JP2020185777A - 液体吐出ヘッド制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリカーサ動作に切り替える時間を短縮した液体吐出ヘッド制御装置を提供すること。【解決手段】実施形態の液体吐出ヘッド制御装置は、入力部、第1の記憶部及び制御部を備える。入力部は、液体吐出ヘッドに印刷対象の画像データを入力する。第1の記憶部は、前記液体吐出ヘッドにプリカーサ動作を実行させるためのプリカーサデータを記憶する。制御部は、前記液体吐出ヘッドへ入力するデータの入力元を、前記入力部から前記第1の記憶部に切り替えて、前記プリカーサデータを前記液体吐出ヘッドに入力することで、前記液体吐出ヘッドに前記プリカーサ動作を実行させる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、液体吐出ヘッド制御装置に関する。
液体吐出ヘッドからインクなどの液体を吐出することで印刷などを行う液体吐出装置が知られている。液体吐出ヘッドは、液体を吐出していない間、ノズル近傍の液体が増粘又は乾燥する場合がある。これにより印字抜けなどが起こる。この対策として、液体吐出装置は、液体吐出ヘッドに、液体を吐出されない程度に微振動させるプリカーサという動作をさせる制御を行っている場合がある。しかしながら、液体吐出装置は、印刷後の液体吐出ヘッドの動作をプリカーサ動作に切り替えるのに時間がかかる。
特開2012−140003号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、プリカーサ動作に切り替える時間を短縮した液体吐出ヘッド制御装置を提供することである。
実施形態の液体吐出ヘッド制御装置は、入力部、第1の記憶部及び制御部を備える。入力部は、液体吐出ヘッドに印刷対象の画像データを入力する。第1の記憶部は、前記液体吐出ヘッドにプリカーサ動作を実行させるためのプリカーサデータを記憶する。制御部は、前記液体吐出ヘッドへ入力するデータの入力元を、前記入力部から前記第1の記憶部に切り替えて、前記プリカーサデータを前記液体吐出ヘッドに入力することで、前記液体吐出ヘッドに前記プリカーサ動作を実行させる。
実施形態に係る液体吐出装置の要部回路構成を示すブロック図。 実施形態に係るインクジェットヘッドの一部を分解して示す斜視図。 実施形態に係るインクジェットヘッドの前方部における縦断面図。 実施形態に係るインクジェットヘッドの前方部における横断面図。 実施形態に係るインクジェットヘッドの動作原理を説明するための図。 実施形態に係るインクジェットヘッドの動作原理を説明するための図。 実施形態に係るインクジェットヘッドの動作原理を説明するための図。 実施形態に係る、画像データ、SPITデータ及びコンフィグデータのデータの流れを説明するための図。 図1中のプロセッサによる処理の一例を示すフローチャート。 図1中のプリカーサアシスト回路によるステートマシンの動作の一例を示すフローチャート。 図1中のプリカーサアシスト回路によるステートマシンの状態遷移図。 図1中のプリカーサアシスト回路によるステートマシンの動作の一例を示す状態遷移図。
以下、実施形態に係る液体吐出装置について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。また、各図面及び以下の説明において、同一の符号は同様の要素を示す。
図1は、実施形態に係る液体吐出装置1の要部回路構成を示すブロック図である。
液体吐出装置1は、例えば、インクなどの液体状の記録材を用いて画像形成媒体などに画像を形成するインクジェットプリンタである。画像形成媒体は、例えば、シート状の紙などである。液体吐出装置1は、一例として、制御回路100、液体吐出ヘッド200及び温度センサ300を含む。液体吐出装置1は、液体吐出ヘッド制御装置の一例である。
まず、実施形態に係る液体吐出ヘッド200の構成について図2〜図4を用いて説明する。図2は、実施形態に係る液体吐出ヘッド200の一部を分解して示す斜視図である。図3は、液体吐出ヘッド200の前方部における縦断面図である。図4は、液体吐出ヘッド200の前方部における横断面図である。
液体吐出ヘッド200は、ベース基板209を有する。液体吐出ヘッド200は、ベース基板209の前方側の上面に第1の圧電部材201が接合され、この第1の圧電部材201の上に第2の圧電部材202が接合されている。接合された第1の圧電部材201と第2の圧電部材202とは、図3の矢印で示すように、板厚方向に沿って互いに相反する方向に分極している。
ベース基板209の材料は、誘電率が小さく、かつ第1の圧電部材201及び第2の圧電部材202との熱膨張率の差が小さい。ベース基板209の材料は、例えば酸化アルミニウム(Al2O3)、窒化珪素(Si3N4)、炭化珪素(SiC)、窒化アルミニウム(AlN)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などが好ましい。一方、第1の圧電部材201及び第2の圧電部材202の材料は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)などである。
液体吐出ヘッド200は、接合された第1の圧電部材201及び第2の圧電部材202の先端側から後端側に向けて形成された、多数の長尺な溝203を有する。各溝203は、間隔が一定でありかつ平行に並んでいる。各溝203は、先端が開口し、後端が上方に傾斜している。
液体吐出ヘッド200は、各溝203の側壁及び底面に電極204を備える。電極204は、例えば、ニッケル(Ni)と金(Au)との二層構造となっている。電極204は、例えばメッキ法などによって各溝203内に均一に成膜される。電極204の形成方法は、メッキ法に限定されず、スパッタ法又は蒸着法などであっても良い。
液体吐出ヘッド200は、各溝203の後端から第2の圧電部材202の後部上面に向けて引出し電極210を備える。引出し電極210は、前記電極204から延出する。
液体吐出ヘッド200は、天板206及びオリフィスプレート207を備える。天板206は、各溝203の上部を塞ぐ。オリフィスプレート207は、各溝203の先端を塞ぐ。液体吐出ヘッド200は、天板206とオリフィスプレート207とで囲まれた各溝203によって、複数の圧力室215を形成する。圧力室215は、例えば深さが300μmで幅が80μmの形状を有し、169μmのピッチで平行に配列される。このような圧力室215は、インク室などとも称される。圧力室215は、インクなどの液体を収容する。
天板206は、その内側後方に共通インク室205を備える。オリフィスプレート207は、各溝203と対向する位置にノズル208を有する。ノズル208は、オリフィスプレート207を貫通する穴である。ノズル208は、溝203つまりは圧力室215と連通する。ノズル208は、圧力室215側から反対側のインク吐出側に向けて先細りの形状をなす。ノズル208は、一例として、隣り合う3つの圧力室215を1組とし、同じ組のノズル208のそれぞれが溝203の高さ方向(図3の紙面の上下方向)に一定の間隔でずれて形成される。
液体吐出ヘッド200は、ベース基板209の後方側の上面に、導電パターン213が形成されたプリント基板211が接合されている。そして液体吐出ヘッド200は、このプリント基板211に、後述するヘッド駆動回路を実装したドライブIC212を搭載する。ドライブIC212は、導電パターン213に接続している。導電パターン213は、各引出し電極210とワイヤボンディングにより導線214で結合している。
液体吐出ヘッド200が有する圧力室215、電極204及びノズル208の組をチャネルと称する。すなわち液体吐出ヘッド200は、溝203の数Nだけチャネルch.1,ch.2,…,ch.Nを有する。
次に、上記の如く構成された液体吐出ヘッド200の動作原理について、図5〜図7を用いて説明する。図5〜図7は、液体吐出ヘッド200の動作原理を説明するための図である。なお、図5〜図7には、圧力室215の例として圧力室215a〜圧力室215cを示す。また、圧力室215aの壁面の電極204を電極204a、圧力室215bの壁面の電極204を電極204b、圧力室215cの壁面の電極204を電極204cとする。
図5は、電極204a〜電極204cのそれぞれに正の電圧Vが印加されている状態を示している。この状態では、電極204a〜電極204cがいずれも同電位であるため隔壁216a及び隔壁216bに対して電界がかからない。したがって、互いに隣接する圧力室215aと圧力室215bとで挟まれた隔壁216aは、変形しない。同じく、互いに隣接する圧力室215bと圧力室215cとで挟まれた隔壁216bは、変形しない。
図6は、中央の電極204bにグラウンド電圧GNDが印加され、両隣の電極204a及び電極204cに正の電圧Vが印加されている状態を示している。この状態では、中央の電極204bと両隣の電極204a及び電極204cとの間に電位差が生じる。これにより、隔壁216a及び隔壁216bは、印加される電位差により電界が生じ、圧力室215bの容積を拡張させるように外側にせん断変形する。圧力室215bの容積が拡張すると、圧力室215b内の液体の圧力は、減少する。
図7は、中央の電極204bに正の電圧Vが印加され、両隣の電極204a及び電極204cにグラウンド電圧GNDが印加されている状態を示している。この状態では、中央の電極204bと両隣の電極204a及び電極204cとの間に図6とは逆の電位差が生じる。これにより、隔壁216a及び隔壁216bは、印加される電位差により図6とは逆の方向に電界が生じ、圧力室215bの容積を収縮させるように内側にせん断変形する。圧力室215bの容積が収縮すると、圧力室215b内の液体の圧力は、増加する。
圧力室215bの容積が拡張又は収縮された場合、圧力室215b内に圧力振動が発生する。この圧力振動により、圧力室215b内の圧力が高まり、圧力室215bに連通するノズル208からインク滴(液滴)が吐出される。
以上より、隔壁216a及び隔壁216bは、当該隔壁216a及び隔壁216bを壁面とする圧力室215bの容積を変化させるアクチュエータの一例である。つまり、各圧力室215は、それぞれ隣接する圧力室215とアクチュエータを共有する。このため、ヘッド駆動回路は、各圧力室215を個別に駆動することができない。したがって、ヘッド駆動回路は、各圧力室215をn(nは2以上の整数)個おきに(n+1)個のグループに分割して駆動する(n+1)分割駆動である。本実施形態では、ヘッド駆動回路が、各圧力室215を2つおきに3つの組に分けて分割駆動する、いわゆる3分割駆動の場合を例示する。なお、3分割駆動はあくまでも一例であり、4分割駆動または5分割駆動などであってもよい。
なお、中央の圧力室215bに対応するノズルからインクを吐出させるための電圧のかけ方は図5〜図7の例に限らない。例えば、液体吐出ヘッド200は、電極204a〜電極204cのそれぞれにグラウンド電圧GNDなどの同じ電圧を印加することで、圧力室215bを変形しない状態にしても良い。例えば、液体吐出ヘッド200は、中央の電極204bに負の電圧−Vを印加し、両隣の電極204a及び電極204cにグラウンド電圧GNDを印加することで圧力室215bの容積を拡張させても良い。例えば、液体吐出ヘッド200は、中央の電極204bに負の電圧−V/2を印加し、両隣の電極204a及び電極204cに正の電圧V/2を印加することで圧力室215bの容積を拡張させても良い。例えば、液体吐出ヘッド200は、中央の電極204bにグラウンド電圧GNDを印加し、両隣の電極204a及び電極204cに負の電圧−Vを印加することで圧力室215bの容積を収縮させても良い。例えば、液体吐出ヘッド200は、中央の電極204bに正の電圧V/2を印加し、両隣の電極204a及び電極204cに負の電圧−V/2を印加することで圧力室215bの容積を縮小させても良い。
図1の説明に戻る。
制御回路100は、液体吐出ヘッド200を制御する回路である。制御回路100は、プロセッサ101、メモリ102、メモリコントローラ103、補助記憶デバイス104、入出力コントローラ105、クロック生成回路106、コントロールレジスタ107、画像DMA(direct memory access)回路108、ラインバッファ109、LUT(lookup table)110、SPIT書込回路111、SPIT_RAM(random-access memory)112、プリカーサSPIT_RAM113、セレクタ114、セレクタ115、OR回路116、SDi転送回路117、コンフィグ書込回路118、CONFIG_RAM119、プリカーサCONFIG_RAM120、セレクタ121、CDi転送回路122、プリカーサアシスト回路123及びLVDS_DRV124を含む。制御回路100は、液体吐出ヘッド制御装置の一例である。
プロセッサ101は、液体吐出装置1の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分に相当する。プロセッサ101は、補助記憶デバイス104などに記憶されたプログラムに基づいて、液体吐出装置1の各種の機能を実現するべく各部を制御する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサ101の回路内に組み込まれていても良い。プロセッサ101は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)、GPU(graphics processing unit)、ASIC(application specific integrated circuit)、PLD(programmable logic device)又はFPGA(field-programmable gate array)などである。あるいは、プロセッサ101は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。
メモリ102は、プロセッサ101を中枢とするコンピューターの主記憶装置に相当する。また、メモリ102は、プロセッサ101が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶しておく、いわゆるワークエリアなどとして利用される。メモリ102は、典型的には揮発性メモリである。メモリ102は、例えば、DDR(double data rate)3メモリである。
メモリコントローラ103は、メモリ102を制御するコントローラである。
補助記憶デバイス104は、プロセッサ101を中枢とするコンピューターの補助記憶装置に相当する。補助記憶デバイス104は、例えばEEPROM、HDD又はフラッシュメモリなどである。補助記憶デバイス104は、上記のプログラムなどを記憶する。また、補助記憶デバイス104は、プロセッサ101が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ101での処理によって生成されたデータ又は各種の設定値などを保存する。
入出力コントローラ105は、液体吐出装置1に接続された装置などとの通信を制御する。入出力コントローラ105は、例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)コントローラなどである。
クロック生成回路106は、液体吐出装置1の動作に用いるs_MIG_CLK及びs_HCLKを生成する。s_MIG_CLK及びs_HCLKは、クロック信号である。s_MIG_CLKは、メモリコントローラ103に入力される。s_HCLKは、SDi転送回路117、CDi転送回路122及びLVDS_DRV124などに入力される。
コントロールレジスタ107は、ラインバッファ109のポインタ管理された状態、画像DMA回路の動作状態、転送開始、及び転送終了状態などの読み取り及び制御を行うレジスタである。
画像DMA回路108は、プロセッサ101を介さずにメモリ102に記憶された画像データを、メモリコントローラ103を介してラインバッファ109に転送するための制御を行う。これにより、プロセッサ101に負荷がかからない。また、画像DMA回路108は、メモリコントローラ103に対して直接リード要求を発行する。リード要求には、画像データ読出し開始アドレス、読出しバイト数、及びバースト転送数などがある。メモリコントローラ103へリード要求が発行されると、その要求を受付けたことを示すレディ信号がアクティブになる。この場合、メモリコントローラ103からレディ信号が返される。数クロック後、先ほど発行したリード要求に対応する当該画像データがメモリ102から読み出されるので、画像DMA回路108は、ラインバッファ109に読み出された当該画像データを書込む。画像DMA回路108は、ラインバッファ109の空き状態を確認し、空きがある場合、次のリード要求を発行する。そして、画像DMA回路108は、ラインバッファ109に空きが無い場合、空き状態となるまで次のリード要求を発行せずアイドル状態となる。ラインバッファ109の空き状態は、画像DMA回路108のポインタにより管理される。画像DMA回路108は、リード要求に対応する当該画像データがラインバッファ109に1ライン分書き込まれたらポインタをインクリメントする。同様に、画像DMA回路108は、ラインバッファ109から後述するSDiリード回路1172にて1ライン分読み出された際、ポインタをデクリメント管理する。以上の動作を画像DMA回路108で行うことで、転送にかかる時間を短くする。なお、画像DMA回路108は、プロセッサ101による制御に基づき、コントロールレジスタ107を介して動作する。
なお、上記のように画像DMA回路108がMasterとして動作し、メモリコントローラ103がSlaveとして動作する。Masterは、要求を発行する側で、Slaveは、要求を受け取る側である。
ラインバッファ109は、例えば、DPRAM(dual-ported RAM)である。これにより、ラインバッファ109は、データの読み出しとデータの書込みを同時又はほぼ同時に行うことが可能である。ラインバッファ109は、RAMアドレス領域を4つに区切り、読み書き制御をポインタ管理して制御している。このポインタ状態は、コントロールレジスタ107によって読み取ることができる。ラインバッファ109は、画像DMA回路108によってメモリ102から転送された画像データを記憶する。また、後述するSDiリード回路1172にてラインバッファ109から、当該画像データをLUT110に転送する。
LUT110は、メモリ102から読み出した画像データが、データ構成上テーブル変換が必要である場合、テーブル変換する。そして、LUT110は、テーブル変換したデータを後段のセレクタ115へ転送する。対して、LUT110は、メモリ102から読み出した画像データが、テーブル変換不要である場合、ラインバッファ109から転送されたデータをそのまま後段のセレクタ115へ転送する。テーブル変換の有無は、コントロールレジスタ107を介してプロセッサ101により制御される。
なお、LUT110がメモリ102から読み出す画像データは、例えば、8bit/pixである。この8bitは、例えば、上位4bitが実際のドロップ階調データで、下位4bitが微調データである。この微調データは組合せ可能であり、4bitのうち2bit+2bitのデータ構成である場合がある。この場合、LUT110は、2bitを4bitにテーブル変換する。
SPIT書込回路111は、プロセッサ101による制御に基づき、第1のSPITデータをSPIT_RAM112に書き込む。なお、第1のSPITデータは、液体吐出ヘッド200の特定ノズルに対して液体吐出させる際のドロップデータである。また、SPIT書込回路111は、プロセッサ101による制御に基づき、第2のSPITデータをプリカーサSPIT_RAM113に書き込む。なお、第2のSPITデータは、プリカーサ専用のSPITデータである。すなわち、第2のSPITデータは、プリカーサ動作をさせるためのドロップデータである。第2のSPITデータは、液体吐出ヘッド200にプリカーサ動作を実行させるためのプリカーサデータの一例である。
SPIT_RAM112は、第1のSPITデータを記憶するメモリである。SPIT_RAM112は、例えばDPRAMである。これにより、SPIT_RAM112は、データの読み出しとデータの書込みを同時又はほぼ同時に行うことが可能である。
プリカーサSPIT_RAM113は、プリカーサ専用のメモリである。プリカーサSPIT_RAM113は、第2のSPITデータを記憶するメモリである。プリカーサSPIT_RAM113は、第1の記憶部の一例である。
セレクタ114は、SPIT_RAM112に記憶された第1のSPITデータとプリカーサSPIT_RAM113に記憶された第2のSPITデータとが後述するSDiリード回路1172から読み出され入力される。セレクタ114は、プリカーサアシスト回路123による制御に基づき、入力された2つのSPITデータのうちのいずれかを選択して出力する。セレクタ114から出力されるSPITデータは、セレクタ115に入力される。
セレクタ115は、LUT110から出力された画像データとセレクタ114から出力されたSPITデータとが入力される。セレクタ115は、OR回路116から出力される信号に基づき、入力された2つのデータのうちのいずれかを選択して出力する。セレクタ115から出力されるデータは、SDi転送回路117に入力される。
OR回路116は、後述のコントロールレジスタ1171から出力される信号とプリカーサアシスト回路123から出力される信号とが入力される。OR回路116は、入力される2つの信号のORをとって出力する。OR回路116から出力される信号は、セレクタ115に入力される。
SDi転送回路117は、画像データ及びSPITデータのどちらかのデータを選択し、選択したデータをLVDS_DRV124にDMA転送するための回路である。SDi転送回路117は、一例として、コントロールレジスタ1171、SDiリード回路1172、FIFO1173及びSDi転送DMA1174を含む。なお、SDiとは、駆動波形(コンフィグ)データのことを示す。
コントロールレジスタ1171は、SDi転送DMA1174が出力するステータスなどを記憶する。コントロールレジスタ1171は、プロセッサ101による制御に基づき、SDiリード回路1172及びSDi転送DMA1174を制御する。
SDiリード回路1172は、前記ラインバッファ109とSPIT_RAM112、プリカーサSPIT_RAM113に対してリードイネーブル及びリードアドレスを発行する。実際に後段のFIFO1173へ転送するデータは、セレクタ114及びセレクタ115にて選択される。SDiリード回路1172は、FIFO1173の状態を管理しながら、次のリードイネーブル及びリードアドレスを発行する。SDiリード回路1172は、FIFO1173の空き状態が無い場合、次のリードイネーブル及びリードアドレスを発行せずにアイドル状態となる。このように、SDiリード回路1172は、FIFO1173の状態を監視して、FIFO1173にデータが上書きされないように、リード要求を行う。SDiリード回路1172は、以上の動作をコントロールレジスタ1171に設定された転送ライン数に達するまで繰り返す。また、SDiリード回路1172は、1ライン分の画像データを読み出した際に、画像DMA回路108に対して1ライン読出し完了信号を出力する。画像DMA回路108は、この信号を基に前記ラインバッファ109の状態を管理するポインタをデクリメントする。SDiリード回路1172は、コントロールレジスタ1171から出力される信号により制御される。
FIFO1173は、セレクタ115から出力されるデータが入力される。FIFO1173は、入力されたデータをSDi転送DMA1174からの要求に応じて転送する。
SDi転送DMA1174は、FIFO1173に記憶されたデータを、LVDS_DRV124を経由して液体吐出ヘッド200に転送するための回路である。SDi転送DMA1174は、当該データをFIFO1173から読み出した後、液体吐出ヘッド200にPrint_timingに同期して転送し、液体吐出ヘッド200で当該画像データまたはSPITデータを吐出制御することで、転送にかかる時間を短くするための回路である。また、SDi転送DMA1174は、データの転送が終了した場合、データの転送が終了したことを示すステータスをコントロールレジスタ1171に出力する。なお、Print_timingは、液体吐出ヘッド200にて液体を吐出させるタイミング信号である。Print_timingは、液体吐出ヘッド200へデータ転送する起点として、制御で使用される。
コンフィグ書込回路118は、第1のコンフィグデータをCONFIG_RAM119に書き込む。第1のコンフィグデータは、液体吐出ヘッド200で液体を吐出させる際の駆動波形データである。また、コンフィグ書込回路118は、第2のコンフィグデータをプリカーサCONFIG_RAM120に書き込む。第2のコンフィグデータは、プリカーサ専用のコンフィグデータである。すなわち、第2のコンフィグデータは、液体吐出ヘッド200にプリカーサ動作をさせるための駆動波形データである。第2のコンフィグデータは、液体吐出ヘッド200をプリカーサ動作用の設定に変更するための設定データの一例である。
CONFIG_RAM119は、第1のコンフィグデータを記憶する。CONFIG_RAM119は、例えばDPRAMである。これにより、CONFIG_RAM119は、データの読み出しとデータの書込みを同時又はほぼ同時に行うことが可能である。
プリカーサCONFIG_RAM120は、プリカーサ専用のメモリである。プリカーサCONFIG_RAM120は、第2のコンフィグデータを記憶する。プリカーサCONFIG_RAM120は、第2の記憶部の一例である。
セレクタ121は、CONFIG_RAM119に記憶された第1のコンフィグデータと、プリカーサCONFIG_RAM120に記憶された第2のコンフィグデータとが後述するCDiリード回路1222から読み出され入力される。セレクタ121は、プリカーサアシスト回路123による制御に基づき、入力された2つのコンフィグデータのうちのいずれかを選択して出力する。セレクタ121から出力されるコンフィグデータは、CDi転送回路122に入力される。
CDi転送回路122は、プロセッサ101による制御に基づき、入力されるコンフィグデータを、LVDS_DRV124を経由して液体吐出ヘッド200に転送する回路である。CDi転送回路122は、一例として、コントロールレジスタ1221、CDiリード回路1222、FIFO1223及びCDi転送DMA1224を含む。なおCDiとは、コンフィグデータのことを示す。
コントロールレジスタ1221は、CDi転送DMA1224が出力するステータスなどを記憶する。コントロールレジスタ1221は、プロセッサ101による制御に基づき、CDiリード回路1222、FIFO1223及びCDi転送DMA1224を制御する。
CDiリード回路1222は、前記CONFIG_RAM119とプリカーサCONFIG_RAM120に対してリードイネーブル及びリードアドレスを発行する。実際に後段のFIFO1223へ転送するデータは、セレクタ121にて選択される。FIFO1223の状態を管理しながら、CDiリード回路1222は、次のリードイネーブル及びリードアドレスを発行する。CDiリード回路1222は、FIFO1223の空き状態が無い場合、次のリードイネーブル及びリードアドレスは発行せずにアイドル状態となる。このように、CDiリード回路1222は、FIFO1223の状態を監視して、FIFO1223にデータが上書きされないように、プリカーサCONFIG_RAM120にリード要求を行う。CDiリード回路1222は、コントロールレジスタ1221に設定された転送数に達するまで以上の動作を繰り返す。CDiリード回路1222は、コントロールレジスタ1221から出力される信号により制御される。
FIFO1223は、セレクタ121から出力されるデータが入力される。FIFO1223は、入力されたデータをCDi転送DMA1224からの要求に応じて転送する。
CDi転送DMA1224は、FIFO1223に記憶されたデータを、LVDS_DRV124を経由して液体吐出ヘッド200に転送する回路である。CDi転送DMA1224は、当該データをFIFO1223から読み出したあと、液体吐出ヘッド200にPrint_timingに同期して転送することで、転送にかかる時間を短くするための回路である。また、CDi転送DMA1224は、データの転送が終了した場合、データの転送が終了したことを示すステータスをコントロールレジスタ1221に出力する。
プリカーサアシスト回路123は、後述のステートマシンとして動作する回路である。プリカーサアシスト回路123は、例えば、レジスタに内部設定を記憶する。内部設定は、例えば、液体吐出装置1に対する設定変更を指示する操作入力により、あるいは、液体吐出装置1に接続された装置などからの設定変更を指示する入力により、変更が可能である。プリカーサアシスト回路123は、例えば、FPGAである。あるいは、プリカーサアシスト回路123は、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC又はPLDなどのその他のプロセッサであっても良い。プリカーサアシスト回路123は、制御部の一例である。
LVDS_DRV124は、データ転送方式としてLVDSを用いたドライバである。LVDSは、差動方式、転送時の外的ノイズに影響を受けにくい転送方式である。LVDS_DRV124は、入力される画像データ、SPITデータ及びコンフィグデータを差動信号に変換して液体吐出ヘッド200へデータ転送する。
温度センサ300は、ドライブIC212の温度を計測するセンサである。温度センサ300は、計測した温度データを出力する。温度センサ300から出力された温度データは、入出力コントローラ105を介して制御回路100に入力される。
以上より、画像データ、SPITデータ及びコンフィグデータは、図8に示すような順で送信される。図8は、画像データ、SPITデータ及びコンフィグデータのデータの流れを説明するための図である。
すなわち、画像データは、ラインバッファ109から、LUT110、セレクタ115、FIFO1173及びSDi転送DMA1174を介して液体吐出ヘッド200に送信される。第1のSPITデータ及び第2のSPITデータは、SPIT_RAM112から、セレクタ114、セレクタ115、FIFO1173及びSDi転送DMA1174を介して液体吐出ヘッド200に送信される。第1のコンフィグデータ及び第2のコンフィグデータは、CONFIG_RAM119から、セレクタ121、FIFO1223及びCDi転送DMA1224を介して液体吐出ヘッド200に送信される。
以上より、ラインバッファ109は、液体吐出ヘッド200に画像データを入力する入力部の一例である。
また、液体吐出装置1は、電圧制御回路400及びタイミング制御回路500を含む。
電圧制御回路400は、液体吐出ヘッドを駆動する電圧を生成及び制御する回路である。
タイミング制御回路500は、液体吐出ヘッドが液体を吐出するタイミングを生成及び制御する回路である。
以下、実施形態に係る液体吐出装置1の動作を図に基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
液体吐出装置1のプロセッサ101は、例えば、液体吐出装置1の起動又はスリープモードからの復帰などに伴い、図9のフローチャートに示す処理を開始する。図9は、液体吐出装置1のプロセッサ101による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサ101は、例えば、補助記憶デバイス104などに記憶されたプログラムに基づいて図9の処理を実行する。
ACT11においてプロセッサ101は、SPIT書込回路111を制御して、プリカーサSPIT_RAM113に第2のSPITデータを書き込む。また、プロセッサ101は、コンフィグ書込回路118を制御して、第2のコンフィグデータをプリカーサCONFIG_RAM120に書き込む。なお、プロセッサ101は、ACT11の処理を例えばイニシャル動作として行う。
ACT12においてプロセッサ101は、印刷を開始するか否かを判定する。プロセッサ101は、例えば、印刷を開始するように指示する入力があったことに応じて、印刷を開始すると判定する。当該指示は、例えば、液体吐出装置1に対する操作入力である。あるいは、当該指示は、液体吐出装置1に対してPC(personal computer)、スマートホン又はサーバー装置などから送信される。プロセッサ101は、印刷を開始しないと判定するならば、ACT12においてNoと判定してACT12を繰り返す。そして、プロセッサ101は、印刷を開始すると判定するならば、ACT12においてYesと判定してACT13へと進む。
ACT13においてプロセッサ101は、印刷を開始するように各部を制御する。すなわち、プロセッサ101は、画像DMA回路108を制御して、印刷対象の画像データをラインバッファ109に転送する。当該画像データは、ラインバッファ109からLUT110に転送される。さらに当該画像データは、LUT110からセレクタ115に転送される。プロセッサ101は、コントロールレジスタ1171を介してセレクタ115を制御して、LUT110から入力される画像データを出力させる。セレクタ115から出力される画像データは、FIFO1173、SDi転送DMA1174、LVDS_DRV124に転送される。これにより、当該画像データが液体吐出ヘッド200によって印刷される。
ACT14においてプロセッサ101は、印刷を終了するか否かを判定する。プロセッサ101は、例えば、印刷対象の画像データの転送が終わったことに応じて、印刷を終了すると判定する。プロセッサ101は、印刷を終了しないと判定するならば、ACT14においてNoと判定してACT14を繰り返す。そして、プロセッサ101は、印刷を終了すると判定するならば、ACT14においてYesと判定してACT12へと戻る。
ステートマシンは、例えば、液体吐出装置1の起動又はスリープモードからの復帰などにともない、図10のフローチャートに示す処理を開始する。図10は、プリカーサアシスト回路123によるステートマシンの動作の一例を示すフローチャートである。プリカーサアシスト回路123は、例えば、プリカーサアシスト回路123内の回路の動作により、図10の処理を実行する。
図10のACT21においてステートマシンは、内部設定を参照して、プリカーサアシスト機能が有効に設定されているか否かを判定する。ステートマシンは、プリカーサアシスト機能が有効に設定されていないならば、ACT21においてNoと判定して図10に示す処理を終了する。対して、ステートマシンは、プリカーサアシスト機能が有効に設定されているならば、ACT21においてYesと判定してACT22へと進む。なお、プリカーサアシスト機能の有効又は無効を示す設定は、機能設定の一例である。
ACT22においてステートマシンは、液体吐出ヘッド200にプリカーサ動作を開始させるか否かを判定する。例えば、ステートマシンは、液体吐出ヘッド200が印刷動作を終了することに応じて、プリカーサ動作を開始させると判定する。例えば、ステートマシンは、液体吐出ヘッド200に印刷対象の画像データの送信が終了したことに応じて、液体吐出ヘッド200が印刷動作を終了すると判定する。ステートマシンは、プリカーサ動作を開始させると判定しないならば、ACT22においてNoと判定してACT22を繰り返す。ステートマシンは、プリカーサ動作を開始させると判定するまでアイドル状態である。ステートマシンは、プリカーサ動作を開始させると判定するならば、ACT22においてYesと判定してACT23へと進む。
ACT23においてステートマシンは、電圧制御回路400を制御して、液体吐出ヘッド200の駆動電圧をプリカーサ動作用の電圧に設定する。ステートマシンは、内部設定に記憶されている電圧の設定データを電圧制御回路400に転送することで電圧の設定を行う。
ACT24においてステートマシンは、液体吐出ヘッド200を、プリカーサ動作を実行するための設定に変更する。ステートマシンは、プリカーサCONFIG_RAM120に記憶されている第2のコンフィグデータを、LVDS_DRV124を経由して液体吐出ヘッド200に転送することで当該設定変更を行う。このために、ステートマシンは、セレクタ121を制御して、セレクタ121が第2のコンフィグデータを出力するようにする。
ACT25においてステートマシンは、液体吐出ヘッド200にプリカーサ動作を実行させるために必要な駆動周期の設定を行う。ステートマシンは、内部設定に記憶されている駆動周期の設定データをタイミング制御回路500に転送することで駆動周期の設定を行う。
ACT26においてステートマシンは、プリカーサSPIT_RAM113に記憶されている第2のSPITデータをLVDS_DRV124を経由して液体吐出ヘッド200に転送することで液体吐出ヘッド200にプリカーサ動作を実行させる。このために、ステートマシンは、セレクタ114を制御して、セレクタ114が第2のSPITデータを出力するようにする。また、ステートマシンは、セレクタ115を制御して、セレクタ115が第2のSPITデータを出力するようにする。
ACT27においてステートマシンは、液体吐出ヘッド200のプリカーサ動作を終了させるか否かを判定する。ステートマシンは、印刷動作が開始されたことに応じて、プリカーサ動作を終了させると判定する。ステートマシンは、プリカーサ動作を終了させると判定しないならば、ACT27においてNoと判定してACT26へと戻る。対して、ステートマシンは、プリカーサ動作を終了させると判定するならば、ACT27においてYesと判定してACT22へと戻る。
ステートマシンは、以上のようにACT22〜ACT27を繰り返すことで、図11に示すような状態を遷移する。図11は、プリカーサアシスト回路123によるステートマシンの動作の一例を示す状態遷移図である。
また、ステートマシンは、図10に代えて図12のフローチャートに示す処理を行っても良い。図12は、プリカーサアシスト回路123によるステートマシンの動作の一例を示すフローチャートである。プリカーサアシスト回路123は、例えば、プリカーサアシスト回路123内の回路の動作により、図12の処理を実行する。
図12において、ACT12〜ACT27の処理は図10と同様である。ただし、図12では、ステートマシンは、ACT26の処理の後、ACT31へと進む。
ACT31においてステートマシンは、ドライブIC212が高温になっているか否かを判定する。ステートマシンは、例えば、ドライブIC212の温度が閾値T1以上であるならば、ドライブIC212が高温になっていると判定する。閾値T1は、例えば、制御回路100の設計者などによって予め定められる。また、閾値T1は、液体吐出装置1の操作者などによる設定変更が可能であっても良い。ステートマシンは、ドライブIC212が高温になっていないと判定するならば、ACT31においてNoと判定してACT27へと進む。対して、ステートマシンは、ドライブIC212が高温になっていると判定するならば、ACT31においてYesと判定してACT32へと進む。
ACT32においてステートマシンは、ドライブIC212の温度が低下して高温でなくなったか否かを判定する。例えば、ステートマシンは、ドライブIC212の温度が閾値T2未満であるならば、ドライブIC212が高温でなくなったと判定する。閾値T2は、例えば、制御回路100の設計者などによって予め定められる。また、閾値T2は、液体吐出装置1の操作者などによる設定変更が可能であっても良い。なお、閾値T1と閾値T2は、T2≦T1の大小関係を持つ。ステートマシンは、ドライブIC212が高温のままであると判定するならば、ACT32においてNoと判定してACT33へと進む。
ACT33においてステートマシンは、ACT27と同様に、液体吐出ヘッド200のプリカーサ動作を終了させるか否かを判定する。ステートマシンは、プリカーサ動作を終了させると判定しないならば、ACT33においてNoと判定してACT32へと戻る。かくして、ステートマシンは、ドライブIC212が高温でなくなったと判定するか、プリカーサ動作を終了させると判定するまでACT32及びACT33を繰り返す。
ステートマシンは、ACT32及びACT33を繰り返している間、ACT26の処理を実行しないので、液体吐出ヘッド200はこの間プリカーサ動作を行わない。
ステートマシンは、ACT32及びACT33の待受状態にあるときにドライブIC212が高温でなくなったと判定するならば、ACT32においてYesと判定してACT26へと戻る。以上より、液体吐出ヘッド200は、ドライブIC212が高温である間プリカーサ動作を停止し、ドライブIC212が高温でなくなったならばプリカーサ動作を停止する。
ステートマシンは、ACT32及びACT33の待受状態にあるときに、プリカーサ動作を終了させると判定するならば、ACT33においてYesと判定してACT22へと戻る。
実施形態の液体吐出装置1によれば、制御回路100は、液体吐出ヘッド200に画像データを送信する。これにより、制御回路100は、液体吐出ヘッド200に印刷動作を行わせる。そして、制御回路100は、セレクタ114及びセレクタ115の出力を切り替えることで、液体吐出ヘッド200に、プリカーサSPIT_RAM113に記憶された第2のSPITデータを送信する。これにより、制御回路100は、液体吐出ヘッド200にプリカーサ動作を行わせる。第2のSPITデータは、予めプリカーサSPIT_RAM113に記憶されている。したがって、制御回路100は、ハードウェアの動作によって、予め記憶されたデータを送信することによりプリカーサ動作を行わせるので、液体吐出ヘッド200を印刷動作からプリカーサ動作へ切り替える速度が、ソフトウェアによって切り替えるよりも高速である。すなわち、制御回路100は、ハードウェアアクセラレーションにより液体吐出ヘッド200を印刷動作からプリカーサ動作へ切り替える速度を高速化している。
また、制御回路100は、液体吐出ヘッド200を印刷動作からプリカーサ動作へ切り替える時間が短いため、その分ドライブIC212の温度上昇を抑えることができる。
また、実施形態の液体吐出装置1によれば、制御回路100は、ドライブICの温度が高温である場合には、液体吐出ヘッド200のプリカーサ動作を停止させる。これにより、制御回路100は、ドライブICの温度が上がりすぎることを防ぐ。
また、実施形態の液体吐出装置1によれば、制御回路100は、プリカーサアシスト機能が有効である場合には、液体吐出ヘッド200にプリカーサ動作を実行させ、プリカーサアシスト機能が無効である場合には、液体吐出ヘッド200にプリカーサ動作を実行させない。したがって、制御回路100は、プリカーサ動作が不要である場合には、設定の変更により、液体吐出ヘッド200にプリカーサ動作を実行させないようにすることができる。
また、実施形態の液体吐出装置1によれば、制御回路100は、液体吐出ヘッド200への画像データの入力が終了することに応じて、液体吐出ヘッド200にプリカーサ動作を開始させる。これにより、制御回路100は、液体吐出ヘッド200に、印刷動作が終わった後すぐにプリカーサ動作を行わせることができる。
また、実施形態の液体吐出装置1によれば、制御回路100は、セレクタ121の出力を切り替えることで、液体吐出ヘッド200に、プリカーサCONFIG_RAM120に記憶された第2のコンフィグデータを送信する。これにより、制御回路100は、液体吐出ヘッド200を、プリカーサ動作を実行するための設定に変更する。第2のコンフィグデータは、予めプリカーサCONFIG_RAM120に記憶されている。したがって、制御回路100は、ハードウェアの動作によって、予め記憶されたデータを送信することにより液体吐出ヘッド200の設定を変更するので、設定変更にかかる時間が、ソフトウェアによって変更するよりも高速である。
上記の実施形態は以下のような変形も可能である。
実施形態の制御回路は、SPIT_RAM112とプリカーサSPIT_RAM113を1つのRAMとして構成しても良い。このRAMを以下「共用SPIT_RAM」というものとする。共用SPIT_RAMは、RAMを2つのアドレス空間に分け、片方を通常動作用、もう一方をプリカーサ動作用とする。共用SPIT_RAMへの書き込み及び読み出しは、アドレスを指定して行う。通常動作用のアドレス空間は、SPIT_RAM112と同様のデータを記憶する。プリカーサ動作用アドレス空間は、プリカーサSPIT_RAM113と同様のデータを記憶する。SDiリード回路1172は、共用SPIT_RAMにリード要求する際、通常動作の際には通常動作用のアドレス空間のアドレスを指定し、プリカーサ動作の際にはプリカーサ動作用のアドレス空間のアドレスを指定する。これにより、SDiリード回路1172は、セレクタ114の代替となる。以上より、共用SPIT_RAMは、第1の記憶部の一例である。
実施形態の制御回路は、CONFIG_RAM119とプリカーサCONFIG_RAM120を1つのRAMとして構成しても良い。このRAMを以下「共用CONFIG_RAM」というものとする。共用CONFIG_RAMは、RAMを2つのアドレス空間に分け、片方を通常動作用、もう一方をプリカーサ動作用とする。共用CONFIG_RAMへの書き込み及び読み出しは、アドレスを指定して行う。通常動作用のアドレス空間は、CONFIG_RAM119と同様のデータを記憶する。プリカーサ動作用アドレス空間は、プリカーサCONFIG_RAM120と同様のデータを記憶する。CDiリード回路1222は、共用CONFIG_RAMにリード要求する際、通常動作の際には通常動作用のアドレス空間のアドレスを指定し、プリカーサ動作の際にはプリカーサ動作用のアドレス空間のアドレスを指定する。これにより、CDiリード回路1222は、セレクタ121の代替となる。以上より、共用CONFIG_RAMは、第2の記憶部の一例である。
上記の実施形態では、液体吐出装置1は、圧力室215が連続して並んでいる。しかしながら、実施形態の液体吐出装置は、空気室を備えるものであっても良い。この場合、実施形態の液体吐出装置は、例えば、圧力室と空気室が交互に並んでいる。
液体吐出ヘッド200は、上記実施形態の他、例えば静電気で振動板を変形させてインクを吐出する構造、あるいはヒーターなどの熱エネルギーを利用してノズルからインクを吐出する構造などであってもよい。
実施形態の液体吐出装置1は、画像形成媒体に、記録材による二次元の画像を形成するインクジェットプリンタである。しかしながら、実施形態の液体吐出装置は、これに限られるものではない。実施形態の液体吐出装置は、例えば、3Dプリンター、産業用の製造機械、又は医療用機械などであっても良い。実施形態の液体吐出装置が3Dプリンター、産業用の製造機械、又は医療用機械などである場合には、実施形態の液体吐出装置は、例えば、素材となる物質又は素材を固めるためのバインダーなどを液体吐出ヘッドから吐出させることで、立体物を形成する。
上記の実施形態では、液体吐出ヘッド制御装置は、液体吐出装置1に用いられる場合について説明した。しかしながら、実施形態の液体吐出ヘッド制御装置は、液体吐出ヘッド200を動作させるような他の装置に用いられるものであっても良い。例えば、実施形態の液体吐出ヘッド制御装置は、液体吐出ヘッド200を動作させることで、液体吐出ヘッド200又は記録材などの特性などの評価をする評価装置に用いられるものであっても良い。
プロセッサ101は、上記実施形態においてプログラムによって実現する処理の一部又は全部を、回路のハードウェア構成によって実現するものであっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1……液体吐出装置、101……プロセッサ、102……メモリ、103……メモリコントローラ、104……補助記憶デバイス、105……入出力コントローラ、106……クロック生成回路、107……コントロールレジスタ、108……画像DMA回路、109……ラインバッファ、110……LUT、111……SPIT書込回路、112……SPIT_RAM、113……プリカーサSPIT_RAM、114,115,121……セレクタ、116……OR回路、117……SDi転送回路、118……コンフィグ書込回路、119……CONFIG_RAM、120……プリカーサCONFIG_RAM、122……CDi転送回路、123……プリカーサアシスト回路、124……LVDS_DRV、200……液体吐出ヘッド、212……ドライブIC、300……温度センサ、400……電圧制御回路、500……タイミング制御回路、1171,1221……コントロールレジスタ、1172……SDiリード回路、1173,1223……FIFO、1174……SDi転送DMA、1222……CDiリード回路、1224……CDi転送DMA

Claims (5)

  1. 液体吐出ヘッドに印刷対象の画像データを入力する入力部と、
    前記液体吐出ヘッドにプリカーサ動作を実行させるためのプリカーサデータを記憶する第1の記憶部と、
    前記液体吐出ヘッドへ入力するデータの入力元を、前記入力部から前記第1の記憶部に切り替えて、前記プリカーサデータを前記液体吐出ヘッドに入力することで、前記液体吐出ヘッドに前記プリカーサ動作を実行させる制御部と、を備える液体吐出ヘッド制御装置。
  2. 前記制御部は、ドライブICの温度が閾値以上である場合、前記液体吐出ヘッドの前記プリカーサ動作を停止させる、請求項1に記載の液体吐出ヘッド制御装置。
  3. 前記制御部は、機能設定が有効である場合、前記液体吐出ヘッドに前記プリカーサ動作を実行させ、前記機能設定が有効でない場合、前記液体吐出ヘッドに前記プリカーサ動作を実行させない、請求項1又は請求項2に記載の液体吐出ヘッド制御装置。
  4. 前記制御部は、前記液体吐出ヘッドへの前記画像データの入力が終了する場合、前記液体吐出ヘッドに前記プリカーサ動作を実行させる、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド制御装置。
  5. 前記液体吐出ヘッドをプリカーサ動作用の設定に変更するための設定データを記憶する第2の記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記液体吐出ヘッドへ入力するデータの入力元を前記第2の記憶部に切り替えることで、前記液体吐出ヘッドをプリカーサ動作用の設定に変更する、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド制御装置。
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