JP4862783B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の複写機やプリンタ等に代表される画像形成装置として、互いに異なる色のトナー像を保持する複数の像保持体を備え、これら複数の像保持体が保持するトナー像を最終的に用紙に転写する、いわゆるタンデム方式のカラー画像形成装置が知られている。
特許文献1には、K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各色に対応した像保持体としての複数の感光体ドラムと、この感光体ドラムに対向するように配設された、転写材を搬送するベルトとを備えた画像形成装置が示されている。この画像形成装置では、ベルトは駆動ロールと従動ロールによって保持されており、駆動ロールと従動ロールはベルトユニットフレームに支持されている。このベルトユニットフレームは、K色の感光体ドラムの回転軸を中心として傾動自在に保持されている。K色による単色画像形成において他の色の感光体ドラムの動作を停止させて消耗を抑えるため、ベルトユニットフレームは、カラー画像形成時にはベルトがすべての感光体ドラムに接触し、単色画像形成時にはベルトがK色の感光体ドラムのみに接触する位置に回動する。
特開平6−258914号公報(第4−5頁、図1)
特許文献1の画像形成装置では、ベルトユニットフレームが回動すると、駆動ロールに駆動力を伝達する駆動機構と駆動ロールとの位置関係が変化して駆動動作が不安定になるおそれがあり、この変化を駆動機構で吸収しようとすると駆動機構が複雑化する。
本発明は、上記事情に鑑み、単色画像形成時に一部の像保持体からベルトが離隔する画像形成装置において駆動機構の複雑化を抑えつつベルトの駆動動作を安定化させることを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、一端に配置された、K色のトナー像を保持するK色用像保持体を含む、一列に配列された互いに異なる色のトナー像を保持する複数の像保持体、
上記複数の像保持体に沿って延在するベルト、
上記ベルトが架け渡されこのベルトを駆動する、上記K色用像保持体側に配置された駆動ロールを含む複数の支持ロール、
上記複数の像保持体それぞれに上記ベルトを挟んで対向する複数の転写ロール、および
複数色トナー像からなるカラー画像を形成するカラー画像形成モードにおいて上記ベルトが上記複数の像保持体に接触し、K色トナー像からなるモノクロ画像を形成するモノクロ画像形成モードにおいて上記ベルトが上記複数の像保持体のうちの上記K色用像保持体にのみ接触するとともに他の像保持体から離間するように上記駆動ロールの回転軸を中心に上記ベルトを傾動させるベルト傾動駆動部を備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、K色用像保持体側に配置された駆動ロールの回転軸を中心にベルトが傾動する。この構成によれば、像保持体を中心にベルトを傾動させる場合に比較して、駆動ロールに駆動力を伝達する駆動機構と駆動ロールとの間の位置関係の変化が抑えられるので、駆動機構を複雑化することなくベルトの駆動動作を安定化することができる。
ここで、上記本発明の画像形成装置において、上記複数の転写ロールは、上記カラー画像形成モードにおいて、上記ベルトを、対向する像保持体に押し当てるように付勢されたものであって、
上記K色用像保持体に対向するK色用転写ロールは、上記複数の像保持体のうちの上記K色用像保持体に隣接して配置された像保持体に対向する隣接転写ロールと比べ、上記カラー画像形成モードにおける、上記ベルトを対向する像保持体に押し当てた状態にある第1の位置から、対向する像保持体及び上記ベルトとの干渉が仮に解除された場合にこの対向する像保持体側に前進して停止する第2の位置との間の移動距離が大きく設定されているものであることが好ましい。
カラー画像形成モードおよびモノクロ画像形成モードの双方でベルトを像保持体に押し当てるK色用転写ロールの移動距離が、隣接転写ロールと比べ大きく設定されていることにより、モノクロ画像形成モードでは、K色用像保持体に隣接して配置された像保持体とベルトとをベルトの傾動によって、確実に離間させると同時に、K色用転写ロールによってベルトをK色用像保持体に確実に押し当てた状態とすることが可能となる。
また、上記本発明の画像形成装置において、上記転写ロールを上記ベルト側に付勢する付勢部材と、
上記ベルト及び上記像保持体との干渉が仮に解除された場合に上記付勢部材により付勢された転写ロールを上記第2の位置で停止させる停止部材とを備えたことが好ましい。
付勢部材により付勢された転写ロールを停止部材によって停止させる構成では、停止部材の取付け位置を調整することによって、上記移動距離の設定を容易に行うことができる。
また、上記本発明の画像形成装置において、上記複数の転写ロールのうちの上記K色用転写ロールおよび上記隣接する転写ロールを除く他の転写ロールは、上記移動距離が上記隣接転写ロールと略同一に設定されたものであってもよい。
この場合には、K色用転写ロールの移動距離が他のどの転写ロールよりも大きく設定されており、モノクロ画像形成モードで、K色用転写ロールによってベルトをK色用像保持体に確実に押し当てた状態とすることが可能となる。
また、上記本発明の画像形成装置において、上記複数の転写ロールのうちの上記K色用転写ロールおよび上記隣接する転写ロールを除く他の転写ロールは、上記移動距離がK色用転写ロールと略同一に設定されたものであってもよい。
この場合には、上記隣接する転写ロールの移動距離が他のどの転写ロールよりも小さく設定されている。したがって、用紙搬送における偏差を抑えるために、モノクロ画像形成モードでベルトの傾動量を小さく抑えた場合にも、K色用像保持体に隣接して配置された像保持体とベルトとを確実に離間させことが可能となる。
また、上記本発明の画像形成装置において、上記カラー画像形成モードで上記K色用像保持体に対向したK色用転写ロールによって上記ベルトがこのK色用像保持体に押し当てられる力を上記モノクロ画像形成モードで保持する押当力保持部を備えたことが好ましい。
この構成によれば、ベルトの傾動に拘わらず、K色用転写ロールによってベルトをK色用像保持体に確実に押し当てた状態とすることができるので、転写時の圧力が安定化するとともに、媒体を確実に挟んで搬送することにより転写の位置決めが精度良く行えるため画質が向上する。
また、上記本発明の画像形成装置において、上記押当力保持部が、
上記K色用転写ロールに、上記K色用像保持体に向かって上記ベルトを押し当てる力を付与する付勢部材と、
上記複数の像保持体に対し位置が固定され、上記付勢部材を上記K色用像保持体に向かって押す固定押圧部とを備えたものであることが好ましい。
K色用転写ロールは、像保持体に対し位置が固定された固定押圧部、および付勢部材によって力を付与されることで、K色用転写ロールがベルトの傾動に拘わらずベルトをK色用像保持体に確実に押し当てた状態とすることができる。
ここで、上記本発明の画像形成装置において、上記固定押圧部が、上記ベルトを外部に露出させるための開閉部材に一体に設けられたものであってもよい。
また、上記本発明の画像形成装置において、上記押当力保持部が、上記付勢部材に取り付けられた板状の受け部材を備えたものであり、
上記固定押圧部が、上記受け部材に点接触する突起部を備えたものであることが好ましい。
固定押圧部が突起部で受け部材に点接触することで、ベルトの傾動により固定押圧部からの力の向きと、転写ロールの押し当ての力の向きがずれた場合でも、固定押圧部からの力が付勢部材に確実に付与される。
また、上記本発明の画像形成装置において、上記押当力保持部が、
上記K色用転写ロールの回転軸を受ける軸受部材と、
上記K色用像保持体を支持するとともに、上記軸受部材に突き当たることによって上記K色用像保持体とこのK色用転写ロールとの距離を保つ位置決め部材とを備えたものであることが好ましい。
位置決め部材が軸受部材に突き当たって距離を保つことによって、ベルトをベルトの傾動に拘わらずK色用像保持体に確実に押し当てた状態とすることができる。
また、上記本発明の画像形成装置において、上記押当力保持部が、上記K色用転写ロールの両端に回転自在に固定され上記ベルトに突当てられることによってこのベルトとこのK色用転写ロールとの距離を保つ距離保持部材を備えたものであることが好ましい。
K色用転写ロールの両端に固定された距離保持部材によっても、ベルトをベルトの傾動に拘わらずK色用像保持体に確実に押し当てた状態とすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、駆動機構の複雑化を抑えつつベルトの駆動動作を安定化させた画像形成装置が実現する。
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態であるプリンタの概略構成を示す図である。
図1に示すプリンタ1は、媒体にカラー画像またはモノクロ画像のいずれも形成することができるカラー画像形成装置であり、互いに異なるK(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)各色のトナー像を保持する4つの感光体ドラム11k,11c,11m,11yと、これらの感光体ドラム11k,11c,11m,11yに沿って延在し、媒体としての用紙を搬送する搬送ベルト21とを有している。感光体ドラム11k,11c,11m,11yが本発明にいう像保持体の一例に相当し、搬送ベルト21が本発明にいうベルトの一例に相当する。感光体ドラム11k,11c,11m,11yは、プリンタ1に着脱可能な4つの画像形成ユニット10k,10c,10m,10yにそれぞれ内蔵されている。搬送ベルト21はベルトユニット20に取り付けられている。また、プリンタ1には、用紙が収容される用紙収容容器51、用紙を搬送する搬送ロール54、用紙の搬送タイミングを調整するレジストレーションロール55、用紙を搬送ベルト21に吸着させる吸着ロール57、用紙に転写されたトナー像を定着する定着ロール58、画像が形成された用紙を排出する排出ロール56、および用紙が排出される用紙排出部52も備えられている。
4つの画像形成ユニット10k,10c,10m,10yは、いずれも同じ構造を有しており、収容したトナーの色のみ異なる。各色の画像形成ユニット10k,10c,10m,10yをK色の画像形成ユニット10kに代表させて説明すると、画像形成ユニット10kは、K色のトナー像を保持するK色用感光体ドラム11kの他に、各感光体ドラムの表面を一様に帯電させる帯電ロール12k、トナーが収容された現像剤収容部13k、現像剤収容部13kから現像剤搬送部14kを経由して搬送されたトナーで感光体ドラム11k上の静電潜像を現像しトナー像を形成する現像器15k、トナー像を用紙に転写させた後で感光体ドラム11kを除電する除電ロール16k、および、感光体ドラム上に残留した残留トナーを除去するクリーニングブレード17kを備えている。これらの感光体ドラム11k、帯電ロール12k、現像剤収容部13k、現像剤搬送部14k、現像器15k、除電ロール16k、およびクリーニングブレード17kは、ユニットの筐体としての感光体ハウジング18kに支持されている。
各色の感光体ドラム11k,11c,11m,11yは、K色用感光体ドラム11kを列の一端として一列に配列されている。C色用感光体ドラム11cがK色用感光体ドラム11kに隣接して配置されている。
プリンタ1には、プリンタ各部の動作を制御する制御部31、画像情報の処理を行う画像処理部32、書込駆動回路33、そして、感光体ドラム11k,11c,11m,11y上にレーザ光Lを照射して各感光体ドラム上に静電潜像を形成する潜像形成装置34も備えられている。制御部31は、外部の図示しない画像情報送信装置等から供給された画像情報や、図示しない操作部からの操作情報に基づき、モノクロ画像形成モードでK色トナー像からなるモノクロ画像を形成するか、または、カラー画像形成モードで画像を形成するかを判別する。
制御部31は、カラー画像形成モードではレーザ光Lk,Lc,Lm,Lyを4つの感光体ドラム11k,11c,11m,11yに対して照射させる。この一方、モノクロ画像形成モードでは、画像形成ユニット10c,10m,10yの消耗および電力消費を抑えるため、K色用感光体ドラム11kのみに対してレーザ光Lkを照射させるとともに、K色以外の画像形成ユニット10c,10m,10yの動作を停止させる。
ベルトユニット20は、搬送ベルト21の他に、搬送ベルト21が架け渡された一対の支持ロール22,23、支持ロール22,23を回転自在に支持するユニットフレーム24、搬送ベルト21に付着したトナーを収容する廃トナー収容部25、および両面印刷時に用紙の移動を案内する用紙案内部26を有している。2つの支持ロール22,23は、搬送ベルト21を駆動する駆動ロール22と従動ロール23とからなる。以降、支持ロール22を駆動ロール22とも称し、支持ロール23を従動ロール23とも称する。駆動ロール22はK色用感光体ドラム11k側に配置されている。搬送ベルト21は駆動ロール22によって矢印D12で示す向きに循環移動する。ユニットフレーム24には、各感光体ドラム上に形成されたトナー像を転写するための転写ロール40k,40c,40m,40yも取り付けられている。転写ロール40k,40c,40m,40yのそれぞれは導電性の樹脂材料で形成されており、搬送ベルト21に押し付けられると圧縮変形する程度の弾性を有している。転写ロール40k,40c,40m,40yは一列に配列されており、対応する色の感光体ドラム11k,11c,11m,11yに搬送ベルト21を挟んで対向する位置に設けられている。K色用転写ロール40kは列の一端に配置され、隣接転写ロールとしてのC色用転写ロール40cはK色用転写ロール40kに隣接して配置されている。転写ロール40k,40c,40m,40yがユニットフレーム24に取り付けられる構造の詳細については後述するが、転写ロール40k,40c,40m,40yは、搬送ベルト21を、この搬送ベルト21が接触する感光体ドラム11k,11c,11m,11yに押し当てるように付勢されている。
図1に示すプリンタ1は、画像形成装置本体U1と、この画像形成装置本体U1の下端に設けられた回転軸Rを中心として回転することにより開閉可能な開閉部材U2とを有している。
図2は、図1に示すプリンタの開閉部材が開いた状態を示す図である。
開閉部材U2は、画像形成装置本体U1に、図1に示す閉塞位置と図2に示す開放位置との間で移動自在に支持されている。ベルトユニット20は開閉部材U2側に装着されており、図2に示す開放位置では、プリンタ1内部の搬送ベルト21および画像形成ユニット10k,10c,10m,10yがプリンタ1の外部に露出し、部品の交換や紙詰まりした用紙の除去が可能となる。図1に示す閉塞位置では開閉部材U2が画像形成装置本体U1に固定され画像形成動作が実行可能となる。
図3は、図1に示すプリンタの開閉部材およびベルトユニットを示す斜視図である。図3には、開閉部材U2を画像形成装置本体U1から取り外した状態が示されている。
開閉部材U2には、画像形成装置本体U1に取り付けられるための取付孔U2hが形成されている。ベルトユニット20を構成するユニットフレーム24、廃トナー収容部25、および用紙案内部26は互いに固定され一体となっている。駆動ロール22および従動ロール23は、ユニットフレーム24の上下両端部に回転自在に保持されている。駆動ロール22の回転軸22aはユニットフレーム24を貫通し両端が突出している。以降、駆動ロール22が延在する方向を左右方向とする。回転軸22aの一端には、画像形成装置本体U1に設けられた駆動ギア65(図4参照)からの回転力を伝達するための歯車22pが設けられている。廃トナー収容部25の従動ロール23の側には左右に向かって突出した突起25aが設けられており、開閉部材U2に形成された切欠きU2bに入り込んでいる。ユニットフレーム24は、従動ロール23の側で切欠きU2bに沿って移動自在となっている。
図4は、図1に示すプリンタの支持フレームを示す斜視図である。図4には、画像形成装置本体U1の構造を支持する支持フレームU1Fが、画像形成ユニット10k,10c,10m,10yとともに示されている。
画像形成ユニット10k,10c,10m,10yは支持フレームU1Fに一列に装着されている。支持フレームU1Fの下端には回転軸Rが設けられている。回転軸Rが開閉部材U2(図3)の取付孔U2hに嵌り込むことによって、開閉部材U2が支持フレームU1Fに回転自在に支持される。また、支持フレームU1Fの両側面には、駆動ロール22の回転軸22aが嵌り込む軸受U1Hが孔に沿って形成されており、軸受U1Hの外側には、歯車22pと係合して駆動ロール22に駆動力を伝達する駆動ギア65、およびこの駆動ギア65を回転駆動するモータ66が設けられている。
図3の開閉部材U2が図4の支持フレームU1Fに取り付けられた状態で閉塞位置(図1参照)に移動すると、支持フレームU1Fすなわち画像形成装置本体U1と開閉部材U2とが互いに固定され一体となる。このとき、駆動ロール22の回転軸22aが軸受U1Hにはまり込む。この結果、図1に示す閉塞位置では、ユニットフレーム24を含むベルトユニット20が、駆動ロール22の回転軸22aを中心として画像形成装置本体U1に支持されることとなる。また、閉塞位置では駆動ギア65(図4)が歯車22p(図3)と係合し、モータ66からの駆動力が駆動ロール22に伝達される。
支持フレームU1Fには、M色用画像形成ユニット10mとY色用画像形成ユニット10yとの間の位置に2つのカム61a,61bが設けられ、またこのカム61a,61bを回転駆動するモータ62が設けられている。図3には、図1に示す閉塞位置におけるカム61a,61bの位置が一点鎖線で示されている。図3で示すように、カム61a,61bは、ユニットフレーム24の従動ロール23側の部分に突き当てられる。モータ62には、カム61a,61bの回転角度を検出する図示しないセンサが設けられており、制御部31(図1)の制御に応じて所定の範囲の角度でカム61a,61bを回転させる。また、ベルトユニット20と開閉部材U2との間には、ベルトユニット20を画像形成ユニット10y,10m,10c,10kに向かって押し付ける図示しないスプリングが設けられている。閉塞位置においてカム61a,61bが回転すると、ベルトユニット20は駆動ロール22の回転軸22aを中心として傾動する。ベルトユニット20の傾動によって搬送ベルト21も駆動ロール22の回転軸22aを中心として傾動する。ユニットフレーム24を含むベルトユニット20、およびカム61a,61bが、本発明にいうベルト傾動駆動部の一例に相当する。
図5は、カラー画像形成モードでの画像形成ユニット、ベルトユニットおよびカムの状態を示す図である。また、図6は、モノクロ画像形成モードでの画像形成ユニット、ベルトユニットおよびカムの状態を示す図である。図5および図6には、開閉部材U2の閉鎖状態(図1参照)での、画像形成ユニット10k,10c,10m,10yとベルトユニット20との位置関係が示されている。
ベルトユニット20は、駆動ロール22および従動ロール23を回転自在に支持すると同時に、駆動ロール22の回転軸22aを中心として傾動自在に支持されている。ベルトユニット20は、カム61a,61bが回転することによって図5に示すカラーモード位置と図6に示すモノクロモード位置との間で傾動する。これに伴って搬送ベルト21も駆動ロール22の回転軸22aを中心として傾動する。
カラー画像形成モードでは、ベルトユニット20が図5に示す位置に傾動し、搬送ベルト21が4つの感光体ドラム11k,11c,11m,11yのすべてに接触させた状態になる。モノクロ画像形成モードでは、ベルトユニット20が図6に示す位置に傾動し、搬送ベルト21がK色用感光体ドラム11kにのみ接触させるとともに他の感光体ドラム11c,11m,11yから離間した状態になる。
搬送ベルト21の傾動中心は、K色用感光体ドラム11kから離れた駆動ロール22の回転軸22aにある。したがって、傾動の際に、搬送ベルト21がK色用感光体ドラム11kの周方向ではなく径方向、すなわちK色用感光体ドラム11kの表面を摺擦しない方向に移動する。
また、搬送ベルト21が駆動ロール22の回転軸22aを中心として傾動しており、駆動ロール22の歯車22pと、歯車22pに接触して駆動ロール22に駆動力を伝達する駆動ギア65との位置関係が変化せず、駆動ロール22への駆動力の伝達は、モノクロ画像形成モードとカラー画像形成モードとの間で略等しく維持されている。駆動ギア65は剛性が高い金属材料で形成されているが、歯車22pと駆動ギア65との位置関係が変化する場合に比べて摩耗が少ない。
図1に戻ってプリンタ1の動作を説明する。
プリンタ1に、例えば外部の図示しない画像情報送信装置等からカラー画像の画像情報が送信され、制御部31がカラー画像形成モードで画像を形成すると判別した場合、画像処理部32は、制御部31を経由して供給された画像情報を各色の潜像形成用の画像情報に変換して書込駆動回路33に出力する。書込駆動回路33は、画像情報に応じて駆動信号を潜像形成装置34に出力する。潜像形成装置34は、駆動信号に応じたレーザ光Ly,Lm,Lc,Lkを感光体ドラム11k,11c,11m,11yに照射する。
感光体ドラム11k,11c,11m,11yは矢印D11で示す向きに回転し、帯電ロール12kによって帯電され、レーザ光Ly,Lc,Lm,Lyで走査されることによって画像情報に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像がトナーで現像されることによってトナー像が形成される。
一方で、用紙収容容器51から取り出された用紙Pは搬送ロール54によって搬送され、感光体ドラム11k,11c,11m,11y上でのトナー像形成に応じたタイミングでレジストレーションロール55から送り出される。送り出された用紙は、吸着ロール57によって搬送ベルト21に吸着する。そして用紙は感光体ドラム11k,11c,11m,11yと対応する転写ロール40k,40c,40m,40yの間を、感光体ドラム11k,11c,11m,11yと搬送ベルト21とに挟まれながらY、M、C、Kの順に通過する。この間に、感光体ドラム11k,11c,11m,11yに形成された各色のトナー像が転写ロール40k,40c,40m,40yによって用紙に多重転写される。用紙に転写されたトナーは定着ロール58によって加熱加圧され用紙上に定着する。このようにして、用紙にはカラー画像が形成され、排出ロール56によって用紙排出部52に排出される。用紙の両面に画像が形成される場合には、排出ロール56が逆転し、用紙がベルトユニット20の背後を経由して搬送され、表裏反転した状態で画像形成が再び行われる。
プリンタ1がモノクロ画像形成モードで動作する場合には電力消費および消耗を低減するため、4つの画像形成ユニット10k,10c,10m,10yのうち画像形成に必要なK色用画像形成ユニット10kのみが動作し、K色以外の画像形成ユニット10c,10m,10yは動作を停止する。このとき、停止中の感光体ドラム11c,11m,11yに搬送ベルト21が接触すると摺擦によって傷が生じる。停止中の感光体ドラム11c,11m,11yと搬送ベルト21との摺擦を防ぐため、モノクロ画像形成モードではカム61a,61b(図6参照)が回転してユニットフレーム24を図6で示す位置に傾動させる。ユニットフレーム24の傾動によって、搬送ベルト21がK色用感光体ドラム11kのみに接触し、他の感光体ドラム11kとは十分なクリアランスをおいて離間する。このモノクロ画像形成モードでは、用紙にK色のモノクロ画像が形成される。
続いて、転写ロール40k,40c,40m,40yの取付構造について説明する。
図7は、カラー画像形成モードにおけるユニットフレーム24を示す断面模式図である。図7には、開閉部材U2が閉塞位置に移動され(図1参照)、搬送ベルト21がすべての感光体ドラム11k,11c,11m,11yに接触した状態でのベルトユニット20が感光体ドラムとともに示されており、転写ロールの端に沿った断面が示されている。他の部分は図示を省略する。
K色用転写ロール40kの回転軸41kは、転写ロール40kの両端側で軸受部材としての一対のベアリング42kに回転自在に保持されている。ベアリング42kはユニットフレーム24内に設けられた筒状のベアリング保持ガイド45kに沿って、搬送ベルト21と交わる方向に移動自在に保持されている。ユニットフレーム24にはスプリング台座44kが固定されており、スプリング台座44kには、ベアリング42kを感光体ドラム11kに向かって付勢するスプリング43kが取り付けられている。スプリング43kは、転写ロール40kを搬送ベルト21側に付勢している。ベアリング保持ガイド45kの感光体ドラム11k側の端には、ベアリング42kの移動を規制するストッパ46kが形成されている。K色以外の転写ロール40k,40c,40m,40yの取付構造もK色用転写ロール40kと同様である。ただし、本実施形態では、K色用転写ロール40kに対応したストッパ46kが、K色用転写ロール40kに隣接するC色用転写ロール40cおよびその他の転写ロール40m,40yに対応したストッパ46c,46m,46yよりも感光体ドラム11k側に配置されている点が異なる。
スプリング43k,43c,43m,43yが本発明にいう付勢部材の一例に相当する。また、ベアリング保持ガイド45k,45c,45m,45yに設けられたストッパ46k,46c,46m,46yが本発明にいう停止部材の一例に相当する。
図7に示すカラー画像形成モードでは、すべての転写ロール40k,40c,40m,40yが、搬送ベルト21を感光体ドラム11k,11c,11m,11yに押し当てた位置に保持されている。ストッパ46k,46c,46m,46yは、カラー画像形成モードでベアリング42k,42c,42m,42yが接触しない位置に配置されている。カラー画像形成モードにおける、転写ロール40k,40c,40m,40yが、搬送ベルト21を感光体ドラム11k,11c,11m,11yに押し当てた状態にある位置を第1の位置とする。図7では、この第1の位置を、ベアリング43k,43c,43m,43yの搬送ベルト21側の面における位置Q0で表す。
仮に、例えば開閉部材U2が閉塞位置に(図2参照)移動し、感光体ドラム11k,11c,11m,11yと搬送ベルト21との干渉が解除された場合には、転写ロール40k,40c,40m,40yは、上記第1の位置Q0から搬送ベルト21側に向かって前進し、ベアリング42k,42c,42m,42yがストッパ46k,46c,46m,46yに突き当てられる位置で停止する。転写ロール40k,40c,40m,40yがストッパ46k,46c,46m,46yによって停止する位置を第2の位置とし、上記第1の位置から第2の位置までの距離を移動距離とする。第2の位置および移動距離は、K色用転写ロール40kとその他の転写ロール40c,40m,40yとで異なる。K色用転写ロール40kについての第2の位置および移動距離をQ1、S1で表し、転写ロール40c,40m,40yついての第2の位置および移動距離をQ2、S2で図に表す。
K色用転写ロール40kに対応したストッパ46kは、その他のストッパ46c,46m,46yよりも搬送ベルト21側に配置されているので、K色用転写ロール40kおよびC色用転写ロール40cを除く他の転写ロールである、M色用転写ロール40mおよびY色用転写ロール40yは、移動距離S2がC色用転写ロール40cと略同一に設定されている。すなわち、K色用転写ロール40kは、隣接するC色用転写ロール40c、およびその他の転写ロール40m,40yよりも第2の位置Q1が感光体ドラム11k側にあるため、移動距離S1がより大きく設定されている。
図8は、図7のベルトユニットにおけるモノクロ画像形成モードの状態を示す断面模式図である。
モノクロ画像形成モードでは、ユニットフレーム24が駆動ロール22の回転軸22aと中心として傾動し、これによって、搬送ベルト21も駆動ロール22の回転軸22aと中心として傾動する。そして、搬送ベルト21は、K色用感光体ドラム11kにのみ接触するとともに他の感光体ドラム11c,11m,11yから離間した状態となる。
搬送ベルト21が、感光体ドラム11c,11m,11yから離間した距離であるクリアランスは、ユニットフレーム24の傾動量すなわち搬送ベルト21の傾動量と転写ロール40c,40m,40yの移動距離S2とによって決定される。K色用転写ロール40kは、隣接するC色用転写ロール40cおよびその他の転写ロール40m,40yよりも移動距離S1が大きく設定されている。したがって、モノクロ画像形成モードにおいて、搬送ベルト21が感光体ドラム11c,11m,11yの移動距離S2を越えクリアランスを十分に確保する角度まで傾動した状態でも、K色用転写ロール40kは、ストッパ46kで停止する第2の位置Q1に対し余裕を有した位置にあり、搬送ベルト21をK色用保持体に確実に押し当てている。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の第2実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態のプリンタのカラー画像形成モードにおけるベルトユニットを示す断面模式図である。
図10は、図9のベルトユニットにおけるモノクロ画像形成モードの状態を示す断面模式図である。
第2の実施形態のプリンタは、ストッパ246k,246c,246m,246yの位置が第1の実施形態とは異なる。すなわち、M色用転写ロール40mのストッパ246mおよびY色用転写ロール40yのストッパ246yは、K色用転写ロール40kのストッパ246kと略同一の位置に並んで配置されており、C色用転写ロール40cのストッパ246cが、M色用転写ロール40mのストッパ246mに比べ、感光体ドラム11cとは反対向きの位置に配置されている。これによって、K色用転写ロール40kおよびC色用転写ロール40cを除く他の転写ロールであるM色用転写ロール40mおよびY色用転写ロール40yは、K色用転写ロール40kと略同一の移動距離S1に設定されている。つまり、C色用転写ロール40cの移動距離S2は、他のいずれの転写ロール40k,40m,40yよりも小さく設定されている。第2の実施形態におけるこの他の点は第1の実施形態と同じである。
カラー画像形成モードとモノクロ画像形成モードとの間で搬送ベルト21の傾動量が大きいと、搬送ベルト21に対しレジストレーションロール55から進入してくる用紙の位置および搬送距離に偏差が生じやすくなる。ここで、K色用転写ロール40kに隣接するC色用転写ロール40cは、移動距離S2が他のいずれの転写ロールよりも小さく設定されており、K色用転写ロール40kと同じ移動距離に設定されている場合に比べ、図10に示す搬送ベルト21の傾動量に対して、感光体ドラム11c,11m,11yからのクリアランスが十分に確保されている。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の第3実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図11は、本発明の第3実施形態のプリンタの開閉部材を示す斜視図である。図11には、開閉部材からベルトユニットが取り除かれた状態が示されている。
図11に示す開閉部材U302には、K色用転写ロールに対応する位置に、転写ロールの側に向かって突き出た1対のロール押圧部302bが設けられている。ロール押圧部302bは開閉部材U302と一体に形成されている。
図12は、図11に示すプリンタのベルトユニットを示す斜視図である。図12には、廃トナー収容部25を取り除いた状態のベルトユニット320が示されている。
ベルトユニット320のユニットフレーム324には、ベアリング保持ガイド45k(図13参照)に保持されたベアリング342kを開閉部材U302(図11参照)の側に露出させる孔324hが形成されている。孔324hには、付勢部材としてのスプリング328が挿入される。このスプリング328の一端には、板状の受け部材329が取り付けられている。これらのベアリング342k、スプリング328、受け部材329、およびロール押圧部302bによって、搬送ベルト21が感光体ドラムに押し当てられる力を保持する押当力保持部M3(図13参照)が構成されている。スプリング328が本発明にいう付勢部材の一例に相当し、ロール押圧部302bが本発明にいう固定押圧部の一例に相当する。
図13は、第3実施形態のプリンタのカラー画像形成モードにおけるベルトユニットの状態を示す断面模式図である。図13には、ベルトユニットのユニットフレーム324が、感光体ドラム11c,11m,11y、11k、画像形成装置本体の支持フレームU1F、および開閉部材U302とともに示されている。
開閉部材U302は、閉塞位置(図1参照)に移動することによって画像形成装置本体U1の支持フレームU1Fに固定される。K色用感光体ドラム11kを内蔵した画像形成ユニット10kは支持フレームU1Fに装着されているので、このとき開閉部材U302に設けられたロール押圧部302bは、画像形成装置本体U1の支持フレームU1Fおよび開閉部材U302を介して、K色用感光体ドラム11kに対し位置が固定された状態となっている。
ロール押圧部302bは、受け部材329を介し、スプリング328をK色用感光体ドラム11kに向かって押す。K色用転写ロール40kとロール押圧部302bとの間に介在したスプリング328は、ベアリング342kを介してK色用転写ロール40kを搬送ベルト21に向かって押し付ける。スプリング328は、搬送ベルト21をK色用感光体ドラム11k向かって押し当てる力を、K色用転写ロール40kに付与している。
図14は、第3実施形態の示すプリンタのモノクロ画像形成モードにおけるベルトユニットを示す断面模式図である。
モノクロ画像形成モードでは、搬送ベルト21が、駆動ロール22の回転軸22aと中心としてベルトユニット20のユニットフレーム324ごと傾動し、K色用感光体ドラム11kにのみ接触するとともに他の感光体ドラム11c,11m,11yから離間した状態となる。
K色用転写ロール40kには、K色用感光体ドラム11kに対し位置が固定されたロール押圧部302b、およびロール押圧部302bに抑えられたスプリング328によって搬送ベルト21を押し当てる力が付与される。このため、モノクロ画像形成モードにおいて、搬送ベルト21をK色用感光体ドラム11kに押し当てる力が駆動ロール22の傾動に拘わらず維持されている。このようにして、カラー画像形成モードにおいて、K色用転写ロール40kにより搬送ベルト21がK色用感光体ドラム11kに押し当てられる力は、押当力保持部M3によって、モノクロ画像形成モードでも保持され、定荷重状態となっている。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下の第4実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた第3実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図15は、本発明の第4実施形態のプリンタのカラー画像形成モードにおけるベルトユニットを示す断面模式図である。図15には、ベルトユニットが、感光体ドラム、および開閉部材とともに示されている。図16は、第4実施形態のプリンタのモノクロ画像形成モードにおけるベルトユニットを示す断面模式図である。
図15に示す第4実施形態のプリンタでは、開閉部材U402に設けられた、押当力保持部M4を構成するロール押圧部U402bの先端に突起部402cが形成されている点が上述した第3実施形態と異なり、その他の点は第3実施形態と同じである。
図16に示すように、モノクロ画像形成モードでは、搬送ベルト21が、駆動ロール22の回転軸22aを中心として傾動すると、ロール押圧部U402bからの力の向きと、K色用転写ロール40kによって搬送ベルト21がK色用感光体ドラム11kに押し当てる力の向きにずれが生じる。第4実施形態のプリンタでは、ロール押圧部U402bが突起部402cを介して受け部材329に点接触しており、受け部材329がロール押圧部U402bから受ける力の向きによって傾くことが防止される。このため、ロール押圧部U402bからの力が逃げることなく、スプリング328に伝達される。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。以下の第5実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図17は、本発明の第5実施形態のプリンタのカラー画像形成モードにおけるベルトユニットの一部と、画像形成ユニットの一部を示す断面模式図である。図15には、ベルトユニットのうち、搬送ベルト21、駆動ロール22、従動ロール23、転写ロール40k,40c,40m,40yを保持する軸受部材としてのベアリング542k,542c,542m,542y、およびユニットフレーム24の一部が示され、また、画像形成ユニットのうち、感光体ハウジング518k,518c,518m,518yの一部分が示されている。第5実施形態のプリンタでは、感光体ハウジング542k,542c,542m,542y、ベアリング542k,542c,542m,542y、およびスプリング43k,43c,43m,43yによって、搬送ベルト21が感光体ドラムに押し当てられる力を保持する押当力保持部M5が構成されている。
図18は、図17に示すK色用転写ロールおよびK色用感光体ドラムを示す拡大図である。また、図19は、図17に示すK色用転写ロールおよびK色用感光体ドラムを通る断面を示す拡大断面図である。また、図20は、図17に示すK色用転写ロールおよびK色用感光体ドラムを示す拡大斜視図である。
感光体ハウジング518k,518c,518m,518yは、感光体ドラム11k,11c,11m,11yの回転軸111k,111c,111m,111yを保持している。感光体ハウジング518k,518c,518m,518yが本発明にいう位置決め部材の一例に相当する。図17に示す感光体ハウジング518k,518c,518m,518yのそれぞれには、対応する転写ロール40k,40c,40m,40yに向かって突出した位置決め突起519k,519c,519m,519yが形成されている。
図17に示すカラー画像形成モードでは、スプリング43k,43c,43m,43y、感光体ハウジング518k,518c,518m,518yの位置決め突起519k,519c,519m,519yが、ベアリング542k,542c,542m,542yに突き当てられている。位置決め突起519k,519c,519m,519yは、ベアリング542k,542c,542m,542yが位置決め突起519k,519c,519m,519yに突き当たった状態で、転写ロール40k,40c,40m,40yに対し、搬送ベルト21を感光体ドラム11k,11c,11m,11yに向かって押し当てる適切な力を付与する長さで突き出ている。したがって、感光体ドラム11k,11c,11m,11yと転写ロール40k,40c,40m,40yとは、一定の範囲内に距離が保たれる定変位状態に維持されている。
図21は、本発明の第5実施形態のプリンタのモノクロ画像形成モードにおけるベルトユニットの一部と、画像形成ユニットの一部を示す断面模式図である。
図21に示すように、モノクロ画像形成モードでは、搬送ベルト21が、駆動ロール22の回転軸22aを中心として傾動し、K色用感光体ドラム11kにのみ接触するとともに他の感光体ドラム11c,11m,11yから離間した状態となる。K色用転写ロール40kのベアリング542kは、スプリング43kに付勢され、感光体ハウジング518kの位置決め突起519kに突き当てられている。このようにして、カラー画像形成モードで、K色用転写ロール40kによって搬送ベルト21がK色用感光体ドラム11kに押し当てられる力が、モノクロ画像形成モードでも保持されている。
なお、上述した実施形態では、すべての感光体ハウジング518k,518c,518m,518yに位置決め突起519k,519c,519m,519yが形成され、すべての転写ロール40k,40c,40m,40yについて定変位が維持されるものとして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、位置決め突起はK色についての感光体ハウジングのみに設け、他の色の転写ロールについては、定荷重を維持するものとしてもよい。
次に、本発明の第6実施形態について説明する。以下の第6実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付けて示し、前述の実施形態との相違点について説明する。
図22は、本発明の第6実施形態のプリンタのカラー画像形成モードにおけるベルトユニットの一部と、画像形成ユニットの一部を示す拡大斜視図である。また、図23は、図22に示すK色用転写ロールおよびK色用感光体ドラムを通る断面を示す拡大断面図である。図24は、図22のK色用転写ロール付近を示す拡大図である。
図22および図23に示すK色用転写ロール640kの両端には、トラッキングロール647kが設けられている。トラッキングロール647kは、例えば金属等のK色用転写ロール640kより硬い材料で形成されており、K色用転写ロール640kに固定されベアリング42kに回転自在に保持されている。なお、K色用転写ロール640k以外の転写ロール40c,40m,40yにはトラッキングロールが設けられていない。
第6実施形態のプリンタでは、トラッキングロール647k、ベアリング542k、およびスプリング43kによって押当力保持部M6が構成されている。トラッキングロール647kが本発明にいう距離保持部材の一例に相当する。
K色用転写ロール640kは、搬送ベルト21をK色用感光体ドラム11kに押し当てており、図23に示すように、搬送ベルト21に接触する領域では圧縮され弾性変形している。K色用転写ロール640kは、トラッキングロール647kが搬送ベルト21に突当てられることによって搬送ベルト21に対して位置決めされており、K色用転写ロール640kは、スプリング43kから受ける力が変動しても搬送ベルト21との距離が一定の範囲内に保たれる定変位状態に保持されている。
図25は、本発明の第6実施形態のプリンタのモノクロ画像形成モードにおけるベルトユニットの一部と、画像形成ユニットの一部を示す断面模式図である。
図25に示すように、モノクロ画像形成モードでは、搬送ベルト21が、駆動ロール22の回転軸22aを中心として傾動し、K色用感光体ドラム11kにのみ接触するとともに他の感光体ドラム11c,11m,11yから離間した状態となる。K色用転写ロール40kは、スプリング43kに付勢され、搬送ベルト21をK色用感光体ドラム11kに押し当てている。この状態でも、K色用転写ロール640kと搬送ベルト21との距離は、トラッキングロール647kが搬送ベルト21に突当てられる位置に保たれている。このようにして、カラー画像形成モードでK色用転写ロール40kによって搬送ベルト21がK色用感光体ドラム11kに押し当てられる力が、モノクロ画像形成モードでも保持されている。
なお、上述した実施形態では、K色用転写ロール640k以外の転写ロール40c,40m,40yにはトラッキングロールが設けずに定荷重を維持する構成としたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、すべての転写ロールにトラッキングロールが設けられ定変位を維持するものであってもよい。
また、上述した実施形態では、画像形成装置として、用紙搬送ベルトを用いる直接転写方式のカラープリンタの例を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、ベルトを中間転写体で構成し、像保持体に保持されたトナー像が中間転写体を経由して最終的に媒体に転写されるものであってもよい。
本発明の第1実施形態であるプリンタの概略構成を示す図である。 図1に示すプリンタの開閉部材が開いた状態を示す図である。 図1に示すプリンタの開閉部材およびベルトユニットを示す斜視図である。 図1に示すプリンタの支持フレームを示す斜視図である。 カラー画像形成モードでの画像形成ユニット、ベルトユニット、およびカムの状態を示す図である。 モノクロ画像形成モードでの画像形成ユニット、ベルトユニット、およびカムの状態を示す図である。 カラー画像形成モードにおけるベルトユニットを示す断面模式図である。 図7のベルトユニットにおけるモノクロ画像形成モードの状態を示す断面模式図である。 本発明の第2実施形態のプリンタのカラー画像形成モードにおけるベルトユニットを示す断面模式図である。 図9のベルトユニットにおけるモノクロ画像形成モードの状態を示す断面模式図である。 本発明の第3実施形態のプリンタの開閉部材を示す斜視図である。 第3実施形態のプリンタのベルトユニットを示す斜視図である。 第3実施形態のプリンタのカラー画像形成モードにおけるベルトユニットを示す断面模式図である。 第3実施形態のプリンタのモノクロ画像形成モードにおけるベルトユニットを示す断面模式図である。 本発明の第4実施形態のプリンタのカラー画像形成モードにおけるベルトユニットを示す断面模式図である。 第4実施形態のプリンタのモノクロ画像形成モードにおけるベルトユニットを示す断面模式図である。 本発明の第5実施形態のプリンタのカラー画像形成モードにおけるベルトユニットの一部と、画像形成ユニットの一部を示す断面模式図である。 図17に示すK色用転写ロールおよびK色用感光体ドラムを示す拡大図である。 図17に示すK色用転写ロールおよびK色用感光体ドラムを通る断面を示す拡大断面図である。 図17のK色用転写ロールおよびK色用感光体ドラムを示す拡大斜視図である。 本発明の第5実施形態のプリンタのモノクロ画像形成モードにおけるベルトユニットの一部と、画像形成ユニットの一部を示す断面模式図である。 本発明の第6実施形態のプリンタのカラー画像形成モードにおけるベルトユニットの一部と、画像形成ユニットの一部を示す拡大斜視図である。 図22に示すK色用転写ロールおよびK色用感光体ドラムを通る断面を示す拡大断面図である。 図22のK色用転写ロール付近を示す拡大図である。 本発明の第6実施形態のプリンタのモノクロ画像形成モードにおけるベルトユニットの一部と、画像形成ユニットの一部を示す断面模式図である。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
11c,11m,11y 感光体ドラム(像保持体)
11k K色用感光体ドラム(K色用像保持体)
18k 感光体ハウジング
20 ベルトユニット
21 搬送ベルト(ベルト)
22 駆動ロール(支持ロール)
22a 回転軸
23 従動ロール(支持ロール)
61a,61b カム
24,324 ユニットフレーム(61a,61bと合わせてベルト傾動駆動部)
40k,640k K色用転写ロール(転写ロール)
40c C色用転写ロール(隣接転写ロール、転写ロール)
40m,40y 転写ロール(転写ロール)
S1,S2 移動距離
43k,43c,43m,43y スプリング(付勢部材)
46k,46c,46m,46y,246k,246c,246m,246y ストッパ(停止部材)
65 駆動ギア(駆動機構)
329 受け部材
302b,402b ロール押圧部(固定押圧部)
328 スプリング(付勢部材)
402c 突起部
542k ベアリング(軸受部材)
518k 感光体ハウジング(位置決め部材)
647k トラッキングロール(距離保持部材)
M3,M4,M5,M6 押当力保持部
U2 開閉部材

Claims (8)

  1. 一端に配置された、K色のトナー像を保持するK色用像保持体を含む、一列に配列された互いに異なる色のトナー像を保持する複数の像保持体、
    前記複数の像保持体に沿って延在するベルト、
    前記ベルトが架け渡され該ベルトを駆動する、前記K色用像保持体側に配置された駆動ロールを含む複数の支持ロール、
    前記複数の像保持体それぞれに前記ベルトを挟んで対向し、複数色トナー像からなるカラー画像を形成するカラー画像形成モードにおいて前記ベルトを、対向する像保持体に押し当てるように付勢された複数の転写ロール、および
    前記カラー画像形成モードにおいて前記ベルトが前記複数の像保持体に接触し、K色トナー像からなるモノクロ画像を形成するモノクロ画像形成モードにおいて前記ベルトが前記複数の像保持体のうちの前記K色用像保持体にのみ接触するとともに他の像保持体から離間するように前記駆動ロールの回転軸を中心に前記ベルトを傾動させるベルト傾動駆動部と、
    前記カラー画像形成モードで前記K色用像保持体に対向したK色用転写ロールによって前記ベルトが該K色用像保持体に押し当てられる力を前記モノクロ画像形成モードで保持する押当力保持部とを備え、
    前記K色用像保持体に対向するK色用転写ロールは、前記複数の像保持体のうちの前記K色用像保持体に隣接して配置された像保持体に対向する隣接転写ロールと比べ、前記カラー画像形成モードにおける、前記ベルトを対向する像保持体に押し当てた状態にある第1の位置から、対向する像保持体及び前記ベルトとの干渉が仮に解除された場合に該対向する像保持体側に前進して停止する第2の位置との間の移動距離が大きく設定されているものであり、
    前記押当力保持部が、
    前記K色用転写ロールに、前記K色用像保持体に向かって前記ベルトを押し当てる力を付与する付勢部材と、
    前記複数の像保持体に対し位置が固定され、前記付勢部材を前記K色用像保持体に向かって押す固定押圧部とを備えたものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写ロールを前記ベルト側に付勢する付勢部材と、
    前記ベルト及び前記像保持体との干渉が仮に解除された場合に前記付勢部材により付勢された転写ロールを前記第2の位置で停止させる停止部材とを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の転写ロールのうちの前記K色用転写ロールおよび前記隣接する転写ロールを除く他の転写ロールは、前記移動距離が前記隣接転写ロールと略同一に設定されたものであることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の転写ロールのうちの前記K色用転写ロールおよび前記隣接する転写ロールを除く他の転写ロールは、前記移動距離がK色用転写ロールと略同一に設定されたものであることを特徴とする請求項1〜3記載の画像形成装置。
  5. 前記固定押圧部が、前記ベルトを外部に露出させるための開閉部材に一体に設けられたものであることを特徴とする請求項1〜4記載の画像形成装置。
  6. 前記押当力保持部が、前記付勢部材に取り付けられた板状の受け部材を備えたものであり、
    前記固定押圧部が、前記受け部材に点接触する突起部を備えたものであることを特徴とする請求項1〜5記載の画像形成装置。
  7. 前記押当力保持部が、
    前記K色用転写ロールの回転軸を受ける軸受部材と、
    前記K色用像保持体を支持するとともに、前記軸受部材に突き当たることによって前記K色用像保持体と該K色用転写ロールとの距離を保つ位置決め部材とを備えたものであることを特徴とする請求項1〜6記載の画像形成装置。
  8. 前記押当力保持部が、前記K色用転写ロールの両端に回転自在に固定され前記ベルトに突当てられることによって該ベルトと該K色用転写ロールとの距離を保つ距離保持部材を備えたものであることを特徴とする請求項1〜7記載の画像形成装置。
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