JP2020191792A - 根菜類収穫機 - Google Patents

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英明 黒瀬
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高木  真吾
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村並  昌実
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Abstract

【課題】 作業者の作業負担を軽減し、作業能率を向上する根菜類収穫機を提供する。【解決手段】選別搬送部(E)から放出される人参を収容する収容部(G)を備える根菜類収穫機において、前記収容部(G)は、人参を収容する収容袋(P)を載置可能な載置台(g1)と、前記載置台(g1)の載置面(g11)が水平となる水平姿勢、前傾斜となる前傾姿勢、後傾斜となる後傾姿勢を相互に切替可能な姿勢切替機構(g3)とを備え、前記載置台(g1)は、機体の側方に配され、かつ、前記載置台(g1)の機体側の端部が、後方から前方に向かうほど機体から離間するように設けられたことを特徴とする根菜類収穫機の提供によって、上記課題が解決される。【選択図】 図1

Description

本発明は、人参等の根菜を収穫して収容袋に収容する根菜類収穫機に関する。
この種の根菜類収穫機として、特許文献1には、根菜類を圃場から収穫する収穫部を機体の左右一端側に備え、この収穫部で収穫した根菜を、機体の左右他端側へ搬送して、機体の左右他端側に設けられた収容部に収容するものが開示されている。さらに、この収容部には、根菜を収容するための収容袋を載置可能な載置台が設けられており、この載置台は、載置面が水平となる水平姿勢から、前方に向けて下る前傾姿勢に姿勢変更が可能に構成されている。これにより、収容袋が根菜で満杯となると、載置台を水平姿勢から前傾姿勢とすることにより前方に滑らせて移動させることができ、載置台の前方に収容袋を移動させた状態で、作業者が機体を後進させることにより、収容袋を載置台の前方から圃場面に降ろすことが可能となっている。
特開2005−333917号公報
しかしながら、特許文献1に開示された根菜類収穫機によれば、圃場の端部のように機体の後進が制限されるような場所において、収容袋を圃場面に降ろそうとすると、載置台を前方に傾斜させて、収容袋を載置台の前方に移動させたとしても、機体が後進できないため、円滑に収容袋を圃場面に降ろすことができない。このように、載置台の一方向から収容袋を機外に降ろす構成によれば、機体の移動が制限されるような場所で、収容袋を機外に降ろそうとすると、円滑に圃場面に降ろすことができない場合があり、その結果、機体が自由に移動できる場所へ移動してから収容袋を圃場面に降ろす等の作業が生じるため、作業負担が増大を招き、不便であった。
そこで、本発明は、このような従来の問題点を解消することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、機体を走行させる走行部(A)と、
作業者が搭乗する操縦部(B)と、
機体の左右一端側で圃場から根菜類を収穫して機体後方かつ上方へ搬送するとともに茎葉部を切断して根菜類の根部を収穫する収穫部(C)と、
前記収穫部(C)により収穫された根菜類を引き継いで機体の左右一端側から左右他端側へ搬送し、搬送中の根菜類を補助作業者が選別可能とする選別搬送部(E)と、
選別搬送部(E)から放出される人参を収容する収容部(G)とを備える根菜類収穫機において、
前記収容部(G)は、人参を収容する収容袋(P)を載置可能な載置台(g1)と、
前記載置台(g1)の載置面(g11)が水平となる水平姿勢、前傾斜となる前傾姿勢、後傾斜となる後傾姿勢を相互に切替可能な姿勢切替機構(g3)とを備え、
前記載置台(g1)は、機体の側方に配され、かつ、前記載置台(g1)の機体側の端部が、後方から前方に向かうほど機体から離間するように設けられたことを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の根菜類収穫機において、前記載置台(g1)は、機体から延びる載置台回動軸(g2)に回動自在に軸支され、
載置台回動軸(g2)は、前記載置台(g1)の前後方向における中央位置に配設されたことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の根菜類収穫機において、前記載置台(g1)が水平姿勢のとき、前記載置台(g1)の間に収納されており、かつ、載置台(g1)が前傾姿勢または後傾姿勢となると収納状態から展開されて、機体と前記載置台(g1)との間に作業者が足を挟むことを防止するカバー部材(g4)が設けられたことを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の根菜類収穫機において、前記姿勢切替機構(g3)を制御する制御装置(M)を備え、
前記制御装置(M)は、操作部材(b5)の操作情報を取得して、前記姿勢切替機構(g3)を制御し、前記操作部材(b5)によって、前記載置台(g1)の回動が操作可能に構成されるとともに、
前記載置台(g1)が水平姿勢となると、前記載置台(g1)の回動を一時停止させるよう構成されたことを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の根菜類収穫機において、
前記収穫部(C)は、前記収穫部(C)の上方及び左右側方を覆う収穫部カバー(c10)を備え、
前記収穫部カバー(c10)は、前記収穫部(C)の前部から中途部に亘って上方及び左右側方を覆う前部カバー(c101)と、前記収穫部(C)の中途部から後部に亘って上方及び左右側方を覆い、前部カバー(c101)に開閉可能に取り付けられた後部開閉カバー(c102)とを備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、載置台(g1)の載置面(g11)が水平となる水平姿勢、前傾斜となる前傾姿勢、後傾斜となる後傾姿勢を相互に切替可能な姿勢切替機構(g3)によって、収容袋(P)を降ろす方向を前後選択でき、これにより、機体の移動が制限されるような場所においても、円滑に収容袋(P)を機外に降ろすことができ、その結果、作業者の作業負担が軽減され、作業能率が向上する。加えて、前記載置台(g1)が、機体の側方に配され、かつ、前記載置台(g1)の機体側の端部が、後方から前方に向かうほど機体から離間するように設けられたことにより、収容袋(P)と機体との接触が防止されて、収容袋(P)に収容された根菜の傷つきが防止される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、載置台回動軸(g2)が、前記載置台(g1)の前後方向における中央位置に配設されたことにより、載置台(g1)及び機体の重量バランスを向上できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加え、機体と前記載置台(g1)との間に作業者が足を挟むことを防止するカバー部材(g4)によって、作業者の安全性が向上する。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1または請求項3に記載の発明の効果に加え、 制御装置(M)が、操作部材(b5)の操作情報を取得して、前記姿勢切替機構(g3)を制御し、前記操作部材(b5)によって、前記載置台(g1)の回動が操作可能に構成されるとともに、前記載置台(g1)が水平姿勢となると、前記載置台(g1)の回動を一時停止させるよう構成されたことにより、載置台(g1)を水平姿勢に設定することが容易となり作業能率が向上するとともに、誤操作の防止や安全性の向上を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1または請求項4に記載の発明の効果に加え、収穫部カバー(c10)が、前記収穫部(C)の前部から中途部に亘って上方及び左右側方を覆う前部カバー(c101)と、前記収穫部(C)の中途部から後部に亘って上方及び左右側方を覆い、前部カバー(c101)に開閉可能に取り付けられた後部開閉カバー(c102)とを備えた構成により、収穫部(C)を保護しながらメンテナンス性を向上できる。
本発明の好ましい実施形態にかかる根菜類収穫機の平面図である。 図1の根菜類収穫機の右側面図である。 図1の根菜類収穫機の左側面図である。 図1の根菜類収穫機の背面図である。 図1の根菜類収穫機の引継搬送部及び選別搬送部の平面図である。 図1の根菜類収穫機の載置台の斜視図である。 図7(a)は、図6の載置台の前傾姿勢を示す右側面図であり、図7(b)は、図6の載置台の後傾姿勢を示す右側面図である。 図1の根菜類収穫機の載置台の後部近傍の要部背面図である。 図1の根菜類収穫機の載置台の後部近傍の要部背面図である。 図1の根菜類収穫機の制御装置の制御ブロック図である。 図1の根菜類収穫機の収穫部周辺の略斜視図である。 図1の根菜類収穫機の収穫部周辺の略斜視図である 本発明の別実施形態にかかる根菜類収穫機の載置台の後部近傍の要部背面図である。 本発明の別実施形態にかかる根菜類収穫機の収穫部周辺の略斜視図である。 本発明の別実施形態にかかる根菜類収穫機の収穫部周辺の略斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態につき詳細に説明する。なお、実施例の説明においては、機体の前進方向Fに向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後というが、本発明の構成を限定するものではない。また、以下においては、本発明の実施例の一つとして人参を収穫する根菜類収穫機について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る根菜類収穫機の平面図であり、図2は右側面図であり、図3は左側面図であり、図4は背面図である。
根菜類収穫機1は、機体を走行させる走行部Aと、作業者が搭乗する操縦部Bと、機体の左右一端側(左側)で圃場から人参を引き抜いて機体後方かつ上方へ搬送するとともに茎葉部を切断して人参の根部を収穫する収穫部Cと、該収穫部Cの後部から落下した人参を受けて残葉を処理しながら機体の左右一端側(左側)から左右他端側(右側)へ搬送する引継搬送部Dと、該引継搬送部Dから人参を引き継いで機体の左右一端側(左側)から左右他端側(右側)へ搬送し、搬送中の人参を補助作業者が選別可能とする選別搬送部Eと、選別搬送部Eから放出される人参を収容する収容部Gとから構成される。以下、各部の詳細を具体的に記載する。
まず、走行部Aの構成について説明する。
走行部Aは、機体を構成する機体フレームa1の下方に、左右一対の走行クローラa2(a2L,a2R)を備えている。この走行クローラa2(a2L,a2R)は、図2から図4に示されるように、それぞれ、左右駆動スプロケットa3,a3、左右従動輪a4,a4、複数の転輪a5,a5・・・に巻回された左右ベルトa6,a6が、左右駆動スプロケットa3,a3の駆動により回動することで機体が走行可能となっている。なお、この左右駆動スプロケットa3,a3は、図1に示されるように、エンジンa7の動力が伝動されるミッションケースa8から左右両側に延出させた左右ドライブシャフトa9,a9に取り付けられて、エンジンa7の動力が伝動される。
次に、操縦部Bの構成について説明する。
図1及び図2に示されるように、操縦部Bは、機体フレームa1の上部右側に、エンジンa7が内蔵されたエンジンカバーb1が配設され、エンジンカバーb1の上部に操縦座席b2が取り付けられている。また、操縦座席b2前方には、走行速度を切り換える変速操作レバーb3、機体の左右旋回操作及び後述する収穫部Cの作業高さを操作する機体操作レバーb4、後述する選別搬送部E及び後述する収容部Fを操作する作業操作レバーb5が配設される。
次に、収穫部Cの構成について説明する。
収穫部Cは、図1に示されるように、機体右側に位置しており、走行車体Aの前側に位置する搬送始端側T1には、図2に示されるように、圃場に生えている人参の茎葉を引起す多数のラグc1を備える縦回り引起し装置c2と横回り引起し装置c3、圃場に埋まっている人参の根部の周辺を上下方向に揺動して人参を掘起す一対の掘起し刃c4、そして掘起し刃c4で掘起した人参Wの茎葉W1を挟持して圃場から引き抜いて斜め後方に搬送する一対の第一挟持搬送ベルトc5を備えている。
さらに、図1に示されるように、機体の後方側に位置する搬送終端側T2には、第一挟持搬送ベルトc5から人参Wを引き継ぎ後方に搬送する一対の第二挟持搬送ベルトc6が設けられ、図2及び図3に示されるように、この第二挟持搬送ベルトc6の下方に人参の茎葉部W1の左右切断位置を揃える左右位置揃装置c7と、茎葉部W1を切断する一対のカッターc8が設けられ、第二挟持搬送ベルトc6の終端部には、カッターc8で切断された茎葉部を受けて圃場に落下させる排葉シュータc9が設けられている。搬送終端側T2において、カッターc8で切断した茎葉部が切断された人参Wは、カッターc8の下方に配設された引継搬送部Dに落下供給される。このような構成によって、収穫部Cは、圃場から人参Wを引き抜いて、機体後方へと搬送し、人参Wの茎葉部W1を切断し、引継搬送部Dに落下供給する。
また、収穫部Cには、第一挟持搬送ベルトc5の前端から後端の範囲に亘って上方及び左右側方を覆う収穫部カバーc10が設けられている。なお、収穫部カバーc10の構成については後述する。
次に、引継搬送部Dの構成について説明する。
図5は、図1の根菜類収穫機1の引継搬送部D及び選別搬送部Eの平面図である
引継搬送部Dは、図5に示されるように、収穫部Cから落下供給される人参Wを受け、これを機体右方側に向けて搬送する第一コンベアd1と、第一コンベアd1の搬送経路上に、カッターc8で切断されずに残った人参Wの茎葉W1を切除する残葉処理ローラd2とを備えている。
第1コンベアd1は、駆動ローラd11と従動ローラd12に、ゴムやウレタン等で形成された無端ベルトd13を巻回し、その上面側(搬送面側)が、機体右方に向けて移動するよう構成されている。また、第1コンベアd1は、第二挟持搬送ベルトc6から人参Wの落下供給を受けるため、収穫部Cの第二挟持搬送ベルトc6の下方に位置している。
残葉処理ローラd2は、図示されていないが、第1コンベアd1の上面側(搬送面側)との間に、人参Wの根部が通過できない程度の隙間を設けて配設されており、第1コンベアd1の上面側(搬送面側)と対向する下面側が、機体右方に向けて移動するよう構成されている。これにより、カッターc8によって切断されなかった人参Wの残葉を、第一コンベアd1の上面と残葉処理ローラd2の下面との間に引き込んで引きちぎり、除去することができる。
さらに、残葉処理ローラd2は、機体の前後方向に対して前端が機体右方側、後端が機体左方側を向くように傾斜して配設されており、これにより、第1コンベアd1の摩擦力によって搬送されて残葉処理ローラd2に当接した人参Wを機体の前方へと案内し、第1コンベアd1の前方に並列するようにして配設された選別搬送部Eの搬送コンベアe1に移送するよう構成されている。このように構成された引継搬送部Dは、収穫部Cから人参Wを引き継いで、人参Wの残葉をしながら選別搬送部Eに移送する。
次に、選別搬送部Eの構成について説明する。
搬送選別部Eは、図1に示されるように、操縦部Bの後方に位置し、機体の左右方向にわたって一続きの搬送コンベアe1と、選別作業者が搭乗可能とするため、機体フレームa1の上部に設けられたステップフロアe2と、ステップフロアe2上に設けられた選別作業座席e3を備えている。
搬送コンベアe1は、図5に示されるように、搬送始端側S1が機体の左方側となっており、搬送終端側S2が機体の右方側となっており、搬送始端側S1で引継搬送部Dから人参Wを引き継いで、機体右方へと搬送し、搬送終端側S2で搬送コンベアe1の右端である搬送終端部e125から後述する収容部Fに人参Wを放出する。この搬送コンベアe1は、機能の異なる清掃コンベアe11と、回動コンベアe12とが左右方向に一体として連結されて構成されており、清掃コンベアe11は、搬送始端側S1に配設され、回動コンベアe12は搬送終端側S2に配設されている。なお、引継搬送部Dの右端近傍に位置する搬送コンベアe1の中途部S3が、清掃コンベアe11の搬送終端となっており、かつ、回動コンベアe12の搬送始端となっている。
図1に示されるように、回動コンベアe12の後方に選別作業座席e3が配設されており、選別作業者は、ステップフロアe2から乗車して選別作業座席e3に着座し、搬送コンベアe1上を搬送される人参Wのうち、例えば、損傷や形が悪い等の理由によって不良品と判断される人参Wを、手作業で選別する選別作業が行えるように構成されている。
清掃コンベアe11は、左右方向に所定間隔で配設された複数の搬送ローラe111…によって引継搬送部Dから引き継いだ人参Wを機体右方へと搬送しながら、搬送ローラe111同士の隙間から、人参の茎葉や付着していた土、折れた人参の破片等の夾雑物を落下させて除去する。さらに、搬送ローラe111…同士の隙間から落下した夾雑物は、搬送ローラe111…に下方を覆うように配設された廃棄シュータe112によって回収されて、左方の走行クローラa2Lの上方近傍から圃場に廃棄される。なお、清掃コンベアe11の左端部は、収穫部Cの第一挟持搬送ベルトc5の下方に位置しており、これにより、カッターc8の手前で第一挟持搬送ベルトc5から落下してしまった人参Wを受けて搬送経路上に復帰させることができる。さらに、清掃コンベアe11の左端部の前方には、清掃コンベアe11よりも前方で第一挟持搬送ベルトc5から落下してしまった人参Wや夾雑物を受けて清掃コンベアe11に移動させる回収シュータe113が設けられている。
回動コンベアe12は、清掃コンベアe11から人参Wを引き継いで、左右方向に所定間隔で配設された複数の搬送ローラe121…によって、機体右方へと人参Wを搬送し、搬送終端側S2の搬送終端部e125から収容部Fに放出する。この複数の搬送ローラ搬送ローラe121…は、数本ずつの間隔で人参の搬送方向上手側への逆流を防止する複数の搬送ラグe122…が設けられており、これにより、回動コンベアe12は、人参Wを搬送方向上手側への逆流を防止しながら搬送可能となっている。
また、回動コンベアe12は、図4に示されるように、左方側に設けられたコンベア回動軸e124を支点として右方側が回動可能に設けられており、さらに、右方側がステップフロアe2上に設けられた電動式の昇降シリンダe123と連結されて支持されている。これにより、回動コンベアe12は、昇降シリンダe123の伸縮によって右方側を回動して、回動コンベアe12の右端の搬送終端部e125を昇降し、人参Wを収容部Fに放出して収容袋Pに収容する際の高さ位置を変更できるよう構成されている。また、選別作業座席e3の下方近傍には、昇降シリンダe123の伸長を操作する操作ペダルe4が設けられており、これにより、選別作業者は、操作ペダルe4を足で踏んで操作することによって、昇降シリンダe123を伸長させ、搬送終端部e125を上昇できるよう構成されている。このような構成により、作業の進行によって収容袋Pに収容された人参Wが増加するにつれて、選別作業者が操作ペダルe4を足で踏んで操作し、搬送終端部e125を下方から徐々に上昇させることで、人参Wが搬送終端部e125から収容袋P内に落下する際の落下距離を最小限に抑え、落下衝撃による人参Wの傷つきを良好に防止することができる。
回動コンベアe12の搬送終端部e125には、支持アームe126,e126が連結されており、この支持アームe126,e126に吊下げハンガーe127,e127が取り付けられている。この吊下げハンガーe127,e127は、収容袋Bの上側開口部を広く開放した状態で支持し、これにより、回動コンベアe12の搬送終端部e125から放出される人参Wを適確に収容袋P内に収容できる。
次に、収容部Fの構成について説明する。
図1に示されるように、収容部Gは、収容袋Pを載置する載置台g1を備えている。図6は、図1の根菜類収穫機1の載置台g1の斜視図である。図6に示されるように、この載置台g1は、機体フレームa1から右方へと延びる載置台回動軸g2に挿通されており、これにより、機体フレームa1の右方において回動自在に軸支されている。
載置台g1は、収容袋Pが載置される前後方向を長手方向とする矩形の載置面g11を備え、この載置面g11の左右両側縁部には、載置面g11よりも所定の高さ上方へと張り出した左右の側壁部g12(g12R,g12L)が設けられている。この左右の側壁部g12(g12R,g12L)によって、載置台g1上に載置された収容袋Pが載置面g11の左右から落下が防止され、かつ、載置面g11を傾けて収容袋Pを滑動させる際に、収容袋Pを案内できる。また、左右の側壁部g12は、左右にそれぞれ、略台形状にさらに上方に延設された延設部g13(g13L,g13R)を備えている。この延設部g13(g13L,g13R)は、収容袋Pが、載置面g11の左右から脱落することを良好に防止するとともに、エンジンカバーb1や後述する姿勢切替機構g3と接触することを防止する機能を果たす。また、載置面g11を傾けて収容袋Pを滑動させる際に、収容袋Pをさらに良好に案内できる。
ここに、載置台回動軸g2は、載置台g1の前後方向における中央位置を通過するようにして載置台g1を軸支しており、載置台回動軸g2よりも前方の載置台g1の前部と、載置台回動軸g2よりも後方の載置台g1の後部の前後左右幅が略同一となるように構成されている。これにより、載置台g1及び機体の重量バランスを向上できる。また、後述する姿勢切替機構g3により、良好に載置台g1を回動して姿勢変更することができる。
次に、機体フレームa1に対する載置台g1の取付構造について、詳細を説明する。図1において、載置台g1は、載置面g11が水平となる水平姿勢の状態であり、説明のため、載置台g1の短手方向DR1、長手方向DR2、機体の前後方向DR3をそれぞれ図示している。ここに、載置台g1は、図1に示されるように、平面視で、機体の前後方向DR3に対して、載置台g1の長手方向DR2が所定角度φだけ傾斜を有するように配設されており、これにより、載置台g1の左端は、後方から前方に向かうほど機体から離間するように設けられている。このように載置台g1を配設することで、機体前方で右方に張り出したエンジンカバーb1と載置台g1の左端との間に接触を防止するための適切な距離を確保し、さらに、作業時に収容袋Pがエンジンカバーb1と接触することを防止し、その結果、収容袋P内に収容した人参が接触によって傷つくことを好適に防止できる。なお、載置台g1の短手方向DR1は、載置台回動軸g2の軸線方向と平行となっている。また、載置台回動軸g2を左方に向かうほど前方寄りとなるように傾斜を設けて機体フレームa1に取付けてあるため、収容袋Pの荷重を機体フレームa1の重心位置に近い機体前方寄りで支持することができ、また、載置台g1上の収容袋Pの載置位置を、機体の前方内側寄りとすることができるため、機体のバランス性が向上する。
続いて、載置台g1の姿勢を切り替える姿勢切替機構g3について説明する。
この姿勢切替機構g3は、載置台g1を、載置面g11が水平となる水平姿勢の状態から、載置台回動軸g2を軸として回動し、その結果、載置面g11が前傾斜となる前傾姿勢または後傾斜となる後傾姿勢に切替可能とするものである。図7(a)は、図6の載置台g1の前傾姿勢を示す右側面図であり、図7(b)は、図6の載置台g1の後傾姿勢を示す右側面図である。
姿勢切替機構g3は、載置台g1の右側方に配された電動式油圧シリンダg31の伸縮によって載置台g1を回動するように構成されており、その詳細な構成は、図6に示されるように、載置台g1の下方に所定間隔を設けて配設された取付ステーg32の一端側(左端)が機体フレームa1下部に設けられたステー取付部g33に固定され、他端側(右端)に略鉛直方向に起立した板状の取付プレートg34が固定されている。この取付プレートg34は、載置台g1の右端と干渉しないよう所定の隙間を有して載置台g1の右方に配されており、上部に載置台回動軸g2が挿通されて固定されている。
この取付プレートg34の上部右側方に、起立した板状の電動式油圧シリンダ取付部材g35が固定されている。この電動式油圧シリンダ取付部材g35は、下部に載置台回動軸g2が挿通されて、取付プレートg34とともに機体フレームa1に固定されている。
取付プレートg34の上端には、蝶番機構g36を介して電動式油圧シリンダg31の後端が連結されており、これにより電動式油圧シリンダg31は、取付プレートg34の上端を中心として回動可能となっている。また、電動式油圧シリンダg31の前端部g37は、載置台g12の右方の側壁部g12Rと回動可能に連結(ピン結合)されている。
このように構成された姿勢切替機構g3は、図7(a)に示されるように、載置台回動軸g2による回動支点O1と、蝶番機構g36による回動支点O2と、及び電動式油圧シリンダg31の前端部g37による回動支点O3とを有する3節連鎖のリンク機構を構成する。このような構成によって、載置台g1は、電動式油圧シリンダg31の伸縮によって、載置台回動軸g2(O1)を軸として回動可能に設けられており、電動式油圧シリンダg31が伸縮しない固定状態においては、機体フレームa1に固定されて姿勢を維持することが可能となっている。
すなわち、図7(a)に示されるように、載置台g1は、電動式油圧シリンダg31が伸長すると、載置台g1の前端部が下方へと回動し、前傾姿勢(位置D)となる。ここに、載置台g1の載置面g11の水平姿勢(位置S)から前傾姿勢(位置D)に至る回動角度θは、前傾姿勢時に載置台g1の前端部が地面GLに接地する角度に設定される。
また、図7(b)に示されるように、電動式油圧シリンダg31が短縮すると、載置台g1の後端部が下方へと回動し、後傾姿勢(位置U)となる。ここに、載置台回動軸g2よりも前方の載置台g1の前部と、載置台回動軸g2よりも後方の載置台g1の後部の前後幅は、略同一となるように構成されているから、載置台g1の載置面g11の水平姿勢(位置S)から前傾姿勢(位置D)に至る回動角度θ´は、後傾姿勢時に載置台g1の後端部が地面GLに接地する角度に設定され、回動角度θと回動角度θ´の大きさは略同一となる。
このような構成によって、載置台g1は、姿勢切替機構g3により、水平姿勢(位置S)、前傾姿勢(位置D)、後傾姿勢(位置U)を相互に切替可能となっている。すなわち、載置台g1が水平姿勢のとき、載置台g1は、収容袋Pを安定して載置しながら、収容袋P内に人参を収容でき、収容袋Pが人参Wで満杯となった際は、載置台g1を水平姿勢から前傾姿勢または後傾姿勢とすることにより、収容袋Pは、載置台g1上を滑って地面GLまで移動するため、収容袋Pを地面に降ろす作業を容易に行うことができる。さらに、載置台g1を前傾姿勢として収容袋Pを接地させた場合は機体を後進させ、また、載置台g1を後傾姿勢として収容袋Pを接地させた場合は機体を前進させることで収容袋Pを載置台g1から完全に離して地面に起立させることができる。
また、図6に示されるように、載置台回動軸g2よりも後方の載置台g1の後部と、機体フレームa1との間には、蛇腹状に折り畳まれたカバー部材g4が設けられている。図8及び図9は、載置台g1の後部近傍の要部背面図であり、図8において、載置台g1は水平姿勢となっており、図9において、載置台g1は前傾姿勢となっている。カバー部材g4はゴム等の可撓性を有する材料によって形成されており、図8に示されるように、載置台g1は水平姿勢時には、載置台g1の後部と、機体フレームa1との間に収納されており、載置台g1は前傾姿勢となると、図9に示されるように、機体から見て扇状に広がるようにして展開され、載置台g1の後部と、機体フレームa1との間に張設された状態となる。これにより、載置台g1が回動時に、選別作業者が、機体フレームa1と載置台g1との間に足を挟むことを防止され、安全性が向上する。
図10は、根菜類収穫機1の制御装置Mの制御に関する制御ブロック図である。
図10に示されるように、根菜類収穫機1の制御装置Mは、入力側に作業操作レバーb5及び操作ペダルe4が接続され、これらの操作に関する情報を取得可能となっており、また、適宜の箇所に設けられて載置台g1の回動角度を検出可能な傾斜センサM1に接続され、傾斜センサM1の検出情報を取得することにより、載置台g1の回動角度を判断可能となっている。また、出力側に接続された昇降シリンダe123の制御により回動コンベアe12の回動を制御し、電動式油圧シリンダg31の制御により載置台g1の回動を制御することが可能となっている。さらに、出力側には、スピーカ等によって音声や警報の出力を行い、作業者に各種情報を報知可能な報知装置M2が接続されている。
次に、制御装置Mの具体的な制御について説明する。
ここに、作業操作レバーb5は、前入力、後入力、左入力、右入力の四方向の入力が可能となっており、制御装置Mは、昇降シリンダe123を制御し、作業操作レバーb5が右入力されると、回動コンベアe12を下方へと回動し、左入力されると、上方へと回動する。また、制御装置Mは、前入力されると、入力中は、傾斜センサM1の検出情報を取得しながら電動式油圧シリンダg31を伸長するよう制御し、載置台g1の前部を下方へと回動する。さらに、載置台g1が前傾姿勢となったと判断すると載置台g1の回動を停止する。また、後入力されると、入力中は、傾斜センサM1の検出情報を取得しながら電動式油圧シリンダg31を短縮するよう制御し、載置台g1の後部を下方へと回動する。さらに、載置台g1が後傾姿勢となったと判断すると載置台g1の回動を停止する。
このような構成によって、作業者は、作業操作レバーb5を操作して載置台g1を前傾姿勢または後傾姿勢を選択することによって、載置台g1の前方または後方のいずれかに人参が収容された収容袋Pを自在に降ろすことができる。これによって、例えば、根菜類収穫機1の後進が困難な圃場端などの場所で収容袋Pを載置台g1から降ろしたい場合、載置台g1を後傾姿勢として、載置台g1の後方に収容袋Pを降ろした後、機体を前進させることで、載置台g1から収容袋Pを完全に離して起立させることができる。逆に、前進が困難な圃場端で収容袋Pを載置台g1から降ろしたい場合は、載置台g1を前傾姿勢とすればよい。このようにして、作業者は、根菜類収穫機1の前方または後方の移動が制限される場所においても、載置台g1の前傾姿勢または後傾姿勢の選択によって、円滑に収容袋Pを載置台g1から機外に降ろすことができ、その結果、収容袋Pを載置台g1から降ろすための余計な移動が省かれて作業負担が軽減され、作業能率が向上する。
また、制御装置Mは、作業操作レバーb5の操作に応じて、電動式油圧シリンダg31を伸縮制御し、作業操作レバーb5の前入力により、載置台g1の前部を下方へと回動し、後入力により載置台g1の後部を下方へと回動するように構成されているが、操作の途中で、載置台g1が水平姿勢になったと判断すると、載置台g1の回動を一時停止し、作業操作レバーb5の再度の入力がなされるまで、載置台g1を回動しないよう構成されている。このように、載置台g1を水平姿勢で一時停止する構成により、載置台g1を水平姿勢に設定することが容易となり作業能率が向上するとともに、誤操作の防止や安全性の向上を図ることができる。
また、制御装置Mは、操作ペダルe4が押圧操作されると、その操作情報を取得して、
昇降シリンダe123を制御し、回動コンベアe12を上方へと回動するよう構成されている。これにより、選別作業者は、選別作業を両手で行いながら、収容袋P内への人参の収容状況を確認し、人参Wが収容袋Pの上側開口部附近まで収容されたら、操作ペダルe4を足で操作して、回動コンベアe12の搬送終端部e125を上昇操作できるため、作業能率が向上する。また、この操作ペダルe4は上昇操作のみを行うので、操作が単純で選別作業中でも容易に且つ迅速に操作でき、操作性、作業性が良好となる。
図11及び図12は、図1の根菜類収穫機の収穫部C周辺の略斜視図である。
図11及び図12に示されるように、収穫部Cは、第一挟持搬送ベルトc5の前端から後端の範囲に亘って、収穫部Cの上方及び左右側方を覆う収穫部カバーc10が設けられており、収穫部カバーc10は、第一挟持搬送ベルトc5の前部から中途部の上方及び左右側方を覆う前部カバーc101と、第一挟持搬送ベルトc5の中途部から後部の上方及び左右側方を覆い、前部カバーc101の後部に開閉可能に取り付けられた後部開閉カバーc102と、前部カバーc101及び後部開閉カバーc102の下方に配設され、機体の左側方を覆う側部カバーc103と、を備えている。ここに、前部カバーc101及び側部カバーc103は、機体に対して固定されているが、図12に示されるように、後部開閉カバーc102は、その前端部に設けられた開閉回動軸c104を軸として、後端側を回動して開閉可能に設けられている。
これにより、収穫部カバーc10は、後部開閉カバーc102の閉状態において、前部カバーc101、後部開閉カバーc102及び側部カバーc103が隙間なく嵌合して収穫部Cの各種機構や搬送中の人参Wを保護するように構成されており、後部開閉カバーc102の開状態において、第一挟持搬送ベルトc5の後端近傍を露出させて、作業者が、第二挟持搬送ベルトc6、左右位置揃装置c7、カッターc8等の各種機構のメンテナンスを容易に行うことができるように構成されている。その結果、収穫部Cのメンテナンス性が向上する。なお、後部開閉カバーc102には、操作性を向上させるため、開閉操作を補助する持ち手g105が設けられている。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、前記実施形態においては、図8に示されるように、載置台回動軸g2よりも後方の載置台g1の後部と、機体フレームa1との間に、蛇腹状に折り畳まれたカバー部材g4を設けるように構成したが、図13に示されるように、カバー部材g4の下部に、ゴム等の可撓性を有する材料によって形成された矩形板状の支持部材g5を設けて、カバー部材g4の下部を支持する構成としてもよい。これにより、カバー部材g4が折り畳まれて収納された状態を好適に維持でき、例えば、載置台g1が前傾姿勢から回動して水平姿勢となった際に、カバー部材g4が折り畳まれずに垂下してしまう事態を防止できる。
図14及び図15は、本発明の別実施形態にかかる根菜類収穫機の収穫部C周辺の略斜視図である。図11及び図12においては、後部開閉カバーc102は、その前端部に設けられた開閉回動軸c104を軸として、後端側を回動して開閉可能に設けられているが、図14及び図15に示されるように、後部開閉カバーc102は、その後端部に開閉回動軸c104´を設け、前端側を回動して開閉可能とするよう構成してもよい。後部開閉カバーc102は前端側が後端側よりも軽量となっているため、後部開閉カバーc102の前端側を回動して開閉可能とする構成によれば、開閉操作に係る作業負担を軽減することができる。
A 走行部
a1 機体フレーム
a2 走行クローラ
a3 左右駆動スプロケット
a4 左右従動輪
a5 転輪
a6 左右ベルト
a7 エンジン
a8 ミッションケース
a9 左右ドライブシャフト
B 操縦部
b1 エンジンカバー
b2 操縦座席
b3 変速操作レバー
b4 機体操作レバー
b5 作業操作レバー
C 収穫部
c1 ラグ
c2 縦回り引起し装置
c3 横回り引起し装置
c4 掘起し刃
c5 第一挟持搬送ベルト
c6 第二挟持搬送ベルト
c7 左右位置揃装置
c8 カッター
c9 排葉シュータ
c10 収穫部カバー
c101 前部カバー
c102 後部開閉カバー
c103 側部カバー
D 引継搬送部
d1 第一コンベア
d11 駆動ローラ
d12 従動ローラ
d13 無端ベルト
d2 残葉処理ローラ
E 選別搬送部
e1 搬送コンベア
e11 清掃コンベア
e12 回動コンベア
e111 搬送ローラ
e112 廃棄シュータ
e113 回収シュータ
e121 搬送ローラ
e122 搬送ラグ
e123 昇降シリンダ
e124 コンベア回動軸
e125 搬送終端部
e126 支持アーム
e127 吊下げハンガー
e2 ステップフロア
e3 選別作業座席
e4 操作ペダル
G 収容部
g1 載置台
g11 載置面
g12 側壁部
g2 載置台回動軸
g3 姿勢切替機構
g4 カバー部材
g31 電動式油圧シリンダ
g32 取付ステー
g33 ステー取付部
g34 取付プレート
g35 電動式油圧シリンダ取付部材
g36 蝶番機構
M 制御装置
M1 傾斜センサ
M2 報知装置
T1 搬送始端側
T2 搬送終端側
S1 搬送始端側
S2 搬送終端側

Claims (5)

  1. 機体を走行させる走行部(A)と、
    作業者が搭乗する操縦部(B)と、
    機体の左右一端側で圃場から根菜類を収穫して機体後方かつ上方へ搬送するとともに茎葉部を切断して根菜類の根部を収穫する収穫部(C)と、
    前記収穫部(C)により収穫された根菜類を引き継いで機体の左右一端側から左右他端側へ搬送し、搬送中の根菜類を補助作業者が選別可能とする選別搬送部(E)と、
    選別搬送部(E)から放出される人参を収容する収容部(G)とを備える根菜類収穫機において、
    前記収容部(G)は、人参を収容する収容袋(P)を載置可能な載置台(g1)と、
    前記載置台(g1)の載置面(g11)が水平となる水平姿勢、前傾斜となる前傾姿勢、後傾斜となる後傾姿勢を相互に切替可能な姿勢切替機構(g3)とを備え、
    前記載置台(g1)は、機体の側方に配され、かつ、前記載置台(g1)の機体側の端部が、後方から前方に向かうほど機体から離間するように設けられたことを特徴とする根菜類収穫機。
  2. 前記載置台(g1)は、機体から延びる載置台回動軸(g2)に回動自在に軸支され、
    載置台回動軸(g2)は、前記載置台(g1)の前後方向における中央位置に配設されたことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の根菜類収穫機。
  3. 前記載置台(g1)が水平姿勢のとき、前記載置台(g1)の間に収納されており、かつ、載置台(g1)が前傾姿勢または後傾姿勢となると収納状態から展開されて、機体と前記載置台(g1)との間に作業者が足を挟むことを防止するカバー部材(g4)が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに1項に記載の根菜類収穫機。
  4. 前記姿勢切替機構(g3)を制御する制御装置(M)を備え、
    前記制御装置(M)は、操作部材(b5)の操作情報を取得して、前記姿勢切替機構(g3)を制御し、前記操作部材(b5)によって、前記載置台(g1)の回動が操作可能に構成されるとともに、
    前記載置台(g1)が水平姿勢となると、前記載置台(g1)の回動を一時停止させるよう構成されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに1項に記載の根菜類収穫機。
  5. 前記収穫部(C)は、前記収穫部(C)の上方及び左右側方を覆う収穫部カバー(c10)を備え、
    前記収穫部カバー(c10)は、前記収穫部(C)の前部から中途部に亘って上方及び左右側方を覆う前部カバー(c101)と、前記収穫部(C)の中途部から後部に亘って上方及び左右側方を覆い、前部カバー(c101)に開閉可能に取り付けられた後部開閉カバー(c102)とを備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに1項に記載の根菜類収穫機。
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