JP2020183270A - 収納箱および収納体を包装し梱包した梱包体 - Google Patents

収納箱および収納体を包装し梱包した梱包体 Download PDF

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Abstract

【課題】装置を別途用意するというようなコストや手間を掛けずに収納箱の剛性を高くすることを可能にする収納箱および収納体を包装し梱包した梱包体を提供する。【解決手段】本発明は、衛生用紙を収納可能な収納箱10であって、前記収納箱10は、天面部11と、底面部13と、一対の短側面部21、22と、一対の長側面部12、14と、の6面部を有する略直方体形状を呈しており、前記一対の短側面部21、22は、内フラップ121、141、122、142と外フラップ111、131、112、132で構成され、前記外フラップ111、131、112、132、又は前記長側面部12、14の高さ方向(H)に対する前記高さ方向に直交する方向(W)の繊維配向比(H/W)が1.00よりも大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、衛生用紙を収納するための収納箱、収納体、および収納体を包装し梱包した梱包体に関する。
従来、ティシュペーパーなどの衛生用紙を収納するための収納箱は、商品として流通する際の運搬や陳列のときに受ける力や、収納箱内に収納された衛生用紙を使用するときに収納箱に掛かる力等に耐えうるように、ある程度の剛性を有することが求められる。
例えば、特許文献1には、収納箱を構成する面部に複数の罫線を設けることによって、収納箱の剛性を高めることを図ったものが開示されている。
特開昭55−48038号公報
しかしながら、特許文献1に記載の収納箱では、製造工程において、罫線を面部に形成する装置を別途用意しなければならないという、コストや手間が掛かることが考えられる。
本発明の目的は、装置を別途用意するというようなコストや手間を掛けずに収納箱の剛性を高くすることを可能にする収納箱、収納体、および収納体を包装し梱包した梱包体を提供することにある。
本発明に係る収納箱は、衛生用紙を収納可能な収納箱であって、前記収納箱は、天面部と、底面部と、一対の短側面部と、一対の長側面部と、の6面部を有する略直方体形状を呈しており、前記一対の短側面部は、内フラップと外フラップで構成され、前記外フラップ、又は前記長側面部の高さ方向(H)に対する前記高さ方向に直交する方向(W)の繊維配向比(H/W)が1.00よりも大きいことを特徴とするものである。
また、本発明による梱包体は、本発明に係る収納箱に衛生用紙を収納した収納体を複数包装し、前記包装した収納体を複数梱包した梱包体であって、前記一対の長側面部の高さ方向(H)に対する前記高さ方向に直交する方向(W)の繊維配向比(H/W)が1.00よりも大きいものである。
本発明によれば、収納箱の原紙を製造するときに、当該原紙の繊維配向を設定することによって、剛性を高めるための装置を別途用意するというようなコストや手間を掛けずに、収納箱の面部のうち所望の箇所の剛性を低コストで高めることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る収納箱の全体斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る収納箱の展開図である。 本発明の第1実施形態に係る、収納体を包装し、包装した収納体を梱包した梱包体の全体斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る収納箱の長側面に切り抜かれた図形の組み合わせの一例を表す図である。
以下、図1から図4を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。但し、本発明は本形態の態様に限定されるものではない。
なお、本明細書および特許請求の範囲の記載において、本発明に係る収納箱の場合、「高さ方向」とは収納箱の内フラップが折れ曲がるための縁辺と平行な方向、「幅方向」とは収納箱の外フラップが折れ曲がるための縁辺と平行な方向、「長さ方向」とは収納箱の内フラップの表面に直交する方向、をそれぞれ指すものとして参照される。本発明の梱包体に係る箱(例えば後述の図3に示す包装された収納体を梱包するための箱)の場合、「高さ方向」とは当該箱の外フラップの表面に直交する方向、「長さ方向」とは当該箱の外フラップが折れ曲がるための縁辺と平行な方向、「幅方向」とは当該箱の外フラップが延出する方向、をそれぞれ指すものとして参照される。「高さ方向」、「幅方向」、および「長さ方向」はそれぞれ直交するものとする。
また、本明細書および特許請求の範囲の記載において、「矩形」とは、長方形のほか正方形を含むものであり、「略直方体」とは、直方体のほか立方体も含むものである。
<第1実施形態>
<構造>
図1は本発明の第1実施形態に係る収納箱の全体斜視図であり、図2は本実施形態に係る収納箱の展開図である。
本実施形態に係る収納箱10は、略直方体形状を呈しており、収納箱10に、衛生用紙(以下、衛生用紙の一例であるティシュペーパーとする)Pが折り畳まれ、積み重ねられ束になったティシュペーパー束が収納されることで収納体10Pとなっている。
本実施形態に係る収納箱10は、図1および図2に示すように、第1面部11および第3面部13の2つの矩形の面部(後述の天面部11および底面部13)、第2面部12および第4面部14の2つの矩形の面部(後述の一対の長側面部12、14)、一対の第1短側面部21および第2短側面部22の2つの矩形の面部、を備えて構成される。
本実施形態では、図1に示すように、第1短側面部21は、第1内フラップ121および第3内フラップ141の2つの内フラップと、第1外フラップ111および第3外フラップ131の2つの外フラップとで構成されており、第2短側面部22は、第1短側面部21の構成と同様に、第2内フラップ122および第4内フラップ142の2つの内フラップと、第2外フラップ112および第4外フラップ132の2つの外フラップとで構成される。
また、本実施形態に係る収納箱10では、第1外フラップ111は、第3外フラップ131に一部重なるように配置されており、第2外フラップ112は、第4外フラップ132に一部重なるように配置されている。それら重なった部分は、接着剤等によって接着されている。本発明では、これに限られず、例えば、収納箱10に第3外フラップ131および/または第4外フラップ132を設けず、第1外フラップ111および/または第2外フラップ112の高さ方向における寸法を、収納箱10の高さ方向における寸法と略一致させるように構成し、その第1外フラップ111および/または第2外フラップ112に、収納箱10の短側面側、且つ、底面側に形成される開口部分に差し込むためのタブを設けてもよい。
そして、本発明では、収納箱10の一面において、収納箱10の原紙を構成する繊維の平均配向等は、収納箱10の高さ方向に対して所定の方向に沿っている。詳細については後述する。
第1面部11(天面部)は、相互に平行な第1縁辺L1および第2縁辺L2と、第1縁辺L1と直交する相互に平行な第5縁辺L5および第6縁辺L6と、を有する。
第2面部12(第1長側面部)は、第1縁辺L1と平行な第3縁辺L3と、第1縁辺L1と直交する相互に平行な第7縁辺L7および第8縁辺L8と、を有し、第1縁辺L1から延びて直角に折れ曲がっている。
第3面部13(底面部)は、第3縁辺L3と平行な第4縁辺L4と、第3縁辺L3と直交する相互に平行な第9縁辺L9および第10縁辺L10と、を有しており、第3縁辺L3から延び、直角に折れ曲がって第1面部11と対向している。
第4面部14(第2長側面部)は、第2縁辺L2と直交する相互に平行な第11縁辺L11および第12縁辺L12を有し、第2縁辺L2から延び、直角に折れ曲がって第2面部12と対向している。
第1内フラップ121は、第2面部12の第7縁辺L7から延びて直角に折れ曲がり、第2内フラップ122は、第2面部12の第8縁辺L8から延び、直角に折れ曲がって第1内フラップ121と対向している。また、第3内フラップ141は、第4面部14の第11縁辺L11から延びて直角に折れ曲がり、第4内フラップ142は、第4面部14の第12縁辺L12から延び、直角に折れ曲がって第3内フラップ141と対向している。
第1外フラップ111は、第1面部11の第5縁辺L5から延びて直角に折れ曲がっており、第2外フラップ112は、第1面部11の第6縁辺L6から延び、直角に折れ曲がって第1外フラップ111と対向している。また、第3外フラップ131は、第3面部13の第9縁辺L9から延びて直角に折れ曲がっており、第4外フラップ132は、第3面部13の第10縁辺L10から延び、直角に折れ曲がって第3外フラップ131と対向している。
本実施形態では、天面部11に破線D1を設けることによって、天面部11に蓋部16が設けられている。破線部D1は、図1および図2に示すように、主に収納箱10の略長手方向において延在するように形成されている。使用者が、天面部11に形成された破線D1を破断し、蓋部16を取り除くことによって、天面部11には取り出し口16oが形成される。取り出し口16oには、スリットが形成されたフィルムが収納箱の内側から貼り付けられている。使用者は、取り出し口16oの当該スリットからティシュペーパーPを取り出すことになる。
本実施形態では、天面部11のみに破線部D1が形成されているが、これに限られず、例えば、収納箱10に収納されたティシュペーパーPを取り出しやすくすることを目的とした底側から持ち上げるための舌片(リフトアップ機能部)を底面部13に形成するために、底面部13の一部に破線D1を設けてもよい。
<収納箱の原紙を構成する繊維配向>
繊維配向とはパルプ繊維が抄紙機のワイヤー上に流出され、脱水、紙層が形成される過程で流出(縦)方向に並ぶ傾向のことである。即ち、抄紙に際し紙料がワイヤー上に高速で流出、脱水されるため、縦方向(抄紙機上の原料の流れ方向)に配向する繊維が多くなり、縦方向の引張り強度や剛度等が横方向(幅方向)に比べ、かなり強く、あるいは高くなっている。
一般に、紙等の繊維配向を測定する方法としては、例えば超音波法、熱膨張法、力学破断強度法、X線回折法、マイクロ波法、NMR法、偏光蛍光法、誘電測定法等が挙げられる。本発明では、超音波法を採用し、例えば野村商事社製の超音波伝播速度測定装置「SONIC SHEET TESTER(装置形式名SST)」を用いて縦方向の超音波伝播速度(Vmd)と横方向の超音波伝播速度(Vcd)を測定し、その比率(Vmd/Vcd)(以下、(H/W)または(S/L)とも言う)を繊維配向比として繊維配向のランダム性を評価する指標とする。この繊維配向比が1.0の場合、繊維が完全にランダム配向となる。
本発明では、例えば、収納箱10の第1〜第4外フラップ111、112、131、132の繊維配向比(H/W)を測定する場合、第1〜第4外フラップ111、112、131、132における収納箱10の高さ方向(H)を上記縦方向とし、第1〜第4外フラップ111、112、131、132における収納箱10の幅方向(W)を上記横方向としてそれぞれ測定し、また、収納箱10の第1および第2長側面部12、14の繊維配向比(H/W)を測定する場合、第1および第2長側面部12、14における収納箱10の高さ方向(H)を上記縦方向とし、第1および第2長側面部12、14における収納箱10の長さ方向(W)を上記横方向としてそれぞれ測定する。さらに、収納箱10の天面部11および/または底面部13の繊維配向比(S/L)を測定する場合、天面部11および/または底面部13の短手方向(S)を上記縦方向とし、天面部11および/または底面部13の長手方向(L)を上記横方向としてそれぞれ測定する。
他方、繊維配向比はマシンでの抄紙条件によって決定されるから、マシン上の操作を適正にする必要がある。考えられる手段としてはマシン速度、繊維サスペンジョンジェットの流入速度とワイヤー速度の比(J/W比)、ワイヤーシェーキ、ホーミングボードや堰板の配置、ダンディーロール等の適正化が挙げられる。さらに、抄紙機の運転では、一般的に後ろのパートの速度ほど速くなっており、リールに向けて紙を引っ張りながら紙を抄造している。この速度差を大きくすると、パルプ繊維を流れ方向に配向させることができる。これらの手段の1つまたは2つ以上を組合せることによって繊維配向比を調整することができる。紙の地合等、他の性質との調和を図ることが好ましい。
本発明では、上述したように、収納箱10の一面において、収納箱10の原紙を構成する繊維の平均配向等は、収納箱10の高さ方向に対して所定の方向に沿っている。具体的には、収納箱10の第1〜第4外フラップ111、112、131、132、又は第1および第2長側面部12、14の高さ方向(H)に対する高さ方向に直交する方向(W)の繊維配向比(H/W)が1.00よりも大きい。
この構成により、収納箱10の第1〜第4外フラップ111、112、131、132、又は第1および第2長側面部12、14の高さ方向の剛性が高くなるので、収納箱10の第1〜第4外フラップ111、112、131、132、又は第1および第2長側面部12、14の高さ方向から受ける力に対して耐えることができ、収納箱10の高さ方向における変形を抑制することが可能となる。
本実施形態に係る収納箱10は、収納箱10の第1および第2長側面部12、14の高さ方向(H)に対する高さ方向に直交する方向(W)の繊維配向比(H/W)が1.00よりも大きいものである。
本発明者は、収納箱10の長側面12、14に関し、高さ方向の長さ(すなわち第7縁辺L7、第8縁辺L8、第11縁辺L11、または第12縁辺L12の長さ)に対する長さ方向の長さ(すなわち第1縁辺L1、第2縁辺L2、第3縁辺L3、または第4縁辺L4の長さ)が、0.22以上であると、収納箱10の変形をより抑制する効果があることを発見した。
また、本発明に係る衛生用紙が、保湿剤が塗布された保湿ティシュペーパーである場合、収納箱10の側面に、保湿ティシュペーパーに塗布した保湿剤が移行することが考えられるが、その移行した保湿剤を含んだ収納箱10の側面は、湿気を含むことになり、強度が落ちることが考えられる。本実施形態では、収納箱10の第1および第2長側面部12、14の高さ方向の剛性が高くなるので、上述した強度が落ちにくくなる結果、収納箱10の強度を維持することが可能となり、収納箱10の変形を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、一対の短側面部21、22において、二対の内フラップ121、122、141、142における収納箱10の原紙の繊維配向と、第1の一対の外フラップ111、112および第2の一対の外フラップ131、132における収納箱10の原紙の繊維配向と、は交差している。
さらに、収納箱10の天面部11および/または底面部13には、収納箱10の略長手方向において延在するように、破線D1が設けられ、天面部11および/または底面部13の短手方向(S)に対する長手方向(L)の繊維配向比(S/L)が1.00よりも大きい。図1および図2には、蓋部16を形成するための破線D1が、収納箱10の長手方向に主に延在している。
通常、破線を形成した部分は構造上脆弱であるところ、この構成により、切れている部分と切れていない部分とを交互に有する破線のうち、切れていない部分を破断するときには、繊維配向を横断するように繊維を切断しなければならないため、破線のうち切れていない部分の強度を高くすることができ、破線を有することによる収納箱10の強度低下を押さえることができる。
上述したように、天面部11および/または底面部13の短手方向(S)に対する長手方向(L)の繊維配向比(S/L)が1.00よりも大きい。
この構成により、ミシン目で確実に切断できるので、取り出し口16oを形成する際、収納箱10の天面部11の蓋部分をきれいに取ることができる。
<収納箱のブランクシート>
図2に移り、本実施形態における収納箱10のブランクシート(単にブランクともいう)10Bにおいて、第2面部12は、第1面部11に第1縁辺(第1折り曲げ線)L1を介して接続されており、第3面部13は、第2面部12に第3縁辺(第3折り曲げ線)L3を介して接続されており、第4面部14は、第1面部11に第2縁辺(第2折り曲げ線)L2を介して接続されている。
第1内フラップ121は、第2面部12に第7縁辺(第7折り曲げ線)L7を介して接続されており、第2内フラップ122は、第2面部12に第8縁辺(第8折り曲げ線)L8を介して接続されている。第3内フラップ141は、第4面部14に第11縁辺(第11折り曲げ線)L11を介して接続されており、第4内フラップ142は、第4面部14に第12縁辺(第12折り曲げ線)L12を介して接続されている。
第1外フラップ111は、第1面部11に第5縁辺(第5折り曲げ線)L5を介して接続されており、第2外フラップ112は、第1面部11に第6縁辺(第6折り曲げ線)L6を介して接続されている。また、第3外フラップ131は、第3面部13に第9縁辺(第9折り曲げ線)L9を介して接続されており、第4外フラップ132は、第3面部13に第10縁辺(第10折り曲げ線)L10を介して接続されている。
本実施形態に係るブランクシート10Bは、第3面部13と第4面部14とを繋ぐための継ぎ代15を備える。継ぎ代15は、第4縁辺(第4折り曲げ線)L4を介して第3面部13と接続されている。尚、本発明では、継ぎ代15は、第3面部13ではなく、第4面部14から接続されても良い。
本実施形態に係るブランクシート10Bでは、収納箱10の第1および第2長側面部12、14の高さ方向(H)(または天面部11および/または底面部13の短手方向(S))、つまり図2中の上下方向、に対する高さ方向に直交する方向(W)(天面部11および/または底面部13の長手方向(L))、つまり図2中の左右方向の繊維配向比(H/W)が1.00よりも大きい。
<梱包体の製造工程>
図3は、本実施形態の変形例に係る、収納体10Pを5箱包装し包装体50Sを作成し、包装体50Sを12セット梱包した梱包体100Pの全体斜視図である。以下、梱包体100Pを製造する工程について説明する。図3に示す収納体10Pの収納箱10は、図1に示す収納箱10と比較して、収納箱10の高さよりも低くしている構成以外の構成は変わらず、本実施形態による効果と同様の効果を有するものである。
(1)抄紙工程
古紙パルプなどの抄紙原料から収納箱10の原紙を製造する。この抄紙工程の中で、原紙の搬送方向(流れ方向)によって収納箱10の原紙の繊維配向が決定されることになる。
(2)印刷工程(または塗布工程)
上記抄紙工程(1)において抄紙された収納箱10の原紙に対して印刷(塗布剤の塗布)を行う。
(3)型抜き工程
上記印刷工程(2)において印刷された収納箱10の原紙に対して型抜きを行い、収納箱10のブランクシート10Bを作成する。
本発明では、この型抜き工程において、型抜きの向きを設定することにより、収納箱10の面部の繊維配向を決定することが可能となっている。
(4)組立工程
上記型抜き工程(3)において作成された収納箱10のブランクシート10Bについて、継ぎ代15を介して第3面部13と第4面部14とを連結し、スリーブを製造する。
(5)充填工程
上記組立工程(4)において組み立てられた、スリーブ状の収納箱10にティシュペーパーPの束を充填する。
(6)包装工程
この包装工程では、上記充填工程(5)においてティシュペーパーPの束が充填された収納箱10、すなわち収納体10Pを複数包装する。具体的には、収納体10Pを収納箱10の高さ方向において5箱重ねて樹脂フィルムで包装し、包装体50Sを製造する。
(7)梱包工程
この梱包工程では、上記包装工程(6)において包装された包装体50Sを複数梱包する。具体的には、包装体50Sを段ボール箱に12セット入れて梱包することで梱包体100Pが完成する。
図3に示すように、5箱重ねた収納箱10の一方の短側面を底側にして、他方の短側面を天側にするように配置し、奥に2列、手前に3列、縦に2列配置することで、1つの梱包体100Pに包装体50Sが計12セット梱包されている。すなわち、収納箱10は、収納箱10の長側面部12、14の長手方向が梱包体100Pの高さ方向になるように梱包されている。図3中、段ボールの天面の中央部分に描かれている太線は、梱包体100Pの段ボールの天面側の一対の外フラップの自由端縁同士が突き合わされている状態を示すものである。
上述したように、本実施形態に係る収納箱10では、収納箱10の長側面部12、14の高さ方向(H)に対する高さ方向に直交する方向(W)の繊維配向比(H/W)が1.00よりも大きい。
一般に、梱包体100Pの段ボール箱は、梱包体100Pの高さ方向の圧力に強く、梱包体100Pの横方向(長さ方向)は梱包体100Pの高さ方向に比べ弱いものとなっている。よって、梱包体100Pに横から力が加わった際に中にある収納箱がつぶれるおそれがある。
本実施形態の変形例によれば、収納箱10の長側面部12、14の収納箱10の高さ方向における剛性が高くなり、図3に示されるような梱包体100Pの中の収納箱10が、運搬される際(輸送時)の梱包状態において、梱包体100Pに横から力が加わっても変形しにくく(つぶれにくく)することが可能となる。また、包装体50Sが変形しにくいので梱包体100Pの段ボールから包装体50Sを取り出しやすくすることが可能となる。
<本発明に係る収納箱に関するパラメータの好適な数値範囲>
本発明では、上述したように、所定の超音波伝播速度測定装置(装置形式名SST:ソニックシートテスター)によって測定したときの、収納箱10の第1〜第4外フラップ111、112、131、132、又は第1および第2長側面部12、14の高さ方向(H)に対する高さ方向に直交する方向(W)の繊維配向比(H/W)の下限値は、1.00よりも大きいことが好ましく、1.05よりも大きいことがより好ましく、1.10よりも大きいことがさらに好ましく、1.30よりも大きいことがよりさらに好ましい一方、当該繊維配向比(H/W)の上限値は、3.00よりも小さいことが好ましく、2.50よりも小さいことがより好ましく、2.00よりも小さいことがさらに好ましく、1.80よりも小さいことがよりさらに好ましく、1.60よりも小さいことがよりさらに一層好ましい。
本発明では、収納箱10の原紙を構成する繊維の剛度を、JIS P8125に準じて測定したときの値が、高さ方向において10.0mN・m〜30.0mN・mであることが好ましく、幅方向において5.0mN・m〜15.0mN・mであることが好ましい。
本発明では、収納箱10の原紙の坪量が300g/m2〜420g/m2であることが好ましく、厚みが300μm〜600μmであることが好ましい。
従来、ティシュペーパーなどの衛生用紙を収納するための収納箱は、商品として流通する際の運搬や陳列のときに受ける力や、収納箱内に収納された衛生用紙を使用するときに収納箱に掛かる力等に耐えうるように、ある程度の剛性を有することが求められることを鑑み、例えば、特許文献1には、収納箱を構成する面部に複数の罫線を設けることによって、収納箱の剛性を高めることを図ったものが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の収納箱では、製造工程において、罫線を面部に形成する装置を別途用意しなければならないという、コストや手間が掛かることが考えられる。また、収納箱を構成する面部に複数の罫線が形成されるので、収納箱のデザインの自由度に制約が出てしまうことも考えられる。
本実施形態によれば、収納箱の原紙を製造するときに、当該原紙の繊維配向を設定することによって、剛性を高めるための装置を別途用意するというようなコストや手間を掛けずに、収納箱の面部のうち所望の箇所の剛性を低コストで高めることが可能となる。
また、収納箱の剛性を高めるために収納箱に特別な加工を施すこともないので、収納箱のデザインの自由度を高く保つことが可能となる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態は、第1実施形態と異なり、収納箱10の長側面に、切り抜き加工によって、図形パターンを設けている。第1実施形態と同様の機能を有するものは同一の符号を付してその説明を省略する。
図4は、本実施形態に係る収納箱の長側面に切り抜かれた図形の組み合わせの一例を表す図である。
本実施形態では、収納箱10の側面12、14、21、22の一部を切り抜くことによって、収納箱10の側面には文字、図形、模様、デザインまたはこれらの結合が設けられ、第1実施形態と同様に、一対の第1および第2長側面部12、14の高さ方向(H)に対する高さ方向に直交する方向(W)の繊維配向比(H/W)が1.00よりも大きい。
当該文字、図形、模様、デザインまたはこれらの結合が設けられる形成領域20は、収納箱10の角縁である縁辺L1、L3、L7、L8から5mm以上(好ましくは10mm以上)のフレーム幅Fを確保する内側に、切抜開口部21を打ち抜いて開口形成するように設定されている。形成領域20と角縁である縁辺L1、L3、L7、L8との間は、開口未形成幅として、収納箱10が収納ボックスとして直方体形状を維持可能な強度を確保するフレーム10fとして機能する。
本実施形態によれば、第1実施形態で得られる効果のほか、収納箱10の高さ方向における収納箱10の側面の剛性を高くすることで、収納箱10の側面12、14、21、22の一部を切り抜くことによって収納箱10の側面の強度が低くなるところを、当該高くなった側面のフレーム10fの剛性によってカバーして収納箱10全体の強度を確保することが可能となる。
本発明は、上述した各実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
10 収納箱
10B 収納箱のブランクシート
10P 収納体
11 第1面部
12 第2面部
13 第3面部
14 第4面部
15 継ぎ代
16 蓋部
50S 包装体
100P 梱包体
121 第1内フラップ
122 第2内フラップ
141 第3内フラップ
142 第4内フラップ
111 第1外フラップ
112 第2外フラップ
131 第3外フラップ
132 第4外フラップ
L1 第1縁辺(第1折り曲げ線)
L2 第2縁辺(第2折り曲げ線)
L3 第3縁辺(第3折り曲げ線)
L4 第4縁辺(第4折り曲げ線)
L5 第5縁辺(第5折り曲げ線)
L6 第6縁辺(第6折り曲げ線)
L7 第7縁辺(第7折り曲げ線)
L8 第8縁辺(第8折り曲げ線)
L9 第9縁辺(第9折り曲げ線)
L10 第10縁辺(第10折り曲げ線)
L11 第11縁辺(第11折り曲げ線)
L12 第12縁辺(第12折り曲げ線)

Claims (8)

  1. 衛生用紙を収納可能な収納箱であって、
    前記収納箱は、天面部と、底面部と、一対の短側面部と、一対の長側面部と、の6面部を有する略直方体形状を呈しており、
    前記一対の短側面部は、内フラップと外フラップで構成され、
    前記外フラップ、又は前記長側面部の高さ方向(H)に対する前記高さ方向に直交する方向(W)の繊維配向比(H/W)が1.00よりも大きいことを特徴とする収納箱。
  2. 前記天面部および/または前記底面部には、前記収納箱の略長手方向において延在するように破線が設けられ、前記天面部および/または前記底面部の短手方向(S)に対する長手方向(L)の繊維配向比(S/L)が1.00よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の収納箱。
  3. 前記一対の長側面部の二対の縁辺からそれぞれ延びる二対の内フラップと、
    前記天面部の一対の縁辺からそれぞれ延びる第1の一対の外フラップと、
    前記底面部の一対の縁辺からそれぞれ延びる第2の一対の外フラップと、をさらに備え、
    前記一対の短側面部は、前記二対の内フラップ、前記第1の一対の外フラップ、および前記第2の一対の外フラップで構成され、
    前記一対の短側面部において、前記二対の内フラップにおける前記収納箱の原紙の繊維配向と、前記第1の一対の外フラップおよび前記第2の一対の外フラップにおける前記収納箱の原紙の繊維配向と、は交差していることを特徴とする請求項1に記載の収納箱。
  4. 前記収納箱の側面の一部を切り抜くことによって、前記収納箱の側面には文字、図形、模様、デザインまたはこれらの結合が設けられ、
    前記一対の長側面部の高さ方向(H)に対する前記高さ方向に直交する方向(W)の繊維配向比(H/W)が1.00よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の収納箱。
  5. 前記収納箱の原紙の坪量が300g/m2〜420g/m2であり、厚みが300μm〜600μmであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の収納箱。
  6. 前記収納箱の高さが4〜12cmであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の収納箱。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の収納箱に衛生用紙を収納した収納体を複数包装し、前記包装した収納体を複数梱包した梱包体であって、前記一対の長側面部の高さ方向(H)に対する前記高さ方向に直交する方向(W)の繊維配向比(H/W)が1.00よりも大きい、梱包体。
  8. 前記収納箱の長側面部の長手方向が前記梱包体の高さ方向になるように梱包された請求項7の梱包体。
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