JP2020195936A - インクジェットノズルヘッド及び塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークに対し所定色の幅広のパターンを塗装する際に、ワークに干渉することなく、少ない走査回数で所望のパターン幅とパターン厚とを得る。【解決手段】それぞれノズル孔Nが形成された複数のノズル本体17と、前記複数のノズル本体のノズル孔が配置され、前記複数のノズル孔を走査方向に対し所定角度傾斜した直線に沿って配列可能な複数の吐出口20と、前記複数のノズル本体に塗料を供給するための塗料流路15a11、15a21、15a31とを有するノズルアレイ15と、を備え、前記ノズルアレイが有する複数のノズル孔は、隣り合うノズル孔間において、走査方向の直交方向に各ノズル孔による塗布線幅が一部重なるように配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、複数のノズルを備えたインクジェットノズルヘッド及び塗布装置に関し、例えば2トーンの塗装において、境界線の塗装が容易なインクジェット塗装に用いられ、幅広のパターンを塗装する際に、少ない走査回数で所望のパターン幅とパターン厚とを得ることのできるインクジェットノズルヘッド及び塗布装置に関する。
自動車の製造工程において、例えば車体の表面に2色の塗装(2トーン塗装と称する)を施す場合、スプレーガンによる塗装では霧状に塗料が噴霧されるため、自動車の車体にマスキング処理を施し、その上からスプレーガンによる塗装を行って、境界線を出していた。
しかしながら、車体にマスキング処理を施し、塗装後にそれを除去する作業が煩わしく、作業効率が低下するという課題があった。
そのような課題に対し、噴霧幅の狭いインクジェットノズルを用いることにより、マスキング処理を行わずに境界線を出す方法が注目されている。
例えば、インクジェットノズルを用いた塗布装置については、例えば特許文献1(特許第6198499号)に開示されている。特許文献1に開示される塗布(プリント)装置は、塗料が充填されたインクタンクに加圧空気を送り込むことにより高圧の気圧を印加して塗料を遠方に吐出するインクジェットノズルが複数配列されたヘッドアレイ(インクジェットノズルヘッド)を備えている。
この装置は、さらに前記ヘッドアレイを往復直線移動させるリニアレールと、前記リニアレールをロボットアームにより移動させる多関節ロボットと、それらロボットとインクジェットノズルの駆動制御を行うコントローラとを備えている。前記ヘッドアレイは、塗料色ごとに複数のノズルが横一列に配列されており、配列方向にリニアレール上を移動(走査)しながら各ノズルからの噴霧がなされる。
このような塗布装置によれば、走査方向に沿って直線状に配列された複数のノズルから塗料が吐出されるため、少ない走査で所望の膜厚を形成することができ、マスキング処理を施すことなく、速い速度で境界線のある塗布作業を行うことが可能となる。
特許第6198499号公報
ところで、特許文献1に開示されるような塗布装置を用いて、自動車の内外板のように所定の膜厚で幅広の単色塗装(いわゆるベタ塗り)を行う場合には、走査方向に直交する方向(パターン幅方向)に位置をオフセットしながら、複数回の走査を行うことになる。その際、一走査における塗布の線幅が狭いため、複数回の走査間において塗布線の境界が見えないように重ね塗りを行う必要がある。
しかしながら、複数走査により重ね塗りを行うと、走査回数に対して塗布幅(パターン幅)を大きくし難いため効率が悪いという課題があった。
また、一走査でのパターン幅を稼ぐために一走査の長さ寸法を大きくすると、走査の際にノズルヘッドがワークに干渉するという課題があった。
本発明は、前記した点に着目してなされたものであり、ワークに対し所定色の幅広のパターンを塗装する際に、ワークに干渉することなく、少ない走査回数で所望のパターン幅とパターン厚とを得ることのできるインクジェットノズルヘッド及び塗布装置を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係るインクジェットノズルヘッドは、所定方向に走査されながら、所定の圧力で供給された塗料を吐出するインクジェットノズルヘッドであって、それぞれノズル孔が形成された複数のノズル本体と、前記複数のノズル本体のノズル孔が配置され、前記複数のノズル孔を走査方向に対し所定角度傾斜した直線に沿って配列可能な複数の吐出口と、前記複数のノズル本体に塗料を供給するための塗料流路とを有するノズルアレイと、を備え、前記ノズルアレイが有する複数のノズル孔は、隣り合うノズル孔間において、走査方向の直交方向に各ノズル孔による塗布線幅が一部重なるように配置されていることに特徴を有する。
尚、前記複数のノズル孔を走査方向に対し所定角度傾斜した直線に沿って配列可能な複数の吐出口の一端側に、前記ノズル本体のノズル孔が配置され、走査方向に平行な直線に沿って配列された少なくとも2つの吐出口を備えることが望ましい。
このようにインクジェットノズルヘッドを、複数のノズル孔を走査方向に対して所定角度傾斜した直線に沿って配置し、各ノズル孔からの塗布線幅が重なるように構成したことにより、一走査におけるパターン幅を広くすることができる。ここで、一列に配置された複数のノズル孔のうち、例えば2トーン塗装における境界線を形成するための一端側の2つのノズル孔のみは、走査方向に対して傾斜しない直線に沿って配置したことにより、境界線部分においては同じ位置に重ね塗りがされ、1走査で目標とする膜厚を確保し、境界線を明確に出すことができる。
したがって、本発明に係るインクジェットノズルヘッドを用いることにより、走査長が短くても、少ない走査回数で所望のパターン幅とパターン厚とを得ることができ、ワークに干渉することなく効率的に塗布を行うことができる。
また、前記した課題を解決するために、本発明に係る塗布装置は、前記インクジェットノズルヘッドを備える塗布装置であって、前記インクジェットノズルヘッドに塗料を供給する塗料供給手段と、前記インクジェットノズルヘッドを取付けたロボットアームと、前記インクジェットノズルヘッドを走査させるために前記ロボットアームを駆動制御するロボット制御部と、走査の際、前記インクジェットノズルヘッドが有するノズル本体の駆動制御を行うノズル制御部と、を備え、前記ロボット制御部は、前記インクジェットノズルヘッドを複数回往復走査するとともに、該往復走査の際、パターン幅方向に所定のオフセット寸法をもたせることに特徴を有する。
このような構成の塗布装置を用いることにより前記インクジェットノズルヘッドの構成を活かした走査を行うことができ、ワークに干渉することなく少ない走査回数で所望のパターン幅とパターン厚とを得ることができる。
本発明によれば、ワークに対し所定の色の幅広のパターンを塗装する際に、ワークに干渉することなく、少ない走査回数で所望のパターン幅とパターン厚とを得ることのできるインクジェットノズルヘッド及び塗布装置を提供することができる。
図1は、本発明のインクジェットノズルヘッドを適用した塗布装置の全体構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本発明のインクジェットノズルヘッドの斜視図である。 図3は、図2のインクジェットノズルヘッドの主要部の分解斜視図である。 図4は、図2のインクジェットノズルヘッドが備えるヘッドアレイの前面に形成された吐出口の配置を示す模式図である。 図5(a)、(b)は、図2のインクジェットノズルヘッドが備えるノズル本体の断面図である。 図6は、インクジェットノズルヘッドを一走査した場合の塗布状態を模式的に示す平面図である。 図7は、インクジェットノズルヘッドを往復移動させて複数走査を行う際の軌跡を示す平面図である。 図8は、例えば4走査を行った場合のノズル孔ごとの塗布位置を示す厚さ方向の模式的な断面図である。
以下、本発明にかかるインクジェットノズルヘッド及び塗布装置の実施の形態につき、図面に基づいて説明する。本実施の形態に係るインクジェットノズルヘッドは、例えば自動車製造ラインにおける塗布装置に用いられ、例えば(他色の塗装との境界線を有する)2トーン塗装のために塗料を吐出するものである。
図1は、本実施の形態に係るインクジェットノズルヘッドを適用した塗布装置の全体構成の一例を示すブロック図である。
図1に示す塗布装置1は、インクジェットノズルヘッド10と、これを先端に取り付けたロボットアーム2と、ロボットアーム2を駆動制御するロボットコントローラ3とを備える。ロボットアーム2は、6軸の多関節ロボットであり、ワークが曲面であっても、ワークに対し常に所定の距離にインクジェットノズルヘッド10を配置することができるようになっている。また、インクジェットノズルヘッド10は、ロボットアーム2によってワークに対し平行方向に移動しながら塗布(走査)を行うことが可能となされている。
インクジェットノズルヘッド10には、マニホールド4によって分岐された複数(例えば8本)のホース11(11a〜11h)が接続されている。このうちホース11a〜11dは、インクジェットノズルヘッド10への塗料供給路となり、ホース11e〜11hはインクジェットノズルヘッド10からの塗料回収路となる。
また、マニホールド4の分岐点側には、1本のホース12の一端が接続され、ホース12の他端は、塗料を切り替えるカラーチェンジバルブ5に接続されている。
また、カラーチェンジバルブ5は、複数のホース13と1本のホース14によって塗料循環供給装置6に接続されている。複数のホース13は塗料色ごとに塗料循環供給装置6からカラーチェンジバルブ5への塗料供給路として用いられ、ホース14はカラーチェンジバルブ5から塗料循環供給装置6への塗料回収路として用いられる。
また、塗料循環供給装置6に対してはエア盤7によってバルブへの加圧制御がなされるように構成されている。
また、インクジェットノズルヘッド10は、後述する複数のノズル本体17を備えるが、これら複数のノズル本体17は、インクジェットコントローラ8によって開弁、閉弁の駆動制御がなされる。
前記インクジェットコントローラ8と前記ロボットコントローラ3とは、塗装条件が設定されるPC(パーソナルコンピュータ)9において実行されるプログラムによって動作制御されるように構成されている。
図2は、インクジェットノズルヘッド10の斜視図であり、図3は、その主要部の分解斜視図である。
図2に示すようにインクジェットノズルヘッド10は、前面に複数の吐出口20(20a〜20m)が形成された直方体状のヘッドアレイ15と、ヘッドアレイ15の後面側に装着される複数(13個)のノズル本体17(17a〜17m)と、ヘッドアレイ15に対しノズル本体17を後方より押さえて固定するためのコ字状のノズルストッパ18とを備える。
前記ヘッドアレイ15の上面には、4つのホースジョイント16a〜16dが設けられ、それぞれホース11a〜11dが連結可能となっている。
また、ヘッドアレイ15下面には、4つの排出用ジョイント19a〜19dが設けられ、ホース11e〜11hが連結可能となっている。
即ち、塗料循環供給装置6から供給される塗料は、カラーチェンジバルブ5により所望色が選択されてマニホールド4に送られ、インクジェットノズルヘッド10に供給されて吐出され、吐出されない回収塗料はマニホールド4からカラーチェンジバルブ5を通って塗料循環供給装置6に循環するように構成されている。
尚、塗色を変更する際には、排出用ジョイント19から洗浄液(シンナー)を供給することで、ヘッドアレイ15、マニホールド4、カラーチェンジバルブ5、及びそれらを繋ぐホース内の洗浄を行うことができる構成とされている。
続いて、インクジェットノズルヘッド10が備えるヘッドアレイ15の構成について詳しく説明する。
図3に示すようにヘッドアレイ15は、複数の部材により構成され、具体的には上から下の順に、アッパー部15aと、アッパー用第1ガスケット(シール部材)15bと、アッパー用第2ガスケット(シール部材)15cと、センター部15dと、アンダー用第2ガスケット(シール部材)15eと、アンダー用第1ガスケット(シール部材)15fと、アンダー部15gとに分割されている。
図3に示すようにアッパー部15aは、例えばステンレス鋼により形成され、上下面を貫通する連通孔15a1、15a2、15a3、15a4が形成されている。前記連通孔15a1、15a2、15a3、15a4には、それぞれホースジョイント16a、16b、16c、16dが装着可能となされている。
また、アッパー用第1ガスケット15bは、例えばテフロンシート(テフロンは登録商標)により形成されたシール部材であり、前記アッパー部15aの塗料流路形状に対応している。
即ち、上下面に貫通し、前記連通孔15a1に連通する連通孔15b1と、前記連通孔15a2に連通する連通孔15b2と、前記連通孔15a3に連通する連通孔15b3と、前記連通孔15a4に連通する連通孔15b4とが形成されている。
また、アッパー用第2ガスケット15cは、例えばテフロンシートにより形成されたシール部材であり、センター部15dの上部周囲に配置されるシール部材である。
また、図3に示すセンター部15dは、例えばステンレス鋼により形成され、前記アッパー部15aに形成された連通孔15a1〜15a4、及びアッパー用第1ガスケット15bに形成された連通孔15b1〜15b4にそれぞれ対応して連通する複数の塗料流路が形成されている。
即ち、センター部15dには、前記連通孔15a1及び15b1に連通する塗料流路15d1と、前記連通孔15a2及び15b2に連通する塗料流路15d2と、前記連通孔15a3及び15b3に連通する塗料流路15d3と、前記連通孔15a4及び15b4に連通する塗料流路15d4とが形成されている。
図示するように前記塗料流路15d1は、分岐しない1系統の流路であり、塗料流路15d2〜15c4は、それぞれ4方に分岐する4系統の流路である。
また、センター部15dの前面には、ノズル本体17のノズル孔N1〜N13(図4参照)が順に配置される吐出口20a〜20mが横一列に形成されている。
前記吐出口20mはノズル本体17m(ノズル孔N13)に対応しており、前記ノズル本体17mの先端側(後述の塗料供給口30)は、前記塗料流路15d1の先端側に連通している。
また、吐出口20i〜20lはノズル本体17i〜17l(ノズル孔N9〜N12)に対応しており、前記ノズル本体17i〜17lの先端側(塗料供給口30)は、それぞれ前記塗料流路15d2の分岐先端側に連通している。
また、吐出口20e〜20hはノズル本体17e〜17h(ノズル孔N5〜N8)に対応しており、前記ノズル本体17e〜17hの先端側(塗料供給口30)は、それぞれ前記塗料流路15d3の分岐先端側に連通している。
また、吐出口20a〜20dはノズル本体17a〜17d(ノズル孔N1〜N4)に対応しており、前記ノズル本体17a〜17dの先端側(塗料供給口30)は、それぞれ前記塗料流路15d4の分岐先端側に連通している。
即ち、ホースジョイント16a、16b、16c、16dに供給された塗料はそれぞれに対応する塗料流路を流れて対応する各ノズル本体17の先端側に形成された後述の塗料供給口30に所定圧をもって供給されるように構成されている。
尚、前記したように塗料流路15d1は、分岐しない独立した流路(吐出口20mに対応)であり、塗料流路15d2(吐出口20i〜20lに対応)、15a3(吐出口20e〜20hに対応)、15a4(吐出口20a〜20dに対応)は、共に4方に分岐する流路である。
このように塗料流路を4つに分ける理由は、走査における吐出量をグループ単位で管理することを可能とするためである。
また、塗料流路15d1が独立した流路であるのは、吐出口20mからの塗料の吐出が、境界線部分の塗装のみに用いられ、複数走査を行う場合には、2回目の走査以降は吐出口20mからの吐出を行わないためである。
ここで、図4にヘッドアレイ15の前面に形成された吐出口20a〜20mの配置関係を示す。図示するように吐出口20a〜20mの中心位置にそれぞれノズル孔N1〜N13が配置される。そのうち、ノズル孔N12、N13は走査方向に平行な直線L1上に配置されるが、ノズル孔N1からN11の位置は走査方向に対し所定角度(直線状に)傾斜した直線に沿って配列されている。
図4において、最下位のノズル孔N1の位置は直線L1から所定距離(例えば2.75mm)下方の走査方向に平行な直線L2上に位置する。このようにノズル孔N1〜N13の位置をずらして配置することによって、1走査におけるパターン幅を大きくする構成となっている。尚、その具体的な塗布動作については後述する。
また、図3に示すアンダー用第2ガスケット15eは、例えばテフロンシートにより形成されたシール部材であり、センター部15dの下部周囲に配置されるシール部材である。
また、アンダー用第1ガスケット15fは、例えばテフロンシートにより形成されたシール部材である。
図示しないが、前記センター部15dの下面側は、装着される複数のノズル本体17a〜17mの先端側にそれぞれ形成された後述の塗料排出口32が配置されるように形成されており、前記複数の塗料排出口32から排出される塗料を塗料流路ごとに1点に回収するための合流孔が計4つ形成されている。
アンダー用第1ガスケット15fには、前記4つの合流孔にそれぞれ連通する連通孔15f1〜15f4が上下に貫通して形成されている。
また、図3に示すアンダー部15gは、例えばステンレス鋼により形成され、前記連通孔15f1〜15f4に連通する連通孔15g1〜15g4が形成されている。
前記連通孔15g1〜15g4には、図2に示した排出用ジョイント19a〜19dが接続されて連通するようになっている。
また、ノズル本体17(17a〜17m)の構成は特に限定されるものではないが、例えば、図5(a)、(b)に示すように公知の構成(例えば特許第4123897号に開示された構成)を採用することができる。
ノズル本体17は、前面に設けられたノズル孔Nと、ノズル孔Nに塗料を供給する塗料室21と、塗料室21において先端にてノズル孔Nを閉鎖または開放するニードル弁22と、ニードル弁22の後方に配置される可動鉄心23とを備える。
更にノズル本体17は、前記可動鉄心23に対向しバネ材26を介して設けられる固定鉄心24と、磁力により前記可動鉄心23をノズル軸方向に沿って移動させる電磁ソレノイド25とを備える。
即ち、前記ニードル弁22のノズル孔Nに対する閉弁と開弁の動作は、可動鉄心23と、バネ材26と、固定鉄心24と、電磁ソレノイド25とからなる駆動機構により駆動される。この駆動機構は収容空間27に収容され、そこに塗料室21の塗料が流出しないようにするため、ニードル弁22を囲うように弾性体隔膜28が設けられ、塗料室21の塗料には塗料供給口30を介して圧力Pが加えられている。
また、加圧された塗料が弾性体隔膜28とニードル弁22の間から洩れ出すのを防ぐために収容空間27の中の気体または液体に対し、加圧通路31を介して塗料にかけられた圧力と同程度の圧力Pが加えられている。
このようなノズル本体17によれば、電磁ソレノイド25に電流を流さなければ、バネ材26の付勢力により可動鉄心23とニードル弁22とが前方に押し出され、図5(a)に示すようにノズル孔Nが閉じられる。このとき、塗料供給口30から供給される塗料は、ノズル孔Nから吐出されず塗料排出口32より排出される。
一方、電磁ソレノイド25に電流を流すと、固定鉄心24に可動鉄心23が吸着され、それによりニードル弁22が後方に下がってノズル孔Nが開かれ、圧力Pにより塗料が吐出されることになる。
続いて、塗布装置1におけるインクジェットノズルヘッド10を用いた塗布動作について説明する。図6は、インクジェットノズルヘッド10をワークに対し一走査した場合の塗布状態を模式的に示す平面図である。
ロボットコントローラ3によるロボットアーム2の駆動制御と、インクジェットコントローラ8によるインク本体17の駆動制御を同期させ、インクジェットノズルヘッド10を図示する矢印方向に走査した場合、ノズル孔N1からノズル孔N13まで所定の線幅(本実施形態では0.5mmとする)で塗布がなされる。
このとき全てのノズル孔Nから同じタイミングで塗料の吐出がなされるが、初回の走査におけるノズル孔N1〜N6からの吐出量は例えば8μm/走査とされ、ノズル孔N7〜N12からの吐出量は、その2倍の16μm/走査とされ、ノズル孔N13からの吐出量も16μm/走査とされる。
ノズル孔N12,N13はパターン幅方向の位置が同じ(オフセットなし)であり、その他のノズル孔N1〜N12はパターン幅方向のオフセット寸法が例えば0.25mmに形成されている。そのため、図示するようにノズル孔N1〜N12までは隣り合うノズル孔間においてパターン幅方向に0.25mmずつ重なった状態で塗布される。その結果、ノズル孔N1〜N13からの吐出による1走査後のパターン幅は、3.0mmとなる。ここで、ノズル孔N12とノズル孔N13との間は、走査方向に直交する方向にオフセットされていないため(走査方向に平行な直線に沿って配置されるため)、一走査後の塗布膜端部に段差が形成されず、塗布後の境界線を明確に出すことができる。
また、塗布装置1において、インクジェットノズルヘッド10を1走査したパターン幅は3mmであるため、よりパターン幅を大きくしたい場合には、図7に矢印で移動方向を示すようにインクジェットノズルヘッド10を往復移動させた複数の走査を行うことができる。
このとき直前の走査による塗布面の上に走査方向に直交する方向(パターン幅方向)に所定のオフセット寸法(本実施形態では1.5mm)を空けて走査を行い、その際に前記オフセット寸法に基づきノズル孔N1〜N12の吐出量に差をつけることで、均一な膜厚で幅広のパターンを形成することができる(2回目以降の走査ではノズル孔N13からの吐出は不要)。
より具体的に説明すると、図8は、例えば4走査を行った場合のノズル孔ごとの塗布位置を示す厚さ方向の模式的な断面図である(図面に向かって前後方向が走査方向)。断面中の数字はノズル孔N1〜N13に対応する番号である、また、図8において縦軸に膜厚(μm)、横軸にパターン幅(mm)を示している。
前記したように初回の走査において、ノズル孔N1〜N6からの吐出量(8μm/走査)に対して、ノズル孔N7〜N13からの吐出量(16μm/走査)は2倍の吐出量であるため、パターン幅(塗布幅)0〜1.5mmまでを形成するノズル孔N7〜N13からの吐出による塗布膜の厚さは例えば目標値である15μmに達する。
また、パターン幅(塗布幅)1.5mm〜3mmまでを形成するノズル孔N1〜N6からの吐出量は8μm/走査であるため、塗布膜の厚さは略8μmとなる。
2回目の走査以降は、ノズル孔N1〜N12のみから吐出がなされ、それらの吐出量が全て8μm/走査とされる。そして、走査方向の直交方向(パターン幅方向)に1.5mmのオフセットがなされ、それにより直前の走査のノズル孔N1〜N6による塗布膜上に重ね塗りがなされる。その結果、重ね塗りされた部分は、塗布膜の目標値(15μm)を満たすことができる。
尚、複数の走査を行った後、最終走査による塗布膜の端部は、図示するように(図では4回目の端部)、膜厚が目標値に満たないが、そこはインクジェットノズルヘッド10による塗布処理ではなく、スプレーガンによる塗布処理で塗布膜を重ねて形成すればよい。
以上のように本発明に係る実施の形態によれば、複数のノズル孔を走査方向に対して所定角度傾斜した直線に沿って配置し、各ノズル孔からの塗布線幅が重なるように構成したことにより、一走査におけるパターン幅を広くすることができる。ここで、一列に配置された複数のノズル孔のうち、2トーン塗装における境界線を形成するための一端側の2つのノズル孔のみは、走査方向に対して傾斜しない直線に沿って配置したことにより、境界線部分においては同じ位置に重ね塗りがされ、1走査で目標とする膜厚を確保し、境界線を明確に出すことができる。
また、複数のノズル孔を配列方向に沿ってグループ分けし、グループ毎に塗料流路を纏めることにより、グループ単位で吐出量を制御することができ、それによりパターン幅方向に所定のピッチを空けながら複数回走査を行う場合に、膜厚を均一にすることができる。
したがって、本発明に係るインクジェットノズルヘッドを用いることにより、走査長が短くても、少ない走査回数で所望のパターン幅とパターン厚とを得ることができ、ワークに干渉することなく効率的に塗布を行うことができる。
尚、前記した実施の形態においては、13個のノズル孔Nを設けた構成としたが、本発明にあっては、その数を限定するものではない。
また、前記実施の形態においては、一列に配置された複数のノズル孔Nのうち、一端側の2つのノズル孔Nは、走査方向に平行な直線に沿って配置したが、本発明にあっては、この例に限定されるものではなく、配列された複数のノズル孔の一端側において3つ以上のノズル孔を走査方向に平行な直線に沿って配置してもよい。
1 塗布装置
2 ロボットアーム
3 ロボットコントローラ(ロボット制御部)
4 マニホールド(塗料供給手段)
5 カラーチェンジバルブ(塗料供給手段)
6 塗料循環供給装置(塗料供給手段)
7 エア盤(塗料供給手段)
8 インクジェットコントローラ(ノズル制御部)
9 PC
10 インクジェットノズルヘッド
11 ホース
12 ホース
13 ホース
14 ホース
15 ノズルアレイ
15d1 塗料流路
15d2 塗料流路
15d3 塗料流路
15d4 塗料流路
20 吐出口
N ノズル孔

Claims (3)

  1. 所定方向に走査されながら、所定の圧力で供給された塗料を吐出するインクジェットノズルヘッドであって、
    それぞれノズル孔が形成された複数のノズル本体と、
    前記複数のノズル本体のノズル孔が配置され、前記複数のノズル孔を走査方向に対し所定角度傾斜した直線に沿って配列可能な複数の吐出口と、前記複数のノズル本体に塗料を供給するための塗料流路とを有するノズルアレイと、を備え、
    前記ノズルアレイが有する複数のノズル孔は、隣り合うノズル孔間において、走査方向の直交方向に各ノズル孔による塗布線幅が一部重なるように配置されていることを特徴とするインクジェットノズルヘッド。
  2. 前記複数のノズル孔を走査方向に対し所定角度傾斜した直線に沿って配列可能な複数の吐出口の一端側に、前記ノズル本体のノズル孔が配置され、走査方向に平行な直線に沿って配列された少なくとも2つの吐出口を備えることを特徴とする請求項1に記載されたインクジェットノズルヘッド。
  3. 前記請求項1または請求項2に記載されたインクジェットノズルヘッドを備える塗布装置であって、
    前記インクジェットノズルヘッドに塗料を供給する塗料供給手段と、
    前記インクジェットノズルヘッドを取付けたロボットアームと、
    前記インクジェットノズルヘッドを走査させるために前記ロボットアームを駆動制御するロボット制御部と、
    走査の際、前記インクジェットノズルヘッドが有するノズル本体の駆動制御を行うノズル制御部と、を備え、
    前記ロボット制御部は、前記インクジェットノズルヘッドを複数回往復走査するとともに、該往復走査の際、パターン幅方向に所定のオフセット寸法をもたせることを特徴とする塗布装置。
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