JP5549454B2 - クランクケース一体型シリンダブロック - Google Patents

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Description

本発明は、多気筒エンジンを構成するクランクケース一体型シリンダブロックに関する。
多気筒エンジン、特に自動二輪車に搭載される多気筒4サイクルエンジンにおいて、部品点数や組立工数の低減を図るために、シリンダボアを有するシリンダブロックおよびクランク室の上半部を形成する上部クランクケースを一体成形したクランクケース一体型シリンダブロックを備えた多気筒エンジンが知られている。
このようなクランクケース一体型シリンダブロックを備えた多気筒エンジンは、隣接するシリンダボアおよびクランク室を仕切る隔壁を備え、この隔壁は隣接するクランク室間を連通させる連通孔を有する。この連通孔は、ピストンの下降行程においてクランク室内の空気が圧縮されることによって生じるポンプ損失や、クランク室内に飛沫して空気と混ざり合ったオイルによって生じる攪拌抵抗を低減させる(例えば、特許文献1参照)。
一方、エンジンの軽量化を目的として、クランクケース一体型シリンダブロックはアルミニウム合金を素材に用い、鋳造によって成形される。この場合、ピストンとの摺動面であり、シリンダボアを形成するシリンダ内壁面は、ピストンとの凝着摩耗を防ぐためにニッケルなどの金属めっきを施される。
このシリンダ内壁面をめっきする方法には、クランクケース一体型シリンダブロック全体を処理槽に浸漬させて行われる所謂ドブ漬け方式の他に、シリンダボアのクランク室側端部を治具で閉塞し、シリンダボアのシリンダヘッド側からめっき処理液を流通させて行われる方式がある(例えば、特許文献2参照)。このように、シリンダボアの一端部を閉塞させて行われる方式は、所謂ドブ漬け方式と比較して各種のめっき処理液の消費量が少なく済み、処理時間が短縮されるなどの利点がある。
特開2005−69170号公報 特開平8−261055号公報
特許文献2に記載されたシリンダボアの一端部を閉塞させてシリンダ内壁面をめっきする方式は、所謂ドブ漬け方式の場合には必要が無かったシール面を必要とする。このシール面は、シリンダボアのクランク室側端部を閉塞する治具を当接させる面であり、各種のめっき処理液がシリンダボアから漏洩しないようにシリンダボア内の液密を保つためのシール面である。
ところで、クランクケース一体型シリンダブロックは、シリンダボアのクランク室側端部に連続させてシリンダボアよりも拡径されたホーニングリリース面を有するホーニングリリース部を備える。ホーニングリリース面は、シリンダボアのホーニング加工の際にホーニング加工機のホーニング刃をリリースするためのものであり、シリンダ内壁面のめっき処理の際にはシール面として利用される。
一方、クランクケース一体型シリンダブロックは、隣接するクランク室間を連通させる連通孔を有する。この連通孔は、下死点におけるピストンの最下段のピストンリングまたはピストンスカートの下端よりもクランク室側によせてシリンダボアとクランク室との境界部分、すなわちホーニングリリース面の近傍に配置される。
このため、ポンプ損失や攪拌抵抗をより一層低減させるために連通孔の開口径を単純に増加させると、連通孔によってホーニングリリース面が分断されてしまい、シリンダボアの一端部を閉塞させてシリンダ内壁面をめっきする方式が適用できなくなる。
そこで、本発明は、シリンダボアに連続させて形成されるホーニングリリース面を分断させることなく、シリンダボアおよびクランク室を仕切る隔壁に開口面積を極力大型化させた連通孔を形成させたクランクケース一体型シリンダブロックを提案する。
前記の課題を解決するため本発明に係るクランクケース一体型シリンダブロックは、複数のシリンダボアを有するシリンダブロックと、下部クランクケースとともに前記シリンダボアのそれぞれに対応させた複数のクランク室を形成する上部クランクケースと、相互に隣接する前記シリンダボアおよび前記クランク室を仕切る隔壁と、前記シリンダボアに連続させて前記上部クランクケースおよび前記隔壁に形成された円筒面形状のホーニングリリース面を有するホーニングリリース部と、を備え、前記ホーニングリリース面は、前記シリンダボアよりも大径に形成されるとともに前記隔壁に弧状の凹没部を形成し、前記隔壁は、シリンダ軸芯に対して略直交する方向に延びている前記シリンダボア側の第一開口縁と、前記シリンダボアから遠ざかるに連れて開口幅が狭まる前記クランク室側の第二開口縁と、前記シリンダ軸芯に対して略平行に延びて第一開口縁および第二開口縁の間を繋ぐ第三開口縁と、を有して前記シリンダボアから前記凹没部に渡って形成されて相互に隣接する前記シリンダボアおよび前記クランク室を連通させる連通孔を有し、前記シリンダ軸芯に対して略直交する方向における前記連通孔の最大開口幅は前記凹没部の幅よりも大きく、前記シリンダボア側から前記凹没部に渡って前記第二開口縁を形成させて前記ホーニングリリース面の分断を抑制させたことを特徴とする。
本発明によれば、シリンダボアに連続させて形成されるホーニングリリース面を分断させることなく、シリンダボアおよびクランク室を仕切る隔壁に開口面積を極力大型化させた連通孔を形成させたクランクケース一体型シリンダブロックを提案できる。
本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックを適用したエンジンを示した斜視図。 本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックを適用したエンジンを示した斜視図。 本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックを適用したエンジンのシリンダブロックおよびクランクケースを示した断面図。 本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックを示した斜視図。 本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックを示した斜視図。 本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックの連通孔部位を示した断面図。 本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックの連通孔部位を示した斜視断面図。 本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックの連通孔部位を示した拡大斜視図。 本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックのシリンダボアと隔壁との関係を示した底面図。 本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックのシリンダボアと隔壁との関係を示した斜視図。
以下、本発明に係るクランクケース一体型シリンダブロックの実施の形態について、図1から図10を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックを適用したエンジンを示した斜視図である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロック1を適用したエンジン3は、4サイクルの多気筒エンジンであり、具体的には4つの気筒を直列に並べた直列4気筒エンジンである。なお、エンジン3は、4気筒以外に2気筒以上の複数の気筒を有するものであればよい。
エンジン3は、シリンダブロック5と上部クランクケース6と上部ミッションケース7とが一体に形成されたクランクケース一体型シリンダブロック1と、シリンダブロック5の上面に設けられたシリンダヘッド8と、シリンダヘッド8の上面に設けられたヘッドカバー9と、上部クランクケース6の下面に設けられた下部クランクケース11と、上部ミッションケース7の下面に設けられるとともに下部クランクケース11に一体に形成された下部ミッションケース12を備える。
上部クランクケース6と下部クランクケース11とはクランクケース13を構成する。
図3は、本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックを適用したエンジンのシリンダブロックおよびクランクケースを示した断面図である。
図4および図5は、本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックを示した斜視図である。
図3から図5に示すように、本実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロック1は、シリンダブロック5と上部クランクケース6とを一体に鋳造したものであり、複数のシリンダボア21(ここでは4つのシリンダボア21a、21b、21c、21d)を有するシリンダブロック5と、下部クランクケース11とともにシリンダボア21のそれぞれに対応させた複数のクランク室22(ここでは4つのクランク室22a、22b、22c、22d)を形成する上部クランクケース6と、シリンダボア21およびクランク室22を仕切る上部隔壁23(隔壁)と、を備える。
上部クランクケース6に組み合わされる下部クランクケース11は、上部クランクケース6とともにクランク室22を形成する。下部クランクケース11は、上部クランクケース6の上部隔壁23のそれぞれに対向させた下部隔壁25を備える。
そして、エンジン3は、シリンダボア21内に往復動自在に挿入された複数のピストン26(ここでは4つのピストン26a、26b、26c、26d)と、クランク室22内に軸支されたクランク軸27と、ピストン26の往復運動をクランク軸27の回転運動に変換させる複数のコネクティングロッド28(ここでは4つのコネクティングロッド28a、28b、28c、28d)と、備える。
クランク軸27は、ピストン26に対応させた複数の偏心軸であるクランクピン31(ここでは4つのクランクピン31a、31b、31c、31d)と、クランク軸27のメイン軸であり、それぞれのクランクピン31の両脇に配置された複数のクランクジャーナル32(ここでは、5つのクランクジャーナル32a、32b、32c、32d、32e)と、クランクピン31とクランクジャーナル32とを繋げるクランクウェブ33と、を備える。
コネクティングロッド28は、ピストン26に設けられたピストンピン35に軸支された小端部36と、クランクピン31に軸支された大端部37と、を備え、ピストン26とクランク軸27とを連接させる。
他方、上部クランクケース6の上部隔壁23および下部クランクケース11の下部隔壁25は、相互に隣接するシリンダボア21およびクランク室22を仕切るとともに、端部に配置されたシリンダボア21およびクランク室22を外部から仕切り、気筒数よりも1つ多く設けられる(ここでは、5つの上部隔壁23a、23b、23c、23d、23eおよび5つの下部隔壁25a、25b、25c、25d、25e)。
上部隔壁23は、相互に隣接するシリンダボア21およびクランク室22を連通させる連通孔38を有する。連通孔38は、下死点におけるピストン26の最下段のピストンリング(図示省略)またはピストンスカートの下端よりもクランク室22側によせてシリンダボア21とクランク室22との境界部分に配置される。各連通孔38は、クランク軸27の回転軸芯に対して略平行かつ一直線に配置される。
また、上部隔壁23は、下部クランクケース11との合面にクランク軸27を軸支するジャーナル軸受41を構成する軸受上半部42(軸受半部)を有する。他方、下部隔壁25は軸受上半部42とともにジャーナル軸受41を構成するベアリングキャップとしての軸受下半部43を有する。軸受上半部42および軸受下半部43は、それぞれ上部隔壁23または下部隔壁25に形成された半円弧状の溝である。
図6は、本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックの連通孔部位を示した断面図である。
図7は、本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックの連通孔部位を示した斜視断面図である。
図8は、本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックの連通孔部位を示した拡大斜視図である。
図9は、本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックのシリンダボアと隔壁との関係を示した底面図である。
図10は、本発明の実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロックのシリンダボアと隔壁との関係を示した斜視図である。
図6から図10に示すように、本実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロック1は、上部クランクケース6の合面に対して略直立させたシリンダ軸芯Cを有する。シリンダボア21を形成するシリンダ内壁面47は、ピストン26との摺動面であり、ピストン26との凝着摩耗を防ぐためにニッケルなどの金属めっきが施される。
また、クランクケース一体型シリンダブロック1は、シリンダボア21に連続させて上部クランクケース6および上部隔壁23に形成された円筒面形状のホーニングリリース面48aを有するホーニングリリース部48を備える。ホーニングリリース面48aは、シリンダボア21よりも大径に形成されるとともに上部隔壁23に弧状の凹没部49を形成する。
ホーニングリリース部48は、シリンダボア21のクランク室22側の開口縁に形成される。また、ホーニングリリース部48は、上部隔壁23との境界部分に滑らかな円弧状の連接面51(所謂、隅R)を有する。
他方、クランクケース一体型シリンダブロック1の連通孔38は、シリンダボア21側から凹没部49に渡って形成される。また、連通孔38は、シリンダ軸芯Cに対して略直交する方向に延びているシリンダボア21側の開口縁45a(第一開口縁)と、シリンダボア21から遠ざかるに連れて開口幅が狭まるクランク室22側の開口縁45b(第二開口縁)と、シリンダ軸芯Cに対して略平行に延びて開口縁45aおよび開口縁45bの間を繋ぐ開口縁45c(第三開口縁)と、を有する。また、連通孔38は、シリンダボア21側の開口縁45aと開口縁45cとの間を滑らかに繋げる円弧形状の開口縁を有する。
開口縁45bは、シリンダボア21側へ開いたV字形状に形成された開口縁であり、V字形状の根本は適宜の曲率を有する滑らかな円弧状に形成される。また、開口縁45bは、シリンダボア21から凹没部49に渡って形成される。
このように構成されたクランクケース一体型シリンダブロック1は、シリンダボア21から凹没部49に渡って形成された開口縁45bによってホーニングリリース面48aの分断を抑制させて、環状に連続したホーニングリリース面48aを構成する。
一方、シリンダ軸芯Cに対して略直交する方向における連通孔38の最大開口幅Dは、上部隔壁23の凹没部49の幅dよりも大きい。また、連通孔38の最大開口幅Dを構成する開口縁45aおよび開口縁45cは、シリンダボア21側に配置される。
さらに、連通孔38は、シリンダ軸芯C方向における連通孔38の最大開口幅Wを直径とする円Rの中心Rcよりもシリンダボア21側において円Rの面積の半分よりも大きい開口面積を有し、円Rの中心Rcよりもクランク室22側において円Rの面積の半分よりも小さい開口面積を有する。さらに、連通孔38は、円Rの面積よりも大きい開口面積を有する。
ここで、ピストン26の往復運動にともなって連通孔38を介してクランク室22を往来するガスの流れは、連通孔38の形状に大きく影響される。
そこで、本実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロック1は、シリンダ軸芯C方向における連通孔38の最大開口幅Wを直径とする円Rの中心Rcよりもシリンダボア21側において円Rの面積の半分よりも大きい開口面積を有し、円Rの中心Rcよりもクランク室22側において円Rの面積の半分よりも小さい開口面積を有する。これによって、クランクケース一体型シリンダブロック1は、連通孔38のうちシリンダボア21側(すなわち、よりピストン26に近い部分)のガスの流れをスムーズにし、かつクランク室22側の開口部分を含めて所要の開口面積を確保する。しかも、本実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロック1は、このような構成によって連通孔38の開口面積を円Rの面積よりも大きくすることができる。
しかも、このように開口された連通孔38は、開口縁45bによってホーニングリリース面48aの一部を構成する凹没部49をV字形状に開口させるので、ホーニングリリース面48aの分断を抑制しつつ連通孔38の総開口面積を十分に大きくすることができる。
なお、クランクケース一体型シリンダブロック1は、ホーニングリリース部48の連接面51(所謂、隅R)の曲率を大きくすることによって、ホーニングリリース面48aをクランク室22の内側へと拡大させることができる(図8中の破線51)。ホーニングリリース面48aの拡大部分は、シリンダボア21とクランク室22のとの境界部分であり、連通孔38の開口面積を拡大させた場合にはホーニングリリース面48aが分断され易い箇所でもある。すなわち、クランクケース一体型シリンダブロック1は、連接面51(所謂、隅R)の曲率拡大によってもホーニングリリース面48aの分断を抑制できる。
ただし、この場合には、ホーニングリリース面48aの拡大とともに連接面51がクランク室22の内側へ寄るので、クランク軸27(特に、クランクウェブ33)とホーニングリリース部48との隙間を確実に確保する必要がある。そこで、クランク軸27とホーニングリリース部48との干渉が生じ得る場合には、シリンダボア21のめっき処理後に干渉範囲を除去するための追加加工を行い、当該干渉部分を除去する必要がある。
本実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロック1によれば、シリンダボア21側を大きく開口させつつ、シリンダボア21と凹没部49との境界においてシリンダボア21から遠ざかるにつれて開口幅の狭まる連通孔38によって、下死点におけるピストン26直下の領域におけるガスの流れをスムーズにすることができるとともに、ホーニングリリース面48aの分断を抑制できる。すなわち、クランクケース一体型シリンダブロック1によれば、シリンダボア21のクランク室22側端部を閉塞させてシリンダ内壁面47をめっきする方式の適用を可能としつつ、かつ連通孔38の開口面積を大きく確保して、ピストン26の下降行程で生じるポンプ損失や、クランク室22内に飛沫して空気と混ざり合ったオイルによる攪拌抵抗を低減させることができる。
したがって、本実施形態に係るクランクケース一体型シリンダブロック1によれば、シリンダボア21に連続させて形成されるホーニングリリース面48aを分断させることなく、シリンダボア21およびクランク室22を仕切る上部隔壁23に開口面積を極力大型化させた連通孔38を形成できる。
1 クランクケース一体型シリンダブロック
3 エンジン
5 シリンダブロック
6 上部クランクケース
7 上部ミッションケース
8 シリンダヘッド
9 ヘッドカバー
11 下部クランクケース
12 下部ミッションケース
13 クランクケース
21、21a、21b、21c、21d シリンダボア
22、22a、22b、22c、22d クランク室
23、23a、23b、23c、23d、23e 上部隔壁
25、25a、25b、25c、25d、25e 下部隔壁
26、26a、26b、26c、26d ピストン
27 クランク軸
28、28a、28b、28c、28d コネクティングロッド
31、31a、31b、31c、31d クランクピン
32、32a、32b、32c、32d、32e クランクジャーナル
33 クランクウェブ
35 ピストンピン
36 小端部
37 大端部
38 連通孔
39 開口
41 ジャーナル軸受
42 軸受上半部
43 軸受下半部
45a 開口縁
45b 開口縁
45c 開口縁
47 シリンダ内壁面
48 ホーニングリリース部
48a ホーニングリリース面
49 凹没部
51 連接面

Claims (3)

  1. 複数のシリンダボアを有するシリンダブロックと、
    下部クランクケースとともに前記シリンダボアのそれぞれに対応させた複数のクランク室を形成する上部クランクケースと、
    相互に隣接する前記シリンダボアおよび前記クランク室を仕切る隔壁と、
    前記シリンダボアに連続させて前記上部クランクケースおよび前記隔壁に形成された円筒面形状のホーニングリリース面を有するホーニングリリース部と、を備え、
    前記ホーニングリリース面は、前記シリンダボアよりも大径に形成されるとともに前記隔壁に弧状の凹没部を形成し、
    前記隔壁は、シリンダ軸芯に対して略直交する方向に延びている前記シリンダボア側の第一開口縁と、前記シリンダボアから遠ざかるに連れて開口幅が狭まる前記クランク室側の第二開口縁と、前記シリンダ軸芯に対して略平行に延びて第一開口縁および第二開口縁の間を繋ぐ第三開口縁と、を有して前記シリンダボアから前記凹没部に渡って形成されて相互に隣接する前記シリンダボアおよび前記クランク室を連通させる連通孔を有し、
    前記シリンダ軸芯に対して略直交する方向における前記連通孔の最大開口幅は前記凹没部の幅よりも大きく、
    前記シリンダボア側から前記凹没部に渡って前記第二開口縁を形成させて前記ホーニングリリース面の分断を抑制させたことを特徴とするクランクケース一体型シリンダブロック。
  2. 前記シリンダ軸芯は、前記上部クランクケースの合面に対して直立され、
    前記連通孔は、前記シリンダ軸芯方向における前記連通孔の最大開口幅を直径とし、前記シリンダ軸芯方向において前記最大開口幅の中央、かつ前記クランク軸の回転中心線方向視において前記シリンダ軸芯上に中心を有する円の前記中心よりも前記シリンダボア側において前記円の面積の半分よりも大きい開口面積を有し、前記円の中心よりも前記クランク室側において前記円の面積の半分よりも小さい開口面積を有することを特徴とする請求項1に記載のクランクケース一体型シリンダブロック。
  3. 前記第一開口縁および前記第三開口縁は前記シリンダボア側に配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載のクランクケース一体型シリンダブロック。
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