JP7044527B2 - 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構におけるアッパリンク - Google Patents

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この発明は、内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の構成要素の一つであるアッパリンクに関し、特に、ロアリンクとの連結部となるアッパピン用ピンボス部の改良に関する。
レシプロ式内燃機関のピストンピンとクランクピンとの間を複リンク式のピストンクランク機構で連結した従来技術として、本出願人が先に提案した特許文献1等が公知となっている。これは、ピストンのピストンピンに連結されるアッパリンクと、このアッパリンクとクランクシャフトのクランクピンとを連結するロアリンクと、一端が機関本体側に揺動可能に支持され、かつ他端が上記ロアリンクに連結されるコントロールリンクと、を備えている。そして、上記アッパリンクと上記ロアリンクとは、アッパピンを介して互いに回転可能に連結され、上記コントロールリンクと上記ロアリンクとは、コントロールピンを介して互いに回転可能に連結されている。
このような複リンク式のピストンクランク機構におけるアッパリンクは、棒状のロッドの両端にそれぞれ円環状のピンボス部を備えた構成となっており、一方のピストンピン用ピンボス部がピストンピンに連結され、他方のアッパピン用ピンボス部がアッパピンに連結される。アッパピンは、ロアリンクの一端部に二股状に形成された一対のロアリンク側ピンボス部に両端部が支持されており、軸方向の中央部に、アッパリンクのアッパピン用ピンボス部が回転可能に嵌合する。
上記のアッパピン用ピンボス部とアッパピンとの嵌合部つまり摺動面の潤滑のために、特許文献1には、クランクシャフト内部からロアリンクに設けたオイル噴射孔を介してアッパリンクのアッパピン用ピンボス部外周面へ向けて潤滑油を噴射供給する構成が開示されている。そして、アッパピン用ピンボス部の軸方向の端面には、噴射供給された潤滑油を受け取ってアッパピンとの接触面に導くように凹部が切欠形成されている。すなわち、所定クランク角においてクランクピンの油路とロアリンクのオイル噴射孔とが合致することで潤滑油が噴射され、このクランク角において潤滑油噴射方向に凹部が整列することで潤滑油が内周側へ案内される。
特開2016-196888号公報
しかしながら、この特許文献1の構成では、クランクシャフト内部を通して供給される潤滑油に依存して潤滑が行われる。この発明は、クランクシャフト内部を通した強制潤滑に依存せずにアッパピン用ピンボス部とアッパピンとの間の潤滑を行うことを目的としている。
この発明に係る内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構におけるアッパリンクは、アッパピンの軸方向に向かう一対の端面の少なくとも一方に、クランクケース内に飛散するオイルミストを捕集する凹部が周方向の一部に形成されており、上記凹部は、上記アッパピン用ピンボス部の内周面に達しており、上記アッパリンクを上記ロアリンクと組み合わせた状態において、上記アッパピンの軸方向に沿って見たときに、上記凹部は上記ロアリンク側のアッパピン用ピンボス部に覆われることなく少なくとも一部が露出し、上記凹部は、上記アッパピン用ピンボス部の周方向に沿った弧状をなすとともに上記アッパリンクの長手方向に沿って長い凹溝状に形成されており、上記アッパピンの軸方向に沿った深さが、一定の半径に沿った各点で比較した場合に、上記ピストン側の端部で最も浅く、反対側の端部へ向かうに従って徐々に増加している。
ピストンクランク機構が高速で運動するクランクケース内には、多量のオイルミストが飛散している。アッパリンクは、概ねシリンダ軸線方向に沿って上下に往復運動するが、この往復運動に伴ってアッパピン用ピンボス部端面の凹部にオイルミストが捕集される。捕集されたオイルミストは、徐々に大きな油滴となり、凹部からアッパピン用ピンボス部の内周側へ流れる。これにより、アッパピンとの間が潤滑される。
なお、このオイルミストを利用する潤滑は、オイルポンプにより加圧された潤滑油の供給による他の強制潤滑と組み合わせて用いることも可能である。
この発明によれば、クランクケース内に飛散するオイルミストを利用してアッパピン用ピンボス部とアッパピンとの間を潤滑することができる。
複リンク式ピストンクランク機構の構成説明図。 ロアリンクの斜視図。 一実施例のアッパリンクの正面図。 一実施例のアッパリンクの側面図。 一実施例のアッパリンクの斜視図。 アッパピン用ピンボス部を拡大して示す正面図。 アッパピン用ピンボス部を拡大して示す側面図。 アッパピン用ピンボス部を拡大して示す斜視図。 ロアリンクと結合した状態での要部を拡大して示す正面図。 ロアリンクと結合した状態での要部を拡大して示す側面図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明が適用される複リンク式ピストンクランク機構の構成要素を示している。この複リンク式ピストンクランク機構自体は前述した特許文献1等によって公知のものであり、ピストン1にピストンピン2を介して一端が連結されたアッパリンク3と、このアッパリンク3の他端にアッパピン4を介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピン5に連結されたロアリンク6と、このロアリンク6の自由度を規制するコントロールリンク7と、を備えている。上記コントロールリンク7は、一端が機関本体側の支持ピン8に揺動可能に支持され、他端が上記ロアリンク6にコントロールピン9を介して連結されている。なお、上記複リンク式ピストンクランク機構は、上記支持ピン8の位置を可変とすることで、可変圧縮比機構として構成することも可能である。
図2に示すように、上記ロアリンク6は、上記クランクピン5に嵌合する円筒形のクランクピン軸受部11を中央に有し、かつこのクランクピン軸受部11を挟んで互いにほぼ180°反対側となる位置に、アッパピン用ピンボス部12およびコントロールピン用ピンボス部13がそれぞれ設けられている。このロアリンク6は、全体として、菱形に近い平行四辺形をなしており、クランクピン軸受部11の中心を通る分割面14において、アッパピン用ピンボス部12を含むロアリンクアッパ6Aと、コントロールピン用ピンボス部13を含むロアリンクロア6Bと、の2部品に分割して形成されている。これらのロアリンクアッパ6Aおよびロアリンクロア6Bは、クランクピン軸受部11をクランクピン5に嵌め込んだ上で、互いに逆向きに挿入される一対のボルト(図示せず)によって互いに締結されている。
上記アッパピン用ピンボス部12は、アッパリンク3を軸方向中央部に挟むように二股状の構成となっており、アッパピン4の軸方向の両端部を支持する一対のアッパピン用ピンボス部12の各々が、ロアリンク6の軸方向の端面に沿って延びている。つまり、一対のアッパピン用ピンボス部12の間に、アッパリンク3の揺動運動を可能とする一定幅の溝部15が存在する。各々のアッパピン用ピンボス部12は、円形のピン嵌合孔16を有し、これらのピン嵌合孔16にアッパピン4が圧入されている。なお、図2には、ロアリンク6がアッパピン4とともに図示されているが、アッパピン4の実際の圧入作業は、アッパリンク3をロアリンク6に組み付ける際に行われる。
コントロールピン用ピンボス部13も基本的に同様の構成であり、二股状をなす一対のコントロールピン用ピンボス部13の間の溝部(図示せず)にコントロールリンク7が組み合わされ、コントロールピン9の両端部がコントロールピン用ピンボス部13のピン嵌合孔18に圧入されている。
図3~図5は、上記のロアリンク6とピストン1とを連結するアッパリンク3を示している。このアッパリンク3は、炭素鋼の鍛造や鋳造等によって一部品として構成されているものであり、直線的に延びた矩形断面の棒状をなすロッド部21と、このロッド部21の一端に設けられた円環状のピストンピン用ピンボス部22と、ロッド部21の他端に設けられた円環状のアッパピン用ピンボス部23と、を有する。
ピストンピン用ピンボス部22は、ピストン1に両端部が支持されたピストンピン2の中央部に回転可能に嵌合する。なお、ピストンピン2は、ピストン1に圧入して固定してもよく、あるいは、いわゆるフルフロート形式としてピストン1に回転可能に支持するようにしてもよい。
アッパピン用ピンボス部23は、ロアリンク6側のアッパピン用ピンボス部12に両端が支持されたアッパピン4の中央部に回転可能に嵌合する。図6~図8は、アッパピン用ピンボス部12の詳細を示す拡大図である。これらの図に示すように、アッパピン用ピンボス部23は、ロアリンク6側の一対のアッパピン用ピンボス部12の内側面に対向するようにアッパピン4軸方向に向かう一対の端面24と、アッパピン4と接する軸受メタル31が圧入された内周面つまり軸受孔25と、ロッド部21の側面に連続する外周面26と、から円環状に構成されている。ここで、上記端面24は、上記軸受孔25を囲む内周側の環状平面部24aと、この環状平面部24aの外周側に位置するテーパ部24bと、を有する。上記環状平面部24aは、上記アッパピン4の軸方向に対して直交する平面に沿って機械加工により仕上げられている。これに対し、上記テーパ部24bは、外周側へ向かうに従って上記環状平面部24aに沿った平面から後退するように傾斜しており、鍛造等による粗面のままとなっている。
一対の端面24の各々には、クランクケース内に飛散するオイルミストを捕集するためのオイルミスト捕集凹部28が周方向の一部に形成されている。図示の実施例では、1つの端面に一対のオイルミスト捕集凹部28が設けられており、これら2つのオイルミスト捕集凹部28は、アッパピン用ピンボス部23の中心を通りかつロッド部21の長手方向に沿ったアッパリンク中心線CL(換言すれば、アッパピン用ピンボス部23の中心とピストンピン用ピンボス部22の中心を通る中心線)を挟んで互いに対称に形成されている。
ここで、説明の便宜のために、図6に示すように、アッパリンク3が運動する平面上で上記アッパリンク中心線CLに沿った方向を「y方向」、これと直交する方向を「x方向」とし、さらに、図7に示すように、xy平面と直交する方向(つまりアッパピン4の軸方向)を「z方向」と呼ぶこととする。各々のオイルミスト捕集凹部28は、円環状をなす端面24の360°の中で、アッパピン用ピンボス部23の中心からx方向に延ばした仮想の直線が端面24と交差する角度位置(換言すればアッパリンク中心線CLに対し90°および270°の位置)を含むように設けられ、例えば60°~90°程度の角度範囲を有するように、アッパピン用ピンボス部23の周方向に沿った弧状をなしている。つまり、オイルミスト捕集凹部28は、アッパピン用ピンボス部23の周方向に沿って湾曲しつつy方向に沿って細長く延びている。
また、オイルミスト捕集凹部28は、テーパ部24bと環状平面部24aとの双方に亘って形成されている。つまり、テーパ部24bおよび環状平面部24aの各々において、オイルミスト捕集凹部28以外の部位に比較して、z方向に凹んでいる。環状平面部24aにおいては、オイルミスト捕集凹部28の形成によって環状平面部24aの周方向の一部が部分的に切り欠かれた形となっており、これにより、オイルミスト捕集凹部28は、内周の軸受孔25に達している。つまり、一平面に沿って機械加工された環状平面部24aはオイルミスト捕集凹部28の部分で不連続となっており、オイルミスト捕集凹部28が軸受孔25内の空間に直接に開口している。
またオイルミスト捕集凹部28のz方向の深さとしては、y方向でピストン1側となる一端部(これを「上端部」と呼ぶこととする)28aが最も浅く、y方向でピストン1とは反対側となる他端部(これを「下端部」と呼ぶこととする)28bが最も深く、上端部28aから円弧に沿って下端部28bへ向かうに従って徐々に深くなっていくように構成されている。ここで、オイルミスト捕集凹部28の「深さ」とは、オイルミスト捕集凹部28以外の面(つまり一般面)からのz方向の深さを意味しているが、テーパ部24bは外周側ほど環状平面部24aの平面から後退したものとなっているので、上述した周方向ないしy方向に沿った深さの変化は、アッパピン用ピンボス部23の中心からの半径が同じ各点で比較した場合の寸法関係である。つまりオイルミスト捕集凹部28の中で一定の半径に沿ってz方向の深さを測定すると、上端部28aから下端部28bへ近付くほど深さが増加する。
また、半径方向に沿った各部でのz方向の深さは、内周側で最も大きい。テーパ部24bの外周部ではオイルミスト捕集凹部28のz方向の深さは小さく、つまり隣接する一般面との段差が小さなものとなっている。
オイルミスト捕集凹部28の周方向の長さ(換言すればオイルミスト捕集凹部28の面積)は、オイルミストの捕集の上では大きいことが好ましい。図示例では、円環状をなすアッパピン用ピンボス部23の上部つまりロッド部21との接続部における強度限界を越えない範囲で、オイルミスト捕集凹部28の上端部28aができるだけy方向の上方(ピストン1寄り)に位置するように構成されている。
オイルミスト捕集凹部28の上端部28aは、オイルミスト捕集凹部28に捕集した潤滑油の流れを堰き止め、かつ内周側つまり軸受孔25側へ案内するように構成されている。つまり、図7,8に示すように、オイルミスト捕集凹部28の底面からできるだけステップ的に立ち上がるように構成されているとともに、図6に示すように、弧状に湾曲している。特に、周方向に沿った流れを内周側に案内するように全体としてアッパピン用ピンボス部23の半径線に対し傾いて形成されている。
上記のような構成を有するオイルミスト捕集凹部28は、図示例においては、鍛造等でアッパリンク3を製造する際に同時に型によって形成されている。従って、オイルミスト捕集凹部28の各面は、テーパ部24bの一般面と同じく機械加工されずに鍛造等による粗面のままとなっている。他の実施例では、アッパリンク3の基本形状を鍛造等によって形成した上で、オイルミスト捕集凹部28を二次的に機械加工するようにしてもよい。
図9および図10は、上記のオイルミスト捕集凹部28を備えたアッパピン用ピンボス部23がアッパピン4を介してロアリンク6と組み合わされた状態を示している。図9に示すように、アッパリンク3がロアリンク6と連結された状態において、オイルミスト捕集凹部28は、ロアリンク6側のアッパピン用ピンボス部12の円弧面よりも部分的に外周側に位置している。つまりアッパピン4の軸方向に沿って見たときに、オイルミスト捕集凹部28は、ロアリンク6側のアッパピン用ピンボス部12に覆われることなく少なくとも一部が露出している。また、図10に示すように、アッパリンク3側のアッパピン用ピンボス部23はロアリンク6側の一対のアッパピン用ピンボス部12に挟まれた形となるが、オイルミスト捕集凹部28の存在により、ロアリンク6側のアッパピン用ピンボス部12の内側面の間に、オイルミストの進入を容易とする隙間ないし空間が形成される。
上記のアッパリンク3は、複リンク式ピストンクランク機構の一構成要素としてロアリンク6やコントロールリンク7とともに内燃機関のクランクケース内で高速運動する。複リンク式ピストンクランク機構の基本的な動きとしては、図1において、ピストン1の上下運動に伴ってアッパリンク3が概ねシリンダ軸線方向に沿って上下に往復運動し、アッパリンク3の下端に連結されたロアリンク6がコントロールリンク7上端のコントロールピン9を支点として上下に揺動する。そして、コントロールリンク7は、クランクピン5の回転半径による左右方向の変位を許容するように左右に揺動する。従って、ロアリンク6の上下揺動に伴って、クランクシャフトが回転することとなる。
このようにアッパリンク3が上下に往復運動するクランクケース内には、多量のオイルミストが飛散している。このオイルミストを含む雰囲気中をオイルミスト捕集凹部28を備えたアッパピン用ピンボス部23が上下に高速運動することにより、オイルミストはオイルミスト捕集凹部28に付着して徐々に油滴に成長し、かつ徐々にオイルミスト捕集凹部28の上端部28aに集まろうとする。つまり、オイルミスト捕集凹部28の深さが浅い上端部28aへ向かって徐々に油滴が移動し、最終的には、上端部28aの湾曲形状に沿って内周の軸受孔25へと案内される。
従って、軸受孔25(厳密には軸受メタル31の内周面)とアッパピン4との接触面がクランクケース内のオイルミストによって効果的に潤滑される。
図示例では、アッパピン用ピンボス部23の双方の端面24にオイルミスト捕集凹部28を備えているので、軸受孔25の両端から2方向に潤滑油が供給されることとなり、アッパピン4の軸方向長さの全体により確実に潤滑油が供給される。
しかも図示例では、各端面24に一対のオイルミスト捕集凹部28が対称に設けられているため、端面24の広い範囲でオイルミストの捕集が図れ、かつ周方向の2箇所で軸受孔25に潤滑油が供給されるため、オイルミストによる比較的少量の潤滑油であってもアッパピン4との間を確実に潤滑することができる。また、このように一対のオイルミスト捕集凹部28を対称に備えることで、円環状をなすアッパピン用ピンボス部23の各部の剛性ひいては荷重による各部の変形量が左右対称となり、変形差による偏摩耗等の懸念が少なくなる。
1…ピストン
2…ピストンピン
3…アッパリンク
4…アッパピン
5…クランクピン
6…ロアリンク
7…コントロールリンク
21…ロッド部
23…アッパピン用ピンボス部
24…端面
24a…環状平面部
24b…テーパ部
28…オイルミスト捕集凹部
28a…上端部

Claims (4)

  1. ピストンにピストンピンを介して一端が連結されたアッパリンクと、
    このアッパリンクの他端にアッパピンを介して連結され、かつクランクシャフトのクランクピンに連結されたロアリンクと、
    一端が機関本体側に揺動可能に支持され、他端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されたコントロールリンクと、
    を備えてなる内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構における上記アッパリンクであって、
    上記アッパリンクは、ロッド部の端部に、上記アッパピンが回転可能に嵌合する円環状のアッパピン用ピンボス部を備え、
    このアッパピン用ピンボス部の上記アッパピンの軸方向に向かう一対の端面の少なくとも一方に、クランクケース内に飛散するオイルミストを捕集する凹部が周方向の一部に形成されており、
    上記凹部は、上記アッパピン用ピンボス部の内周面に達しており、
    上記アッパリンクを上記ロアリンクと組み合わせた状態において、上記アッパピンの軸方向に沿って見たときに、上記凹部は上記ロアリンク側のアッパピン用ピンボス部に覆われることなく少なくとも一部が露出し、
    上記凹部は、上記アッパピン用ピンボス部の周方向に沿った弧状をなすとともに上記アッパリンクの長手方向に沿って長い凹溝状に形成されており、
    上記アッパピンの軸方向に沿った深さが、一定の半径に沿った各点で比較した場合に、上記ピストン側の端部で最も浅く、反対側の端部へ向かうに従って徐々に増加している、
    内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構におけるアッパリンク。
  2. 上記一対の端面の各々に上記凹部が形成されている、請求項1に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構におけるアッパリンク。
  3. 上記アッパピン用ピンボス部の中心を通りかつ上記ロッド部の長手方向に沿ったアッパリンク中心線を挟んで、一対の上記凹部が対称に設けられている、請求項1または2に記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構におけるアッパリンク。
  4. 上記端面は、上記アッパピンの軸方向に対して直交する平面に沿った内周側の環状平面部と、外周側へ向かうに従って上記平面から後退するように傾斜したテーパ部と、を有し、
    上記凹部は、上記テーパ部と上記環状平面部との双方に亘って形成されている、請求項1~のいずれかに記載の内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構におけるアッパリンク。
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