JP2020515661A - ベチバーの匂い物質 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)で示され、その式中、太線および斜線が、相対的または絶対的立体配置を示すトランス異性体であって、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形のトランス異性体に関し、さらにベチバー/ルーティーノートを、例えば、賦香組成物または消費者製品に付与するための賦香成分としてのそれらの使用に関する。

Description

発明の属する技術分野
本発明は、香料の分野に関する。より具体的には、本発明は、本明細書の下記に定義される式(I)のトランス異性体、および賦香成分としてのそれらの使用、例えば、消費者製品における使用に関する。
先行技術
香料産業では、調香師のパレットに存在するノートを多様化することによって彼らの創造性をサポートするために、常に新しい成分が探し求められている。香料における主要な官能的系統の1つは、香料の創出において非常に重要なウッディノートである。
本発明は、この系統に属する新しい化合物を提供する。実際に、本発明で報告されている炭素4aおよび炭素8での2つのメチル基間にアンチ立体配置を有する式(I)の化合物は、非常に興味深いウッディノートを与える。
仏国特許第2203642号明細書(FR2203642)およびHelvetica Chimica Acta 1972, 55, 2371には、副生物としての1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンと1−((2R,4aR,8S,8aS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンとの混合物が報告されており、また、Tetrahedron 1965, 21(5), 1167には、1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンが開示されている。しかしながら、これらの先行技術のいずれも、前記化合物の官能的特性に言及していない。
本発明者らの知る限りでは、その匂いの特性について文献に報告され、かつ記載された唯一の関連類似体は、1−[(4aRS,8SR,8aSR)−4a,8−ジメチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2−ナフタレニル]エタノン、すなわち炭素4aおよび炭素8での2つのメチル基の間にシン立体配置を有する誘導体である(N. Baldoviniら、Flavour Frag. J., 2015, 30, 26を参照のこと)。上記の先行技術の類似体は、本質的に定義されており、かつウッディ−フルーティーなダマスコンの匂いを有するものと記載されている、すなわち本発明の化合物のいずれとも有意に異なる。
先行技術文献は、式(I)の化合物の官能的特性、または香料の分野における前記化合物の使用を報告または示唆していない。
発明の概要
本発明は、香料において非常に高く評価されているウッディ/ルーティーおよびパウダリー調の匂いを与える式(I)の化合物に関する。
したがって、本発明の第1の対象は、式
Figure 2020515661
[式中、太線および斜線は、相対的または絶対的立体配置を示す]の化合物の、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形での使用である。
本発明の第2の対象は、式
Figure 2020515661
[式中、太線および斜線は、相対的または絶対的立体配置を示す]の化合物の、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形である。
本発明の第3の対象は、
i)少なくとも1種の上記で定義した式(I)の化合物;
ii)香料担体および香料基剤からなる群から選択される少なくとも1種の成分;および
iii)任意に少なくとも1種の香料補助剤
を含む、賦香組成物である。
本発明の別の対象は、少なくとも1種の上記で定義した式(I)の化合物または上記で定義した組成物を含む着香消費者製品である。
本発明の最後の対象は、賦香組成物または着香物品の匂いの特性を付与、強化、改善または改変する方法であって、前記組成物または物品に、有効量の少なくとも1種の上記で定義した式(I)の化合物を添加することを含む、方法である。
発明の詳細な説明
本発明者らは、ここで、驚くべきことに、式(I)の化合物が、非常に興味深いウッディ調の匂いのノートを、パウダリーのコノテーションとともに有することを発見した。これらの2つのノートの組み合わせは独自のものである。
したがって、本発明の第1の対象は、式
Figure 2020515661
[式中、太線および斜線は、相対的または絶対的立体配置を示す]の化合物の、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形である。
上記の化合物は、例えばベチバー/ルーティー調の方向にウッディ調の強力な匂いのノートを、さらにパウダリーの様相とともに付与するための賦香成分として使用され得る。
明確にするために、「その立体異性体のいずれか1つ」との表現または類似表現は、当業者によって理解される通常の意味、すなわち、本発明の化合物は、純粋なエナンチオマーまたはジアステレオマー(例えば、水素原子は、位置4aのメチル基に対してシンまたはアンチ立体配座の炭素8a上にある)であり得るが、ただし、炭素4aおよび炭素8での2つのメチル基は、当然ながら、相対的または絶対的のいずれかのアンチ立体配置にあることを意味する。
明確にするために、「太線および斜線は、相対的または絶対的立体配置を示す」との表現または類似表現は、当業者によって理解される通常の意味、すなわち、相対的立体配置の場合、化合物(I)は、50%(w/w)を上回る(4aRS,8RS)立体異性体を含む立体異性体の混合物の形である、すなわち、式(I)に示される相対的トランス立体配置で2つのメチル基を有する化合物であるか、または絶対的立体配置の場合、化合物(I)は、50%(w/w)を上回る(4aS,8S)立体異性体を含む立体異性体の混合物の形であることを意味する。明確にするために、「(4aRS,8RS)」との表現は、(4aR,8R)と(4aS,8S)との等モル混合物を意味する。
本発明の特定の実施形態によれば、化合物(I)は、式
Figure 2020515661
[式中、太線、斜線および点線は、式(I)で示した意味を有する]の化合物の、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形であり得る。
本発明の特定の実施形態によれば、化合物(II)は、式
Figure 2020515661
[式中、太線、斜線および点線は、式(I)で示した意味を有する]の化合物であり得る。
本発明の特定の実施形態によれば、化合物(II)は、式
Figure 2020515661
[式中、太線、斜線および点線は、式(I)で示した意味を有する]の化合物であり得る。
本発明の特定の実施形態によれば、化合物(I)は、式
Figure 2020515661
[式中、太線、斜線および点線は、式(I)で示した意味を有する]の化合物の、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形であり得る。
本発明の特定の実施形態によれば、化合物(II)は、式
Figure 2020515661
[式中、太線、斜線および点線は、式(I)で示した意味を有する]の化合物であり得る。
本発明の特定の実施形態によれば、化合物(II)は、式
Figure 2020515661
[式中、太線、斜線および点線は、式(I)で示した意味を有する]の化合物であり得る。
本発明において、「式(I)の化合物」との用語は、式(I)に対応する少なくとも2種の化学物質の混合から生じる全ての組成物をも包含するように構成されている。前記式(I)の化合物は、1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンを含む、またはそれらからなる組成物の形であり得る。
特に、前記式(I)の化合物は、
− 少なくとも40%w/wの式(II)の化合物;および
− 最大60%w/wの式(III)の化合物
を含む、またはそれらからなる組成物の形であり得る。
さらに、前記式(I)の化合物は、主に式II’’の化合物を含む組成物の形であり得る。前記式(I)の化合物は、
− 最大20%w/wの式(II’)の化合物;
− 最大20%w/wの式(III’)の化合物;
− 少なくとも35%w/wの式(II’)の化合物;および
− 少なくとも30%w/wの式(III’)の化合物
を含む、またはそれらからなる組成物の形であり得る。
好ましくは、前記式(I)の化合物は、
− 2%w/w〜15%w/wの間に含まれる量の式(II’)の化合物;
− 5%w/w〜18%w/wの間に含まれる量の式(III’’)の化合物;
− 35%w/w〜60%w/wの間に含まれる量の式(II’’)の化合物;および
− 30%w/w〜50%w/wの間に含まれる量の式(III’)の化合物
を含む、またはそれらからなる組成物の形であり得る。
特定の実施形態によれば、前記式(I)の化合物は、
− 最大50%w/wの式(II’)の化合物;および
− 少なくとも50%w/wの式(III’’)の化合物
を含む、またはそれらからなる組成物の形であり得る。
特定の実施形態によれば、前記式(I)の化合物は、
− 最大50%w/wの式(II’’)の化合物;および
− 少なくとも50%w/wの式(III’’’)の化合物
を含む、またはそれらからなる組成物の形であり得る。
本発明の化合物の具体例としては、非限定的な例として、1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンの、それぞれのモル比が7/9/47/37である混合物(以下、ミックス1と呼ぶ)を挙げることができ、これはベチバー/ルーティー調の方向に非常に良好なウッディの匂いを有し、さらに、パウダリー、アイリスおよびバイオレットの匂いを有し、また、アンバーの様相も含む。この成分のパウダリー/アイリスの特性は、Myrrhone(登録商標)(4−(2,2,C−3,T−6−テトラメチル−R−1−シクロヘキシル)−3−ブテン−2−オン、商標および製造元:Firmenich SA)を思わせる。この混合物は非常に強力な匂いも有する。
別の例として、1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンと1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンとの、それぞれのモル比が45/55である混合物(以下、ミックス2と呼ぶ)を挙げることができ、これは、いくらか水性および樟脳の様相を含むミックス1に非常に近い官能的特性を有する。
別の例として、1−((2RS,4aRS,8RS,8aS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンと1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンとの、それぞれの比が45/55である混合物(以下、ミックス3と呼ぶ)を挙げることができ、これは、ミックス1の方向に官能的特性を有する;すなわち、いくらかパウダリーおよびアイリスの様相とともに強力でかつウッディな様相を有し、さらに、アーシーな様相も有する。
本発明の化合物の他の具体的であるが、非限定的な例として、以下の第1表にあるものを挙げることができる。
Figure 2020515661
Figure 2020515661
本発明の特定の実施形態によれば、式(I)の化合物は、1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび/またはそれらの混合物である。
本発明の化合物の匂いを、先行技術の化合物、1−[(4aRS,8SR,8aSR)−4a,8−ジメチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2−ナフタレニル]エタノン(すなわち、シス化合物)の匂いと比較すると、本発明の化合物は、はるかにより強力であること、およびウッディノートに加えて、パウダリー/バイオレット/アイリスの特徴を有し、さらにスモーキーな様相を有することによって区別される。
さらに、本発明の化合物に関連するウッディノートは、ルーティー調、すなわち、暖かくて重い効果のものであるが、先行技術の化合物に関連するウッディノートは、シダー調、すなわち、樹脂、おがくず、フレッシュな効果のものである。本発明の化合物の匂いは、先行技術の化合物の特徴である、顕著なフルーティーノートおよびダマスコンノートを欠いているかまたは有していないことによっても先行技術と区別される。予見できないことを除いて、上記の違いによって、本発明の化合物および先行技術の化合物は、それぞれ異なる用途に適している、すなわち、異なる官能的印象を与えるものになる。
上記のように、本発明は、式(I)の化合物の賦香成分としての使用に関する。換言すれば、本発明は、賦香組成物または着香物品または表面の匂いの特性を、付与、強化、改善または改変するための方法またはプロセスであって、有効量の少なくとも1種の式(I)の化合物を、上記の組成物または物品に添加し、例えば、その典型的なノートを付与することを含む、方法またはプロセスに関する。
「式(I)の化合物の使用」とは、本明細書では、香料産業で有利に使用され得る、化合物(I)を含有する組成物の使用のことであるとも理解されるべきである。
実際に賦香成分として有利に使用され得る上記組成物もまた本発明の対象である。
したがって、本発明の別の対象は、
i)賦香成分としての、上記で定義した少なくとも1種の本発明の化合物;
ii)香料担体および香料基剤からなる群から選択される少なくとも1種の成分;および
iii)任意に少なくとも1種の香料補助剤
を含む賦香組成物である。
「香料担体」とは、本明細書では、香料の観点からは実質的に中立である、すなわち、賦香成分の官能的特性を有意に変えない材料を意味する。上記の担体は、液体または固体であり得る。
液体担体としては、非限定的な例として、乳化系、すなわち、溶媒および界面活性剤系、または香料に一般的に使用される溶媒を挙げることができる。香料に一般的に使用される溶媒の性質および種類の詳細な説明は、網羅することができない。しかしながら、非限定的な例として、溶媒、例えば、ブチレンまたはプロピレングリコール、グリセロール、ジプロピレングリコールおよびそのモノエーテル、1,2,3−プロパントリイルトリアセテート、ジメチルグルタレート、ジメチルアジペート、1,3−ジアセチルオキシプロパン−2−イルアセテート、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール、2−(2−エトキシエトキシ)−1−エタノール、クエン酸トリエチルまたはそれらの混合物を挙げることができ、これらは最もよく使用されている。香料担体および香料基剤の双方を含む組成物の場合、予め指定されたもの以外の他の適切な香料担体は、エタノール、水/エタノール混合物、リモネンまたは他のテルペン、イソパラフィン、例えばIsopar(登録商標)(製造元:Exxon Chemical)として知られるものまたはグリコールエーテルおよびグリコールエーテルエステル、例えば、商標Dowanol(登録商標)(製造元:Dow Chemical Company)で知られているもの、または硬化ヒマシ油、例えば、商標Cremophor(登録商標)RH 40(製造元:BASF)で知られているものでもあり得る。
固体担体とは、賦香組成物または賦香組成物のいくつかの要素が化学的または物理的に結合され得る材料を示すことを意味する。一般的に、かかる固体担体は、組成物を安定させるために、あるいは組成物またはいくつかの成分の蒸発速度を制御するために使用される。固体担体の使用は、当該技術分野で現在用いられており、当業者は、所望の効果をいかにして達成するかを知っている。しかしながら、固体担体の非限定的な例としては、吸収性ガムもしくはポリマーまたは無機材料、例えば多孔質ポリマー、シクロデキストリン、木質材料、有機または無機ゲル、粘土、石膏タルクまたはゼオライトを挙げることができる。
固体担体の他の非限定的な例としては、封入材料を挙げることができる。かかる材料の例は、壁形成材料および可塑化材料、例えば、単糖類、二糖類もしくは三糖類、天然もしくは加工デンプン、親水コロイド、セルロース誘導体、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、タンパク質もしくはペクチン、あるいはさらに参考文献、例えば、H. Scherz, Hydrokolloide: Stabilisatoren, Dickungs- und Geliermittel in Lebensmitteln, Band 2 der Schriftenreihe Lebensmittelchemie, Lebensmittelqualitaet, Behr’s Verlag GmbH & Co., Hamburg, 1996年に引用される材料を含み得る。カプセル化は、当業者には周知の方法であり、例えば、噴霧乾燥、アグロメレーションまたはさらに押し出しなどの技術を使用することによって実施され得るか、またはコアセルベーションおよび複合コアセルベーション技術を含むコーティングカプセル化で構成されている。
固体担体の非限定的な例としては、特に、重合、界面重合、コアセルベーションまたはそれらの全部によって誘発される相分離プロセスのような技術(上記の技術の全てが先行技術に記載されている)を使用して、任意に高分子安定剤またはカチオン性コポリマーの存在下で、アミノプラスト、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレアまたはポリウレタン調の樹脂またはそれらの混合物(上記の樹脂の全てが当業者によく知られている)によるコア−シェルカプセルを挙げることができる。
樹脂は、アルデヒド(例えば、ホルムアルデヒド、2,2−ジメトキシエタナール、グリオキサル、グリオキシル酸またはグリコールアルデヒドおよびそれらの混合物)と、アミン、例えば、尿素、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、メラミン、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、グアナゾール等、およびそれらの混合物との重縮合によって製造され得る。代替的に、予備成形された樹脂アルキロール化ポリアミン、例えば、商標Urac(登録商標)(製造元:Cytec Technology Corp.)、Cymel(登録商標)(製造元:Cytec Technology Corp.)、Urecoll(登録商標)またはLuracoll(登録商標)(製造元:BASF)で市販されているものが使用されてもよい。
他の樹脂は、ポリオール、例えば、グリセロールと、ポリイソシアネート、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体、イソホロンジイソシアネートもしくはキシリレンジイソシアネートの三量体、またはヘキサメチレンジイソシアネートの二量体、またはキシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの三量体(Takenate(登録商標)の商標名で知られている、製造元:Mitsui Chemicals)、中でもキシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの三量体およびヘキサメチレンジイソシアネートの二量体との重縮合によって製造されたものである。
アミノ樹脂、すなわちメラミンベースの樹脂とアルデヒドとの重縮合による香料のカプセル化に関する興味深い文献のいくつかには、K. Dietrichらによって刊行されたもの、Acta Polymerica, 1989年, 第40巻, 243頁, 325頁および683頁、ならびに1990年, 第41巻, 91頁などの論文が含まれる。かかる論文には、すでに特許文献にもさらに詳述されかつ例示されている先行技術の方法に従ってこのようなコア−シェルマイクロカプセルの製造に影響を与える様々なパラメーターが記載されている。Wiggins Teape Group Limitedによる米国特許第4396670号明細書(US 4’396’670)は、後者の適切な初期の例である。それ以来、他の多くの著者は、この分野の文献を充実させてきたため、公開されているすべての開発を本明細書で網羅することは不可能であるが、カプセル化技術に関する一般的な知識は非常に重要である。かかるマイクロカプセルの適切な使用を開示する適切な最近の刊行物は、例えば、H. Y. Leeらの論文、Journal of Microencapsulation, 2002年, 第19巻, 559〜569頁、国際特許出願公報の国際公開第01/41915(WO 01/41915)またはさらにS. Boneらの論文、Chimia, 2011, 第65巻, 177〜181頁によって表される。
「香料基剤」とは、本明細書で意味するのは、少なくとも1種の賦香補助成分を含む組成物である。
前記賦香補助成分は、式(I)のものではない。さらに、「賦香補助成分」とは、本明細書では、賦香調合物または快楽効果を付与する組成物において使用される化合物を意味する。換言すれば、このような賦香するものと見なされるべき、補助成分は、組成物の匂いを肯定的または心地良い方法で付与または改変することができるものであり、単に匂いを有するものではないと当業者によって認識されなければならない。
基剤中に存在する賦香補助成分の性質および種類は、本明細書ではより詳細な説明を保証するものではなく、いずれの場合も網羅できないが、当業者は、一般的な知識に基づいて、そして意図する使用または用途および所望の官能的効果に従ってそれらを選択することができる。一般的には、これらの賦香補助成分は、アルコール、ラクトン、アルデヒド、ケトン、エステル、エーテル、アセテート、ニトリル、テルペノイド、含窒素または硫黄複素環式化合物および精油のように様々な化学クラスに属し、前記賦香補助成分は、天然物由来または合成由来であり得る。
特に、同様の嗅覚的ノートを有することが知られている賦香補助成分、例えば、以下のものを挙げることができる:
特に、香料配合物でよく使用される賦香補助成分、例えば、以下のものを挙げることができる:
− アルデヒド成分:デカナール、ドデカナール、2−メチル−ウンデカナール、10−ウンデセナール、オクタナールおよび/またはノネナール;
− 芳香族ハーブ成分:ユーカリ油、樟脳、ユーカリプトール、メントールおよび/またはアルファピネン;
− バルサミコ成分:クマリン、エチルバニリンおよび/またはバニリン;
− 柑橘系成分:ジヒドロミルセノール、シトラール、オレンジオイル、酢酸リナリル、シトロニルニトリル、オレンジテルペン、リモネン、1−P−メンテン−8−イルアセテートおよび/または1,4(8)−P−メンタジエン;
− フローラル成分:ジヒドロジャスモン酸メチル、リナロール、シトロネロール、フェニルエタノール、3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナール、ヘキシル桂皮アルデヒド、酢酸ベンジル、サリチル酸ベンジル、テトラヒドロ−2−イソブチル−4−メチル−4(2H)−ピラノール、βイオノン、2−(メチルアミノ)安息香酸メチル、(E)−3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン、サリチル酸ヘキシル、3,7−ジメチル−1,6−ノナジエン−3−オール、3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチルプロパナール、酢酸ベルジル、ゲラニオール、P−メンテン−1−エン−8−オール、4−(1,1−ジメチルエチル)−1−シクロヘキシルアセテート、1,1−ジメチル−2−フェニルエチルアセテート、4−シクロヘキシル−2−メチル−2−ブタノール、サリチル酸アミル、高シスジヒドロジャスモン酸メチル、3−メチル−5−フェニル−1−ペンタノール、プロピオン酸ベルジル、酢酸ゲラニル、テトラヒドロリナロール、シス−7−P−メンタノール、プロピル(S)−2−(1,1−ジメチルプロポキシ)プロパノエート、2−メトキシナフタレン、2,2,2−トリクロロ−1−フェニルエチルアセテート、4/3−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド、アミル桂皮アルデヒド、4−フェニル−2−ブタノン、酢酸イソノニル、4−(1,1−ジメチルエチル)−1−シクロヘキシルアセテート、イソ酪酸ベルジルおよび/またはメチルイオノン異性体の混合物;
− フルーティー成分:ガンマウンデカラクトン、4−デカノリド、エチル2−メチル−ペンタノエート、酢酸ヘキシル、エチル2−メチルブタノエート、ガンマノナラクトン、ヘプタン酸アリル、2−フェノキシエチルイソブチレート、エチル2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−アセテートおよび/またはジエチル1,4−シクロヘキサンジカルボキシレート;
− グリーン成分:2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルバルデヒド、2−tert−ブチル−1−シクロヘキシルアセテート、スチリルアリルアセテート、アリル(2−メチルブトキシ)アセテート、4−メチル−3−デセン−5−オール、ジフェニルエーテル、(Z)−3−ヘキセン−1−オールおよび/または1−(5,5−ジメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−4−ペンテン−1−オン;
− ムスク成分:1,4−ジオキサ−5,17−シクロヘプタデカンジオン、ペンタデセノリド、3−メチル−5−シクロペンタデセン−1−オン、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチル−シクロペンタ−g−2−ベンゾピラン、(1S,1’R)−2−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシ]−2−メチルプロピルプロパノエート、ペンタデカノリドおよび/または(1S,1’R)−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシカルボニル]メチルプロパノエート;
− ウッディ成分:1−(オクタヒドロ−2,3,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−1−エタノン、パチョリ油、パチョリ油のテルペン画分、(1’R,E)−2−エチル−4−(2’,2’,3’−トリメチル−3’−シクロペンテン−1’−イル)−2−ブテン−1−オール、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、メチルセドリルケトン、5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテニル)−3−メチルペンタン−2−オール、1−(2,3,8,8−テトラメチル−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび/または酢酸イソボルニル;
− 他の成分(例えば、アンバー、パウダリースパイシーまたはウォータリー):ドデカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラメチル−ナフト[2,1−b]フランおよびその立体異性体のいずれか、ヘリオトロピン、アニスアルデヒド、オイゲノール、桂皮アルデヒド、クローブオイル、3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−メチルプロパナールおよび/または3−(3−イソプロピル−1−フェニル)ブタナール。
本発明による香料基剤は、上記の賦香補助成分に限定されず、これらの補助成分の他の多くは、いずれの場合も、参考文献、例えば、S. Arctanderによる書籍、Perfume and Flavor Chemicals, 1969, Montclair, New Jersey, USA、またはそのより最新の版、または同様の性質の他の論文、ならびに香料の分野における豊富な特許文献に列記されている。前記補助成分は、制御された方法で様々な種類の賦香化合物を放出することが知られている化合物でもあり得る。
「香料補助剤」とは、本明細書では、色、特定の耐光性、化学的安定性等の追加的に追加される利点を付与することができる成分を意味する。賦香組成物に一般的に使用される補助剤の性質および種類の詳細な説明は網羅できないが、上記の成分は当業者によく知られていることは言及されなければならない。特定の非限定的な例として、以下のものを挙げることができる:増粘剤(例えば、界面活性剤、増粘剤、ゲル化剤および/またはレオロジー調整剤)、安定剤(例えば、防腐剤、酸化防止剤、熱/光および/または緩衝剤またはキレート剤、例えばBHT)、着色剤(例えば、染料および/または顔料)、保存料(例えば、抗菌剤また抗微生物剤または抗真菌剤または抗刺激剤)、研磨剤、皮膚冷却剤、固定剤、防虫剤、軟膏、ビタミンおよびそれらの混合物。
当業者は、単に当該技術分野の標準的な知識を適用することによって、ならびに試行錯誤法によって、賦香組成物の上記の成分を混合することによって所望の効果に最適な配合物を完全に設計することができることが理解される。
少なくとも1種の式(I)の化合物および少なくとも1種の香料担体からなる本発明の組成物は、本発明の特定の実施形態、ならびに少なくとも1種の式(I)の化合物、少なくとも1種の香料担体、少なくとも1種の香料基剤、および任意に少なくとも1種の香料補助剤を含む賦香組成物からなる。
特定の実施形態によれば、上記の組成物は、2種以上の式(I)の化合物を含み、調香師が本発明の様々な化合物の香調を有するアコードまたは香料を調製することを可能にし、したがって創出目的のための新しい構成単位を作り出す。
明確にするために、化学合成から直接得られるあらゆる混合物、例えば、本発明の化合物が、出発、中間または最終生成物として含まれるであろう、適切な精製を行っていない反応媒体は、前記混合物が本発明の化合物を香料に適した形で提供しない限り、本発明による賦香組成物と見なすことはできない。したがって、未精製の反応混合物は、特に明記しない限り、本発明から概して除外される。
本発明の化合物は、現代香料のすべての分野、すなわち微細なまたは機能性香料において、前記化合物(I)が添加される消費者製品の匂いを積極的に付与または改変するためにも有利に使用され得る。その結果、本発明の別の対象は、上記で定義された、少なくとも1種の式(I)の化合物を、賦香成分として含む着香消費者製品からなる。
本発明の化合物は、そのままで、または本発明の賦香組成物の一部として添加され得る。
明確にするために、「着香消費者製品」は、これが適用される表面または空間(例えば、皮膚、毛髪、テキスタイル、または家庭用表面)に少なくとも心地良い賦香効果をもたらす消費者製品を指すことを意味する。換言すれば、本発明による着香消費者製品は、所望の消費者製品に対応する機能的配合物、ならびに場合により追加の有益剤、および嗅覚的に有効量の少なくとも1種の本発明の化合物を含む着香消費者製品である。明確にするために、上記の着香消費者製品は、非食用製品である。
着香消費者製品の成分の性質および種類は、本明細書ではより詳細な説明を保証するものではなく、いずれの場合も網羅できないが、当業者は、一般的な知識に基づいて、そして上記製品の性質および所望の効果に従ってそれらを選択することができる。
適切な着香消費者製品の非限定的な例としては、香料、例えば、微細な香料、スプラッシュまたはオードパルファム、コロンまたはシェーブローションまたはアフターシェーブローション;布地ケア製品、例えば、液体または固体洗剤、布地柔軟剤、液体または固体香料ブースター、布地リフレッシャー、アイロン水、紙、漂白剤、カーペットクリーナー、カーテンケア製品;ボディケア製品、例えば、ヘアケア製品(例えば、シャンプー、着色製剤またはヘアスプレー、カラーケア製品、整髪製品、デンタルケア製品)、消毒剤、インティメイトケア製品;化粧品(例えば、スキンクリームまたはローション、バニシングクリームまたは消臭剤または制汗剤(例えば、スプレーまたはロールオン)、脱毛剤、日焼けもしくは日焼け止めもしくは日焼け後製品、ネイル製品、スキンクレンジング、メーキャップ);またはスキンケア製品(例えば、石鹸、シャワーもしくはバスムース、オイルもしくはジェル、または衛生製品もしくはフット/ハンドケア製品);家庭用スペース(部屋、冷蔵庫、食器棚、靴または車)および/または公共スペース(ホール、ホテル、モール等)で使用され得るエアケア製品、例えば、エアーフレッシュナーまたは「すぐに使用できる」粉末状エアーフレッシュナー;または家庭用ケア製品、例えば、カビ取り剤、ファニッシャケア製品、拭き取り用品、食器用洗剤または硬質表面(例えば、床、浴室、衛生用または窓掃除用)洗剤;レザーケア製品;カーケア製品、例えば、ポリッシュ、ワックスまたはプラスチッククリーナーが挙げられる。
上記の着香消費者製品の中には、本発明の化合物にとって攻撃的な媒体を表すものもあるので、例えば、酵素、光、熱またはpHの変化などの適切な外部刺激に応じて本発明の成分を放出させることに適した別の化学物質にこれを化学的に結合することによってまたはカプセル化によって本発明の化合物を早期の分解から保護する必要があり得る。
本発明による化合物を上記の様々な製品または組成物に配合することができる割合は、広範囲の値の範囲内で変化する。これらの値は、本発明による化合物を、当該技術分野でよく使用されている賦香補助成分、溶媒または添加剤と混合した場合、着香されるべき物品の性質および所望の官能的効果ならびに所与の基剤中の補助成分の性質に依存する。
例えば、賦香組成物の場合、典型的な濃度は、それらが組み込まれている組成物の重量を基準として、0.001重量%〜50重量%、またはそれ以上のオーダーの本発明の化合物である。着香消費者製品の場合、典型的な濃度は、それらが組み込まれている消費者製品の重量を基準として、0.1重量%〜20重量%、またはそれ以上のオーダーの本発明の化合物である。
実施例
本発明は、ここで以下の実施例によってさらに詳細に説明されることになり、ここで、略語は、当該技術分野における通常の意味を有し、温度は摂氏度(℃)で示され;NMRスペクトルは、400MHz(H)および100MHz(13C)で動作するBruker Avance II Ultrashield 400プラスまたは500MHz(H)および125MHz(13C)で動作するBruker Avance III 500または600MHz(H)および150MHz(13C)で動作するBruker Avance III 600凍結プローブのいずれかを用いて取得され、化学シフトδはTMSを基準としてppmで表示され、カップリング定数JはHzで表示される。
実施例1
式(I)の化合物の合成
a)ミックス1の調製
1−((4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチル−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチル−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン(20:12:39:28、30g、72.7ミリモル)およびPd/C(5%)(250mg)をオートクレーブに入れ、水素ガス(10バール)でパージし、次いで50バールの水素ガスで加圧し、室温で4時間撹拌した。反応を停止し、ろ過し、エーテルですすぎ、減圧下で濃縮し、得られた反応混合物を、バルブ−バルブ蒸留(Kuegelrohr150℃/0.1ミリバール)により精製して、4種の異性体:1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン(それぞれ、7%、9%、47%および37%)の混合物(ミックス1)からなる飽和ケトン、28.7g(97%)を、無色の油状物として得た。
b)ミックス2およびミックス3の単離
上記のケトンを、CC/SiO(シクロヘキサン/AcOEt 249:1)で精製した後、ペアに分離し、1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンからなる第1の混合物(ミックス2)(それぞれ45/55)ならびに1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンからなる第2の混合物(ミックス3)(それぞれ45/55)を、無色の油状物として得た。
c)1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンの調製
純粋なケトン1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンを、上記のようにH触媒の水素化により、1−((4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチル−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンから得て、1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンと1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンとの混合物(それぞれ18%および82%)(収率99%)をもたらした。CC/SiO(シクロヘキサン/AcOEt 249:1)により精製することで、純粋なケトン1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンを得た。
d)分析
1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン(ミックス1中7%)
Figure 2020515661
1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン(ミックス1中9%)
Figure 2020515661
1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン(ミックス2)(それぞれ45%および55%混合物)
Figure 2020515661
1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン(ミックス1中47%)
Figure 2020515661
1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン(ミックス1中37%)
Figure 2020515661
e)1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンの混合物のエピマー化/平衡化
エーテル(10mL)中の上記混合物(2g、9.6ミリモル)を、2時間加熱還流したMeONa(21%のEtOH)(0.5mL、1.7ミリモル)を用いてエピマー化/平衡化することで、ケトン1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンを、次の異性体比(それぞれ4%、6%、51%および39%)で得た。より長い反応時間の後、異性体比のさらなる変更は、認められなかった。
実施例2
比較化合物の合成
実施例1a)で報告された水素化反応の条件を、200mgの1−[(4aRS,8SR,8aSR)−4a,8−ジメチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2−ナフタレニル]エタノンと1−((4aR,8S,8aR)−4a,8−ジメチル−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンとの混合物に、それぞれのモル比22:78で適用し、1−((2RS,4aRS,8SR,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンと1−((2SR,4aRS,8SR,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンとの混合物を、それぞれのモル比35:65(収率99%)で得た。
実施例3
賦香組成物の調製
ウッディ調の賦香組成物を、以下の成分を混合することによって調製した:
Figure 2020515661
1)(−)−(8R)−8,12−エポキシ−13,14,15,16−テトラノルラブダンa)
2)高シスジヒドロジャスモン酸メチルa)
3)(1S,1’R)−2−[1−(3’,3’−ジメチル−1’−シクロヘキシル)エトキシ]−2−メチルプロピルプロパノエートa)
4)メチルイオノン異性体の混合物a)
5)ジヒドロジャスモン酸メチルa)
6)1−(5,5−ジメチル−1−シクロヘキセン−1−イル)−4−ペンテン−1−オンa)
7)3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オールa)
ジプロピレングリコール中 a)製造元:Firmenich SA、ジュネーブ、スイス
4000重量部のミックス1(実施例1で定義した通り)を、上記の組成物に添加し、元の配合物中に存在するアンバー(Ambrox(登録商標))およびパウダリー−バイオレット(Iralia(登録商標)トータル)の要素と非常によくブレンドすることにより、強化されたルーティー/パウダリーの特性が上記の組成物に付与された。
ミックス1の代わりに、同じ量の1−((4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチル−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチル−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン(20:12:39:28)の混合物を加えた場合、上記の成分は、より軽いパウダリーの特性を備えたミックス1のものと同様の効果をもたらした。この成分は、それほど強力ではなく、かつよりユニセックスであるため、より多用途である。
ミックス1の代わりに、同量の従来技術の1−[(4aRS,8SR,8aSR)−4a,8−ジメチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロ−2−ナフタレニル]エタノンを添加した場合、この成分は、フルーティー−ダマスコン(ダマスコンアルファ)の要素(本発明の化合物では認められない要素)を押し出し、ウッディのアコードをよりシダー様の方向にツイストした。この成分は、それほど強力ではない。

Claims (12)


  1. Figure 2020515661
    [式中、太線および斜線は、相対的または絶対的立体配置を示す]の化合物の、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形での、賦香成分としての使用。
  2. 式(I)の化合物が、式
    Figure 2020515661
    [式中、太線および斜線は、相対的または絶対的立体配置を示す]の化合物の、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形であることを特徴とする、請求項1記載の使用。
  3. 式(I)の化合物が、式
    Figure 2020515661
    [式中、太線および斜線は、相対的または絶対的立体配置を示す]の化合物の、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形であることを特徴とする、請求項1記載の使用。
  4. 式(I)の化合物が、1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび/またはそれらの混合物であることを特徴とする、請求項1記載の使用。

  5. Figure 2020515661
    [式中、太線および斜線は、相対的または絶対的立体配置を示す]の、その立体異性体のいずれか1つまたはそれらの混合物の形である、化合物。
  6. 式(I)の化合物が、1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンを含む、またはそれらからなる組成物の形であることを特徴とする、請求項5記載の化合物。
  7. 式(I)の化合物が、1−((2SR,4aRS,8RS,8aSR)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オン、1−((2RS,4aRS,8RS,8aS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンおよび1−((2SR,4aRS,8RS,8aRS)−4a,8−ジメチルデカヒドロナフタレン−2−イル)エタン−1−オンを含む、またはそれらからなる組成物の形であることを特徴とする、請求項5記載の化合物。
  8. 賦香組成物であって、
    i)少なくとも1種の請求項1から4までのいずれか1項に規定された式(I)の化合物;
    ii)香料担体および香料基剤からなる群から選択される少なくとも1種の成分;および
    iii)任意に少なくとも1種の香料補助剤
    を含む、賦香組成物。
  9. 少なくとも1種の請求項1から4までのいずれか1項に規定された式(I)の化合物または請求項8に規定された組成物を含む、着香消費者製品。
  10. 香料、布地ケア製品、ボディケア製品、化粧品、スキンケア製品、エアケア製品または家庭用ケア製品であることを特徴とする、請求項9記載の着香消費者製品。
  11. 微細な香料、スプラッシュまたはオードパルファム、コロン、シェーブローションまたはアフターシェーブローション、液体または固体洗剤、布地柔軟剤、布地リフレッシャー、アイロン水、紙、漂白剤、カーペットクリーナー、カーテンケア製品、シャンプー、着色製剤、カラーケア製品、整髪製品、デンタルケア製品、消毒剤、インティメイトケア製品、ヘアスプレー、バニシングクリーム、消臭剤または制汗剤、脱毛剤、日焼けまたは日焼け止め製品、ネイル製品、スキンクレンジング、メーキャップ、着香石鹸、シャワーもしくはバスムース、オイルもしくはジェル、またはフット/ハンドケア製品、衛生製品、エアーフレッシュナー、「すぐに使用できる」粉末状エアーフレッシュナー、カビ取り剤、ファニッシャケア製品、拭き取り用品、食器用洗剤または硬質表面洗剤、レザーケア製品、カーケア製品であることを特徴とする、請求項10記載の着香消費者製品。
  12. 賦香組成物または着香物品の匂いの特性を付与、強化、改善または改変する方法であって、前記組成物または物品に、有効量の少なくとも1種の請求項1から4までのいずれか1項に規定された式(I)の化合物を添加することを含む、方法。
JP2019547489A 2017-04-04 2018-03-29 ベチバーの匂い物質 Pending JP2020515661A (ja)

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