JP2020183084A - 印刷装置組立方法及び印刷装置 - Google Patents

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宗太郎 金井
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Abstract

【課題】 印刷装置の組み立てに要する時間及び労力を低減できる印刷装置組立方法を提供することを目的とする。【解決手段】 印刷装置10の組立に用いられる組立部材30は、ガイドレール位置決め部36によってガイドレール16を保持する第1保持部32と、プラテン位置決め部38によってプラテン20を保持する第2保持部34と、が同一部材で形成される。印刷装置組立方法は、一対の組立部材30を走査方向に離間して配設し、一方の組立部材30の第1保持部32にガイドレール16の一端側を保持させると共に他方の組立部材30の第1保持部32にガイドレール16の他端側を保持させ、ガイドレール16を印刷装置10に固定する第1工程と、一方の組立部材30の第2保持部34にプラテン20の一端側を保持させると共に他方の組立部材30の第2保持部34にプラテン20の他端側を保持させ、プラテン20を印刷装置10に固定する第2工程と、を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、印刷装置組立方法及び印刷装置に関する。
印刷装置は、一例として、記録媒体へインク等の液滴を吐出する液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドを所定方向へ移動誘導させるガイドレール、記録媒体(メディアともいう。)が載置されるプラテン、記録媒体をプラテン上へ送り出すグリッドローラー等の部材によって構成される。そして、これらの部材は、固定用のブラケットや締結用のネジ等を用いて印刷装置として組み合わせられる。
ここで、上記液滴吐出ヘッド、ガイドレール、プラテン、及びグリッドローラー等の各部材の位置関係は、印刷物の品質に大きく関係する。特に液滴吐出ヘッドとプラテンとの距離は精度良く規定値に合わせられる必要がある。一例として、特許文献1には、インクジェットヘッドとプラテンとの間のギャップが予め定められた基準寸法となっている基準位置を基準としてインクジェットヘッドをプラテンに接近する方向或いは離れる方向に移動させることによりギャップを目標寸法に調整するギャップ調整機構が開示されている。
特開2013−56464号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているギャップ調整機構を用いたインクジェットヘッドとプラテンとの間のギャップは、インクジェットヘッドの位置の微調整により規定値とされることになるため、この微調整に時間を要する。この結果、印刷装置全体の組立に時間を要することになる。
ここで、図7,8を参照して、従来の印刷装置100の構成の一例を説明する。図7はガイドレール102及びプラテン104を含む左側面であり、図8はこの右側面である。図8では、プラテン104上へ記録媒体を送り出すグリッドローラー106の配置が明確になるようにプラテン104の一部や他の構成を省略して図示している。なお、グリッドローラー106は、ピンチローラー108とで記録媒体を挟んで一定速度でプラテン104上へ記録媒体を送り出す。
従来の印刷装置100におけるガイドレール102からプラテン104に至る構成部材は一例として、下記の通りである。
ガイドレール102

ガイドレール102を保持するYバー110

Yバー110を固定するYバーブラケット112

Yバーブラケット112を保持する側板114

側板114を支持する側板アングル116

側板アングル116に支持されるプラテンフレーム118

プラテンフレーム118に支持されるプラテン104

プラテン104
グリッドローラー106からプラテン104に至る構成部材は下記の通りである。
グリッドローラー106

グリッドローラー106の軸を支持するベアリング120

ベアリング120を保持するベアリングホルダ122

ベアリングホルダ122を支持するプラテンフレーム118

プラテン104
このように、図7,8の例では、ガイドレール102、プラテン104、及びグリッドローラー106を組み付けるための構成部材が多数であり、これらの組み立てに要する時間及び労力の低減が望まれる。
そこで本発明は、印刷装置の組み立てに要する時間及び労力を低減できる印刷装置組立方法及び印刷装置を提供することを目的とする。
本発明の印刷装置組立方法は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの走査方向への移動を誘導するガイドレールと、印刷物が載置されるプラテンと、を組み合わせて印刷装置とするために、前記ガイドレールの位置決めを行う第1位置決め部が形成され、前記第1位置決め部によって前記ガイドレールを保持する第1保持部と、前記プラテンの位置決めを行う第2位置決め部が形成され、前記第2位置決め部によって前記プラテンを保持する第2保持部と、が同一部材で形成された一対の組立部材を用いて、前記一対の組立部材を前記走査方向に離間して配設し、一方の前記組立部材の前記第1保持部に前記ガイドレールの一端側を保持させると共に他方の前記組立部材の前記第1保持部に前記ガイドレールの他端側を保持させ、前記ガイドレールを前記印刷装置に固定する第1工程と、一方の前記組立部材の前記第2保持部に前記プラテンの一端側を保持させると共に他方の前記組立部材の前記第2保持部に前記プラテンの他端側を保持させ、前記プラテンを前記印刷装置に固定する第2工程と、を行う。
本方法によれば、ガイドレールを垂直方向で保持する第1保持部とプラテンを水平方向で保持する第2保持部とが同一部材で形成される組立部材を用いてガイドレールとプラテンを組み付ける。このように、1つの組立部材にガイドレールとプラテンとの位置決め部が形成されているので、両部材間の位置決め精度を簡易に向上できる。さらに、一対の組立部材を用いることでガイドレールとプラテンとを液滴吐出ヘッドの走査方向に対して平行に固定できるので、ガイドレールとプラテンとの間隔(ヘッドギャップ)を簡易に規定値にできる。従って、本組立方法は、印刷装置の組み立てに要する時間及び労力を低減できる。また、本組立方法は、印刷装置の組み立てに要する部品点数が少なくなるので、部品コストを低減できる。
本発明の印刷装置組立方法は、前記第1位置決め部が前記ガイドレールを載置する第1載置面を有し、前記第2位置決め部が前記プラテンを載置する第2載置面を有してもよい。本構成によれば、組立部材にガイドレールとプラテンを載置するだけで、ガイドレールとプラテンの位置決めを簡易に行うことができる。
本発明の印刷装置組立方法は、前記ガイドレールが前記走査方向に沿ってガイドレール固定部材によって固定されてもよい。本構成によれば、ガイドレールは組立部材によって保持されると共にガイドレール固定部材によって固定されるので、液滴吐出ヘッドの走査方向への移動時において液滴吐出ヘッドとプラテンとの距離の変動が抑制される。
本発明の印刷装置組立方法は、前記第1保持部に前記ガイドレール固定部材の位置決めを行う第3位置決め部と、前記ガイドレール固定部の自重を受ける自重受け部と、が形成されてもよい。本構成によれば、ガイドレール固定部材を簡易な構成で保持できる。
本発明の印刷装置組立方法は、前記組立部材が前記ガイドレール及び前記プラテンを保持した状態で前記印刷装置に固定されて組み込まれてもよい。本構成によれば、印刷装置の組み立て後に組立部材を取り外す必要がないので、印刷装置の組立に要するする工数を減らすことができる。
本発明の印刷装置組立方法は、前記プラテンは、前記走査方向に沿った位置保持部によって、前記液滴吐出ヘッドに対する高さ方向が前記走査方向において一定とされてもよい。本構成によれば、プラテンが下方向にたわむことなく、プラテンと液滴吐出ヘッドとの距離を走査方向に対して一定に保つことができる。
本発明の印刷装置組立方法は、前記第2保持部に前記プラテン上へ記録媒体を送り出すローラーの端部及び当該ローラーの軸を保持する保持器が挿入される孔部が形成されてもよい。本構成によれば、プラテン上へ記録媒体を送り出すローラーを所定位置に簡易に組み合わせることができる。
本発明の印刷装置は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの走査方向への移動を誘導するガイドレールと、印刷物が載置されるプラテンと、を組み合わせるために、一部材に2つの正面を有し、一方の正面に前記ガイドレールが当接して前記ガイドレールの高さ方向の位置決めを行い、他方の正面に前記プラテンが当接して前記プラテンの高さ方向の位置決めを行う組立部材を用いる。本構成によれば、一部材に形成された2つの正面によって液滴吐出ヘッドとプラテンとの高さ方向の位置決めが図れ、ヘッドギャップの精度を確保できる。
本発明の印刷装置組立方法及び印刷装置は、印刷装置の組み立てに要する時間及び労力を低減できる、という効果を備える。
本実施形態の印刷装置の概略全体図である。 本実施形態の組立部材の外観図である。 本実施形態の組立部材を用いてガイドレールやプラテンを組み付けた状態の正面概略図である。 本実施形態の組立部材を用いた印刷装置の構成を示す外観図である。 本実施形態の組立部材を用いた印刷装置の構成を示す外観図である。 本実施形態の組立部材がYバーを保持した状態を示す側面概略図である。 従来の印刷装置の構成を示す外観図である。 従来の印刷装置の構成を示す外観図である。
以下、本発明の実施形態の印刷装置組立方法及び印刷装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の印刷装置10の概略全体図である。なお、本実施形態の印刷装置10は、下記に説明する構成のようにいわゆるインクジェットプリンタである。
図1に示すように、印刷装置10は、床に設置される脚12と、脚12の上側(z方向)に配置される本体14とを備えている。本体14は、ガイドレール16、キャリッジ18、及びプラテン20等を備える。
ガイドレール16は、印刷装置10の左右方向(y方向)に延在し、キャリッジ18の走査方向への移動を誘導するものである。キャリッジ18は、記録媒体(以下「メディア」という。)22へインクを吐出するインク吐出ヘッド24が複数搭載されており、ガイドレール16に沿って主走査方向yに移動する。
プラテン20は、メディア22が載置される載置台である。プラテン20に載置されているメディア22は、搬送機構によってキャリッジ18の走査方向に直交する方向に搬送される。なお、メディア22は、紙、塩化ビニールフィルム、ラバーシート、又は布等のシート状の記録媒体が適用可能である。
なお、メディア22を搬送する搬送機構は、グリッドローラー26及びピンチローラー28を含んで構成されている(図4,5参照)。グリッドローラー26とピンチローラー28とは、上下で互いに対向して配置されたローラーであり、メディア22を挟持しながら回転することによってメディア22を搬送する。より具体的には、ピンチローラー28は、メディア22の記録面側に位置しており、主にメディア22をグリッドローラー26へ押さえつける役割を担っている。一方、グリッドローラー26は、メディア22の裏面側に位置しており、主にメディア22を搬送する役割を担っている。
このような構成の印刷装置10は、メディア22に対してキャリッジ18を主走査方向yへ移動させ、キャリッジ18に搭載されたインク吐出ヘッド24のノズルからインクをメディア22に向けて吐出することによって主走査方向yの印刷を実行する。そして、印刷装置10は、主走査方向yの印刷が終了する毎に、搬送機構によって主走査方向yに直交する副走査方向xにメディア22を搬送する。すなわち、印刷装置10は、インク吐出ヘッド24による主走査方向yへのインクの吐出とメディア22の副走査方向xへの搬送を繰り返すことで、メディア22に対する印刷を行う。
次に図2から図5を参照して、本実施形態の印刷装置10の組立方法及びこれに用いる組立部材30について説明する。図2は、本実施形態の組立部材30の外観図である。図3は、組立部材30を用いてガイドレール16やプラテン20等を組み付けた状態の正面概略図である。なお図3において斜線で示された構成が組立部材30である。図4はガイドレール16及びプラテン20を含む左側面であり、図5はこの右側面である。図5では、グリッドローラー26の配置が明確になるようにプラテン20の一部や他の構成を省略して図示している。
組立部材30は、主にガイドレール16を保持する第1保持部32と主にプラテン20を保持する第2保持部34とが同一部材で形成されている。第1保持部32及び第2保持部34は長尺状であり、長尺状の第1保持部32の下端の直交方向に長尺状の第2保持部34が位置することで、組立部材30はL字状に同一部材で形成される。すなわち、第1保持部32と第2保持部34は直角となるように同一部材で形成される。
第1保持部32は、ガイドレール16の位置決めを行うガイドレール位置決め部36が形成され、ガイドレール位置決め部36によってガイドレール16を保持する。本実施形態のガイドレール位置決め部36は、一例として、ガイドレール16の垂直方向(z方向)の位置決めを行う。
第2保持部34は、プラテン20の水平方向(x方向及びy方向)の位置決めを行うプラテン位置決め部38が形成され、プラテン位置決め部38によってプラテン20を保持する。本実施形態のプラテン位置決め部38は、一例として、プラテン20の水平方向(x方向及びy方向)の位置決めを行う。なお、第2保持部34は、ガイドレール位置決め部36が形成されている第1保持部32と同一部材で形成されているため、プラテン位置決め部38によってプラテン20が保持されることで、ガイドレール16に対するプラテン20の垂直方向の位置も規定されることになる。
なお、以下の説明では、ガイドレール位置決め部36が形成されている側、プラテン位置決め部38が形成される側を組立部材30の正面ともいう。このように、組立部材30は、一部材に2つの正面を有し、一方の正面にガイドレール16が当接してガイドレール16の高さ方向(z方向)の位置決めを行い、他方の正面にプラテン20が当接してプラテン20の高さ方向(z方向)の位置決めを行う。
なお、組立部材30には、他の構成部材と干渉する箇所に切り欠きが適宜形成されてもよい。
そして、本実施形態の印刷装置10の組立方法は、以下に説明する2つの工程(第1工程と第2工程)を含む。なお、以下の第1工程と第2工程は、順番が逆となってもよい。
第1工程は、一対の組立部材30をキャリッジ18の主走査方向yに離間して配設し(図3参照)、一方の組立部材30の第1保持部32にガイドレール16の一端側を保持させると共に他方の組立部材30の第1保持部32にガイドレール16の他端側を保持させ、ガイドレール16を印刷装置10に固定する工程である。
第2工程は、一方の組立部材30の第2保持部34にプラテン20の一端側を保持させると共に他方の組立部材30の第2保持部34にプラテン20の他端側を保持させ、プラテン20を印刷装置10に固定する工程である。
このように本実施形態の印刷装置組立方法は、ガイドレール16を垂直方向で保持する第1保持部32とプラテン20を水平方向で保持する第2保持部34とが同一部材で形成された組立部材30を用いる。そして、本実施形態の印刷装置組立方法によれば、組立部材30にガイドレール16とプラテン20を組み付ける。そして、1つの組立部材30にガイドレール16とプラテン20との位置決め部が形成されているので、両部材間の位置決め精度を簡易に向上できる。さらに、一対の組立部材30を用いることでガイドレール16とプラテン20とをインク吐出ヘッド24の主走査方向yに対して平行に固定できるので、ガイドレール16とプラテン20との間隔(ヘッドギャップ)を簡易に規定値にできる。
従って、本実施形態の印刷装置組立方法は、印刷装置10の組み立てに要する時間及び労力を低減できる。また、本実施形態の印刷装置組立方法は、印刷装置10の組み立てに要する部品点数が少なくなるので、部品コストを低減できる。
また、本実施形態の印刷装置10は、ガイドレール16とプラテン20とを組み合わせるために、一部材に2つの正面を有し、一方の正面にガイドレール16が当接してガイドレール16の高さ方向の位置決めを行い、他方の正面にプラテン20が当接してプラテン20の高さ方向の位置決めを行う組立部材30を用いる。これにより、一部材に形成された2つの正面によってインク吐出ヘッド24とプラテン20との高さ方向の位置決めが図れ、ヘッドギャップの精度を確保できる。
なお、本実施形態の組立部材30は、ガイドレール16及びプラテン20を保持した状態で印刷装置10に固定されて組み込まれる。これによれば、印刷装置10の組み立て後に組立部材30を取り外す必要がないので、印刷装置10の組立に要する工数を減らすことができる。より具体的には、ガイドレール16及びプラテン20を保持した状態の組立部材30は、プラテン20を支持するブラケット42上に載置及び固定される。図4に示される例では、組立部材30の下部に組立部材固定治具44が配置され、組立部材30は組立部材固定治具44を介してブラケット42上に固定される。なお、組立部材固定治具44による組立部材30のx方向又はy方向の位置決めは、例えば、組立部材30の底面に設けられるボルト穴への組立部材固定治具44を挟んだボルトの締結や、組立部材固定治具44上に設けられる垂直板44Aと組立部材30のx方向の端面やy方向の側面との当接によって行われる。
次に組立部材30の構成について詳述する。
組立部材30が有する第1保持部32のガイドレール位置決め部36は、ガイドレール16を載置するガイドレール載置面36Aを有する。ガイドレール載置面36Aは、ガイドレール位置決め部36における水平面に形成される。そして、ガイドレール載置面36Aに対する垂直面36Bには雌ネジ46が形成される。本実施形態の雌ネジ46は、1つ形成されるが、雌ネジ46の数は特に限定されない。
また、第2保持部34のプラテン位置決め部38は、プラテン20を載置するプラテン載置面38Aを有する。プラテン載置面38Aは、プラテン位置決め部38の水平面に形成される。なお、本実施形態の第2保持部34の上面48には段差50が形成され、段差50によって低くされた領域がプラテン位置決め部38(プラテン載置面38A)とされる。また、プラテン位置決め部38には雌ネジ52が形成される。本実施形態の雌ネジ52は、2つ形成されるが、雌ネジ52の数は特に限定されない。
ここで、本実施形態のプラテン20には、第2保持部34が嵌め合わされる切り欠き部20A(図4参照)が形成される。本実施形態のプラテン20のx,y方向はこの切り欠き部20Aと第2保持部34の段差50とによって規定される。すなわち、第2保持部34の段差50とプラテン20の切り欠き部20Aとが嵌め合わされる。そして、プラテン20のx方向の位置は、切り欠き部20Aのx方向側の端面と段差50の垂直面との突き当てで決定される。また、プラテン20のy方向の位置は、切り欠き部20Aの左右方向(y方向)と段差50の左右方向(y方向)の嵌め合い公差等によって決定される。
このような第1保持部32と第2保持部34との構成によれば、組立部材30にガイドレール16とプラテン20を載置するだけで、ガイドレール16とプラテン20の位置決めを簡易に行うことができる。なお、雌ネジ46を用いたガイドレール16と第1保持部32との締結、及び雌ネジ52を用いたプラテン20と第2保持部34との締結は、必要に応じて行われればよく、ガイドレール16及びプラテン20が印刷装置10に固定されるのであれば必ずしも雌ネジ46,52を用いた締結が行われる必要はない。
また、ガイドレール16は、主走査方向yに沿ってガイドレール固定部材(以下「Yバー」という。)54によって固定される。より具体的には、ガイドレール16の背面がYバー54の正面とが当接するようにネジによって締結されて、ガイドレール16はYバー54に固定される。これにより、ガイドレール16は、組立部材30によって保持されると共にYバー54によって固定されるので、キャリッジ18の主走査方向yへの移動時においてキャリッジ18とプラテン20との距離の変動がより確実に抑制される。
また、Yバー54は、図3,4に示されるように、その下端部において複数のピンチローラー28を保持する。ピンチローラー28は、その下方に位置するグリッドローラー26とでメディア22を押圧可能な高さに配置される。
このようなYバー54は、第1保持部32によって保持される。具体的には、第1保持部32には、Yバー54の位置決めを行うYバー位置決め部56と、Yバー54の自重を受けるYバー自重受け部58と、が形成される。
図6は、第1保持部32がYバー54を保持した状態を示す側面概略図である。図6に示されるようにYバー54は、正面部54A、背面部54B、及び正面部54Aと背面部54Bとを上部で連結する上面部54Cを含んで構成される。正面部54Aは、ガイドレール16を固定したり複数のピンチローラー28を保持する。
Yバー位置決め部56は、ガイドレール位置決め部36の上方に形成され、Yバー54の正面部54Aを載置するYバー載置面56Aを有する。Yバー載置面56Aは、Yバー位置決め部56における水平面に形成される。そして、Yバー載置面56Aに対する垂直面56Bには雌ネジ60が形成される(図2参照)。本実施形態の雌ネジ60は、2つ形成されるが、雌ネジ60の数は特に限定されない。
Yバー自重受け部58は、第1保持部32の背面側に形成され、Yバー54の背面部54Bを載置する自重受け面58Aを有する。上述のように、Yバー54は、ガイドレール16や複数のピンチローラー28を保持するため、他の構成部材に比べて重量を有する。そこで、第1保持部32は、Yバー自重受け部58を背面側に有することにより、Yバー54の重量をYバー自重受け部58で受ける。
このような構成によれば、組立部材30は、Yバー54を簡易な構成で保持できる。
さらに、第2保持部34には、プラテン20上へメディア22を送り出すグリッドローラー26の端部及びグリッドローラー26の軸を保持するベアリング64が挿入される孔部62が形成される。孔部62は、プラテン位置決め部38よりも第1保持部32側に形成される。この構成によれば、グリッドローラー26を所定位置に簡易に組み合わせることができる。なお、本実施形態のグリッドローラー26は、ベアリング64を介して孔部62に挿入される。そこで、以下の説明では、孔部62をベアリングホルダ62という。なお、ベアリングホルダ62へのベアリング64の組み付けは、ベアリング64の周面とベアリングホルダ62の内面との当て付けと、留め具(CR留め具やベベル留め具)やベアリング圧入及びカシメ等による固定で行われる。
また、プラテン20は、主走査方向yに沿った位置保持部66(図3参照)によって、キャリッジ18(インク吐出ヘッド24)に対する高さ方向が主走査方向yにおいて一定とされる。
図3に示される位置保持部66は、複数個が主走査方向yに沿ってブラケット42上に配置される。そして、この複数の位置保持部66の上面にプラテン20が載置される。この位置保持部66が設けられないと、プラテン20は自重によって下方向へ撓む可能性がある。また、位置保持部66の高さは、組立部材30の第2保持部34におけるプラテン載置面38Aの高さと同じである。すなわち、位置保持部66におけるプラテン20の載置面の高さ(z方向の位置)が、第2保持部34のプラテン載置面38Aの高さと同じであるため、プラテン20は主走査方向yにおける水平が保たれる。この結果、プラテン20とキャリッジ18(インク吐出ヘッド24)との距離を走査方向に対して一定に保つことができる。
なお、位置保持部66は、高さ方向の調節機構が設けられてもよい。高さ調節機構は、例えば、高さ調節ネジである。高さ調節ネジは、プラテン20に設けられた貫通口を通り、自ネジの側壁が貫通口の内壁に螺合する。そして、高さ調節ネジの下面をブラケット42に当接させることにより、ブラケット42に対するプラテン20の高さが調節される。
次に、図3を参照して、組立部材30を用いたガイドレール16の位置を原点とした、プラテン20、グリッドローラー26(ベアリング64)の位置関係について説明する。
ガイドレール載置面36Aに載置されるガイドレール16は、z方向幅Wzgはガイドレール16とガイドレール位置決め部36との嵌め合い公差又はノックピン等を用いた組み合わせによりその位置が規定される。
プラテン20は、プラテン載置面38Aに載置されることで、ガイドレール16の下端面を基準としたプラテン20のz方向位置zgpが規定される。ガイドレール16の下端面を基準としたプラテン20のx方向位置xgpは、プラテン20の切り欠き部20Aの端面と段差50の端面との当て付けによって規定される。また、プラテン20のy方向位置は、プラテン20の切り欠き部20Aと段差50との嵌め合い公差や雌ネジ60に螺合されるボルトによる締結等によって規定される。
また、ガイドレール16を基準としたグリッドローラー26(ベアリング64)のx方向位置xgg、z方向位置zggは、ベアリングホルダ62にベアリング64を嵌め込むことで規制される。
以上説明した組立部材30を用いた組立方法は、ガイドレール16からプラテン20に至る構成部材は下記の通りである。
ガイドレール16

組立部材30

プラテン20
また、グリッドローラー26からプラテン20に至る構成部材は下記の通りである。
グリッドローラー26

ベアリング64

組立部材30

プラテン20
このように、本実施形態の組立部材30を用いた組立方法は、印刷装置10の組み立てに用いられる部品の数が従来に比べて少なくなる。
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、印刷装置10をグリッドローラー26等によってプラテン20に搬送されるメディア22に印刷を行うインクジェットプリンタとする形態について説明したが、本発明はこれに限らず、印刷装置10をプラテン20に対してインク等を吐出することで立体物を形成する3Dプリンタとしてもよい。この形態の場合、プラテン20には印刷物として立体物が載置される。
(実施形態の効果)
(1)本実施形態の印刷装置組立方法は、メディア22へインクを吐出するインク吐出ヘッド24の走査方向への移動を誘導するガイドレール16と、メディア22が載置されるプラテン20と、を組み合わせて印刷装置10とするために、ガイドレール16の位置決めを行うガイドレール位置決め部36が形成され、ガイドレール位置決め部36によってガイドレール16を保持する第1保持部32と、プラテン20の位置決めを行うプラテン位置決め部38が形成され、プラテン位置決め部38によってプラテン20を保持する第2保持部34と、が同一部材で形成された一対の組立部材30を用いて、一対の組立部材30を走査方向に離間して配設し、一方の組立部材30の第1保持部32にガイドレール16の一端側を保持させると共に他方の組立部材30の第1保持部32にガイドレール16の他端側を保持させ、ガイドレール16を印刷装置10に固定する第1工程と、一方の組立部材30の第2保持部34にプラテン20の一端側を保持させると共に他方の組立部材30の第2保持部34にプラテン20の他端側を保持させ、プラテン20を印刷装置10に固定する第2工程と、を行う。
本方法によれば、ガイドレール16を垂直方向で保持する第1保持部32とプラテン20を水平方向で保持する第2保持部34とが同一部材で形成される一対の組立部材30を用いてガイドレール16とプラテン20を組み付ける。このように、1つの組立部材30にガイドレール16とプラテン20との位置決め部が形成されているので、両部材間の位置決め精度を簡易に向上できる。さらに、一対の組立部材30を用いることでガイドレール16とプラテン20とをインク吐出ヘッド24の主走査方向yに対して平行に固定できるので、ガイドレール16とプラテン20との間隔(ヘッドギャップ)を簡易に規定値にできる。従って、本組立方法は、印刷装置10の組み立てに要する時間及び労力を低減できる。また、本組立方法は、印刷装置10の組み立てに要する部品点数が少なくなるので、部品コストを低減できる。
(2)本実施形態の印刷装置組立方法は、ガイドレール位置決め部36がガイドレール16を載置するガイドレール載置面36Aを有し、プラテン位置決め部38がプラテン20を載置するプラテン載置面38Aを有してもよい。本構成によれば、組立部材30にガイドレール16とプラテン20を載置するだけで、ガイドレール16とプラテン20の位置決めを簡易に行うことができる。
(3)本実施形態の印刷装置組立方法は、ガイドレール16が走査方向に沿ってYバー54によって固定されてもよい。本構成によれば、ガイドレール16は組立部材30によって保持されると共にYバー54によって固定されるので、インク吐出ヘッド24の走査方向への移動時においてインク吐出ヘッド24とプラテン20との距離の変動が抑制される。
(4)本実施形態の印刷装置組立方法は、第1保持部32にYバー54の位置決めを行うYバー位置決め部56と、ガイドレール16固定部の自重を受けるYバー自重受け部58と、が形成されてもよい。本構成によれば、Yバー54を簡易な構成で保持できる。
(5)本実施形態の印刷装置組立方法は、組立部材30がガイドレール16及びプラテン20を保持した状態で印刷装置10に固定されて組み込まれてもよい。本構成によれば、印刷装置10の組み立て後に組立部材30を取り外す必要がないので、印刷装置10の組立に要する工数を減らすことができる。
(6)本実施形態の印刷装置組立方法は、プラテン20は、走査方向に沿った位置保持部66によって、インク吐出ヘッド24に対する高さ方向が走査方向において一定とされてもよい。本構成によれば、プラテン20が下方向にたわむことなく、プラテン20とインク吐出ヘッド24との距離を走査方向に対して一定に保つことができる。
(7)本実施形態の印刷装置組立方法は、第2保持部34にプラテン20上へメディア22を送り出すグリッドローラー26の端部及びグリッドローラー26の軸を保持するベアリング64が挿入されるベアリングホルダ62が形成されてもよい。本構成によれば、プラテン20上へメディア22を送り出すグリッドローラー26を所定位置に簡易に組み合わせることができる。
(8)本実施形態の印刷装置10は、液滴を吐出するインク吐出ヘッド24の走査方向への移動を誘導するガイドレール16と、メディア22が載置されるプラテン20と、を組み合わせるために、一部材に2つの正面を有し、一方の正面にガイドレール16が当接してガイドレール16の高さ方向の位置決めを行い、他方の正面にプラテン20が当接してプラテン20の高さ方向の位置決めを行う組立部材30を用いる。本構成によれば、一部材に形成された2つの正面によってインク吐出ヘッド24とプラテン20との高さ方向の位置決めが図れ、ヘッドギャップの精度を確保できる。
本発明は、印刷装置の組立方法として有用である。
10 印刷装置
16 ガイドレール
20 プラテン
22 メディア(記録媒体)
24 インク吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)
26 グリッドローラー(ローラー)
30 組立部材
32 第1保持部
34 第2保持部
36 ガイドレール位置決め部(第1位置決め部)
36A ガイドレール載置面(第1載置面)
38 プラテン位置決め部(第2位置決め部)
38A プラテン載置面(第2載置面)
54 Yバー(ガイドレール固定部材)
56 Yバー位置決め部(第3位置決め部)
58 Yバー自重受け部(自重受け部)
62 ベアリングホルダ(孔部)
64 ベアリング(保持器)
66 位置保持部

Claims (8)

  1. 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの走査方向への移動を誘導するガイドレールと、印刷物が載置されるプラテンと、を組み合わせて印刷装置とするために、
    前記ガイドレールの位置決めを行う第1位置決め部が形成され、前記第1位置決め部によって前記ガイドレールを保持する第1保持部と、
    前記プラテンの位置決めを行う第2位置決め部が形成され、前記第2位置決め部によって前記プラテンを保持する第2保持部と、
    が同一部材で形成された一対の組立部材を用いて、
    前記一対の組立部材を前記走査方向に離間して配設し、一方の前記組立部材の前記第1保持部に前記ガイドレールの一端側を保持させると共に他方の前記組立部材の前記第1保持部に前記ガイドレールの他端側を保持させ、前記ガイドレールを前記印刷装置に固定する第1工程と、
    一方の前記組立部材の前記第2保持部に前記プラテンの一端側を保持させると共に他方の前記組立部材の前記第2保持部に前記プラテンの他端側を保持させ、前記プラテンを前記印刷装置に固定する第2工程と、
    を行う印刷装置組立方法。
  2. 前記第1位置決め部は、前記ガイドレールを載置する第1載置面を有し、
    前記第2位置決め部は、前記プラテンを載置する第2載置面を有する
    請求項1記載の印刷装置組立方法。
  3. 前記ガイドレールは、前記走査方向に沿ってガイドレール固定部材によって固定される請求項1又は請求項2記載の印刷装置組立方法。
  4. 前記第1保持部は、前記ガイドレール固定部材の位置決めを行う第3位置決め部と、前記ガイドレール固定部の自重を受ける自重受け部と、が形成される請求項3記載の印刷装置組立方法。
  5. 前記組立部材は、前記ガイドレール及び前記プラテンを保持した状態で前記印刷装置に固定されて組み込まれる請求項1から請求項4のいずれか1項記載の印刷装置組立方法。
  6. 前記プラテンは、前記走査方向に沿った位置保持部によって、前記液滴吐出ヘッドに対する高さ方向が前記走査方向において一定とされる請求項1から請求項5の何れか1項記載の印刷装置組立方法。
  7. 前記第2保持部は、前記プラテン上へ記録媒体を送り出すローラーの端部及び当該ローラーの軸を保持する保持器が挿入される孔部が形成される請求項1から請求項6の何れか1項記載の印刷装置組立方法。
  8. 液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの走査方向への移動を誘導するガイドレールと、印刷物が載置されるプラテンと、を組み合わせるために、
    一部材に2つの正面を有し、一方の正面に前記ガイドレールが当接して前記ガイドレールの高さ方向の位置決めを行い、他方の正面に前記プラテンが当接して前記プラテンの高さ方向の位置決めを行う組立部材を用いる印刷装置。
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