JP2021092418A - 飛行体及び飛行体測位システム - Google Patents

飛行体及び飛行体測位システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021092418A
JP2021092418A JP2019222233A JP2019222233A JP2021092418A JP 2021092418 A JP2021092418 A JP 2021092418A JP 2019222233 A JP2019222233 A JP 2019222233A JP 2019222233 A JP2019222233 A JP 2019222233A JP 2021092418 A JP2021092418 A JP 2021092418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flying object
positioning system
aircraft
air vehicle
environment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019222233A
Other languages
English (en)
Inventor
信明 小松
Nobuaki Komatsu
信明 小松
朋子 伊藤
Tomoko Ito
朋子 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Frontier Technology Laboratory Inc
Original Assignee
International Frontier Technology Laboratory Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Frontier Technology Laboratory Inc filed Critical International Frontier Technology Laboratory Inc
Priority to JP2019222233A priority Critical patent/JP2021092418A/ja
Publication of JP2021092418A publication Critical patent/JP2021092418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

【課題】トンネルの内部や地下空間等の、衛星ネットワークの電波が届きにくく、カメラなどの設置が困難な環境においても、飛行体の位置を高精度で測定し、所定の作業を遂行することが可能な飛行体測位システムを提供すること。【解決手段】飛行体測位システム300は、測位用信号を発する自立電源型ビーコン装置305A、B、Cのセットと、所定の作業を行うように構成された飛行体310と、飛行体を制御する飛行体制御装置315とを含み、自立電源型ビーコン装置のセットは、所定の環境において所定の位置に予め配置されており、飛行体制御装置が飛行体に搭載されており、飛行体制御装置は、飛行体の位置を測定する測位部340を含み、測位部は、自立電源型ビーコン装置のセットから検出した測位用信号を用いて、飛行体の位置を測定し、飛行体は、測定された飛行体の位置に基づいて、所定の作業を遂行する。【選択図】図3

Description

本発明は、飛行体及び飛行体測位システムに関する。
近年、ドローン(Drone)又はマルチコプターと呼ばれる回転翼機(以下、これらを総称して「飛行体」という。)や、ロボットなどの活用が注目されている。
これらの無人移動体は、人間が容易に近づくことができない高所や狭隘な閉所などに容易に到達することが可能であるため、例えば、鉄塔の上部、トンネルの内部や地下空間などで情報収集や作業が求められる場合の活用が期待されている。
ここで、正確な情報を収集し、作業を確実に遂行するためには、移動体の正確な位置を測定することが重要であり、移動体の測位手段がいくつか提案されている。
例えば、移動体の位置を測定する手段の一例として、特許文献1には、「測位装置(1)は、ビーコン受信手段及びGPS受信手段の少なくとも一方の手段を有する対象移動体(2)から移動体位置情報を取得する第1取得手段(12)と、相互に異なる位置に配置された複数のカメラ(30)各々の位置に係る情報であるカメラ位置情報と、移動体位置情報とに基づいて、複数のカメラから対象移動体を撮像している2以上のカメラを選択する選択手段(14)と、該2以上のカメラ各々により撮像された映像情報を取得する第2取得手段(13)と、(i)カメラ位置情報に基づく上記2以上のカメラ各々の位置と、映像情報とに基づいて、上記2以上のカメラ各々から対象移動体までの距離を測定し、(ii)該距離と、カメラ位置情報に基づく上記2以上のカメラ相互間の位置関係とに基づいて、対象移動体の位置を測定する測定手段(16)と、を備える」技術が記載されている。
特開2019−203770号公報
特許文献1では、ビーコン発信機又はGPSなどで取得した移動体の大凡の位置に基づいて、予め設置されている複数のカメラの中から、対象の移動体が撮像可能なカメラを選択し、選択したカメラを用いて対象の移動体を撮像することで、当該移動体のより正確な位置を測定することができる。
しかし、特許文献1では、対象の移動体を撮像するカメラが事前に設置され、対象の移動体が容易に撮影可能である環境を前提しており、トンネルの内部や地下空間等の、カメラの設置が困難かつ暗い環境での測位が想定されていない。
そこで、本発明は、トンネルの内部や地下空間等の、衛星ネットワークの電波が届きにくく、カメラなどの設置が困難な環境においても、飛行体の位置を高精度で測定し、所定の作業を遂行することが可能な飛行体測位システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、代表的な本発明の飛行体測位システムの一つは、測位用信号を発する自立電源型ビーコン装置のセットと、所定の作業を行うように構成された飛行体と、前記飛行体を制御する飛行体制御装置とを含み、前記自立電源型ビーコン装置のセットは、所定の環境において所定の位置に予め配置されており、前記前記飛行体制御装置が前記飛行体に搭載されており、前記飛行体制御装置は、前記飛行体の位置を測定する測位部を含み、前記測位部は、前記自立電源型ビーコン装置のセットから検出した前記測位用信号を用いて、前記飛行体の位置を測定し、前記飛行体は、測定された前記飛行体の位置に基づいて、前記所定の作業を遂行することを特徴とする。
本発明によれば、トンネルの内部や地下空間等の、衛星ネットワークの電波が届きにくく、カメラなどの設置が困難な環境においても、飛行体の位置を高精度で測定し、所定の作業を遂行することが可能な飛行体測位システムを提供することができる。
図1は、飛行体を上面の概略図である。 図2は、飛行体の側面の概略図である。 図3は、本発明の実施形態に係る飛行体測位システムの構成の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る飛行体測位方法の流れを示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態に係る飛行体測位手段をトンネル点検作業に適用した場合の具体例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
<飛行体>
まず、図1を参照して、本開示の飛行体について説明する。図1に示されるように、飛行体310は、複数の回転翼12を支持する複数のアーム部13、アーム部が接続された中心部11を備えている。飛行体310の中心部11は当該飛行体を真上から見た場合にアーム部13の先端部を結んで形成される円環内の略中心部に位置している。
図1の例では、アーム部13及び回転翼12はそれぞれ4本備えているが、アーム部13の数や回転翼12の数はこれに限定されない。例えば、飛行体が大型の場合などでは、アーム部13及び回転翼12の数は6以上であることが望ましい。
なお、アーム部13は直線形状でもよいし、折れ曲がった形状を有していてもよい。
中心部11には、飛行体の制御装置、通信装置等が搭載されており、制御装置の付近には、バッテリー、GPSアンテナも搭載されている。
また、飛行体は種々の作業を行うための作業部(図示しない)を備えている。作業部に備えられている代表的な機能及び構成は、以下の通りであるが、これに限定されるものではない。
(1)カメラやセンサ、マイク等の外界情報を取得可能な情報取得機器による撮影や監視、調査、記録
(2)噴霧器や吹き付け装置、放水装置による液体の散布、塗装、消火、融雪剤の散布、動植物への散水
(3)スピーカーや臭気発生装置、発光装置による外部への働きかけ、
(4)工具やロボットアーム、回転ブラシ等による工作や整備、物体の移動、着氷の除去 等
さらに、飛行体310は中心部11の付近に磁界発電ユニット20または外部からの給電を受ける受電部(図示しない)を備えている。図1の例では、磁界発電ユニット20は、4個装着されているが、飛行体に装着する磁界発電ユニットの数に限定はない。
図2は、飛行体310を横から見た側面図である。飛行体の中心部11は、平板から構成された平面形状が円盤形状をしている。中心部11の側面付近からアーム部13が、アーム部の先端を結んで形成される円環の外周方向に向けて4本のアーム部13が延伸している。これら4本のアーム部13は、中心部を通過するいずれかの断面に対して左右対称となるように配置されている。
回転翼12には、動力部(図示しない)が接続されている。回転翼12は動力部からの出力を受けて回転し、回転翼12が回転することにより、飛行体310は出発地から離陸し、水平移動し目的の場所に着地することができる。
動力部は、回転翼12を駆動させることができる手段であれば特に制限されるものではないが、電気モータが適している。
なお、回転翼は、右方向への回転、停止、左方向への回転が可能である。
<飛行体測位システム>
次に、図3を参照して、本発明の実施形態に係る飛行体測位システムの構成について説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る飛行体測位システム300の構成の一例を示す図である。図3に示すように、本発明に係る飛行体測位システム300は、主に自立電源型ビーコン装置305A、305B、305C及び飛行体310からなる。
自立電源型ビーコン装置305A、305B、305C(以下、「ビーコン」という)は、定点から特定の電波(例えば指向性を持つ電波)を発射し、飛行体310にその位置を知らせる発信機である。本発明に係るビーコン305A、305B、305Cは、例えばBLE(Bluetooth〈登録商標〉 Low Energy)ビーコン、WiFiビーコン、AP(Access Point)ビーコン等を含んでもよく、電波を発信することができるものであれば特に限定されない。
ビーコン305A、305B、305Cは、測位用の信号を継続的に発信するように構成されている。後述するように、この測位用信号は、飛行体310の位置を測定するために用いられる。測位用信号には、ビーコン305A、305B、305Cの配置位置を示す情報が含まれてもよい。或いは、測位用信号には、ビーコン305A、305B、305Cを一意に識別する識別情報が含まれ、当該測位用信号を受信した飛行体310は、測位信号に含まれる識別情報を、内部ストレージに格納されている、識別情報毎にビーコンの絶対位置を示すテーブルに比較することにより、当該測位用信号を発信したビーコンの位置を特定してもよい。
また、本発明に係るビーコン305A、305B、305Cは、自立電源型のビーコンであるため、それぞれのビーコンは、独立した電源を備えている。この自立電源は、乾電池や充電池等であってもよいが、ビーコンの電池交換又は充電の手間を減らす観点から、自己発電機能を備えている電源を設けた構成が望ましい。
この自己発電機能を備えている電源の一例として、二酸化ケイ素太陽光発電装置が挙げられる。二酸化ケイ素太陽光発電装置は、少量の光だけで起電することができるため、トンネルや下水道等の比較的暗い環境に配置されても、電池交換又は充電をしなくても、継続的に電波を出し続けることができる。
斯かる二酸化ケイ素太陽光発電装置の構成の一例として、例えば、導電性を有する2枚の基板が各々の導電面を向かい合わせて配置され、基板の少なくとも一方が透明で光入射側基板とされ、2枚の基板の間に2酸化ケイ素と電解質が配置された2酸化ケイ素ソーラーセルにおいて、2酸化ケイ素は前記光入射側基板と向かい合わせて配置された基板上に配置され、2酸化ケイ素形体と光入射側基板との間に電解質が充填されている構成が可能である。
本発明に係るビーコン305A、305B、305Cは、対象の環境(例えば、トンネルや下水道等の作業を行う環境)に予め配置される。ビーコン305A、305B、305Cが配置される位置は、原則として自由に定められてもよいが、飛行体の絶対位置を把握するためには、配置箇所の絶対位置(例えば緯度や経度)が既知な箇所に配置されることが望ましい。
なお、図3では、ビーコンを3個含む構成を一例として示しているが、本発明はこれに限定されず、ビーコンの個数は任意であり、飛行体が応用される空間の等に基づいて適宜に定められてもよい。ただし、ビーコンの数が多い程飛行体の位置を正確に測定することができる観点から、3〜4個以上のビーコンを設けた構成が望ましい。
図3に示すように、本発明の実施形態に係る飛行体310は、飛行体310を制御する飛行体制御装置315を含む。この飛行体制御装置315は、例えば飛行体310搭載されているマイコンやSoC(System on a Chip)として実装されてもよい。
飛行体制御装置315は、メモリ330に格納された命令を実行するためのプロセッサ316と、ビーコン305A、305B、305Cのデバイスからの信号等の内外通信を制御するためのI/Oインターフェース317と、GPS等の通信ネットワーク202を介しての通信を制御するためのネットワークインターフェース318と、遠隔のリモコンからの信号を受け付けるためのユーザI/Oインターフェース319と、本発明の実施形態に係る測位手段のそれぞれの機能を実行するための機能部を格納するメモリ330と、動力部360と、作業部365と、これらの構成要素の双方通信を制御するためのバス320とを含む。
図3に示すように、メモリ330は、例えば、自立電源型ビーコン装置305A、305B、305Cから検出した測位用信号を用いて、飛行体310の位置を測定するための測位部340と、飛行体310の位置と、予め指定され、飛行体310の環境における移動経路を規定する経路情報とに基づいて、飛行体310の運行を制御し、かつ、飛行体310の位置と、予め指定され、飛行体310の環境における作業の動作を規定する作業情報とに基づいて、飛行体310に、所定の作業を遂行させる運行管理部345と、各種情報を保存するためのストレージ部355とを含む。
また、上述したように、飛行体制御装置315は、動力部360を含む。動力部360は、飛行体の回転翼に電力を供給し、回転させる。回転翼が回転することにより、飛行体310は出発地から離陸し、水平移動し目的の場所に着地することができる。動力部360は、回転翼12を駆動させることができる手段であれば特に制限されるものではないが、電気モータが適している。
作業部365は、飛行体310に種々の作業を遂行させるための作業部365を備えている。作業部365に備えられている代表的な機能及び構成は、例えば、(1)カメラやセンサ、マイク等の外界情報を取得可能な情報取得機器による撮影や監視、調査、記録、(2)噴霧器や吹き付け装置、放水装置による液体の散布、塗装、消火、融雪剤の散布、動植物への散水、(3)スピーカーや臭気発生装置、発光装置による外部への働きかけ、(4)工具やロボットアーム、回転ブラシ等による工作や整備、物体の移動、着氷の除去等を含む。
上述した構成を用いることにより、GPS等による測位が困難、又は、危険が伴う環境においても、飛行体310の位置を正確に測定することができ、所定の作業を遂行させることが可能となる。
<飛行体測位方法>
次に、図4を参照して、本発明の実施形態に係る飛行体測位方法の流れについて説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る飛行体測位方法400の流れを示すフローチャートである。図4に示す飛行体測位方法400は、例えば、図3に示す飛行体制御装置315によって実行されてもよい。
まず、ステップS410では、飛行体制御装置の測位部(例えば、図3に示す飛行体制御装置315の測位部340)は、予め配置されたビーコン(例えば、図3に示す自立電源型ビーコン装置305A、305B、305C)から発信される測位用信号を検出し、当該信号を用いて、飛行体の位置を測定する。
ここでは、飛行体の位置を測定する方法として、飛行体制御装置の測位部は、いわゆる複数点測位法を用いてもよい。一般的には、複数点測位法とは、複数のビーコンが検出されている場合に、その複数のビーコンの測位用信号を受信し、当該信号に含まれているビーコンの絶対位置(あるいは識別情報)、又は、当該信号の電波の伝播遅延もしくは電波強度により算出されるその複数のビーコンの距離とから、飛行体の絶対位置を算出する方法である。ここでの絶対位置は、例えば地理座標(緯度、経度)で表現されてもよいが、他の座標系であってもよい。
なお、飛行体に検出されたビーコンが多い程、飛行体の位置をより正確に測定することができる。例えば、3個のビーコンを検出することができた場合には、飛行体は、2次元空間における位置(平面座標)を測定することができるが、4個のビーコンを検出することができた場合には、飛行体は、飛んでいる高度を含めて、3次元空間における位置を測定することができる。
ただし、実際には、飛行体は必ずしも4個のビーコンを常に検出できるとは限らない。4個のビーコンを検出することができない場合には、飛行体は飛んでいる高度を把握できず、屋内環境で稼働している場合に当該環境の天井や地面に衝突する虞がある。そのため、一態様では、本発明に係る飛行体は、超音波発信器やレーザー発信器を含み、4個のビーコンを検出することができない場合には、当該超音波発信器又はレーザーを用いて天井、地面からの距離、障害物の有無を判定してもよい。その後、飛行体は、これにより判定した天井、地面、又は障害物からの距離に基づいて、飛んでいる高度を適宜に制御してもよい。
次に、ステップS420では、飛行体は、ステップS410で測位部により測定された飛行体の絶対位置に基づいて、所定の作業を遂行する。ここでの所定の作業とは、飛行体によって実行可能なタスクを意味するものである。例として、トンネルや地下道等の暗い環境での検査作業、下水道での配管や保守が挙げられるが、本発明に係る所定の作業はこれに限定されず、任意の作業であってもよい。
ここでは、S410で上述した手段により絶対位置が測定された飛行体は、リモコン等を持ったユーザによる遠隔操作に応じて所定の作業を行ってもよいが、トンネルや下水道等の、電波の受信が困難な環境においても作業を容易に行うためには、本発明の一態様では、飛行体は、ユーザの操作を受けずに、測定された飛行体の絶対位置と、予め記憶された情報に基づいて移動し、作業を行うことができるように構成されている。
従って、上述したように、本発明の実施形態に係る飛行体は、ユーザの操作を受けずに、当該飛行体の運行(移動及び動作)を制御する運行管理部を含む。この運行管理部は、上述したストレージ部(例えば、図3に示すストレージ部355)に予め格納された、飛行体の移動経路を規定する経路情報又は飛行体の動作を規定する作業情報に基づいて、飛行体の運行を制御する。
この経路情報は、所定の位置から、所定の方向に、所定の距離を移動することを指定してもよい。従って、飛行体は、ステップS410で測定された自己位置が、経路情報に指定された所定の位置に実質的に一致する(所定の距離基準を満たす)と判定すると、当該経路情報に指定されている方向及び移動距離に従って移動してもよい。また、飛行体は、ステップS410で測定された自己位置が、経路情報に指定された所定の位置に実質的に一致しないと判定すると、自己位置に基づいて指定された所定の位置に向かって移動してもよい。
また、同様に、この動作情報は、所定の位置で行われるべき動作を指定してもよい。従って、飛行体は、ステップS410で測定された自己位置が、経路情報に指定された所定の位置に実質的に一致する(所定の距離基準を満たす)と判定すると、当該作業情報に指定されている動作を実行してもよい。例えば、この動作の例として、飛行体は動作情報に指定された作業の対象物に向かって移動したり、搭載されているカメラの向きや角度を調整したり、映像を取得したり、サンプルを回収したりしてもよい。
このように、予め配置された自立電源型のビーコンから発信される測位用信号を用いて飛行体の位置を測定することにより、GPS等による測位が困難、又は、危険が伴う環境においても、飛行体の位置を正確に測定することができ、所定の作業を遂行させることが可能となる。また、予め記憶された経路情報及び動作情報に基づいて飛行体の移動及び動作を制御する運行管理部を用いることにより、本発明に係る飛行体は、ユーザの操作を受けずに、完全に自動的に移動し、動作を行い、所定の作業を遂行することができる。
次に、図5を参照して、本発明の実施形態に係る飛行体測位手段をトンネル点検作業に適用した場合の具体例について説明する。
<飛行体測位の具体例>
図5は、本発明の実施形態に係る飛行体測位手段をトンネル点検作業に適用した場合の具体例を示す図である。
上述したように、本発明の実施形態に係る飛行体310は、トンネルの内部や地下空間等の、衛星ネットワークの電波が届きにくく、カメラなどの設置が困難な環境においても、飛行体の位置を高精度で測定し、所定の作業を遂行することができる。例えば、図5に示すように、本発明に係る飛行体310は、地下鉄用のトンネル500での点検作業に適用可能である。
上述したように、地下鉄用のトンネル500には、測位用信号を発信する自立電源型ビーコン装置305A、305B、305Cが事前に設置されている。これらの自立電源型ビーコン装置305A、305B、305Cのそれぞれは、例えば、酸化ケイ素太陽光発電装置を備え、当たる光を用いて起電するため、電池交換や充電作業が不要である。
地下鉄用のトンネル500に配置された係る飛行体310は、ビーコン305A、305B、305Cから受信する測位用信号を用いて、上述した複数点測位法によって自己位置を測定する。また、自己位置を測定した後、飛行体310は、当該自己位置と、事前に内部ストレージに記憶されている経路情報及び動作情報に基づいて、ユーザの操作を受けずに、地下鉄用のトンネル500内で完全自動的に移動し、所定の点検作業を遂行してもよい。
例えば、地下鉄用のトンネル500での点検作業の例として、例えば、線路の状態を示す画像や映像を取得したり、列車の走行を阻止する可能性のある障害物を始末したり、レールのボルトの緩み具合を点検したり、当該ボルトを締結したりすることができる。
また、一態様では、本発明の実施形態に係る飛行体310は、帰還不能限界点(Point of No Return)認識部を更に備えてもよい(図示せず)。帰還不能限界点認識部は、飛行体310の活動範囲の限界点を認識し、電池の残量が所定の値以下になる際には、飛行体310に作業を中止させ、所定の位置(出発点、充電が可能な場所)に帰還させてもよい。なお、この場合には、飛行体310は、現在の位置までの経路を記憶し、記憶した当該経路に従って戻ってもよく、所定の位置までの最短ルートを計算して、当該最短ルートに従って移動してもよい。
これにより、飛行体310は電池が切れるまで作業を続け、トンネル内などに落下し、人間が飛行体310を回収に向かわなければならないといった事態を避けることができる。つまり、飛行体310は、作業が終了していなくても、所定の位置まで無事に帰還することを前提として作業を中断し、所定の位置まで帰還できる構成としてもよい。
以上説明した本発明の実施形態に係る飛行体及び飛行体測位システムを用いることにより、トンネルの内部や地下空間等の、衛星ネットワークの電波が届きにくく、カメラなどの設置が困難な環境においても、飛行体の位置を高精度で測定し、所定の作業を遂行することが可能な飛行体測位システムを提供することができる。
また、上述した予め記憶された経路情報及び動作情報に基づいて飛行体の移動及び動作を制御する運行管理部を用いることにより、本発明に係る飛行体は、ユーザの操作を受けずに、完全に自動的に移動し、動作を行い、所定の作業を遂行することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、飛行体310は、列車が通行するトンネル内で作業を行う場合には、近接する列車の存在を音や風圧、レールの振動などで検知し、安全な場所に退避行動をとるような機能を備えてもよい。
300 飛行体測位システム
305A、B、C 自立電源型ビーコン装置
310 飛行体
315 飛行体制御装置
316 プロセッサ
317 I/Oインターフェース
318 ネットワークインターフェース
319 ユーザI/Oインターフェース
320 バス
330 メモリ
340 測位部
345 運行管理部
355 ストレージ部
360 動力部
365 作業部

Claims (11)

  1. 飛行体測位システムであって、
    飛行体測位システムは、
    測位用信号を発する自立電源型ビーコン装置のセットと、
    所定の作業を行うように構成された飛行体と、
    前記飛行体を制御する飛行体制御装置とを含み、
    前記自立電源型ビーコン装置のセットは、所定の環境において所定の位置に予め配置されており、
    前記飛行体制御装置が前記飛行体に搭載されており、
    前記飛行体制御装置は、
    前記飛行体の位置を測定する測位部を含み、
    前記測位部は、
    前記自立電源型ビーコン装置のセットから検出した前記測位用信号を用いて、前記飛行体の位置を測定し、
    前記飛行体は、測定された前記飛行体の位置に基づいて、前記所定の作業を遂行する、
    ことを特徴とする飛行体測位システム。
  2. 前記自立電源型ビーコン装置は、二酸化ケイ素太陽光発電装置を備えている、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の飛行体測位システム。
  3. 前記飛行体制御装置は、
    前記飛行体の運行を管理する運行管理部を更に含み、
    前記運行管理部は、
    前記飛行体の位置と、予め指定され、前記飛行体の前記環境における移動経路を規定する経路情報とに基づいて、前記飛行体の運行を制御する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の飛行体測位システム。
  4. 前記運行管理部は、
    前記飛行体の位置と、予め指定され、前記飛行体の前記環境における作業の動作を規定する作業情報とに基づいて、前記飛行体に、前記所定の作業を遂行させる、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の飛行体測位システム。
  5. 前記飛行体は、マルチコプター型ドローン、固定翼型ドローン、固定翼型ハイブリッドドローン、シングルローター型ドローン、又はクワッドローター型ドローンの内の1つである、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の飛行体測位システム。
  6. 前記所定の環境は、GPSによる測位が困難な屋内環境である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の飛行体測位システム。
  7. 前記所定の作業は、前記所定の環境における点検作業又は保守作業の内の1つである、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の飛行体測位システム。
  8. 所定の環境において自己位置を測位する飛行体であって、
    前記飛行体は、
    前記飛行体を制御する飛行体制御装置を含み、
    前記飛行体制御装置は、
    前記飛行体の位置を測定する測位部を含み、
    前記測位部は、
    前記環境において予め配置される自立電源型ビーコン装置のセットから発信される測位用信号を受信し、当該測位用信号を用いて前記飛行体の位置を測定し、
    前記飛行体は、測定された前記飛行体の位置に基づいて、前記環境における所定の作業を遂行する、
    ことを特徴とする飛行体。
  9. 前記飛行体制御装置は、
    前記飛行体の運行を管理する運行管理部を更に含み、
    前記運行管理部は、
    前記飛行体の位置と、予め指定され、前記飛行体の前記環境における移動経路を規定する経路情報とに基づいて、前記飛行体の運行を制御する、
    ことを特徴とする、請求項8に記載の飛行体。
  10. 前記運行管理部は、
    前記飛行体の位置と、予め指定され、前記飛行体の前記環境における作業の動作を規定する作業情報とに基づいて、前記飛行体に、前記所定の作業を遂行させる、
    ことを特徴とする、請求項9に記載の飛行体。
  11. 前記飛行体は、マルチコプター型ドローン、固定翼型ドローン、固定翼型ハイブリッドドローン、シングルローター型ドローン、又はクワッドローター型ドローンの内の1つである、
    ことを特徴とする、請求項8に記載の飛行体。
JP2019222233A 2019-12-09 2019-12-09 飛行体及び飛行体測位システム Pending JP2021092418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019222233A JP2021092418A (ja) 2019-12-09 2019-12-09 飛行体及び飛行体測位システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019222233A JP2021092418A (ja) 2019-12-09 2019-12-09 飛行体及び飛行体測位システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021092418A true JP2021092418A (ja) 2021-06-17

Family

ID=76313112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019222233A Pending JP2021092418A (ja) 2019-12-09 2019-12-09 飛行体及び飛行体測位システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021092418A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024062530A1 (ja) * 2022-09-20 2024-03-28 三菱電機株式会社 車上測距装置、列車無線車上局、列車無線システム、制御回路、記憶媒体および通信モード切替判定方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014116210A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 International Frontier Technology Laboratory Inc 2酸化ケイ素ソーラーセル
JP2018030407A (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 株式会社日立製作所 搬送システム及び搬送方法
US20180156616A1 (en) * 2016-12-06 2018-06-07 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for positioning via unmanned aerial vehicles
JP2018193061A (ja) * 2018-08-21 2018-12-06 株式会社エアロネクスト 回転翼機着陸装置
WO2019098068A1 (ja) * 2017-11-17 2019-05-23 日本電産株式会社 ビーコンネットワーク、移動体測位システムおよび物流管理システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014116210A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 International Frontier Technology Laboratory Inc 2酸化ケイ素ソーラーセル
JP2018030407A (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 株式会社日立製作所 搬送システム及び搬送方法
US20180156616A1 (en) * 2016-12-06 2018-06-07 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for positioning via unmanned aerial vehicles
WO2019098068A1 (ja) * 2017-11-17 2019-05-23 日本電産株式会社 ビーコンネットワーク、移動体測位システムおよび物流管理システム
JP2018193061A (ja) * 2018-08-21 2018-12-06 株式会社エアロネクスト 回転翼機着陸装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024062530A1 (ja) * 2022-09-20 2024-03-28 三菱電機株式会社 車上測距装置、列車無線車上局、列車無線システム、制御回路、記憶媒体および通信モード切替判定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8880241B2 (en) Vertical takeoff and landing (VTOL) small unmanned aerial system for monitoring oil and gas pipelines
US11697411B2 (en) Apparatus and methods for obstacle detection
US9975632B2 (en) Aerial vehicle system
JP6377169B2 (ja) Uavの位置を推定するシステム及び方法
EP4009128A1 (en) Flight path determination
US11721222B2 (en) Ruggedized autonomous helicopter platform
CN108762307B (zh) 基于无人机检测的高层建筑天然气立管安全预警系统
CN112236733A (zh) 一种将移动机器人引导到坞站的计算机化系统及其使用方法
KR20190018721A (ko) 풍력 발전 단지 항공기 비콘 시스템 및 상기 시스템을 구비하는 풍력 발전 단지 및 풍력 발전 단지에 비콘을 제공하기 위한 방법
CN104953709A (zh) 一种变电站智能巡视机器人
CN105509874A (zh) 一种基于飞行器的环境噪声探测定位方法
JP2017204178A (ja) 制御システム
CN114545918A (zh) 一种可接入移动终端的机器人巡检系统及巡检方法
JP2018055362A (ja) 監視システム
JP2019007964A (ja) Uavの位置を推定するシステム及び方法
US20180329412A1 (en) System and method for coordinating terrestrial mobile automated devices
JP2021092418A (ja) 飛行体及び飛行体測位システム
CN103181340A (zh) 鸟类运动跟踪装置和系统
KR20160012337A (ko) 날아다니는 비행 센서로봇 플랫폼 장치 및 방법
CN203732726U (zh) 一种定位装置
CN113933871B (zh) 基于无人机和北斗定位的洪水灾情检测系统
CN207473409U (zh) 一种智能巡检机器人
JP2020052660A (ja) 飛行ロボットおよび監視システム
CN107390707A (zh) 无人机控制系统
TWI674991B (zh) 飛行記錄器搜尋系統與搜尋套組

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240813