JP2020180573A - ピストンとコンロッドの支承構造 - Google Patents

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【課題】ピストンとコンロッドとが台形嵌合構造を採る場合でのさらなる工夫により、下降組付け時におけるコンロッドのクランクアームへの乗り上げおそれがなく、円滑にクランクピンに嵌合されるように、改善されたピストンとコンロッドの支承構造を提供する。【解決手段】ピストンAの一対のピストンピンボス1,2間にコンロッドBの小端部3が配置され、ピストンピン4が嵌合されピストンとコンロッドの支承構造において、ピストンピンボス1,2どうしのピン軸心pの方向での間隔wがピストンヘッド側ほど狭くなるように設定され、かつ、小端部3のピン軸心pの方向での幅がコンロッド大端部側ほど広くなるように設定され、ピストンピンボス1,2の小端部側となる内端面1T,2Tに、小端部3のピストンピンボス側となる外端面3A,3Bと内端面1T,2Tとのピン軸心pの方向での間隔を所定値xに維持可能な突出部8,9が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、農業用ディーゼルエンジンや走行車両用ガソリンエンジンなどのエンジンに適用されるピストンとコンロッドの支承構造に関するものである。
エンジンにおけるピストンとコンロッド(コネクティングロッドの略称)とは、ピストンピンを用いて相対揺動可能に連結される支承構造が採られている。即ち、ピストンに形成された一対のピストンピンボス間にコンロッドの小端部が配置され、一対のピストンピンボス及び小端部に亘ってピストンピンが嵌合される構造であり、例えば、特許文献1において開示されている。
一方、近年では、特許文献2において開示されるように、同じようなテーパ形状どうしのピストンピンボスと小端部とをピン連結させる構造が採られることも多い。即ち、ピストンピンボスどうしの対向面である内端面を、上側(コンロッド大端部側と反対の側)に行くほどピストンの径方向で中心側に寄る勾配が付けられたテーパ面とし、かつ、コンロッドの小端部を大端部側が幅広となる先窄まり形状にして、小端部におけるピストンピンボスの内端面に臨む一対の外端面をテーパ面とする構造である。
このように下拡がり状のピストンピンボス間に下拡がり状の小端部を配置させる構造、即ち、台形嵌合構造の採用により、内端面及び外端面がいずれも平行な垂直面とされた従来品(特許文献1など)に比べて、ピストンピンボスのピストンヘッド側部分及び小端部の大端部側部分でのピストンピンとの接触面積を増やすことができる。そのため、爆発圧力によるピストン押下げ力を、ピストンピンボス及び小端部に緩和して伝達でき、従って、応力軽減による耐久性向上や軽量化が可能となる利点がある。
特開2005−127227号公報 特開2016−161062号公報
ところで、ピストンとコンロッドとをクランク軸に組付けるには、図7に示されるように、ピストンピン4によりコンロッドBの小端部3が支承された状態のピストンA(部分コンプ18)を、クランク軸17における対応したクランクピン17Pの上方から下方移動させ、コンロッドB下部の大端部上部12Aをクランクピン17Pに嵌合させる。
そして、図示は省略するが、コンロッドキャップ12B(図4,5を参照)を下方からクランクピン17Pに嵌合させ、コンロッドキャップ12Bを大端部上部12Aにボルト止めする、という作業(下降組付け)が行われる。
この場合、図7に示されるように、一対のピストンピンボス1,2間において小端部3が何れか、例えば左ピストンピンボス1に最大限に寄った状態で、コンロッド付ピストンである部分コンプ18が下降されると、大端部上部12Aがクランクアーム17Aに乗り上げてしまい、うまく所定のクランクピン17Pに嵌合されない組付け不良の可能性があることが分かってきた。
本発明の目的は、ピストンとコンロッドとが台形嵌合構造を採る場合におけるさらなる工夫により、下降組付け時におけるコンロッドのクランクアームへの乗り上げおそれがなく、円滑にクランクピンに嵌合されるように、改善されたピストンとコンロッドの支承構造を提供する点にある。
本発明は、エンジンのピストンに形成された一対のピストンピンボス間にコンロッドの小端部が配置され、前記一対のピストンピンボス及び前記小端部に亘ってピストンピンが嵌合されているピストンとコンロッドの支承構造において、
前記一対のピストンピンボスどうしのピストンピンのピン軸心方向に沿う方向の間隔がピストンヘッド側ほど狭くなるように設定され、かつ、前記小端部の前記ピン軸心方向に沿う方向の幅がコンロッド大端部側ほど広くなるように設定され、
前記ピストンピンボスの小端部側となる内端面に、前記小端部のピストンピンボス側となる外端面と前記内端面との前記ピン軸心の方向での間隔を所定値に維持可能な突出部が設けられていることを特徴とする。
前記所定値は、前記ピストンと前記コンロッドとの相対揺動に拘らずに前記内端面と前記外端面との前記軸心方向の間隔を一定に維持するものであると好都合である。そして、前記内端面及び/又は前記外端面は勾配角一定のテーパ面に形成されていればより好都合である。
前記突出部は、前記内端面における大端部側の端部に形成されていると良く、前記突出部は、前記一対のピストンピンボスの双方に形成されていることが望ましい。また、前記突出部には、前記コンロッドの揺動による揺動面に平行な突出面が形成されていると好都である。
本発明によれば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、爆発圧力の応力軽減及び軽量化が促進される台形嵌合構造を採りながら、コンロッドの大端部上部がクランクアームへ乗り上げる不都合なく所期するピストンピンに嵌合されて、コンロッド付ピストンの下降によるクランク軸への組付けが良好に行えるようになる。
その結果、ピストンとコンロッドとが台形嵌合構造を採る場合におけるさらなる工夫により、下降組付け時におけるコンロッドのクランクアームへの乗り上げおそれがなく、円滑にクランクピンに嵌合されるように、改善されたピストンとコンロッドの支承構造を提供することができる。
ピストンとコンロッドの支承構造を示す断面図 ピストンを左右方向で切った断面図 ピストンを前後方向で切った断面図 コンロッドの正面図 コンロッドを前後方向で切った断面図 コンロッド付ピストンのクランク軸への組付方法を示す作用図 従来におけるコンロッド付ピストンのクランク軸への組付方法を示す作用図
以下に、本発明によるピストンとコンロッドの支承構造の実施の形態(例:農機や建機などの産業用エンジン)を、図面を参照しながら説明する。
図1に、エンジンのピストンAに形成された一対のピストンピンボス1,2間にコンロッドBの小端部3が配置され、一対のピストンピンボス1,2及び小端部3に亘ってピストンピン4が嵌合されたピストンとコンロッドの支承構造(以下、単に支承構造と略称する)が示されている。
左右のピストンピンボス1,2のピストンピン孔1A,2A、及びコンロッドBの小端部3に設けられた軸受部5に亘って円筒状のピストンピン4が嵌合されている。
図1〜図3に示されるように、ピストンAは、ピストンヘッド(頂面)6a及び凹入部6bを有するピストン上部6、前後のスカート部7,7、及び左右のピストンピンボス1,2などを有して構成されている。ピストン上部6に連なる左右のピストンピンボス1,2は互いに対称な形状の部分であり、互いに同一のピン軸心pを有するピストンピン孔1A,2Aが形成されている。
各ピストンピン孔1A,2Aは、ピン軸心pに沿う方向でピストン軸心z側(内側)の部分が径一定の直胴内周面1a,2aに形成され、反ピストン軸心z側(外側)の部分が極緩やかに先拡がり(ピストンの径外側拡がり)するテーパ内周面1b,2bに形成されている。各テーパ内周面1b,2bのピストンの径方向における外端部に止め輪用周溝10が形成されている。なお、直胴内周面1a,2a及びテーパ内周面1b,2bの一部に架けて、ピン軸心pを中心として径外に膨らむ膨出部1f、2fが形成されている。
左右ピストンピンボス1,2の構造を左ピストンピンボス1で説明する。図1〜図3に示されるように、左ピストンピンボス1は、ピストンピン孔1Aのピン軸心pに沿う方向の長さが、ピストン軸心zに沿う方向でピストンヘッド6a側の長さである長幅1uが、スカート部7側の長さである狭幅1sよりも長くなるように、内端面1Tがテーパ面に形成されている。
即ち、左ピストンピンボス1における右ピストンピンボス2に臨む対向面である内端面1Tは、勾配角一定のテーパ面(傾斜面)に形成されている。つまり、内端面1Tは、基本的には、図2に示されるように、傾斜面1kで切られたような直線的なテーパ面に設定されている。
図1〜図3に示されるように、右ピストンピンボス2の構造は、左ピストンピンボス1と左右対称であり、それぞれ対応する箇所として、長幅2u、狭幅2s、内端面2T、及び傾斜面2kが示されている。なお、左右の傾斜面1k,2kの角度の絶対値は互いに等しく、従って、左右の内端面1T,2Tの角度の絶対値も互いに等しいものとして描かれている。
一対のテーパ面である左右の内端面1T,2Tにより、一対のピストンピンボス1,2どうしのピストンピンの軸心であるピン軸心p方向に沿う方向の対向間隔(内端面1T,2Tどうしの間隔)wは、ピストンヘッド6a側ほど狭く(大端部12側ほど広く)なるように設定されている。より詳しくは、前記対向間隔は、ピストン軸心z方向でピストンヘッド6aに近づくほど狭くなる状態に設定されている。
図2において、対向間隔wは、大端部12側(スカート部7側)が最も広く(wx)、ピストンヘッド6a側が最も狭く(wi)なっている。故に、左右のピストンピンボス1,2のピン軸心p方向の長さは、ピストンヘッド6a側の長さは、コンロッドBの大端部12側(スカート部7側)の長さよりも長くなるように構成されている。これらの寸法差により、ピストンAとピストンピン4との嵌合部のうちの、爆発圧力による強い押下げ力が作用する箇所の面積を無理なく増やして応力緩和が図られている。
そして、内端面1Tの下端部(コンロッドBの大端部側の部)が、ピストン軸心zと平行な突出面8aが形成されるように、右ピストンピンボス2側に張り出た突出部8が形成されている。具体的には、内端面1Tにおけるピストンピン孔1Aの下端から若干上に上がった位置から下部が次第に横方向(ピストン軸心z方向)に膨出されて突出部8が形成されており、その横先端が突出面8aになっている。突出部8の範囲は、図3において、ハッチングが施された部分である。
同様に、右ピストンピンボス2においても、ピストンヘッド6a側の長幅2uが、スカート部7側の狭幅2sよりも長くなる内端面2Tが、傾斜面2kで切られたような直線的で勾配一定のテーパ面(傾斜面)に形成されている。そして、内端面2Tの下端部には、ピストン軸心zと平行な突出面9aが形成されるように、次第に横方向(ピストン軸心z方向)に張り出た突出部9が形成されている。
また、ピン軸心pの方向における左右の内端面1T,2Tどうしの間には、ピストン上部6に食い込むように形成された上方膨出空間部11が形成されている。この上方膨出空間部11の左右側面11a,11bは、各ピストンピン孔1A,2Aの上端部から始まって上方に延ばされており、前述の傾斜面1k、2kよりもピストン径方向で外側に寄った垂直面(又はほぼ垂直面)に形成されている。
図1、図4、図5に示されるように、コンロッドBは、小端部3、大端部12、及びコンロッド本体部13を有している。大端部12は、I形断面形状を持つコンロッド本体部13に一体の大端部上部12Aと、大端部12の下半分に相当するコンロッドキャップ12Bとを、一対のボルト14,14で連結することで形成されている。
小端部3は、その小端孔3cに内嵌された軸受部(軸受メタル)5を有しており、軸受部5には、ピストンピン4(図1を参照)が相対回転可能に内嵌することができる。
小端部3のピン軸心p方向に沿う方向の小端幅は、大端部12側ほど広くなるように設定されている。詳しくは、前記小端幅は、ピストン軸心zに沿う方向で大端部12に近づくほど広くなるように、左右の外端面3A,3Bのそれぞれが直線的なテーパ面に形成されている。即ち、図5において、小端部3の左右それぞれに描かれる仮想線は、大端部12の幅と同じ幅を有する場合の小端部(小端幅)を示しており、左外端面3A及び右外端面3Bは、その広い幅を有する仮想線による小端部を左右の傾斜面3a,3bでカットした状態のテーパ面に相当している。
従って、小端部3においては、軸受部5とピストンピン4との嵌合部の幅は、ピストンヘッド6a側(図5で紙面上側)の幅fよりも大端部側の幅eが大きく設定され、爆発圧力による強い押下げ力が作用する箇所の面積を増やして応力緩和が図られている。また、小端部3の頂部には、軸受部5も貫通する通孔15が形成されており、通孔15を用いてピストンピン4と軸受部5とに間に潤滑油の供給が可能に構成されている。
図1において、左右の内端面1T,2T、及び左右の外端面3A,3Bは、それぞれピストン軸心zに対する傾斜角度の絶対値が互いに等しい値に設定されており、左内端面1Tと左外端面3Aと、及び右内端面2Tと右外端面3Bとは、基本はそれぞれ互いに平行である。従って、ピストンピン4を用いて小端部3が左右のピストンピンボス1,2間の中心に配置された組付け状態での台形嵌合構造では、左内端面1Tと左外端面3Aとのピン軸心p方向(左右方向)の隙間16Lと、右内端面2Tと右外端面3Bとのピン軸心p方向(左右方向)の隙間16Rとは互いに等しい。
但し、左右の内端面1T,2Tにおける大端部12側の突出部8,9と左右の外端面3A,3Bとのピン軸心p方向の隙間は、大端部12に近づくほど隙間16L,16Rより狭くなり、最も狭い箇所の左右幅は左右共にxである。最小間隔xは、突出部8,9の突出面8a,9aと小端部3の下端との左右(ピン軸心pの方向)間隔である。つまり、突出面8a,9aは、コンロッドBのピン軸心pの回りの揺動による揺動面(ピストン軸心zと平行で、かつ、ピン軸心pに直交する面:符記省略)と平行な面に形成されており、内端面1T、2Tと外端面3A,3Bとのピン軸心pの方向の間隔を最小間隔(所定値)xに維持することを可能としている。このように、突出部8,9の部分だけ隙間16L,16Rの値を狭い所定値xすることによる作用効果について、次に説明する。
図7に示されるように、ピストンAとコンロッドBとクランク軸17とを組付けるには、まず、コンロッドキャップ12Bの外されたコンロッドBとピストンAとをピストンピン4で組付けた部分コンプ(Comp)18と、クランク軸17とを用意する。次いで、部分コンプ18を、その大端部上部12Aがクランク軸心yの方向でクランクピン17Pに対応させた状態でクランク軸17の上方から下降させ、大端部上部12Aをクランクピン17Pに嵌合させる。そして、コンロッドキャップ12Bをクランクピン17Pに下方から嵌合させ、ボルト14,14で大端部上部12Aに組付ける、という具合である。
ところが、図7に示されるように、小端部3が一方の、例えば左ピストンピンボス1に当接するまでピン軸心p方向で偏っている場合には、その状態で部分コンプ18を下降すると、大端部上部12Aがクランクアーム17Aに乗り上げてしまい、上手くクランクピン17Pに嵌らない、という組付け不良の問題が生じてきた。
図1に示されるように、台形嵌合構造ではコンロッドBが垂下された姿勢において、内端面1T,2Tと外端面3A,3Bとを互いに平行に設定した状態で、左右のピストンピンボス1,2間に小端部3が配置される。この場合、(1)クランク軸17を回転させるためのコンロッドBの揺動により、小端部3における最も幅の広い箇所もピン軸心pを中心として揺動するので、その分の隙間縮小分を見越した広い目の隙間16L,16Rが設定される。加えて、(2)爆発圧力の応力緩和の点から採られる台形嵌合構造により、ピストンA及びコンロッドBとピストンピン4との接触面積が十分取れていて余裕があるので、軽量化の点から各隙間16L,16Rが広い目に設定されている。
つまり、前述した(1)、(2)の各設定により、各ピストンピンボス1,2と小端部3との隙間16L,16Rが、従来(特許文献1など参照)に比べて広く設定されていることが、前述した組付け不良の問題が生じること原因であることが分ってきた。
そこで、本発明においては、前述のように、コンロッドBが所定角度で揺動した場合、即ち、各ピストンピンボス1,2と小端部3との隙間条件が最も厳しくなる状態において、最小又はそれに近いシビアな隙間寸法に設定すべく、突出部8,9を設ける手段である。このような構成にすれば、図1に示されるコンロッドBが垂下姿勢のときの、小端部3のピン軸心p方向へのズレ動き量を、突出部8,9がない形状(傾斜面1k、2kで規定される形状)の場合(図7参照)に比べて大幅に縮小させること(図6参照)ができる。
すると、図6に示されるように、小端部3がピン軸心p方向に最もズレた状態において、クランク軸17のクランクピン17Pを目掛けて部分コンプ18を下降移動させても、大端部上部12Aは、クランクアーム17Aに乗り上げることなく、クランクピン17Pに円滑に嵌合させて組付けることが可能になる。なお、図1や図6においては、図面理解の容易化のため、各突出部8,9と小端部3とのピン軸心pの方向の隙間を拡大してあり、図6における各突出部8,9と小端部3との隙間は、実際には視認し難いほど狭い。
以上説明したように、一対のピストンピンボス1,2どうしの間隔wがピストンヘッド6a側ほど狭くなるように設定され、かつ、小端部3の幅が大端部12側ほど広くなるように設定された台形嵌合構造であって、左右のピストンピンボス1,2の内端面1T,2T又に、内端面1T、2Tと外端面3A,3Bとの間隔を所定値xに維持可能な突出部8,9が設けられている。故に、突出部8,9によるピストンAとコンロッドBとのズレ動き抑制作用により、コンロッド付ピストンのクランク軸への組付け時において、大端部上部12Aとクランクピン17Pとが円滑に嵌合されるようになる。
その結果、ピストンピンボス1,2と小端部3との隙間16L,16Rを基本的には広くして軽量化を図ること、及び爆発圧力の応力緩和が十分行えるものとしながら、大端部上部12Aのクランクアーム17Aへの乗り上げなく、部分コンプ18の下降によるクランク軸17への組付けが良好に行える効果が得られる。
〔別実施形態〕
突出部8,9のピストン軸心z方向の長さや、ピストン軸心z及びピン軸心pの双方に直交する軸心の方向(前後方向)の長さは、種々に変更設定が可能である。
また、小端部3の外端面3A,3Bの大端部側の端部をテーパ面ではなくピストン軸心zに沿う垂下面(垂直面)として、突出部8,9の突出面8a,9aとのピン軸心p方向の最小間隔(所定値)xが面どうしで規定される構成としてもよい。
1 ピストンピンボス
1T 内端面
2 ピストンピンボス
2T 内端面
3 小端部
3A,3B 外端面
4 ピストンピン
8,9 突出部
8a,9a 突出面
A ピストン
B コンロッド
p ピン軸心
w 間隔
x 所定値

Claims (6)

  1. エンジンのピストンに形成された一対のピストンピンボス間にコンロッドの小端部が配置され、前記一対のピストンピンボス及び前記小端部に亘ってピストンピンが嵌合されているピストンとコンロッドの支承構造であって、
    前記一対のピストンピンボスどうしのピストンピンのピン軸心の方向に沿う方向の間隔がピストンヘッド側ほど狭くなるように設定され、かつ、前記小端部の前記ピン軸心の方向に沿う方向の幅がコンロッド大端部側ほど広くなるように設定され、
    前記ピストンピンボスの小端部側となる内端面に、前記小端部のピストンピンボス側となる外端面と前記内端面との前記ピン軸心の方向での間隔を所定値に維持可能な突出部が設けられているピストンとコンロッドの支承構造。
  2. 前記所定値は、前記ピストンと前記コンロッドとの相対揺動に拘らずに前記内端面と前記外端面との前記ピン軸心の方向の間隔を一定に維持するものである請求項1に記載のピストンとコンロッドの支承構造。
  3. 前記内端面及び/又は前記外端面は勾配角一定のテーパ面に形成されている請求項1又は2に記載のピストンとコンロッドの支承構造。
  4. 前記突出部は、前記内端面における大端部側の端部に形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載のピストンとコンロッドの支承構造。
  5. 前記突出部は、前記一対のピストンピンボスの双方に形成されている請求項4に記載のピストンとコンロッドの支承構造。
  6. 前記突出部には、前記コンロッドの揺動による揺動面に平行な突出面が形成されている請求項1〜5の何れか一項に記載のピストンとコンロッドの支承構造。
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