JP2020190630A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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慶貴 大坪
Yoshitaka Otsubo
慶貴 大坪
乙黒 康明
Yasuaki Otoguro
康明 乙黒
雄太 岡田
Yuta Okada
雄太 岡田
雄一郎 今井
Yuichiro Imai
雄一郎 今井
斉文 後久
Saimon Gokyu
斉文 後久
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Abstract

【課題】束線による光源から出射された光線の遮りを防ぐとともに、偏向器と制御基板とを接続する束線の長さを短くすること。【解決手段】光ビームを出射する光源45と、光源45より出射された光ビームを偏向する回転多面鏡51と、回転多面鏡51が実装され、回転多面鏡51を制御する偏向器基板54と、光源45と回転多面鏡51との間の光ビームの光路に設置され、光源45から出射された光ビームが入射され、回転多面鏡51に出射する光学部材が取り付けられた光学取付部材44と、光源45を有し、光源45及び回転多面鏡51を制御する外部基板42と、外部基板42が側壁に取り付けられ、偏向器基板54及び光学取付部材44を内部に収容する筐体101と、を備え、偏向器基板54及び外部基板42は、束線43を介して接続され、束線43は、光学取付部材44と光学取付部材44が設置された筐体101の底面との間を通されている。【選択図】図4

Description

本発明は、光走査装置、及び光走査装置を備える画像形成装置に関する。
画像形成装置は、画像形成を行うために感光体の表面を露光する露光装置である光走査装置を備えている。光走査装置は、筐体内部の光源から出射された光ビームを画像形成装置の感光体の表面を露光するように偏向する偏向器、及び偏向器を制御する偏向器基板を有している。偏向器基板を介して偏向器を制御するために、偏向器基板に接続され、制御信号等の送受信を行うための束線を、光走査装置の筐体の外部に設けられ、偏向器を制御する制御基板に接続する必要がある。例えば、特許文献1に記載された露光装置では、筐体の中央部に偏向器が設置され、光源から出射され、偏向器により偏向された光ビームを画像形成装置の感光体へと導くための走査光学系が、偏向器を挟んで対向して配置されている。このような露光装置は、束線により光源から出射された光線が遮られること(光線ケラレともいう)を防ぐために、次のような構成を有している。すなわち、露光装置は、偏向器の偏向器基板に接続された束線を、筐体外部の制御基板が設置された方向とは反対の方向に延ばして、一旦筐体の外部に突出させた後、束線を筐体の外周部に這わせて制御基板に接続させる構成を有している。これにより、制御基板側に設けられた光源から出射された光線の光路を阻害することなく、偏向器基板と制御基板とに接続される束線の経路を実現している。
特開2014−163977号公報
上述した偏向器基板と制御基板とに束線を接続する方法を用いることにより、束線による光源から出射された光ビームの光線ケラレ(遮光)を防ぐことはできる。しかしながら、上述した方法では、束線を一旦、制御基板とは反対の方向に延ばして、露光装置の筐体外部に突出させた後に、束線を筐体の外周部に沿って這わせて制御基板に接続している。そのために、束線を露光装置の筐体の外周部に沿って、約半周分這わせる必要があり、束線長が長くなる。その結果、束線コストの増大や、束線を這わせることにより、束線が部材に挟まれる線噛み、束線が撓んで蛇行する束線ばらつきなどが生じる。そのため、線噛みや束線ばらつきの対策を行うための形状部品の追加や、束線経路を設けることによる露光装置の筐体の大型化などの課題が生じる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、束線による光源から出射された光線の遮りを防ぐとともに、偏向器と制御基板とを接続する束線の長さを短くすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)光ビームを出射する光源と、前記光源より出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡が実装され、前記回転多面鏡を制御する偏向基板と、前記光源と前記回転多面鏡との間の光ビームの光路に設置され、前記光源から出射された光ビームが入射され、前記回転多面鏡に出射する光学部材が取り付けられた取付部材と、前記光源を有し、前記光源及び前記回転多面鏡を制御する制御基板と、前記制御基板が側壁に取り付けられ、前記偏向基板及び前記取付部材を内部に収容する光学箱と、を備え、前記偏向基板及び前記制御基板は、束線を介して接続され、前記束線は、前記取付部材と前記取付部材が設置された前記光学箱の底面との間を通されていることを特徴とする光走査装置。
(2)光ビームを出射する光源と、前記光源より出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡が実装され、前記回転多面鏡を制御する偏向基板と、前記光源と前記回転多面鏡との間の光ビームの光路に設置され、前記光源から出射された光ビームが入射され、前記回転多面鏡に出射する光学部材と、前記光源を有し、前記光源及び前記回転多面鏡を制御する制御基板と、前記制御基板が側壁に取り付けられ、前記偏向基板及び前記光学部材を内部に収容する光学箱と、を備え、前記偏向基板及び前記制御基板は、束線を介して接続され、前記束線は、前記光学部材と前記光学部材が設置された前記光学箱の底面との間を通されていることを特徴とする光走査装置。
(3)シートに画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)又は前記(2)に記載の光走査装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、束線による光源から出射された光線の遮りを防ぐとともに、偏向器と制御基板とを接続する束線の長さを短くすることができる。
実施例1〜3の画像形成装置の構成を示す断面図 実施例1〜3の光走査装置の構成を示す斜視図 実施例1〜3の光走査装置の構成を示す断面図 実施例1の束線経路を説明する概略図 実施例1の束線経路を説明する斜視図 実施例1の束線経路を説明する斜視図 実施例1〜3の偏向器周辺の光路を説明する概略図 実施例2の束線経路を説明する概略図 実施例3の束線経路を説明する概略図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、後述する偏向器ユニット41の回転多面鏡51の回転軸方向をZ軸方向、光ビームの走査方向である主走査方向又は出射光学系の光学部材の長手方向をY軸方向、Y軸及びZ軸に直交する方向である副走査方向をX軸方向とする。
[画像形成装置の構成]
実施例1の画像形成装置の構成について説明する。図1は、本実施例のタンデム型のカラーレーザビームプリンタの全体構成を示す概略構成図である。このレーザビームプリンタ(以下、単にプリンタという)は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の色ごとにトナー像を形成する4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bk(一点鎖線で図示)を備える。また、プリンタは、作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkからトナー像が転写される中間転写ベルト20を備えている。そして、中間転写ベルト20に多重転写されたトナー像を記録媒体である記録シート(シートともいう)Pに転写してフルカラー画像を形成するように構成されている。以降、各色を表す符号Y、M、C、Bkは、必要な場合を除き省略する。
中間転写ベルト20は、無端状に形成され、一対のベルト搬送ローラ21、22にかけ回されており、矢印H方向に回転動作しながら各作像エンジン10で形成されたトナー像が転写されるように構成されている。また、中間転写ベルト20を挟んで一方のベルト搬送ローラ21と対向する位置には、二次転写ローラ60が配設されている。記録シートPは、互いに圧接する二次転写ローラ60と中間転写ベルト20との間に挿通されて、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。中間転写ベルト20の下側には上述した4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkが並列的に配設されており、各色の画像情報に応じて形成されたトナー像を中間転写ベルト20に転写するようになっている。これら4基の作像エンジン10は、中間転写ベルト20の回動方向(矢印H方向)に沿って、イエロー用の作像エンジン10Y、マゼンタ用の作像エンジン10M、シアン用の作像エンジン10C及びブラック用の作像エンジン10Bkの順に配設されている。
また、各作像エンジン10の下方には、各作像エンジン10に具備された感光ドラム50を画像情報に応じて露光する光走査装置40が配設されている。光走査装置40は全ての作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkに共用されており、各色の画像情報に応じて変調された光ビームを出射する4基の半導体レーザ(不図示)を備えている。そして、光走査装置40は、各色の画像情報に応じて、半導体レーザから光ビームを出射することにより、各作像エンジン10の感光ドラム50を露光する。なお、図1では光走査装置40の詳細な図示及び説明は省略し、図2、3を用いて詳述する。
また、各作像エンジン10は、感光ドラム50と、感光ドラム50を一様な電位で帯電する帯電ローラ12と、を備える。更に、各作像エンジン10は、光走査装置40からの光ビームの露光によって、感光ドラム50上に形成された静電潜像を現像して、トナー像を形成する現像器13を備えている。現像器13は、感光ドラム50上に各色の画像情報に応じたトナー像を形成する。各作像エンジン10の感光ドラム50に対向する位置には、中間転写ベルト20を挟むようにして一次転写ローラ15が配設されている。一次転写ローラ15に所定の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム50上のトナー像が中間転写ベルト20に転写される。
一方、記録シートPは、プリンタ筐体1の下部に収納される給紙カセット2から、中間転写ベルト20と二次転写ローラ60とが当接する二次転写位置へと供給される。給紙カセット2の上部には、給紙カセット2内に収容された記録シートPを引き出すためのピックアップローラ24、及び給紙ローラ25が並設されている。また、給紙ローラ25に対向する位置には、記録シートPの重送を防止するリタードローラ26が配設されている。プリンタ内部の記録シートPの搬送経路27は、プリンタ筐体1の図中、右側面に沿って略垂直に設けられている。プリンタ筐体1の底部に位置する給紙カセット2から引き出された記録シートPは、搬送経路27を上昇し、レジストレーションローラ29へと搬送される。レジストレーションローラ29は、記録シートPの二次転写位置への突入タイミングを制御して、記録シートPを二次転写位置へ搬送する。二次転写位置においてトナー像が転写された記録シートPは、定着器3(破線で図示)へと搬送される。そして、定着器3によってトナー像が定着された記録シートPは、排出ローラ28を経て、プリンタ筐体1の上部に設けられた排出トレイ1aに排出される。
[光走査装置の構成]
図2は、本実施例の光走査装置40の構成を示す斜視図である。図2において、光走査装置40の筐体(光学箱ともいう)101は、XY平面に平行な面である底面(底部)と、その底面から立設しかつZ軸方向に略平行な外壁(側壁、以下、外周部ともいう)と、を有する。光走査装置40の筐体101の外周部(側壁)には、光ビーム(レーザ光)を出射するレーザ発光源45(以下、光源45という)が搭載された制御基板である外部基板42が取り付けられている。外部基板42は、図2に示すように、筐体101の中央部で2つに分割された基板から構成されており、どちらの基板にも光源45が設けられている。なお、図2に示す光源45は、感光ドラム50Y、50Mを露光する光ビームを出射する光源である。もう一方の光源45(図2には不図示)は、感光ドラム50C、50Bkを露光する光ビームを出射する光源である。
光走査装置40の内部には、シリンドリカルレンズ(不図示)を有し、外部基板42の光源45から出射された光ビームを回転多面鏡51へと導く光学取付部材44が設けられている。また、光走査装置40の内部には、光ビームを反射、偏向する回転多面鏡51、光ビームを感光ドラム50上へ案内し、結像させる出射光学系の光学レンズ63(63a〜63f)、反射ミラー62(62a〜62h)等が筐体101に一体的に設置されている。反射ミラー62は、長手方向(Y軸方向)の両端部において、固定バネにより筐体101に固定されている。回転多面鏡51により偏向された光ビームは、光学レンズ63a、63cを通過した後、光学レンズ63b、63d、63e、63fに案内されるよう構成されている。光学レンズ63を通過した光ビームは、反射ミラー62により、少なくとも1回反射され、感光ドラム50へと案内され、結像される。なお、図2では、説明の都合上、筐体101の上部の開口部を密閉するカバーを省略している。
続いて、外部基板42の光源45から出射された光ビームが感光ドラム50に照射される様子を、光走査装置40の断面を示す図3を用いて詳細に説明する。図3は、回転多面鏡51で偏向されたレーザ光が、感光ドラム50へと案内される様子を説明する光走査装置40の断面図である。光走査装置40は、高速回転して4光路の光ビームを感光ドラム50の回転軸方向(Y軸方向)に沿って走査するように各光ビームを偏向する回転多面鏡51、及び回転多面鏡51を回転させるモータユニット49からなる偏向器ユニット41を備えている。偏向器ユニット41は、回転多面鏡51と、回転多面鏡51を回転させるモータを駆動するモータユニット49と、回転多面鏡51及びモータユニット49が取り付けられた偏向器基板(不図示)と、を備える。偏向器ユニット41の回転多面鏡51により偏向された光ビームは、光学レンズ63を通過し、反射ミラー62によって被走査面である感光ドラム50へと案内され、感光ドラム50上に結像される。
外部基板42の光源45(図2)から出射された感光ドラム50Yに対応する光ビームLYは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63aに入射する。光学レンズ63aを通過した光ビームLYは、光学レンズ63bに入射し、光学レンズ63bを通過した後、反射ミラー62aによって反射される。反射ミラー62aによって反射された光ビームLYは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Yを走査する。
外部基板42の光源45(図2)から出射された感光ドラム50Mに対応するレーザ光LMは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63aに入射する。光学レンズ63aを通過したレーザ光LMは、反射ミラー62b、反射ミラー62cによって反射されて、光学レンズ63eに入射し、光学レンズ63eを通過した後、反射ミラー62dによって反射される。反射ミラー62dによって反射されたレーザ光LMは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Mを走査する。
外部基板42の光源45(図2には不図示)から出射された感光ドラム50Cに対応するレーザ光LCは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63cに入射する。光学レンズ63cを通過したレーザ光LCは、反射ミラー62e、反射ミラー62fによって反射されて、光学レンズ63fに入射し、光学レンズ63fを通過したレーザ光LCは、反射ミラー62gによって反射される。反射ミラー62gによって反射されたレーザ光LCは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Cを走査する。
外部基板42の光源45(図2には不図示)から出射された感光ドラム50Bkに対応する光ビームLBkは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63cに入射する。光学レンズ63cを通過した光ビームLBkは、光学レンズ63dに入射し、光学レンズ63dを通過した後、反射ミラー62hによって反射される。反射ミラー62hによって反射された光ビームLBkは、透明窓(不図示)を通過して感光ドラム50Bkを走査する。
[束線の経路]
図4は、本実施例における偏向器ユニット41と外部基板42とを接続する束線43の経路を説明する図であり、光走査装置40を上方向から見たときの上面図である。図4において、偏向器ユニット41は、筐体101の中央に設置され、偏向器ユニット41に設けられた回転多面鏡51の反射面が、光源45から出射されたレーザ光を反射することによりレーザ光の光路を偏向する。偏向されたレーザ光は、筐体101に設置された光学部材の光学レンズ63、反射ミラー62により案内され、対応する感光ドラム50に照射され、感光ドラム50上に静電潜像が形成される。
外部基板42は、光源45からのレーザ光の出射を制御するとともに、偏向器ユニット41を制御して、回転多面鏡51を回転させるモータユニット49の駆動を制御する。図4に示す光源45は、上述した感光ドラム50Yに対応する光ビームLY、感光ドラム50Mに対応する光ビームLMを出射する光源である。なお、筐体101の中央部を挟んで光源45と対称な位置に感光ドラム50Cに対応する光ビームLC、感光ドラム50Bkに対応する光ビームLBkを出射する光源45(図4では不図示)が設置されている。光源45から出射されたレーザ光は、筐体101内に設置されたコリメータレンズ(不図示)、光学取付部材44に設置されたシリンドリカルレンズ(不図示)を通過して、回転多面鏡51へと進む。
外部基板42と偏向器ユニット41との間の制御信号の送受信は、制御信号が通過する信号線を束ねた束線(ケーブルともいう)を介して行われる。外部基板42は、偏向器ユニット41から見ると光源45と同じ側に設置されている。束線を外部基板42に接続するため、外部基板42の方向に延ばすことにより、束線が光源45から出射されたレーザ光の光路を遮る光線ケラレが発生するおそれがある。そのため、従来、束線は、偏向器ユニット41から、外部基板42が設置された側とは反対側の筐体101の方向に延ばして、一旦、筐体101の外部に突出させた後、筐体101の外周部に沿って束線を這わせて外部基板42に接続させる構成としていた。束線を筐体101の外周部に沿って半周させる構成により、例えば、束線が部材に挟まれる線噛みや、束線が撓んで蛇行する束線ばらつきなどの対策を行うための部品が必要となり、コストアップの原因となっていた。
一方、本実施例は、束線43を、偏向器ユニット41から外部基板42の方向に向かって延ばす構成となっている。すなわち、偏向器ユニット41に接続された束線43は、偏向器ユニット41の筐体101の底面に対向する下面(裏面)から、筐体101の底面を這わせて、光学取付部材44の下側(光学取付部材44と筐体101の側面との間)を進む。そして、光学取付部材44の下側を通り抜けた束線43は、光学取付部材44と筐体101との接続部から、筐体101の上方向に向かって這わされる。そして、筐体101の上部に出た束線43は、筐体101上を這わされ、筐体101の切欠き部を抜けて、筐体101の外部へと出る。そして、束線43は、筐体101の外部に出ると、筐体101の外周部と外部基板42との間を這わされて、外部基板42の背面(外部基板42の筐体101側の面)に設けられたコネクタ52と接続される。なお、束線43の偏向器ユニット41側の端部が接続されるコネクタは、偏向器ユニット41の偏向器基板(偏向基板)54の側面又は下面に設けられている。束線43の経路をこのように設置することにより、束線長を従来と比べて短縮することができる。
図5は、本実施例における束線43の経路を外部基板42の方向から見たときの拡大斜視図である。図5に示すように、束線43は、偏向器ユニット41の下面側から延びて、光学取付部材44の下面側、すなわち光学取付部材44と筐体101の底面との間の隙間を通り、光学取付部材44の下面側を通り抜けた後、筐体101の上部へと延びている。そして、筐体101の上部へと延びた束線は、筐体101の切欠き部を抜けて、筐体101の外部へと延び、筐体101の外周部と外部基板42との間を通り、外部基板42の背面側のコネクタ(不図示)と接続されている。
上述したように、光学取付部材44は、シリンドリカルレンズ(不図示)が取り付けられた部材であり、樹脂製又は金属製の部材である。光源45から出射されたレーザ光は、光学取付部材44の内部空間を進み、光学取付部材44のシリンドリカルレンズを通過した後、光学取付部材44から偏向器ユニット41の回転多面鏡51へと進む。一方、束線43は、光学取付部材44の下面(底面)と筐体101の底面との間の隙間に設置されているため、光源45からのレーザ光の光路を遮る光線ケラレが生じることはない。このように、束線43が光学取付部材44の下面を通過させる(くぐらせる)ことにより、束線43の自由度が規制され、束線43による光源45からの出射光を阻害することを防ぐことができる。
図6は、図5の拡大斜視図において光学取付部材44を取り外した状態を示した斜視図である。図6に示すように、光学取付部材44を設置したときの光学取付部材44のX軸方向の中央部に対向する、筐体101の底面には、束線43を通すための溝部46が設けられている。溝部46は、束線43を這わせて、その上に光学取付部材44を設置しても、束線43が光学取付部材44と接触したり、光学取付部材44により押圧されたりすることのない深さを有している。また、束線43が溝部46に設置されることにより、束線43の移動範囲が溝部46内に制限されることにより、束線43の自由度を規制することができる。これにより、束線43が光学取付部材44と筐体101の底面とに挟まれることによる線噛みが防止されるとともに、光学取付部材44が束線43に接触しないので、光学取付部材44を筐体101の底面に安定的に設置することができる。
[光源からの光ビームの光路と束線経路との関係]
図7は、本実施例における光源45から出射された光ビームであるレーザ光の光路を示す拡大図である。図7は、図中、上方向から回転多面鏡51に向かう実線が光源45(図7では不図示)から出射されたレーザ光であり、図中から左側から右方向に向かって、それぞれ図3で説明したレーザ光LY、LM、LC、LBkに対応している。また、回転多面鏡51の反射面に反射して偏向されたレーザ光のうち、図中、左方向に偏向されたレーザ光は、レーザ光LY、LMの光路(図中、LY/LMで示す)を示している。更に、回転多面鏡51の反射面に反射して偏向されたレーザ光のうち、図中、右方向に偏向されたレーザ光は、レーザ光LC、LBkの光路(図中、LC/LBkで示す)を示している。
図7に示すように、光源45から偏向器ユニット41までの空間は、光源45から出射されたレーザ光が特に密集するエリアである。そのため、偏向器ユニット41から延びる束線43が上下左右方向に自由度を有すると、束線43により、容易にレーザ光の光路が遮られることが予想される。そこで、図6で説明したように、光学取付部材44と筐体101とによる束線43の挟み込みが必要となる。また、偏向器ユニット41の基板には、束線43が接続されるコネクタを基板の側面、又は基板裏面に設置する必要がある。例えば、回転多面鏡51が設置された基板の表面にコネクタを設置した場合には、コネクタに接続された束線43が、回転多面鏡の反射面に照射され、偏向されたレーザ光の光路を阻害する要因となる。一方、束線43が偏向器ユニット41の基板の側面又は裏面に設けられたコネクタに接続された場合には、光学取付部材44と筐体101による挟み込みによって束線43が抑えられることにより、レーザ光の光路を遮る光線ケラレの発生を防ぐことができる。
このように、本実施例の光学取付部材44は、シリンドリカルレンズを取り付けるための部材という光学的な役割と、束線43の自由度を規制するという束線43の規制部材としての役割を併せ持った構成となっている。例えば、光学取付部材44に、束線43の規制部材の役割だけを持たせた場合には、光源45から出射されたレーザ光の回転多面鏡51までの光路47で密集したエリアに、光学部品を追加設置する必要が生じる。その結果、光走査装置40自体の大型化やコストアップにつながってしまう。そのため、光学取付部材44に、光学的な機能と束線43の自由度を規制する機能を持たせることにより、光走査装置40の大型化やコストアップを回避することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、束線による光源から出射された光線の遮りを防ぐとともに、偏向器と制御基板とを接続する束線の長さを短くすることができる。
実施例1では、光学部品が取り付けられる光学取付部材に、束線が光源から出射されたレーザ光の光路を遮らないように、束線の自由度を規制する役割を持たせていた。しかしながら、束線の自由度を規制するためであれば、束線を規制する機能を持たせる対象を、光学取付部材に限定する必要はない。実施例2では、光学部品に束線の自由度を規制する役割を持たせた実施例について説明する。
[束線の経路]
図8は、本実施例における偏向器ユニット41と外部基板42とを接続する束線43の経路を説明する図であり、光走査装置40を上方向から見たときの上面図である。図8では、実施例1の図4と比べて、光学取付部材44が取り除かれ、光学取付部材44が設置されていた位置に、光学部材48が配置され、筐体101の底面に直接固定されている点が異なる。なお、図8に示す光学レンズ63や反射ミラー62の光学部品や偏向器ユニット41、外部基板42、光源45、筐体101の構成は、実施例1の図4と同様であり、同じ部材には同じ符号を用いることにより、ここでの説明は省略する。
図8に示すように、束線43は、光学部材48の下の筐体101の底面に設けられた溝部46を通り、溝部46の図中上側の端部から筐体101の上方向に延びた後、筐体101の上部に出る。そして、束線43は、筐体101の上を外周部の方向に進み、筐体101の外周の切欠き部から筐体101の外部に出た後、図中、左方向に進み、筐体101の外周部と外部基板42との間を通り、外部基板42のコネクタに接続される。本実施例では、光学部材48は、光源45から出射されるレーザ光が通過するシリンドリカルレンズである。本実施例では、光学機能を有する光学部材48が束線43の自由度を規制する束線規制部材の役割も有しており、光学部材48の設置により、束線43によるレーザ光の光路を遮る光線ケラレの発生を防ぐことができる。
以上説明したように、本実施例によれば、束線による光源から出射された光線の遮りを防ぐとともに、偏向器と制御基板とを接続する束線の長さを短くすることができる。
実施例1、2では、束線が接続される偏向器ユニット側のコネクタは、偏向器ユニットの基板の光源に近い側に設けられ、偏向器ユニットと外部基板とを接続する束線の長さが最も短くなる構成であった。しかしながら、偏向器ユニットの実装都合により、束線のコネクタが基板上の光源から遠い側に設けられる可能性がある。実施例3では、基板上のコネクタが光源から離れた側に設けられた場合の束線43の経路構成について説明する。
[束線の経路]
図9は、本実施例における偏向器ユニット41と外部基板42とを接続する束線43の経路を説明する図であり、光走査装置40を上方向から見たときの上面図である。図9では、実施例1の図4と比べて、偏向器ユニット41の基板に設けられた、束線43が接続されるコネクタの位置が異なる。実施例1では、上述したように、束線43が接続されるコネクタは、基板の側面又は裏面に設けられていた。一方、本実施例では、束線43が接続されるコネクタ53は、外部基板42から離れる側、すなわち、偏向器ユニット41の偏向器基板54の表面側の回転多面鏡51を挟んで、光源45とは反対側の偏向器基板54の表面に設けられている。なお、図9に示す光学レンズ63や反射ミラー62の光学部品や偏向器ユニット41、外部基板42、光源45、筐体101の構成は、実施例1の図4と同様であり、同じ部材には同じ符号を用いることにより、ここでの説明は省略する。
本実施例では、束線43は、偏向器ユニット41の偏向器基板54の表面側に設けられたコネクタ53と接続されている。コネクタ53に接続された束線43は、偏向器基板54の下面方向(筐体101の底面方向)に延びた後、外部基板42が設置された図中上方向に向かって、偏向器基板54の下面と筐体101の底面との間を通り抜ける。そして、束線43は、偏向器基板54の下面を通過した後は、上述した実施例1、2の場合の束線と同じ経路を通って、外部基板42に設けられたコネクタに接続される。このように、コネクタが偏向器基板54の回転多面鏡51を介して外部基板42とは反対側の表面に設置されている場合には、束線43を偏向器基板54の下面をくぐらせる。これにより、光源45から出射されるレーザ光の光路を遮る光線ケラレを防ぐことができる。更に、束線43の長さは、実施例1、2の場合よりも長くはなるが、従来例のように筐体101の外周を半周する場合と比べると、束線43の長さは短く、束線に要するコストを削減することができる。なお、本実施例では、束線43が接続されるコネクタ53は、偏向器基板54の表面に設置されているが、コネクタ53が設置されているエリアは、図7に示すように、光源45から出射され、回転多面鏡51により偏向されたたレーザ光の光路ではない。そのため、レーザ光を遮る光線ケラレは生じない。
以上説明したように、本実施例によれば、束線による光源から出射された光線の遮りを防ぐとともに、偏向器と制御基板とを接続する束線の長さを短くすることができる。
42 外部基板
43 束線
44 光学取付部材
45 光源
51 回転多面鏡
54 偏向器基板
101 筐体

Claims (9)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    前記光源より出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡が実装され、前記回転多面鏡を制御する偏向基板と、
    前記光源と前記回転多面鏡との間の光ビームの光路に設置され、前記光源から出射された光ビームが入射され、前記回転多面鏡に出射する光学部材が取り付けられた取付部材と、
    前記光源を有し、前記光源及び前記回転多面鏡を制御する制御基板と、
    前記制御基板が側壁に取り付けられ、前記偏向基板及び前記取付部材を内部に収容する光学箱と、
    を備え、
    前記偏向基板及び前記制御基板は、束線を介して接続され、
    前記束線は、前記取付部材と前記取付部材が設置された前記光学箱の底面との間を通されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記取付部材が設置された前記光学箱の底面には、溝部が設けられ、
    前記束線は、前記溝部を這わされていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 光ビームを出射する光源と、
    前記光源より出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡が実装され、前記回転多面鏡を制御する偏向基板と、
    前記光源と前記回転多面鏡との間の光ビームの光路に設置され、前記光源から出射された光ビームが入射され、前記回転多面鏡に出射する光学部材と、
    前記光源を有し、前記光源及び前記回転多面鏡を制御する制御基板と、
    前記制御基板が側壁に取り付けられ、前記偏向基板及び前記光学部材を内部に収容する光学箱と、
    を備え、
    前記偏向基板及び前記制御基板は、束線を介して接続され、
    前記束線は、前記光学部材と前記光学部材が設置された前記光学箱の底面との間を通されていることを特徴とする光走査装置。
  4. 前記光学部材が設置された前記光学箱の底面には、溝部が設けられ、
    前記束線は、前記溝部を這わされていることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記偏向基板は、前記束線を接続するためのコネクタを、前記偏向基板の側面、又は前記回転多面鏡が実装されている面とは前記偏向基板を介して反対側の面に有していることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記コネクタに接続された前記束線は、前記偏向基板と前記光学箱の底面との間を通り、前記溝部へと延びていることを特徴とする請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記偏向基板は、前記束線を接続するためのコネクタを、前記回転多面鏡を挟んで前記光源とは反対側の前記回転多面鏡が実装されている面に有していることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載の光走査装置。
  8. 前記コネクタに接続された前記束線は、前記光学箱の底面方向に向かって延びた後、前記偏向基板と前記光学箱の底面との間を通り、前記溝部へと延びていることを特徴とする請求項7に記載の光走査装置。
  9. シートに画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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