JP2020205725A - 回転電機 - Google Patents

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忠伸 高橋
学 八釼
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Abstract

【課題】磁極間部のロータコアから永久磁石に向かって流れる磁束が阻害されることを抑制するとともに、軽量化を実現する。【解決手段】実施形態の回転電機1は、ロータコア21と、ロータコア21の周方向に間隔をあけて複数設けられ、永久磁石23が配置される磁石配置部22と、永久磁石23の外周を囲繞する囲繞部材25と、を備え、ロータコア21は、永久磁石23よりも内周側に設けられた内周鉄心部28を有し、内周鉄心部28は、磁石配置部22に沿って間隔をあけて設けられ、かつ、ロータコア21の径方向に延びる複数の孔部30を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車等に搭載される回転電機では、コイルに電流が供給されることでステータコアに磁界が形成され、ロータの磁石とステータコアとの間に磁気的な吸引力や反発力が生じる。これにより、ロータがステータに対して回転する。
例えば、特開2012−60799号公報には、円周方向に略等間隔で配置され内周に開口する複数のスロットと、スロットの間に形成されるティースと、ティースに巻回されるコイルと、を有するステータと、ステータの内側にエアギャップを介して配置され、外周縁に沿って形成される複数の永久磁石挿入孔と、永久磁石挿入孔に挿入される永久磁石と、を有するロータと、を備えた構成が開示されている。ロータは、永久磁石挿入孔の外周鉄心部に、永久磁石挿入孔に対して直角に延びるとともに磁極中心に対して対称に配置された一対の第一のスリットと、一対の第一のスリットの外側の極間側に配置された一対の第二のスリットと、を有する。一対の第一のスリット間の距離は、ティース幅よりも小さい。一対の第二スリットは、ティースとロータの磁極中心とが一致する位置においてスロットの内周開口(スロットオープニング)に対向するように設けられている。
特開2012−60799号公報
しかしながら、磁極間部のロータコアから永久磁石に向かって流れる磁束が阻害されることを抑制するとともに、ロータコアの軽量化を実現する上で改善の余地があった。
そこで本発明は、磁極間部のロータコアから永久磁石に向かって流れる磁束が阻害されることを抑制するとともに、軽量化を実現することができる回転電機を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様に係る回転電機(例えば、実施形態における回転電機1)は、ロータコア(例えば、実施形態におけるロータコア21)と、前記ロータコアの周方向に間隔をあけて複数設けられ、永久磁石(例えば、実施形態における永久磁石23)が配置される磁石配置部(例えば、実施形態における磁石配置部22)と、前記永久磁石の外周を囲繞する囲繞部材(例えば、実施形態における囲繞部材25)と、を備え、前記ロータコアは、前記永久磁石よりも内周側に設けられた内周鉄心部(例えば、実施形態における内周鉄心部28)を有し、前記内周鉄心部は、前記磁石配置部に沿って間隔(例えば、実施形態における第二間隔W)をあけて設けられ、かつ、前記ロータコアの径方向に延びる複数の孔部(例えば、実施形態における孔部30)を有する。
(2)本発明の一態様において、前記孔部は、冷却液が流通する冷却孔であってもよい。
(3)本発明の一態様において、前記複数の孔部は、前記径方向における前記磁石配置部との間隔E(例えば、実施形態における第一間隔E)がそれぞれ略同じになるように配置されていてもよい。
(4)本発明の一態様において、前記孔部は3つ以上設けられ、3つ以上の前記孔部は、前記周方向において隣り合う2つの前記孔部の間隔W(例えば、実施形態における第二間隔W)がそれぞれ略同じになるように配置されていてもよい。
(5)本発明の一態様において、前記内周鉄心部は、前記孔部よりも内周側に設けられた空隙部(例えば、実施形態における空隙部40)を有し、前記径方向における前記孔部と前記空隙部との間隔(例えば、実施形態における第三間隔)をD、前記周方向における磁極間中心と前記磁石配置部との間隔(例えば、実施形態における第四間隔)をCとしたとき、D≧Cを満たしてもよい。
(6)本発明の一態様において、前記永久磁石の表面磁束密度(例えば、実施形態における磁石表面磁束密度)をB1、前記内周鉄心部の最大磁束密度(例えば、実施形態における鉄心部最大磁束密度)をB2としたとき、前記周方向における前記孔部の幅(例えば、実施形態における孔幅H)は、B2≧B1を満たすように設定されていてもよい。
(7)本発明の一態様において、前記径方向における前記磁石配置部と前記孔部との間隔をE、前記周方向における前記孔部の外端と前記孔部の中心との間隔(例えば、実施形態における第五間隔)をFとしたとき、E≧1.2×F/1.8を満たしてもよい。
(8)本発明の一態様において、前記孔部の個数をN、前記周方向における隣り合う2つの前記孔部の間隔をW、前記周方向における前記永久磁石の幅(例えば、実施形態における磁石幅)をL、前記永久磁石の表面磁束密度をB1、前記内周鉄心部の最大磁束密度をB2としたとき、N=L×(1−B1/B2)×1/Wを満たしてもよい。
上記(1)の態様によれば、内周鉄心部は、磁石配置部に沿って間隔をあけて設けられ、かつ、ロータコアの径方向に延びる複数の孔部を有することで、以下の効果を奏する。
磁石配置部に沿って設けられた単一の孔部を有する場合およびロータコアの周方向に延びる複数の孔部を有する場合と比較して、磁極間部のロータコアから永久磁石に向かって流れる磁束が阻害されることを抑制することができる。加えて、複数の孔部によってロータコアが肉抜きされるため、ロータコアを軽量化することができる。したがって、磁極間部のロータコアから永久磁石に向かって流れる磁束が阻害されることを抑制するとともに、軽量化を実現することができる。
上記(2)の態様によれば、孔部は、冷却液が流通する冷却孔であることで、以下の効果を奏する。
永久磁石を内周側から冷却することができる。
上記(3)の態様によれば、複数の孔部は、径方向における磁石配置部との間隔Eがそれぞれ略同じになるように配置されていることで、以下の効果を奏する。
径方向において複数の孔部と磁石配置部との間隔Eがそれぞれ異なる場合と比較して、永久磁石に対する冷却の度合いにバラツキが発生することを抑制することができる。したがって、永久磁石を好適に冷却することができる。
上記(4)の態様によれば、孔部は3つ以上設けられ、3つ以上の孔部は、周方向において隣り合う2つの孔部の間隔Wがそれぞれ略同じになるように配置されていることで、以下の効果を奏する。
周方向において隣り合う2つの孔部の間隔Wがそれぞれ異なる場合と比較して、永久磁石に対する冷却の度合いにバラツキが発生することを抑制することができる。したがって、永久磁石を好適に冷却することができる。
上記(5)の態様によれば、内周鉄心部は、孔部よりも内周側に設けられた空隙部を有し、径方向における孔部と空隙部との間隔をD、周方向における磁極間中心と磁石配置部との間隔をCとしたとき、D≧Cを満たすことで、以下の効果を奏する。
径方向における孔部と空隙部との間隔Dが周方向における磁極間中心と磁石配置部との間隔C未満の場合(D<C)と比較して、磁極間部のロータコアから永久磁石に向かって流れる磁束が阻害されることをより効果的に抑制することができる。
上記(6)の態様によれば、永久磁石の表面磁束密度をB1、内周鉄心部の最大磁束密度をB2としたとき、周方向における孔部の幅は、B2≧B1を満たすように設定されていることで、以下の効果を奏する。
磁極間部のロータコアから永久磁石に向かって流れる磁束が阻害されることを抑制するとともに、軽量化を実現する上で孔部の個数を可及的に多くすることができる。
上記(7)の態様によれば、径方向における磁石配置部と孔部との間隔をE、周方向における孔部の外端と孔部の中心との間隔をFとしたとき、E≧1.2×F/1.8を満たすことで、以下の効果を奏する。
径方向において孔部の外側に位置する永久磁石にも磁束を流し、かつ、軽量化を実現する上で孔部の個数を可及的に多くすることができる。
上記(8)の態様によれば、孔部の個数をN、周方向における隣り合う2つの孔部の間隔をW、周方向における永久磁石の幅をL、永久磁石の表面磁束密度をB1、内周鉄心部の最大磁束密度をB2としたとき、N=L×(1−B1/B2)×1/Wを満たすことで、以下の効果を奏する。
磁極間部のロータコアから永久磁石に向かって流れる磁束が阻害されることを抑制するとともに、軽量化を実現する上で孔部の個数を可及的に多くすることができる。
実施形態に係る回転電機の概略構成図。 実施形態に係る回転電機を軸方向から見た図。 実施形態に係るオイルパスプレートの断面図。 実施形態に係る複数の孔部の配置の説明図。 実施形態に係る径方向における孔部と空隙部との間隔、および周方向における磁極間中心と磁石配置部との間隔の説明図。 パーミアンス係数の説明図。 ロータコアに用いる材料の磁化曲線(B−H曲線)の説明図。 理想的な磁路の説明図。 孔部の幅とトルクとの関係の説明図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態においては、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される回転電機(走行用モータ)を挙げて説明する。
<回転電機>
図1は、実施形態に係る回転電機1の概略構成図である。図1は、軸線Gを含む仮想平面で切断した断面を含む図である。以下、回転電機1の軸線Gに沿う方向を「軸方向」、軸線Gに直交する方向を「径方向」、軸線G周りの方向を「周方向」とする。
図1に示すように、回転電機1は、ロータコア21の外周面に永久磁石23が配置される、いわゆるSPM(Surface Permanent Magnet)モータである。回転電機1は、コイル12(図2参照)を有するステータ2と、ステータ2と同軸に設けられたロータ3と、を備える。
図2は、実施形態に係る回転電機1を軸方向から見た図である。図2においては、端面板24等の図示を省略している。図2において、符号Ldは永久磁石23によって構成される磁極のd軸、符号Lqはq軸をそれぞれ示す。軸方向から見て、d軸Ldは、軸線Gを通り、かつ、永久磁石23を二等分する仮想直線(磁極中心を通る仮想直線)に相当する。軸方向から見て、q軸Lqは、軸線Gを通り、かつ、周方向に隣り合う2つの永久磁石23の間を二等分する仮想直線(磁極間中心を通る仮想直線)に相当する。
図2に示すように、ステータ2は、ステータコア11と、ステータコア11に装着された複数層(例えば、U相、V相、W相)のコイル12と、を備える。
ステータコア11は、軸線Gと同軸に配置された環状をなしている。例えば、ステータコア11は、複数の鋼板を軸方向に積層して形成された積層コアである。なお、ステータコア11は、金属磁性粉末(軟磁性粉)を圧縮成形した、いわゆる圧粉コアであってもよい。
ステータコア11には、コイル12が挿入されたスロット13が周方向に並んで設けられている。ステータコア11は、周方向においてスロット13を区画する複数のティース14を有する。ステータコア11は、コイル12に電流が流れることで磁界を発生する。
ステータ2は、不図示のケースに収容されている。ステータ2は、ケースの内部において、一部が冷媒に浸漬された状態で配置されている。例えば、冷媒としては、トランスミッションの潤滑や動力伝達等に用いられる作動油である、ATF(Automatic Transmission Fluid)等が好適に用いられる。
<ロータ>
図1に示すように、ロータ3は、ステータ2に対して径方向の内側に、間隔をあけて配置されている。ロータ3は、シャフト5に固定されている。ロータ3は、軸線G回りにシャフト5と一体で回転可能に構成されている。ロータ3は、ロータコア21、磁石配置部22、永久磁石23、端面板24および囲繞部材25を備える。
図2に示すように、ロータコア21は、軸線Gと同軸に配置された環状をなしている。ロータコア21の径方向内側には、シャフト5が圧入固定されている。例えば、シャフト5は、不図示のケースに取り付けられた軸受を介してケースに回転可能に支持されている。例えば、ロータコア21は、複数の鋼板を軸方向に積層して形成された積層コアである。なお、ロータコア21は、金属磁性粉末(軟磁性粉)を圧縮成形した、いわゆる圧粉コアであってもよい。
ロータコア21の外周面には、磁石配置部22が形成されている。磁石配置部22は、ロータコア21の周方向に間隔をあけて複数配置されている。磁石配置部22は、ロータコア21の外周面においてロータコア21を軸方向に貫通している(図1参照)。ロータコア21の外周面には、永久磁石23の周方向の位置決めをするための溝等が設けられていてもよい。
各磁石配置部22内には、永久磁石23が嵌め込まれている。永久磁石23は、ロータコア21の外周部において複数の磁石配置部22のそれぞれに貼り付けられている。実施形態のロータ3は、永久磁石23をロータ3表面(ロータコア21の外周面)に組み込んだ、いわゆる表面磁石型(SPM)である。
各永久磁石23は、径方向に磁化方向が配向されている。各永久磁石23は、周方向に沿って間隔をあけるとともに、交互に磁化方向が反転するように配置されている。各永久磁石23は、永久磁石23によってロータコア21の外周面に形成される磁極の極性(N極またはS極)が周方向に交互に並ぶように磁化されている。
図2の例では、ロータコア21の外周面には、周方向に間隔をあけて8個の磁石配置部22が配置されている。ロータコア21の外周面には、周方向に間隔をあけて8個の永久磁石23が設けられている。複数の永久磁石23は、ロータコア21の外周面において、周方向に実質的に45°間隔毎に配置されている。
永久磁石23は、軸方向に沿って延びている(図1参照)。永久磁石23の軸方向の長さは、ロータコア21の軸方向の長さと略同じである。例えば、永久磁石23は、希土類磁石である。例えば、希土類磁石としては、ネオジム磁石やサマリウムコバルト磁石、プラセオジム磁石等が挙げられる。永久磁石23は、軸方向から見た断面形状が弧状を有する。
図1に示すように、端面板24は、ロータコア21に対して軸方向の両端部に配置されている。端面板24は、ロータコア21における少なくとも磁石配置部22を軸方向の両端側から覆っている。端面板24は、ロータコア21の軸方向の外端面に当接している。端面板24は、軸線Gと同軸に配置された環状をなしている。
図2に示すように、囲繞部材25は、永久磁石23の外周を囲繞している。囲繞部材25は、永久磁石23の外周部上に設けられている。囲繞部材25は、フィラメント繊維をロータコア21の周方向に沿って螺旋状に巻回することにより形成した、いわゆるフィラメントワインディング層である。例えば、フィラメント繊維としては、ガラス繊維やケプラー(登録商標)、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)等の樹脂材料を糸状に成形したものが挙げられる。フィラメントワインディング層は、永久磁石23の外周部に巻回されることにより、永久磁石23をロータコア21の外周面に固定している。なお、フィラメントワインディング層は、ロータコア21の径方向に複数回巻き回して積層させてもよい。
<ロータコアの構造>
図2に示すように、ロータコア21は、永久磁石23よりも内周側に設けられた内周鉄心部28を有する。内周鉄心部28は、孔部30と、孔部30よりも内周側に設けられた空隙部40と、を有する。
孔部30は、冷却液(例えばATF等の冷媒)が流通する冷却孔である。孔部30は、内周鉄心部28の外周部において内周鉄心部28を軸方向に貫通している。孔部30は、磁石配置部22に沿って間隔をあけて複数設けられている。孔部30は、3つ以上設けられている。図2の例では、1つの磁石配置部22の内周側に11個の孔部30が配置されている。
以下、孔部30への冷媒の供給経路の一例について図3を参照して説明する。
図3は、実施形態に係るオイルパスプレート50の断面図である。図3では、ロータコア21の径方向における磁石配置部22と孔部30との部分の図示を省略している。
図3に示すように、ロータコア21は、軸線Gと同軸に配置された環状をなすオイルパスプレート50を有していてもよい。
例えば、オイルパスプレート50は、第一ロータコア21Aおよび第二ロータコア21Bにより軸方向で挟まれた状態で、シャフト5に固定されている。シャフト5は、冷媒が流通するシャフト流路60を有する。シャフト流路60は、シャフト5を軸線Gと同軸に貫通する軸心流路61と、シャフト5を径方向に貫通して軸心流路61の内外を径方向に連通する径方向流路62と、を有する。例えば、径方向流路62は、シャフト5の軸方向中央部において周方向に複数設けられている(図3では1つの径方向流路62を図示)。
オイルパスプレート50は、冷媒が流通するオイルパス流路51を有する。オイルパス流路51は、オイルパスプレート50の内周面上に開口しシャフト5の径方向流路62に連通する中間流路52と、オイルパスプレート50における軸方向で第一ロータコア21Aを向く端面に形成された第一分配流路53と、オイルパスプレート50における軸方向で第二ロータコア21Bを向く端面に形成された第二分配流路54と、第一分配流路53および第二分配流路54よりも径方向内側でオイルパスプレート50を軸方向に貫通する第三分配流路55と、第一分配流路53および第二分配流路54よりも径方向外側でオイルパスプレート50を軸方向に貫通する第四分配流路56と、を有する。
例えば、軸心冷却により、シャフト5の軸心流路61に供給された冷媒は、径方向流路62に向かって図中矢印V1方向に流れる。その後、冷媒は、径方向流路62を通過し、オイルパスプレート50の中間流路52に流入する。その後、冷媒は、中間流路52を図中矢印V2方向に流れる。その後、冷媒の一部は、第四分配流路56を通過し、孔部30に流入する。その後、冷媒は、孔部30に沿うように端面板24に向かって図中矢印V3方向および図中矢印V4方向に流れる。その後、冷媒は、端面板24に形成された端面流路58を通じて外部に排出される(図中矢印V5方向、図中矢印V6方向参照)。
なお、一方の端面板24の端面流路58から冷媒を供給し、孔部30を通じて他方の端面板24の端面流路58(軸方向において冷媒の供給側とは反対側)から冷媒を排出してもよい。
図示はしないが、冷媒の一部は、第一分配流路53および第三分配流路55を通過し、第一ロータコア21Aを軸方向に貫通する第一ロータ流路(不図示)に流入する。
また、冷媒の一部は、第二分配流路54および第三分配流路55を通過し、第二ロータコア21Bを軸方向に貫通する第二ロータ流路(不図示)に流入する。
<孔部の詳細>
図4は、実施形態に係る複数の孔部30の配置の説明図である。
図4に示すように、軸方向から見て、孔部30は、ロータコア21の径方向に延びる長円形状を有する。ここで、長円形状は、互いに平行な2つの線分31と各線分31の両端に接続された2つの円弧32とを有する形状を意味する。
以下、径方向における磁石配置部22と孔部30との間隔を「第一間隔E」ともいう。第一間隔Eは、磁石配置部22の径方向内端と孔部30の線分31の径方向外端(円弧32を除いた部分の外端)との間の距離を意味する。複数の孔部30は、第一間隔Eがそれぞれ略同じになるように配置されている。
ここで、「略同じ」とは、ロータコア21の設計誤差(寸法誤差)の許容範囲内において、各孔部30の第一間隔Eがそれぞれ実質的に同じであることを意味する。なお、「略同じ」には、各孔部30の第一間隔Eがそれぞれ完全同一である場合が含まれる。
以下、周方向において隣り合う2つの孔部30の間隔を「第二間隔W」ともいう。第二間隔Wは、周方向において隣り合う一方の孔部30の線分31と他方の孔部30の線分31との間の距離を意味する。複数の孔部30は、第二間隔Wがそれぞれ略同じになるように配置されている。
ここで、「略同じ」とは、ロータコア21の設計誤差(寸法誤差)の許容範囲内において、各孔部30の第二間隔Wがそれぞれ実質的に同じであることを意味する。なお、「略同じ」には、各孔部30の第二間隔Wがそれぞれ完全同一である場合が含まれる。
図5は、実施形態に係る径方向における孔部30と空隙部40との間隔、および周方向における磁極間中心と磁石配置部22との間隔の説明図である。
図5に示すように、空隙部40は、ロータコア21の内周部に位置する複数の第一空隙41を有する第一空隙群42と、第一空隙群42と孔部30との間に配置された複数の第二空隙43を有する第二空隙群44と、を有する。
軸方向から見て、第一空隙41は、ロータコア21の周方向に延びる長円形状を有する。軸方向から見て、第一空隙41は、d軸Ldおよびq軸Lqを避けて配置されている。
軸方向から見て、第二空隙43は、第一空隙41よりも周方向に長く延びている。軸方向から見て、第二空隙43は、d軸Ldを対称軸とする線対称形状を有する。
以下、径方向における孔部30と第二空隙43(空隙部40)との間隔Dを「第三間隔D」、周方向における磁極間中心と磁石配置部22との間隔Cを「第四間隔C」ともいう。
第三間隔Dは、孔部30の径方向内端と第二空隙43の径方向外端との間の距離を意味する。図5では、第三間隔Dとして、d軸Ld上における孔部30の径方向内端と第二空隙43の径方向外端との間の距離を示す。
第四間隔Cは、磁石配置部22の周方向外端とq軸Lqとの間の距離を意味する。
図中矢印Jは、ロータコア21における磁極間部、ロータコア21において孔部30と第二空隙43との間の部分を通る磁束を示す。この磁路幅を確保するためには、下記の式(1)を満たす必要がある。
D≧C ・・・(1)
孔部30は、上記の式(1)を満たす位置に配置されている。
以下、永久磁石23の表面磁束密度を「磁石表面磁束密度」、内周鉄心部28の最大磁束密度を「鉄心部最大磁束密度」ともいう。
磁石表面磁束密度は、永久磁石23の径方向端面の磁束密度を意味する。
鉄心部最大磁束密度は、内周鉄心部28の外周部において孔部30を有しない部分の径方向端面の磁束密度を意味する。言い換えると、鉄心部最大磁束密度は、内周鉄心部28の周方向において隣り合う2つの孔部30の間の部分(孔部非形成部分)の径方向端面の磁束密度をすべて足し合わせた値(総和)である。
ここで、磁石表面磁束密度をB1、鉄心部最大磁束密度をB2とする。周方向における孔部30の幅(孔幅H、図4参照)は、B2≧B1を満たすように設定されている。
以下、磁石表面磁束密度B1の設定方法の一例を説明する。
図6は、パーミアンス係数の説明図である。図6においては、温度条件として、23℃(太い実線)、100℃(通常の実線)、120℃(細かい破線)、140℃(一点鎖線)、160℃(二点鎖線)、180℃(粗い破線)、200℃(細い実線)の例を示す。
まず、保証する温度を設定する。
次に、永久磁石の減磁点(例えば、140℃のグラフの変曲点)を選択する。
次に、減磁点と原点とを通る直線をひく。これにより、永久磁石の量を最小にできる永久磁石の厚みを決定する。なお、直線の傾きは永久磁石の厚みとギャップ(径方向におけるステータとロータとの間隔)の比に相当する。
次に、減磁点における永久磁石の磁束密度(磁石表面磁束密度B1)を読み取る。図6においては、B1=1.2T(Wb/m)に設定した例を示す。
以下、鉄心部最大磁束密度B2の設定方法の一例を説明する。
図7は、ロータコア21に用いる材料の磁化曲線(B−H曲線)の説明図である。
鉄心部最大磁束密度B2は、磁界の強さを大きくしても磁束密度(縦軸の値)が略一定となる値に設定する。図7においては、B2=1.8Tに設定した例を示す。
なお、鉄心部最大磁束密度B2は、永久磁石による磁束、コイルによる磁束、これらを通過させるためのティースの幅などに基づいて決定する。例えば、鉄心部最大磁束密度B2は、公知の鉄鋼材料の飽和磁束密度(1.7T〜1.8T)に基づいて決定する。
以下、周方向における孔部30の外端と孔部30の中心との間隔F(図4参照)を「第五間隔F」ともいう。第五間隔Fは、周方向における孔部30の線分31と孔部30の中心との間の距離を意味する。
ここで、径方向における磁石配置部22と孔部30との間隔(第一間隔E)をE、第五間隔FをFとする。
第一間隔Eは、下記の式(2)を満たすように設定されている。
E≧1.2×F/1.8 ・・・(2)
ここで、孔部30の個数をN、周方向における隣り合う2つの孔部30の間隔をW、周方向における永久磁石23の幅(磁石幅)をL、永久磁石23の表面磁束密度(磁石表面磁束密度)をB1、内周鉄心部28の最大磁束密度(鉄心部最大磁束密度)をB2とする。
永久磁石23と内周鉄心部28とを径方向に通過する磁束は一定であるため、下記の式(3)が得られる。
N×W=L×(1−T1/T2) ・・・(3)
上記の式(3)を変形すると、下記の式(4)となる。
N=L×(1−B1/B2)×1/W ・・・(4)
孔部30の個数Nは、上記の式(4)を満たすように設定されている。
なお、周方向における孔部30の幅H(孔幅)は、ロータコア21の作製精度、冷媒の粘度、冷媒の流量などに基づいて総合的に決定する。
<理想的な磁路>
図8は、理想的な磁路の説明図である。
図中において、矢印Rはロータ3の回転方向、矢印Kはコイル磁束、矢印Mは磁石磁束をそれぞれ示す。また、符号A1は吸引作用が生じる領域(以下「吸引領域」ともいう。)、符号A2は反発作用が生じる領域(以下「反発領域」ともいう。)をそれぞれ示す。
コイル磁束Kは、吸引領域A1および反発領域A2のそれぞれの磁石磁束Mに跨るようにステータコア11、内周鉄心部28を流れる。磁石磁束Mは、永久磁石23の径方向一端面からステータコア11、内周鉄心部28を通じて永久磁石23の径方向他端面に向かって流れる。磁石磁束Mは、吸引領域A1と反発領域A2とで逆向きの流れとなっている。なお、理想的な磁路は、孔部30を有しないロータを備える回転電機(不図示)の磁路に相当する。
以上説明したように、上記実施形態の回転電機1は、ロータコア21と、ロータコア21の周方向に間隔をあけて複数設けられ、永久磁石23が配置される磁石配置部22と、永久磁石23の外周を囲繞する囲繞部材25と、を備え、ロータコア21は、永久磁石23よりも内周側に設けられた内周鉄心部28を有し、内周鉄心部28は、磁石配置部22に沿って間隔Wをあけて設けられ、かつ、ロータコア21の径方向に延びる複数の孔部30を有する。
この構成によれば、磁石配置部22に沿って設けられた単一の孔部を有する場合およびロータコア21の周方向に延びる複数の孔部を有する場合と比較して、磁極間部のロータコア21から永久磁石23に向かって流れる磁束が阻害されることを抑制することができる。加えて、複数の孔部30によってロータコア21が肉抜きされるため、ロータコア21を軽量化することができる。したがって、磁極間部のロータコア21から永久磁石23に向かって流れる磁束が阻害されることを抑制するとともに、軽量化を実現することができる。
上記実施形態では、孔部30は、冷却液が流通する冷却孔であることで、以下の効果を奏する。
永久磁石23を内周側から冷却することができる。
上記実施形態では、複数の孔部30は、径方向における磁石配置部22との間隔Eがそれぞれ略同じになるように配置されていることで、以下の効果を奏する。
径方向において複数の孔部30と磁石配置部22との間隔Eがそれぞれ異なる場合と比較して、永久磁石23に対する冷却の度合いにバラツキが発生することを抑制することができる。したがって、永久磁石23を好適に冷却することができる。
上記実施形態では、孔部30は3つ以上設けられ、3つ以上の孔部30は、周方向において隣り合う2つの孔部30の間隔Wがそれぞれ略同じになるように配置されていることで、以下の効果を奏する。
周方向において隣り合う2つの孔部30の間隔Wがそれぞれ異なる場合と比較して、永久磁石23に対する冷却の度合いにバラツキが発生することを抑制することができる。したがって、永久磁石23を好適に冷却することができる。
上記実施形態では、内周鉄心部28は、孔部30よりも内周側に設けられた空隙部40を有し、径方向における孔部30と空隙部40との間隔をD、周方向における磁極間中心と磁石配置部22との間隔をCとしたとき、D≧Cを満たすことで、以下の効果を奏する。
径方向における孔部30と空隙部40との間隔Dが周方向における磁極間中心と磁石配置部22との間隔C未満の場合(D<C)と比較して、磁極間部のロータコア21から永久磁石23に向かって流れる磁束が阻害されることをより効果的に抑制することができる。
上記実施形態では、永久磁石23の表面磁束密度をB1、内周鉄心部28の最大磁束密度をB2としたとき、周方向における孔部30の幅は、B2≧B1を満たすように設定されていることで、以下の効果を奏する。
磁極間部のロータコア21から永久磁石23に向かって流れる磁束が阻害されることを抑制するとともに、軽量化を実現する上で孔部30の個数を可及的に多くすることができる。
上記実施形態では、径方向における磁石配置部22と孔部30との間隔をE、周方向における孔部30の外端と孔部30の中心との間隔をFとしたとき、E≧1.2×F/1.8を満たすことで、以下の効果を奏する。
径方向において孔部30の外側に位置する永久磁石23にも磁束を流し、かつ、軽量化を実現する上で孔部30の個数を可及的に多くすることができる。
上記実施形態では、孔部30の個数をN、周方向における隣り合う2つの孔部30の間隔をW、周方向における永久磁石23の幅をL、永久磁石23の表面磁束密度をB1、内周鉄心部28の最大磁束密度をB2としたとき、N=L×(1−B1/B2)×1/Wを満たすことで、以下の効果を奏する。
磁極間部のロータコア21から永久磁石23に向かって流れる磁束が阻害されることを抑制するとともに、軽量化を実現する上で孔部30の個数を可及的に多くすることができる。
<変形例>
上記実施形態では、軸方向から見て、孔部30は、ロータコア21の径方向に延びる長円形状を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、孔部30は、ロータコア21の径方向に延びる楕円形状(平面上のある2定点からの距離の和が一定となるような点の軌跡からなる曲線)を有していてもよい。例えば、孔部30は、ロータコア21の径方向に延びる矩形状を有していてもよい。すなわち、孔部30は、ロータコア21の径方向に延びていればよい。
上記実施形態では、孔部30が11個設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、孔部30は10個以下であってもよいし、12個以上であってもよい。孔部30の個数は、要求仕様によって変更可能である。
上記実施形態では、孔部30は、冷却液としてATFが流通する冷却孔である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、孔部30は、ATF以外の冷媒が流通する冷却孔であってもよい。また、孔部30は、冷却液が流通しない貫通孔であってもよい。
上記実施形態では、複数の孔部30は、径方向における磁石配置部22との間隔Eがそれぞれ略同じになるように配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、径方向において複数の孔部30と磁石配置部22との間隔Eが少なくとも一部で互いに異なっていてもよい。
上記実施形態では、周方向において隣り合う2つの孔部30の間隔Wがそれぞれ略同じになるように配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、周方向において隣り合う2つの孔部30の間隔Wが少なくとも一部で互いに異なっていてもよい。
上記実施形態では、径方向における孔部30と空隙部40との間隔Dが周方向における磁極間中心と磁石配置部22との間隔C以上の場合(D≧C)を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、径方向における孔部30と空隙部40との間隔Dが周方向における磁極間中心と磁石配置部22との間隔C未満であってもよい(D<C)。
上記実施形態では、回転電機1が、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される走行用モータである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、回転電機1は、発電用モータやその他用途のモータ、車両用以外の回転電機(発電機を含む)であってもよい。
上記実施形態では、囲繞部材25がフィラメントワインディング層である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、囲繞部材25は、フィラメント繊維以外の高強度材料(例えば金属等)で形成されたスリーブであってもよい。
上記実施形態では、ロータコア21の外周面には、周方向に間隔をあけて8個の磁石配置部22が配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、磁石配置部22の配置数は、7個以下であってもよいし、9個以上であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能であり、上述した変形例を適宜組み合わせることも可能である。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例]
実施例は、本実施形態に係る複数の孔部30を有するロータ3を備える回転電機1を用いた(図2参照)。
実施例では、径方向における磁石配置部と孔部との間隔をE、周方向における孔部の外端と孔部の中心との間隔をFとしたとき、E=1.2×F/1.8を満たすようにした。
実施例では、孔部の個数をN、周方向における隣り合う2つの孔部の間隔をW、周方向における永久磁石の幅をL、永久磁石の表面磁束密度をB1、内周鉄心部の最大磁束密度をB2としたとき、N=L×(1−B1/B2)×1/Wを満たすようにした。
実施例では、W=0.8mm、L=27.5mm、B1=1.2T、B2=1.8Tとした。
これにより、実施例ではN=11とした。
また、孔幅Hを0.8mm、ロータの直径を106.8mm、極対数を4とした。
実施例では、磁石幅Lに対する孔幅H(総和)の割合Xは32%とした。
なお、割合Xは下記の式(5)より算出した。
X=(H×N/L)×100 ・・・(5)
[比較例1]
比較例1は、孔部30を有しないロータを備える回転電機(不図示)を用いた。
[比較例2]
比較例2は、実施例1よりも大きい孔幅Hの孔部を有するロータを備える回転電機(不図示)を用いた。
比較例2は、孔幅Hを1.2mmとした。
比較例2では、孔幅H以外の条件を実施例1と同様とした。
[比較例3]
比較例3は、比較例2よりも大きい孔幅Hの孔部を有するロータを備える回転電機(不図示)を用いた。
比較例3は、孔幅Hを1.8mmとした。
比較例3では、孔幅H以外の条件を実施例1と同様とした。
[実験例]
実施例、比較例1〜3のそれぞれにおいて、回転電機のトルクを測定した。なお、ロータの回転数は1500rpm、電流は260Armsとした。
図9は、孔部の幅(孔幅)とトルクとの関係の説明図である。図9において、孔幅0mmは孔部を有しない場合(比較例1)を示す。
図9に示すように、孔幅が0.8mm以下の範囲(孔部を有しない場合を含む)ではトルクを維持できることを確認できた。すなわち、磁石幅に対する孔幅(総和)の割合が32%以下の場合、トルクを維持できることが分かった。
一方、孔幅が0.8mmを超えると、トルクが大幅に減少することを確認できた。すなわち、磁石幅に対する孔幅の割合が32%を超える場合、トルクが大幅に減少することが分かった。
電流進角0度の場合で解析すると、
比較例2のトルクは136Nmであった。
比較例3のトルクは134Nmであった。
これに対し、実施例のトルクは142Nmであった。
以上により、実施例1では、内周鉄心部の磁石配置部に沿って複数の孔部を有していても、トルクを維持できることが分かった。
1…回転電機
21…ロータコア
22…磁石配置部
23…永久磁石
25…囲繞部材
28…内周鉄心部
30…孔部
40…空隙部
B1…磁石表面磁束密度(永久磁石の表面磁束密度)
B2…鉄心部最大磁束密度(内周鉄心部の最大磁束密度)
E…第一間隔(径方向における孔部と磁石配置部との間隔)
W…第二間隔(周方向において隣り合う2つの孔部の間隔)
D…第三間隔(径方向における孔部と空隙部との間隔)
C…第四間隔(周方向における磁極間中心と磁石配置部との間隔)
F…第五間隔(周方向における孔部の外端と孔部の中心との間隔)
N…孔部の個数
L…磁石幅(周方向における永久磁石の幅)
H…孔幅(周方向における孔部の幅)

Claims (8)

  1. ロータコアと、
    前記ロータコアの周方向に間隔をあけて複数設けられ、永久磁石が配置される磁石配置部と、
    前記永久磁石の外周を囲繞する囲繞部材と、を備え、
    前記ロータコアは、前記永久磁石よりも内周側に設けられた内周鉄心部を有し、
    前記内周鉄心部は、前記磁石配置部に沿って間隔をあけて設けられ、かつ、前記ロータコアの径方向に延びる複数の孔部を有することを特徴とする回転電機。
  2. 前記孔部は、冷却液が流通する冷却孔であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記複数の孔部は、前記径方向における前記磁石配置部との間隔Eがそれぞれ略同じになるように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 前記孔部は3つ以上設けられ、
    3つ以上の前記孔部は、前記周方向において隣り合う2つの前記孔部の間隔Wがそれぞれ略同じになるように配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記内周鉄心部は、前記孔部よりも内周側に設けられた空隙部を有し、
    前記径方向における前記孔部と前記空隙部との間隔をD、前記周方向における磁極間中心と前記磁石配置部との間隔をCとしたとき、
    D≧C
    を満たすことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 前記永久磁石の表面磁束密度をB1、前記内周鉄心部の最大磁束密度をB2としたとき、
    前記周方向における前記孔部の幅は、B2≧B1を満たすように設定されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機。
  7. 前記径方向における前記磁石配置部と前記孔部との間隔をE、前記周方向における前記孔部の外端と前記孔部の中心との間隔をFとしたとき、
    E≧1.2×F/1.8
    を満たすことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の回転電機。
  8. 前記孔部の個数をN、前記周方向における隣り合う2つの前記孔部の間隔をW、前記周方向における前記永久磁石の幅をL、前記永久磁石の表面磁束密度をB1、前記内周鉄心部の最大磁束密度をB2としたとき、
    N=L×(1−B1/B2)×1/W
    を満たすことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の回転電機。

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