JP2020196847A - オルガノポリシロキサンおよびそれを含む活性エネルギー線硬化性組成物 - Google Patents
オルガノポリシロキサンおよびそれを含む活性エネルギー線硬化性組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020196847A JP2020196847A JP2019105574A JP2019105574A JP2020196847A JP 2020196847 A JP2020196847 A JP 2020196847A JP 2019105574 A JP2019105574 A JP 2019105574A JP 2019105574 A JP2019105574 A JP 2019105574A JP 2020196847 A JP2020196847 A JP 2020196847A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- organopolysiloxane
- carbon atoms
- formula
- mol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F299/00—Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers
- C08F299/02—Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers from unsaturated polycondensates
- C08F299/08—Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers from unsaturated polycondensates from polysiloxanes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/04—Polysiloxanes
- C08G77/20—Polysiloxanes containing silicon bound to unsaturated aliphatic groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/04—Polysiloxanes
- C08G77/22—Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
- C08G77/28—Polysiloxanes containing silicon bound to organic groups containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen sulfur-containing groups
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
Abstract
【解決手段】式(I)で表されるシロキサン単位を少なくとも1つ有する、オルガノポリシロキサン
(R1は、下記式(II)で表される基である)
【選択図】なし
Description
(式中、R3は、水素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、又は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数6〜12のアリール基である)。
更に本発明は、上記オルガノポリシロキサンを含む硬化性組成物並びにコーティング剤を提供する。
(I)オルガノポリシロキサン
本発明のオルガノポリシロキサンは、下記式(I)で表されるシロキサン単位を少なくとも1つ有する。
ラジカル重合性官能基を有する有機基は、特に好ましくは、下記式で表される。
(R’は水素原子又はメチル基である)
上記のようにウレタン結合と(メタ)アクリロイルオキシ基とを有する基を有することにより、このような基を有するシロキサン原料化合物は、チオウレアを有するシロキサン原料化合物との相溶性が高まる為、好ましい。
尚、上記式(III)においてラジカル重合性官能基を有する有機基(R4)はR4SiO3/2で表されるT単位にあるが、R4を有するM単位(R4R2 2SiO1/2)やD単位(R4R2SiO2/2)を含んでいてもよい。
上記bは、好ましくは0.2≦b≦0.9を満たす数であり、0.5≦b≦0.9がより好ましい。bは上述した有機基(R4)を有するシロキサンT単位の割合である。bが上記下限値未満の場合は、オルガノポリシロキサンの他の重合性不飽和化合物に対する相溶性が不十分なものとなるおそれがあり、また、当該オルガノポリシロキサンを含む組成物の硬化性が不十分なものとなる場合がある。
上記cは0≦c≦0.3を満たす数であり、0≦c≦0.1が好ましい。cが0.3を超えると、得られる硬化物の基板への密着性、耐屈曲性に劣るものとなる場合がある。
上記dは0≦d≦0.5を満たす数であり、0≦d≦0.3が好ましい。dが0.5を超えると、得られる硬化物の基板への密着性、耐屈曲性に劣るものとなる場合がある。
上記eは0≦e≦0.5を満たす数であり、0≦e≦0.3が好ましい。eが0.5を超えると、得られる硬化物の基板への密着性、耐屈曲性に劣るものとなる場合がある。
上記fは0≦f≦0.5を満たす数であり、0≦f≦0.3が好ましい。fが0.5を超えると、得られる硬化物の基板への密着性、耐屈曲性に劣るものとなる場合がある。
上記gは0<g≦2を満たす数であり、0.4≦g≦1の範囲が好ましい。gが2を超えると、オルガノポリシロキサンの保存性が低くなる場合がある。
式中、R2、R4、及びAは、上述した通りであり、xは1〜3の整数である。該式(VI)で表される加水分解性シランは、好ましくはR4SiA3で表される化合物がよい。
R4は、上述の通り、ラジカル重合性基含有有機基であり、好ましくは(メタ)アクリロイルオキシ基を末端に有しウレタン結合を有する有機基であり、より好ましくは下記式で表される基である。
(p、q、及びR’は上述の通りである)
(式中、A、R2、XおよびZは、上述の通りである)
本発明は、更に上述したオルガノポリシロキサン、および光重合開始剤を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を提供する。光重合開始剤としては、活性エネルギー線によりラジカル種を発生する開始剤であれば、特に限定されるものではなく、アセトフェノン系、ベンゾイン系、アシルフォスフィンオキサイド系、ベンゾフェノン系、チオキサントン系等の公知の光重合開始剤から適宜選択すればよい。
[合成例1]
アリルイソチオシアネート(東京化成工業(株)社製)99.15g(1.0mol)を秤量し、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(KBM−903、信越化学工業(株)社製)179.29g(1.0mol)を滴下して黄色透明液体として下記構造式(IX)で表される化合物を得た。得られた加水分解性シランは25℃で液体であり、屈折率1.513、揮発分4.6質量%を有した。
アリルイソチオシアネート(東京化成工業(株)社製)198.3g(2.0mol)を秤量し、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(KBM−603、信越化学工業(株)社製)222.4g(1.0mol)を滴下して黄色透明液体として下記構造式(X)で表される化合物を得た。得られた加水分解性シランは25℃で液体であり、屈折率1.557、揮発分6.7質量%を有した。
アリルイソチオシアネート(東京化成工業(株)社製)297.5g(3.0mol)を秤量し、3−[2−(2−アミノエチルアミノエチルアミノ)プロピル]トリメトキシシラン(X−12−580、信越化学工業(株)社製)562.9g(1.0mol)を滴下して黄色透明液体として下記構造式(XI)で表される化合物を得た。得られた加水分解性シランは25℃で液体であり、屈折率1.585、揮発分5.6質量%、重量平均分子量640を有した。
[合成例4]
2−アクリロイルオキシエチルイソシアナート(カレンズAOI、昭和電工(株)社製)846.6g(6.0mol)を秤量し、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(KBM−903、信越化学工業(株)社製)1,075.8g(6.0mol)を滴下して無色透明液体として下記構造式(XII)で表される化合物を得た。得られた加水分解性シランは25℃で液体であり、屈折率1.453、揮発分9.2質量%、重量平均分子量390であった。
[実施例1−1]
合成例1で得られた加水分解性シラン(IX)835.3g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸38.0gを反応器中で混合し、イオン交換水194.4gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)189.8gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.533、揮発分2.9質量%、重量平均分子量1,280の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.5、b=0.5、c=0、d=0、e=0、f=0、g=0.64であった。
合成例1で得られた加水分解性シラン(IX)835.3g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、テトラメトキシシラン(KBM−04、信越化学工業(株)社製)15.2g(0.1mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸38.1gを反応器中で混合し、イオン交換水198.7gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)190.1gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.530、揮発分3.1質量%、重量平均分子量1,790の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.49、b=0.49、c=0.02、d=0、e=0、f=0、g=0.64であった。
合成例1で得られた加水分解性シラン(IX)835.3g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、トリメトキシメチルシラン(KBM−13、信越化学工業(株)社製)136.22g(1.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸39.0gを反応器中で混合し、イオン交換水226.8gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)194.9gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.527、揮発分3.0質量%、重量平均分子量1,320の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.43、b=0.43、c=0、d=0.14、e=0、f=0、g=0.64であった。
合成例1で得られた加水分解性シラン(IX)835.3g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、ジメトキシジメチルシラン(KBM−22、信越化学工業(株)社製)240.4g(2.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸40.2gを反応器中で混合し、イオン交換水237.6gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)201.0gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.521、揮発分3.2質量%、重量平均分子量1,370の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.38、b=0.38、c=0、d=0、e=0.24、f=0、g=0.64であった。
合成例2で得られた加水分解性シラン(X)1,262.0g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸44.36gを反応器中で混合し、イオン交換水194.4gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)221.8gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.549、揮発分3.3質量%、重量平均分子量1,470の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.5、b=0.5、c=0、d=0、e=0、f=0、g=0.64であった。
合成例2で得られた加水分解性シラン(X)1,262.0g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、テトラメトキシシラン(KBM−04、信越化学工業(株)社製)15.3g(0.1mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸44.5gを反応器中で混合し、イオン交換水197.6gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)222.4gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.545、揮発分2.8質量%、重量平均分子量1,890の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.49、b=0.49、c=0.02、d=0、e=0、f=0、g=0.64であった。
合成例2で得られた加水分解性シラン(X)1,262.0g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、トリメトキシメチルシラン(KBM−13、信越化学工業(株)社製)136.22g(1.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸45.4gを反応器中で混合し、イオン交換水226.8gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)226.9gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.542、揮発分3.5質量%、重量平均分子量1,620の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.43、b=0.43、c=0、d=0.14、e=0、f=0、g=0.64であった。
合成例2で得られた加水分解性シラン(X)1,262.0g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、ジメトキシジメチルシラン(KBM−22、信越化学工業(株)社製)240.4g(2.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸46.6gを反応器中で混合し、イオン交換水237.6gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)233.0gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.516、揮発分3.7質量%、重量平均分子量1,670の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.38、b=0.38、c=0、d=0、e=0.24、f=0、g=0.64であった。
合成例3で得られた加水分解性シラン(XI)1,688.6g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸50.8gを反応器中で混合し、イオン交換水194.4gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)253.8gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.559、揮発分3.5質量%、重量平均分子量1,650の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.5、b=0.5、c=0、d=0、e=0、f=0、g=0.65であった。
合成例3で得られた加水分解性シラン(XI)1,688.6g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、テトラメトキシシラン(KBM−04、信越化学工業(株)社製)15.3g(0.1mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸50.9gを反応器中で混合し、イオン交換水198.7gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)254.3gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.556、揮発分2.8質量%、重量平均分子量2,060の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.49、b=0.49、c=0.02、d=0、e=0、f=0、g=0.64であった。
合成例3で得られた加水分解性シラン(XI)1,688.6g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、トリメトキシメチルシラン(KBM−13、信越化学工業(株)社製)136.22g(1.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸51.2gを反応器中で混合し、イオン交換水226.8gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)265.0gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.554、揮発分3.5質量%、重量平均分子量1,710の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.43、b=0.43、c=0、d=0.14、e=0、f=0、g=0.64であった。
合成例3で得られた加水分解性シラン(XI)1,688.6g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、ジメトキシジメチルシラン(KBM−22、信越化学工業(株)社製)240.4g(2.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸53.0gを反応器中で混合し、イオン交換水237.6gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)233.0gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.549、揮発分3.6質量%、重量平均分子量1,790の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.38、b=0.38、c=0、d=0、e=0.24、f=0、g=0.64であった。
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(KBM−803、信越化学工業(株)社製)589.2g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸34.3gを反応器中に配合し、均一になったところでイオン交換水194.4gを添加し、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)171.4gを投入し、2時間撹拌して中和した。減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去し、加圧濾過を行った。
得られた反応物は25℃で液体であり、屈折率1.519、揮発分2.6質量%、重量平均分子量1,090であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0、b=1、c=0、d=0、e=0、f=0、g=0.65であった。
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(KBM−803、信越化学工業(株)社製)589.2g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、テトラメトキシシラン(KBM−04、信越化学工業(株)社製)15.3g(0.1mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸34.4gを反応器中で混合し、イオン交換水198.7gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)171.8gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.514、揮発分3.5質量%、重量平均分子量1,720の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.49、b=0.49、c=0.02、d=0、e=0、f=0、g=0.64であった。
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(KBM−803、信越化学工業(株)社製)589.2g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、トリメトキシメチルシラン(KBM−13、信越化学工業(株)社製)136.22g(1.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸35.3gを反応器中で混合し、イオン交換水226.8gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)176.4gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.510、揮発分3.2質量%、重量平均分子量1,300の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.43、b=0.43、c=0、d=0.14、e=0、f=0、g=0.64であった。
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(KBM−803、信越化学工業(株)社製)589.2g(3.0mol)、合成例4で得られた加水分解性シラン(XII)964.2g(3.0mol)、ジメトキシジメチルシラン(KBM−22、信越化学工業(株)社製)240.4g(2.0mol)、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(東京化成工業(株))1,146.1g(4.0mol)、メタンスルホン酸36.5gを反応器中で混合し、イオン交換水237.6gを添加して、25℃で4時間撹拌した。キョーワード500SH(協和化学工業(株)社製)182.5gを投入し、2時間撹拌し中和した。加圧濾過後、減圧下にてメタノール等の揮発成分を留去した。
得られた反応物は、屈折率1.504、揮発分2.9質量%、重量平均分子量1,410の25℃で粘稠な液体であった。上記平均式(III)におけるa〜gの値は、NMRによる構造分析により、a=0.38、b=0.38、c=0、d=0、e=0.24、f=0、g=0.64であった。
[実施例2−1〜2−12,比較例2−1〜2−4]
上記実施例又は比較例で得た各オルガノポリシロキサン10質量部、及びダロキュア1173(ラジカル系光重合開始剤、BASF社製)0.5質量部を混合して、活性エネルギー線硬化性組成物を得た。該組成物を、厚さ0.2mmとなるように離形フィルムを貼り付けた型に流し込み、高圧水銀灯で積算照射量600mJ/cm2となるように光を照射し、硬化させることでフィルムを製造した。得られたフィルムについて、下記の方法に従い、屈折率および耐屈曲性を測定した。結果を表3に示す。
プリズムカプラー(Metricon社製)を用いて波長633nmにおける値を測定した。
(2)耐屈曲性
JIS K5600−5−1に準じて円筒形マンドレル(タイプ1)を用いて測定した。上記で得たフィルムに対して,各サイズ(2mmφ、4mmφ、6mmφ、8mmφ)の円筒形マンドレルで、折り曲げ試験をくり返し、フィルムに割れ等が生じなかった最小の直径を表4に記載した。
(3)デュロメータ硬さ(HDD)
JIS K6253−3に準じてタイプDデュロメータ(テックロック社製)を用いて測定した。
[実施例3−1〜3−12,比較例3−1〜3−4]
上記実施例および比較例で得られた各オルガノポリシロキサン10質量部、及びダロキュア1173(ラジカル系光重合開始剤、BASF社製)0.5質量部を混合し、活性エネルギー線硬化性組成物(コーティング剤)を得た。該コーティング剤をバーコ−タ−No.3を用いてPET基板(コスモシャインA4300、東洋紡(株)社製)上に塗布し、高圧水銀灯で積算照射量600mJ/cm2となるように光を照射し、硬化させることで被覆物品を製造した。
(4)密着試験
JIS K5600−5−6に準じて25マスによるクロスカット試験を行い、(剥離せず残ったマスの数)/25として表した。
(5)鉛筆硬度
JIS K5600−5−4に準じて500g荷重にて測定した。
従って、本発明のオルガノポリシロキサンを含む活性エネルギー線硬化性組成物は、基材への密着性及び耐屈曲性に優れた高屈折率被膜を与えることができる。
Claims (11)
- 下記式(I)で表されるシロキサン単位を少なくとも1つ有する、オルガノポリシロキサン
(式中、R3は、水素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数1〜8のアルキル基、炭素数2〜8のアルケニル基、又は、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数6〜12のアリール基である)。 - 更に、ラジカル重合性官能基を有する有機基(上記式(II)以外)を有するシロキサン単位を少なくとも1つ有する、請求項1記載のオルガノポリシロキサン。
- 下記平均式(III)で表される、請求項2記載のオルガノポリシロキサン
- R4が、末端に(メタ)アクリロイルオキシ基を有する有機基である、請求項3記載のオルガノポリシロキサン。
- GPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量300〜15,000を有する、請求項1〜4のいずれか1項記載のオルガノポリシロキサン。
- 請求項1〜5のいずれか1項記載のオルガノポリシロキサン100質量部、および光重合開始剤0.1〜20質量部を含有する活性エネルギー線硬化性組成物。
- 請求項1〜5のいずれか1項記載のオルガノポリシロキサン以外の重合性不飽和化合物を、該オルガノポリシロキサン100質量部に対して1〜1,000質量部でさらに含有する、請求項4記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
- 請求項6または7記載の活性エネルギー線硬化性組成物からなるコーティング剤。
- 請求項6または7記載の活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させてなる硬化物。
- 請求項9記載の硬化物からなるフィルム。
- 基材と、該基材の少なくとも一方の面に直接または少なくとも1種のその他の層を介して積層された硬化膜とを有し、該硬化膜が請求項9記載の硬化物からなる物品。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019105574A JP7086894B2 (ja) | 2019-06-05 | 2019-06-05 | オルガノポリシロキサンおよびそれを含む活性エネルギー線硬化性組成物 |
PCT/JP2020/020729 WO2020246312A1 (ja) | 2019-06-05 | 2020-05-26 | オルガノポリシロキサンおよびそれを含む活性エネルギー線硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019105574A JP7086894B2 (ja) | 2019-06-05 | 2019-06-05 | オルガノポリシロキサンおよびそれを含む活性エネルギー線硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020196847A true JP2020196847A (ja) | 2020-12-10 |
JP7086894B2 JP7086894B2 (ja) | 2022-06-20 |
Family
ID=73647744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019105574A Active JP7086894B2 (ja) | 2019-06-05 | 2019-06-05 | オルガノポリシロキサンおよびそれを含む活性エネルギー線硬化性組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7086894B2 (ja) |
WO (1) | WO2020246312A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7208109B2 (ja) * | 2019-06-05 | 2023-01-18 | 信越化学工業株式会社 | オルガノシラン、表面処理剤、コーティング組成物および被膜物品 |
KR20220134573A (ko) * | 2020-01-22 | 2022-10-05 | 커먼웰쓰 사이언티픽 앤 인더스트리알 리서치 오거니제이션 | 가교 결합이 가능한 폴리실록세인 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0253844A (ja) * | 1988-06-25 | 1990-02-22 | Degussa Ag | オルガニルオキシシリル官能性チオ尿素を含有する加硫性ハロゲンゴム混合物 |
WO2007142316A1 (ja) * | 2006-06-08 | 2007-12-13 | The University Of Tokushima | 新規なナノシリカ粒子の製造方法と用途 |
JP2015151405A (ja) * | 2014-02-10 | 2015-08-24 | 日立化成デュポンマイクロシステムズ株式会社 | ポリイミド前駆体を含む樹脂組成物、硬化膜の製造方法及び電子部品 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101649052A (zh) * | 2008-08-15 | 2010-02-17 | 赢创德固赛有限责任公司 | 成形的有机硅氧烷胺共缩聚物、其制备方法及用途 |
-
2019
- 2019-06-05 JP JP2019105574A patent/JP7086894B2/ja active Active
-
2020
- 2020-05-26 WO PCT/JP2020/020729 patent/WO2020246312A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0253844A (ja) * | 1988-06-25 | 1990-02-22 | Degussa Ag | オルガニルオキシシリル官能性チオ尿素を含有する加硫性ハロゲンゴム混合物 |
WO2007142316A1 (ja) * | 2006-06-08 | 2007-12-13 | The University Of Tokushima | 新規なナノシリカ粒子の製造方法と用途 |
JP2015151405A (ja) * | 2014-02-10 | 2015-08-24 | 日立化成デュポンマイクロシステムズ株式会社 | ポリイミド前駆体を含む樹脂組成物、硬化膜の製造方法及び電子部品 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
PERINEAU, FABIEN: "Supramolecular design for polymer/titanium oxo-cluster hybrids: an open door to new organic-inorgani", POLYMER CHEMISTRY, vol. V.2,N.12, JPN6020028572, 2011, pages 2785 - 2788, ISSN: 0004720118 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7086894B2 (ja) | 2022-06-20 |
WO2020246312A1 (ja) | 2020-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6838524B2 (ja) | 重合性官能基を有するオルガノポリシロキサン化合物およびそれを含む活性エネルギー線硬化性組成物 | |
EP2258780B1 (en) | Primer composition | |
JP5413447B2 (ja) | 自動車グレージング用プラスチック基材及び補修方法 | |
JP5471145B2 (ja) | コーティング用組成物及びその被覆物品 | |
JP7086894B2 (ja) | オルガノポリシロキサンおよびそれを含む活性エネルギー線硬化性組成物 | |
JP6850408B2 (ja) | ラジカル重合性官能基を有するシルセスキオキサン誘導体、その組成物および低硬化収縮性硬化膜 | |
CN109912798B (zh) | 有机聚硅氧烷化合物和包含其的活性能量线固化性组合物 | |
JP2019104836A (ja) | オルガノポリシロキサン化合物およびそれを含む活性エネルギー線硬化性組成物 | |
JP4883269B2 (ja) | 硬化性ポリメチルシロキサン樹脂の製造方法 | |
JP7107297B2 (ja) | 有機ケイ素化合物、活性エネルギー線硬化性組成物および被膜物品 | |
US20140162069A1 (en) | Coating compositions for resins | |
JP6866804B2 (ja) | オルガノポリシロキサン化合物およびそれを含む活性エネルギー線硬化性組成物 | |
JP7276183B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物、コーティング剤、および被膜物品 | |
JP7208109B2 (ja) | オルガノシラン、表面処理剤、コーティング組成物および被膜物品 | |
JP7021628B2 (ja) | 重合性官能基を有する有機ケイ素化合物およびそれを含む活性エネルギー線硬化性組成物 | |
JP5679445B2 (ja) | 凹凸パターン形成方法 | |
JP6973333B2 (ja) | 重合性官能基を有するオルガノポリシロキサン化合物を含む活性エネルギー線硬化性組成物 | |
JP2020059797A (ja) | 重合性官能基を有するオルガノポリシロキサン化合物を含む活性エネルギー線硬化性組成物 | |
TWI841525B (zh) | 剝離性放射線硬化性聚矽氧組成物及剝離薄片 | |
JP7226283B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物、コーティング剤および被覆物品 | |
JP7463821B2 (ja) | オルガノポリシロキサンを含有する組成物の製造方法、硬化膜の製造方法および被覆物品の製造方法 | |
JP7414642B2 (ja) | 剥離シート用光硬化性オルガノポリシロキサン組成物並びに剥離シート | |
JPH02202953A (ja) | シリコーン樹脂組成物及びハードコーティング膜 | |
TW202300545A (zh) | 可雙重固化聚矽氧組成物 | |
TW202434673A (zh) | 有機聚矽氧烷、密接性賦予劑、水性塗料組成物及底漆組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220307 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220426 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220511 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220608 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7086894 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |