JP2020197617A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写ユニットの把手部に飛散トナーが付着することを抑制することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】搬送体7を備えた転写ユニット17と、搬送体7の表面の移動方向と略直交する幅方向に関する転写ユニット17の端部に対向する内側部25とを有し、転写ユニット17は、重力方向に関して像担持体よりも上方に配置され、上記幅方向に関する端部に把手部32を備え、内側部25には重力方向に関して像担持体よりも上方かつ把手部32の最下部よりも下方に位置し上記幅方向に沿って転写ユニット17の端部に向かって突出した壁部35が設けられており、壁部35は、上記幅方向に関して把手部32とオーバーラップし、かつ、搬送体7の内側部25に対向する端部の位置に達しないように形成され、上記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して、把手部32の幅の50%以上の範囲を覆うように形成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、トナーを用いた画像形成プロセスで画像を形成する画像形成装置であって、トナー像を記録材に転写するための転写ユニットが装置本体に対して着脱可能な画像形成装置に関するものである。
トナー(乾式トナー)を用いた画像形成プロセスで画像を形成する画像形成装置では、ランニングコストの削減などを目的として、ユーザーによる消耗品やユニットの交換作業を行えるものが増えてきている。このような画像形成装置では、交換される消耗品やユニットに、ユーザーが積極的に触りに行く把手部など操作部が設けられることがある。そして、この把手部などの操作部に、画像形成装置の装置本体の内部(ここでは、「機内」ともいう。)で飛散あるいは浮遊するトナー(ここでは、単に「飛散トナー」ともいう。)が付着すると、ユーザーの手を汚してしまう可能性がある。
画像形成部の現像装置や感光ドラムからの飛散トナーによる機内の汚れを低減する手段として、該トナーを吸引により回収する構成が知られている。特許文献1では、感光ドラムの回転方向に関して現像装置の下流に、感光ドラムの回転軸線方向に沿って複数の吸気口を備えたダクトを設けた構成が開示されている。
特開平11−161019号公報
しかしながら、特許文献1に記載される構成では、飛散トナーの発生源である現像装置の近傍に、飛散トナーを吸引するための吸気機構が設けられる。この場合、現像装置や感光ドラムからの飛散トナーを吸引するためには、感光ドラムの回転軸線方向の略全域にダクトを設ける必要がある。そして、そのような吸気機構を設けつつ、現像装置や感光ドラムなどを備えた画像形成ユニットや、中間転写ベルトなどを備えた転写ユニットの着脱操作を可能にするためには、その着脱されるユニットがダクトを回避する領域を設ける必要がある。その結果、画像形成部の断面が増加し、画像形成装置の複雑化や大型化につながる。
したがって、本発明の目的は、構成の簡易化や小型化に有利な簡易な構成で、転写ユニットの把手部に飛散トナーが付着することを抑制することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の代表的な構成は、トナーを用いて画像を形成する画像形成装置において、像担持体と、前記像担持体にトナーを供給する現像部材を備え、前記像担持体に形成された静電像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置と、前記像担持体から転写されるトナー像を担持して搬送するか又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持して搬送する周回移動可能な搬送体を備え、前記画像形成装置の装置本体に対して着脱可能な転写ユニットと、前記搬送体の表面の移動方向と略直交する幅方向に関する前記転写ユニットの端部に対向する内側部と、を有し、前記転写ユニットは、重力方向に関して前記像担持体よりも上方に配置され、前記幅方向に関する端部に把手部を備え、前記内側部には、重力方向に関して、前記像担持体よりも上方、かつ、前記把手部の最下部よりも下方に位置し、前記幅方向に沿って前記転写ユニットの端部に向かって突出した壁部が設けられており、前記壁部は、前記幅方向に関して、前記把手部とオーバーラップし、かつ、前記搬送体の前記内側部に対向する端部の位置に達しないように形成され、前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して、前記把手部の幅の50%以上の範囲を覆うように形成されていることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、構成の簡易化や小型化に有利な簡易な構成で、転写ユニットの把手部に飛散トナーが付着することを抑制することが可能となる。
画像形成装置の概略断面図である。 画像形成部の概略断面図である。 転写ユニットの模式的な斜視図、及び把手部の一例の模式図である。 プロセスカートリッジの交換方法を示す模式的な右側面図である。 転写ユニットの交換方法を示す模式的な前側面図である。 機内でのトナー飛散経路を説明するための画像形成装置の模式的な前側面図及び右側面図である。 実施例1の画像形成装置の模式的な前側面図及び右側面図である。 壁部の設置範囲を説明するための模式図である。 実施例2の画像形成装置の模式的な前側面図及び右側面図である。 実施例3の画像形成装置の模式的な前側面図及び右側面図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能な、中間転写方式を採用したタンデム型の複合機(複写機、プリンタ、ファクシミリ装置の機能を有する。)である。なお、以下の説明において、画像形成装置100及びその要素に関して、図1の紙面手前側を「前(正面」側、図1の紙面奥側を「後(背面)」側とする。この「前」側と「後」側とを結ぶ奥行方向(前後方向)は、後述する感光ドラム1や中間転写ベルト7の支持ローラの回転軸線方向と略平行である。また、画像形成装置100及びその要素に関して、「左」、「右」とは、画像形成装置100を前側から見たときの左、右を言うものとする。また、画像形成装置100及びその要素に関して、「上(上方、上側)」、「下(下方、下側)」とは、重力方向(鉛直方向)における「上(上方、上側)」、「下(下方、下側)」を意味する。ただし、直上、直下のみを意味するものではなく、注目する要素又は位置を通る水平面に対して上側、下側を含むものである。
画像形成装置100は、装置本体110を有する。装置本体110の上方には、自動原稿給送装置121により送られる原稿、あるいは原稿載置台としてのプラテンガラス122に載置された原稿を読み取る画像読取部120が設けられている。装置本体110には、画像形成部111、画像形成部111に記録用紙などの記録材(シート、転写材)Sを給送する給送装置112及び手差し給送部113、制御部114などが設けられている。画像形成部111には、レーザースキャナーユニット3、プロセスカートリッジ10、転写ユニット17、トナーボトル12、定着装置20などが設けられている。また、給送装置112は、装置本体110に対して着脱自在な、記録材Sを収容する収納部としての複数の収納庫13、及び収納庫13に収納された記録材Sを送り出す給送手段としてのピックアップローラ14などを備えている。手差し給送部113は、装置本体110の右側面に開閉自在に設けられ、記録材Sを積載する収納部としての給送トレイ15、及び給送トレイ15に積載された記録材Sを送り出す給送手段としての給送ローラ16などを備えている。手差し給送部113を使用する場合は、給送トレイ15を開放して記録材Sの給送が可能となる位置に突出させ、突出している給送トレイ15にユーザーなどの操作者が所望の記録材Sをセットして給送する。制御部114は、画像形成装置100の各部の制御を行う。
本実施例の画像形成装置100は、画像形成部111に、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成するための4個のステーション11Y、11M、11C、11Kを有する。各ステーション11Y、11M、11C、11Kにおける同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して、総括的に説明することがある。図2は、代表して一つのステーション11を示す模式的な断面図である。本実施例では、ステーション11は、後述する感光ドラム1、帯電ローラ2、レーザースキャナーユニット(露光装置)3、現像装置4、1次転写ローラ5、ドラムクリーニング装置6などを有して構成される。また、本実施例では、各ステーション11において、感光ドラム1と、感光ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像装置4及びドラムクリーニング装置6と、が一体的にプロセスカートリッジ10としてカートリッジ化されている。そして、このプロセスカートリッジ10は、詳しくは後述するように、装置本体110に対して着脱可能とされている。なお、感光ドラム1を備えるドラムユニットと、現像装置4を備える現像ユニットとが、個別に装置本体110に対して着脱可能とされていてもよい。
次に、本実施例の画像形成装置100における画像形成動作について説明する。ここでは、複写機として動作する場合を例として説明する。装置本体110に設けられている制御部114から画像読取部120に画像読取信号が出力されると、画像読取部120により画像が読み取られる。画像読取部120は、光学的に読み取った原稿の画像の情報を電気信号に変換して画像形成部111に送る。また、画像形成部111において、像担持体としてのドラム型(円筒状)の感光体(電子写真感光体)である感光ドラム1が、図1、図2中の時計回り方向に回転駆動される。回転する感光ドラム1の表面は、帯電手段としてのローラ状の帯電部材である帯電ローラ2によって、所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。帯電処理された感光ドラム1の表面は、レーザースキャナーユニット3によって走査露光され、感光ドラム1上に静電像(静電潜像)が形成される。レーザースキャナーユニット3は、画像読取部120から送られた電気信号に対応したレーザ光を感光ドラム1上に照射する。感光ドラム1上に形成された静電像は、現像手段としての現像装置4によって現像剤としてのトナーが供給されて現像(可視化)され、感光ドラム1上にトナー像が形成される。現像装置4は、現像剤を収容する現像容器4b、及び現像容器4bに収容された現像剤を担持して感光ドラム1との対向部(現像部)へと搬送する現像剤担持体(現像部材)としての現像ローラ4aなどを有して構成される。
4個の感光ドラム1と対向するように、転写ユニット17が配置されている。転写ユニット17は、4個の感光ドラム1と対向するように、無端状のベルトで構成された中間転写体である中間転写ベルト7を有する。中間転写ベルト7は、複数の支持ローラ(張架ローラ)に掛け渡されて、所定の張力(テンション)が付与されて張架されている。中間転写ベルト7は、複数の支持ローラのうちの一つである駆動ローラが回転駆動されることで、図1中の反時計回り方向に周回移動(回転)する。中間転写ベルト7の内周面側には、各感光ドラム1に対応して、1次転写手段としてのローラ状の1次転写部材である1次転写ローラ5が配置されている。1次転写ローラ5は、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1に向かう方向に付勢され、感光ドラム1と中間転写ベルト7とが接触する1次転写部N1を形成する。中間転写ベルト7は、像担持体から転写されるトナー像を担持して搬送する周回移動可能な搬送体の一例である。上述のように感光ドラム1上に形成されたトナー像は、1次転写部N1において、1次転写ローラ5の作用によって、周回移動している中間転写ベルト7上に1次転写される。1次転写時に、1次転写ローラ5には、トナーの正規の帯電極性(現像時の帯電極性)とは逆極性の1次転写バイアスが印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム1Y、1M、1C、1K上に形成されたトナー像が、中間転写ベルト7上に重ね合わされるようにして順次1次転写される。
中間転写ベルト7の外周面側において、複数の支持ローラのうちの一つである2次転写内ローラ19と対向する位置には、2次転写手段としてのローラ状の2次転写部材である2次転写外ローラ29が配置されている。2次転写外ローラ29は、中間転写ベルト7を介して2次転写内ローラ19に向かう方向に付勢され、中間転写ベルト7と2次転写外ローラ29とが接触する2次転写部N2を形成する。上述のように中間転写ベルト7上に形成されたトナー像は、2次転写部N2において、2次転写外ローラ29の作用によって、中間転写ベルト7と2次転写外ローラ29とに挟持されて搬送されている記録材S上に2次転写される。2次転写時に、2次転写ローラ29には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の2次転写バイアスが印加される。ここで、制御部114から給送信号が給送装置112に出力されると、収納庫13から記録材Sがピックアップローラ14により送り出される。制御部114から給送信号が手差し給送部113に出力されると、給送トレイ15から記録材Sが給送ローラ16により送り出される。その後、送り出された記録材Sは、レジストローラ対18などからなる斜行補正部により斜行が補正された後に、中間転写ベルト7上のトナー像とタイミングが合わされて2次転写部N2に送られる。
トナー像が転写された記録材Sは、定着手段としての定着装置20に搬送される。定着装置20は、未定着のトナー像を担持した記録材Sを加熱及び加圧することにより、記録材Sにトナー像を定着(溶融、固着)させる。トナー像が定着された記録材Sは、排出ローラ21により装置本体110の外部(ここでは、「機外」ともいう。)に設けられた排出トレイ22に排出(出力)される。
一方、1次転写後に感光ドラム1上に残ったトナー(1次転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置6によって感光ドラム1上から除去されて回収される。また、2次転写後に中間転写ベルト7上に残ったトナー(2次転写残トナー)は、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置24によって中間転写ベルト7上から除去されて回収される。ドラムクリーニング装置6、ベルトクリーニング装置24によって回収された転写残トナーは、回収容器23に送られて収容される。
図3(a)は、転写ユニット17の模式的な斜視図である。転写ユニット17が備えた中間転写ベルト7の複数の支持ローラは、それぞれの回転軸線方向の両端部において、軸受部材(図示せず)を介して転写ユニット17の枠体であるユニットフレーム30に回転可能に支持されている。ユニットフレーム30は、中間転写ベルト7の表面の移動方向と略直交する方向(ここでは、「幅方向」ともいう。)に関する両端部に側部構造31を有する。なお、側部構造31は、単一の部材で構成されていても複数の部材で構成されていてもよい。また、本実施例では、上記両端部側の側部構造31には、それぞれ把手部32、ボス33などが設けられている。なお、把手部32、ボス33などについては後述して更に詳しく説明する。本実施例では、側部構造31は中間転写ベルト7の幅方向の中央に対して略対象の構成とされている。そして、本実施例では、この転写ユニット17は、詳しくは後述するように、装置本体110に対して着脱可能とされている。また、本実施例では、転写ユニット17は、装置本体110に装着された状態で、重力方向に関して各感光ドラム1よりも上方に配置される。
また、本実施例では、画像形成装置100は、装置本体内に空気の流れを生成する気流生成手段として、送風手段であるファン50(図7(a)、(b)参照)を有する。本実施例では、ファン50は、主に、定着装置20によりトナー像が定着された後の記録材Pを冷却するため、あるいは定着装置20により加熱された空気を機内から機外へと排出するために設けられている。なお、気流生成手段は、主に装置本体110の内部から外部に空気を排出するものであってもよいし、主に機外から機内に空気を吸入するものであってもよい。本実施例では、定着装置20は、重力方向に関して転写ユニット17よりも上方に配置されている。そして、本実施例では、ファン50は、重力方向に関して転写ユニット17よりも上方に配置されている。より詳細には、本実施例では、ファン50は、重力方向に関して定着装置20と重なる位置において、画像形成装置100の前後方向に複数(本実施例では2個)並べられて配置されている。本実施例では、ファン50は、少なくとも画像形成動作中は稼働され、機内に空気の流れを生成する。ファン50により生成される気流については後述して更に詳しく説明する。なお、本実施例では、画像形成装置100は更に、気流生成手段として、送風手段である現像装置4の冷却用のファン(図示せず)も有している。
2.ユニットの着脱
次に、本実施例の画像形成装置100における、交換可能なユニットの着脱について説明する。本実施例では、プロセスカートリッジ(画像形成ユニット)10及び転写ユニット17は、装置本体110に対して所定の位置に組み付けられているが、各ユニットの交換作業をユーザーが行えるようにすることでメンテナンス性が高められている。
図4は、画像形成装置100の模式的な右側面図であり、画像形成装置100の要部の内部構成及びプロセスカートリッジ10の交換方法が示されている。プロセスカートリッジ10を交換する際には、1次転写ローラ5の加圧による感光ドラム1に対する中間転写ベルト7の当接状態が、リンク(図示せず)の動作により1次転写ローラ5が図4中の矢印Uで示す離脱方向に移動させられることで解消される。これにより、装置本体110の前側から図4中の矢印Fで示す手前方向にプロセスカートリッジ10を取り外すことができる。また、上記取り外しの際とは逆に、プロセスカートリッジ10が図4中の矢印Fとは逆方向に移動させられて、装置本体110にプロセスカートリッジ10が組み付けられる。その後、リンク(図示せず)の動作により図4中の矢印Uとは逆方向に1次転写ローラ5が移動させられることで1次転写ローラ5が加圧されて感光ドラム1に中間転写ベルト7が当接させられる。これにより、画像形成装置100を画像形成が可能な状態にすることができる。なお、装置本体110の前側面には、プロセスカートリッジ10の着脱を可能とする開閉自在な前扉(図示せず)が設けられており、プロセスカートリッジ10の着脱の際にはこの前扉が開放される。
図5は、画像形成装置100の模式的な前側面図であり、画像形成装置100の要部の内部構成及び転写ユニット17の交換方法が示されている。転写ユニット17は、装置本体110の前側板(フレーム)25に固定された支持部としての前レール26と、後側板(フレーム)27に固定された支持部としての後レール28と、に保持される。また、転写ユニット17は、2次転写外ローラ29が中間転写ベルト7を介して2次転写内ローラ19に向けて加圧されることで位置が決められる。転写ユニット17を交換する際には、まず2次転写外ローラ29の加圧が解消され、また上述と同様のリンク(図示せず)の動作により1次転写ローラ5の加圧による感光ドラム1に対する中間転写ベルト7の当接状態が解消された状態とされる。次に、中間転写ベルト7の幅方向の両端部側のユニットフレーム30の側部構造31のボス32が、前レール26及び後レール28の各ガイド部34に載せられた状態で、転写ユニット17が装置本体110の図5中の矢印Rで示す右方向へ移動させられる。転写ユニット17は、ボス32がガイド部34にガイドされながら移動させられる。このとき、ユーザーなどの操作者は、転写ユニット17の引き出し方向先端部に設けられた引き出し用把手部(図示せず)を持って、転写ユニット17を装置本体110から引き出すことができるようになっている。また、装置本体110から転写ユニット17がその着脱(挿抜)方向の半分ほど引き出されたら、ユーザーなどの操作者は、中間転写ベルト7の幅方向の両端部側のユニットフレーム30の側部構造31に設けられた把手部32を掴むことができる。そして、ユーザーなどの操作者は、把手部32を掴んだ状態で、転写ユニット17を装置本体110の外部へと移動させることができるようになっている。このようにして、装置本体110から転写ユニット17を取り外すことができる。新しい転写ユニット17を装置本体110に組み付ける場合は、上記取り外しの際とは逆の手順を行うことによって、装置本体110に転写ユニット17を取り付け、位置決めすることができる。このように、本実施例では、転写ユニット17は、画像形成装置100の左右方向に移動させられて装置本体110に対して着脱される。なお、装置本体の右側面には、転写ユニット17の着脱を可能とする開閉自在な右扉115が設けられており、転写ユニット17の着脱の際にはこの右扉115が開放される。2次転写外ローラ29は、右扉115の開放動作に連動して2次転写内ローラ19に対する加圧が解消されて退避し、右扉115の閉鎖動作に連動して2次転写内ローラ19に対して加圧されて転写ユニット17の位置を決めるように構成されている。
3.トナー飛散経路
次に、装置本体110の内部(機内)でのトナー飛散経路について説明する。図6(a)は、比較例の画像形成装置100の模式的な前側面図、図6(b)は、比較例の画像形成装置100の模式的な右側面図であり、それぞれ画像形成装置100の要部の内部構成が示されている。図6(a)、(b)は、後述する本発明に従う壁部35が設けられていない場合の機内でのトナー飛散経路を示している。図6(a)、(b)に示す比較例の画像形成装置100は、その壁部35が設けられていないことを除いて、本実施例の画像形成装置100と実質的に同一の構成であるものとする。
飛散トナーの多くは、現像装置4や感光ドラム1、特に、現像装置4から生じる。例えば、トナーを保持して回転する現像ローラ4a上から飛散トナーが生じる。また、例えば、現像ローラ4aの回転軸線方向に関する現像容器4bの端部(ここでは、単に「現像装置4の端部」ともいう。)において、現像容器4bからトナーが漏れるのを抑制するための封止部から飛散トナーが生じる。また、機内では、定着装置20によるトナー像の定着後の記録材Pの冷却用のファン50、及び現像装置4の冷却用のファン(図示せず)により気流(エアフロー)Aが生じる。そのため、上述のように現像ローラ4a上や現像装置4の端部などから生じた飛散トナーTは、このファン50に向かう気流Aにより運ばれる。ここで、ファン50は、図6(a)、(b)に示すように、中間転写ベルト7の幅方向と略平行に見たとき、転写ユニット17に対して感光ドラム1側(像担持体側)から感光ドラム1とは反対側に向かう(すなわち、上方に向かう)気流Aを生成する。この場合、上述のように現像ローラ4a上や現像装置4の端部などから生じた飛散トナーTは、中間転写ベルト7の幅方向の両端部側において、該幅方向に関する転写ユニット17の端部(側部構造31)と、これに対向する装置本体110の内側部(前側板25、後側板27)と、の間を通るようにして、ファン50に向かう気流Aにより上方へと運ばれる。ここで、転写ユニット17は、中間転写ベルト7の幅方向に関する端部(側部構造31)に把手部32を備えている。そのため、該飛散トナーTは、転写ユニット17の把手部32、特に、把手部32の下方を向いた面32aなどに付着する。このように把手部32にトナーが付着すると、転写ユニット17の交換時にユーザーが触れて、ユーザーの手がトナーで汚れる可能性がある。
なお、図3(b)、(c)は、それぞれ把手部32の一例を示す模式図である。図3(b)、(c)のそれぞれにおいて、上図は転写ユニット17の装置本体110に対する着脱(挿抜)方向に沿って見た模式的な断面図、下図は中間転写ベルト7の幅方向に沿って見た模式的な側面図である。把手部32は、例えば画像形成装置100(転写ユニット17)のメーカーが想定する、転写ユニット17の着脱時にユーザーなどの操作者が把持すべき部分である。一般に、把手部32はその周囲の構造と明確に区別できる形状(凸形状、凹形状)を有し、ユーザーなどの操作者が把手部であることを認識しやすいように構成される。ただし、把手部32は、例えば周囲とは材質、色、模様などが異なっていることで、ユーザーなどの操作者が把手部であることを認識しやすいように構成されていてもよい。図3(b)に示す例では、把手部32は、周囲の構造から装置本体110の内側部(前側板25、後側板27)側に向かって中間転写ベルト7の幅方向に沿って突出したリブ32bで構成されている。図3(b)に示す例の場合、ユーザーなどの操作者は、突出したリブ32bで構成された把手部32の下面32aに指をかけて、転写ユニット17を取り扱うことが想定される。また、図3(c)に示す例では、把手部32は、周囲の構造から装置本体110の内側部(前側板25、後側板27)側に向かって中間転写ベルト7の幅方向に沿って突出した縁部32c及び該縁部32cで囲まれた領域で構成されている。図3(c)に示す例の場合、ユーザーなどの操作者は、上側の縁部32cの下面32a、あるいは下側の縁部32cの下面32aに指をかけて、転写ユニット17を取り扱うことが想定される。例えば、図3(b)、(c)に示す例の場合、後述する本発明に従う壁部35が設けられない場合、飛散トナーTは把手部32の下面32aに付着しやすい。
4.壁部(遮蔽部)
次に、本実施例における転写ユニット17の把手部32に対する飛散トナーの付着を抑制する構成について説明する。図7(a)は、本実施例の画像形成装置100の模式的な前側面図、図7(b)は、本実施例の画像形成装置100の模式的な右側面図であり、それぞれ画像形成装置100の要部の内部構成が示されている。
上述のように、現像ローラ4a上や現像装置4の端部などから生じた飛散トナーTは気流Aにより運ばれる。これに対して、本実施例では、装置本体110には、中間転写ベルト7の幅方向の両端部側において、その気流Aの経路を遮る位置に壁部(遮蔽部)35が設けられている。
本実施例では、壁部35は、前レール26、後レール28のそれぞれの一部で構成されている。壁部35は、重力方向に関して、感光ドラム1よりも上方、かつ、把手部32の最下部(本実施例では最下面32a)よりも下方に位置する。壁部35は、中間転写ベルト7の幅方向に沿って転写ユニット17の端部(側部構造31)に向かって突出している。
図8は、壁部35を設ける範囲をより詳しく示すための模式図であり、図8(a)は転写ユニット17の装置本体110に対する着脱(挿抜)方向に沿って見た模式的な断面図、図8(b)は中間転写ベルト7の幅方向に沿って見た模式的な側面図である。中間転写ベルト7の幅方向に関して、壁部35の突出量L1は、把手部32への飛散トナーTの付着を十分に抑制できると共に、中間転写ベルト7の動作や転写ユニット17の着脱時に転写ユニット17の構成要素に接触しない長さとされている。具体的には、壁部35は、中間転写ベルト7の幅方向に関して、把手部32とオーバーラップし、かつ、装置本体10の内側部(前側板25、後側板27)に対向する中間転写ベルト7の端部7aの位置に達しないように形成されている。なお、壁部35は、中間転写ベルト7の幅方向に関して、把手部32の幅Gの50%以上の範囲を覆うように形成されることが好ましく、80%以上の範囲を覆うように形成されることがより好ましい(全幅Gを覆うように形成されていてもよい。)。本実施例では、50%以上の範囲を覆うように形成されている。
また、左右方向(中間転写ベルト7の幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向)に関して、壁部35の幅L2は、把手部32への飛散トナーTの付着を十分に抑制できる長さとされている。具体的には、壁部35は、左右方向に関して把手部32の幅Wの50%以上の範囲を覆うように形成されている。ただし、壁部35が把手部32を覆う範囲が増えるほど把手部32への飛散トナーTの付着量を低減することができる。好ましくは、壁部35は、左右方向に関して把手部32の幅の80%以上の範囲を覆うように形成されている。特に、本実施例では、壁部35は、左右方向に関して把手部32の全幅Wを覆うように形成されている。より詳細には、本実施例では、壁部35は、左右方向に関して、左端のY用のプロセスカートリッジ10Yの一部(感光ドラム1Yの一部を覆う位置)から右端のK用のプロセスカートリッジ10Kの一部(感光ドラム1Kの一部を覆う位置)までの範囲を覆うように形成されている。一方、壁部35は、左右方向に関して、中間転写ベルト7の両端間以内(図7(a)中の端部7b、7b間以内)に収まるように形成されていれば十分であることが多い。また、重力方向に関して、把手部32の最下部と壁部35の最上部との間隔Dは、0mmより大きく、かつ、10mm以下であることが好ましく、3mm以上、5mm以下であることがより好ましい。本実施例では、約4mmである。この間隔Dが0mmより大きくない場合には、壁部35が把手部32に接触して、転写ユニット17の着脱の妨げとなる可能性がある。また、この間隔Dが大き過ぎる場合には、壁部35によって気流Aの経路を遮り、気流Aが把手部32の近傍を迂回するようにする効果が小さくなることがある。
図7(a)、(b)に示すように、壁部35を設けることで、把手部32の近傍の気流Aの経路が壁部35によって遮られる。これにより、気流Aの多くは把手部32の近傍を通る経路を迂回するようにして流れるようになる。また、把手部32の近傍を通る気流Aによって運ばれる飛散トナーTは、把手部32に到達する前に壁部35に到達する。そのため、飛散トナーTの多くは壁部35に付着して、把手部32に付着する飛散トナーTの量を低減することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、画像形成部にダクトなどを設けることで画像形成部の断面を増加させることなく、簡易な構成で、転写ユニット17の把手部32に飛散トナーが付着することを抑制することができる。つまり、本実施例によれば、構成の簡易化や小型化に有利な簡易な構成で、転写ユニット17の把手部32に飛散トナーTが付着することを抑制することが可能となる。
なお、本実施例では、壁部35を前レール26、後レール28のそれぞれの一部で構成したが、前側板25、後側板27のそれぞれの一部などで構成してもよい。つまり、壁部35は、装置本体110の内側部に設けられた転写ユニット17を支持する支持部を構成する部材の一部で構成されてもよいし、該内側部を構成する装置本体110のフレームの一部で構成されてもよい。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、壁部(遮蔽部)35の構成が実施例1と異なる。本実施例では、プロセスカートリッジ10を基準にして、壁部35を設ける範囲が設定される。
図9(a)は、本実施例の画像形成装置100の模式的な前側面図、図9(b)は、本実施例の画像形成装置100の模式的な右側面図であり、それぞれ画像形成装置100の要部の内部構成が示されている。実施例1で説明したように、飛散トナーTの多くは、現像装置4や感光ドラム1、特に、現像装置4から生じる。
そこで、本実施例では、壁部35は、各プロセスカートリッジ10から発生した飛散トナーTを運ぶ気流Aの経路を遮るように、各プロセスカートリッジ10のそれぞれに対応して設けられている。特に、本実施例では、各プロセスカートリッジ10のそれぞれに対応して複数(本実施例では4個)の壁部35Y、35M、35C、35Kが設けられている。本実施例では、左右方向(中間転写ベルト7の幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向)に関して、各壁部35(35Y、35M、35C、35K)の幅L2(L2y、L2m、L2c、L2k)は、各プロセスカートリッジからの飛散トナーTを運ぶ気流Aを十分に低減できる長さとされている。具体的には、各壁部35は、左右方向に関して、各現像装置4が備えた各現像ローラ4aの幅以上の範囲を覆うように形成されている。ただし、壁部35が現像ローラ4aの幅に加えて覆う範囲が増えるほど把手部32への飛散トナーTの付着量を低減することができる。特に、本実施例では、各壁部35は、左右方向に関して、各現像装置4が備えた各現像ローラ4aの全幅を覆うように、各プロセスカートリッジ10の現像ローラ4a及び感光ドラム1が配置された領域の両端間以上(図9(a)中の端部10a、10a間以上)の範囲を覆うように形成されている。
なお、本実施例では、各壁部35(35Y、35M、35C、35K)の重力方向における位置、中間転写ベルト7の幅方向に関する長さL1の設定は、実施例1と同じである。また、本実施例では、各壁部35(35Y、35M、35C、35K)は、前レール26、後レール28のそれぞれの一部で構成されている。
また、本実施例では、左右方向に関して把手部32に最も近いC用のプロセスカートリッジ10Cに対応して設けられた壁部35Cは、左右方向に関する位置や幅L2cが、実施例1で説明した把手部32の位置や幅Wに対する条件も満たしている。
図9(a)、(b)に示すように、各壁部35を設けることで、気流Aによって運ばれる飛散トナーTは、把手部32に到達する前に壁部35に到達する。そのため、飛散トナーTの多くは各壁部35に付着して、把手部32に付着する飛散トナーTの量を低減することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得ることができる。また、本実施例によれば、飛散トナーTの発生源を基準として壁部35を設ける範囲が設定されるため、気流Aの経路によっては、実施例1よりも飛散トナーTの把手部32への付着を抑制することができる。
なお、本実施例では、各壁部35を前レール26、後レール28のそれぞれの一部で構成したが、前側板25、後側板27のそれぞれの一部などで構成してもよい。
また、気流Aの経路に向けて壁部35の幅方向を伸ばすことで飛散トナーTが把手部32に向かう量を効率的に低減できる。本実施例では、各プロセスカートリッジ10に対応して複数の壁部35を設けたが、複数のプロセスカートリッジ10のうち任意の数(全てでもよい)のプロセスカートリッジ10に対応する壁部35が連続していてもよい。ただし、本実施例でのY用のプロセスカートリッジ10Yのように、気流A(あるいはその発生源であるファン50)から十分に遠く、気流Aにより運ばれる飛散トナーTの量が十分に少ないプロセスカートリッジ10Yに対応する壁部35は設ける必要はない。把手部32に対する飛散トナーTの付着を抑制する上で必要が無いか又は必要性が十分に低い箇所については壁部35を設けなくてもよい。このように、画像形成装置100が中間転写ベルト7の幅方向と略平行に見たときの重力方向と交差する方向に沿って複数の現像装置4を有する場合、次のようにすることができる。つまり、壁部35は、左右方向に関して、複数の現像装置4のうちの少なくとも一つの現像装置4が備えた現像ローラ4aの幅以上の範囲を覆うように形成することができる。該少なくとも一つの現像装置4は、複数の現像装置4のうち左右方向に関して把手部32に最も近い現像装置4を少なくとも含む単一又は複数の現像装置4であってよい。また、この場合に、壁部35は連続した一つの部分又は複数の部分で構成されていてよい。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、壁部(遮蔽部)35の構成が実施例1とは異なる。本実施例では、トナーボトル12を基準にして、壁部35を設ける範囲が設定される。
図10(a)は、本実施例の画像形成装置100の模式的な前側面図、図10(b)は、本実施例の画像形成装置100の模式的な右側面図であり、それぞれ画像形成装置100の要部の内部構成が示されている。画像形成装置100は、各現像装置4(4Y、4M、4C、4K)に補給するトナーを収容する、装置本体110に対して着脱可能な補給容器としての各トナーボトル12(12Y、12M、12C、12K)を有する。本実施例では、各トナーボトル12は、重力方向に関して転写ユニット17よりも上方に配置されている。各トナーボトル12は、各現像装置4におけるトナーの消耗に合わせて、ユーザーが任意のタイミングで交換することができる。本実施例では、各トナーボトル12は、画像形成装置100の手前方向に引き出すことで、装置本体110から取り外すことができるようになっている。そのため、トナーボトル12を装置本体110から取り外す際にユーザーなどの操作者がトナーボトル12の外周を触れる可能性がある。したがって、飛散トナーTのトナーボトル12への付着を抑制することも望まれる。
そこで、本実施例では、壁部35は、気流Aにより運ばれる飛散トナーTで外周が汚れるトナーボトル12への該気流Aの経路を遮るように設けられる。本実施例では、左右方向(中間転写ベルト7の幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向)に関して、壁部35の幅L2は、飛散トナーTを運んでトナーボトル12に到達する気流Aを十分に低減できる長さとされている。具体的には、壁部35は、左右方向に関して、気流Aにより運ばれる飛散トナーTで外周が汚れるトナーボトル12の幅以上の範囲を覆うように形成されている。このとき、本実施例でのY用のトナーボトル12Yのように、気流A(あるいはその発生源であるファン50)から十分に遠く、気流Aにより運ばれる飛散トナーTの量が十分に少ない位置に設置されたトナーボトル12は、壁部35で覆われている必要はない。トナーボトル12に対する飛散トナーTの付着を抑制する上で必要ないか又は必要性が十分に低い箇所については壁部35を設けなくてもよい。このように、画像形成装置100が中間転写ベルト7の幅方向と略平行に見たときの重力方向と交差する方向に沿って複数のトナーボトル12を有する場合、次のようにすることができる。つまり、壁部35は、左右方向に関して、複数のトナーボトル12のうちの少なくとも一つのトナーボトル12の幅以上の範囲を覆うように形成することができる。該少なくとも一つのトナーボトル12は、複数のトナーボトル12のうち左右方向に関して把手部32に最も近いトナーボトル12を少なくとも含む単一又は複数のトナーボトル12であってよい。本実施例では、左右方向に関して把手部32に最も近いK用のトナーボトル12Kを含むC、M、K用のトナーボトル12M、12C、12Kのそれぞれの全幅を覆うように連続した一つの壁部35が設けられている。
なお、本実施例では、壁部35の重力方向における位置、中間転写ベルト7の幅方向に関する長さL1の設定は、実施例1と同じである。また、本実施例では、壁部35は、前レール26、後レール28のそれぞれの一部で構成されている。
また、本実施例では、壁部35は、左右方向に関する位置や幅L2は、実施例1で説明した把手部32の位置や幅Wに対する条件も満たしている。また、本実施例では、壁部35は、左右方向に関して把手部32に最も近いC用のプロセスカートリッジ10Cを含むM、C用のプロセスカートリッジ10M、10Cに関して、実施例2で説明した現像ローラ4aに対する位置や幅L2の条件も満たしている。
図10(a)、(b)に示すように、壁部35を設けることで、気流Aによって運ばれる飛散トナーTは、把手部32、トナーボトル12に到達する前に壁部35に到達する。そのため、飛散トナーTの多くは壁部35に付着して、把手部32、トナーボトル12に付着する飛散トナーTの量を低減することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得ることができる。また、本実施例によれば、トナーボトル12への飛散トナーTの付着を抑制することができる。
なお、本実施例では、壁部35を前レール26、後レール28のそれぞれの一部で構成したが、前側板25、後側板27のそれぞれの一部などで構成してもよい。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、転写ユニットの把手部は中間転写ベルトの幅方向の中央に対して対象に設けられているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、中間転写ベルトの幅方向の両端部側の把手部の、左右方向の位置や長さが異なる場合、あるいは前後方向の位置や長さが異なる場合などには、それぞれの把手部に対応する位置、長さで壁部を形成すればよい。
また、上述の実施例では、把手部は転写ユニットの着脱方向(左右方向)の略中央にもうけられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。把手部が転写ユニットの着脱方向のいずれか一方の端部側に偏って配置されている場合も、その把手部に対応する位置、長さで壁部を形成すればよい。
また、上述の実施例では、転写ユニットは、搬送体として中間転写ベルトを有していたが、本発明はこれに限定されるものではない。像担持体からトナー像が転写される記録材を担持して搬送する周回移動可能な搬送体として、例えば無端状のベルトで構成された記録材担持ベルトを備えた直接転写方式の画像形成装置が斯界にて周知である。本発明は、搬送体として記録材担持ベルトを備えた転写ユニットに関しても等しく適用することができ、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。つまり、搬送体は、像担持体から転写されるトナー像を担持して搬送するか又は像担持体からトナー像が転写される記録材を担持して搬送する周回移動可能なものであればよい。
1 感光ドラム
4 現像装置
4a 現像ローラ
7 中間転写ベルト
10 プロセスカートリッジ
12 トナーカートリッジ
17 転写ユニット
25 前側板
26 前レール
27 後側板
28 後レール
32 把手部
35 壁部(遮蔽部)

Claims (16)

  1. トナーを用いて画像を形成する画像形成装置において、
    像担持体と、
    前記像担持体にトナーを供給する現像部材を備え、前記像担持体に形成された静電像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置と、
    前記像担持体から転写されるトナー像を担持して搬送するか又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持して搬送する周回移動可能な搬送体を備え、前記画像形成装置の装置本体に対して着脱可能な転写ユニットと、
    前記搬送体の表面の移動方向と略直交する幅方向に関する前記転写ユニットの端部に対向する内側部と、
    を有し、
    前記転写ユニットは、重力方向に関して前記像担持体よりも上方に配置され、前記幅方向に関する端部に把手部を備え、
    前記内側部には、重力方向に関して、前記像担持体よりも上方、かつ、前記把手部の最下部よりも下方に位置し、前記幅方向に沿って前記転写ユニットの端部に向かって突出した壁部が設けられており、
    前記壁部は、前記幅方向に関して、前記把手部とオーバーラップし、かつ、前記搬送体の前記内側部に対向する端部の位置に達しないように形成され、前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して、前記把手部の幅の50%以上の範囲を覆うように形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記壁部は、前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して、前記把手部の幅の80%以上の範囲を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記壁部は、前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して、前記現像部材の幅以上の範囲を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と交差する方向に沿って、複数の前記像担持体と、複数の前記像担持体のそれぞれに対応して設けられた複数の前記現像装置を有し、
    前記壁部は、前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して、複数の前記現像装置のうちの少なくとも一つの現像装置が備えた前記現像部材の幅以上の範囲を覆うように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記少なくとも一つの現像装置は、複数の前記現像装置のうち前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して前記把手部に最も近い現像装置を少なくとも含む単一又は複数の現像装置であり、前記壁部は連続した一つの部分又は複数の部分で構成されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 重力方向に関して前記転写ユニットよりも上方に配置され、前記現像装置に補給するトナーを収容する、前記装置本体に対して着脱可能な補給容器を有し、
    前記壁部は、前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して、前記補給容器の幅以上の範囲を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と交差する方向に沿って、複数の前記補給容器を有し、
    前記壁部は、前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して、複数の前記補給容器のうちの少なくとも一つの補給容器の幅以上の範囲を覆うように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記少なくとも一つの補給容器は、複数の前記補給容器のうち前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して前記把手部に最も近い補給容器を少なくとも含む単一又は複数の補給容器であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記壁部は、前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して、前記搬送体の両端間以内に収まるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. トナーを用いて画像を形成する画像形成装置において、
    像担持体と、
    前記像担持体にトナーを供給する現像部材を備え、前記像担持体に形成された静電像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置と、
    前記像担持体から転写されるトナー像を担持して搬送するか又は前記像担持体からトナー像が転写される記録材を担持して搬送する周回移動可能な搬送体を備え、前記画像形成装置の装置本体に対して着脱可能な転写ユニットと、
    前記搬送体の表面の移動方向と略直交する幅方向に関する前記転写ユニットの端部に対向する内側部と、
    を有し、
    前記転写ユニットは、重力方向に関して前記像担持体よりも上方に配置され、前記幅方向に関する端部に把手部を備え、
    前記内側部には、重力方向に関して、前記像担持体よりも上方、かつ、前記把手部の最下部よりも下方に位置し、前記幅方向に沿って前記転写ユニットの端部に向かって突出した壁部が設けられており、
    前記壁部は、前記幅方向に関して、前記把手部とオーバーラップし、かつ、前記搬送体の前記内側部に対向する端部の位置に達しないように形成され、前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して、前記現像部材の幅以上の範囲を覆うように形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と交差する方向に沿って、複数の前記像担持体と、複数の前記像担持体のそれぞれに対応して設けられた複数の前記現像装置を有し、
    前記壁部は、前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して、複数の前記現像装置のうちの少なくとも一つの現像装置が備えた前記現像部材の幅以上の範囲を覆うように形成されていることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記少なくとも一つの現像装置は、複数の前記現像装置のうち前記幅方向と略平行に見たときの重力方向と略直交する方向に関して前記把手部に最も近い現像装置を少なくとも含む単一又は複数の現像装置であり、前記壁部は連続した一つの部分又は複数の部分で構成されていることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 重力方向に関して、前記把手部の最下部と前記壁部の最上部との間隔は、0mmより大きく、かつ、10mm以下であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記内側部には、前記転写ユニットを支持する支持部が設けられており、前記壁部は、前記支持部を構成する部材の一部で構成されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記壁部は、前記内側部を構成する前記装置本体のフレームの一部で構成されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 前記装置本体内に空気の流れを生成する気流生成手段を有しており、前記気流生成手段は、前記幅方向と略平行に見たとき、前記転写ユニットに対して前記像担持体側から前記像担持体とは反対側に向かう気流を生成することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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