JP2020200186A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各ダクトの吹き出し口よりもシート搬送方向下流側に配置された部材の温度上昇を抑制することができるシート搬送装置および画像形成装置を提供する。【解決手段】シート搬送路のシートの第一面に対向する側に配置され、シート搬送路に向けて空気を吹き出す第一吹き出し口21を有する第一ダクト115と、シート搬送路のシートの第一面の裏側の第二面に対向する側に配置され、シート搬送路に向けて空気を吹き出す第二吹き出し口41を有する第二ダクト116とを有している。また、第一ダクト115および第二ダクト116よりもシート搬送方向下流側に配置され、シートの搬送路を切り替える切替部材205を備える。切替部材205は、第一吹き出し口21から吹き出した空気の進路と、第二吹き出し口41から吹き出した空気の進路とを、シートの搬送路と共に切り替える。【選択図】図8

Description

本発明は、シート搬送装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、シート搬送路のシートの第一面に対向する側に配置され、シート搬送路に向けて空気を吹き出す第一吹き出し口を有する第一ダクトと、シート搬送路のシートの第一面の裏側の第二面に対向する側に配置され、シート搬送路に向けて空気を吹き出す第二吹き出し口を有する第二ダクトと、第一ダクトおよび第二ダクトよりもシート搬送方向下流側に配置され、シートの搬送路を切り替える切替部材とを備えるシート搬送装置が知られている。
特許文献1には、上記シート搬送装置として、定着装置を抜けたシートの第一面に対向する側と、シートの第一面の裏側の第二面に対向する側とにダクトを配設して、シート搬送路を搬送されてきたシートの両面に空気を吹き付けてシートを冷却する冷却装置を備えたものが記載されている。その冷却装置よりもシート搬送方向下流側には、シートを機外へ排出する排出経路とシートを反転させて再度、画像形成部へ搬送する反転搬送路との間でシート搬送路を切り替える切替部材が設けられている。
しかしながら、冷却装置で除去しきれなかったシートの熱により冷却装置よりもシート搬送方向下流側に配置されたシートをガイドするガイド部材やシートを搬送する搬送ローラなどの部材の温度が上昇するおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、シート搬送路のシートの第一面に対向する側に配置され、前記シート搬送路に向けて空気を吹き出す第一吹き出し口を有する第一ダクトと、前記シート搬送路のシートの第一面の裏側の第二面に対向する側に配置され、前記シート搬送路に向けて空気を吹き出す第二吹き出し口を有する第二ダクトと、前記第一吹き出し口および前記第二吹き出し口よりもシート搬送方向下流側に配置され、シートの搬送路を切り替える切替部材とを備えるシート搬送装置において、前記切替部材と前記第一吹き出し口および前記第二吹き出し口の間には少なくともローラ対は存在しないことを特徴とするものである。
これによれば、各ダクトの吹き出し口よりもシート搬送方向下流側に配置された部材の温度上昇を抑制することができる。
実施形態に係る複写機を示す外観斜視図。 この複写機のプリンター及び給排紙装置の内部構成の概略を、複写機の前側から示す構成図。 定着装置と、搬送冷却ユニットとを示す斜視図。 搬送冷却ユニットを搬送中の用紙Pとともに示す横断面図。 搬送冷却ユニットの分解斜視図。 搬送冷却ユニットの要部拡大斜視図。 分岐爪と分岐爪を回動させる分岐駆動部とを示す斜視図。 (a)は、用紙が排紙路へ搬送される様子を示す図であり、(b)は、用紙Pが返送路へ搬送される様子を示す図。 下送風ダクトを示す図。 (a)は、下送風ダクト116の拡大斜視図であり、(b)は、(a)のD−D断面斜視図であり、(c)は、(a)のD−D断面側面図。 (a)は、排紙案内位置に位置する分岐爪と、下送風ダクトとを示す斜視図であり、(b)は、排紙案内位置に位置する分岐爪と、下送風ダクトとを示す平面図。 本画像形成装置内の電気回路の一部を示すブロック図。 送気ファンの制御フロー図。
以下、本発明を画像形成装置としての複写機に適用した一実施形態について説明する。
まず、実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係る複写機を示す外観斜視図である。この複写機は、電子写真方式によって画像を形成するプリンター1と、給排紙装置200と、自動原稿搬送装置を搭載したスキャナー300と、操作表示部400とを備えている。
シートとしての用紙に画像を形成するプリンター1は、画像形成部2と、用紙搬送部100とを有している。用紙搬送部100は、図1に示すようにプリンター1の画像形成部2を含む本体に対してスライド移動して本体から引き出されるようになっている。
同図においては、複写機を左斜め前側から示している。同図における矢印F方向は、複写機内部において複写機の前側に向かう方向を示している。また、矢印Re方向は、複写機内部において複写機の後側に向かう方向を示している。また、矢印Ri方向は、複写機内部において複写機の右側に向かう方向を示している。また、矢印L方向は、複写機内部において複写機の左側に向かう方向を示している。
図2は、この複写機のプリンター1及び給排紙装置200の内部構成の概略を、複写機の前側から示す構成図である。プリンター1の画像形成部2は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)のトナー像を作像するための作像ユニット3Y,3M,3C,3Kを有しており、これらは複写機の左右方向に所定のピッチで並んでいる。なお、数字の符号の後に付されているY,M,C,Kという添字は、Y,M,C,K用の部材や装置であることを示すものである。
画像形成部2は、Y,M,C,K用の作像ユニット3Y,3M,3C,3Kの他に、これらの下方に配設された転写ユニット15を有している。
Y,M,C,K用の作像ユニット3Y,3M,3C,3Kは、互いに使用するトナーの色が異なっている点の他が、ほぼ同様の構成になっている。以下、Yトナー像を作像するための作像ユニット3Yを例にして、作像ユニットの構成について説明する。
Y用の作像ユニット3Yは、ドラム状の感光体4Yを有している。また、感光体4Yの周囲に配設された、帯電器5Y、露光装置6Y、現像装置7Y、ドラムクリーニング装置8Yなども有している。
作像ユニット3Yにおいては、感光体4Yが図中反時計回り方向に回転駆動され、帯電器5Yとの対向位置で帯電器5Yによって周面がトナーの帯電極性と同じ極性に一様に高圧帯電せしめられる。一様帯電後の感光体4Y表面は、画像情報に基づいて変調されるレーザー光を出射する露光装置6Yによって光走査される。この光走査によって露光された感光体4Yの表面箇所は、電位を減衰させて静電潜像を担持する。
この静電潜像は、現像装置7YによってYトナーが選択的に付着せしめられることで、現像されてYトナー像となる。このYトナー像は、感光体4Yの回転に伴って、感光体4Yと、後述する中間転写ベルト16との当接によるY用の一次転写ニップに進入する。
転写ユニット15は、無端状の中間転写ベルト16を、これのループ内側に配設された複数のローラに掛け回して張架しながら、何れか一つのローラの回転駆動によって図中矢印A方向に無端移動せしめる。
中間転写ベルト16のループ内側に配設された複数のローラのうち、Y用の一次転写ローラ17Yは、Y用の感光体4Yとの間に中間転写ベルト16を挟み込んでいる。これにより、Y用の感光体4Yと中間転写ベルト16の外周面との当接によるY用の一次転写ニップが形成されている。
Y用の一次転写ローラ17Yには、トナーの帯電極性とは逆極性の一次転写バイアスが印加される。これにより、Y用の一次転写ニップには、Y用の感光体4Y上のYトナー像を感光体側からベルト表面側に向けて静電移動させる一次転写電界が形成される。Y用の感光体4Y上のYトナー像は、Y用の一次転写ニップにおいて、一次転写電界やニップ圧の作用によって中間転写ベルト16の外周面に一次転写される。
Y用の一次転写ニップを通過した後の感光体4Yの表面には、中間転写ベルト16に一次転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、ドラムクリーニング装置8Yによって感光体4Yの表面から除去される。
M,C,K用の作像ユニット3M,3C,3Kにおいても、Y用の作像ユニット3Yと同様の電子写真プロセスにより、感光体4M,4C,4Kの表面にMトナー像,Cトナー像,Kトナー像を作像する。
中間転写ベルト16のループ内には、Y用の一次転写ローラ17Yの他に、M,C,K用の一次転写ローラ17M,17C,17Kが配設されており、M,C,K用の感光体4Y,4M,4C,4Kとの間に中間転写ベルト16を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト16の外周面と、M,C,K用の感光体4M,4C,4Kとの当接によるM,C,K用の一次転写ニップが形成されている。
中間転写ベルト16の外周面に一次転写されたYトナー像には、M,C,K用の一次転写ニップにおいてMトナー像,Cトナー像,Kトナー像が順次重ね合わせて一次転写される。これにより、中間転写ベルト16の外周面には四色重ね合わせトナー像が形成される。
中間転写ベルト16の下方には、二次転写ローラ103が配設されており、中間転写ベルト16のループ内に配設された二次転写対向ローラ18との間に中間転写ベルト16を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト16の外周面と二次転写ローラ103との当接による二次転写ニップが形成されている。この二次転写ニップには、トナーの帯電極性と同極性の二次転写バイアスが印加される二次転写対向ローラ18と、電気的に接地された二次転写ローラ103との間に二次転写電界が形成されている。
中間転写ベルト16の外周面に形成された四色重ね合わせトナー像は、中間転写ベルト16の無端移動に伴って、二次転写ニップに進入する。
複写機の給排紙装置200は、プリンター1の用紙搬送部100の下方に、給紙バンク201や給紙カセット202を有している。そして、給紙バンク201や給紙カセット202から供給搬送路203内に送り出した用紙Pを、供給搬送路203に沿って配設された複数の搬送ローラ対によって上方に向けて搬送する。そして、供給搬送路203の末端付近に設けられた受け渡しローラ対204により、プリンター1の用紙搬送部100の給紙路101内に受け渡す。
供給搬送路203から給紙路101に受け渡された用紙Pは、給紙路101に沿って配設された複数の搬送ローラ対によって搬送され、給紙路101の末端付近に配設されたレジストローラ対102のレジストニップに突き当たってスキューが補正される。その後、レジストローラ対102の回転駆動により、中間転写ベルト16上の四色重ね合わせトナー像に同期するタイミングで、二次転写ニップに向けて送り出される。
二次転写ニップで中間転写ベルト16上の四色重ね合わせトナー像に密着された用紙Pには、二次転写電界やニップ圧の作用によって四色重ね合わせトナー像が二次転写される。これにより、白色の用紙P上にフルカラー画像が形成される。
二次転写ニップを通過した中間転写ベルト16の外周面には、用紙Pに二次転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、ベルトクリーニング装置19によって中間転写ベルト16から除去される。
プリンター1の用紙搬送部100は、給紙路101、レジストローラ対102、二次転写ローラ103の他に、転写後搬送路104、用紙搬送ベルトユニット105、定着装置106、搬送冷却ユニット110などを有している。
二次転写ニップを通過した用紙Pは、転写後搬送路104に送り出される。この転写後搬送路104は、用紙搬送ベルトユニット105、定着装置106、及び搬送冷却ユニット110を経由する。
転写後搬送路104に送り出された用紙Pは、まず、用紙搬送ベルトユニット105によって複写機の右側から左側に向けて搬送された後、定着装置106内に送り込まれる。
定着装置106は、ハロゲンランプ等の熱源を内包する定着ローラ106aと、これに向けて押圧される加圧ローラ106bとの当接による定着ニップを形成している。定着装置106内に送り込まれた用紙Pは、定着ニップに進入して加熱及び加圧される。これにより、用紙Pの表面にフルカラー画像が定着せしめられる。
定着装置106を通過した用紙Pは、搬送冷却ユニット110を経由した後、給排紙装置200の左側端部に送り込まれる。
給排紙装置200の左側端部には、分岐爪205、排紙路206、排紙ローラ対207、返送路209、スイッチバック路210などが配設されている。また、給排紙装置200における給紙バンク201の上方には、再供給路211が配設されている。
プリンター1の用紙搬送部100の搬送冷却ユニット110から給排紙装置200の左側端部に受け渡された用紙Pは、切替部材である分岐爪205によってその後の搬送先が選択される。用紙Pの片面だけに画像を形成する片面モードや、用紙のPの両面に画像を形成する両面モードにおける両面プリント終了時には、用紙Pの搬送先として第二分岐搬送路としての排紙路206が選択される。排紙路206に送り込まれた用紙Pは、排紙ローラ対207を経由した後、機外に排出されてスタックトレイ208上にスタックされる。
一方、両面モードにおける片面プリント終了時には、用紙Pの搬送先として第一分岐搬送路としての返送路209が選択される。返送路209に送り込まれた用紙Pは、スイッチバック路210に進入した後、スイッチバックによって上下反転せしめられて再供給路211に送り込まれる。そして、再供給路211を経由した後、給紙路101に再び送り込まれる。その後、二次転写ニップでもう一方の面にもフルカラー画像が二次転写された後、定着装置106、搬送冷却ユニット110、排紙路206、排紙ローラ対207を順次経由した後、機外へと排出される。
スタックトレイ208上に用紙をフェースダウンで排出する場合も、用紙Pの搬送先として返送路209が選択される。返送路209に送り込まれた用紙Pは、スイッチバック路210に進入した後、スイッチバックによって上下反転せしめられて機外へと排出される。
また、レジストローラ対102から抜けた用紙Pを検知するレジスト出口センサ130と、定着装置106を抜けた用紙Pを検知する定着出口センサ131とを備えている。
定着装置106を経由した用紙Pは、高温になっている。プリント速度の高速化が進められる近年においては、用紙Pが高温のままで搬送されると、用紙P上の画像表面にガイド部材負荷によるスジ、キズや、搬送によるローラ跡が付いたり、用紙P同士が張り付くブロッキング現象を引き起こしたりし易くなってきている。
搬送冷却ユニット110は、定着装置106から送り出されてくる用紙Pを搬送しながら冷却するものである。
図3は、定着装置106と、搬送冷却ユニット110とを示す斜視図である。同図の矢印で示されるように、搬送冷却ユニット110は、定着装置106から排出された直後の用紙を搬送しながら冷却できるように、定着装置106に取り付けられる。
図4は、搬送冷却ユニット110を搬送中の用紙Pとともに示す横断面図である。搬送冷却ユニット110は、回転駆動する駆動ローラ111と、これに押圧される従動ローラ112との当接によって搬送ニップを形成しており、搬送ニップに挟み込んだ用紙Pに対して搬送力を付与する。
また、搬送冷却ユニット110は、上側ニップガイド部材113、板金フレーム119に設けられた下側ニップガイド部材119d、上送風ダクト115、下送風ダクト116なども有している。定着装置106から送り出された直後の用紙Pを、上側ニップガイド部材113と下側ニップガイド部材119dとの間に通して前述の搬送ニップに向けて案内する。
第一ダクトとしての上送風ダクト115には、用紙搬送路である排紙路206に向けて空気を吹き出す第一吹き出し口としての上搬送路吹き出し口21と、搬送ローラである従動ローラ112に対向し、従動ローラ112に向けて空気を吹き出すローラ吹き出し口22とが、用紙の幅方向(従動ローラの軸方向およびダクト長手方向とも言う)に所定の間隔を開けて複数設けられている。
また、第二ダクトたる下送風ダクト116には、排紙路206に向けて空気を吹き出す第二吹き出し口としての下搬送路吹き出し口41が設けられている。
上送風ダクト115の上空気送風路115dに送られてきた冷却用の空気が、図中矢印Gに示すように、上搬送路吹き出し口21から搬送ニップを通過した用紙Pの上面に吹き付けられる。また、下送風ダクト116の下空気送風路116dに送られてきた冷却用の空気が、図中矢印Hに示すように、下搬送路吹き出し口41から搬送ニップを通過した用紙Pの上面に吹き付けられる。これにより、定着装置(106)で加熱された用紙Pが両面側から冷却される。
定着装置106によって画像が定着された用紙Pは、温度が高い状態で従動ローラ112と駆動ローラ111の搬送ニップへ搬送される。この搬送ニップで、用紙Pの熱が、従動ローラ112や駆動ローラ111に受け渡され、従動ローラ112や駆動ローラ111の温度が上昇する。連続で通紙される場合、初期段階では用紙温度に対してローラ温度が低いため、用紙からローラ対へ熱交換が行われるが、次第に温度が高くなったローラ対にニップされる用紙Pは熱交換が行われず、用紙温度が高いまま下流へ搬送される。その結果、上送風ダクト115および下送風ダクト116からの空気の吹き付けによる冷却で狙いの温度まで用紙温度を低下させることができないおそれがあり、用紙P同士が張り付くブロッキング現象を引き起こすおそれがある。
また、連続で通紙される場合、従動ローラ112や駆動ローラ111の表面温度がトナー融点に近い温度にまで上昇するおそれがあり、ローラの表面温度がトナー融点に近い温度にまで上昇すると、用紙上のトナーが、ローラ表面に固着するおそれがある。このように、ローラの表面にトナーが固着すると、搬送された用紙が、ローラに張り付きやすくなり、ローラの外径に沿って用紙がローラに巻き付いて搬送不良となり装置内で用紙が紙詰まりを起こすおそれがある。特に、従動ローラ112は、用紙を加熱する定着ローラが当接する側の表面に当接するため、駆動ローラ111よりも温度が上昇しやすい。さらに、従動ローラ112には、定着直後のトナー像が接触するため、トナー固着も起こりやすい。
しかし、本実施形態では、図中矢印Fに示すように、上送風ダクト115に設けた従動ローラ112と対向するローラ吹き出し口22から直接近距離で従動ローラ112に向けて冷却空気を送風することで、ローラを常に冷却させる効果が得られる。それにより通紙によって従動ローラ112の温度の上昇が発生すると同時に冷却が行なわれ、従動ローラ112の温度上昇が抑えられる。これにより、従動ローラ112にトナーが固着するのを抑制することができ、搬送された用紙が従動ローラ112に巻き付くのを抑制することができる。
また、非通紙時は、駆動ローラ111の熱が従動ローラ112に移動して駆動ローラ111の温度上昇が抑えられる。また、駆動ローラ111の熱が従動ローラ112に移動して従動ローラ112の温度の上昇が発生すると同時に冷却が行なわれる。これにより、駆動ローラ111の温度上昇も抑制され、駆動ローラ111表面のトナー固着も抑制することができ、搬送された用紙が従動ローラ112に巻き付くのを抑制することができる。
さらには、従動ローラ112や駆動ローラ111の温度上昇を抑制することができるので、搬送ニップで良好に用紙Pとの間で熱交換が行われ、用紙Pの温度を下げることができる。これにより、上送風ダクト115および下送風ダクト116からの空気の吹き付けによる冷却で、良好に狙いの温度まで用紙温度を低下させることができ、用紙P同士が張り付くブロッキング現象の発生を抑制することができる。
従動ローラ112としては、金属ローラを用いることができる。従動ローラ112の材質を金属とした場合、ゴム部材に比べ熱伝導率が高いため、ローラ温度は高くなる傾向にある。従って、本実施形態のように、従動ローラ112を直接空冷する構成とすることで、効果的に従動ローラ112の温度上昇を抑制することができるとともに、用紙Pとの熱交換性を高めることができ、搬送ニップで用紙Pを良好に冷却することもできる。
また、従動ローラ112としては、表面にトナーが固着しにくい材質の中空形状のフィルム材等をチュービングしたものでもよい。さらには、従動ローラ112の表面を導電性とするのが好ましい。従動ローラ112の表面を導電性とすることで、ローラの帯電を抑える効果が得られる。
さらに、従動ローラ112としては、例えば芯金の外形をシリコンのようなゴム部材等によって覆い、さらにPFAといったトナーが固着しにくい素材によってチュービングされた構成でもよい。この際、ゴム部材は導電性とすることで通紙時に発生する静電気をアースに落とすといった手法を取ることが好ましい。これにより、ローラの帯電を防止することができる。また、ゴム部材にPTFEといったトナーが固着しにくくなるような材料を含有、もしくは表面にコーティングをすることにより、PFA等のチュービングを省略する構成をとることができる。
また、本実施形態では、用紙Pが搬送冷却ユニット110にないときでも、上搬送路吹き出し口21、ローラ吹き出し口22、および下搬送路吹き出し口41から冷却空気を吹き出し続ける。これにより、従動ローラ112の温度上昇を良好に抑制することができる。また、用紙Pが搬送冷却ユニット110にないときでも、上搬送路吹き出し口21や下搬送路吹き出し口41から冷却空気を吹き出し続けることで、上搬送路吹き出し口21から吹き出した空気が、図中破線よりも左側の排紙部260の排紙路206や返送路209へ流れ、排紙路206や返送路209のガイド部材や搬送ローラ対を冷却することができる。
上搬送路吹き出し口21は、排紙路206へ搬送される用紙Pの上面と対向する上送風ダクト115の上用紙ガイド面部115bの用紙搬送方向(以下、単に搬送方向ともいう)の下流側に設けられ、下流端部まで延び、さらに、上送風ダクト115の搬送方向下流側の下流側側壁部115fの下側にまで延設されている。これにより、上搬送路吹き出し口21の搬送方向下流端が、上用紙ガイド面部115bよりも排紙路206から退避した位置となる。その結果、搬送用紙の先端が、上搬送路吹き出し口21の搬送方向下流端に引っ掛るのを防止することができ、耳折れや搬送不良が発生するのを抑制することができる。
また、上搬送路吹き出し口21を、下流側側壁部115fの下側にまで延設させることで、下送風ダクト116(図中矢印G2)以外に、図中破線よりも左側の排紙部260へ向けて(図中矢印G1)冷却空気を吹き出させることができる。これにより、広範囲で用紙の上面に冷却空気を吹き付けることができ、良好に、用紙Pの温度を低下させることができる。
また、排紙部260の排紙路206や返送路209へ向けて(図中矢印G1)冷却空気を吹き出させることができるので、良好に排紙路206や返送路209のガイド部材や搬送ローラ対を冷却することができ、排紙部260の温度上昇を抑制することができる。
また、下搬送路吹き出し口41も、上搬送路吹き出し口21と同様、排紙路206を搬送される用紙Pの下面と対向する下送風ダクト116の下用紙ガイド面部116aの搬送方向下流側に設けられ、搬送方向下流端部まで延び、さらに、下送風ダクト116の下流側側壁部116cの上側にまで延設されている。これにより、下搬送路吹き出し口41の下流端が、下用紙ガイド面部116aよりも排紙路206から退避した位置となる。よって、搬送用紙の先端が、下搬送路吹き出し口41の搬送方向下流端に引っ掛るのを防止することができ、耳折れや搬送不良が発生するのを抑制することができる。
また、下搬送路吹き出し口41を、下流側側壁部116cの上側にまで延設させることで、排紙路206(図中矢印H2)以外に、図中破線よりも左側の排紙部260の排紙路206や返送路209へ向けて(図中矢印H1)冷却空気を吹き出させることができる。これにより、下搬送路吹き出し口41から吹き出した冷却空気の一部を、排紙路206や返送路209へ向けて流すことができ、排紙路206や返送路209のガイド部材や搬送ローラ対を良好に冷却することができる。
また、本実施形態では、図4の矢印F1に示すように、ローラ吹き出し口22から吹き出した冷却空気のうち、従動ローラ112の表面に沿って流れて、搬送方向上流側へ向かう冷却空気を、上側ニップガイド部材113で堰き止めることができる。これにより、ローラ吹き出し口22から吹き出した冷却空気が、定着装置106に流れるのを抑制することができ、定着装置106(定着ローラ106a)の温度低下を抑制することができ、定着不良の発生を抑制することができる。
図5は、搬送冷却ユニット110の分解斜視図である。
搬送冷却ユニット110の板金フレーム119は、前側板119aと、後側板119bと、底板119cとを具備している。なお、上述した下側ニップガイド部材(図4の119d)も、板金フレーム119に一体形成されている。
下送風ダクト116は、板金フレーム119の底板119cの上面に固定される。上送風ダクト115は、長手方向の両端部のそれぞれに設けられた支持部115aの貫通孔に支持軸117,125(図7参照)が挿入された状態で、前側板119aと後側板119bとに回動可能に支持される。上搬送路吹き出し口21は、ダクト長手方向(従動ローラ112の軸方向、用紙の幅方向、装置の前後方向でもある)に所定の間隔を開けて複数設けられている。同様に、下搬送路吹き出し口41も、ダクト長手方向に所定の間隔を開けて複数設けられている。
駆動ローラ111や従動ローラ112は、前側板119aに設けられた軸受けと、後側板119bに設けられた軸受けとによって回転可能に受けられている。板金フレーム119の後側板119bの背面には、駆動ローラ111に駆動力を伝達するための駆動伝達機構120が固定される。また、板金フレーム119の前側板119aの搬送方向下流側端部に連通管123が固定される。
連通管123は、装置外部から取りこんだ冷却空気が流れ込む受入部123aと、上送風ダクト115に連通して、上送風ダクト115に冷却空気を送り込む第一連通部123bと、下送風ダクト116に連通して、下送風ダクト116に冷却空気を送り込む第二連通部123cとを有している。
図6は、プリンター1から引き出し可能な用紙搬送部100のフレーム107と、搬送冷却ユニット110の一部とを示す部分斜視図である。用紙搬送部100のフレーム107には、外気を取り入れるための吸気口107bが設けられている。また、フレーム107には、ファン保持部107aが突設せしめられている。このファン保持部107aには、保持部材108を介して、搬送冷却ユニット110の吸気ダクト128及び送風手段としての送気ファン124が固定されている。
吸気ダクト128の一端は、送気ファン124の吸気部に連結されている。また、吸気ダクト128の他端は、開口をフレーム107の吸気口107bに対向させている。
吸気ダクト128は、プリンター1から引き出し可能な用紙搬送部100のフレーム107に取り付けられるため、用紙搬送部の引き出し動作や押し込み動作に追従して複写機の前後方向に動く。
プリンター1のプリントジョブ中には、用紙搬送部100がプリンター1の内部に押し込まれている。この状態で送気ファン124が回転すると、送気ファン124の吸気部に吸引力が発生する。この吸引力により、外気が図中点線で示されるようにフレーム107の吸気口107b内に吸引され、吸気ダクト128を経由して送気ファン124内に取り込まれる。その後、送気ファン124の排気部から排気されてから、連通管123を経由して上送風ダクト115内や下送風ダクト116内に送り込まれる。
図7は、分岐爪205と分岐爪205を回動させる分岐駆動部230とを示す斜視図である。
図7に示すように、分岐駆動部230は、用紙Pを排紙路206へ案内する第二位置としての排紙案内位置(図8(a)参照)と、用紙Pを返送路209へ案内する第一位置としての返送案内位置(図8(b)参照)との間を回動させるものである。図6では、分岐爪205は、排紙案内位置に位置している。
分岐駆動部230は、駆動源としての分岐モータ231を備えている。本実施形態では、分岐モータ231としてステッピングモータを用いている。分岐モータ231のモータ軸には、駆動ギヤ233が取り付けられており、この駆動ギヤ233には、分岐爪205の回転軸205aの一端付近に取り付けられた従動ギヤ234が噛み合っている。
また、分岐駆動部230には、分岐爪205の位置を検知する分岐爪位置検知部232を有している。分岐爪位置検知部232は、透過型光学センサ232bと、従動ギヤ234に取り付けられたフィラー232aとを備えている。分岐爪205が排紙案内位置と返送案内位置との間に位置するときは、フィラー232aが透過型光学センサ232bの受光素子と発光素子との間に位置に、発光素子の光を遮っている。分岐爪205が排紙案内位置や返送案内位置に位置するときは、フィラー232aが透過型光学センサ232bの受光素子と発光素子との間から離れ、発光素子の光が受光素子に受光される。これにより、分岐爪205が排紙案内位置や返送案内位置に位置したことを検知することができる。
制御部500(図12参照)が、ステッピングモータである分岐モータ231にパルスで回転指令を出すことで分岐モータ231が駆動し、その駆動力がギヤ233,234を介して分岐爪205に伝達され、排紙案内位置に位置する分岐爪205が図中矢印A1に示すように図中反時計回りに回動する。分岐爪205が回動すると、分岐爪205とともに反時計回りに回動するフィラー232aが、透過型光学センサ232bの発光素子と受光素子との間に進入し、発光素子の光を遮る。
分岐爪205が図中反時計回りに回動していくと、フィラー232aが透過型光学センサ232bの発光素子と受光素子との間を抜ける。すると、発光素子の光が受光素子に受光され、分岐爪205が返送案内位置に到達したことを分岐爪位置検知部232により検知される。制御部500(図12参照)は、分岐爪位置検知部232が分岐爪205が返送案内位置に到達したことを検知したら、分岐モータ231の駆動を停止する。
分岐爪205を返送案内位置から排紙案内位置へ回動させる場合は、分岐モータ231を逆回転駆動して、分岐爪205を図中時計回りに回動させる。そして、上述同様に、フィラー232aが透過型光学センサ232bを抜けて分岐爪位置検知部232により分岐爪205が排紙案内位置に到達したことを検知したら分岐モータ231の駆動を停止する。
本実施形態では、分岐モータ231の回転方向の切替で、分岐爪205を図中時計回りおよび反時計回りに回動させているがこれに限るものではない。例えば、分岐爪205を一方に回転させるギヤの数が偶数からなる第一駆動伝達経路と、分岐爪205を他方に回転させるギヤの数が奇数からなる第二駆動伝達経路とを備え、各駆動伝達経路にクラッチを設けた構成で、クラッチの切り替えで分岐爪を、図中時計回り、図中反時計回りに回動させるようにしてもよい。かかる構成においては、分岐モータの回転方向を切り替えることなく、分岐爪を、図中時計回り、図中反時計回りに回動させることができる。
また、本実施形態では、分岐爪位置検知部232を有しているが、分岐モータ231としてステッピングモータを用いる場合は、分岐爪位置検知部232を無くしてもよい。この場合は、分岐モータに入力するパルス信号をカウントしてカウントしたパルス信号(パルス数)が規定値に達したら、分岐爪205が返送案内位置および排紙案内位置のいずれか一方の位置から他方の位置に到達したと判断できる。しかし、分岐爪位置検知部を有することで、例えば、分岐爪205回動中、装置の電源が落ちるなどした場合でも、分岐爪205の位置の把握を容易に行なうことができ好ましい。
また、分岐モータ231をステッピングモータとすることで、返送案内位置や排紙案内位置の調整を行なうことができ好ましい。具体的には、返送案内位置から排紙案内位置まで分岐爪205が移動するのに必要な分岐モータ231に入力する所定のパルス数を変更することで、排紙案内位置の調整を行なうことができる。同様に、排紙案内位置から返送案内位置まで分岐爪205が移動するのに必要な分岐モータ231に入力する所定のパルス数を変更することで、返送案内位置の調整を行なうことができる。かかる構成においては、返送案内位置や排紙案内位置に分岐爪が到達したか否かの判定は、分岐モータに入力したパルス数に基づき行なう。また、エンコーダーを設けることで、分岐モータがステッピングモータでなくとも、同様にして返送案内位置や排紙案内位置の調整を行なうことができる。
このように、返送案内位置や排紙案内位置の位置を調整することで、分岐爪205により案内される冷却空気の流れ方向や、分岐爪205により案内されるシートの搬送方向を調整することができる。
また、図7に示すように、分岐爪205の先端205bは、凹んだ部分205cがシート幅方向に所定間隔を開けて複数形成された櫛歯形状となっている。
図8(a)は、用紙Pが排紙路206へ搬送される様子を示す図であり、図8(b)は、用紙Pが返送路209へ搬送される様子を示す図である。
図8(a)に示すように、分岐爪205と下搬送路吹き出し口41および上搬送路吹き出し口21との間には、少なくともローラ対がない。そのため、下搬送路吹き出し口41および上搬送路吹き出し口21から吹き出した冷却空気が分岐爪205に流すことができる。また、分岐爪205が、排紙案内位置に位置するとき、分岐爪205の先端は、下送風ダクト116の下搬送路吹き出し口41よりも下方に位置し、下搬送路吹き出し口41よりも搬送路から離間した側に位置している。これにより、下搬送路吹き出し口41から吹き出した冷却空気は、分岐爪205に案内されて、排紙路206へ流れる。一方、上搬送路吹き出し口21から吹き出した冷却空気は、搬送される用紙とともに、矢印D方向に流れ、排紙路206へと流れる。
これにより、上搬送路吹き出し口21から吹き出した冷却空気と、下搬送路吹き出し口41から吹き出しした冷却空気とを、分岐爪205の用紙の案内先である排紙路206へ流すことができる。
用紙搬送速度が速く、用紙が分岐爪205に到達するまでの間に十分に用紙を冷却できない場合、排紙路206に配置された搬送ガイドや搬送ローラ対に用紙の熱が移り温度上昇するおそれがある。しかし、上述したように、上搬送路吹き出し口21から吹き出した冷却空気と、下搬送路吹き出し口41から吹き出した冷却空気とが、用紙の搬送とともに、排紙路206へ流れ、排紙路206に配置された搬送ガイドや搬送ローラ対(排紙ローラ対)を良好に冷やすことができる。これにより、排紙路206に配置された搬送ガイドや搬送ローラ対の温度上昇を抑制することができ、排紙路206に配置された搬送ガイドや搬送ローラ対で用紙の熱を奪う効果の低下を抑制することができる。よって、高速搬送でも装置内で良好に用紙を冷却することができ、機外へ排出される用紙の温度を良好に低く抑えることができる。
また、図8(b)に示すように、分岐爪205が、返送案内位置に位置するとき、分岐爪205の先端は、上送風ダクト115の上搬送路吹き出し口21よりも上方に位置し、上搬送路吹き出し口21よりも搬送路から離間した側に位置している。これにより、上搬送路吹き出し口21から吹き出した冷却空気が分岐爪205に案内されて、返送路209へ流れる。
分岐爪205が、返送案内位置に位置するときは、下搬送路吹き出し口41から吹き出した冷却空気は図中矢印Eに示すように、搬送される用紙Pに案内され、返送路209へ流れる。
これにより、上搬送路吹き出し口21から吹き出した冷却空気と、下搬送路吹き出し口41から吹き出しした冷却空気とを、分岐爪205の用紙の案内先である返送路209へ流すことができる。よって、返送路209に配置された搬送ガイドや搬送ローラ対を良好に冷やすことができ、用紙搬送速度が速く、用紙が分岐爪205に到達するまでの間に十分に用紙を冷却できない場合でも、返送路209に配置された搬送ガイドや搬送ローラ対の温度上昇を抑制することができる。これにより、返送路209に配置された搬送ガイドや搬送ローラ対の温度上昇を抑制することができ、返送路209に配置された搬送ガイドや搬送ローラ対で用紙の熱を奪う効果の低下を抑制することができる。よって、画像形成部2へ再搬送されるまでの間に良好に用紙を冷却することができ、画像形成部の各ユニットが、再搬送された用紙の熱で温度上昇を抑制することができる。
図9は、下送風ダクト116を示す図であり、(a)が用紙搬送下流側から見た斜視図であり、(b)は、用紙搬送方向上流側から見た斜視図であり、(c)は、平面図であり、(d)は、用紙搬送下流側から見た側面図である。
下送風ダクト116の用紙搬送方向下流側端部には、用紙搬送方向下流側に延設され下送風ダクト内の冷却空気を下搬送路吹き出し口41から排気するための排気部42が、ダクト長手方向(軸方向、用紙幅方向、装置の前後方向および冷却空気の流れ方向でもある)に所定の間隔を開けて複数設けられている。下搬送路吹き出し口41は、これら排気部42の上部に形成されている。
下送風ダクト116の長手方向一端には、連通管123に連通し、連通管123から冷却空気を受け入れる下受け入れ口116bが設けられている。また、下送風ダクト116には、用紙の下面をガイドする下用紙ガイド面部116aを有しており、下用紙ガイド面部116aは、用紙搬送方向下流にいくに従って上方に位置するように傾斜(用紙搬送方向に対して上方に傾斜)している。下搬送路吹き出し口41の縁部は、図9(a)に示すように、用紙搬送方向下流にいくに従って下方に位置するように傾斜(用紙搬送方向に対して下方に傾斜)している。このように、下搬送路吹き出し口41の縁部を、用紙搬送方向に対して下方に傾斜させることで、用紙が下搬送路吹き出し口41の縁部に引っ掛るのを抑制することができる。これにより、シートの耳折れが発生するのを抑制することができる。
また、下送風ダクト116の下流側端部には、用紙搬送方向下流側に延設された複数のリブ116eがダクト長手方向に所定の間隔を開けて複数設けられている。
図10(a)は、下送風ダクト116の拡大斜視図であり、図10(b)は、図10(a)のD−D断面斜視図であり、図10(c)は、図10(a)のD−D断面側面図である。
排気部42には、ダクトの長手方向に対して直交する壁部42cを有している。この壁部42cにより排気部42に流れ込んできた下送風ダクト内の冷却空気を堰き止め、堰き止めた冷却空気を上方の下搬送路吹き出し口41から吹き出させることができる。また、排気部42には、壁部42cよりも下送風ダクト内の空気流れ方向上流側に配置されダクトの長手方向に対して傾斜した第一傾斜部42aと、第二傾斜部42bとを有している。
第一傾斜部42aは、図10(b)に示すように、排気部42の側壁に形成されており、下送風ダクト内の空気流れ方向下流側に行くに従って、用紙搬送方向下流側に傾斜した傾斜面である。第一傾斜部42aを設けることで、排気部42へ流れ込んできた冷却空気の圧力損失を抑制することができ、流速の低下を抑えることができる。これにより、下搬送路吹き出し口41からの冷却空気の吹き出しの勢いの低下を抑制することができる。
図10(c)に示すように、第二傾斜部42bは、下送風ダクト内の底面からダクト内の空気の流れ方向下流に行くに従って、高さが徐々に高くなり、壁部42cに繋がる傾斜であって、本実施形態では、第二傾斜部42bは、円弧形状となっている。これにより、排気部42に流れ込んだ冷却空気は、図8(c)の矢印に示すように、第二傾斜部42bにより上方へガイドされる。これにより、圧力損失を抑制し、排気部42上部に設けられた下搬送路吹き出し口41から、冷却空気の吹き出しの勢いの低下を抑制することができる。
図11(a)は、排紙案内位置に位置する分岐爪205と、下送風ダクト116とを示す斜視図であり、図11(b)は、排紙案内位置に位置する分岐爪205と、下送風ダクト116とを示す平面図である。
図11(a)、図11(b)に示すように、分岐爪205が排紙案内位置に位置するとき、分岐爪205の先端が、下送風ダクト116のリブ116eの間に入り込み、リブ116eが、分岐爪205の凹んだ部分205cに入り込んで、分岐爪の先端とダクトの一部とがシートの幅方向に互い違いに配置される(図11(b)のα参照)。
これにより、下送風ダクトの下用紙ガイド面部116aに案内された用紙の先端が、分岐爪205の先端に引っ掛るのを防止することができ、耳折れや搬送不良が発生するのを抑制することができる。
下搬送路吹き出し口41を有する排気部42は、用紙搬送方向下流側に突出するように設けられているため、分岐爪の先端が、櫛歯状でない場合、下送風ダクト116の排気部42がない箇所と分岐爪の先端との隙間が大きくなり、下搬送路吹き出し口41から吹き出した冷却空気のうち、ダクト長手方向に流れる冷却空気は、下送風ダクト116の排気部42がない箇所と分岐爪の先端との隙間から漏れ出てしまい、排紙路206へ流れる冷却空気の流量が低下するおそれがあった。
しかし、本実施形態のように、分岐爪205の先端205bを櫛歯状にして、下送風ダクト116に設けたリブ116eを分岐爪に入り込ませることで、下搬送路吹き出し口41を挟んで配置された一対のリブ116eが、下搬送路吹き出し口41から吹き出した冷却空気がダクトの長手方向に流れるのを堰き止め、下搬送路吹き出し口41から吹き出した冷却空気を分岐爪に沿って流す(図11(a)の矢印)ことができる。また、下送風ダクト116の排気部42が設けられていない箇所と、分岐爪205の先端205bとの隙間を狭くすることができる。これにより、下搬送路吹き出し口41から吹き出した冷却空気が、下送風ダクト116と分岐爪205の先端205bとの間から漏れ出るのを抑制することができる。よって、排紙路206へ流れる下搬送路吹き出し口41から吹き出した冷却空気の流量の低下を抑制することができ、排紙路に配置された搬送ガイド部材や、搬送ローラ対を良好に冷却することができる。
また、上送風ダクト115についても、下送風ダクト116と同様にリブを形成して、分岐爪205が返送案内位置に位置するとき、分岐爪の先端とダクトの一部とがシートの幅方向に互い違いに配置されるようにしてもよい。かかる構成とすることで、上搬送路吹き出し口21から吹き出した冷却空気を、良好に返送路209へ流すことができる。
図12は、本画像形成装置内の電気回路の一部を示すブロック図である。
同図において、制御手段たる制御部500は、演算手段たるCPU(Central Processing Unit)を有している。また、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶手段も有している。装置全体の制御を司る制御部500には、様々な機器やセンサが接続されているが、同図では、送気ファン124や分岐爪の制御に用いる主要な機器だけを示している。
制御部500は,RAMやROM内に記憶している制御プログラムに基づいて、各手段の制御を行っている。そして、レジスト出口センサ130や定着出口センサ131の検知結果や、操作表示部400に入力された紙種情報に基づいて、送気ファン124の出力(Duty比)や、送気ファン124のON/OFFを制御している。
また、制御部500は、給紙バンク201や給紙カセット202(以下、これらを総称して用紙収容部という)の装置本体への着脱を検知したときは、操作表示部400に紙種情報の入力を促す表示を行なう。そして、ユーザーが操作表示部400に表示された内容に基づいて、給紙バンク201や給紙カセット202にセットされた紙種情報(用紙の銘柄、紙の厚み(坪量)、用紙の種類(コート紙、普通紙など))を入力すると、制御部500は、入力された紙種情報を、給紙カセットや給紙バンクに対応づけて不揮発性の記憶手段に記憶する。
図13は、送気ファン124の制御フロー図である。
給紙バンク201や給紙カセット202から給紙された用紙が、レジストローラ対102を通過して、レジスト出口センサ130が用紙の先端を検知したら(非用紙検知状態(OFF)から用紙検知状態(ON)に切り替わったら)、送気ファンの出力(Duty比)を判別する(S1〜S7)。
送気ファン124の出力(Duty比)の判別は、給紙が行なわれる用紙収容部に対応する紙種情報を記憶手段から読み出し、読み出した紙種情報に基づいて行なう。具体的には、図13に示すように、搬送されてきた用紙がコート紙のとき(S4のYes)は、DUty比:Aに決定する(S7−1)。一方、非コート紙(S4のNO)で、片面印刷のとき(S5のYES)は、Duty比:Bに決定する(S7−2)。一方、両面印刷(S5のNO)で、厚紙のとき(S6のYES)は、Duty比:Cに決定する(S7−3)。一方、両面印刷(S5のNo)で、厚紙以外(普通紙・薄紙)のとき(S6のNO)は、Duty比:Dに決定する(S7−4)。
決定する各duty比の関係の一例は、Duty比:A>Duty比:C>Duty比:D>Duty比:Bである。
コート紙は、非コート紙に比べてブロッキング現象を引き起こしやすい。従って、コート紙のときに設定するDuty比:Aを、他の用紙ときよりも大きくし、各搬送路吹き出し口21,41から吹き出す冷却空気の流量を増やして、用紙をより冷却できるようにする。
両面印刷は、2回定着装置を通過することになるため、片面印刷の場合よりも、用紙の温度が高くなりやすい。従って、片面印刷のときに設定するDuty比:Bよりも、両面印刷のときに設定するDuty比:CやDuty比:Dを大きくしている。これにより、両面印刷時に各搬送路吹き出し口21,41から吹き出す冷却空気の流量が増え、用紙を良好に冷却でき、ブロッキング現象の発生を抑制することができる。また、厚紙の方が、普通紙や薄紙に比べて熱容量が大きく、温度低下しにくい。従って、両面印刷において、厚紙のときのDuty比:Cを、普通紙や薄紙のときのDuty比:Dよりも大きくしている。
また、上述では、片面印刷のときのDuty比は、紙厚によらず同じDuty比:Bに設定するが、片面印刷のときも、紙厚によってDuty比を変更してもよい。この場合も、厚紙のときのDuty比を、薄紙や普通紙のときのDuty比よりも大きくする。また、コート紙においては、片面印刷と両面印刷の両方、Duty比:Aに設定するが、コート紙の両面印刷時のDuty比を片面印刷時のDuty比よりも大きくしてもよい。
また、本実施形態では、決定する各duty比の関係の一例は、Duty比:A>Duty比:C>Duty比:D>Duty比:Bとしているが、これに限らず、装置の構成などにより適宜決定すればよい。
また、本実施形態では、レジスト出口センサ130が用紙の先端を検知したら、送気ファン124のDuty比を決定しているが、これに限らず、Duty比の決定は、給紙開始時に行なってもよい。
また、本実施形態では、送気ファン124のDuty比などを決める紙種情報を、ユーザーの操作表示部400の入力操作で入手しているが、例えば、レジストローラ対102よりも用紙搬送方向下流側に搬送されてきた用紙の種類を検知する紙種検知手段を設け、その紙種検知手段が検知した検知結果に基づいて、送気ファン124のDuty比を決めてもよい。例えば、コート紙は非コート紙よりも表面が平滑であり、反射率が異なる。従って、反射型光学センサにより搬送されてきた用紙の反射率を検知することで、コート紙か非コート紙かを検知することができる。また、厚紙と普通紙や薄紙とでは、光の透過率が異なる。従って、透過型光学センサで搬送されてきた用紙の光の透過率を検知することで、用紙の厚みを検知することができる。
次に、制御部500は、レジスト出口センサ130が用紙の先端を検知してから時間T1経過したら(S8)、決定したDuty比で送気ファン124の駆動を開始する(S9)。本実施形態では、送気ファン124の駆動開始は、少なくとも用紙の先端が搬送冷却ユニット110に到達する前の任意のタイミングでよい。上記時間T1を短くして、早い段階で送気ファン124を駆動することで、上搬送路吹き出し口21や下搬送路吹き出し口41から吹き出した冷却空気を、排紙路206または返送路209へ流し、これら搬送路に配置された搬送ガイドや搬送ローラ対を冷やすことができ好ましい。
また、上記時間T1は、レジスト出口センサ130が用紙の先端を検知してから少なくとも用紙の先端が搬送冷却ユニット110に到達するまでの時間を上限として、ユーザーが操作表示部400を操作して任意に設定できるようにしてもよい。時間T1を長めに設定することで、装置の消費電力を抑えることができ、時間T1を短めに設定することで、上述したように、排紙路206または返送路209に配置された搬送ガイドや搬送ローラ対を冷やすことができ、ブロッキング現象の発生を良好に抑えることができる。
本実施形態では、送気ファンの駆動開始のトリガーとなる用紙検知センサ(レジスト出口センサ130)を、搬送冷却ユニット110よりも用紙搬送方向上流側に十分離れた位置に設けている。これにより、用紙検知センサ(レジスト出口センサ130)が用紙の先端を検知してから、用紙の先端が搬送冷却ユニット110に到達するまでにかなりの時間に余裕がある。これにより、送気ファンの駆動開始タイミングに幅を持たせることができ、上記時間T1の任意の設定を可能にできる。
次に、制御部500は、用紙を排紙路206へ搬送するとき(S10のYES)は、分岐爪205を、排紙案内位置に位置させる(S11−1)。制御部500は、前回の分岐モータの回転方向と、分岐爪位置検知部232の検知結果とから、分岐爪205が排紙案内位置に位置しているか否かを判断する。具体的には、透過型光学センサ232bがフィラー232aを検知しておらず、かつ、前回の分岐モータ231の駆動時における分岐モータ231の回転方向が図7の時計回りのときは、分岐爪205が排紙案内位置に位置していると判断し、分岐モータ231の駆動は行なわない。それ以外の状態のときは、分岐爪205が排紙案内位置に位置していないと判断し、分岐モータ231を駆動して分岐爪205を排紙案内位置へ回動させる。
一方、両面印刷モードで片面のみ印刷された用紙が搬送されてくる場合や、スタックトレイ208にフィスダウンで排紙する場合で用紙を返送路209へ搬送するとき(S10のNo)は、分岐爪205を、返送案内位置に位置させる(S11−2)。制御部500は、透過型光学センサ232bがフィラー232aを検知しておらず、かつ、前回の分岐モータ231の駆動時における分岐モータ231の回転方向が図7の反時計回りか否かを確認する。透過型光学センサ232bがフィラー232aを検知しておらず、かつ、前回の分岐モータ231の駆動時における分岐モータ231の回転方向が図7の反時計回りのときは、分岐爪205が返送案内位置に位置していると判断し、分岐モータ231の駆動は行なわない。それ以外の状態のときは、分岐爪205が返送案内位置に位置していないと判断し、分岐モータ231を駆動して分岐爪205を返送案内位置へ回動させる。
また、返送案内位置または排紙案内位置をデフォルトの位置とし、用紙の後端が分岐爪205を抜けたら、分岐爪205をデフォルトの位置に戻す制御してもよい。この場合は、例えば、デフォルトの位置が返送案内位置のとき、用紙を排紙路206へ搬送するときは、分岐モータ231を駆動して分岐爪205を排紙案内位置へ回動させ、用紙を排紙路206へ搬送するときは、分岐モータ231の駆動は行なわない。
また、図13に示す制御フローでは、送気ファン124駆動開始後に、分岐爪205を所定の位置に移動させる制御を行っているが、分岐爪205を所定の位置に移動させる制御のタイミングは、用紙の先端が分岐爪205に到達する前に、移動が完了するタイミングであればよい。
最終紙が搬送されるまでは(S13のNO)、S10〜S11に示した分岐爪の位置制御を行い、最終紙の後端を定着出口センサ131が検知して(S12、S13YES)から、時間T2経過したら(S14)、送気ファン124の駆動を停止する(S15)。
上記時間T2は定着出口センサ131が用紙の後端(用紙検知(ON)状態から用紙非検知(OFF)状態へ切り替わり)を検知してから、用紙の後端が分岐爪205を抜けるまでの時間以上に設定する。これにより、用紙の先端から後端まで全域に亘って上搬送路吹き出し口21と下搬送路吹き出し口41とから吹き出した冷却空気を吹き付けることができ、全域に亘って用紙を冷却することができる。
上記時間T2は、定着出口センサ131が用紙の後端を検知してから、用紙の後端が分岐爪205を抜けるまでの時間を下限として、ユーザーが操作表示部400を操作して任意に設定できるようにしてもよい。時間T2を短めに設定することで、装置の消費電力を抑えることができ、時間T2を長めに設定することで、装置を十分に冷却することができる。
また、本実施形態では、最終紙の後端が分岐爪205を抜けるまでは、送気ファン124を駆動し続け、用紙Pが搬送冷却ユニット110にないときでも、上搬送路吹き出し口21、ローラ吹き出し口22、および下搬送路吹き出し口41から冷却空気を吹き出し続ける。これにより、排紙路206や返送路209に冷却空気を流すことができ、排紙路206や返送路209に配置された搬送ガイドや搬送ローラ対を冷却することができる。
上記とは逆に、用紙の後端が分岐爪205を抜ける毎に、送気ファン124の駆動を停止、後続の用紙の先端がレジスト出口センサ130により検知されてT1時間経過後、送気ファン124の駆動を再開する送風制御としてもよい。かかる送風制御とすることで、装置の消費電力を抑えることができる。
また、本実施形態では、最終紙の後端を定着出口センサ131が検知してから、時間T2経過したら送気ファン124の駆動を停止しているが、最終紙の先端を定着出口センサ131が検知してから、所定時間経過したら送気ファン124の駆動を停止する制御としてもよい。しかし、定着出口センサ131が最終紙の先端を検知したことをトリガーにした時間計測で、最終紙の後端が分岐爪を抜ける時間で送気ファン124の駆動を停止する制御とした場合は、送気ファンを停止する時間を、搬送される用紙の用紙搬送方向長さに応じて設定する必要があり、装置の制御が煩雑となる。また、装置が搬送される用紙の用紙搬送方向長さの情報を保持しておいたり、用紙搬送方向長さを検知する手段を設けたりする必要がある。そのため、定着出口センサ131が最終紙の後端を検知したことに基づいて、時間計測を行なう方が、時間T2を搬送される用紙の用紙搬送方向長さに応じて変更する必要がなく、簡単な制御にでき好ましい。また、用紙の用紙搬送方向長さを取得する手段を設ける必要もなくなる。
また、分岐爪205よりも用紙搬送下流側に用紙検知センサを設け、その用紙検知センサが、最終紙の用紙後端を検知したら、送気ファン124の駆動を停止してもよい。しかし、本実施形態では、スタックトレイ208にフェースダウンで用紙を排紙する場合、最終紙は、返送路209へ搬送される。そのため、分岐爪205よりも用紙搬送下流側に用紙検知センサを設ける場合は、排紙路206と、返送路209のそれぞれに用紙検知センサを設ける必要が生じ、装置のコストアップにつながるおそれがある。
そのため、本実施形態では、分岐爪205よりも用紙搬送方向上流に用紙検知センサ(定着出口センサ131)を設けて、この用紙検知センサ(定着出口センサ131)が用紙の後端を検知してから時間T2経過後に送気ファンの駆動を停止するという制御としている。これにより、ひとつの用紙検知センサ(定着出口センサ131)にすることができ、部品点数を削減でき、装置のコストダウンを図ることができる。
また、本実施形態では、送気ファン124の駆動停止を、定着出口センサ131が最終紙の用紙後端検知に基づいて行なっているが、レジスト出口センサ130の最終紙の用紙後端検知に基づいて送気ファン124の駆動停止を行なってもよい。レジスト出口センサ130の用紙後端検知に基づいて送気ファン124の駆動停止を行なうことで、定着出口センサ131を無くすことができ、部品点数の削減を図ることができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
シート搬送路のシートの第一面に対向する側に配置され、シート搬送路に向けて空気を吹き出す上搬送路吹き出し口21などの第一吹き出し口を有する上送風ダクト115などの第一ダクトと、シート搬送路のシートの第一面の裏側の第二面に対向する側に配置され、シート搬送路に向けて空気を吹き出す下搬送路吹き出し口41などの第二吹き出し口を有する下送風ダクト116などの第二ダクトと、第一吹き出し口および第二吹き出し口よりもシート搬送方向下流側に配置され、シートの搬送路を切り替える分岐爪205などの切替部材とを備える用紙搬送部100などのシート搬送装置において、切替部材と第一吹き出し口および第二吹き出し口の間には少なくともローラ対は存在しない。
態様1によれば、第一吹き出し口および第二吹き出し口から吹き出した空気は、ローラ対に遮られることなく、切替部材へ流すことができる。これにより、切替部材によりシートが案内される搬送経路へ、各吹き出し口から吹き出した空気を流すことができ、切替部材によりシートが案内される側の搬送経路に配置された搬送ガイドや搬送ローラなどの部材を、各吹き出し口から吹き出した空気により冷却することができる。これにより、各ダクトの吹き出し口よりもシート搬送方向下流側に配置された部材の温度上昇を抑制することができる。
(態様2)
態様1において、分岐爪205などの切替部材は、返送路209などの第一分岐搬送路へシートを案内する返送案内位置などの第一位置と、排紙路206などの第二分岐搬送路へシートを案内する排紙案内位置などの第二位置との間で揺動するものであり、シート搬送路の上送風ダクト115などの第一ダクトと下送風ダクト116などの第二ダクトとが対向する箇所において、切替部材が第一位置に位置するとき、切替部材の先端205bは、上搬送路吹き出し口21などの第一吹き出し口よりもシート搬送路から離間した位置に位置し、切替部材が前記第二位置に位置するとき、切替部材の先端は、下搬送路吹き出し口41などの第二吹き出し口よりもシート搬送路から離間した位置に位置する。
これによれば、実施形態で説明したように、分岐爪205などの切替部材が返送案内位置などの第一位置に位置するときは、シートを返送路209などの第一分岐搬送路へ案内するとともに、上搬送路吹き出し口21などの第一吹き出し口から吹き出した空気を第一分岐搬送路へ案内する。下搬送路吹き出し口41などの第二吹き出し口から吹き出した空気は、切替部材により案内されるシートに案内され、第一分岐搬送路へと流れる。これにより、第一吹き出し口から吹き出した空気および、第二吹き出し口から吹き出した空気の進路が、シートの搬送経路の第一分岐搬送路となる。
切替部材が排紙案内位置などの第二位置に位置するときは、シートを排紙路206などの第二分岐搬送路へ案内するとともに、第二吹き出し口から吹き出した空気を第二分岐搬送路へ案内する。第一吹き出し口から吹き出した空気は、切替部材により案内されるシートに案内され、第二分岐搬送路へと流れる。これにより、第一吹き出し口から吹き出した空気および、第二吹き出し口から吹き出した空気の進路が、シートの搬送経路である第二分岐搬送路となる。
このように、切替部材が第一位置と第二位置との間を揺動することで、第一吹き出し口から吹き出した空気と第二吹き出し口から吹き出した空気の進路を、第一分岐搬送路と第二分岐搬送路との間で切り替えることができる。
(態様3)
態様2において、返送案内位置などの第一位置および排紙案内位置などの第二位置を調整可能とした。
これによれば、実施形態で説明したように、分岐爪205などの切替部材により案内される空気の流れ方向や、切替部材により案内されるシートの搬送方向を調整することができる。
(態様4)
態様2または3において、返送案内位置などの第一位置および排紙案内位置などの第二位置の少なくとも一方の位置で、分岐爪205などの切替部材の先端205bが、切替部材の先端が位置する側に配置されたダクト(本実施形態では、下送風ダクト116)の一部と、シートの幅方向に互い違いに配置される。
これによれば、実施形態で説明したように、ダクトに案内されたシートが分岐爪205などの切替部材の先端205bに引っ掛るのを防止することができ、耳折れや搬送不良が発生するのを抑制することができる。また、切替部材に入り込んだダクトの部分(本実施形態では、リブ116e)が、吹き出し口から吹き出した空気のシート幅方向への流れを堰き止めて、分岐爪に沿って空気を流すことができる。これにより、吹き出し口から吹き出した空気が、ダクト116と切替部材の先端205bとの間から漏れ出るのを抑制することができる。よって、分岐搬送路へ流れる空気の流量の低下を抑制することができ、分岐搬送路に配置された搬送ガイド部材や、搬送ローラ対を良好に冷却することができる。
(態様5)
態様1乃至4いずれかにおいて、各ダクトに空気を送風する送気ファン124などの送風手段と、各ダクトの配置位置よりもシート搬送方向上流側に配置され、搬送路のシートを検知するレジスト出口センサ130などのシート検知手段とを備え、シート検知手段のシート検知結果に基づいて、送風手段の空気の送風を開始する。
これによれば、実施形態で説明したように、シートが第一ダクトと第二ダクトとが対向配置された箇所に到達する任意のタイミングで、送気ファン124などの送風手段の送風を開始することができる。
(態様6)
態様1乃至5いずれかにおいて、各ダクトに空気を送風する送気ファン124などの送風手段と、分岐爪205などの切替部材の配置位置よりもシート搬送方向上流側に配置され、シート搬送路のシートを検知する定着出口センサ131などのシート検知手段とを備え、シート検知手段がシートを検知して所定時間経過したら送風手段の空気の送風を停止する。
これによれば、実施形態で説明したように、シートの後端が各ダクトの空気吹き付け領域を抜けるまで、空気の送風を行なうことができ、シートの全域に亘って空気を吹き付けて、シートを冷却することができる。
また、分岐爪205などの切替部材配置位置よりもシート搬送方向上流側に配置されたシート検知手段を用いることで、返送路209などの第一分岐搬送路と排紙路206などの第二分岐搬送路とにシート検知手段を配置するものに比べて、部品点数の削減を図ることができ、装置のコストダウンを図ることができる。
(態様7)
態様1乃至6いずれかにおいて、上搬送路吹き出し口21などのの第一吹き出し口から吹き出す空気の流量および下搬送路吹き出し口41などの第二吹き出し口から吹き出す空気の流量の少なくとも一方を、シートの種類(本実施形態では、コート紙と非コート紙、シートの紙厚)に応じて変更する。
これによれば、実施形態で説明したように、コート紙などのブロッキング現象が発生し易い種類のシートときの空気の流量を増加させることが可能となり、シートを通常シートのときよりも冷やして、ブロッキング現象を生じ難くすることができる。また、非コート紙など、ブロッキング現象が生じ難いシートのときは、空気の流量を落とすことが可能となり、消費電力を抑えることができる。
(態様8)
態様1乃至7いずれかにおいて、上搬送路吹き出し口21などの第一吹き出し口から吹き出す空気の流量および下搬送路吹き出し口41などの第二吹き出し口から吹き出す空気の流量の少なくとも一方を、シートの印刷面が片面か両面かに応じて変更する。
これによれば、実施形態で説明したように両面印刷時の空気の流量を、片面印刷時の空気の流量よりも多くすることが可能となり、両面印刷時でのブロッキング現象の発生を良好に抑制でき、かつ、片面印刷時における消費電力を抑えることができる。
(態様9)
シートに画像を記録する画像形成部2などの画像記録手段と、シートを搬送する用紙搬送部100などの搬送手段とを備える画像形成装置において、搬送手段として、態様1乃至8いずれかのシート搬送装置を用いた。
これによれば、実施形態で説明したように、ブロッキング現象の発生を抑制することができる。
(態様10)
シート搬送路のシートの第一面に対向する側に配置され、シート搬送路に向けて空気を吹き出す上搬送路吹き出し口21などの第一吹き出し口を有する上送風ダクト115などの第一ダクトと、シート搬送路のシートの第一面の裏側の第二面に対向する側に配置され、シート搬送路に向けて空気を吹き出す下搬送路吹き出し口41などの第二吹き出し口を有する下送風ダクト116などの第二ダクトと、第一吹き出し口および第二吹き出し口よりもシート搬送方向下流側に配置され、シートの搬送路を切り替える分岐爪205などの切替部材とを備える用紙搬送部100などのシート搬送装置において、切替部材は、第一吹き出し口から吹き出した空気、及び第二吹き出し口から吹き出した空気の進路を、シートの搬送路と共に切り替える。
これによれば、切替部材によりシートが案内される搬送経路へ、各吹き出し口から吹き出した空気を流すことができ、切替部材によりシートが案内される側の搬送経路に配置された搬送ガイドや搬送ローラなどの部材を、各吹き出し口から吹き出した空気により冷却することができる。これにより、各ダクトの吹き出し口よりもシート搬送方向下流側に配置された部材の温度上昇を抑制することができる。
21 :上搬送路吹き出し口
22 :ローラ吹き出し口
41 :下搬送路吹き出し口
42 :排気部
42a :第一傾斜部
42b :第二傾斜部
42c :壁部
100 :用紙搬送部
101 :給紙路
102 :レジストローラ対
104 :転写後搬送路
105 :用紙搬送ベルトユニット
106 :定着装置
106a :定着ローラ
106b :加圧ローラ
107 :フレーム
107a :ファン保持部
107b :吸気口
108 :保持部材
110 :搬送冷却ユニット
111 :駆動ローラ
112 :従動ローラ
113 :上側ニップガイド部材
115 :上送風ダクト
115a :支持部
115b :上用紙ガイド面部
115d :上空気送風路
115f :下流側側壁部
116 :下送風ダクト
116a :下用紙ガイド面部
116b :下受け入れ口
116c :下流側側壁部
116d :下空気送風路
116e :リブ
117 :支持軸
119 :板金フレーム
119a :前側板
119b :後側板
119c :底板
119d :下側ニップガイド部材
120 :駆動伝達機構
123 :連通管
123a :受入部
123b :第一連通部
123c :第二連通部
124 :送気ファン
125 :支持軸
128 :吸気ダクト
130 :レジスト出口センサ
131 :定着出口センサ
201 :給紙バンク
202 :給紙カセット
205 :分岐爪
205a :回転軸
205b :先端
206 :排紙路
207 :排紙ローラ対
208 :スタックトレイ
209 :返送路
210 :スイッチバック路
211 :再供給路
230 :分岐駆動部
231 :分岐モータ
232 :分岐爪位置検知部
232a :フィラー
232b :透過型光学センサ
233 :駆動ギヤ
234 :従動ギヤ
260 :排紙部
400 :操作表示部
500 :制御部
特開2010−215311号公報

Claims (10)

  1. シート搬送路のシートの第一面に対向する側に配置され、前記シート搬送路に向けて空気を吹き出す第一吹き出し口を有する第一ダクトと、
    前記シート搬送路のシートの第一面の裏側の第二面に対向する側に配置され、前記シート搬送路に向けて空気を吹き出す第二吹き出し口を有する第二ダクトと、
    前記第一吹き出し口および前記第二吹き出し口よりもシート搬送方向下流側に配置され、シートの搬送路を切り替える切替部材とを備えるシート搬送装置において、
    前記切替部材と前記第一吹き出し口および前記第二吹き出し口の間には少なくともローラ対は存在しないことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1に記載のシート搬送装置において、
    前記切替部材は、第一分岐搬送路へ前記シートを案内する第一位置と、第二分岐搬送路へ前記シートを案内する第二位置との間で揺動するものであり、
    前記シート搬送路の前記第一ダクトと前記第二ダクトとが対向する箇所において、前記切替部材が前記第一位置に位置するとき、前記切替部材の先端は、前記第一吹き出し口よりも前記シート搬送路から離間した位置に位置し、前記切替部材が前記第二位置に位置するとき、前記切替部材の先端は、前記第二吹き出し口よりも前記シート搬送路から離間した位置に位置することを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項2に記載のシート搬送装置において、
    前記第一位置および前記第二位置を調整可能としたことを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項2または3に記載のシート搬送装置において、
    前記第一位置および前記第二位置の少なくとも一方の位置で、前記切替部材の先端が、前記切替部材の先端が位置する側に配置されたダクトの一部と、前記シートの幅方向に互い違いに配置されることを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項1乃至4いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    各ダクトに空気を送風する送風手段と、
    各ダクトの配置位置よりもシート搬送方向上流側に配置され、シート搬送路のシートを検知するシート検知手段とを備え、
    前記シート検知手段のシート検知結果に基づいて、前記送風手段の空気の送風を開始することを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項1乃至5いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    各ダクトに空気を送風する送風手段と、
    前記切替部材の配置位置よりもシート搬送方向上流側に配置され、シート搬送路のシートを検知するシート検知手段とを備え、
    前記シート検知手段がシートを検知して所定時間経過したら、前記送風手段の空気の送風を停止することを特徴とするシート搬送装置。
  7. 請求項1乃至6いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記第一吹き出し口から吹き出す空気の流量および前記第二吹き出し口から吹き出す空気の流量の少なくとも一方を、前記シートの種類に応じて変更することを特徴とするシート搬送装置。
  8. 請求項1乃至7いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記第一吹き出し口から吹き出す空気の流量および前記第二吹き出し口から吹き出す空気の流量の少なくとも一方を、シートの印刷面が片面か両面かに応じて変更することを特徴とするシート搬送装置。
  9. シートに画像を記録する画像記録手段と、前記シートを搬送する搬送手段とを備える画像形成装置において、
    前記搬送手段として、請求項1乃至8いずれか一項に記載のシート搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  10. シート搬送路のシートの第一面に対向する側に配置され、前記シート搬送路に向けて気を吹き出す第一吹き出し口を有する第一ダクトと、
    前記シート搬送路のシートの第一面の裏側の第二面に対向する側に配置され、前記シート搬送路に向けて空気を吹き出す第二吹き出し口を有する第二ダクトと、
    前記第一吹き出し口および前記第二吹き出し口よりもシート搬送方向下流側に配置され、シート搬送路を切り替える切替部材とを備えるシート搬送装置において、
    前記切替部材は、前記第一吹き出し口から吹き出した空気、及び前記第二吹き出し口から吹き出した空気の進路を、シートの搬送路と共に切り替えることを特徴とするシート搬送装置。
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