JP2015026020A - 光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】BDセンサの配置位置の自由度が高く、更なる小型化を図ることが可能な光走査装置を提供する。
【解決手段】各BDセンサ72、75の受光面に対する各光ビームL1、L4の斜め方向(垂直ではない方向)の入射は、各BDセンサ72、75の配置位置の自由度を高くして、各BD基板73、76の配置スペースを低減するために意図的に設定されたものである。つまり、各BD基板73、76を偏向角度範囲αの内側に配置し、かつ各BD基板73、76を筐体41の各側板41cの外側に重ねてXZ平面上に配置して、各BD基板73、76の配置スペースを最小限に抑えているが、このためには、各光ビームL1、L4を偏向角度範囲αの外側の各BDミラー71、74で反射させて偏向角度範囲αの内側の各BDセンサ72、75に斜め方向に入射させる必要がある。
【選択図】図4

Description

本発明は、光ビームにより被走査体を走査する光走査装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
例えば、電子写真方式の画像形成装置では、感光体(被走査体)表面を均一に帯電させてから、光ビームにより感光体表面を走査して、感光体表面に静電潜像を形成し、トナーにより感光体表面の静電潜像を現像して、感光体表面にトナー像を形成し、トナー像を感光体から中間転写体を介して記録用紙に転写したり、あるいはトナー像を感光体から記録用紙に直接転写したりする。
光ビームによる感光体の走査は、光走査装置により行われる。光走査装置では、発光素子から光ビームを出射して、光ビームをポリゴンミラー(偏向部)で偏向しつつ感光体に入射させ、光ビームにより感光体を走査する。また、ポリゴンミラーで偏向された光ビームを検出するBDセンサを設け、BDセンサによる光ビームの検出タイミングに基づき光ビームによる感光体の走査タイミングを設定している。
例えば、特許文献1では、感光体の走査が開始される直前に、光ビームをBDセンサに直接入射させ、BDセンサより光ビームを検出している。また、特許文献2、3では、感光体の走査が開始される直前に、光ビームをミラーで反射してBDセンサに入射させ、BDセンサより光ビームを検出している。
特開昭61−261714号公報 特開平08−190071号公報 特開2002−131664号公報
ところで、特許文献1乃至3では、BDセンサの受光面に対して光ビームが垂直に入射するように、BDセンサの受光面やミラーの反射面の向き及び位置を設定している。これは、BDセンサの受光面に対して光ビームを垂直に入射させた場合は、光ビームがBDセンサ近傍の素子や配線等で反射されても、その反射光がBDセンサの受光面に入射し難く、BDセンサの検出出力にノイズが生じないためである。
しかしながら、BDセンサの受光面に対して光ビームが垂直に入射するように、ミラーの反射面やBDセンサの受光面の向き及び位置を設定した場合は、BDセンサの配置位置の自由度が低くなり、これが光走査装置の小型化や薄型化の弊害になることがあった。
また、特許文献1乃至3では、感光体の走査開始から走査終了までの期間における光ビームの偏向角度範囲、すなわち感光体の走査範囲に対応する光ビームの偏向角度範囲から外れた箇所にミラーやBDセンサを配置している。従って、ミラーやBDセンサの配置スペースを格別に設ける必要があり、これも光走査装置の小型化や薄型化の弊害になった。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、BDセンサの配置位置の自由度が高く、更なる小型化を図ることが可能な光走査装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光走査装置は、光ビームを出射する発光素子と、前記光ビームを偏向させる偏向部と、前記偏向部で偏向された前記光ビームを検出する光センサとを備え、前記光センサによる前記光ビームの検出タイミングに基づき、前記偏向部で偏向された前記光ビームによる前記被走査体の走査タイミングを設定する光走査装置であって、前記光センサの受光面に対して前記光ビームを斜め方向に入射させている。
このような本発明の光走査装置では、光センサの受光面に対して光ビームを斜め方向に入射させているので、光センサの配置位置の自由度が高くなり、光センサの配置位置が光走査装置の小型化や薄型化の弊害になることはない。
また、光センサの受光面に対して光ビームを斜め方向に入射させる場合は、光ビームが光センサ近傍の素子や配線等で反射されると、その反射光が光センサの受光面に入射し易くなり、光センサの検出出力にノイズが生じる可能性が高くなるものの、この点に関しては、別途手段を設けることにより解決することが可能である。
すなわち、本願発明では、意図的に、光センサの受光面に対して光ビームを斜め方向に入射させて、光センサの配置位置の自由度を高くしている。これにより、光走査装置の著しい小型化が可能になる。
また、本発明の光走査装置においては、前記光センサの受光面に入射する直前の前記光ビームが通過するスリットを備え、前記光ビームの偏向方向とは逆方向に向く前記スリットの内側縁部は、前記光ビームが入射する斜め方向に傾斜した断面形状を有している。
このようなスリットを設けた場合は、光ビームが概ね光センサだけに入射して、光ビームが光センサ近傍の素子や配線等に殆ど入射せず、よって光ビームがそれらの素子や配線等で反射されて光センサの受光面に入射するようなことがなく、光センサの検出出力にノイズが生じなくなる。
また、光ビームの偏向方向とは逆方向に向くスリットの内側縁部を、光ビームが入射する斜め方向に傾斜した断面形状とした場合は、スリットを通じて、光ビームを光センサに確実に入射させながらも、光ビームが入射する側でスリットの開口幅を狭くすることができ、光センサに対する外乱光の影響を良好に抑えることができる。
更に、本発明の光走査装置においては、前記光センサの受光面に入射する直前の前記光ビームが通過するスリットを備え、前記スリットの中心は、前記光センサの受光面の中心を通る垂線よりも前記光ビームの偏向方向とは逆方向にずらされている。
この場合も、スリットを通じて、光ビームを光センサに確実に入射させながらも、スリットの幅を狭くすることができ、光センサに対する外乱光の影響を良好に抑えることができる。
また、本発明の光走査装置においては、前記偏向部で偏向された前記光ビームを反射して前記光センサの受光面に入射させる検出用ミラーを備え、前記光センサは、前記被走査体の走査範囲に対応する前記光ビームの偏向角度範囲に配置され、前記検出用ミラーは、前記光ビームの偏向角度範囲の外側に配置されて、前記光ビームを前記光センサへと反射する。
被走査体の走査開始から走査終了までの走査期間における光ビームの偏向角度範囲、すなわち被走査体の走査範囲に対応する光ビームの偏向角度範囲に光センサを配置し、光ビームの偏向角度範囲の外側に検出用ミラーを配置して、光ビームを検出用ミラーで光センサへと反射すれば、光センサの受光面に対して光ビームが斜め方向に入射することになるが、光センサの配置スペースを格別に設ける必要がなく、光走査装置の小型化や薄型化を図ることができる。
一方、本発明の光走査装置は、それぞれの光ビームを出射する複数の発光素子と、入射して来た前記各光ビームを偏向させる複数の偏向面を有する偏向部と、前記各偏向面で偏向された前記各光ビームをそれぞれの被走査体へと導く2つの結像光学系と、前記各偏向面で偏向された前記各光ビームの少なくとも1つを検出する光センサとを備え、前記各結像光学系を前記偏向部の回転軸を通る直線の両側に配置し、前記各偏向面で偏向されて前記各結像光学系を通じて前記各被走査体へと導かれた前記各光ビームにより該各被走査体を走査し、前記光センサによる前記光ビームの検出タイミングに基づき、前記各光ビームによる前記各被走査体の走査タイミングを設定する光走査装置であって、前記偏向部で偏向された前記光ビームを反射して前記光センサの受光面に入射させる検出用ミラーと、前記光センサが実装された基板とを備え、前記光センサは、前記被走査体の走査範囲に対応する前記光ビームの偏向角度範囲に配置され、前記検出用ミラーは、前記光ビームの偏向角度範囲の外側に配置されて、前記光ビームを前記光センサへと反射し、前記基板は、前記結像光学系よりも前記偏向部から離間した位置に、かつ前記光ビームによる前記被走査体の走査方向と平行に配置されている。
このような本発明の光走査装置では、被走査体の走査範囲に対応する光ビームの偏向角度範囲に光センサを配置し、光ビームの偏向角度範囲の外側に検出用ミラーを配置して、光ビームを検出用ミラーで光センサへと反射すれば、光センサの受光面に対して光ビームが斜め方向に入射することになるが、光センサの配置スペースを格別に設ける必要がなく、光走査装置の小型化や薄型化を図ることができる。
また、光センサの基板を結像光学系よりも偏向部から離間した位置にかつ光ビームによる被走査体の走査方向と平行に配置しているので、基板が光ビームに干渉することがなく、基板の配置スペースを最小限に抑えることができ、光走査装置の小型化や薄型化を図ることができる。
また、本発明の画像形成装置は、上記本発明の光走査装置を備え、前記光走査装置により被走査体上に潜像を形成し、前記被走査体上の潜像を可視像に現像して、前記可視像を前記被走査体から用紙に転写形成している。
このような画像形成装置においても、上記本発明の光走査装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の光走査装置では、光センサの受光面に対して光ビームを斜め方向に入射させているので、光センサの配置位置の自由度が高くなり、光センサの配置位置が光走査装置の小型化や薄型化の弊害になることはない。
また、光センサの受光面に対して光ビームを斜め方向に入射させる場合は、光ビームが光センサ近傍の素子や配線等で反射されると、その反射光が光センサの受光面に入射し易くなり、光センサの検出出力にノイズが生じる可能性が高くなるものの、この点に関しては、別途手段を設けることにより解決することが可能である。
すなわち、本願発明では、意図的に、光センサの受光面に対して光ビームを斜め方向に入射させて、光センサの配置位置の自由度を高くしている。これにより、光走査装置の著しい小型化が可能になる。
本発明の光走査装置の一実施形態を備えた画像形成装置を示す断面図である。 光走査装置の筐体の内部を斜め上方から視て示す斜視図であって、上蓋を外した状態を示している。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す斜視図であり、図2の背面側から視た状態を示している。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す平面図である。 光走査装置の複数の光学部材を抽出して示す側面図である。 BDミラー及びBD基板を筐体の内側斜め上方向から視て拡大して示す斜視図である。 BDミラー及びBD基板を筐体の外側斜め上方向から視て拡大して示す斜視図である。 筐体の底板の下面におけるBDミラーの取付け構造を拡大して示す斜視図である。 BDミラーの取付け構造を図8とは90°異なる方向から視て示す斜視図である。 (a)はBD基板の取付け態様を模式的に示す平面図であり、(b)はBD基板の取付け態様の比較例を示す平面図である。 筐体の側板に形成され、BDセンサの受光面に入射する直前の光ビームが通過するスリットを示す断面図である。 (a)は光ビームがスリットを通過して斜め方向に入射したBDセンサの検出出力を示すグラフであり、(b)はスリットを省略した状態で光ビームが斜め方向に入射したBDセンサの検出出力を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。
図1は、本発明の光走査装置の一実施形態を備えた画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置1においては、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像を記録用紙に印刷する。このため、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、及び帯電装置15等は、各色に応じた4種類のトナー像を形成するためにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、ドラムクリーニング装置14により感光体ドラム13表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電装置15により感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させ、光走査装置11により感光体ドラム13表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置12により感光体ドラム13表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13表面にトナー像を形成する。これにより、各感光体ドラム13表面に各色のトナー像が形成される。
引き続いて、中間転写ベルト21を矢印方向Cに周回移動させつつ、ベルトクリーニング装置22により中間転写ベルト21の残留トナーを除去及び回収した後、各感光体ドラム13表面の各色のトナー像を中間転写ベルト21に順次転写して重ね合わせ、中間転写ベルト21上にカラーのトナー像を形成する。
中間転写ベルト21と2次転写装置23の転写ローラ23aとの間にはニップ域が形成されており、S字状の用紙搬送経路R1を通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、中間転写ベルト21表面のカラーのトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置17の加熱ローラ24と加圧ローラ25との間に記録用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、記録用紙上のカラーのトナー像を定着させる。
一方、記録用紙は、ピックアップローラ33により給紙カセット18から引出されて、用紙搬送経路R1を通じて搬送され、2次転写装置23や定着装置17を経由し、排紙ローラ36を介して排紙トレイ39へと搬出される。この用紙搬送経路R1には、記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃えた後、中間転写ベルト21と転写ローラ23a間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙の搬送を開始するレジストローラ34、及び記録用紙の搬送を促す搬送ローラ35等が配置されている。
次に、本実施形態の光走査装置11の構成を、図2乃至図5を用いて詳細に説明する。図2は、図1の光走査装置11の筐体41の内部を斜め上方から視て示す斜視図であって、上蓋を外した状態を示している。また、図3は、光走査装置11の複数の光学部材を抽出して示す斜視図であり、図2の背面側から視た状態を示している。更に、図4及び図5は、光走査装置11の複数の光学部材を抽出して示す平面図及び側面図である。尚、図5には、光走査装置11外側に配置された各感光体ドラム13も示されている。
筐体41は、矩形状の底板41a及び底板41aを囲む4つの側板41b、41cを有している。底板41aの略中央には、平面視すると正方形のポリゴンミラー42が配置されている。また、底板41aの略中央にポリゴンモータ43が固定され、ポリゴンモータ43の回転軸にポリゴンミラー42の回転中心が接続固定され、ポリゴンモータ43によりポリゴンミラー42が回転される。
また、筐体41の1つの側板41bの外側には、2個の第1半導体レーザ44a、44b及び2個の第2半導体レーザ45a、45b(合計4個の半導体レーザ)を搭載した駆動基板46が固定されている。各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bは、側板41bに形成されたそれぞれの孔を通じて筐体41の内側を臨む。
各第1半導体レーザ44a、44bと各第2半導体レーザ45a、45bとは、ポリゴンミラー42の回転中心を通って主走査方向Xに延びる仮想直線Mを想定すると、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。尚、主走査方向Xと直交する方向を副走査方向Yとし、主走査方向X及び副走査方向Yと直交する方向(ポリゴンモータ43の回転軸の長手方向)を高さ方向Zとする。
駆動基板46は、平板状のプリント基板であって、各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bを駆動する回路を有している。各第1半導体レーザ44a、44b及び各第2半導体レーザ45a、45bは、平板状のプリント基板に搭載されることにより概ね同一の平面(YZ平面)上に配置され、またその平面に対しては垂直方向(主走査方向X)にかつ筐体41の内側向きにそれぞれの光ビームL1〜L4を出射する。
駆動基板46(YZ平面)上では、各第1半導体レーザ44a、44bが副走査方向Y及び高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置され、同様に各第2半導体レーザ45a、45bも副走査方向Y及び高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置されている。
また、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2をポリゴンミラー42へと導く第1入射光学系51と、各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4をポリゴンミラー42へと導く第2入射光学系52とを設けている。第1入射光学系51は、2個のコリメータレンズ53a、53b、2個のアパーチャー54、第1半導体レーザ44aと同一高さに配置された2個のミラー55a、55b、及びシリンドリカルレンズ56等からなる。同様に、第2入射光学系52は、2個のコリメータレンズ57a、57b、2個のアパーチャー58、第2半導体レーザ45bと同一高さに配置された2個のミラー59a、59b、及びシリンドリカルレンズ56等からなる。第1入射光学系51の各コリメータレンズ53a、53b、各アパーチャー54、及び各ミラー55a、55bと、第2入射光学系52の各コリメータレンズ57a、57b、各アパーチャー58、及び各ミラー59a、59bとは、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。また、仮想直線Mは、シリンドリカルレンズ56の中心を通っており、仮想直線Mにより区分されるシリンドリカルレンズ56の片側半分が第1入射光学系51に配置され、シリンドリカルレンズ56の他の片側半分が第2入射光学系52に配置されている。
更に、ポリゴンミラー42で反射された各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2をブラック及びシアンに対応する2つの感光体ドラム13へと導く第1結像光学系61と、ポリゴンミラー42で反射された各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4をマゼンタ及びイエローに対応する2つの感光体ドラム13へと導く第2結像光学系62とを設けている。第1結像光学系61は、fθレンズ63及び4つの各ミラー64a、64b、64c、64d等からなる。同様に、第2結像光学系62は、fθレンズ65及び4つの各ミラー66a、66b、66c、66d等からなる。第1結像光学系61のfθレンズ63及び各ミラー64a、64b、64c、64dと、第2結像光学系62のfθレンズ65及び各ミラー66a、66b、66c、66dとは、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。
また、第1結像光学系61側にBDミラー71、及びBDセンサ72を搭載したBD基板73を設け、第2結像光学系62側にもBDミラー74、及びBDセンサ75を搭載したBD基板76を設けている。第1結像光学系61側のBDミラー71及びBDセンサ72と、第2結像光学系62側のBDミラー74及びBDセンサ75とは、仮想直線Mを中心にして対称に配置されている。
次に、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2がそれぞれの感光体ドラム13に入射するまでの各光路、及び各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4がそれぞれの感光体ドラム13に入射するまでの各光路について説明する。
まず、第1入射光学系51において、第1半導体レーザ44aの光ビームL1は、コリメータレンズ53aを透過して平行光にされ、アパーチャー54で絞られて、各ミラー55a、55bに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。また、第1半導体レーザ44bの光ビームL2は、コリメータレンズ53bを透過して平行光にされ、アパーチャー54で絞られて、ミラー55bの下方(高さ方向Zの下向き)の空きスペースEを通過し、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。シリンドリカルレンズ56は、高さ方向Zのみについて、各光ビームL1、L2をポリゴンミラー42の反射面42aで略収束するように集光して出射する。
ここで、駆動基板46(YZ平面)上では各第1半導体レーザ44a、44bが高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2の出射方向又は各ミラー55a、55bの向きの設定により、ポリゴンミラー42の反射面42a上で各光ビームL1、L2の入射スポットが略重なるようにされている。このため、各第1半導体レーザ44a、44bの光ビームL1、L2が斜め上方向及び斜め下方向からポリゴンミラー42の反射面42aへと入射する。また、Z方向に視ると、各光ビームL1、L2が同一直線上に重なった状態で反射面42aへと入射する。
そして、第1結像光学系61においては、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射された各光ビームL1、L2が斜め下方向及び斜め上方向へと互いに離れて行く。一方の光ビームL1は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め下方向に反射され、fθレンズ63を透過して1つのミラー64aで反射され、ブラックのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。また、他方の光ビームL2は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め上方向に反射され、fθレンズ63を透過して3つのミラー64b、64c、64dで順次反射され、シアンのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。
また、ポリゴンミラー42は、ポリゴンモータ43により等角速度で回転されて、各反射面42aで各光ビームL1、L2を逐次反射し、各光ビームL1、L2を主走査方向Xに繰り返し等角速度で偏向させる。fθレンズ63は、主走査方向X及び副走査方向Yのいずれについても各光ビームL1、L2をそれぞれの感光体ドラム13の表面で所定のビーム径となるように集光して出射し、かつポリゴンミラー42により主走査方向Xに等角速度で偏向されている各光ビームL1、L2をそれぞれの感光体ドラム13上の主走査線に沿って等線速度で移動するように変換する。これにより、各光ビームL1、L2がそれぞれの感光体ドラム13の表面を主走査方向Xに繰返し走査する。
また、一方の光ビームL1は、各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の主走査が開始される直前に、BDミラー71で反射されてBDセンサ72に入射する。BDセンサ72は、各感光体ドラム13の主走査が開始される直前のタイミングで光ビームL1を受光して、この主走査開始直前のタイミングを示すBD信号を出力する。このBD信号に基づき各光ビームL1、L2による各感光体ドラム13の主走査開始時点が設定され、ブラック及びシアンの各画像データに応じた各光ビームL1、L2の変調が開始される。
その一方で、ブラック及びシアンのトナー像が形成される各感光体ドラム13が回転駆動されて、各光ビームL1、L2により該各感光体ドラム13の2次元表面(周面)が走査され、該各感光体ドラム13の表面にそれぞれの静電潜像が形成される。
次に、第2入射光学系52において、第2半導体レーザ45aの光ビームL3は、コリメータレンズ57aを透過して平行光にされ、アパーチャー58で絞られて、ミラー59aの下方(高さ方向Zの下向き)の空きスペースEを通過し、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。また、第2半導体レーザ45bの光ビームL4は、コリメータレンズ57bを透過して平行光にされ、アパーチャー58で絞られて、各ミラー59a、59bに入射して反射され、シリンドリカルレンズ56を透過してポリゴンミラー42の反射面42aに入射する。
また、駆動基板46(YZ平面)上では各第2半導体レーザ45a、45bが高さ方向Zにおいて互いに異なる位置に配置されているものの、各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4の出射方向又は各ミラー59a、59bの向きの設定により、ポリゴンミラー42の反射面42a上で各光ビームL3、L4の入射スポットが略重なるようにされている。このため、各第2半導体レーザ45a、45bの光ビームL3、L4が斜め下方向及び斜め上方向からポリゴンミラー42の反射面42aへと入射する。また、Z方向に視ると、各光ビームL3、L4が同一直線上に重なった状態で反射面42aへと入射する。
そして、第2結像光学系62においては、ポリゴンミラー42の反射面42aで反射された各光ビームL3、L4が斜め上方向及び斜め下方向へと互いに離れて行く。一方の光ビームL3は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め上方向に反射され、fθレンズ65を透過して3つのミラー66b、66c、66dで順次反射されて、マゼンタのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。また、他方の光ビームL4は、ポリゴンミラー42の反射面42aで斜め下方向に反射され、fθレンズ65を透過して1つのミラー66aで反射されて、イエローのトナー像が形成される感光体ドラム13に入射する。
また、他方の光ビームL4は、各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の主走査が開始される直前に、BDミラー74で反射されてBDセンサ75に入射し、BDセンサ75からは各光ビームL3、L4による各感光体ドラム13の主走査開始直前のタイミングを示すBD信号が出力され、このBD信号に応じてシアン及びブラックのトナー像が形成される各感光体ドラム13の主走査の開始タイミングが判定され、シアン及びブラックの各画像データに応じた各光ビームL3、L4の変調が開始される。
その一方で、マゼンタ及びイエローのトナー像が形成される各感光体ドラム13が回転駆動されて、各光ビームL3、L4により該各感光体ドラム13の2次元表面(周面)が走査され、該各感光体ドラム13の表面にそれぞれの静電潜像が形成される。
このような構成の光走査装置11においては、筐体41の底板41aの略中央にポリゴンミラー42を配置し、ポリゴンミラー42の回転中心を通る仮想直線Mを中心にして、各第1半導体レーザ44a、44bと各第2半導体レーザ45a、45bとを対称に配置し、第1入射光学系51と第2入射光学系52とを対称に配置し、第1結像光学系61と第2結像光学系62とを対称に配置しているので、側方から視ると、ポリゴンミラー42、各第1半導体レーザ44a、44b、各第2半導体レーザ45a、45b、第1入射光学系51、及び第2入射光学系52等を小さなスペースに集約させて、光走査装置11を小型化することができる。
ところで、ミラーやレンズ等の複数の光学部材の配置位置等を適宜設定することにより光走査装置11の小型化を図っているものの、各BDミラー71、74、各BDセンサ72、75、及び各BD基板73、76についても、それらの配置位置を適宜設定して、光走査装置11の小型化を図る必要がある。特に、各BD基板73、76は、そのサイズが大きいため、その配置位置によっては光走査装置11の小型化を阻む原因になったり、各光ビームL1〜L4を遮ったりする。
そこで、本実施形態の光走査装置11では、図4及び図5に示すように各BDミラー71、74、各BDセンサ72、75、及び各BD基板73、76の配置位置を設定している。
図4において、各光ビームL1〜L4は、ポリゴンミラー42で反射されることにより概ね扇形の範囲(図示せず)で繰り返し偏向されている。この概ね扇形の範囲に、各感光体ドラム13の有効走査領域Hの走査開始から走査終了までの走査期間における各光ビームL1〜L4の偏向角度範囲αが含まれる。有効走査領域Hとは、各光ビームL1〜L4により走査される各感光体ドラム13上の領域であって、静電潜像の形成領域を含む領域である。実際には、各感光体ドラム13の有効走査領域Hが各ミラー64a、64d、66a、66dの上方に位置するが、有効走査領域Hを2次元平面に展開して示している。
図4及び図5に示すように各BDセンサ72、75及び各BD基板73、76を偏向角度範囲αの内側に配置し、各BDミラー71、74を筐体41の内側かつ偏向角度範囲αの外側に配置している。また、各BD基板73、76を筐体41の各側板41cの外側に重ねて設け、各BDセンサ72、75の受光面を各側板41cのスリット41e(図2に示す)を通じて筐体41の内側に向けている。
各BDミラー71、74は、偏向角度範囲αに入る直前のそれぞれの光ビームL1、L4を反射して各BDセンサ72、75へと入射させる。各BDセンサ72、75は、各光ビームL1、L4を検出して、それぞれのBD信号を出力する。そして、各BD信号に基づき、各光ビームL1〜L4が偏向角度範囲αに入ると同時に、各画像データに応じた各光ビームL1〜L4の変調が開始されて、各感光体ドラム13の表面にそれぞれの静電潜像が形成される。
このような構成の光走査装置1において、各光ビームL1、L4は、ポリゴンミラー42で斜め下向き(YZ方向)にかつ斜め外向き(XY方向)に反射され、偏向角度範囲αの外側の各BDミラー71、74で斜め上向き(YZ方向)にかつ斜め内向き(XY方向)に反射され、偏向角度範囲αの内側の各BDセンサ72、75に入射する。また、各BDセンサ72、75の受光面は、XZ平面と平行になるように配置されている。このため、各BDセンサ72、75の受光面に対して各光ビームL1、L4が斜め方向(垂直ではない方向)に入射する。
ここで、各BDセンサ72、75の受光面に対する各光ビームL1、L4の斜め方向(垂直ではない方向)の入射は、各BDセンサ72、75の配置位置の自由度を高くして、各BD基板73、76の配置スペースを低減するために意図的に設定されたものである。つまり、各BD基板73、76を偏向角度範囲αの内側に配置し、かつ各BD基板73、76を筐体41の各側板41cの外側に重ねてXZ平面上に配置して、各BD基板73、76の配置スペースを最小限に抑えているが、このためには、各光ビームL1、L4を偏向角度範囲αの外側の各BDミラー71、74で反射させて偏向角度範囲αの内側の各BDセンサ72、75に斜め方向に入射させる必要がある。
各BD基板73、76の配置スペースの低減についてより詳しく説明すると、各BDセンサ72、75及び各BD基板73、76を偏向角度範囲αの内側に配置しているため、光走査装置11の奥行き方向(主走査方向X)では、各BDセンサ72、75及び各BD基板73、76の配置スペースを格別に設ける必要がなく、各ミラー64a、66aとの間において偏向角度範囲αが筐体41の内側に収まるようにすればよく、光走査装置11の奥行きを格別に増大させる必用がない。
また、各BD基板73、76を筐体41の各側板41cの外側に重ねてXZ平面上に配置しているため、光走査装置11の横幅方向(副走査方向Y)では、各BDセンサ72、75及び各BD基板73、76の配置スペースを格別に広く設ける必要がなく、筐体41の横幅を各ミラー64a、66aの位置に合わせて設定することができ、光走査装置11の横幅を最小限に設定することができる。
更に、各BD基板73、76の高さを筐体41の各側板41cの高さ以下に設定しているので、各BD基板73、76が光走査装置11の高さを高くする原因になることはない。
そして、各BDセンサ72、75の受光面に対して各光ビームL1、L4が斜め方向に入射するような各BDミラー71、74、各BDセンサ72、75、及び各BD基板73、76の配置構成を採用することにより、そのような各BD基板73、76の配置スペースの大幅な低減が実現されている。従って、各光ビームL1、L4の斜め方向の入射を意図的に設定したことにより、光走査装置11を著しく小型化することができたといえる。
次に、各BDミラー71、74及び各BD基板73、76の取付け構造について詳しく説明する。図6は、各BDミラー71、74及び各BD基板73、76を筐体41の内側斜め上方向から視て拡大して示す斜視図である。また、図7は、各BDミラー71、74及び各BD基板73、76を筐体41の外側斜め上方向から視て拡大して示す斜視図である。
図6及び図7に示すように筐体41の側板41cの外側には、凹部41dが形成されており、この凹部41dにBD基板73(又は76)が固定されている。また、凹部41dの内側には、スリット41eが形成されており、BDセンサ72(又は75)の受光面がスリット41eを通じて筐体41の内側を臨んでいる。
ここで、図4及び図5に示すように各ミラー64a、66aは、各感光体ドラム13に入射する直前の各光ビームL1、L4を反射し、また第1及び第2結像光学系61、62の各ミラーのうちではポリゴンミラー42から最も離間したミラーであり、更に各BDセンサ72、75により検出される各光ビームL1、L4を反射するミラーである。このため、最後段の各ミラー64a、66aと称するものとする。
各BD基板73、76は、筐体41の各側板41cの外側に重ねて設けられていることから、各側板41cの内側(筐体41の内側の両端)に配置されている最後段の各ミラー64a、66aの外側、よってポリゴンミラー42に対して、最後段の各ミラー64a、66aよりも離れた位置に配置されていることになり、各BDセンサ72、75も同一の位置に配置されている。このため、各BDセンサ72、75及び各BD基板73、76が各光ビームL1〜L4に干渉することはない。従って、各BDセンサ72、75及び各BD基板73、76の配置スペースが大幅に低減されるだけではなく、それらが各光ビームL1〜L4に干渉にすることもない。
図8は、筐体41の底板41aの下面における各BDミラー71、74の取付け構造を拡大して示す斜視図である。また、図9は、各BDミラー71、74の取付け構造を図8とは90°異なる方向から視て示す斜視図である。図8及び図9に示すように底板41aの下面には、凹部41fが形成されており、凹部41fにBDミラー71(又は74)が配置されている。この凹部41fの内側には、支持片41gが突設されており、支持片41gにBDミラー71(又は74)が重ね合わされ、断面形状が概ねコの字型のバネ部材81により支持片41gとBDミラー71(又は74)とが共に挟み込まれて、BDミラー71(又は74)が保持されている。
また、凹部41fには、ポリゴンミラー42で反射された光ビームL1(又はL4)をBDミラー71(又は74)へと通して入射させる入射孔41h、及びBDミラー71(又は74)で反射された光ビームL1(又はL4)をBDセンサ72(又は75)へと出射させる出射孔41iが形成されている。
図4から明らかなように各BDミラー71、74を平面視すると、各BDミラー71、74が各ミラー64b、64c、66b、66cの下方に配置されているものの、各BDミラー71、74が底板41aの下面のそれぞれの凹部41fに設けられているため、各ミラー64b、64c、66b、66cの有無にかかわらず、各BDミラー71、74を底板41aの下面側から取付けたり取外したりすることができる。
次に、筐体41の各側板41cに形成された各スリット41eについて詳しく説明する。各BD基板73、76には、各BDセンサ72、75だけではなく、他の素子や配線等が実装されているため、図10(a)に示すように各BDセンサ72、75の受光面に対して各光ビームL1、L4が斜め方向に入射すると、各光ビームL1、L4が各BDセンサ72、75の近傍の他の素子や配線等で反射されて該各BDセンサ72、75の受光面に入射することがあり、各BDセンサ72、75の検出出力にノイズが生じて、各光ビームL1〜L4による各感光体ドラム13の走査開始のタイミングに誤差が生じる。
仮に、図10(b)に示すように各BDセンサ72、75の受光面に対して各光ビームL1、L4が垂直に入射するように各BD基板73、76の向きを設定した場合は、各光ビームL1、L4が各BDセンサ72、75の近傍の他の素子や配線等で反射されても、その反射光が各BDセンサ72、75の受光面に入射し難く、各BDセンサ72、75の検出出力にノイズが生じることはない。しかしながら、筐体41の横幅が広くなって、光走査装置11が大型化する。
このため、本実施形態の光走査装置11では、筐体41の各側板41cにそれぞれのスリット41e(図2及び図6に示す)を形成して、各光ビームL1、L4をそれぞれのスリット41eを通じて各BDセンサ72、75の受光面に入射させ、各BDセンサ72、75の受光面近傍における各光ビームL1、L4の入射範囲を狭い範囲に規定し、これにより各光ビームL1、L4が各BDセンサ72、75の近傍の他の素子や配線等で反射されて各BDセンサ72、75の受光面に入射しないようにしている。
図2及び図6に示すようにBDセンサ72(又は75)の受光面の形状が長矩形であり、スリット41eの形状も長矩形であり、BDセンサ72(又は75)の受光面とスリット41eとが互いに離間されて、それぞれの長矩形が平行になるようにBDセンサ72(又は75)及びスリット41eが配置されている。このようなスリット41eを設けた場合は、光ビームL1(又はL4)が概ねBDセンサ72(又は75)の受光面だけに入射して、光ビームL1(又はL4)がBDセンサ72(又は75)近傍の素子や配線等に殆ど入射せず、よって光ビームL1(又はL4)がそれらの素子や配線等で反射されてBDセンサ72(又は75)の受光面に入射するようなことがなく、BDセンサ72(又は75)の検出出力にノイズが生じることはない。
また、図6に示すようにBDミラー71(又は74)で反射された光ビームL1(又はL4)は、走査軌跡Qに沿って走査され、BDセンサ72(又は75)の受光面及びスリット41eをそれらの長手方向と直交する方向に横切る。これにより、光ビームL1(又はL4)がBDセンサ72(又は75)の受光面を横切る時間が最短時間にされて、BDセンサ72(又は75)のBD信号の出力時間も最短時間にされ、各感光体ドラム13の主走査開始時点が正確に設定される。
図11は、側板41cに形成されたスリット41e、BDセンサ72(又は75)、及びBD基板73(又は76)を示す断面図である。図11に示すようにBDセンサ72(又は75)の受光面に対しては光ビームL1(又はL4)が斜め方向に入射しつつ矢印方向Fに走査(偏向)されている。
矢印方向Fとは逆方向に向くスリット41eの内側縁部41jは、光ビームL1(又はL4)が入射する斜め方向に傾斜した断面形状にされている。この場合は、スリット41eを通じて、光ビームL1(又はL4)をBDセンサ72(又は75)の受光面に確実に入射させながらも、光ビームL1(又はL4)が入射する側でスリット41eの開口幅Sを狭くすることができ、外乱光あるいはBDセンサ72(又は75)近傍の素子や配線等に入射する向きの光ビームL1(又はL4)をスリット41eで効果的に遮断することができ、外乱光や光ビームL1(又はL4)がそれらの素子や配線等に殆ど入射せず、外乱光や光ビームL1(又はL4)がそれらの素子や配線等で反射されてBDセンサ72(又は75)の受光面に入射するようなことがなく、BDセンサ72(又は75)の検出出力にノイズが生じることもない。
また、スリット41eの中心Gは、BDセンサ72(又は75)の受光面の中心を通る垂線Hよりも矢印方向Fとは逆方向にずらされている。この場合も、スリット41eを通じて、光ビームL1(又はL4)をBDセンサ72(又は75)の受光面に確実に入射させながらも、光ビームL1(又はL4)が入射する側でスリット41eの開口幅Sを狭くすることができ、外乱光あるいはBDセンサ72(又は75)近傍の素子や配線等に入射する光ビームL1(又はL4)をスリット41eで効果的に遮断することができる。
尚、矢印方向Fに向くスリット41eの内側縁部41kについても、光ビームL1(又はL4)が入射する斜め方向に傾斜した断面形状にしてもよい。
図12(a)は、光ビームL1(又はL4)がスリット41eを通過して斜め方向に入射したBDセンサ72(又は75)の検出出力を示すグラフであり、図12(b)はスリットを省略した状態で光ビームL1(又はL4)が斜め方向に入射したBDセンサ72(又は75)の検出出力を示すグラフである。
本実施形態のようにスリット41eを設けた場合は、光ビームL1(又はL4)がスリット41eを通じてBDセンサ72(又は75)の受光面だけに入射し、外乱光や光ビームL1(又はL4)がBDセンサ72(又は75)の近傍の素子や配線等で反射されてBDセンサ72(又は75)の受光面に入射することがないので、図12(a)に示すようにBD信号bdだけがBDセンサ72(又は75)から出力される。
これに対してスリット41eを省略した場合は、外乱光や光ビームL1(又はL4)がBDセンサ72(又は75)の受光面だけではなく近傍の素子や配線等にも斜め方向に入射することから、外乱光や光ビームL1(又はL4)がそれらの素子や配線等で反射されてBDセンサ72(又は75)の受光面に入射することがあり、図12(b)に示すようにBD信号bs及びノイズnsがBDセンサ72(又は75)から出力される。このため、各光ビームL1〜L4による各感光体ドラム13の走査開始のタイミングに、誤差が生じることがある。
このように本実施形態の光走査装置11では、各BDセンサ72、75の受光面に対して各光ビームL1、L4を斜め方向に入射させることにより、各BDセンサ72、75の配置の自由度を高くして、各BD基板73、76の配置スペースを低減し、光走査装置11を著しく小型化している。また、ポリゴンミラー42に対して、最後段の各ミラー64a、66aよりも離れた位置に、各BD基板73、76を配置していることから、各BDセンサ72、75及び各BD基板73、76が各光ビームL1〜L4に干渉することはない。
尚、上記実施形態の光走査装置11は、各第1半導体レーザ44a、44bと各第2半導体レーザ45a、45b、第1入射光学系51と第2入射光学系52、第1結像光学系61と第2結像光学系62等を、ポリゴンミラー42の回転中心を通って主走査方向Xに延びる仮想直線Mを中心にして対称に配置した構成のものであるが、他の構成の光走査装置にも本発明を適用することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
1 画像形成装置
11 光走査装置
12 現像装置
13 感光体ドラム(被走査体)
14 ドラムクリーニング装置
15 帯電装置
17 定着装置
21 中間転写ベルト
22 ベルトクリーニング装置
23 2次転写装置
33 ピックアップローラ
34 レジストローラ
35 搬送ローラ
36 排紙ローラ
41 筐体
42 ポリゴンミラー(偏向部)
43 ポリゴンモータ
44a、44b 第1半導体レーザ(発光素子)
45a、45b 第2半導体レーザ(発光素子)
46 駆動基板
51 第1入射光学系
52 第2入射光学系
53a、53b、57a、57b コリメータレンズ
55a、55b、59a、59b ミラー
56 シリンドリカルレンズ
61 第1結像光学系
62 第2結像光学系
63、65 fθレンズ
63a、65a
64a〜64d、66a〜66d ミラー
71、74 BDミラー(検出用ミラー)
72、75 BDセンサ(光センサ)
73、76 BD基板

Claims (6)

  1. 光ビームを出射する発光素子と、前記光ビームを偏向させる偏向部と、前記偏向部で偏向された前記光ビームを検出する光センサとを備え、前記光センサによる前記光ビームの検出タイミングに基づき、前記偏向部で偏向された前記光ビームによる前記被走査体の走査タイミングを設定する光走査装置であって、
    前記光センサの受光面に対して前記光ビームを斜め方向に入射させたことを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置であって、
    前記光センサの受光面に入射する直前の前記光ビームが通過するスリットを備え、
    前記光ビームの偏向方向とは逆方向に向く前記スリットの内側縁部は、前記光ビームが入射する斜め方向に傾斜した断面形状を有することを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光走査装置であって、
    前記光センサの受光面に入射する直前の前記光ビームが通過するスリットを備え、
    前記スリットの中心は、前記光センサの受光面の中心を通る垂線よりも前記光ビームの偏向方向とは逆方向にずらされていることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の光走査装置であって、
    前記偏向部で偏向された前記光ビームを反射して前記光センサの受光面に入射させる検出用ミラーを備え、
    前記光センサは、前記被走査体の走査範囲に対応する前記光ビームの偏向角度範囲に配置され、
    前記検出用ミラーは、前記光ビームの偏向角度範囲の外側に配置されて、前記光ビームを前記光センサへと反射することを特徴とする光走査装置。
  5. それぞれの光ビームを出射する複数の発光素子と、入射して来た前記各光ビームを偏向させる複数の偏向面を有する偏向部と、前記各偏向面で偏向された前記各光ビームをそれぞれの被走査体へと導く2つの結像光学系と、前記各偏向面で偏向された前記各光ビームの少なくとも1つを検出する光センサとを備え、前記各結像光学系を前記偏向部の回転軸を通る直線の両側に配置し、前記各偏向面で偏向されて前記各結像光学系を通じて前記各被走査体へと導かれた前記各光ビームにより該各被走査体を走査し、前記光センサによる前記光ビームの検出タイミングに基づき、前記各光ビームによる前記各被走査体の走査タイミングを設定する光走査装置であって、
    前記偏向部で偏向された前記光ビームを反射して前記光センサの受光面に入射させる検出用ミラーと、
    前記光センサが実装された基板とを備え、
    前記光センサは、前記被走査体の走査範囲に対応する前記光ビームの偏向角度範囲に配置され、
    前記検出用ミラーは、前記光ビームの偏向角度範囲の外側に配置されて、前記光ビームを前記光センサへと反射し、
    前記基板は、前記結像光学系よりも前記偏向部から離間した位置に、かつ前記光ビームによる前記被走査体の走査方向と平行に配置されたことを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の光走査装置を備え、前記光走査装置により被走査体上に潜像を形成し、前記被走査体上の潜像を可視像に現像して、前記可視像を前記被走査体から用紙に転写形成する画像形成装置。
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