JP6117692B2 - 内燃機関のクランクシャフト構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のクランクシャフト構造に関する。
内燃機関のクランクシャフトは、クランクジャーナル,クランクウエブ,クランクピンが連結して構成され、これらを鍛造で一体成型する一体式クランクシャフトと、別体のクランクピンをクランクジャーナルを一体に備えたクランクウエブ間に連結する組立て式クランクシャフトとがある。
一体式クランクシャフトの方が鍛造で成型されるので、強度的に優れており、本発明に係るクランクシャフトは、この一体式クランクシャフトに関するものである。
一体式クランクシャフトは、強度的に優れてはいるが、ピストンの往復動がコネクティングロッドを介してクランクピンに作用する力によりクランクシャフトに部分的に応力が集中しやすい。
すなわち、クランクピンとクランクウエブが別体であれば両者のズレによって応力の集中を避けることができるが、クランクピンとクランクウエブが一体であると両者の相対的移動がないため応力が集中しやすい。
特に、内燃機関の燃焼時に、膨張圧力がピストンを押しコネクティングロッドを介してクランクピンに大きな力が加わると、クランクピンからクランクアームにかけて連続する隅部に極端に応力が集中する。
そこで、相対向するクランクウエブの対向面におけるクランクピンからクランクアームにかけて連続する隅部のカウンタウエイト側に凹部(肉盗み部)を形成して、応力の分散を図った例がある(特許文献1参照)。
特許第3657474号公報
特許文献1に開示されたクランクシャフト構造は、クランクアーム部の対向面に、クランクピンの付け根周辺にコネクティングロッドの大端の軸方向の移動を規制するスラスト受面が円環状に形成されるとともに、スラスト受面よりカウンタウエイト側に離れたクランクアーム部の基端部両側からクランクジャーナルの軸心に向かって食い込むようにして両側に凹部(肉盗み部)が形成されている(同公報の図面図2参照)。
クランクピンからクランクアームにかけて連続する隅部に生じる応力の集中が、スラスト受面の近くに形成された該凹部により分散されて極端な応力集中を回避することができる。
しかし、応力の集中は可能な限り回避して応力緩和を可及的に促進することが望ましく、特許文献1のクランクシャフト構造では、更なる応力緩和が期待される。
本発明の目的とする処は、応力緩和を促進して応力の集中を可及的に回避してクランクシャフトの耐久性を向上させることができる内燃機関のクランクシャフト構造を供する点にある。
上記目的を達成するために、本願発明者は、クランクピンからクランクアームにかけて連続する隅部に生じる応力を解析して鋭意研究した結果、前記隅部の近傍に設けられる凹部がクランクピンに近ければ近い程、応力がより緩和されて応力の集中を可及的に回避することができることを見出した。
この解析結果に基づき、請求項1記載の発明は、
クランクアーム部に連続してカウンタウエイト部が形成されたクランクウエブが回転中心軸にクランクジャーナルを突出形成するとともに、相対向させたクランクウエブのクランクアーム部間をクランクピンが連結して一体に形成された一体式のクランクシャフトであって、
前記クランクアーム部における前記クランクピンの付け根の周囲に環状に膨出してコネクティングロッドの軸方向の移動を規制するスラスト受面が形成されたクランクシャフトにおける内燃機関のクランクシャフト構造において、
相対向するクランクウエブの対向面におけるクランクピンからクランクアームにかけて連続する隅部(A)の近傍であって前記スラスト受面を一部切り欠く程に前記クランクピンに近い位置、かつ前記クランクジャーナルの中心軸に少なくとも一部が重なるように凹部(G)が形成され、
前記クランクジャーナルの中心軸に形成される第1給油路(31,61)と、前記第1給油路(31,61)の前記クランクジャーナルの中心軸から外方に離間した位置から前記クランクアーム部内を斜めに通って前記クランクピン内に延びる第2給油路(32,62)と、前記第2給油路(32,62)に直交して延び前記クランクピンの外周面に開口する第3給油路(33,63)とからなる油路構造が前記クランクシャフト内に形成され、
前記第2給油路(32,62)は、前記凹部Gから離れた応力中立面上に位置するように形成され
前記凹部(G)は、少なくとも燃焼行程における最大圧力がコネクティングロッドを介してクランクピンに加わるクランク角度の時のピストンピンの中心軸(Cz)とクランクピンの中心軸(Cy)とを結ぶ最大圧力直線(P)上に形成されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の内燃機関のクランクシャフト構造において、
前記凹部(G)は、少なくとも一部が前記クランクシャフトの回転中心軸(Cx)よりクランクピン側に位置することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項1または請求項2記載の内燃機関のクランクシャフト構造において、
前記凹部(G)は、前記クランクウエブを前記最大圧力直線(P)と交差する方向に直線的に貫通して形成されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項1または請求項2記載の内燃機関のクランクシャフト構造において、
前記凹部(G)は、前記最大圧力直線(P)と交差する方向に長尺に1つ形成されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
請求項1または請求項2記載の内燃機関のクランクシャフト構造において、
前記凹部(G)は、前記スラスト受面の外周縁に沿って前記最大圧力直線(P)の両側に円弧状に延びて1つ形成されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、
請求項1または請求項2記載の内燃機関のクランクシャフト構造において、
前記凹部(G)は、前記スラスト受面の外周縁に沿って前記最大圧力直線(P)の両側に円弧状に複数形成されることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、
請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の内燃機関のクランクシャフト構造において、
前記内燃機関は、気筒が互いにV字に配置されたV型内燃機関であり、
各気筒のコネクティングロッドがクランクシャフトの共通のクランクピンに連結されることを特徴とする。
請求項1記載の内燃機関のクランクシャフト構造によれば、一体式のクランクシャフトであって、クランクアーム部におけるクランクピンの付け根の周囲に環状に膨出してコネクティングロッドの軸方向の移動を規制するスラスト受面が形成されたクランクシャフトにおいて、相対向するクランクウエブの対向面におけるクランクピンからクランクアームにかけて連続する隅部(A)の近傍であってスラスト受面を一部切り欠く程にクランクピンに近い位置に凹部(G)が形成されるので、応力緩和が促進されて応力の集中を可及的に回避してクランクシャフトの耐久性をより一層向上させることができる。
前記凹部(G)の容積が大きい程、クランクシャフトの第2給油路(32,62)より凹部(G)側の体積が減少して引っ張り力も圧縮力も作用しない応力中立面は凹部(G)から離れる位置に変位することを考慮して、第1給油路(31,61)からクランクアーム部内を通ってクランクピン内に向かって直線的に延びる第2給油路(32,62)を、凹部(G)の容積が大きい程凹部(G)から離れる位置すなわち引っ張りも圧縮も受けない応力中立面上に形成することができ、第2給油路(32,62)に応力を殆ど生じさせずにできるだけ形状を維持して破断等を防止することができる。
前記凹部(G)が、少なくとも燃焼行程における最大圧力がコネクティングロッドを介してクランクピンに加わるクランク角度の時のピストンピンの中心軸(Cz)とクランクピンの中心軸(Cy)とを結ぶ最大圧力直線(P)上に形成されるので、クランクピンからクランクアームにかけて連続する隅部(A)のうち最も応力が集中する隅部(A)の近傍に凹部(G)が形成され、応力の集中を効果的に緩和することができ、クランクシャフトの耐久性を向上させることができる。
請求項2記載の内燃機関のクランクシャフト構造によれば、前記凹部(G)は、少なくとも一部がクランクシャフトの回転中心軸(Cx)よりクランクピン側に位置するので、凹部(G)に溜まったオイルは、クランクシャフトの回転による遠心力により少なくとも一部がクランクピン側に移動して凹部(G)からスラスト受面に漏れ出してスラスト受面とコネクティングロッドの大端との摺接部を容易に潤滑することができる。
請求項3記載の内燃機関のクランクシャフト構造によれば、前記凹部(G)は、クランクウエブを最大圧力直線(P)と交差する方向に直線的に貫通して形成されるので、点火時期が変化して最大圧力がクランクピンに加わるクランク角度の変動に伴い最大圧力直線(P)が変位しても直線的に長尺に形成された凹部(G)のいずれかの部位が最大圧力直線(P)上にあって常に応力の集中を緩和することができる。
また、凹部(G)はクランクウエブを直線的に貫通して形成されるので、鍛造成型時に凹部(G)を形成することが容易である。
請求項4記載の内燃機関のクランクシャフト構造によれば、前記凹部(G)は、最大圧力直線(P)と交差する方向に長尺に1つ形成されるので、内燃機関の燃焼時にクランクピンにかかる圧力により応力が集中する隅部(A)の必要な範囲を隅部(A)に近接した凹部(G)がカバーして応力の分散を図り、その上で、クランクピンに最大圧力が加わるクランク角度の時に隅部(A)に生じる最大の応力集中も、凹部(G)が最大圧力直線(P)上にあることにより効果的に緩和され、クランクシャフトの耐久性を向上させることができる。
請求項5記載の内燃機関のクランクシャフト構造によれば、前記凹部(G)は、スラスト受面の外周縁に沿って前記最大圧力直線(P)の両側に円弧状に延びて1つ形成されるので、内燃機関の燃焼時にクランクピンにかかる圧力により応力が集中する隅部(A)の必要な範囲を隅部(A)に近接した凹部(G)が円弧状に効率良くカバーして常時応力の分散を図ることができるとともに、最大の応力集中も、凹部Gが最大圧力直線(P)上にあることにより効果的に緩和され、クランクシャフトの耐久性を向上させることができる。
請求項6記載の内燃機関のクランクシャフト構造によれば、前記凹部(G)は、前記スラスト受面の外周縁に沿って前記最大圧力直線(P)の両側に円弧状に複数形成されるので、内燃機関の燃焼時にクランクピンにかかる圧力により応力が集中する隅部(A)の広い範囲を複数の凹部(G)が効率良くカバーして応力の分散を図ることができるとともに、最大の応力集中も、凹部(G)が最大圧力直線(P)上にあることにより効果的に緩和され、クランクシャフトの耐久性を向上させることができる。
請求項7記載の内燃機関のクランクシャフト構造によれば、気筒が互いにV字に配置されたV型内燃機関で、各気筒のコネクティングロッドがクランクシャフトの共通のクランクピンに連結されるので、各気筒の燃焼による最大圧力がクランクピンに加わるクランク角度は同じであり、各最大圧力直線(P)のクランクウエブに対する位置関係も同じとなるため、両最大圧力直線(P)のいずれの直線上にも同一の凹部(G)が位置して、いずれの最大圧力時にも応力の集中を緩和することができ、少ない構成でクランクシャフトの耐久性を向上することができる。
本発明の第1の実施形態に係るクランクシャフトを採用した内燃機関の一部断面図である。 図1のII−II線断面図である。 同クランクシャフトの側面図である。 同クランクシャフトの縦断面図(図5のIV−IV線断面図)である。 同クランクシャフトの横断面図(図3のIII−III線断面図)である。 第2の実施形態に係るクランクシャフトの横断面図である。 第3の実施形態に係るクランクシャフトの側面図である。 同クランクシャフトの縦断面図(図9のVIII−VIII線断面図)である。 同クランクシャフトの横断面図(図7のIX−IX線断面図)である。 第4の実施形態に係るクランクシャフトの横断面図である。 第5の実施形態に係るクランクシャフトの横断面図である。 第6の実施形態に係るクランクシャフトの横断面図である。 第7の実施形態に係るクランクシャフトの横断面図である。 第8の実施形態に係るクランクシャフトの横断面図である。
以下、本発明に係る第1の実施形態について図1ないし図5に基づいて説明する。
本実施形態に係る内燃機関1は、V型4気筒の4ストローク内燃機関であり、図1は、同内燃機関1の一部断面図である。
同内燃機関1は自動二輪車にクランクシャフト20を左右方向に指向させた横置きに搭載される。
なお、本明細書の説明において、前後左右の向きは、自動二輪車の直進方向を前方とする車両の通常の基準に従うものとする。
内燃機関1は、クランクシャフト20が下側のクランクケース2とその上側のシリンダブロック3との合わせ面に挟まれて支持されている。
シリンダブロック3はクランクケース2とともにクランク室を構成する部分から前後斜め上方に前バンクシリンダ部3F,後バンクシリンダ部3Rが延出し、前後バンクシリンダ部3F,3Rの上に前後シリンダヘッド4F,4Rがそれぞれ重ねられ、さらにその上を前後シリンダヘッドカバー5F,5Rが覆っている。
クランクシャフト20は、クランクアーム部21aに連続してカウンタウエイト部21wが形成されたクランクウエブ21が回転中心軸(クランクシャフト中心軸Cx)にクランクジャーナル22を突出形成するとともに、相対向させたクランクウエブ21,21のクランクアーム部21a,21a間をクランクピン23が連結して一体に形成された一体式のクランクシャフト20であり、クランクピン23とその両側のクランクウエブ21,21の組み合わせを、2組前後に配して共通のクランクジャーナル22で一体に連結して形成されている。
図5を参照して、クランクウエブ21は、クランク軸方向視(側面視)でクランクアーム部21aがクランクピン23からクランクシャフト中心軸Cxに向かってクランクピン23の外径より幅広に広がって延びてカウンタウエイト部21wに至り、カウンタウエイト部21wはさらに幅広に拡がった幅長を外径とする略半円板状をなしている。
このような一体式のクランクシャフト20の左右方向3つのクランクジャーナル22が、シリンダブロック3の軸受壁3bとクランクケース2の軸受壁2bに軸受10を介して挟まれて回転自在に架設される。
このV型4気筒内燃機関の場合、左右のクランクピン23,23のクランク角度位置は同じである。
すなわち、クランク軸方向視で左右のクランクピン23,23は重なる。
前後バンクシリンダ部3F,3Rのシリンダボアを往復摺動する前後ピストン6F,6Rの前後ピストンピン7F,7Rと左右のクランクピン23,23とを、前後コネクティングロッド8F,8Rがそれぞれ連結してクランク機構を構成している。
左右のクランクピン23,23のそれぞれに前コネクティングロッド8Fの大端8Fbと後コネクティングロッド8Rの大端8Rbが、左右に並んでメタルベアリング9,9を介して回動自在に嵌合している。
すなわち、同一のクランクピン23に前コネクティングロッド8Fと後コネクティングロッド8Rが2つとも連結される。
なお、コネクティングロッド8F,8Rの大端8Lb,8Rbは、半割のロッド本体側とロッドキャップ側の2分割構造をなし、クランクピン23をメタルベアリング9を介装して挟むようにして嵌合される。
一体式のクランクシャフト20は、クランクアーム部21aにおけるクランクピン23の付け根の周囲に環状に膨出してスラスト受面21sが形成され、スラスト受面21sがコネクティングロッド8F,8Rの大端8Lb,8Rbの軸方向の移動を規制している。
クランクピン23のクランクピン中心軸Cyを中心として円環状に形成されるスラスト受面21sの外周縁は、クランクシャフト中心軸Cxに近接する位置にある(図5参照)。
相対向するクランクウエブ21の対向面におけるクランクピン23からクランクアーム部21aにかけて連続する隅部A(クランクピン23の付け根のクランクシャフト中心軸Cx側部位であり、図5に散点模様で示した部位)の近傍であってスラスト受面21sを一部切り欠く程にクランクピン23に近い位置に凹部Gが形成されている。
凹部Gは、クランクアーム部21aのカウンタウエイト部21wとの連結部をクランクシャフト中心軸Cxとクランクピン中心軸Cyを結ぶ直線に直交する方向に指向して直線的に溝状をなして貫通している。
一体式のクランクシャフト20の内部には、クランクピン23とコネクティングロッド8F,8Rの大端8Fb,8Rbとの連結部のメタルベアリング9,9に潤滑油を供給する給油路が形成されている。
クランクシャフト20の縦断面図である図4を参照して、前後のクランクジャーナル22,22には軸心に、前後両側から潤滑油を採り入れる第1給油路31,31が形成されており、第1給油路31,31からクランクアーム部21a,21a内を通ってクランクピン23内に第2給油路32,32が斜めに延びて形成されている。
第2給油路32,32は、クランクアーム部21a,21a内は内径が小さい小径第2給油路32a,32aを形成し、クランクピン23内は内径が大きい大径第2給油路32b,32bを形成している。
そして、クランクピン23内の大径第2給油路32b,32bに直交して第3給油路33,33が穿孔されて、第3給油路33,33は両端がクランクピン23の外周面に開口して潤滑油の吐出口としてメタルベアリング9の内側に潤滑油を供給する。
本クランクシャフト20は、以上のように一体に鍛造成型され、穿孔加工により給油路を形成して成形されている。
クランクピン23からクランクアーム部21aにかけて連続する隅部Aは、内燃機関の燃焼時にクランクピン23にかかる圧力により応力が集中する部位であり、本願発明者による凹部Gを隅部Aに近づければ近づける程、隅部Aに生じる応力を分散して緩和する効果が増大するという解析結果に基づいて、直線溝状をなす凹部Gを、隅部Aにより近づけるために、スラスト受面21sを一部切り欠いてまで接近した位置に形成している。
そして、内燃機関の燃焼行程において、ピストンの上死点の手前で点火して燃焼が開始した後に上死点を多少過ぎた辺りで膨張圧力が最大となり、コネクティングロッド8F,8Rを介してクランクピン23に最大圧力が加わる。
図2は、前バンクシリンダ部3Fの右気筒の燃焼行程において膨張圧力が最大となり、前コネクティングロッド8Fを介してクランクピン23に最大圧力が加わった時の状態を示している。
このクランクピン23に最大圧力が加わるクランク角度の時におけるピストンピン7の中心軸(ピストンピン中心軸Cz)とクランクピン23の中心軸(クランクピン中心軸Cy)とを結ぶ直線を最大圧力直線Pとすると、最大圧力直線Pは、凹部Gに交差する(図2,図5参照)。
したがって、凹部Gを、隅部Aに極力近い位置に形成して隅部Aにおける応力を可及的に分散可能とした上で、クランクピン23に最大圧力が加わるクランク角度の時に隅部Aに生じる最大の応力集中も、凹部Gが最大圧力直線P上にあることにより効果的に緩和され、クランクシャフト20の耐久性を向上させることができる。
なお、本V型4気筒内燃機関の場合、同じクランクピン23に前コネクティングロッド8Fと後コネクティングロッド8Rの各大端8Lb,8Rbが連結され、前後バンクシリンダ部3F,3Rの各燃焼行程の膨張圧力が、前後ピストン6F,6Rを押して前後コネクティングロッド8F,8Rを介して同じクランクピン23に作用する。
前後バンクシリンダ部3F,3Rの各膨張圧力の最大圧力が作用するいずれの場合も、最大圧力直線Pとクランクウエブ21との位置関係は同じなるように点火時期は設定されており、よって最大圧力直線P上に凹部Gが同じ位置関係で位置し、いずれの最大圧力時にも応力の集中を緩和することができ、少ない構成でクランクシャフト20の耐久性を向上することができる。
内燃機関の燃焼時にクランクピン23にかかる圧力によりクランクピン23からクランクアーム部21aにかけて連続する隅部Aに応力が集中するが、このときのクランクアーム部21aにおける応力分布を解析すると、引っ張り力も圧縮力も作用しない応力中立面が隅部Aの周囲に形成され、応力中立面より隅部A側が引っ張られ、応力中立面より隅部Aと反対側が圧縮される。
応力中立面より隅部A側に凹部Gがあり、応力中立面より隅部A側の体積が凹部Gにより減少している分、通常凹部Gが存在しないクランクシャフトに比べて応力中立面は凹部Gから離れた位置にある。
一体式の本クランクシャフト20の内部に穿設された給油路31,32,33のうちクランクアーム部21a内を斜めに穿設される小径第2給油路32aは、この凹部Gから離れた位置にある応力中立面上に形成されている。
したがって、小径第2給油路32は、引っ張り力も圧縮力も作用しない応力中立面にあるので、小径第2給油路32aには応力が殆ど生じないため、小径第2給油路32aの形状が維持されて破断等を防止することができる。
凹部Gの容積が大きい程、凹部Gから離れる位置に引っ張りも圧縮も受けない応力中立面が移動するため、小径第2給油路32も凹部Gから離れた応力中立面上に位置するように形成する。
また、小径第2給油路32の内径を小径に形成することで、応力中立面周囲の体積を増加させてクランクアーム部21aの剛性を向上させることができ、応力による変形を抑制することができる。
凹部Gは、少なくとも一部がクランクシャフト20の回転中心軸(クランクシャフト中心軸Cx)よりクランクピン23側に位置するので、凹部Gに溜まったオイルは、クランクシャフト20の回転による遠心力により少なくとも一部がクランクピン23側に片寄って凹部Gからスラスト受面21sに漏れ出してスラスト受面21sとコネクティングロッド8L,8Rの大端8Lb,8Rbとの摺接部を容易に潤滑することができる。
凹部Gは、クランクウエブ21を最大圧力直線Pと交差する方向に直線的に貫通して長尺に形成されるので、点火時期が変化して最大圧力がクランクピン23に加わるクランク角度の変動に伴い最大圧力直線Pが変位しても直線的に長尺に形成された凹部Gのいずれかの部位が最大圧力直線P上にあって常に応力の集中を緩和することができる。
また、凹部Gはクランクウエブ21を直線的に貫通して形成されるので、鍛造成型時に凹部Gを形成することが容易である。
次に、クランクウエブを変形した第2の実施形態を図6に示し説明する。
本クランクシャフト40は、前記第1の実施形態に係るクランクシャフト20のうちクランクウエブを変形したものである。
第1の実施形態に係るクランクシャフト20のクランクウエブ21は、クランクシャフト中心軸Cxとクランクピン中心軸Cyとを含む平面に関して面対称に形成されていたが、本クランクシャフト40は、クランクアーム部41aに対してカウンタウエイト部41wがクランクシャフト中心軸Cxを中心に若干回転変位した形状をしてクランクシャフト中心軸Cxとクランクピン中心軸Cyとを含む平面に関して非対称となっている。
カウンタウエイト部41wとともに直線的に貫通する溝状の凹部Gもともに回転変位している。
凹部Gは、クランクピン43からクランクアーム部41aにかけて連続する隅部Aの近傍であってスラスト受面41sを一部切り欠く程にクランクピン43に近い位置にある。
クランクピン43に最大圧力が加わるクランク角度の時のピストンピンの中心軸(ピストンピン中心軸Cz)とクランクピン中心軸Cyとを結ぶ最大圧力直線P側に寄ってカウンタウエイト部41wと凹部Gが回転変位しているので、最大圧力直線Pは溝状の凹部Gに垂直に近くなって交差する。
凹部Gを、隅部Aに極力近い位置に形成して隅部Aにおける応力を可及的に分散可能とした上で、クランクピン23に最大圧力が加わるクランク角度の時に隅部Aに生じる最大の応力集中も、凹部Gが最大圧力直線P上に垂直に近く交差して位置することにより効果的に緩和され、クランクシャフト40の耐久性を向上させることができる。
次に、第3の実施形態に係る一体式のクランクシャフト50について図7ないし図9に基づき説明する。
本クランクシャフト50は、クランクウエブ51の形状と給油路の構造が前記実施の形態と異なる例である。
本クランクシャフト50は、V型4気筒内燃機関に用いられるもので、相対向させたクランクウエブ51,51のクランクアーム部51a,51a間をクランクピン53が連結して一体に形成された一体式のクランクシャフト50であり、クランクピン53とその両側のクランクウエブ51,51の組み合わせを、2組前後に配して共通のクランクジャーナル52で一体に連結して形成されている。
図9を参照して、クランクウエブ51は、クランク軸方向視(側面視)でクランクアーム部51aがクランクピン53からクランクシャフト中心軸Cxに向かってクランクピン53の外径より大きく幅広に広がって延びてカウンタウエイト部51wに至り、カウンタウエイト部51wはクランクアーム部51aの幅広に拡がった最大幅長を外径とする略半円板状をなしている。
クランクアーム部51aにおけるクランクピン53の付け根の周囲に環状に膨出してスラスト受面21sが形成され、クランクピン53からクランクアーム部51aにかけて連続する隅部Aの近傍であってスラスト受面51sを一部切り欠く程にクランクピン53に近い位置に凹部Gが長円状に形成されている。
凹部Gは、クランクシャフト中心軸Cxとクランクピン中心軸Cyとを結ぶ直線より一方の側に片寄って位置している。
クランクピン53に最大圧力が加わるクランク角度の時におけるピストンピン中心軸Czとクランクピン中心軸Cyとを結ぶ最大圧力直線Pが通る側に、凹部Gは片寄って形成され、最大圧力直線P上にある。
したがって、内燃機関の燃焼時にクランクピン53にかかる圧力により応力が集中する隅部Aの必要な範囲を隅部Aに近接した凹部Gが効率良くカバーして応力の分散を図り、その上で、クランクピン53に最大圧力が加わるクランク角度の時に隅部Aに生じる最大の応力集中も、凹部Gが最大圧力直線P上にあることにより効果的に緩和され、クランクシャフト50の耐久性を向上させることができる。
本一体式のクランクシャフト50の内部に形成される給油路は、図8を参照して、前後のクランクジャーナル52,52には軸心に、前後両側から潤滑油を採り入れる第1給油路61,61が形成されており、第1給油路61,61からクランクアーム部51a,51a内を通ってクランクピン53内に第2給油路62,62が斜めに延びて穿設されている。
そして、第2給油路62,62にクランクピン53の中央で交差するように連結給油路62c,62cが穿設され、左右の連結給油路62c,62cは中央のクランンクジャーナル52の中央で連結している。
第2給油路62,62および連結給油路62c,62cに直交して第3給油路63,63が穿孔されて、第3給油路63,63は両端がクランクピン53の外周面に開口して潤滑油の吐出口としてクランクピンとコネクティングロッドの大端との連結部に潤滑油を供給する。
一体式の本クランクシャフト50の内部に穿設された給油路のうちクランクアーム部51a内を斜めに穿設される第2給油路62は、この凹部Gから離れた位置にある応力中立面上に形成されている。
したがって、第2給油路62は、引っ張り力も圧縮力も作用しない応力中立面にあるので、第2給油路62には応力が殆ど生じないため、第2給油路62の形状が維持されて破断等を防止することができる。
次の第4の実施形態のクランクシャフト70は、図10に示すように、前記第3の実施形態のクランクシャフト50(図9参照)における長円状の凹部Gの形状を変更して円弧状に形成した変形例である。
内燃機関の燃焼時にクランクピン53にかかる圧力により応力が集中するクランクピン73からクランクアーム部71aにかけて連続する隅部Aが円弧状に存在するので、凹部Gは隅部Aに沿って近接してスラスト受面71sを一部切り欠いて円弧状に形成されることになり、隅部Aの必要な範囲を隅部Aに近接した円弧状の凹部Gが効率良くカバーして応力を効果的に分散し、かつ隅部Aに生じる最大の応力集中も、凹部Gが最大圧力直線P上にあることにより緩和され、クランクシャフト50の耐久性を向上させることができる。
次の第5の実施形態のクランクシャフト80は、図11に示すように、前記第3の実施形態のクランクシャフト50(図9参照)における長円状の凹部Gの位置を変更してクランクシャフト中心軸Cxとクランクピン中心軸Cyとを結ぶ直線上に移動したもので、同直線に対してクランクシャフト80は対称形状をなす。
但し、凹部Gは、最大圧力直線P上にあるようにする。
したがって、第5の実施形態のクランクシャフト80も、凹部Gを、隅部Aに極力近い位置に形成して隅部Aにおける応力を可及的に分散可能とした上で、クランクピン83に最大圧力が加わるクランク角度の時に隅部Aに生じる最大の応力集中も、凹部Gが最大圧力直線P上にあることにより効果的に緩和され、クランクシャフト80の耐久性を向上させることができる。
次の第6の実施形態のクランクシャフト90は、図12に示すように、上記第5の実施形態のクランクシャフト80(図11参照)における長円状の凹部Gの形状を変更して円弧状に形成した変形例である。
内燃機関の燃焼時にクランクピン93にかかる圧力により応力が集中する隅部Aの必要な範囲を隅部Aに近接した凹部Gが円弧状に効率良くカバーして常時応力の分散を図ることができるとともに、最大の応力集中も、凹部Gが最大圧力直線P上にあることにより効果的に緩和され、クランクシャフト90の耐久性を向上させることができる。
次の第7の実施形態のクランクシャフト100は、図13に示すように、前記第3の実施形態のクランクシャフト50(図11参照)における円弧状の凹部Gの変形例であり、凹部Gを2つに分割したものである。
クランクシャフト中心軸Cxとクランクピン中心軸Cyとを結ぶ直線上に円形の凹部G1が形成され、同直線より一方の側に片寄って円弧状の凹部G2が形成されており、円弧状の凹部G2は最大圧力直線Pが通る側に片寄って位置して最大圧力直線P上にある。
内燃機関の燃焼時にクランクピン103にかかる圧力により応力が集中する隅部Aの広い範囲を分割された凹部G1と凹部G2が効率良くカバーして対応可能として応力の分散を図ることができるとともに、最大の応力集中も、凹部G2が最大圧力直線P上にあることにより効果的に緩和され、クランクシャフト100の耐久性を向上させることができる。
次の第8の実施形態のクランクシャフト110は、図14に示すように、前記第3の実施形態のクランクシャフト50(図11参照)における円弧状の凹部Gの変形例であり、凹部Gを3つに分割したものである。
クランクシャフト中心軸Cxとクランクピン中心軸Cyとを結ぶ直線上に円弧状の凹部G1が形成され、同直線の両側にそれぞれ円弧状の凹部G2,G3が形成されている。
一方の側に片寄った凹部G2は、最大圧力直線P上にある。
内燃機関の燃焼時にクランクピン113にかかる圧力により応力が集中する隅部Aの広い範囲を分割された凹部G1と凹部G2と凹部G3が十分カバーして対応可能として応力の分散を図ることができるとともに、最大の応力集中も、凹部G2が最大圧力直線P上にあることにより効果的に緩和され、クランクシャフト110の耐久性を向上させることができる。
以上の実施形態では、V型4気筒内燃機関に用いられるクランクシャフトに適用した例を挙げて説明したが、本発明は、V型4気筒内燃機関に限らず単気筒、直列多気筒等の内燃機関に用いられるクランクシャフトにも適用可能である。
1…内燃機関、
Cx…クランクシャフト中心軸、Cy…クランクピン中心軸、Cz…ピストンピン中心軸、
20…クランクシャフト、21…クランクウエブ、21a…クランクアーム部、21w…カウンタウエイト部、21s…スラスト受面、22…クランクジャーナル、23…クランクピン、
31…第1給油路、32…第2給油路、32…第2給油路、32a…小径第2給油路、32b…大径第2給油路、33…第3給油路、
40…クランクシャフト、41…クランクウエブ、41a…クランクアーム部、41w…カウンタウエイト部、41s…スラスト受面、43…クランクピン、
50…クランクシャフト、51…クランクウエブ、51a…クランクアーム部、51w…カウンタウエイト部、51s…スラスト受面、52…クランクジャーナル、53…クランクピン、
61…第1給油路、62…第2給油路、63…連結給油路、64…第3給油路、
70…クランクシャフト、71…クランクウエブ、71a…クランクアーム部、71w…カウンタウエイト部、71s…スラスト受面、72…クランクジャーナル、73…クランクピン、
80…クランクシャフト、81…クランクウエブ、81a…クランクアーム部、81w…カウンタウエイト部、81s…スラスト受面、82…クランクジャーナル、83…クランクピン、
90…クランクシャフト、91…クランクウエブ、91a…クランクアーム部、91w…カウンタウエイト部、91s…スラスト受面、92…クランクジャーナル、93…クランクピン、
100…クランクシャフト、101…クランクウエブ、101a…クランクアーム部、101w…カウンタウエイト部、101s…スラスト受面、102…クランクジャーナル、103…クランクピン、
110…クランクシャフト、111…クランクウエブ、111a…クランクアーム部、111w…カウンタウエイト部、111s…スラスト受面、112…クランクジャーナル、113…クランクピン。

Claims (7)

  1. クランクアーム部に連続してカウンタウエイト部が形成されたクランクウエブが回転中心軸にクランクジャーナルを突出形成するとともに、相対向させたクランクウエブのクランクアーム部間をクランクピンが連結して一体に形成された一体式のクランクシャフトであって、
    前記クランクアーム部における前記クランクピンの付け根の周囲に環状に膨出してコネクティングロッドの軸方向の移動を規制するスラスト受面が形成されたクランクシャフトにおける内燃機関のクランクシャフト構造において、
    相対向するクランクウエブの対向面におけるクランクピンからクランクアームにかけて連続する隅部(A)の近傍であって前記スラスト受面を一部切り欠く程に前記クランクピンに近い位置、かつ前記クランクジャーナルの中心軸に少なくとも一部が重なるように凹部(G)が形成され、
    前記クランクジャーナルの中心軸に形成される第1給油路(31,61)と、前記第1給油路(31,61)の前記クランクジャーナルの中心軸から外方に離間した位置から前記クランクアーム部内を斜めに通って前記クランクピン内に延びる第2給油路(32,62)と、前記第2給油路(32,62)に直交して延び前記クランクピンの外周面に開口する第3給油路(33,63)とからなる油路構造が前記クランクシャフト内に形成され、
    前記第2給油路(32,62)は、前記凹部Gから離れた応力中立面上に位置するように形成され
    前記凹部(G)は、少なくとも燃焼行程における最大圧力がコネクティングロッドを介してクランクピンに加わるクランク角度の時のピストンピンの中心軸(Cz)とクランクピンの中心軸(Cy)とを結ぶ最大圧力直線(P)上に形成されることを特徴とする内燃機関のクランクシャフト構造。
  2. 前記凹部(G)は、少なくとも一部が前記クランクシャフトの回転中心軸(Cx)よりクランクピン側に位置することを特徴とする請求項1記載の内燃機関のクランクシャフト構造。
  3. 前記凹部(G)は、前記クランクウエブを前記最大圧力直線(P)と交差する方向に直線的に貫通して形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関のクランクシャフト構造。
  4. 前記凹部(G)は、前記最大圧力直線(P)と交差する方向に長尺に1つ形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関のクランクシャフト構造。
  5. 前記凹部(G)は、前記スラスト受面の外周縁に沿って前記最大圧力直線(P)の両側に円弧状に延びて1つ形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関のクランクシャフト構造。
  6. 前記凹部(G)は、前記スラスト受面の外周縁に沿って前記最大圧力直線(P)の両側に円弧状に複数形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関のクランクシャフト構造。
  7. 前記内燃機関は、気筒が互いにV字に配置されたV型内燃機関であり、
    各気筒のコネクティングロッドがクランクシャフトの共通のクランクピンに連結されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の内燃機関のクランクシャフト構造。
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