JP2020203599A - 側部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】側突時の車幅方向内側への荷重に対してサイドシルを、最小限の補強として、その重量増加を抑制しつつ、曲げ剛性を高めること。【解決手段】車両前後方向に延びる閉断面空間4sを有するサイドシル4には、車幅内方への荷重に対する曲げ剛性を補強する補強部材としての第1上側補強部材30Uを備え、第1上側補強部材30Uは、サイドシル4の長手方向の直交断面視において部分的に設けられるとともに、少なくとも、その一部が、センターピラー5が接合されるセンターピラー接合部4Aの高さ位置において、該センターピラー接合部4Aと車両側面視で重複するようにサイドシル4の長手方向に沿って延びる構成とした。【選択図】図9

Description

この発明は、車両前後方向に延びる閉断面構造を有するサイドシルと、該サイドシルから上方に延びる閉断面構造を有するセンターピラーとを備えるとともに、上記サイドシルの上方かつ上記センターピラーの前後各方に開口部が形成された側部車体構造に関する。
車両の側面衝突(以下、「側突」と称する)時には、車両側面に対しての衝突物の衝突位置にもよるが、センターピラーから車幅方向内側(車室側)に荷重が入力されることに伴ってサイドシルには、車幅方向内側への荷重(すなわち、サイドシルの長手方向におけるセンターピラー接合部が、車両平面視で車幅方向内側へ変位するような曲げ変形を生じさせる荷重)が入力される。
このような側突に対して乗員を保護するため、上述したような車幅方向内側への荷重に対してサイドシルを補強したものとして例えば、下記特許文献1が提案されている。
特許文献1のサイドシルは、サイドシルレインフォースメント(以下、「サイドシルレイン」と称する。)を備え、該サイドシルレインは、サイドシルの長手方向において、基礎部材と、該基礎部材の後端部に連結された延長部材とを備えている。
延長部材は、基礎部材に固定される連結部を有しており、連結部を基礎部材の後端部に車幅方向内側から溶接等により固定されている。これにより、延長部材と基礎部材との連結部分は、該延長部材の連結部と、基礎部材の後端部との重合構造により補強されている。
特許文献1のサイドシルは、少なくとも連結部分においては、該連結部分の上端から下端に亘って、すなわち、連結部分の長手方向の直交断面形状に沿った全体に亘って上記重合構造としたものであるため、上述した車幅方向内側への荷重に対する剛性を高めることができる点で好ましいが、近年、燃費向上や走行性能向上のために車体の軽量化のニーズが高まっているため、側突に対する乗員の安全性を確保したうえで、車体(サイドシル)の軽量化が求められる。
特開2018−118697号公報
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、側突時の車幅方向内側への荷重に対してサイドシルを、最小限の補強として、その重量増加を抑制しつつ、曲げ剛性を高めることができる側部車体構造の提供を目的とする。
この発明は、車両前後方向に延びる閉断面構造を有するサイドシルと、該サイドシルから上方に延びる閉断面構造を有するセンターピラーとを備えるとともに、上記サイドシルの上方かつ上記センターピラーの前後各方に開口部が形成された側部車体構造であって、上記サイドシルには、車幅方向内側への荷重に対する曲げ剛性を補強する補強部材を備え、上記補強部材は、上記サイドシルの長手方向の直交断面視において部分的に設けられるとともに、少なくとも、その一部が、上記センターピラーが接合されるセンターピラー接合部の高さ位置において、該センターピラー接合部と車両側面視で重複するように上記サイドシルの長手方向に沿って延びたものである。
上記構成によれば、側突時の車幅方向内側への荷重に対してサイドシルを、最小限の補強として、その重量増加を抑制しつつ、曲げ剛性を高めることができる。
この発明の態様として、上記サイドシルから車幅方向内側に延びるとともに、車両前後方向に互いに離間する複数のクロスメンバを備え、サイドシルの内部の閉断面空間には、少なくとも上記センターピラー接合部の高さに相当する上部において該閉断面空間を長手方向に仕切る節を備え、上記補強部材は、複数の上記クロスメンバおよび節に跨って設けたものである。
上記構成によれば、既存の車体剛性部材である複数のクロスメンバを利用して補強部材によるサイドシルの補強効果を高めつつ、サイドシルの高重量化を抑制できる。
この発明の態様として、上記センターピラーは、上記サイドシルに対して、車体前後方向における複数の上記クロスメンバの間に接合されたものである。
上記構成によれば、センターピラーに対して前後各側に有する複数のクロスメンバの剛性を利用して、補強部材の曲げ剛性を高めることができ、サイドシルは、このような補強部材を設けることにより側突時の荷重に対する曲げ剛性を効率的に高めることができる。
この発明の態様として、上記補強部材は、車両前後方向の直交断面がL字型としたものである。
上記構成によれば、記補強部材を、上記L字型に形成することで、車両前後方向に延びる稜線を形成できるため、例えば、車両前後方向に平板状に延びる形状と比して側突時の車幅方向内側への荷重に対する、サイドシルの曲げ剛性を高めることができる。
この発明の態様として、上記補強部材は、上記サイドシルに形成された長手方向に延びる稜線を、上記サイドシルの長手方向の直交断面視で、該サイドシルの内部空間の側から、又は該内部空間の外側から覆うものである。
上記構成によれば、上記補強部材によって上記サイドシルの稜線を覆うことで、サイドシルの中でも側突時の荷重に対する曲げ剛性が強い稜線に補強部材を車両側面視で重複させることができ、これにより、側突時の荷重に対するサイドシルの曲げ剛性の補強部材による補強効果を高めることができる。
この発明の態様として、上記補強部材を第1補強部材に設定し、さらに上記補強部材は、上記サイドシルの後部において、該後部から上方に延びる第2補強部材を備え、上記第1補強部材の後部は、上記第2補強部材と車両側面視で重複するものである。
上記構成によれば、第1補強部材は、第2補強部材と協働して側突荷重を受け止め、該受け止めた荷重を該第2補強部材の側にも分散させることができるため、サイドシルの上記曲げ剛性を高めることができる。
この発明によれば、側突時の車幅方向内側への荷重に対してサイドシルを、最小限の補強として、その重量増加を抑制しつつ、曲げ剛性を高めることができる。
本実施形態の側部車体構造を備えた車両の要部を車体右側から視た斜視図。 本実施形態の側部車体構造を備えた車両の要部を示す右側面図。 サイドシルインナを取り除いて車幅内側から視たサイドシル後部周辺の要部拡大図。 図3においてサイドシルアウタおよびリヤホイールハウスを取り除いた要部拡大図(a)、さらに第2補強部材を取り除いた要部拡大図(b)。 図3のD−D線に沿う要部断面図。 図1中のサイドシル後部周辺の要部を示す拡大図。 図6のE−E線に沿う要部断面図。 サイドシルとセンターピラーとの接合部およびその周辺をサイドシルインナを取り除いて車幅内側から視た斜視図。 図8においてピラーインナを取り除いた斜視図。 図2中のA−A線に沿った要部を示す矢視断面図。 図2中のB−B線に沿った要部を示す矢視断面図。 図2中のC−C線矢視に対応する側部車体構造の要部を示す斜視断面図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図中、矢印Fは車両前方、矢印Uは車両上方、矢印OUTは車幅方向外側(車両右方)を夫々示すものとする。また、以下の説明において車幅方向外側(車室外側)は「車幅外側」と称し、車幅方向内方(車室内側)は「車幅内側」と称する。なお、以下に述べる本実施形態の側部車体構造は、車両の左右サイドに略左右略対称に備えている。
図1に示すように、車体側部には、側部開口部2f,2rが形成されており、該側部開口部2f,2rの上辺部に沿って前後方向に延びるルーフサイドレール3が設けられるとともに、側部開口部2f,2rの下辺部に沿って前後方向に延びるサイドシル4が設けられている。
側部開口部2f,2rの車両前後方向の中間位置には、上下方向に延びるセンターピラー5を備えており、該センターピラー5は、車両前後方向に延びるルーフサイドレール3の中間部に上端が、車両前後方向に延びるサイドシル4の中間部に下端が、夫々接合されている。
これにより、側部開口部2f,2rは、センターピラー5によって車両前後各側に仕切られており、夫々乗降用開口部2f,2r(前側乗降用開口部2f、後側乗降用開口部2r)として設けられている。
車体側部には、前後の乗降用開口部2f,2rを開閉するサイドドア(6)を備えている。但し、図2では、前側のサイドドア(フロントサイドドア)の図示を省略しており、後側のサイドドア6(リヤサイドドア6)の一部のみを図示している。
リヤサイドドア6は、ドアアウタパネルおよびドアインナパネル等で構成されるドア本体61と、車両前後方向に延びる複数本のインパクトバー63とを備えており、前端が不図示のヒンジブラケットを介してセンターピラー5の上下各側の部位に支持されている。
ドア本体61には、その後辺部、前辺部および下辺部に沿って延びるインパクトバーレインフォースメント64が設けられている。
複数本のインパクトバー63は、ドア本体61の内部において夫々異なる高さで設けられ、インパクトバーレインフォースメント64の前辺部と後辺部とを連結するように、これらの間に配設されている。
但し図2には、複数本のインパクトバー63のうち最も下部に位置するインパクトバー63のみを図示しており、以下、当該最も下部に位置するインパクトバー63について説明する。
図2、図5に示すように、インパクトバー63は、その長手方向の直交断面が略M字形状に形成するとともに、その前後各端に、長手方向の途中部分と比して幅広に形成された前側フランジ63f、後側フランジ63rを形成している。
インパクトバー63は、前側フランジ63fがインパクトバーレインフォースメント64の前辺部の下部に、後側フランジ63rがインパクトバーレインフォースメント64の後辺部の下部と下辺部とのコーナー部64cに、夫々ボルト等の結合具によって固定されている。
これにより、インパクトバー63は、リヤサイドドア6の下部に前上後下状に傾斜して備えている。
ここで、インパクトバー63の後側フランジ63rのインパクトバーレインフォースメント64の後辺部への結合位置は、上述したように、後辺部の下部の中でも下端、すなわち後辺部と下辺部とのコーナー部64cに位置している。
これにより図2に示すように、インパクトバー63は、リヤサイドドア6によって後側の乗降用開口部2rを閉時(以下、「リヤサイドドア6閉時」と称する)において、該インパクトバー63の前側フランジ63f(すなわち、インパクトバーレインフォースメント64の前辺部との結合部)が、車両側面視においてセンターピラー5と重複するとともに、図2、図3、図5に示すように、該インパクトバー63の後側フランジ63r(すなわち、インパクトバーレインフォースメント64の後辺部および下辺部のコーナー部64cとの結合部)は、車両側面視においてサイドシル4の後部と重複する。
図5、図12に示すように、サイドシル4は、車両前後方向に延びる閉断面空間4sを有する車体剛性部材であり、該閉断面空間4sを構成する第1部材41、第2部材42および第3部材43と、該サイドシル4の最も車幅外側に取付けられる外装パネル44(図12のみ図示)とを有している。
第1部材41は、車両前後方向の直交断面が車幅内側へ突出するハット形状に形成されたサイドシルインナ4iとして、サイドシル4の車幅内側に備えている。具体的に第1部材41は、上下方向に延びる上端フランジ41aと、該上端フランジ41aの下端から車幅内側へ延びる上壁41bと、該上壁41bの車幅内端から下方向に延びる内壁41cと、該内壁41cの下端から車幅外側へ延びる下壁41dと、該下壁41dの車幅外端から下方向に延びる下端フランジ41eとで一体形成されている。
第2部材42と第3部材43は、車両前後方向の直交断面が車幅外側へ突出するハット形状に形成されたサイドシルアウタ4oとして、第1部材41よりも車幅外側に備えている。
具体的に第2部材42は、サイドシルアウタ4oの上部および上下方向の中間部に位置し、上下方向に延びる上端フランジ42aと、該上端フランジ42aの下端から車幅外側へ延びる上壁42bと、該上壁42bの車幅外端から下方向に延びる外壁42cと、該外壁42cの下端から車幅内側へ延びる下端フランジ42dとで一体形成されている。第3部材43は、サイドシルアウタ4oの下部に位置し、車幅内側へ延びる下壁43aと、該下壁43aの車幅内端から下方向に延びる下端フランジ43bとを有して一体形成されている。
そして、第1部材41および第2部材42の各上端フランジ41a,42aと、第1部材41および第3部材43の各下端フランジ41e,43bとが、夫々スポット溶接等により一体に接合されている。さらに、第2部材42の下端フランジ42dが第3部材43の下壁43aに、上方(閉断面空間4s側)から接合されている。
これにより、サイドシル4は、第1部材41の上壁41b、内壁41cおよび下壁41dと、第2部材42の上壁42bおよび外壁42cと、第3部材43の下壁43aとによって、内部に上記の閉断面空間4sを構成している。また、サイドシル4は、上壁42bと外壁42cとの間、外壁42cと下端フランジ42dとの間、上壁41bと内壁41cとの間および内壁41cと下壁41dとの間には、車両前後方向に延びる稜線45a,45b,45c,45dが形成されている。これら稜線45a,45b,45c,45dのうち、上壁42bと外壁42cとの間に形成された稜線45a、すなわち、外壁42cの上端に形成された稜線45aを、外上稜線45aに設定するとともに、外壁42cと下端フランジ42dとの間に形成された稜線45b、すなわち、外壁42cの下端に形成された稜線45bを、外下稜線45bに設定する。
また図5、図12に示すように、サイドシル4の外壁42cには、上下方向中央付近に閉断面空間4s側に窪んだ外壁ビード42ccが設けられている。
さらにまた図5、図6、図12に示すように、第3部材43には、下壁43aの車幅外端から車幅外側に延びる車幅外端フランジ43cがさらに形成されており、この車幅外端フランジ43cは、第2部材42の下端フランジ42dと第3部材43の下壁43aとの重合部46の上端部から車幅外側へ延出している。
車幅外端フランジ43cは、サイドシル4の長手方向の直交断面視でサイドシル4の外壁42cと下壁43aとの間から、これら外壁42cと下壁43aとに対して屈曲するように車幅外側かつ下方へ向けて突出している。これにより車幅外端フランジ43cの基端部には、車両前後方向に延びる稜線43ccが形成されている。
この稜線43ccは、サイドシル4の長手方向の直交断面視で、上述した外下稜線45bと一致する、又は近傍に位置する。当例では、車幅外端フランジ43cの基端部に位置する稜線43ccは、外下稜線45bに対して下方近傍に位置している。
さらにまた図9に示すように、サイドシル4の第3部材43の下壁43aには、平面視で略円形状の貫通穴47が車両前後方向に沿って複数形成されている。これらの貫通穴47は、サイドシル4の閉断面空間4sに電着液等を流入させたり、サイドシル4の閉断面空間4sに面する内面に防錆剤を吹き付けるために、防錆剤吹付け用のガン(図示省略)を閉断面空間4sに挿入するためのものである。
ところで図12に示すように、車体下部の両サイドに有する上述したサイドシル4の間には、車幅幅方向中央部で上方に隆起して車両前後方向に延びる不図示のトンネル部を形成したフロアパネル100が張設されている。さらに図11に示すように、フロアパネル100の後端部には、該後端部から上方に立ち上がるようにキックアップ部101が設けられている。
そして図11、図12に示すように、フロアパネル100の上面であって、トンネル部に対して両サイドには、車幅方向に延びてサイドシル4とトンネル部とをそれぞれ連結する前側クロスメンバ110(2.0クロスメンバ)および中間クロスメンバ120(2.5クロスメンバ)が配設されている。前側クロスメンバ110および中間クロスメンバ120は、車両前後方向に直交断面視で下方に向けて開口するハット形状に形成され、フロアパネル100との間に車幅方向に延びる閉断面空間を構成している。
さらに、キックアップ部101の上部には、該上部の背面側から接合固定されて車幅方向に延びる閉断面空間を有する後側クロスメンバ130(3.0クロスメンバ)が配設されている。
これらクロスメンバ110,120,130は、車両前後方向において互いに離間して配設されており、当例では車両前後方向において、前側クロスメンバ110は、前側乗降用開口部2fの中間部に位置し、中間クロスメンバ120は、センターピラー5に位置し、後側クロスメンバ130は、後側乗降用開口部2rの中間部に位置するように配設されている。
図11に示すように、これらクロスメンバ110,120,130は何れも、その車幅方向外端に形成されたフランジ110a,120a,130aがサイドシル4の内壁41cに接合されており、サイドシル4から伝達される車幅内側への荷重を受け止め可能としている。
また図1〜図3に示すように、サイドシル4の後方には、後側乗降用開口部2rの下辺後部から後辺の下部を形成するリヤホイールハウス90が配設されている。図7に示すように、リヤホイールハウス90は、共に車両側面視で上方へ向けて突となるアーチ形状に形成されたリヤホイールハウスインナ91とリヤホイールハウスアウタ92とを備え、これらによって後輪を上方から収容する。
そして図3、図11に示すように、リヤホイールハウスアウタ92の前下部92aは、サイドシル4の後端に接合されている。
また図9〜図12に示すように、サイドシル4には、閉断面空間4sを車両前後方向に仕切る節21F,21R,22F,22Rを備えている。
節21F,21R,22F,22Rは、サイドシル4の車両前後方向に沿って複数備えており、当例では、サイドシル4の長手方向における、センターピラー配置領域4Raの前部および後部、並びにセンターピラー配置領域4Raよりも前方部位および後方部位の少なくとも4箇所に備えている。
なお、センターピラー配置領域4Raは、サイドシル4の車両前後方向の中間部に位置する。
これら節21F,21R,22F,22Rを、前方から後方へ順にピラー前方節21F、ピラー前部節22F、ピラー後部節22R、ピラー後方節21Rに設定する。
図9、図10に示すようにピラー前部節22Fとピラー後部節22Rとは共に、閉断面空間4sを車両前後方向に仕切る縦壁22aを備えている。また図9、図10、図11、図12に示すように、ピラー前方節21Fとピラー後方節21Rとは、車幅外側に位置するアウタ側節構成部材23と、車幅内側に位置するインナ側節構成部材24とで構成している。
図10に示すように、アウタ側節構成部材23は、車両前後方向に離間して配設される前壁23aおよび後壁23bを備えるとともに、インナ側節構成部材24は、上下方向および車幅方向に延びる縦壁24aを備えている。
上述したピラー前部節22Fは、縦壁22aによって閉断面空間4sの車幅外側を仕切っている。また、ピラー前方節21Fは、アウタ側節構成部材23に備えた前壁23aおよび後壁23bによって閉断面空間4sの車幅外側を仕切るとともに、インナ側節構成部材24に備えた縦壁24aによって閉断面空間4sの車幅内側を仕切っている。
また、第2部材42および第3部材43によって構成されるサイドシルアウタ4oには、車幅内側への荷重に対する曲げ剛性を補強する第1補強部材30U,30Dおよび第2補強部材31を設けている。
図5、図9、図12に示すように、第1補強部材30U,30Dは、サイドシル4の上部に位置する第1上側補強部材30Uと、サイドシル4の下部に位置する第1下側補強部材30Dとを有している。
図5、図8、図9、図12に示すように、サイドシルの外壁42cの上下方向における、第1上側補強部材30Uと第1下側補強部材30Dとの間に位置する上下方向中間位置には、上述した外壁ビード42ccが設けられている。
図9〜図11に示すように、第1上側補強部材30Uは、サイドシル4における、センターピラー接合部4Aの高さ位置に接合されている。
第1上側補強部材30Uは、サイドシル4の第2部材42の上壁42bに沿って車幅方向に延びる横辺部33(図11、図12参照)と、横辺部33の車幅外端から下方に延びる縦辺部34とで車両前後方向の直交断面視で略L字形状に一体に形成されている。
そして、第1上側補強部材30Uは、サイドシル4の長手方向の直交断面視において部分的に設けられている。
詳しくは図5、図12に示すように、第1上側補強部材30Uは、サイドシル4の長手方向に延びる複数(当例では4つ)の稜線45a,45b,45c,45dのうち、単一の稜線(当例では稜線45a)のみを覆うようにサイドシル4に接合されている。
より詳しくは、同図に示すように、第1上側補強部材30Uは、サイドシル4の第2部材42の上壁42bと外壁42cとのコーナー部において、該コーナー部に有する外上稜線45aに、横辺部33と縦辺部34との間に有する稜線35を突き当てるようにして横辺部33を第2部材42の上壁42bに、縦辺部34を第2部材42の外壁42cに、夫々閉断面空間4sの側から配置するとともに、車両前後方向に沿って溶接等により複数箇所に亘って接合されている。
図1、図2、図10、図12に示すように、第1下側補強部材30Dは、サイドシル4におけるセンターピラー接合部4Aの高さ位置よりも下方に接合されている。
詳しくは図12に示すように、第1下側補強部材30Dは、サイドシル4の第3部材43の下壁41dに沿って車幅方向に延びる横辺部36と、横辺部36の車幅外端から上方に延びる縦辺部37とで車両前後方向の直交断面視で略L字形状に一体に形成されている。そして、第1下側補強部材30Dは、サイドシル4の第2部材42の外壁42cと第3部材43の下壁43aとのコーナー部において、該コーナー部に有する外下稜線45bに、縦辺部37と横辺部36との稜線38を突き当てるようにして縦辺部37を第2部材42の外壁42cに、横辺部36を第2部材42の下端フランジ42dを介して第3部材43の下壁43aに、夫々閉断面空間4sの側から車両前後方向に沿って溶接等により複数箇所に亘って接合されている。
図3、図5、図9〜図12に示すように、これら第1上側補強部材30Uと第1下側補強部材30Dとは、共にサイドシル4の長手方向に沿って、センターピラー5よりも前方位置からサイドシル4の後部に亘ってセンターピラー5を跨ぐように車両前後方向に連続して延びている。
第1上側補強部材30Uについて詳述すると、該第1上側補強部材30Uは図9〜図11に示すように、前端がピラー前方節21Fよりも前方位置まで延びるとともに、図11に示すように、前側クロスメンバ110に車両側面視で重複する位置まで延びている。
第1上側補強部材30Uは図9、図11に示すように、後端がピラー後方節21Rよりも後方位置まで延びるとともに、図11に示すように、後側クロスメンバ130よりも後方位置まで延びている。
すなわち、第1上側補強部材30Uは、車両前後方向において、ピラー前方節21F、ピラー前部節22F、ピラー後部節22Rおよびピラー後方節21Rに跨って設けられるとともに、前側、中間、後側の各クロスメンバ110,120,130に跨って設けられている。
図1、図3、図4(a)、図5〜図7に示すように、上述した第2補強部材31は、サイドシル4の後部に備え、サイドシル4の後部からリヤホイールハウス90に沿って上方に延びている。
図6に示すように第2補強部材31は、上方に延出する上方延出部31uと、前方に延出する前方延出部31fとを備え、リヤホイールハウスアウタ92の前下部92aとサイドシル4の後部との車両側面視におけるコーナー部において、図5〜図7に示すように、上方延出部31uがリヤホイールハウスアウタ92の前下部92aに、前方延出部31fがサイドシル4の後部に、夫々溶接等により接合されている。
換言すると第2補強部材31は、図4(a)、図5、図6、図7に示すように、上下方向および車両前後方向に延びる側壁31aと、側壁31aの上縁から車幅内側に延びる縦壁31bと、縦壁31bの車幅内端から上方に延びるフランジ31cとで車両側面視で略三角形状に一体に形成されている。
第2補強部材31は、側壁31aと縦壁31bとの間、縦壁31bとフランジ31cとの間の夫々に、該第2補強部材31の延在方向に沿って連続して延びる稜線31d,31eが形成されている。これら稜線31d,31eは、上方延出部31uにおいては、略上下方向に沿って延び、前方延出部31fにおいては、略車両前後方向に沿って延びている。
図6に示すように、第2補強部材31の前方延出部31fは、サイドシル4の後部かつ上部に車幅外側から接合されている。具体的には図5、図6に示すように、第2補強部材31は、前方延出部31fのフランジ31cがサイドシル4の第2部材42の上端フランジ42aに、前方延出部31fの側壁31aが第2部材42の外壁42cに、夫々車幅外側から覆うように接合されるとともに、前方延出部31fの縦壁31bが第2部材42の上壁42bに上方から覆うように接合される。
これにより図3、図4(a)(b)、図5に示すように、第2補強部材31の前部、すなわち、前方延出部31fは、サイドシル4の後部において、第1上側補強部材30Uの後部に対して車幅外側に位置し、車両側面視で(すなわち車幅方向において)重複する。
さらに図3、図4(a)、図5に示すように、第2補強部材31は、車両側面視で上記インパクトバー63の後端フランジ63rがサイドシル4の後部において重複する。
具体的には、リヤサイドドア6閉時において、該リヤサイドドア6下部に備えたインパクトバー63は、その後端フランジ63rが上述したように、サイドシル4の後部と車両側面視で重複するように位置している。このため図3、図4(a)(b)、図5に示すように、サイドシル4の後部においては、インパクトバー63の後端フランジ63rと、第2補強部材31の前方延出部31fと、サイドシル4の第2部材42と、第1上側補強部材30Uの後部とが車幅方向の外側から内側へ順に備えており、これらが車両側面視で互いに重複する。
当例では、第2補強部材31とサイドシル4の第2部材42と第1上側補強部材30Uとの重合部分においてこれら3枚をスポット溶接により一体に接合されている。図3、図4(a)中の「×」は、当該接合箇所wa,wbを示している。
換言すると、図5に示すように、第2補強部材31と第1上側補強部材30Uとは、サイドシル4の第2部材42と挟み込むようにして上記接合箇所wa,wbにおいて互いに接合されている。
そして、図4(a)に示すように、インパクトバー63の後端フランジ63rは、第2補強部材31と第1上側補強部材30Uが接合された部位(少なくとも接合箇所wa)において車両側面視で重複している。
また図5、図12に示すように、第1上側補強部材30Uにおける、横辺部33と縦辺部34との間に有する上記稜線35は、第1上側補強部材30Uの全長に亘って車両前後方向に延びている。
一方、図4(a)、図6に示すように、第2補強部材31における稜線31d,31eは、上述したように、該第2補強部材31の後部に位置する上方延出部31uにおいて略上下方向に沿って延びるとともに、該第2補強部材31の前部に位置する前方延出部31fにおいて略車両前後方向に沿って延びている。
そして当例において、前後方向に延びる稜線35の後部と上下方向に延びる稜線31d,31eの下部(前部)とは、車両側面視で連続するように形成されている(図4(a)、図5、図6、図12参照)。
図1、図8、図9に示すように、上述したセンターピラー5は、ピラーインナ51とピラーアウタ52とを備え、これらの下部をサイドシル4に接合することで、サイドシル4に立設されている。センターピラー5の下部(サイドシル4への付け根領域)は、該下部の上端52a(図1、図2、図9参照)付近からサイドシル4の上端に至るまで下方程徐々に車両前後方向に幅広に形成されている。
図8に示すように、ピラーインナ51は、上下方向の略全体に亘って車幅方向に延びる縦壁状(略平板状)に形成しており、その前後各側にはフランジ51dを形成している。
図1、図8、図9に示すように、ピラーアウタ52は、上下方向および車幅方向に延びる外壁52bと、外壁52bの前後両端から車幅内側へ延びる前後各縦壁52cと、該縦壁52cに沿って形成した前後各側のフランジ52dとで上下方向の略全体を、該上下方向の直交断面視で車幅内側へ開口する断面ハット形状で一体形成されている。
センターピラー5は、ピラーインナ51とピラーアウタ52の各前縁フランジ51d,52d同士と各後縁フランジ51d,52d同士を互いに接合することで、これらの間に、上下方向に延びる閉断面空間5sを有して構成している。
ピラーアウタ52の下部は、サイドシル4の第2部材42に接合されおり、この接合構造について説明する。
図1、図2、図10に示すように、ピラーアウタ52の下部には、外壁52bの下端から下方へ延びる下端フランジ52eが形成されるとともに、この下端フランジ52eがサイドシル4の第2部材42の外壁42cに接合されている。これにより図1、図10に示すように、センターピラー5の外壁52bとサイドシル4の外壁42cとが車幅方向において略面一になるように配置される。また、ピラーアウタ52の前後各フランジ52dとピラーインナ51の前後各フランジ51dとは、上述したように一体に接合されているが、これら前後各フランジ51d,52dの下部については、図8に示すように、サイドシルアウタ4o側の第2部材42の上端フランジ42aを車幅方向の内外両側から挟み込んだ状態で一体に接合されている。これにより、センターピラー5の前後各フランジ51d,52dとサイドシル4の上端フランジ42aとが車幅方向において略面一になるように配置される。
この状態においてピラーアウタ52の前後各側の縦壁52cは、図1に示すように、その下端がサイドシル4の第2部材42の上壁42bに接地した状態となり、上下方向に延びる前後各側の縦壁52cと、前後方向に延びるサイドシル4の第2部材42の上壁42bとは、車両側面視でこれらのコーナー部において連続して滑らかに延びている。
ピラーインナ51は、下部を、ピラーアウタ52の下部に対応させて車両前後方向に幅広に形成するとともに、サイドシル4の上端位置よりも下方に延出する延出部55を形成している。
具体的には、サイドシル4の車両前後方向におけるセンターピラー配置領域4Raにおいて、図8、図10に示すように、延出部55は、閉断面空間4sを車幅方向の内外各側に仕切るように該閉断面空間4sに配設されている。図8に示すように、延出部55の上端55uは、サイドシル4の第1部材41および第2部材42の各上端フランジ41a,42a間に介在し、これら上端フランジ41a,42aと一体に接合されている。さらに延出部55の下端55dは、サイドシル4の第1部材41および第3部材43の各下端フランジ41e,43b間に介在し、これら下端フランジ41e,43bと一体に接合されている。
なお、ピラーインナ51の下部は、延出部55も含めて上述したように、車両前後方向に幅広に形成している。
また図8に示すように、ピラーインナ51は、ピラーインナアッパ56と、該ピラーインナアッパ56の下方に有するピラーインナロア57との2部材を有している。ピラーインナアッパ56の下部とピラーインナロア57の上部とは、サイドシル4の閉断面空間4sにおいて車幅方向に重合している。すなわち図8、図10に示すように、ピラーインナアッパ56の下部とピラーインナロア57の上部との重合部58は、上述した延出部55に設けられており、該延出部55の車両前後方向に沿ってピラーインナアッパ56の下部とピラーインナロア57の上部がスポット溶接等により複数箇所にて接合されている(図8中の「×」参照)。
図10に示すように、上述したピラー前部節22Fとピラー後部節22Rとは、何れもサイドシル4の閉断面空間4sにおいて延出部55に対して車幅外側に備えており、ピラー前部節22Fは延出部55の前端側に、ピラー後部節22Rは、延出部55の後端側に夫々車両前後方向に離間して備えている。
図1、図2に示すように、上述した本実施形態の側部車体構造は、車両前後方向に延びる閉断面空間4s(図5参照)(閉断面構造)を有するサイドシル4と、該サイドシル4から上方に延びる閉断面空間5s(図8参照)閉断面構造を有するセンターピラー5とを備えるとともに、サイドシル4の上方かつセンターピラー5の前後各方に開口部としての前後各側の乗降用開口部2f,2rが形成された側部車体構造であって、図3、図4(a)(b)、図5、図9〜図12に示すように、サイドシル4には、車幅内方への荷重に対する曲げ剛性を補強する補強部材としての第1上側補強部材30Uを備え、第1上側補強部材30Uは、サイドシル4の長手方向(車両前後方向)の直交断面視において部分的に設けられるとともに、少なくとも、その一部が、センターピラー5が接合されるセンターピラー接合部4Aの高さ位置において、該センターピラー接合部4Aと車両側面視で重複するようにサイドシル4の長手方向に沿って延びたものである(図9〜図12参照)。
上記構成によれば、第1上側補強部材30Uをサイドシル4の上下方向における、センターピラー接合部4Aの高さ位置に相当する上部に設けることで、側突時にセンターピラー5からサイドシル4に入力される車幅内方の荷重に対して、サイドシル4が、センターピラー5に引きずられるようにして車幅内方へ曲げ変形しないようにサイドシル4の上部を下部と比して曲げ剛性を効率的に高めることができる。
さらに、第1上側補強部材30Uを、センターピラー接合部4Aと車両側面視で重複するようにサイドシル4の長手方向に沿って延ばしたため、サイドシル4のセンターピラー接合部4Aに入力される車幅内方の荷重をサイドシル4の長手方向に沿った広範囲で効率よく受け止めて分散でき、これにより、車幅内方の荷重に対する曲げ剛性をより高めることができる。
しかも、第1上側補強部材30Uをサイドシル4の長手方向の直交断面視において上部にのみ部分的に設けることで、側突時の車幅内方の荷重に対してサイドシル4を、最小限の補強として、その重量増加を抑制することができる。
従って、側突時の車幅内方の荷重に対してサイドシル4を、最小限の補強として、その重量増加を抑制しつつ、曲げ剛性を高めることができる。
この発明の態様として図11、図12に示すように、サイドシル4から車幅内方に延びるとともに、車両前後方向に互いに離間する複数のクロスメンバ110,120,130を備え、サイドシル4の内部の閉断面空間4sには、少なくとも上記センターピラー接合部4Aの高さに相当する上部において該閉断面空間4sを長手方向に仕切る節21F,21R,22F,22Rを備え、第1上側補強部材30Uは、複数のクロスメンバ110,120,130および節21F,21R,22F,22Rに跨って設けられたものである(図11参照)。
節21F,21R,22F,22Rを、閉断面空間4sに、センターピラー接合部4Aの高さに相当する上部、すなわち第1上側補強部材30Uと同じ高さ位置に設けたため、側突時にセンターピラー5からサイドシル4に入力される車幅方向内側への荷重を、第1上側補強部材30Uによって受け止め時に、節21F,21R,22F,22Rを介してクロスメンバ110,120,130によって受け止めることができる。
従って、既存の車体剛性部材である複数のクロスメンバ110,120,130を利用して第1上側補強部材30Uによるサイドシル4の補強効果を高めつつ、サイドシル4の高重量化を抑制できる。
詳述すると、サイドシル4の内部は図9、図12に示すように、節21F,21R,22F,22Rが設けられており、これら節21F,21R,22F,22Rは、その下部に凹状の逃げ部25を有してサイドシル4の下部の内面との間に、閉断面空間4sの長手方向に防錆剤が行き渡らせるための連通部25Hを確保している。
一方、節21F,21R,22F,22Rの上部は、サイドシル4の上部、すなわち第1上側補強部材30Uに当接、または近接する位置に配している(同図参照)。このため、車両の製造時に、閉断面空間4sの長手方向に防錆剤が行き渡らせるための連通部25Hを確保しつつも、側突時に、車幅方向内方向の荷重に対して第1上側補強部材30Uが車幅内側へ変位することを、節21F,21R,22F,22Rを介してクロスメンバ110,120,130によって受け止めることができ、これにより、サイドシル4の曲げ剛性を効率的に高めることができる。
この発明の態様として、センターピラー5は、サイドシル4に対して、車両前後方向における複数のクロスメンバ110,120,130の間、詳しくは、中間クロスメンバ120と重複するとともに、前側クロスメンバ110と後側クロスメンバ130との間に接合されたものである(図11、図12参照)。
上記構成によれば、側突時にセンターピラー5からサイドシル4に対して入力される車幅内方への荷重を、センターピラー5に対して前後各側に有するセンターピラー5によってバランスよく受け止めて分散することができるため、センターピラー5に対して前後各側に有する複数のクロスメンバ110,120,130の剛性を利用して、第1上側補強部材30Uの曲げ剛性を高めることができる。
この発明の態様として、第1上側補強部材30Uは、車両前後方向の直交断面がL字型に形成したものである(図5、図11、図12参照)。
上記構成によれば、第1上側補強部材30Uを、上記L字型に形成することで、車両前後方向に延びる稜線35を形成できるため、例えば、平板状に延びる形状と比して側突時の車幅内方への荷重に対する、サイドシル4の曲げ剛性を高めることができる。
特に、第1上側補強部材30は、車幅方向に延びる水平面状の横辺部33を有することによって、車幅内方の荷重に対する曲げ剛性を効率的に高めることができる。
この発明の態様として、第1上側補強部材30Uは、サイドシル4に形成された長手方向に延びる外上稜線45a(稜線)を、サイドシル4の長手方向の直交断面視で、該サイドシル4の閉断面空間4sの側から覆ったものである(図5、図12参照)。
上記構成によれば、第1上側補強部材30Uによってサイドシル4の外上稜線45aを覆うことで、サイドシル4の中でも側突時の荷重に対する曲げ剛性が強い稜線45a,45b,45c,45dのうち外上稜線45aに第1上側補強部材30Uを車両側面視で重複させることができ、これにより、側突時の荷重に対するサイドシル4の曲げ剛性の第1上側補強部材30Uによる補強効果を高めることができる。
この発明の態様として、補強部材を第1上側補強部材30U(第1補強部材)に設定し、さらに補強部材は、サイドシル4の後部において、該後部から上方に延びる第2補強部材31を備え(図1、図6参照)、第1上側補強部材30Uの後部は、第2補強部材31と車両側面視で重複するものである(図3〜図5参照)。
上記構成によれば、第1上側補強部材30Uは、第2補強部材31と協働して側突荷重を受け止め、該受け止めた荷重を該第2補強部材31の側、すなわちリヤホイールハウス90の側にも分散させることができるため、サイドシル4の上記曲げ剛性を高めることができる。
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく様々な実施形態で形成することができる。
2f,2r…乗降用開口部(開口部)
4…サイドシル
4A…センターピラー接合部
4s…閉断面空間(閉断面構造)
5…センターピラー
5s…閉断面空間(閉断面構造)
21F,21R,22F,22R…節
30U…第1上側補強部材(補強部材、第1補強部材)
31…第2補強部材(補強部材、第2補強部材)
45a…外上稜線(稜線)
110,120,13…クロスメンバ

Claims (6)

  1. 車両前後方向に延びる閉断面構造を有するサイドシルと、該サイドシルから上方に延びる閉断面構造を有するセンターピラーとを備えるとともに、上記サイドシルの上方かつ上記センターピラーの前後各方に開口部が形成された側部車体構造であって、
    上記サイドシルには、車幅方向内側への荷重に対する曲げ剛性を補強する補強部材を備え、
    上記補強部材は、上記サイドシルの長手方向の直交断面視において部分的に設けられるとともに、少なくとも、その一部が、上記センターピラーが接合されるセンターピラー接合部の高さ位置において、該センターピラー接合部と車両側面視で重複するように上記サイドシルの長手方向に沿って延びている
    側部車体構造。
  2. 上記サイドシルから車幅方向内側に延びるとともに、車両前後方向に互いに離間する複数のクロスメンバを備え、
    上記サイドシルの内部の閉断面空間には、少なくとも上記センターピラー接合部の高さに相当する上部において該閉断面空間を長手方向に仕切る節を備え、
    上記補強部材は、複数の上記クロスメンバおよび節に跨って設けられた
    請求項1に記載の側部車体構造。
  3. 上記センターピラーは、上記サイドシルに対して、車体前後方向における複数の上記クロスメンバの間に接合された
    請求項2に記載の側部車体構造。
  4. 上記補強部材は、車両前後方向の直交断面がL字型である
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の側部車体構造。
  5. 上記補強部材は、上記サイドシルに形成された長手方向に延びる稜線を、上記サイドシルの長手方向の直交断面視で、該サイドシルの内部空間の側から、又は該内部空間の外側から覆う
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の側部車体構造。
  6. 上記補強部材を第1補強部材に設定し、
    さらに上記補強部材は、上記サイドシルの後部において、該後部から上方に延びる第2補強部材を備え、上記第1補強部材の後部は、上記第2補強部材と車両側面視で重複する
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の側部車体構造。
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