JP5469550B2 - 植栽方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2、特許文献3には、空気中では分解されない紙製ポットであって、移植後の土中において、速やかに紙製ポットの分解を可能とする素材構成に関する技術が開示されている。
また、特許文献4には、活着カプセルであって、生分解性の紙材料により中空形状に形成され、内部に高分子保水材や肥料を充填させ、長期間保水可能な技術が開示されている。
例えば、特許文献5には、所定厚さの矩形状の本体部と、前記本体部の隣接する2つの上面を所定幅だけ延設して形成された上面段差部と、前記上面段差部が形成された辺部以外の2つの辺部に前記上面段差部と同じ幅だけ下面を延設して形成された下面段差部とを備え、前記上面段差部及び下面段差部の厚さの合計値は前記本体部の厚さとほぼ同じとなるように設定された緑化用板状パネル材に関する技術が開示されている。また、当該緑化用板状パネルを複数枚平面状に配列し、隣接する前記緑化用板状パネル材の上面段差部及び下面段差部が所定長だけずらして重合した状態となるように敷設されており、このようにずらすことで形成された空き領域を植栽領域とするパネル構造に関する技術が開示されている。
また、上記特許文献2、及び特許文献3に係る紙製ポットは、土中における分解が速やかになる構成であって、ポット自体を地面へ打ち込むことを目的とした素材の示唆や開示を行ったものではなかった。
また、上記特許文献4に係る活着カプセルは、地面に置くか、下端部を埋めるため、天候などによって、カプセルが移動してしまい、目的とする場所で育成しない恐れがあった。
図1は、本実施形態に係る植栽方法を施工面4に従って、施工面4に防草シート3を敷設すると共に、所望の植栽植物2を植えた植栽ポット1を施工面4に挿し込んだ状態を示している。
施工面4上に敷設された防草シート3には、所々に植栽ポット1を挿し込むための貫通孔3aが形成されており、この貫通孔3aを介して、施工面4に植栽ポット1が挿し込まれている。なお、植栽ポット1を挿し込むための貫通孔3aは、予め設けておいてもよいし、植栽ポット1を挿し込む際に設けてもよい。
また、植栽植物2は、生長した植物そのものや、当該植物の根や茎などであり、いわゆる株分けによって繁茂する。植栽植物2の種類は特に限定されるものではないが、いわゆるグランドカバーとしては、生長が早く耐踏性に優れたリピアなどが好適である。
また、植栽ポット1は例えば、紙などのパルプ繊維により構成された紙製部材を用いて丸めることで、円錐型形状を形成して作製することができる。または、射出成型により円錐型形状である紙製の植栽ポット1を作製することもできる。
この防草シート3には、所定の箇所に、UVシート31、間隙形成基材32、防草基材33、及びウールマット34を一気に貫通した貫通孔3aが形成されており、この貫通孔3aを介して、植栽ポット1が施工面4に挿し込まれる。なお、貫通孔3aは予め設けなくても、植栽ポット1を施工面4に挿し込む際に設けるものとしてもよい。
図4に示されるように、この間隙形成基材4は一定の厚みを有し、表面から裏面へ貫通した小さな孔32aが全面に設けられている。
また、間隙形成基材32が、一定の厚みを有し、保水性のない素材で構成されていることから、施工面4から毛管現象によって水が伝うことがない。そのため、間隙形成基材32上に着地した種子に、施工面4から水分が供給されず、種子の発芽が妨げられる。
この防草基材33は、図5に示されるように、複数本の糸33aと糸33bとが、緯方向ないし経方向に格子状ないしは網目状に編み込まれると共に、交互に交錯している。
糸33aの素材としては例えば、ポリプロピレンなどの各種高分子材料を用いることができるが、とりわけポリ乳酸等の生分解性の高分子材料を用いれば、環境にやさしく好適である。
糸33bの素材も糸33aと同様に、ポリプロピレンなどの各種高分子材料を用いることができるが、とりわけポリ乳酸等の生分解性の高分子材料を用いれば、環境にやさしく好適である。
また、編み込まれた糸33aと糸33bの間であって、一の糸33a又は糸33bが夫々、別の糸33b又は糸33aに潜り込む部分には、水平方向に僅かな隙間が形成されている。
一方、植栽ポット1から伸び出てきた植栽植物2のランナーは、防草基材33上において、直下のみならず、水平方向など多方向に伸び出るため、糸33aと糸33bとによって形成された水平方向の隙間を介して、あるいはこの隙間を押し広げて、防草基材33の下面側へ伸長し、施工面4に根を下ろすことができる。
ここで、保水材13は例えば、水溶性モノマーの重合体である吸水性ポリマーであって、例えば、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、カルボキシメチルセルロース架橋体、架橋ポリアクリル酸(塩)、アクリル酸(塩)−ビニルアルコール共重合体および架橋ポリエチレンオキシド等である。
この保水材13により水分を保持して、植栽植物2の生長を促すことが出来る。
また、植栽植物2が一定程度生育した頃には、植栽ポット1が紙製であるために地中において生分解される。これにより、植栽ポット1が植栽植物2の生育を妨げることがない。
さらに、生長した植栽植物2のランナー(匍匐茎)は防草シート3上を這って伸び、植栽ポット1から離れた場所において、防草シート3を介して施工面4に根を下ろす。
このように、ランナーが多数伸長して根を下ろすことで、施工面4上が緑化する。
図7に示される防草基材5は、前述した防草基材33とは異なり、複数本の緯糸5aと経糸5bとが夫々、緯方向ないし経方向に格子状ないしは網目状に編み込まれると共に、交互に交錯している。
緯糸5aの素材としては例えば、ポリプロピレンなどの各種高分子材料を用いることができるが、とりわけポリ乳酸等の生分解性の高分子材料を用いれば、環境にやさしく好適である。
経糸5bの素材も緯糸5aと同様に、ポリプロピレンなどの各種高分子材料を用いることができるが、とりわけポリ乳酸等の生分解性の高分子材料を用いれば、環境にやさしく好適である。
また、隣り合う緯糸5aないしは経糸5b同士の間であって、一の緯糸5aないしは経糸5bが、別の経糸5bないしは緯糸5aに潜り込む部分には、水平方向に僅かな隙間が形成されている。
一方、防草基材5の上方から来る植栽植物4のランナーは、直下のみならず、水平方向など多方向に伸び出るため、緯糸5aと経糸5bとによって形成された水平方向の隙間を介して、あるいはこの隙間を押し広げて、防草基材5の下面側へ伸長し、施工面4に根を下ろすことができる。
即ち、図8に示される防草基材6は、幅方向に湾曲した略平板長尺状の構成部材61を複数、側端部を幅方向に順次重ね合わせてなる。
側端部には、縫着孔61aが設けられており、縫着孔61aを介して、隣り合う構成部材61同士が糸62で縫着されている。なお、各構成部材61は、凸面側ないし凹面側を同一の方向に向けて縫着されている。
この防草基材6によれば、施工面4側から伸び出る雑草は、各構成部材61の凸面側にぶつかるが、雑草が構成部材61を押し上げる力は、各構成部材61内において圧縮応力に変わる。この結果、施工面4側から伸び出した雑草は施工面4へ押し戻される。
一方、各構成部材61の上方から来る植栽植物2のランナーは、水平方向から各構成部材61の間を押し広げて防草基材6の下面側へ伸び出し、施工面4へ到達する。
植栽ポット7は、植栽ポット1と同様に、円錐型形状からなり、当該円錐型の底面を形成する円部分が開口しているが、先端部分は開口した形状をしている。
また、植栽ポット7は例えば、紙などのパルプ繊維により構成された紙製部材を用いて丸めることで、円錐型形状を形成して作製することができる。または、射出成型により円錐型形状である紙製の植栽ポット7を作製することもできる。
なお、セラミックボール8は多孔性を有していてもよい。続いて、ポット内に培養土11、泥炭12、及び保水材13と共に所望の植栽植物2を一緒に入れる。
また、本実施形態においては、防草シート3は、UVシート31、間隙形成基材32、防草基材33、及びウールマット34を順次積層させてなるが、施工面4からの雑草の伸長を防止するためには、少なくとも防草基材33を備えていればよく、防草シート3として、防草基材33のみを施工面4に敷いてもよい。
11 培養土
12 泥炭
13 保水材
2 植栽植物
3 防草シート
3a 貫通孔
31 UVシート
31a 孔
32 間隙形成基材
33 防草基材
34 ウールマット
4 施工面
5 防草基材
5a 緯糸
5b 経糸
6 防草基材
61 構成部材
61a 縫着孔
7 植栽ポット
8 セラミックボール
Claims (4)
- 底面が開口し、内部が中空の錐体形状からなり、当該中空の内部に植栽を所望する植栽植物が入れられた植栽ポットと、
施工面上に敷かれて、施工面からの雑草の生長を防除すると同時に、上記植栽植物のランナーが上記施工面に根を下ろすのを許容するシート状の基材であって、扁平な第一の糸と、扁平な第二の糸とからなり、上記第一の糸は、上記第二の糸よりも厚手且つ幅広に構成され、上記第二の糸は、上記第一の糸よりも薄手且つ幅狭に構成され、上記第一の糸と上記第二の糸とが交互に交錯して編み込まれた防草基材と、により、上記施工面を上記植栽植物により緑化するための植栽方法であって、
上記施工面に上記防草基材を敷設する工程と、
上記植栽ポットを、頂点側の端部から上記防草基材を貫いて上記施工面に挿し込む工程と、を有する、
ことを特徴とする植栽方法。 - 上記防草基材には、上記植栽ポットを上記施工面に挿し込むための貫通孔が形成されている、
請求項1記載の植栽方法。 - 上記植栽ポットは紙製である、
請求項1又は2記載の植栽方法。 - 上記植栽ポットは、1枚の紙を円錐形状に巻いて形成され、
上記円錐形の頂点部分に、紙を巻いた際に形成された孔を塞ぐための球体が配置されている、
請求項1乃至3いずれかの項に記載の植栽方法。
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