JP2020193385A - 真空成膜装置と真空成膜方法 - Google Patents

真空成膜装置と真空成膜方法 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却キャンロールの外周面と接する長尺樹脂フィルム面等にスクラッチ傷が付き難い真空成膜装置と真空成膜方法を提供すること。【解決手段】長尺樹脂フィルム1を巻き出す巻出室100と、フィルムの第一面側に第一金属膜を成膜する第一成膜室400と、第二面側に第二金属膜を成膜する第二成膜室600と、両面に金属膜が成膜されたフィルムを巻き取る巻取室700とを備え、各成膜室がキャンロール431、651とスパッタリング等の成膜手段を有する真空成膜装置において、巻出室と第一成膜室間にフィルムの第二面側に第一保護フィルム301を重合させる保護フィルム重合室300が設けられ、第一成膜室と第二成膜室間にフィルムの第二面側に第二保護フィルム501を重合しかつ上記第一保護フィルムを分離する保護フィルム重合並びに分離室500が設けられていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、ロールツーロールで搬送される長尺樹脂フィルムを冷却キャンロールの外周面に巻き付け、冷却キャンロールの外周面と接していない長尺樹脂フィルムの表面側に金属膜を成膜する真空成膜装置と真空成膜方法に係り、特に、冷却キャンロールの外周面と接する長尺樹脂フィルム面若しくは金属膜面にスクラッチ傷が付き難い真空成膜装置と真空成膜方法の改良に関するものである。
液晶パネル、ノートパソコン、デジタルカメラ、携帯電話等には、多種類のフレキシブル配線基板が用いられている。このフレキシブル配線基板の材料には、耐熱性樹脂フィルムの両面に金属膜を形成した金属膜付き樹脂フィルムが用いられており、この金属膜付き樹脂フィルムにフォトリソグラフィーやエッチング等の薄膜加工技術を適用することで所定の配線パターンを有するフレキシブル配線基板を得ることができる。フレキシブル配線基板の配線パターンは近年ますます微細化、高密度化しているため、金属膜付き樹脂フィルムの金属膜にはピンホール等の欠陥がないことがより一層重要になってきている。
この種の金属膜付き樹脂フィルムの製造方法として、金属箔を接着剤により耐熱性樹脂フィルムに貼り付けて製造する方法(3層基板の製造方法と称される)、金属箔に耐熱性樹脂溶液をコーティングした後、乾燥させて製造する方法(キャスティング法と称される)、真空成膜法により耐熱性樹脂フィルム上に金属膜を成膜する方法、若しくは、真空成膜法により耐熱性樹脂フィルム上に金属膜を成膜しかつ該金属膜上に湿式メッキ法により湿式メッキ層を形成して製造する方法(メタライジング法と称される)等が従来から知られている。また、メタライジング法における真空成膜法には、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、イオンビームスパッタリング法等がある。
上記メタライジング法として、特許文献1には、ポリイミド絶縁層上にクロムをスパッタリングした後、銅をスパッタリングしてポリイミド絶縁層上に導体層を形成する方法が開示されている。また、特許文献2には、銅ニッケル合金をターゲットとするスパッタリングにより形成された第一の金属薄膜と、銅をターゲットとするスパッタリングにより形成された第二の金属薄膜を、この順でポリイミドフィルム上に積層することによって得られるフレキシブル回路基板用材料が開示されている。尚、ポリイミドフィルムのような耐熱性樹脂フィルム(基板)に真空成膜を行う場合、スパッタリングウェブコータを用いることが一般的である。
近年、高密度配線基板として、上記メタライジング法による両面金属膜付き樹脂フィルムが製造されている。具体的に説明すると、耐熱性を有する長尺樹脂フィルムの両面にスパッタリング等の真空成膜法で下地となる金属膜(金属シードと称される)を成膜し、該金属膜(金属シード)上に湿式メッキ法により湿式メッキ層を形成して両面金属膜付き樹脂フィルムが製造されている。尚、金属膜(金属シード)はスパッタリングウェブコータ等の真空成膜装置を用いて成膜され、湿式メッキ層は湿式メッキ装置を用いて形成されるため、メタライジング法による両面金属膜付き樹脂フィルムは製造装置が異なる2段階の工程を経て製造されている。すなわち、真空成膜装置により両面に金属膜(金属シード)が成膜された長尺樹脂フィルムは、一旦、真空成膜装置内においてロール状に巻回された後、真空成膜装置から搬出されて湿式メッキ装置の湿式メッキ槽内に搬入され、長尺樹脂フィルムの金属膜(金属シード)上に湿式メッキ層が形成されている。
長尺樹脂フィルムの両面に金属膜(金属シード)を成膜するこの種の真空成膜装置として、従来、図1に示すようなスパッタリングウェブコータ(真空成膜装置)が知られている。すなわち、図1に示すように、巻出ロール11に巻回された長尺樹脂フィルム1を巻き出す巻出室10と、巻出室10から供給された長尺樹脂フィルム1の第一面側に第一金属膜(金属シード)を成膜する第一成膜室30と、長尺樹脂フィルム1の第二面側に第二金属膜(金属シード)を成膜する第二成膜室50と、第一金属膜と第二金属膜が成膜された長尺樹脂フィルム1を巻取ロール61に巻き取る巻取室60とを備え、上記第一成膜室30と第二成膜室50が、ロールツーロールで搬送される長尺樹脂フィルム1を外周面に巻き付けて冷却する回転駆動の第一冷却キャンロール31および第二冷却キャンロール51と、これ等冷却キャンロールの外周面に沿って配置された熱負荷を伴う第一成膜手段32、33、34、35および第二成膜手段52、53、54、55を有するスパッタリングウェブコータ(真空成膜装置)が知られている。
そして、図1に示すスパッタリングウェブコータ(真空成膜装置)を用いることで、巻出室10から供給される長尺樹脂フィルム1の第一面1α(図2a参照)側に第一金属膜m1(図2b参照)が成膜され、長尺樹脂フィルム1の第二面1β(図2a参照)側に第二金属膜m2(図2c参照)が成膜され、かつ、長尺樹脂フィルム1の上記第一金属膜m1側に合紙63が重ね合わされた状態(図2d参照)で巻取ロール61に収容される。
尚、図1中の符号62は、巻取ロール61に収容される長尺樹脂フィルム1の層間に挟み込まれる長尺の合紙63(成膜された第一金属膜m1と第二金属膜m2を介し長尺樹脂フィルム1が貼り付いてしまうブロッキングを防止するための合紙)を巻き出す長尺合紙巻出ロールを示している。また、図2(a)に示す長尺樹脂フィルム1の断面図は、図1中、符号(a)で示す長尺樹脂フィルム1の断面に対応し、図2(b)に示す長尺樹脂フィルム1の断面図は、図1中、符号(b)で示す長尺樹脂フィルム1の断面に対応し、図2(c)に示す長尺樹脂フィルム1の断面図は、図1中、符号(c)で示す長尺樹脂フィルム1の断面に対応し、図2(d)に示す長尺樹脂フィルム1の断面図は、図1中、符号(d)で示す巻取ロール61に巻き取られた長尺樹脂フィルム1の断面にそれぞれ対応している。
特開平2−98994号公報 特開平6−97616号公報
ところで、図1に示すスパッタリングウェブコータ(真空成膜装置)においては、長尺樹脂フィルム1を第一冷却キャンロール31および第二冷却キャンロール51の各外周面に密着させる関係上、第一成膜室30および第二成膜室50内における長尺樹脂フィルム1の搬送張力は、他の巻出室10や巻取室60内における長尺樹脂フィルム1の搬送張力より高く設定されている。このため、第一成膜室30内を搬送される長尺樹脂フィルム1は、第一成膜室30内に設けられた第一冷却キャンロール31やモータ駆動ロール36、37の外周面に強く接触し、また、第二成膜室50内を搬送される長尺樹脂フィルム1は、第二成膜室50内に設けられた第二冷却キャンロール51やモータ駆動ロール56、57の外周面に強く接触することになることから、これ等外周面と接触する長尺樹脂フィルム1側が未成膜のフィルム面である場合、未成膜のフィルム面にスクラッチ傷が付き易く、上記外周面と接触する長尺樹脂フィルム1側が成膜後の金属膜である場合、該金属膜にスクラッチ傷が付き易くなる。そして、未成膜のフィルム面にスクラッチ傷が付いた場合にはその後に成膜される金属膜面に凹凸が形成されてしまい、金属膜にスクラッチ傷が付いた場合には金属膜に欠損部が形成されてしまうため、両面金属膜付き樹脂フィルムにピンホール等の欠陥が生じ易くなる問題が存在した。
本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、その課題とするところは、冷却キャンロールの外周面と接する長尺樹脂フィルム面若しくは金属膜面にスクラッチ傷が付き難い真空成膜装置と真空成膜方法を提供することにある。
すなわち、本発明に係る第1の発明は、
巻出ロールに巻回された長尺樹脂フィルムを巻き出す巻出室と、巻出室から供給された長尺樹脂フィルムの第一面側に第一金属膜を成膜する第一成膜室と、長尺樹脂フィルムの第二面側に第二金属膜を成膜する第二成膜室と、第一金属膜と第二金属膜が成膜された長尺樹脂フィルムを巻取ロールに巻き取る巻取室とを備え、上記第一成膜室と第二成膜室が、ロールツーロールで搬送される長尺樹脂フィルムを外周面に巻き付けて冷却する回転駆動の第一冷却キャンロールおよび第二冷却キャンロールと、これ等冷却キャンロールの外周面に沿って配置された熱負荷を伴う第一成膜手段および第二成膜手段を有する真空成膜装置において、
上記巻出室と第一成膜室との間に、搬送中における長尺樹脂フィルムの第二面側に第一保護フィルムを重合させて第一冷却キャンロールと長尺樹脂フィルムの第二面との間に第一保護フィルムを介在させる保護フィルム重合室が設けられ、かつ、上記第一成膜室と第二成膜室との間に、第一面側に第一金属膜が成膜された長尺樹脂フィルムの該第一金属膜側に第二保護フィルムを重合させて第二冷却キャンロールと長尺樹脂フィルムの第一金属膜との間に第二保護フィルムを介在させると共に、長尺樹脂フィルムの第二面側に重合された上記第一保護フィルムを分離して長尺樹脂フィルムの第二面を第二成膜手段側に露出させる保護フィルム重合並びに分離室が設けられていることを特徴とする。
また、第2の発明は、
第1の発明に記載の真空成膜装置において、
上記保護フィルムが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリカーボネイト、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、アラミド、ポリイミド、トリアセテートの単体若しくはこれ等を貼り合わせた複合体で構成されることを特徴とし、
第3の発明は、
第1の発明に記載の真空成膜装置において、
熱負荷を伴う上記成膜手段が、マグネトロンスパッタリングであることを特徴とする。
次に、本発明に係る第4の発明は、
巻出ロールに巻回された長尺樹脂フィルムを巻き出すフィルム巻き出し工程と、
巻き出された長尺樹脂フィルムの第二面側を第一冷却キャンロールに巻き付けると共に、該第一冷却キャンロールの外周面に沿って配置された熱負荷を伴う第一成膜手段により長尺樹脂フィルムの第一面側に第一金属膜を成膜する第一成膜工程と、
第一金属膜が成膜された長尺樹脂フィルムの該第一金属膜側を第二冷却キャンロールに巻き付けると共に、該第二冷却キャンロールの外周面に沿って配置された熱負荷を伴う第二成膜手段により長尺樹脂フィルムの第二面側に第二金属膜を成膜する第二成膜工程と、
第一金属膜と第二金属膜が成膜された長尺樹脂フィルムを巻取ロールに巻き取るフィルム巻き取り工程、
を有する真空成膜方法において、
上記フィルム巻き出し工程から第一成膜工程までの間において、長尺樹脂フィルムの第二面側に第一保護フィルムを重合させて第一冷却キャンロールと長尺樹脂フィルムの第二面との間に第一保護フィルムが介在するようにし、かつ、上記第一成膜工程から第二成膜工程までの間において、第一面側に第一金属膜が成膜された長尺樹脂フィルムの該第一金属膜側に第二保護フィルムを重合させて第二冷却キャンロールと長尺樹脂フィルムの第一金属膜との間に第二保護フィルムが介在するようにすると共に、長尺樹脂フィルムの第二面側に重合された上記第一保護フィルムを分離して長尺樹脂フィルムの第二面が第二成膜手段側に露出するようにしたことを特徴とする。
また、第5の発明は、
第4の発明に記載の真空成膜方法において、
上記保護フィルムが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリカーボネイト、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、アラミド、ポリイミド、トリアセテートの単体若しくはこれ等を貼り合わせた複合体で構成されることを特徴とし、
第6の発明は、
第4の発明に記載の真空成膜方法において、
熱負荷を伴う上記成膜手段が、マグネトロンスパッタリングであることを特徴とする。
本発明に係る真空成膜装置と真空成膜方法によれば、
第一成膜室に搬入される前段階において長尺樹脂フィルムの第二面(未成膜面)側に第一保護フィルムが重合され、第二成膜室に搬入される前段階において長尺樹脂フィルムの第一面(第一成膜室で成膜された第一金属膜)側に第二保護フィルムが重合されるため、第一成膜室および第二成膜室内において長尺樹脂フィルムは第一保護フィルムおよび第二保護フィルムを介在させた状態で各冷却キャンロールの外周面に巻き付けられる。
そして、第一成膜室および第二成膜室内において長尺樹脂フィルムが各冷却キャンロールの外周面に強く接触されても、長尺樹脂フィルムと各冷却キャンロール間に介在する第一保護フィルムおよび第二保護フィルムにより長尺樹脂フィルムの未成膜フィルム面(第二面側)および第一金属膜面(第一面側)にスクラッチ傷が付き難くなる効果を有する。
長尺樹脂フィルムの両面に金属膜を成膜する従来例に係るスパッタリングウェブコータ(真空成膜装置)の構成説明図。 図2(a)は図1中符号(a)で示す長尺樹脂フィルムの断面図、図2(b)は図1中符号(b)で示す長尺樹脂フィルムの断面図、図2(c)は図1中符号(c)で示す長尺樹脂フィルムの断面図、および、図2(d)は図1中符号(d)で示す巻取ロールに巻き取られた長尺樹脂フィルムの断面図。 長尺樹脂フィルムの両面に金属膜を成膜する本発明の実施形態に係るスパッタリングウェブコータ(真空成膜装置)の構成説明図。 図4(A)は図3中符号(A)で示す巻出ロールに巻回された長尺樹脂フィルムの断面図、図4(B)は図3中符号(B)で示す長尺樹脂フィルムの断面図、図4(C)は図3中符号(C)で示す長尺樹脂フィルムの断面図、図4(D)は図3中符号(D)で示す長尺樹脂フィルムの断面図、図4(E)は図3中符号(E)で示す長尺樹脂フィルムの断面図、図4(F)は図3中符号(F)で示す長尺樹脂フィルムの断面図、図4(G)は図3中符号(G)で示す長尺樹脂フィルムの断面図、および、図4(H)は図3中符号(H)で示す巻取ロールに巻き取られた長尺樹脂フィルムの断面図。
以下、本発明の実施形態に係る真空成膜装置について、従来例に係る真空成膜装置とその問題点と共に詳細に説明する。
1.従来例に係る真空成膜装置
(1)従来例に係る真空成膜装置の構成
まず、図1を参照しながら従来例に係る真空成膜装置について詳細に説明する。
尚、図1では、モータで駆動するロールはM(モータ)、張力測定ロールはTP(テンションピックアップ)、フリーロールはF(フリー)の記号を付している。
従来例に係る真空成膜装置は、図1に示すように巻出室10、乾燥室20、第一成膜室30、搬送室40、第二成膜室50、および、巻取室60とで構成されている。また、上記乾燥室20と第一成膜室30との間に、プラズマ照射やイオンビーム照射を行ってフィルムと金属膜の密着力を向上させる「表面処理室」が組み込まれる場合もある。
上記巻出室10には、未成膜の長尺樹脂フィルム1を巻回した巻出ロール11が配置され、巻出ロール11から巻き出された長尺樹脂フィルム1が、フリーロール12、張力測定ロール13、および、フリーロール14を経由して乾燥室20へ搬出されるように構成されている。尚、フィルムの巻出張力は、張力測定ロール13で測定され、巻出ロール11にフィードバック制御されるように構成されている。
上記乾燥室20には、フィルム乾燥用のヒータ22が配置され、巻出室10から搬入された未成膜の長尺樹脂フィルム1が乾燥処理されると共に、モータ駆動ロール21、フリーロール23、張力測定ロール24,フリーロール25、および、フリーロール26を経由して第一成膜室30へ搬出されるように構成されている。尚、フィルムの乾燥張力は、張力測定ロール24で測定され、上記モータ駆動ロール21にフィードバック制御されるように構成されている。
上記第一成膜室30内には、第一成膜手段としてのスパッタリングカソード32、33、34、35が配置され、乾燥室20から搬入された未成膜長尺樹脂フィルム1の片面(第一面1α:図2a参照)に第一金属膜(金属シード)m1が成膜される(図2b参照)と共に、モータ駆動ロール36、張力測定ロール38、第一冷却キャンロール31、張力測定ロール39、および、モータ駆動ロール37を経由して搬送室40へ搬出されるように構成されている。また、第一冷却キャンロール31上流のフィルム張力(搬入張力)は、張力測定ロール38で測定され、モータ駆動ロール36にフィードバック制御されるように構成され、第一冷却キャンロール31下流のフィルム張力(搬出張力)は、張力測定ロール39で測定され、モータ駆動ロール37にフィードバック制御されるように構成されている。尚、図1中の符号3pは遮蔽板を示し、上記スパッタリングカソードのターゲットから叩き出されたスパッタリング粒子が所定の進行経路を外れて乾燥室20や搬送室40等へ向かうのを防止するよう構成されている。また、第一成膜室30内のフィルム張力(搬入、搬出張力)は、巻出室10内のフィルム巻出張力、乾燥室20のフィルム乾燥張力、巻取室60内のフィルム巻取張力より2倍〜4倍程度高く設定されている。
また、上記搬送室40にはフリーロール41、42、43が配置され、第一成膜室30から搬入された片面(第一面1α)に第一金属膜(金属シード)m1を有する長尺樹脂フィルム1が上記フリーロール41、42、43を経由して第二成膜室50へ搬出されるように構成されている。尚、長尺樹脂フィルム1が上記搬送室40を経由することで、次工程の第二成膜室50内において、長尺樹脂フィルム1の未成膜面(第二面1β:図2a参照)側が第二成膜室50の第二成膜手段側に露出して長尺樹脂フィルム1の第二面1β側も成膜されるよう調整されている。
次に、上記第二成膜室50内には、第二成膜手段としてのスパッタリングカソード52、53、54、55が配置され、搬送室40から搬入された長尺樹脂フィルム1のもう片面(第二面1β)に第二金属膜(金属シード)m2が成膜されると共に、モータ駆動ロール56、張力測定ロール58、第二冷却キャンロール51、張力測定ロール59、および、モータ駆動ロール57を経由して巻取室60へ搬出されるように構成されている。また、第二冷却キャンロール51上流のフィルム張力(搬入張力)は、張力測定ロール58で測定され、モータ駆動ロール56にフィードバック制御されるように構成され、第二冷却キャンロール51下流のフィルム張力(搬出張力)は、張力測定ロール59で測定され、モータ駆動ロール57にフィードバック制御されるように構成されている。尚、図1中の符号5pは遮蔽板を示している。また、第二成膜室50内のフィルム張力(搬入、搬出張力)も、上記巻出室10内のフィルム巻出張力、乾燥室20のフィルム乾燥張力、巻取室60内のフィルム巻取張力より2倍〜4倍程度高く設定されている。
また、上記巻取室60内には、巻取ロール61および長尺合紙巻出ロール62が配置され、第二成膜室50から搬入された両面に金属膜(金属シード)を有する長尺樹脂フィルム1が、長尺合紙巻出ロール62から巻き出される長尺合紙63を、フリーロール67を経由してフィルムの層間に挟み込みながら、フリーロール64、張力測定ロール65、および、フリーロール66を経由して巻取ロール61に巻き取られるように構成されている。尚、フィルムの巻取張力は、張力測定ロール65で測定され、巻取ロール61にフィードバック制御されるように構成されている。このように、上記巻出室10、乾燥室20、第一成膜室30、搬送室40、および、第二成膜室50を通過し、両面に金属膜(金属シード)が成膜された長尺樹脂フィルム1は、その層間に長尺合紙63を挟み込みながら巻取室60の巻取ロール61に巻き取られるようになっている。
ところで、両面に金属膜(金属シード)が成膜された長尺樹脂フィルム1を巻取ロール61にそのまま巻き取った場合、片面側(第一面1α)ともう片面(第二面1β)側にそれぞれ成膜された金属膜(金属シード)が真空中で強く接触し、貼り付いてしまうブロッキング現象が発生する。このブロッキング現象を防止するため、上述したように長尺合紙巻出ロール62から巻き出される長尺合紙63をフィルムの層間に挟み込みながら長尺樹脂フィルム1を巻取ロール61に巻き取ればよい。尚、図1においては、スパッタリングウェブコータ(真空成膜装置)を説明するための最低限のロールしか記載していないが、図示していないロールも存在する。
また、巻出室10、乾燥室20、第一成膜室30、搬送室40、第二成膜室50、および、巻取室60を構成する各真空室は排気設備を備え、特に、第一成膜室30と第二成膜室50ではスパッタリング成膜のため到達圧力10-4Pa程度までの減圧と、その後のスパッタリングガス導入による0.1〜10Pa程度の圧力調整が行われる。スパッタリングガスにはアルゴン等公知のガスが使用され、目的に応じて更に酸素等のガスが添加される。各真空室の形状や材質は、このような減圧状態に耐え得るものであれば特に限定はなく、種々のものを使用することができる。各真空室内を減圧してその状態を維持するため、図示しないドライポンプ、ターボ分子ポンプ、クライオコイル等の種々の装置が設けられている。
また、金属膜(金属シード)をスパッタリング成膜する場合、図1に示すように板状のターゲットが使用されるが、板状のターゲットを用いた場合、ターゲット上にノジュール(異物の成長)を発生することがある。これが問題になる場合には、ノジュールの発生がなく、ターゲットの使用効率も高い円筒形ロータリーターゲットを使用することが好ましい。また、図1の真空成膜装置ではマグネトロンスパッタリングカソードが図示されているが、CVD(化学蒸着)や蒸着処理等他の真空成膜装置を用いる場合には、板状ターゲットに代えて他の真空成膜手段が組み込まれる。
(2)従来例に係る真空成膜装置の問題点
図1に示す従来例に係る真空成膜装置においては、長尺樹脂フィルム1を第一冷却キャンロール31および第二冷却キャンロール51の各外周面に密着させる関係上、第一成膜室30および第二成膜室50内における長尺樹脂フィルム1の搬送張力は、上述したように巻出室10内のフィルム巻出張力、乾燥室20のフィルム乾燥張力、巻取室60内のフィルム巻取張力より2倍〜4倍程度高く設定されている。このため、第一成膜室30内を搬送される長尺樹脂フィルム1は、第一成膜室30内に設けられた第一冷却キャンロール31やモータ駆動ロール36、37の外周面に強く接触し、また、第二成膜室50内を搬送される長尺樹脂フィルム1は、第二成膜室50内に設けられた第二冷却キャンロール51やモータ駆動ロール56、57の外周面に強く接触することになることから、これ等外周面と接触する長尺樹脂フィルム1側が未成膜のフィルム面である場合、未成膜のフィルム面にスクラッチ傷が付き易く、上記外周面と接触する長尺樹脂フィルム1側が成膜後の金属膜である場合、該金属膜にスクラッチ傷が付き易くなる。
そして、未成膜のフィルム面にスクラッチ傷が付いた場合にはその後に成膜される金属膜面に凹凸が形成されてしまい、金属膜にスクラッチ傷が付いた場合には金属膜に欠損部が形成されてしまうため、両面金属膜付き樹脂フィルムにピンホール等の欠陥が生じ易くなる問題が存在した。
2.本発明の実施形態に係る真空成膜装置
(1)本発明の実施形態に係る真空成膜装置の構成
次に、本発明の実施形態に係る真空成膜装置について、図3を参照しながら具体的に説明する。図3においても、モータで駆動するロールはM(モータ)、張力測定ロールはTP(テンションピックアップ)、フリーロールはF(フリー)の記号を付している。
本実施形態に係る真空成膜装置は、図3に示すように巻出室100、乾燥室200、保護フィルム重合室300、第一成膜室400、保護フィルム重合並びに分離室500、第二成膜室600、および、巻取室700とで構成されている。尚、従来例に係る装置と同様、上記乾燥室200と保護フィルム重合室300との間に、プラズマ照射やイオンビーム照射を行ってフィルムと金属膜の密着力を向上させる「表面処理室」が組み込まれる場合もある。
上記巻出室100には、未成膜の長尺樹脂フィルム1を巻回した巻出ロール110と、巻出ロール110から長尺樹脂フィルム1を巻き出すときに長尺樹脂フィルム1の層間に挟み込まれた長尺合紙101を分離して回収する長尺合紙巻取ロール120が配置され、巻出ロール110から巻き出された長尺樹脂フィルム1が、フリーロール111、張力測定ロール112、および、フリーロール113を経由して乾燥室200へ搬出されるように構成されていると共に、長尺樹脂フィルム1から分離された長尺合紙101が、フリーロール121、張力測定ロール122、および、フリーロール123を経由して長尺合紙巻取ロール120に回収されるように構成されている。また、巻出ロール110からのフィルム巻出張力[例えば、100ニュートン(N)]は、張力測定ロール112で測定され、巻出ロール110にフィードバック制御されるように構成され、長尺合紙の巻取張力は、張力測定ロール122で測定され、長尺合紙巻取ロール120にフィードバック制御されるように構成されている。また、上記長尺合紙101は、両面が未成膜の長尺樹脂フィルムにおいてフィルム面同士のブロッキングを防止するためフィルム層間に挟み込まれる(図4A参照)ものである。
上記乾燥室200には、フィルム乾燥用のヒータ222が配置され、巻出室100から搬入された長尺樹脂フィルム1(図4B参照)が乾燥処理されると共に、モータ駆動ロール221、フリーロール223、張力測定ロール224,フリーロール225、フリーロール226、および、フリーロール227を経由して保護フィルム重合室300へ搬出されるように構成されている。また、フィルムの乾燥張力[例えば、50ニュートン(N)]は、張力測定ロール224で測定され、上記モータ駆動ロール221にフィードバック制御されるように構成されている。
また、上記保護フィルム重合室300には、第一保護フィルム301を巻き出す保護フィルム巻出ロール310が配置され、保護フィルム巻出ロール310から巻き出された第一保護フィルム301が、フリーロール311と張力測定ロール312を経由してフリーロール313上に搬送される一方、上記乾燥室200からフリーロール227と保護フィルム重合室300のフリーロール314を経由して上記フリーロール313上に長尺樹脂フィルム1が搬送され、該フリーロール313上において長尺樹脂フィルム1の第二面1β側に第一保護フィルム301が重合された(図4C参照)後、第一成膜室400へ搬出されるように構成されている。尚、保護フィルム巻出ロール310からの第一保護フィルム巻出張力は、張力測定ロール312で測定され、保護フィルム巻出ロール310にフィードバック制御されるように構成されている。
次に、上記第一成膜室400内には、第一成膜手段としてのスパッタリングカソード432、433、434、435が配置され、保護フィルム重合室300から搬入されかつ第二面1β側に第一保護フィルム301が重合された長尺樹脂フィルム1の片面(第一面1α:図4C参照)に第一金属膜(金属シード)m1が成膜される(図4D参照)と共に、フリーロール401、モータ駆動ロール436、張力測定ロール438、第一冷却キャンロール431、張力測定ロール439、モータ駆動ロール437、および、フリーロール402を経由して保護フィルム重合並びに分離室500へ搬出されるように構成されている。また、第一冷却キャンロール431上流のフィルム張力[搬入張力:例えば、200ニュートン(N)]は、張力測定ロール438で測定され、モータ駆動ロール436にフィードバック制御されるように構成され、第一冷却キャンロール431下流のフィルム張力[搬出張力:例えば、200ニュートン(N)]は、張力測定ロール439で測定され、モータ駆動ロール437にフィードバック制御されるように構成されている。尚、図3中の符号400pは遮蔽板を示し、第一成膜手段としての上記スパッタリングカソードのターゲットから叩き出されたスパッタリング粒子が所定の進行経路を外れて保護フィルム重合室300や保護フィルム重合並びに分離室500等へ向かうのを防止するよう構成されている。
また、上記保護フィルム重合並びに分離室500内には、第二保護フィルム501を巻き出す保護フィルム巻出ロール510が配置され、保護フィルム巻出ロール510から巻き出された第一保護フィルム501が、フリーロール511と張力測定ロール512を経由してフリーロール541上に搬送される一方、上記第一成膜室400からフリーロール402と保護フィルム重合並びに分離室500のモータ駆動ロール513と張力測定ロール514を経由して上記フリーロール541上に長尺樹脂フィルム1が搬送され、該フリーロール541上において長尺樹脂フィルム1の第一面1α(第一成膜室400で成膜された第一金属膜m1)側に第二保護フィルム501が重合される(図4E参照)よう構成されている。尚、保護フィルム巻出ロール510からの第二保護フィルム巻出張力は、張力測定ロール512で測定され、保護フィルム巻出ロール510にフィードバック制御されるように構成されている。更に、保護フィルム重合並びに分離室500内には、上記長尺樹脂フィルム1の第二面1β側に重合された第一保護フィルム301(図4C参照)を分離して回収する保護フィルム巻取ロール520が配置され、上記フリーロール541とフリーロール542を経由してフリーロール543上に搬送される長尺樹脂フィルム1から第一保護フィルム301を分離し、分離された第一保護フィルム301が、張力測定ロール522とフリーロール521を経由して上記保護フィルム巻取ロール520に回収されるように構成されている。尚、第一保護フィルム301の巻取張力は、張力測定ロール522で測定され、保護フィルム巻取ロール520にフィードバック制御されるように構成されている。そして、上記フリーロール543上において第一保護フィルム301が分離され第二面1β側が露出された(図4F参照)長尺樹脂フィルム1は、モータ駆動ロール531と張力測定ロール532を経由して第二成膜室600へ搬出されるように構成されている。
次に、上記第二成膜室600内には、第二成膜手段としてのスパッタリングカソード652、653、654、655が配置され、保護フィルム重合並びに分離室500から搬入された長尺樹脂フィルム1のもう片面(第二面1β:図4B参照)に第二金属膜(金属シード)m2が成膜される(図4G参照)と共に、モータ駆動ロール656、張力測定ロール658、第二冷却キャンロール651、張力測定ロール659、および、モータ駆動ロール657を経由して巻取室700へ搬出されるように構成されている。また、上記第二冷却キャンロール651上流のフィルム張力[搬入張力:例えば、200ニュートン(N)]は、張力測定ロール658で測定され、モータ駆動ロール656にフィードバック制御されるように構成され、第二冷却キャンロール651下流のフィルム張力[搬出張力:例えば、200ニュートン(N)]は、張力測定ロール659で測定され、モータ駆動ロール657にフィードバック制御されるように構成されている。尚、図3中の符号600pは遮蔽板を示している。
上記巻取室700内には、巻取ロール741および長尺合紙巻出ロール742が配置され、第二成膜室600から搬入された両面に金属膜(金属シード)を有する長尺樹脂フィルム1が、長尺合紙巻出ロール742から巻き出される長尺合紙63を、フリーロール701、張力測定ロール702、および、フリーロール747を経由してフィルムの層間に挟み込みながら(図4H参照)、フリーロール744、張力測定ロール745、および、フリーロール746を経由して巻取ロール741に巻き取られるよう構成されている。尚、長尺樹脂フィルムの巻取張力[例えば、100ニュートン(N)]は、張力測定ロール745で測定され、巻取ロール741にフィードバック制御されるように構成され、また、長尺合紙巻出ロール742からの長尺合紙巻出張力は、張力測定ロール702で測定され、長尺合紙巻出ロール742にフィードバック制御されるように構成されている。
そして、上記巻出室100、乾燥室200、保護フィルム重合室300、第一成膜室400、保護フィルム重合並びに分離室500、および、第二成膜室600を通過し、両面に金属膜(金属シード)を成膜した長尺樹脂フィルム1が、その層間に長尺合紙63を挟み込みながら巻取室700の巻取ロール741に巻き取られるようになっている。
また、上記巻出室100、乾燥室200、保護フィルム重合室300、第一成膜室400、保護フィルム重合並びに分離室500、第二成膜室600、および、巻取室700を構成する各真空室は排気設備を備え、特に、第一成膜室400と第二成膜室600ではスパッタリング成膜のため到達圧力10-4Pa程度までの減圧と、その後のスパッタリングガス導入による0.1〜10Pa程度の圧力調整が行われる。スパッタリングガスにはアルゴン等公知のガスが使用され、目的に応じて更に酸素等のガスが添加される。各真空室の形状や材質は、このような減圧状態に耐え得るものであれば特に限定はなく、種々のものを使用することができる。各真空室内を減圧してその状態を維持するため、図示しないドライポンプ、ターボ分子ポンプ、クライオコイル等の種々の装置が設けられている。
また、金属膜(金属シード)をスパッタリング成膜する場合、図3に示すように板状のターゲットが使用されるが、板状のターゲットを用いた場合、ターゲット上にノジュール(異物の成長)を発生することがある。これが問題になる場合には、ノジュールの発生がなく、ターゲットの使用効率も高い円筒形ロータリーターゲットを使用することが好ましい。また、図3の真空成膜装置ではマグネトロンスパッタリングカソードが図示されているが、CVD(化学蒸着)や蒸着処理等他の真空成膜装置を用いる場合には、板状ターゲットに代えて他の真空成膜手段が組み込まれる。
(2)本発明の実施形態に係る真空成膜装置の効果
本実施形態に係る真空成膜装置によれば、第一成膜室400に搬入される前段階において長尺樹脂フィルム1の第二面1β(未成膜面)側に第一保護フィルム301が重合され、第二成膜室600に搬入される前段階において長尺樹脂フィルム1の第一面1α(第一成膜室400で成膜された第一金属膜m1)側に第二保護フィルム501が重合されるため、第一成膜室400および第二成膜室600内において長尺樹脂フィルム1は第一保護フィルム301および第二保護フィルム501を介在させた状態で第一冷却キャンロール431および第二冷却キャンロール651の各外周面に巻き付けられる。
そして、第一成膜室400内において長尺樹脂フィルム1が第一冷却キャンロール431の外周面、モータ駆動ロール436並びにモータ駆動ロール437の各外周面に強く接触され、また、第二成膜室600内において長尺樹脂フィルム1が第二冷却キャンロール651の外周面、モータ駆動ロール656並びにモータ駆動ロール657の各外周面に強く接触されても、長尺樹脂フィルム1とこれ等ロール間に介在する第一保護フィルム301および第二保護フィルム501により長尺樹脂フィルム1の未成膜面(第二面1β)および第一金属膜m1面(第一面1α)にスクラッチ傷が付き難くなることから、第一金属膜m1および第二金属膜m2(金属シード)上に形成される湿式メッキ層にピンホール等の無い高品質な金属膜付き樹脂フィルムを製造できる顕著な効果を有する。
(3)フィルムの材質
(3-1)長尺樹脂フィルム
金属膜付き樹脂フィルムに適用される長尺樹脂フィルムとしては、ポリイミド系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリテトラフルオロエチレン系フィルム、ポリフェニレンサルファイド系フィルム、ポリエチレンナフタレート系フィルムまたは液晶ポリマー系フィルムから選ばれる耐熱性の樹脂フィルム等が例示される。これ等の樹脂フィルムを用いて得られる金属膜付き樹脂フィルムは、上述したフレキシブル配線基板に要求される柔軟性、実用上必要な強度、配線材料として好適な電気絶縁性に優れているからである。
(3-2)保護フィルム
上記保護フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリカーボネイト、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、アラミド、ポリイミド、トリアセテートの単体若しくはこれ等を貼り合わせた複合体が例示される。
(3-3)長尺合紙
長尺樹脂フィルムの層間に挟み込まれる上記長尺合紙としては、ポリイミド系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリテトラフルオロエチレン系フィルム、ポリフェニレンサルファイド系フィルム、ポリエチレンナフタレート系フィルムまたは液晶ポリマー系フィルムから選ばれる樹脂フィルム等が例示される。
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
[金属膜(金属シード)の成膜]
図3に示す真空成膜装置(スパッタリングウェブコータ)を用いて長尺樹脂フィルムの両面(第一面1αと第二面1β)に金属膜(金属シード)を成膜した。尚、図3に示す長尺樹脂フィルム1には、幅600mm、長さ1000m、厚さ25μmの宇部興産株式会社製の耐熱性ポリイミドフィルム「ユーピレックス(登録商標)」を使用し、長尺樹脂フィルム1の第一面1αと第二面1βに成膜する第一金属膜m1と第二金属膜m2(金属シード)は、第一層のNi−Cr膜上に第二層のCu膜を成膜するものとした。
すなわち、第一成膜室400のマグネトロンスパッタカソード432のターゲットにはNi−Crターゲットを用い、マグネトロンスパッタカソード433、434、435のターゲットにはCuターゲットを用いると共に、第二成膜室600のマグネトロンスパッタカソード652のターゲットにはNi−Crターゲットを用い、マグネトロンスパッタカソード653、654、655のターゲットにはCuターゲットを用いた。
そして、複数台のドライポンプを用いて第一成膜室400および第二成膜室600内の空気を5Paまで排気した後、更に、複数台のターボ分子ポンプとクライオコイルを用いて3×10-3Paまで排気した。
次に、スパッタリングウェブコータの回転駆動装置を起動して長尺樹脂フィルム1を搬送速度5m/分で搬送させながら、アルゴンガスを300sccmで導入すると共に、Ni−Crターゲットのマグネトロンスパッタカソードには20kW、Cuターゲットのマグネトロンスパッタカソードには30kWの電力を印加して、第一層であるNi−Cr膜25nm、第二層であるCu膜100nmを、長尺樹脂フィルム1の第一面1αと第二面1βにそれぞれ成膜した。
そして、第一面1αと第二面1βに上記金属膜(金属シード)が成膜された長尺樹脂フィルム1を巻取室700内に搬入し、ブロッキングが起こらないように長尺樹脂フィルム1の層間に長尺合紙63を挟み込みながら巻取ロール741に長尺樹脂フィルム1を巻き取った。
尚、第一保護フィルム301および第二保護フィルム501と上記長尺合紙63には厚さ10μmのPETフィルムが適用され、上記真空成膜装置(スパッタリングウェブコータ)における巻出室100のフィルム巻出張力は100ニュートン(N)に設定され、乾燥室200のフィルム乾燥張力は50ニュートン(N)に設定され、第一成膜室400および第二成膜室600のキャンロール上流のフィルム張力[搬入張力]とキャンロール下流のフィルム張力[搬出張力]はそれぞれ200ニュートン(N)に設定され、かつ、巻取室700のフィルム巻取張力は100ニュートン(N)にそれぞれ設定されている。
[湿式メッキ層の形成]
Ni−Cr層とCu層から成る金属膜(金属シード)が両面に成膜され、フィルム層間にブロッキング防止用の長尺合紙63が挟み込まれ、かつ、第一面1α側に第二保護フィルム501が重合されている長尺樹脂フィルム1を、「湿式メッキ装置」の巻出ロールから長尺合紙63と第二保護フィルム501をそれぞれ分離しながら巻き出すと共に、メッキ槽に長尺樹脂フィルム1が搬入される前段階において金属膜(金属シード)表面を「大気圧プラズマ洗浄装置」で洗浄し、然る後、搬送速度3m/分で「湿式メッキ装置」のメッキ槽内に長尺樹脂フィルム1を搬入して金属膜(金属シード)上に1μmのCu層(湿式メッキ層)をメッキした。
[評価方法]
得られた金属膜付き樹脂フィルムについてピンホールの有無を評価した。まず、片面の金属層[金属シードと湿式メッキ層]をマスキングして反対面の金属層をエッチングにより除去し、その後、透過顕微鏡で5.6mm×4.2mm視野範囲のピンホールを撮影し、直径3μm以上のピンホールを画像解析によりカウントして評価した。
その結果、従来例に係る真空成膜装置を用いた場合と比較して、本実施例で得られた金属膜付き樹脂フィルムにはピンホールが著しく低減されていることが確認された。
本発明によれば、ピンホール等の無い高品質な金属膜付き樹脂フィルムを高い歩留まりで製造できるため、ノートパソコン、デジタルカメラ、携帯電話等のフレキシブル配線基板に用いられる金属膜付き樹脂フィルムの製造装置として適用される産業上の利用可能性を有している。
m1 第一金属膜(金属シード)
m2 第二金属膜(金属シード)
1 長尺樹脂フィルム
1α 第一面
1β 第二面
10 巻出室
11 巻出ロール
12 フリーロール
13 張力測定ロール
14 フリーロール
20 乾燥室
21 モータ駆動ロール
22 ヒータ
23 フリーロール
24 張力測定ロール
25 フリーロール
26 フリーロール
3p 遮蔽板
30 第一成膜室
31 第一冷却キャンロール
32 第一成膜手段(スパッタリングカソード)
33 第一成膜手段(スパッタリングカソード)
34 第一成膜手段(スパッタリングカソード)
35 第一成膜手段(スパッタリングカソード)
36 モータ駆動ロール
37 モータ駆動ロール
38 張力測定ロール
39 張力測定ロール
40 搬送室
41 フリーロール
42 フリーロール
43 フリーロール
50 第二成膜室
51 第二冷却キャンロール
52 第二成膜手段(スパッタリングカソード)
53 第二成膜手段(スパッタリングカソード)
54 第二成膜手段(スパッタリングカソード)
55 第二成膜手段(スパッタリングカソード)
56 モータ駆動ロール
57 モータ駆動ロール
58 張力測定ロール
59 張力測定ロール
60 巻取室
61 巻取ロール
62 長尺合紙巻出ロール
63 長尺合紙
64 フリーロール
65 張力測定ロール
66 フリーロール
67 フリーロール
100 巻出室
101 長尺合紙
110 巻出ロール
111 フリーロール
112 張力測定ロール
113 フリーロール
120 長尺合紙巻取ロール
121 フリーロール
122 張力測定ロール
123 フリーロール
200 乾燥室
221 モータ駆動ロール
222 ヒータ
223 フリーロール
224 張力測定ロール
225 フリーロール
226 フリーロール
227 フリーロール
300 保護フィルム重合室
301 第一保護フィルム
310 保護フィルム巻出ロール
311 フリーロール
312 張力測定ロール
313 フリーロール
314 フリーロール
400p 遮蔽板
400 第一成膜室
401 フリーロール
402 フリーロール
431 第一冷却キャンロール
432 第一成膜手段(スパッタリングカソード)
433 第一成膜手段(スパッタリングカソード)
434 第一成膜手段(スパッタリングカソード)
435 第一成膜手段(スパッタリングカソード)
436 モータ駆動ロール
437 モータ駆動ロール
438 張力測定ロール
439 張力測定ロール
500 保護フィルム重合並びに分離室
501 第二保護フィルム
510 保護フィルム巻出ロール
511 フリーロール
512 張力測定ロール
513 モータ駆動ロール
514 張力測定ロール
520 保護フィルム巻取ロール
521 フリーロール
522 張力測定ロール
531 モータ駆動ロール
532 張力測定ロール
541 フリーロール
542 フリーロール
543 フリーロール
600p 遮蔽板
600 第二成膜室
601 フリーロール
602 フリーロール
651 第二冷却キャンロール
652 第二成膜手段(スパッタリングカソード)
653 第二成膜手段(スパッタリングカソード)
654 第二成膜手段(スパッタリングカソード)
655 第二成膜手段(スパッタリングカソード)
656 モータ駆動ロール
657 モータ駆動ロール
658 張力測定ロール
659 張力測定ロール
700 巻取室
701 フリーロール
702 張力測定ロール
741 巻取ロール
742 長尺合紙巻出ロール
744 フリーロール
745 張力測定ロール
746 フリーロール
747 フリーロール

Claims (6)

  1. 巻出ロールに巻回された長尺樹脂フィルムを巻き出す巻出室と、巻出室から供給された長尺樹脂フィルムの第一面側に第一金属膜を成膜する第一成膜室と、長尺樹脂フィルムの第二面側に第二金属膜を成膜する第二成膜室と、第一金属膜と第二金属膜が成膜された長尺樹脂フィルムを巻取ロールに巻き取る巻取室とを備え、上記第一成膜室と第二成膜室が、ロールツーロールで搬送される長尺樹脂フィルムを外周面に巻き付けて冷却する回転駆動の第一冷却キャンロールおよび第二冷却キャンロールと、これ等冷却キャンロールの外周面に沿って配置された熱負荷を伴う第一成膜手段および第二成膜手段を有する真空成膜装置において、
    上記巻出室と第一成膜室との間に、搬送中における長尺樹脂フィルムの第二面側に第一保護フィルムを重合させて第一冷却キャンロールと長尺樹脂フィルムの第二面との間に第一保護フィルムを介在させる保護フィルム重合室が設けられ、かつ、上記第一成膜室と第二成膜室との間に、第一面側に第一金属膜が成膜された長尺樹脂フィルムの該第一金属膜側に第二保護フィルムを重合させて第二冷却キャンロールと長尺樹脂フィルムの第一金属膜との間に第二保護フィルムを介在させると共に、長尺樹脂フィルムの第二面側に重合された上記第一保護フィルムを分離して長尺樹脂フィルムの第二面を第二成膜手段側に露出させる保護フィルム重合並びに分離室が設けられていることを特徴とする真空成膜装置。
  2. 上記保護フィルムが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリカーボネイト、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、アラミド、ポリイミド、トリアセテートの単体若しくはこれ等を貼り合わせた複合体で構成されることを特徴とする請求項1に記載の真空成膜装置。
  3. 熱負荷を伴う上記成膜手段が、マグネトロンスパッタリングであることを特徴とする請求項1に記載の真空成膜装置。
  4. 巻出ロールに巻回された長尺樹脂フィルムを巻き出すフィルム巻き出し工程と、
    巻き出された長尺樹脂フィルムの第二面側を第一冷却キャンロールに巻き付けると共に、該第一冷却キャンロールの外周面に沿って配置された熱負荷を伴う第一成膜手段により長尺樹脂フィルムの第一面側に第一金属膜を成膜する第一成膜工程と、
    第一金属膜が成膜された長尺樹脂フィルムの該第一金属膜側を第二冷却キャンロールに巻き付けると共に、該第二冷却キャンロールの外周面に沿って配置された熱負荷を伴う第二成膜手段により長尺樹脂フィルムの第二面側に第二金属膜を成膜する第二成膜工程と、
    第一金属膜と第二金属膜が成膜された長尺樹脂フィルムを巻取ロールに巻き取るフィルム巻き取り工程、
    を有する真空成膜方法において、
    上記フィルム巻き出し工程から第一成膜工程までの間において、長尺樹脂フィルムの第二面側に第一保護フィルムを重合させて第一冷却キャンロールと長尺樹脂フィルムの第二面との間に第一保護フィルムが介在するようにし、かつ、上記第一成膜工程から第二成膜工程までの間において、第一面側に第一金属膜が成膜された長尺樹脂フィルムの該第一金属膜側に第二保護フィルムを重合させて第二冷却キャンロールと長尺樹脂フィルムの第一金属膜との間に第二保護フィルムが介在するようにすると共に、長尺樹脂フィルムの第二面側に重合された上記第一保護フィルムを分離して長尺樹脂フィルムの第二面が第二成膜手段側に露出するようにしたことを特徴とする真空成膜方法。
  5. 上記保護フィルムが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリカーボネイト、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、アラミド、ポリイミド、トリアセテートの単体若しくはこれ等を貼り合わせた複合体で構成されることを特徴とする請求項4に記載の真空成膜方法。
  6. 熱負荷を伴う上記成膜手段が、マグネトロンスパッタリングであることを特徴とする請求項4に記載の真空成膜方法。
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