JP2020196375A - データ収集用自律無人航空機、その制御方法及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】自律無人航空機が、センサ装置からのデータに緊急データが含まれるとき及びセンサ装置からのデータが取得できないときの処理を課題とする。【解決手段】本発明に係る自律無人航空機(11)は、所定の飛行計画に従って飛行する自律無人航空機(11)、センサ装置(131,…,13N)の近傍上空を飛行中にセンサ装置(131,…,13N)のセンサ信号を受信する移動基地局部(55)と、センサ信号に対応するセンサデータを収集データとして記憶するセンサデータ記憶部(56)と、収集データに緊急データが含まれているか否かを検出する緊急データ検出部(5432)と、緊急データが検出されたとき、自律無人航空機(11)の現在位置を取得する位置取得部(5423)と、現在位置から最も近い基地に向け自律無人航空機(11)を自律操縦する自律操縦部(5424)と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、データ収集用自律無人航空機、その制御方法及び制御プログラムに関する。
インターネットに多様かつ多数の物が接続され、及びそれらの物から送信され、又はそれらの物に送信される大量の情報の円滑な流通が国民生活及び経済活動の基盤となる社会の実現を図る、インターネット・オブ・シングス(IoT:Internet of Things)の実用化が進められている。IoTの通信方式には、省電力で、なおかつカバーするエリアの広い(LPWA:Low Power and Wide Area)無線方式であることが求められる。LPWA無線方式としては、例えばLoRa、SIGFOX、NB−IoTがある。LPWA無線方式の通信距離は数Kmである。
しかし、広大なエリア、例えば、広大な牧場、山岳地帯等にある多くの対象物から遍くデータを収取するには1つの地上基地局だけでは、不十分である。したがって、多くの地上基地局を分散配置する方法が考えられるが、設置場所、メンテナンス、電源供給に課題があり、実用的でも経済的でもない。そこで、広大なエリアでの通信距離不足を補う方法として、無人航空機、例えばドローン等を用いて、対象物の上空を飛行して、対象物からのデータ収集を行う方法がある。無人航空機とは、構造上人が乗ることができない機器であって、遠隔操作又は自動縦により飛行させることができものをいう。
特許文献1には、複数のセンサ装置の上空を飛行する自律無人航空機であって、センサ信号に対応するセンサデータを収集データとして順次収集記憶して、自律無人航空機が着陸したとき、収集データを地上基地局に送信する自律無人航空機が記載されている。
また、特許文献2には、小型無人飛翔体を飛ばして各検知センサ装置から、センサデータを無線通信により読み込み、内部メモリ(メモリカード)に書き込んで記憶させ、小型無人飛翔体からメモリカードを外して、センサデータを取集する方法が記載されている。
特許文献1の自律無人航空機は、所定の飛行計画を実施して基地に着陸した後に収集データを、例えばセンサ装置監視者側の通信装置に送信するので、緊急に通知することを要するセンサデータを検出していたとき、通知が遅れてしまうことになる。又、例えば放牧されている牛にセンサ装置が取り付けられていると、牛の移動に伴いセンサ装置も移動するので、所定の飛行計画に基づいて飛行する自律無人航空機では、センサデータ収集が十分にできないこともある。
特許文献2に記載のデータ取得方法は、小型無人飛翔体の操縦と小型無人飛翔体からメモリカードを外してセンサデータを取集するので、緊急に通知通することを要するセンサデータが記憶されていても、通知が遅れてしまうことになる。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、分散したセンサ装置からのデータに緊急データが含まれるとき及びセンサ装置からのデータが取得できないときの、自律無人航空機の処理を課題とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る自律無人航空機は、所定の飛行計画に従って飛行する自律無人航空機であって、センサ装置の近傍上空を飛行中にセンサ装置のセンサ信号を受信する移動基地局部と、センサ信号に対応するセンサデータを収集データとして記憶するセンサデータ記憶部と、収集データに緊急データが含まれているか否かを検出する緊急データ検出部と、緊急データが検出されたとき、自律無人航空機の現在位置を取得する位置取得部と、現在位置から最も近い基地に向け自律無人航空機を自律操縦する自律操縦部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る自律無人航空機は、自律無人航空機が基地に着陸したか否かを判定する着陸判定部と、自律無人航空機が着陸したと判定されたとき、センサデータ記憶部に記憶された収集データを示す収集信号を地上基地局に送信することを示す送信指示を移動基地局部に出力する収集データ送信指示部と、を更に有することが好ましい。
本発明に係る自律無人航空機は、センサ装置からの電波強度が所定の停止強度以上であるか否かを判定する電波強度判定部と、電波強度が所定の停止強度以上であると判定されたときに、自律無人航空機を空中停止させる空中停止指示部と、自律無人航空機が空中停止したことに応じて、センサ信号を受信することを示す受信指示を移動基地局部に出力する受信指示部と、を更に有することが好ましい。
本発明に係る自律無人航空機は、所定の飛行計画に従って飛行する自律無人航空機であって、センサ装置の近傍上空を飛行中に、センサ装置からの電波の到来方向と電波強度が所定の強度以上であるか否かを判定する電波判定部と、電波強度が所定の強度未満であるときは、飛行計画に基づく飛行ルートに代えてセンサ装置からの電波の到来方向に自律無人航空機を自律操縦する自律操縦部と、センサ装置からの電波の到来方向への飛行により電波強度が所定の強度以上となったときにセンサ装置のセンサ信号を受信する移動基地局部と、センサ信号に対応するセンサデータを収集データとして記憶するセンサデータ記憶部と、を有することを特徴する。
本発明に係る自律無人航空機は、自律無人航空機のセンサ信号を受信した現在位置を取得する位置取得部を更に有し、自律操縦部は、現在位置から最も近い飛行計画設定位置に自律無人航空機を自律操縦する、ことが好ましい。
本発明に係る自律無人航空機の制御方法は、所定の飛行計画に従って飛行する自律無人航空機の制御方法であって、センサ装置の近傍上空を飛行中にセンサ装置のセンサ信号を受信することと、センサ信号に対応するセンサデータを収集データとして記憶することと、収集データに緊急データが含まれているか否かを検出することと、緊急データが検出されたとき、自律無人航空機の現在位置を取得することと、現在位置から最も近い基地に向け自律無人航空機を自律操縦することと、を有することを特徴とする。
本発明に係る自律無人航空機の制御プログラムは、所定の飛行計画に従って飛行する自律無人航空機の制御方法であって、センサ装置の近傍上空を飛行中にセンサ装置のセンサ信号を受信することと、センサ信号に対応するセンサデータを収集データとして記憶することと、収集データに緊急データが含まれているか否かを検出することと、緊急データが検出されたとき、自律無人航空機の現在位置を取得することと、現在位置から最も近い基地に向け自律無人航空機を自律操縦することと、を含む処理を、プロセッサに実行させることを特徴とする。
本発明に係る発明によれば、上述の問題を解決するためになされたものであり、分散したセンサ装置からのデータに緊急データが含まれるとき及びセンサ装置からのデータが取得できないときの、自律無人航空機の適切な処理を可能となる。
以下、本開示の一側面に係る自律無人航空機、その制御方法及び制御プログラムについて、図を参照しつつ説明する。但し、本開示の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。尚、以下の説明及び図において、同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[第1実施形態における自律無人航空機の飛行ルート変更の概要]
図1は、第1実施形態に係る自律無人航空機によるデータ収集の一例の概要を示す図でる。
図1は、第1実施形態に係る自律無人航空機によるデータ収集の一例の概要を示す図でる。
自律無人航空機は、例えば、複数のローターを回転させることで揚力を発生させつつ飛行するドローン11である。ドローン11は、不図示の移動基地局部を搭載する。移動基地局部は、例えばLPWA通信方式の無線装置である。LPWA無線通信方式は、例えばLoRa、SIGFOX、NB−IoTである。
ドローン11は、基地12から、離陸し、所定の飛行計画に基づく通常ルート18を自律飛行して、各センサ装置131、132、・・・、13Nがつけられた対象物141、142、・・・、14Nの近傍上空を通過する。センサ装置131、132、・・・、13Nがつけられた対象物141、142、・・・、14Nは、例えば、放牧されている牛、登山者である。牛につけられたセンサ装置は、例えば、体温、心拍数を計測する生体センサである。したがって、1つのセンサ装置は、複数のセンサを有してもよい。又、センサ装置は、設置されている場所における、例えば気温、雨量、日照量、水位を計測するセンサ装置であってもよい。各センサ装置131〜13Nは、例えばLPWA通信方式の無線装置を有し、検出したセンサデータを示すセンサ信号を複数回に亘ってドローン11の不図示の移動基地局部に送信する。
所定の飛行計画に基づく通常ルート18を飛行するドローン11に搭載された不図示の移動基地局部は、各センサ装置131、132、・・・、13Nと無線通信を行い、各センサ信号を順次受信する。受信したセンサ信号に対応するセンサデータが、ドローン11に搭載された不図示のセンサデータ記憶部に収集データとして記憶される。センサ信号の受信にあたっては、ドローン11はセンサ装置の近傍上空に空中停止、いわゆるホバリングして、センサ信号を受信することが好ましい。通信が安定し、高い通信品質が維持されるからである。
ドローン11は不図示の複数の測位衛星15からの電波信号を受信して位置を計測するクローバル・ポジショニング・システム(GPS:Global Positioning System)装置を搭載する。各センサ装置131〜13Nの位置情報は、例えば飛行計画として飛行前にドローン11に与えられていることが好ましい。ドローン11は、各センサ装置131〜13Nの位置情報に基づき、自機の位置を確認しながらセンサ装置の近傍上空に飛行することができる。
又、例えば、各センサ装置131〜13Nは、それぞれ、GPS装置を有してもよい。ドローン11は、各センサ装置131〜13Nから各センサの位置信号を含むセンサ信号を受信して、センサ装置の近傍上空に自律的に飛行するようにすることができる。
ドローン11は、飛行計画に基づく通常ルート18を自律飛行して各センサ装置131〜13Nからのセンサデータの収集が終わると、離陸した基地12に着陸する。基地12は、例えば、ドローン11が、離陸又は着陸するためのベース、例えば円錐台を備える。又、基地12の近傍には、地上基地局16が設けられている。ドローン11が基地12のベースに着陸したとき、ドローン11に搭載された移動基地局部は、収集した収集データに対応する収集信号を地上基地局16に送信する。着陸後であれば、多量の収集信号を送信しても、通信の安定性と信頼性が図れるからである。更に収集信号は、地上基地局16を介して、例えばインターネット17上に送られる。
なお、ドローン11が着陸する基地は、ドローン11が離陸した基地12とは異なる基地12´でもよい。基地12と同様に、基地12´は円錐台を備え、近傍には地上基地局16´が設けられている。ドローン11が基地12´のベースに着陸したとき、ドローン11に搭載された移動基地局部は、収集した収集データに対応する収集信号を地上基地局16´に送信する。更に収集信号は、地上基地局16´を介して、例えばインターネット17上に送られる。
例えば、ドローン11の不図示の緊急データ検出部がセンサ装置132から収集した収集データに緊急状態を示す緊急データが含まれていることを検出すると、ドローン11の不図示の自律操縦部がドローン11の飛行ルートを飛行計画に基づく通常ルート18から緊急ルート19に変更する。緊急データとは、例えばセンサ装置監視者側の通信装置に送信して、センサ装置監視者に緊急に通知することを要するセンサデータである。
尚、センサ装置からのセンサ信号に緊急を示すセンサ信号が含まれているか否かに関連して、センサ装置自身が緊急性を判定して通常のセンサ信号とは別の緊急を示すセンサ信号を送信する例がある。この場合は、緊急データ検出部は、収集データに緊急を示すセンサ信号に対応するセンサデータが含まれているか否かを検出する。又、別の例として、センサ信号に対応するセンサデータに所定の閾値以上又は以下の値を示すセンサデータが含まれるか否かを緊急データ検出部自身が検出する場合がある。例えば、水位を検出するセンサ装置であれは、緊急を示すセンサデータは所定の閾値を超えたセンサデータである。例えば、位置に取り付けられた脈拍を検出するセンサ装置であれば、脈拍が異常に低い又は高い場合である。
センサ装置132の近傍上空において、緊急データ検出部が収集データに緊急状態を示す緊急データが含まれていることを検出すると、自律操縦部は、飛行計画に基づく通常ルート18に代えて、センサ装置132の近傍上空から基地12に向かう緊急ルート19を飛行するようにドローン11を制御する。
ドローン11は、緊急ルート19を飛行して基地12に着陸する。ドローン11が基地12のベースに着陸したとき、ドローン11に搭載された移動基地局部は、収集した収集データに対応する収集信号を地上基地局16に送信し、地上基地局16を介して、例えばインターネット17上に送られる。センサ装置監視者は、センサ装置132に緊急状態が発生したことを速やかに知ることができる。
なお、通常ルート18の近傍に、基地12以外の基地12′があり、センサ装置132の位置から基地12´が最も近い基地である場合には、基地12´に向けて飛行してもよい。ドローン11は、センサ装置132が緊急性を示す検出信号を送信したことをより早くセンサ装置監視者側の通信装置に送信することができる。
[ドローンの外観概要]
図2は、ドローンの外観の一例を示す斜視図である。
図2は、ドローンの外観の一例を示す斜視図である。
ドローン11は、ドローン本体部20から4つの支柱21.22、23,24がそれぞれ脚部25、26,27,28に接続している。各脚部の上部にはそれぞれ不図示の電気モータ31、32,33、34が内蔵され、4つの回転翼35,36、37、38に接続されている。ドローン11は、4つの回転翼35〜38の回転により揚力と推進力を得て飛行することができる。ドローン本体部20は、不図示の制御部と電源を内蔵し、電源から各支柱内に配線された電気コードにより電力が供給され、各電気モータが駆動される。制御部は、4つの電気モータそれぞれの回転速度と回転方向を制御することにより、ドローン11の飛行を制御する。更に、各脚部の下側先端には、ドローンの着陸を検出する着陸検出部41、42,43,44を有する。尚、検出部は一つ以上あればよい。
ドローン本体部20の上部には、移動基地局部用の通信アンテナ45を有する。各センサ装置131〜13N及び地上基地局16と通信するためである。又、複数の測位衛星15からの電波信号を受信するGPSアンテナ46を有する。更に、緊急時に、ドローン操縦者がドローン11を手動で遠隔操縦するための操縦アンテナ47を有してもよい。移動基地局部用の通信アンテナ45、GPSアンテナ46、及び操縦アンテナ47は、ドローン本体部20に内蔵されていてもよい。
[ドローン本体部の構成の概要]
図3は、ドローン本体部の構成の一例を示す概要図である。
図3は、ドローン本体部の構成の一例を示す概要図である。
ドローン本体部20は、電源部51、回転制御部52、航法センサ部53、制御部54、移動基地局部55、及びセンサデータ記憶部56を有する。電源部51は、飛行用電源511、制御用電源512、通信用電源513を有する。各電源は、1つ又は複数の、例えば、リチウムイオン2次電池、リチウム電池、ニッカド電池により構成される。更に、電源部51は、各電源のそれぞれの電力残量を検出する電力残量検出部514を有する。電力残量検出部514は、制御部54に接続される。各電源の残存電力量信号を制御部54に送るためである。
飛行用電源511は、回転制御部52を介して、4つの電気モータ31〜34に電力を供給して、回転翼35〜38を回転させる。各回転翼の回転速度は供給電力に応じて変化し、供給電力の調整は回転制御部52が行う。ドローン11の飛行を制御する制御部54が回転制御部52に接続され、制御部54は、回転制御部52が飛行に応じた適切な供給電力を電気モータ31〜34に供給するように制御する。
制御用電源512は、航法センサ部53、制御部54、及びセンサデータ記憶部56に電源を供給する。通信用電源513は、移動基地局部55に電力を供給する。
3つの電源は1つにまとめてもよい。又、例えば、制御用電源512と通信用電源513とを1つにまとめてもよい。
航法センサ部53は、制御部54に接続され、ドローン11の飛行情報、例えば、速度、加速度、傾き、位置を計測し、制御部54に伝える。制御部54は、得られた飛行情報に基づきドローン11の飛行を制御する。航法センサ部53は、慣性計測装置531(IMU:inertial measurement unit)とGPS装置532を有し、GPS装置532は、GPSアンテナ46に接続される。
制御部54は、ドローン11の飛行制御、各センサ装置131〜13N及び基地12への飛行ルート制御、移動基地局部55と各センサ装置131〜13Nの通信制御、センサデータ記憶部に収集データとして記憶されるセンサデータに緊急データが含まれるか否かの検出等を行う。又、制御部54は、操縦者がドローン11を手動で操縦できるように操縦アンテナ47と接続される。
移動基地局部55は、制御部54に接続される。移動基地局部55は、通信アンテナ45と接続され、例えば、LoRa通信方式により各センサ装置と通信することができる。又、移動基地局部55は、各センサ装置からの通信信号の電波強度を計測することができる。制御部54は、移動基地局部55が計測した電波強度により、各センサ装置とドローン11との距離を推定できる。
センサデータ記憶部56は、制御部54と移動基地局部55に接続されている。センサデータ記憶部56は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:hard disk drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、着脱式フラッシュメモリユニットである。センサデータ記憶部56には、移動基地局部55が、各センサ装置131〜13Nから収集したセンサデータが記憶され、収集データとして蓄積される。制御部54は、センサデータ記憶部56の残記憶容量を検出し、残記憶容量が少ない場合は、ドローンの飛行ルートを変更して基地12に着陸することができる。
更に、制御部54は、ドローン11の脚部に設けられた着陸検出部41〜44に接続される。ドローン11が基地12に着陸すると、着陸検出部41〜44からの着陸検出信号を受信した制御部54は、移動基地局部55が、センサデータ記憶部56に蓄積された収集データを収集信号として地上基地局16に送信するように制御することができる。着陸検出部41〜44は、例えば、基地12の円錐台上部面に接触したことを検知するタッチセンサである。又、着陸検出部は本体底面に取り付けられた超音波距離センサであってもよい。超音波距離センサは超音波を地上方向に向け発信して、反射波を受信することにより、ドローン11と基地12の円錐台上部面との距離を計測することにより、着陸を検出することができる。
[制御部のブロック構成]
図4は、制御部のブロック構成の一例を示す図である。
図4は、制御部のブロック構成の一例を示す図である。
制御部54は、制御記憶部541と、制御処理部542とを有する。制御記憶部541は、1又は複数の半導体メモリにより構成される。例えば、RAMや、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の不揮発性メモリの少なくとも一つを有する。制御記憶部541は、制御処理部542による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。
制御記憶部541は、ドライバプログラムとして、回転制御部52、慣性計測装置(IMU)531等を制御するデバイスドライバプログラムを記憶する。コンピュータプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて制御記憶部541にインストールされてもよい。また、プログラムサーバ等からダウンロードしてインストールしてもよい。
更に、制御記憶部541は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。制御記憶部541は、基地の位置情報を記録した基地位置テーブル5411、各センサ装置の位置情報を記録したセンサ装置位置テーブル5412、飛行計画ファイル5413、センサ閾値テーブル5414等を記憶する。
制御処理部542は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。制御処理部542は、ドローン11の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、MPU(Micro Processor Unit)等のプロセッサである。例えば、制御処理部542は、ドローン11の飛行等を制御するMPUと、センサ装置、地上基地局等との通信を制御するMPUにより構成されていてもよい。
制御処理部542は、制御記憶部541に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、制御処理部542は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行してもよい。制御処理部542は、飛行計画取得部5421、センサ装置カウンタ5422、位置取得部5423、自律操縦部5424、電波強度判定部5425、空中停止指示部5426、受信指示部5427、距離判定部5428、着陸判定部5429、収集データ送信指示部5430、手動操縦部5431、緊急データ検出部5432等を有する。
手動操縦部5431は、ドローン11を操縦者が手動で操縦するための処理を行う。自律操縦部5424による自律飛行中であっても、操縦者の指示により制御部54は、自律操縦部5424に対して、割込制御を行い手動操縦部5431により、ドローン11を操縦することが可能になる。緊急性を要するセンサ装置との通信を行う際に有効である。又、手動操縦部5431による割込制御が終了したときには、自律操縦部5424は、中断された自律飛行を再開することが可能となる。
制御処理部542が有するこれらの各部は、独立した集積回路、回路モジュール、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして制御部54に実装されてもよい。
図5は、制御記憶部に記憶される基地位置テーブル、センサ装置位置テーブル、及び飛行計画ファイルの一例を示す図である。図5(a)は基地位置テーブルの一例を示す図であり、図5(b)はセンサ装置位置テーブルの一例を示す図であり、図5(c)は飛行計画ファイルの一例を示す図である。
ドローン11が離陸又は着陸可能な基地12は、複数あってもよい。基地位置テーブル5411は、例えば、それぞれの基地ID、基地の位置、例えば、緯度、経度、及び高度のデータ、及び基地の近くにある地上基地局情報を記憶する。なお、高度のデータはなくともよい。地上基地局情報には移動基地局部と地上基地局とが通信するための識別IDが含まれる。地上基地局IDを使用して、ドローン11が基地に着陸したとき、移動基地局部55は、基地の近くにある地上基地局と通信することができる。
ドローン11の緊急データ検出部5432が、センサ装置132からの収集データに緊急状態を示す緊急データが含まれていることを検出したとする。例えば、自律操縦部5424は、飛行計画に基づく通常ルート18に代えて、離陸した又は着陸予定である基地にドローン11が帰投する緊急ルート19に変更する。別の例として、自律操縦部5424は、基地位置テーブル5411を参照することにより、センサ装置132の上空から最も近い基地に向かう緊急ルート19´を飛行するようにドローン11を制御することが可能である。
図5(b)はセンサ装置位置テーブルの一例を示す図である。センサ装置位置テーブル5412は、それぞれのセンサ装置IDとセンサ装置の位置を示す、例えば、緯度、経度、及び高度のデータを記憶する。なお、高度のデータはなくともよい。
図5(c)は、飛行計画ファイルの一例を示す図である。飛行計画ファイル5413は、ドローン11が離陸を予定している基地の基地ID、センサデータを収集するセンサ装置の数、センサデータを収集するセンサ装置のセンサ装置ID、及び着陸を予定している基地の基地ID、が記憶されている。ドローン11は、飛行計画ファイル5413に記憶されているセンサ装置のセンサIDの順番に従いセンサ装置上空を飛行し、記載されている基地IDの基地に着陸する。ドローン11が離陸する基地と着陸する基地とは異なっていてもよい。
飛行計画の別の例として、各センサ装置の真上を飛行するルートではなく、各センサ装置131〜13Nと移動基地局部55とがデータ通信可能な範囲の位置である飛行中継地点を飛行する計画としてもよい。したがって、飛行計画ファイルは、例えば、各飛行中継地点の緯度、経度、及び高さで与えられてもよい。
[センサデータ収集処理フロー]
図6は、制御処理部542により実行されるセンサデータ収集処理の一例を示すフローチャートである。図6に示すセンサデータ収集処理は、予め制御記憶部541に記憶されているセンサデータ収集プログラムに基づいて、主に制御処理部542によりドローン11の各要素と協働して実行される。
図6は、制御処理部542により実行されるセンサデータ収集処理の一例を示すフローチャートである。図6に示すセンサデータ収集処理は、予め制御記憶部541に記憶されているセンサデータ収集プログラムに基づいて、主に制御処理部542によりドローン11の各要素と協働して実行される。
飛行計画取得部5421は、飛行計画ファイル5413からセンサデータを収集するセンサ装置数Nを取得する(ST601)。センサ装置カウンタ5422はカウンタの値nを初期値1にセットする(ST602)。飛行計画取得部5421は、飛行計画ファイル5413から第1番のセンサ装置のセンサ装置IDを取得し、センサ装置位置テーブル5412からセンサ装置IDに対応するセンサ装置の位置データを取得する(ST603)。位置取得部5423は、ドローン11の位置データをGPS装置532から取得する(ST604)。自律操縦部5424は、第1番のセンサ装置の位置データとドローン11の位置データに応じて、ドローン11を第1番目のセンサ装置位置の上空に向け飛行させる(ST605)。
電波強度判定部5425は、移動基地局部55を介して、第1番目のセンサ装置からの電波信号の強度を判定する(ST606)。電波信号強度が所定の停止強度E以上である(ST606:YES)ときは、空中停止指示部5426は、ドローン11を空中停止させる(ST607)。電波信号強度が所定の停止強度Eより小さい(ST606:NO)ときは、自律操縦部5424は、更にドローン11を第1番目のセンサ装置位置の上空に向け飛行させる(ST605)。
ドローン11が空中停止した状態で、受信指示部5427は、移動基地局部55に第1番目のセンサ装置からのセンサ信号を受信する受信指示を出力する(ST608)。移動基地局部55は、受信したセンサ信号に対応する収集データを、センサデータ記憶部56に記憶させる。ドローン11が第1番目のセンサ装置に近い上空で空中停止した状態で、センサ信号を受信することで通信品質は安定する。又、センサ装置が設置された場所の地形、気象によってそれぞれのセンサ装置からの電波強度が異なることがある。第1番目のセンサ装置からの電波強度が強い状態で、移動基地局部55はセンサ信号を受信するので通信品質は高くなる。
センサデータ取得と記憶(ST608)が完了すると、センサ装置カウンタ5422はカウンタ値nに1をインクリメントする(ST609)。飛行計画取得部5421は、センサ装置カウンタの値nがデータ収集するセンサ装置の数Nを超えるか否かを判定する(ST610)。
センサ装置カウンタの値nがデータ収集するセンサ装置の数Nを超えない(ST610:NO)ときは、ST603に戻り、飛行計画取得部5421は飛行計画ファイル5413から第2番目のセンサ装置との位置データを取得する(ST603)。センサ装置カウンタnの値がセンサ装置の数Nを超えるまでST603〜ST610の処理ループが繰り返され、各センサ装置からのセンサ信号に対応するセンサデータが収集データとしてセンサデータ記憶部56に順次記憶される。センサ装置カウンタの値nがデータ収集するセンサ装置の数Nを超えた(ST610:YES)ときは、センサデータ収集処理は終了する。
[収集データ送信処理フロー]
図7は、センサデータ収集後、制御処理部542により実行される収集データ送信処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す収集データ送信処理は、予め制御記憶部541に記憶されている収集データ送信処理プログラムに基づいて、主に制御処理部542によりドローン11の各要素と協働して実行される。
図7は、センサデータ収集後、制御処理部542により実行される収集データ送信処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す収集データ送信処理は、予め制御記憶部541に記憶されている収集データ送信処理プログラムに基づいて、主に制御処理部542によりドローン11の各要素と協働して実行される。
飛行計画取得部5421は飛行計画ファイル5413から着陸する基地12の基地IDを取得し、基地位置テーブル5411から基地IDに対応する着陸する基地12の位置データを取得する(ST701)。位置取得部5423は、ドローン11の位置データをGPS装置532から取得する(ST702)。自律操縦部5424は、着陸する基地12の位置データとドローン11の位置データに応じて、ドローン11を着陸する基地12の上空に向け飛行させる(ST703)。
距離判定部5428は、着陸する基地12の位置データとドローン11の位置データに基づいて着陸する基地12とドローン11との距離が所定の距離L(m)以下であるか否かを判定する(ST704)。着陸する基地12とドローン11との距離が所定の距離Lを超える(ST704:NO)ときは、ST702に戻る。着陸する基地12とドローン11との距離が所定の距離L(m)以下である(ST704:YES)ときは、自律操縦部5424はドローン11を降下させる(ST705)。
着陸判定部5429は、着陸検出部41〜44からの着陸検出信号に基づきドローン11が基地12に着陸したか否かを判定する(ST706)。ドローン11が基地12に着陸した(ST706:YES)ときは、収集データ送信指示部5430は、移動基地局部55に地上基地局16にセンサデータ記憶部56に記憶された収集データを送信する送信指示を出力する(ST707)。その後、収集データ送信処理は終了する。ドローン11が着陸して安定した状態で、地上基地局16に収集データ信号を送るので、上空で送信するよりも通信品質は向上する。ドローン11が基地12に着陸していない(ST706:YES)ときは、ST705に戻り、自律操縦部5424はドローン11を更に降下させる(ST705)。
[第1実施形態における飛行ルート変更処理フロー]
図8は、センサ装置からのセンサデータを収集した収集データに緊急性を示すデータが含まれることを検出したとき、自律無人航空機の飛行ルートを変更する処理の一例を示すフローチャートである。図8に示す飛行ルート変更処理は、予め制御記憶部541に記憶されている飛行ルート変更処理プログラムに基づいて、主に制御処理部542によりドローン11の各要素と協働して実行される。
図8は、センサ装置からのセンサデータを収集した収集データに緊急性を示すデータが含まれることを検出したとき、自律無人航空機の飛行ルートを変更する処理の一例を示すフローチャートである。図8に示す飛行ルート変更処理は、予め制御記憶部541に記憶されている飛行ルート変更処理プログラムに基づいて、主に制御処理部542によりドローン11の各要素と協働して実行される。
緊急データ検出部5432は、センサ装置からのセンサデータに対応する収集データを収集する(ST801)。緊急データ検出部5432は、収集データに緊急データが含まれているか否かを検出する(ST802)。収集データに緊急データが含まれていない(ST802:NO)ときは、処理を終了する。収集データに緊急データが含まれている(ST802:YES)ときは、位置取得部5423は、GPS装置532からドローン11の現在位置を取得する(ST803)。
自律操縦部5424は、制御記憶部541から基地の位置情報を記録した基地位置テーブル5411を取得する(ST804)。更に、自律操縦部5424は、基地位置テーブル5411からドローン11の現在位置から最も近い基地の位置を特定する(ST805)。自律操縦部5424は、飛行計画に基づく通常ルートに代えてドローン11の現在位置から最も近い基地の位置までの飛行ルートに変更する(ST806)。飛行ルート変更処理は終了する。
[第2実施形態における自律無人航空機の飛行ルートの変更]
第1実施形態は、センサ装置から緊急を示すセンサ信号を受信したとき、自律無人航空機は飛行計画に基づく通常ルートに代えて、最寄りの基地に飛行して、緊急を示すセンサデータを含む収集データを地上基地局に送信する実施形態であった。第2実施形態は、牛の移動に伴い、牛等に取り付けられたセンサ装置が遠くなり、飛行計画に基づく通常ルートでは、自律無人航空機がセンサ装置からのデータ収集ができなくなったときの実施形態である。
第1実施形態は、センサ装置から緊急を示すセンサ信号を受信したとき、自律無人航空機は飛行計画に基づく通常ルートに代えて、最寄りの基地に飛行して、緊急を示すセンサデータを含む収集データを地上基地局に送信する実施形態であった。第2実施形態は、牛の移動に伴い、牛等に取り付けられたセンサ装置が遠くなり、飛行計画に基づく通常ルートでは、自律無人航空機がセンサ装置からのデータ収集ができなくなったときの実施形態である。
図9は、第2実施形態に係る自律無人航空機によるデータ収集の一例の概要を示す図である。
ドローン11は、基地12から、離陸し、所定の飛行計画に基づく通常ルート18を自律飛行して、各センサ装置131、132、・・・、13Nがつけられた対象物141、142、・・・、14Nの上空を通過する。センサ装置131、132、・・・、13Nがつけられた対象物141、142、・・・、14Nは、例えば、放牧されている牛である。
例えば、センサ装置132の上空を通過する飛行計画に従い通常ルート18を飛行しているドローン11からセンサ装置132が遠く離れてしまうと、ドローン11の搭載された不図示の移動基地局部とセンサ装置132間でのデータ通信ができなくなる。そこで、センサ装置132の近傍上空を飛行中であると推定されるとき、ドローン11の不図示の電波判定部は、センサ装置132からの電波の到来方向と電波強度を判定する。電波強度が所定の強度未満のときは、ドローン11は、飛行ルート61に示すようにセンサ装置132からの電波の到来方向に向け自律飛行する。センサ装置132からの電波強度が所定の電波強度以上となったときに、移動基地局部はセンサ装置132からのセンサ信号を受信する。センサ装置132からのセンサ信号の受信が完了すると、ドローン11は、現在の飛行位置62を検出し、現在位置62から最も近い飛行計画に設定されている位置181への飛行ルート63を飛行し通常ルート18に戻る。ドローン11は、センサ装置132からのセンサ信号をもれなく収集することができる。
ドローン11は、通常ルート18を飛行して基地12に着陸する。ドローン11が基地12のベースに着陸したとき、ドローン11に搭載された移動基地局部は、収集した収集データに対応する収集信号を地上基地局16に送信し、地上基地局16を介して、例えばインターネット17上に送られる。
[電波到来方向の検出方法]
図10は、センサ装置からの電波の到来方向を検出する方法の一例を示す図である。
図10は、センサ装置からの電波の到来方向を検出する方法の一例を示す図である。
本実施形態では、センサ装置との通信のためにドローン11に搭載される移動基地局部55の通信アンテナは2本の通信アンテナ451、452で構成される。いわゆるダイバーシティ・アンテナである。例えば、第1通信アンテナ451と第2アンテナ452の距離をd、第2通信アンテナ452から見たセンサ装置132からの電波の到来方向をθとする。第1通信アンテナ451と第2通信アンテナ452で同時刻に受信される電波の位相差φは、φ=(2π/λ)・d・sinθ で表される。ここでλはセンサ装置132から到来する電波の波長である。dは既知であり、位相差φを測定すれば、センサ装置132からの電波の到来方向θを求めることができる。アンテナ本数は2本に限定されず2本以上であればよい。通常、アンテナ本数を増やすと精度は向上する。更に、MUSIC、ESPRIT等の方法を使用してもよい。
[制御部のブロック構成]
図11は、第2実施形態における制御部のブロック構成の一例を示す図である。
図11は、第2実施形態における制御部のブロック構成の一例を示す図である。
制御部74は、制御記憶部741と、制御処理部742とを有する。制御記憶部741は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶する。制御記憶部741は、基地の位置情報を記録した基地位置テーブル7411、各センサ装置の位置情報を記録したセンサ装置位置テーブル7412、飛行計画ファイル7413、センサ閾値テーブル7414、更に電波到来方向算出のためのパラメータテーブル7415等を記憶する。パラメータテーブル7415には、第1通信アンテナ451と第2通信アンテナ452の距離d、センサ装置132から到来する電波の波長λ等が含まれている。
制御処理部742は、飛行計画取得部7421、センサ装置カウンタ7422、位置取得部7423、自律操縦部7424、電波判定部7425、空中停止指示部7426、受信指示部7427、距離判定部7428、着陸判定部7429、収集データ送信指示部7430、手動操縦部7431等を有する。電波判定部7425は、センサ装置からの電波の到来方向と電波強度を判定する。
[第2実施形態における飛行ルート変更処理フロー]
図12は、センサ装置が移動して、所定の飛行計画に基づく通常ルートでは、自律無人航空機がセンサ装置からのデータ収集ができなくなったときに飛行ルートを変更する飛行ルート変更処理フローの一例を示すフローチャートである。図12に示す飛行ルート変更処理は、予め制御記憶部741に記憶されている飛行ルート変更処理プログラムに基づいて、主に制御処理部742によりドローン11の各要素と協働して実行される。
図12は、センサ装置が移動して、所定の飛行計画に基づく通常ルートでは、自律無人航空機がセンサ装置からのデータ収集ができなくなったときに飛行ルートを変更する飛行ルート変更処理フローの一例を示すフローチャートである。図12に示す飛行ルート変更処理は、予め制御記憶部741に記憶されている飛行ルート変更処理プログラムに基づいて、主に制御処理部742によりドローン11の各要素と協働して実行される。
飛行計画に従いセンサ装置の近傍上空を飛行中であると推定されるとき、電波判定部7425は、センサ装置からの電波の到来方向と電波強度を検出する(ST901)。更に、電波判定部7425は、センサ装置からの電波の電波強度が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ST902)。センサ装置からの電波の電波強度が所定の閾値以上である(ST902:YES)ときは、処理を終了する。センサ装置からの電波の電波強度が所定の閾値未満である(ST902:YES)とき、自律操縦部5424は、飛行計画に基づく通常ルート18に代えて、センサ装置からの電波の到来方向に飛行ルートを変更する(ST903)。
電波判定部7425は、センサ装置からの電波の電波強度が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ST904)。センサ装置からの電波の電波強度が所定の閾値以上である(ST904:YES)ときは、空中停止指示部7426は自律操縦部5424にドローン11を空中停止させるように指示する(ST906)。
センサ装置からの電波の電波強度が所定の閾値未満である(ST904:NO)とき、電波判定部7425は、センサ装置からの電波の到来方向を検出し(ST905)、自律操縦部5424は、電波の到来方向に向かう飛行ルート61に変更する(ST903)。ST903,ST904,ST905、ST903のループを繰り返すことにより、ドローン11のセンサ装置への飛行が微調整される。
ドローン11が空中停止した状態で、受信指示部7427は、移動基地局部55にセンサ装置からのセンサ信号を受信する受信指示を出力する(ST907)。移動基地局部55は、受信したセンサ信号に対応する収集データを、センサデータ記憶部56に記憶させる(ST908)。位置取得部7423は、GPS装置532からドローン11の現在位置62を取得する(ST909)。
自律操縦部7424は、制御記憶部741から飛行計画ファイル7413を取得する(ST910)。更に、自律操縦部7424は、飛行計画ファイル7413からドローン11の現在位置から最も近い飛行計画に設定されている位置181を特定する(ST911)。自律操縦部7424は、飛行ルート61から、ドローン11の現在位置から最も近い飛行計画に設定されている位置181までの飛行ルート63に変更する(ST912)。飛行ルート変更処理は終了する。ドローン11は、飛行ルート63を飛行して、飛行計画に基づく通常ルート18に戻ることができる。
本実施形態では、センサ装置毎にセンサ装置上空で飛行ルートを変更するか否かを判定する例を説明したが、別の例として、複数のセンサ装置のいくつかについてセンサデータ収集ができなくなったときに、飛行ルートの変更をしてもよい。例えば、データ収集対象のセンサ装置数は100である。飛行計画に基づき半分の50個のセンサ装置上空を通過したとき、データ収集できたセンサ装置数が30以下、すなわち収集率60%以下のときは飛行ルートを変更することにしてもよい。放牧されている牛等の家畜は集団で移動する傾向にあり所定の収集率以下のときは飛行ルートを変更する方法は有用である。
ドローン11は、4つの回転翼35、36,37、38を有するとして説明したが、1つ又は複数の回転翼を有していてもよい。又、自律無人航空機は有翼航空機でもよく、ドローンに限られるものではない。更に、自律無人航空機の飛行用動力は電気モータだけでなく、内燃機関動力、ジェット推進動力でもよい。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
11 自律無人航空機
12 基地
131〜13N センサ装置
141〜14N 対象物
15 測位衛星
16 地上基地局
17 インターネット
20 ドローン本体部
21〜24 支柱
25〜28 脚部
31〜34 電気モータ
35〜38 回転翼
41〜44 着陸検出部
45 通信アンテナ
451 第1通信アンテナ
452 第2通信アンテナ
46 GPSアンテナ
47 操縦アンテナ
51 電源部
52 回転制御部
53 航法センサ部
54、74 制御部
541、741 制御記憶部
542、742 制御処理部
55 移動基地局部
56 センサデータ記憶部
12 基地
131〜13N センサ装置
141〜14N 対象物
15 測位衛星
16 地上基地局
17 インターネット
20 ドローン本体部
21〜24 支柱
25〜28 脚部
31〜34 電気モータ
35〜38 回転翼
41〜44 着陸検出部
45 通信アンテナ
451 第1通信アンテナ
452 第2通信アンテナ
46 GPSアンテナ
47 操縦アンテナ
51 電源部
52 回転制御部
53 航法センサ部
54、74 制御部
541、741 制御記憶部
542、742 制御処理部
55 移動基地局部
56 センサデータ記憶部
Claims (7)
- 所定の飛行計画に従って飛行する自律無人航空機であって、
センサ装置の近傍上空を飛行中に前記センサ装置のセンサ信号を受信する移動基地局部と、
前記センサ信号に対応するセンサデータを収集データとして記憶するセンサデータ記憶部と、
前記収集データに緊急データが含まれているか否かを検出する緊急データ検出部と、
前記緊急データが検出されたとき、前記自律無人航空機の現在位置を取得する位置取得部と、
前記現在位置から最も近い基地に向け前記自律無人航空機を自律操縦する自律操縦部と、
を有する自律無人航空機。 - 前記自律無人航空機が前記基地に着陸したか否かを判定する着陸判定部と、
前記自律無人航空機が着陸したと判定されたとき、前記センサデータ記憶部に記憶された前記収集データを示す収集信号を地上基地局に送信することを示す送信指示を前記移動基地局部に出力する収集データ送信指示部と、
を更に有する請求項1に記載の自律無人航空機。 - 前記センサ装置からの電波強度が所定の停止強度以上であるか否かを判定する電波強度判定部と、
前記電波強度が所定の停止強度以上であると判定されたときに、前記自律無人航空機を空中停止させる空中停止指示部と、
前記自律無人航空機が空中停止したことに応じて、前記センサ信号を受信することを示す受信指示を前記移動基地局部に出力する受信指示部と、
を更に有する請求項1又は2に記載の自律無人航空機。 - 所定の飛行計画に従って飛行する自律無人航空機であって、
センサ装置の近傍上空を飛行中に、前記センサ装置からの電波の到来方向と電波強度が所定の強度以上であるか否かを判定する電波判定部と、
前記電波強度が所定の強度未満であるときは、前記飛行計画に基づく飛行ルートに代えて前記センサ装置からの電波の到来方向に前記自律無人航空機を自律操縦する自律操縦部と、
前記センサ装置からの電波の到来方向への飛行により前記電波強度が所定の強度以上となったときに前記センサ装置のセンサ信号を受信する移動基地局部と、
前記センサ信号に対応するセンサデータを収集データとして記憶するセンサデータ記憶部と、
を有する自律無人航空機。 - 前記自律無人航空機の前記センサ信号を受信した現在位置を取得する位置取得部を更に有し、
前記自律操縦部は、前記現在位置から最も近い前記飛行計画に設定されている位置に前記自律無人航空機を自律操縦する、請求項4に記載の自律無人航空機。 - 所定の飛行計画に従って飛行する自律無人航空機の制御方法であって、
センサ装置の近傍上空を飛行中に前記センサ装置のセンサ信号を受信することと、
前記センサ信号に対応するセンサデータを収集データとして記憶することと、
前記収集データに緊急データが含まれているか否かを検出することと、
前記緊急データが検出されたとき、前記自律無人航空機の現在位置を取得することと、
前記現在位置から最も近い基地に向け前記自律無人航空機を自律操縦することと、
を有する制御方法。 - 所定の飛行計画に従って飛行する自律無人航空機の制御プログラムであって、
センサ装置の近傍上空を飛行中に前記センサ装置のセンサ信号を受信することと、
前記センサ信号に対応するセンサデータを収集データとして記憶することと、
前記収集データに緊急データが含まれているか否かを検出することと、
前記緊急データが検出されたとき、前記自律無人航空機の現在位置を取得することと、
前記現在位置から最も近い基地に向け前記自律無人航空機を自律操縦することと、
を含む処理を、プロセッサに実行させる制御プログラム。
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