JP2020203302A - 高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents

高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】適正な強度と低温領域での良好な靭性を有する溶接金属が得られるとともに、溶接作業性に優れた高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを提供する。【解決手段】ワイヤ全質量に対する質量%で、鋼製外皮とフラックスの合計で、C:0.05〜0.15%、Si:0.5〜2.0%、Mn:1.5〜3.0%、Ti:0.01〜0.20%、Cu:0.05〜0.50%、S:0.005〜0.020%を含有し、さらに、フラックス中に、SiO2:0.05〜0.20%、酸素含有量が0.30%以下の鉄粉:3〜8%、F換算値の合計で0.005〜0.080%、Na2O換算値及びK2O換算値の合計で0.02〜0.15%を含有することを特徴とする。【選択図】 なし

Description

本発明は、590〜690MPa級高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤに関し、特に溶接作業性が良好で、溶接金属の低温領域での靭性が優れる高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤに関する。
近年、ビル、橋梁、海洋構造物などの鋼構造物の大型化や軽量化及び自動車、建産機の軽量化に伴って、使用される鋼板の高張力化が進み、引張強さが590〜690MPa級の高張力鋼が広く使用されている。
引張強さが590〜690MPa級高張力鋼を用いた溶接構造物では、溶接金属中の拡散性水素量が少なく耐割れ性及び低温靭性などの機械的性質に優れ、また、スラグ生成量が少なく高能率溶接が可能なメタル系フラックス入りワイヤを用いたスパッタ発生量が少ないAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接が要望されている。
従来、高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接には、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されているNi、Cr、Moなどの合金成分を含有したAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤが使用される。しかし、特許文献1や特許文献2に記載のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤは、合金成分を多く含みワイヤ自体が硬く剛性が高いので、溶接時のワイヤ送給抵抗が大きく、ワイヤ送給が安定せずアークが不安定になってスパッタ発生量が多くなる。
一方、高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用のフラックス入りワイヤとして、特許文献3に、溶接作業性が良好で、かつ耐割れ性も優れた高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤが開示されている。特許文献3に記載されたフラックス入りワイヤによれば、高強度な溶接金属が得られ、かつ、アークが安定してスパッタ発生量を少ないなど良好な溶接作業性が得られる。しかし、特許文献3に記載のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、スラグ形成剤の含有量が多いので、溶接金属中の酸素量が多くなり、溶接金属の低温靭性を安定して得ることが難しい。
溶接金属中の酸素量を低減して優れた低温靭性を得る技術として、特許文献4には、ワイヤ中の金属弗化物の含有量を増加させることで溶接金属の酸素量を低減することを目的としたAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤが開示されている。しかし、特許文献4に記載のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用ワイヤによれば、低温靭性に優れた溶接金属を得ることができるものの、フラックスワイヤ中に金属弗化物を多く含むので、アークが不安定になってスパッタ発生量が多いなど溶接作業性が悪い。
さらに、特許文献5や特許文献6には、合金粉を多く含むメタル系フラックス入りワイヤに関する技術の開示があるが、高強度で低温靭性に優れた溶接金属を確保しつつ、かつ、ビード外観及びビード形状が良好で、アークが安定してスパッタ発生量が少ないなど十分な良好な溶接作業性の両立は難しいという問題があった。
特開昭57−124594号公報 特開2000−301379号公報 特開2006−281223号公報 特開2011−20154号公報 特開2007−144516号公報 特開2008−93715号公報
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、590〜690MPa級高張力鋼の溶接において、適正な強度と低温領域での良好で安定した靭性を有する溶接金属が得られるとともに、アークの安定性、ビード外観及びビード形状に優れ、スパッタ発生量が少ないなど溶接作業性に優れた高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを提供することを目的とする。
本発明の要旨は、鋼製外皮にフラックスを充填してなる高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、ワイヤ全質量に対する質量%で、鋼製外皮とフラックスの合計で、C:0.05〜0.15%、Si:0.5〜2.0%、Mn:1.5〜3.0%、Ti:0.01〜0.20%、Cu:0.05〜0.50%、S:0.005〜0.020%を含有し、さらに、ワイヤ全質量に対する質量%で、フラックス中に、SiO2:0.05〜0.20%、酸素含有量が0.30%以下の鉄粉:3〜8%、弗素化合物:F換算値の合計で0.005〜0.080%、Na化合物及びK化合物:Na2O換算値及びK2O換算値の合計で0.02〜0.15%を含有し、残部が鋼製外皮のFe分、鉄合金粉のFe分及び不可避不純物からなることを特徴とする。
また、ワイヤ全質量に対する質量%で、鋼製外皮とフラックスの合計で、Mo:0.1〜0.5%を含有することも特徴とする。
さらに、ワイヤ全質量に対する質量%で、鋼製外皮とフラックスの合計で、B:0.0015〜0.0150%も含有することを特徴とする。
また、成形された前記鋼製外皮の合わせ目が溶接されていることで鋼製外皮に継目を無くしたことも特徴とする高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにある。
本発明を適用した高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤによれば、溶接時のアークの安定性、ビード外観及びビード形状が優れ、スパッタ発生量が少ないなど溶接作業性が良好で、590〜690MPa級の強度が得られ、低温靭性が良好で、欠陥のない高品質な溶接金属が得られる高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを提供することができる。
本発明者らは、上述した課題を解決するために、590〜690MPa級の高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接において、適正な強度及び低温靭性を有する溶接金属が得られるとともに、アークが安定し、スパッタ発生量が少なく、良好なビード外観及びビード形状が得られるなど良好な溶接作業性が得られる高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤの成分組成について詳細に検討した。
その結果、アークの安定性及びスパッタ発生量の低減は、ワイヤ中のC、フラックス中の鉄粉の含有量、Na化合物及びK化合物のNa2O換算値及びK2O換算値の合計量及び弗素化合物のF換算値の合計量を適正にすることが有効であることを知見した。また、ビード外観及びビード形状は、ワイヤ中のSi、フラック中のSiO2及び鉄粉の含有量を適量とすることで、スラグ剥離性はSの含有量を適量とすることで良好にできることを知見した。さらに、ワイヤ中のC、Cu、S及びBの含有量の上限を規定することで高温割れを防止し、ワイヤ外皮の継ぎ目を無くすことで低温割れを防止するとともに、ワイヤ中のSi、Mn、SiO2及びNa化合物とK化合物のNa2O換算値とK2O換算値の合計量の上限を規定することでスラグ巻込みなどの溶接欠陥を防止できることも知見した。
また、溶接金属の適正な強度と同時に安定した低温靭性の向上をも同時に達成させるためには、ワイヤ中のスラグ生成剤である酸化物を極力減らし、合金成分のC、Si、Mn、Ti及びCuの含有量それぞれの適正化が有効であることを知見した。また、ワイヤ中の鉄粉の酸素量を低減することで溶接金属の低温靭性をさらに向上できることも知見した。
さらに、ワイヤ中にMoを適量添加することで更なる高強度化が可能となり、Bを適量添加することで、溶接金属の更なる低温靭性の改善が可能であることも知見した。
本発明を適用した高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、各成分組成それぞれの単独及び共存による相乗効果によりなし得たものであるが、以下にそれぞれの各成分組成の添加理由及び限定理由を述べる。なお、以下においては、フラックス入りワイヤの化学成分をワイヤの全質量に対する割合である質量%で表すものとし、その質量%に関する記載を単に%と記載して説明する。
[鋼製外皮とフラックスの合計でC:0.05〜0.15%]
Cは、固溶強化により溶接金属の強度を向上するために必要な元素である。またCは、アークを安定させる効果がある。Cが0.05%未満であると、その効果が十分に得られず、溶接金属の強度が得られない。またCが0.05%未満であると、アークが不安定となり、スパッタ発生量が多くなる。一方、Cが0.15%を超えると、溶接金属の強度が過剰に高くなり靭性が低下する。またCが0.15%を超えると、高温割れが発生しやすくなる。従って、鋼製外皮とフラックスの合計でCは0.05〜0.15%とする。なお、Cは、鋼製外皮に含まれる成分の他、フラックスから金属粉及び合金粉等から添加できる。
[鋼製外皮とフラックスの合計でSi:0.5〜2.0%]
Siは、溶接金属の脱酸のために添加する。またSiは、溶接金属の強度を向上させるとともに、溶融金属の粘度を調整してビード外観及びビード形状を改善する効果がある。Siが0.5%未満であると、溶接金属が脱酸不足となり靭性が低下するとともに、溶接金属の強度が得られない。またSiが0.5%未満であると、溶接ビード外観及びビード形状が不良となる。一方、Siが2.0%を超えると、溶接金属の強度が過剰に高くなり、溶接金属の靭性が安定して得られない。またSiが2.0%を超えると、溶接時に発生するスラグ量が増加してスラグ巻込みなどの溶接欠陥が発生しやすくなる。従って、鋼製外皮とフラックスの合計でSiは0.5〜2.0%とする。なお、Siは、鋼製外皮に含まれる成分の他、フラックスから金属Si、Fe−Si、Fe−Si−Mn等の合金粉から添加できる。
[鋼製外皮とフラックスの合計でMn:1.5〜3.0%]
Mnは、溶接金属の低温靭性の確保と強度向上のために添加する。Mnが1.5%未満であると、溶接金属の強度が低くなるとともに、低温靭性が十分に確保できなくなる。一方、Mnが3.0%を超えると、溶接金属中にMnが多く歩留まり、強度が過剰に高くなるとともに、溶接金属の低温靭性が安定して得られない。またMnが3.0%を超えると、溶接時に発生するスラグ量が増加してスラグ巻込みなどの溶接欠陥が発生しやすくなる。従って、鋼製外皮とフラックスの合計でMnは1.5〜3.0%とする。なお、Mnは、鋼製外皮に含まれる成分の他、フラックスからの金属Mn、Fe−Mn、Fe−Si−Mn等の合金粉末から添加できる。
[鋼製外皮とフラックスの合計でTi:0.01〜0.20%]
Tiは、脱酸剤として作用するとともに、溶接金属中にTiの微細酸化物を生成して溶接金属の低温靭性を向上させる効果がある。Tiが0.01%未満であると、その効果が十分に得られず、溶接金属の低温靭性が得られない。一方、Tiが0.20%を超えると、溶接金属中の固溶Tiが多くなって低温靭性が低下する。従って、鋼製外皮とフラックスの合計でTiは0.01〜0.20%とする。なお、Tiは、鋼製外皮に含まれる成分の他、フラックスからの金属Ti、Fe−Ti等の合金粉から添加する。
[鋼製外皮とフラックスの合計でCu:0.05〜0.50%]
Cuは、析出強化作用を有し、変態温度を低下させて溶接金属の組織を微細化して靭性を安定させる効果がある。Cuが0.05%未満であると、安定した溶接金属の靭性が得られない。一方、Cuが0.50%を超えると、析出脆化が生じて溶接金属の靭性が低下し、また高温割れが発生しやすくなる。従って、鋼製外皮とフラックスの合計でCuは0.05〜0.50%とする。なお、Cuは、鋼製外皮に含まれる成分及び鋼製外皮表面に施したCuめっき分の他、フラックスからの金属Cu、Fe−Si−Cu等の合金粉から添加できる。
[鋼製外皮とフラックスの合計でS:0.005〜0.020%]
Sは、スラグの結晶化度を低下させてスラグ剥離性を向上させる効果がある。Sが0.005%未満であると、その効果が十分に得られず、スラグ剥離性が悪くなる。一方、Sが0.020%を超えると、溶接金属の靭性が低下し、また高温割れが発生しやすくなる。従って、鋼製外皮とフラックスの合計でSは0.005〜0.020%とする。なお、Sは、鋼製外皮に含まれる成分の他、フラックスからのFeS等の合金粉末から添加できる。
[フラックス中に含有するSiO2:0.05〜0.20%]
SiO2は、ビード止端部のなじみを良好にしてビード外観及びビード形状を良好にする効果がある。SiO2が0.05%未満であると、溶接ビードのビード止端部のなじみが悪くなり、ビード外観及びビード形状が悪くなる。一方、SiO2が0.20%を超えると、溶接金属中の酸素量が増加して靭性が低下する。またSiO2が0.20%を超えると、ビード表面のスラグ量が多くなってスラグ巻込みなどの溶接欠陥が発生しやすくなる。従って、フラックス中に含有するSiO2は0.05〜0.20%とする。なお、SiO2は、フラックスからの珪砂、珪酸ソーダ及び珪酸カリからなる水ガラスの固質成分等から添加できる。
[フラックス中に含有する酸素含有量が0.30%以下の鉄粉:3〜8%]
鉄粉は、アーク状態をソフトにし、アークを安定させる効果がある。また、メタル系フラックス入りワイヤの特徴である高溶着性を確保すると共に、成分調整のためにフラックスから添加する。鉄粉が3%未満では、アークが不安定になり、スパッタ発生量が多くなり、また、溶着量が不足してビード外観及びビード形状が不良となる。一方、鉄粉が8%を超えると、製造での伸線工程でフラックス充填率がワイヤ長手方向にフラックス充填率が変動し、アークが不安定になってスパッタ発生量が多くなる。従って、フラックス中に含有する鉄粉は3〜8%とする。
また、本発明のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤでは、酸素含有量が0.30%以下の水素還元鉄粉やアトマイズ鉄粉等を使用する。これら低酸素量の鉄粉を使用することで、Al、Mg及びZr等のようなスラグ生成量を増加させる強脱酸剤を添加することなく溶接金属の酸素量を0.05%以下まで抑えることができるので、溶接金属の低温靭性の更なる向上が可能となる。
[フラックス中に含有する弗素化合物:F換算値の合計で0.005〜0.080%]
弗素化合物は、アークを集中させて安定にする効果がある。弗素化合物のF換算値の合計が0.005%未満では、その効果が十分に得られず、アークが不安定になってスパッタ発生量が多くなる。一方、弗素化合物のF換算値の合計が0.080%を超えると、アークが不安定になりスパッタ発生量が多くなる。従って、フラックス中に含有する弗素化合物は、F換算値の合計で0.005〜0.080%とする。なお、弗素化合物は、フラックスからのCaF2、NaF、LiF、MgF2、K2SiF6、Na3AlF6、AlF3等から添加でき、F換算値はそれらに含有するF量の合計である。
[フラックス中に含有するNa化合物及びK化合物:Na2O換算値及びK2O換算値の合計で0.02〜0.15%]
Na化合物及びK化合物は、アーク状態をソフトにして安定させる効果がある。Na化合物及びK化合物のNa2O換算値とK2O換算値の合計が0.02%未満であると、アークが不安定になりスパッタ発生量が多くなる。一方、Na化合物及びK化合物のNa2O換算値とK2O換算値の合計が0.15%を超えると、アークが過剰に強くなってスパッタ発生量が多くなり、また、ビード止端部のなじみが悪くなってビード外観及びビード形状が不良となる。さらに、これらのNa2O換算値とK2O換算値の合計が0.15%を超えると、ビード表面のスラグ量が多くなり、スラグ巻込みなどの溶接欠陥が発生しやすくなる。従って、フラックス中に含有するNa化合物及びK化合物のNa2O換算値及びK2O換算値の合計は0.02〜0.15%とする。なお、Na化合物及びK化合物は、フラックスからの珪酸ソーダ及び珪酸カリからなる水ガラスの固質成分、NaF、K2SiF6、Na3AlF6等の粉末から添加できる。
[鋼製外皮とフラックスの合計でMo:0.1〜0.5%]
Moは、溶接金属の強度を向上させる効果がある。Moが0.1%未満であると、溶接金属の強度の向上効果が十分に得られない。一方、Moが0.5%を超えると、溶接金属の強度が過剰に高くなり、低温靭性が安定して得られない。従って、鋼製外皮とフラックスの合計でMoは0.1〜0.5%とする。なお、Moは、鋼製外皮に含まれる成分の他、フラックスからの金属Mo粉から添加できる。
[鋼製外皮とフラックスの合計でB:0.0015〜0.0150%]
Bは、溶接金属の組織を微細化して低温靭性を向上させる効果がある。Bが0.0015%未満であると、溶接金属の低温靭性の向上効果が十分に得られない。一方、Bが0.0150%を超えると、溶接金属の粒界が脆化して低温靭性が低下する。またBが0.0150%を超えると、高温割れが発生しやすくなる。従って、鋼製外皮とフラックスの合計でBは0.0015〜0.0150%とする。なお、Bは、鋼製外皮に含まれる成分の他、Fe−Si−B、Fe−Mn−B等の合金粉から添加できる。
[成形した鋼製外皮の合わせ目を溶接することで鋼製外皮に継目を無くす]
本発明の高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、鋼製外皮をパイプ状に成型し、その内部にフラックスを充填した構造である。ワイヤの種類としては、成形した鋼製外皮の合わせ目を溶接して得られる鋼製外皮に継目の無いワイヤと、鋼製外皮に合わせ目の溶接を行わないままとした鋼製外皮に継目を有するワイヤとに大別できる。本発明においては、何れの断面構造のワイヤを採用することができるが、鋼製外皮に継目を有するワイヤは、溶接金属の強度が高くなると低温割れが生じやすくなるので水分含有量の少ない原材料を用いる必要がある。一方、鋼製外皮に継目が無いワイヤは、ワイヤ中の全水素量を低減することを目的とした熱処理が可能であり、また製造後のフラックスの吸湿が無いため、溶接金属の拡散性水素量を低減し、耐低温割れ性の向上を図ることができる。このため、鋼製外皮の合わせ目を溶接することで継ぎ目の無い断面構造を使用することがより好ましい。
本発明の高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤの残部は、鋼製外皮のFe分、Fe−Si、Fe−Mn、Fe−Ti合金などの鉄合金粉のFe分及び不可避不純物である。不可避不純物については特に限定しないが、高温割れの防止の観点からPは0.010%以下が好ましい。
また、フラックス充填率は特に限定しないが、生産性の観点からワイヤ全質量に対して8〜20%とするのが好ましい。
なお、シールドガスは、ArとCO2との混合ガスとし、CO2の混合量は5〜25体積%の範囲として溶接金属の酸素量を低減する。また、シールドガス流量は、耐欠陥性及び大気からの窒素の混入を防ぐために20〜35リットル/分であることが好ましい。
以下、本発明の効果を実施例により具体的に説明する。
JIS G 3141に規定される鋼板を鋼製外皮として使用し、鋼製外皮を成形する工程でU字型に成形し、フラックスを充填率8〜20%で充填しC字型に成形した後、鋼製外皮の合わせ目を溶接した継目が無いワイヤと、溶接しない隙間のあるワイヤとを造管して伸線し、表1に示す各種成分のフラックス入りワイヤを試作した。ワイヤ径は1.2mmとした。なお、鋼製外皮の合わせ目を溶接した継目が無いワイヤは、伸線途中で焼鈍を実施したが、鋼製外皮の合わせ目のあるワイヤは、フラックスを充填前に乾燥し、ワイヤ製造後はフラックスの吸湿を防ぐために、ビニール製の袋に封入して、溶接直前までその状態で保管した。
Figure 2020203302
試作したフラックス入りワイヤを用いて、溶接作業性、溶着金属性能及び耐割れ性の調査を行った。
溶接作業性及び溶着金属性能は、JIS G 3106 SM570に規定される板厚20mmの鋼板を用い、JIS Z 3111に準じて表2に示す溶接条件で溶着金属試験を実施した。
溶接作業性の調査は、溶着金属試験時のアークの安定性、スパッタ発生量、スラグ剥離性、ビード外観及びビード形状の良否を目視確認して調査した。
溶着金属試験は、溶接した溶着金属部の板厚中心部からA0号引張試験片及び衝撃試験片を採取して機械的性能を調査した。
強度の評価は、引張強さが590〜680MPaを良好とした。また、靭性の評価は、−40℃におけるシャルピー衝撃試験を各3回実施し、吸収エネルギーの平均値は47J以上、最低値は30J以上を良好とした。
溶接欠陥の評価は、溶接後の試験体に対し、JIS Z 3106に準拠してX線透過試験を実施し、溶接金属中のスラグ巻込みなどの有無を調査した。
耐割れ性の試験は、JIS G 3106 SM570に規定される板厚40mmの鋼板を用い、JIS Z 3157に準拠して表2に示す溶接条件でU形溶接割れ試験を実施した。溶接直後の試験体で高温割れ発生の有無を目視確認した後、溶接後48時間経過した試験体について、表面割れ及び断面割れ(5断面)の低温割れ発生の有無をJIS Z 2343に準拠した浸透探傷試験により調査した。これらの結果を表3にまとめて示す。
Figure 2020203302
Figure 2020203302
表1及び表3中のワイヤ記号W1〜W17が本発明例、ワイヤ記号W18〜W31は比較例である。本発明例であるワイヤ記号W1〜W17は、フラックス入りワイヤ中のC、Si、Mn、Ti、Cu、Sが適正で、フラックス中のSiO2、鉄粉、弗素化合物のF換算値の合計、Na化合物及びK化合物のNa2O換算値及びK2O換算値の合計が適正で、鉄粉中の酸素含有量が適正なので、アークが安定してスパッタ発生量が少なく、スラグ剥離性、ビード外観及びビード形状が良好で、高温割れ及び低温割れが発生せず、溶接欠陥が無く、溶着金属の引張強さ及び吸収エネルギーの平均値及び最低値ともに良好であった。
また、ワイヤ記号W1、W4、W7、W8、W11及びW14、W17はBが適量添加されているので、溶着金属の吸収エネルギーの平均値がさらに良好であり、極めて満足な結果であった。
なお、ワイヤ記号W4、W6、W10、W11、W15は、鋼製外皮に継ぎ目を有するが、溶着金属の引張強さが適正であったので低温割れは発生しなかった。
比較例中ワイヤ記号W18は、Cが少ないので、溶着金属の引張強さが低かった。またCが少ないので、アークが不安定で、スパッタ発生量が多かった。さらに、Cuが少ないので、溶着金属の吸収エネルギーの最低値が低かった。
ワイヤ記号W19は、Cが多いので、溶着金属の引張強さが高く、吸収エネルギーの平均値及び最低値が低く、また、クレータ割れが発生した。さらに、SiO2が少ないので、ビード外観及びビード形状が不良であった。
ワイヤ記号W20は、Siが少ないので、溶着金属の引張強さが低く、吸収エネルギーの平均値及び最低値が低かった。またSiが少ないので、ビード外観及びビード形状が不良であった。さらに、鉄粉が多いので、アークが不安定で、スパッタ発生量が多かった。
ワイヤ記号W21は、Siが多いので、溶着金属の引張強さが高く、吸収エネルギーの最低値が低く、また、スラグ巻込みが発生した。さらに、鋼製外皮に継ぎ目を有するので、低温割れが発生した。また、弗素化合物のF換算値の合計が少ないので、アークが不安定で、スパッタ発生量が多かった。
ワイヤ記号W22は、Mnが少ないので、溶着金属の引張強さが低く、吸収エネルギーの平均値及び最低値が低かった。また、弗素化合物のF換算値の合計が多いので、アークが不安定で、スパッタ発生量が多かった。
ワイヤ記号W23は、Mnが多いので、溶着金属の引張強さが高く、吸収エネルギーの最低値が低かった。またMnが多いので、スラグ巻込みが発生した。さらに、鋼製外皮に継ぎ目を有するので、低温割れが発生した。また、Na化合物及びK化合物のNa2O換算値及びK2O換算値の合計が少ないので、アークが不安定で、スパッタ発生量が多かった。
ワイヤ記号W24は、Tiが少ないので、溶着金属の吸収エネルギーの平均値及び最低値が低かった。また、Sが少ないので、スラグ剥離性が不良であった。
ワイヤ記号W25は、Tiが多いので、溶着金属の吸収エネルギーの平均値及び最低値が低かった。また、Na化合物及びK化合物のNa2O換算値及びK2O換算値の合計が多いので、アークが強く、スパッタ発生量が多く、ビード外観及びビード形状が不良であり、さらに、スラグ巻込みが発生した。
ワイヤ記号W26は、Cuが多いので、溶着金属の吸収エネルギーの平均値及び最低値が低く、また、クレータ割れが発生した。
ワイヤ記号W27は、Sが多いので、溶着金属の吸収エネルギーの平均値及び最低値が低く、また、クレータ割れが発生した。
ワイヤ記号W28は、SiO2が多いので、溶着金属の吸収エネルギーの平均値及び最低値が低く、また、スラグ巻込みが発生した。
ワイヤ記号W29は、鉄粉が少ないので、アークが不安定で、スパッタ発生量が多く、ビード外観及びビード形状が不良であった。
ワイヤ記号W30は、鉄粉中の酸素含有量が多いので、溶着金属の吸収エネルギーの平均値及び最低値が低かった。
ワイヤ記号W31は、Tiが少ないので、溶着金属の吸収エネルギーの平均値及び最低値が低かった。また、Bが少なかったので、溶着金属の低温靭性の向上効果が得られなかった。
ワイヤ記号W32は、SiO2が少ないので、ビード外観及びビード形状が不良であった。また、Bが多いので、溶着金属の吸収エネルギーの平均値及び最低値が低く、また、クレータ割れが発生した。
実施例1と同様に、JIS G 3141に規定される鋼板を鋼製外皮として使用し、鋼製外皮をU字型に成形、フラックスを8〜20%で充填してC字型に成形した後、鋼製外皮の合わせ目を溶接して造管、伸線し、表4に示す各種成分のフラックス入りワイヤを試作した。ワイヤ径は1.2mmとした。
Figure 2020203302
表4に示すフラックス入りワイヤを用いて、溶接作業性、溶着金属性能及び耐割れ性の調査を行った。
溶接作業性及び溶着金属性能は、JIS G 3128 SHY685に規定される板厚20mmの鋼板を用い、JIS Z 3111に準じて表2に示す溶接条件で溶着金属試験を実施した。
溶接作業性の調査は、溶着金属試験時のアークの安定性、スパッタ発生量の増減、スラグ剥離性、ビード外観及びビード形状の良否を目視確認して調査した。
溶着金属試験は、溶接した溶着金属部の板厚中心部からA0号引張試験片及び衝撃試験を採取して機械的性能を調査した。
強度の評価は、引張強さが690〜830MPaを良好とした。また、靭性の評価は、−40℃におけるシャルピー衝撃試験を各3回実施し、吸収エネルギーの平均値は47J以上、最低値は30J以上を良好とした。
溶接欠陥の評価は、溶接後の試験体に対し、JIS Z 3106に準拠してX線透過試験を実施し、溶接金属中のスラグ巻込みなどの有無を調査した。
耐割れ性の試験は、JIS G 3128 SHY685に規定される板厚40mmの鋼板を用い、JIS Z 3157に準拠して表2に示す溶接条件でU形溶接割れ試験を実施した。溶接直後の試験体で高温割れの有無を目視確認した後、溶接後48時間経過した試験体について、表面割れ及び断面割れ(5断面)の低温割れ発生有無をJIS Z 2343に準拠した浸透探傷試験により調査した。これらの結果を表5にまとめて示す。
Figure 2020203302
表4及び表5中のワイヤ記号W33〜W35が本発明例、ワイヤ記号W36及びW37は比較例である。本発明例であるワイヤ記号W33〜W35は、フラックス入りワイヤ中のC、Si、Mn、Ti、Cu、Sが適正で、フラックス中のSiO2、鉄粉、弗素化合物のF換算値の合計、Na化合物及びK化合物のNa2O換算値とK2O換算値の合計が適正で、鉄粉中の酸素含有量が適正なので、アークが安定してスパッタ発生量が少なく、スラグ剥離性、ビード外観及びビード形状が良好で、割れが発生せず、溶接欠陥が無く、溶着金属の引張強さ及び吸収エネルギーの平均値及び最低値ともに良好であった。
また、Moが適量添加されているので、溶着金属の引張強さが700MPa以上と極めて良好であった。また、ワイヤ記号W33及びW35は、Bが適量添加されているので、溶着金属の吸収エネルギーの平均値がさらに良好であり、極めて満足な結果であった。
ワイヤ記号W36は、Cが少ないので、アークが不安定でスパッタ発生量が多く、溶着金属の引張強さが低かった。また、Moが少ないので、溶着金属の強度向上の効果が得られなかった。
ワイヤ記号W37は、弗素化合物のF換算値の合計が少ないので、アークが不安定で、スパッタ発生量が多かった。また、Moが多いので、溶着金属の引張強さが高く、吸収エネルギーの平均値及び最低値が低かった。

Claims (4)

  1. 鋼製外皮にフラックスを充填してなる高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、
    ワイヤ全質量に対する質量%で、鋼製外皮とフラックスの合計で、
    C:0.05〜0.15%、
    Si:0.5〜2.0%、
    Mn:1.5〜3.0%、
    Ti:0.01〜0.20%、
    Cu:0.05〜0.50%、
    S:0.005〜0.020%を含有し、
    さらに、ワイヤ全質量に対する質量%で、フラックス中に、
    SiO2:0.05〜0.20%、
    酸素含有量が0.30%以下の鉄粉:3〜8%、
    弗素化合物:F換算値の合計で0.005〜0.080%、
    Na化合物及びK化合物:Na2O換算値及びK2O換算値の合計で0.02〜0.15%を含有し、
    残部が鋼製外皮のFe分、鉄合金粉のFe分及び不可避不純物からなることを特徴とする高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
  2. ワイヤ全質量に対する質量%で、鋼製外皮とフラックスの合計で、
    Mo:0.1〜0.5%を更に含有することを特徴とする請求項1に記載の高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
  3. ワイヤ全質量に対する質量%で、鋼製外皮とフラックスの合計で、
    B:0.0015〜0.0150%を更に含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
  4. 成形された鋼製外皮の合わせ目が溶接されていることで鋼製外皮に継ぎ目を無くしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の高張力鋼のAr−CO2混合ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
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