JP2020195674A - 関節用サポータ又は関節用コルセット - Google Patents

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【課題】関節を拡張する方向へ力がはたらき、かつ、上方骨(肢)及び下方骨(肢)への安定としてはたらく関節用サポータ又は関節用コルセットを提供すること。【解決手段】関節用サポータ1は基礎部11及び巻き付け固着部12を備え編地からなる長尺の帯状体10と、帯状体10の一方側面の巻き付け方向端部に配置する長方形形状のゴム製板状体である押圧変形体20とを備える。押圧変形体20は、押圧がなされた際に基礎部11の幅方向にかつ患部の形状に沿って伸長変形する。【選択図】図1

Description

本願発明は、患部である関節を拡張する方向へ力がはたらく関節用サポータ又は関節用コルセットに関するものである。
従来の関節用サポータ又は関節用コルセットは、患部関節部を固定しその動きを制限する方式のものがほとんどであるが、中には患部関節を拡張する方向に力がはたらく方式のものも存在はする(例えば、特許文献1の関節用サポータ)。
特開2017−55896号公報
上述した患部関節部を固定しその動きを制限する方式のサポータ又はコルセットは、患部関節部を固定したとしても患部関節部には一定の負荷(重力)がかかっており、上方骨(肢)と下方骨(肢)との間に何らかの損傷が生じている場合には、痛みが生じる。
上述した関節を拡張する方向に力がはたらく方式のサポータを患部に装着した場合は、関節部への負荷が軽減するあるいは無くなるため上方骨(肢)と下方骨(肢)との間に生じる痛みは軽減されるあるいは無くなるものと想定される。
しかしながら、上方骨(肢)と下方骨(肢)との間を引き離すのみでは関節部の不安定が発生し、外傷リスクが高まるものと考える。
また、特許文献1の関節用サポータにおいては、伸縮部材であるチューブに空気を注入するための機器を別途用意する必要があり面倒である。
そこで、関節を拡張する方向へ力がはたらき、かつ、上方骨(肢)及び下方骨(肢)への安定としてはたらく関節用サポータ又は関節用コルセットを提供することを課題とした。
本願発明は、上記の課題を解決するために、患部関節に巻き付けて装着する関節用サポータ又は関節用コルセットであって、編地からなる基礎部及び巻き付け固着部からなる長尺の帯状体と、前記帯状体の幅方向に撓ませながら設ける板状の押圧変形体と、を少なくとも備え、前記基礎部を患部関節に巻き付け前記巻き付け固着部で固着をする際に前記押圧変形体が押圧され、前記帯状体の幅方向にかつ患部の形状に沿って伸長変形する関節用サポータ又は関節用コルセットを提供する。
また、本願発明は、上記の課題を解決するために、前記押圧変形体の材質をゴムとした関節用サポータ又は関節用コルセットを提供する。
また、本願発明は、上記の課題を解決するために、前記押圧変形体を前記帯状体の幅と同一長さに撓ませながら設けた関節用サポータ又は関節用コルセットを提供する。
また、本願発明は、上記の課題を解決するために、さらに、前記基礎部の他方側面の巻き付け方向端部で前記押圧変形体と重なる箇所に滑り防止体を付加配置した関節用サポータを提供する。
また、本願発明は、上記の課題を解決するために、前記患部関節をひざ関節としたひざ関節用サポータ又は前記患部関節を腰部関節とした関節用コルセットを提供する。
本願発明の関節用サポータ又は関節用コルセットは、患部関節に巻き付けて装着する関節用サポータ又は関節用コルセットであって、編地からなる基礎部及び巻き付け固着部からなる長尺の帯状体と、前記帯状体の幅方向に撓ませながら設ける板状の押圧変形体と、を少なくとも備え、前記基礎部を患部関節に巻き付け前記巻き付け固着部で固着をする際に前記押圧変形体が押圧され、前記帯状体の幅方向にかつ患部の形状に沿って伸長変形するので、サポータ装着時に関節の拡張方向へ力を与えながら上方骨(肢)に対して下方骨(肢)の側方への安定としてはたらく。
また、前記基礎部を患部関節に巻き付け前記巻き付け固着部で固着をする動作によって、押圧変形体が伸長変形するので、空気入れなどの機器を別途用意する必要がない。
また、本願発明の関節用サポータ又は関節用コルセットは、前記押圧変形体の材質をゴムとしたので、より患部の形状に沿って変形しやすい。
また、本願発明の関節用サポータ又は関節用コルセットは、前記押圧変形体を前記帯状体の幅と同一長さに撓ませながら設けたので、携帯性、収納性及び意匠性に優れる
また、本願発明の関節用サポータ又は関節用コルセットは、押圧変形体の伸長変形を受ける位置に滑り防止体を付加配置したので、関節が拡張する方向への力をロスすることなく確実に伝えることが出来る。
また、本願発明のひざ関節用サポータ又は腰部関節用コルセットは、前記基礎部をひざ関節又は腰部関節に巻き付け前記巻き付け固着部で固着をする際に前記押圧変形体が押圧され、前記帯状体の幅方向にかつ患部の形状に沿って伸長変形するので、サポータ装着時にひざ関節又は腰部関節の拡張方向へ力を与えながら上方骨(肢)に対して下方骨(肢)の側方への安定としてはたらく。
図1は実施例1のサポータの全体構成(おもて側面)を示す図である。 図2は実施例1のサポータの全体構成(うら側面)を示す図である。 図3は実施例1の押圧変形体を側面から見た図である。 図4は実施例1のサポータをひざの関節部に巻き付けた状態を示す図である。 図5は実施例1のサポータをひざの関節部に装着した状態を示す図である。 図6は押圧変形体が患部に沿う状態を示したイメージ図である。 図7は従来の関節を拡張する方向に力がはたらく方式のサポータの伸縮部材の装着状態イメージ図である。 図8は実施例2のサポータの全体構成(おもて側面)を示す図である。 図9は実施例2のサポータの全体構成(うら側面)を示す図である。 図10は実施例2のサポータをひざの関節部に巻き付けた状態を示す図である。 図11は実施例2のサポータをひざの関節部に装着した状態を示す図である。 図12は本願のコルセットを腰部関節に装着した状態を示す図である。
人間のひざ関節に装着する関節用サポータ又は腰部関節に装着する腰部関節用コルセットとして使用する。
まずは、実施例1の関節用サポータの構成について、図1から図3に従い説明する。
関節用サポータ(1)は、患部に巻き付ける長尺の帯状体(10)と、前記帯状体のおもて側面の巻き付け方向の一方の端部(図1で示す左端部)に設ける板状の押圧変形体(20)と、前記帯状体のうら側面の巻き付け方向の一方の端部(図2で示す右端部)に設ける1対の滑り防止体(30)と、で構成する(図1及び図2)。
前記帯状体(10)は、編地で構成する基礎部(11)と、前記基礎部を患部に巻き付けた後に前記基礎部の巻き付け方向の他方の端部(図1で示す右端部)を前記基礎部に押し当てて固定する巻き付け固着部(12)と、を少なくとも備える(図1)。
前記基礎部(11)の編地の伸縮性について、巻き付け方向にも幅方向にも伸縮する。
前記基礎部(11)の編地のおもて側面について、本実施例においては、前記巻き付け固着部(12)を押し当てるといずれの箇所でも面ファスナで固着可能である。
前記巻き付け固着部(12)について、本実施例では前記基礎部(11)のうら側面の巻き付け方向の他方の端部(図2で示す左端部)近傍に面ファスナを設けて固着を可能としているが、前記基礎部に固着可能な他の構造に換えることも許容する(図2)。
前記押圧変形体(20)における板状とは、当該押圧変形体自身の幅がその長さよりも短く、かつ、その幅がその厚さよりも長い形状を指すものとする。なお、板状であるため、当該長方形形状面を押圧すると被押圧面側(患部)の形状に沿って伸長変形し易い。
前記押圧変形体(20)の形状及び材質について、前記基礎部(11)の幅よりも少しだけ長い正面視長方形形状のゴム製板状体としている(図1)。
前記押圧変形体(20)の取り付け状態及びその長さについて、前記基礎部(11)の幅(L1)よりも少し長い長方形形状のゴム製板状体の両端部を前記基礎部(11)の幅に合わせて取り付けているため前記押圧変形体の長辺方向中央が撓んだ状態(膨らんだ状態)で取り付けられる(図3)。
1対の前記滑り防止体(30)の配置について、前記基礎部(11)のうら側面でかつ前記押圧変形体(20)と重なる箇所の各々の端部に1枚づつ配置している(図2)。
次に、関節用サポータをひざ患部に装着した際の作動について、図4及び図5に従い説明する。
ひざを伸ばした状態で、基礎部(11)を患部であるひざ関節周辺に巻き付ける(図4)。
巻き付け固着部(12)を、前記基礎体(11)のおもて側面に押し当てて帯状体(10)を患部に固定する(図5)。
この際に、前記巻き付け固着部(12)が押圧変形体(20)を押圧するため長辺方向(前記基礎部の幅方向)に伸長変形する。前記押圧変形体の伸長変形に伴い前記押圧変形体の両端を固着している前記基礎部(11)箇所も幅方向に伸長変形する(図5の状態)。
また、前記基礎部(11)の伸長変形に伴い滑り防止体(図示せず)及び前記滑り防止体が接する患部も前記押圧変形体(20)と同じ距離だけ伸長し、ひざ関節に拡張方向の力がはたらく。
前記押圧変形体(20)として長方形形状のゴム製板状体を採用した場合、患部の形状に沿って長さ方向にも幅方向にも伸長変形するため、関節の拡張方向への力を与えながら上方骨(肢)に対して下方骨(肢)の側方への安定としてはたらく(図6)。
なお、比較のために、従来技術として前述した関節を拡張する方向に力がはたらく方式のサポータの伸縮部材の装着状態イメージ図を図7に示した。
実施例2の関節用サポータは、押圧変形体が2体の関節用サポータであり、その構成について、図8から図11に従い説明する。
関節用サポータ(1)は、患部に巻き付ける長尺の帯状体(10)と、前記帯状体のおもて側面の巻き付け方向の一方の端部(図8で示す左端部)及び中央部に設ける2体の板状の押圧変形体(20)と、前記帯状体のうら側面の巻き付け方向の一方の端部(図9で示す右端部)に設ける1対の滑り防止体(30)と、で構成する(図8及び図9)。
前記押圧変形体(20)の材質について、2体とも同一のゴムを使用している。
なお、1対の前記滑り防止体(30)は、少なくとも1の押圧変形体(20)と重なる箇所の各々の端部に1枚づつ配置してあれば良いが、すべての押圧変形体と重なる箇所の各々の端部に1枚づつ配置する方が好ましい。
その他の内容(構成及び押圧変形体の設置状態等)については、実施例1と同様であるため説明を省略する。
次に、関節用サポータをひざに装着した際の作動について、図10及び図11に従い説明する。
ひざを伸ばした状態で、基礎部(11)を患部であるひざ関節周辺に巻き付ける(図10)。
巻き付け固着部(12)を、前記基礎体(11)のおもて側面に押し当てて帯状体(10)を患部に固定する(図11)。
この際に、前記巻き付け固着部(12)が2体の押圧変形体(20)を押圧するためそれぞれ長辺方向(前記基礎部の幅方向)に伸長変形する。各々の前記押圧変形体の伸長変形に伴い2体の前記押圧変形体の両端を固着している前記基礎部(11)箇所も幅方向に伸長変形する(図11の状態)。
また、当該基礎部(11)の伸長変形に伴い滑り防止体(図示せず)及び前記滑り防止体が接する患部も前記押圧変形体(20)と同じ距離だけ伸長し、ひざ関節に拡張方向の力がはたらく。
実施例3の関節用コルセットは、押圧変形体が4体の関節用コルセットであり、その装着状態を図12に示す。
関節用コルセットは、腰部に巻き付ける長尺の帯状体(10)と、前記帯状体のおもて側面の巻き付け方向の一方の端部から他方の端部にかけて等間隔で設ける4体の板状の押圧変形体(20)と、前記帯状体のうら側面の巻き付け方向の一方の端部に設ける1対の滑り防止体(図示せず)と、で構成する。
なお、1対の前記滑り防止体は、少なくとも1の押圧変形体(20)と重なる箇所の各々の端部に1枚づつ配置してあれば良いが、すべての押圧変形体と重なる箇所の各々の端部に1枚づつ配置する方が好ましい。
本願発明の関節用サポータ又は関節用コルセットは、関節を拡張する方向へ力がはたらき、かつ、上方骨(肢)及び下方骨(肢)への安定としてはたらく関節用サポータ又は関節用コルセットであるので、産業上の利用可能性を有する。
1 関節用サポータ
10 帯状体
11 基礎部
12 巻き付け固着部
20 ゴム製板状体(押圧変形体)
30 滑り防止体
40 チューブから成る伸縮部材

Claims (6)

  1. 患部関節に巻き付けて装着する関節用サポータ又は関節用コルセットであって、
    編地からなる基礎部及び巻き付け固着部からなる長尺の帯状体と、
    前記帯状体の幅方向に撓ませながら設ける1又は複数の板状の押圧変形体と、
    を少なくとも備え、
    前記基礎部を患部関節に巻き付け前記巻き付け固着部で固着をする際に前記押圧変形体が押圧され、前記帯状体の幅方向にかつ患部の形状に沿って伸長変形する関節用サポータ又は関節用コルセット。
  2. 前記押圧変形体の材質をゴムとした請求項1の関節用サポータ又は関節用コルセット。
  3. 前記押圧変形体を前記帯状体の幅と同一長さに撓ませながら設けた請求項1又は請求項2の関節用サポータ又は関節用コルセット。
  4. さらに、前記帯状体の幅方向で前記押圧変形体と重なる箇所に滑り防止体を付加配置した請求項1から請求項3いずれかに記載の関節用サポータ又は関節用コルセット。
  5. 前記患部関節をひざ関節とした請求項1から請求項4いずれかに記載のひざ関節用サポータ。
  6. 前記患部関節を腰部関節とした請求項1から請求項4いずれかに記載の腰部関節用コルセット。
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