JP2016177247A - 搬送装置、画像形成装置 - Google Patents

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Ryuhei Sugiyama
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哲生 徳田
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Abstract

【課題】本発明では、搬送経路を変更可能な搬送装置において、それぞれの記録媒体に応じた搬送経路を形成する事ができ、多様な品質の記録媒体を、精度良く所定の方向へ送り出すことのできる搬送装置を提供することを課題としている。【解決手段】中継搬送ユニット31の用紙Pの搬送面311の搬送方向下流側への仮想延長線311aとガイド部材32のガイド面321との交点321aから、ガイド面321の搬送方向下流側端部321bまでの距離をガイド部材32の搬送距離Lとし、仮想延長線311aとガイド部材32のガイド面321がなす角度をガイド部材32の搬送角度θとすると、ガイド部材32の搬送距離Lが、用紙Pの浮き幅Lpより小さい距離で、かつ、ガイド部材32の搬送角度θが、用紙Pの浮き角度θpより小さい角度になる様に、ガイド部材32および中継搬送ユニット31の位置を変更する搬送装置30である。【選択図】図8

Description

本発明は、搬送装置および搬送装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置においては、記録媒体を搬送する為の搬送装置が設けられる。
ところで、画像形成装置内部を搬送される記録媒体は、搬送時に加えられる圧力や装置内の温湿度環境、記録媒体自身の品質などにより、その先端部がカールした(浮いた)状態で搬送される場合がある。係る場合には、記録媒体のカールした端部が搬送路の途中(例えば、定着装置の入口部等)で詰まり、画像形成装置内部での記録媒体の詰まりを発生させる場合がある。
そこで、記録媒体を搬送する搬送装置として、前述の記録媒体の端部のカールによる詰まりを防止する発明が既になされている。
例えば、特許文献1(特開2012−226140号公報)では、図16に示す様に、定着装置110の定着ニップNへ記録媒体Pを案内する入口ガイド101と、搬送される記録媒体Pの先端のカール量(浮き量)を検知するカール量測定手段100が設けられる。入口ガイド101は、カール量測定手段100によって検知されたカール量によって矢印Wの方向へ回動し、記録媒体Pの搬送経路を変更する。これにより、記録媒体Pのカール量に応じた搬送経路を形成する事ができる。
特許文献1の方法では、図17に示す様に、記録媒体Pのカール量に応じて、入口ガイド101の姿勢を変更して搬送経路109を変更する事ができる。しかし、入口ガイド101の姿勢によって、入口ガイド101による記録媒体Pの搬送距離(図17のU1−U3、あるいはU2−U4)は決定されてしまう。つまり、入口ガイドが形成する搬送角度(図17のα1あるいはα2)と搬送距離は1対1に対応している。
しかし、記録媒体Pの先端のカール量(浮き量)やカールしている幅(浮き幅)、カールしている角度(浮き角度)等はそれぞれの記録媒体Pに応じて様々であり、上記の様に、入口ガイド101の搬送角度と搬送距離が1対1に対応している構成では、多様な記録媒体Pに十分に対応できない場合がある。
この様な事情から、本発明では、搬送経路を変更可能な搬送装置において、それぞれの記録媒体に応じた搬送経路を形成する事ができ、多様な品質の記録媒体を、精度良く所定の方向へ送り出すことのできる搬送装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明は、記録媒体を搬送するための搬送部材と、前記搬送部材によって搬送されてきた記録媒体を案内するためのガイド面を備えたガイド部材とを有する搬送装置において、記録媒体がその平坦面から垂直方向に浮いた距離を記録媒体の浮き量とし、記録媒体の搬送方向下流側端部から上流側にかけて、記録媒体がその平坦面から浮いている範囲の搬送方向の幅を記録媒体の浮き幅とし、前記記録媒体の浮いている範囲が、その平坦面となす角度を記録媒体の浮き角度とすると、前記搬送部材および前記ガイド部材は、姿勢又は位置を変更可能に設けられ、かつ、当該姿勢又は位置の変更により記録媒体の搬送経路を変更する事ができ、前記記録媒体の搬送方向下流側端部の浮き量、前記浮き幅および前記浮き角度のうち、少なくともいずれか二つに基づいて、前記搬送部材および前記ガイド部材の姿勢又は位置を変更する搬送装置を特徴とするものである。
本発明の搬送装置によれば、搬送されてくる記録媒体の搬送方向下流側端部の浮き量、浮き幅および浮き角度のいずれか二つに基づいて、搬送部材およびガイド部材の姿勢又は位置を変更する事ができる。これにより、それぞれの記録媒体に応じた搬送経路を形成する事ができ、記録媒体を精度良く所定の方向へ搬送することができる。
画像形成装置の概略構成図である。 本発明の第一実施形態に係る搬送装置周辺の断面図である。 定着ニップにおける用紙の詰まりを説明する概略図である。 第一検知手段によって検知される用紙の端部を示す概略図である。 浮き角度に基づいたガイド部材の位置変更の様子を示す断面図である。 浮き角度に基づいたガイド部材の位置変更の様子を示す断面図である。 浮き角度のみに基づいて位置変更を行う場合の課題を示す断面図である。 第一実施形態に係る中継搬送ユニットの位置変更の様子を示す断面図である。 中継搬送ユニットの位置変更前後における搬送距離を示す概略図である。 第一検知手段による用紙端部の検知結果を示す図である。 第一検知手段による用紙端部の検知結果を示す図である。 搬送装置の搬送方向下流側における構成を示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係る搬送装置周辺の断面図である。 第二実施形態に係る各部材の位置変更を示す断面図である。 ガイド部材に対する用紙の搬送位置を示す概略図である。 従来の画像形成装置の概略構成図である。 従来の画像形成装置の概略構成図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1に示すカラー画像形成装置1の中央には、4つのプロセスユニット9Y,9M,9C,9Kが着脱可能に設けられた画像形成部2が配置されている。各プロセスユニット9Y,9M,9C,9Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的な各プロセスユニット9としては、表面上に現像剤としてのトナーを担持可能なドラム状の回転体である感光体ドラム10と、感光体ドラム10の表面を一様に帯電させる帯電ローラ11と、感光体ドラム10の表面にトナーを供給する現像ローラ13を有する現像装置12等を備えている。
プロセスユニット9の上方には、露光部3が配置されている。露光部3は、画像データに基づいて、レーザ光を発するように構成されている。
画像形成部2の直下には転写部4が配置されている。転写部4は、駆動ローラ14及び従動ローラ15に周回走行可能に張架されている無端状の中間転写ベルト16、各プロセスユニット9の感光体ドラム10に対して中間転写ベルト16を挟んだ対向位置に配置されている一次転写ローラ17等で構成されている。各一次転写ローラ17はそれぞれの位置で中間転写ベルト16の内周面を押圧しており、中間転写ベルト16の押圧された部分と各感光体ドラム10とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。
また、中間転写ベルト16の駆動ローラ14と、中間転写ベルト16を挟んで駆動ローラ14に対向した位置には二次転写ローラ18が配設されている。二次転写ローラ18は中間転写ベルト16の外周面を押圧しており、二次転写ローラ18と中間転写ベルト16とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。
給紙部5は、画像形成装置1の下部に位置しており、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙カセット19や、給紙カセット19から用紙Pを搬出する給紙ローラ20等からなっている。
搬送路6は、給紙部5から搬出された用紙Pを搬送する搬送経路であり、一対のレジストローラ21の他、後述する排紙部8に至るまで、搬送ローラ対が搬送路6の途中に適宜配置されている。
定着部7は、加熱源によって加熱される定着ローラ22、その定着ローラ22を加圧可能な加圧ローラ23等を有している。
排紙部8は、画像形成装置1の搬送路6の最下流に設けられる。この排紙部8には、用紙Pを外部へ排出するための一対の排紙ローラ24と、排出された用紙Pをストックするための排紙トレイ25とが配設されている。
画像形成部2、露光部3、転写部4等は、用紙Pに画像を形成するための画像形成手段である。
以下、図1を参照して上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、各プロセスユニット9Y,9C,9M,9Kの感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム10に露光部3によって露光される画像情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。各感光体ドラム10上には静電潜像が形成され、各現像装置12に蓄えられたトナーが、ドラム状の現像ローラ13によって感光体ドラム10に供給されることにより、静電潜像は顕像であるトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
転写部4では、駆動ローラ14の回転駆動により中間転写ベルト16が図の矢印Aの方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ17には、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、一次転写ニップにおいて転写電界が形成され、各感光体ドラム10に形成されたトナー画像は一次転写ニップにて中間転写ベルト16上に順次重ね合わせて転写される。
一方、画像形成動作が開始されると、画像形成装置1の下部では、給紙部5の給紙ローラ20が回転駆動することによって、給紙カセット19に収容された用紙Pが搬送路6に送り出される。搬送路6に送り出された用紙Pは、レジストローラ21によってタイミングを計られて、二次転写ローラ18と駆動ローラ14との間の二次転写ニップに送られる。このとき、中間転写ベルト16上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、二次転写ニップに転写電界が形成されている。二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト16上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着部7の定着ニップNへと搬送され、定着ローラ22と加圧ローラ23とによって用紙Pが加熱及び加圧されてトナー画像が用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された用紙Pは、定着ローラ22から分離され、搬送ローラ対によって搬送され、排紙部8において排紙ローラ24によって排紙トレイ25へと排出される。
以上の説明は、用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット9Y,9C,9M,9Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニット9を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
前述した用紙Pの搬送路6において、二次転写ニップと定着部7との間に搬送装置30が設けられる。搬送装置30は、二次転写ローラ18と駆動ローラ14による二次転写によってその表面に画像が形成された用紙Pを、さらに下流の搬送先である定着部7の搬送目標位置としての定着ニップNの上流側端部へと搬送する。
図2に示す様に、本発明の第一実施形態に係る搬送装置30は、用紙Pを搬送する搬送部材としての中継搬送ユニット31およびガイド部材32、後述する用紙Pの浮き量を検知する第一検知手段35を有する。
中継搬送ユニット31は、第一搬送ローラ31aと第二搬送ローラ31b、および、これらの二つのローラによって周回走行可能に張架される無端状の搬送ベルト31cからなる。第一搬送ローラ31aは駆動源によって回転駆動し、それによって搬送ベルト31cが周回走行することで第二搬送ローラ31bが従動回転する。搬送ベルト31cの図の上側を走行するおもて面311は、用紙Pを搬送する搬送面311である。
ガイド部材32は、その上方に、用紙Pを案内するためのガイド面321を有する。ガイド面321は、搬送方向上流に配置された中継搬送ユニット31の側から、下流側に配置された定着部7の定着ニップNへ向けて傾斜した傾斜面である。搬送面311およびガイド面321は、画像形成装置1において、用紙Pを搬送する搬送路6の一部を形成する。
ここで、搬送装置30が形成する用紙Pの搬送経路は、平坦な(先端がカールしていない)用紙Pを想定して設けられている。しかし、搬送装置30を搬送される実際の用紙Pは、搬送時に加えられる圧力や装置内の温湿度環境、用紙P自身の品質のバラつき等により、図3に示す様に、搬送方向下流側端部P1(以下、単に端部P1とも呼ぶ。)が距離Hだけカールした(浮いた)状態で運ばれてくる場合がある。そして、端部P1が浮いた状態で運ばれてくる事により、用紙Pが正しく定着ニップNへ運ばれなくなり、用紙Pの表面が意図せず周辺の部材に接触して画像のこすれを起こしたり、用紙Pが定着ニップNの入口部分で詰まったりするという問題が発生する。
上記の課題に対して、本実施形態では、図4に示す様に、第一検知手段35によって検知される用紙Pの端部P1の浮き量Hpおよび、それにより算出できる浮き幅Lp、浮き角度θp(算出方法は後述)に基づいて、中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置を変更する事により、用紙Pの端部P1を正しく定着ニップNへ案内する。
用紙Pの浮き量Hは、その位置における用紙Pが、用紙Pの平坦面P0から(あるいは、図4では用紙Pの搬送経路である搬送面311から)、垂直方向へ浮いた距離で、浮き量Hpは、端部P1における浮き量Hである。浮き幅Lpは、端部P1から搬送方向上流側にかけて、用紙Pが浮いている範囲の搬送方向の幅のことであり、用紙Pが浮いている範囲とは、用紙Pの浮き量Hが、後述する所定の第一閾値を超えている範囲の事を指す。図4では、始点P2から端部P1までが用紙Pが浮いている範囲である。浮き角度θpは、始点P2と端部P1とを通る仮想直線PAと用紙Pの平坦面P0(あるいは用紙Pの搬送経路)とがなす角度である。以下、中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置変更について具体的に説明する。
まず、検知された浮き角度θpに基づいて、ガイド部材32の位置を変更する。図5に示す様に、ガイド部材32は、搬送方向下流側端部321bを固定し、この部分を起点として、搬送方向上流側端部を上下させる事により、その位置を変更することができる。ガイド部材32は中継搬送ユニット31の搬送面311の搬送方向下流側への仮想延長線311aとガイド部材32のガイド面321は、搬送角度θを形成し、当該位置変更により、搬送角度θを変更する事ができる(図5では搬送角度θ1からθ2へ変更している)。
まず、用紙Pを搬送する前の搬送装置30では、平坦な用紙Pを想定して仮想延長線311aとガイド面321は搬送角度θ1を形成し、ガイド面321と定着ニップNとのガイド面321に対するそれぞれの垂直高さの間には高さHAの差が設けられる。以下、この状態の中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置をそれぞれの基準位置(あるいは搬送装置30の基準姿勢)とする。
中継搬送ユニット31の搬送面311上を用紙Pが搬送され、第一検知手段35に到達すると、用紙Pの端部P1の浮き量Hpの検知により、浮き角度θpが算出される。そして、浮き角度θpに応じて、ガイド部材32の位置を基準位置から変更し、搬送角度θが変更される(図5では角度θ2に変更される)。搬送角度θ2は、浮き角度θpよりも大きな角度に設定される。
ガイド部材32の位置変更により搬送角度θが変更されると、図6に示す様に、端部P1がカールした用紙Pがガイド部材32へ運ばれる。この際、搬送角度θ2が端部P1の浮き角度θpよりも大きく設定される事により、用紙Pのカールした部分(浮き幅Lpの部分)をガイド面321の表面上に載置してガイド面321に沿わせ、定着ニップNへ正しく案内する事ができる。
ここで、仮想延長線311aとガイド面321の交点321aからガイド面321の搬送方向下流側端部321bまでの距離Lを、ガイド面321が用紙Pを搬送する搬送距離Lとする。そして図6の様に、搬送距離Lが、搬送される用紙Pの浮き幅Lpよりも小さい場合には、カールした端部P1をガイド面321によって正しい方向へ案内し、用紙Pを精度良く定着ニップNへ案内する事ができる。
しかし、図7に示す様に、仮に搬送距離Lが用紙Pの浮き幅Lpよりも大きい場合には、初期の端部P1がガイド面321を搬送される際には、カールした部分がガイド面321に沿って正しい方向へ案内されるが、用紙Pの平坦面P0がガイド面321に進入し、当該平坦面P0がガイド面321に沿って搬送されることで、端部P1がガイド面321から離反してしまう。これにより、用紙Pが正しく定着ニップNへ搬送されなくなってしまう。
そこで本実施形態では、前述の用紙Pの浮き角度θpによってガイド部材32の搬送角度θを変更するだけでなく、用紙Pの浮き幅Lpに応じて、ガイド部材32の搬送距離Lを調整している。
本実施形態では、図8に示す様に、用紙Pの浮き幅Lpに応じて、中継搬送ユニット31を上方へ平行移動させる(図の点線部から実線部へ移動させる)ことにより、搬送距離Lが浮き幅Lpより小さくなる様に調整している。つまり、図9に示す様に、中継搬送ユニット31を上方へ平行移動させることにより、中継搬送ユニット31の搬送面311(図8参照)の仮想延長線311aが上方の仮想延長線311a’の位置へ平行移動する。この平行移動により、所定の位置にあるガイド面321に対して、同じ搬送角度θを保った状態で、搬送距離Lを搬送距離L’に縮めることができる。これにより、搬送距離Lが用紙Pの浮き幅Lpよりも小さくなる様に調整する事ができ、用紙Pを正しく定着ニップNへ運ぶことができる。
以上の様に、本実施形態では、搬送される用紙Pの浮き角度θp、浮き幅Lpに応じて、中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置を変更して搬送角度θおよび搬送距離Lを調整し、端部P1が適切に定着ニップNへ案内される様にすることができる。
次に、第一検知手段35により検知される用紙Pの浮き量Hの検知結果および検知された浮き量Hに基づく、浮き幅Lp、浮き角度θpの算出方法について説明する。
第一検知手段35は、検知位置での用紙Pの浮き量Hを一定周期ごとに検知する。本実施形態では、一例として、第一検知手段35の検知周期を10〔msec〕、搬送速度を300〔mm/sec〕として、時間tと浮き量Hの検知結果の関係を図10に示す。
図10に示す様に、第一検知手段35が用紙Pを最初に検知した位置が用紙Pの搬送方向下流側端部P1である。本実施形態では、端部P1がカールしているか否かを判断する浮き量Hの第一閾値Dを3mmに設定している。この値は、ガイド部材32の基準位置における、ガイド面321と定着ニップNの用紙Pの搬送方向上流側端部との、ガイド面321に対する垂直高さの差である高さHA(図5参照)を用いている。
図10の結果では、端部P1における浮き量Hが約33mmを示しており、第一閾値を超えるので、端部P1がカールしていると判断される。端部P1における浮き量Hが第一閾値Dを超えると、中継搬送ユニット31およびガイド部材32が前述の位置変更を行う。そして、浮き量Hから第一閾値Dを引いた値である30mmが、端部P1における浮き量Hpとされる。
図11は、図10の横軸を距離M(mm)に変換したもので、用紙Pの搬送方向の各位置における浮き量Hを示したものである。なお、用紙Pの搬送速度である300〔mm/sec〕を用いる事により、図10の横軸に示す時間tを距離Mに置き換える事ができる。
図11に示す様に、端部P1の位置から搬送方向上流側に向けて、浮き量Hが最初に第一閾値D以下となる位置P2を始点P2とすると、始点P2から端部P1までの水平距離が、用紙Pがカールした部分である浮き幅Lp(図11では約30mm)であると判断する。そして、端部P1から始点P2へ引いた仮想直線PAと浮き量Hが第一閾値Dの位置の水平線とによって形成される角度が、浮き角度θp(図11では約45度)である。
以上の様に、本実施形態では、第一検知手段35によって検知される時間ごとの浮き量Hによって、用紙Pの端部P1における浮き量Hp、浮き幅Lp、浮き角度θpをそれぞれ算出する事ができる。
始点P2を浮き量Hが最初に第一閾値D以下となる位置としたが、第一閾値Dとは異なる第二閾値を設け、最初に第二閾値以下となる位置としてもよいし、連続して検知される浮き量Hが、連続して低下しなくなった時点までとして浮き幅Lpを求めてもよい。また、第一閾値Dは高さHAに限らず、所定の閾値を設定してもよい。
本実施形態では、用紙Pの浮き角度θp、浮き幅Lpに応じて、中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置を変更するものとしたが、本発明はこれに限らない。つまり、端部P1における浮き量Hpおよび浮き角度θp、浮き幅Lpは、いずれか二つにより、残りの一つが求まるものであるから、これら三つの内、いずれか二つを用いる事により、中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置を変更するものであれば、その組み合わせはいずれでもよい。
なお、上記の中継搬送ユニット31およびガイド部材32の移動には、中継搬送ユニット31の平行移動のような全体的な移動、そしてガイド部材32のその一端を中心にした回動のような部分的な移動(姿勢の変更)も含まれるし、その他、これらの搬送部材が形成する搬送経路が変更されるものであれば何でもよい。
次に、用紙Pが搬送装置30から定着ニップNへ搬送されてからの動作について、図12を用いて説明する。
搬送路6において、定着部7よりさらに下流には、定着部7の出口近傍に第二検知手段36、その下流に搬送手段としての下流側搬送ローラ37,38が設けられる。下流側搬送ローラ37,38の先には、排紙部8(図1参照)が設けられる。
用紙Pの搬送方向下流側端部P1が第二検知手段36に到達し、端部P1が検知されたタイミングで、中継搬送ユニット31およびガイド部材32が基準位置へ再び位置変更する。これにより、搬送装置30は次の用紙Pの搬送に備えることができる。
ここで、端部P1がカールした用紙Pの場合には、用紙Pが搬送されてきた搬送経路は、中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置変更により、その分だけ長くなっている。このため、仮に、搬送装置30の下流側で何ら調整を行わない場合には、用紙Pが給紙部5から給紙されてその表面に画像が形成され、排紙部8まで搬送されるまでの時間(つまり、用紙Pの印刷時間)も長くなってしまう。
そこで本実施形態では、中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置変更が行われた場合には、用紙Pが、搬送装置30の下流側である定着部7から排紙部8まで運ばれる過程で、その搬送速度を基準位置の場合よりも大きくすることにより、画像形成装置1全体の印刷時間が略均一になる様に調整をしている。
具体的には、第二検知手段36を用紙Pの後端が通過したタイミングで(つまり、用紙Pの端部P1が第二検知手段36に検知された後、用紙Pの検知がされなくなったタイミングで)、下流側搬送ローラ37,38の搬送速度を大きくする。これにより、定着部7から排紙部8までの用紙Pの搬送時間を短縮し、画像形成装置1による全体の印刷時間を均一化している。
定着部7の出口部に設けられた第二検知手段36により、用紙Pの詰まりを検知することもできる。例えば、画像形成装置1による画像形成動作が開始(給紙部5による用紙Pの給紙が開始)されてから、用紙Pが第二検知手段36に到達するまでの時間(以下、到達時間ともよぶ)として想定される時間に誤差要因を含めた所定の閾値である第三閾値を設定する。そして、画像形成時に、実際の到達時間が第三閾値を上回った場合には、用紙Pがいずれかの搬送の過程で用紙詰まりを起こしたと判断する事ができる。
この場合、中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置変更により搬送経路が変更されて、用紙Pの搬送時間が基準位置の場合よりも長くなった分を加味する必要がある。具体的には、中継搬送ユニット31およびガイド部材32の基準位置と第三閾値の制御を連動させ、その位置変更がされた場合には、位置変更による搬送時間の増加分として想定される値を第三閾値に上乗せして新たな第三閾値とし、用紙Pの詰まりの有無が判別される。
到達時間は、画像形成動作が開始されてから用紙Pが第二検知手段36に到達するまでの時間としたが、画像形成動作の途中(例えば、用紙Pが所定の位置を通過するタイミング等)でもよく、そのタイミングを正しく検知できるものであればよい。
図13に示す様に、本発明の第二実施形態にかかる搬送装置30においては、ガイド部材32の下部に第一カム33および第二カム34が当接し、中継搬送ユニット31の下部に第三カム39が当接する。それぞれのカムは、駆動手段によって回転可能に設けられる。なお、第一カム33および第二カム34は、共通の駆動手段により連動して回転する構成としてもよい。
第二実施形態の搬送装置30では、第一検知手段35によって検知される端部P1の浮き量Hpに応じて、それぞれのカムを回転させて中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置変更を行い、搬送経路を変更する。以下、中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置変更の方法について説明した上で、端部P1の浮き量Hpに応じたそれぞれの位置変更の方法について説明する。なお、第一実施形態で説明した用紙Pの端部P1の浮き量Hpを、本実施形態では先端部の浮き量Hと表す。また、本実施形態では、第一検知手段35を、用紙Pの先端部の浮き量Hを検知する浮き量検知センサ(浮き量検知手段)35と表し、第二検知手段36を位置検知センサ(位置検知手段)36と表し、第一実施形態で用いられた第三閾値を、単に閾値と表す。
図14に示す様に、ガイド部材32の下端の両側(図14では左側および右側)には、それぞれの第一カム33および第二カム34が当接している。そして、二つのカムは駆動手段によって駆動され、ガイド部材32に対する当接面の高さが同じになる様に回転する。これにより、ガイド部材32は、矢印B1の方向へ平行移動し、ガイド部材32の位置変更が行われる。
中継搬送ユニット31について、第二搬送ローラ31bの下端には、当接板40を介して第三カム39が当接する。第三カム39は駆動手段によって駆動されて回転し、第三カム39の当接板40に対する当接面の高さを変更する事ができる。また、第一搬送ローラ31aは駆動機構を有さず、その位置で固定されている。
第三カム39が回転し、第三カム39の当接板40に対する当接面の高さが変更されると、それに合わせて第二搬送ローラ31bの位置が移動し、中継搬送ユニット31全体としては、第一搬送ローラ31aを中心として矢印B2の方向へ回動する。以上の様にして、中継搬送ユニット31の位置変更が行われる。
先端部がカールしていない用紙Pを想定した図13の搬送装置30の姿勢(中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置)を、搬送装置30の基準姿勢(中継搬送ユニット31およびガイド部材32の基準位置)とすると、用紙Pを搬送する前の搬送装置30は基準姿勢をとり、中継搬送ユニット31およびガイド部材32は基準位置に配置される。搬送装置30の姿勢変更による用紙Pの搬送経路の変更は、以下の手順により行われる。
まず、用紙Pの搬送方向下流側の先端部が浮き量検知センサ35を通過する際に、浮き量検知センサ35によって用紙Pの先端部の浮き量Hが検知される。
そして、用紙Pの先端部の浮き量Hが検知されると、その浮き量Hに基づいて、搬送装置30が姿勢を変更する。具体的には、それぞれのカムが前述の様に駆動されて回転する事により、ガイド部材32は矢印B1の方向へ平行移動し、中継搬送ユニット31は第一搬送ローラ31aを中心に矢印B2の方向へ回動する。
以下、ガイド部材32の平行移動量および中継搬送ユニット31の回動量を、図15を用いて説明する。図15の点線部は基準姿勢の搬送装置30、図15の実線部は姿勢変更後の搬送装置30を示す。
まず、用紙Pの先端部の浮き量Hと同じ高さだけ、ガイド部材32が図15の下方(用紙Pの先端部の浮き方向とは逆方向)へ平行移動する。そして、搬送装置30の基準姿勢における用紙Pの搬送路6’(搬送ベルト31cの用紙Pの搬送面の搬送方向下流側への仮想延長線)がガイド部材32と交わる点C1から垂直に降ろした、移動後のガイド部材32上の点C2と、姿勢変更後の搬送路6とが交わる様に、中継搬送ユニット31は第一搬送ローラ31aを中心に回動する。つまり、搬送装置30の姿勢変更の前後で、搬送路6(搬送ベルト31cの用紙Pの搬送面の搬送方向下流側への仮想延長線)とガイド部材32の交点が、姿勢変更の前後でガイド部材32上の同一位置になる様に、中継搬送ユニット31は第一搬送ローラ31aを中心に回動する。このガイド部材32上の交点(点C1あるいは点C2)は、中継搬送ユニット31からガイド部材32への用紙Pの搬送位置である。
以上の様に、中継搬送ユニット31およびガイド部材32が移動して搬送装置30が姿勢を変更する事により、用紙Pの搬送路6は変更され、用紙Pの浮き量Hに応じた適切な搬送経路が設定され、用紙Pを確実に定着ニップNへ運ぶことができる。
また、搬送装置30の姿勢変更の前後で、用紙Pがガイド部材32を搬送される距離は、図15の点C2から点C4(あるいは点C1から点C3)までで一定となる。
用紙Pは、ガイド部材32の傾斜面に沿って搬送される事で、その姿勢を安定させ、撓みなどを無くした状態でさらに下流の定着ニップNへと運ばれる。このため、上記の様に、用紙Pがガイド部材32を搬送される距離を、搬送装置30の姿勢によらず一定とする事で、搬送装置30から定着ニップN(定着部7)への用紙Pの搬送姿勢を安定させる事ができ、用紙Pの表面がシワになった状態で、定着動作が行われるといった事を防止できる。
なお、上記の中継搬送ユニット31およびガイド部材32の移動には、ガイド部材32の平行移動のような全体的な移動、そして中継搬送ユニット31の第一搬送ローラ31aを中心にした回動のような部分的な移動(姿勢の変更)も含まれるし、その他、これらの搬送部材が形成する搬送経路が変更されるものであれば何でもよい。
ガイド部材32が下方へ平行移動する量は、浮き量Hより大きく設定してもよい。
次に、用紙Pが搬送装置30から定着ニップNへ搬送されてからの動作について、図12を用いて説明する。
搬送路6において、定着部7よりさらに下流には、定着部7の出口近傍に位置検知手段としての位置検知センサ36、その下流に下流側搬送ローラ37,38が設けられる。下流側搬送ローラ37,38の先には、排紙部8(図1参照)が設けられる。
用紙Pの先端部が位置検知センサ36に到達し、その先端部が検知されたタイミングで、中継搬送ユニット31およびガイド部材32が基準位置へ再び移動する。これにより、搬送装置30は次の用紙Pの搬送に備える。
ここで、用紙Pが搬送されてきた搬送経路は、先端部がカールした用紙Pの場合には、搬送装置30が基準姿勢から変更され、その分だけ長くなっている(図14参照)。このため、仮に、搬送装置30の下流側で何ら調整を行わない場合には、用紙Pが給紙部5から給紙されてその表面に画像が形成され、排紙部8まで搬送されるまでの時間(つまり、用紙Pの印刷時間)も長くなってしまう。
そこで本実施形態では、用紙Pが、搬送装置30の下流側である定着部7から排紙部8まで運ばれる過程で、その搬送速度を搬送装置30が基準姿勢の場合よりも大きくすることにより、画像形成装置1全体の印刷時間が略均一になる様に調整をしている。
具体的には、位置検知センサ36を用紙Pの後端が通過したタイミングで(つまり、用紙Pの先端部が位置検知センサ36に検知された後、用紙Pの検知がされなくなったタイミングで)、搬送手段としての下流側搬送ローラ37,38の搬送速度を大きくする。これにより、定着部7から排紙部8までの用紙Pの搬送時間を短縮し、画像形成装置1による全体の印刷時間を均一化している。
定着部7の出口部に設けられた位置検知センサ36により、用紙Pの詰まりを検知することもできる。具体的には、例えば、画像形成装置1による画像形成動作が開始(給紙部5による用紙Pの給紙が開始)されてから、用紙Pが位置検知センサ36に到達するまでの時間(以下、到達時間ともよぶ)として想定される時間に誤差要因を含めた閾値を予め設定する。そして、実際の画像形成時に、その到達時間が閾値を上回った場合には、用紙Pがいずれかの搬送の過程で用紙詰まりを起こしたと判断する事ができる。
この場合、搬送装置30の姿勢変更により搬送経路が変更されて、搬送装置30による用紙Pの搬送時間が基準姿勢の場合よりも長くなった分を加味する必要がある。具体的には、搬送装置30の姿勢変更と閾値の制御を連動させ、搬送装置30の姿勢変更がされた場合には、搬送装置30の姿勢変更による搬送時間の増加分として想定される値を閾値に上乗せして新たな閾値とし、用紙Pの詰まりの有無が判別される。
到達時間は、画像形成動作が開始されてから用紙Pが位置検知センサ36に到達するまでの時間としたが、画像形成動作の途中(例えば、用紙Pが所定の位置を通過するタイミング等)でもよく、そのタイミングを正しく検知できるものであればよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係る画像形成装置は、図1に示すカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置や、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
前述の実施形態に係る搬送装置30は、定着部7の定着ニップNへ搬送する為の搬送装置であった。しかし、これに限らず、画像形成装置1の内部で用紙Pを所定の搬送目標位置へ搬送する為の搬送装置であれば、浮き量H等に基づいて、中継搬送ユニット31およびガイド部材32の位置を変更する事により、用紙Pを適切な方向へ搬送することができる。
第一実施形態の第一検知手段35は、用紙Pの時間ごとの浮き量Hを検知する事により、用紙Pの浮き量Hp、浮き幅Lp、浮き角度θpを算出することのできる検知手段であったが、これに限らない。浮き量Hp、浮き幅Lp、浮き角度θpの全てを検知できてもよいし、いずれかを検知する事により、その他を算出できる検知手段であればよい。
1 画像形成装置
6 搬送路(搬送経路)
30 搬送装置
31 中継搬送ユニット(搬送部材)
31c 搬送ベルト
311 搬送面
32 ガイド部材
321 ガイド面
321a 交点
321b 搬送方向下流側端部
35 第一検知手段
36 第二検知手段
37、38 下流側搬送ローラ(搬送手段)
D 第一閾値
H 浮き量
L 搬送距離
N 定着ニップ(搬送位置)
P 用紙(記録媒体)
P0 平坦面
P1 搬送方向下流側端部
P2 始点
θ 搬送角度
特開2012−226140号公報

Claims (9)

  1. 記録媒体を搬送するための搬送部材と、前記搬送部材によって搬送されてきた記録媒体を案内するためのガイド面を備えたガイド部材とを有する搬送装置において、
    記録媒体がその平坦面から垂直方向に浮いた距離を記録媒体の浮き量とし、記録媒体の搬送方向下流側端部から上流側にかけて、記録媒体がその平坦面から浮いている範囲の搬送方向の幅を記録媒体の浮き幅とし、前記記録媒体の浮いている範囲が、その平坦面となす角度を記録媒体の浮き角度とすると、
    前記搬送部材および前記ガイド部材は、姿勢又は位置を変更可能に設けられ、かつ、当該姿勢又は位置の変更により記録媒体の搬送経路を変更する事ができ、
    前記記録媒体の搬送方向下流側端部の浮き量、前記浮き幅および前記浮き角度のうち、少なくともいずれか二つに基づいて、前記搬送部材および前記ガイド部材の姿勢又は位置を変更することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記搬送部材の記録媒体の搬送面の搬送方向下流側への仮想延長線と前記ガイド部材のガイド面との交点から、前記ガイド面の搬送方向下流側端部までの距離をガイド部材の搬送距離とし、
    前記仮想延長線と前記ガイド部材のガイド面がなす角度をガイド部材の搬送角度とすると、
    前記ガイド部材の搬送距離が、記録媒体の浮き幅より小さい距離で、かつ、前記ガイド部材の搬送角度が、記録媒体の浮き角度より大きい角度になる様に、前記ガイド部材および前記搬送部材の姿勢又は位置を変更する請求項1記載の搬送装置。
  3. 搬送される記録媒体の搬送方向下流側端部における前記浮き量が、所定の第一閾値を超えた場合に、前記搬送部材およびガイド部材の姿勢又は位置の変更が行われる請求項1または2いずれか記載の搬送装置。
  4. 前記浮き量の第一閾値を、前記ガイド面の搬送方向下流側端部と、搬送装置の記録媒体の搬送先である搬送目標位置との、ガイド面に対する垂直方向の高さの差に設定する請求項3記載の搬送装置。
  5. 搬送される記録媒体の浮き量を一定周期で検知する第一検知手段を有し、
    記録媒体の搬送方向下流側端部から搬送方向上流側に向けて、前記第一検知手段によって検知される記録媒体の浮き量が前記第一閾値以下となる点、あるいは、前記第一閾値とは異なる所定の第二閾値以下となる点を始点とすると、
    前記記録媒体の浮き幅が、前記始点から記録媒体の搬送方向下流側端部までの記録媒体搬送方向の距離である請求項3または4いずれか記載の搬送装置。
  6. 搬送装置よりも記録媒体の搬送方向の下流側に設けられ、記録媒体を検知する第二検知手段が、記録媒体の当該搬送方向下流側端部を検知したタイミングで、前記搬送部材および前記ガイド部材が、記録媒体を搬送する前の姿勢である基準姿勢又は、記録媒体を搬送する前の位置である基準位置に再び変更する請求項1から5いずれか1項に記載の搬送装置。
  7. 記録媒体に画像を形成するための画像形成手段と、請求項1から6いずれか1項に記載の搬送装置とを有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 記録媒体の搬送方向において、請求項1から5いずれか1項に記載の搬送装置よりも下流側に設けられ、かつ、その搬送速度を可変とする記録媒体の搬送手段を有し、
    前記搬送手段は、前記搬送装置の搬送経路の変更による前記搬送装置の記録媒体の搬送時間の変化に基づいて、記録媒体が画像形成装置の外部へ排出されるまでの時間を均一化する請求項7記載の画像形成装置。
  9. 搬送装置よりも当該搬送装置の搬送方向の下流側に設けられ、記録媒体の搬送方向下流側端部を検知する第二検知手段を有し、
    記録媒体の搬送を開始してから、またはその後の所定のタイミングから、記録媒体が前記第二検知手段によって検知されるまでの時間が、所定の第三閾値を上回るか否かにより、記録媒体の前記画像形成装置内部での詰まりを判別し、
    前記第三閾値は、前記搬送装置の搬送経路の変更に合わせて変更される請求項7または8いずれか記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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