JP2020190609A - 画像形成装置及び画像読取装置 - Google Patents

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Yasumasa Kido
寧正 貴堂
杉山 慎一
Shinichi Sugiyama
慎一 杉山
崇 平塚
Takashi Hiratsuka
崇 平塚
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Abstract

【課題】駆動ギアの回転軸と、回動可能な回動部材に設けられた被駆動ギアの回転軸との平行度の悪化を抑制することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】モータ3の駆動力により回転する第一ギア4と、第一ギア4の回転軸3aに取り付けられ、スラスト方向において第一ギアの両側に配置された軸受5aと軸受5bと、右ドアが開位置に位置する時に第一ギアから離間し、閉位置に位置する時に第一ギアと噛合して第一ギアからモータの駆動力が伝達される第二ギア2と、第二ギアの回転軸42aに取り付けられ、スラスト方向において第二ギアの両側に配置された軸受6aと軸受6bと、筐体に設けられ、軸受5aと軸受5bを一体的に保持するホルダ部材7であって、右ドアが開位置から閉位置に移動する際に軸受6aと軸受6bが進入し、右ドアが閉位置に位置する時に軸受6aと軸受6bが嵌合して軸受6aと軸受6bを保持するホルダ部材と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)などの画像形成装置と、スキャナなどの画像読取装置に関する。
画像形成装置においては、ジャムを引き起こしたシートを取り除く場合や、装置の内部に装着された消耗品を交換する場合に、画像形成装置の筐体に対して回動し、筐体に対して開閉可能な開閉部材を開いて、これらの作業を行う構成が知られている。
また開閉部材によってシートを搬送する搬送ローラを支持する構成が知られている。この構成では、筐体に設けられたモータの駆動力を、ギアを介して搬送ローラに伝達する。具体的には、筐体側に駆動ギアを設け、開閉部材に駆動ギアと噛合する被駆動ギアを設け、これらのギアを介してモータの駆動力を搬送ローラに伝達する。被駆動ギアは、開閉部材が開かれた時には駆動ギアから離間しており、開閉部材が閉じられた時に駆動ギアと噛合してモータの駆動力の伝達が可能となる。
ここで開閉部材は、その回動部分のガタや、大きさのバラツキにより、筐体に対する位置精度を確保するのが容易ではない。従って、駆動ギアと被駆動ギアの噛合精度を確保するもの容易ではない。これに対して特許文献1では、筐体に設けられたガイド部材によって被駆動ギアの回転軸を所定の位置へガイドし、駆動ギアと被駆動ギアとの噛合精度を向上させる構成が記載されている。
特開2006−117426号公報
特許文献1に記載の構成において、被駆動ギアの回転軸は、そのスラスト方向における被駆動ギアに対する一方側はガイド部材によってガイドされて所定の位置で保持されるものの、他方側は保持されない構成となっている。このように被駆動ギアの回転軸の一方側のみが保持される場合、被駆動ギアの回転軸が傾いて、駆動ギアの回転軸と被駆動ギアの回転軸との平行度が悪化するおそれがある。両者の平行度が悪化する場合、駆動ギアと被駆動ギアとのアライメントが崩れて次の問題が生じ得る。
図12は、駆動ギアと被駆動ギアの斜視図である。ここで図12(a)は、駆動ギアの回転軸と被駆動ギアの回転軸とが平行に配置された構成を示す。図12(b)に示す様に、駆動ギアの回転軸と被駆動ギアの回転軸が鉛直方向に角度θ1傾いて配置される場合、駆動ギアと被駆動ギアの歯面同士が捩れた関係となる食い違い誤差が生じる。図12(c)に示す様に、駆動ギアの回転軸と被駆動ギアの回転軸が水平方向に角度θ2傾いて配置される場合、互いの回転軸の回転軸線が交差する関係となる平行誤差が生じる。このような食い違い誤差や平行誤差は、駆動ギアと被駆動ギアとの間の偏摩耗、駆動伝達誤差、異音の原因となる。従って、駆動ギアの回転軸と被駆動ギアの回転軸の平行度は良好に保たれることが望ましい。
そこで本発明はこのような現状に鑑み、筐体に設けられた駆動ギアの回転軸と、筐体に対して回動可能な回動部材に設けられた被駆動ギアの回転軸との平行度の悪化を抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、画像形成装置の筐体に設けられたモータと、回転軸を備え、該回転軸が前記筐体に軸支され、前記モータの駆動力により回転する第1ギアと、前記第1ギアの回転軸を支持し、前記第1ギアの回転軸線方向において前記第1ギアの一方側に配置された第1軸受と、他方側に配置された第2軸受と、回転軸を備え、前記第1ギアと噛合し、前記第1ギアを介して前記モータの駆動力が伝達されて回転する第2ギアと、前記第2ギアが取り付けられ、前記第1ギアと前記第2ギアとが噛合する第1位置と、前記第2ギアが前記第1ギアから離間した第2位置とを取り得るように、前記筐体に対して回動可能な回動部材と、前記第2ギアの回転軸を支持し、前記第2ギアの回転軸線方向において前記第2ギアの一方側に配置された第3軸受と、他方側に配置された第4軸受と、前記筐体に設けられ、前記第1軸受と前記第2軸受を一体的に保持する保持部材であって、前記回動部材の回動に伴う前記第3軸受の移動軌跡上に形成され、前記回動部材が前記第2位置から前記第1位置に移動する際に前記第3軸受が進入し、前記回動部材が前記第1位置に位置する時に前記第3軸受を保持する、前記回動部材の回動方向に延びる第1溝部と、前記回動部材の回動に伴う前記第4軸受の移動軌跡上に形成され、前記回動部材が前記第2位置から前記第1位置に移動する際に前記第4軸受が進入し、前記回動部材が前記第1位置に位置する時に前記第4軸受を保持する、前記回動部材の回動方向に延びる第2溝部と、を有する保持部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置において、筐体に設けられた駆動ギアの回転軸と、筐体に対して回動可能な回動部材に設けられた被駆動ギアの回転軸との平行度の悪化を抑制することができる。
画像形成装置の断面概略図である。 画像形成装置の斜視概略図である。 搬送ローラを駆動させる駆動部の概略図である。 ホルダ部材の斜視図である。 ホルダ部材の正面図である。 ホルダ部材の他の構成を示す図である。 ホルダ部材の他の構成を示す図である。 画像読取装置の断面概略図である。 ADFの駆動部の斜視図である。 ADFの駆動部の断面図である。 ホルダ部材の正面図である。 駆動ギアと被駆動ギアの斜視図である。
(第1実施形態)
<画像形成装置>
以下、まず本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体構成を画像形成時の動作とともに図面を参照しながら説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、画像形成装置Aの断面概略図である。図1に示す様に、画像形成装置Aは、シートにトナー像を転写して画像を形成する画像形成部61と、画像形成部61に向けてシートを供給するシート給送部62と、シートにトナー像を定着させる定着部36を備える。また画像形成装置Aの上部には、原稿の画像を読み取る画像読取装置80が設けられている。画像読取装置80の詳しい構成については後述する。
画像形成部61は、プロセスカートリッジ65(65Y、65M、65C、65K)、レーザスキャナユニット28、一次転写ローラ31(31Y、31M、31C、31K)、中間転写ベルト30、二次転写ローラ13、二次転写対向ローラ32などを備える。プロセスカートリッジ65は、感光ドラム26(26Y、26M、26C、26K)、帯電ローラ27(27Y、27M、27C、27K)、現像装置29(29Y、29M、29C、29K)をそれぞれ備える。
次に、画像形成動作について説明する。まず不図示の制御部が画像形成ジョブ信号を受信すると、シートカセット22に積載収納されたシートSが、給送ローラ66によってレジストローラ24に搬送される。なお、手差しトレイ45に積載されたシートSを給送する場合、手差しトレイ45に積載されたシートSは、給送ローラ67によってレジストローラ24に搬送される。
レジストローラ24は、二次転写ローラ13と二次転写対向ローラ32から形成される二次転写部に所定のタイミングでシートSを搬送する。なお、レジストローラ24は、対を成す二つのローラ(レジストローラ24a、24b)によってニップ部を形成し、ニップ部においてシートSを挟持して搬送する。
一方、画像形成部61においては、まず帯電ローラ27Yによって感光ドラム26Y表面が帯電させられる。その後、画像読取装置80から入力された画像信号や、パーソナルコンピュータなどの外部機器から入力された画像信号に応じて、レーザスキャナユニット28が感光ドラム26Y表面にレーザ光を照射する。つまり画像形成装置Aは、画像読取装置80から画像信号が入力された場合は複写機として機能し、外部機器から画像信号が入力された場合はプリンタとして機能する。このようにして感光ドラム26Y表面に静電潜像が形成される。
その後、現像装置29Yにより感光ドラム26Yの表面に形成された静電潜像にイエローのトナーを付着させ、感光ドラム26Y表面にイエローのトナー像を形成する。感光ドラム26Y表面に形成されたトナー像は、一次転写ローラ31Yにバイアスが印加されることで、中間転写ベルト30に一次転写される。
同様のプロセスにより、感光ドラム26M、26C、26Kにも、マゼンダ、シアン、ブラックのトナー像が形成される。そして一次転写ローラ31M、31C、31Kにバイアスが印加されることで、これらのトナー像が中間転写ベルト30上のイエローのトナー像に対して重畳的に転写される。これにより中間転写ベルト30表面にフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト30は、二次転写対向ローラ32が不図示のモータの駆動力によって回転し、これに従動して周回移動する。トナー像を担持した中間転写ベルト30が移動すると、トナー像が二次転写部に送られる。そして二次転写部において二次転写ローラ13にバイアスが印加されることで、中間転写ベルト30上のトナー像がシートSに転写される。
次に、トナー像が転写されたシートSは、定着部36において加熱、加圧処理が施され、これによりシートS上のトナー像がシートSに定着される。その後、トナー像が定着されたシートSは、排出ローラ38によって排出部40に排出される。
またシートSの両面に画像を形成する場合、排出ローラ38にシートSが搬送された段階で、排出ローラ38を逆回転させると共に、不図示のフラッパによってシートSの搬送路を切り替える。これによりシートSは表裏が反転した状態で反転搬送路69に搬送される。その後、シートSは、反転搬送路69において搬送ローラ41、42、43に搬送された後、レジストローラ24に搬送される。その後、上述したプロセスと同様に、シートSの裏面に画像が形成される。
<ドア>
次に、画像形成装置Aの筐体1に対して開閉可能な各ドアの構成について説明する。
図2は、画像形成装置Aの斜視概略図である。図2に示す様に、画像形成装置Aには、前ドア10、右ドア11、排紙ドア12が設けられている。これらの部材は、筐体1に対して開いた開位置と、筐体1に対して閉じた閉位置とに移動可能に構成されている。
前ドア10は、筐体1に対して矢印R1方向に回動可能に支持されている。排紙ドア12は、筐体1に対して矢印R2方向に回動可能に支持されている。ユーザは、前ドア10を開位置に位置させた状態で、プロセスカートリッジ65の交換を行うことができる。
右ドア11(回動部材)は、筐体1に対して矢印R3方向に回動可能に支持されている。右ドア11は、二次転写ローラ13、レジストローラ24a、搬送ローラ42、43を支持する。右ドア11を閉位置から開位置に移動させると、二次転写ローラ13は、中間転写ベルト30から離間する。これにより両者に挟持されている、ジャムの原因となっているシートSを容易に取り除くことができる。また右ドア11を閉位置から開位置に移動させると、レジストローラ24aはレジストローラ24bから離間する。これにより両者に挟持されている、ジャムの原因となっているシートSを容易に取り除くことができる。
<駆動部>
次に、搬送ローラ42を駆動させる駆動部の構成について説明する。
図3は、搬送ローラ42を駆動させる駆動部の概略図であり、右ドア11を上方から見た時の図である。なお、図3において、右ドア11は筐体1に対して閉じた閉位置に位置している。
図3に示す様に、筐体1には、モータ3が設けられている。モータ3の回転軸3aには、第一ギア4(第1ギア)が取り付けられている。またモータ3の回転軸3aには、樹脂製の軸受5a、5bが取り付けられている。
モータ3の回転軸3aのスラスト方向において、軸受5a(第1軸受)は第一ギア4の一方側で第一ギア4に隣接して配置され、軸受5b(第2軸受)は第一ギア4の他方側で第一ギア4に隣接して配置されている。軸受5a、5bは、モータ3の回転軸3aと同心円状の部材であり、その内径は回転軸3aの外径よりも数μm大きく、外径は内径の寸法から基本肉厚の2倍程度大きい寸法となっている。
またモータ3の回転軸3aに取り付けられた第一ギア4は、搬送ローラ42の回転軸42aの一端部に取り付けられた第二ギア2(第2ギア)と噛合する。搬送ローラ42の回転軸42aには、樹脂製の軸受6a、6bが取り付けられている。
搬送ローラ42の回転軸42aのスラスト方向において、軸受6a(第3軸受)は第二ギア2の一方側で第二ギア2に隣接して配置され、軸受6b(第4軸受)は第二ギア2の他方側で第二ギア2に隣接して配置されている。軸受6a、6bは、搬送ローラ42の回転軸42aと同心円状の部材であり、その内径は回転軸42aの外径よりも数μm大きく、外径は内径の寸法から基本肉厚の2倍程度大きい寸法となっている。
上述した通り、搬送ローラ42は右ドア11に支持されているため、右ドア11が開位置(第2位置)に位置する場合、第二ギア2は第一ギア4から離間し、両者は噛合せずに駆動の伝達ができない状態となる。これに対して右ドア11が閉位置(第1位置)に位置する場合、第二ギア2と第一ギア4は噛合し、モータ3の駆動力が第二ギア2から第一ギア4へ伝達される。このようにモータ3の駆動力は、第二ギア2と第一ギア4を介して搬送ローラ42に伝達され、搬送ローラ42が回転駆動する。
<ホルダ部材>
右ドア11は、その回動部分のガタや、大きさのバラツキにより、筐体1に対する位置精度を確保するのが容易ではない。従って、モータ3の回転軸3aと搬送ローラ42の回転軸42aとの平行度を確保するのも容易ではない。両者の平行度が確保されない場合、第一ギア4と第二ギア2との間で上述した食い違い誤差や平行誤差が生じ得る。そこで本実施形態では、ホルダ部材7(保持部材)によりモータ3の回転軸3aと搬送ローラ42の回転軸42aの平行度の悪化を抑制する。以下、ホルダ部材7の構成について説明する。
図4は、ホルダ部材7の斜視図である。図5は、ホルダ部材7の正面図である。ここで図4(a)は、ホルダ部材7がモータ3の回転軸3aを支持する軸受5a、5bを支持し、搬送ローラ42の回転軸42aを支持する軸受6a、6bを保持する前の状態を示す。図5(a)は、ホルダ部材7が軸受5a、5bと軸受6a、6bを保持する前の状態を示す。図4(b)、図5(b)は、ホルダ部材7が軸受5a、5bと軸受6a、6bを保持している状態を示す。
図4に示す様に、ホルダ部材7は、筐体1に設けられ、POM(ポリアセタール樹脂)やABS樹脂で形成された樹脂製の部材である。ホルダ部材7は、モータ3の回転軸3aを支持する軸受5a、5bがそれぞれ嵌合する二つの嵌合孔7a、7b(第1嵌合孔、第2嵌合孔)を有する。またホルダ部材7は、搬送ローラ42の回転軸42aを支持する軸受6a、6bがそれぞれ嵌合する二つの嵌合溝7c、7d(第1溝部、第2溝部)を有する。
上述した通り、第二ギア2の回転軸42aは、右ドア11に支持されている。従って、第二ギア2の回転軸42aに取り付けられた軸受6a、6bは、右ドア11の回動によって、第二ギア2の回転軸42aが軸受6a、6bの開口に挿通された状態で、第二ギア2の回転軸42aと共に回動する。ホルダ部材7の嵌合溝7cは、右ドア11の回動に伴う軸受6aの移動軌跡上に形成され、右ドア11の回動方向に延びる溝である。嵌合溝7dは、右ドア11の回動に伴う軸受6bの移動軌跡上に形成され、右ドア11の回動方向に延びる溝である。嵌合溝7c、7dは、ホルダ部材7における右ドア11と対向する面から右ドア11の回動方向に凹んだ凹部とも言うことができる。
これらの嵌合孔7a、7b、嵌合溝7c、7dに対して、軸受5a、5b、軸受6a、6bが嵌合することで、軸受5a、5bと軸受6a、6bがホルダ部材7に保持される。軸受5a、5bと軸受6a、6bがホルダ部材7に保持された状態でモータ3が駆動されると、モータ3の回転軸3aと搬送ローラ42の回転軸42aは回転し、軸受5a、5bと軸受6a、6bは回転しない。
図5に示す様に、嵌合溝7cの開口側には、右ドア11の回動方向と第二ギア2の回転軸線方向と直交する方向(矢印Z1方向)の幅が奥側に向かうにつれて小さくなる傾斜部7c1(第1傾斜部)が設けられている。また傾斜部7c1よりも奥側には、矢印Z1方向の幅が変わらない平坦部7c2が設けられている。さらに平坦部7c2よりも奥側には、軸受6aの位置が決められる円弧状の位置決め部7c3が設けられている。
また嵌合溝7cにおいて、平坦部7c2から位置決め部7c3に切り替わる部分には、矢印Z1方向に突出する二つの突起7x(第1突起)が設けられている。この二つの突起7xのそれぞれの頂点を結ぶ矢印Z1方向の距離L1は、軸受6aの外径よりも1mm小さい寸法となっている。従って、右ドア11が開位置から閉位置に移動される過程で、軸受6aは次のように嵌合溝7cに嵌合する。
即ち、軸受6aは、嵌合溝7cに進入する際、まず傾斜部7c1を通過する。この時、公差等の影響によって軸受6aの位置が少しずれている場合でも、傾斜部7c1に当接することで、軸受6aが嵌合溝7cの内側へと導かれる。次に、軸受6aは、平坦部7c2に移動を案内されて嵌合溝7cの奥側へとさらに移動する。
次に、軸受6aは、嵌合溝7cに設けられた突起7xと接触し、突起7xを嵌合溝7cの内側に向かって押圧する。これにより突起7xが弾性変形して距離L1が拡がりながら、軸受6aは突起7xの頂点を通過する。その後、右ドア11が閉位置まで移動すると、軸受6aは嵌合溝7cの突当面7eに当接し、位置決め部7c3において突当面7e、二つの突起7xの間の所定の位置に嵌合して保持される。
なお、右ドア11が閉位置から開位置に移動される過程では、上述した動作と逆の動作が行われる。また、ここでは嵌合溝7cの構成について説明したものの、嵌合溝7dの構成も同様である。つまり嵌合溝7dも、嵌合溝7cと同形状であるため、嵌合溝7cと同様に、傾斜部7d1(第2傾斜部)、平坦部7d2、位置決め部7d3や、突起7y(第2突起)を有する。
このようにホルダ部材7は、第一ギア4の回転軸線方向に関して、第一ギア4の一方側に配置された軸受5aと、他方側に配置された軸受5bを所定の位置で一体的に保持する。また第二ギア2の回転軸線方向に関して、第二ギア2の一方側に配置された軸受6aと、他方側に配置された軸受6bを所定の位置で一体的に保持する。これにより軸受5a、5bに支持され、第一ギア4を軸支するモータ3の回転軸3aと、軸受6a、6bに支持され、第二ギア2を軸支する搬送ローラ42の回転軸42aの平行度の悪化を抑制することができる。従って、第一ギア4と第二ギア2との間で上述した食違い誤差や平行誤差が生じることを抑制することができ、第一ギア4と第二ギア2との間の偏摩耗、駆動伝達誤差、異音の発生を抑制することができる。
また突起7x、7yは、右ドア11が閉位置に位置する時に、嵌合溝7c、7dに嵌合した軸受6a、6bが、右ドア11の閉位置から開位置への移動方向に移動することを、軸受6a、6bと当接することで規制する。これにより右ドア11が閉位置に位置する時に、軸受6a、6bが嵌合溝7c、7dの内部で動くことが規制され、モータ3の回転軸3aと搬送ローラ42の回転軸42aの平行度の悪化をより効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では、ホルダ部材7を筐体1に設ける構成について説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。即ち、ホルダ部材7を右ドア11に設ける構成としてもよい。この場合、搬送ローラ42の回転軸42aを支持する軸受6a、6bを嵌合孔7a、7bに嵌合させ、モータ3の回転軸3aを支持する軸受5a、5bを嵌合溝7c、7dに嵌合させる。これにより上記同様の効果を得ることができる。
また本実施形態では、嵌合溝7c、7dに突起を二カ所設けたものの、右ドア11の移動軌跡に応じて一カ所だけ設ける構成や、三カ所以上設ける構成としてもよい。つまり右ドア11が閉位置に位置する時に、嵌合溝7c、7dに嵌合した軸受6a、6bが、右ドア11の閉位置から開位置への移動方向に移動すること規制できる構成であれば、突起の数は適宜変更してもよい。
また図6に示す様に、嵌合溝7c、7dの周囲に、軸受6a、6bが突当面7eに当接した際に、突当面7eを弾性変形させるための変形孔7gを設ける構成としてもよい。これにより右ドア11が勢いよく閉じられ、軸受6a、6bが突当面7eに勢いよく衝突した場合に、突当面7eが弾性変形して衝突時のエネルギーを吸収する。従って、衝撃によって軸受6a、6bや突当面7eが塑性変形して、モータ3の回転軸3aと搬送ローラ42の回転軸42aとの位置関係が崩れることを抑制することができる。
また本実施形態では、ホルダ部材7の嵌合溝7c、7dが第二ギア2の回転軸線方向において貫通している構成について説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。即ち、図7に示す様に、ホルダ部材7の嵌合溝7c、7dにおいて、第二ギア2の回転軸42aの端部側に壁を設ける構成としても、上記同様の効果を得ることができる。
また本実施形態では、第一ギア4の回転軸3aと第二ギア2の回転軸42aを、軸受5a、5bと軸受6a、6bを介してホルダ部材7に保持させる構成について説明した。しかし本発明はこれに限られるものではない。即ち、例えばアイドラギア等、第一ギア4や第二ギア2がこれらの回転軸に対して回転可能に保持されるような構成では、軸受を用いずに、第一ギア4の回転軸3aや第二ギア2の回転軸42aをホルダ部材7に直接保持させる構成としてもよい。この場合、第一ギア4の回転軸線方向に関して、第一ギア4の回転軸3aにおける第一ギア4に対する一方側の部分(第1部分)が嵌合孔7aで保持され、他方側の部分(第2部分)が嵌合孔7bで保持される。また第二ギア2の回転軸線方向に関して、第二ギア2の回転軸42aにおける第二ギア2に対する一方側の部分(第3部分)が嵌合溝7cで保持され、他方側の部分(第4部分)が嵌合溝7dで保持される。これにより上記同様の効果を得ることができる。
<画像読取装置>
次に、画像読取装置80の構成について説明する。
図8は、画像読取装置80の断面概略図である。図8に示す様に、画像読取装置80は、リーダ81と、ADF82(:Auto Document Feeder:自動原稿搬送装置)から構成されている。ADF82は、リーダ81に対して、不図示のヒンジによって回動可能に支持されている。
リーダ81は、原稿であるシートSの画像を読み取る第一スキャナユニット304と、コンタクトガラス303と、原稿台ガラス71を備える。第一スキャナユニット304は、不図示の駆動ベルトにより、コンタクトガラス303の下部と原稿台ガラス71の下部との間を矢印D方向に移動可能に構成されている。
第一スキャナユニット304は、光源72、ミラー73、画像読取素子であるCCD74を備える。第一スキャナユニット304は、光源72からシートSに光を走査し、シートSからの反射光をミラー73でCCD74に案内する。CCD74は、反射光を受光してシートSの画像データを読み取り、画像データを電気信号に変換する。
リーダ81でシートSの画像を読み取る場合、原稿台ガラス71の上にシートSを載置し、第一スキャナユニット304を不図示の駆動ベルトによって矢印M方向に移動させながら、シートSの画像を読み取る。原稿台ガラス71へのアクセスは、ADF82を回動させて上方に開放することで可能となる。
ADF82は、原稿であるシートSを積載する原稿トレイ251と、原稿トレイ251に積載されたシートSを給送する給送ローラ203と、給送ローラ203により給送されたシートSを搬送する搬送ローラ207を備える。給送ローラ203は、不図示の移動機構によって昇降可能に構成されており、シートSを給送する時は下降して、原稿トレイ251に積載されたシートSに当接する。搬送ローラ207は、分離パッド208に圧接して設けられている。
またAFD82は、シートSを搬送するフィードローラ300a〜300c、レジストローラ301を備える。レジストローラ301は、対を成す二つのローラ(レジストローラ301a、301b)によってニップ部を形成し、ニップ部においてシートSを挟持して搬送する。ここでレジストローラ301bは、図9に示すモータ230の駆動力によって回転し、レジストローラ301aはレジストローラ301bに従動して回転する。
またADF82は、シートSの画像を読み取る第二スキャナユニット307を備える。第二スキャナユニット307は、光源75、ミラー76、画像読取素子であるCCD77を備える。第二スキャナユニット307は、光源75からシートSに光を走査し、シートSから反射した反射光をミラー76でCCD77に案内する。CCD77は、反射光を受光してシートSの画像データを読み取り、画像データを電気信号に変換する。
またADF82は、原稿トレイ251に積載されたシートSが搬送路に進入することを規制するストッパ206を備える。ストッパ206は、支持部206aにおいて回動可能に支持されている。ストッパ206は、給送ローラ203が上昇し、シートSの給送が行わない時は起立してシートSの搬送路への進入を規制する。またストッパ206は、給送ローラ203が下降し、シートSの給送が行われる時はシートSの搬送方向に沿った姿勢となるように回動してシートSの搬送路への進入を許容する。
またADF82は、外装として開閉カバー209(回動部材)を備える。開閉カバー209は、ADF82の筐体50に設けられた支持軸50aに回動可能に支持されており、筐体50に対して開いた開位置と、閉じた閉位置との間を図9に示す矢印R4方向に回動する。開閉カバー209は、給送ローラ203、搬送ローラ207、レジストローラ301a、ストッパ206を支持する。
ADF82によりシートSの画像を読み取る場合、まず原稿トレイ251に積載されたシートSが、分離パッド208によって一枚に分離されながら、給送ローラ203、搬送ローラ207、フィードローラ300aによってレジストローラ301に搬送される。レジストローラ301に搬送されたシートSは、その先端部が停止した状態のレジストローラ301のニップ部に突き当てられながら押し込まれることで斜行が補正される。
次に、シートSは、フィードローラ300bに搬送され、コンタクトガラス303上に到達する。そして、コンタクトガラス303上で第一スキャナユニット304によりシートSの第一面の画像が読み取られる。その後、シートSはフィードローラ300cによって搬送され、コンタクトガラス306上に到達する。ここでユーザからシートSの第二面の画像を読み取る指示がされている場合、コンタクトガラス306上で第二スキャナユニット307によりシートSの第二面の画像が読み取られる。その後、シートSは、排出ローラ308によって排出トレイ309に排出される。
<駆動部>
次に、ADF82の駆動部の構成について説明する。
図9は、開閉カバー209が閉位置に位置する時のADF82の駆動部の斜視図である。図10は、ADF82の駆動部の断面図である。ここで図10(a)は、開閉カバー209が開位置に位置する状態を示し、図10(b)は、開閉カバー209が閉位置に位置する状態を示す。図11は、ホルダ部材407の正面図である。
図9に示す様に、ADF82には、モータ230が設けられている。モータ230の回転軸230aと、レジストローラ301bの回転軸301b1には、回転ベルト254が架け回されている。これによりモータ230の駆動力は、回転ベルト254を介して、レジストローラ301bの回転軸301b1へと伝達される。
またレジストローラ301bの回転軸301b1には、第五ギア253が取り付けられている。第五ギア253は、アイドラ軸252cに取り付けられたアイドラギアである第四ギア252aと噛合する。またアイドラ軸252cにおいて、第四ギア252aと同軸上には、第三ギア252bが取り付けられている。
第三ギア252bは、アイドラギアである第一ギア255(第1ギア)と噛合する。第一ギア255は、後述する下ガイド板273b(図10)に一体成形された回転軸255aに回転自在に支持されている。第一ギア255の回転軸255aには、樹脂製の軸受405a、405bが取り付けられている。
第一ギア255の回転軸線方向において、軸受405a(第1軸受)は第一ギア255の一方側で第一ギア255に隣接して配置され、軸受405b(第2軸受)は第一ギア255の他方側で第一ギア255に隣接して配置されている。軸受405a、405bは、第一ギア255の回転軸255aと同心円状の部材であり、その内径は回転軸255aの外径よりも数μm大きく、外径は内径の寸法から基本肉厚の2倍程度大きい寸法となっている。
また第一ギア255は、搬送ローラ207の回転軸207aに取り付けられた第二ギア220(第2ギア)と噛合する。また搬送ローラ207の回転軸207aには、樹脂製の軸受406a、406bが取り付けられている。
第二ギア220の回転軸線方向において、軸受406a(第3軸受)は第二ギア220の一方側で第二ギア220に隣接して配置され、軸受406b(第4軸受)は第二ギア220の他方側で第二ギア220に隣接して配置されている。軸受406a、406bは、第二ギア220の回転軸207aと同心円状の部材であり、その内径は回転軸207aの外径よりも数μm大きく、外径は内径の寸法から基本肉厚の2倍程度大きい寸法となっている。
開閉カバー209が閉位置に位置する状態において、モータ230に電流が供給されると、モータ230の駆動力は、回転ベルト254、第四ギア252a、第三ギア252b、第一ギア255、第二ギア220の順番で伝達される。そしてモータ230の駆動力が第二ギア220に伝達されると、第二ギア220が取り付けられた搬送ローラ207の回転軸207aが回転する。
また搬送ローラ207の回転軸207aと、給送ローラ203の回転軸203aには、プーリー223a、223bがそれぞれ取り付けられている。プーリー223a、223bには回転ベルト225が架け回されている。搬送ローラ207の回転軸207aに伝達されたモータ230の駆動力は、プーリー223a、223bと回転ベルト225を介して、給送ローラ203の回転軸203aに伝達される。
図10に示す様に、ADF82は、上ガイド板273aと下ガイド板273bを備え、両者によって原稿であるシートSを搬送する搬送路Hが形成されている。上ガイド板273aは、開閉カバー209に支持されている。また下ガイド板273bには、第一ギア255を軸支する回転軸255aが一体成形されている。
開閉カバー209が閉位置から開位置に回動すると、上ガイド板273aが共に回動し、原稿トレイ251からコンタクトガラス303までの搬送路Hが露出する。このように開閉カバー209を開位置に位置させることで、ユーザは搬送路Hに滞留するジャムの原因となっているシートSを容易に取り除くことができる。
ここで上述したように、搬送ローラ207は開閉カバー209に支持されているため、開閉カバー209が開位置(第2位置)に位置する場合、第二ギア2は第一ギア4から離間し、両者は噛合せずに駆動の伝達ができない状態となる。これに対して開閉カバー209が閉位置(第1位置)に位置する場合、第二ギア220と第一ギア255は噛合し、モータ230の駆動力が第一ギア255から第二ギア220へ伝達され、搬送ローラ207が回転駆動する。
開閉カバー209は、その回動部分のガタや、大きさのバラツキにより、筐体50に対する位置精度を確保するのが容易ではない。従って、第一ギア255の回転軸255aと搬送ローラ207の回転軸207aとの平行度を確保するのも容易ではない。両者の平行度が確保されない場合、第一ギア255と第二ギア220との間で上述した食い違い誤差や平行誤差が生じ得る。そこで本実施形態では、ホルダ部材407(保持部材)により第一ギア255の回転軸255aと搬送ローラ207の回転軸207aの平行度の悪化を抑制する。
図11に示す様に、ホルダ部材407は、筐体50に設けられ、POM(ポリアセタール樹脂)やABS樹脂で形成された樹脂製の部材である。ホルダ部材407は、第一ギア255の回転軸255aを支持する軸受405a、405bがそれぞれ嵌合する二つの嵌合孔407a、407b(第1嵌合孔、第2嵌合孔)を有する。またホルダ部材407は、搬送ローラ207の回転軸207aを支持する軸受406a、406bがそれぞれ嵌合する二つの嵌合溝407c、407d(第1溝部、第2溝部)を有する。
上述した通り、第二ギア220の回転軸207aは、開閉カバー209に支持されている。従って、第二ギア220の回転軸207aに取り付けられた軸受406a、406bは、開閉カバー209の回動によって、第二ギア220の回転軸207aが軸受406a、406bの開口に挿通された状態で、第二ギア220の回転軸207aと共に回動する。嵌合溝407cは、開閉カバー209の回動に伴う軸受406aの移動軌跡上に形成され、開閉カバー209の回動方向に延びる溝である。嵌合溝407dは、開閉カバー209の回動に伴う軸受406bの移動軌跡上に形成され、開閉カバー209の回動方向に延びる溝である。嵌合溝407c、407dは、ホルダ部材407における開閉カバー209と対向する面から開閉カバー209の回動方向に凹んだ凹部とも言うことができる。
これらの嵌合孔407a、407bと嵌合溝407c、407dに対して、軸受405a、405b、軸受406a、406bが嵌合することで、軸受405a、405bと軸受406a、406bがホルダ部材407に保持される。軸受405a、405bと軸受406a、406bがホルダ部材407に保持された状態でモータ230が駆動されると、回転軸255aと回転軸207aは回転し、軸受405a、405bと軸受406a、406bは回転しない。
また嵌合溝407cの開口側には、開閉カバー209の回動方向と第二ギア220の回転軸線方向と直交する方向(矢印Z2方向)の幅が奥側に向かうにつれて小さくなる傾斜部407c1(第1傾斜部)が設けられている。また傾斜部407c1よりも奥側には、軸受406aの位置が決められる円弧状の位置決め部407c2が設けられている。
また嵌合溝407cにおいて、傾斜部407c1から位置決め部407c2に切り替わる部分には、矢印Z2方向に突出する二つの突起407x(第1突起)が設けられている。この突起407xのそれぞれの頂点を結ぶ矢印Z2方向の距離L2は、軸受406aの外径よりも数mm小さい寸法となっている。従って、開閉カバー209が開位置から閉位置に移動される過程で、軸受406aは次のように嵌合溝407cに嵌合する。
即ち、図10に示す様に、軸受406aは、嵌合溝407cに進入する際、まず傾斜部407c1を通過する。この時、公差等の影響によって軸受406aの位置が少しずれている場合でも、傾斜部407c1に当接することで、軸受406aが嵌合溝407cの内側へと導かれる。
次に、軸受406aは、嵌合溝407cに設けられた突起407xと接触し、突起407xを嵌合溝407cの内側に向かって押圧する。これにより突起407xは弾性変形して距離L2が拡がりながら、軸受406aは突起407xの頂点を通過する。その後、開閉カバー209が閉位置まで移動すると、軸受406aは嵌合溝407cの突当面407eに当接し、位置決め部407c2において突当面407e、二つの突起407xの間の所定の位置に嵌合して保持される。
なお、開閉カバー209が閉位置から開位置に移動される過程では、上述した動作と逆の動作が行われる。また、ここでは嵌合溝407cの構成について説明したものの、嵌合溝407dの構成も同様である。つまり嵌合溝407dも、嵌合溝407cと同形状であるため、嵌合溝407cと同様に、傾斜部407d1(第2傾斜部)、位置決め部407d2や、突起407y(第2突起)を有する。
このようにホルダ部材407は、第一ギア255の回転軸線方向に関して、第一ギア255の一方側に配置された軸受405aと、他方側に配置された軸受405bを所定の位置で一体的に保持する。また第二ギア220の回転軸線方向に関して、第二ギア220一方側に配置された軸受406aと、他方側に配置された軸受406bを所定の位置で一体的に保持する。これにより軸受405a、405bに支持され、第一ギア255を軸支する回転軸255aと、軸受406a、406bに支持され、第二ギア220を軸支する搬送ローラ207の回転軸207aの平行度の悪化を抑制することができる。従って、第一ギア255と第二ギア220との間で上述した食違い誤差や平行誤差が生じることを抑制することができ、第一ギア255と第二ギア220との間の偏摩耗、駆動伝達誤差、異音の発生を抑制することができる。
また突起407x、407yは、開閉カバー209が閉位置に位置する時に、嵌合溝407c、407dに嵌合した軸受406a、406bが、開閉カバー209の閉位置から開位置への移動方向に移動することを、軸受406a、406bと当接することで規制する。これにより開閉カバー209が閉位置に位置する時に、軸受406a、406bが嵌合溝407c、407dの内部で動くことが規制される。従って第一ギア255の回転軸255aと搬送ローラ207の回転軸207aの平行度の悪化をより効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では、ホルダ部材407を筐体50に設ける構成について説明したものの、本発明はこれに限られるものではない。即ち、ホルダ部材407を開閉カバー209に設ける構成としてもよい。この場合、搬送ローラ207の回転軸207aを支持する軸受406a、406bを嵌合孔407a、407bに嵌合させる。また第一ギア255の回転軸255aを支持する軸受405a、405bを嵌合溝407c、407dに嵌合させる。これにより上記同様の効果を得ることができる。
また本実施形態では、嵌合溝407c、407dに突起を二カ所設けたものの、開閉カバー209の移動軌跡に応じて一カ所だけ設ける構成や、三カ所以上設ける構成としてもよい。つまり開閉カバー209が閉位置に位置する時に、嵌合溝407c、407dに嵌合した軸受406a、406bが、開閉カバー209の閉位置から開位置への移動方向に移動すること規制できる構成であれば、突起の数は適宜変更してもよい。
また本実施形態では、第一ギア255の回転軸255aと第二ギア220の回転軸207aを、軸受405a、405bと軸受406a、406bを介してホルダ部材407に保持させる構成について説明した。しかし本発明はこれに限られるものではない。即ち、第一ギア255や第二ギア220がこれらの回転軸に対して回転可能に保持される構成では、軸受を用いずに、第一ギア255の回転軸255aや第二ギア220の回転軸207aをホルダ部材407に直接保持させる構成としてもよい。この場合、第一ギア255の回転軸線方向に関して、第一ギア255の回転軸255aにおける第一ギア255に対する一方側の部分(第1部分)が嵌合孔407aで保持され、他方側の部分(第2部分)が嵌合孔407bで保持される。また第二ギア220の回転軸線方向に関して、第二ギア220の回転軸207aにおける第二ギア220に対する一方側の部分(第3部分)が嵌合溝407cで保持され、他方側の部分(第4部分)が嵌合溝407dで保持される。これにより上記同様の効果を得ることができる。
1…筐体
3…モータ
3a…回転軸(第1ギアの回転軸)
2…第二ギア(第2ギア)
4…第一ギア(第1ギア)
5a…軸受(第1軸受)
5b…軸受(第2軸受)
6a…軸受(第3軸受)
6b…軸受(第4軸受)
7…ホルダ部材(保持部材)
11…右ドア(回動部材)
42…搬送ローラ
42a…回転軸(第2ギアの回転軸)
50…筐体
80…画像読取装置
207…搬送ローラ
207a…回転軸(第2ギアの回転軸)
209…開閉カバー(回動部材)
220…第二ギア(第2ギア)
230…モータ
255…第一ギア(第1ギア)
255a…回転軸(第1ギアの回転軸)
405a…軸受(第1軸受)
405b…軸受(第2軸受)
406a…軸受(第3軸受)
406b…軸受(第4軸受)
407…ホルダ部材(保持部材)
A…画像形成装置

Claims (14)

  1. 画像形成装置の筐体に設けられたモータと、
    回転軸を備え、該回転軸が前記筐体に軸支され、前記モータの駆動力により回転する第1ギアと、
    前記第1ギアの回転軸を支持し、前記第1ギアの回転軸線方向において前記第1ギアの一方側に配置された第1軸受と、他方側に配置された第2軸受と、
    回転軸を備え、前記第1ギアと噛合し、前記第1ギアを介して前記モータの駆動力が伝達されて回転する第2ギアと、
    前記第2ギアが取り付けられ、前記第1ギアと前記第2ギアとが噛合する第1位置と、前記第2ギアが前記第1ギアから離間した第2位置とを取り得るように、前記筐体に対して回動可能な回動部材と、
    前記第2ギアの回転軸を支持し、前記第2ギアの回転軸線方向において前記第2ギアの一方側に配置された第3軸受と、他方側に配置された第4軸受と、
    前記筐体に設けられ、前記第1軸受と前記第2軸受を一体的に保持する保持部材であって、前記回動部材の回動に伴う前記第3軸受の移動軌跡上に形成され、前記回動部材が前記第2位置から前記第1位置に移動する際に前記第3軸受が進入し、前記回動部材が前記第1位置に位置する時に前記第3軸受を保持する、前記回動部材の回動方向に延びる第1溝部と、前記回動部材の回動に伴う前記第4軸受の移動軌跡上に形成され、前記回動部材が前記第2位置から前記第1位置に移動する際に前記第4軸受が進入し、前記回動部材が前記第1位置に位置する時に前記第4軸受を保持する、前記回動部材の回動方向に延びる第2溝部と、を有する保持部材と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1溝部は、前記回動部材の回動方向と前記第2ギアの回転軸線方向と直交する方向に突出し、前記回動部材が前記1位置に位置する時に前記第1溝部に保持された前記第3軸受が前記回動部材の前記1位置から前記2位置への移動方向に移動することを規制する第1突起を有し、
    前記第2溝部は、前記直交する方向に突出し、前記回動部材が前記第1位置に位置する時に前記第2溝部に保持された前記第4軸受が前記回動部材の前記1位置から前記2位置への移動方向に移動することを規制する第2突起を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1溝部は、前記回動部材の回動方向と前記第2ギアの回転軸線方向と直交する方向の幅が奥側に向かうにつれて小さくなる第1傾斜部を有し、前記第2溝部は、前記直交する方向の幅が奥側に向かうにつれて小さくなる第2傾斜部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記保持部材において、前記第1溝部の周囲には、前記第1溝部に前記第3軸受が嵌合する際に前記第3軸受が当接する部分を撓ませるための第1の孔が設けられ、前記第2溝部の周囲には、前記第2溝部に前記第4軸受が嵌合する際に前記第4軸受が当接する部分を撓ませるための第2の孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記保持部材は、前記第1軸受が嵌合する第1嵌合孔と、前記第2軸受が嵌合する第2嵌合孔を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1ギアは、前記モータの回転軸に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記回動部材に支持され、前記第2ギアを介して前記モータの駆動力が伝達されて回転し、シートを搬送する搬送ローラを備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 画像読取装置の筐体に設けられたモータと、
    回転軸を備え、該回転軸が前記筐体に軸支され、前記モータの駆動力により回転する第1ギアと、
    前記第1ギアの回転軸を支持し、前記第1ギアの回転軸線方向において前記第1ギアの一方側に配置された第1軸受と、他方側に配置された第2軸受と、
    回転軸を備え、前記第1ギアと噛合し、前記第1ギアを介して前記モータの駆動力が伝達されて回転する第2ギアと、
    前記第2ギアが取り付けられ、前記第1ギアと前記第2ギアとが噛合する第1位置と、前記第2ギアが前記第1ギアから離間した第2位置とを取り得るように、前記筐体に対して回動可能な回動部材と、
    前記第2ギアの回転軸を支持し、前記第2ギアの回転軸線方向において前記第2ギアの一方側に配置された第3軸受と、他方側に配置された第4軸受と、
    前記筐体に設けられ、前記第1軸受と前記第2軸受を一体的に保持する保持部材であって、前記回動部材の回動に伴う前記第3軸受の移動軌跡上に形成され、前記回動部材が前記第2位置から前記第1位置に移動する際に前記第3軸受が進入し、前記回動部材が前記第1位置に位置する時に前記第3軸受を保持する、前記回動部材の回動方向に延びる第1溝部と、前記回動部材の回動に伴う前記第4軸受の移動軌跡上に形成され、前記回動部材が前記第2位置から前記第1位置に移動する際に前記第4軸受が進入し、前記回動部材が前記第1位置に位置する時に前記第4軸受を保持する、前記回動部材の回動方向に延びる第2溝部と、を有する保持部材と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  9. 前記第1溝部は、前記回動部材の回動方向と前記第2ギアの回転軸線方向と直交する方向に突出し、前記回動部材が前記1位置に位置する時に前記第1溝部に保持された前記第3軸受が前記回動部材の前記1位置から前記2位置への移動方向に移動することを規制する第1突起を有し、
    前記第2溝部は、前記直交する方向に突出し、前記回動部材が前記第1位置に位置する時に前記第2溝部に保持された前記第4軸受が前記回動部材の前記1位置から前記2位置への移動方向に移動することを規制する第2突起を有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1溝部は、前記回動部材の回動方向と前記第2ギアの回転軸線方向と直交する方向の幅が奥側に向かうにつれて小さくなる第1傾斜部を有し、前記第2溝部は、前記直交する方向の幅が奥側に向かうにつれて小さくなる第2傾斜部を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 前記保持部材において、前記第1溝部の周囲には、前記第1溝部に前記第3軸受が嵌合する際に前記第3軸受が当接する部分を撓ませるための第1の孔が設けられ、前記第2溝部の周囲には、前記第2溝部に前記第4軸受が嵌合する際に前記第4軸受が当接する部分を撓ませるための第2の孔が設けられていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記保持部材は、前記第1軸受が嵌合する第1嵌合孔と、前記第2軸受が嵌合する第2嵌合孔を備えることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記第1ギアは、前記モータの回転軸に取り付けられていることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記回動部材に支持され、前記第2ギアを介して前記モータの駆動力が伝達されて回転し、シートを搬送する搬送ローラを備えることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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