JP2020511454A - Malt1の阻害剤およびそれらの使用 - Google Patents

Malt1の阻害剤およびそれらの使用 Download PDF

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Abstract

本明細書において提供されるのは、あるがん(例として、活性化B細胞様びまん性大B細胞リンパ腫(ABC−DLBCL))においてその活性が構成的NF−κBシグナル伝達の原因となるタンパク質であるMALT1を、阻害する化合物である。また提供されるのは、化合物を含む医薬組成物およびキット、および、本明細書において記載される化合物および/または組成物を投与することによって対象においてMALT1関連疾患および障害(例として、がん)を化合物により処置する方法である。

Description

関連出願
本願は、2017年3月8日に出願された米国仮特許出願U.S.S.N. 62/468,758および2017年9月1日に出願された米国仮特許出願U.S.S.N. 62/553,336に対する35 U.S.C.§119(e)下における優先権を主張する。その各々の全体は、本明細書において参照により組み込まれる。
発明の分野
本発明は、一般に、MALT1を阻害を阻害する化合物、および、MALT1関連疾患または障害(例としてがん)の処置における化合物の使用に関する。
発明の背景
びまん性大B細胞リンパ腫(large B-cell lymphoma:DLBCL)は、B細胞のがんであり、成人では最も一般的な型の非ホジキンリンパ腫である。DLBCLは、身体のほとんどいずれの場所においても生じ得る攻撃的な腫瘍である。典型的には、DLBCLは、正常なB細胞から生じるが、また、他の型のリンパ腫または白血病の悪性の形質転換をも表し、根底にある免疫不全が重大なリスクファクターである。処置における進歩にもかかわらず、DLBCL患者のうちの三分の一は、応答しないか、または短時間の内に再発する。DLBCLには、2つの主要な生物学的に区別し得る分子サブタイプ:胚中心B細胞(GCB)および活性化B細胞(ABC)が存在する。ABC−DLBCLは、胚中心B細胞から形質細胞に分化するプロセスにあるB細胞から誘導される。典型的には、ABCのサブタイプを診断された患者は、GCB患者よりも悪い予後を有する。
粘膜関連リンパ組織リンパ腫転座タンパク質1(MALT1)は、パラカスパーゼファミリーの一部であり、タンパク質分解活性を有する。それは、転写因子NF−κBの活性化において、インターロイキン−2(IL−2)の産生において、ならびにTおよびBリンパ球の増殖において、重要な役割を有する、T細胞受容体刺激により活性化される機能的システインプロテアーゼである。例えば、いくつかの既知のABC−DLBCL細胞株の生存は、3つのシグナル伝達アダプター:CARD11、MALT1およびBCL10に依存する。これらのタンパク質は、抗原依存的なNF−κBの活性化に関与するCBM複合体を形成する。CBM複合体中での足場タンパク質としての作用に加えて、MALT1はまた、ABC−DLBCLにおいて構成的に活性化されるタンパク質分解活性を含む。MALT1阻害剤は、NF−κBの標的遺伝子発現およびABC−DLBCLのバイアビリティーを阻害することが知られており、MALT1の阻害を、ABC−DLBCLの処置のための魅力的な治療標的としている。加えて、MALT1活性の調節異常は、MALT1依存性の炎症性および/または自己免疫疾患(例として、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、および橋本病)などの、他の疾患の発症において、役割を担う。よって、MALT1阻害剤を発見し開発することへのニーズが存在する。
MALT1のプロテアーゼ活性の阻害は、がん細胞(例として、ABC−DLBCL細胞)に抗増殖効果を有すること、および、炎症性および自己免疫疾患(例として、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、全身性エリテマトーデス)の処置における考えられる標的となることが示されている。よって、本開示は、MALT1のタンパク質分解活性を標的とし阻害することにより、MALT1活性の調節異常に関連する疾患(例として、DLBCLなどの血液がん)の処置のために有用である新規な化合物、組成物、および方法が提供されるという認識に端を発する。
本開示は、MALT1を結合するように作用して、いくつかのがんにおいて共通するその構成的なタンパク質分解活性を阻害し、それにより、抗増殖効果を付与する。本開示はまた、本明細書において開示される化合物およびその組成物によりがん、炎症性疾患、および自己免疫疾患を処置する方法を提供する。したがって、本開示は、がん、とりわけDLBCLの処置において、ならびに炎症性および自己免疫疾患の処置において、重要な進歩を表す。
一側面において、提供されるのは、式I:
の化合物、およびその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中:
Aは、
または
であり;
Bは、ピリジニルであり;
およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、−OR、−N(R、−SR、−CN、−SCN、−C(=NR)R、−C(=NR)OR、−C(=NR)N(R、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)N(R、−S(=O)R、−S(=O)、−NO、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、−NRC(=O)N(R、−NRS(=O)R、−NRS(=O)、−S(=O)N(R、−S(=O)N(R、−OC(=O)R、−OC(=O)OR、または−OC(=O)N(Rであり;
およびRの各々の場合は、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、または窒素保護基であり;
の各々の場合は、独立して、水素、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、窒素原子に結合している場合は窒素保護基、酸素原子に結合している場合は酸素保護基、もしくは硫黄原子に結合している場合は硫黄保護基であるか、または2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環式環を形成し;
kは、1、2、3、または4であり;および
pは、1、2、3、4、5または6である。
ある態様において、提供されるのは、式I:
の化合物、およびその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中:
Aは、
であり;
Bは、ピリジニルであり;
およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、−OR、−N(R、−SR、−CN、−SCN、−C(=NR)R、−C(=NR)OR、−C(=NR)N(R、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)N(R、−S(=O)R、−S(=O)、−NO、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、−NRC(=O)N(R、−NRS(=O)R、−NRS(=O)、−S(=O)N(R、−S(=O)N(R、−OC(=O)R、−OC(=O)OR、または−OC(=O)N(Rであり;
およびRの各々の場合は、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、または窒素保護基であり;
の各々の場合は、独立して、水素、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、窒素原子に結合している場合は窒素保護基、酸素原子に結合している場合は酸素保護基、もしくは硫黄原子に結合している場合は硫黄保護基であるか、または2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環式環を形成し;
kは、1、2、3、または4であり;および
pは、1、2、3、4、5または6である。
例示的な式Iの化合物として、これらに限定されないが、以下が挙げられる:
またはその薬学的に受入可能な塩。
別の側面において、提供されるのは、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、および任意に、薬学的に受入可能な賦形剤を含む、医薬組成物である。
別の側面において、提供されるのは、それを必要とする対象において、がんを処置する方法であって、該方法は、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、または式Iの化合物を含む医薬組成物を、対象に投与することを含む。ある態様において、がんは、血液がんである。ある態様において、がんは、リンパ性腫瘍である。ある態様において、血液がんは、白血病、リンパ腫、または多発性骨髄腫である。ある態様において、がんは、マントル細胞リンパ腫である。ある態様において、がんは、びまん性大B細胞リンパ腫(例としてABC−DLBCL)である。
別の側面において、提供されるのは、MALT1の活性を阻害する方法であって、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩を、MALT1と接触させることを含む方法である。ある態様において、MALT1は、細胞(例として、ヒト細胞)中にある。
別の側面において、提供されるのは、それを必要とする対象においてがん(例としてDLBCL)を処置することにおける使用のための、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、または式Iの化合物もしくはその薬学的に受入可能な塩を含む医薬組成物である。
別の側面において、提供されるのは、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、または式Iの化合物もしくはその薬学的に受入可能な塩を含む医薬組成物を含む、キットである。ある態様において、キットはさらに、投与(例としてヒトへの投与)のための説明書を含む。
本発明の特定の態様の詳細は、下記の発明を実施するための形態において記述する。本発明の他の特徴、課題および利点は、定義、実施例および特許請求の範囲から明らかである。
定義
具体的な官能基および化学用語の定義がより詳細に下に記載される。化学元素はHandbook of Chemistry and Physics, 75th Ed.内表紙の元素周期表CAS版に従って同定され、具体的な官能基はそこに記載のとおりに一般に定義される。加えて、有機化学の一般の法則、さらには具体的な官能部分および反応性は、Organic Chemistry, Thomas Sorrell, University Science Books, Sausalito, 1999;Smith and March, March's Advanced Organic Chemistry, 5th Edition, John Wiley & Sons, Inc., New York, 2001;Larock, Comprehensive Organic Transformations, VCH Publishers, Inc., New York, 1989;およびCarruthers, Some Modern Methods of Organic Synthesis, 3rd Edition, Cambridge University Press, Cambridge, 1987に記載されている。
本明細書に記載の化合物は1以上の不斉中心を含み得、それゆえに種々の立体異性体形態、例としてエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーで存在し得る。例えば、本明細書に記載の化合物は、個々のエナンチオマー、ジアステレオマー、または幾何異性体の形態であり得るか、または立体異性体の混合物の形態であり得る(ラセミ混合物、および1以上の立体異性体が富化された混合物を包含する)。異性体は、当業者に知られている方法(キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)、およびキラル塩の形成および結晶化を含む)によって混合物から単離され得る;または好ましい異性体は、不斉合成によって調製され得る。例えば、Jacques et al., Enantiomers, Racemates and Resolutions(Wiley Interscience, New York, 1981);Wilen et al., Tetrahedron 33:2725(1977);Eliel, E.L. Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw-Hill, NY, 1962);およびWilen, S.H. Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p. 268(E.L. Eliel, Ed., Univ. of Notre Dame Press, Notre Dame, IN 1972)を参照。加えて、本発明は、他の異性体が実質的にない個々の異性体としての、およびその代わりに、種々の異性体の混合物としての化合物を網羅する。
式中、
は、そこに直接結合する部分の立体配置が特定されない単結合であり、
は存在しないかまたは単結合であり、
または
は単結合または二重結合である。
特に明記しない限り、本明細書中に表される構造は、一つ以上の同位体濃縮された原子の存在の点で異なる化合物をも包含することを意味する。例えば、デューテリウムまたはトリチウムによる水素の置換、18Fによる19Fの置換、または13Cまたは14Cによる12Cの置換以外は本発明の構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。そのような化合物は、例えば生物学的アッセイにおける分析用ツールまたはプローブとして有用であり得る。
値の範囲が列挙されるとき、その範囲内の各値および部分範囲を網羅することが意図される。例えば「C1〜6アルキル」はC、C、C、C、C、C、C1〜6、C1〜5、C1〜4、C1〜3、C1〜2、C2〜6、C2〜5、C2〜4、C2〜3、C3〜6、C3〜5、C3〜4、C4〜6、C4〜5、およびC5〜6アルキルを網羅することが意図される。
用語「脂肪族」は、アルキル、アルケニル、アルキニルおよび炭素環式基を指す。同様に、用語「ヘテロ脂肪族」というは、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニルおよび複素環式基を指す。
用語「アルキル」は、1個から10個までの炭素原子を有する、直鎖のまたは分岐の飽和炭化水素基のラジカルを指す(「C1〜10アルキル」)。いくつかの態様において、アルキル基は、1〜9個の炭素原子を有する(「C1〜9アルキル」)。いくつかの態様において、アルキル基は、1〜8個の炭素原子を有する(「C1〜8アルキル」)。いくつかの態様において、アルキル基は、1〜7個の炭素原子を有する(「C1〜7アルキル」)。いくつかの態様において、アルキル基は、1〜6個の炭素原子を有する(「C1〜6アルキル」)。いくつかの態様において、アルキル基は、1〜5個の炭素原子を有する(「C1〜5アルキル」)。いくつかの態様において、アルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する(「C1〜4アルキル」)。いくつかの態様において、アルキル基は、1〜3個の炭素原子を有する(「C1〜3アルキル」)。いくつかの態様において、アルキル基は、1〜2個の炭素原子を有する(「C1〜2アルキル」)。いくつかの態様において、アルキル基は、1個の炭素原子を有する(「Cアルキル」)。いくつかの態様において、アルキル基は2〜6個の炭素原子を有する(「C2〜6アルキル」)。C1〜6アルキル基の例は、メチル(C)、エチル(C)、プロピル(C)(例として、n−プロピル、イソプロピル)、ブチル(C)(例として、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、イソブチル)、ペンチル(C)(例として、n−ペンチル、3−ペンタニル、アミル、ネオペンチル、3−メチル−2−ブタニル、第三級アミル)、およびヘキシル(C)(例として、n−ヘキシル)を含む。アルキル基の追加の例は、n−ヘプチル(C)、n−オクチル(C)等を含む。別段の定めのない限り、アルキル基の各々は独立して、非置換であるか(「非置換アルキル」)、または1以上の置換基(例として、Fなどのハロゲン)で置換されている(「置換アルキル」)。ある態様において、アルキル基は、非置換C1〜10アルキルである(非置換C1〜6アルキルなど、例として−CH(Me)、非置換エチル(Et)、非置換プロピル(Pr、例として、非置換n−プロピル(n−Pr)、非置換イソプロピル(i−Pr))、非置換ブチル(Bu、例として、非置換n−ブチル(n−Bu)、非置換tert−ブチル(tert−Buまたはt−Bu)、非置換sec−ブチル(sec−Bu)、非置換イソブチル(i−Bu)など)である。ある態様において、アルキル基は、置換C1〜10アルキル(置換C1〜6アルキルなど、例として−CF、Bn)である。
用語「ハロアルキル」は、水素原子の1つ以上がハロゲン、例としてフルオロ、ブロモ、クロロまたはヨードで独立に置換された、置換アルキル基である。いくつかの態様において、ハロアルキル部分は、1〜8個の炭素原子を有する(「C1〜8ハロアルキル」)。いくつかの態様において、ハロアルキル部分は、1〜6個の炭素原子を有する(「C1〜6ハロアルキル」)。いくつかの態様において、ハロアルキル部分は、1〜4個の炭素原子を有する(「C1〜4ハロアルキル」)。いくつかの態様において、ハロアルキル部分は、1〜3個の炭素原子を有する(「C1〜3ハロアルキル」)。いくつかの態様において、ハロアルキル部分は、1〜2個の炭素原子を有する(「C1〜2ハロアルキル」)。ハロアルキル基の例は、−CHF、−CHF、−CF、−CHCF、−CFCF、−CFCFCF、−CCl、−CFCl、−CFCl等を包含する。
用語「ヒドロキシアルキル」は、水素原子の1つ以上がヒドロキシで独立に置換された、置換アルキル基である。いくつかの態様において、ヒドロキシアルキル部分は、1〜8個の炭素原子を有する(「C1〜8ヒドロキシアルキル」)。いくつかの態様において、ヒドロキシアルキル部分は、1〜6個の炭素原子を有する(「C1〜6ヒドロキシアルキル」)。いくつかの態様において、ヒドロキシアルキル部分は、1〜4個の炭素原子を有する(「C1〜4ヒドロキシアルキル」)。いくつかの態様において、ヒドロキシアルキル部分は、1〜3個の炭素原子を有する(「C1〜3ヒドロキシアルキル」)。いくつかの態様において、ヒドロキシアルキル部分は、1〜2個の炭素原子を有する(「C1〜2ヒドロキシアルキル」)。
用語「アジドアルキル」は、水素原子の1つ以上がアジド(−N)で独立に置換された、置換アルキル基である。いくつかの態様において、アジドアルキル部分は、1〜8個の炭素原子を有する(「C1〜8アジドアルキル」)。いくつかの態様において、アジドアルキル部分は、1〜6個の炭素原子を有する(「C1〜6アジドアルキル」)。いくつかの態様において、アジドアルキル部分は、1〜4個の炭素原子を有する(「C1〜4アジドアルキル」)。いくつかの態様において、アジドアルキル部分は、1〜3個の炭素原子を有する(「C1〜3アジドアルキル」)。いくつかの態様において、アジドアルキル部分は、1〜2個の炭素原子を有する(「C1〜2アジドアルキル」)。
用語「アルコキシ」は、酸素原子を通じて親分子部分へ付加されている、本明細書において定義されるアルキル基を指す。いくつかの態様において、アルコキシ部分は、1〜8個の炭素原子を有する(「C1〜8アルコキシ」)。いくつかの態様において、アルコキシ部分は、1〜6個の炭素原子を有する(「C1〜6アルコキシ」)。いくつかの態様において、アルコキシ部分は、1〜4個の炭素原子を有する(「C1〜4アルコキシ」)。いくつかの態様において、アルコキシ部分は、1〜3個の炭素原子を有する(「C1〜3アルコキシ」)。いくつかの態様において、アルコキシ部分は、1〜2個の炭素原子を有する(「C1〜2アルコキシ」)。アルコキシの代表的な例は、これらに限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシおよびtert−ブトキシを包含する。
用語「アルコキシアルキル」は、水素原子の1つ以上が、本明細書において定義されるアルコキシ基で独立に置換された、置換アルキル基である。いくつかの態様において、アルコキシアルキル部分は、1〜8個の炭素原子を有する(「C1〜8アルコキシアルキル」)。いくつかの態様において、アルコキシアルキル部分は、1〜6個の炭素原子を有する(「C1〜6アルコキシアルキル」)。いくつかの態様において、アルコキシアルキル部分は、1〜4個の炭素原子を有する(「C1〜4アルコキシアルキル」)。いくつかの態様において、アルコキシアルキル部分は、1〜3個の炭素原子を有する(「C1〜3アルコキシアルキル」)。いくつかの態様において、アルコキシアルキル部分は、1〜2個の炭素原子を有する(「C1〜2アルコキシアルキル」)。
用語「ヘテロアルキル」は、主鎖の内部の(すなわち隣接する炭素原子間に挿入された)および/または1つ以上の末端位置(単数もしくは複数)に位置する、酸素、窒素または硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子(例として、1、2、3または4個のヘテロ原子)を更に包含するアルキル基を指す。特定の態様において、ヘテロアルキル基は、主鎖内部に1〜20個の炭素原子と1個以上のヘテロ原子とを有する飽和基を指す(「ヘテロC1〜20アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、主鎖内部に1〜9個の炭素原子と1個以上のヘテロ原子とを有する飽和基である(「ヘテロC1〜9アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、主鎖内部に1〜18個の炭素原子と1個以上のヘテロ原子とを有する飽和基である(「ヘテロC1〜18アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、主鎖内部に1〜16個の炭素原子と1個以上のヘテロ原子とを有する飽和基である(「ヘテロC1〜16アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、親鎖中に1〜14個の炭素原子および1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜14アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、親鎖中に1〜12個の炭素原子および1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜12アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、親鎖中に1〜10個の炭素原子および1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜10アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、親鎖中に1〜8個の炭素原子および1個以上のヘテロ原子を有する飽和基である(「ヘテロC1〜8アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、主鎖内部に1〜6個の炭素原子と1つ以上のヘテロ原子とを有する飽和基である(「ヘテロC1〜6アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、主鎖内部に1〜4個の炭素原子と、1個または2個のヘテロ原子とを有する飽和基である(「ヘテロC1〜4アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、主鎖内部に1〜3個の炭素原子と1個のヘテロ原子とを有する飽和基である(「ヘテロC1〜3アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、主鎖内部に1〜2個の炭素原子と1個のヘテロ原子とを有する飽和基である(「ヘテロC1〜2アルキル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキル基は、1個の炭素原子と1個のヘテロ原子とを有する飽和基である(「ヘテロCアルキル」)。いくつかの態様において、本明細書において定義されるヘテロアルキル基は、親鎖中の1個以上のヘテロ原子、および少なくとも1個の不飽和炭素を有する、部分的に不飽和の基、例えばカルボニル基である。例えば、ヘテロアルキル基は、1個以上の炭素原子が不飽和カルボニル基となるように、その親鎖中にアミドまたはエステル官能基を含んでもよい。特に明記しない限り、ヘテロアルキル基の各々は独立に、非置換(「非置換ヘテロアルキル」)であるか、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換ヘテロアルキル」)。特定の態様において、ヘテロアルキル基は、非置換ヘテロC1〜20アルキルである。ある態様において、ヘテロアルキル基は、置換ヘテロC1〜20アルキルである。特定の態様において、ヘテロアルキル基は、置換ヘテロC1〜10アルキルである。
用語「アルケニル」は、2個から10個までの炭素原子および1以上の炭素−炭素二重結合(例として、1、2、3、または4重結合)を有し、直鎖のまたは分岐の炭化水素基のラジカルを指す。いくつかの態様において、アルケニル基は、2〜9個の炭素原子を有する(「C2〜9アルケニル」)。いくつかの態様において、アルケニル基は、2〜8個の炭素原子を有する(「C2〜8アルケニル」)。いくつかの態様において、アルケニル基は、2〜7個の炭素原子を有する(「C2〜7アルケニル」)。いくつかの態様において、アルケニル基は、2〜6個の炭素原子を有する(「C2〜6アルケニル」)。いくつかの態様において、アルケニル基は、2〜5個の炭素原子を有する(「C2〜5アルケニル」)。いくつかの態様において、アルケニル基は、2〜4個の炭素原子を有する(「C2〜4アルケニル」)。いくつかの態様において、アルケニル基は、2〜3個の炭素原子を有する(「C2〜3アルケニル」)。いくつかの態様において、アルケニル基は、2個の炭素原子を有する(「Cアルケニル」)。1以上の炭素−炭素二重結合は、内部(2−ブテニルにおいて、など)または末端(1−ブテニルにおいて、など)であり得る。C2〜4アルケニル基の例は、エテニル(C)、1−プロペニル(C)、2−プロペニル(C)、1−ブテニル(C)、2−ブテニル(C)、ブタジエニル(C)等を包含する。C2〜6アルケニル基の例は、前述のC2〜4アルケニル基ならびにペンテニル(C)、ペンタジエニル(C)、ヘキセニル(C)等を含む。アルケニルの追加の例は、ヘプテニル(C)、オクテニル(C)、オクタトリエニル(C)等を包含する。別段の定めのない限り、アルケニル基の各々は独立して、非置換であるか(「非置換アルケニル」)または1以上の置換基で置換されている(「置換アルケニル」)。ある態様において、アルケニル基は、非置換C2〜10アルケニルである。ある態様において、アルケニル基は、置換C2〜10アルケニルである。アルケニル基において、立体化学が特定されていないC=C二重結合(例として、−CH=CHCHまたは
)は、(E)または(Z)二重結合であってもよい。
用語「ヘテロアルケニル」は、主鎖の内部の(すなわち隣接する炭素原子間に挿入された)および/または1つ以上の末端位置(単数もしくは複数)に位置する、酸素、窒素または硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子(例として、1、2、3または4個のヘテロ原子)を更に包含するアルケニル基を指す。特定の態様において、ヘテロアルケニル基は、主鎖内部に2〜10個の炭素原子と、少なくとも1つの二重結合と、1個以上のヘテロ原子と、を有する基(「ヘテロC2〜10アルケニル」)を指す。いくつかの態様において、ヘテロアルケニル基は、主鎖内部に2〜9個の炭素原子と、少なくとも1つの二重結合と、1個以上のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜9アルケニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルケニル基は、主鎖内部に2〜8個の炭素原子と、少なくとも1つの二重結合と、1個以上のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜8アルケニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルケニル基は、主鎖内部に2〜7個の炭素原子と、少なくとも1つの二重結合と、1個以上のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜7アルケニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルケニル基は、主鎖内部に2〜6個の炭素原子と、少なくとも1つの二重結合と、1個以上のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜6アルケニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルケニル基は、主鎖内部に2〜5個の炭素原子と、少なくとも1つの二重結合と、1または2個のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜5アルケニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルケニル基は、主鎖内部に2〜4個の炭素原子と、少なくとも1つの二重結合と、1または2個のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜4アルケニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルケニル基は、主鎖内部に2〜3個の炭素原子と、少なくとも1つの二重結合と、1個のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜3アルケニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルケニル基は、主鎖内部に2〜6個の炭素原子と、少なくとも1つの二重結合と、1または2個のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜6アルケニル」)。特に明記しない限り、ヘテロアルケニル基の各々は独立に、非置換(「非置換ヘテロアルケニル」)であるか、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換ヘテロアルケニル」)。特定の態様において、ヘテロアルケニル基は、非置換ヘテロC2〜10アルケニルである。特定の態様において、ヘテロアルケニル基は、置換ヘテロC2〜10アルケニルである。
用語「アルキニル」は、2個から10個までの炭素原子、1以上の炭素−炭素三重結合(例として1、2、3または4三重結合)および直鎖のまたは分岐の炭化水素基のラジカルを指す。いくつかの態様において、アルキニル基は、2〜9個の炭素原子を有する(「C2〜9アルキニル」)。いくつかの態様において、アルキニル基は、2〜8個の炭素原子を有する(「C2〜8アルキニル」)。いくつかの態様において、アルキニル基は、2〜7個の炭素原子を有する(「C2〜7アルキニル」)。いくつかの態様において、アルキニル基は、2〜6個の炭素原子を有する(「C2〜6アルキニル」)。いくつかの態様において、アルキニル基は、2〜5個の炭素原子を有する(「C2〜5アルキニル」)。いくつかの態様において、アルキニル基は、2〜4個の炭素原子を有する(「C2〜4アルキニル」)。いくつかの態様において、アルキニル基は、2〜3個の炭素原子を有する(「C2〜3アルキニル」)。いくつかの態様において、アルキニル基は、2個の炭素原子を有する(「Cアルキニル」)。1以上の炭素−炭素三重結合は、内部(2−ブチニルにおいて、など)または末端(1−ブチニルにおいて、など)であり得る。C2〜4アルキニル基の例は、限定せずに、エチニル(C)、1−プロピニル(C)、2−プロピニル(C)、1−ブチニル(C)、2−ブチニル(C)等を包含する。C2〜6アルケニル基の例は、前述のC2〜4アルキニル基ならびにペンチニル(C)、ヘキシニル(C)等を包含する。アルキニルの追加の例は、ヘプチニル(C7)、オクチニル(C)等を包含する。別段の定めのない限り、アルキニル基の各々は独立して、任すなわち非置換であるか(「非置換アルキニル」)または1以上の置換基で置換されている(「置換アルキニル」)。ある態様において、アルキニル基は、非置換C2〜10アルキニルである。ある態様において、アルキニル基は、置換C2〜10アルキニルである。
用語「ヘテロアルキニル」は、主鎖の内部の(すなわち隣接する炭素原子間に挿入された)および/または1つ以上の末端位置(単数もしくは複数)に位置する、酸素、窒素または硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子(例として、1、2、3または4個のヘテロ原子)を更に包含するアルキニル基を指す。特定の態様において、ヘテロアルキニル基は、主鎖内部に2〜10個の炭素原子と、少なくとも1つの三重結合と、1個以上のヘテロ原子と、を有する基(「ヘテロC2〜10アルキニル」)を指す。いくつかの態様において、ヘテロアルキニル基は、主鎖内部に2〜9個の炭素原子と、少なくとも1つの三重結合と、1個以上のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜9アルキニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキニル基は、主鎖内部に2〜8個の炭素原子と、少なくとも1つの三重結合と、1個以上のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜8アルキニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキニル基は、主鎖内部に2〜7個の炭素原子と、少なくとも1つの三重結合と、1個以上のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜7アルキニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキニル基は、主鎖内部に2〜6個の炭素原子と、少なくとも1つの三重結合と、1個以上のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜6アルキニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキニル基は、主鎖内部に2〜5個の炭素原子と、少なくとも1つの三重結合と、1または2個のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜5アルキニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキニル基は、主鎖内部に2〜4個の炭素原子と、少なくとも1つの三重結合と、1または2個のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜4アルキニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキニル基は、主鎖内部に2〜3個の炭素原子と、少なくとも1つの三重結合と、1個のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜3アルキニル」)。いくつかの態様において、ヘテロアルキニル基は、主鎖内部に2〜6個の炭素原子と、少なくとも1つの三重結合と、1または2個のヘテロ原子と、を有する(「ヘテロC2〜6アルキニル」)。特に明記しない限り、ヘテロアルキニル基の各々は独立に、非置換(「非置換ヘテロアルキニル」)であるか、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換ヘテロアルキニル」)。特定の態様において、ヘテロアルキニル基は、非置換ヘテロC2〜10アルキニルである。特定の態様において、ヘテロアルキニル基は、置換ヘテロC2〜10アルキニルである。
用語「カルボシクリル」または「炭素環式」は、非芳香環系中に3〜14個の環構成炭素原子とゼロ個のヘテロ原子とを有する非芳香族の環状炭化水素基のラジカルを指す(「C3〜14カルボシクリル」)。いくつかの態様において、カルボシクリル基は、3〜10個の環構成炭素原子を有する(「C3〜10カルボシクリル」)。いくつかの態様において、カルボシクリル基は、3〜8個の環構成炭素原子を有する(C3〜8カルボシクリル」)。いくつかの態様において、カルボシクリル基は、3〜7個の環構成炭素原子を有する(「C3〜7カルボシクリル」)。いくつかの態様において、カルボシクリル基は、3〜6個の環構成炭素原子を有する(「C3〜6カルボシクリル」)。いくつかの態様において、カルボシクリル基は、4〜6個の環構成炭素原子を有する(「C4〜6カルボシクリル」)。いくつかの態様において、カルボシクリル基は、5〜6個の環構成炭素原子を有する(「C5〜6カルボシクリル」)。いくつかの態様において、カルボシクリル基は、5〜10個の環構成炭素原子を有する(「C5〜10カルボシクリル」)。例示的なC3〜6カルボシクリル基は、限定なしに、シクロプロピル(C)、シクロプロペニル(C)、シクロブチル(C)、シクロブテニル(C)、シクロペンチル(C)、シクロペンテニル(C)、シクロヘキシル(C)、シクロヘキセニル(C)、シクロヘキサジエニル(C)などを包含する。例示的なC3〜8カルボシクリル基は、限定なしに、上記のC3〜6カルボシクリル基、ならびにシクロヘプチル(C)、シクロヘプテニル(C)、シクロヘプタジエニル(C)、シクロヘプタトリエニル(C)、シクロオクチル(C)、シクロオクテニル(C)、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル(C)、ビシクロ[2.2.2]オクタニル(C)などを包含する。例示的なC3〜10カルボシクリル基は、限定なしに、上記のC3〜8カルボシクリル基、ならびにシクロノニル(C)、シクロノネニル(C)、シクロデシル(C10)、シクロデセニル(C10)、オクタヒドロ−1H−インデニル(C)、デカヒドロナフタレニル(C10)、スピロ[4.5]デカニル(C10)などを包含する。上記の例が示すように、特定の態様において、カルボシクリル基は、単環式(「単環式カルボシクリル」)であるか、または、多環式(例として二環系(「二環式カルボシクリル」)もしくは三環系(「三環カルボシクリル」)などの縮合型、架橋型またはスピロ環系を含有する)どちらかであり、飽和し得、または1つ以上の炭素−炭素二重もしくは三重結合を含有し得る。「カルボシクリル」はまた、上記で定義されるカルボシクリル環が、1つ以上のアリールまたはヘテロアリール基と縮合し、結合点がカルボシクリル環上にある環系が含まれ、そのような場合、炭素数は、継続して炭素環系内の炭素数を指定する。特に明記しない限り、カルボシクリル基の各々は独立に非置換であるか(「非置換カルボシクリル」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換カルボシクリル」)。特定の態様において、カルボシクリル基は、非置換C3〜14カルボシクリルである。特定の態様において、カルボシクリル基は、置換C3〜14カルボシクリルである。
いくつかの態様において、「カルボシクリル」は、3〜14個の環構成炭素原子を有する単環式の飽和カルボシクリル基である(「C3〜14シクロアルキル」)。いくつかの態様において、シクロアルキル基は、3〜10個の環構成炭素原子を有する(「C3〜10シクロアルキル」)。いくつかの態様において、シクロアルキル基は、3〜8個の環構成炭素原子を有する(「C3〜8シクロアルキル」)。いくつかの態様において、シクロアルキル基は、3〜6個の環構成炭素原子を有する(「C3〜6シクロアルキル」)。いくつかの態様において、シクロアルキル基は、4〜6個の環構成炭素原子を有する(「C4〜6シクロアルキル」)。いくつかの態様において、シクロアルキル基は、5〜6個の環構成炭素原子を有する(「C5〜6シクロアルキル」)。いくつかの態様において、シクロアルキル基は、5〜10個の環構成炭素原子を有する(「C5〜10シクロアルキル」)。C5〜6シクロアルキル基の例は、シクロペンチル(C)およびシクロヘキシル(C)を包含する。C3〜6シクロアルキル基の例は、上記のC5〜6シクロアルキル基、ならびにシクロプロピル(C)およびシクロブチル(C)を包含する。C3〜8シクロアルキル基の例は、上記のC3〜6シクロアルキル基、ならびにシクロヘプチル(C)およびシクロオクチル(C)を包含する。特に明記しない限り、シクロアルキル基の各々は独立に、非置換であるか(「非置換シクロアルキル」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換シクロアルキル」)。特定の態様において、シクロアルキル基は非置換C3〜14シクロアルキルである。特定の態様において、シクロアルキル基は置換C3〜14シクロアルキルである。
用語「ヘテロシクリル」または「複素環式」は、環構成炭素原子と、1〜4つの環構成ヘテロ原子とを有する3−14員の非芳香環系のラジカルを指し(「3−14員ヘテロシクリル」)、各ヘテロ原子は、窒素、酸素および硫黄から独立に選択される。1つ以上の窒素原子を含有するヘテロシクリル基において、原子価が許す限り、結合点は炭素または窒素原子であり得る。ヘテロシクリル基は、単環式(「単環式ヘテロシクリル」)であるか、または、多環式(例として二環系(「二環式ヘテロシクリル」)もしくは三環系(「三環ヘテロシクリル」)などの縮合型、架橋型またはスピロ環系)であり得、飽和し得、または1つ以上の炭素−炭素二重もしくは三重結合を含有し得る。ヘテロシクリル多環系は、1つ以上のヘテロ原子を1つまたは両方の環に包含し得る。「ヘテロシクリル」はまた、上記で定義されるヘテロシクリル環が1つ以上のカルボシクリル基と縮合し、結合点がヘテロシクリルまたはカルボシクリル環上どちらかにある環系、または、上記で定義されるヘテロシクリル環が1つ以上のアリールまたはヘテロアリール基と縮合し、結合点がヘテロシクリル環上にある環系を包含し、そのような場合には、環員数は、継続してヘテロシクリル環系の環員数を指定する。特に明記しない限り、ヘテロシクリルの各々は独立に非置換であるか(「非置換ヘテロシクリル」)、または1つ以上の置換基で置換されている(「置換ヘテロシクリル」)。特定の態様において、ヘテロシクリル基は、非置換3−14員ヘテロシクリルである。特定の態様において、ヘテロシクリル基は、置換3−14員ヘテロシクリルである。
いくつかの態様において、ヘテロシクリル基は、環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子を有する5〜10員の非芳香族環系であり、ここで各へテロ原子は独立して、窒素、酸素および硫黄から選択される(「5〜10員ヘテロシクリル」)。いくつかの態様において、ヘテロシクリル基は、環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子を有する5〜8員の非芳香族環系であり、ここで各へテロ原子は独立して、窒素、酸素、および硫黄から選択される(「5〜8員ヘテロシクリル」)。いくつかの態様において、ヘテロシクリル基は、環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子を有する5〜6員の非芳香族環系であり、ここで各へテロ原子は独立して、窒素、酸素、および硫黄から選択される(「5〜6員ヘテロシクリル」)。いくつかの態様において、5〜6員のヘテロシクリルは、窒素、酸素、および硫黄から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの態様において、5〜6員のヘテロシクリルは、窒素、酸素、および硫黄から選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの態様において、5〜6員のヘテロシクリルは、窒素、酸素、および硫黄から選択される1個の環ヘテロ原子を有する。
例示的な1個のヘテロ原子を含有する3員のヘテロシクリル基は、限定なしに、アジリジニル、オキシラニルおよびチイラニル(thiiranyl)を包含する。例示的な1個のヘテロ原子を含有する4員のヘテロシクリル基は、限定なしに、アゼチジニル、オキセタニルおよびチエタニルを包含する。例示的な1個のヘテロ原子を含有する5員のヘテロシクリル基は限定なしに、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ジヒドロピロリルおよびピロリル−2,5−ジオンを包含する。例示的な2個のヘテロ原子を含有する5員のヘテロシクリル基は、限定なしに、ジオキソラニル、オキサチオラニルおよびジチオラニルを包含する。例示的な3個のヘテロ原子を含有する5員のヘテロシクリル基は、限定なしに、トリアゾリニル、オキサジアゾリニルおよびチアジアゾリニルを包含する。例示的な1個のヘテロ原子を含有する6員のヘテロシクリル基は、限定なしに、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニルおよびチアニルを包含する。例示的な2個のヘテロ原子を含有する6員のヘテロシクリル基は、限定なしに、ピペラジニル、モルホリニル、ジチアニルおよびジオキサニルを包含する。例示的な3個のヘテロ原子を含有する6員のヘテロシクリル基は、限定なしに、トリアジニルを包含する。例示的な1個のヘテロ原子を含有する7員のヘテロシクリル基は、限定なしに、アゼパニル、オキセパニルおよびチエパニルを包含する。1個のヘテロ原子を含有する例示的な8員のヘテロシクリル基は、限定なしに、アゾカニル、オキセカニルおよびチオカニルを包含する。例示的な二環式ヘテロシクリル基は、限定なしに、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチエニル、テトラヒドロベンゾチエニル、テトラヒドロベンゾフラニル、テトラヒドロインドリル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、デカヒドロイソキノリニル、オクタヒドロクロメニル、オクタヒドロイソクロメニル、デカヒドロナフチリジニル、デカヒドロ−1,8−ナフチリジニル、オクタヒドロピロロ[3,2−b]ピロール、インドリニル、フタルイミジル、ナフタルイミジル、クロマニル、クロメニル、1H−ベンゾ[e][1,4]ジアゼピニル、1,4,5,7−テトラヒドロピラノ[3,4−b]ピロリル、5,6−ジヒドロ−4H−フロ[3,2−b]ピロリル、6,7−ジヒドロ−5H−フロ[3,2−b]ピラニル、5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラニル、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジニル、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニル、4,5,6,7−テトラヒドロフロ[3,2−c]ピリジニル、4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−b]ピリジニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジニル、などを包含する。
用語「アリール」は、芳香族環系において提供された6〜14個の環炭素原子およびゼロ個のへテロ原子を有する、単環式のまたは多環式の(例として、二環式のまたは三環式の)4n+2芳香族環系(例として、環式のアレイ中に共有される6、10、または14個のπ電子を有する)のラジカルを指す(「C6〜14アリール」)。いくつかの態様において、アリール基は、6個の環炭素原子を有する(「Cアリール」;例としてフェニル)。いくつかの態様において、アリール基は、10個の環炭素原子を有する(「C10アリール」;例として、1−ナフチルおよび2−ナフチルなどのナフチル)。いくつかの態様において、アリール基は、14個の環炭素原子を有する(「C14アリール」;例としてアントラシル(anthracyl))。「アリール」はまた、上に定義されるとおり、アリール環が1以上のカルボシクリルまたはヘテロシクリル基と縮合されており、ラジカルまたは付着点がアリール環上にある環系をも包含する。かかる実例において、炭素原子数は、アリール環系中の炭素原子数を通して指定する。別段の定めのない限り、アリール基の各々は独立して、非置換であるか(「非置換アリール」)または1以上の置換基で置換されている(「置換アリール」)。ある態様において、アリール基は、非置換C6〜14アリールである。ある態様において、アリール基は、置換C6〜14アリールである。
「アラルキル」は「アルキル」の下位概念であり、アルキル部分上に結合点がある、アリール基で置換されているアルキル基を指す。
用語「ヘテロアリール」は、環構成炭素原子と1〜4つの環構成ヘテロ原子とを芳香環系内に提供されて有する5−14員の単環式もしくは多環式(例として二環式、三環系)の4n+2(例として6、10または14個のπ電子が環状配列で共有される)芳香環系のラジカルを指し(「5−14員ヘテロアリール」)、各ヘテロ原子は、窒素、酸素および硫黄から独立に選択される。1つ以上の窒素原子を含有するヘテロアリール基において、原子価が許す限り、結合点は炭素または窒素原子であり得る。ヘテロアリール多環系は、1つ以上のヘテロ原子を1つまたは両方の環に包含し得る。「ヘテロアリール」は、上記で定義されるヘテロアリール環が1つ以上のカルボシクリルまたはヘテロシクリル基と縮合し、結合点がヘテロアリール環上にある環系を包含し、そのような場合には、環員数は、継続してヘテロアリール環系の環員数を指定する。「ヘテロアリール」はまた、上記で定義されるヘテロアリール環が、1つ以上のアリール基と縮合し、結合点がアリールまたはヘテロアリール環上にある環系をも包含し、そのような場合には、環員数は、縮合多環(アリール/ヘテロアリール)系内の環員数を指定する。1つの環がヘテロ原子を含有しない多環式ヘテロアリール基(例として、インドリル、キノリニル、カルバゾリルなど)では、結合点は、どちらかの環、すなわち、ヘテロ原子を有する環(例として2−インドリル)またはヘテロ原子を含有しない環(例として5−インドリル)どちらかの上にあり得る。
いくつかの態様において、ヘテロアリール基は、芳香族環系において提供された環炭素原子および1〜4員の環ヘテロ原子を有する5〜10員の芳香族環系であり、ここで各ヘテロ原子は独立して、窒素、酸素、および硫黄から選択される(「5〜10員のヘテロアリール」)。いくつかの態様において、ヘテロアリール基は、芳香族環系において提供された環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子を有する5〜8員の芳香族環系であり、ここで各ヘテロ原子は独立して、窒素、酸素および硫黄から選択される(「5〜8員のヘテロアリール」)。いくつかの態様において、ヘテロアリール基は、芳香族環系において提供された環炭素原子および1〜4個の環ヘテロ原子を有する5〜6員の芳香族環系であって、ここで各ヘテロ原子は独立して、窒素、酸素、および硫黄から選択される(「5〜6員のヘテロアリール」)。いくつかの態様において、5〜6員のヘテロアリールは、窒素、酸素、および硫黄から選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの態様において、5〜6員のヘテロアリールは、窒素、酸素、および硫黄から選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する。いくつかの態様において、5〜6員のヘテロアリールは、窒素、酸素、および硫黄から選択される1個の環ヘテロ原子を有する。別段の定めのない限り、ヘテロアリール基の各々は独立して、非置換(「非置換ヘテロアリール」)または1以上の置換基で置換されている(「置換ヘテロアリール」)。ある態様において、ヘテロアリール基は、非置換5〜14員のヘテロアリールである。ある態様において、ヘテロアリール基は、置換5〜14員のヘテロアリールである。
例示的な1個のヘテロ原子を含有する5員のヘテロアリール基は、限定なしにピロリル、フラニルおよびチオフェニルを包含する。例示的な2個のヘテロ原子を含有する5員のヘテロアリール基は、限定なしにイミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル基、チアゾリルおよびイソチアゾリルを包含する。例示的な3個のヘテロ原子を含有する5員のヘテロアリール基は、限定なしにトリアゾリル、オキサジアゾリルおよびチアジアソリルを包含する。例示的な4個のヘテロ原子を含有する5員のヘテロアリール基は、限定なしにテトラゾリルを包含する。例示的な1個のヘテロ原子を含有する6員のヘテロアリール基は限定なしに、ピリジニルを包含する。2個のヘテロ原子を含有する例示的な6員のヘテロアリール基は、限定なしにピリダジニル、ピリミジニルおよびピラジニルを包含する。例示的な3または4個のヘテロ原子を含有する6員のヘテロアリール基は、限定なしにそれぞれ、トリアジニルおよびテトラジニルを包含する。例示的な1個のヘテロ原子を含有する7員のヘテロアリール基は、限定なしにアゼピニル、オキセピニルおよびチエピニルを包含する。例示的な5,6−二環式ヘテロアリール基は、限定なしにインドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、イソベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイソフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾキサジアゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズチアジアゾリル、インドリジニルおよびプリニルを包含する。例示的な6,6−二環式ヘテロアリール基は、限定なしにナフチリジニル、プトレリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キノキサリニル、フタラジニルおよびキナゾリニルを包含する。例示的な三環式ヘテロアリール基は、限定なしにフェナントリジニル、ジベンゾフラニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニルおよびフェナジニルを包含する。
「ヘテロアラルキル」は、「アルキル」の下位概念であり、アルキル部分上に結合点がある、ヘテロアリール基によって置換されているアルキル基を指す。
用語「不飽和結合」は、二重または三重結合を指す。
用語「不飽和」または「部分的に不飽和」は、少なくとも1つの二重または三重結合を包含する部分を指す。
用語「飽和の」は、二重または三重結合を含有しない部分を指し、すなわち、部分が単結合のみを含有する。
接尾辞「−エン(ene)」を基に付けることは、基が二価の部分であることを示し、例えば、アルキレンはアルキルの二価部分であり、アルケニレンはアルケニルの二価部分であり、アルキニレンはアルキニルの二価部分であり、ヘテロアルキレンはヘテロアルキルの二価部分であり、ヘテロアルケニレンはヘテロアルケニルの二価部分であり、ヘテロアルキニレンはヘテロアルキニルの二価部分であり、カルボシクリレンはカルボシクリルの二価部分であり、ヘテロシクリレンはヘテロシクリルの二価部分であり、アリーレンはアリールの二価部分であり、ヘテロアリーレンはヘテロアリールの二価部分である。
特に明示しない限り、基は任意に置換される。用語「任意に置換される」は、置換されているかまたは非置換であることを指す。特定の態様において、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリール基は、任意に置換される。「任意に置換される」とは、置換または非置換であり得る基を指す(例として、「置換」もしくは「非置換」アルキル、「置換」もしくは「非置換」アルケニル、「置換」もしくは「非置換」アルキニル、「置換」もしくは「非置換」ヘテロアルキル、「置換」もしくは「非置換」ヘテロアルケニル、「置換」もしくは「非置換」ヘテロアルキニル、「置換」もしくは「非置換」カルボシクリル、「置換」もしくは「非置換」ヘテロシクリル、「置換」もしくは「非置換」アリールまたは「置換」もしくは「非置換」ヘテロアリール基)。一般に、用語「置換される」は、基上に存在する少なくとも1つの水素が、妥当な置換基、例えば、置換されることにより、安定な化合物、例えば、転位、環化、脱離または他の反応等により自発的に変換を受けない化合物をもたらす置換基で置換されることを意味する。特に明記しない限り、「置換された」基は、基内の1つ以上の置換可能位置に置換基を有し、いずれかの所与の構造中の1つの位置よりも多くが置換されるときに、置換基は各位置で同じであるかまたは異なるかどちらかである。用語「置換される」は、有機化合物の全ての妥当な置換基による置換を包含することが企図され、本明細書に記載される、安定化合物の形成をもたらす置換基のいずれかを包含する。本発明は、安定化合物に到達するためのありとあらゆるかかる組合せを企図する。本発明の目的のため、窒素等のヘテロ原子は、ヘテロ原子の原子価を満たし、安定部分をもたらす水素置換基および/または本明細書に記載のいずれかの好適な置換基を有し得る。本発明は、本明細書に記載の例示的な置換基により、いずれかの様式で限定されることを意図されていない。
例示的な炭素原子置換基は、これらに限定されないが、ハロゲン、−CN、−NO、−N、−SOH、−SOH、−OH、−ORaa、−ON(Rbb、−N(Rbb、−N(Rbb 、−N(ORcc)Rbb、−SH、−SRaa、−SSRcc、−C(=O)Raa、−COH、−CHO、−C(ORcc、−COaa、−OC(=O)Raa、−OCOaa、−C(=O)N(Rbb、−OC(=O)N(Rbb、−NRbbC(=O)Raa、−NRbbCOaa、−NRbbC(=O)N(Rbb、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRbb)ORaa、−OC(=NRbb)Raa、−OC(=NRbb)ORaa、−C(=NRbb)N(Rbb、−OC(=NRbb)N(Rbb、−NRbbC(=NRbb)N(Rbb、−C(=O)NRbbSOaa、−NRbbSOaa、−SON(Rbb、−SOaa、−SOORaa、−OSOaa、−S(=O)Raa、−OS(=O)Raa、−Si(Raa、−OSi(Raa、−C(=S)N(Rbb、−C(=O)SRaa、−C(=S)SRaa、−SC(=S)SRaa、−SC(=O)SRaa、−OC(=O)SRaa、−SC(=O)ORaa、−SC(=O)Raa、−P(=O)aa、−OP(=O)aa、−P(=O)(Raa、−OP(=O)(Raa、−OP(=O)(ORcc、−P(=O)N(Rbb、−OP(=O)N(Rbb、−P(=O)(NRbb、−OP(=O)(NRbb、−NRbbP(=O)(ORcc、−NRbbP(=O)(NRbb、−P(Rcc、−P(ORcc、−P(Rcc 、−P(ORcc 、−P(Rcc、−P(ORcc、−OP(Rcc、−OP(Rcc 、−OP(Rcc、−OP(Rcc 、−OP(Rcc、−OP(ORcc、−B(Raa、−B(ORcc、−BRaa(ORcc)、C1〜10アルキル、C1〜10ペルハロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、ヘテロC1〜10アルキル、ヘテロC2〜10アルケニル、ヘテロC2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員ヘテロシクリル、C6〜14アリール、および5〜14員ヘテロアリールを包含し、ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRdd基によって置換される;ここでXは、対イオンである;
または、炭素原子上の2個のジェミナル水素は、基=O、=S、=NN(Rbb、=NNRbbC(=O)Raa、=NNRbbC(=O)ORaa、=NNRbbS(=O)aa、=NRbb、または=NORccで置き換えられる;
aaの各々は独立して、C1〜10アルキル、C1〜10ペルハロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、ヘテロC1〜10アルキル、ヘテロC2〜10アルケニル、ヘテロC2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員のヘテロシクリル、C6〜14アリール、および5〜14員のヘテロアリールから選択されるか、または2個のRaa基は連結して、3〜14員のヘテロシクリルまたは5〜14員のヘテロアリール環を形成し、ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRdd基で置換されている;
bbの各々は独立して、水素、−OH、−ORaa、−N(Rcc、−CN、−C(=O)Raa、−C(=O)N(Rcc、−COaa、−SOaa、−C(=NRcc)ORaa、−C(=NRcc)N(Rcc、−SON(Rcc、−SOcc、−SOORcc、−SORaa、−C(=S)N(Rcc、−C(=O)SRcc、−C(=S)SRcc、−P(=O)(Raa、−P(=O)(ORcc、−P(=O)(N(Rcc、C1〜10アルキル、C1〜10ペルハロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、ヘテロC1〜10アルキル、ヘテロC2〜10アルケニル、ヘテロC2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員のヘテロシクリル、C6〜14アリール、および5〜14員のヘテロアリールから選択されるか、または2個のRbb基は連結して、3〜14員のヘテロシクリルまたは5〜14員のヘテロアリール環を形成し、ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRdd基で置換されている;ここでXは、対イオンである;
ccの各々は独立して、水素、C1〜10アルキル、C1〜10ペルハロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、ヘテロC1〜10アルキル、ヘテロC2〜10アルケニル、ヘテロC2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員のヘテロシクリル、C6〜14アリール、および5〜14員のヘテロアリールから選択されるか、または2個のRcc基は連結して、3〜14員のヘテロシクリルまたは5〜14員のヘテロアリール環を形成し、ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRdd基で置換されている;
ddの各々は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−N、−SOH、−SOH、−OH、−ORee、−ON(Rff、−N(Rff、−N(Rff 、−N(ORee)Rff、−SH、−SRee、−SSRee、−C(=O)Ree、−COH、−COee、−OC(=O)Ree、−OCOee、−C(=O)N(Rff、−OC(=O)N(Rff、−NRffC(=O)Ree、−NRffCOee、−NRffC(=O)N(Rff、−C(=NRff)ORee、−OC(=NRff)Ree、−OC(=NRff)ORee、−C(=NRff)N(Rff、−OC(=NRff)N(Rff、−NRffC(=NRff)N(Rff、−NRffSOee、−SON(Rff、−SOee、−SOORee、−OSOee、−S(=O)Ree、−Si(Ree、−OSi(Ree、−C(=S)N(Rff、−C(=O)SRee、−C(=S)SRee、−SC(=S)SRee、−P(=O)(ORee、−P(=O)(Ree、−OP(=O)(Ree、−OP(=O)(ORee、C1〜6アルキル、C1〜6ペルハロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜10員のヘテロシクリル、C6〜10アリール、5〜10員のヘテロアリールから選択されるか(ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRgg基で置換されている)、または2個のジェミナルRdd置換基は連結して、=Oまたは=Sを形成し得る;ここでXは、対イオンである;
eeの各々は独立して、C1〜6アルキル、C1〜6ペルハロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C3〜10カルボシクリル、C6〜10アリール、3〜10員のヘテロシクリル、および3〜10員のヘテロアリールから選択され、ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRgg基で置換されている;
ffの各々は独立して、水素、C1〜6アルキル、C1〜6ペルハロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜10員のヘテロシクリル、C6〜10アリールおよび5〜10員のヘテロアリールから選択されるか、または2個のRff基は連結して、3〜10員のヘテロシクリルまたは5〜10員のヘテロアリール環を形成し、ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRgg基で置換されている;および
ggの各々は独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−N、−SOH、−SOH、−OH、−OC1〜6アルキル、−ON(C1〜6アルキル)、−N(C1〜6アルキル)、−N(C1〜6アルキル) 、−NH(C1〜6アルキル) 、−NH(C1〜6アルキル)、−NH 、−N(OC1〜6アルキル)(C1〜6アルキル)、−N(OH)(C1〜6アルキル)、−NH(OH)、−SH、−SC1〜6アルキル、−SS(C1〜6アルキル)、−C(=O)(C1〜6アルキル)、−COH、−CO(C1〜6アルキル)、−OC(=O)(C1〜6アルキル)、−OCO(C1〜6アルキル)、−C(=O)NH、−C(=O)N(C1〜6アルキル)、−OC(=O)NH(C1〜6アルキル)、−NHC(=O)(C1〜6アルキル)、−N(C1〜6アルキル)C(=O)(C1〜6アルキル)、−NHCO(C1〜6アルキル)、−NHC(=O)N(C1〜6アルキル)、−NHC(=O)NH(C1〜6アルキル)、−NHC(=O)NH、−C(=NH)O(C1〜6アルキル)、−OC(=NH)(C1〜6アルキル)、−OC(=NH)OC1〜6アルキル、−C(=NH)N(C1〜6アルキル)、−C(=NH)NH(C1〜6アルキル)、−C(=NH)NH、−OC(=NH)N(C1〜6アルキル)、−OC(=NH)NH(C1〜6アルキル)、−OC(=NH)NH、−NHC(=NH)N(C1〜6アルキル)、−NHC(=NH)NH、−NHSO(C1〜6アルキル)、−SON(C1〜6アルキル)、−SONH(C1〜6アルキル)、−SONH、−SO1〜6アルキル、−SOOC1〜6アルキル、−OSO1〜6アルキル、−SOC1〜6アルキル、−Si(C1〜6アルキル)、−OSi(C1〜6アルキル)、−C(=S)N(C1〜6アルキル)、C(=S)NH(C1〜6アルキル)、C(=S)NH、−C(=O)S(C1〜6アルキル)、−C(=S)SC1〜6アルキル、−SC(=S)SC1〜6アルキル、−P(=O)(OC1〜6アルキル)、−P(=O)(C1〜6アルキル)、−OP(=O)(C1〜6アルキル)、−OP(=O)(OC1〜6アルキル)、C1〜6アルキル、C1〜6ペルハロアルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、ヘテロC1〜6アルキル、ヘテロC2〜6アルケニル、ヘテロC2〜6アルキニル、C3〜10カルボシクリル、C6〜10アリール、3〜10員ヘテロシクリル、5〜10員ヘテロアリールである;または、2つのジェミナルRgg置換基は連結して、=Oまたは=Sを形成し得る;ここでXは、対イオンである。
用語「ハロ」または「ハロゲン」は、フッ素(フルオロ、−F)、塩素(クロロ、−Cl)、臭素(ブロモ、−Br)またはヨウ素(ヨード、−I)を指す。
用語「ヒドロキシル」または「ヒドロキシ」は、基−OHを指す。用語「置換ヒドロキシル」または「置換ヒドロキシ」は、延長線上で考えると(by extension)、親分子へ直接付着されている(attached to)酸素原子が、水素以外の基で置換されているヒドロキシル基を指し、−ORaa、−ON(Rbb、−OC(=O)SRaa、−OC(=O)Raa、−OCOaa、−OC(=O)N(Rbb、−OC(=NRbb)Raa、−OC(=NRbb)ORaa、−OC(=NRbb)N(Rbb、−OS(=O)Raa、−OSOaa、−OSi(Raa、−OP(Rcc、−OP(Rcc 、−OP(ORcc、−OP(ORcc 、−OP(=O)(Raa、−OP(=O)(ORcc、および−OP(=O)(N(Rbbから選択される基を包含し、ここでX、Raa、Rbb、およびRccは、本明細書に定義されるとおりである。
用語「アミノ」は、−NH基を指す。その延長で、用語「置換アミノ」は、一置換アミノ、二置換アミノまたは三置換アミノを指す。特定の態様において、「置換アミノ」は一置換アミノまたは二置換アミノ基である。
用語「一置換アミノ」は、親分子に直接結合する窒素原子が、1つの水素と水素以外の1つの基で置換されたアミノ基を指し、−NH(Rbb)、−NHC(=O)Raa、−NHCOaa、−NHC(=O)N(Rbb、−NHC(=NRbb)N(Rbb、−NHSOaa、−NHP(=O)(ORccおよび−NHP(=O)(N(Rbbから選択される基を包含し、式中、Raa、RbbおよびRccは、本明細書で定義されるとおりであり、−NH(Rbb)基のRbbは水素ではない。
用語「二置換アミノ」は、親分子に直接結合する窒素原子が、水素以外の2つの基で置換されたアミノ基を指し、−N(Rbb、−NRbbC(=O)Raa、−NRbbCOaa、−NRbbC(=O)N(Rbb、−NRbbC(=NRbb)N(Rbb、−NRbbSOaa、−NRbbP(=O)(ORccおよび−NRbbP(=O)(N(Rbbから選択される基を包含し、式中、Raa、RbbおよびRccは、本明細書で定義されるとおりであり、ただし親分子に直接結合する窒素原子は、水素で置換されていない。
用語「三置換アミノ」は、親分子に直接結合する窒素原子が、3つの基で置換されたアミノ基を指し、−N(Rbbおよび−N(Rbb から選択される基を包含し、式中、RbbおよびXは、本明細書で定義されるとおりである。
用語「スルホニル」は、−SON(Rbb、−SOaaおよび−SOORaaから選択される基を指し、RaaおよびRbbは、本明細書で定義されるとおりである。
用語「スルフィニル」とは、基−S(=O)Raaを指し、ここで、Raaは、本明細書において定義されるとおりである。
用語「アシル」は、−C(=O)RX1、−C(=O)ORX1、−C(=O)−O−C(=O)RX1、−C(=O)SRX1、−C(=O)N(RX1、−C(=S)RX1、−C(=S)N(RX1、−C(=S)O(RX1)、−C(=S)S(RX1)、−C(=NRX1)RX1、−C(=NRX1)ORX1、−C(=NRX1)SRX1および−C(=NRX1)N(RX1の一般式を有する基を指し、式中、RX1は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換ヒドロキシル、置換もしくは非置換チオール、置換もしくは非置換アミノ、置換もしくは非置換アシル、環状もしくは非環状・置換もしくは非置換・分岐状もしくは非分岐状脂肪族、環状もしくは非環状・置換もしくは非置換・分岐状もしくは非分岐状ヘテロ脂肪族、環状もしくは非環状・置換もしくは非置換・分岐状もしくは非分岐状アルキル、環状もしくは非環状・置換もしくは非置換・分岐状もしくは非分岐状アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、脂肪族オキシ、ヘテロ脂肪族オキシ、アルキルオキシ、ヘテロアルキルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、脂肪族チオキシ、ヘテロ脂肪族チオキシ、アルキルチオキシ、ヘテロアルキルチオキシ、アリールチオキシ、ヘテロアリールチオキシ、モノもしくはジ脂肪族アミノ、モノもしくはジヘテロ脂肪族アミノ、モノもしくはジアルキルアミノ、モノもしくはジヘテロアルキルアミノ、モノもしくはジアリールアミノ、またはモノもしくはジヘテロアリールアミノであるか、または、2つのRX1基は一緒になって5〜6員の複素環式環を形成する。例示的なアシル基は、アルデヒド(−CHO)、カルボン酸(−COH)、ケトン、ハロゲン化アシル、エステル、アミド、イミン、カーボネート、カルバマートおよび尿素を包含する。アシル基の置換基は、限定なしに、安定部分をもたらす本明細書に記載の置換基のいずれかを包含する(例として脂肪族、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロ脂肪族、複素環式、アリール、ヘテロアリール、アシル、イミノ、オキソ、イソシアノ、チオオキソ、シアノ、アミノ、アジド、ニトロ、ヒドロキシル、チオール、ハロ、脂肪族アミノ、ヘテロ脂肪族アミノ、アルキルアミノ、ヘテロアルキルアミノ、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、アルキルアリール、アリールアルキル、脂肪族オキシ、ヘテロ脂肪族オキシ、アルキルオキシ、ヘテロアルキルオキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、脂肪族チオキシ、ヘテロ脂肪族チオキシ、アルキルチオキシ、ヘテロアルキルチオキシ、アリールチオキシ、ヘテロアリールチオキシ、アシルオキシ、など。それらの各々は、更に置換されるかまたは置換されないであり得る)。
用語「カルボニル」は、親分子に直接結合する炭素がSP混成し、酸素、窒素または硫黄原子で置換された基、例えば、ケトン(例として、−C(=O)Raa)、カルボン酸(例として、−COH)、アルデヒド(−CHO)、エステル(例として、−COaa、−C(=O)SRaa、−C(=S)SRaa)およびアミド(例として、−C(=O)N(Rbb、−C(=O)NRbbSOaa、−C(=S)N(Rbb))、およびイミド(例として、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRbb)ORaa)、−C(=NRbb)N(Rbb)、から選択される基を指し、式中、RaaおよびRbbは、本明細書で定義されるとおりである。
用語「シリル」とは、基−Si(Raaを指し、ここで、Raaは、本明細書において定義されるとおりである。
用語「ボロニル」とは、ボラン、ボロン酸、ボロン酸エステル、ボリン酸、およびボリン酸エステル、例えば例えば、式−B(Raa、−B(ORccおよび−BRaa(ORcc)のボロニル基を指し、ここで、RaaおよびRccは、本明細書において定義されるとおりである。
用語「ホスフィノ」とは、基−P(Rccを指し、ここで、Rccは、本明細書において定義されるとおりである。例示的なホスフィノ基は、トリフェニルホスフィンである。
用語「ホスフィの」は、基−O(P=O)(ORcc)Raaを指し、ここで、RaaおよびRccは、本明細書において定義されるとおりである。
用語「ホスホルアミド」は、基−O(P=O)(N(Rbbを指し、ここで、各々のRbbは、本明細書において定義されるとおりである。
用語「スタニル」は、基−Sn(Rccを指し、ここで、Rccは、本明細書において定義されるとおりである。
用語「ゲルミル」は、基−Ge(Rccを指し、ここで、Rccは、本明細書において定義されるとおりである。
用語「アルセニル(arsenyl)」は、基−As(Rccを指し、ここで、Rccは、本明細書において定義されるとおりである。
用語「オキソ」は、=O基を指し、用語「チオオキソ」は、=S基を指す。
窒素原子は、原子価が許す限り、置換または非置換であり得、一級、二級、三級、および四級の窒素原子を包含する。例示的な窒素原子の置換基は、これらに限定されないが、水素、OH、ORaa、N(Rcc、CN、C(=O)Raa、−C(=O)N(Rcc、−COaa、−SOaa、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRcc)ORaa、−C(=NRcc)N(Rcc、−SON(Rcc、−SOcc、−SOORcc、−SORaa、−C(=S)N(Rcc、−C(=O)SRcc、−C(=S)SRcc、−P(=O)aa、−P(=O)(Raa、−P(=O)N(Rcc、−P(=O)(NRcc、C1〜10アルキル、C1〜10ペルハロアルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、ヘテロC1〜10アルキル、ヘテロC2〜10アルケニル、ヘテロC2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3〜14員ヘテロシクリル、C6〜14アリール、および5〜14員ヘテロアリールを包含するか、またはN原子へ付着された2個のRcc基は連結されて、3〜14員ヘテロシクリルまたは5〜14員ヘテロアリール環を形成し、ここで各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは独立して、0、1、2、3、4、または5個のRdd基で置換されており、ここでRaa、Rbb、Rcc、およびRddは、本明細書において定義されているとおりである。
特定の態様において、窒素原子上に存在する置換基は、窒素保護基である(また本明細書では「アミノ保護基」とも称する)。窒素保護基は、限定なしに、−OH、−ORaa、−N(Rcc、−C(=O)Raa、−C(=O)N(Rcc、−COaa、−SOaa、−C(=NRcc)Raa、−C(=NRcc)ORaa、−C(=NRcc)N(Rcc、−SON(Rcc、−SOcc、−SOORcc、−SORaa、−C(=S)N(RCC、−C(=O)SRcc、−C(=S)SRcc、C1〜10アルキル(例としてアラルキル、ヘテロアラルキル)、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、ヘテロC1〜10アルキル、ヘテロC2〜10アルケニル、ヘテロC2〜10アルキニル、C3〜10カルボシクリル、3−14員ヘテロシクリル、C6−14アリールおよび5−14員ヘテロアリール基を包含し、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アラルキル、アリールおよびヘテロアリールは独立に、0、1、2、3、4または5つのRdd基で置換され、式中、Raa、Rbb、RccおよびRddは本明細書で定義されるとおりである。窒素保護基は当分野で周知であり、参照により本明細書に組み込まれるProtecting Groups in Organic Synthesis, T. W. Greene and P. G. M. Wuts, 3rd edition, John Wiley & Sons, 1999に詳細に記載のものを包含する。
定されないが、ホルムアミド、アセトアミド、クロロアセトアミド、トリクロロアセトアミド、トリフルオロアセトアミド、フェニルアセトアミド、3−フェニルプロパンアミド、ピコリンアミド、3−ピリジルカルボキサミド、N−ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、ベンズアミド、p−フェニルベンズアミド、o−ニトロフェニルアセトアミド、o−ニトロフェノキシアセトアミド、アセトアセトアミド、(Ν’−ジチオベンジルオキシアシルアミノ)アセトアミド、3−(p−ヒドロキシフェニル)プロパンアミド、3−(o−ニトロフェニル)プロパンアミド、2−メチル−2−(o−ニトロフェノキシ)プロパンアミド、2−メチル−2−(o−フェニルアゾフェノキシ)プロパンアミド、4−クロロブタンアミド、3−メチル−3−ニトロブタンアミド、o−ニトロケイ皮酸アミド、N−アセチルメチオニン誘導体、o−ニトロベンズアミド、およびo−(ベンゾイルオキシメチル)ベンズアミドを包含する。
カルバマート基などの窒素保護基(例として、−C(=O)ORaa)は、これらに限定されないが、メチルカルバマート、エチルカルバマート、9−フルオレニルメチルカルバマート(Fmoc)、9−(2−スルホ)フルオレニルメチルカルバマート、9−(2,7−ジブロモ)フルオレニルメチルカルバマート、2,7−ジ−t−ブチル−[9−(10,10−ジオキソ−10,10,10,10−テトラヒドロチオキサンチル)]メチルカルバマート(DBD−Tmoc)、4−メトキシフェナシルカルバマート(Phenoc)、2,2,2−トリクロロエチルカルバマート(Troc)、2−トリメチルシリルエチルカルバマート(Teoc)、2−フェニルエチルカルバマート(hZ)、1−(1−アダマンチル)−1−メチルエチルカルバマート(Adpoc)、1,1−ジメチル−2−ハロエチルカルバマート、1,1−ジメチル−2,2−ジブロモエチルカルバマート(DB−t−BOC)、1,1−ジメチル−2,2,2−トリクロロエチルカルバマート(TCBOC)、1−メチル−1−(4−ビフェニリル)エチルカルバマート(Bpoc)、1−(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)−1−メチルエチルカルバマート(t−Bumeoc)、2−(2’−および4’−ピリジル)エチルカルバマート(Pyoc)、2−(N,N−ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチルカルバマート、t−ブチルカルバマート(BOC)、1−アダマンチルカルバマート(Adoc)、ビニルカルバマート(Voc)、アリルカルバマート(Alloc)、1−イソプロピルアリルカルバマート(Ipaoc)、シンナミルカルバマート(Coc)、4−ニトロシンナミルカルバマート(Noc)、8−キノリルカルバマート、N−ヒドロキシピペリジニルカルバマート、アルキルジチオカルバマート、ベンジルカルバマート(Cbz)、p−メトキシベンジルカルバマート(Moz)、p−ニトベンジルカルバマート、p−ブロモベンジルカルバマート、p−クロロベンジルカルバマート、2,4−ジクロロベンジルカルバマート、4−メチルスルフィニルベンジルカルバマート(Msz)、9−アントリルメチルカルバマート、ジフェニルメチルカルバマート、2−メチルチオエチルカルバマート、2−メチルスルホニルエチルカルバマート、2−(p−トルエンスルホニル)エチルカルバマート、[2−(1,3−ジチアニル)]メチルカルバマート(Dmoc)、4−メチルチオフェニルカルバマート(Mtpc)、2,4−ジメチルチオフェニルカルバマート(Bmpc)、2−ホスホニオエチルカルバマート(Peoc)、2−トリフェニルホスホニオイソプロピルカルバマート(Ppoc)、1,1−ジメチル−2−シアノエチルカルバマート、m−クロロ−p−アシルオキシベンジルカルバマート、p−(ジヒドロキシボリル)ベンジルカルバマート、5−ベンゾイソオキサゾリルメチルカルバマート、2−(トリフルオロメチル)−6−クロモニルメチルカルバマート(Tcroc)、m−ニトロフェニルカルバマート、3,5−ジメトキシベンジルカルバマート、o−ニトロベンジルカルバマート、3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジルカルバマート、フェニル(o−ニトロフェニル)メチルカルバマート、t−アミルカルバマート、S−ベンジルチオカルバマート、p−シアノベンジルカルバマート、シクロブチルカルバマート,シクロヘキシルカルバマート、シクロペンチルカルバマート、シクロプロピルメチルカルバマート、p−デシルオキシベンジルカルバマート、2,2−ジメトキシアシルビニルカルバマート、o−(N,N−ジメチルカルボキサミド)ベンジルカルバマート、1,1−ジメチル−3−(N,N−ジメチルカルボキサミド)プロピルカルバマート、1,1−ジメチルプロピニルカルバマート、ジ(2−ピリジル)メチルカルバマート、2−フラニルメチルカルバマート、2−ヨードエチルカルバマート、イソボルニルカルバマート、イソブチルカルバマート、イソニコチニルカルバマート、p−(p’−メトキシフェニルアゾ)ベンジルカルバマート、1−メチルシクロブチルカルバマート、1−メチルシクロヘキシルカルバマート、1−メチル−1−シクロプロピルメチルカルバマート、1−メチル−1−(3,5−ジメトキシフェニル)エチルカルバマート、1−メチル−1−(p−フェニルアゾフェニル)エチルカルバマート、1−メチル−1−フェニルエチルカルバマート、1−メチル−1−(4−ピリジル)エチルカルバマート、フェニルカルバマート、p−(フェニルアゾ)ベンジルカルバマート、2,4,6−トリ−t−ブチルフェニルカルバマート、4−(トリメチルアンモニウム)ベンジルカルバマート、および2,4,6−トリメチルベンジルカルバマートを包含する。
スルホンアミド基などの窒素保護基(例として、−S(=O)aa)は、これらに限定されないが、p−トルエンスルホンアミド(Ts)、ベンゼンスルホンアミド、2,3,6,−トリメチル−4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Mtr)、2,4,6−トリメトキシベンゼンスルホンアミド(Mtb)、2,6−ジメチル−4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Pme)、2,3,5,6−テトラメチル−4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Mte)、4−メトキシベンゼンスルホンアミド(Mbs)、2,4,6−トリメチルベンゼンスルホンアミド(Mts)、2,6−ジメトキシ−4−メチルベンゼンスルホンアミド(iMds)、2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホンアミド(Pmc)、メタンスルホンアミド(Ms)、β−トリメチルシリルエタンスルホンアミド(SES)、9−アントラセンスルホンアミド、4−(4’,8’−ジメトキシナフチルメチル)ベンゼンスルホンアミド(DNMBS)、ベンジルスルホンアミド、トリフルオロメチルスルホンアミド、およびフェナシルスルホンアミドを包含する。
他の窒素保護基は、これらに限定されないが、フェノチアジニル−(10)−アシル誘導体、N’−p−トルエンスルホニルアミノアシル誘導体、N’−フェニルアミノチオアシル誘導体、N−ベンゾイルフェニルアラニル誘導体、N−アセチルメチオニン誘導体、4,5−ジフェニル−3−オキサゾリン−2−オン、N−フタルイミド、N−ジチアスクシンイミド(Dts)、N−2,3−ジフェニルマレイミド、N−2,5−ジメチルピロール、N−1,1,4,4−テトラメチルジシリルアザシクロペンタン付加体(STABASE)、5−置換1,3−ジメチル−1,3,5−トリアザシクロヘキサン−2−オン、5−置換1,3−ジベンジル−1,3,5−トリアザシクロヘキサン−2−オン、1−置換3,5−ジニトロ−4−ピリドン、N−メチルアミン、N−アリルアミン、N−[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルアミン(SEM)、N−3−アセトキシプロピルアミン、N−(1−イソプロピル−4−ニトロ−2−オキソ−3−ピロリン−3−イル)アミン、四級アンモニウム塩、N−ベンジルアミン、N−ジ(4−メトキシフェニル)メチルアミン、N−5−ジベンゾスベリルアミン、N−トリフェニルメチルアミン(Tr)、N−[(4−メトキシフェニル)ジフェニルメチル]アミン(MMTr)、N−9−フェニルフルオレニルアミン(PhF)、N−2,7−ジクロロ−9−フルオレニルメチレンアミン、N−フェロセニルメチルアミノ(Fcm)、N−2−ピコリルアミノN’−オキシド、N−1,1−ジメチルチオメチレンアミン、N−ベンジリデンアミン、N−p−メトキシベンジリデンアミン、N−ジフェニルメチレンアミン、N−[(2−ピリジル)メシチル]メチレンアミン、N−(N’,N’−ジメチルアミノメチレン)アミン、N,N’−イソプロピリデンジアミン、N−p−ニトロベンジリデンアミン、N−サリチリデンアミン、N−5−クロロサリチリデンアミン、N−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンアミン、N−シクロヘキシリデンアミン、N−(5,5−ジメチル−3−オキソ−1−シクロヘキセニル)アミン、N−ボラン誘導体、N−ジフェニルボロン酸誘導体、N−[フェニル(ペンタアシルクロムまたはタングステン)アシル]アミン、N−銅キレート、N−亜鉛キレート、N−ニトロアミン、N−ニトロソアミン、アミンN−オキシド、ジフェニルホスフィンアミド(Dpp)、ジメチルチオホスフィンアミド(Mpt)、ジフェニルチオホスフィンアミド(Ppt)、ジアルキルホスホロアミデート、ジベンジルホスホロアミデート、ジフェニルホスホロアミデート、ベンゼンスルフェンアミド、o−ニトロベンゼンスルフェンアミド(Nps)、2,4−ジニトロベンゼンスルフェンアミド、ペンタクロロベンゼンスルフェンアミド、2−ニトロ−4−メトキシベンゼンスルフェンアミド、トリフェニルメチルスルフェンアミド、および3−ニトロピリジンスルフェンアミド(Npys)を包含する。ある態様において、窒素保護基は、ベンジル(Bn)、tert−ブチルオキシカルボニル(BOC)、カルボベンジルオキシ(Cbz)、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、トリフルオロアセチル、トリフェニルメチル、アセチル(Ac)、ベンゾイル(Bz)、p−メトキシベンジル(PMB)、3,4−ジメトキシベンジル(DMPM)、p−メトキシフェニル(PMP)、2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル(Troc)、トリフェニルメチル(Tr)、トシル(Ts)、ブロシル(Bs)、ノシル(Ns)、メシル(Ms)、トリフリル(Tf)、またはダンシル(Ds)である。
特定の態様において、酸素原子上に存在する置換基は、酸素保護基である(また、本明細書では「ヒドロキシル保護基」とも称する)。酸素保護基は、限定なしに、−Raa、−N(Rbb、−C(=O)SRaa、−C(=O)Raa、−COaa、−C(=O)N(Rbb、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRbb)ORaa、−C(=NRbb)N(Rbb、−S(=O)Raa、−SOaa、−Si(Raa、−P(Rcc、−P(Rcc 、−P(ORcc、−P(ORcc 、−P(=O)(Raa、−P(=O)(ORccおよび−P(=O)(N(Rbbを包含し、式中、X、Raa、RbbおよびRccは、本明細書で定義されるとおりである。酸素保護基は当分野で周知であり、参照により本明細書に組み込まれるProtecting Groups in Organic Synthesis, T. W. Greene and P. G. M. Wuts, 3rd edition, John Wiley & Sons, 1999に詳細に記載のものが含まれる。
例示的な酸素保護基は、これらに限定されないが、メチル、メトキシルメチル(MOM)、メチルチオメチル(MTM)、t−ブチルチオメチル、(フェニルジメチルシリル)メトキシメチル(SMOM)、ベンジルオキシメチル(BOM)、p−メトキシベンジルオキシメチル(PMBM)、(4−メトキシフェノキシ)メチル(p−AOM)、グアイアコールメチル(GUM)、t−ブトキシメチル、4−ペンテニルオキシメチル(POM)、シロキシメチル、2−メトキシエトキシメチル(MEM)、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEMOR)、テトラヒドロピラニル(THP)、3−ブロモテトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1−メトキシシクロヘキシル、4−メトキシテトラヒドロピラニル(MTHP)、4−メトキシテトラヒドロチオピラニル、4−メトキシテトラヒドロチオピラニルS,S−ジオキシド、1−[(2−クロロ−4−メチル)フェニル]−4−メトキシピペリジン−4−イル(CTMP)、1,4−ジオキサン−2−イル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフラニル、2,3,3a,4,5,6,7,7a−オクタヒドロ−7,8,8−トリメチル−4,7−メタノベンゾフラン−2−イル、1−エトキシエチル、1−(2−クロロエトキシ)エチル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシエチル、1−メチル−1−ベンジルオキシ−2−フルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−トリメチルシリルエチル、2−(フェニルセレニル)エチル、t−ブチル、アリル、p−クロロフェニル、p−メトキシフェニル、2,4−ジニトロフェニル、ベンジル(Bn)、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−ハロベンジル、2,6−ジクロロベンジル、p−シアノベンジル、p−フェニルベンジル、2−ピコリル、4−ピコリル、3−メチル−2−ピコリルN−オキシド、ジフェニルメチル、p,p’−ジニトロベンズヒドリル、5−ジベンゾスベリル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、p−メトキシフェニルジフェニルメチル、ジ(p−メトキシフェニル)フェニルメチル、トリ(p−メトキシフェニル)メチル、4−(4’−ブロモフェナシルオキシフェニル)ジフェニルメチル、4,4’,4”−トリス(4,5−ジクロロフタルイミドフェニル)メチル、4,4’,4”−トリス(レブリノイルオキシフェニル)メチル、4,4’,4”−トリス(ベンゾイルオキシフェニル)メチル、3−(イミダゾール−1−イル)ビス(4’,4”−ジメトキシフェニル)メチル、1,1−ビス(4−メトキシフェニル)−1’−ピレニルメチル、9−アントリル、9−(9−フェニル)キサンテニル、9−(9−フェニル−10−オキソ)アントリル、1,3−ベンゾジチオラン−2−イル、ベンゾイソチアゾリルS,S−ジオキシド、トリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル(TES)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、ジメチルイソプロピルシリル(IPDMS)、ジエチルイソプロピルシリル(DEIPS)、ジメチルtヘキシルシリル、t−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、t−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、トリベンジルシリル、トリ−p−キシリルシリル、トリフェニルシリル、ジフェニルメチルシリル(DPMS)、t−ブチルメトキシフェニルシリル(TBMPS)、ギ酸、ギ酸ベンゾイル、酢酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メトキシ酢酸、トリフェニルメトキシ酢酸、フェノキシ酢酸、p−クロロフェノキシ酢酸、3−フェニルプロピオン酸、4−オキソペンタノアート(レブリアート)、4,4−(エチレンジチオ)ペンタノアート(レブリノイルジチオアセタール)、ピバル酸、アダマントアート(adamantoate)、クロトン酸、4−メトキシクロトン酸、安息香酸、p−フェニル安息香酸、2,4,6−トリメチル安息香酸(メシト酸)、メチルカルボネート、9−フルオレニルメチルカルボネート(Fmoc)、エチルカルボネート、2,2,2−トリクロロエチルカルボネート(Troc)、2−(トリメチルシリル)エチルカルボネート(TMSEC)、2−(フェニルスルホニル)エチルカルボネート(Psec)、2−(トリフェニルホスホニオ)エチルカルボネート(Peoc)、イソブチルカルボネート、ビニルカルボネート、アリルカルボネート、t−ブチルカルボネート(BOCまたはBoc)、p−ニトロフェニルカルボネート、ベンジルカルボネート、p−メトキシベンジルカルボネート、3,4−ジメトキシベンジルカルボネート、o−ニトロベンジルカルボネート、p−ニトロベンジルカルボネート、S−ベンジルチオカルボネート、4−エトキシ−1−ナフチルカルボネート、メチルジチオカルボネート、2−ヨード安息香酸、4−アジドブチラート、4−ニトロ−4−メチルペンタノアート、o−(ジブロモメチル)安息香酸、2−ホルミルベンゼンスルホン酸、2−(メチルチオメトキシ)エチル、4−(メチルチオメトキシ)酪酸、2−(メチルチオメトキシメチル)安息香酸、2,6−ジクロロ−4−メチルフェノキシ酢酸、2,6−ジクロロ−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノキシ酢酸、2,4−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノキシ酢酸、クロロジフェニル酢酸、イソ酪酸、モノコハク酸、(E)−2−メチル−2−ブテン酸、o−(メトキシアシル)安息香酸、α−ナフトアート、硝酸、アルキルΝ,Ν,Ν’,Ν’−テトラメチルホスホロジアミダート、アルキルN−フェニルカルバマート、ホウ酸、ジメチルホスフィノチオイル、アルキル2,4−ジニトロフェニルスルフェン酸、硫酸、メタンスルホン酸(メシラート)、ベンジルスルホン酸、およびトシル酸(Ts)を包含する。ある態様において、酸素保護基は、シリルである。ある態様において、酸素保護基は、t−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、t−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、トリフェニルシリル(TPS)、トリエチルシリル(TES)、トリメチルシリル(TMS)、イソイソプロピルシロキシメチル(TOM)、アセチル(Ac)、ベンゾイル(Bz)、アリルカーボネート、2,2,2−トリクロロエチルカーボネート(Troc)、2−トリメチルシリルエチルカーボネート、メトキシメチル(MOM)、1−エトキシエチル(EE)、2−メトキシ−2−プロピル(MOP)、2,2,2−トリクロロエトキシエチル、2−メトキシエトキシメチル(MEM)、2−トリメチルシリルエトキシメチル(SEM)、メチルチオメチル(MTM)、テトラヒドロピラニル(THP)、テトラヒドロフラニル(THF)、p−メトキシフェニル(PMP)、トリフェニルメチル(Tr)、メトキシトリチル(MMT)、ジメトキシトリチル(DMT)、アリル、p−メトキシベンジル(PMB)、t−ブチル、ベンジル(Bn)、アリル、またはピバロイル(Piv)である。
ある態様において、硫黄原子上に存在する保護基は、硫黄保護基である(「チオール保護基」としてもまた言及される)。硫黄保護基として、これらに限定されないが、−Raa、−N(Rbb、−C(=O)SRaa、−C(=O)Raa、−COaa、−C(=O)N(Rbb、−C(=NRbb)Raa、−C(=NRbb)ORaa、−C(=NRbb)N(Rbb、−S(=O)Raa、−SOaa、−Si(Raa、−P(Rcc、−P(Rcc X−、−P(ORcc、−P(ORcc X−、−P(=O)(Raa、−P(=O)(ORcc、および−P(=O)(N(Rbbが挙げられ、ここでRaa、Rbb、およびRccは、本明細書において定義されるとおりである。硫黄保護基は、当該分野において周知であり、本明細書において参考として援用されるProtecting Groups in Organic Synthesis、T. W. Greene and P. G. M. Wuts、第3版(John Wiley & Sons、1999年)において詳細に記載されるものを含む。ある態様において、硫黄保護基は、アセタミドメチル、t−Bu、3−ニトロ−2−ピリジンスルフェニル、2−ピリジン−スルフェニル、またはトリフェニルメチルである。
「対イオン」または「アニオン対イオン」は、電気的中性を維持するために正荷電基と会合した負荷電基である。アニオン対イオンは、一価(すなわち、1つの形式負電荷を包含する)であってもよい。アニオン対イオンは、二価または三価などの多価(すなわち、1つの形式負電荷よりも多くを包含する)であり得る。例示的な対イオンは、ハロゲン化物イオン(例として、F、Cl、Br、I)、NO 、ClO 、OH、HPO 、HCO 、HSO 、スルホネートイオン(例として、メタンスルホネート、トリフルオロメタンスルホネート、p−トルエンスルホネート、ベンゼンスルホネート、10−カンファースルホネート、ナフタレン−2−スルホネート、ナフタレン−1−スルホン酸−5−スルホネート、エタン−1−スルホン酸−2−スルホネート、など)、カルボキシレートイオン(例として、アセテート、プロピオネート、ベンゾエート、グリセレート、ラクテート、タルトレート、グリコレート、グルコネート、など)、BF 、PF 、PF 、AsF 、SbF 、B[3,5−(CF 、B(C 、BPh 、Al(OC(CF 、およびカルボランアニオン(例として、CB1112 または(HCB11MeBr)を包含する。例示的な多価であり得る対イオンは、CO 2−、HPO 2−、PO 3−、B 2−、SO 2−、S 2−、カルボキシレートアニオン(例として、タルタレート、シトレート、フマレート、マレエート、マレート、マロネート、グルコネート、スクシネート、グルタレート、アジペート、ピメレート、スベレート、アゼレート、セバセート、サリチレート、フタレート、アスパルテート、グルタメートなど)、およびカルボランを包含する。
用語「脱離基」には、合成有機化学の分野におけるその通常の意味を与えられ、求核試薬により置き換えられることができる原子または基を指す。例えば、Smith, March’s Advanced Organic Chemistry、第6版(501-502)を参照。好適な脱離基の例として、これらに限定されないが、ハロゲン(例としてF、Cl、Br、またはI(ヨウ素))、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、アルカンスルホニルオキシ、アレーンスルホニルオキシ、アルキル−カルボニルオキシ(例として、アセトキシ)、アリールカルボニルオキシ、アリールオキシ、メトキシ、N,O−ジメチルヒドロキシルアミノ、ピキシルおよびハロギ酸が挙げられる。いくつかの場合において、脱離基は、スルホン酸エステル、例えばトルエンスルホネート(トシレート、−OTs)、メタンスルホネート(メシレート、−OMs)、p−ブロモベンゼンスルホニルオキシ(ブロシレート、−OBs)、−OS(=O)(CFCF(ノナフレート、−ONf)、またはトリフルオロメタンスルホネート(トリフレート、−OTf)である。いくつかの場合において、脱離基は、p−ブロモベンゼンスルホニルオキシなどのブロシレートである。いくつかの場合において、脱離基は、2−ニトロベンゼンスルホニルオキシなどのノナフレートである。脱離基はまた、ホスフィンオキシド(例として、Mitsunobu反応の間に形成されるもの)、または、エポキシドまたは環状スルフェートなどの内部脱離基であってもよい。他の非限定的な脱離基の例は、水、アンモニア、アルコール、エーテル部分、チオエーテル部分、ハロゲン化亜鉛、マグネシウム部分、ジアゾニウム塩、および銅部分である。さらなる例示的な脱離基として、これらに限定されないが、ハロ(例として、クロロ、ブロモ、ヨード)、および活性化された置換されたヒドロキシル基(例として、−OC(=O)SRaa、−OC(=O)Raa、−OCOaa、−OC(=O)N(Rbb、−OC(=NRbb)Raa、−OC(=NRbb)ORaa、−OC(=NRbb)N(Rbb、−OS(=O)Raa、−OSOaa、−OP(Rcc、−OP(Rcc、−OP(=O)aa、−OP(=O)(Raa、−OP(=O)(ORcc、−OP(=O)N(Rbb、および−OP(=O)(NRbb、ここでRaa、Rbb、およびRccは、本明細書において定義されるとおりである)が挙げられる。
本発明で用いられる「少なくとも1つ」という成句の使用は、1、2、3、4またはそれ以上の場合を指すが、範囲、例えば、例えば端を含めて1〜4、1〜3、1〜2、2〜4、2〜3、または3〜4の場合をもまた網羅する。
「非水素基」は、水素以外の具体的な可変要素について定義されるいずれかの基を指す。
これらのおよび他の例示的な保護基は、詳細な説明、例および請求の範囲において、より詳細に記載される。本発明は、上の例示的な保護基のリストによりどのようにも限定されることを意図されない。
他の定義
以下の定義は、本願全体にわたり用いられる、より一般的な用語である。
本明細書で用いられる用語「塩」は、ありとあらゆる塩を指し、薬学的に受入可能な塩を網羅する。
用語「薬学的に受入可能な塩」は、正当な医学的見識の範囲内において、ヒトおよび下等動物の組織との接触における使用に好適であって、過度の毒性、刺激、アレルギー性応答等がなく、妥当なベネフィット/リスク比に見合った塩を指す。薬学的に受入可能な塩は、当該技術分野において周知である。例えば、Bergeらは薬学的に受入可能な塩を詳細にJ. Pharmaceutical Sciences, 1977, 66, 1-19(参照により本明細書に組み込まれる)に記載している。本発明の化合物の薬学的に受入可能な塩は、好適な無機および有機の酸および塩基に由来するものを包含する。薬学的に受入可能な無毒な酸付加塩の例は、無機酸(塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、および過塩素酸など)で、または有機酸(酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、またはマロン酸)で、または当該技術分野において知られている他の方法(イオン交換など)を使用することによって、形成されるアミノ基の塩である。他の薬学的に受入可能な塩は、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、しょうのう酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、二グルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチニン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩等を包含する。適切な塩基に由来する塩は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、およびN(C1〜4アルキル) 塩を包含する。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属の塩は、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等を包含する。さらなる薬学的に受入可能な塩は、適切な場合、無毒のアンモニウム、四級アンモニウム、および対イオン(ハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸、硫酸、リン酸、硝酸、低級アルキルスルホン酸、およびアリールスルホン酸など)を使用して形成されたアミンカチオンを包含する。
用語「溶媒和物」は、通常ソルボリシス反応によって、溶媒と結び付いた化合物またはその塩の形態を指す。この物理的な結び付きは、水素結合を包含してもよい。従来の溶媒は、水、メタノール、エタノール、酢酸、DMSO、THF、ジエチルエーテル等を包含する。本明細書に記載の化合物は、例として結晶形態で調製されてもよく、溶媒和されてもよい。好適な溶媒和物は、薬学的に受入可能な溶媒和物を包含し、さらに、化学量論的な溶媒和物および非化学量論的な溶媒和物の両方を包含する。ある実例において、溶媒和物は、例えば1以上の溶媒分子が、結晶固体の結晶格子中に組み込まれるときに、単離できるであろう。「溶媒和物」は、溶液相および単離可能な溶媒和物の両方を網羅する。代表的な溶媒和物は、水和物、エタノラート、およびメタノラートを包含する。
用語「水和物」は、水と結び付いた化合物を指す。典型的には、化合物の水和物中に含有される水分子数が、水和物中の化合物分子数に対して一定の比である。したがって、化合物の水和物は、例えば一般的式R・xHO(ここでRは、化合物であり、xは、0より大きい数である)によって表されてもよい。所与の化合物は、1より多いタイプの水和物を形成してもよく、例として、一水和物(xは、1である)、低級水和物(xは、0より大きく1より小さい数であり、例として、ヘミ水和物(R・0.5HO))、および多水和物(xは、1より大きい数であり、例として、二水和物(R・2HO)および六水和物(R・6HO))包含する。
用語「互変異性体(tautomer)」または「互変異性体の(tautomeric)」は、水素原子の少なくとも1つの形式的な移動と、原子価の少なくとも1つの変化(例として、単結合〜二重結合、三重結合〜単結合、またはその逆)とからもたらされる、2以上の相互変換可能な化合物を指す。互変異性体の厳密な比は、温度、溶媒、およびpHを包含する数個の因子に依存する。互変異性体化(すなわち、互変異性体の対を提供する反応)は、酸または塩基によって触媒されてもよい。例示的な互変異性体化は、ケト−エノール、アミド−イミド、ラクタム−ラクチム、エナミン−イミン、およびエナミン−(異なる)エナミン互変異性化を包含する。
同じ分子式を有するが、それらの原子の結合の性質または順序、または空間中のそれらの原子の配置が異なる化合物は、「異性体」と呼ばれることもまた理解されるであろう。空間中のそれらの原子の配置が異なる異性体は、「立体異性体」と呼ばれる。
相互の鏡像ではない立体異性体は、「ジアステレオマー」と呼ばれ、互いの重ね合わせ不可能な鏡像であるものは、「エナンチオマー」と呼ばれる。化合物が不斉中心を有する(例として、それが4つの異なる基へ結合している)とき、一対のエナンチオマーが可能である。エナンチオマーは、その不斉中心の絶対立体配置によって特徴付けられ得、CahnおよびPrelogのRおよびS順位則によって、または分子が偏光面を回転させる様式によって、記載され、右旋性または左旋性として(すなわち、夫々(+)または(−)異性体として)指定される。キラル化合物は、個々のエナンチオマーまたはその混合物のいずれかとして存在し得る。等しい割合のエナンチオマーを含有する混合物は、「ラセミ混合物」と呼称される。
用語「多形」は、化合物(またはその塩、水和物、または溶媒和物)の結晶形態を指す。すべての多形は、同じ元素組成を有する。異なる結晶形態は通常、異なるX線回折パターン、赤外スペクトル、融点、密度、硬さ、結晶形状、光学的および電気的特性、安定性、および可溶性を有する。再結晶化溶媒、結晶化速度、保管温度、および他の因子は、1つの結晶形態を優勢にさせ得る。化合物の種々の多形は、異なる条件下の結晶化によって調製され得る。
用語「プロドラッグ」は、切断可能な基を有し、および加溶媒分解によってまたは生理条件下で本明細書に記載の化合物になる化合物を指し、これはin vivoで薬学的に活性である。かかる例は、これらに限定されないが、コリンエステル誘導体等、N−アルキルモルホリンエステル等を包含する。本明細書に記載の化合物の他の誘導体は、それらの酸および酸誘導体の両方の形態で活性を有するが、酸感応性形態においてはしばしば、可溶性、組織適合性、または遅延放出の利点を哺乳生物に提供する(Bundgard, H., Design of Prodrugs, pp. 7-9, 21-24, Elsevier, Amsterdam 1985を参照)。プロドラッグは、例えば、親酸と好適なアルコールとの反応によって調製されたエステル、または親酸化合物と置換または非置換のアミンとの反応によって調製されたアミド、または酸無水物、または混合無水物などの、当該技術分野の専門家に周知の酸誘導体を包含する。本明細書に記載の化合物上にぶら下がっている(pendant)酸性基に由来する、単純な脂肪族または芳香族のエステル、アミド、および無水物は、特定のプロドラッグである。いくつかのケースにおいて、例えば(アシルオキシ)アルキルエステルまたは((アルコキシカルボニル)オキシ)アルキルエステルなどの二重エステル型プロドラッグを調製することが望ましい。本明細書に記載の化合物の、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、C〜C12置換アリール、およびC〜C12アリールアルキルエステルが、好ましいこともある。
用語「組成物」および「処方物」は、交換可能に使用される。
投与が企図される「対象」は、ヒト(すなわち、いずれの年齢群の男性または女性、例として、小児対象(例として、幼児、子ども、未成年)または成人対象(例として、若年成人、中年成人、または高齢成人))または非ヒト動物を指す。ある態様において、非ヒト動物は、哺乳動物(例として、霊長類(例として、カニクイザルまたはアカゲザル)、商業的に関連する哺乳動物(例として、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ネコ、またはイヌ)、またはトリ(例として、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、またはシチメンチョウなどの商業的に関連するトリ)をである。ある態様において、非ヒト動物は、魚類、爬虫類、または両生類の動物である。非ヒト動物は、発生のいずれのステージでの雄または雌であってもよい。非ヒト動物は、トランスジェニック動物または遺伝子組み換え動物であってもよい。用語「患者」は、疾患の処置を必要とするヒト対象を指す。対象はまた、植物であってもよい。ある態様において、植物は、陸生植物である。ある態様において、植物は、非維管束性の陸生植物である。ある態様において、植物は、維管束性の陸生植物である。ある態様において、植物は、種子植物である。ある態様において、植物は、栽培植物である。ある態様において、植物は、双子葉植物である。ある態様において、植物は、単子葉植物である。ある態様において、植物は、顕花植物である。いくつかの態様において、植物は、穀草植物、例えば、トウモロコシ(maize)、トウモロコシ(corn)、コムギ、イネ、カラスムギ、オオムギ、ライムギ、またはアワである。いくつかの態様において、植物は、マメ科植物、例えば、マメ植物(bean plant)、例えば、ダイズ植物である。いくつかの態様において、植物は、高木または灌木である。
用語「生体試料」は、組織試料(組織切片および組織の針生検など);細胞試料(例として、細胞学的スメア(Papまたは血液スメアなど)または顕微解剖によって得られた細胞の試料);その生物全体の試料(酵母または細菌の試料など);または細胞画分、フラグメントまたはオルガネラ(細胞を溶解し、そのコンポーネントを遠心分離または別のやり方によって分離することによって得られた、など)を包含するいずれの試料を指す。生体試料の他の例は、血液、血清、尿、精液、糞便、脳脊髄液、間質液、粘液、涙、汗、膿汁、生検組織(例として、外科生検または針生検によって得られた)、乳頭吸引液、母乳、膣液、唾液、スワブ(口腔内スワブなど)、または第一の生体試料に由来する生体分子を含有するいずれの材料を包含する。
用語「標的組織」とは、血管および/またはリンパ管を含む対象の任意の生体組織(細胞の群、身体の部分、または器官を含む)、またはその一部であって、本発明の化合物、粒子、および/または組成物が送達される対象であるものを指す。標的組織は、処置される必要があり得る、異常または不健康な組織であり得る。標的組織はまた、予防される必要があり得る、通常よりも高い異常または不健康となるリスク下にある、正常または健康な組織であってもよい。ある態様において、標的組織は、肝臓である。ある態様において、標的組織は、肺である。「非標的組織」とは、血管および/またはリンパ管を含む対象の任意の生体組織(細胞の群、身体の部分、または器官を含む)、またはその一部であって、標的組織ではないものを指す。
用語「投与する(施す)」、「投与すること(施すこと)」、または「投与(施し)」は、対象中へ、対象において、または対象上、本明細書に記載の化合物またはその組成物をインプラントすること、吸収させること、摂取させること、注射すること、吸入させること、または別のやり方で導入することを指す。
用語「処置」、「処置する」、および「処置すること」は、本明細書に記載の疾患を食い止めること、緩和すること、その発病を遅延させること、またはその進行を阻害することを指す。いくつかの態様において、処置は、疾患の1以上の兆候または症状が発症したかまたは観察された後に、施されてもよい。他の態様において、処置は、疾患の兆候または症状の非存在下で施されてもよい。例えば、処置は、症状の発病に先立って(例として、症状の既往に照らして)、罹患しやすい(susceptible)対象に施されてもよい。処置はまた、例えば、再発を遅延させるかまたは予防するために、症状が消散した後でも継続されてもよい。
用語「状態」、「疾患」、および「障害」は、交換可能に使用される。
本明細書において記載される化合物の「有効量」とは、所望される生物学的応答を誘発させるために十分な量を指す。本明細書において記載される化合物の有効量は、所望される生物学的エンドポイント、化合物の薬物動態、処置されている状態、投与の様式、ならびに対象の年齢および健康などの要因に依存して変化し得る。ある態様において、有効量は、治療有効量である。ある態様において、有効量は、予防的処置である。ある態様において、有効量は、単一の用量中の本明細書において記載される化合物の量である。ある態様において、有効量は、複数の用量中の、本明細書において記載される化合物の組み合わせた量である。
本明細書において記載される化合物の「治療有効量」とは、状態の処置において治療的利益を提供するか、または状態に関連する1つ以上の症状を遅延もしくは最小化させるために十分な量である。化合物の治療有効量とは、単独で、または他の治療と組み合わせて、状態の処置において治療的利益を提供する治療剤の量を意味する。用語「治療有効量」は、治療全体を改善するか、状態、またはその症状、兆候もしくは原因を軽減または回避するか、および/または別の治療剤の治療効力を増強する量を網羅し得る。ある態様において、治療有効量は、MALT1の阻害のために十分な量である。ある態様において、治療有効量は、がん(例としてDLBCL)を処置するために十分な量である。ある態様において、治療有効量は、MALT1の阻害、および、がん(例としてDLBCL)を処置することのために十分な量である。
本明細書において記載される化合物の「予防有効量」とは、状態、または状態に関連する1つ以上の兆候もしくは症状を予防するか、その再発を予防するために十分な量である。化合物の予防有効量とは、単独で、または他の剤と組み合わせて、状態の予防において予防的利益を提供する治療剤の量を意味する。用語「予防有効量」は、予防全体を改善するか、または別の予防剤の予防効力を増強する量を網羅し得る。ある態様において、予防有効量は、MALT1の阻害のために十分な量である。ある態様において、予防有効量は、がん(例として、リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、DLBCL)を処置するために十分な量である。ある態様において、予防有効量は、MALT1の阻害、および、がん(例として、リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、DLBCL)を処置することのために十分な量である。
本明細書において用いられる場合、用語「阻害する」または「阻害」とは、酵素に関する場合、例えばMALT1に関する場合、当該酵素の活性の低下を指す。いくつかの態様において、当該用語は、酵素活性、例えばMALT1活性のレベルの、初期レベル(これは、例えば酵素活性の基線レベルであってよい)よりも統計学的に有意に低いレベルまでの低下を指す。いくつかの態様において、当該用語は、酵素活性、例えばMALT1活性のレベルの、初期レベル(これは、例えば酵素活性の基線レベルであってよい)の75%未満、50%未満、40%未満、30%未満、25%未満、20%未満、10%未満、9%未満、8%未満、7%未満、6%未満、5%未満、4%未満、3%未満、2%未満、1%未満、0.5%未満、0.1%未満、0.01%未満、0.001%未満、0.0001%未満のレベルまでの低下を指す。
用語「がん」とは、悪性腫瘍を指す(Stedman’s Medical Dictionary、第25版;Hensyl編;Williams & Wilkins:Philadelphia、1990年)。例示的ながんとして、これらに限定されないが、以下が挙げられる:聴神経腫瘍;腺がん;副腎がん;肛門がん;血管肉腫(例として、リンパ管肉腫、リンパ脈管内皮肉腫(lymphangioendotheliosarcoma)、血管肉腫);虫垂がん;良性単クローン性ガンマグロブリン異常症;胆道がん(例として、胆管細胞がん);膀胱がん;乳がん(例として、乳房の腺がん、乳房の乳頭がん、乳がん、乳房の髄様がん);脳がん(例として、髄膜腫、神経膠芽腫、神経膠腫(例として、星細胞腫、乏突起神経膠腫)、髄芽腫);気管支がん;カルチノイド腫瘍;子宮頚がん(例として、子宮頚部腺がん);絨毛がん;脊索腫;頭蓋咽頭腫;結腸直腸がん(例として、結腸がん、直腸がん、結腸直腸腺がん);結合組織がん;上皮がん;上衣腫;内皮肉腫(endotheliosarcoma)(例として、カポジ肉腫、多発性特発性出血性肉腫);子宮内膜がん(例として、子宮がん、子宮肉腫);食道がん(例として、食道の腺がん、バレット腺がん);ユーイング肉腫;眼のがん(例として、眼球内黒色腫、網膜芽細胞腫);家族性過好酸球増加症;胆嚢がん;胃がん(例として、胃の腺がん);消化管間質腫瘍(GIST);胚細胞がん;頭頸部がん(例として、頭頸部扁平上皮がん、口腔がん(例として、口腔扁平上皮がん)、咽頭がん(例として、喉頭がん、咽頭がん、上咽頭がん、中咽頭がん));血液がん(例として、白血病、例えば急性リンパ性白血病(ALL)(例として、B細胞ALL、T細胞ALL)、急性骨髄性白血病(AML)(例として、B細胞AML、T細胞AML)、慢性骨髄性白血病(CML)(例として、B細胞CML、T細胞CML)、および慢性リンパ性白血病(CLL)(例として、B細胞CLL、T細胞CLL));リンパ腫、例えばホジキンリンパ腫(HL)(例として、B細胞HL、T細胞HL)および非ホジキンリンパ腫(NHL)(例として、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL))、濾胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、辺縁帯B細胞リンパ腫(例として、粘膜関連リンパ組織(MALT)リンパ腫、結節辺縁帯B細胞リンパ腫、脾臓辺縁帯B細胞リンパ腫)、縦隔原発B細胞性大細胞型リンパ腫、バーキットリンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫(すなわち、ワルデンストレーム高ガンマグロブリン血症)、ヘアリーセル白血病(HCL)、免疫芽球性大細胞型リンパ腫、前駆Bリンパ芽球性リンパ腫および原発性中枢神経系(CNS)リンパ腫;ならびにT細胞NHL、例えば前駆体Tリンパ芽球性リンパ腫/白血病、末梢T細胞リンパ腫(PTCL)(例として、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)(例として、菌状息肉症、セザリー症候群)、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、節外性ナチュラルキラーT細胞リンパ腫、腸症型T細胞リンパ腫、皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫、および未分化大細胞リンパ腫);上記のような1つ以上の白血病/リンパ腫の混合物;および多発性骨髄腫)、重鎖病(例として、アルファ鎖病、ガンマ鎖病、ミュー鎖病);血管芽腫;下咽頭がん;炎症性筋線維芽細胞腫瘍;免疫球性アミロイドーシス;腎臓がん(例として、腎芽細胞腫、別名ウィルムス腫瘍、腎細胞がん);肝臓がん(例として、肝細胞がん(HCC)、悪性肝細胞がん);肺がん(例として、気管支がん、小細胞肺がん(SCLC)、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺の腺がん)平滑筋肉腫(LMS);肥満細胞症(例として、全身性肥満細胞症);筋肉のがん;骨髄異形成症候群(MDS);中皮腫;骨髄増殖性疾患(MPD)(例として、真性多血症(PV)、本態性血小板増加症(ET)、特発性骨髄様化生(AMM)、別名骨髄線維症(MF)、慢性特発性骨髄線維症、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性好中球性白血病(CNL)、好酸球増多症候群(HES));神経芽細胞腫;神経線維腫(例として、神経線維腫症(NF)1または2型、神経鞘腫症);神経内分泌がん(例として、胃腸すい管神経内分泌腫瘍(GEP−NET)、カルチノイド腫瘍);骨肉腫(例として、骨のがん);卵巣がん(例として、嚢胞腺がん、卵巣胎児性がん、卵巣腺がん);乳頭腺がん;膵臓がん(例として、膵臓腺がん、管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、膵島細胞腫瘍);陰茎がん(例として、陰茎と陰嚢のパジェット病);松果体腫;原始神経外胚葉性腫瘍(PNT);形質細胞新生物;腫瘍随伴症候群;上皮内新生物;前立腺がん(例として、前立腺腺がん);直腸がん;横紋筋肉腫;唾液腺のがん;皮膚がん(例として、扁平上皮がん(SCC)、角化棘細胞腫(KA)、黒色腫、基底細胞がん(BCC));小腸がん(例として、虫垂がん);軟部組織肉腫(例として、悪性線維性組織球腫(MFH)、脂肪肉腫、悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)、軟骨肉腫、線維肉腫、粘液肉腫);皮脂腺がん;小腸がん;汗腺がん;滑膜腫;精巣がん(例として、精上皮腫、精巣胚性がん腫);甲状腺がん(例として、甲状腺の乳頭がん、甲状腺乳頭がん(PTC)、甲状腺髄様がん);尿道がん;膣のがん;および外陰がん(例として、外陰部パジェット病)。
用語「免疫療法」とは、免疫応答を誘導するか、増強するか、またはこれを抑制することにより、疾患の処置を促進する治療剤を指す。免疫応答を誘発させるかまたはこれを増幅するように設計された免疫療法は、活性化免疫療法として分類され、一方、低下させるか抑制する免疫療法は、抑制免疫療法として分類される。免疫療法は、典型的には、必ずしもではないが、バイオ治療剤である。多数の免疫療法が、がんを処置するために用いられる。これらは、限定されないが、モノクローナル抗体、養子細胞移入、サイトカイン、ケモカイン、ワクチンおよび小分子阻害剤を含む。
用語「生物製剤(biologic)」、「生物薬剤(biologic drug)」、および「生物学的生成物(biological product)」とは、ワクチン、血液および血液成分、アレルゲン剤(allergenic)、体細胞、遺伝子治療、組織、核酸およびタンパク質などの、広範な生成物を指す。生物製剤は、糖、タンパク質、または核酸、またはこれらの物質の複合的な組み合わせを含んでもよく、あるいは、細胞および組織などの生体であってもよい。生物製剤は、多様な天然のソース(例として、ヒト、動物、微生物)から単離されたものであってもよく、生物工学的方法および他の技術により生成されてもよい。
用語「小分子」または「小分子治療剤」とは、天然に存在するか、または人工的に作出された(例として化学合成を介して)下にかかわらず、相対的に低い分子量を有する分子を指す。典型的には、小分子有機化合物である(すなわち、それは炭素を含む)。小分子は、複数の炭素−炭素結合、立体中心、および他の官能基(例として、アミン、ヒドロキシル、カルボニル、およびヘテロ環式環など)を含んでもよい。ある態様において、小分子の分子量は、約1,000g/mol以下、約900g/mol以下、約800g/mol以下、約700g/mol以下、約600g/mol以下、約500g/mol以下、約400g/mol以下、約300g/mol以下、約200g/mol、または約100g/mol以下である。ある態様において、小分子の分子量は、少なくとも約100g/mol、少なくとも約200g/mol、少なくとも約300g/mol、少なくとも約400g/mol、少なくとも約500g/mol、少なくとも約600g/mol、少なくとも約700g/mol、少なくとも約800g/mol、または少なくとも約900g/mol、または少なくとも約1,000g/molである。上の範囲の組み合わせ(例として、少なくとも約200g/molであり、約500g/mol以下である)もまた、可能である。ある態様において、小分子は、薬物(例として、連邦規則集(C.F.R.)において提供されるとおり、米国食品医薬品局により承認された分子)などの治療活性剤である。小分子はまた、1つ以上の金属原子および/または金属イオンと錯体形成していてもよい。この場合において、小分子はまた、「有機金属小分子」としても言及される。好ましい小分子は、動物、好ましくは哺乳動物、より好ましくはヒトにおいて、生物学的効果をもたらすという点において、生物学的に活性である。小分子として、これらに限定されないが、放射性核種およびイメージング剤が挙げられる。ある態様において、小分子は、薬物である。好ましくは、必ずしもではないが、薬物は、適切な政府の機関または規制当局により、ヒトまたは動物における使用について安全かつ有効であると既にみなされているものである。例えば、ヒトでの使用について承認されている薬物は、FDAにより、本明細書において参考として援用される21C.F.R.§§330.5、331〜361、および440〜460下において列記される;獣医学での使用のための薬物は、FDAにより、本明細書において参考として援用される21C.F.R.§§500〜589により列記される。全ての列記された薬物は、本発明による使用のために受入可能であると考えられる。
用語「治療剤」とは、所望される(通常は有益な)効果をもたらす治療特性を有する、任意の物質を指す。例えば、治療剤は、疾患を処置するか、寛解させるか、および/またはこれを予防することができる。本明細書において開示されるような治療剤は、生物製剤または小分子治療剤であってもよい。
用語「化学療法剤」とは、がんのための化学療法において有用であることが知られている治療剤を指す。
「血液がん」は、造血細胞または組織に影響を及ぼすがんを含む。血液がんとして、異常な血液学的な内容および/または機能に関連するがんを含む。血液がんの例として、これらに限定されないが、以下が挙げられる:白血病、例えば、急性リンパ性白血病(ALL)(例として、B細胞ALL、T細胞ALL)、急性骨髄性白血病(AML)(例として、B細胞AML、T細胞AML)、慢性骨髄性白血病(CML)(例として、B細胞CML、T細胞CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)(例として、B細胞CLL、T細胞CLL))、リンパ腫、例えばホジキンリンパ腫(HL)(例として、B細胞HL、T細胞HL)、非ホジキンリンパ腫(NHL)(例として、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL))、濾胞性リンパ腫、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、辺縁帯B細胞リンパ腫(例として、粘膜関連リンパ組織(MALT)リンパ腫、結節辺縁帯B細胞リンパ腫、脾臓辺縁帯B細胞リンパ腫)、縦隔原発B細胞性大細胞型リンパ腫、バーキットリンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫(すなわち、ワルデンストレーム高ガンマグロブリン血症)、ヘアリーセル白血病(HCL)、免疫芽球性大細胞型リンパ腫、前駆Bリンパ芽球性リンパ腫、原発性中枢神経系(CNS)リンパ腫、T細胞NHL、例えば前駆体Tリンパ芽球性リンパ腫/白血病、末梢T細胞リンパ腫(PTCL)(例として、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)(例として、菌状息肉症、セザリー症候群)、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、節外性ナチュラルキラーT細胞リンパ腫、腸症型T細胞リンパ腫、皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫、および未分化大細胞リンパ腫)、上記のような1つ以上の白血病/リンパ腫の混合物、多発性骨髄腫、重鎖病(例として、アルファ鎖病、ガンマ鎖病、ミュー鎖病)急性非リンパ性白血病(ANLL)、急性前骨髄球性白血病(APL)、急性骨髄単球性白血病(AMMoL)、真性赤血球増加症、ウィルムス腫瘍、およびユーイング肉腫。
ある態様の詳細な説明
本明細書において提供されるのは、MALT1の阻害剤である。一側面において、本開示は、式Iの化合物、およびその薬学的に受入可能な塩、溶媒和物、水和物、多型、共結晶、互変異生体、立体異性体、放射性標識された誘導体、プロドラッグ、および医薬組成物を提供する。化合物は、それを必要とする対象におけるMALT1活性に関連する疾患(例として、自己免疫性疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、がん(例としてDLBCL))の処置および/または予防のために有用である。
化合物
本明細書において記載される化合物は、MALT1と相互作用する。本明細書において記載されるように、治療効果は、本明細書において記載される化合物による、MALT1の阻害、分解、調節、結合、および/または修飾の結果であってもよい。ある態様において、化合物は、MALT1のアロステリック部位に結合することによって、MALT1を阻害、分解、調節、および/または修飾する。化合物は、本明細書において記載される任意の組成物、キット、または方法における使用のために、その薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、またはプロドラッグとして、提供されてもよい。
一側面において、開示されるのは、式Iの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中:
Aは、
または
であり;
Bは、ピリジニルであり;
およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、−OR、−N(R、−SR、−CN、−SCN、−C(=NR)R、−C(=NR)OR、−C(=NR)N(R、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)N(R、−S(=O)R、−S(=O)、−NO、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、−NRC(=O)N(R、−NRS(=O)R、−NRS(=O)、−S(=O)N(R、−S(=O)N(R、−OC(=O)R、−OC(=O)OR、または−OC(=O)N(Rであり;
およびRの各々の場合は、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、または窒素保護基であり;
の各々の場合は、独立して、水素、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、窒素原子に結合している場合は窒素保護基、酸素原子に結合している場合は酸素保護基、または硫黄原子に結合している場合は硫黄保護基、または2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環式環を形成し;
kは、1、2、3、4、5、または6であり;および
pは、1、2、3、または4である。
ある態様において、開示されるのは、式Iの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中:
Aは、
であり;
Bは、ピリジニルであり;
およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、−OR、−N(R、−SR、−CN、−SCN、−C(=NR)R、−C(=NR)OR、−C(=NR)N(R、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)N(R、−S(=O)R、−S(=O)、−NO、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、−NRC(=O)N(R、−NRS(=O)R、−NRS(=O)、−S(=O)N(R、−S(=O)N(R、−OC(=O)R、−OC(=O)OR、または−OC(=O)N(Rであり;
およびRの各々の場合は、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、または窒素保護基であり;
の各々の場合は、独立して、水素、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、窒素原子に結合している場合は窒素保護基、酸素原子に結合している場合は酸素保護基、または硫黄原子に結合している場合は硫黄保護基、または2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環式環を形成し;
kは、1、2、3、4、5、または6であり;および
pは、1、2、3、または4である。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、−OR、−N(R、−SR、−CN、−SCN、−C(=NR)R、−C(=NR)OR、−C(=NR)N(R、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)N(R、−S(=O)R、−S(=O)、−NO、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、−NRC(=O)N(R、−NRS(=O)R、−NRS(=O)、−S(=O)N(R、−S(=O)N(R、−OC(=O)R、−OC(=O)OR、または−OC(=O)N(Rである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、または−ORである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、または−ORである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、非置換の5または6員の単環式ヘテロアリール、非置換のC3〜6シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルである。ある態様において、Rの各々の場合は、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、−F、−CH、−CH(CH、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(N)CH、−CF、または非置換のシクロプロピルである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、−F、−CH、−CH(CH、−C(CHOCH、−C(CHOCHCH、−CH(OCH)CH、−CH(OCHCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(N)CH、−CF、−N(CH、−N(CH)(CHCHOCH)、−N(CH)(CH(CH)CHOCH)、非置換のアゼチジン、または非置換のシクロプロピルである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、−F、非置換のシクロプロピル、または−OCHである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Clまたは−C(CHOCHである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のアルコキシアルキル、または置換または非置換のヒドロキシアルキルである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−F、非置換のシクロプロピル、メチル、−CH(CH)OCH、−CH(CH)OH、−CH(CH)OCHCH、または−C(CHOCHである。
ある態様において、Rは、−CHOCH、−CH(CH)OCH、−C(CHOCH、または−C(CHOCHCHである。ある態様において、Rは、−CHOCH、−CH(CH)OCH、−CH(CH)OCHCH、−C(CHOCH、または−C(CHOCHCHである。ある態様において、Rは、−C(CHOCHである。ある態様において、Rは、−CH(CH)OCHである。ある態様において、Rは、−CHOH、−CH(CH)OH、または−C(CHOHである。ある態様において、Rは、−C(CHOHである。ある態様において、Rは、−CH(CH)OHである。
ある態様において、Rは、任意に置換されるシクロプロピルである。ある態様において、Rは、非置換のシクロプロピルである。ある態様において、Rは、任意に置換されるシクロブチルである。ある態様において、Rは、非置換のシクロブチルである。ある態様において、Rは、任意に置換されるシクロペンチルである。ある態様において、Rは、非置換のシクロペンチルである。ある態様において、Rは、任意に置換されるシクロへキシルである。ある態様において、Rは、非置換のシクロへキシルである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、置換または非置換のC1〜6アルキルである。ある態様において、Rは、C1〜6ハロアルキルである。ある態様において、Rは、C1〜4ハロアルキルである。ある態様において、Rは、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはフルオロメチルである。ある態様において、Rは、トリフルオロメチルまたはジフルオロメチルである。ある態様において、Rは、トリフルオロメチルである。ある態様において、Rは、C1〜6アジドアルキルである。ある態様において、Rは、−CH(CH)N、−C(CH、または−CHである。ある態様において、Rは、−CH(CH)Nである。ある態様において、Rは、非置換のC1〜6アルキルである。ある態様において、Rは、非置換のC1〜4アルキルである。ある態様において、Rは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、またはtert−ブチルである。ある態様において、Rは、イソプロピルである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Clまたは任意に置換されるシクロプロピルである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、メチルまたは任意に置換されるシクロプロピルである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Clまたは非置換のシクロプロピルである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、メチルまたは非置換のシクロプロピルである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Fまたは任意に置換されるシクロプロピルである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Fまたは非置換のシクロプロピルである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−OCHまたは任意に置換されるシクロプロピルである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−OCHまたは非置換のシクロプロピルである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Brまたは任意に置換されるC1〜6アルキルである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Brまたはメチルである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、−F、または−Iである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、または−Fである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Clである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Brである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Fである。
ある態様において、Rは、−N(Rであって、ここでRは、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキルであるか、または2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環を形成する。ある態様において、Rは、−N(Rであって、ここでRは、独立して、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルコキシアルキルであるか、または2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環を形成する。ある態様において、Rは、−N(Rであって、ここでRは、独立して、非置換のアルキル、置換または非置換のアルコキシアルキルであるか、または2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環を形成する。ある態様において、Rは、−N(CH、−N(CH)(CHCHOCH)、−N(CH)(CH(CH)CHOCH)、非置換のアゼチジン
ある態様において、Rは、置換または非置換の5員のヘテロアリールである。ある態様において、Rは、N、O、およびSからなる群より選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子を持った置換または非置換の5員のヘテロアリールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のチアゾールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のチオフェンである。ある態様において、Rは、置換または非置換のピラゾールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のイミダゾールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のピロールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のテトラゾールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のトリアゾールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のオキサジアゾールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のチアジアゾールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のジチアゾールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のオキサゾールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のイソオキサゾールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のイソチアゾールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のピロールである。ある態様において、Rは、置換または非置換のフランである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Aは、式:
のものである。
ある態様において、Bは、2−ピリジニル、3−ピリジニル、または4−ピリジニルである。ある態様において、Bは、3−ピリジニルまたは4−ピリジニルである。ある態様において、Bは、2−ピリジニルである。ある態様において、Bは、3−ピリジニルである。ある態様において、Bは、4−ピリジニルである。
ある態様において、Bは、式:
のものである。
ある態様において、Bは、式:
のものである。
ある態様において、Bは、式:
のものである。
ある態様において、Bは、式:
のものである。
ある態様において、Bは、式:
のものである。
ある態様において、Bは、式:
のものである。
ある態様において、Bは、式:
のものである。
ある態様において、Bは、式:
のものである。
ある態様において、Bは、式:
のものである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、−OR、−N(R、−SR、−CN、−SCN、−C(=NR)R、−C(=NR)OR、−C(=NR)N(R、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)N(R、−S(=O)R、−S(=O)、−NO、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、−NRC(=O)N(R、−NRS(=O)R、−NRS(=O)、−S(=O)N(R、−S(=O)N(R、−OC(=O)R、−OC(=O)OR、または−OC(=O)N(Rである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、または−ORである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアルキル、または置換または非置換のヘテロアリールである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、C1〜6ハロアルキル、または非置換の5員の単環式ヘテロアリールである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、C1〜6ハロアルキルである。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、C1〜4ハロアルキルである。ある態様において、Rは、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはフルオロメチルである。ある態様において、Rは、トリフルオロメチルまたはジフルオロメチルである。ある態様において、Rは、トリフルオロメチルである。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、Cl、Br、−F、−I、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、Cl、Br、−F、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Br、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−F、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、F、Cl、Br、

、または
である。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、Cl、Br、または
である。ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、Clまたは
である。
ある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、非置換の5または6員の単環式ヘテロアリール、非置換のC3〜6シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、Clまたは
である。
ある態様において、Bは、式:
のものである。
ある態様において、Rは、水素、置換または非置換のアルキル、または窒素保護基である。ある態様において、Rは、水素、置換または非置換のC1〜6アルキル、または窒素保護基である。ある態様において、Rは、水素、置換または非置換のC1〜4アルキル、または窒素保護基である。ある態様において、Rは、水素、非置換のC1〜4アルキル、または窒素保護基である。ある態様において、Rは、水素である。
ある態様において、Rは、水素、置換または非置換のアルキル、または窒素保護基である。ある態様において、Rは、水素、置換または非置換のC1〜6アルキル、または窒素保護基である。ある態様において、Rは、水素、置換または非置換のC1〜4アルキル、または窒素保護基である。ある態様において、Rは、水素、非置換のC1〜4アルキル、または窒素保護基である。ある態様において、Rは、水素である。
ある態様において、RおよびRは、両方とも水素である。
ある態様において、Rは、独立して、水素、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、窒素原子に結合している場合は窒素保護基、酸素原子に結合している場合は酸素保護基、または硫黄原子に結合している場合は硫黄保護基であるか、あるいは、2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環式環を形成する。ある態様において、Rは、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、窒素原子に結合している場合は窒素保護基、酸素原子に結合している場合は酸素保護基であるか、あるいは、2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環式環を形成する。
ある態様において、Rは、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリールであるか、あるいは、2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環式環を形成する。ある態様において、Rは、独立して、水素、置換または非置換のC1〜6アルキル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換の5〜6員のヘテロシクリル、置換または非置換のフェニル、置換または非置換の5〜6員のヘテロアリールであるか、あるいは、2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環式環を形成する。ある態様において、Rは、独立して、水素、置換または非置換のC1〜6アルキル、置換または非置換のC1〜10ヘテロアルキル、置換または非置換の5〜6員のヘテロシクリル、置換または非置換のフェニル、置換または非置換の5〜6員のヘテロアリールであるか、あるいは、2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環式環を形成する。ある態様において、Rは、独立して、水素、または置換または非置換のC1〜6アルキルである。ある態様において、Rは、独立して、水素、または、非置換のC1〜6アルキルである。
ある態様において、kは、0、1、2、3、または4である。ある態様において、kは、0、1、2、または3である。ある態様において、kは、0、1、または2である。ある態様において、kは、0または1である。ある態様において、kは、1または2である。
ある態様において、pは、0、1、2、3、または4である。ある態様において、pは、0、1、2、または3である。ある態様において、pは、0、1、または2である。ある態様において、pは、0または1である。ある態様において、pは、1または2である。
ある態様において、kは、0、1、または2であり;およびpは、0、1、または2である。ある態様において、kは、1または2であり;およびpは、0または1である。ある態様において、kは、0または1であり;およびpは、1または2である。ある態様において、kは、1または2であり;およびpは、1または2である。ある態様において、kは、1であり;およびpは、2である。ある態様において、kは、2であり;およびpは、1である。ある態様において、kは、2であり;およびpは、2である。ある態様において、kは、1であり;およびpは、1である。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−aの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−aのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは非置換のC3〜6シクロアルキルである。
式I−aのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは置換もしくは非置換のC2〜6アルコキシアルキルである。
式I−aのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−aのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは非置換のC3〜6シクロアルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−aのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは置換もしくは非置換のC2〜6アルコキシアルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−bの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−bのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは非置換のC3〜6シクロアルキルである。
式I−bのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは非置換のシクロプロピルである。
式I−bのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは置換もしくは非置換のC2〜6アルコキシアルキルである。
式I−bのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−bのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは非置換のC3〜6シクロアルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−bのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは置換もしくは非置換のC2〜6アルコキシアルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−cの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−cのある態様において、Rの各々の場合は、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。
式I−cのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−cのある態様において、Rの各々の場合は、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−cのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−dの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−dのある態様において、Rの各々の場合は、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。
式I−cのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。
式I−dのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−dのある態様において、Rの各々の場合は、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり:およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−dのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−eの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−eのある態様において、Rの各々の場合は、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。
式I−eのある態様において、Rは、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。
式I−eのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−eのある態様において、Rの各々の場合は、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−eのある態様において、Rは、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−fの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−fのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルである。
式I−fのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。
式I−fのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−fのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
式I−fのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−gの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−gのある態様において、Rは、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。ある態様において、Rは、−Cl、−F、−Br、−CH、−CH(CH、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(N)CH, CF、または非置換のシクロプロピルである。
式I−gのある態様において、Rは、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。式I−gのある態様において、Rは、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(OCHCH)CH、または非置換のシクロプロピルである。
式I−gのある態様において、Rは、ハロゲンである。ある態様において、Rは、−Cl、−Br、または−Fである。ある態様において、Rは、−Clである。
式I−gのある態様において、Rは、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRは、ハロゲンである。式I−gのある態様において、Rは、−Cl、−F、−Br、−CH、−CH(CH、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(N)CH、CF、または非置換のシクロプロピルであり;およびRは、−Clである。式I−gのある態様において、Rは、−Br、−CH、−CH(CH、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(N)CH、CF、または非置換のシクロプロピルであり;およびRは、−Clである。
式I−gのある態様において、RはC2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRは、ハロゲンである。式I−gのある態様において、Rは、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(OCHCH)CH、または非置換のシクロプロピルであり;およびRは、−Clである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−hの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−hのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルである。式I−hのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、−F、非置換のシクロプロピル、または−OCHである。
式I−hのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。式I−hのある態様において、Rは、−F、メチル、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(OCHCH)CH、または非置換のシクロプロピルである。
式I−hのある態様において、Rは、ハロゲンである。式I−hのある態様において、Rは、−Cl、−Br、または−Fである。ある態様において、Rは、−Clである。
式I−hのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルであり;およびRは、ハロゲンである。式I−hのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、−F、非置換のシクロプロピル、または−OCHであり;およびRは、ハロゲンである。式I−hのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、−F、非置換のシクロプロピル、または−OCHであり;およびRは、−Clである。
式I−hのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRは、ハロゲンである。式I−hのある態様において、Rは、−F、メチル、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(OCHCH)CH、または非置換のシクロプロピルであり;およびRは、−Clである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−iの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−iのある態様において、Rは、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、−OC1〜6アルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。式I−iのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、または−OC1〜6アルキルである。式I−iのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、−F、非置換のシクロプロピル、−CH(OCH)CH、または−OCHである。
式I−iのある態様において、Rは、ハロゲンまたはC1〜6ハロアルキルである。式I−iのある態様において、Rは、−Cl、−Br、または−Fである。式I−iのある態様において、Rは、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはフルオロメチルである。式I−iのある態様において、Rは、トリフルオロメチルまたはジフルオロメチルである。式I−iのある態様において、Rは、トリフルオロメチルである。
式I−iのある態様において、Rは、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、−OC1〜6アルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRは、ハロゲンまたはC1〜6ハロアルキルである。式I−iのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、C1〜6アルコキシアルキル、または−OC1〜6アルキルであり;およびRは、−Cl、−Br、または−Fである。式I−iのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、−F、非置換のシクロプロピル、−CH(OCH)CH、または−OCHであり;およびRは、トリフルオロメチル、ジフルオロメチルまたはフルオロメチルである。式I−iのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、−F、非置換のシクロプロピル、−CH(OCH)CH、または−OCHであり;およびRは、トリフルオロメチルである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−jの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−jのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルである。式I−jのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、−Cl、−Br、−F、非置換のシクロプロピル、または−OCHである。
式I−jのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。
式I−jのある態様において、Rは、−F、メチル、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(OCHCH)CH、または非置換のシクロプロピルである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−kの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−kのある態様において、Rは、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。式I−kのある態様において、Rは、−Br、−CH、−CH(CH、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(N)CH、CF、または非置換のシクロプロピルである。
式I−kのある態様において、Rは、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである。式I−kのある態様において、Rは、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(OCHCH)CH、または非置換のシクロプロピルである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−lの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−lのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは非置換のC3〜6シクロアルキルである。式I−lのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは非置換のシクロプロピルである。
式I−lのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは置換もしくは非置換のC2〜6アルコキシアルキルである。式I−lのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、メチルまたは置換されているかまたは−CH(OCHCH)CHである。
式I−lのある態様において、Rは、ハロゲンである。式I−lのある態様において、Rは、−Cl、−Br、または−Fである。式I−lのある態様において、Rは、−Clである。
式I−lのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは非置換のC3〜6シクロアルキルであり;およびRは、ハロゲンである。式I−lのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは非置換のシクロプロピルであり;およびRは、−Clである。
式I−lのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは置換もしくは非置換のC2〜6アルコキシアルキルであり;およびRは、ハロゲンである。式I−lのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、メチルまたは置換されているかまたは−CH(OCHCH)CHであり;およびRは、−Clである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−mの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである。
式I−mのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは非置換のC3〜6シクロアルキルである。式I−mのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは非置換のシクロプロピルである。
式I−mのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、非置換のC1〜6アルキルまたは置換もしくは非置換のC2〜6アルコキシアルキルである。式I−mのある態様において、Rの各々の場合は、独立して、メチルまたは置換されているかまたは−CH(OCHCH)CHである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−nの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−oの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−pの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−qの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−rの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−sの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−tの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−uの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−vの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−wの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−xの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−yの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−zの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−aaの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−bbの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−ccの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−ddの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−eeの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−ffの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−ggの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−hhの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−iiの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびpは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−jjの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびpは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−kkの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびpは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−llの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびpは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−mmの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびpは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−nnの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびpは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−ooの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびpは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−ppの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびpは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−qqの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−rrの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−ssの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−ttの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−uuの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−vvの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−wwの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−xxの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−yyの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−zzの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、式I−aaaの化合物:
またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグであって、式中、Rおよびkは、式Iについて定義されるとおりである。
ある態様において、式Iの化合物は、以下の化合物のうちの1つ、またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである:
ある態様において、式Iの化合物は、以下の化合物のうちの1つ、またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、もしくはプロドラッグである:
ある態様において、式Iの化合物は、100,000nM未満、50,000nM未満、20,000nM未満、10,000nM未満、5,000nM未満、2,500nM未満、1,000nM未満、900nM未満、800nM未満、700nM未満、600nM未満、500nM未満、400nM未満、300nM未満、200nM未満、100nM未満、90nM未満、80nM未満、70nM未満、60nM未満、50nM未満、40nM未満、30nM未満、20nM未満、10nM未満、5nM未満、4nM未満、3nM未満、2nM未満または1nM未満のKで、MALT1を阻害する。
ある態様において、式Iの化合物は、100,000nM未満、50,000nM未満、20,000nM未満、10,000nM未満、5,000nM未満、2,500nM未満、1,000nM未満、900nM未満、800nM未満、700nM未満、600nM未満、500nM未満、400nM未満、300nM未満、200nM未満、100nM未満、90nM未満、80nM未満、70nM未満、60nM未満、50nM未満、40nM未満、30nM未満、20nM未満、10nM未満、5nM未満、4nM未満、3nM未満、2nMnM未満または1nM未満のIC50で、MALT1を阻害する。
医薬組成物、キットおよび投与
本開示は、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、またはプロドラッグ、および任意に薬学的に受入可能な賦形剤を含む医薬組成物を提供する。ある態様において、本明細書において記載される医薬組成物は、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、および薬学的に受入可能な賦形剤を含む。
ある態様において、式Iの化合物は、医薬組成物において有効量で提供される。ある態様において、有効量は、治療有効量である。ある態様において、有効量は、予防有効量である。ある態様において、有効量は、それを必要とする対象において、増殖性疾患を処置するために有効な量である。ある態様において、有効量は、それを必要とする対象において、増殖性疾患を予防するために有効な量である。ある態様において、有効量は、それを必要とする対象において、血液がんを処置するために有効な量である。ある態様において、有効量は、それを必要とする対象において、自己免疫疾患を処置するために有効な量である。ある態様において、有効量は、それを必要とする対象において、自己免疫疾患を予防するために有効な量である。ある態様において、有効量は、それを必要とする対象において、炎症性疾患を処置するために有効な量である。ある態様において、有効量は、それを必要とする対象において、炎症性疾患を予防するために有効な量である。ある態様において、有効量は、それを必要とする対象において、疾患(例として、増殖性疾患、血液がん、炎症性疾患、または自己免疫疾患)を発症するリスクを軽減するために有効な量である。ある態様において、有効量は、は、対象または細胞においてMALT1の活性(例として、異常な活性、例えば増大した活性)を阻害するために有効な量である。
ある態様において、対象は、動物である。動物は、いずれの性別のものであってもよく、発達の任意の段階におけるものであってよい。ある態様において、本明細書において記載される対象は、ヒトである。ある態様において、対象は、非ヒト動物である。ある態様において、対象は、哺乳動物である。ある態様において、対象は、非ヒト哺乳動物である。ある態様において、対象は、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、またはヤギなどの家畜化された動物である。ある態様において、対象は、イヌまたはネコなどの伴侶動物である。ある態様において、対象は、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジまたはヤギなどの家畜動物である。ある態様において、対象は、動物園の動物である。別の態様において、対象は、げっ歯類(例として、マウス、ラット)、イヌ、ブタ、または非ヒト霊長類などの研究動物である。ある態様において、動物は、遺伝子操作された動物である。ある態様において、動物は、トランスジェニック動物(例として、トランスジェニックマウスおよびトランスジェニックブタ)である。ある態様において、対象は、魚類または爬虫類である。
ある態様において、有効量は、MALT1の活性を、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%、阻害するために有効な量である。ある態様において、有効量は、本段落において記載されるパーセンテージと本段落において記載される別のパーセンテージとの間の範囲(両端を含む)で、MALT1の活性を阻害するために有効な量である。
本開示は、それを必要とする対象においてMALT1関連疾患または障害を処置することにおける使用のための、MALT1と相互作用する化合物を含む、医薬組成物を提供する。ある態様において、組成物は、自己免疫疾患および/または炎症性疾患(例として、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、全身性エリテマトーデス)を処置することにおける使用のためのものである。ある態様において、組成物は、それを必要とする対象において増殖性疾患を処置することにおける使用のためのものである。ある態様において、組成物は、それを必要とする対象においてがんを処置することにおける使用のためのものである。ある態様において、組成物は、血液がんを処置することにおける使用のためのものである。ある態様において、組成物は、リンパ性腫瘍を処置することにおける使用のためのものである。ある態様において、組成物は、白血病、リンパ腫、または多発性骨髄腫を処置することにおける使用のためのものである。ある態様において、組成物は、非ホジキンリンパ腫を処置することにおける使用のためのものである。ある態様において、組成物は、マントル細胞リンパ腫を処置することにおける使用のためのものである。ある態様において、組成物は、DLBCLを処置することにおける使用のためのものである。ある態様において、組成物は、ABC−DLBCLを処置することにおける使用のためのものである。ある態様において、組成物は、1以上のCARD11(カスパーゼ動員ドメイン含有タンパク質11)活性化突然変異を有するABC−DLBCLを処置することにおける使用のためのものである。
本明細書において記載されるような化合物または組成物は、1つ以上のさらなる医薬剤(例として、治療的におよび/または予防的に活性な剤)と組み合わせて投与することができる。化合物または組成物は、それらの活性(例として、それを必要とする対象において疾患を処置することにおける、それを必要とする対象において疾患を予防することにおける、および/またはそれを必要とする対象において疾患を発症するリスクを軽減することにおける、活性(例として、効力および/または有効性))を改善する、バイオアベイラビリティーを改善する、安全性を改善する、薬物耐性を低下させる、代謝を低下させるかおよび/もしくは調節する、排出を阻害する、ならびに/または対象または細胞における分布を調節する、さらなる医薬剤と組み合わせて投与することができる。また、使用される治療は、同じ障害について所望される効果を達成してもよく、および/または、それは異なる効果を達成してもよいことが理解されるであろう。ある態様において、本明細書において記載される化合物およびさらなる医薬剤を含む、本明細書において記載される医薬組成物は、化合物およびさらなる医薬剤のうちの一方を含むが、両方は含まない医薬組成物においては存在しないような相乗効果を示す。
化合物または組成物は、例えば併用治療として有用であり得る1つ以上のさらなる医薬剤と同時に、これに先立ち、またはこれに続いて、投与することができる。医薬剤は、治療活性剤を含む。医薬剤はまた、予防活性剤を含む。医薬剤は、薬物化合物(例として、連邦規則集(CFR)において提供されるとおり、米国食品医薬品局によりヒトまたは獣医学的使用について承認された化合物)などの有機小分子、ペプチド、タンパク質、炭水化物、単糖、オリゴ糖、多糖、核タンパク質、ムコタンパク質、リポタンパク質、合成ポリペプチドまたはタンパク質、タンパク質に連結した小分子、糖タンパク質、ステロイド、核酸、DNA、RNA、ヌクレオチド、ヌクレオシド、オリゴヌクレオチド、アンチセンスオリゴヌクレオチド、脂質、ホルモン、ビタミンおよび細胞を含む。ある態様において、さらなる医薬剤は、疾患(例として、増殖性疾患、血液がん、自己免疫性疾患、および/または炎症性疾患)を処置および/または予防するために有用な医薬剤である。各々のさらなる医薬剤は、その医薬剤について決定された用量および/または時間スケジュールにおいて投与することができる。さらなる医薬剤はまた、互いと一緒に、および/または本明細書において記載される化合物または組成物と共に、単一の用量において投与しても、異なる用量において別々に投与してもよい。レジメンにおいて使用される特定の組み合わせは、本明細書において記載される化合物とさらなる医薬剤との適合性、および/または達成されるべき所望される治療および/または予防効果を考慮するであろう。一般的に、組み合わせにおけるさらなる医薬剤は、それらが個々に利用されるレベルを超えないレベルにおいて利用されることが期待される。いくつかの態様において、組み合わせにおいて利用されるレベルは、個々に利用されるものよりも低いであろう。
さらなる医薬剤として、これらに限定されないが、抗増殖剤、抗がん剤、血管新生抑制剤、抗炎症剤、および免疫抑制剤が挙げられる。ある態様において、さらなる医薬剤は、免疫療法剤である。ある態様において、さらなる医薬剤は、抗増殖剤である。ある態様において、さらなる医薬剤は、抗がん剤である。ある態様において、抗がん剤として、これらに限定されないが、以下が挙げられる:エピジェネティックな、または転写の修飾因子(例として、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤(HDAC阻害剤)、リジンメチルトランスフェラーゼ阻害剤)、有糸分裂阻害剤(例として、タキサンおよびビンカアルカロイド)、細胞シグナル伝達経路阻害剤(例として、チロシンタンパク質キナーゼ阻害剤)、タンパク質安定性の修飾因子(例として、プロテアソーム阻害剤)、Hsp90阻害剤、糖質コルチコイド、全トランス型レチノイン酸、抗エストロゲン薬(例として、タモキシフェン、ラロキシフェン、およびメゲストロール)、LHRHアゴニスト(例として、ゴセレリンおよびロイプロリド)、抗アンドロゲン薬(例として、フルタミドおよびビカルタミド)、光線力学的治療剤(例として、ベルテポルフィン(BPD−MA)、フタロシアニン、光増感剤Pc4、およびデメトキシ−ヒポクレリン(hypocrellin)A(2BA−2−DMHA))、ナイトロジェンマスタード(例として、シクロホスファミド、イホスファミド、トロホスファミド、クロラムブシル、エストラムスチン、およびメルファラン)、ニトロソ尿素(例として、カルムスチン(BCNU)およびロムスチン(CCNU))、アルキルスルホネート(例として、ブスルファンおよびトレオスルファン)、トリアゼン(例として、ダカルバジン、テモゾロミド)、白金含有化合物(例として、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン)、ビンカアルカロイド(例として、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、およびビノレルビン)、タキソイド(例として、パクリタキセルまたはパクリタキセル等価物、例えばナノ粒子アルブミン結合パクリタキセル(ABRAXANE)、ドコサヘキサエン酸結合パクリタキセル(DHA−パクリタキセル、Taxoprexin)、ポリグルタミン酸結合パクリタキセル(PG−パクリタキセル、パクリタキセル・ポリグルメックス(poliglumex)、CT-2103、XYOTAX)、腫瘍活性型プロドラッグ(TAP)ANG1005(3分子のパクリタキセルに結合したAngiopep-2)、パクリタキセル−EC−1(erbB2認識ペプチドEC−1に結合したパクリタキセル)、およびグルコース共役パクリタキセル、例えば、2’−パクリタキセルメチル2−コハク酸グルコピラノシル;ドセタキセル、タキソール)、エピポドフィリン(epipodophyllin)(例として、エトポシド、リン酸エトポシド、テニポシド、トポテカン、9−アミノカンプトテシン、カンプトイリノテカン、イリノテカン、クリスナトール(crisnatol)、マイトマイシンC)、代謝拮抗薬、DHFR阻害剤(例として、メトトレキサート、ジクロロ、トリメトレキサート、エダトレキサート)、IMPデヒドロゲナーゼ阻害剤(例として、ミコフェノール酸、チアゾフリン、リバビリン、およびEICAR)、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤(例として、ヒドロキシ尿素およびデフェロキサミン)、ウラシルアナログ(例として、5−フルオロウラシル(5−FU)、フロクスウリジン、ドキシフルリジン、ラチトレキセド(ratitrexed)、テガフール−ウラシル、カペシタビン)、シトシンアナログ(例として、シタラビン(ara C)、シトシンアラビノシド、およびフルダラビン)、プリンアナログ(例として、メルカプトプリンおよびチオグアニン)、ビタミンD3アナログ(例として、EB 1089、CB 1093、およびKH 1060)、イソプレニル化阻害剤(例として、ロバスタチン)、ドーパミン作動性神経毒(例として、1−メチル−4−フェニルピリジニウムイオン)、細胞周期阻害剤(例として、スタウロスポリン)、アクチノマイシン(例として、アクチノマイシンD、ダクチノマイシン)、ブレオマイシン(例として、ブレオマイシンA2、ブレオマイシンB2、ペプロマイシン)、アントラサイクリン(例として、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ペグ化リポソームドキソルビシン、イダルビシン、エピルビシン、ピラルビシン、ゾルビシン、ミトキサントロン)、MDR阻害剤(例として、ベラパミル)、Ca2ATPアーゼ阻害剤(例として、タプシガルジン)、サリドマイド、レナリドミド、ポマリドミド、チロシンキナーゼ阻害剤(例として、アキシチニブ(AG013736)、ボスチニブ(SKI-606)、セジラニブ(RECENTINTM、AZD2171)、ダサチニブ(SPRYCEL(登録商標)、BMS-354825)、エルロチニブ(TARCEVA(登録商標))、ゲフィチニブ(IRESSA(登録商標))、イマチニブ(Gleevec(登録商標)、CGP57148B、STI-571)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標)、TYVERB(登録商標))、レスタウルチニブ(CEP-701)、ネラチニブ(HKI-272)、ニロチニブ(TASIGNA(登録商標))、セマクサニブ(セマクサニブ、SU5416)、スニチニブ(SUTENT(登録商標)、SU11248)、トセラニブ(PALLADIA(登録商標))、バンデタニブ(ZACTIMA(登録商標)、ZD6474)、バタラニブ(PTK787、PTK/ZK)、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標))、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標))、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標))、セツキシマブ(ERBITUX(登録商標))、パニツムマブ(VECTIBIX(登録商標))、ラニビズマブ(Lucentis(登録商標))、ニロチニブ(TASIGNA(登録商標))、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標))、エベロリムス(AFINITOR(登録商標))、アレムツズマブ(CAMPATH(登録商標))、ゲムツズマブオゾガマイシン(MYLOTARG(登録商標))、テムシロリムス(TORISEL(登録商標))、ENMD-2076、PCI-32765、AC220、乳酸ドビチニブ(TKI258、CHIR-258)、BIBW 2992(TOVOKTM)、SGX523、PF-04217903、PF-02341066、PF-299804、BMS-777607、ABT-869、MP470、BIBF 1120(VARGATEF(登録商標))、AP24534、JNJ-26483327、MGCD265、DCC-2036、BMS-690154、CEP-11981、チボザニブ(AV-951)、OSI-930、MM-121、XL-184、XL-647、および/またはXL228)、プロテアソーム阻害剤(例として、ボルテゾミブ(VELCADE))、mTOR阻害剤(例として、ラパマイシン、テムシロリムス(CCI-779)、エベロリムス(RAD-001)、リダフォロリムス、AP23573(Ariad)、AZD8055(AstraZeneca)、BEZ235(Novartis)、BGT226(Norvartis)、XL765(Sanofi Aventis)、PF-4691502(Pfizer)、GDC0980(Genetech)、SF1126(Semafoe)およびOSI-027(OSI))、オブリメルセン、ゲムシタビン、カルミノマイシン、ロイコボリン、ペメトレキセド、シクロホスファミド、ダカルバジン、プロカルビジン(procarbizine)、プレドニゾロン、デキサメタゾン、カンパテシン(campathecin)、プリカマイシン、アスパラギナーゼ、アミノプテリン、メトプテリン、ポルフィロマイシン、メルファラン、ロイロシジン、ロイロシン、クロラムブシル、トラベクテジン、プロカルバジン、ディスコデルモリド、カルミノマイシン、アミノプテリン、およびヘキサメチルメラミン。
ある態様において、さらなる医薬剤は、免疫療法である。ある態様において、免疫療法は、がんの処置において有用である。例示的な免疫療法として、これらに限定されないが、T細胞治療、インターフェロン、サイトカイン(例として、腫瘍壊死因子、インターフェロンα、インターフェロンγ)、ワクチン、造血成長因子、モノクローナル血清療法、免疫刺激剤および/または免疫調節剤(例として、IL−1、2、4、6、または12)、免疫細胞増殖因子(例として、GM−CSF)および抗体が挙げられる。ある態様において、免疫療法は、T細胞療法である。ある態様において、T細胞治療は、キメラ抗原受容体T細胞(CAR−T)である。ある態様において、免疫療法は、抗体である。ある態様において、抗体は、抗PD−1抗体、抗PD−L1抗体、抗CTLA−4抗体、抗TIM3抗体、抗OX40抗体、抗GITR抗体、抗LAG−3抗体、抗CD137抗体、抗CD27抗体、抗CD28抗体、抗CD28H抗体、抗CD30抗体、抗CD39抗体、抗CD40抗体、抗CD47抗体、抗CD48抗体、抗CD70抗体、抗CD73抗体、抗CD96抗体、抗CD160抗体、抗CD200抗体、抗CD244抗体、抗ICOS抗体、抗TNFRSF25抗体、抗TMIGD2抗体、抗DNAM1抗体、抗BTLA抗体、抗LIGHT抗体、抗TIGIT抗体、抗VISTA抗体、抗HVEM抗体、抗Siglec抗体、抗GAL1抗体、抗GAL3抗体、抗GAL9抗体、抗BTNL2(ブチロフィリン)抗体、抗B7−H3抗体、抗B7−H4抗体、抗B7−H5抗体、抗B7−H6抗体、抗KIR抗体、抗LIR抗体、抗ILT抗体、抗MICA抗体、抗MICB抗体、抗NKG2D抗体、抗NKG2A抗体、抗TGFβ抗体、抗TGFβR抗体、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、抗CCL2抗体、抗IL−10抗体、抗IL−13抗体、抗IL−23抗体、抗ホスファチジルセリン抗体、抗ニューロピリン抗体、抗GalCer抗体、抗HER2抗体、抗VEGFA抗体、抗VEGFR抗体、抗EGFR抗体、または抗Tie2抗体である。ある態様において、抗体は、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、ピジリズマブ、イピリムマブ、トレメリムマブ、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、PF−06801591、ウトミルマブ(utomilumab)、PDR001、PBF−509、MGB453、LAG525、AMP−224、INCSHR1210、INCAGN1876、INCAGN1949、サマリズマブ(samalizumab)、PF−05082566、ウレルミブ(urelumab)、リリルマブ(lirilumab)、ルリズマブ(lulizumab)、BMS−936559、BMS−936561、BMS−986004、BMS−986012、BMS−986016、BMS−986178、IMP321、IPH2101、IPH2201、バルリルマブ(varilumab)、ウロクプルマブ(ulocuplumab)、モナリズマブ(monalizumab)、MEDI0562、MEDI0680、MEDI1873、MEDI6383、MEDI6469、MEDI9447、AMG228、AMG820、CC−90002、CDX−1127、CGEN15001T、CGEN15022、CGEN15029、CGEN15049、CGEN15027、CGEN15052、CGEN15092、CX−072、CX−2009、CP−870893、ルカツムマブ(lucatumumab)、ダセツズマブ(dacetuzumab)、Chi Lob 7/4、RG6058、RG7686、RG7876、RG7888、TRX518、MK−4166、MGA271、IMC−CS4、エマクツズマブ(emactuzumab)、トラスツズマブ、ペルツズマブ、オビヌツズマブ、カビラリズマブ(cabiralizumab)、マルゲツキシマブ(margetuximab)、エノブリツズマブ(enoblituzumab)、モガムリズマブ、パニツムマブ、カルルマブ(carlumab)、ベバシズマブ、リツキシマブ、またはセツキシマブである。
ある態様において、本明細書において記載される、化合物または医薬組成物は、限定されないが、外科手術、放射線療法、および移植(例として、幹細胞移植、骨髄移植)を含む、抗がん治療と組み合わせて投与することができる。
ある態様において、化合物または医薬組成物は、個体である。ある態様において、化合物または医薬組成物は、粉末である。ある態様において、化合物または医薬組成物を、液体中に溶解して、溶液を作製してもよい。ある態様において、化合物または医薬組成物を、水中に溶解して、水溶液を作製してもよい。ある態様において、医薬組成物は、非経口注射のための液体である。ある態様において、医薬組成物は、経口投与(例として経口摂取)のための液体である。ある態様において、医薬組成物は、静脈内注射のための液体(例として水溶液)である。ある態様において、医薬組成物は、皮下注射のための液体(例として水溶液)である。
適切な薬学的に受入可能な賦形剤と共に所望される投与量で処方された後、本開示の医薬組成物は、ヒトまたは他の動物に、処置されている疾患または状態に依存して、経口で、非経口で、大槽内に、腹腔内に、局所的に、頬側などに投与することができる。
ある態様において、式Iの化合物を含む医薬組成物は、経口でまたは非経口で、1日または数日にわたり(投与の様式に依存して)、1つ以上の用量の投与において約0.001mg/kg〜約200mg/kgを送達するために十分な各々の医薬組成物の投与レベルにおいて、投与される。ある態様において、所望される治療および/または予防効果を得るために、用量あたりの有効量は、1日1回以上で、対象の体重1kgあたり1日あたり、約0.001mg〜約200mg、約0.001mg〜約100mg、約0.01mg〜約100mg、約0.01mg〜約50mg、好ましくは約0.1mg〜約40mg、好ましくは約0.5mg〜約30mg、約0.01mg〜約10mg、約0.1mg〜約10mgで変化する。ある態様において、本明細書において記載される化合物は、所望される治療および/または予防効果を得るために、1日1回以上で、対象の体重1kgあたり1日あたり約0.001mg〜約200mg、約0.001mg〜約100mg、約0.01mg〜約100mg、約0.01mg〜約50mg、好ましくは約0.1mg〜約40mg、好ましくは約0.5mg〜約30mg、約0.01mg〜約10mg、約0.1mg〜約10mg、およびより好ましくは約1mg〜約25mgを送達するために十分な投与レベルであってよい。所望される投与量は、1日3回、1日2回、1日1回、2日毎、3日毎、毎週、2週間毎、3週間毎、または4週間毎に送達することができる。ある態様において、所望される投与量は、複数回の投与(例として、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14回またはそれより多くの投与)を用いて送達することができる。ある態様において、本明細書において記載される組成物は、剤が非特異的な効果を引き起こす用量よりも低い用量で投与される。
ある態様において、医薬組成物は、単位用量あたり約0.001mg〜約1000mgの用量で投与される。ある態様において、医薬組成物は、単位用量あたり約0.01mg〜約200mgの用量で投与される。ある態様において、医薬組成物は、単位用量あたり約0.01mg〜約100mgの用量で投与される。ある態様において、医薬組成物は、単位用量あたり約0.01mg〜約50mgの用量で投与される。ある態様において、医薬組成物は、単位用量あたり約0.01mg〜約10mgの用量で投与される。ある態様において、医薬組成物は、単位用量あたり約0.1mg〜約10mgの用量で投与される。
本明細書において記載される医薬組成物は、薬理学の分野において公知の任意の方法により、調製することができる。一般的に、かかる調製方法は、式Iの化合物を含む組成物を、キャリアおよび/または1つ以上の他の副成分と組み合わせるステップ、ならびに次に、必要であるかおよび/または望ましい場合は生成物を所望される単一または複数の用量単位に成形および/またはパッケージングするステップを含む。
医薬組成物は、バルクで、単回単位用量として、および/または複数の単回単位用量として、調製され、パッケージングされ、および/または販売され得る。本明細書において用いられる場合、「単位用量」は、活性成分の所定量を含む医薬組成物の個別の量である。活性成分の量は一般に、対象に投与されるであろう活性成分の投薬量、および/または、かかる投薬量の、例えば二分の一または三分の一など、かかる投薬量の好都合な画分に等しい。
本発明の医薬組成物中の活性成分、薬学的に受入可能な賦形剤、および/またはいずれの追加の成分の相対量は、処置される対象の固有性(identity)、サイズ、および/または状態に応じて、およびさらに、組成物が投与されるべき経路に応じて、変動し得る。例えば、組成物は、0.1%と100%(w/w)との間で活性成分を含んでもよい。
提供される医薬組成物の製造に使用される薬学的に受入可能な賦形剤は、不活性希釈剤、分散および/または造粒剤、界面活性剤および/または乳化剤、崩壊剤、結合剤、保存剤、緩衝剤、潤滑剤、および/または油を包含する。ココアバターおよび坐剤ワックスなどの賦形剤、着色剤、コーティング剤、甘味料、香味料(flavoring)、および香料(perfuming agents)もまた、組成物中に存在していてもよい。
例示的な希釈剤は、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、リン酸ナトリウム、ラクトース、スクロース、セルロース、微結晶性セルロース、カオリン、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、塩化ナトリウム、乾燥デンプン、コーンスターチ、粉砂糖、およびこれらの混合物を包含する。
例示的な造粒および/または分散剤は、ジャガイモデンプン、トウモロコシデンプン、タピオカデンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、クレー、アルギン酸、グアーガム、シトラスパルプ、寒天、ベントナイト、セルロース、および木製品、天然スポンジ、カチオン交換樹脂、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、炭酸ナトリウム、架橋ポリ(ビニル−ピロリドン)(クロスポビドン)、カルボキシメチルスターチナトリウム(デンプングリコール酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロース、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(クロスカルメロース)、メチルセルロース、アルファ化デンプン(starch 1500)、微晶質デンプン、水不溶性デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(Veegum)、ラウリル硫酸ナトリウム、四級アンモニウム化合物、およびこれらの混合物を包含する。
例示的な界面活性剤および/または乳化剤は、天然の乳化剤(例として、アカシア、寒天、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、トラガカント、コンドラックス(chondrux)、コレステロール、キサンタン、ペクチン、ゼラチン、卵黄、カゼイン、羊毛脂、コレステロール、ワックス、およびレシチン)、コロイドクレー(例として、ベントナイト(ケイ酸アルミニウム)およびVeegum(ケイ酸アルミニウムマグネシウム))、長鎖アミノ酸誘導体、高分子量アルコール(例として、ステアリルアルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、トリアセチンモノステアラート、エチレングリコールジステアラート、グリセリルモノステアラート、およびプロピレングリコールモノステアラート、ポリビニルアルコール)、カルボマー(例として、カルボキシポリメチレン、ポリアクリル酸、アクリル酸ポリマー、およびカルボキシビニルポリマー)、カラギーナン、セルロース誘導体(例として、カルボキシメチルセルロースナトリウム、粉末セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース)、ソルビタン脂肪酸エステル類(例として、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウラート(Tween 20)、ポリオキシエチレンソルビタン(Tween 60)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(Tween 80)、ソルビタンモノパルミタート(Span 40)、ソルビタンモノステアラート(Span 60)、ソルビタントリステアラート(Span 65)、グリセリルモノオレアート、ソルビタンモノオレアート(Span 80))、ポリオキシエチレンエステル(例として、ポリオキシエチレンモノステアラート(Myrj 45)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエトキシル化ヒマシ油、ポリオキシメチレンステアラート、およびSolutol)、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(例として、Cremophor(商標))、ポリオキシエチレンエーテル(例として、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(Brij 30))、ポリ(ビニルピロリドン)、ジエチレングリコールモノラウラート、トリエタノールアミンオレアート、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸エチル、オレイン酸、ラウリン酸エチル、ラウリル硫酸ナトリウム、Pluronic F-68、Poloxamer P-188、臭化セトリモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、ドクサート・ナトリウム、および/またはこれらの混合物を包含する。
例示的な結合剤は、デンプン(例として、コーンスターチおよびデンプン糊)、ゼラチン、糖(例として、スクロース、グルコース、デキストロース、デキストリン、糖蜜、ラクトース、ラクチトール、マンニトールなど)、天然および合成ゴム(例として、アカシア、アルギン酸ナトリウム、アイリッシュモスの抽出物、パンワルゴム(panwar gum)、ガッチゴム(ghatti gum)、イサポール殻(isapol husk)の粘液、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶性セルロース、酢酸セルロース、ポリ(ビニルピロリドン)、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(Veegum)、および落葉松アラボガラクタン)、アルギネート、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、無機カルシウム塩、ケイ酸、ポリメタクリラート、ワックス、水、アルコール、および/またはこれらの混合物を包含する。
例示的な保存剤は、抗酸化剤、キレート剤、抗菌性保存剤、抗真菌性保存剤、アルコール保存剤、酸性保存剤、および他の保存剤を包含する。ある態様において、保存剤は、抗酸化剤である。他の態様において、保存剤は、キレート剤である。
例示的な酸化防止剤は、アルファトコフェロール、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、モノチオグリセロール、メタ重亜硫酸カリウム、プロピオン酸、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、および亜硫酸ナトリウムを包含する。
例示的なキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびその塩および水和物(例として、エデト酸ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸カルシウム二ナトリウム、エデト酸二カリウム等)、クエン酸およびその塩および水和物(例として、クエン酸一水和物)、フマル酸およびその塩および水和物、リンゴ酸塩およびその塩および水和物、リン酸およびその塩および水和物、および酒石酸およびその塩および水和物を包含する。例示的な抗菌性保存剤は、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、ブロノポール、セトリミド、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン、クロロブタノール、クロロクレゾール、クロロキシレノール、クレゾール、エチルアルコール、グリセリン、ヘキセチジン、イミド尿素、フェノール、フェノキシエタノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀、プロピレングリコール、およびチメロサールを包含する。
例示的な抗真菌性保存剤は、ブチルパラベン、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、安息香酸カリウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、およびソルビン酸を包含する。
例示的なアルコール保存剤は、エタノール、ポリエチレングリコール、フェノール、フェノール化合物、ビスフェノール、クロロブタノール、ヒドロキシベンゾアート、およびフェニルエチルアルコールを包含する。
例示的な酸性保存剤は、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチン、クエン酸、酢酸、デヒドロ酢酸、アスコルビン酸、ソルビン酸、およびフィチン酸を包含する。
他の保存剤は、トコフェロール、酢酸トコフェロール、メシル酸デテロキシム(deteroxime mesylate)、セトリミド、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、エチレンジアミン、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、亜硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウム、Glydant Plus、Phenonip、メチルパラベン、Germall 115、Germaben II、Neolone、Kathon、およびEuxylを包含する。
例示的な緩衝剤は、クエン酸緩衝液、酢酸緩衝液、リン酸緩衝液、塩化アンモニウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、グルビオン酸カルシウム、グルセプト酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、D−グルコン酸、グリセロリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、プロパン酸、レブリン酸カルシウム、ペンタン酸、二塩基性リン酸カルシウム、リン酸、三塩基性リン酸カルシウム、リン酸カルシウムヒドロキシド(calcium hydroxide phosphate)、酢酸カリウム、塩化カリウム、グルコン酸カリウム、カリウム混合物、二塩基性リン酸カリウム、一塩基性リン酸カリウム、リン酸カリウム混合物、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、二塩基性リン酸ナトリウム、一塩基性リン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム混合物、トロメタミン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、アルギン酸、発熱物質非含有水、等張食塩水、リンゲル液、エチルアルコール、およびこれらの混合物を包含する。
例示的な潤滑剤は、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、シリカ、タルク、麦芽、ベヘン酸グリセリル、水素化植物油、ポリエチレングリコール、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ロイシン、ラウリル硫酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、およびこれらの混合物を包含する。
例示的な天然オイルは、アーモンド、杏仁、アボカド、ババス、ベルガモット、ブラックカレント種子、ルリジサ、カデ、カモミール、キャノーラ、キャラウェイ、カルナバ、ヒマシ油、シナモン、ココアバター、ココナッツ、タラ肝臓、コーヒー、トウモロコシ、綿実、エミュー、ユーカリ、月見草、魚、アマニ、ゲラニオール、ヘチマ、ブドウ種子、ヘーゼルナッツ、ヒソップ、ミリスチン酸イソプロピル、ホホバ、ククイナッツ、ラバンジン、ラベンダー、レモン、リツェアクベバ、マカデミアナッツ、ゼニアオイ、マンゴー種子、メドウフォームシード、ミンク、ナツメグ、オリーブ、オレンジ、オレンジラフィー、パーム、パーム核、桃仁、ピーナッツ、ケシの実、カボチャの種、菜種、米ぬか、ローズマリー、ベニバナ、サンダルウッド、サザンカ、セイボリー、シーバックソーン、ゴマ、シアバター、シリコーン、大豆、ヒマワリ、ティーツリー、アザミ、ツバキ、ベチベル、クルミ、および小麦胚芽を包含する。例示的な合成油は、これらに限定はされないが、ステアリン酸ブチル、カプリル酸トリグリセリド、カプリン酸トリグリセリド、シクロメチコン、セバシン酸ジエチル、ジメチコーン360、ミリスチン酸イソプロピル、鉱油、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、シリコーン油、およびこれらの混合物を包含する。
経口および非経口投与のための液体剤形は、これらに限定されないが、薬学的に受入可能なエマルション、マイクロエマルション、溶液剤、懸濁液剤、シロップ剤およびエリキシル剤を包含する。活性剤に加えて、液体剤形は、例えば、水または他の溶媒などの、当該技術分野において一般的に使用される不活性希釈剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸酢酸エチルエチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルなどの、可溶化剤および乳化剤、およびこれらの混合物を含んでもよい。不活性希釈剤の他に、経口組成物はまた、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤などのアジュバント、甘味料、香味料、および香料を包含し得る。非経口投与のためのある態様において、本発明の剤は、CREMOPHOR EL(登録商標)、(ポリエトキシル化ヒマシ油)、アルコール、油、変性油、グリコール、ポリソルバート、シクロデキストリン、ポリマー、およびこれらの組合せなどの可溶化剤と混合される。
注射用調製物において、例えば、無菌の注射用水性または油性の懸濁液は、好適な分散または湿潤剤および懸濁剤を使用して、知られている技術に従って処方され得る。無菌注射用調製物は、非毒性の非経口的に受入可能な希釈剤または溶媒中の無菌の注射用溶液、懸濁液、またはエマルション、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液であり得る。受入可能なビヒクルおよび溶媒のうち採用され得るのは、水、Ringer溶液(U.S.P.)、および等張塩化ナトリウム溶液である。加えて、無菌の固定油は従来、溶媒または懸濁媒体として採用されている。この目的において、合成モノ−またはジグリセリドを包含するいずれの無刺激性の固定油も採用され得る。加えて、オレイン酸などの脂肪酸が、注射用の調製物に使用される。
注射用処方物は、例えば、細菌保持フィルターに通す濾過によって、または使用に先立ち、滅菌水または他の滅菌注射用媒体に溶解または分散され得る滅菌固体組成物の形態で滅菌剤を組み込むことによって、滅菌され得る。
経口投与のための固体剤形は、カプセル剤、錠剤、丸剤、粉末剤、および顆粒剤を含む。かかる固体剤形において、活性剤は、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウムなどの少なくとも1つの不活性な、薬学的に受入可能な賦形剤またはキャリア、および/または、a)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、およびケイ酸などの充填剤または増量剤、b)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリジノン、スクロース、およびアカシアなどのバインダー、c)グリセロールなどの湿潤剤(humectant)、d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、あるシリカート、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、e)パラフィンなどの溶解遅延剤(solution retarding agent)、f)四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、g)例えば、セチルアルコールおよびグリセロールモノステアラートなどの湿潤剤(wetting agent)、h)カオリンおよびベントナイトクレーなどの吸収剤、およびi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムなどの潤滑剤、およびこれらの混合物と混合される。カプセル剤、錠剤、および丸剤のケースにおいて、剤形はまた、緩衝剤を包含してもよい。
類似の型の固体組成物はまた、ラクトースまたは乳糖などの賦形剤ならびに高分子量のポリエチレングリコールなどを用いる軟質または硬質の充填されたゼラチンカプセル中で、充填剤として使用することができる。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸剤、および顆粒の固体投与形態は、製薬の分野において周知の腸溶性コーティング剤および他のコーティング剤などのコーティング剤およびシェルにより、調製することができる。それらは、任意に、不透明化剤を含んでもよく、また、腸管の特定の部位においてのみ、またはここにおいて優先的に、任意に遅延された様式において、活性成分を放出する組成のものであってもよい。用いることができる包埋組成物の例は、ポリマー性の物質およびロウを含む。類似の型の固体組成物はまた、ラクトースまたは乳糖などの賦形剤ならびに高分子量のポリエチレングリコールなどを用いる軟質または硬質の充填されたゼラチンカプセル中で、充填剤として使用することができる。
活性剤は、上に述べたとおりの1以上の賦形剤をもつマイクロカプセル化形態であり得る。錠剤、糖衣錠、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティング、放出制御コーティング、および医薬製剤分野において知られている他のコーティングなどの、コーティングおよび外郭で調製され得る。かかる固体剤形において、活性剤は、スクロース、ラクトース、またはデンプンなどの少なくとも1個の不活性希釈剤と混和され得る。かかる固体剤形はまた、通常の実践の場合、不活性な希釈剤以外に追加の物質、例として、錠剤化潤滑剤および他の錠剤化補助剤(ステアリン酸マグネシウムおよび微結晶性セルロースなど)を含んでいてもよい。カプセル剤、錠剤および丸剤のケースにおいて、剤形はまた、緩衝剤を含んでいてもよい。それらは、任意に不透明化剤を含んでもよく、それらが、活性成分(単数または複数)のみを、またはこれを優先的に、腸管のある部分において、任意に遅延様式で、放出するという組成物から成り得る。使用され得る包埋組成物の例は、ポリマー物質およびワックスを包含する。
局所投与のために好適な処方物は、液体または半液体の調製物、例えば、リニメント剤、ローション、ゲル、アプリカント(applicant)、水中油型または油中水型エマルジョン、例えばクリーム、軟膏またはペースト剤;または溶液もしくは懸濁液、例えば滴下剤を含む。皮膚表面への局所投与のための処方物は、薬物を、ローション、クリーム、軟膏または石鹸などの皮膚科学的に受入可能なキャリアと共に分散させることにより、調製することができる。有用なキャリアは、皮膚上にフィルムまたは層を形成して投与を限局して除去を阻害することができる。内部組織表面への局所投与のために、剤は、液体の組織接着剤または組織表面への吸着を増強することが知られている他の物質中に分散させることができる。例えば、ヒドロキシプロピルセルロースまたはフィブリノーゲン/トロンビン溶液を有利に用いてもよい。あるいは、ペクチン含有処方物などの組織コーティング溶液を用いてもよい。眼用処方物、点耳剤、および点眼剤もまた、本発明の範囲内であるものとして企図される。加えて、本開示は、経皮貼付剤の使用を企図し、これは、身体への剤の制御された送達を提供するという、さらなる利点を有する。かかる投与形態は、剤を適切な媒体中で溶解または分散することにより作製することができる。吸収促進剤もまた、皮膚を越えての剤の流動を増大させるために、用いることができる。速度は、速度制御膜を提供することにより、または、剤をポリマーマトリックスもしくはゲル中に分散させることにより、制御することができる。
加えて、局所用処方物のためのキャリアは、水アルコール系(例として、液体およびゲル)、無水のオイル、またはシリコーンベースの系、またはエマルジョン系の形態であってもよく、これは、これらに限定されないが、水中油型、油中水型、水中油中水型(water-in-oil-in-water)およびシリコーン中水中油型(oil-in-water-in-silicone)のエマルジョンを含む。エマルジョンは、薄いローション(これはまた、スプレーまたはエアロゾル送達のためにも好適であり得る)、クリーミーなローション、軽いクリーム、重いクリームなどを含む、広範なコンシステンシーをカバーすることができる。エマルジョンはまた、マイクロエマルジョン系を含んでもよい。他の好適な局所用キャリアとして、無水の固体および半固体(ゲルおよびスティックなど);ならびに水性ベースのムース系が挙げられる。
また、本開示により網羅されるのは、キット(例として、医療用パック)である。提供されるキットは、本明細書において記載される医薬組成物または化合物および容器(例として、バイアル、アンプル、ボトル、シリンジ、および/またはディスペンサーパッケージ、または他の好適な容器)を含んでもよい。いくつかの態様において、提供されるキットは、任意にさらに、本明細書において記載される医薬組成物または化合物の希釈または懸濁のための医薬用賦形剤を含む、第2の容器を含んでもよい。いくつかの態様において、第1の容器において提供される本明細書において記載される医薬組成物または化合物および第2の容器は、組み合わされて、1つの単位投与形態を形成する。
したがって、一側面において、提供されるのは、本明細書において記載される化合物または医薬組成物を含む第1の容器を含む、キットである。ある態様において、キットは、それを必要とする対象において疾患(例として、増殖性疾患、血液がん、自己免疫性疾患、炎症性疾患)を処置するために有用である。ある態様において、キットは、それを必要とする対象において疾患(例として、増殖性疾患、血液がん、自己免疫性疾患、炎症性疾患)を予防するために有用である。ある態様において、キットは、それを必要とする対象において疾患(例として、増殖性疾患、血液がん、自己免疫性疾患、炎症性疾患)を発症するリスクを軽減するために有用である。ある態様において、キットは、対象または細胞においてMALT1の活性(例として、増大した活性などの異常な活性)を阻害するために有用である。
ある態様において、本明細書において記載されるキットは、キットを使用するための説明書をさらに含む。本明細書において記載されるキットはまた、米国食品医薬品局(FDA)などの規制当局により必要とされるような情報を含んでもよい。ある態様において、キット中に含まれる情報は、処方の情報であうr。ある態様において、キットおよび説明書は、それを必要とする対象において疾患(例として、増殖性疾患、血液がん、自己免疫性疾患、炎症性疾患)を処置することを提供する。ある態様において、キットおよび説明書は、それを必要とする対象において疾患(例として、増殖性疾患、血液がん、自己免疫性疾患、炎症性疾患)を予防することを提供する。ある態様において、キットおよび説明書は、それを必要とする対象において疾患(例として、増殖性疾患、血液がん、自己免疫性疾患、炎症性疾患)を発症するリスクを軽減することを提供する。ある態様において、キットおよび説明書は、対象または細胞においてMALT1の活性(例として、増大した活性などの異常な活性)を阻害することを提供する。本明細書において記載されるキットは、本明細書において記載される1つ以上のさらなる医薬剤を、別の組成物として含んでもよい。
処置の方法
CBM複合体内で足場タンパク質として作用することに加えて、MALT1はまた、ABC−DLBCLなどのあるがんにおいて構成的に活性化されるタンパク質の分解活性を有する。MALT1阻害剤は、ABC−DLBCLのバイアビリティーを阻害することが知られており、これが、MALT1の阻害を、ABC−DLBCLの処置のための魅力的な方法にしている。加えて、一部のABC−DLBCL細胞は、CARD11活性化突然変異を持つ。これらの突然変異を伴った細胞は、MALT1阻害剤に対してとりわけ感受性であり、一方、それらは、経路における上流のキナーゼ(例としてBTK)の阻害剤に対して抵抗性である。したがって、MALT1阻害剤によるこれらのがんの処置は、とりわけ有効であり得る。
MALT1活性の調節異常はまた、炎症性および自己免疫疾患などの、他の疾患の発症においても役割を有し得る。これらは、限定されないが、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、橋本病、炎症性腸疾患(例として、クローン病、潰瘍性大腸炎)、紅斑性狼瘡、慢性閉塞性肺疾患、および乾癬性関節炎を包含する。
本開示は、MALT1関連疾患および障害を処置するための方法を提供する。ある態様において、本願は、炎症を処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、炎症性疾患を処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、自己免疫性疾患を処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、増殖性疾患を処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、がんを処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、血液がんを処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、リンパ性腫瘍を処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、白血病、リンパ腫、または多発性骨髄腫を処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、非ホジキンリンパ腫を処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、マントル細胞リンパ腫を処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、DLBCLを処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、ABC−DLBCLを処置する方法を提供する。ある態様において、本願は、CARD11活性化突然変異を伴うABC−DLBCLを処置する方法を提供する。
本開示は、MALT1の活性を阻害する方法を提供する。ある態様において、本願は、in vitroでMALT1の活性を阻害する方法を提供する。ある態様において、本願は、in vivoでMALT1の活性を阻害する方法を提供する。ある態様において、本願は、細胞中においてMALT1の活性を阻害する方法を提供する。ある態様において、本願は、ヒト細胞中においてMALT1の活性を阻害する方法を提供する。
ある態様において、方法は、それを必要とする対象(例として、がんを有する対象)に、MALT1と相互作用する化合物、例えば、MALT1の阻害剤、MALT1の修飾因子、MALT1の結合剤である化合物、またはMALT1を修飾する化合物を投与することを含む。化合物は、MALT1のアロステリック部位に結合することによって、MALT1を相互作用させ、阻害し、調節し、および/または修飾してもよい。ある態様において、方法は、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、またはプロドラッグ、もしくは組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む。いくつかの態様において、方法は、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、またはプロドラッグ、もしくは組成物を含む医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む。
本開示はまた、がんの処置における使用のための、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、またはプロドラッグ、もしくは組成物を提供する。ある態様において、がんは、血液がんである。ある態様において、がんは、リンパ性腫瘍である。ある態様において、がんは、白血病、リンパ腫、または多発性骨髄腫である。ある態様において、がんは、非ホジキンリンパ腫である。ある態様において、がんは、マントル細胞リンパ腫である。ある態様において、がんは、DLBCLである。ある態様において、がんは、ABC−DLBCLである。ある態様において、がんは、CARD11活性化突然変異を伴うABC−DLBCLである。
本開示はまた、がんの処置のための医薬の製造における、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、またはプロドラッグ、もしくは組成物の使用を提供する。ある態様において、がんは、血液がんである。ある態様において、がんは、リンパ性腫瘍である。ある態様において、がんは、白血病、リンパ腫、または多発性骨髄腫である。ある態様において、がんは、非ホジキンリンパ腫である。ある態様において、がんは、マントル細胞リンパ腫である。ある態様において、がんは、DLBCLである。ある態様において、がんは、ABC−DLBCLである。ある態様において、がんは、CARD11活性化突然変異を伴うABC−DLBCLである。
ある態様において、本明細書において開示される方法は、対象に、式Iの化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、共結晶、互変異生体、立体異性体、溶媒和物、水和物、多型、同位体が濃縮された誘導体、またはプロドラッグ、もしくは組成物の有効量を投与することを含む。いくつかの態様において、有効量は、治療有効量である。いくつかの態様において、有効量は、予防有効量である。
ある態様において、処置されている対象は、動物である。動物は、いずれの性別のものでもよく、発達の任意の段階におけるものであってよい。ある態様において、対象は、哺乳動物である。ある態様において、処置されている対象は、ヒトである。ある態様において、対象は、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、またはヤギなどの家畜化された動物である。ある態様において、対象イヌまたはネコなどの伴侶動物である。ある態様において、対象は、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジまたはヤギなどの家畜動物である。ある態様において、対象は、動物園の動物である。別の態様において、対象は、げっ歯類(例として、マウス、ラット)、イヌ、ブタ、または非ヒト霊長類などの研究動物である。ある態様において、動物は、遺伝子操作された動物である。ある態様において、動物は、トランスジェニック動物である。
本明細書において記載されるある方法は、1つ以上のさらなる医薬剤を、本明細書において記載される化合物と組み合わせて投与することを含んでもよい。さらなる医薬剤は、式Iの化合物と同じ時点において、または式Iの化合物とは異なる時点において、投与することができる。例えば、式Iの化合物および任意のさらなる医薬剤は、同じ投与スケジュールまたは異なる投与スケジュールにおけるものであってよい。式Iの化合物のうちの全てまたは一部の用量を、さらなる医薬剤のうちの全てまたは一部の用量の前に投与しても、さらなる医薬剤のうちの全てまたは一部の用量の後に投与しても、さらなる医薬剤の投与スケジュール内に投与しても、またはこれらの組み合わせであってもよい。式Iの化合物およびさらなる医薬剤の投与のタイミングは、異なるさらなる医薬剤について、異なっていてもよい。
ある態様において、さらなる医薬剤は、増殖性疾患の処置において有用な剤を含む。ある態様において、さらなる医薬剤は、がんの処置において有用な剤を含む。ある態様において、さらなる医薬剤は、血液がんの処置において有用である。ある態様において、さらなる医薬剤は、リンパ性腫瘍の処置において有用である。ある態様において、さらなる医薬剤は、白血病、リンパ腫、または多発性骨髄腫の処置において有用である。ある態様において、さらなる医薬剤は、非ホジキンリンパ腫の処置において有用である。ある態様において、さらなる医薬剤は、マントル細胞リンパ腫の処置において有用である。ある態様において、さらなる医薬剤は、DLBCLの処置において有用である。ある態様において、さらなる医薬剤は、ABC−DLBCLの処置において有用である。ある態様において、さらなる医薬剤は、抗がん剤である。ある態様において、さらなる医薬剤は、本明細書において記述される任意の抗がん剤である。ある態様において、さらなる医薬剤は、免疫療法である。ある態様において、さらなる医薬剤は、本明細書において記述される任意の免疫療法である。

本明細書に記載の発明がより完全に理解され得るために、以下の例を記す。本出願に記載の例は、本明細書に提供される化合物、医薬組成物および方法を説明するために提示されるが、これらの範囲を限定するものとして、決して解釈されるべきではない。
式Iの化合物を、以下に詳細に記載される合成スキームおよび手順を使用して調製した。
合成中間体の調製
4−ブロモ−6−クロロキノリン−3−アミン(E)
5−クロロ−2−(2−ニトロビニルアミノ)安息香酸(B):温度を20〜30℃に保ちながら、ニトロメタン(26.8g、440mmol)を、水(60mL)中のNaOH(26.8g、670mmol)の溶液へと滴加した。得られた混合物を、次に40℃まで温め、および10分間攪拌した。混合物を、20〜30℃まで冷却し、および別の一部分のニトロメタン(13.4g、220mmol)を添加した。完全な添加の後、反応を、45℃で1時間攪拌した. 赤色の溶液を、次に50〜55℃まで加熱し、および直ちに30℃まで冷却して、溶液としてオキシムAを生じ、これを次のステップにおいて直接使用した。
オキシムAの溶液を、濃HCl(60mL)で酸性化し、および、濃HCl(85mL)および水(860mL)中の2−アミノ−5−クロロ−安息香酸(34.3g、200mmol)の懸濁液に添加した。反応混合物を、室温で18時間攪拌し、 および黄色の沈殿を濾過により回収し、水で洗浄し(2×100mL)、および乾燥させて、表題の化合物を生じた(48.0g、99%の収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 14.15 (bs, 1H), 12.98 (d, 1H), 8.06 (dd, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 6.78 (d, 1H)
6−クロロ−3−ニトロキノリン−4−オール(C):炭酸カリウム(11.3g、82mmol)および5−クロロ−2−(2−ニトロビニルアミノ)安息香酸(6.6g、27.2mmol)を、無水酢酸(70mL)中に懸濁させた。得られた混合物を、90℃で1時間加熱した。冷却後、黄色の沈殿が形成され、これを濾過により回収し、酢酸および水で洗浄し、乾燥させて、表題の化合物を生じた(3.4g、56%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 13.19 (bs, 1H), 9.24 (s, 1H), 8.18 (d, 1H), 7.85 (dd, 1H), 7.76 (d, 1H). MS m/z 225.38 [M+H]+
4−ブロモ−6−クロロ−3−ニトロキノリン(D):POBr(7.0g、25mmol)およびDIPEA(4.3g、33mmol)を、アセトニトリル(50mL)中の6−クロロ−3−ニトロキノリン−4−オール(3.7g、16.5mmol)の懸濁液に添加した。得られた溶液を、還流下で1時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、および残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン:EtOAc=5:1〜1:1)、表題の化合物を生じた(3.3g、70%の収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.17 (s, 1H), 8.44 (d, 1H), 8.28 (d, 1H), 7.92 (dd, 1H). MS m/z 287.31 [M+H]+
4−ブロモ−6−クロロキノリン−3−アミン(E):鉄粉(5.24g、94mmol)を、酢酸(50mL)中の4−ブロモ−6−クロロ−3−ニトロキノリン(2.7g、9.4mmol)の懸濁液に添加した。混合物を攪拌し、および60℃で3時間加熱した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、Celiteパッドを通して濾過し、およびEtOAcで洗浄した。合わせた濾液を濃縮し、および残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン:EtOAc=2:1〜1:1)、表題の化合物を生じた(2.0g、83%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.51 (s, 1H), 7.87 (d, 1H), 7.79 (d, 1H), 7.44 (dd, 1H), 6.30 (bs, 2H)。
キノリンアミンF、G、およびHを、キノリンアミンEの調製のために使用した方法と類似した方法で、以下の表中に指示するとおりの対応する安息香酸から調製した。
4−(2−メトキシプロパン−2−イル)キノリン−3−アミン(L)
3−アミノ−6−クロロ−キノリン−4−カルボン酸メチル(I):4−ブロモ−6−クロロキノリン−3−アミン(7.60g、29.5mmol)、トリエチルアミン(3.28g、32.5mmol)およびPdCl(dppf)(4.31g、5.9mmol)の混合物を、MeOH(300mL)とTHF(30mL)との混合物中に、オートクレーブの中で懸濁させた。混合物を、30気圧CO下で18時間100℃で攪拌し、次に室温まで冷却し、および濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(DCM:MeOH=100:1〜50:1)、表題の化合物を生じた(6.05g、86%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.63 (s, 1H), 8.44 (d, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.39 (m, 1H), 7.21 (bs, 2H), 3.94 (s, 3H)。
2−(3−アミノ−6−クロロ−4−キノリル)プロパン−2−オール(J):臭化メチルマグネシウム(エチルエーテル中3M、22.6mL、67.6mmol、10当量)を、THF(50mL)中の3−アミノ−6−クロロ−キノリン−4−カルボン酸メチル(1.60g、6.7mmol)溶液へと0℃で滴加した。完全な添加の後、得られた混合物を、室温で終夜攪拌し、次に終夜室温で攪拌し、次に、飽和NHCl溶液(50mL)でクエンチした。混合物を、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相を合わせて、鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、および濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(DCM:MeOH=100:1〜20:1)、表題の化合物を生じた(750mg、47%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.37 (s, 1H), 8.12 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.28 (dd, 1H), 6.30 (bs, 2H), 1.74 (s, 6H)。
6−クロロ−4−(2−メトキシプロパン−2−イル)キノリン−3−アミン(K):NaH(油中の60%の懸濁液、152mg、6.3mmol)を、THF(20mL)中の2−(3−アミノ−6−クロロ−4−キノリル)プロパン−2−オール(750mg、3.2mmol)の溶液に、0℃でN下において添加し、および30分間攪拌した。ヨードメタン(675mg、4.8mmol)を添加し、および、得られた混合物を終夜室温で攪拌し、次に飽和NHCl溶液(50mL)でクエンチした。混合物を、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機物を合わせて、鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、および濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(DCM:MeOH=100:1〜30:1)、表題の化合物を生じた(410mg、51%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.44 (s, 1H), 8.34 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.32 (dd, 1H), 5.92 (bs, 2H), 2.98 (s, 3H), 1.75 (s, 6H). MS m/z 251.4 [M+H]+
4−(2−メトキシプロパン−2−イル)キノリン−3−アミン(L):10%のPd/C(50mg)を、EtOH(20mL)中の6−クロロ−4−(2−メトキシプロパン−2−イル)キノリン−3−アミン(K)(200mg、0.8mmol)およびトリエチルアミン(161mg、1.6mmol)の溶液に添加した。反応混合物を、水素の雰囲気下において1.5時間攪拌し、次に濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、および残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン:EtOAc=3:1〜1:1)、表題の化合物を生じた(160mg、93%の収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.44 (s, 1H), 8.09 (m, 1H), 8.02 (m, 1H), 7.41 (m, 2H), 5.30 (br, 2H), 3.20 (s, 3H), 1.91 (s, 6H). MS m/z 217.22 [M+H]+
キノリンアミンMおよびNを、キノリンアミンKの調製のために使用した方法と類似した方法で、以下の表中に指示するとおりの対応するキノリンアミンから調製した。
4−ブロモ−7−クロロキノリン−3−アミン(Q)
7−クロロ−3−ニトロキノリン−4−オール(O):濃硝酸(66%、3.6mL)を、プロピオン酸(26mL)中の7−クロロ−キノリン−4−オール(2.55g、14.3mmol)の溶液へと90℃で滴加した。混合物を攪拌し、および還流下で3時間加熱した。反応混合物を、冷却し、濾過し、および沈殿物を水(3×10mL)で洗浄し、および乾燥させて、黄色固体として表題の化合物を生じた(2.40g、74%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 13.03 (bs, 1H), 9.27 (s, 1H), 8.25 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.56 (dd, 1H)。
4−ブロモ−7−クロロ−3−ニトロキノリン(P):POBr(2.3g、8mmol)およびDIPEA(1.4g、10.7mmol)を、アセトニトリル(25mL)中の7−クロロ−3−ニトロキノリン−4−オール(1.2g、5.4mmol)の懸濁液に添加した。得られた溶液を、還流下で1時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、および残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して、(ヘキサン:EtOAc=5:1〜1:1)表題の化合物を生じた(590mg、38%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.33 (s, 1H), 8.42 (d, 1H), 8.33 (d, 1H), 8.00 (dd, 1H)。
4−ブロモ−7−クロロキノリン−3−アミン(Q):鉄粉(2.3g、4.2mmol)を、酢酸(20mL)中の4−ブロモ−7−クロロ−3−ニトロキノリン(1.2g、4.2mmol)の懸濁液に添加した。混合物を攪拌し、および60℃で3時間加熱し、次にEtOAc(100mL)で希釈し、Celiteパッドを通して濾過し、およびEtOAcで洗浄した。合わせた濾液を濃縮し、および残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン:EtOAc=2:1〜1:1)、表題の化合物を生じた(440mg、41%の収率)。MS m/z 257.07 [M+H]+
4−ブロモ−7−メトキシキノリン−3−アミン(R):
4−ブロモ−7−メトキシキノリン−3−アミン(R)を、7−メトキシ−キノリン−4−オールから、4−ブロモ−7−クロロキノリン−3−アミン(Q)の調製のために使用した方法と類似した方法で調製した。MS m/z 252.90 [M+H]+
4−イソプロピルキノリン−3−アミン(U)
4−ブロモキノリン−3−アミン(S):NBS(4.62g、26mmol)を、DMF(20mL)中のキノリン−3−アミン(3.40g、23.5mmol)の溶液に添加し、および、混合物を1時間攪拌し、次に水(100mL)でクエンチした。得られた混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出し、および合わせた有機層を鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、および減圧下で濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン:EtOAc=10:1)、茶色固体として表題の化合物を生じた(3.80g、72%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.54 (s, 1H), 7.83 (m, 2H), 7.56 (m, 1H), 7.44 (m, 1H), 6.06 (bs, 2H)。
4−(プロパ−1−エン−2−イル)キノリン−3−アミン(T):2−イソプロぺニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(564mg、3mmol)、CsCO(1.46g、4.5mmol)およびPdCl(dppf)(163mg)を、ジオキサン(20mL)および水(5mL)中の4−ブロモキノリン−3−アミン(500mg、2.2mmol)の溶液に添加した。反応混合物を、80℃で4時間、N雰囲気化において攪拌した。冷却後、混合物を水で希釈し(100mL)、EtOAc(3×200mL)で抽出し、および、合わせた有機相をHCl水溶液(1N)、飽和NaHCO溶液および鹹水で洗浄した。有機相を、乾燥させ(NaSO)、濃縮し、および残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン:EtOAc=30:1〜10:1)、黄色油として表題の化合物を生じた(430g、約100%の収率、dppfを含有した)。MS m/z 185.34 [M+H]+
4−イソプロピルキノリン−3−アミン(U):Pd/C(10%、150mg)を、EtOH(10mL)中の4−(プロパ−1−エン−2−イル)キノリン−3−アミン(180mg、1mmol)の溶液に添加し、および、水素の雰囲気下において4時間攪拌した。反応混合物を、濾過し、および濃縮して、黄色透明の油として表題の化合物を生じた(65mg、37%の収率)。MS m/z 187.23 [M+H]+
4−シクロペンチルキノリン−3−アミン(W)
4−シクロペンテニルキノリン−3−アミン(V):4−シクロペンテニルキノリン−3−アミンを、4−(プロパ−1−エン−2−イル)キノリン−3−アミン(T)と似たやり方で、4−ブロモキノリン−3−アミン(S)および2−シクロペンテニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランから調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.55 (s, 1H), 7.99 (m, 1H), 7.64 (m, 1H), 7.45 (m, 2H), 5.92 (m, 1H), 3.90 (bs, 2H), 2.75(m, 4H), 2.15 (m, 2H)。MS m/z 211.24 [M+H]+
4−シクロペンチルキノリン−3−アミン(W):4−シクロペンチルキノリン−3−アミンを、4−イソプロピルキノリン−3−アミン(U)の調製のために使用した方法と類似した方法で、4−シクロペンテニルキノリン−3−アミン(V)から調製した。MS m/z 213.22 [M+H]+
以下の表中のキノリンアミンX−EEを、4−(プロパ−1−エン−2−イル)キノリン−3−アミン(T)の調製のために使用した方法と類似した方法によって、以下の表中に指示するとおりのブロモキノリンおよびボロン酸から調製した。
4−(トリフルオロメチル)キノリン−3−カルボン酸(II)
4−(トリフルオロメチル)キノリン−2(1H)−オン(FF):アニリン(9.30g、100mmol)と4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブタン酸エチル(36.8g、200mmol)との混合物を、110℃で1時間攪拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮し、および次に水(20mL)で希釈した。濃HSO(110g、1.13mol)を注意深く添加し、および混合物を90℃で1時間攪拌し、次に室温まで冷却し、および氷水(500mL)中へと注いだ。沈殿を濾過によって回収し、および次にエタノール(50mL)から再結晶化させて、白色固体として表題の化合物を生じた(9.90g、46.5%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.34 (bs, 1H), 7.75 (m, 2H), 7.45 (d, 1H), 7.32 (m, 1H), 6.99 (s, 1H). MS m/z 214.20 [M+H]+
2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロキノリン(GG):4−(トリフルオロメチル)キノリン−2(1H)−オン(4.40g、20.6mmol)とPOCl(6.33g、41.3mmol)との混合物を、還流下で2時間加熱し、冷却し、および氷水(100mL)中へと注いだ。混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、および、合わせた有機層を、水、飽和NaHCO溶液および鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)および濃縮して、表題の化合物を生じ(4.80g、約100%の収率)、これをさらなる精製なしで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.12 (m, 2H), 8.00 (m, 1H), 7.87 (m, 1H). MS m/z 232.15 [M+H]+
2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−3−カルボン酸(HH):LDA(1N、13mL、13mmol)を、乾燥THF(50mL)中の2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)−1,2−ジヒドロキノリン(2.00g、8.6mmol)の溶液へと−78℃で滴加した。混合物を−78℃で1時間攪拌し、次にドライアイスを添加した。混合物を、次に室温まで温め、水(100mL)でクエンチし、および1NのHClで酸性化した(pH3〜4)。混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、および、合わせた有機層を鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)および濃縮して、茶色固体として表題の化合物を生じ(2.20g、92%の収率)、これをさらなる精製なしで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.18(m, 2H), 8.05 (m, 1H), 7.92 (m, 1H). MS m/z 276.01 [M+H]+
4−(トリフルオロメチル)キノリン−3−カルボン酸(II):Pd/C(10%、0.5g)およびトリエチルアミン(600mg、6mmol)を、エタノール(100mL)中の2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)キノリン−3−カルボン酸(1.10g、4mmol)の溶液に添加した。混合物を4時間、1気圧のH下で攪拌し、次に濾過し、および、濾液を濃縮して、表題の化合物を生じた(890mg、92%の収率)。MS m/z 240.16 [M+H]+
4−メチルキノリン−3−カルボン酸(KK)
4−メチルキノリン−3−カルボン酸メチル(JJ):トリフルオロメタンスルホン酸銅(II)(700mg、21mmol)を、トルエン(50mL)中の1−(2−アミノフェニル)エタノン(2.90g、21mmol)およびプロパ−2−イン酸メチル(1.80g、21mmol)の溶液に添加し、および、反応混合物を、窒素下において、還流下で2時間加熱した。冷却後、溶媒を減圧下で除去し、および残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物を生じた(380mg、9%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.11 (s, 1H), 8.32 (d, 1H), 8.07 (d, 1H), 7.90 (m, 1H), 7.74 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 2.93 (s, 3H). MS m/z 202.04 [M+H]+
4−メチルキノリン−3−カルボン酸(KK):水(5mL)中の水酸化リチウム水和物(200mg、4.8mmol)の溶液を、THF(10mL)中の4−メチルキノリン−3−カルボン酸メチル(400mg、2.0mmol)に添加した。反応混合物を、室温で2時間攪拌し、次に水(20mL)で希釈した。混合物を、ヘキサン/EtOAc(1:1、3×20mL)で洗浄し、および水相を1NのHCl水溶液で酸性化し(pH4〜5)、および酢酸エチル(6×50mL)で抽出した。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、および濃縮して、黄色固体として表題の化合物を生じた(270mg、73%の収率)。MS m/z 188.30 [M+H]+
4−シクロプロピル−7−フルオロキノリン−3−カルボン酸(OO)
7−フルオロ−4−ヒドロキシキノリン−3−カルボン酸エチル(LL):3−フルオロアニリン(10.0g、90mmol)およびエトキシメチレンマロン酸ジエチル(21.6g、100mmol)を、EtOH(500mL)中に溶解させ、混合物を還流下で3時間加熱し、冷却し、および室温で終夜放置した。個体の沈殿を濾過によって回収し、真空下で乾燥させ、およびポリリン酸(40mL)中に懸濁させた。POCl(2.0g、12.9mmol)を添加し、および混合物を、75℃で8時間攪拌した。冷却後、混合物を氷水(500mL)中へと注ぎ、EtOAc(3×300mL)で抽出し、および、合わせた有機層を鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、および濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(DCM:MeOH=100:1〜30:1)、表題の化合物を生じた(3.8g、18%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 12.33 (bs, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.20 (m, 1H), 7.42 (m, 1H), 6.95 (m, 1H), 4.22 (q, 2H), 1.28 (t, 3H). MS m/z 235.79 [M+H]+
4−ブロモ−7−フルオロキノリン−3−カルボン酸エチル(MM):POBr(6.88g、24mmol)を、アセトニトリル(50mL)中の7−フルオロ−4−ヒドロキシキノリン−3−カルボン酸エチル(3.8g、16mmol)およびDIPEA(4.1g、32mmol)の懸濁液に添加した。得られた溶液を、還流下で2時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、および残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン:EtOAc=20:1〜10:1)、表題の化合物を生じた(3.5g、73%の収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.10 (s, 1H), 8.44 (m, 1H), 7.77 (m, 1H), 7.49 (m, 1H), 4.52 (q, 2H), 1.47 (t, 3H)。
4−シクロプロピル−7−フルオロキノリン−3−カルボン酸エチル(NN):シクロプロピルボロン酸(580mg、6.75mmol)、CsCO(2.2g、6.70mmol)およびPdCl(dppf)(120mg)を、ジオキサン(100mL)および水(20mL)中の4−ブロモ−7−フルオロキノリン−3−カルボン酸エチル(1.0g、3.35mmol)の溶液に添加した。反応混合物を、80℃で4時間、N雰囲気下で攪拌し、次に室温まで冷却し、水(100mL)で希釈し、およびEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相をHCl水溶液(1N)、飽和NaHCO溶液および鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、および濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン:EtOAc=30:1〜10:1)、表題の化合物を生じた(480mg、54%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.95 (s, 1H), 8.65 (m, 1H), 7.84 (m, 1H), 7.68 (m, 1H), 4.40 (q, 2H), 2.45 (m, 1H), 1.38 (t, 3H), 1.20 (m, 2H), 0.52 (m, 2H)。
4−シクロプロピル−7−フルオロキノリン−3−カルボン酸(OO):水(5mL)中のLiOH・HO(180mg、4.3mmol)の溶液を、THF(100mL)中の4−シクロプロピル−7−フルオロキノリン−3−カルボン酸エチル(470mg、1.8mmol)の溶液に添加した。混合物を、50℃で3時間攪拌し、混合物を1NのHCl水溶液でpH5に調整し、次に濃縮して、表題の化合物を生じ(500mg、約100%の収率、LiClを含有した)、これをさらなる精製なしで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 13.51 (bs, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.64 (m, 1H), 7.82 (m, 1H), 7.68 (m, 1H), 2.45 (m, 1H), 1.23 (m, 2H), 0.56 (m, 2H)。
4−アセチルキノリン−3−カルボン酸(RR)
4−ブロモキノリン−3−カルボン酸エチル(PP):4−ブロモキノリン−3−カルボン酸エチルを、アニリンから、4−ブロモ−7−フルオロキノリン−3−カルボン酸エチル(MM)の調製のために使用した方法と類似した方法で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.10 (s, 1H), 8.44 (m, 1H), 8.17 (m, 1H), 7.87 (m, 1H), 7.75 (m, 1H), 4.52 (q, 2H), 1.48 (t, 3H)。
4−アセチルキノリン−3−カルボン酸エチル(QQ):PdCl(PPh(100mg)を、DMF(30mL)中の4−ブロモキノリン−3−カルボン酸エチル(411mg、1.47mmol)およびトリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(1.22g、2.51mmol)の溶液に、窒素下で添加した。反応(TLCによる)の完了後、得られた混合物を、水でクエンチし、および抽出した(EtOAc)。合わせた有機層を、飽和NaHCO溶液、鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、および濃縮した。残渣を、2NのHCl水溶液:ジオキサン(40mL、1:1)で終夜処理し、次に濃縮し、およびシリカクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=20:1〜3:1)によって精製して、表題の化合物を生じた(310mg)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.50 (s, 1H), 8.38 (m, 1H), 7.95 (m, 1H), 7.80 (m, 1H), 7.75 (m, 1H), 4.48 (q, 2H), 2.72 (s, 3H), 1.46 (t, 3H)。
4−アセチルキノリン−3−カルボン酸(RR):4−アセチルキノリン−3−カルボン酸を、4−アセチルキノリン−3−カルボン酸エチル(300mg、1.23mmol)から、4−メチルキノリン−3−カルボン酸(KK)の調製のために使用した方法と類似した方法で調製し、表題の化合物を生じて(230mg、67%の収率)、さらなる精製なしでこれを使用した。
4−(1−メトキシエチル)キノリン−3−カルボン酸(WW)
4−ビニルキノリン−3−カルボン酸エチル(SS):4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.40g、15.5mmol)、CsCO(6.75g、20.7mmol)およびPdCl(dppf)(378mg)を、ジオキサン(100mL)および水(20mL)中の4−ブロモキノリン−3−カルボン酸エチル(2.90g、10.3mmol)の溶液に添加した。反応混合物を、窒素下において80℃で4時間攪拌し、次に冷却し、水(100mL)で希釈し、およびEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相を、1NのHCl水溶液、飽和NaHCO、および鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、および濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン:EtOAc=30:1〜10:1)、表題の化合物を生じた(1.70g、72%の収率)。 1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.31 (s, 1H), 8.31 (d, 1H), 8.16 (d, 1H), 7.82 (m, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.39 (dd, 1H), 5.89 (d, 1H), 5.52 (d, 1H), 4.44 (q, 2H), 1.44 (m, 3H)。
4−エチルキノリン−3−カルボン酸エチル(TT):Pd/C(10%、150mg)を、EtOH(50mL)中の4−ビニルキノリン−3−カルボン酸エチル(700mg、3.1mmol)の溶液に添加した。反応混合物を、水素下で1時間攪拌した。LC−MS分析は、過還元を示していた。反応混合物を、濾過し、濃縮し、および残渣をジクロロエタン(50mL)中に溶解させた。トリエチルアミン(1.3mL、9mmol)およびCuCl(43mg、0.3mmol)を添加し、および混合物を60℃で酸素下において4時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、シリカクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン:EtOAc=30:1〜10:1)、表題の化合物を生じた(700mg、99%の収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.26 (s, 1H), 8.22 (m, 2H), 7.82 (m, 1H), 7.65 (m, 1H), 4.47 (q, 2H), 3.49 (q, 2H), 1.45 (m, 6H)。
4−(1−ブロモエチル)キノリン−3カルボン酸エチル(UU):NBS(240mg、1.37mmol)およびAIBN(11.2mg、0.068mmol)を、四塩化炭素(10mL)中の4−エチルキノリン−3−カルボン酸エチル(100mg、0.46mmol)の溶液に、窒素下で添加した。反応混合物を、終夜80℃で、照明下において攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、および、残渣を分取TLCによって精製して(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)、表題の化合物を生じた(52mg、38%の収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.21 (s, 1H), 8.87 (d, 1H), 8.32 (d, 1H), 7.85 (m, 1H), 7.72 (m, 1H), 6.59 (m, 1H), 4.50 (m, 2H), 2.29 (d, 3H), 1.73 (s, 1H), 1.48 (t, 3H)。
4−(1−メトキシエチル)キノリン−3−カルボン酸エチル(VV):AgNO(770mg、4.5mmol)を、MeOH(60mL)中の4−(1−ブロモエチル)キノリン−3カルボン酸エチル(920mg、3mmol)に添加した。反応混合物を、室温で48時間攪拌し、次に減圧下で濃縮し、およびシリカクロマトグラフィーで精製して(石油エーテル:EtOAc=10:1〜3:1)、表題の化合物を生じた(60mg、9%の収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.08 (s, 1H), 8.59 (d, 1H), 8.16 (d, 1H), 7.78 (m, 1H), 7.62 (m, 1H), 5.36 (m, 1H), 4.48 (q, 2H), 3.23 (s, 3H), 1.76 (d, 3H), 1.46 (t, 3H)。
4−(1−メトキシエチル)キノリン−3−カルボン酸(WW):4−(1−メトキシエチル)キノリン−3−カルボン酸を、4−(1−メトキシエチル)キノリン−3−カルボン酸エチル(VV)(60mg)から、4−メチルキノリン−3−カルボン酸(KK)の調製のために使用した方法と類似した方法で調製した。
4−(1−アジドエチル)キノリン−3−カルボン酸(YY)
4−(1−アジドエチル)キノリン−3−カルボン酸エチル(XX):アジ化ナトリウム (25mg、0.39mmol)を、DMF(5mL)中の4−(1−ブロモエチル)キノリン−3−カルボン酸エチル(40mg、0.13mmol)に添加した。反応混合物を、60℃まで加熱し、および終夜攪拌した。得られた混合物を、水で希釈し、および、抽出した(EtOAc)。合わせた有機層を、飽和NaHCO溶液、鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、および減圧下で濃縮して、表題の化合物を生じ(25mg)、さらなる精製なしでこれを使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.19 (s, 1H), 8.57 (d, 1H), 8.29 (d, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.69 (m, 1H), 6.05 (m, 1H), 4.53 (m, 2H), 1.82 (d, 3H), 1.48 (t, 3H)。
4−(1−アジドエチル)キノリン−3−カルボン酸(YY):4−(1−アジドエチル)キノリン−3−カルボン酸を、4−(1−アジドエチル)キノリン−3−カルボン酸エチル(25mg)から、4−メチルキノリン−3−カルボン酸(KK)の調製のために使用した方法と類似した方法で調製して、20mgの表題の化合物を生じ、さらなる精製なしでこれを使用した。
6−フルオロ−4−(1−メトキシエチル)キノリン−3−アミン(BBB)
1−(3−アミノ−6−フルオロキノリン−4−イル)エタン−1−オン(ZZ):Pd(PPh(0.3g)を、ジオキサン(20mL)中の4−ブロモ−6−フルオロキノリン−3−アミン(1g、4.1mmol)およびトリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(2.2g、6.1mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で添加した。反応を、90℃で終夜加熱し、次に冷却し、濾過し、および酢酸エチル(100mL)で洗浄した。濾液を鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、および濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(石油エーテル/EtOAc=10:1)、黄色固体を生じ(810mg)、これを2NのHCl/ジオキサン(5.2mL/10mL)で16時間処理した。溶液を、氷冷飽和NaHCO溶液(50mL)中へと注ぎ、 およびEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、および濃縮して、表題の化合物を生じ(650mg、77%の収率)、これをさらなる精製なしで使用した。
1−(3−アミノ−6−フルオロキノリン−4−イル)エタン−1−オール(AAA):NaBH(182mg、4.8mmol)を無水メタノール(10mL)中の1−(3−アミノ−6−フルオロキノリン−4−イル)エタン−1−オン(650mg、3.2mmol)の溶液に添加し、および反応混合物を1時間室温で攪拌した。反応を飽和NHCl溶液(30mL)でクエンチし、およびEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、および濃縮した。残渣をDCM/石油エーテル(10mL、2:1)で洗浄して、灰色固体として表題の化合物を生じた(503mg、77%の収率)。
6−フルオロ−4−(1−メトキシエチル)キノリン−3−アミン(BBB):1−(3−アミノ−6−フルオロキノリン−4−イル)エタン−1−オール(250mg、1.2mmol)をTHF(10mL)中に溶解させ、および0℃まで冷却した。水素化ナトリウム(97mg、1.2mmol、鉱油中において60%)を添加し、および反応を0℃で1時間攪拌した。次にヨードメタン(207mg、1.5mmol)を添加し、および反応を室温でもう1時間攪拌した。反応を、飽和NHCl(20mL)でクエンチし、および次に酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、鹹水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、および濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(石油エーテル/EtOAc=5:1)、黄色固体として表題の化合物を生じた(240mg、90%の収率)。MS m/z 221.3 [M+H]+
4−(1−メトキシエチル)-6−メチルキノリン−3−アミン(CCC):
4−(1−メトキシエチル)−6−メチルキノリン−3−アミン(CCC)を、4−ブロモ−6−メチルキノリン−3−アミン(H)から、6−フルオロ−4−(1−メトキシエチル)キノリン−3−アミン(BBB)の調製のために使用した方法と類似した方法で調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 8.44 (s, 1H), 7.94 (d, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.30 (m, 1H), 5.28 (q, 1H), 4.99 (br, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.53 (s, 3H), 1.59 (d, 3H)。
4−(1−エトキシエチル)−6−フルオロキノリン−3−アミン(DDD):
4−(1−エトキシエチル)−6−メチルキノリン−3−アミン(DDD)を、1−(3−アミノ−6−フルオロキノリン−4−イル)−エタン−1−オール(AAA)およびヨードエタンから、6−フルオロ−4−(1−メトキシエチル)キノリン−3−アミン(BBB)の調製のために使用した方法と類似した方法で調製した。
4−(1−エトキシエチル)キノリン−3−アミン(EEE):
4−(1−エトキシエチル)キノリン−3−アミン(EEE)を、4−ブロモキノリン−3−アミン(S)から、6−フルオロ−4−(1−メトキシエチル)キノリン−3−アミン(BBB)の調製のために使用した方法と類似した方法で調製した。MS m/z 218.3[M+H]+
3−クロロ−5−イソシアナート−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン(III):
5,6−ジクロロピリジン−3−カルボン酸メチル(FFF):塩化チオニル(27.9g、234mmol)を、MeOH(300mL)中の5,6−ジクロロピリジン−3−カルボン酸(18.0g、94mmol)の溶液へと、0℃で滴加した。得られた混合物を、還流下で3時間加熱し、冷却し、および減圧下で濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン:EtOAc=5:1〜3:1)、白色固体として表題の化合物を生じた(6.7g、34.7%の収率)。MS m/z 226.08 [M+H]+
5−クロロ−6−(トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−カルボン酸メチル(GGG):2H−1,2,3−トリアゾール(2.03g、29.4mmol)およびフッ化セシウム(4.47g、29.4mmol)を、DMSO(50mL)中の5,6−ジクロロピリジン−3−カルボン酸メチル(3.03g、14.7mmol)の溶液に添加した。得られた混合物を、100℃で2時間加熱した。冷却後、混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液、水および鹹水で洗浄した。有機相を、乾燥させ(NaSO)、および濃縮し、および残渣を、シリカクロマトグラフィーによって精製して(DCM:MeOH=100:1)、表題の化合物を生じた(880mg、25%の収率)。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 9.10 (s, 1H), 8.58 (d, 1H), 7.99 (s, 2H), 4.02 (s, 3H)。
5−クロロ−6−(トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−カルボン酸(HHH):水(5mL)中の水酸化リチウム水和物(633mg、15mmol)を、MeOH(10mL)中の5−クロロ−6−(トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−カルボン酸メチル(900mg、3.8mmol)の溶液に0℃で添加し、および混合物を2時間攪拌し、および次に濃縮した。残渣を、水(10mL)中に溶解させ、およびヘキサン:EtOAc(5:1、2×10mL)で洗浄した。水相を、1NのHCl水溶液で酸性化し(pH3〜4)、次に濃縮して、表題の化合物を生じ(1.1g、約100%の収率、LiClを含有した)、これをさらなる精製なしで使用した。MS m/z 224.01 [M+H]+
3−クロロ−5−イソシアナート−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン(III):ジフェニルリン酸アジド(632mg、2.3mmol)を、トルエン(20mL)中の5−クロロ−6−(トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−カルボン酸(430mg、1.9mmol)およびトリエチルアミン(580mg、5.7mmol)の溶液に添加した。混合物を1時間攪拌し、次に80℃まで2時間加熱して、トルエン溶液として表題の化合物を生じ、次のステップにおいてこれを直接使用した。
イソシアナートJJJおよびKKKを、3−クロロ−5−イソシアナート−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン(III)の調製のために使用した方法と類似した方法で、以下の表中に指示するとおりの対応するアゾールおよび5,6−ジクロロピリジン−3−カルボン酸メチル(FFF)から調製した。
4−イソシアナート−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(LLL):
4−イソシアナート−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(LLL)を、3−クロロ−5−イソシアナート−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン(III)の調製のために使用した方法と類似した方法で2−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸から調製し、および、後続するステップにおいてこれを直接使用した。
5−クロロ−6−(トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−アミン(NNN)
3−クロロ−5−ニトロ−2−(トリアゾール−2−イル)ピリジン(MMM):2H−1,2,3−トリアゾール(760mg、11mmol)を、THF(50mL)中の2,3−ジクロロ−5−ニトロ−ピリジン(965mg、5mmol)および無水炭酸カリウム(1.03g、7.5mmol)の懸濁液に添加し、混合物を室温で終夜攪拌した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水および鹹水で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過および濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーにより精製して(ヘキサン:EtOAc=5:1〜1:1)、表題の化合物を生じた(505mg、44%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.39 (d, 1H), 9.15 (d, 1H), 8.34 (s, 2H)。
5−クロロ−6−(トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−アミン(NNN):塩化スズ(II)2水和物(4.75g、21mmol)を、濃HCl(25mL)およびEtOH(100mL)中の3−クロロ−5−ニトロ−2−(トリアゾール−2−イル)ピリジン(950mg、4.2mmol)の懸濁液に、室温で少しずつ添加し、次に、混合物を終夜攪拌した。溶媒を減圧下において除去し、残渣を水(100mL)で希釈し、3NのNaOH水溶液でpH9まで塩基性化(basicify)し、次に、EtOAcで抽出した(2×100mL)。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過して濃縮し、黄色固体として表題の化合物を生じた(795mg、97%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.05 (s, 2H), 7.82 (d, 1H), 7.20 (d, 1H), 6.21 (bs, 2H). MS m/z 195.95 [M+H]+
(7−シクロプロピル−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル)カルバミン酸tert−ブチル(TTT)
2−(((2−メチルチアゾール−5−イル)アミノ)メチレン)マロン酸ジエチル(OOO):2−メチルチアゾール−5−アミン(4.5g、39.41mmol)を、EtOH(150mL)中に溶解させた。2−(エトキシメチレン)マロン酸ジエチル(7.97mL、39.41mmol)を添加し、および混合物を90℃で3時間攪拌した。混合物を0℃まで冷却し、および1時間攪拌し、および得られた固体を濾過し、EtOHで洗浄し、および乾燥させて、表題の化合物を生じた(3.62g、32%の収率)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 10.74 (d, 1H), 7.94 (d, 1H), 7.53 (s, 1H), 4.19 (q, 2H), 4.11 (q, 2H), 2.58 (s, 3H), 1.24 (m, 6H); MS m/z: 285.06 [M+H]+
7−ヒドロキシ−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(PPP):2−(((2−メチルチアゾール−5−イル)アミノ)メチレン)マロン酸ジエチル(3.62g、12.73mmol)を、ジフェニルエーテル(75mL)中に懸濁させ、および250℃まで45分間加熱した。混合物を、室温まで冷却し、ヘキサン(250mL)で希釈し、および0℃で1時間攪拌した。得られた固体を濾過し、ヘキサンで洗浄し、および乾燥させて、表題の化合物を生じた(3g、98%の収率)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 11.97 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 4.38 (q, 2H), 2.82 (s, 3H), 1.35 (t, 3H); MS m/z: 238.69 [M+H]+
7−クロロ−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(QQQ):SOCl(3mL、42mmol)およびDMF(5滴)を、CHCl(100mL)中の7−ヒドロキシ−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(1g、4.20mmol)の溶液に添加した。混合物を、還流にて3時間攪拌し、および次に濃縮した。残渣を、トルエン(50mL)中に懸濁させ、および溶媒を除去して、表題の化合物を生じ(685mg、64%の収率)、さらなる精製なしでこれを使用した。MS m/z: 258.93 [M+H]+
7−シクロプロピル−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(RRR):7−クロロ−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(500mg、1.95mmol)およびトリブチル(シクロプロピル)スタンナン(708mg、2.14mmol)を、1,4−ジオキサン(5mL)中に溶解させ、および徹底的に脱気した。Pd(PPh)Cl (137mg、0.195mmol)を添加し、および、反応混合物を窒素下において100℃で24時間攪拌した。反応を、水およびEtOAc(3×50mL)で希釈した。合わせた有機抽出物を鹹水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、および濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜60%のEtOAc)によって精製して、表題の化合物を生じた(200mg、39%の収率)。MS m/z: 262.64 [M+H]+
7−シクロプロピル−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸(SSS):7−シクロプロピル−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(200mg、0.76mmol)を、THF(5mL)およびMeOH(3mL)中に溶解させた。LiOH(65mg、1.53mmol)を添加し、および、混合物を60℃で2時間攪拌した。混合物を、水で希釈し、およびEtOAc(2×50mL)で抽出した。水層を、3MのHClを使用して酸性化し、およびEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、および濃縮して、表題の化合物を生じ(100mg、59%の収率)、さらなる精製なしでこれを使用した。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 13.53 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 2.89 (m, 1H), 2.81 (s, 3H), 1.74 (m, 2H), 1.16 (m, 2H); MS m/z: 234.76 [M+H]+
(7−シクロプロピル−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル)カルバミン酸tert−ブチル(TTT):DPPA(97μL、0.45mmol)およびEtN(68μL、0.49mmol)を、t−ブタノール(10mL)中の7−シクロプロピル−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸(95mg、0.41mmol)の溶液に添加した。混合物を、室温で30分間、および次に100℃で1時間、攪拌した。混合物を、室温まで冷却し、飽和した水性NaHCO溶液でクエンチし、およびEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、および濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜80%のEtOAc)によって精製して、表題の化合物を生じた(35mg、28%の収率)。MS m/z: 306.21 [M+H]+
7−(1−エトキシエチル)−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸(WWW)
7−(1−エトキシビニル)−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル (UUU):7−クロロ−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(500mg、1.95mmol)およびトリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(708μL、2.10mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)中に溶解させ、および徹底的に脱気した。Pd(PPh)Cl(134mg、0.191mmol)を添加し、およびフラスコをNで洗い流し、次に100℃で24時間攪拌した。反応を水で希釈し、およびEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、鹹水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、および凝縮して、茶色の油を生じ、これを、シリカゲルの栓を通して、ヘキサン中の30%EtOAcで溶出させて濾過して、黄色の油として表題の化合物を生じ(347mg、62%の収率)、さらなる精製なしでこれを使用した。MS m/z: 293.05 [M+H]+
7−(1−エトキシエチル)−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(VVV):炭素上の10%のPd、(55mg、0.05mmol)を、EtOH(10mL)中の7−(1−エトキシビニル)−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル (150mg、0.51mmol)の溶液に添加した。反応を、H下で6時間攪拌し、さらなる炭素上の10%のPd(165mg、0.15mmol)を添加し、および混合物江尾H下で14時間攪拌した。混合物を、Celite上で濾過し、EtOH(100mL)で洗浄し、および濾液を濃縮して、表題の化合物を生じ(150mg、99%の収率)、さらなる精製なしでこれを使用した。MS m/z: 295.24 [M+H]+
7−(1−エトキシエチル)−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸(WWW):7−(1−エトキシエチル)−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸を、7−(1−エトキシエチル)−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチルから、SSSについて記載した方法を使用して調製し、黄色固体として表題の化合物を生じた(100mg、74%の収率)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 8.60 (s, 1H), 5.39 (q, 1H), 4.36 (q, 2H), 2.87 (s, 3H), 1.61 (d, 3H), 1.07 (t, 3H); MS m/z: 267.01 [M+H]+
チアゾロピリジン酸XXXおよびYYYを、7−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(ZZZ)から、チアゾロピリジンSSSまたはWWWの調製のために使用した方法と類似した方法で調製した。7−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(ZZZ)を、チアゾール−5−アミンから、QQQの調製のために使用したのと類似したやり方にて調製した。
7−(ジメチルアミノ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸(AAAA)
7−(ジメチルアミノ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル:7−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(ZZZ、200mg、0.82mmol)の溶液、THF(0.51mL、0.99mmol)中の2Mのジメチルアミン、およびDMF(5mL)中のDIEA(440μL、1.65mmol)を、60℃で3時間攪拌した。反応を、HOでクエンチし、およびEtOAcで抽出した。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、および濃縮して、茶色の油を生じ、さらなる精製なしでこれを使用した。MS m/z: 251.93 [M+H]+。
7−(ジメチルアミノ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸(AAAA):7−(ジメチルアミノ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸を、7−(ジメチルアミノ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチルから、水層を酸性化し、濃縮し、およびHO中の0〜60%のACNの勾配を使用した逆相HPLCによって精製して、黄色固体として表題の化合物を生じた(138mg、75%の収率)ことを除いてはSSSについて記載された手順を使用して、調製した。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.27 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 3.27 (s, 6H); MS m/z: 224.64 [M+H]+。
チアゾロピリジン酸BBBB〜DDDDを、7−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸エチル(ZZZ)から、7−(ジメチルアミノ)チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸(AAAA)について記載した方法と類似した方法を使用して調製した。
例示化合物の調製
1−(6−クロロ−4−(2−メトキシプロパン−2−イル)キノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(1)
1−(6−クロロ−4−(2−メトキシプロパン−2−イル)キノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(1):6−クロロ−4−(2−メトキシプロパン−2−イル)キノリン−3−アミン(K)(100mg、0.4mmol)を、調製したばかりの3−クロロ−5−イソシアナート−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン(III)のトルエン溶液(1.6mmol、4当量)に添加し、室温で30分、および100℃で10時間攪拌した。冷却後、混合物を水(50mL)で希釈し、およびEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を、飽和NaHCO溶液(3×50mL)および鹹水で洗浄し、および次に濃縮した。残渣をprep−HPLCによって精製して、表題の化合物を生じた(20mg、11%の収率)。1H NMR (400 MHz, MeOD-d4): δ 8.94 (m, 2H), 8.55 (m, 2H), 8.03 (m, 3H), 7.70 (m, 1H), 3.12 (s, 3H), 1.95 (s, 6H). MS m/z 472.4 [M+H]+
化合物2〜23を、類似したやり方で、以下に指示する出発材料を採用して調製した。
1−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(6−フルオロ−4−(1−ヒドロキシエチル)キノリン−3−イル)尿素(24)
1−(4−アセチル−6−フルオロキノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(EEEE):1−(4−アセチル−6−フルオロキノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(EEEE)を、1−(3−アミノ−6−フルオロキノリン−4−イル)エタン−1−オン(ZZ)から、例1の調製のために使用した方法と類似した方法を使用して調製した。MS m/z 426.3 [M+H]+
1−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(6−フルオロ−4−(1−ヒドロキシエチル)キノリン−3−イル)尿素(24):NaBH(5mg、0.1mmol)を、メタノール(2mL)中の1−(4−アセチル−6−フルオロキノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(EEEE;35mg、0.1mmol)の溶液に添加した。反応混合物を、30分間室温で攪拌した。反応物を、水(5mL)でクエンチし、および次にEtOAc(3×5mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥させ(NaSO)、および濃縮した。残渣を、prep−TLC(DCM/MeOH=20:1)によって精製して、薄黄色固体として表題の化合物を生じた(17mg、48%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 10.54 (br, 1H), 9.63 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.58 (d, 1H), 8.52 (d, 1H), 8.17 (s, 2H), 8.07 (m, 2H), 7.59 (m, 1H), 6.52 (br, 1H), 5.72 (m, 1H), 1.51 (d, 3H). MS m/z: 426.3 [M-H]-
1−(6−ブロモ−4−メチルキノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(25)
6−ブロモ−3−イソシアナート−4−メチルキノリン(FFFF):ジフェニルリン酸アジド(300mg、1.1mmol)を、ジオキサン(10mL)中の6−ブロモ−4−メチルキノリン−3−カルボン酸(290mg、1.1mmol)およびトリエチルアミン(330mg、3.3mmol)の溶液に添加した。混合物を室温で1時間攪拌し、次に80℃で2時間加熱して、イソシアナート(FFFF)を生じ、これを次のステップにおいて直接使用した。
1−(6−ブロモ−4−メチルキノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(25):5−クロロ−6−(トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−アミン(NNN)(212mg、1.1mmol)を、調製したばかりの6−ブロモ−3−イソシアナート−4−メチルキノリンのジオキサン溶液(1.1mmol、1当量)に添加した。溶液を、室温で30分間攪拌し、および次に100℃で10時間加熱した。冷却後、混合物を水 (50mL)で希釈し、およびEtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を、飽和NaHCO溶液(3×50mL)および鹹水で洗浄した。濃縮後、残渣をprep−HPLCによって精製して、表題の化合物を生じた(45mg、9%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 9.79 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 8.59 (d, 1H), 8.50 (d, 1H), 8.33 (d, 1H), 8.16 (s, 2H) 7.95 (d, 1H), 7.84 (m, 1H), 2.58 (s, 3H). MS m/z 460.5 [M+H]+
化合物26〜30を、類似したやり方で、以下に指示する出発材料を採用して調製した。
1−(4−ブロモキノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(31)
1−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(キノリン−3−イル)尿素(GGGG):(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(キノリン−3−イル)尿素(GGGG)を、例1の調製において使用した方法と類似した方法で、キノリン−3−アミンおよび3−クロロ−5−イソシアナート−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン(III)から調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.70 (bs, 1H), 9.60 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.57 (m, 1H), 8.50 (m, 1H), 8.17 (s, 2H), 7.96 (m, 2H), 7.61 (m, 2H)。
1−(4−ブロモキノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(31):NBS(143mg、0.8mmol)を、DMF(15mL)中の(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(キノリン−3−イル)尿素(245mg、0.67mmol)の溶液に室温で添加し、得られた混合物を、50℃で3時間攪拌した。冷却後、混合物を、EtOAc(100mL)で希釈し、飽和NaHCO溶液(3×50mL)および鹹水で洗浄し、および濃縮した。残渣をprep−HPLCによって精製して、表題の化合物を生じた(60mg、20%の収率)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 10.20 (s, 1H), 9.34 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.58 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.52 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.16 (m, 2H), 8.09 (m, 1H), 7.79 (m, 2H). MS m/z 445.78 [M+H]+
1−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(4−(1−ヒドロキシエチル)キノリン−3−イル)尿素(32)
1−(4−アセチルキノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(HHHH):1−(4−アセチルキノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(HHHH)を、化合物25の調製において使用した方法と類似した方法で、4−アセチルキノリン−3−カルボン酸(RR)および5−クロロ−6−(トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−アミン(NNN)から調製した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 9.70 (bs, 1H), 9.60 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.57 (m, 1H), 8.50 (m, 1H), 8.17 (s, 2H), 7.96 (m, 2H), 7.61 (m, 2H)。
1−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(4−(1−ヒドロキシエチル)キノリン−3−イル)尿素(32):水素化ホウ素ナトリウム(9.3mg、0.24mmol)を、無水メタノール(10mL)中の1−(4−アセチルキノリン−3−イル)−3−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)尿素(HHHH;50mg、0.12mmol)の溶液に、−10℃で添加した。反応混合物を、終夜攪拌するとともに室温まで温めた。得られた混合物を、水で希釈し、および抽出した(EtOAc)。合わせた有機層を、飽和NaHCO溶液および鹹水で洗浄し、濃縮し、および、残渣をHPLCによって精製して、表題の化合物を生じた(21mg)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 10.56 (s, 1H), 9.67 (s, 1H), 9.36 (s, 1H), 8.59 (d, 1H), 8.52 (d, 1H), 8.35 (d, 1H), 8.16 (s, 2H), 8.02 (d, 1H), 7.74 (m, 1H), 7.66 (m, 1H), 5.86 (m, 1H), 1.54 (d, 1H). MS m/z 410.2 [M+H]+
1−(7−シクロプロピル−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル)−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)尿素(33)
1−(7−シクロプロピル−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル)−3−(2−(トリフルオロメチル)ピリジン−4−イル)尿素(33):(7−シクロプロピル−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル)カルバミン酸tert−ブチル(TTT)(35mg、0.12mmol)を、DCM(10mL)中に溶解させた。TFA(1mL)を添加し、および混合物を1時間攪拌した。溶媒を除去し、および残渣を1,4−ジオキサン(2mL)中に溶解させた。この溶液を、DPPA(27μL、0.13mmol)およびEtN(72μL、0.52mmol)とともに室温で30分間攪拌されていた1,4−ジオキサン(2mL)中の2−(トリフルオロメチル)イソニコチン酸(LLL;20mg、0.10mmol)の溶液に添加した。混合物を、100℃で1時間攪拌し、飽和した水性NaHCO溶液でクエンチし、およびEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、および濃縮した。残渣を、逆相HPLCによって精製して(HO中の0〜70%のACN)、表題の化合物を生じた(15mg、33%の収率)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 9.93 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.54 (d, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.63 (m, 1H), 2.80 (s, 3H), 2.19 (m, 1H), 1.55 (m, 2H), 1.78 (m, 2H); MS m/z: 394.25 [M+H]+
化合物34を、類似したやり方で、以下に指示する出発材料を採用して調製した。
1−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(7−(1−エトキシエチル)−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル)尿素(35)
1−(5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−イル)−3−(7−(1−エトキシエチル)−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル)尿素(35):EtN(261μL、1.88mmol)およびDPPA(97μL、0.45mmol)を、1,4−ジオキサン(3mL)中の7−(1−エトキシエチル)−2−メチルチアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−カルボン酸(100mg、0.38mmol)の攪拌された溶液に添加し、および、反応を、30分間室温で攪拌した。5−クロロ−6−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ピリジン−3−アミン(NNN、146mg、0.75mmol)を添加し、および混合物を100℃まで1時間加熱し、飽和した水性NaHCO溶液でクエンチし、およびEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を鹹水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濃縮し、およびHO中の0〜70%のACNの勾配を使用した逆相クロマトグラフィーによって精製して、白色固体として表題の化合物を生じた(51mg、30%の収率)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 10.51 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.57 (d, 1H), 8.51 (d, 1H), 8.16 (s, 2H), 5.62 (q, 1H), 3.50 (q, 2H), 2.85 (s, 3H), 1.57 (d, 3H), 1.18 (t, 3H); MS m/z: 459.16 [M+H]+
化合物36〜41を、類似したやり方で、以下に指示する出発材料を採用して調製した。
MALT1阻害アッセイ
表1は、例示化合物についてのMALT1阻害データ(IC50)および細胞増殖阻害データ(GI50)を示す細胞アッセイデータの結果を提供する。MALT1阻害レポーターシステムの使用によってMALT1阻害を実証し、OCI−LY3リンパ腫細胞株の使用によって細胞増殖阻害を実証した。結果は、本開示の化合物が細胞内における強力なMALT1阻害剤であり、および、MALT1の阻害が、がん細胞の有意な成長阻害をもたらすことを示す。
MALT1プロテアーゼ阻害剤についてのハイスループットスクリーニング(HTS)のための細胞内MALT1阻害レポーターシステム
レポーターシステムは、蛍ルシフェラーゼ酵素がc−AMP結合タンパク質部分によって2つの成分に分離された、分割ルシフェラーゼ技術(Promega GloSensorTM)を利用した。cAMPの結合は、光のアウトプットの引き金になる立体構造変化を誘導する。RelB切断部位に基づくMALT1切断シグナルは、cAMP結合のために必要な立体構造変化が、MALT1に媒介される切断後にのみ起こるように、加工された。MALT1切断から独立したルシフェラーゼ活性の干渉のためのコントロールに、Renillaルシフェラーゼを使用した。B細胞受容体シグナリングがホルボール12−ミリスタート13−アセタート(PMA)とイオノマイシンとで活性化されてMALT1プロテアーゼ活性の引き金となる、安定なRajiレポーター細胞株を生成した。Raji MALT1レポーター細胞に、前処置を30分間阻害剤で、および次にPMA/イオノマイシンで1時間行い、および、化合物を評定するためにIC50を使用した。
アッセイは、384−ウェルプレート中で行った。細胞培地中で調製した5μLの10×3倍連続化合物希釈物を、プレートに、液体操作ロボット(Microlab STAR, Hamilton)を使用して添加した。別様に記されない限り、化合物の出発濃度は20μMであり、および最終ビヒクル濃度は全てのウェルにおいて0.2%DMSOであった。Raji GloSensor細胞を、完全媒体中において1.33×10/mlで再懸濁させ、および2%のGloSensor Reagentを細胞懸濁液に添加した。細胞混合物の45μlを次にプレートに添加し、および30分間、37℃かつ5%COにてインキュベートした。次に、ウェルあたり2μLの26×PMA/IO溶液(最終濃度はPMA=0.2μg/mL、IO=1μM)を、プレートに、液体操作ロボット(MultifloFX, Biotek)を使用して添加した。プレートを追加の1時間と45分間、37℃かつ5%COにてインキュベートし、および発光アウトプットを読み取った。
細胞増殖阻害アッセイ
化合物を5μLでプレーティングし、次に、2,000細胞/ウェルを、45μLで、384−ウェル白色/透明プレート(BD 353963)の中にプレーティングした。細胞を、37℃で96時間増殖させた。
1. 細胞を、アッセイ中に十分な数が存在していることを確認するために数えた。細胞を遠心分離し(300×g 5分)および4.44x10細胞/mLで新鮮な媒体に再懸濁させた。
2. 化合物の希釈物を調製した:希釈標準溶液(working dilutions)は、試験した最高濃度の10×であり、および連続希釈のために96−ウェルV底プレート中で調製した。各アッセイにおいて試験した全ての化合物は、DMSOの、ならびに連続希釈物の、同じ濃度を有した。
3. 化合物のプレーティングをトリプリケートで行った:5μL/ウェル。(標準曲線のための対照の12ウェル(3つのブランク、9つの標準および陽性対照としての50μMのz-VRPR-fmkの3つのウェル)を包含した)。
4. 細胞を、45μL/ウェルの濃度でプレーティングした。ブランクとしては、細胞の代わりに、添加した45μLの媒体とともに3つの対照ウェルを利用した(5μLのビヒクル)。
5. プレートを、確実に泡がなくなるように軽くスピンダウンした。プレートを、次に、37℃で48時間インキュベートし、次にステップ2〜5を繰り返した。
6. 対照細胞の対数増殖を、ビヒクルで処置した細胞のトリパンブルー計数によって評価した。
7. 50μLのCTGlo(Promega)を添加し、2分間揺動させることがこれに続き、次に、10分間室温でインキュベートした。発光を測定した。
データ処理:細胞の数を、アッセイにおいて細胞がいかによく機能したかの尺度として評価した。全ての測定からブランクを差し引き、および、成長阻害を、ビヒクルで処置した細胞(0%阻害)および細胞なし(100%阻害)のウェルに対して相対的に算出した。平均、標準偏差および変動係数を各トリプリケートについて算出した。変動係数は、12%未満であった。3つの独立した実験を平均し、成長阻害値および濃度を使用して、CDD(Collaborative Dug Discovery vault)において用量応答曲線を構築し、およびGI50を算出した。
均等物および範囲
クレームにおいて、「a」、「an」、および「the」などの冠詞は、1または1より多いことを意味してもよいが、それと反する指示がないか、またはそれとは別に、文脈から明らかでない場合に限る。ある群の1以上のメンバー間に「または」を包含するクレームまたは記載は、その群のメンバーのうち、1つ、1つより多いか、または、すべてが、所定の生成物またはプロセスに存在するか、それに採用されるか、またはそれとは別に、それに関係があるか、を満たすと考えるが、それと反する指示がないか、またはそれとは別に、文脈から明らかでない場合に限る。本発明は、その群のうち、正確に1つのメンバーが、所定の生成物またはプロセスに存在するか、それに採用されるか、またはそれとは別に、それに関係がある態様を包含する。本発明は、その群のメンバーのうち、1つより多いかまたはすべてが、所定の生成物またはプロセスに存在するか、それに採用されるか、またはそれとは別に、それに関係がある態様を包含する。
しかも、本発明は、列挙されたクレームの1以上からの1以上の限定、要素、節、および記述用語(descriptive terms)が、別のクレーム中へ導入される、すべての変動、組み合わせ、および順列を網羅する。例えば、別のクレームに従属するいずれのクレームも、同じ基本クレームに従属するいずれか他のクレーム中に見出される1以上の限定を包含するように修飾され得る。要素が、例として、マーカッシュ群形式において列挙されたものとして提示されている場合、要素の各下位群もまた開示されており、いずれの要素(単数または複数)も群から除去され得る。一般に、本発明、または本発明の側面が、特定の要素および/または特長を含むとして見なされる場合、本発明のある態様または本発明のある側面は、かかる要素および/または特長からなるか、または実質的にそれからなると理解されるべきである。簡潔さを目的として、それらの態様は、本明細書中、in haec verbaで具体的に表明されていない。用語「含むこと(comprising)」および「含有すること(containing)」が、オープンであることを意図し、追加の要素またはステップの包含を容認することにもまた留意する。範囲が与えられるとき、エンドポイントも包含される。しかも、別段の指示がないか、またはそれとは別に、文脈および当業者の理解から明らかでない場合に限り、範囲として表現された値は、いずれか具体的な値、または本発明の異なる態様において述べられた範囲内の部分範囲を、文脈が明確に別段の指図をしない限り範囲の下限の単位の10倍まで、想定し得る。
本出願は、種々の発行済み特許、公開特許出願、雑誌記事、および他の公刊物を参照し、これらのすべては参照によって本明細書に組み込まれる。組み込まれる参照のいずれかと本明細書との間に矛盾がある場合、本明細書がコントロールする(control)ものとする。加えて、先行技術に属する本発明のいずれか特定の態様は、クレームのいずれかの1以上からはっきりと除外され得る。かかる態様は当業者に知られていると思われるので、それらは、除外が本明細書においてはっきりと表明されていない場合であっても、除外され得る。本発明のいずれか特定の態様は、先行技術の存在に関するか否かにかかわらず、いずれかのクレームから、いずれかの理由で除外され得る。
当業者は、本明細書に記載の具体的な態様の多くの均等物を認識するか、またはせいぜいルーチンな実験法を使用して確かめる能力があるであろう。本明細書に記載の本態様の範囲は、上の記載に限定されることを意図せず、むしろ添付のクレームに表明されているとおりである。当業者は、以下のクレームにおいて定義されるとおり、本発明の精神または範囲から逸脱せずに、この記載への種々の変化および修飾がなされてもよいことを解するであろう。

Claims (78)

  1. 式I:
    式中:
    Aは、
    であり;
    Bは、ピリジニルであり;
    およびRの各々の場合は、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、−OR、−N(R、−SR、−CN、−SCN、−C(=NR)R、−C(=NR)OR、−C(=NR)N(R、−C(=O)R、−C(=O)OR、−C(=O)N(R、−S(=O)R、−S(=O)、−NO、−NRC(=O)R、−NRC(=O)OR、−NRC(=O)N(R、−NRS(=O)R、−NRS(=O)、−S(=O)N(R、−S(=O)N(R、−OC(=O)R、−OC(=O)OR、または−OC(=O)N(Rであり;
    およびRの各々の場合は、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、または窒素保護基であり;
    の各々の場合は、独立して、水素、置換または非置換のアシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、窒素原子に結合している場合は窒素保護基、酸素原子に結合している場合は酸素保護基、もしくは硫黄原子に結合している場合は硫黄保護基であるか、または2つのR基は、連結して、置換または非置換のヘテロ環式環を形成し;
    kは、1、2、3、または4であり;および
    pは、1、2、3、または4である、
    の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  2. Aが、
    である、
    請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  3. Aが、
    である、
    請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  4. Aが、
    である、
    請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  5. Aが、
    である、
    請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  6. Bが、
    または
    である、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  7. Bが、
    である、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  8. Bが、
    である、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  9. Bが、
    である、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  10. Bが、
    である、
    請求項1〜6および9のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  11. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、または−ORである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  12. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、または−ORである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  13. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、非置換の5または6員の単環式ヘテロアリール、非置換のC3〜6シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  14. の各々の場合が、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  15. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロシクリル、置換または非置換のカルボシクリル、置換または非置換のアリール、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアルキル、または−ORである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  16. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、置換または非置換のアルキル、または置換または非置換のヘテロアリールである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  17. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、C1〜6ハロアルキル、または非置換の5員の単環式ヘテロアリールである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  18. が、水素である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  19. が、水素である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  20. kが、1または2である、請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  21. pが、1または2である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  22. 式I−c:
    のものである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  23. 式I−d:
    のものである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  24. 式I−e:
    のものである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  25. が、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである、請求項1〜10および15〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  26. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である、請求項1〜14および18〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  27. が、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRの各々の場合が、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である、請求項1〜10および18〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  28. 式I−f:
    のものである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  29. の各々の場合は、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルである、請求項1〜10、15〜24および28のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  30. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである、請求項1〜10、15〜24および28のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  31. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である、請求項1〜10、18〜24および28〜30のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  32. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルであり;およびRの各々の場合が、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である、請求項1〜10、18〜24および28のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  33. の各々の場合が、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRの各々の場合が、独立して、ハロゲン、あるいは環中に2または3個の窒素原子を有する非置換の5員の単環式ヘテロアリール環である、請求項1〜10、18〜24および28のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  34. 式I−g:
    のものである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  35. が、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである、請求項1〜10、15〜24、28および34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  36. が、−Br、−CH、−CH(CH、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(N)CH、CF、または非置換のシクロプロピルである、請求項1〜10、15〜24、28および34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  37. が、ハロゲンである、請求項1〜10、18〜24、28および34〜36のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  38. が、−Clである、請求項1〜10、18〜24、28および34〜36のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  39. が、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C1〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、C1〜6アジドアルキル、C1〜6ハロアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;およびRが、ハロゲンである、請求項1〜10、18〜24、28および34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  40. 式I−h:
    のものである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  41. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルである、請求項1〜10、15〜24、28、34および40のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  42. の各々の場合が、独立して、−Cl、−Br、−F、非置換のシクロプロピル、または−OCHである、請求項1〜10、15〜24、28、34および40のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  43. の各々の場合が、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルである、請求項1〜10、15〜24、28、34および40のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  44. の各々の場合が、−F、メチル、−C(CHOCH、−CH(OCH)CH、−CH(OH)CH、−CH(OCHCH)CH、または非置換のシクロプロピルである、請求項1〜10、15〜24、28、34および40のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  45. が、ハロゲンである、請求項40〜44のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  46. が、−Clである、請求項40〜44のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  47. の各々の場合が、独立して、ハロゲン、非置換のC3〜4シクロアルキル、または−OC1〜6アルキルであり;および各々のRが、ハロゲンである、請求項1〜10、18〜24、28、34および40のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  48. の各々の場合が、ハロゲン、非置換のC1〜6アルキル、C2〜6アルコキシアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、または非置換のC3〜4シクロアルキルであり;および各々のRが、ハロゲンである、請求項1〜10、18〜24、28、34および40のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  49. である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。

  50. である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。

  51. の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩。
  52. 請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、および薬学的に受入可能な賦形剤を含む、医薬組成物。
  53. MALT1の活性を阻害する方法であって、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物をMALT1と接触させることを含む、前記方法。
  54. MALT1が、細胞中にある、請求項53に記載の方法。
  55. MALT1が、ヒト細胞中にある、請求項53に記載の方法。
  56. MALT1が、対象中にある、請求項53に記載の方法。
  57. それを必要とする対象において増殖性疾患、自己免疫性疾患、または炎症性疾患を処置する方法であって、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、または請求項52に記載の医薬組成物を、対象に投与することを含む、前記方法。
  58. それを必要とする対象においてがんを処置する方法であって、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、または請求項52に記載の医薬組成物を、対象に投与することを含む、前記方法。
  59. がんが、血液がんである、請求項58に記載の方法。
  60. がんが、リンパ性腫瘍である、請求項58に記載の方法。
  61. がんが、白血病、リンパ腫、または多発性骨髄腫である、請求項58に記載の方法。
  62. がんが、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)である、請求項58〜61のいずれか一項に記載の方法。
  63. がんが、活性化B細胞様びまん性大B細胞リンパ腫(ABC−DLBCL)である、請求項58〜61のいずれか一項に記載の方法。
  64. それを必要とする対象における増殖性疾患、自己免疫性疾患、または炎症性疾患の処置における使用のための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
  65. それを必要とする対象におけるがんの処置における使用のための、請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物。
  66. がんが、血液がんである、請求項65に記載の化合物。
  67. がんが、リンパ性腫瘍である、請求項65に記載の化合物。
  68. 血液がんが、白血病、リンパ腫、または多発性骨髄腫である、請求項66に記載の化合物。
  69. がんが、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)である、請求項65〜68のいずれか一項に記載の化合物。
  70. がんが、活性化B細胞様びまん性大B細胞リンパ腫(ABC−DLBCL)である、請求項65〜68のいずれか一項に記載の化合物。
  71. それを必要とする対象における増殖性疾患、自己免疫性疾患、または炎症性疾患の処置における使用のための、請求項52に記載の医薬組成物。
  72. それを必要とする対象におけるがんの処置における使用のための、請求項52に記載の医薬組成物。
  73. がんが、血液がんである、請求項72に記載の医薬組成物。
  74. がんが、リンパ性腫瘍である、請求項72に記載の医薬組成物。
  75. 血液がんが、白血病、リンパ腫、または多発性骨髄腫である、請求項73に記載の医薬組成物。
  76. がんが、びまん性大B細胞リンパ腫(DLBCL)である、請求項72〜75のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  77. がんが、活性化B細胞様びまん性大B細胞リンパ腫(ABC−DLBCL)である、請求項72〜75のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  78. 請求項1〜51のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に受入可能な塩、または請求項52に記載の医薬組成物;および
    前記化合物、その薬学的に受入可能な塩、または医薬組成物を対象に投与するための説明書
    を含む、キット。
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