (m/z) 計算値, 413.141; 実測値, 414.2 (M+H)+。
ステップII、2−(2−(2−(3−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b])ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパンアミド)エトキシ)エトキシ)−酢酸tert−ブチルの合成
DMF(2.5mL)中の3−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパン酸(60.0mg、0.145mmol)の撹拌溶液に、[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]−酢酸tert−ブチルエステル(82.7mg、0.377mmol)、次にHATU(75.0mg、0.197mmol)及びN−メチルモルホリン(100μL、0.910mmol)を加えた。混合物を室温で20時間撹拌し、水に注いだ。相が分離した。水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層を水、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、DCM中のMeOHの勾配(0〜20%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、未同定の不純物を含む標題化合物(60mg、67%)を得た。この物質を、さらに精製することなく次のステップでそのまま使用した。
ステップIII、(2S,4R)−1−((R)−2−(tert−ブチル)−15−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)−4,13−ジオキソ−6,9−ジオキサ−3,12−ジアザペンタデカン−1−オイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミドの合成
TFA(200μL、2.69mmol)を、DCM(1.0mL)中の2−(2−(2−(3−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパンアミド)エトキシ)エトキシ)酢酸tert−ブチル(60mg、0.098mmol)の撹拌溶液に0℃で滴加した。混合物を0℃で5分間撹拌し、氷浴を取り除いた。混合物を室温まで温め、2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。微量のTFAをトルエンを使用して数回共沸除去し、高真空ポンプで一晩乾燥して、2−(2−(2−(3−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパンアミド)エトキシ)エトキシ)酢酸(60mg、収率88%)を得て、これを次のステップでそのまま使用した。DMF(1.0mL)2−(2−(2−(3−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)アミノ)プロパンアミド)エトキシ)エトキシ)酢酸(37mg、0.039mmol)の撹拌溶液に、化合物に記載されているように、(2S,4R)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(25mg、0.056mmol)、HATU(60mg、0.158mmol)、及びDIPEA(100μL、0.583mmol)を室温で加えて、ジアステレオマー不純物を伴う白色の固体として、4:1の比率の標題化合物(19mg、収率30%、推定純度80〜90%)を得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 10.35 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.10 - 8.03 (m, 1H), 8.03 - 7.87 (m, 2H), 7.76 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 7.66 - 7.57 (m, 1H), 7.37 - 7.28 (m, 5H), 7.18 (t, J = 10.1 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.61 - 6.32 (m, 2H), 6.18 (t, J = 55.4 Hz, 1H), 5.97 - 5.78 (m, 1H), 5.13 (s, 1H), 4.75 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 4.64 (s, 1H), 4.55 - 4.46 (m, 2H), 4.07 - 3.92 (m, 3H), 3.73 - 3.45 (m, 10H), 3.25 (s, 1H), 2.45 (s, 3H), 2.23 (s, J = 34.9 Hz, 2H), 2.13 - 2.01 (m, 1H), 1.43 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 1.06 (s, 9H). LRMS (m/z) 計算値, 984.424; 実測値, 991.4 (M+H)+。
実施例97
(2S,4R)−1−((R)−2−(2−(2−(2−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.047)の合成
(2S,4R)−1−((R)−2−(2−(2−(2−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.047)の合成
ステップI、2−(2−(2−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸tert−ブチル
マイクロ波バイアル中で、DMF(0.3mL)中の酢酸5−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−4−(2−(メチルスルホニル)ピリミジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(20mg、0.0367mmol)(WO2009/16460に記載されているものと同様の手順に従って調製)及び2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)酢酸tert−ブチル(10.1mg、0.046mmol)の溶液に、炭酸カリウム(5.1mg、0.0367mmol)を一度に加え、反応混合物を90℃に予熱した油浴に置き、1.5時間撹拌し(TLCは、低極性スポットへの約40%の変換を示した)、さらに3時間加熱し、アリコートの1H NMRは約60%の変換を示し、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、0.4μミクロンフィルターで濾過し、濃縮した。残渣を、溶離液としてDCM中のメタノールの勾配(0〜20%)を使用する12gのSiO2により精製して、標題化合物(11mg、43.7%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.26 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.21 - 8.17 (m, 3H), 8.02 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.59 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.49 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 6.65 (dd, J = 9.3, 4.6 Hz, 2H), 6.34 - 6.00 (m, 1H), 4.53 (td, J = 13.4, 4.2 Hz, 2H), 4.44 - 4.36 (m, 2H), 4.02 (s, 2H), 3.84 - 3.79 (m, 2H), 3.76 - 3.70 (m, 4H), 1.47 (s, 9H). LRMS (m/z) 計算値, 684.22; 実測値, 685.2 (M+H)+; 707.26 (M+Na)+。
ステップII、2−(2−(2−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)酢酸
化合物2.045のステップVに記載されているように、標題化合物を調製した。収率(50%)。LRMS (m/z) 計算値, 488.16; 実測値, 489.06 (M+H)+。
ステップIII、(2S,4R)−1−((R)−2−(2−(2−(2−((4−(1−(2,2−ジフルオロエチル)−3−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ピリミジン−2−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)アセトアミド)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド
化合物2.045のステップVIに記載されているように、標題化合物を調製した。収率(26.7%)。Rf=0.25(10%MeOH−DCM)。(m/z) 計算値, 914.37; 実測値, 915.53 (M+H)+, 937.52 (M+Na)+。
実施例98及び実施例99は、化合物2.048及び2.049の合成を記載し、これらの結合体のそれぞれは、以下の式に包含される
実施例98
N−(5’−(4−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチル−6’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.048)の合成
N−(5’−(4−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチル−6’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.048)の合成
ステップI、5−ブロモ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−アミンの合成
水素化ナトリウム(99.3mg、2.48mmol、鉱油中60%w/w)をDMF(1.5mL)でスラリー化した。スラリーを氷水浴を使用して冷却し、市販のテトラヒドロ−4−ピラノール(300μL、3.14mmol)を加えた。混合物を10分間撹拌した後、氷浴を取り外し、3−アミノ−5−ブロモ−2−フルオロピリジン(300mg、1.57mmol)を加えた。混合物を90℃まで加熱し、2時間撹拌した。次に、混合物を室温に冷却し、水に注いだ。EtOAcを加え、相を分離した。水層をEtOAcで3回抽出し、合わせた抽出物を食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(0〜100%)を溶離液として使用するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(278mg、65%)を暗赤色の残渣として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.53 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 5.22 (tt, J = 8.5, 4.1 Hz, 1H), 3.97 (dt, J = 9.4, 4.5 Hz, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.64 - 3.58 (m, 2H), 2.13 - 2.01 (m, 2H), 1.83 - 1.74 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 272.016; 実測値, 274.9 (M+H)+。
ステップII、5−ブロモ−3−ヨード−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジンの合成
濃厚塩酸(1.3mL、42.8mmol、37%w/w)及び水(1.7mL)の冷(0℃)混合物に、5−ブロモ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−アミン(57mg、0.21mmol)を加えた。ここに亜硝酸ナトリウム(16mg、0.23mmol)を少しずつ加え、30分間撹拌した後、水(3.0mL)中のKI(104mg、0.63mmol)の溶液をゆっくり加えた。混合物を室温に到達させ、30分間撹拌した。次に、混合物をEtOAcで希釈し、水を加えた。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をチオ硫酸ナトリウム、飽和NaHCO3水溶液で1回洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。得られた残渣をDCMに取り、溶離液としてDCM中のEtOAcの勾配(0〜10%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(51mg、64%)を得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.12 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 5.28 - 5.20 (m, 1H), 4.05 - 3.95 (m, 2H), 3.72 - 3.61 (m, 2H), 2.06 - 2.00 (m, 2H), 1.86 - 1.78 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 382.90; 実測値, 384.4 (M+H)+。
ステップIII、4−(5−ブロモ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成:
トルエン(15mL)中の5−ブロモ−3−ヨード−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン(780mg、2.03mmol)の溶液に、N−Bocピペラジン(416mg、2.23mmol)、NaOtBu(586mg、6.09mmol)、及びキサントホス(118mg、0.203mmol)を加え、混合物をアルゴン(g)で2分間脱気した。次に、Pd(dba)2(60.0mg、0.104mmol)を加え、混合物をアルゴン(g)で再び脱気し、90℃で50分間加熱した(TLCにより完了が観察された)。混合物を室温に冷却し、水及び飽和塩化アンモニウム水溶液で処理した。EtOAcを加え、相を分離した。水層をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物を、ヘキサン中のEtOAcの勾配(0〜100%)を溶離液として使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(852mg、95%)を暗赤色の残渣として得た。NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.78 (s, 1H), 7.12 (s, 1H), 5.31 - 5.28 (m, 1H), 3.98 - 3.89 (m, 2H), 3.69 - 3.60 (m, 2H), 3.58 (s, 4H), 3.03 (s, 4H), 2.12 - 2.06 (m, 2H), 1.86 - 1.76 (m, 2H), 1.49 (s, 9H). LRMS (m/z) 計算値, 441.126; 実測値,443.0 (M+H)+。
ステップIV、4−(2’−メチル−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成
DME(4.0mL)中の4−(5−ブロモ−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(200mg、0.452mmol))及びN−(6−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(202mg 0.497mmol)の溶液に、PdCl2(dppf).CH2Cl2(20.0mg、24.5μmol)及び2M炭酸ナトリウム水溶液(701μL、1.40mmol、2M)を加えた。混合物をアルゴンで2分間脱気した後、90℃で90分間加熱した後、室温まで冷却した。混合物をEtOAc及び水で希釈し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣を、DCM中のEtOAcの勾配(0〜100%)を溶離液として使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(258mg、89%)を少量のDMF及びEtOAcと共に得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.60 (s, 1H), 8.15 (s, 2H), 8.09 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.85 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.67 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.03 - 3.94 (m, 2H), 3.70 (t, J = 9.5 Hz, 2H), 3.61 (s, 4H), 3.09 (s, 4H), 2.52 (s, J = 10.1 Hz, 3H), 2.16 (d, J = 10.6 Hz, 2H), 1.92 - 1.85 (m, 2H), 1.49 (s, 9H). LRMS (m/z) 計算値, 641.282; 実測値, 644.8 (M+H)+。
ステップV、N−(2−メチル−5’−(ピペラジン−1−イル)−6’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの合成。
トリフルオロ酢酸(500μL、6.73mmol)を、DCM(5.0mL)中の4−(2’−メチル−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(258mg、0.402mmol)の攪拌溶液に加えた。混合物を3時間撹拌した後、0℃に冷却した。混合物を重炭酸ナトリウムの飽和水溶液でゆっくり処理した。氷浴を取り外し、混合物を20分間撹拌し、相を分離した。水層をDCMで2回抽出した。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮して、標題化合物(167mg、77%)をベージュ色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.62 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 8.09 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.85 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.67 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.03 - 3.96 (m, 2H), 3.70 (t, J = 9.4 Hz, 2H), 3.14 (s, 4H), 3.09 (s, 4H), 2.52 (s, 3H), 2.19 - 2.12 (m, 2H), 1.92 - 1.86 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 541.230; 実測値, 544.1 (M+H)+。
ステップVI、N−(5’−(4−(ヘキサ−5−イン−1−イル)ピペラジン−1−イル)−2−メチル−6’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの合成
DMF(0.5mL)中のN−(2−メチル−5’−(ピペラジン−1−イル)−6’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(22mg、0.041mmol)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(8.4mg、0.061mmol)を加え、混合物を室温で10分間撹拌した。次に、6−ヨード−1−ヘキシン(7.5μL、0.057mmol)を加えた。混合物を室温で65時間撹拌し、水及び飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈した。5分間撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中のメタノールの勾配(0〜15%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(16mg、63%)を白色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.63 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.12 - 8.07 (m, 2H), 7.82 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.44 - 5.36 (m, 1H), 4.03 - 3.92 (m, 2H), 3.75 - 3.63 (m, 2H), 3.19 (s, 4H), 2.66 (s, 4H), 2.49 (s, 3H), 2.47 - 2.41 (m, 2H), 2.27 - 2.21 (m, 2H), 2.18 - 2.11 (m, 2H), 1.93 - 1.83 (m, 3H), 1.72 - 1.63 (m, 2H), 1.61 - 1.54 (m, 2H). LRMS (m/z) 計算値, 621.292; 実測値, 624.8 (M+H)+。
ステップVII、N−(5’−(4−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ)−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチル−6’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの合成
アルゴン雰囲気下で、THF(800μL)及び水(80μL)を、N−(5’−(4−(ヘキサ−5−イン−1−イル)ピペラジン−1−イル)−2−メチル−6’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(16mg、0.026mmol)に加えた。次に、6−アジド−N−(2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)ヘキサンアミド(11mg、0.027mmol)を加え、次にアスコルビン酸ナトリウム(1.0mg、5.1μmol)及び硫酸銅(II)5水和物(1.3mg、5.1μmol)を加えた。得られた混合物を約15秒間超音波処理し、混合物を室温で2時間撹拌した(TLCにより完了が観察された)。次に、EtOAcと水を加えた。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機物を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中のEtOAcの勾配(0〜100%)及びDCM中のメタノールの勾配(0〜20%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(24mg、収率88%)を白色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 9.39 (s, 1H), 8.96 (brs, 1H), 8.78 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.13 - 8.05 (m, 3H), 7.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.70 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.65 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.07 - 7.03 (m, 1H), 5.44 - 5.37 (m, 1H), 4.98 - 4.91 (m, 1H), 4.34 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.02 - 3.96 (m, 2H), 3.72 - 3.66 (m, 2H), 3.26 (brs, 4H), 2.96 - 2.68 (m, 9H), 2.51 (s, 3H), 2.45 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.18 - 2.12 (m, 3H), 1.99 - 1.94 (m, 2H), 1.89 - 1.84 (m, 2H), 1.81 - 1.77 (m, 3H), 1.42 (dt, J = 15.3, 7.8 Hz, 2H), 1.30 - 1.23 (m, 5H). LRMS (m/z) 計算値, 1033.442; 実測値, 1035.704 (M+H)+. HPLC, tR = 8.5 分 (純度: 98%)。
実施例99
N−(5’−(4−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブタノイル)ピペラジン−1−イル)−2−メチル−6’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.049)の合成
N−(5’−(4−(4−(1−(6−((2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−1,3−ジオキソイソインドリン−4−イル)アミノ−6−オキソヘキシル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)ブタノイル)ピペラジン−1−イル)−2−メチル−6’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物2.049)の合成
ステップI、N−(5’−(4−(ヘキサ−5−イノイル)ピペラジン−1−イル)−2−メチル−6’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(MAB−00248)の合成
DMF(1.0mL)中のN−(2−メチル−5’−(ピペラジン−1−イル)−6’−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(78mg、0.144mmol)の撹拌溶液に、5−ヘキシン酸(19μL、0.172mmol)、HATU(71.2mg、0.187mmol)、及びDIPEA(124μL、0.720mmol)を加えた。反応混合物を室温で20分間撹拌した。混合物をEtOAc及び水で希釈し、次に1.0mLの飽和NH4Cl水溶液で希釈した。相を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機抽出物を合わせ、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、DCM中のメタノールの勾配(0〜20%)を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(76mg、83%)を黄色の残渣として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 9.77 - 9.37 (m, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.24 (s, 2H), 8.16 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.80 - 7.72 (m, 2H), 7.63 - 7.54 (m, 1H), 7.02 (s, 1H), 5.39 (s, 1H), 3.97 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.76 (s, 2H), 3.66 (s, 4H), 3.13 (s, 2H), 3.06 (s, 2H), 2.77 - 2.74 (m, 5H), 2.50 - 2.45 (m, 4H), 2.27 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 2.12 (s, 2H), 1.96 (s, 1H). LRMS (m/z) 計算値, 635.272; 実測値, 638.9 (M+H)+。
実施例100は、VHLリガンドの反転立体構造の点を含有する結合体の合成を記載する。
実施例100
(2R,4S)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.010)の合成
(2R,4S)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(化合物2.010)の合成
ステップI、6−(4−((2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサン酸
標題化合物(48.2mg、77.1%)を、実施例22に記載のように、N−(2−メチル−5’−モルホリノ−6’−(2−(2−(2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)−[3,3’−ビピリジン]−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド及び6−アジドヘキサン酸(15.2mg、0.0967mmol)から、白色の固体として調製した。Rf=0.34(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.31 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.15 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.60 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.57 - 4.52 (m, 2H), 4.32 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 3.91 - 3.83 (m, 6H), 3.72 - 3.70 (m Hz, 2H), 3.66 - 3.57 (m, 6H), 3.13 (bs, 4H), 2.36 (s, 3H), 2.33 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.94 - 1.85 (m, 2H), 1.71 - 1.61 (m, 2H), 1.37 - 1.30 (m, 2H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.07 (s) ppm. LRMS (ESI) m/z: C38H46F3N7O8の計算値, 785.34; 実測値 785.93 (M+H)+; 実測値 808.07 (M+Na)+; 実測値 824.07 (M+K)+; 実測値 784.14 (M-H)-。
ステップII:(2R,4S)−1−((R)−3,3−ジメチル−2−(6−(4−((2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサンアミド)ブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド
標題化合物(12.5mg、16.8%)を、実施例36に記載のように、DMF(1.3mL)中の6−(4−((2−(2−(2−((2’−メチル−5−モルホリノ−5’−(3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−[3,3’−ビピリジン]−6−イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)ヘキサン酸(48.2mg、0.0613mmol)からHATU(45.2mg、0.119mmol)及びDIPEA(33μL、0.0625mmol)を使用して、(2R,4S)−1−((R)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−N−((S)−1−(4−(4−メチルチアゾール−5−イル)フェニル)エチル)ピロリジン−2−カルボキサミド(31.5mg、0.656mmol)を使用して、白色の固体として調製した。Rf=0.18(DCM中10%MeOH)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.19 (s, 1H), 8.81 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.17 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.61 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.32 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.27 (s, 4H), 6.97 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 6.21 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.97 - 4.89 (m, 1H), 4.66 - 4.59 (m, 3H), 4.56 - 4.55 (m, 2H), 4.52 - 4.47 (m, 1H), 4.32 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.22 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 4.06 (dd, J = 10.4, 6.3 Hz, 1H), 3.92 - 3.82 (m, 6H), 3.71 - 3.69 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 3.64 - 3.62 (m, 6H), 3.56 (dd, J = 10.4, 5.5 Hz, 1H), 3.11 - 3.10 (m, 4H), 2.61 (s, 1H), 2.46 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 2.43 - 2.36 (m, 1H), 2.12 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 2.07 - 2.02 (m, 1H), 1.82 - 1.74 (m, 2H), 1.62 - 1.51 (m, 2H), 1.34 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.27 - 1.18 (m, 2H), 1.05 (s, 9H) ppm. 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ -63.03 (s) ppm. LRMS, m/z, C61H76F3N11O10Sの計算値, 1211.5449; 実測値 1212.22 (M+H)+; 実測値 1234.07 (M+Na)+. HPLC 純度 (>99% @ 254 nm; >99% @ 234 nm; 9.10 分)。HPLC方法:カラム、Agilent、Zorbax−SB−CN、3.5μm、4.6×150mm、移動相、水中アセトニトリル(0〜100%)酢酸アンモニウム緩衝液を含む;流速、0.1mL/分、実行時間、20分。
生化学的及び生物学的データ
実施例101
ダイマー化アッセイ
ダイマー化アッセイ
アルファスクリーン(Alpha Screen)緩衝液(50mMリン酸ナトリウム、pH7.5、150mM塩化ナトリウム、0.1%v/v ツイーン20、2%v/v DMSO)を使用して、アッセイのためのすべての希釈物を作製した。GST−Brafのストックは、680nMの精製GST−Brafキナーゼドメインを100μg/mLのアルファリサ(AlphaLisa)グルタチオンアクセプタービーズ(Perkin Elmer)と、4℃で30分間インキュベートすることにより調製した。E3基質アダプターのストックは、680nMの精製ビオチン化E3基質アダプター(VHL/EloB/EloC複合体又はCRBN318−425)を100μg/mLのアルファリサストレプトアビジンドナービーズ(Perkin Elmer)と4℃で30分間インキュベートすることにより調製した。30分後、未結合のストレプトアビジンビーズを200μMのビオシチンでブロックし、4℃でさらに30分間インキュベートした。GST−Braf及びE3基質アダプターストックを1:1の比率で合わせた。化合物は、20μMから4倍連続希釈して調製した。10μLのアルファリサ混合物を12μLの化合物に加え、室温で30分間インキュベートした。エンスパイア(Enspire)プレートリーダー(Perkin Elmer)でアルファスクリーン方法を使用して、白色の96ウェルのオプティプレート(Optiplates)(Perkin Elmer)で、アッセイの読み取りを行った。
結果
図1及び図2は、化合物とタンパク質の比率を変えて特定の化合物について測定した相対的ダイマー化を示す。以下の表15、表16、及び表17は、特定の化合物のダイマー化データをまとめたものである。
表15、表16、及び表17に報告されている相対値は以下の通りである。
「+++++」 RAF/E3ダイマー化≧75%;
「++++」 75%>RAF/E3ダイマー化≧50%;
「+++」 50%>RAF/E3ダイマー化≧25%;
「++」 25%>RAF/E3ダイマー化≧5%;
「+」 5%>RAF/E3ダイマー化。
「+++++」 RAF/E3ダイマー化≧75%;
「++++」 75%>RAF/E3ダイマー化≧50%;
「+++」 50%>RAF/E3ダイマー化≧25%;
「++」 25%>RAF/E3ダイマー化≧5%;
「+」 5%>RAF/E3ダイマー化。
実施例102
分解アッセイ
蛍光を介してタンパク質レベルをモニターするために、CRAFのC末端に蛍光タンパク質を付着させたCRAF融合タンパク質を用いて、Calu−6細胞に安定的にトランスフェクトした。細胞を96ウェルプレートに播種し、一晩接着させた。翌日、以下の表に示す用量の化合物で細胞を処理し、経時的に分析した。IncuCyte S3生細胞分析システム(Essen BioScience)で蛍光CRAFタンパク質レベルをモニターすることにより、データを採取した。蛍光CRAF融合タンパク質は440〜480nmで励起され、発光は504〜544nmで測定された。
分解アッセイ
蛍光を介してタンパク質レベルをモニターするために、CRAFのC末端に蛍光タンパク質を付着させたCRAF融合タンパク質を用いて、Calu−6細胞に安定的にトランスフェクトした。細胞を96ウェルプレートに播種し、一晩接着させた。翌日、以下の表に示す用量の化合物で細胞を処理し、経時的に分析した。IncuCyte S3生細胞分析システム(Essen BioScience)で蛍光CRAFタンパク質レベルをモニターすることにより、データを採取した。蛍光CRAF融合タンパク質は440〜480nmで励起され、発光は504〜544nmで測定された。
Calu6_CRAF融合タンパク質細胞は、Incucyte S3生細胞分析システム(Essen Biosciences)を使用して画像化及び分析される。蛍光シグナルは、CRAFのC末端に共有的に融合した蛍光タンパク質の発現によるものであり、分解は、本開示の化合物で処理した後の蛍光/コンフルエンス(ほぼ細胞数)を測定することにより評価される。
位相差画像は、Incucyte S3ソフトウェアを使用して分析される。位相差マスクを使用して、コンフルエンス率を計算して、Calu6_CRAF融合タンパク質細胞が占める画像の面積を定量化される。
蛍光画像は、Incucyte S3ソフトウェアを使用して分析される。緑色補正単位(GCU)は蛍光マスクを使用して、緑色蛍光信号が占める画像の領域と信号の強度を定量化することにより計算される。
図3〜図11は、示された化合物の添加後の経時的なCRAF分解を示す。前述のように、分解は蛍光/コンフルエンスの関数として測定される。以下の表18は、リストされた化合物の指定濃度で測定された最大相対的CRAF分解を示す。
表18に報告されている相対値は以下の通りである:
「+++」 最大CRAF分解%≧22.5%;
「++」 22.5%>最大CRAF分解%≧10%;
「+」 10%>最大CRAF分解%。
「+++」 最大CRAF分解%≧22.5%;
「++」 22.5%>最大CRAF分解%≧10%;
「+」 10%>最大CRAF分解%。
実施例103
2重標的結合は活性を付与する
2重標的結合は活性を付与する
VHLリガンドは、VHL結合のためにヒドロキシプロリン残基を必要とする。このリガンドの立体構造の2点を変更すると、VHL結合活性が除去されることが知られている。
一対のRAF分解性結合体化合物[一方はVHLリガンド(化合物2.003)、他方はVHLリガンドの不活性異性体(化合物2.010)である]を、上記のダイマー化アッセイ及び分解アッセイにおける活性について試験した。
ダイマー化アッセイは、化合物2.003(活性化合物)の導入がBRAF/VHLダイマー化をうまく引き起こすが、化合物2.010(不活性立体異性体)の導入はダイマー化を引き起さないことを示す(図12)。RAF709のダイマー化データもこの図に含まれており、RAF阻害剤単独ではダイマー化を引き起こさないことを示す。
同様に、分解アッセイは、化合物2.003(活性化合物)が1.67μMでCRAF分解をうまく引き起こす(図13)が、同じ濃度の化合物2.010(不活性立体異性体)は、CRAFの相対量を有意に減少させない(蛍光が維持される)(図14)ことを示す。
上記発明は、理解を明確にするために、例示及び実施例によってある程度詳細に説明されているが、添付の特許請求の範囲内で特定の変更及び修飾を実施できることを当業者は理解するであろう。さらに、本明細書で提供される各参考文献は、あたかも各参考文献が個別に参照により組み込まれたかのように、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
Claims (88)
- リンカー成分を介して分解シグナル伝達物質に共有結合したRAFのリガンドを含む、RAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドが選択的CRAF阻害剤である、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがソラフェニブである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがRAF709である、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがLHX254である、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがHah 10dである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがPF−04880594である、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがLY3009120である、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがPLX4720である、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記分解シグナル伝達物質がE3リガーゼ認識物質である、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記E3リガーゼ認識物質がポマリドミドである、請求項10に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記E3リガーゼ認識物質が小分子VHLリガンドである、請求項10に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記リンカー成分がポリエチレングリコールを含む、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記リンカー成分が以下からなる群から選択される式を有する、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 前記リガンドがソラフェニブであり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(a)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記リガンドがソラフェニブであり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(b)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記リガンドがソラフェニブであり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(c)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記リガンドがソラフェニブであり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(d)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがHah 10dであり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(a)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがHah 10dであり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(b)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがHah 10dであり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(c)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがHah 10dであり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(d)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがPF−04880594であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(a)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがPF−04880594であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(b)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがPF−04880594であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(c)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがPF−04880594であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(d)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがLY3009120であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(a)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがLY3009120であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(b)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがLY3009120であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(c)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがLY3009120であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(d)を有する、請求項13に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがPLX4720であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(a)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがPLX4720であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(b)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがPLX4720であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(c)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがPLX4720であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミド又は小分子VHLリガンドであり、前記リンカー成分が式(d)を有する、請求項14に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがRAF709であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがRAF709であり、前記分解シグナル伝達物質がVHLリガンドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- RAF709が、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項35又は請求項36に記載のRAF分解性結合体化合物:
- ポマリドミドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項35又は請求項37に記載のRAF分解性結合体化合物:
- VHLリガンドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項36又は請求項37に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 前記リンカー成分が、以下からなる群から選択される式を有する、請求項36〜39のいずれか1項に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがソラフェニブであり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがソラフェニブであり、前記分解シグナル伝達物質がVHLリガンドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- ソラフェニブが以下の構造を有する、請求項41又は請求項42に記載のRAF分解性結合体化合物:
- ポマリドミドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項41又は請求項43に記載のRAF分解性結合体化合物:
- VHLリガンドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項42又は請求項43に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 前記リンカー成分が、以下からなる群から選択される式を有する、請求項41〜45のいずれか1項に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 前記RAFのリガンドがLY3009120であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがLY3009120であり、前記分解シグナル伝達物質がVHLリガンドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- LY3009120が、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項47又は請求項48に記載のRAF分解性結合体化合物:
- ポマリドミドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項47又は請求項49に記載のRAF分解性結合体化合物:
- VHLリガンドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項48又は請求項49に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 前記リンカー成分が、以下からなる群から選択される式を有する、請求項47〜51のいずれか1項に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 前記RAFのリガンドがMLN2480であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがMLN2480であり、前記分解シグナル伝達物質がVHLリガンドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- MLN24800が以下の構造を有する、請求項53又は請求項54に記載のRAF分解性結合体化合物:
- ポマリドミドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項53又は請求項55に記載のRAF分解性結合体化合物:
- VHLリガンドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項54又は請求項55に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 前記リンカー成分が、以下からなる群から選択される式を有する、請求項55〜57のいずれか1項に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 前記RAFのリガンドがPF−04880594であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがPF−04880594であり、前記分解シグナル伝達物質がVHLリガンドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- PF−04880594が、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項59又は請求項60に記載のRAF分解性結合体化合物:
- ポマリドミドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項59又は請求項61に記載のRAF分解性結合体化合物:
- VHLリガンドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項60又は請求項61に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 前記リンカー成分が、以下からなる群から選択される式を有する、請求項59〜63のいずれか1項に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 前記RAFのリガンドがLXH254であり、前記分解シグナル伝達物質がポマリドミドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 前記RAFのリガンドがLXH254であり、前記分解シグナル伝達物質がVHLリガンドである、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- LXH254が以下の構造を有する、請求項65又は請求項66に記載のRAF分解性結合体化合物:
- ポマリドミドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項65又は請求項67に記載のRAF分解性結合体化合物:
- VHLリガンドが、以下からなる群から選択される構造を有する、請求項66又は請求項67に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 前記リンカー成分が、以下からなる群から選択される式を有する、請求項65〜69のいずれか1項に記載のRAF分解性結合体化合物:
- 請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物であって、
前記RAFのリガンドは、構造:
前記分解シグナル伝達物質は、以下:
前記リンカー成分は、以下:
(式中、各下付き文字pは独立して0〜6の整数であり、下付き文字qは0〜8の整数であり、下付き文字vは1〜10の整数であり、前記構造体の左側の波線は前記RAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は前記分解シグナル伝達物質への結合部位を示す)から成る群から選択される、上記化合物。 - 請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物であって、
前記RAFのリガンドは、構造:
前記分解シグナル伝達物質は、以下:
前記リンカー成分は、以下:
(式中、各下付き文字pは独立して0〜6の整数であり、下付き文字qは0〜8の整数であり、下付き文字vは1〜10の整数であり、前記構造体の左側の波線は前記RAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は前記分解シグナル伝達物質への結合部位を示す)から成る群から選択される、上記化合物。 - 請求項71又は72に記載のRAF分解性結合体化合物であって、各下付き文字pは独立して0〜5の整数であり、下付き文字qは0〜3の整数であり、下付き文字vは1〜7の整数であり、前記構造体の左側の波線は前記RAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は前記分解シグナル伝達物質への結合部位を示す、上記化合物。
- 請求項71又は72に記載のRAF分解性結合体化合物であって、
前記分解シグナル伝達物質は、以下:
前記リンカー成分は、以下:
- 請求項71又は72に記載のRAF分解性結合体化合物であって、
前記分解シグナル伝達物質は、以下:
前記リンカー成分は、以下:
- 請求項71又は72に記載のRAF分解性結合体化合物であって、
前記分解シグナル伝達物質は、以下:
前記リンカー成分は、以下:
(式中、各下付き文字pは独立して0〜5の整数であり、下付き文字vは1〜7の整数であり、前記構造体の左側の波線は前記RAFのリガンドへの結合部位を示し、右側の波線は前記分解シグナル伝達物質への結合部位を示す)から成る群から選択される、上記化合物。 - 請求項71又は72に記載のRAF分解性結合体化合物であって、
前記分解シグナル伝達物質は、以下:
前記リンカー成分は、以下:
- 前記実施例及び表から選択される、請求項1に記載のRAF分解性結合体化合物。
- 請求項1〜78のいずれか1項に記載の前記化合物と医薬的に許容し得る賦形剤又は担体とを含む、医薬組成物。
- 癌及びRAS病(RASopathy)からなる群から選択される疾患又は障害を治療する方法であって、治療有効量の請求項1〜78のいずれか1項に記載のRAF分解性結合体化合物を、それを必要とする被験体に投与することを含む上記方法。
- 前記疾患又は状態が癌である、請求項80に記載の方法。
- 前記癌が、メラノーマ、上皮癌(例えば、前立腺癌、卵巣癌、乳癌)、又は血液癌(例えば、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫)からなる群から選択される、請求項81に記載の方法。
- 前記疾患又は状態がRAS病である、請求項82に記載の方法。
- 前記RAS病が、ヌーナン症候群、コステロ症候群、レギウス症候群、及びレオパード症候群からなる群から選択される、請求項83に記載の方法。
- 追加の癌治療薬を投与することをさらに含む、請求項81又は82に記載の方法。
- 前記追加の癌治療薬が、化学療法剤、放射線治療薬、及び内分泌療法からなる群から選択される、請求項85に記載の方法。
- RAF分解性結合体化合物を含むキット。
- 使用説明書を有するラベルをさらに含む、請求項87に記載のキット。
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