JP2020198820A - 植栽構造体 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、JP2012−183037Aには、壁面に取り付けた植栽体の前方から、吸水性の有る袋に根を入れた花卉を挿抜し得るようにした技術が開示されている。
また、JP2013−051903Aには、壁面に取り付けて植物体を導入するための緑化マットとして、ポリプロピレン製の線材を3次元網目構造として骨格を形成し、この骨格内に吸水性ポリマを内包させる技術が開示されている。
従来から提案もしくは提供されている壁面植栽技術では、花卉に適した重い栽培土を垂直な壁面で保持できないため、栽培土を使用できない。このため、一年草のように、根が細く、適切な栽培土でしか育たない花卉を、壁面に長期間に渡って枯れさせないで生育させておくことができない。
仮に、垂直な壁面の前面側にて栽培土を保持して花卉を水平に植えたとしても、
イ.雨風の吹き付けで栽培土が流出してしまう、
ロ.雨に混じって種々の雑草の種が侵入して雑草が蔓延り、花卉生育の障害となる、
ハ.蔓延った雑草で花卉の花の部分が隠されてしまうため、美観を損ねる、
等の不具合が生じ、頻繁なメンテナンスが必要となるため、コストの上昇を招く。
また、花卉を植えた鉢を壁面前面にて支持することで、壁面に花卉を配し得るようにした構造体も提案もしくは提供されているが、そのような構造体では、当然ながら花卉は水平ではなく、垂直方向を向く。このため、その壁面を前方から見ると、花の部分は殆ど見えず、主に茎や葉の部分が見える。このため、例えば、壁面上に、花で様々な絵柄を表現したいというような用途には使用できない。
また、そのような構造体は、花卉を植えた多数の鉢を支持するものであるため、頑丈な骨組みを要し、その骨組みは、容易には変更し難い。このため、例えば、パネル交換等により全体サイズを自由に拡張/縮小したいというような用途には使用できない。
従来から提案もしくは提供されている壁面植栽技術では、鉛直方向に立設された壁面の全域に均等に、且つ、時間的な変動無く、給水することは困難である。
例えば、人手で給水する場合には、給水が過剰な部位や、不足する部位が、時間的な変動とともに生じ、その結果、根腐れや、枯れ等の問題が生ずる。
また、制御装置等を用いて給水を自動化する場合には、機器設置のためのコストの上昇を招くばかりでなく、上記の問題を完全に解決することもできない。また、花卉の適切な部位に適量を給水することも困難である。
従来から提案もしくは提供されている壁面植栽技術は、指定された固定壁面(設置場所やサイズが決まっている壁面)に、植栽構造体を、固定的に設けるものである。
このため、ユーザが希望する設置場所が壁面であるか空き地等の水平面であるかを問わず、ユーザが希望する期間限定で、ユーザが指定するサイズで、植栽構造体を臨時的に設置/撤去する、というような用途に使用することはできない。
また、花卉を、垂直な壁面上にて水平方向を向けて支持可能であり、壁面の前方側から花卉の花の部分を見ることができ、その結果、壁面上に花で様々な絵柄を表現できる植栽構造体を提供することを目的とする。
さらに、壁面の前方側に栽培土を配して花卉を水平に支持し得るとともに、その栽培土が雨風で流出する、雨風に混じって雑草の種が侵入して雑草が蔓延る、等の不具合の生じない植栽構造体を提供することを目的とする。
本発明は、また、一年草のように根が細く適切な栽培土でしか育たない花卉を、垂直な壁面上に於いても平地と同様に、長期間に渡って枯れさせずに生育させ得る給水機構を備えた植栽構造体を提供することを目的とする。
さらに、適宜の期間、適宜の場所(壁面、水平な空き地等)に、適宜のサイズで、臨時的に設置/撤去可能な植栽構造体を提供することを目的とする。
平たい直方体形状の植栽部材14を浅底の容器11に収容して成る植栽基盤1と、溝形状の主枠部311,321を各々が有する第1枠体31及び第2枠体32と、を有し、前記主枠部311,321の溝が上開放となるように支持板6の板面上の鉛直設置状態に於ける上下方向の各位置に水平に取り付けられる前記第1枠体31及び前記第2枠体32により、前記植栽基盤1を挟持する植栽構造体であって、
前記植栽基盤1は、3次元網目構造を成すランダムループ体141の間隙に花卉栽培土142を充填して成る植栽部材14と、該植栽部材14の外表面を覆う金網15と、を有し、前記植栽部材14及び金網15には、該金網15側から花卉9の根を嵌入するための孔部145,155が共通位置に設けられており、
前記第1枠体31の主枠部311の溝内の水8は、該主枠部311の溝に設けられた貫通孔3111を通って前記植栽部材14に供給される、
ことを特徴とする植栽構造体。
[2]
前記[1]に於いて、
前記植栽基盤1は、前記容器11の底部110と前記植栽部材14との間に設けられた不織布製の背後シート12を更に有し、
前記第1枠体31の主枠部311の溝と前記植栽部材14との間には、一端が前記第1枠体31の主枠部311の溝内に在り、他端側が前記第1枠体31の主枠部311の溝の貫通孔3111を通って前記背後シート12と前記植栽部材14との間に至る不織布製の帯状体5が更に設けられており、
前記第1枠体31の主枠部311の溝内の水8は、前記帯状体5から前記背後シート12を伝って前記植栽部材14に供給される、
ことを特徴とする植栽構造体。
[3]
前記[1]に於いて、
前記植栽基盤1は、前記容器11の底部110と前記植栽部材14との間に設けられるとともにその縁部125が前記容器11の一壁部111の縁を越えて前記第1枠体31の下面側に置かれた不織布製の背後シート12を更に有し、
前記第1枠体31の主枠部311の溝と前記植栽部材14との間には、一端が前記第1枠体31の主枠部311の溝内に在り、他端側が前記第1枠体31の主枠部311の溝の貫通孔3111を通って前記背後シート12の縁部125に接触する不織布製の帯状体5が更に設けられており、
前記第1枠体31の主枠部311の溝内の水8は、前記帯状体5から前記背後シート12の縁部125を伝って前記第1枠体31の長手方向である水平方向へ拡散されて前記植栽部材14に供給される、
ことを特徴とする植栽構造体。
[4]
前記[3]に於いて、
前記帯状体5の他端側は、前記背後シート12の縁部125に接触し、さらに、前記背後シート12と前記植栽部材14との間に至る、
ことを特徴とする植栽構造体。
[5]
前記[1]〜[4]の何れかに於いて、
前記植栽基盤1は、前記背後シート12と前記植栽部材14との間に介挿された不織布製の遮断シート13を更に有する、
ことを特徴とする植栽構造体。
前記[1]〜[5]の何れかに於いて、
前記金網15の孔部155は、仮想正方形の中央から小正方形を切り抜くとともに各対角線に沿って切れ目を入れて形成した台形形状の各残部片155a〜155dを反植栽部材14側へ起こして成り、
前記金網15の孔部155を通って前記植栽部材14の孔部145に根が嵌入される花卉9は、前記残部片155a〜155dによって支持される、
ことを特徴とする植栽構造体。
[7]
前記[1]〜[6]の何れかに於いて、
前記金網15は、線径が0.5φ〜0.7φの範囲、メッシュが12〜16の範囲のステンレス製の平織金網である、
ことを特徴とする植栽構造体。
[8]
前記[1]〜[7]の何れかに於いて、
前記植栽部材14の厚さは15mm〜35mmの範囲である、
ことを特徴とする植栽構造体。
[9]
前記[1]〜[8]の何れかに於いて、
前記第1枠体31と前記第2枠体32を同一構成の枠体と成し、
前記支持板6(60)の鉛直設置状態に於ける上下方向の板面上の各位置に少なくとも3本の枠体31X,32X(=31Y),32Yを水平に配し、
上下方向に於いて隣接する2本の枠体のうち上位置の枠体31X(31Y)を前記第1枠体31と成すとともに下位置の枠体32X(32Y)を前記第2枠体32と成すことにより、2以上の植栽構造体100X,100Yを上下方向に於いて連設して成る、
ことを特徴とする植栽構造体。
平たい直方体形状の植栽部材14を浅底の容器11に収容して成る植栽基盤1と、溝部311/311・3120,321/321・3220を各々が有する第1枠体31及び第2枠体32と、を有し、鉛直設置及び水平設置が可能な支持板6の板面上に平行に取り付けられる前記第1枠体31及び第2枠体32により、前記植栽基盤1を挟持する植栽構造体であって、
前記第1枠体31及び第2枠体32の各々は、溝形状の主枠部311,321と、該主枠部311,321の溝の一側壁3115,3215から該溝を覆うように立設された溝覆部3120,3220を有する支持枠部312,322と、を有し、
前記支持板6の鉛直設置状態では、前記第1枠体31及び第2枠体32の各溝部は、前記溝形状の主枠部311,321の溝により構成され、
前記支持板6の水平設置状態では、前記第1枠体31及び第2枠体32の各溝部は、前記主枠部311,321と前記支持枠部312,322の溝覆部3120,3220とにより構成され、
前記植栽基盤1は、前記容器11の底部110と前記植栽部材14との間に設けられるとともにその縁部125が前記容器11の壁部112の縁を越えて前記第2枠体32の溝部321/321・3220に至る不織布製の背後シート12を更に有し、
前記第2枠体32の溝部321/321・3220内の水8は、該水8に前記縁部125の先端側が浸っている前記背後シート12を伝って前記植栽部材14に供給される、
ことを特徴とする植栽構造体。
平たい直方体形状の植栽部材14を浅底の容器11に収容して成る植栽基盤1と、溝部311/311・3120,321/321・3220を各々が有する第1枠体31及び第2枠体32と、を有し、鉛直設置及び水平設置が可能な支持板6の板面上に平行に取り付けられる前記第1枠体31及び第2枠体32により、前記植栽基盤1を挟持する植栽構造体であって、
前記第1枠体31及び第2枠体32の各々は、溝形状の主枠部311,321と、該主枠部311,321の溝の一側壁3115,3215から該溝を覆うように立設された溝覆部3120,3220を有する支持枠部312,322と、を有し、
前記支持板6の鉛直設置状態では、前記第1枠体31及び第2枠体32の各溝部は、前記溝形状の主枠部311,321の溝により構成され、
前記支持板6の水平設置状態では、前記第1枠体31及び第2枠体32の各溝部は、前記主枠部311,321と前記支持枠部312,322の溝覆部3120,3220とにより構成され、
前記植栽基盤1は、前記容器11の底部110と前記植栽部材14との間に設けられた不織布製の背後シート12を更に有し、
前記第1枠体31の主枠部311の溝部311/311・3120と前記植栽部材14との間には、一端が前記第1枠体31の溝部311/311・3120内に在り、他端側が前記第1枠体31の主枠部311の溝の貫通孔3111を通って前記背後シート12と前記植栽部材14との間に至る不織布製の帯状体5が更に設けられており、
前記第1枠体31の溝部311/311・3120内の水8は、該水8に一端が浸っている前記帯状体5から前記背後シート12を伝って前記植栽部材14に供給される、
ことを特徴とする植栽構造体。
[12]
前記[11]に於いて、
一方の開口端351が前記第1枠体31の主枠部311の溝底3110から突出し、他方の開口端352で前記第2枠体32の支持枠部322の溝覆部3220を貫通するように、前記第1枠体31の主枠部311の溝底3110と前記第2枠体の支持枠部322の溝覆部3220とを連通する排水管35を更に有し、
前記支持板6の鉛直設置状態では、前記第1枠体31の主枠部311の溝内で前記一方の開口端351の高さを越えて給水された水は、前記排水管35を通って前記第2枠体32の主枠部321の溝に排水される、
ことを特徴とする植栽構造体。
[13]
前記[12]に於いて、前記排水管35は、前記植栽基盤1の背後で且つ前記支持板6の前方に設けられている、
ことを特徴とする植栽構造体。
[14]
前記[12]又は[13]に於いて、
前記貫通孔3111は、前記第1枠体31の主枠部311の溝底3110から溝内へ突出するように設けられており、その突出長は、前記排水管35の前記一方の開口端351が前記溝底3110から溝内へ突出する突出長以上である、
ことを特徴とする植栽構造体。
前記[2]の発明は、前記[1]に於いて、前記植栽基盤1は前記容器11の底部110と前記植栽部材14との間に設けられた不織布製の背後シート12を更に有し、前記第1枠体31の主枠部311の溝と前記植栽部材14との間には、一端が前記第1枠体31の主枠部311の溝内に在り他端側が前記第1枠体31の主枠部311の溝の貫通孔3111を通って前記背後シート12と前記植栽部材14との間に至る不織布製の帯状体5が更に設けられており、前記第1枠体31の主枠部311の溝内の水8は前記帯状体5から前記背後シート12を伝って前記植栽部材14に供給される植栽構造体であるため、植栽部材14の花卉栽培土に偏りなく確実に給水できる。このため、前記[1]の発明の効果を高めることができる。
前記[3]の発明は、前記[1]に於いて、前記植栽基盤1は前記容器11の底部110と前記植栽部材14との間に設けられるとともにその縁部125が前記容器11の一壁部111の縁を越えて前記第1枠体31の下面側に置かれた不織布製の背後シート12を更に有し、前記第1枠体31の主枠部311の溝と前記植栽部材14との間には、一端が前記第1枠体31の主枠部311の溝内に在り他端側が前記第1枠体31の主枠部311の溝の貫通孔3111を通って前記背後シート12の縁部125に接触する不織布製の帯状体5が更に設けられており、前記第1枠体31の主枠部311の溝内の水8は前記帯状体5から前記背後シート12の縁部125を伝って前記第1枠体31の長手方向である水平方向へ拡散されて前記植栽部材14に供給される植栽構造体であるため、植栽部材14の花卉栽培土に更に偏りなく確実に給水できる。このため、前記[1]の発明の効果を更に高めることができる。
前記[4]の発明は、前記[3]に於いて、前記帯状体5の他端側は前記背後シート12の縁部125に接触し、さらに、前記背後シート12と前記植栽部材14との間に至る植栽構造体であるため、前記[3]の発明の効果を更に高めることができる。
前記[5]の発明は、前記[1]〜[4]の何れかに於いて、前記植栽基盤1は前記背後シート12と前記植栽部材14との間に介挿された不織布製の遮断シート13を更に有する植栽構造体であるため、花卉の根を横方向(遮断シート13に沿う方向)逸らすことができる。このため、花卉の根が背後シート12を突き破ることが防止され、背後シート12の機能を損なうことが防止される。また、花卉の根を植栽部材14の方向へ誘導するため、植栽部材14により、花卉の根をしっかりと保持させることができる。
前記[7]の発明は、前記[1]〜[6]の何れかに於いて、前記金網15は、線径が0.5φ〜0.7φの範囲、メッシュが12〜16の範囲のステンレス製の平織金網である植栽構造体であるため、植栽部材14内の花卉栽培土142が金網15を抜けて漏れ出ないように保持できる。また、雨風が吹き付けても、雨水に含まれる種々の雑草の種等が植栽部材14内の花卉栽培土142に侵入することを確実に防止できる。このため、雑草が蔓延ることを未然に防止でき、頻繁なメンテナンスも必要が無く、長期間に渡って、一年草のように弱いが綺麗な花卉を楽しむことができる壁面を提供できる。
前記[8]の発明は、前記[1]〜[7]の何れかに於いて、前記植栽部材14の厚さは15mm〜35mmの範囲である植栽構造体であるため、薄く軽量であり、大面積の壁面であっても容易に構成でき、その壁面に、一年草のように弱いが綺麗な花卉を生育させることができる。このため、花で様々な絵柄を自由に表現することができ、意匠性を更に高めることができる。
前記[9]の発明は、前記[1]〜[8]の何れかに於いて、前記第1枠体31と前記第2枠体32を同一構成の枠体と成し、前記支持板6(60)の鉛直設置状態に於ける上下方向の板面上の各位置に少なくとも3本の枠体31X,32X(=31Y),32Yを水平に配し、上下方向に於いて隣接する2本の枠体のうち上位置の枠体31X(31Y)を前記第1枠体31と成すとともに下位置の枠体32X(32Y)を前記第2枠体32と成すことにより、2以上の植栽構造体100X,100Yを上下方向に於いて連設して成る植栽構造体であるため、複数の植栽構造体を連設して大面積化することができる。
前記[12]の発明は、前記[11]に於いて、一方の開口端351が前記第1枠体31の主枠部311の溝底3110から突出し、他方の開口端352で前記第2枠体32の支持枠部322の溝覆部3220を貫通するように、前記第1枠体31の主枠部311の溝底3110と前記第2枠体の支持枠部322の溝覆部3220とを連通する排水管35を更に有し、前記支持板6の鉛直設置状態では前記第1枠体31の主枠部311の溝内で前記一方の開口端351の高さを越えて給水された水は前記排水管35を通って前記第2枠体32の主枠部321の溝に排水される植栽構造体であるため、供給された水を有効に活用することができる。
前記[13]の発明は、前記[12]に於いて、前記排水管35は前記植栽基盤1の背後で且つ前記支持板6の前方に設けられている植栽構造体であるため、排水管35が植栽基盤1の妨げとなることはない。
前記[14]の発明は、前記[12]又は[13]に於いて、前記貫通孔3111は、前記第1枠体31の主枠部311の溝底3110から溝内へ突出するように設けられており、その突出長は前記排水管35の前記一方の開口端351が前記溝底3110から溝内へ突出する突出長以上である植栽構造体であるため、主枠部311の溝から植栽部材14への給水量が過剰とならないように、常に適量に維持することができる。
図1は、実施の形態の植栽構造体の一部透視断面及び正面を模式的に示し、図2〜図6は、図1の植栽構造体を構成する部材やその要部、機能を模式的に示す。また、図7〜図10は、図1の植栽構造体の設置状態の変更態様等を模式的に示す。
なお、第1枠体31及び第2枠体32は、壁面等に鉛直に設置される支持板6の上下方向の位置に、水平に、言い換えれば相互に平行に、且つ、各々の構成部材である主枠部311,321の溝が上開放となるようにして、支持板6の板面上に固着される。
ここで、ランダムループ体141とは、樹脂製で曲りくねった細い線材を3次元的に絡ませ、相互に近接している線材どうしを部分的に適宜に溶着等して一体化した、3次元網目構造を成す部材である。この樹脂製の線材は、手で折り曲げ可能であり、且つ、折り曲げられた場合にはその形状が保持されるが、折り曲げに至らない程度の力が加えられた場合は、該力が取り去られると元の形状に復帰する程度の弾力を有する径・材質の素材である。このランダムループ体141の線材間の間隙に、一年草等の花卉の栽培に適した花卉栽培土142を充填して成る部材を、本願明細書では、植栽部材14と称する。なお、花卉栽培土142は、本実施の形態では、土というよりも砂に近い粒径であり、比較的水はけの良い土質である。
これらの各孔部145には、図5に示すようにして、一年草等の花卉9が、その根の部分を先頭として挿入される。孔部145に挿入された花卉9は、その根が、植栽部材14のランダムループ体141の間隙に入り込み、該ランダムループ体141によって確実に保持される。また、後述の如く植栽部材14への給水が行われることにより、根腐れや枯れが無く、良好に生育する。
なお、平織金網とは、ステンレス線材150を、図3(d)(e)(f)に示す如く交互に織って成る金網である。
なお、水平に挿入される花卉9の茎に加わる過大な力としては重力が挙げられるが、重力に止まらず、強風等で花卉9の茎に過大な力が加わる場合もあるため、孔部155の周囲に4片の残部片155a〜155dを設けることが好ましい。
また、図5では、孔部155が円形に描かれているが、実際は、前述のように、図4の形状をしている。
第1枠体31の主枠部311の溝内には、給水設備(不図示)により、適宜に水が供給されて、図3に示すように、貯留(水8,参照)されている。
この貯留された水8は、主枠部311の溝底3110に設けられた貫通孔3111を通って、植栽基盤1の植栽部材14の花卉栽培土142に供給される。
即ち、図3に示すように、主枠部311の溝内の水8には、厚手の不織布製の帯状体5の一端が浸されており、その他端側は、溝底3110の貫通孔3111を通り、背後シート12の縁部125に接触しつつ、該縁部125とともに容器11の上壁部111に沿って案内され、反転して該容器11の内部に上壁部111に沿って入り込み、背後シート12の縁部125と植栽部材14の上端との間に挟まれ、さらに、容器11の底部110付近で背後シート12と遮断シート13との間に挿入されるように設けられている。
一方、背後シート12の縁部125にて浸透・拡散しつつも、植栽部材14の上端部付近で且つ容器11の底部110付近に至った水は、背後シート12と帯状体5と遮断シート13とにより徐々に下方へ浸透して、植栽部材14の背後側(容器11の底部110に近い側)を湿らせつつ、該背後側から植栽部材14内へ徐々に浸透する。
このため、排水管35の開口の高さを越えるような給水が行われると、過剰となった水は、排水管35を通って、第2枠体32の主枠部321の溝へ排出される。その結果、第1枠体31の主枠部311の溝内に貯留される水8の水面は、常に、貫通孔3111の開口の高さよりも低く制御され、それにより、主枠部311の溝内から植栽部材14への給水は、帯状体5を伝わる水のみで行われることとなる。即ち、植栽部材14の孔部145に植えられている花卉9への過剰な給水は、確実に防止される。
上記より分かるように、不織布製の背後シート12は、帯状体5から伝わって来る水を十分に吸水して、縁部125では水平方向に拡散させて植栽部材14へ供給し、植栽部材14の背後側(容器11の底部110の側)では該背後側を湿らせるとともに少しずつ植栽部材14へ給水するためのものである。
しかしながら、このような十分な吸水機能を有する不織布は、一般に、強度が弱く、植栽部材14の孔部145に植えられた花卉9の根の生育によって、容易に突き破られる畏れのある素材である。
かかる機能を奏し得る遮断シート13としては、花卉9の根の生育により突き破られることがなく、その生育方向を曲げるだけの強度を有する素材が求められる。
また、その一方で、遮断シート13は、背後シート12が植栽部材14の背後側(容器11の底部110に近い側)を湿らせる機能や、背後シート12が植栽部材14へ吸水する機能を妨げるものであってはならない。
このため、本実施の形態では、遮断シート13として、比較的薄手で且つ強度が高く且つ水の浸透を妨げない不織布(背後シート12とは異なる素材)を採用している。
このため、強風等に曝された場合でも、花卉9を良好に生育させることができる。
以下、本願の植栽構造体では、鉛直設置状態と水平設置状態の両状態を、容易に切り換え得ること等を、図7〜図8を参照して説明する。
即ち、上方の植栽部材14への給水が滞る等して乾いた場合には、第2枠体32の主枠部321の溝内の水8が、該水8に浸されている背後シート12の縁部125で吸い上げられて、植栽部材14の背後の背後シート12から、植栽部材14へ給水される。
即ち、本実施の形態の植栽構造体が広場等に水平に設置された場合には、水平設置状態に於ける第2枠体32の溝部(主枠部321の溝の一部と、支持枠部322の溝覆部3220とによって構成される溝)内の水8が、該水8に浸されている背後シート12の縁部125(背後シート12から延設された該背後シート12の縁部125)で吸い上げられて、該縁部125を伝いつつ拡散し、植栽部材14の背後(図7(b)での下方)の背後シート12に至り、該背後シート12から植栽部材14へ給水される。
この原理は、先述した「帯状体5を用いる吸水原理」と同じであるため、説明は簡略化する。第1枠体31の主枠部311の溝内の水8は、該水8に一端(上端)が浸されている帯状体5から、背後シート12の縁部125を伝って水平方向へ拡散される等して、植栽部材14へ給水される。
即ち、本実施の形態の植栽構造体が広場等に水平に設置された場合には、水平設置状態に於ける第1枠体31の溝部(主枠部311の溝の一部と、支持枠部312の溝覆部3120とによって構成される溝)内の水8が、該水8に一端(左端)が浸されている帯状体5から背後シート12の縁部125を伝って水平方向へ拡散されるとともに、さらに、植栽部材14の背後(図8(b)での下方)の背後シート12に至り、該背後シート12から、植栽部材14へ給水される。
上述した実施の形態の植栽構造体は、図10に示すように、2以上の植栽構造体100X,100Yを、鉛直設置状態では、上下方向に於いて連設可能である。また、過剰に供給された水は、各植栽構造体100X,100Yの排水管35,35,,を用いて、外部へ排出可能である。
なお、水平設置状態でも、同様に連設可能である。
左右連設の場合は、第1枠体31及び第2枠体32の各々の溝部(鉛直設置の場合は主枠部311,321の溝,水平設置の場合は主枠部311,321の溝の一部と支持枠部312,322の各溝覆部3120,3220とで構成される溝)の両端を塞いでいる溝端板315(図9参照)を取り去り、2の植栽構造体を左右方向で接続すればよい。
なお、何れの場合も、多段連設は当然に可能である。このため、植栽構造体をパネル化して、適宜の面積での花卉の植栽を、壁面でも、また、広場等の水平面でも、実現することができる。
このため、植栽構造体の大部分を花で覆うことができ、例えば、花で所望のデザインを実現する等の用途に用いることができる。
同様に、第2枠体32は主枠部321、支持枠部322、挟持枠部323という、3つの部材を一体化することで構成されているが、これらを、押出成形により単一の部材として構成してよいことも、もちろんである。
100,100X,100Y 植栽構造体
11 容器
110 容器の底部
110a 容器底部の貫通細孔
111 容器の一壁部(鉛直設置状態での上側の壁部)
112 容器の他壁部(鉛直設置状態での下側の壁部)
12 背後シート(厚手で2層の不織布)
125 背後シートの縁部
13 遮断シート(薄い不織布)
14 植栽部材
141 ランダムループ体(樹脂製線材が絡まった3次元網目構造体)
142 花卉栽培土
145 植栽部材の孔部
15 金網
150 金網線
155 金網の孔部
155a〜155d 残部片
31,31X,31Y 第1枠体
311 主枠部
3110 溝底
3111 貫通孔
3115 主枠部の一側壁(水平設置状態での溝底)
312 支持枠部
3120 溝覆部
313 挟持枠部
3131 下垂壁
315 溝端板
319 押え板
32,32X,32Y 第2枠体
321 主枠部
3210 溝底
3211 貫通孔
3215 一側壁(水平設置状態での溝底)
322 支持枠部
3220 溝覆部
3221 下垂壁
323 挟持枠部
329 押え板
35 排水管
5 帯状体(厚い不織布)
6 支持板
60 支持板(上下連設時の支持板)
8 水
9 花卉
Claims (14)
- 平たい直方体形状の植栽部材を浅底の容器に収容して成る植栽基盤と、溝形状の主枠部を各々が有する第1枠体及び第2枠体と、を有し、前記主枠部の溝が上開放となるように支持板の板面上の鉛直設置状態に於ける上下方向の各位置に水平に取り付けられる前記第1枠体及び前記第2枠体により、前記植栽基盤を挟持する植栽構造体であって、
前記植栽基盤は、3次元網目構造を成すランダムループ体の間隙に花卉栽培土を充填して成る植栽部材と、該植栽部材の外表面を覆う金網と、を有し、前記植栽部材及び金網には、該金網側から花卉の根を嵌入するための孔部が共通位置に設けられており、
前記第1枠体の主枠部の溝内の水は、該主枠部の溝に設けられた貫通孔を通って前記植栽部材に供給される、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 前記請求項1に於いて、
前記植栽基盤は、前記容器の底部と前記植栽部材との間に設けられた不織布製の背後シートを更に有し、
前記第1枠体の主枠部の溝と前記植栽部材との間には、一端が前記第1枠体の主枠部の溝内に在り、他端側が前記第1枠体の主枠部の溝の貫通孔を通って前記背後シートと前記植栽部材との間に至る不織布製の帯状体が更に設けられており、
前記第1枠体の主枠部の溝内の水は、前記帯状体から前記背後シートを伝って前記植栽部材に供給される、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 前記請求項1に於いて、
前記植栽基盤は、前記容器の底部と前記植栽部材との間に設けられるとともにその縁部が前記容器の一壁部の縁を越えて前記第1枠体の下面側に置かれた不織布製の背後シートを更に有し、
前記第1枠体の主枠部の溝と前記植栽部材との間には、一端が前記第1枠体の主枠部の溝内に在り、他端側が前記第1枠体の主枠部の溝の貫通孔を通って前記背後シートの縁部に接触する不織布製の帯状体が更に設けられており、
前記第1枠体の主枠部の溝内の水は、前記帯状体から前記背後シートの縁部を伝って前記第1枠体の長手方向である水平方向へ拡散されて前記植栽部材に供給される、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 前記請求項3に於いて、
前記帯状体の他端側は、前記背後シートの縁部に接触し、さらに、前記背後シートと前記植栽部材との間に至る、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 前記請求項1〜請求項4の何れかに於いて、
前記植栽基盤は、前記背後シートと前記植栽部材との間に介挿された不織布製の遮断シートを更に有する、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 前記請求項1〜請求項5の何れかに於いて、
前記金網の孔部は、仮想正方形の中央から小正方形を切り抜くとともに各対角線に沿って切れ目を入れて形成した台形形状の各残部片を反植栽部材側へ起こして成り、
前記金網の孔部を通って前記植栽部材の孔部に根が嵌入される花卉は、前記残部片によって支持される、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 前記請求項1〜請求項6の何れかに於いて、
前記金網は、線径が0.5φ〜0.7φの範囲、メッシュが12〜16の範囲のステンレス製の平織金網である、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 前記請求項1〜請求項7の何れかに於いて、
前記植栽部材の厚さは15mm〜35mmの範囲である、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 前記請求項1〜請求項8の何れかに於いて、
前記第1枠体と前記第2枠体を同一構成の枠体と成し、
前記支持板の鉛直設置状態に於ける上下方向の板面上の各位置に少なくとも3本の枠体を水平に配し、
上下方向に於いて隣接する2本の枠体のうち上位置の枠体を前記第1枠体と成すとともに下位置の枠体を前記第2枠体と成すことにより、2以上の植栽構造体を上下方向に於いて連設して成る、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 平たい直方体形状の植栽部材を浅底の容器に収容して成る植栽基盤と、溝部を各々が有する第1枠体及び第2枠体と、を有し、鉛直設置及び水平設置が可能な支持板の板面上に平行に取り付けられる前記第1枠体及び第2枠体により、前記植栽基盤を挟持する植栽構造体であって、
前記第1枠体及び第2枠体の各々は、溝形状の主枠部と、該主枠部の溝の一側壁から該溝を覆うように立設された溝覆部を有する支持枠部と、を有し、
前記支持板の鉛直設置状態では、前記第1枠体及び第2枠体の各溝部は、前記溝形状の主枠部の溝により構成され、
前記支持板の水平設置状態では、前記第1枠体及び第2枠体の各溝部は、前記主枠部と前記支持枠部の溝覆部とにより構成され、
前記植栽基盤は、前記容器の底部と前記植栽部材との間に設けられるとともにその縁部が前記容器の壁部の縁を越えて前記第2枠体の溝部に至る不織布製の背後シートを更に有し、
前記第2枠体の溝部内の水は、該水に前記縁部の先端側が浸っている前記背後シートを伝って前記植栽部材に供給される、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 平たい直方体形状の植栽部材を浅底の容器に収容して成る植栽基盤と、溝部を各々が有する第1枠体及び第2枠体と、を有し、鉛直設置及び水平設置が可能な支持板の板面上に平行に取り付けられる前記第1枠体及び第2枠体により、前記植栽基盤を挟持する植栽構造体であって、
前記第1枠体及び第2枠体の各々は、溝形状の主枠部と、該主枠部の溝の一側壁から該溝を覆うように立設された溝覆部を有する支持枠部と、を有し、
前記支持板の鉛直設置状態では、前記第1枠体及び第2枠体の各溝部は、前記溝形状の主枠部の溝により構成され、
前記支持板の水平設置状態では、前記第1枠体及び第2枠体の各溝部は、前記主枠部と前記支持枠部の溝覆部とにより構成され、
前記植栽基盤は、前記容器の底部と前記植栽部材との間に設けられた不織布製の背後シートを更に有し、
前記第1枠体の主枠部の溝部と前記植栽部材との間には、一端が前記第1枠体の溝部内に在り、他端側が前記第1枠体の主枠部の溝の貫通孔を通って前記背後シートと前記植栽部材との間に至る不織布製の帯状体が更に設けられており、
前記第1枠体の溝部内の水は、該水に一端が浸っている前記帯状体から前記背後シートを伝って前記植栽部材に供給される、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 前記請求項11に於いて、
一方の開口端が前記第1枠体の主枠部の溝底から突出し、他方の開口端で前記第2枠体の支持枠部の溝覆部を貫通するように、前記第1枠体の主枠部の溝底と前記第2枠体の支持枠部の溝覆部とを連通する排水管を更に有し、
前記支持板の鉛直設置状態では、前記第1枠体の主枠部の溝内で前記一方の開口端の高さを越えて給水された水は、前記排水管を通って前記第2枠体の主枠部の溝に排水される、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 前記請求項12に於いて、
前記排水管は、前記植栽基盤の背後で且つ前記支持板の前方に設けられている、
ことを特徴とする植栽構造体。 - 前記請求項12又は請求項13に於いて、
前記貫通孔は、前記第1枠体の主枠部の溝底から溝内へ突出するように設けられており、その突出長は、前記排水管の前記一方の開口端が前記溝底から溝内へ突出する突出長以上である、
ことを特徴とする植栽構造体。
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