JP7225028B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に関し、特に、簡易な構成で偏向器から筐体外部の基板に束線を伸ばしたときの、束線の線噛み、ばらけを防ぐ機構を備えた光走査装置に関する。
画像形成装置における露光装置は、筐体内に偏向器及び偏向基板を有し、基板から出た束線を筐体外部の基板に接続する必要がある。このとき、束線が断線することなく、かつ光学部品を内包した筐体の密閉性を保つ構成が必要となる。従来の露光装置は、筐体内に孔を設け、孔に束線を通すことで、束線がばらけること、筐体及び筐体のカバー部材によって束線を噛んでしまうことを防止している(例えば、特許文献1参照)。これにより、筐体外部の基板と偏光器との接続が可能になる。
特開2014-163977号公報
しかしながら、従来例では、束線の線噛み・断線・ばらけ(ゆるみ)を防止することはできるが、筐体に孔を設けるため、露光装置の密閉性能、防塵性能の低下を招くおそれがある。孔を防塵部材で塞いだとしても、部品点数の増加につながる。また、別の手段として露光装置のカバーと筐体との間を密閉するための防塵部材によって束線を押しつぶし、筐体外部に束線を出す手段がある。しかし、この手段でも、筐体外部の基板に束線を接続するまでに、束線のばらけ(ゆるみ)、ヨレ、線噛み・断線等が発生するおそれがある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、筐体内の防塵性能を維持しつつ、筐体内部と外部との間に配線される束線のゆるみや断線を防止することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)光ビームを出射する光源と、前記光源を搭載する第1の基板と、前記光源から出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を駆動する駆動手段と、を有する偏向手段と、前記偏向手段を搭載する第2の基板と、前記回転多面鏡により偏向された光ビームを被走査体に導くための光学部材と、前記第2の基板が設置される底面と、前記底面から立設された側壁と、を有し、前記側壁のうちの1つの側壁の外部に前記第1の基板が取り付けられた筐体と、を備える光走査装置であって、一端が前記第2の基板に接続され、前記筐体の内部から前記光学部材の長手方向に沿って這い回され、前記1つの側壁に対向する側壁を通って前記筐体の外部を取り回されて他端が前記第1の基板に接続される束線と、前記1つの側壁と対向する側壁に、前記束線を前記筐体の内部から外部に導くために設けられた切り欠き部と、前記切り欠き部よりも上下方向において低い位置に前記側壁の外側に沿って設けられ、前記束線を這い回すガイド部と、前記束線を前記切り欠き部から前記ガイド部に導くために前記束線を引っ掛ける引っ掛け部と、を備え、前記引っ掛け部は、前記束線の前記光学部材の光軸方向における移動を規制する第1規制部と、前記束線の前記長手方向における移動を規制する第2規制部と、を有することを特徴とする光走査装置。
(2)感光体と、前記感光体上に静電潜像を形成する前記(1)に記載の光走査装置と、前記光走査装置により前記感光体に形成された静電潜像をトナーにより現像しトナー像を形成する現像手段と、トナー像を記録材に転写する転写手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、筐体内の防塵性能を維持しつつ、筐体内部と外部との間に配線される束線のゆるみや断線を防止することができる。
実施例1、2の画像形成装置の概略図 実施例1、2の光走査装置の概略図 実施例1、2の光走査装置の断面図 実施例1の束線経路の概略図 実施例1の引っ掛け部近傍の概略図 実施例1の引っ掛け部近傍の高さ構成を示す概略図 実施例2の引っ掛け部近傍の概略図 実施例2の引っ掛け部の設置範囲を示す概略図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。なお、レーザ光が走査される方向であって感光ドラムの回転軸方向又は光学部材の長手方向を主走査方向又はY軸方向とする。また、主走査方向に略直交する方向であって感光ドラムの回転方向を副走査方向とする。また、光学部材の光軸方向をX軸方向とし、X軸方向及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向とする。
[画像形成装置の構成]
実施例1の画像形成装置の構成について説明する。図1は、実施例1のタンデム型のカラーレーザビームプリンタの全体構成を示す概略構成図である。このレーザビームプリンタ(以下、単にプリンタという)は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の色ごとにトナー像を形成する4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bk(一点鎖線で図示)を備える。また、プリンタは、作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkからトナー像が転写される中間転写ベルト20を備えている。そして、中間転写ベルト20に多重転写されたトナー像を記録媒体である記録材(シートともいう)Pに転写してフルカラー画像を形成するように構成されている。以降、各色を表す符号Y、M、C、Bkは、必要な場合を除き省略する。
中間転写ベルト20は、無端状に形成され、一対のベルト搬送ローラ21、22にかけ回されており、矢印H方向に回転動作しながら各作像エンジン10で形成されたトナー像が転写されるように構成されている。また、中間転写ベルト20を挟んで一方のベルト搬送ローラ21と対向する位置には、2次転写ローラ60が配設されている。シートPは、互いに圧接する2次転写ローラ60と中間転写ベルト20との間に挿通されて、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。中間転写ベルト20の下側には上述した4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkが並列的に配設されており、各色の画像情報に応じて形成したトナー像を中間転写ベルト20に転写するようになっている。これら4基の作像エンジン10は、中間転写ベルト20の回動方向(矢印H方向)に沿って、イエロー用の作像エンジン10Y、マゼンタ用の作像エンジン10M、シアン用の作像エンジン10C及びブラック用の作像エンジン10Bkの順に配設されている。
また、各作像エンジン10の下方には、各作像エンジン10に具備された感光体(被走査体)である感光ドラム50を画像情報に応じて露光する光走査装置40が配設されている。光走査装置40は全ての作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkに共用されており、各色の画像情報に応じて変調された光ビームを出射する4基の半導体レーザ(不図示)を備えている。そして、光走査装置40は、各色の画像情報に応じて、半導体レーザから光ビームを出射することにより、各作像エンジン10の感光ドラム50を露光する。なお、図1では光走査装置40の詳細な図示及び説明は省略し、図2、3を用いて詳述する。
また、各作像エンジン10は、感光ドラム50と、感光ドラム50を一様な電位で帯電する帯電ローラ12と、を備える。更に、各作像エンジン10は、光走査装置40からの光ビームの露光によって、感光ドラム50上(感光体上)に形成された静電潜像を現像して、トナー像を形成する現像器13を備えている。現像器13は、感光ドラム50上に各色の画像情報に応じたトナー像を形成する。各作像エンジン10の感光ドラム50に対向する位置には、中間転写ベルト20を挟むようにして1次転写ローラ15が配設されている。1次転写ローラ15に所定の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム50上のトナー像が中間転写ベルト20に転写される。
一方、シートPは、プリンタ筐体1の下部に収納される給紙カセット2から、中間転写ベルト20と2次転写ローラ60とが当接する2次転写位置へと供給される。給紙カセット2の上部には、給紙カセット2内に収容されたシートPを引き出すためのピックアップローラ24、及び給紙ローラ25が並設されている。また、給紙ローラ25に対向する位置には、シートPの重送を防止するリタードローラ26が配設されている。プリンタ内部のシートPの搬送経路27は、プリンタ筐体1の図中、右側面に沿って略垂直に設けられている。プリンタ筐体1の底部に位置する給紙カセット2から引き出されたシートPは、搬送経路27を上昇し、レジストレーションローラ29へと搬送される。レジストレーションローラ29は、シートPの2次転写位置への突入タイミングを制御して、シートPを2次転写位置へ搬送する。2次転写位置においてトナー像が転写されたシートPは、定着器3(破線で図示)へと搬送される。そして、定着器3によってトナー像が定着されたシートPは、排出ローラ28を経て、プリンタ筐体1の上部に設けられた排出トレイ1aに排出される。このように構成されたプリンタによるフルカラー画像の形成にあたっては、まず、各色の画像情報に応じて光走査装置40が各作像エンジン10の感光ドラム50を所定のタイミングで露光する。
[光走査装置の構成]
図2は、実施例1の光走査装置40の構成を示す斜視図である。図2において、光走査装置40の筐体(光学箱ともいう)101は、XY平面に平行な面である底面(底部)と、その底面から立設しかつZ軸方向に略平行な外壁(側壁、以下、外周部ともいう)と、を有する。光走査装置40の筐体101の外周部(側壁)の1つの側壁には、光ビーム(レーザ光)を出射するレーザ発光源(図4の光源61)が搭載された第1の基板である外部基板42が取り付けられている。光走査装置40の内部には、シリンドリカルレンズを有し、外部基板42の光源から出射された光ビームを回転多面鏡51へと導く光学取付部材67が設けられている。また、光走査装置40の内部には、光ビームを反射、偏向する回転多面鏡51が筐体101に一体的に設置されている。更に光走査装置40の内部には、光ビームを感光ドラム50上へ案内し、結像させる出射光学系(光学部材)の光学レンズ63(63a~63f)、反射ミラー62(62a~62h)等が筐体101に一体的に設置されている。反射ミラー62は、長手方向(Y軸方向)の両端部において、固定バネにより筐体101に固定されている。回転多面鏡51により偏向された光ビームは、光学レンズ63a、63cを通過した後、光学レンズ63b、63d、63e、63fに案内されるよう構成されている。光学レンズ63を通過した光ビームは、反射ミラー62により、少なくとも1回反射され、感光ドラム50へと案内され、結像される。
筐体101には、側壁で囲まれた開口であって、回転多面鏡51を底面に設置する際に回転多面鏡51を通過させる開口が設けられている。筐体101の開口はカバー部材(不図示)によって閉塞される。カバー部材は、複数の第1の係止部である複数のスナップフィット(不図示)を有している。また、筐体101の側壁の外側には、カバー部材が開口を閉塞したときにカバー部材側の複数のスナップフィットの各々に係止する複数の第2の係止部である複数のスナップフィット(不図示)を有している。なお、図2では、説明の都合上、筐体101の上部の開口部を密閉するカバー部材を省略している。
続いて、外部基板42の光源から出射された光ビームが感光ドラム50に照射される様子を、光走査装置40の断面を示す図3を用いて詳細に説明する。図3は、回転多面鏡51で偏向されたレーザ光が、感光ドラム50へと案内される様子を説明する光走査装置40の断面図である。筐体101の開口はカバー部材68によって閉塞されている。光走査装置40は、高速回転して4光路の光ビームを感光ドラム50の回転軸方向に沿って走査するように各光ビームを偏向する回転多面鏡51、及び回転多面鏡51を回転させる駆動手段であるモータユニット49からなる偏向器ユニット41を備えている。偏向手段である偏向器ユニット41は、回転多面鏡51と、回転多面鏡51を回転させるモータを駆動するモータユニット49と、回転多面鏡51及びモータユニット49が取り付けられた第2の基板である偏向器基板(不図示)と、を含む。偏向器ユニット41の回転多面鏡51により偏向された光ビームは、光学レンズ63を通過し、反射ミラー62によって被走査面である感光ドラム50へと案内され、感光ドラム50上に結像される。
外部基板42の光源から出射された感光ドラム50Yに対応する光ビームLYは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63aに入射する。光学レンズ63aを通過した光ビームLYは、光学レンズ63bに入射し、光学レンズ63bを通過した後、反射ミラー62aによって反射される。反射ミラー62aによって反射された光ビームLYは、透明窓69aを通過して感光ドラム50Yを走査する。
外部基板42の光源から出射された感光ドラム50Mに対応するレーザ光LMは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63aに入射する。光学レンズ63aを通過したレーザ光LMは、反射ミラー62b、反射ミラー62cによって反射されて、光学レンズ63eに入射し、光学レンズ63eを通過した後、反射ミラー62dによって反射される。反射ミラー62dによって反射されたレーザ光LMは、透明窓69bを通過して感光ドラム50Mを走査する。
外部基板42の光源から出射された感光ドラム50Cに対応するレーザ光LCは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63cに入射する。光学レンズ63cを通過したレーザ光LCは、反射ミラー62e、反射ミラー62fによって反射されて、光学レンズ63fに入射し、光学レンズ63fを通過したレーザ光LCは、反射ミラー62gによって反射される。反射ミラー62gによって反射されたレーザ光LCは、透明窓69cを通過して感光ドラム50Cを走査する。
外部基板42の光源から出射された感光ドラム50Bkに対応する光ビームLBkは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63cに入射する。光学レンズ63cを通過した光ビームLBkは、光学レンズ63dに入射し、光学レンズ63dを通過した後、反射ミラー62hによって反射される。反射ミラー62hによって反射された光ビームLBkは、透明窓69dを通過して感光ドラム50Bkを走査する。
[束線の経路]
図4は実施例1の偏向器ユニット41と外部基板42とを電気的に接続するための複数の信号線を1つの束状にした束線43の経路について示した図である。図4では、カバー部材68をはずし、筐体101の内部が見えるように+Z方向(開口側)から見た図を示している。なお、図4には図2等で説明した部材の符号を一部省略している。
光走査装置40は4つの光源を有しており、光源は外部基板42に搭載されている。4つの光源のうち1つを光源61としている。また、外部基板42(すなわち光源61)が取り付けられている筐体101の側壁を側壁101Aとする。また、側壁101Aと対向する側壁を側壁101Bとする。また、側壁101A及び側壁101Bに略直交する側壁であって図中-X方向の側壁を側壁101Cとする。側壁101Cに対向する側壁(図中+X方向の側壁)を側壁101Dとする。また、筐体101の側壁101A、101B、101C、101Dの外部側には、束線43の上下方向(Z方向)の移動を規制するための這回しエリア45が設けられている。側壁101Bには、束線43が筐体101の内部から外部に出るための束線出口46と、束線43を引っ掛けるための引っ掛け部44とが設けられている。
一端43aが偏向器ユニット41に接続された束線43は、偏向器ユニット41から見て光源61が設置されている側とは反対方向に取り回される。言い換えれば、束線43は、光源61から離れるように取り回される。これにより束線43は、筐体101の側壁101Bを通過して筐体101の外部に出る。ここまでの束線43が取り回される経路を経路Aとする。筐体101内部から外部に出た束線43は、側壁101Bの外部側に沿ってX軸方向において偏向器ユニット41から離れる方向(-X方向)へと取り回される。これにより束線43は、側壁101Bから側壁101Cへと繋がる角部に到達する。ここまでの束線43が取り回される経路を経路Bとする。なお図4に示すように、這回しエリア45はZ軸方向に高さの異なる2箇所に設けられ、それぞれ筐体101の底面に略平行に不連続に設けられている。このため、這回しエリア45の上側の部材が設けられていない部分では束線43が露出しているが、上側の部材が設けられている部分では束線43は上側の部材によって視認できず、束線43の取り回し状態を一点鎖線で示している。
束線43は、側壁101Cの外部側に沿ってY軸方向において外部基板42に近づく方向へと取り回される。これにより束線43は、側壁101Cから側壁101Aへと繋がる角部に到達する。ここまでの束線43が取り回される経路を経路Cとする。束線43は、側壁101Aの外部側に沿って外部基板42に到達し、束線43の他端43bが外部基板42に接続される。ここまでの束線43が取り回される経路を経路Dとする。このように、束線43は、経路A→経路B→経路C→経路Dと筐体101の外部を側壁101B、101C、101Aに沿って約半周し、光源61が搭載された外部基板42へと接続される。なお、外部基板42において束線43の他端43bの接続部が図4中+X方向の端部に設けられている場合には、経路Aの後、側壁101B→側壁101D→側壁101Aのように、上述した説明とは反対側の半周を経路としてもよい。経路A~経路Dを総称して束線経路という。
このとき、経路Aのように束線43が光源61と反対方向に取り回される理由は、光源61から回転多面鏡51へのレーザ光Lの光路を束線43が妨げることを防止するためである。束線43は、筐体101の外周に設けられた這回しエリア45を通り、外部基板42へと接続されている。以上のように、束線43は、一端43aが偏向器ユニット41に接続され、筐体101の内部から光学部材の長手方向に沿って這い回される。束線43は、1つの側壁101Aに対向する側壁101Bを通って筐体101の外部を取り回されて他端43bが外部基板42に接続される。
[束線出口と引っ掛け部]
図5は実施例1の側壁101Bの束線43が筐体101内部から外部に出る部分を拡大した図である。両矢印201は光軸方向を示している。束線出口46は、側壁101BのZ方向に切り欠き状に設けられた切り欠き状部461と、側壁101Bから筐体101内部側へ突出した突出部462とを有しており、束線43が筐体101内部から外部に出るときに通過する部分である。束線出口46は、1つの側壁101Aと対向する側壁101Bに、束線43を筐体101の内部から外部に導くためにもうけられた切り欠き部として機能する。なお、上述した這回しエリア45は、束線出口46よりも上下方向において低い位置に側壁の外側に沿って設けられ、束線43を這い回すためのガイド部として機能する。
束線出口46の切り欠き状部461は、X軸方向(光軸方向201)における長さ(以下、幅という)46Aを有している。幅46Aを束線出口範囲という。束線出口範囲46Aは、実施例1では、例えば9.5mmとなるように設けられている。また、面102は、側壁101Bのカバー部材68に対向する側の面であり、カバー部材68が筐体101に取り付けられたときに、筐体101とカバー部材68とが接触する面である。以下、面102を接触面102という。また、筐体101の側壁101Bにはスナップフィット70が設けられ、カバー部材68側のスナップフィット(不図示)と係合する。なお、スナップフィットは他の側壁101A、101C、101Dにも設けられている。
図5では、束線43が筐体101(側壁101B)の束線出口46を通過し、引っ掛け部44に引っ掛けられた状態を表している。束線43は、引っ掛け部44を経由することで這回しエリア45に導かれる。束線出口46近傍は、カバー部材68を筐体101に取り付ける際に、カバー部材68側に設けられた防塵部材(不図示)によって押圧される。このとき、束線出口46上にある束線43自体もカバー部材68側の防塵部材によって押圧されることで、筐体101内の密閉性が確保されている。
(引っ掛け部)
束線出口46近傍には引っ掛け部44が設置されている。引っ掛け部44は、束線43を束線出口46から這回しエリア45に導くために設けられている。束線43は、引っ掛け部44を通過して、具体的には、引っ掛け部44において上から下に向かう際に引っ掛け部44に引っ掛けられることによって、束線経路を介して外部基板42へと接続される。
引っ掛け部44は、X軸方向(光軸方向201)に略直交し、Y軸に略平行な第1規制部44Aと、Y軸方向に略直交し、X軸に略平行な第2規制部44Bと、を有している。第1規制部44Aは、束線43の光軸方向201の移動を規制し、光軸方向201において束線43が光路上に侵入することを防止する。第1規制部44Aは単数設けてもよいし、複数設けてもよい。第2規制部44Bは第1規制部44Aに対して略直交に設置されており、束線43のY軸方向(長手方向)への移動を規制し、例えば+Y方向に束線43が引っ張られて束線43の一端43aが偏向器ユニット41からはずれてしまうことを防止している。第1規制部44Aは、X軸方向(光軸方向201)において、束線出口範囲46A内(範囲内)となるような位置に設置されている。言い換えれば、引っ掛け部44は束線出口46の直下に設けられているといえる。また、束線出口46の位置において筐体101とカバー部材68との接触による密閉性を高めるために、スナップフィット70も束線出口範囲46A内となるような位置に少なくとも1つ設置されている。言い換えれば、第1規制部44Aはスナップフィット70の近傍に設けられている。
束線出口46から出た束線43が筐体101の外周方向に引っ張られつつ外部基板42に接続されるまでの組み付け工程において、束線43は束線出口46を乗り越え、筐体101とカバー部材68との接触面102に到達しようとする方向に力がかかる。しかし引っ掛け部44の第1規制部44Aを設置することで、引張方向への束線43の移動、すなわち筐体101とカバー部材68との間での線噛みを防止する。
また、束線出口46から出た束線43が外部基板42と接続された後、組み付け時に束線43にかかる引張力が解放されると、束線43にはゆるみによる移動であるばらけが発生する。実施例1では、束線出口46近傍に引っ掛け部44の第1規制部44A及び第2規制部44Bの少なくとも2方向の面を設けることで、束線43のゆるみによる移動であるばらけが防止される。
更に、束線43を束線出口46からZ軸方向下方の這回しエリア45に導くとき、引っ掛け部44に束線43を引っ掛けやすくするために開口48が設けられている。第3規制部47は、引っ掛け部44とともに開口48を形成している。第3規制部47は、束線43を取り回す際に引張力が開放されて束線43がゆるんだとき、束線43の+X方向への移動を規制している。図5等では、第3規制部47が、束線43の引っ掛け部44への引っ掛け動作を滑らかにするために曲線形状となっているが、他の形状であってもよい。
(高さ方向の構成)
図6は実施例1の引っ掛け部44近傍の高さ方向(Z軸方向)の構成について説明する図である。束線出口46の切り欠き状部461においてカバー部材68に対向する側の面を面46Bとする。面46Bは面102よりも高さ方向において低くなるように設けられている。また、束線出口46の突出部462においてカバー部材68に対向する側の面を面462Aとする。面462Aは面102よりも高さ方向において低く、かつ面46Bよりも高くなるように設けられている。面462Aよりも面46Bを低くすることで、束線43が筐体101内部から外部に出たときに束線43を下方に導くことができ、面102への束線43の乗り上げを防止することができる。
実施例1では、束線出口46の高さ方向の位置、すなわち面46Bよりも引っ掛け部44の高さ方向の位置、すなわち第1規制部44A及び第2規制部44Bが低く設置されている。面46Bの高さと第1規制部44A又は第2規制部44Bの高さとの差(以下、段差という)の距離を段差距離46Cとする。実施例1では、例えば段差距離46Cを6.7mmとする。このような位置関係とすることにより、前述した引っ掛け部44の第1規制部44A、第2規制部44Bの効果と同様に、高さ方向における束線43の移動の防止、すなわち線噛み及びゆるみを防止することができる。なお、束線43が図4において右側の半周を取り回される場合には、図5等において引っ掛け部44、第3規制部47、開口48の構成をY軸に対して対称に構成すればよい。
以上、実施例1によれば、筐体内の防塵性能を維持しつつ、筐体内部と外部との間に配線される束線のゆるみや断線を防止することを防止することができる。
実施例1では、束線出口46の光軸方向201の位置に対して、引っ掛け部44の第1規制部44Aが束線出口範囲46A内に設置される構成について説明した。実施例2では、束線出口範囲46A外に引っ掛け部44の第1規制部44Aを設置することによって束線43の線噛み防止効果を奏する構成について説明する。
[実施例2の引っ掛け部44]
図7は実施例2の束線43及び引っ掛け部44の構成を示す図である。束線出口46から出た束線43は図4と同様に筐体101を半周して外部基板42に接続される。図7に示した矢印は束線43が筐体101の外部に出た後の筐体101外部の這回し方向を示し、図4の経路Bに相当する。引っ掛け部44は、束線出口46から見て筐体101外部の這回し方向に対して反対側、言い換えれば束線43を這い回す方向から遠ざかる方向に配置される。接触面46Dは、束線出口46と束線43とが接触する面である。この構成にすることで、引っ掛け部44が抑えとなり、実施例1と同様に束線43のゆるみ(ばらけ)・線噛みを防止することができる。ただし、接触面102に束線43が乗ってしまうと線噛みが発生するため、引っ掛け部44の位置は限定する必要がある。
(引っ掛け部を設ける位置の範囲)
図8は引っ掛け部44を設ける位置の範囲を説明するための図である。束線出口46の束線43との接触面46Dの光軸方向201における中央部を中央部46Fとする。中央部46Fから引っ掛け部44の第1規制部44Aの例えばY軸方向における中央部に向かって直線Jを引く。直線Jと光軸方向201と平行な直線Kとがなす角度を角度46Eとする。このとき、角度46Eは、例えば45°以内とする。このように角度46Eが45度以内となるように引っ掛け部44の位置を限定することで、束線43の接触面102への乗り越えを防止することができる。
実施例2の構成では、引っ掛け部44は、束線43が側壁101Bを取り回される方向とは逆の方向に設けられる。引っ掛け部44は、束線出口46と束線43とが接触する位置と第1規制部44Aとを結ぶ直線Jと、光軸方向に略平行な直線Kとがなす角度が45度以下となるように設けられる。このため、束線43の長さが増加すること、引っ掛け部44による束線43の折り曲げ角度が鋭角になり負荷が増加すること等の点が存在する。しかし、筐体101に、実施例1のように束線出口46の直下に引っ掛け部44を設けることができないような配置上の制限等がある場合、実施例2のような構成が配置上の制限を満足するための有効な手段の1つとなり得る。
以上、実施例2によれば、筐体内の防塵性能を維持しつつ、筐体内部と外部との間に配線される束線のゆるみや断線を防止することができる。
41 偏向器ユニット
42 外部基板
43 束線
44 引っ掛け部
45 這回しエリア
46 束線出口
61 光源
101 筐体

Claims (6)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    前記光源を搭載する第1の基板と、
    前記光源から出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を駆動する駆動手段と、を有する偏向手段と、
    前記偏向手段を搭載する第2の基板と、
    前記回転多面鏡により偏向された光ビームを被走査体に導くための光学部材と、
    前記第2の基板が設置される底面と、前記底面から立設された側壁と、を有し、前記側壁のうちの1つの側壁の外部に前記第1の基板が取り付けられた筐体と、
    を備える光走査装置であって、
    一端が前記第2の基板に接続され、前記筐体の内部から前記光学部材の長手方向に沿って這い回され、前記1つの側壁に対向する側壁を通って前記筐体の外部を取り回されて他端が前記第1の基板に接続される束線と、
    前記1つの側壁と対向する側壁に、前記束線を前記筐体の内部から外部に導くために設けられた切り欠き部と、
    前記切り欠き部よりも上下方向において低い位置に前記側壁の外側に沿って設けられ、前記束線を這い回すガイド部と、
    前記束線を前記切り欠き部から前記ガイド部に導くために前記束線を引っ掛ける引っ掛け部と、
    を備え、
    前記引っ掛け部は、前記束線の前記光学部材の光軸方向における移動を規制する第1規制部と、前記束線の前記長手方向における移動を規制する第2規制部と、を有することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記引っ掛け部は、前記切り欠き部より前記上下方向において低い位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記第1規制部は、前記切り欠き部の前記光軸方向における長さの範囲内に設けられることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 複数の第1の係止部を有し、前記側壁で囲まれた開口であって、前記第2の基板を前記底面に設置する際に前記第2の基板を通過させる前記開口を閉塞するカバー部材と、
    前記側壁に設けられ、前記カバー部材が前記開口を閉塞したときに前記複数の第1の係止部の各々に係止する複数の第2の係止部と、
    を備え、
    前記複数の第2の係止部の少なくとも1つは、前記切り欠き部の前記光軸方向における長さの範囲内に設けられることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記引っ掛け部は、前記束線が前記1つの側壁に対向する側壁を取り回される方向とは逆の方向に設けられ、前記切り欠き部と前記束線とが接触する位置と前記第1規制部とを結ぶ直線と、前記光軸方向に略平行な直線とがなす角度が45度以下となるように設けられることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  6. 感光体と、
    前記感光体上に静電潜像を形成する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置により前記感光体に形成された静電潜像をトナーにより現像しトナー像を形成する現像手段と、
    トナー像を記録材に転写する転写手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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